小説(転載) 占いは恋の香り
官能小説
HDDを整理してして発見、保存(ダウンロード)したままになっていた。読みやすい短編の作品だ。
「あーあ、全くついてないな……」
そんな溜息をつきながら、僕は道ばたの石を蹴り蹴り歩いていた。せっかくのデートの約束を反古にされてぶつぶつとつぶやきながら、もうすっかり遅くなった街中を見回していた僕の目に、ふとある光景が飛び込んでくる。
「なんだと! ふ、ふざけやがって!」
「や、やめてください……」
声のしたほうに目を向けると、明らかに酔っぱらった男が、女の子の首根っこを掴んでいる様子がわかる。
(ったく、大の大人が何やってるんだ!)
いつもならそんなことには首を突っ込まなかったかもしれないが、さっきからいらいらしていた今は違う。相手の男が完全に酔っぱらっていたこともあり、僕はすたすたと二人の所に近づいていった。
「おい、そんなことは止めろ!」
「だ、誰だ! 俺はこいつに用があるんだ……」
こっちにまでからんでくる酔っぱらいを、じろりと睨みつける。さすがに分が悪いと思ったのか、相手の男はすごすごと立ち去っていった。
「ごほ、ごほっ……あ、ありがとうございます」
男に抑えられていた首もとを押さえ、苦しげに息を洩らす女の子。おかっぱ頭の髪が、咳をするたびにさらさらゆれる。
(まだ小学生ぐらいかな……でもちょっと可愛いかも)
うつむいた彼女の白いうなじに、なぜか僕は少しどきどきしながら声をかける。
「大丈夫? でも、なんであんな酔っぱらいに関わってたりしたんだ。だいたい、君みたいな小学生がこんな時間に街をうろうろするのは……」
ちらりと向けた彼女の視線の先……道の角におかれた小さな机、広げられたタロットカード、そして「占い」という小さな看板。
「占いのお店……君が?」
僕のいぶかしげな言葉に、女の子はこくりとうなづいた。
「はい、私の店です……でも、小学生じゃありません」
くりくりとした可愛らしい瞳をちょっとつり上げた、むっとした表情で答える彼女に、僕は慌てて謝る。
「あ、ご、ごめん……僕は、三上優也、大学生なんだ」
そんな僕の申し訳なさそうな声に、その子はくすりと笑って、
「わたし、水無川清香っていいます。これでも、一応、中学生なんですよ」
「だから、それは謝るって……君が占いをやってて、それでもめてたの?」
「ええ。あの人の会社で、今、リストラとかが進んでるって話で、それで自分がどうなるか占ってほしいと……」
「で、占いの結果は?」
「今までとは違う新しい道が開けるって」
「で、その結果をそのまま伝えたとか……」
うなづく彼女の仕草に、僕を少し頭をかかえる。
それは怒るかもなあ……それでも、こんな少女につかみかかる方が悪い。
そんなことを考えていた僕に、彼女が話しかけてきた。
「あの、もしかして、今、時間ってあります?」
「うん……あっ、いや暇だった訳じゃないんだ。ただ、彼女とのデートの約束を、忙しいってドタキャンされちゃってね」
「それじゃあ、占いなんていかがですか? 先ほどのお礼に、ぜひ……」
どうせ、やることも無いしな。
興味をひかれて椅子に座った僕の前で、清香がタロットカードを切り始めた。細い指で巧みにカードを操る彼女の動き。
そんな少女の姿に思わず見とれている間に占いは終わったらしく、彼女は難しい表情を浮かべてる。
「清香ちゃん、どうしたの。結果は?」
あまりいい結果じゃなかったのかな。逡巡しながらも、ようやく彼女は口を開いて、
「あの、その……実は、水難の相が出てるんです」
「水難の相? でも、ここは別に川辺でも海でもないし。雨も降りそうにないし……大丈夫だよ」
心配そうな顔をする少女に、安心させるように笑顔を見せたその時……
そんな僕の耳に、突然鋭いブレーキ音が突き刺さった。
「危ない!」
慌てて、かばうように清香の上に倒れ伏したすぐ側を、スピードの出しすぎでハンドル操作をあやまったらしい自動車が通り過ぎる。そのまま歩道の消火栓に激突して止まる車に、僕はほっと胸をなで下ろした。
「あーあ、これじゃあ水難の相じゃなくて、自動車難っていったとこかな」
そんなふうに笑いかける僕。でも、それが目に入っていないかのように、清香は僕の後ろを見つめている。そんな彼女の視線に、僕も背後を振り返った。
ぶ、ぶしゅーーーー
派手な音を立てて破裂する消火栓。吹き出した大量の水は、まるで大雨のように回りに降りそそぐ。もちろん、僕たち二人にも……
* * *
すっかりずぶ濡れになってしまった僕と清香……まいったなあ、これで混んだ電車に乗るのはちょっと気が引ける。そんな僕の表情を察したのか、
「あの……わたしの家って、この近くなんです。もしよろしければ……」
「でも、こんな時間に女の子の家に行くのはちょっとまずいよ」
「だいじょうぶです。いま、家、私一人なんです」
考えてみれば、この夜道を彼女だけで家まで帰すわけにもいかない。願ってもいない申し出を僕は快く受け入れることにした。
「ここ。ここが、私の家のあるマンションよ」
見慣れた建物、なんだ、里美の部屋のあるマンションじゃないか……デートし損なった恋人のことを思い出しながら、もう何度も使ったことのあるエレベーターに向かう。
「でも、なんで清香ちゃん一人なの? 両親はどうしたの?」
「うん……父が病気で長いこと入院してて……母もその看病疲れで……」
うつむいた清香ちゃんの瞳から、ひとしずくの涙が流れ落ちてく……
「数年前に父が亡くなって、母もまだ入院したまま状態もよくないって……」
「それで、あんなところで占いの店とかやってた訳か……」
目の前の不敏な少女の頭を優しく撫でながら、僕は何て言ったらいいのか迷っていた。すると……
「……うそだよっ」
不意にはっと顔をあげた清香が、笑顔を見せる。うそ泣きとは……全く、あっさりと引っかかってしまう自分が情けない。
「こらっ、だめだぞ、大の大人をからかったりしちゃ!」
「あはっ、ごめんなさぁい……」
てへっ、という感じのテレ笑いを浮かべる清香に、僕も思わず笑みを返していた。
「チンッ」と軽い音がして、エレベーターが六階に止まる。清香の家は七階ということなので、どうやら他に乗ってた住人が降りるらしい。
(六階か、里美の部屋のある階だ)
エレベーターのすぐわきの601号室、見慣れた部屋のドアが、開きかけたエレベーターの扉越しに見える。そして、今まさに部屋に入ろうとしている男女も……
(あ、あれは……)
顔がさっと青ざめるのが、自分でもはっきりわかった。
扉が開閉する一瞬の間、でも見間違えるはずがない。里美と、確かあれは同じ大学の奴だ。
(何が「今夜は急用ができたの」だよ。ただ単に他の男と会ってただけじゃないか)
動き出したエレベーターの中。ショックから立ち直れない僕を、清香が心配そうに見つめているのがわかる。
「ああ、ごめんごめん。ちょっとぼんやりしてしまって」
「あの人、優也さんの彼女ですか?」
ぱっちりとした大きな瞳をすこし曇らせながら、清香が問いかけてきた。いきなりの、でも的を得た言葉に、おもわず僕は絶句してしまう。
「……さっきの占い、もう一つあったんです。優也さん、近いうちに最も親密な誰かに傷つけられるって。それが彼女のことだったんですね……ごめんなさいっ、わたしがあんな不吉な占いしたから……」
(そうか、だから占いの後にあんな表情してたのか。ほんとのことを言うべきかどうか、迷って苦しんでたんだ)
ほんとは謝る必要のない彼女が、瞳をうるませて、申し訳なさそうにこちらを見つめている。そんな彼女がたまらなく愛しく感じられて、僕はたまらずその細い体を抱きしめていた。
* * *
「へー、結構、広いんだ……」
清香の部屋に入った僕の初めての言葉がそれだった。さっきエレベーターの中で思わず抱きついてしまったこと……幸い怒った様子は見せなかったものの、部屋に入るまで清香は、一言も口を開いていない。やっぱりまずかったなあ……
「……うん、母と二人ぐらしだし、ちょっと広すぎるぐらいかな」
だけどそんな心配とは裏腹に、清香の返してくれた笑顔は、さっきまでと少しも変わらない。
ようやく気まずい雰囲気がはれたことで、僕もやっと肩から力が抜けた。
「あれ、お父さんは?」
「わたしが小さいときに離婚しちゃったの。だからもう何年も会ってない。今は、ちょうど母さんも旅行中だから……わたしの母って、結構有名な占い師なのよ。それで、時々研究のためとかで、海外に行っちゃうの」
僕を居間に通して、清香はそのまま奥の部屋に入っていく。どうやら着替えでも探しているらしく、ごそごそという音に混じって、声だけが返ってきた。
「それじゃあ、その間はずっと一人きりなんだ。寂しくない?」
「うん……でも、夕方まではお手伝いさんがいるしね。はい、これ」
ようやく戻ってきた彼女が、ぱさっと僕にバスタオルを投げてくれる。洗濯したての心地よい香りを感じながら、冷たくなりはじめた濡れた髪とかを拭くことができて、僕はほっとした息をもらした。
「わたしも着替えるんから、そっち向いててね」
自分のタオルや着替えを持った清香が、僕の背中を押して反対方向を向けた。
「なんだ、自分の部屋で着替えるんじゃないの?」
そんな僕の言葉に、彼女は、「まあまあ」となだめるような笑みをもらす。やっぱり、なんだかんだいっても一人になるのは嫌なのかな……僕は、言うとおりに後ろを向くことにした。
「あーあ。さすがにこんな季節に水浴びっていうのは、結構寒かったよね~」
そんな舌打ちといっしょに、着ているものを脱ぎはじめたらしい、ごそごそという音が背後から聞こえてきた。
中学生の着替えシーンなんて……そう自分に言い聞かせる。でも、女の子が自分の後ろで裸になっている、そのことに興味がわかないはずもない。
そんな僕の心臓の鼓動が、一瞬高く跳ね上がった。
気分を変えようとふと視線を移した目の前の大きな棚……そのガラス扉の表面に鏡のように自分の姿がうつっているのに気づいたのだ。もちろん後ろの清香の姿も……
まだまだ子供だと思っていた清香の体。でも、下着姿の少女は、僕の目を釘付けにするぐらい魅力的だった。ほっそりとした手足はまるで人形のよう。
まだ腰のくびれもないまるっきり幼児体型……でも、濡れた下着から透けてみえる女の子らしい乳首に、僕の視線は自然と引きつけられてしまう。
「あ……」
思わず見入ってしまった僕の目が、顔を上げた彼女の目とばっちり合ってしまった。
鏡越しとはいえ、今までセミヌードの姿をしげしげと見られていた……そのことに気づき、軽く悲鳴をあげてしゃがみ込んでしまう清香。
「もう! ずっとそうやって見てたんでしょ。ったく、Hなんだからっ」
そんな台詞とともに、清香は頬をぷっと膨らませる。
(ま、まずった。つい、夢中になっちゃうなんて……)
「ご、ごめん……や、やっぱり、こんな時間に女の子が他人の男と一緒にいるっていうのはまずいよな……僕も、そろそろ失礼するよ」
ちょっとしどろもどろになりながらも、僕は玄関のほうに向かった。
靴をはいてドアのノブに手をかけたその時、ぱたぱたという音とともに清香が僕の背中に抱きついてくる。
「だ、だめ、帰っちゃだめ。さっきのことは、もういいから……」
まるで泣いてるような彼女の声。それでも僕は帰る決心を変えない。正直、自分が怖かったのだ……このままここにいると、自分が抑えられなくなりそうで。
「お願い……清香、大人の男の人にやさしくされたの、優也さんがはじめてなの。だから、もし清香の事、嫌いじゃなかったら、もっと側にいて」
僕の前に回り込んだ清香は、自分の想いを吐き出すように一気にまくしたてる。
見上げる彼女のうるんだ瞳、今度は嘘泣きじゃないほんとの涙。僕は、さっきまでの決心が情けないほど簡単に崩れさるのを感じながら、少女の唇を奪っていた。
* * *
「あ、やったな~。ほら、今度はこっちがお返しだ!」
「あんっ、や、やだ、もうっ……それ、これならどうっ!」
すっかり冷えきってしまった二人の体。清香の「いっしょにお風呂に入ろう」っていう申し出に、僕も素直に同意してた。
ファミリータイプの浴室。広くない浴槽は二人で入ると、体も自然と密着してしまう。妙にはしゃいでいた感じの彼女が、いたづらっぽくお湯を僕の顔にかけるものだから、こっちもお返しのシャワー攻撃。
ひときしりの水合戦、でも途中で急に清香は黙り込んでしまう。
「どうしたの、清香ちゃん?」
「うん、なんでもないよっ……ただ……ただ、ちょっとうれしかったの。他の子なら、父親がいるからそんなこと感じないかもしれないけど。私はこういうことはじめてだから……」
ぽつりとつぶやく清香……ようやく静まった水面を通して、彼女の可憐な裸体がはっきり見てとれる。中学生にしても小柄な体つき。でも清香の体は少女らしい魅力でいっぱいだった。
小ぶりな胸のラインは微妙な曲線を描き、乳房の柔らかさを感じさせ、先端の乳首はまるでさくらんぼのように赤く色づいてる。
「もう、またHなところ見てるんでしょ!」
ちょっと膨れっ面で見つめる清香、でも冴え冴えとした肌を隠そうとはしない。生まれてはじめて男の人に自分の裸をさらしている、そんな恥ずかしさでぴくぴく震えるニプルが、だんだんと尖り始めた。
僕の視線は、下半身に移っていく。揺れる水面から透けて見える少女の秘密の部分……まばらに生えた産毛がゆらゆらと水に揺れて、妙にエロチックさをかもしだす。
そして真っ直ぐなスリット……処女らしくぴったりと口を閉じた禁断の蕾を僕の指で押し開きたい、そんな思いに胸はどきどき高鳴ってきた。
「や、やだ、なにかごつごつあたってる~……」
興奮にたまらず勃起してきた僕の息子が、密着してた清香の太股にあたっているのだ。すべすべした皮膚にあたる異物の感触に、彼女が驚いた声をあげる。
「あ、ごめん、ごめん……」
「全くぅ……わたし、知ってるのよ。男の人がHなこと考えたりするとこうなっちゃうんでしょ。さては、わたしの裸を見て興奮したな~」
十年後にはさぞ美人になるだろうと想像できる容姿の清香、そんな彼女がいたづらっぽくこっちに微笑んでいる。
「あ、もしかしたら、清香ちゃん、そういうことに興味があったんだ。だったら、触ってみたら?」
僕は、わざと清香を誘うような言葉をかけた、ま、からかい半分に。でも、その言葉を待ってたみたいに、少女はおずおずと僕の肉棒に手を伸ばした。
「ふんっ、別にそんなことないよ……でも、優也さんがそうして欲しいなら、ね」
そんな憎まれ口を叩きつつ、清香の小さな手がいきり立った僕の肉棒を握りしめた。普通なら強すぎる彼女の手の力、でもお湯の抵抗のおかげでほどよい刺激に変わっていく。
さらなる快感を求めて、僕はさらにおねだりするように、
「ね、ここをなめてごらん。そうすると……」
「……優也さんが、もっと気持ちよくなるって? もうHなんだから」
僕は、腰を水に浮かせる感じで、亀頭を水面の上にひょっこり覗かせた。
清香は、恥ずかしげにちょっと頬を赤らめながらも、現れた肉棒の先端に舌をぺろぺろと這わせる。柔らかな彼女の舌先が、偶然、亀頭の割れ目にちょんちょんと触れるたびに、僕はずきずきとした快感を感じる。
「やだっ、なんか先っぽのほうがぬるぬるしてきたよぅ~」
「それは、清香ちゃんがとっても上手だからだよ」
そんな僕の言葉に、清香はくすりと笑いながら、ぱくりと亀頭を頬張った。
僕のもっとも敏感な器官を包む暖かい粘膜の感触。清香のヴァージンリップのとろけるような心地よさに僕は体中を震わせる。
そんな僕の表情を上目づかいに盗み見ながら、清香はさらに肉棒を飲み込もうとした。
「んっ、んっ~」
「くっ、も、もう、だめだ~……」
喉の奥まで突かれる息苦しさにたまらず苦しげな息をもらす清香、そのけなげな様子に、僕の性感はウナギ昇りに高まっていく。肉棒を引き抜く暇もあらばこそ、僕は溜まりに溜まった精液を清香の口の中に思いっきり放出していた。
「ご、ごほっ、ごほっ……優也さんったら、ひどいんだから……急にしちゃうんだもん、びっくりしちゃった……」
心の準備もなく喉奥に精をそそぎ込まれた清香は、ちょっと目を白黒させながらも、細い喉を鳴らして全部飲み干そうとする。ようやく小さくなった怒張から解放された彼女は、ピンク色の可愛らしい唇のはしから白い液を滴らせつつ、こっちを軽く睨んだ。
「ごめん、ごめん。怒った?」
「うん……でも、いいよ、だって優也さん、気持ちよかったんでしょ」
さすがにこれはやりすぎだったかな、ちょっと反省しつつ謝る僕に、清香はぱたぱたと手を振って答えてくれる。
「じゃあ、お返しに今度は僕が清香ちゃんを気持ちよくしてあげるよ?」
我ながら都合のいい言葉、でもさっきからのいたづらですっかりその気になった彼女はこくりとうなづいて、
「でも、やっぱりここじゃちょっとね……だって、このままじゃ、からだふやけちゃうよ」
そんな彼女の照れ隠しのおどけた言葉に、僕も思わずふきだしていた。
* * *
清香の部屋の小さなベットの上、横たわった少女の一糸まとわぬ姿に、僕はなんだか圧倒されるものを感じていた。
薄い胸板とアソコを両手で隠し、照れ笑いする彼女。
それでも、柔らかな彼女の体のラインは隠しようもない。白い首筋からつながる細い肩の線は、どんな画家でも描くのをためらうほど絶妙に美しかった。そこから流れる腰のくびれは、まだそれほど女性らしく完成されていない。かえってそんな中性的な体つきが、神聖無垢な感じをかもしだしていた。
すっと整った細い脚に柔らかく手を滑らせると、清香は体をぴくんと反応させる。
「ほらほら、だめだよ。そんなところを隠していたら、ちっとも清香ちゃんを気持ちよくしてあげられないんだから」
「だって、こんな明るいところじゃ……せめて電気だけでも……」
「だ~め。だって、こんなきれいな体を独り占めにするなんてずるいよ」
そんな言葉といっしょに、清香の額を軽くこづく。僕のそんな仕草に、彼女は頬を赤らめながらも、おずおずと胸を隠していた手をはずした。
(これが清香ちゃんの裸……中学生に興奮するとは今日まで思ってなかったけど……でも……)
露になった柔らかそうな乳房、手のひらの中にすっぽりと収まりそうな大きさながら、きちんと存在感を誇示してる。
そしてその突端に小さく突き出た乳首……ヴァージンピンクのニプルは、先ほどのいたづらのせいかすでに堅く尖りきろうとしていた。
成人の女性よりもはるかにいいかも……今までの自分の価値観をくつがえす眺めに、自分の感情がどんどん高ぶっていく。
「あ……やだっ……そんなに強くしたら……あんっ!」
たまらず僕は、清香の薄い胸にむしゃぶりついた。
ぴんっと突き出た右の乳首を口に含み、舌先でちょんちょんと刺激したり軽く噛んだりする。左の乳房をすっぽり覆った僕の手は、柔らかいながらもすこし芯の硬さを持った少女特有のバストのさわり心地をぞんぶんに堪能していた。
ぶるぶると手を震わせ胸を揉みあげるたびに、清香の口から抑えきれない嬌声があがる。
「ほら、気持ちよかったら、もっと声だしていいんだよ……」
「だって、こんな姿を優也さんに見られるの、恥ずかしいんだもん……清香、すごくHな子だって思われちゃう」
「いいんだよっ……女の子は、素直なのが一番なんだから……」
清香の耳元でささやきながら、清香の白い体の上を指を滑らせた。
右手は、ほしぶどうほどの小さな乳首をくりくりとつまみあげながら、少女の背中にまわしていた左手は滑らかな腰のラインを通りすぎ、きゅっと締まったお尻の割れ目に触れる。
女性らしいふっくらした肉つきとは違う、すっと整った清香のヒップ。少年のような小さなお尻を優しく揉んであげると、彼女はくすぐったいような、でも気持ちいいようなそんな溜息をもらす。
「や、やだもう……あん、そ、そこ……それ、きもちいいよぅ」
指先が、清香のお尻の中心、きゅっとすぼまったアヌスに触れた。しわの一本まで丹念に伸ばすような僕の指の動きに、少女の体が快感に大きく揺れる。
その拍子に、今まで秘密の部分を隠すように強くすりあわせていた清香の太股が、だんだん緩んでいく。目の前で露になっていく少女の聖なる部分、うっすらと産毛の生えそろったデルタゾーン。そして、さっきまでは口をしっかり閉じていたに違いないスリットは、今は左右にほころび、内部の秘肉を覗かせていた。
「そ、そんなとこ舐めちゃうなんて、だめ、きたないよぅ……おしっこするとこなんだよっ……あんっ、だめ~」
彼女のアソコにゆっくりと僕は顔を近づけた。
自分の秘所を舐められる恥ずかしさに、顔をそむける清香。それでも、ヴァージンピンクの陰唇にキスした瞬間、彼女は腰をぴくんと跳ね上げて悶え声をあげる。
僕の舌が、ラヴィアからクリトリスから一緒に舐めあげた。指で剥きだしにした肉芽を舌先で強く擦りあげるたび、清香は頭も左右に振って体の中を走る電流みたいな快感に耐えようとする。
ばさばさと打ち振られる髪からただようシャンプーの香り、少女の甘いにおいが僕の理性を跡形もなく吹き散らしていく。
くちゅっ、くちゅ……
いやらしい音をたてながら、指で少女のラヴィアを左右に広げた。きれいなサーモンピンクの処女肉の間でぴくぴく震える膣口をそっと指の腹で揉みしだくと、透明な愛蜜がだらだらとあふれ出していく。
「ほら、清香ちゃんたら、こんなに濡らして……」
「もうっ! 優也さん、いじわるなんだから……」
粘りけのある聖液でべとべとになった指を清香の目の前にちらつかせると、彼女は羞恥に顔を染めた。
少女のちょっと赤くなった頬に軽くキスしながら、指をゆっくり胎内に沈めていく。ずぶずぶ……そんな淫音をたてながら、処女の膣内にもぐりこんでいく僕の指。
押し出されるように、穴からはとろとろと白濁した愛蜜が漏れだし、少女の白い太股だけでなくシーツまでびしょびそに濡らししまう。
あふれる愛液の量に比例するように、清香の喉からもれる喘ぎ声のトーンも上昇していった。
「あんっ……あ……あうっ、あ……いや……そこ……気持ちいいようっ」
美少女の口が奏でる快感のスタッカート……拍子を合わせるように僕も指を前後にスライドさせる。
ぐしゅっ、ぐしゅ……
湿った音をたてながら、処女の狭いヴァギナの中をかきまわした。
ぎゅっと強く締め付けてくる清香の膣……内部の襞のうねるような動きに、僕も挿入する指の動きを速めていく。
「あん、だめっ……そんなに強くしたら……いっちゃうっ」
ひときわ強く押し込まれ、子宮の入り口まで到達する僕の指。
その瞬間、清香の体がぴんっ弓ぞるように跳ね上がった。体をぶるぶる震わせて、絶頂の余韻に浸っている少女の姿態に、僕は自分の欲棒が抑えきれないほど高まっていくのを感じる。
「清香ちゃん……いいかな?」
僕の問いに、何を意味するのか感じとった清香は、ちょっと恥ずかしげにうつむきながら、こくりと頷いて、
「うん……優也さんは、私の運命の人だから……今日、会えるはずの……」
「それも占いで?」
「はい……でも、占いなんてどうでもいいの。あなたを運命だと思った、その私の気持ちは真実だから……」
「清香ちゃん……」
目を伏せた彼女の唇をキスで塞ぎながら、僕は自分のモノを静かに少女の秘所に押し当てた。
くちゅ、くちゅと淫らな音をたてる清香の柔肉……赤く充血した陰唇が包み込むように僕の亀頭を飲み込んでいく。さらに奥に侵入するために力を込めるたび、清香の口から苦しげな吐息が洩れ、そして……
「ぴきっ」という感触。
押し出されるように溢れ出る白濁した愛液に混じって、赤い鮮血が彼女の肌を染めていった。
声も出せずに血が滲むほど唇を噛みしめていた清香の瞳から、ぶわっと涙がこぼれ落ちる。
「ご、ごめん……痛い?」
「……だ、大丈夫……優也さんのなら我慢できるから……」
健気にこっちに微笑みを返してくれる清香。その涙を全部舐め取ってあげながら、僕はゆっくりと体を動かした。少女の細い膣に無理に挿入した肉棒が、痛いほど強く締め上げられる。
「あん……そこ、それ、すごく、いいの~」
異物を受け入れ、いっぱいにまで広げられた処女の膣孔……その上で揺れている真珠色の肉芽を指でとんとんと刺激した。
敏感すぎるクリトリスからの快感が体の中を走り抜け、アソコからの強烈な痛みと交わり、さらなる高みへと少女を押し上げていく。
ぴくぴく痙攣する清香の膣壁、その微妙な動きが僕をさらに興奮させてしまう。絶頂が近いことを知った僕は、少女の細い体をぎゅっと抱きしめた。
「あんぅ……優也さん……清香、また、いっちゃうっ!」
清香の細い体が限界まで海老ぞる……ぎゅっと締め付けてくる処女の胎内に、僕は白濁した液をあふれるほど放出していた……
* * *
痛々しいような行為の印……僕の精液と自身の鮮血に汚れた清香の秘所の様子に、僕は後悔の念を感じていた。まだ、中学生の女の子に……
すまなそうに後始末をする僕の様子を感じとったのか、彼女が僕の顔を真正面から見つめてつぶやく。
「わたし、後悔してないよ……それとも、優也さんは後悔してる?」
今にも泣き出しそうな彼女の顔。その瞬間、僕の脳裏にある決意が浮かんでいた。
(そう、僕も彼女を愛してる。この先、何が起ころうとも二人で歩いていく。それが、二人の運命……)
おわり
「あーあ、全くついてないな……」
そんな溜息をつきながら、僕は道ばたの石を蹴り蹴り歩いていた。せっかくのデートの約束を反古にされてぶつぶつとつぶやきながら、もうすっかり遅くなった街中を見回していた僕の目に、ふとある光景が飛び込んでくる。
「なんだと! ふ、ふざけやがって!」
「や、やめてください……」
声のしたほうに目を向けると、明らかに酔っぱらった男が、女の子の首根っこを掴んでいる様子がわかる。
(ったく、大の大人が何やってるんだ!)
いつもならそんなことには首を突っ込まなかったかもしれないが、さっきからいらいらしていた今は違う。相手の男が完全に酔っぱらっていたこともあり、僕はすたすたと二人の所に近づいていった。
「おい、そんなことは止めろ!」
「だ、誰だ! 俺はこいつに用があるんだ……」
こっちにまでからんでくる酔っぱらいを、じろりと睨みつける。さすがに分が悪いと思ったのか、相手の男はすごすごと立ち去っていった。
「ごほ、ごほっ……あ、ありがとうございます」
男に抑えられていた首もとを押さえ、苦しげに息を洩らす女の子。おかっぱ頭の髪が、咳をするたびにさらさらゆれる。
(まだ小学生ぐらいかな……でもちょっと可愛いかも)
うつむいた彼女の白いうなじに、なぜか僕は少しどきどきしながら声をかける。
「大丈夫? でも、なんであんな酔っぱらいに関わってたりしたんだ。だいたい、君みたいな小学生がこんな時間に街をうろうろするのは……」
ちらりと向けた彼女の視線の先……道の角におかれた小さな机、広げられたタロットカード、そして「占い」という小さな看板。
「占いのお店……君が?」
僕のいぶかしげな言葉に、女の子はこくりとうなづいた。
「はい、私の店です……でも、小学生じゃありません」
くりくりとした可愛らしい瞳をちょっとつり上げた、むっとした表情で答える彼女に、僕は慌てて謝る。
「あ、ご、ごめん……僕は、三上優也、大学生なんだ」
そんな僕の申し訳なさそうな声に、その子はくすりと笑って、
「わたし、水無川清香っていいます。これでも、一応、中学生なんですよ」
「だから、それは謝るって……君が占いをやってて、それでもめてたの?」
「ええ。あの人の会社で、今、リストラとかが進んでるって話で、それで自分がどうなるか占ってほしいと……」
「で、占いの結果は?」
「今までとは違う新しい道が開けるって」
「で、その結果をそのまま伝えたとか……」
うなづく彼女の仕草に、僕を少し頭をかかえる。
それは怒るかもなあ……それでも、こんな少女につかみかかる方が悪い。
そんなことを考えていた僕に、彼女が話しかけてきた。
「あの、もしかして、今、時間ってあります?」
「うん……あっ、いや暇だった訳じゃないんだ。ただ、彼女とのデートの約束を、忙しいってドタキャンされちゃってね」
「それじゃあ、占いなんていかがですか? 先ほどのお礼に、ぜひ……」
どうせ、やることも無いしな。
興味をひかれて椅子に座った僕の前で、清香がタロットカードを切り始めた。細い指で巧みにカードを操る彼女の動き。
そんな少女の姿に思わず見とれている間に占いは終わったらしく、彼女は難しい表情を浮かべてる。
「清香ちゃん、どうしたの。結果は?」
あまりいい結果じゃなかったのかな。逡巡しながらも、ようやく彼女は口を開いて、
「あの、その……実は、水難の相が出てるんです」
「水難の相? でも、ここは別に川辺でも海でもないし。雨も降りそうにないし……大丈夫だよ」
心配そうな顔をする少女に、安心させるように笑顔を見せたその時……
そんな僕の耳に、突然鋭いブレーキ音が突き刺さった。
「危ない!」
慌てて、かばうように清香の上に倒れ伏したすぐ側を、スピードの出しすぎでハンドル操作をあやまったらしい自動車が通り過ぎる。そのまま歩道の消火栓に激突して止まる車に、僕はほっと胸をなで下ろした。
「あーあ、これじゃあ水難の相じゃなくて、自動車難っていったとこかな」
そんなふうに笑いかける僕。でも、それが目に入っていないかのように、清香は僕の後ろを見つめている。そんな彼女の視線に、僕も背後を振り返った。
ぶ、ぶしゅーーーー
派手な音を立てて破裂する消火栓。吹き出した大量の水は、まるで大雨のように回りに降りそそぐ。もちろん、僕たち二人にも……
* * *
すっかりずぶ濡れになってしまった僕と清香……まいったなあ、これで混んだ電車に乗るのはちょっと気が引ける。そんな僕の表情を察したのか、
「あの……わたしの家って、この近くなんです。もしよろしければ……」
「でも、こんな時間に女の子の家に行くのはちょっとまずいよ」
「だいじょうぶです。いま、家、私一人なんです」
考えてみれば、この夜道を彼女だけで家まで帰すわけにもいかない。願ってもいない申し出を僕は快く受け入れることにした。
「ここ。ここが、私の家のあるマンションよ」
見慣れた建物、なんだ、里美の部屋のあるマンションじゃないか……デートし損なった恋人のことを思い出しながら、もう何度も使ったことのあるエレベーターに向かう。
「でも、なんで清香ちゃん一人なの? 両親はどうしたの?」
「うん……父が病気で長いこと入院してて……母もその看病疲れで……」
うつむいた清香ちゃんの瞳から、ひとしずくの涙が流れ落ちてく……
「数年前に父が亡くなって、母もまだ入院したまま状態もよくないって……」
「それで、あんなところで占いの店とかやってた訳か……」
目の前の不敏な少女の頭を優しく撫でながら、僕は何て言ったらいいのか迷っていた。すると……
「……うそだよっ」
不意にはっと顔をあげた清香が、笑顔を見せる。うそ泣きとは……全く、あっさりと引っかかってしまう自分が情けない。
「こらっ、だめだぞ、大の大人をからかったりしちゃ!」
「あはっ、ごめんなさぁい……」
てへっ、という感じのテレ笑いを浮かべる清香に、僕も思わず笑みを返していた。
「チンッ」と軽い音がして、エレベーターが六階に止まる。清香の家は七階ということなので、どうやら他に乗ってた住人が降りるらしい。
(六階か、里美の部屋のある階だ)
エレベーターのすぐわきの601号室、見慣れた部屋のドアが、開きかけたエレベーターの扉越しに見える。そして、今まさに部屋に入ろうとしている男女も……
(あ、あれは……)
顔がさっと青ざめるのが、自分でもはっきりわかった。
扉が開閉する一瞬の間、でも見間違えるはずがない。里美と、確かあれは同じ大学の奴だ。
(何が「今夜は急用ができたの」だよ。ただ単に他の男と会ってただけじゃないか)
動き出したエレベーターの中。ショックから立ち直れない僕を、清香が心配そうに見つめているのがわかる。
「ああ、ごめんごめん。ちょっとぼんやりしてしまって」
「あの人、優也さんの彼女ですか?」
ぱっちりとした大きな瞳をすこし曇らせながら、清香が問いかけてきた。いきなりの、でも的を得た言葉に、おもわず僕は絶句してしまう。
「……さっきの占い、もう一つあったんです。優也さん、近いうちに最も親密な誰かに傷つけられるって。それが彼女のことだったんですね……ごめんなさいっ、わたしがあんな不吉な占いしたから……」
(そうか、だから占いの後にあんな表情してたのか。ほんとのことを言うべきかどうか、迷って苦しんでたんだ)
ほんとは謝る必要のない彼女が、瞳をうるませて、申し訳なさそうにこちらを見つめている。そんな彼女がたまらなく愛しく感じられて、僕はたまらずその細い体を抱きしめていた。
* * *
「へー、結構、広いんだ……」
清香の部屋に入った僕の初めての言葉がそれだった。さっきエレベーターの中で思わず抱きついてしまったこと……幸い怒った様子は見せなかったものの、部屋に入るまで清香は、一言も口を開いていない。やっぱりまずかったなあ……
「……うん、母と二人ぐらしだし、ちょっと広すぎるぐらいかな」
だけどそんな心配とは裏腹に、清香の返してくれた笑顔は、さっきまでと少しも変わらない。
ようやく気まずい雰囲気がはれたことで、僕もやっと肩から力が抜けた。
「あれ、お父さんは?」
「わたしが小さいときに離婚しちゃったの。だからもう何年も会ってない。今は、ちょうど母さんも旅行中だから……わたしの母って、結構有名な占い師なのよ。それで、時々研究のためとかで、海外に行っちゃうの」
僕を居間に通して、清香はそのまま奥の部屋に入っていく。どうやら着替えでも探しているらしく、ごそごそという音に混じって、声だけが返ってきた。
「それじゃあ、その間はずっと一人きりなんだ。寂しくない?」
「うん……でも、夕方まではお手伝いさんがいるしね。はい、これ」
ようやく戻ってきた彼女が、ぱさっと僕にバスタオルを投げてくれる。洗濯したての心地よい香りを感じながら、冷たくなりはじめた濡れた髪とかを拭くことができて、僕はほっとした息をもらした。
「わたしも着替えるんから、そっち向いててね」
自分のタオルや着替えを持った清香が、僕の背中を押して反対方向を向けた。
「なんだ、自分の部屋で着替えるんじゃないの?」
そんな僕の言葉に、彼女は、「まあまあ」となだめるような笑みをもらす。やっぱり、なんだかんだいっても一人になるのは嫌なのかな……僕は、言うとおりに後ろを向くことにした。
「あーあ。さすがにこんな季節に水浴びっていうのは、結構寒かったよね~」
そんな舌打ちといっしょに、着ているものを脱ぎはじめたらしい、ごそごそという音が背後から聞こえてきた。
中学生の着替えシーンなんて……そう自分に言い聞かせる。でも、女の子が自分の後ろで裸になっている、そのことに興味がわかないはずもない。
そんな僕の心臓の鼓動が、一瞬高く跳ね上がった。
気分を変えようとふと視線を移した目の前の大きな棚……そのガラス扉の表面に鏡のように自分の姿がうつっているのに気づいたのだ。もちろん後ろの清香の姿も……
まだまだ子供だと思っていた清香の体。でも、下着姿の少女は、僕の目を釘付けにするぐらい魅力的だった。ほっそりとした手足はまるで人形のよう。
まだ腰のくびれもないまるっきり幼児体型……でも、濡れた下着から透けてみえる女の子らしい乳首に、僕の視線は自然と引きつけられてしまう。
「あ……」
思わず見入ってしまった僕の目が、顔を上げた彼女の目とばっちり合ってしまった。
鏡越しとはいえ、今までセミヌードの姿をしげしげと見られていた……そのことに気づき、軽く悲鳴をあげてしゃがみ込んでしまう清香。
「もう! ずっとそうやって見てたんでしょ。ったく、Hなんだからっ」
そんな台詞とともに、清香は頬をぷっと膨らませる。
(ま、まずった。つい、夢中になっちゃうなんて……)
「ご、ごめん……や、やっぱり、こんな時間に女の子が他人の男と一緒にいるっていうのはまずいよな……僕も、そろそろ失礼するよ」
ちょっとしどろもどろになりながらも、僕は玄関のほうに向かった。
靴をはいてドアのノブに手をかけたその時、ぱたぱたという音とともに清香が僕の背中に抱きついてくる。
「だ、だめ、帰っちゃだめ。さっきのことは、もういいから……」
まるで泣いてるような彼女の声。それでも僕は帰る決心を変えない。正直、自分が怖かったのだ……このままここにいると、自分が抑えられなくなりそうで。
「お願い……清香、大人の男の人にやさしくされたの、優也さんがはじめてなの。だから、もし清香の事、嫌いじゃなかったら、もっと側にいて」
僕の前に回り込んだ清香は、自分の想いを吐き出すように一気にまくしたてる。
見上げる彼女のうるんだ瞳、今度は嘘泣きじゃないほんとの涙。僕は、さっきまでの決心が情けないほど簡単に崩れさるのを感じながら、少女の唇を奪っていた。
* * *
「あ、やったな~。ほら、今度はこっちがお返しだ!」
「あんっ、や、やだ、もうっ……それ、これならどうっ!」
すっかり冷えきってしまった二人の体。清香の「いっしょにお風呂に入ろう」っていう申し出に、僕も素直に同意してた。
ファミリータイプの浴室。広くない浴槽は二人で入ると、体も自然と密着してしまう。妙にはしゃいでいた感じの彼女が、いたづらっぽくお湯を僕の顔にかけるものだから、こっちもお返しのシャワー攻撃。
ひときしりの水合戦、でも途中で急に清香は黙り込んでしまう。
「どうしたの、清香ちゃん?」
「うん、なんでもないよっ……ただ……ただ、ちょっとうれしかったの。他の子なら、父親がいるからそんなこと感じないかもしれないけど。私はこういうことはじめてだから……」
ぽつりとつぶやく清香……ようやく静まった水面を通して、彼女の可憐な裸体がはっきり見てとれる。中学生にしても小柄な体つき。でも清香の体は少女らしい魅力でいっぱいだった。
小ぶりな胸のラインは微妙な曲線を描き、乳房の柔らかさを感じさせ、先端の乳首はまるでさくらんぼのように赤く色づいてる。
「もう、またHなところ見てるんでしょ!」
ちょっと膨れっ面で見つめる清香、でも冴え冴えとした肌を隠そうとはしない。生まれてはじめて男の人に自分の裸をさらしている、そんな恥ずかしさでぴくぴく震えるニプルが、だんだんと尖り始めた。
僕の視線は、下半身に移っていく。揺れる水面から透けて見える少女の秘密の部分……まばらに生えた産毛がゆらゆらと水に揺れて、妙にエロチックさをかもしだす。
そして真っ直ぐなスリット……処女らしくぴったりと口を閉じた禁断の蕾を僕の指で押し開きたい、そんな思いに胸はどきどき高鳴ってきた。
「や、やだ、なにかごつごつあたってる~……」
興奮にたまらず勃起してきた僕の息子が、密着してた清香の太股にあたっているのだ。すべすべした皮膚にあたる異物の感触に、彼女が驚いた声をあげる。
「あ、ごめん、ごめん……」
「全くぅ……わたし、知ってるのよ。男の人がHなこと考えたりするとこうなっちゃうんでしょ。さては、わたしの裸を見て興奮したな~」
十年後にはさぞ美人になるだろうと想像できる容姿の清香、そんな彼女がいたづらっぽくこっちに微笑んでいる。
「あ、もしかしたら、清香ちゃん、そういうことに興味があったんだ。だったら、触ってみたら?」
僕は、わざと清香を誘うような言葉をかけた、ま、からかい半分に。でも、その言葉を待ってたみたいに、少女はおずおずと僕の肉棒に手を伸ばした。
「ふんっ、別にそんなことないよ……でも、優也さんがそうして欲しいなら、ね」
そんな憎まれ口を叩きつつ、清香の小さな手がいきり立った僕の肉棒を握りしめた。普通なら強すぎる彼女の手の力、でもお湯の抵抗のおかげでほどよい刺激に変わっていく。
さらなる快感を求めて、僕はさらにおねだりするように、
「ね、ここをなめてごらん。そうすると……」
「……優也さんが、もっと気持ちよくなるって? もうHなんだから」
僕は、腰を水に浮かせる感じで、亀頭を水面の上にひょっこり覗かせた。
清香は、恥ずかしげにちょっと頬を赤らめながらも、現れた肉棒の先端に舌をぺろぺろと這わせる。柔らかな彼女の舌先が、偶然、亀頭の割れ目にちょんちょんと触れるたびに、僕はずきずきとした快感を感じる。
「やだっ、なんか先っぽのほうがぬるぬるしてきたよぅ~」
「それは、清香ちゃんがとっても上手だからだよ」
そんな僕の言葉に、清香はくすりと笑いながら、ぱくりと亀頭を頬張った。
僕のもっとも敏感な器官を包む暖かい粘膜の感触。清香のヴァージンリップのとろけるような心地よさに僕は体中を震わせる。
そんな僕の表情を上目づかいに盗み見ながら、清香はさらに肉棒を飲み込もうとした。
「んっ、んっ~」
「くっ、も、もう、だめだ~……」
喉の奥まで突かれる息苦しさにたまらず苦しげな息をもらす清香、そのけなげな様子に、僕の性感はウナギ昇りに高まっていく。肉棒を引き抜く暇もあらばこそ、僕は溜まりに溜まった精液を清香の口の中に思いっきり放出していた。
「ご、ごほっ、ごほっ……優也さんったら、ひどいんだから……急にしちゃうんだもん、びっくりしちゃった……」
心の準備もなく喉奥に精をそそぎ込まれた清香は、ちょっと目を白黒させながらも、細い喉を鳴らして全部飲み干そうとする。ようやく小さくなった怒張から解放された彼女は、ピンク色の可愛らしい唇のはしから白い液を滴らせつつ、こっちを軽く睨んだ。
「ごめん、ごめん。怒った?」
「うん……でも、いいよ、だって優也さん、気持ちよかったんでしょ」
さすがにこれはやりすぎだったかな、ちょっと反省しつつ謝る僕に、清香はぱたぱたと手を振って答えてくれる。
「じゃあ、お返しに今度は僕が清香ちゃんを気持ちよくしてあげるよ?」
我ながら都合のいい言葉、でもさっきからのいたづらですっかりその気になった彼女はこくりとうなづいて、
「でも、やっぱりここじゃちょっとね……だって、このままじゃ、からだふやけちゃうよ」
そんな彼女の照れ隠しのおどけた言葉に、僕も思わずふきだしていた。
* * *
清香の部屋の小さなベットの上、横たわった少女の一糸まとわぬ姿に、僕はなんだか圧倒されるものを感じていた。
薄い胸板とアソコを両手で隠し、照れ笑いする彼女。
それでも、柔らかな彼女の体のラインは隠しようもない。白い首筋からつながる細い肩の線は、どんな画家でも描くのをためらうほど絶妙に美しかった。そこから流れる腰のくびれは、まだそれほど女性らしく完成されていない。かえってそんな中性的な体つきが、神聖無垢な感じをかもしだしていた。
すっと整った細い脚に柔らかく手を滑らせると、清香は体をぴくんと反応させる。
「ほらほら、だめだよ。そんなところを隠していたら、ちっとも清香ちゃんを気持ちよくしてあげられないんだから」
「だって、こんな明るいところじゃ……せめて電気だけでも……」
「だ~め。だって、こんなきれいな体を独り占めにするなんてずるいよ」
そんな言葉といっしょに、清香の額を軽くこづく。僕のそんな仕草に、彼女は頬を赤らめながらも、おずおずと胸を隠していた手をはずした。
(これが清香ちゃんの裸……中学生に興奮するとは今日まで思ってなかったけど……でも……)
露になった柔らかそうな乳房、手のひらの中にすっぽりと収まりそうな大きさながら、きちんと存在感を誇示してる。
そしてその突端に小さく突き出た乳首……ヴァージンピンクのニプルは、先ほどのいたづらのせいかすでに堅く尖りきろうとしていた。
成人の女性よりもはるかにいいかも……今までの自分の価値観をくつがえす眺めに、自分の感情がどんどん高ぶっていく。
「あ……やだっ……そんなに強くしたら……あんっ!」
たまらず僕は、清香の薄い胸にむしゃぶりついた。
ぴんっと突き出た右の乳首を口に含み、舌先でちょんちょんと刺激したり軽く噛んだりする。左の乳房をすっぽり覆った僕の手は、柔らかいながらもすこし芯の硬さを持った少女特有のバストのさわり心地をぞんぶんに堪能していた。
ぶるぶると手を震わせ胸を揉みあげるたびに、清香の口から抑えきれない嬌声があがる。
「ほら、気持ちよかったら、もっと声だしていいんだよ……」
「だって、こんな姿を優也さんに見られるの、恥ずかしいんだもん……清香、すごくHな子だって思われちゃう」
「いいんだよっ……女の子は、素直なのが一番なんだから……」
清香の耳元でささやきながら、清香の白い体の上を指を滑らせた。
右手は、ほしぶどうほどの小さな乳首をくりくりとつまみあげながら、少女の背中にまわしていた左手は滑らかな腰のラインを通りすぎ、きゅっと締まったお尻の割れ目に触れる。
女性らしいふっくらした肉つきとは違う、すっと整った清香のヒップ。少年のような小さなお尻を優しく揉んであげると、彼女はくすぐったいような、でも気持ちいいようなそんな溜息をもらす。
「や、やだもう……あん、そ、そこ……それ、きもちいいよぅ」
指先が、清香のお尻の中心、きゅっとすぼまったアヌスに触れた。しわの一本まで丹念に伸ばすような僕の指の動きに、少女の体が快感に大きく揺れる。
その拍子に、今まで秘密の部分を隠すように強くすりあわせていた清香の太股が、だんだん緩んでいく。目の前で露になっていく少女の聖なる部分、うっすらと産毛の生えそろったデルタゾーン。そして、さっきまでは口をしっかり閉じていたに違いないスリットは、今は左右にほころび、内部の秘肉を覗かせていた。
「そ、そんなとこ舐めちゃうなんて、だめ、きたないよぅ……おしっこするとこなんだよっ……あんっ、だめ~」
彼女のアソコにゆっくりと僕は顔を近づけた。
自分の秘所を舐められる恥ずかしさに、顔をそむける清香。それでも、ヴァージンピンクの陰唇にキスした瞬間、彼女は腰をぴくんと跳ね上げて悶え声をあげる。
僕の舌が、ラヴィアからクリトリスから一緒に舐めあげた。指で剥きだしにした肉芽を舌先で強く擦りあげるたび、清香は頭も左右に振って体の中を走る電流みたいな快感に耐えようとする。
ばさばさと打ち振られる髪からただようシャンプーの香り、少女の甘いにおいが僕の理性を跡形もなく吹き散らしていく。
くちゅっ、くちゅ……
いやらしい音をたてながら、指で少女のラヴィアを左右に広げた。きれいなサーモンピンクの処女肉の間でぴくぴく震える膣口をそっと指の腹で揉みしだくと、透明な愛蜜がだらだらとあふれ出していく。
「ほら、清香ちゃんたら、こんなに濡らして……」
「もうっ! 優也さん、いじわるなんだから……」
粘りけのある聖液でべとべとになった指を清香の目の前にちらつかせると、彼女は羞恥に顔を染めた。
少女のちょっと赤くなった頬に軽くキスしながら、指をゆっくり胎内に沈めていく。ずぶずぶ……そんな淫音をたてながら、処女の膣内にもぐりこんでいく僕の指。
押し出されるように、穴からはとろとろと白濁した愛蜜が漏れだし、少女の白い太股だけでなくシーツまでびしょびそに濡らししまう。
あふれる愛液の量に比例するように、清香の喉からもれる喘ぎ声のトーンも上昇していった。
「あんっ……あ……あうっ、あ……いや……そこ……気持ちいいようっ」
美少女の口が奏でる快感のスタッカート……拍子を合わせるように僕も指を前後にスライドさせる。
ぐしゅっ、ぐしゅ……
湿った音をたてながら、処女の狭いヴァギナの中をかきまわした。
ぎゅっと強く締め付けてくる清香の膣……内部の襞のうねるような動きに、僕も挿入する指の動きを速めていく。
「あん、だめっ……そんなに強くしたら……いっちゃうっ」
ひときわ強く押し込まれ、子宮の入り口まで到達する僕の指。
その瞬間、清香の体がぴんっ弓ぞるように跳ね上がった。体をぶるぶる震わせて、絶頂の余韻に浸っている少女の姿態に、僕は自分の欲棒が抑えきれないほど高まっていくのを感じる。
「清香ちゃん……いいかな?」
僕の問いに、何を意味するのか感じとった清香は、ちょっと恥ずかしげにうつむきながら、こくりと頷いて、
「うん……優也さんは、私の運命の人だから……今日、会えるはずの……」
「それも占いで?」
「はい……でも、占いなんてどうでもいいの。あなたを運命だと思った、その私の気持ちは真実だから……」
「清香ちゃん……」
目を伏せた彼女の唇をキスで塞ぎながら、僕は自分のモノを静かに少女の秘所に押し当てた。
くちゅ、くちゅと淫らな音をたてる清香の柔肉……赤く充血した陰唇が包み込むように僕の亀頭を飲み込んでいく。さらに奥に侵入するために力を込めるたび、清香の口から苦しげな吐息が洩れ、そして……
「ぴきっ」という感触。
押し出されるように溢れ出る白濁した愛液に混じって、赤い鮮血が彼女の肌を染めていった。
声も出せずに血が滲むほど唇を噛みしめていた清香の瞳から、ぶわっと涙がこぼれ落ちる。
「ご、ごめん……痛い?」
「……だ、大丈夫……優也さんのなら我慢できるから……」
健気にこっちに微笑みを返してくれる清香。その涙を全部舐め取ってあげながら、僕はゆっくりと体を動かした。少女の細い膣に無理に挿入した肉棒が、痛いほど強く締め上げられる。
「あん……そこ、それ、すごく、いいの~」
異物を受け入れ、いっぱいにまで広げられた処女の膣孔……その上で揺れている真珠色の肉芽を指でとんとんと刺激した。
敏感すぎるクリトリスからの快感が体の中を走り抜け、アソコからの強烈な痛みと交わり、さらなる高みへと少女を押し上げていく。
ぴくぴく痙攣する清香の膣壁、その微妙な動きが僕をさらに興奮させてしまう。絶頂が近いことを知った僕は、少女の細い体をぎゅっと抱きしめた。
「あんぅ……優也さん……清香、また、いっちゃうっ!」
清香の細い体が限界まで海老ぞる……ぎゅっと締め付けてくる処女の胎内に、僕は白濁した液をあふれるほど放出していた……
* * *
痛々しいような行為の印……僕の精液と自身の鮮血に汚れた清香の秘所の様子に、僕は後悔の念を感じていた。まだ、中学生の女の子に……
すまなそうに後始末をする僕の様子を感じとったのか、彼女が僕の顔を真正面から見つめてつぶやく。
「わたし、後悔してないよ……それとも、優也さんは後悔してる?」
今にも泣き出しそうな彼女の顔。その瞬間、僕の脳裏にある決意が浮かんでいた。
(そう、僕も彼女を愛してる。この先、何が起ころうとも二人で歩いていく。それが、二人の運命……)
おわり
コメント