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小説(転載) ギュッてして 2/4

官能小説
05 /18 2018
掲載サイトは消滅。厳密には近親相姦ではないので、官能小説のカテゴリとした。話の展開が上手いのですぐ読み終えてしまう感じだ。

 バツイチ同士の再婚家族――なーんて、今時、珍しいものでもない。
 うちの両親が離婚したのは私が小学二年生の頃で、母さんとヨシ兄の父親、つまり今の父さんとが再婚したのは小学四年生の頃の話だ。確かに離婚された頃にはショックを受けて、悲劇のヒロインを演じたものだが、六年も経つと私だってふてぶてしくなるというもの。それに、ちょっとしたことがキッカケで、ヨシ兄と変な関係になっちゃったし……。
「……どうした、奈美?」
「ちょっとね……」
 お風呂からあがった私とヨシ兄は、とりあえずすることもないのでリビングでボンヤリとTVを見ることにしていた。ちなみにヨシ兄は絨毯の上にうつぶせに寝そべり、その上にわたしがベターッと乗っかるという姿勢で、TVを見ている。
 服はヨシ兄も私もスウェットの下にTシャツだけというもの。もちろん、私はブラジャーなんて無駄なもの、外したままにしている。だから時々――
「うりうりぃ、バストアターック」
「……肋骨が痛い」
 なんて馬鹿なことをCMの間にしていたりする。
 まぁ、それはそれとして。
「ねぇ、ヨシ兄」
「んっ?」
「なんで最後までしてくれないの?」
「そこまで鬼畜になれるかって」
「むぅ。もう充分、鬼畜じゃん」
「はいはい。わかったら肋骨、押し付けるな」
「はぐはぐ」
「耳も噛むな」
「ねぇねぇ、ヨシ兄」
「ん?」
「私、風邪気味なんだ」
「……アホ」
 ヨシ兄はコツンと、腕を回して私の頭を軽く叩いた。



 ヨシ兄と始めてあったのは、小学四年生になったばかりの頃だ。母さんが「外に食事にいきましょ」と言って、私に綺麗なワンピースを着せて連れていった先に、今の父さんと、学生服姿の不機嫌そうなヨシ兄とがいたのである。
「野口義久(のぐち・よしひさ)だ。よろしくな」
 私の前にしゃがみこんで手を差し出して来たヨシ兄を見て、なんとなく私は、
(この人、敵じゃない……)
 なんて妙なことを思ってしまった。
 だから母さんと父さんが一泊二日の温泉旅行――式をあげず、籍だけいれることになってたけど、せめて新婚旅行ぐらいしただろうかってヨシ兄がいいだしたことで実現することになった旅行――に出かける時、私は風邪気味だったけど、父さんの家でヨシ兄と一緒にいられるんだから、きっと大丈夫だろうって、そう思って、笑顔で二人を見送った。
 イタズラされたのは、その夜のことだ。
 あっ……イタズラなんていうと、ヨシ兄がホントに鬼畜になっちゃうな……
 でも、確かにそれはイタズラだった。
 すべては私が、その日の夜に高熱を出したことが原因なんだけど。



「まだ苦しいか?」
 額の濡れタオルを替えてくれながら、ベッドの枕許で、ヨシ兄が不機嫌そうにそう尋ねて来た。不機嫌そうなのはいつものことだ。だから私は、気にもしなかった。
「ヨシ兄……ごめんね……」
「なんで謝る」
「だって……」
 ヨシ兄は私が高熱でふらついていることに気付くと、すぐにタクシーを呼んで、病院まで連れていってくれたのだ。それに病院から戻ると、氷嚢を用意してくれたし、その後も突きっきりで濡れタオルを替えてくれている。
「謝るぐらいなら、やせ我慢するな。わかったな」
「ごめんね……」
「だから……」
「ごめんね…………」
 その時の私は、半分、意識が朦朧(もうろう)としていて、自分でも何を言っているのかよくわかっていなかった。
 だからしばらくして、自分が上半身裸になっていても、
(あれ……?)
 としか思わなかった。
「寒くないか?」
 耳元からヨシ兄の声が聞こえた。
 なんだか熱い何かが身体中を撫でている感じがして、私は「んっ……」と声を漏らした。
「熱いか?」
 そうでもない――と思ったけど、なんだか答えるのも億劫(おっくう)だった。
 でも、その頃にはようやく、ヨシ兄が私の体を拭いていてくれているんだって理解できるぐらいにはなった。どうやら私の上半身を起して、背中の方に回って抱き支えながら体を拭いていてくれているらしい。少しだけ恥ずかしかったけど、ヨシ兄にならいいかなって考えて、私はされるがまま、ヨシ兄に全部任せることにした。
 そうしていると、上半身はすぐに拭き終わり、乾いたシャツとダブダブのトレーナーを着せられる。
「さて……」
 それからしばらく、ヨシ兄の動きがとまった。
 次は下半身なんだって、なんとなく理解できたけど、どうして戸惑っているのかまでは……まだ性知識も大してなかったその当時の私には、まったく理解できなかった。
「んっ……」
 私はパジャマの下とパンツが脱がせづらいんだと勝手に解釈して、どうにか両手をふんばって腰をあげようとした。それに気付いたヨシ兄が、
「……いいのか?」
 と聞いてくる。
 良いも悪いも、このままじゃ着替えられないし――と思った私は、どうにかコクンと、小さく肯きかえした。
 なぜか生唾をゴクッと飲み込む音が聞こえてくる。
 当たり前だ。私は小学四年生だったけど、ヨシ兄だって中学三年生だったんだ。多分、女の子の裸を生で見たことなんてなかったかもしれない。だからヨシ兄にとって、そこから先は未知の世界だったんだと思う。
 しばらくして、ヨシ兄は私を後ろから抱き支えたまま、パジャマの下と、パンツを脱がしてくれた。私も膝を折り曲げたりして協力したんで、案外、すんなりとぬがすことができたらしい。
 あと、そのせいで私は、膝を抱えるような姿勢になっていた。
 ヨシ兄は足先から体を拭き始め、左右のふくらはぎを拭き、膝の頭を拭き、足を伸ばさせ、それから太股の外を拭いて……
 また唾を飲み込む音が聞こえた。
「……足、開いて」
 言われるまま、私は足を開いた。
 熱い濡れタオルが、私の太股の内側を刺激してくる。
 それから、おそるおそるといった感じで、アソコの上にも、熱い濡れタオルが押しあてられた。不思議と熱く感じられたせいで、私は「んっ……」と声をあげた。
「……裏返すぞ」
 急に恐い声でヨシ兄はそう告げた。
「うん……」
 そう答えると、ヨシ兄は私を寝かせ、うつぶせにさせた。
 しばらくポーッと枕に顔を埋める。
 ようやくお尻に熱い感触があった。
「……そうだ……薬を入れないとな……薬だからな……薬だから…………」
 なんだかヨシ兄は、うわごとのように何かを言いはじめた。
 その直後、私はお尻が両手でめいっぱい、左右に開かれたことに気付き、狼狽した。
「ヨシ……兄…………?」
「ざ、座薬を……わかるか? お尻にいれる薬だ。それ、いれるからな」
 そういう薬があるということは、クラスメートから聞いて知っていた。それに、座薬をいれたら高熱が一晩で治ったという話も聞いたことがあった。
 なんだ、お薬か――と思いながら、私は全身の緊張を解いた。
 でも、お尻にいれるだなんて、ちょっと変な薬だなって、思わなくもなかった。
「……痛かったら、いえよ」
 なんだかお尻に、異物が入り込む感覚があった。
 変な感じだが、別に痛くもない。
 私が黙っていると、異物はさらに深く入ってきた。
 それからどういうわけか、異物は急に動かなくなった。
「……痛かったら、いえよ」
 さっきと同じ言葉を、ヨシ兄がつぶやいた。
 途端、私は股に鋭い痛みを感じた。なんか針が刺さったような痛みだ。
「んっ!」
「悪い……」
 痛みはすぐになくなった。でも、お尻の異物感はなくならない。
「……これは……大丈夫……か?」
 なんかお尻のあたりで何かが動いていた。異物が出たり入ったりしている感じだ。
「……痛くないか?」
「うん……」
 変な感じだが、痛くない。
 しばらくして、異物が増えた感じがした。ちょっときつかったが、そのきつさも、次第にやわらいでいった。
「……奈美。痛かったら、いえよ」
 三度目の言葉だ。
 でも、どういうわけか、今度の言葉は私の耳元で聞こえた。うつぶせになった私の背中に、ヨシ兄が覆い被さっているような感じがする。でも、痛いといえば、すぐやめてくれるとわかっていたので、私は素直に「うん……」と答えた。
 一瞬、お尻の異物感がなくなった。
 でもすぐに、もっと大きな異物が入り込んでくる感じがした。
 痛くない。
 それ以上に、ものすごく熱い。
 耳元で、ヨシ兄が「ふぅ……」と息をついたのがわかった。
 なぜだからわからず、ボーッとしてると、ヨシ兄は私の腰に腕を回し、膝をたたせてきた。それから、お尻に入った大きな異物が、なんだか出たり入ったりしてくる。
 変な感じがした。
 オシッコが出そうな感じだ。
 でも、トイレに行きたいなんて言ったら、これが終わってしまうような気がして、言えなかった。なぜかこのまま、こうされていたいような気がしたのだ。
 だんだん、動きが早くなって、リズムを刻み始める。
「んっ……んっ……んんっ……んっ……」
「奈美……」
 急にヨシ兄は私の腰を両手で強く掴んで、グッと深いところまでアレを突きいれて来た。
 なんだかビクッ、ビクッと私の中で、アレが震えているのが分かった。
(終わったのかな……)
 そう思ったその頃には、もう熱のせいで何も考えられなくなってしまっていた。
 それからのことは、よく覚えていない。
 ハッキリしているのは、翌朝、目が覚めると熱が退いていたこと、枕許で寝ていたヨシ兄は頬を涙で濡らしていたこと、それから起さないよう気を付けながらトイレにいったら、ウンチと一緒に変なネバついたものが出て来たことぐらいだった。
つづく

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。