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小説(転載) ADAM3/4

近親相姦小説
10 /08 2014
 あれから数日後。
 姉さんに彼氏ができた。
 彼氏、つまり恋人…。
 僕は当然、そんなことを祝えない。
 どうして姉さんは、この時期に彼氏なんて作ったんだろうか。
 僕を避けるため?
 ……たぶんそうだろうな。
 もてるから、姉さんはもてるから、だから彼氏を作るのにも苦労はしない。

第三章

「……それじゃあ、行ってくるね」
「ああ」
 土曜日。姉さんは、彼氏と出かけるために家をでる。
 僕がたとえ止めたとしても、姉さんは出かけるんだろう。
 しかたのないことだけど。



「ふぅ」
 どさりとベッドにおちる。
 身体が少しだるい。
 なぜだか知らないけどだるい。
 ゆっくりと眠りに落ちそうになった。
 そんなとき。
「……あ?」
 右手を頭に掲げていた僕は、携帯の鳴る音に気付き、しぶしぶ取り上げた。
 ごくたまに、ワンギリとかしてくるやつがいるから無視しているけど。
 何度も鳴っているから、誰か……友達か誰かだろう。
 そういえば、友達には会っていない。
 もうそろそろ、停学が終るころだけど……。
「はい」
『あ、基樹か?』
「……ああ」
『あ、切らないで聞いてくれないか?』
「………………」
『あのときは、すまなかった』
「いいや」
 海原に、何を責めることができるだろう。
 僕も同じことをしているんだから。
 姉さんに、同じことを。
『……でも、俺は後悔していない』
「………ああ」
『俺は本気だから。俺は本気でお前が好きだから。これだけはわかってくれ。それじゃあ』
 ぷっ!!
 携帯が切れた。
 用件だけ言って、さっさと切るなよ。
「………」
 僕は携帯をベッドの下に放り出し、そのまま目を閉じた。



「ん……?」
 雨が降っている。
 かなりはげしい雨が、ざーざーと降っている。
 僕は身体を起こして、窓に近づいた。
 ざーっ!!
 カーテンを開き、窓から外を覗く。
 姉さんは……傘を持っていただろうか。
 多分持っていないな。
 迎えに行こう。



「……ひどい雨だな」
 傘から顔を覗かして、灰色の空を見上げる。
 僕の心みたいに、ひどい雨だった。
 ざーざーざーざーっ!!
 本当に僕の心みたいだ。
 雨の中、黒い傘をさして、姉さんのピンクの傘を握り締め、とぼとぼと歩いていく。
 運がよかったのかな。
「……! 姉さん?」
「……………………」
 偶然、姉さんに会うことができた。
 でも、なぜか姉さんは、ただひとりで濡れながら、雨に濡れながら歩いていた。
「基樹……」
「姉さん!! 濡れてるじゃないかっ!!」
 僕は走り寄って、姉さんに傘を差し出した。
「ありがとう……」
「いいから姉さん、早く家に入らないとっ!!」
 姉さんの肩を押して、僕は家に急いだ。



 ざーざーざーっ!!
 すごい雨だ。
 やっぱり姉さんを迎えに行ってよかったな。
 しゃーっ!!
 カーテンをしめて、姉さんのほうを振り向く。
「姉さん大丈夫?」
 少し前かがみになって、姉さんの顔を覗き込んだ。
「っ! …………」
 姉さんは、僕を見ずに、体を固くした。
 まだだめか。
 やっぱり、僕におびえているらしいな。
 しかたのないことだけど。
 少し悲しい。
 居間のソファに座って、タオルを頭からかぶっている姉さん。
「……はぁ。とりあえず、上にあがったほうがいいよ?」
「……私、私ね」
「ん?」
 なるべくやさしく聞こえるように努めつつ、返事をする。
 姉さんがなにか話しかけているのだから、やさしく、なるべく。
「私、あの……山内さんのところに行って」
 山内。
 姉さんの彼氏の名前だ。
「それで……そしたら山内さん、いきなりキスしようとしてきて……」
 たどたどしくでも、一生懸命に話している。
「そう」
「で、でも私怖くて、それで、逃げ出してきた……」
「ふぅん」
 目を細める。
 姉さんのタオルも、小刻みに揺れている。
 僕がその場面に出くわしていたら、胸倉ぐらいはつかんでいたかもしれない。
 争いごとの嫌いなやさしい姉さんだから、止めにはいっていたのは確実だ。
 その場にいなくてよかったということか。
「あの……」
「上にあがろう? 立てる?」
「う、うん……、あっ」
 ふらっとして、その場に崩れ落ちそうになる姉さんを、あわてて支えた。
「大丈夫かい?」
「う、うん。少し目まいがする……」
 姉さんのおでこに手をつける。
 少し熱いな。熱があるのかもしれないな。
「姉さん、少し我慢してね」
「え? きゃっ!!」
 姉さんの軽い身体を持ち上げて、腕に抱きかかえる。
 お姫様だっこというやつだ。
 前にふざけたやったときは、姉さんはくすくす笑っていた。
 でも今は、震えているだけだ。
 寒さのせいだけじゃないだろう。
 僕におびえているだけなのかもしれない。
「あ、あの」
「今は黙っててくれないかな? 今も……か」
 そのまま階段下まで運んで、そして姉さんの部屋まで運ぶ
 どさり。
 なるべく刺激を与えないように、ベッドがきしまないように細心の注意を払って、姉さんをベッドに寝かした。
「ん……」
 姉さんが横を向いて、自分の手を見ながら息を吐いている。
 苦しいのかな? 風邪引いているのかもしれない。
「姉さん、少し待っててくれる?」
「うん……」
 姉さんが見送る中で、僕は部屋のドアを閉めて、キッチンに向かった。
 階段を降りながら、とりあえず今必要なものを考えてみる。
「ええと、タオルに、氷枕に、あとは……」
 いろいろ考えながら、洗面所を回り、玄関付近にある納戸を開けた。
「ああ、あった」
 多分ここだと思っていたものが、あった。
 よかった、やっぱり風邪を引いたときは、これがいいよな。
 僕はそれらを持って、なるべく静かに二階へ上がった。
 姉さんが寝ているかもしれないのだから。
「……姉さん?」
 そっとドアを開けて見ると……やっぱり寝ていた。
 右手だけ、頭のすぐそばにおいて、はぁ~はぁ~と息を吐いたり吸ったりしながら、苦しそうに眠っている。
 僕は起こさないように細心の注意をはらいつつ、姉さんに近寄った。
「……すごい汗だな。ええと」
 姉さんはすごく汗をかいていた。タオルで拭かないと。
 僕は水を張った洗面器をベッド横の机の上におき、タオルを入れて絞った。
 なるべく強く絞る。あまり水を残しては意味がないから。
「……拭くよ?」
 眠っているのだから、答えるはずもない。
 ただなんとなく、確認をとりたかっただけだ。
「ん……」
 姉さんが、苦しそうにあごをあげた。
 僕は、姉さんの服のボタンを、一個ずつ外していく。
 だんだんと見えてくる、姉さんの少し色黒の肌。
 とてもきれいだった。
 ブラも外す。
 フロントホックで少してこずったけど、なんとか外すことができたようだ。
「んん……」
「っ!」
 起きたのかとびっくりしたけど、そうでもないらしい。
 そのまま、濡れたタオルを、姉さんの肌に触れさせた。
 姉さんの胸、姉さんの腹、姉さんの乳首すべてを、綺麗に拭いていく。
「ふぅ~……」
 大丈夫だな。これぐらい拭いておけば。
 あとは、下か。
 とりあえず、ズボンだけ脱がしておかなくては。
 チャックを外して、そのまま、それを脱ぎ去った。
 足が出てくる。
 あたりまえだけど。
 綺麗な、細いくびれた足だ。
 まずは右足を拭く。
「ん……はぁ……ぁ」
「! っ…………」
 姉さんが、いろっぽい吐息をはいた。
 つま先も、くるぶしも、太ももも、すべて拭いてあげる。
 まるで、従者にでもなった気分だ。
 左足にとりかかった。
 同じように、つま先、くるぶし、太もも……。
「はぁ……ぁ、ぁ……はぁ……ん……」
 すべてを拭き終わった。
 あとは……。
「……ひっくりかえすと、起きるだろうなぁ」
 僕は姉さんの身体を抱え込んで、姉さんが起きないようにと思いながら、うつぶせにしてみた。
「……ん? あれ……?」
「あ、姉さん。起きちゃった?」
「……! いやっ!! なに? なにしてるの、基樹!?」
「別に。ただ、汗をかいてたから、拭いているだけだよ?」
「な、なんでっ!?」
「しかたないだろう? そのままじゃあ、気持ち悪いんだろうからさぁ」
「っ…………」
 姉さんは、真っ赤になった顔を横に向けたまま、黙って僕の言葉にしたがった。
「じゃあ……拭くよ?」
「…………」
 黙って、コクリとうなずく。
 まず僕は、姉さんの色黒の背中を、タオルで拭いていく。
 天使の骨って言うのかな。背中の上のほうの、二つのでっぱり。
 そこのところが、姉さんの吐息に合わせて、上下に動いている。
 僕は、そこを丹念に拭いた。
 タオルが、汗のつぶのかわりに、水のつぶを作っていく。
「……………………」
 次は、姉さんの腰。同じように、たんねんに拭く。
「んっ」
 くすぐったかったかな?
 聞いてみなくては。
「くすぐったかったかい?」
「ん、ううん。そういうわけじゃないよ」
「そうか……」
 なんだか、姉さんに奉仕しているみたいだ。
 この前見たマンガに、こんなのがあった。
 それは姉さんの持っていた雑誌だったけど、やはり僕らと同じく姉と弟の話で、姉がどうしてか忘れたけれど風邪をひいて、弟が姉の看病をして、汗を拭くって話だった。
 あれをふと思い出した。
 姉さんの従者。そんなのも悪くはない。
「……よしっ、と」
 とりあえず、背中は終った。あとは……とりあえず足から、かな。
「ん……」
 姉さんの太ももから、膝の裏、そして、くるぶしを拭いていく。
 そして次は……。
「姉さん……少しごめんよ」
 そう断ってから、姉さんの履いているパンツの端をつかんで、上にぐっと持ち上げた。
「っ! いやぁっ!!」
「こうしないと、お尻がふけないだろ?」
 姉さんは、右手をお尻にもってきて、抵抗する。
 でも、完全に自分のお尻にさわっているわけじゃないから、邪魔にはならないな。
 そのまま悪いけど、とても恥ずかしいんだろうけど、姉さんのパンツを、下にずりさげた。
「ううっ!」
「ごめんよ。恥ずかしいだろうけど、がまんして。パンツが汗でぐしょぐしょだから」
「う…………」
 姉さんの、とても形のよい、二つの尻が現れてきた。
 僕はそこに、濡れたタオルを伸ばす。
 もちろん、さっきから何度も、水につけて絞っては、姉さんの身体を拭き……を繰り返している。
「んんっ!!」
 姉さんが、濡れたタオルをお尻につけた瞬間に、背中を反らした。
「冷たい?」
「う、うんっ……」
 でも……どうしようもないな。
 このまま放っておいたら、姉さんの熱がひどくなるし。
「…………がまんして」
 そう言って、僕は姉さんのお尻に、再びタオルをつけた。
 形がやや変わるぐらいに、タオルをこすりつける。
 そんなことしてて、お前は平気なのかって?
 ……平気じゃないさ。
 僕は、とてもこらえている。
 自分の理性を総動員しているはずだった。
 だって、目の前に姉さんの、とてもきれいなかわいいお尻があるんだぜ?
 がまんするほうがむずかしいよ。
 でも……やっぱり姉さんを傷つけるのはいやだから。
 あんなことした僕でも、それはとてもいやだから。
 やっぱりがまんするんだ。
「……さぁ、これぐらいでいいよな?」
 お尻を拭きおわって、姉さんの顔をのぞきこんでつぶやいた。
 姉さんは、真っ赤な顔をして、僕の視線から逃げるように、顔を反対向きにして、コクンとうなずいた。
「あ、ありがと。でも、恥ずかしい……」
 消え入るような声で、つぶやくようにそう言って、姉さんは上半身を起こしている。
 膝を少し斜めにして、そこがはっきりと見えないように隠しながら、だ。
「さぁ、このパンツとブラ使って」
 姉さんは、僕が差し出したパンツとブラを、奪うように取ってベッドに置き、でもすぐ、パンツを手に持った。
 僕に下着を差し出されたのも恥ずかしかったんだろうけど、履かずに置いておくのは、もっと恥ずかしいんだろうな。
「んしょっと……」
 姉さんは後ろを向いて、やりにくそうにパンツを履いた。
「大丈夫? 手、ちゃんと動くかな?」
 僕は覗きこむようにして、姉さんの背中に問いかけた。
 ここからだと、ほんの少しだけ、その色黒の胸が見える。
 ほんの少しだから、逆にかわいいって感じがするのは、変なのかな。
「ん……、少しやりにくい」
「そうか。じゃあ、こっち向いて」
 姉さんはもうパンツを履いているから、今回は難なくこちらを向いてくれた。
 でもただ、胸は両腕で隠しているけど。
 顔も、うっすらピンクだ。
 横を向いて、うつむいている。
「僕が、ブラをつけてやる」
「え?」
「やりにくいんだろ? 俺がつけてやるから」
 薄いピンクのブラを手にとって、それをひろげる。
 やっぱり、少し大きいな。
 姉さんに後ろから抱きつき、そしてブラのカップを前に回す。
 これはフロントホックだ。つけられるかな? つけられないと、情けないよな……。
「……っと」
 前に回してきたブラを、そのまま真ん中をつかんで、ホックをつけようと苦戦する。
 それは、なるべく胸にさわらないようにしてるから、でもあった。
「……基樹……」
「ごめんよ。難しいんだ。その……胸に触らないようにすると」
「! う、うん…………」
 姉さんは、さっきよりも若干だけど、顔の赤みが増したみたいだ。
 やっぱり横を向いて、今度は目をぎゅって感じで閉じている。
「……だめだ。むずかしいな」
 出さないようにしていたけど、思わず声に出してしまう。
 そんな感じで、しばらくフロントホックのブラと格闘していたとき、だった。
「……………………っ」
「? ね、姉さん?」
 姉さんが、僕の手を、片手で押さえてきた。
 あいかわらず真っ赤な顔で横を向いてうつむいて。
 でも、目は開けて。
「…………あの……」
「なに?」
 姉さんが口を開く瞬間、その片手が、ぎゅっと強く握られた。
「あの……基樹…………だ……て…………」
 ささやくような、とても聞き取りにくい小さな声だった。
「え? なに?」
 すると、今度は、ハッキリと言った。

「抱いて。私を…………抱いてください」

「……………………いいの?」
「…………ん」
 姉さんがうなづいた。
 どういうことだろう?
 姉さんはいやがって、無理やり僕に蹂躙されたのに……なぜ?
 どうして自分から、僕を求めてくるんだろう。
 抱いてってのは、抱きしめるのとは違うよな。
 これは……求めているのか? SEXを。
 その意味が、素直に伝わってこない。
 そんな僕に、姉さんは、
「……なに考えてるの? やっぱりいやなの?」
 とても不安そうな顔をして、僕をちろりと見た。
「い、いや違うよ。姉さんが……いやでなければ」
「い、いやじゃない……」
 これも聞き取りにくかったけど、僕の、僕の耳だけには、スッと入り込んだ。
「……………………」
 僕は、ぎしりと鳴るベッドに腰掛けた。
 姉さんが、切なそうなうるんだ瞳で、僕を見上げる。
 僕のほうが少し身長が高いから、どうしてもそうなる。
「…………姉さん……………………」
 まず、前のときはできなかった、キスをする。
「んんっ、むっ、んっ」
「んんむっ、んんっんんっ」
「むぅんんっんんっ」
 ちゅぱちゅぱと音がしている。
 静かな外から、かすかな雨の音がする。
 その中で僕らは、第一の接触をした。
 前にはできなかった。
 姉さんのとてもセクシーな唇。
 それが、僕の唇と重なりあっている。
「んんっ……むぅんんっ、んんっ」
 ちゅぱちゅぱちゅぱ
「んんっ、んんっんんっんっ」
 ちゅぱちゅぱちゅぱ
 僕は、しばらくディープキスを繰り返した。
 それから、そのまま姉さんの色黒の胸に、手を伸ばした。



「んっんっ……」
 姉さんが、キスをしながら、腰をよじらせている。
 右胸をできるだけやさしく、そして姉さんが満足してくれるように。
 力を込めて、思いも込めて、形を変えつつある右胸を、もんでいた。
「んんっ!!」
 先端にある乳首を、指でこりこりといじくる。
 押しつぶしたり、ひしゃげさせたり。
 今、僕の指の中に、姉さんの乳首が支配されている。
 これは男にとって、最上の喜びだろう。
 こんなに綺麗な姉さんを、僕ひとりのものに。
 ……少なくとも、今この瞬間だけ、僕ひとりのものにしている。
 胸のうちに、ひそかな歓喜の感情が沸いてきていた。
「しゃぶるけど、いい?」
「う、うん……」
 姉さんは、顔を真っ赤にして、うなずいた。
 言葉どおりに、姉さんの右胸をしゃぶる。
 左の胸は、乳首を人さし指でこねくりまわしながら、他の指で乳房全体をこねまわす。
「んんっ、あっ!!」
 舌で、乳首を弾く。
 何度も繰り返し弾く。
 乳首は、もうぴんぴんになっていて。
 たぶん痛いんじゃないかってくらいに、固くなっている。
「感じてる?」
「いやぁっ!!」
 姉さんは首を振ってから、顔を隠すように、腕を頭の前に置いている。
「そんなに恥ずかしがることないよ? 俺と姉さんしか、ここにはいないんだよ?」
「んんっ! んっ、だ、だから恥ずかしいっ……んんっ! だよっ……あっんんっ!」
 姉さんはそう言って、僕の頭を、乳首を吸っている頭を抱きしめてきた。
 非力な腕が、震える腕が、僕を強く乳首に押し当てていることが、かえって自分の快感を呼び覚ましていることに、彼女は気付いているのだろうか。
 むしろ、無意識な行動なんだろうな。
「……なめるよ?」
 答えを待たずに、舌でべろべろとなめる。
 僕の唾液が、姉さんのお椀型の胸に、てかてかとついている。
 そろそろ……下を触ってもいいだろうか。
 僕はさりげなく、姉さんのそこに手をのばした。
「んんっ……あっ!!」
 瞬間、僕の頭を抱きしめる腕の力が強くなる。
 僕は、姉さんのそこの谷間を、丹念に指でこすった。
 少しだけ愛液がしみてくる。
 姉さんの愛液。
 僕はそれがついた人さし指を、姉さんの口に運んだ。
「なめて?」
「……んっ、ちゅっ、んっ、んんっ……ちゅぷっ」
 僕の人差し指を、丹念にしゃぶっている。
 ちゅぷちゅぱといやらしい音が、辺りに小さく響いていた。
 その間に、僕は左手で、少しやりずらいけど、なおも姉さんのそこの谷間をこすりつけた。
 指を何度も往復させる。
 何度も何度も。
 痛くならないように、ゆっくりと、じわじわと快感がやってくるように。
 ゆっくりと。
 姉さんの薄い毛が指にからみつくけど、かまわずに往復させた。
「んんっ! んんっ、んっ……あっ」
 姉さんは腰をよじらせて、快感の波に、たぶんじわじわする快感の波に耐えている。
「……そろそろいいかな? 指、入れるよ?」
 姉さんがしゃぶるのをやめた右手の、人差し指と中指で、一旦そこを広げてから。
 ねちゃという音が聞こえてきそうなほどに、いっぱいに広げてから。
「い、いやぁっ! んんっ! あっ!!」
 そして、人差し指を、じゅぷっと入れた。
「んっんんっ!!」
 やっぱり、まだきついな。
 毛もからみついてくるし。
 それでもかまわずに、指を出し入れしていた。
 じゅくじゅくじゅく。
 かぎ状にして、漫画や小説、果てはインターネットからかき集めた知識を総動員して、僕は姉さんをよがらせるのに必死だった。
「んんつ! あっあっ! あんっ! んっ……ひゃっ! んっんんんっ!!」
 姉さんの腰が、ゆっくりと、たぶん無意識に、右へ左へと、揺れ動いている。
 その動きは、上にいる僕からもわかるほどエッチで、なまめかしい匂いがした。
「んんっ……あんっ! んっ、んんっんんっ」
「ここ? 気持ちいいかな?」
 姉さんの中をさぐっていて、ざらざらしたところにぶちあたった。
 ここは確か……。
「んあっ!! はぁんっ!!」
 そうだ。ここが一番気持ちいいところ。穴の中で、一番気持ちいいところだ。
 ふぅん。ここなんだ。
「そう。気持ちいいんだ?」
 僕はクスッと意地悪く、これは意識的にわざと、意地悪く笑った。
 姉さんの被虐心を、少しでもくすぐられるように。
「んっ、そ、そんなこと……っんん! っな、ないっ……んんっ!!」
「本当かな? ここを、こんなに濡らしているのにかい?」
 また笑う。
 楽しくもあり、せつなくもあるんだ。
 今の僕の心は。
 だって自分の手の中で、こんなに綺麗な自分の姉さんが、腰をよじらせて踊っているんだぜ?
 これは最高だろ?
「んんっ! あっ、あっ、あんっ! んんっ」
 姉さんが喉を上にあげて、喘ぎ声をあげる。
 じゅくじゅくじゅぽじゅぽという音と、そして姉さんの喘ぎ声で充満した室内。
 ざーざーという耳障りな、今この状況では耳障りな雨の音を、かき消してくれる。
 最高の音楽。
「んんっ! あんっ! んんっ……んっ! あっ、あひゃっんっ!!」
 僕の背中に、爪をたててくる。
 あまり伸びていない。校則をきちんと守る姉さんの爪が。
「そろそろ……いいかな?」
 僕は、姉さんのそこに、自分のものをあてがった。
「んっ…………」
 そして、ずぶりと挿入させた。
「んあぁっ!!」
 姉さんがひときわ大きく腰をよじらせ、浮き立たせた。
「あっ、あっ、あっ、あっ、んんっ、ひゃっうっ、あんっ!!」
 姉さんのそこにぶち当たるぐらいに強く、そして激しく腰を打ちつけた。
「んんっ、あっ、あっ、んっ、んんっ、ひゃっ、んんっ、くっ!!」
 ぐじゅぐじゅぐじゅぐじゅりっ!!
 すごい音がする。
「んっ、あっ、んんっ、ああんっ、んっ、ひゃっ、んんっ、んんっ、あっ、あっ、あっ、ん!」
「気持ちいいかい?」
「うっ……ん! んっ、あっ! あっ、あっ! あんっ! んんっ、あ……ひゃっ! んんーっ!」
 かよわい腕の力で、僕の胸を押さえながら、快楽の波に耐えている。
 ここは快楽の部屋。
 まさにそのものだった。
 ずっと、こうしていたかったのに。
 終わりが、来てしまった。
「うっ!」
「うぁああああああああっ!!」
 姉さんは大声をあげて、僕といっしょにイッタ。
 ……どうしてなんだろう、男って。
 さっきまでの幸福感が……罪悪感になった。
 姉さんが……いけないんだ。
 僕を、知らぬ間に誘惑するから。
 だから僕は、それに応じた。
 僕の手をとって、抱いてとせがむから、だから僕はそれに応じた。
 ただそれだけ。
 僕は必死に、罪悪を正当化した。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
「ふぅ……、ふぅ……、ふぅ……」
「はぁ、ぁぁ…………」
「ふぅー…………」
 まだ脈打つそれを、引っこ抜いた。
「あっ!!」
 ぬぽっと音がする。
 しなりとして出てくる自分のそれ。
 精液が飛び出ていた。
 姉さんの愛液と入り交じって……。



「はぁ……、はぁ……」
 姉さんは、自分の両胸を両腕で隠しながら、息を整えている。
 僕のほうは。もう平気だ。
 あれだけひとりで喘いでいたのだから、当然だろう。
「…………はぁぁ」
「気持ちよかった?」
「! …………ん」
 静かに、一度だけうなづく姉さん。
 かわいいなぁ。
 恥らう仕草、とてもいいんだよ? 姉さん。
 僕は、姉さんを上からぎゅっと抱きしめた。
 姉さんの上に、直接のしかからないように。
 両肘をついて、姉さんをこのまま僕の腕の中にしまってしまうぐらいに、深く姉さんを抱きしめた。
「……基樹」
「なに?」
「ありがとう…………」
「は? なにがだよ?」
「……ううん。別に、なんでもない。ただ、そんな気持ちが……しただけ…………」
「姉さん? なに泣いてるんだい? 泣くほどのことじゃないだろう?」
「うん。でも、なんでだろうね?」
 姉さんは涙を流していた。
 僕らは、なんだかおかしくなって、顔を見合わせて笑いあった。
 そして、姉さんの涙を、人さし指でぬぐった。
「あの、ね? 基樹」
「なんだい?」
 やさしく頬笑みながら、たずねた。
 さっきは意地悪したけど、今はもう終っているから、やさしくしてあげたい。
 そう思った。
「あの。基樹の、それ……」
「ああ、これかい?」
 姉さんは、僕の指差したものから、ぱっと視線を反らす。
 女の姉さんには、恥ずかしいものだよな。
 つい最近まで処女だったんだから、あたりまえか。
 僕が陵辱したために失われた、処女膜。
 それもすべて、僕のものだ。
 誰のものでもない。僕だけのもの。
 姉さんは、今確かに、僕だけのものだ。
「あの……基樹が……もしよければ、なんだけど……」
「ん?」
「その……基樹のそこを……しゃぶってもいいかな?」
「え?!」
「だめ……かな?」
 首を傾げて、真っ赤な顔で僕を見つめてくる。
 かわいい仕草だ。
 僕はこうなるずっと以前に、この表情を見て、姉さんをきつく抱きしめたくなる衝動に駆られたことがあった。
 誰にも負けないその表情。
 とても魅力的なその表情。
「……いいかな?」
「あ、ああ。たのむよ」
 僕は、両膝で立ち上がった。
 姉さんがしゃぶりやすいように。
 初めての姉さんでも、わかりやすくなるように。



 姉さんは、おそるおそるといった感じで、片手を僕のそこに伸ばした。
「うっ……」
 姉さんが触っているからこそ、相手が姉さんだからこそ、触られるだけで、ぎゅっとくる。
「く、口に含んでもいいのかな?」
 僕の顔を見上げて、上目づかいにたずねてくる。
「ああ、いいよ。うれしいよ」
「う、うん」
 真っ赤な顔をして、そしてそっと口を開いて、赤い舌を出して、僕のそこを口に含もうとしている。
 赤い舌が、とてもエロティックだった。
「んむっ……」
「う、く…………」
 姉さんの口内の感触が、僕に伝わってくる。
 暖かい口の温度すべてが、僕に伝わってくる。
「んむ……ん、んぅ……んちゅ……」
「んっ……んあっ!!」
「ふん……む……むふぅ…………」
 いやらしい音が、静かだった室内に再び響いていく。
 初めてでぎこちないけど、だからこそ気持ちが伝わってくる。
 姉さんからの、初めての愛撫。
 決してうまくはない。だけど一生懸命な姉さんの愛撫。
「は……ぅむん……は、ふぉ……んむ……」
「んっ、ん……くっ!!」
 ちゅぽっ!!
 ふいに、姉さんは口を離した。
「……気持ちいいのかな?」
 少し不安そうな顔。
 僕自身が、何度も聞いた質問。
「あ、ああ……」
 こんなに恥ずかしい質問だったんだな。
 姉さんも恥ずかしかったんだろうな。
 少しかわいそうだったかな。
「気持ちいいんだ……。じゃあ、一生懸命やるね?」
「ああ」
「ふふ……、んむ。……ん、んん、んぅ…………」
 姉さんの頭が前後する。
 僕は、その頭を抑えたくなる衝動を、ぐっとこらえた。
 だってそうしたら、姉さんの喉の奥まで、深く含んでしまうことになるだろう?
 それは苦しいだろうから、できない。
 せっかく僕のものを含んでくれているんだから。
 そんなことは、できないさ。
「んんっ、んんっ!!」
 姉さんが、自分の胸にそろそろと手を伸ばして、右胸をもみだしている。
 少し物足りなくなっているのかな?
「姉さん……だめだよ。それは僕のものなんだから、僕だけがさわっていいんだよ」
 少し調子に乗って、そう問いかける。
 姉さんは困った顔をして、僕のものを口から外して、上を見上げた。
「基樹のものなの? ……真紀の胸だよ?」
 首を傾げる仕草が、やっぱりかわいい。
「そうだね。でも、僕のものでもあるんだよ? だから姉さんは、今はこらえてよ」
「……いじわる」
 そう言って姉さんは、再び僕のものを口に含む。
 そして、また姉さんの手が、じわじわと自身の胸に伸びているけど、その場で手をぐっと握って、こらえているようだ。
「そうだ。姉さん、自分の下のそこ……触ったことあるかい?」
 僕のものから口をはずして、姉さんは首を横に振った。
「ないよ。そんなこと、いやだもん」
「姉さんのそこは素敵だよ? 自分でさわってみなよ?」
 姉さんは、少し考えてから、
「…………うん」
 僕の命令に従ってくれた。
 そろそろと、自分の股の間に手を伸ばしていく。
「……んんっ!」
「濡れている?」
「うん。やだな。濡れてるよ」
「そう? さっきの残りがあるんだよ、きっとさ」
「そう、かもしれない……」
 姉さんはそう言いながら、すごく遠慮がちに、自分のそこを触っている。
 僕がさわってた時みたいに、ちゅぷちゅぷという音さえ聞こえてこない。
 それぐらい遠慮がちに。
「んっ……、自分の……んっ! ここを触ったのなんて……っん! は、初めてだよぉ……」
「そう? 姉さんらしいね」
「んっ、んっ……変な……形だね」
「そんなことないさ。みんなそんなものだよ」
「皆? みんなって……」
「ああ、ただ雑誌で見ただけだけどね。あとは友達のAVとかさ」
「そ、そう……なんだ。私も……あるよ。アダルトビデオ……一度だけ……見たこと……」
「へぇ?」
 これは驚いたな。
 姉さんがアダルトビデオを?
 まさか自分から借りたわけじゃないだろうけど。
 どういうことだろう。
「友達の……結構進んでいる子が……んっ! んんっ、あっ、ん!! ……借りていたのを見、見て……ん!」
 自分のそこを触りながら、一生懸命にそう答えた。
 顔を赤くしながら。
 喘ぎながら。
 そのころ、ようやくちゅぷちゅぷという小さな音が聞こえてくる。
 そういえば、風邪を引いていると、SEXの感度がますらしい。
 男はわからないけど、女性の場合は、感度がますらしい。
 弱っているからなのかもしれない。
 なにかの漫画に書いてあったはずだ。
「そう……。全部見たの? 最後まで?」
「いやになって……見なかった。なんだか……あ! ……気持ち悪いから……」
「そう? でも、愛する人間同士なら、して当たり前だろ?」
「ちがうよっ!! んんっ、あっ! ああいうのは……っん! ア、アダルトビデオの二人は……っああ! お金のために……っん! すっ、するんだよっ!?」
「そうだね。そうかもしれない」
「だから、なんだかいやだった。失礼かもしれないけど……んんっ! いや……んっ! だった……ああ! あんっ! あっ、あっ、あんっ!」
 ちゅくちゅくという音が大きくなっている。
 そろそろ僕のものを入れようかと思う。
 でもその前に、前にAVで見たことのあるやつ、やってみようかな。



「姉さん。ちょっといいかな?」
「ん、んんっ……え?」
 キョトンとした姉さんの頭に、そっとタオルを巻いた。
 目隠し。
 たいした刺激にはならないだろうけど、ちょっとした興奮剤にはなるかもしれない。
「い、いやだよ。これじゃ基樹が見えない。感じられないよっ」
「いいんだよ。姉さんは、僕のものだけを感じてくれれば」
「だ、けど……」
「さぁ、後ろを向いて」
 姉さんは、それでも僕の命令に言葉に、しぶしぶと従い、後ろを向く。
 姉さんのそこを、初めてハッキリ、じっくりと見ることができた。
 やっぱり濡れている。
 ぐじゅぐじゅになっている。
 丁度いいな。これなら。
 姉さんのそこを、ゆっくりとなでるように、手でおおった。
「んんっ!」
 姉さんの腰が前にうごく。
 四つんばいの状態で、目隠しをされた状態で、姉さんの腰が前に動いている。
 そこを少しだけグラインドさせてから、僕は自分のものの根元をつかんだ。
 姉さんを満足させてやれればいいんだけどなぁ。
「じゃあ、いいかな? いくよ?」
「う、うん」
 早くもうつむいて、顔を自分の手の間に入るぐらいにしている。
「いくよ……」
 最初はゆっくり。
 そして完全に根元まで入ったら、やさしく、激しく、出し入れを繰り返した。
「んあっ! んっ、あんっ、ひゃっ、んんっ、んっ、くっ、うっ、んんっ、あんっ、あひゃ、っんん、んあっ!!」
 姉さんの腰が、僕の動きにあわせて前後する。
「んんっ、あっ、んんっ、んんっ、ひゃあんっ、んんっ、んんぁっ、んっ、あっ、あんっ、あっ、あっ、あっ、あっあっ、あっ!!」
 腰を振りながら、どうにかして快感の波にのまれるのを抑えている。
「姉さん、いいんだよ? 僕を感じて! 僕の気持ちをすべて姉さんにあげるから!」
「んっ、こわいっ!! こわいよっ!! 基樹っ!! どこに……んんつ! あっ、んっ……いるのっ?! 基樹ぃ!! どこにいるのぉっ?!」
「ここだよ! 姉さんここにいるよ! 大丈夫だよ!」
「んんっ! あっ、んっ、んっ! む、胸! 胸を、触ってください! 安心するから……んっあんっ!!」
「いいよ! こうだね! ほら……ああ、柔らかいよ!」
「ああっ! 基樹ぃ、基樹ぃっ!」
 姉さんの要望どおりに胸をつかんで、さらに激しく腰を動かす。
 僕の限界もここまでだ。
 そろそろイキそうだ。
「んんっ、あっ! んんっ、あんっ、ひゃっ! んっ……んんんんっ!!」
「姉さんイクよ!」
「わた、私も……あ、ああだめぇああ……んああっ! ああああああああああああああっ!!」
 姉さんが先にイッた。
「くっ! あ、ぅああ!」
 後を追うように、僕も自分の精を放つ。
 姉さんの中に。
 姉さんの、温かくて、やさしくて、締めつけるそこに。
「熱っ……あ、あああ、流れて……んん、んんんっ…………」
「あ……ああ……姉……さ…………」
 体中のなにもかもが、姉さんの中に流れていく感覚だった。
「……っは! はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
「大丈夫? 姉さん?」
「う、ん。大丈夫だよ。はぁ、はぁ、はぁあ……」
 ゆっくりと息を整える姉さん。
「はぁ~、はぁ~……」
 コテンと裸のまま横たわって、眉をしかめて、息を苦しそうに吐いている。
 姉さんの、下のそこからは、僕の精液が流れ出してくる。
 今の僕らのように混ざり合った。
 姉さんの愛液、僕の精液。
 じゅるじゅると流れ出していく。



 僕は、姉さんの横に、同じように横たわった。
「はぁ、はぁ……! い、いや! だめだよ。基樹……」
 いやがられても、僕は姉さんの胸をやさしくもむのを、やめたくない。
 こうしていると、安心するんだよ、姉さん。
「んっ……ん、あんっ! だ、だめだったらぁ。真紀、もうだめぇ……」
「こうしているだけだから。これだけだから……」
 姉さんの乳首を、こりこりといじくる。
 ただそれだけ。
 それ以上のことはできない。
 姉さんは風邪を引いているんだから。
「ん……う…………」
「…………」
 気持ちが収まって、僕は姉さんの身体に毛布をかけた。
 寒くなって、これ以上風邪がひどくならないように。
 その上から、また抱きしめた。
 後ろから抱きしめながら、ざーざーという雨の音をずっと聞いていた。



 姉さんの寝息が聞こえるまで、ずっと……。



つづく

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。