小説(転載) 『誕生日の素敵なプレゼント』 第二部 4/8
近親相姦小説
(四)再会、そして
美子の引っ越しが終わるのを待って弥生が賢と圭子を家に連れてきた。玄関
で出迎えた賢治を見て圭子が絶句した。
「二十年振りだな。ちょっとふっくらしたけど、全然変わってないな。」
「賢治さんこそ。」
賢は賢治と弥生のことを殆ど報告していなかったらしい。
「まさか、弥生と賢がこう言うことになってしまうなんて。世の中狭い。」
「私も弥生さんって名前を聞いた時はちょっとは胸騒ぎがしんたけど、まさ
かねぇ。」
「さ、こんなところで立ち話も何だから、上がって。」
「お邪魔します。ところで賢治さん、奥さんは今日いらっしゃらないの。」
賢治と弥生が顔を見合わせた。
「話してないのか。」
「それはパパの口からじゃない。」
「そうだな。とにかく上がって。時間はたっぷりあるんだから。」
圭子と賢をリビングに通した賢治が弥生にお茶の支度をさせた。圭子は紺の
スーツにピンクのブラウスを着ていた。タイト気味のやや短めのスカートなの
で、ゆったりしたソファーに深々と腰掛けるとピッタリ膝を閉じていても僅か
に下着が見えていた。賢治が言う通り腰の辺りの肉付きは一回り大きくなって
いたが、全体のプロポーションは殆ど崩れていなかった。
「さっきの質問だけど、女房とは先週、正式に別れたんだ。細かいことを抜
きにして言えば、もう実質的に夫婦じゃなくなって何年にもなるし、弥生にそ
の辺をきちんとしておけって言われたんだよ。」
「まあ、弥生さんに。」
「うん。全てに於いて弥生には振り回されっぱなしなんだ。ところで、圭子
には全て事情が分かっていることだが、賢にもその辺のことをきちんと説明し
ようか。」
自分が呼び捨てにされたので圭子がチラッと上目遣いに賢治の顔を見た。
「俺の方は全て弥生に話してあるんだ。」
賢が顔を上げて賢治の目を真っ直ぐに見た。賢治が口を開く前に賢が先回り
して答えた。
「大体分かりました。要するに、あなたが僕の父親と言うことなのですね。」
「その通りだ。俺は一目見たときにそれが分かった。何しろ、圭子にそっく
りなんだから。」
「いえ、この子は父親似ですわ。ね、弥生さん。」
「私もそう思うわ。初めて抱かれ・・・あ、いけね。」
弥生がペロッと舌を出した。顔が真っ赤になっていた。
「そんなこと分かってますよ。遠慮しなくていいわ。」
圭子が苦笑しながら弥生にウィンクして見せた。
「とにかく、うう・・・パパそっくりで驚いたんだもん。」
弥生が危うく言葉を飲み込んだ。調子に乗って喋ると飛んでもないことを言
ってしまいそうだった。
「それより、パパ達、もう一度出直す気持ちはないの。」
「パパ達って、俺と圭子のことか。」
「うん。二人とも嫌いになって別れた訳じゃないんでしょう。」
「今日、それも二十年振りに会ったばかりだよ。今すぐそんなこと言われて
も。なあ、圭子。」
「いえ、私の方は賢治さんさえよければ。」
「ほら、圭子さんもああ言ってるんだから。」
「そりゃあ俺に異存がある訳じゃないが。」
賢治がコーヒーを飲み干して暫く黙り込んだ。
「その前に、何で、二十年前に圭子が俺の前から姿を消さなければならなか
ったのか、その訳を聞かせてくれないか。」
圭子が暫く考えてから口を開いた。
「そうね。こうなったら、その辺をきちんとしておかないと行けないわね。」
圭子が賢と弥生を交互に見比べた。
「実は、私と賢治さんは、賢と弥生さんと同じ関係なの。」
「え、どう言うことだ。」
「私と賢治さんの父親は同じと言うこと。詳しくは聞かされてないけど、賢
治さんのお父様と私の母親が不倫して、それで私が生まれたんですって。それ
を知っていたのは不倫の当事者二人だけ。私の父親も不倫そのものには気が付
いていたらしいけど、相手が誰かまでは知らなかったみたい。母が私達の結婚
に猛反対したんで、それで初めて相手が賢治さんのお父様だって分かったんで
すって。」
「俺と圭子が兄妹。間違いないのか。」
「勿論、その辺のことは全て問い質したわ。だって、そんなに簡単に賢治さ
んのことを諦められる筈無いでしょう。お腹の中には賢もいたんだし。母は土
下座して私に謝ったわ。兎に角、一緒になることだけは諦めてくれって。そん
なことじゃなかったら、勿論、私独りでヨーロッパから逃げて来てたわよ。」
「ありがとう。」
賢治が圭子に向かって深々と頭を下げた。
「お陰で二十年間、ずっとわだかまってたモヤモヤが晴れたよ。圭子のこと
を心のどこかで恨みに思ってた自分が恥ずかしい。許してくれ。」
「もう言わないで。」
圭子の目から涙がこぼれ落ちた。
「私が誰とも結婚しなかった訳が分かる。それがせめてもの母親に対する抵
抗だったの。私の気持ちの中にはいつも賢治さんしかいなかった。だから、さ
っき弥生さんにもう一度出直してみたらって言われて、涙が出るくらい嬉しか
った。」
弥生が嬉しそうな顔で二人を見比べてから賢に同意を求めた。
「決まったようなものね、賢。」
「うん。僕も二人がもう一度、一からやり直して欲しいと思うな。」
ようやく涙を拭いた圭子が立ち上がった。
「今日はそろそろお暇しましょう。また改めてと言うことにして。もう少し
落ち着いて考えたいし、あんた達のこともあるし。」
「そうだね。そうしようか、ママ。」
賢治も頷いた。
「焦ることは何もない。圭子の気持ちが固まったら俺の方から迎えに行く。
それでいいかな。」
「勿論、待ってます。今すぐでもいい位なんだけどもう少し時間を下さい。」
「うん。賢、ママを頼むよ。」
「はい。今日は何だか凄い一日でした。」
「全くだ。気を付けて帰りなさい。」
圭子と賢を見送った弥生が、二人の姿が角を曲がって消えるのを待ち兼ねた
ように賢治の手を取って家の中に急いで戻った。
「何だか凄い因縁ね。パパと圭子さんも兄妹だったなんて。」
「本当だ。俺もまだ頭の中が混乱してるよ。」
「さ、晩ご飯にはまだ早いから。」
弥生が賢治の手を引いて寝室に入ろうとした。
「ねえ、もうママいないんだから、約束破ってもいいでしょう。」
「弥生には賢がいるじゃないか。」
「賢は私の半分っていったでしょ。今はもう半分のパパに滅茶苦茶甘えたい
の。」
「そうは行くか。それとも、これが最後の晩餐か。」
「ううん。今日の雰囲気なら別の可能性だってあると思うよ。」
喋りながら弥生が賢治の服を次々と脱がせていった。最後にパンツから勢い
良く飛び出したものを弥生がしっかりと口に含んだ。その口を離さずに弥生も
服を脱いで行く。下半身裸になった弥生が自分からベッドに仰向けになった。
「来て、パパ。」
最後のTシャツも脱ぎ捨てて素肌になった弥生が両手を広げて賢治を迎え入
れた。
「素敵・・・」
賢治はこれが最後と言う感慨を持って娘の身体を激しく突き立てた。しかし、
弥生にはそんな悲壮感は全く無いようだった。次の晩も弥生は当然のように賢
治のベッドに潜り込むと賢治の腰に跨って激しく求めてきた。賢治は、圭子と
一緒になる日まで、と自分に言い聞かせながら娘に譲歩せざるを得なかった。
(5)へつづく・・・
美子の引っ越しが終わるのを待って弥生が賢と圭子を家に連れてきた。玄関
で出迎えた賢治を見て圭子が絶句した。
「二十年振りだな。ちょっとふっくらしたけど、全然変わってないな。」
「賢治さんこそ。」
賢は賢治と弥生のことを殆ど報告していなかったらしい。
「まさか、弥生と賢がこう言うことになってしまうなんて。世の中狭い。」
「私も弥生さんって名前を聞いた時はちょっとは胸騒ぎがしんたけど、まさ
かねぇ。」
「さ、こんなところで立ち話も何だから、上がって。」
「お邪魔します。ところで賢治さん、奥さんは今日いらっしゃらないの。」
賢治と弥生が顔を見合わせた。
「話してないのか。」
「それはパパの口からじゃない。」
「そうだな。とにかく上がって。時間はたっぷりあるんだから。」
圭子と賢をリビングに通した賢治が弥生にお茶の支度をさせた。圭子は紺の
スーツにピンクのブラウスを着ていた。タイト気味のやや短めのスカートなの
で、ゆったりしたソファーに深々と腰掛けるとピッタリ膝を閉じていても僅か
に下着が見えていた。賢治が言う通り腰の辺りの肉付きは一回り大きくなって
いたが、全体のプロポーションは殆ど崩れていなかった。
「さっきの質問だけど、女房とは先週、正式に別れたんだ。細かいことを抜
きにして言えば、もう実質的に夫婦じゃなくなって何年にもなるし、弥生にそ
の辺をきちんとしておけって言われたんだよ。」
「まあ、弥生さんに。」
「うん。全てに於いて弥生には振り回されっぱなしなんだ。ところで、圭子
には全て事情が分かっていることだが、賢にもその辺のことをきちんと説明し
ようか。」
自分が呼び捨てにされたので圭子がチラッと上目遣いに賢治の顔を見た。
「俺の方は全て弥生に話してあるんだ。」
賢が顔を上げて賢治の目を真っ直ぐに見た。賢治が口を開く前に賢が先回り
して答えた。
「大体分かりました。要するに、あなたが僕の父親と言うことなのですね。」
「その通りだ。俺は一目見たときにそれが分かった。何しろ、圭子にそっく
りなんだから。」
「いえ、この子は父親似ですわ。ね、弥生さん。」
「私もそう思うわ。初めて抱かれ・・・あ、いけね。」
弥生がペロッと舌を出した。顔が真っ赤になっていた。
「そんなこと分かってますよ。遠慮しなくていいわ。」
圭子が苦笑しながら弥生にウィンクして見せた。
「とにかく、うう・・・パパそっくりで驚いたんだもん。」
弥生が危うく言葉を飲み込んだ。調子に乗って喋ると飛んでもないことを言
ってしまいそうだった。
「それより、パパ達、もう一度出直す気持ちはないの。」
「パパ達って、俺と圭子のことか。」
「うん。二人とも嫌いになって別れた訳じゃないんでしょう。」
「今日、それも二十年振りに会ったばかりだよ。今すぐそんなこと言われて
も。なあ、圭子。」
「いえ、私の方は賢治さんさえよければ。」
「ほら、圭子さんもああ言ってるんだから。」
「そりゃあ俺に異存がある訳じゃないが。」
賢治がコーヒーを飲み干して暫く黙り込んだ。
「その前に、何で、二十年前に圭子が俺の前から姿を消さなければならなか
ったのか、その訳を聞かせてくれないか。」
圭子が暫く考えてから口を開いた。
「そうね。こうなったら、その辺をきちんとしておかないと行けないわね。」
圭子が賢と弥生を交互に見比べた。
「実は、私と賢治さんは、賢と弥生さんと同じ関係なの。」
「え、どう言うことだ。」
「私と賢治さんの父親は同じと言うこと。詳しくは聞かされてないけど、賢
治さんのお父様と私の母親が不倫して、それで私が生まれたんですって。それ
を知っていたのは不倫の当事者二人だけ。私の父親も不倫そのものには気が付
いていたらしいけど、相手が誰かまでは知らなかったみたい。母が私達の結婚
に猛反対したんで、それで初めて相手が賢治さんのお父様だって分かったんで
すって。」
「俺と圭子が兄妹。間違いないのか。」
「勿論、その辺のことは全て問い質したわ。だって、そんなに簡単に賢治さ
んのことを諦められる筈無いでしょう。お腹の中には賢もいたんだし。母は土
下座して私に謝ったわ。兎に角、一緒になることだけは諦めてくれって。そん
なことじゃなかったら、勿論、私独りでヨーロッパから逃げて来てたわよ。」
「ありがとう。」
賢治が圭子に向かって深々と頭を下げた。
「お陰で二十年間、ずっとわだかまってたモヤモヤが晴れたよ。圭子のこと
を心のどこかで恨みに思ってた自分が恥ずかしい。許してくれ。」
「もう言わないで。」
圭子の目から涙がこぼれ落ちた。
「私が誰とも結婚しなかった訳が分かる。それがせめてもの母親に対する抵
抗だったの。私の気持ちの中にはいつも賢治さんしかいなかった。だから、さ
っき弥生さんにもう一度出直してみたらって言われて、涙が出るくらい嬉しか
った。」
弥生が嬉しそうな顔で二人を見比べてから賢に同意を求めた。
「決まったようなものね、賢。」
「うん。僕も二人がもう一度、一からやり直して欲しいと思うな。」
ようやく涙を拭いた圭子が立ち上がった。
「今日はそろそろお暇しましょう。また改めてと言うことにして。もう少し
落ち着いて考えたいし、あんた達のこともあるし。」
「そうだね。そうしようか、ママ。」
賢治も頷いた。
「焦ることは何もない。圭子の気持ちが固まったら俺の方から迎えに行く。
それでいいかな。」
「勿論、待ってます。今すぐでもいい位なんだけどもう少し時間を下さい。」
「うん。賢、ママを頼むよ。」
「はい。今日は何だか凄い一日でした。」
「全くだ。気を付けて帰りなさい。」
圭子と賢を見送った弥生が、二人の姿が角を曲がって消えるのを待ち兼ねた
ように賢治の手を取って家の中に急いで戻った。
「何だか凄い因縁ね。パパと圭子さんも兄妹だったなんて。」
「本当だ。俺もまだ頭の中が混乱してるよ。」
「さ、晩ご飯にはまだ早いから。」
弥生が賢治の手を引いて寝室に入ろうとした。
「ねえ、もうママいないんだから、約束破ってもいいでしょう。」
「弥生には賢がいるじゃないか。」
「賢は私の半分っていったでしょ。今はもう半分のパパに滅茶苦茶甘えたい
の。」
「そうは行くか。それとも、これが最後の晩餐か。」
「ううん。今日の雰囲気なら別の可能性だってあると思うよ。」
喋りながら弥生が賢治の服を次々と脱がせていった。最後にパンツから勢い
良く飛び出したものを弥生がしっかりと口に含んだ。その口を離さずに弥生も
服を脱いで行く。下半身裸になった弥生が自分からベッドに仰向けになった。
「来て、パパ。」
最後のTシャツも脱ぎ捨てて素肌になった弥生が両手を広げて賢治を迎え入
れた。
「素敵・・・」
賢治はこれが最後と言う感慨を持って娘の身体を激しく突き立てた。しかし、
弥生にはそんな悲壮感は全く無いようだった。次の晩も弥生は当然のように賢
治のベッドに潜り込むと賢治の腰に跨って激しく求めてきた。賢治は、圭子と
一緒になる日まで、と自分に言い聞かせながら娘に譲歩せざるを得なかった。
(5)へつづく・・・
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