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小説(転載)  ついてる少年 3/5

官能小説
01 /07 2019
それから僕にとっては満たされた日々が続いた。

最初の取引もうまくいったみたいだ。
自分が決めた物(一応)が本当に納入されたのか気になって、なんども天海屋に出かけたけど、ちゃんとTシャツは売られていた。
それとなく店の人に聞いても、まぁ売れているみたいだ。
それから3度業者に会い2社からは仕入れ、1社は断った。
ちょっと自分の好みとは違ったし、何でもかんでも入れるわけにはいかない。
怒るのではないかという心配はあったが、相手は何度もお願いしてきた後ようやくあきらめ、ちゃんと挨拶をして帰っていった。
自分は偉いんだ・・・という、優越感を強く感じた。
学校でも自信がついたせいか、前よりも堂々と行動できるようになった。
前は僕の事なんて誰も見向きもしなかったのに、今ではみんな僕のことをちゃんと一人の人間として扱ってくれる。
それは「天海屋の息子」としてのものかも知れないが、それでも嬉しかった。
僕はツイてる。
やっぱり運なんてもんはこの世に存在したんだ。
今の僕なら何をやっても成功する気がする。いや、成功する。
例えば誰か女の子に声をかけて、自分の物にするって事だって・・・。
・・・・・・。
いや、やっぱそれは無理か。
自分から女性に声をかけるなんてできないもん。


「なぁ、吉沢。ちょっと話があんだけどよ。」
そんなある日の放課後、教室で武藤に声をかけられた。
最近、なぜだかは分からないがコイツは僕にちょっかいをかけてこなかった。
話って・・・なんだろう。
僕らは二人で屋上に向かった。
以前までなら、二人だけでどこかへ行くなんて、暴力ごと以外で考えられなかった。
でも今日は違うだろう、という気がする。
なんとなく武藤の言い方や表情で分かる。
「あのさぁ・・・ちょっとお願いがあるんだ。」
強い風が吹き抜ける屋上で、武藤はなれなれしく、調子のいい笑顔で話し始めた。


「ただいま。」
「おかえりなさい、はじめくん。」
マンションに帰ると、いつも通りに静香さんが迎えてくれた。
「今日はお仕事だったんですか?」
「ううん。今日はお休み。ちょっと学校で話してて・・・。」
台所からいい香りが漂ってくる。これは紛れもなくカレーだな。
静香さんのカレーか・・・。
僕は急に空腹感を感じ、すぐに夕食をとることにした。

「ふふ。どうしたんです?チラチラ私の方見て。」
「イ、イヤ・・・。」
静香さんの作ったカレーはやっぱり美味しかった。
まぁそれは当たり前なんだけど、一番驚いたのは・・・。
小さなお鍋に、少ししか作られていないって事。前ならカレーなんて一週間くらい保たせたのに。
「・・・。」
「あっ、また。」
今日の静香さんはいつもと髪型が違う。
長い髪を上で束ねて、まるででんでん虫みたい。でもそれがすごく大人っぽく見えて似合ってる。
それに白い肌に一際引き立つ赤のルージュ。
食べてるのがカレーなのがちょっと似合わないけど・・・すごく綺麗だ。
しかし・・・。
「んもぅ。なんか私の顔についてるんですか?」
「ご飯粒が・・・。」
「えっ?あっ、ホント!やぁだ。」
静香さんはティッシュでほっぺを拭くと、真っ赤な顔をしてチラッと僕を見、俯いた。
僕の方も何だか恥ずかしくなり下を向く。
「・・・・・・・・・。」
なんか喋らないと・・・。
んーと、あ、そーだ。
「あ、あのさ。今日学校で知り合いからさ・・・。」
「え?あ、はい。」
僕は今日武藤から持ちかけられた相談のことを話し始めた。
別に静香さんに話すようなことでもないが、この人はどんな話でも興味深そうに聞いてくれる。
「・・・そいつん家、服とか作ってるらしいんだけど、天海屋にも入れてくれるよう頼んでくれって言うんだ。」
「へぇ。そうなんですか。」
「でね、どうしようかと・・・。」
「仲のいいお友達なんですか?それだったら断りにくいですね。」
「いや・・・。どちらかと言えば、僕としては入れたくないんだけどね。」
下を向いて笑った僕を見て、静香さんはだいたい察してくれたようだった。
「困りましたね。」
「どうしようかなぁ。」
武藤には嫌な思い出しかない。
アイツは調子よくお願いなんかしてきたけど、図々しいにも程があると思う。
いままで僕に対してしてきたことを忘れたとでも言うのか?
堂々と断っちまえ・・・。
それでアイツが怒ったって関係ない。どうせ今までと何も変わらないんだ。
いいさ、断っちまえ。
今の僕はツイてるんだから。そんなに悪いようには・・・。
「・・・そうだ。」
「はい?」
「あ、いや、何でもない。」
そうだ。
これはいい復讐の機会じゃないか?
武藤も僕が取引の責任者だと知って驚いていたが、交渉では僕の方が絶対的に強い。
入れて欲しかったらこうしろとかって、無理なこととか言ったら・・・。
アイツは会社のことは母親が仕切っていると言っていた。
その母親に、前の取引先の人みたいに口でさせたりとか・・・。
「ゴクリ・・・。」
「どうしたんです?はじめくん。」
「ううん、なんでもない・・・。」
そうしよう。
今の僕はツイてる。
きっとうまくいくハズだ。
「・・・あ、はじめくん。カレー全部食べたんですね。」
「え?あ、うん。ご馳走様でした。」
「ふふっ、知ってました?人参とかキャベツとかたくさん入ってたんですよ。」
「へぇ、そうだったの。」
カレーにキャベツ?
気づかなかったけど結構合うんだね?
「ふふっ。偉い偉い。」
「・・・・・・・・・。」
とびっきりの笑顔の静香さんに、僕はちょっぴり心が痛んだ。



翌々日。
天海屋の第三応接室で僕は武藤親子と向かい合っていた。
武藤は学生服のまま。
柔らかいソファに偉そうに深く腰掛け、ヘラヘラと笑いを浮かべている。
僕がお前のことをどれほど嫌っているか。それなのに関係者ヅラしやがって・・・。
僕は心から虫酸が走るのを感じていた。
「なぁ吉沢。うちの服、買ってくれんだろ?」
「それは話してみないと分からない。」
「なにぃ?」
一瞬怯んだが構わない。
ぼ、僕の方が偉いんだから・・・。
「こらっ、やめなさい!」
立ち上がりかけた武藤を母親がおさえた。
「ごめんなさいね、吉沢くん。この子ったら小さい頃から乱暴で・・・。」
武藤の母親は、武藤とは似ても似つかないような容姿をしていた。
茶色に染まったセミロングの髪に、ピンクに近い派手めなスーツという出で立ち。
化粧も濃く、ど派手なおばちゃんという感じだが、全体から受ける印象は確実に「美人」だ。
武藤の母親ならどんな不細工でも性的な要求をしてやろうという覚悟で来ていたので、さらに興奮が高まった。
ちょっとふくよかなところも、中身が詰まっていそうな感じがして刺激的だ。
「さぁ。それじゃ早速商品、見ていただけるかしら?」
「はい。」
武藤の母親は商品をテーブルに並べ、色々と説明し始めた。
でも今はそんな事どうでもよかった。
僕は武藤の母親の話を聞き流しながら、スーツから出た足、そして足とスーツとの三角地帯を見つめ続けていた。
こ、こんな人相手に・・・僕、ホントにスケベな命令とか出来んのか?
「どう?なかなかいい服よ。素材もしっかりしているし。」
「そ、そうですか?」
「ふふふ・・・。おばさんの説明じゃ、よく分からなかった?」
お、落ち着けはじめ。
落ち着かなきゃなにもできないぞ。
「おい、吉沢。ちゃんと聞いてるのかよ。」
「も、もちろんだよ。」
「待ってね。まだあるから・・・。」
そう言って、武藤のおばさんはバックから新しい服を取り出す。
その動作のせいで下半身を包むスカートのかなり奥までが覗けた。
・・・下着は見えない。
しかしその豊満な太股に僕の本能は限りなく反応した。
もう我慢できない、言っちまえ!!
「あ、あの!」
「はい?」
「ちょ、ちょっと、奥の部屋で細かい契約の話なんかをしたいんですが。」
「契約?え、取引してくれるの?」
「ん、それは・・・話してみてからで・・・。」
話が核心に近づいてきて、手が震えるのを抑えることが出来なかった。
「分かったわ。じゃ、二人だけがいい?」
「ハ、ハイ。」
「そう。じゃ、和成。ここで待ってなさい。」
芯の強そうなおばさんの声にちょっと心が揺らいだが、僕はおばさんと二人で奥のドアをくぐった。
「おい、吉沢。ちゃんと契約しろよ!」
ドスのきいた武藤の声にビクッとしながら、素早く後ろ手で鍵をかける。
これで密室・・・。一気に緊張が高まっていく。
「ふぅん。奥にこんな部屋もあるのね。」
おばさんが僕の方を向いてニッコリと笑った。
その笑顔に僕の背筋を電気が通ったような感覚が走る。
「いいかしら、座って。細かい契約って・・・どんなの?」
まったく緊張していない大きな声と、まっすぐに見据えてくる瞳。
気圧される前に言ってしまおう・・・。
大丈夫、きっと言うこと聞いてくれる。
なんたって僕は今、無茶苦茶ツイてるんだから・・・。
「あ、あの、契約の前に……うちに商品入れて欲しいんなら、聞いて欲しいことがあるんだけど。」
そう言った途端に僕の心の中でいい訳の嵐が吹き荒んだ。
ええい、黙れ!!
いいんだよ、これはいままで武藤にいじめられてきた仕返しなんだから!!
僕は勇気を振り絞って、武藤の母親の顔を見据えた。
「なぁに?条件があるの?いいわ、言ってみて。」
意外にも武藤の母親は挑発的に僕の顔を見つめ返してくる。
・・・くそっ。負けるもんか。
何度もリハーサル繰り返してきたんだ!
「あの、服を入れ、入れて欲しかったら・・・その・・・しゃぶって!」
し、しまったぁ!
もっと順序よく持っていくつもりが、いきなり核心を言ってしまったぁ!!
ヤヤヤ、ヤバイって!
「ふふ、しゃぶれって?一体何をしゃぶるの?」
しかし武藤の母親は落ち着いた声で返答した。
分からなかったのだろうか。
だが、言い訳しようにも想定していなかった展開だけに、頭が混乱して何も言えない。
「ねぇ、わたしが何かをしゃぶれば取り引きしてくれるの?」
「あ、イヤ・・・。」
武藤の母親はゆっくりと僕の方に近寄ってきた。
きつい香水の香りが僕のまわりを包み始める。
「ねーぇ。アイスでもしゃぶればいいの?それとも・・・ここ?」
極限まで接近して、武藤の母親は僕の耳元で囁いた。
女の声色、そしてそっと股間を撫でた手に僕は金縛りにあったように身を固めた。
「ふふ吉沢くん、同級生の母親にそんな事させるのね。なぁに、あの子に恨みでもあるの?」
耳元での色っぽい声と香りが頭をボーッとさせる。
ど、どうすれば・・・。
武藤の母親は下を向く僕の顔を見上げ、ゆっくり囁いた。
「いいわ。しゃぶったげる。ふふっ、別に私はファックでもいいのよ。」
その言葉に一気に頭に血がのぼるのを感じた。
ホ、ホントにいいの!?
武藤が隣の部屋にいるのにファック・・・でもだって!?
まさかこんな風に話が進むとは。
嫌がるおばさんに無理矢理させるって思ってたのに。
「そんな事で取り引きしてくれるんだったら、私何でもするわよ。」
挑発的に武藤の母親は微笑むと、目の前で屈み、僕のズボンに手をかけた。
「お、おばさん。武藤くんにバレてもいいの?」
「いいわよ。あんな子の事なんて。」
その言葉に急に元気が沸いてくる感じがした。
ざまぁみろ武藤!
今からお前のお母さん、いや、ババァにフェラチオさせてやるっ!!
こんな事手慣れているのか、武藤の母親は手際よく僕のペ○スを丸出しにした。
相手が熟女、というせいかあまり恥ずかしさは感じない。
「じゃ、しゃぶるわね。」
そう言って、武藤の母親はペ○スを口に含んだ。
二度目とはいえ、あまりに衝撃的な光景に一気に爆発しそうになってしまう。
「ん・・・!」
「チュパ・・・ジュル・・・」
想像できないような快感。
憎き武藤の母親と言うことが、快感をさらに増幅させる。
「あぁ、気持ちいい・・・。」
そんなこと言う気はなかったけど、つい口から感想が漏れる。
ちょっとケバイけど、立派な母親がチン○口に入れて味わってる・・・。
あんな大きく口を開けて。
このおばさん、無茶苦茶スケベだよ。
ハハッ、武藤のおばさんってすっごいスケベ女なんだ!
僕は調子に乗って、腰を前後に動かしてみた。
そう、まるでいつも想像してたセックスみたいに。
「んっ、ジュル、ジュル・・・。」
武藤の母親はそんな行動にも別に驚きもせず、どっしりと受け止めてくれた。
肉棒と唾の擦れあう音が部屋に響く。
このすぐ隣の部屋には、この女性の息子がいるというのに。
「ふぅ・・・アッ!イク!」
長く楽しみたかったのに、突然の絶頂感を抑えることが出来なかった。
すぐにチン○の先から、大量の精子が放出されるのを実感した。
「ん!」
僕の言葉で瞬時に口を離そうとしたおばさんだったが、間に合わないと知るとそのまま諦めて射精を受け止めてくれた。
ほんの短い絶頂の時間だったが、武藤に対して、そしてこの女性に対して、強く優越感を感じた。
武藤のおばさんにメスとしてくわえさせてやった!
やっぱり僕はツイてる。
何だって出来る。
このおばさんとセックスだって!



「・・・ただいま。」
「お帰りなさい、はじめくん。」
家に帰ると僕は静香さんの顔も見ないまま、自分の部屋に引きこもった。
あれから・・・僕はまだ興奮も覚めやらぬまま、武藤の母親に対してセックスの要求をした。
もちろんすぐに、ではなく後日時間を取って、だ。
「ふふ、いいわよ。じゃあ吉沢くんがハンコで、私が契約書ってわけね。」
精子の臭いが残る口でおばさんは言った。
「でも直接中に押しちゃダメよ。マナー守ってくれるなら、ね。」
最初そのおばさんの言う意味が分からなかったが、生殖的なことを言っているのだと悟り、激しく興奮したりした。
でも・・・。
それから一人になり、家に帰るまでの間ちょっと自己嫌悪に陥っていた。
・・・僕は最低の人間じゃないか?
いくら仕返しとは言っても、おばさんの身体を取引の、復讐の材料にするなんて・・・。
でもおばさんとセックスしたい、という気持ちは強くあるけど。
「・・・・・・。」
あれから武藤とおばさんは仲良く帰っていった。
「吉沢っ、よろしくなっ!」
と明るく言ってた武藤・・・。
武藤はおばさんの精子臭さに気づいたりしないだろうか?
コンコン・・・
「はじめくん。ご飯、一緒に食べましょ?」
「う、うん。僕いいや。置いといて。」
「・・・。そうですか。ちゃんと食べないとダメですよ?」
理由を聞かない、沈んだ静香さんの声が一段とブルーな気持ちにさせる。
いまとにかく静香さんの顔は見たくない。
いや、静香さんに顔を見られたくない。
やっぱり・・・所詮、僕と静香さんとは違う人種なんだ。
絶対好きになったりしちゃいけない相手なんだ。
当たり前のことなのにそう思うこと自体がすでに、静香さんを好きになってるって事だって自分でも気づいてた。


続く

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。