小説(転載) 『弱者の妖光』 第三部 2/12
官能小説
『弱者の妖光』 第三部 (2)
三
「それが人にお願いする態度ですか? おかしいな、こう言う時はどうするの
か、毎晩僕はしっかり言い聞かせていたはずだけどな」
山田の言葉と同時に腹痛が襲う七瀬は、悩ましい表情を見せると膝をついて
頭を深々と下げた。許しを得る行いなのだ。
「ご、御主人様…お願いです………め、牝…ブ、豚…の、耀子を…お許し下さ
い…」
隣の部屋では、部署の連中が集まっている最中屈辱を受ける七瀬、しかし、
その頬を染める表情、そして生温かい熟した熱気を漂わせる姿は何処となく悦
びさえ感じられる。
「これで何とか凌ぐんだ。ふっ、さてと…僕は先に会議室に行っていますので
課長も早く仕度をして、くれぐれも遅刻をしないようにして下さいね…ふふっ
…くっ…くくくっ!!」
そう言い残して山田は部屋から出て行った。一瞬にして静まり返る狭い部屋。
一人取り残された七瀬の目の前に山田が置いて行ったビニールの包みがある。
それを広げて見る、と、七瀬は膝をついて愕然とした。それは、老人用のオム
ツなのだ。
オムツを手にしながら時計を確認する七瀬。
「あと、五分… これを穿くしかないのかしら…はあぁ… いやぁ…」
屈辱が込み上げてくる。オムツに足を通した時思わず七瀬は涙を流した。
しかし試練はこれからなのだ。社員と顔を見合わせながら我慢の時間を過さな
ければいけない、もし…もしも万が一、漏らしてしまったら…そう考えると氷
のような冷や汗が背中を流れて、それを感じる七瀬である。
──会議室
スカートがやや膨れて見えるものの、その中にオムツを穿いているとは誰も
思わないだろう。山田意外は…
「くっくくっ、怯えて顔が引きつっていやがる…」
山田は、腹の中で笑いをこらえていた。それと裏腹の七瀬、額に噴出す汗が
次第と増えてハンカチで拭く回数も増えている。
七瀬が椅子に腰掛けたままぴくりっ…と、身体を揺らしたのは会議が始まっ
てから十分が経過した時であった。その姿を、山田意外は誰も気が付かない。
「いししっ、最初の波が押し寄せて思わずケツの穴に力を込めたんだな。その
波が一旦引いていくと安堵の気持ちに今度は身震いをするはず…しかし、それ
もあっという間の束の間、直ぐに次の波が押し寄せて身を固めざるを得ないは
ずだ。 苦しめ、もっと苦しむんだ課長! いっしっしっしい」
山田が思い描いている通り、七瀬は最初の波を押し止める為にアナルをギュ
と閉じていた。
「あぐっ… く、くる…苦痛の波が押し寄せてくるっ!! ふんっ! ぐっ、
うんぐっ…くううっ!! ……はああ、あああ…はあ、あぁ…あぁ……」
誰にも知られる事なく、嫌、知られてはいけないと思い平素を保ちながら
七瀬は必死に耐えていた。一瞬の気の緩みも許されない状況に緊張が続く。
そして暫くして苦痛の波が引いていくと七瀬の肩の力が抜けていった。
あぁ…た、助かった… そう安心する七瀬、しかしそれは次なる序章の一息で
しかなかった。直ぐに次の苦痛の波が押し寄せてくるのだ。押し寄せては耐え
一息つけば苦痛が押し寄せてくる、それを何度繰り返しただろうか、明らかに
苦痛の激しさは増してくる。その度に限界を感じずにいられない七瀬である。
「はうぅぅ…ぅ、うぅぅ… はあぁ、許して…もう、耐えられない…」
二十分経過して七瀬は瀬戸際に立たされていた。重苦しい下腹部の異物を吐
き出して楽になりたい…忍耐強い七瀬でさえそう思う苦しさなのである。しか
し、更に七瀬を追い込む計画を山田は仕掛けていたのだ。
目の前の視線…七瀬はふと気が付いた。山田ではない別の視線にである。
恐る恐る顔をあげるとその視線は山田の隣に座る女子社員の吉原の視線であっ
た。
四
──数分前
山田は苦痛に顔を強張らせる七瀬の限界を感じていた。
「へへっ、あと何分が限界かな? 課長、持ち応えて十分そこらだろうな…
せっかくだからその顔を誰かに鑑賞してもらうかな…」
そう腹の中で囁いた山田は、隣に座る事務の吉原美雪に声を掛けたのである。
「ねえ、吉原さん。課長の様子がおかしいんだけど、どうしたのかな?」
「なっ…?! …ちょ、ちょっと! 気安く話し掛けないでよ!!」
今まで会話などした事もない、嫌、したくもない山田に声を掛けられた吉原
は小声で怒鳴り返したのである。しかし、山田にとっては吉原が言葉を返した
それだけで充分であった。
「課長の様子がおかしい? まったくそんな事で大事な会議中にいちいち声を
掛けてくるんじゃないわよ! 腹たつわ……」
そう思いながらも吉原の視線は自然と七瀬に向けられていた。山田の思惑通
りである。
「様子がおかしい? …おかしい…確かに…変、よね… あらぁ、時々凄く苦
しそうな表情を見せてるわ… おトイレでも行きたいのかしら」
吉原はそう呟き、先ほどから何度も七瀬の顔に視線を送っていたのである。
「あぁ…な、何て事でしょ。吉原さんが見ていたなんて全然気が付かなかった
わ… いったい何時から見られていたのかしら… ま、まさか?! 私の今の
状況を知っているのかしら? …まさか…」
七瀬の背中に冷たい汗が噴出して流れていく。それは嵐のような腹部の苦痛
と、吉原の疑いの眼差しの不安が交わった霧雨のような細かい汗であった。
そして、耐えられない吉原の存在に七瀬の脳は崩壊を始めるのである。
「ど、どうしたらいいの…あぁ、もう我慢ができない…で、でも、吉原さんに
見られながらこんな痴態を曝すわけにもいかなわ…はあ、どうしたら…どうし
たらいいのかしら… あぐっ、うっ! ま、また苦しくなってきたわ…ぐぐっ
もう…もおお、今度はダメっ! 耐えられない…っ!!」
恐らく吉原の恐怖の視線に七瀬の脳は、課長としてではなくM女として反応
したのだろう。 耀子の恥かしい瞬間を見て…そう反応した七瀬の脳は、忍耐
という紐を解いてしまったのである。
机の上に置いた七瀬の握り締める拳に力が入った。目を閉じた眉間のシワが
より一層強調されている。わずかばかり腰を浮かすと、うぅ… と、声を押し
殺した唸り声を吐き出した瞬間、キャリアウーマン七瀬の緊張の糸が切れた。
一気に、サー…っという潮が引いていくような感触が七瀬を襲う。妊婦のよう
に張り出した腹が嘘のようにひしげていくのだ。しかし、その代りに七瀬の透
き通った熟女の尻には、まるでぬかるんだ泥のような気味悪い固定物が広がっ
ていくのであった。
七瀬が公の場で痴態を曝す瞬間を山田が見逃すはずがなかった。そして、何
も知らない吉原も身震いする七瀬の姿に視線を送りつづけるのである。
落胆する七瀬…それは、排泄をひり出した事に力を落しているのではない、
七瀬を苦しめているのは屈辱の瞬間、視線を浴びせられているにも関わらず、
思わず気持ちいいと心底感じた事に恥じているからである。出来るものなら皆
の前でこの姿を見てもらいたい、とさえ思う自分にである。
「いしししっ! あの顔、あの表情、まさに奴隷として服従した時の課長…い
や、七瀬耀子そのものだ! みていろよ、これからもっとお前の恥かしい姿を
晒し者にしてやる! どん底でもがき苦しむお前の姿をな! ひいっひっひっ
ひっひっひいい…」
オムツと言う屈辱な格好、会議中に排泄と言う羞恥、そして排泄行為に惑わ
されてM女の資質を曝した恥辱の姿。その表情のどれ一つ見逃す事無く、M女
七瀬耀子の痴態を愉しむ山田であった。
しかし会議中に、一人ニタニタ笑う山田に部長のカミナリが落ちたのは言う
までも無い…
(3)へつづく・・・
三
「それが人にお願いする態度ですか? おかしいな、こう言う時はどうするの
か、毎晩僕はしっかり言い聞かせていたはずだけどな」
山田の言葉と同時に腹痛が襲う七瀬は、悩ましい表情を見せると膝をついて
頭を深々と下げた。許しを得る行いなのだ。
「ご、御主人様…お願いです………め、牝…ブ、豚…の、耀子を…お許し下さ
い…」
隣の部屋では、部署の連中が集まっている最中屈辱を受ける七瀬、しかし、
その頬を染める表情、そして生温かい熟した熱気を漂わせる姿は何処となく悦
びさえ感じられる。
「これで何とか凌ぐんだ。ふっ、さてと…僕は先に会議室に行っていますので
課長も早く仕度をして、くれぐれも遅刻をしないようにして下さいね…ふふっ
…くっ…くくくっ!!」
そう言い残して山田は部屋から出て行った。一瞬にして静まり返る狭い部屋。
一人取り残された七瀬の目の前に山田が置いて行ったビニールの包みがある。
それを広げて見る、と、七瀬は膝をついて愕然とした。それは、老人用のオム
ツなのだ。
オムツを手にしながら時計を確認する七瀬。
「あと、五分… これを穿くしかないのかしら…はあぁ… いやぁ…」
屈辱が込み上げてくる。オムツに足を通した時思わず七瀬は涙を流した。
しかし試練はこれからなのだ。社員と顔を見合わせながら我慢の時間を過さな
ければいけない、もし…もしも万が一、漏らしてしまったら…そう考えると氷
のような冷や汗が背中を流れて、それを感じる七瀬である。
──会議室
スカートがやや膨れて見えるものの、その中にオムツを穿いているとは誰も
思わないだろう。山田意外は…
「くっくくっ、怯えて顔が引きつっていやがる…」
山田は、腹の中で笑いをこらえていた。それと裏腹の七瀬、額に噴出す汗が
次第と増えてハンカチで拭く回数も増えている。
七瀬が椅子に腰掛けたままぴくりっ…と、身体を揺らしたのは会議が始まっ
てから十分が経過した時であった。その姿を、山田意外は誰も気が付かない。
「いししっ、最初の波が押し寄せて思わずケツの穴に力を込めたんだな。その
波が一旦引いていくと安堵の気持ちに今度は身震いをするはず…しかし、それ
もあっという間の束の間、直ぐに次の波が押し寄せて身を固めざるを得ないは
ずだ。 苦しめ、もっと苦しむんだ課長! いっしっしっしい」
山田が思い描いている通り、七瀬は最初の波を押し止める為にアナルをギュ
と閉じていた。
「あぐっ… く、くる…苦痛の波が押し寄せてくるっ!! ふんっ! ぐっ、
うんぐっ…くううっ!! ……はああ、あああ…はあ、あぁ…あぁ……」
誰にも知られる事なく、嫌、知られてはいけないと思い平素を保ちながら
七瀬は必死に耐えていた。一瞬の気の緩みも許されない状況に緊張が続く。
そして暫くして苦痛の波が引いていくと七瀬の肩の力が抜けていった。
あぁ…た、助かった… そう安心する七瀬、しかしそれは次なる序章の一息で
しかなかった。直ぐに次の苦痛の波が押し寄せてくるのだ。押し寄せては耐え
一息つけば苦痛が押し寄せてくる、それを何度繰り返しただろうか、明らかに
苦痛の激しさは増してくる。その度に限界を感じずにいられない七瀬である。
「はうぅぅ…ぅ、うぅぅ… はあぁ、許して…もう、耐えられない…」
二十分経過して七瀬は瀬戸際に立たされていた。重苦しい下腹部の異物を吐
き出して楽になりたい…忍耐強い七瀬でさえそう思う苦しさなのである。しか
し、更に七瀬を追い込む計画を山田は仕掛けていたのだ。
目の前の視線…七瀬はふと気が付いた。山田ではない別の視線にである。
恐る恐る顔をあげるとその視線は山田の隣に座る女子社員の吉原の視線であっ
た。
四
──数分前
山田は苦痛に顔を強張らせる七瀬の限界を感じていた。
「へへっ、あと何分が限界かな? 課長、持ち応えて十分そこらだろうな…
せっかくだからその顔を誰かに鑑賞してもらうかな…」
そう腹の中で囁いた山田は、隣に座る事務の吉原美雪に声を掛けたのである。
「ねえ、吉原さん。課長の様子がおかしいんだけど、どうしたのかな?」
「なっ…?! …ちょ、ちょっと! 気安く話し掛けないでよ!!」
今まで会話などした事もない、嫌、したくもない山田に声を掛けられた吉原
は小声で怒鳴り返したのである。しかし、山田にとっては吉原が言葉を返した
それだけで充分であった。
「課長の様子がおかしい? まったくそんな事で大事な会議中にいちいち声を
掛けてくるんじゃないわよ! 腹たつわ……」
そう思いながらも吉原の視線は自然と七瀬に向けられていた。山田の思惑通
りである。
「様子がおかしい? …おかしい…確かに…変、よね… あらぁ、時々凄く苦
しそうな表情を見せてるわ… おトイレでも行きたいのかしら」
吉原はそう呟き、先ほどから何度も七瀬の顔に視線を送っていたのである。
「あぁ…な、何て事でしょ。吉原さんが見ていたなんて全然気が付かなかった
わ… いったい何時から見られていたのかしら… ま、まさか?! 私の今の
状況を知っているのかしら? …まさか…」
七瀬の背中に冷たい汗が噴出して流れていく。それは嵐のような腹部の苦痛
と、吉原の疑いの眼差しの不安が交わった霧雨のような細かい汗であった。
そして、耐えられない吉原の存在に七瀬の脳は崩壊を始めるのである。
「ど、どうしたらいいの…あぁ、もう我慢ができない…で、でも、吉原さんに
見られながらこんな痴態を曝すわけにもいかなわ…はあ、どうしたら…どうし
たらいいのかしら… あぐっ、うっ! ま、また苦しくなってきたわ…ぐぐっ
もう…もおお、今度はダメっ! 耐えられない…っ!!」
恐らく吉原の恐怖の視線に七瀬の脳は、課長としてではなくM女として反応
したのだろう。 耀子の恥かしい瞬間を見て…そう反応した七瀬の脳は、忍耐
という紐を解いてしまったのである。
机の上に置いた七瀬の握り締める拳に力が入った。目を閉じた眉間のシワが
より一層強調されている。わずかばかり腰を浮かすと、うぅ… と、声を押し
殺した唸り声を吐き出した瞬間、キャリアウーマン七瀬の緊張の糸が切れた。
一気に、サー…っという潮が引いていくような感触が七瀬を襲う。妊婦のよう
に張り出した腹が嘘のようにひしげていくのだ。しかし、その代りに七瀬の透
き通った熟女の尻には、まるでぬかるんだ泥のような気味悪い固定物が広がっ
ていくのであった。
七瀬が公の場で痴態を曝す瞬間を山田が見逃すはずがなかった。そして、何
も知らない吉原も身震いする七瀬の姿に視線を送りつづけるのである。
落胆する七瀬…それは、排泄をひり出した事に力を落しているのではない、
七瀬を苦しめているのは屈辱の瞬間、視線を浴びせられているにも関わらず、
思わず気持ちいいと心底感じた事に恥じているからである。出来るものなら皆
の前でこの姿を見てもらいたい、とさえ思う自分にである。
「いしししっ! あの顔、あの表情、まさに奴隷として服従した時の課長…い
や、七瀬耀子そのものだ! みていろよ、これからもっとお前の恥かしい姿を
晒し者にしてやる! どん底でもがき苦しむお前の姿をな! ひいっひっひっ
ひっひっひいい…」
オムツと言う屈辱な格好、会議中に排泄と言う羞恥、そして排泄行為に惑わ
されてM女の資質を曝した恥辱の姿。その表情のどれ一つ見逃す事無く、M女
七瀬耀子の痴態を愉しむ山田であった。
しかし会議中に、一人ニタニタ笑う山田に部長のカミナリが落ちたのは言う
までも無い…
(3)へつづく・・・
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