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小説(転載) 男

官能小説
08 /29 2019



私が今付き合っている彼は、お世辞にもかっこいいとは言えないし、渋いとも言えない・・・うーん、お調子者でちょっと子供っぽい。
私より6歳も年上のくせに遊園地ではしゃいでみたり、ケーキが大好きだったり・・・
それまで付き合っていたちょっと影のある彼に疲れ、私はくったくのない性格の雄司を選んだ。

「美帆!見てみろよ、あれ、すげー面白そうじゃん。乗ってみようぜ」
雄司が、はしゃぎながら私を呼ぶ。
「もう・・・雄司・・・ちょっと休ませてよ」
私は雄司のはしゃぎぶりにあきれた顔をしながらも、彼の顔を見ているとなんだかつい、微笑んでうなずいてしまうのだ。

「美帆」
建物の影になり、人が見当たらなくなると、雄司はいきなり私に軽くキスをしてくる。
「もう・・・誰かに見られたらどうするの!!」
私は、怒りながらも怒りきれない。
逆に、
「まったく・・・もう30歳超えてるんだから、落ち着きなよね」
なんて笑顔で彼をからかってしまう。

彼といるとキスさえも男と女の匂いをはっしない。
コミュニケーションの1つのような・・・そんなキス。

*****

私達は、ベッドの中でも小さな子供が悪戯し合うように、お互いの感じる部分をまさぐる。
「美帆・・・ここは?」
雄司が笑いながら、私の小さな突起を指で弄ぶ。
私も負けじと、雄司の硬く反り返ったものに手を伸ばし、軽くしごく。
「はぁ・・・ん・・」
雄司の息が少し荒くなってくる。
彼のモノはもう、先端から出てくる透明な液体でベトベトだ。
「雄司・・・ん・・なんでそんなに息を荒くしてるの?」
自分も息を荒げながら雄司にからかうように尋ねる。
「美帆だって・・・」
雄司は身体を少し下にずらし、クリトリスを攻める指を休めずに、私の乳首を口に含んだ。

「はぁう・・・あ・・あん・・」
私は、硬くとがった乳首と、膨らんだクリトリスを同時に攻められ、もう、女の顔を覗かせようとしている。
さっきまでのじゃれあいではなくなり、私の表情は切なげな女の顔になっていくのだ。

雄司が乳首を口に含みながら、上目遣いに私の表情を楽しんでいる。
それはもう、さっきまでの子供っぽい彼じゃない・・・大人の男・・・ううん、オスの表情だ。
私を、愛してるがゆえに弄ぶ、愛する女の感じる顔に征服感を感じる、"オス"の表情だ。
そして私は、弄ばれることに感じる、一匹のメスになってしまう。
「雄司・・・はぁ・・ん・・ん・・・来て・・・ねぇ・・」
息を荒げながら、彼に懇願してしまう。

雄司は満足げな表情で私の中に入ってくる。
そうして、軽く腰を動かし始める。

雄司のモノが出たり入ったりするたびに、私は感じてしまう。
指での愛撫のように激しい快感ではないけど、そこには、愛しい男と一つになっているという快感がある。
彼の一部が私の中に入っている・・・

そうして、さっきまで私を翻弄していた彼は、愛しい女の温もりを、一番感じる部分で感じ、オスから少年のような表情に戻って行く。
愛しい女と一つになっているという幸福感に弄ばれる少年のように・・・

そうして、彼は身勝手な子供に返って私の中に快感を放つ。
私は・・・私にそんな表情を見せてくれる彼が、愛しくてたまらないのだ・・・

「美帆・・・」
呼吸を整えながら私を抱きしめる彼は、母親にすがる小さな子供のようだ。
「雄司・・・」
私も、かわいい雄司をそっと抱きしめる。

男というもの・・・オスになり、少年になり、やがて小さな子供に返る・・・
私はそんな男の表情にまた感じ、愛を深める。
男と言うものを感じながら、私も女になっていくのだ。





あとがき

その時の男の人の表情は、見てると飽きない。
まさに、オスになったかと思うと少年になったり・・・
感情を表情に表すというのは子供っぽい面もあるけど、"二人"の間ではそれが媚薬になることがあるのではないでしょうか?

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。