小説(転載) 天狗村奇談 教室のお稲荷さん その2
近親相姦小説
掲載サイト「母と少年 禁断の部屋」は消滅。
真っ先に手を出したのは健ちゃんだった。母の股間にくつくほど顔を近づけると、肉穴に人差し指をあてがい、ああっ、と喘ぐ母をよそに、ずぶりっ、とその指を突き刺した。
「あ、ああっ・・・」
母が悲鳴を漏らし、太股をひくつかせながら二度、三度と首を打ち振ったが、健ちゃんはグイグイと指の根元まで押し入れてしまった。
「どんな感じだね」
「あったかいな・・・それに、すごく柔らかい・・・」
健ちゃんは驚きに満ちた顔で町田先生に答えた。興奮しているのが手にとるようにわかった。その興奮が、さざ波のようにまわりの生徒達に伝染していくのも・・・。
「ぼくにも入れさせて」
「早く代われよ」
「ちょっ、ちょっと待てったら・・・」
健ちゃんは奥まで入れた指をグリグリとねじり回した。
「あっ・・・あう・・・」
母は呻きながら唇をひくひくと振るわせ、もうやめさせて下さい、というように切ない目を町田先生に向けた。先生はまったく無視している。
気色よさそうに肉穴をこねまわす健ちゃんを、皆、羨ましそうに見つめていたが、やがて我慢できなくなったらしく、
「は、早く代わってよ、健ちゃん」
「そ、そうだよ、自分ばっかりずるいよ」
と、口々に言い始めた。
「う、うん、わかったよ・・・」
健ちゃんが名残惜しそうな顔で指を引き抜くと、今度はサブちゃんという子が母に飛びつくようにして指を突っ込んだ。
「あっ、ほんとだ、あったかいや」
サブちゃんも肉穴をこねまわしながら、うっとりしたような顔になっている。
「今度はぼくだ」
「あたしよ」
皆の目が異様に輝いている。興奮が、熱気となって教室を包みこんでいた。ずぶり、ずぶり、と次々に肉穴が抉られていくのを見ながら、ぼくの体はブルブルと震え続けた。
やがて、待ちきれなくなった誰かが母の太腿に手を伸ばした。
「わあっ、あったかくてすべすべしてるぞ」
その言葉を合図に全員が我も我もと手を伸ばしていった。太腿を触る者、ふくらはぎを触る者、ブラウスの中に手を入れて乳房を触る者。果ては母の背後にまわって髪を鷲掴む子や、顔に手を伸ばす子までいた。
とにかく、あっ、という間に母の体中に手という手が絡みついたのだ。
うっ、ううっ、と母の喉から呻き声がもれている。だが、そんなことはおかまいなしに、皆思い思いの箇所を掴み、さすり、指を入れようとする。机が揺れ、机の縁を掴む母の両手にぐっ、と力が入った。
もう見ていられなかった。母は体中の穴という穴に指をねじ込まれていた。口にも、鼻の穴にも、そして耳の穴にも小さな指がねじり込まれている。ぼくが産まれてきたという肉穴には、三人の子がいっぺんに指を突き刺している。お尻の穴にまで誰かの指が入っていた。
「やめて・・・やめてよー」
とうとうぼくは泣きそうな声を張り上げた。でも、誰もやめてくれない。ぼくの声など耳に入らないのだ。
「やめてー、やめてー!」
ぼくは夢中で何度も叫んだ。本当に泣き出す寸前だった。と、そこでやっと町田先生の声がかかった。
「ようし、もういいだろう、その辺にしておきなさい。さあ、離れなさい・・・ほらっ、離れて・・・」
「はあーい」
皆がしぶしぶ母の体から離れた。ところが町田先生は、とりあえずほっ、としかけたぼくに向かって、
「正一君、君もお母さんのおま×こに指を入れてみなさい。自分の産まれてきたところが、どんな感触か確かめてみるといい」
などと空恐ろしいことを言うのだ。ぼくは呆然と町田先生を見上げてしまった。どうしようもない怒りが、ぼくの胸に込み上げている。しかし町田先生は、ぼくの心を見透かしたように言った。
「そんな目をしなくてもいい。君だって本当は触ってみたいはずだ。どうだね」
ぼくはドキリとしてしまった。母も、ぎょっ、とした顔をしている。
皆が、ぼくを見ていた。ぼくがどうするか意地悪な興味でいっぱいなのだ。
あのとき、ぼくの嫌らしい好奇心は、母に気づかれていただろうか? 怒りに体を熱くさせながらも、本当はぼくも母のそこに指を入れてみたいと思っていたのだ。
ぼくは良心の痛みに体を震わせながら、皆を掻き分けるようにして母の前に立った。
困り切った顔で、母がぼくを見ている。
屈みこんで顔を近づけると、ぱっくり開いた肉ひだから、甘酸っぱい匂いが漂ってきた。覗き込むと、皆に指を突っ込まれ、掻き回された肉穴がとろんと口を開けていた。思い切って指を差し込むと、母はううっ、と溜息を漏らした。同時にまわりからは、歓声が上がった。
ぼくは皆の悪意と好奇心の入り交じった視線を浴びながら、奥まで突き入れた指で内部を掻き回していった。何だか、自分が自分でないような気がした。これは夢だろうか、夢なら早く覚めてほしいと思った。しかし、肉穴の生々しい感触はまぎれもない現実だった。
健ちゃんが最初に叫んだように、肉穴の中は温かかった。ねとついた粘膜は、やわやわと指に絡みついてくる。こね回すとさらにシコシコ、クニュクニュとした感触が加わって何とも気色がいい。
ぼくはしだいに良心の痛みを忘れていった。母が何度も呻いたが、もう、あまり気にならなかった。
「まあ、母親のあんなところを夢中でこね回すなんて・・・」
「息子も息子ね、小学 生のくせに」
「親子そろって変態なのよ」
そんな囁き声を聞きながら、いつしかぼくは夢中になっていった。
「正一、もうやめて。正一、お願い・・・」
母が堪えきれなくなって声を上げるまで、ぼくは肉穴をこねまわしていた。はっ、として見上げると、母が悲しそうな顔でぼくを見つめている。
「ご、ごめんなさい」
ぼくは思わず声を上げ、慌てて指を引き抜いた。
母をこんな悲しい顔にしてしまった自分に堪らない嫌悪がこみ上げてくる。しかし・・・恥ずかしいことにぼくは、本当はもっとこね回したい気持ちでいっぱいだったのだ。
ぼくにはいま教室の中で起っていることが、別世界の出来事のように思えてならなかった。他の教室では普通に授業がおこなわれていて、それをお母さん達が真剣に見つめているはずだ。まさか壁ひとつ隔てたこの教室で、こんなことが起こっていようとは、誰一人夢にも思わないだろう。
教室中が、獣臭い匂いと、むっとするような熱気に包まれていた。ぼくと母を除く全員が、集団で催眠術でもかけられたかのように、とろんとした目をしていた。いや、もしかしたらぼくの目も同じだったかもしれない。
「さてみんな、女のあそこがどうなっているか十分にわかったはずだ」
町田先生の問いかけに皆いっせいに「はーい」と返事をした。後ろのお母さん達までがうん、うんと頷いている。
「それではこれから、この穴には本当は何を入れるべきかを、先生が教えてあげよう」
町田先生は怪しく目を輝かせながら言った。そして、母に机から下りるように指図し、母がよろよろと机から下りている間に、カチャカチャと音を立ててズボンのベルトを外し始めたのだ。それを見て女の子の何人かが「きゃあっ」と悲鳴を上げたが、もちろん怖がって上げたのではなく、歓声だ。
町田先生はズボンもパンツも脱ぎ下ろしてしまい、股間を皆の前にこれみよがしに晒け出した。びっしりと陰毛が生え揃った剛毛のなかから、先端の皮が剥けた、全体に黒みがかったオチンチンがぶらん、と顔を出していた。
可愛らしい子供のそれと違って毒々しい色つやのオチンチンを、皆は一瞬、息を飲んで見詰めた。
町田先生は、教室中の視線を得意げに受け止め、見せびらかすようにオチンチンを掴み、フルフルと振り立てながら、
「どうだ君達、女の穴にはこいつを入れることになっているんだよ」
と、さも嬉しそうな顔で言った。
「でも先生、オチンチンて柔らかいいんだから、入れられないだろう」
「そうだよ先生、入るわけがない」
町田先生はニヤニヤして聞いていたが、
「もちろん、このままでは入らないさ。入るためには、これを棒のように硬くしなければいけないのさ」
「えーっ、そんなことできるの?」
「信じられないよ」
皆が不思議そうな顔になってお互いに顔を見合わせた。
「まあ、見ていなさい」
町田先生は自信たっぷりの顔でふっ、ふっ、と笑い、母に向き直った。
「お母さん、子供達が不思議がっています。どうやって硬くするか教えてやって下さい。私はまず、手でやってほしいと思います」
「・・・・」
母は、怯えたように町田先生の顔とオチンチンを交見まわした。
「どうしたんです、今さら恥ずかしがることもないでしょうに」
町田先生はギロッ、と母を睨んだ。母は、諦めたように町田先生の前に両膝をついて屈み込み、おずおずと差し出した手でオチンチンを掴んだ。教室中が、みるみる静まり返っていく。母は皮の剥けきった部分に指を添え、シコシコと擦り始めた。
「うーむ」
町田先生は、気持ち良さそうに呻き上げた。
母は緩急をつけて擦りながら、ときどき手の中で揺らしてみたり、剥けた皮をさらに剥き下ろすようにギューッ、と引っ張ったりしている。教室内は静まり返ったままだ。
母の顔には羞恥と嫌悪が入り交じっていた。何とも切なくて悩ましい表情だった。
母がしばらく擦り続けると、オチンチンはむくむくと頭をもたげ、母の手の中でピーンと反り返った。もうオチンチンというより本当に「肉棒」という感じだった。これには皆驚いてしまい、あんぐりと口を開ける子までいた。
ぼくも目をまん丸くしていた。太くそそり立った肉棒が青筋を浮かべ、ヒクヒクと痙攣しているのだ。エラの張り出した先端部が、母の顔に食いつきそうな威勢で鎌首をもたげていた。
「ほら君達、こんなに大きくなったろう」
町田先生がどうだ、と言わんばかりに皆を見まわしたが、圧倒されたように誰一人として口を開かなかった。逆にお母さん達は目を細め、妙にねとつくような笑いを浮かべている。
「さあ、お母さん、今度は口でやってください」
町田先生は、事もなげに母に言った。母はもう、そう言われることを覚悟していたのか、さっきほど戸惑いを見せなかった。肉棒の根元を掴んで先端を自分の方に引き寄せると、顔を近づけながら口を大きく開けた。それから一瞬ためらった後、思い切ったように先端部に唇をかぶせていったのだ。
(ああ、お母さん・・・)
ぼくは心のなかで叫んでいた。清楚な母があんなグロテスクなものをくわえている。母が母でなくなったような気がして、ぼくの胸は張り裂けそうだった。
最初母は、悩ましい顔で先端部を舐めまわしていたが、やがて、唇でぴっちりと肉棒を包み込み、深く飲み込んでは吐き出すことを繰り返し始めた。
しんと静まり返った教室の中に、母が肉棒をしゃぶる音だけが淫らに響き渡っていた。
町田先生はいかにも気持ち良さそうに、目を細めて立っている。
母は、真っ赤な顔で肉棒をしゃぶり続けた。母の顔は、屈辱と嫌悪で歪んでいる。それなのに、どこか艶っぽく見えるのはなぜだろう。反応を確かめるように、ときおり上目遣いで町田先生の様子を窺うところなど、ギョッ、とするほど艶めかしいのだ。
「さあ、もういいです」
町田先生が満足そうに言い、ズルッと肉棒を引き抜くと、母の顎には涎がしたたり、肉棒から離れながら糸を引いた。
「どうだい、皆よく見なさい。いま吉川君のお母さんがすごいことをしたろう、君達にはまだよくわからんと思うが、こういうことをするとオチンチンはこんなに大きくて硬くなってしまうものなんだ。よく覚えておきなさい。さて、いよいよこの硬くなったものを、実際に穴にはめ込んでみるとしよう」
町田先生はそう言いながら母を立ち上がらせ、またも二人掛けの机の方に押しやった。
「先生、そっ、それだけは・・・」
母は怯えた声を漏らしながら抵抗する様子を見せたが、町田先生は母を抱きすくめるようにして、上半身を机の上に押し倒した。
「ああ・・・」
喘ぎ声を上げた母の背中が机の上に横たわり、膝を曲げた両足が跳ね上がるように宙に掲げられた。スカートは再びめくれ返ってしまい、またしても股間が剥き出しになってしまった。母は身動きできず、机の脚を掴むのが精一杯だった。
立っている町田先生の肉棒と、母の開いた股間がちょうど同じ高さにある。町田先生は母の太股を両手で抱え込み、肉穴に向かって肉棒を近づけていった。わなわなと体を震わせる母は、少女のように怯えきっていた。
「さあ、よく見ていなさい」
町田先生はグイッ、と腰を前に突き出した。つぎの瞬間、肉棒がズブリッ、と母の股間に突き刺さった。
「ああーっ」
母がカッ、と目を見開らき、叫び上げた。
肉棒が、肉穴をきしませながら母の体内に埋没していく。
誰一人口を開かなかった。
母は叫んだそのままの顔を、糊で固めたかのように凍りつかせている。
肉棒を根本まで押し込んだ町田先生がニヤリ、と笑った。何とも気持ち良さそうな顔だ。 先生はゆっくりと腰を動かし始めた。肉棒が母の体内からヌプヌプと引き出され、先端部が現れそうになると再びズンッ、と突き刺さる。
「うっ、うぐっ・・・あっ・・・」
母は呻き声を上げながら、机の端を必死に掴みしめている。
「さあ、よく見なさい。先生のものが吉川君のお母さんの中にちゃんと入っているだろう」
先生はそう言ってぼく達を見回した。
母は喘ぎながら眉根を寄せ、唇をきゅっと引き結んでいた。両目に切ない色を宿しながら、じっと天井を見つめている。
先生に抱きかかえられている母の白い足が、突かれる度に宙で踊った。
交番ではよく見えなかったが、今度は出入りする肉棒がよく見える。肉穴は、肉棒の丸さに沿って大きく広がり、ぐーっと肉棒が入るときには、まわりの粘膜ごと体内にのめり込み、引き抜かれるときには、内側の赤い粘膜が引きずり出されてくるのだ。
町田先生が腰を動かすたびに、粘膜の擦れ合う生々しい音が教室に響き渡った。
「どうだい・・・うっ、わかったかね、オチンチンはこうやって使うものなんだよ・・・う、ううっ・・・」
町田先生は、気持ち良さそうに目を細め、皆を見まわした。すると、ようやく我に返ったように生徒達がざわつき始めた。
「で、でも・・・入れるとどうなるの・・・」
「おたがいに、すごく気持ちが良くなるんだ・・・ううっ、そして、これは大事なことだが、赤ちゃんはこうすることによって産まれるんだよ、くうう・・・」
「ええーっ!」
これには皆、仰天した。しかし、ぼくの受けた衝撃はそんなものではなかった。ぼくは本当に気を失うところだった。
「赤ちゃんは、自然に産まれてくるわけではないんだ。正一もみんなも、お父さんとお母さんがこういうことをしなければ産まれないんだよ」
その言葉に、皆がいっせいに後ろを振り返ると、お母さん達が笑いながら頷いている。
「へえーっ、そ、そうだったんだ・・・」
「じゃあ、正ちゃんのお母さんにも・・・また赤ちゃんができるんだ」
皆が、嬉しそうに囃し立てた。ぼくはまたも目眩がした。まわりの世界が音を立てて崩れていくような気がした。だがそのとき、混乱したぼくの頭の中に声が聞こえてきたのだ。
(安心しろ正一、今回はたぶん赤ちゃんはできないから)
(えっ)
ぼくは驚いてまわりを見回したが、誰もが母と町田先生の結合部を見詰めていて、ぼくの方を見ている者など一人もいなかった。しかし、わけがわからずに視線を元にもどしたぼくはギョッ、とした。町田先生が腰を動かしながら、横目でぼくをじーっ、と見つめていたからだ。
(女には赤ちゃんが出来る日というのがあってな、その日でないと、こういうことをしても出来ないんだ。今日は出来ない日なんだよ、赤ちゃんは)
もう一度その声が頭の中に聞こえてきた。そして町田先生はニヤリと笑ったのだ。もう間違いなかった。町田先生が直接ぼくの頭の中に話しかけていたのだ。
だが、その声は町田先生の声ではなかった。交番を出たときに頭の中に聞こえたあの声だった。ぼくは、赤ちゃんは出来ないという言葉にひとまず安堵しながら、心の中で問い返した。
(ど、どうしてそんなことがわかるんですか? それに君はいったい誰?)
(何だってわかるさ、だって俺達はな・・・・)
ぼくはあとに続く言葉を待ったが、途中で思い返したのだろうか、もう二度と声は聞こえてこなかった。
町田先生は母に向き直ると、もう、ぼくや皆のことを忘れたかのように激しく腰を動かし始めた。
母の体が、ガクン、ガクンとのけ反っている。
乳房がブラウスの下で、ゆさゆさと揺れている。
町田先生は、ブラウスのボタンを外して中に手を入れた。スリップを掻き分け、乳房を掴み出して揉み上げ始めた。母はもう、放心したような表情になっていた。
長い、長い時間にぼくには感じられた。やがて町田先生は、
「う、くうううーっ」
と、獣じみた呻き声を噴き上げると、母の体が壊れてしまうのではないかと思うくらいに何度も何度も、激しく肉棒を突き立てた。そして、急にガクガクと震え始めた。その顔は歓喜に満ちていた。
「うおっ、うおっ・・・」
背中をのけぞらせた先生の獣じみた呻き声が、静まり返った教室の中に響き渡っている。
やがて町田先生は動きを止め、満足そうに吐息を吐きながら、母の体内からズルリと肉棒を引き抜いた。ぽっかりと開いてしまった母の肉穴から、白く濃いものがトロトロと垂れ落ちている。町田先生の肉棒からも同じものが滴っていた。
「せ、先生、それは何・・・」
「精子と言ってな、赤ちゃんを作る種だよ」
「ふーん」
町田先生が離れても、母は起き上がれなかった。精子の垂れ落ちる股間を晒したまま、死んだようにぐったりとしていた。
「さあ、一学期最後の授業はこれで終わりだ。では、夏休みの注意事項を話してから通信簿を配ることにしよう。吉川君のお母さん、ご協力ありがとう。これをお返ししますよ」
町田先生はいかにも満足そうな表情で、横たわったままの母の手にパンティを握らせた。
真っ先に手を出したのは健ちゃんだった。母の股間にくつくほど顔を近づけると、肉穴に人差し指をあてがい、ああっ、と喘ぐ母をよそに、ずぶりっ、とその指を突き刺した。
「あ、ああっ・・・」
母が悲鳴を漏らし、太股をひくつかせながら二度、三度と首を打ち振ったが、健ちゃんはグイグイと指の根元まで押し入れてしまった。
「どんな感じだね」
「あったかいな・・・それに、すごく柔らかい・・・」
健ちゃんは驚きに満ちた顔で町田先生に答えた。興奮しているのが手にとるようにわかった。その興奮が、さざ波のようにまわりの生徒達に伝染していくのも・・・。
「ぼくにも入れさせて」
「早く代われよ」
「ちょっ、ちょっと待てったら・・・」
健ちゃんは奥まで入れた指をグリグリとねじり回した。
「あっ・・・あう・・・」
母は呻きながら唇をひくひくと振るわせ、もうやめさせて下さい、というように切ない目を町田先生に向けた。先生はまったく無視している。
気色よさそうに肉穴をこねまわす健ちゃんを、皆、羨ましそうに見つめていたが、やがて我慢できなくなったらしく、
「は、早く代わってよ、健ちゃん」
「そ、そうだよ、自分ばっかりずるいよ」
と、口々に言い始めた。
「う、うん、わかったよ・・・」
健ちゃんが名残惜しそうな顔で指を引き抜くと、今度はサブちゃんという子が母に飛びつくようにして指を突っ込んだ。
「あっ、ほんとだ、あったかいや」
サブちゃんも肉穴をこねまわしながら、うっとりしたような顔になっている。
「今度はぼくだ」
「あたしよ」
皆の目が異様に輝いている。興奮が、熱気となって教室を包みこんでいた。ずぶり、ずぶり、と次々に肉穴が抉られていくのを見ながら、ぼくの体はブルブルと震え続けた。
やがて、待ちきれなくなった誰かが母の太腿に手を伸ばした。
「わあっ、あったかくてすべすべしてるぞ」
その言葉を合図に全員が我も我もと手を伸ばしていった。太腿を触る者、ふくらはぎを触る者、ブラウスの中に手を入れて乳房を触る者。果ては母の背後にまわって髪を鷲掴む子や、顔に手を伸ばす子までいた。
とにかく、あっ、という間に母の体中に手という手が絡みついたのだ。
うっ、ううっ、と母の喉から呻き声がもれている。だが、そんなことはおかまいなしに、皆思い思いの箇所を掴み、さすり、指を入れようとする。机が揺れ、机の縁を掴む母の両手にぐっ、と力が入った。
もう見ていられなかった。母は体中の穴という穴に指をねじ込まれていた。口にも、鼻の穴にも、そして耳の穴にも小さな指がねじり込まれている。ぼくが産まれてきたという肉穴には、三人の子がいっぺんに指を突き刺している。お尻の穴にまで誰かの指が入っていた。
「やめて・・・やめてよー」
とうとうぼくは泣きそうな声を張り上げた。でも、誰もやめてくれない。ぼくの声など耳に入らないのだ。
「やめてー、やめてー!」
ぼくは夢中で何度も叫んだ。本当に泣き出す寸前だった。と、そこでやっと町田先生の声がかかった。
「ようし、もういいだろう、その辺にしておきなさい。さあ、離れなさい・・・ほらっ、離れて・・・」
「はあーい」
皆がしぶしぶ母の体から離れた。ところが町田先生は、とりあえずほっ、としかけたぼくに向かって、
「正一君、君もお母さんのおま×こに指を入れてみなさい。自分の産まれてきたところが、どんな感触か確かめてみるといい」
などと空恐ろしいことを言うのだ。ぼくは呆然と町田先生を見上げてしまった。どうしようもない怒りが、ぼくの胸に込み上げている。しかし町田先生は、ぼくの心を見透かしたように言った。
「そんな目をしなくてもいい。君だって本当は触ってみたいはずだ。どうだね」
ぼくはドキリとしてしまった。母も、ぎょっ、とした顔をしている。
皆が、ぼくを見ていた。ぼくがどうするか意地悪な興味でいっぱいなのだ。
あのとき、ぼくの嫌らしい好奇心は、母に気づかれていただろうか? 怒りに体を熱くさせながらも、本当はぼくも母のそこに指を入れてみたいと思っていたのだ。
ぼくは良心の痛みに体を震わせながら、皆を掻き分けるようにして母の前に立った。
困り切った顔で、母がぼくを見ている。
屈みこんで顔を近づけると、ぱっくり開いた肉ひだから、甘酸っぱい匂いが漂ってきた。覗き込むと、皆に指を突っ込まれ、掻き回された肉穴がとろんと口を開けていた。思い切って指を差し込むと、母はううっ、と溜息を漏らした。同時にまわりからは、歓声が上がった。
ぼくは皆の悪意と好奇心の入り交じった視線を浴びながら、奥まで突き入れた指で内部を掻き回していった。何だか、自分が自分でないような気がした。これは夢だろうか、夢なら早く覚めてほしいと思った。しかし、肉穴の生々しい感触はまぎれもない現実だった。
健ちゃんが最初に叫んだように、肉穴の中は温かかった。ねとついた粘膜は、やわやわと指に絡みついてくる。こね回すとさらにシコシコ、クニュクニュとした感触が加わって何とも気色がいい。
ぼくはしだいに良心の痛みを忘れていった。母が何度も呻いたが、もう、あまり気にならなかった。
「まあ、母親のあんなところを夢中でこね回すなんて・・・」
「息子も息子ね、小学 生のくせに」
「親子そろって変態なのよ」
そんな囁き声を聞きながら、いつしかぼくは夢中になっていった。
「正一、もうやめて。正一、お願い・・・」
母が堪えきれなくなって声を上げるまで、ぼくは肉穴をこねまわしていた。はっ、として見上げると、母が悲しそうな顔でぼくを見つめている。
「ご、ごめんなさい」
ぼくは思わず声を上げ、慌てて指を引き抜いた。
母をこんな悲しい顔にしてしまった自分に堪らない嫌悪がこみ上げてくる。しかし・・・恥ずかしいことにぼくは、本当はもっとこね回したい気持ちでいっぱいだったのだ。
ぼくにはいま教室の中で起っていることが、別世界の出来事のように思えてならなかった。他の教室では普通に授業がおこなわれていて、それをお母さん達が真剣に見つめているはずだ。まさか壁ひとつ隔てたこの教室で、こんなことが起こっていようとは、誰一人夢にも思わないだろう。
教室中が、獣臭い匂いと、むっとするような熱気に包まれていた。ぼくと母を除く全員が、集団で催眠術でもかけられたかのように、とろんとした目をしていた。いや、もしかしたらぼくの目も同じだったかもしれない。
「さてみんな、女のあそこがどうなっているか十分にわかったはずだ」
町田先生の問いかけに皆いっせいに「はーい」と返事をした。後ろのお母さん達までがうん、うんと頷いている。
「それではこれから、この穴には本当は何を入れるべきかを、先生が教えてあげよう」
町田先生は怪しく目を輝かせながら言った。そして、母に机から下りるように指図し、母がよろよろと机から下りている間に、カチャカチャと音を立ててズボンのベルトを外し始めたのだ。それを見て女の子の何人かが「きゃあっ」と悲鳴を上げたが、もちろん怖がって上げたのではなく、歓声だ。
町田先生はズボンもパンツも脱ぎ下ろしてしまい、股間を皆の前にこれみよがしに晒け出した。びっしりと陰毛が生え揃った剛毛のなかから、先端の皮が剥けた、全体に黒みがかったオチンチンがぶらん、と顔を出していた。
可愛らしい子供のそれと違って毒々しい色つやのオチンチンを、皆は一瞬、息を飲んで見詰めた。
町田先生は、教室中の視線を得意げに受け止め、見せびらかすようにオチンチンを掴み、フルフルと振り立てながら、
「どうだ君達、女の穴にはこいつを入れることになっているんだよ」
と、さも嬉しそうな顔で言った。
「でも先生、オチンチンて柔らかいいんだから、入れられないだろう」
「そうだよ先生、入るわけがない」
町田先生はニヤニヤして聞いていたが、
「もちろん、このままでは入らないさ。入るためには、これを棒のように硬くしなければいけないのさ」
「えーっ、そんなことできるの?」
「信じられないよ」
皆が不思議そうな顔になってお互いに顔を見合わせた。
「まあ、見ていなさい」
町田先生は自信たっぷりの顔でふっ、ふっ、と笑い、母に向き直った。
「お母さん、子供達が不思議がっています。どうやって硬くするか教えてやって下さい。私はまず、手でやってほしいと思います」
「・・・・」
母は、怯えたように町田先生の顔とオチンチンを交見まわした。
「どうしたんです、今さら恥ずかしがることもないでしょうに」
町田先生はギロッ、と母を睨んだ。母は、諦めたように町田先生の前に両膝をついて屈み込み、おずおずと差し出した手でオチンチンを掴んだ。教室中が、みるみる静まり返っていく。母は皮の剥けきった部分に指を添え、シコシコと擦り始めた。
「うーむ」
町田先生は、気持ち良さそうに呻き上げた。
母は緩急をつけて擦りながら、ときどき手の中で揺らしてみたり、剥けた皮をさらに剥き下ろすようにギューッ、と引っ張ったりしている。教室内は静まり返ったままだ。
母の顔には羞恥と嫌悪が入り交じっていた。何とも切なくて悩ましい表情だった。
母がしばらく擦り続けると、オチンチンはむくむくと頭をもたげ、母の手の中でピーンと反り返った。もうオチンチンというより本当に「肉棒」という感じだった。これには皆驚いてしまい、あんぐりと口を開ける子までいた。
ぼくも目をまん丸くしていた。太くそそり立った肉棒が青筋を浮かべ、ヒクヒクと痙攣しているのだ。エラの張り出した先端部が、母の顔に食いつきそうな威勢で鎌首をもたげていた。
「ほら君達、こんなに大きくなったろう」
町田先生がどうだ、と言わんばかりに皆を見まわしたが、圧倒されたように誰一人として口を開かなかった。逆にお母さん達は目を細め、妙にねとつくような笑いを浮かべている。
「さあ、お母さん、今度は口でやってください」
町田先生は、事もなげに母に言った。母はもう、そう言われることを覚悟していたのか、さっきほど戸惑いを見せなかった。肉棒の根元を掴んで先端を自分の方に引き寄せると、顔を近づけながら口を大きく開けた。それから一瞬ためらった後、思い切ったように先端部に唇をかぶせていったのだ。
(ああ、お母さん・・・)
ぼくは心のなかで叫んでいた。清楚な母があんなグロテスクなものをくわえている。母が母でなくなったような気がして、ぼくの胸は張り裂けそうだった。
最初母は、悩ましい顔で先端部を舐めまわしていたが、やがて、唇でぴっちりと肉棒を包み込み、深く飲み込んでは吐き出すことを繰り返し始めた。
しんと静まり返った教室の中に、母が肉棒をしゃぶる音だけが淫らに響き渡っていた。
町田先生はいかにも気持ち良さそうに、目を細めて立っている。
母は、真っ赤な顔で肉棒をしゃぶり続けた。母の顔は、屈辱と嫌悪で歪んでいる。それなのに、どこか艶っぽく見えるのはなぜだろう。反応を確かめるように、ときおり上目遣いで町田先生の様子を窺うところなど、ギョッ、とするほど艶めかしいのだ。
「さあ、もういいです」
町田先生が満足そうに言い、ズルッと肉棒を引き抜くと、母の顎には涎がしたたり、肉棒から離れながら糸を引いた。
「どうだい、皆よく見なさい。いま吉川君のお母さんがすごいことをしたろう、君達にはまだよくわからんと思うが、こういうことをするとオチンチンはこんなに大きくて硬くなってしまうものなんだ。よく覚えておきなさい。さて、いよいよこの硬くなったものを、実際に穴にはめ込んでみるとしよう」
町田先生はそう言いながら母を立ち上がらせ、またも二人掛けの机の方に押しやった。
「先生、そっ、それだけは・・・」
母は怯えた声を漏らしながら抵抗する様子を見せたが、町田先生は母を抱きすくめるようにして、上半身を机の上に押し倒した。
「ああ・・・」
喘ぎ声を上げた母の背中が机の上に横たわり、膝を曲げた両足が跳ね上がるように宙に掲げられた。スカートは再びめくれ返ってしまい、またしても股間が剥き出しになってしまった。母は身動きできず、机の脚を掴むのが精一杯だった。
立っている町田先生の肉棒と、母の開いた股間がちょうど同じ高さにある。町田先生は母の太股を両手で抱え込み、肉穴に向かって肉棒を近づけていった。わなわなと体を震わせる母は、少女のように怯えきっていた。
「さあ、よく見ていなさい」
町田先生はグイッ、と腰を前に突き出した。つぎの瞬間、肉棒がズブリッ、と母の股間に突き刺さった。
「ああーっ」
母がカッ、と目を見開らき、叫び上げた。
肉棒が、肉穴をきしませながら母の体内に埋没していく。
誰一人口を開かなかった。
母は叫んだそのままの顔を、糊で固めたかのように凍りつかせている。
肉棒を根本まで押し込んだ町田先生がニヤリ、と笑った。何とも気持ち良さそうな顔だ。 先生はゆっくりと腰を動かし始めた。肉棒が母の体内からヌプヌプと引き出され、先端部が現れそうになると再びズンッ、と突き刺さる。
「うっ、うぐっ・・・あっ・・・」
母は呻き声を上げながら、机の端を必死に掴みしめている。
「さあ、よく見なさい。先生のものが吉川君のお母さんの中にちゃんと入っているだろう」
先生はそう言ってぼく達を見回した。
母は喘ぎながら眉根を寄せ、唇をきゅっと引き結んでいた。両目に切ない色を宿しながら、じっと天井を見つめている。
先生に抱きかかえられている母の白い足が、突かれる度に宙で踊った。
交番ではよく見えなかったが、今度は出入りする肉棒がよく見える。肉穴は、肉棒の丸さに沿って大きく広がり、ぐーっと肉棒が入るときには、まわりの粘膜ごと体内にのめり込み、引き抜かれるときには、内側の赤い粘膜が引きずり出されてくるのだ。
町田先生が腰を動かすたびに、粘膜の擦れ合う生々しい音が教室に響き渡った。
「どうだい・・・うっ、わかったかね、オチンチンはこうやって使うものなんだよ・・・う、ううっ・・・」
町田先生は、気持ち良さそうに目を細め、皆を見まわした。すると、ようやく我に返ったように生徒達がざわつき始めた。
「で、でも・・・入れるとどうなるの・・・」
「おたがいに、すごく気持ちが良くなるんだ・・・ううっ、そして、これは大事なことだが、赤ちゃんはこうすることによって産まれるんだよ、くうう・・・」
「ええーっ!」
これには皆、仰天した。しかし、ぼくの受けた衝撃はそんなものではなかった。ぼくは本当に気を失うところだった。
「赤ちゃんは、自然に産まれてくるわけではないんだ。正一もみんなも、お父さんとお母さんがこういうことをしなければ産まれないんだよ」
その言葉に、皆がいっせいに後ろを振り返ると、お母さん達が笑いながら頷いている。
「へえーっ、そ、そうだったんだ・・・」
「じゃあ、正ちゃんのお母さんにも・・・また赤ちゃんができるんだ」
皆が、嬉しそうに囃し立てた。ぼくはまたも目眩がした。まわりの世界が音を立てて崩れていくような気がした。だがそのとき、混乱したぼくの頭の中に声が聞こえてきたのだ。
(安心しろ正一、今回はたぶん赤ちゃんはできないから)
(えっ)
ぼくは驚いてまわりを見回したが、誰もが母と町田先生の結合部を見詰めていて、ぼくの方を見ている者など一人もいなかった。しかし、わけがわからずに視線を元にもどしたぼくはギョッ、とした。町田先生が腰を動かしながら、横目でぼくをじーっ、と見つめていたからだ。
(女には赤ちゃんが出来る日というのがあってな、その日でないと、こういうことをしても出来ないんだ。今日は出来ない日なんだよ、赤ちゃんは)
もう一度その声が頭の中に聞こえてきた。そして町田先生はニヤリと笑ったのだ。もう間違いなかった。町田先生が直接ぼくの頭の中に話しかけていたのだ。
だが、その声は町田先生の声ではなかった。交番を出たときに頭の中に聞こえたあの声だった。ぼくは、赤ちゃんは出来ないという言葉にひとまず安堵しながら、心の中で問い返した。
(ど、どうしてそんなことがわかるんですか? それに君はいったい誰?)
(何だってわかるさ、だって俺達はな・・・・)
ぼくはあとに続く言葉を待ったが、途中で思い返したのだろうか、もう二度と声は聞こえてこなかった。
町田先生は母に向き直ると、もう、ぼくや皆のことを忘れたかのように激しく腰を動かし始めた。
母の体が、ガクン、ガクンとのけ反っている。
乳房がブラウスの下で、ゆさゆさと揺れている。
町田先生は、ブラウスのボタンを外して中に手を入れた。スリップを掻き分け、乳房を掴み出して揉み上げ始めた。母はもう、放心したような表情になっていた。
長い、長い時間にぼくには感じられた。やがて町田先生は、
「う、くうううーっ」
と、獣じみた呻き声を噴き上げると、母の体が壊れてしまうのではないかと思うくらいに何度も何度も、激しく肉棒を突き立てた。そして、急にガクガクと震え始めた。その顔は歓喜に満ちていた。
「うおっ、うおっ・・・」
背中をのけぞらせた先生の獣じみた呻き声が、静まり返った教室の中に響き渡っている。
やがて町田先生は動きを止め、満足そうに吐息を吐きながら、母の体内からズルリと肉棒を引き抜いた。ぽっかりと開いてしまった母の肉穴から、白く濃いものがトロトロと垂れ落ちている。町田先生の肉棒からも同じものが滴っていた。
「せ、先生、それは何・・・」
「精子と言ってな、赤ちゃんを作る種だよ」
「ふーん」
町田先生が離れても、母は起き上がれなかった。精子の垂れ落ちる股間を晒したまま、死んだようにぐったりとしていた。
「さあ、一学期最後の授業はこれで終わりだ。では、夏休みの注意事項を話してから通信簿を配ることにしよう。吉川君のお母さん、ご協力ありがとう。これをお返ししますよ」
町田先生はいかにも満足そうな表情で、横たわったままの母の手にパンティを握らせた。
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