親子の時間3
妄想悟が実家に帰ってきて1ヶ月がすぎました。もともと悟が勉強部屋にしていた部屋は狭く、私の荷物があるため、少し広い8畳の部屋にしてもらいました。引っ越しが終わって段ボール箱も片付くとだいぶ過ごしやすいスペースになったようで、「少し大きめのテレビでも買おうかな。」と言っていました。
それからいろいろと手の届かなかった庭の手入れも悟がまめに手を掛けてくれました。
「雑草はすぐ伸びてくるからね。」
それからいろいろと手の届かなかった庭の手入れも悟がまめに手を掛けてくれました。
「雑草はすぐ伸びてくるからね。」
そう言ってホームセンターで買ってきた除草剤を撒いたり、木の枝を剪定したりしてくれて、私が困っていることに気がつくとすぐに対応してくれる頼もしい息子です。
ある日、会社に出かけたあと息子の部屋の前を通るとドアが少し開いていました。慌てて飛び出したのでしょう。そのままドアを閉めようとしましたが、なぜか部屋を覗いてみたくなりました。部屋に入ると机の上のノートが目に飛び込んできました。学生の時に使っていたものとは違いしっかりとしたものです。どうやら日記のようでした。引っ越してきた日から書き始めてありました。ただ毎日書いているわけではなく気が向いたときに書いているようです。少し気になったのは私のことが書かれていたことです。
ある日、会社に出かけたあと息子の部屋の前を通るとドアが少し開いていました。慌てて飛び出したのでしょう。そのままドアを閉めようとしましたが、なぜか部屋を覗いてみたくなりました。部屋に入ると机の上のノートが目に飛び込んできました。学生の時に使っていたものとは違いしっかりとしたものです。どうやら日記のようでした。引っ越してきた日から書き始めてありました。ただ毎日書いているわけではなく気が向いたときに書いているようです。少し気になったのは私のことが書かれていたことです。
『◯月◯日(日)近所の石山さんが回覧板。母が受け取る。いやらしい目で母をみている、舐め回すように。』
私のことを心配してくれているのでしょうか。ただこんなことも書かれていました。
『◯月◯日(土)母ノースリーブ、露出多し。』
普段悟は私が着ている服などには関心などない素振りなのでちょっと驚きでした。そしてなぜか私のことを気にしてくれていることに小さな喜びを感じていました。喉の乾きを覚えたので私はノートを机に戻すと部屋を出て、台所に行き冷蔵庫から麦茶を出して、コップに注ぎ口にしました。一息ついて、私は息子の視線をときどき感じていることに気がついていたことを意識したのでした。
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