小説(転載) 彼女と母親と朧月2
近親相姦小説掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。
「瑞花ちゃん。おばちゃんと話をして。」
布団の中の瑞花から返事はなかった。
「瑞花ちゃん。おばちゃんは瑞花ちゃんが悪いことをしたなんて思っていないわよ。 だから話をして欲しいの。」
「光太が無理矢理したの?」
「いつからそういう関係なの?」
喜与子も瑞花が素直に出てくるとは思っていない。 かたくなに沈黙を続け、恐怖心と羞恥心の狭間で瑞花の心が揺れる様子が容易に想像できた。
「おばちゃんはね、瑞花ちゃんのことを娘だと思っているのよ。」
喜与子は言葉を続けた。
「ねぇ、瑞花ちゃん出てきて。」
喜与子はきっかけを待って話しかけ続けたが、瑞花はまったく反応を示さなかった。 まるで誰もいない布団のかたまりに話しかけているようだった。
「瑞花ちゃん。布団をとるわよ。」
「いいでしょ。」
喜与子は反応のない布団のかたまりに勝手に確認をとると、そっと布団をめくって中を覗いてみた。 暗闇の中には瑞花の足とお尻があった。 若くて張りのある瑞々しいおしりだった。
「ごめん。おばちゃん間違えちゃった。」
喜与子はあえて子どものような言い方で謝った。 その様子につられて瑞花が布団の中で吹き出して笑った。 喜与子も一緒になって大きな声を出して笑った。 一気に空気がなごんで瑞花が布団から顔を出した。
「おばちゃん、お尻見たでしょ。」
瑞花の表情には余裕が感じられた。
「ごめ~ん。だって枕がある方が頭だと思ったのよ。」
親密に振舞う喜与子に対して、瑞花は急に現実を思い出したように目を伏せた。
「おばちゃん。ごめんなさい。」
とにかく謝らなければならないと思った。
「なんで瑞花ちゃんが謝るの?瑞花ちゃんが悪いことしたの?」
喜与子は瑞花を責めるつもりなど毛頭ない。 むしろ責任を感じている瑞花を守ろうとしていた。
「ううん。違うけど、なんとなく・・・ でも、悪いことしようとしてたかも・・・」
瑞花は思い出したように顔をあげると喜与子の瞳を凝視した。 そこには謝罪の気持ちが込められていた。
「どうして?エッチをすることが悪いことなの?男と女はみんなするものなのよ。 悪いことでも謝ることでもないのよ。」
喜与子の笑顔とは対照的に瑞花の顔からふたたび涙が溢れ出した。
「どうしたのよ、瑞花ちゃん。どうして泣くの?」
喜与子は瑞花に体を寄せると母親のように抱きしめた。
「おばちゃん、私ね・・・私ね・・・エッチできないんだ・・・」
瑞花は涙を流しながら告白を始めた。 いつもと変わらない態度で接してくれる喜与子の気持ちがうれしかった。
「どういうこと?」
喜与子は瑞花を刺激しすぎないように言葉を選んでいる。
「エッチしようとしてもできないの。」
瑞花の涙は止まらない。
「できないってどういうことなの?」
喜与子は優しく言葉を重ねる。
「おちんちんが入らないの・・・」
瑞花の声が消え入りそうである。
「そう、入らないのね。どうして入らないのかしらね?」
喜与子は瑞花がふたたび心を閉ざさないように、瑞花の不安を同じ目線で受け入れた。 瑞花は悩みを共有してくれる人がいるという安心感に包みこまれていた。
「どうしてかわからないの・・・ ねぇ、おばちゃん・・・エッチのやり方教えて。」
瑞花は悲痛な叫びで喜与子に助けを求めた。 瑞花の瞳からは切迫感が感じられた。
「え~?私が教えるの~?」
重たくなりそうな会話をおどけた感じで軽く流す。
「だって誰にも聞けないんだもん。」
少女同士の会話でもこのような悩みを打ち明けあうことがあるのだろうか。 しかし、子どもを産んだ経験のある喜与子が瑞花と同じ立場で会話を続けることはできなかった。
「でも、瑞花ちゃんだけに教えてもダメよ。 光太が瑞花ちゃんを感じさせてあげなくっちゃダメだもの。」
喜与子の発言が大人のものに変わっていく。
「感じるってどういうことなの?」
瑞花はおちんちんを入れることばかり考えていて、瑞花が感じることなど考えたこともなかった。
「どういうことって・・・気持ちよくなって・・・あそこが濡れるのよ。」
喜与子はできる限りわかりやすい言葉を選んだつもりだった。
「じゃあ、私感じてないんだ。濡れるってわからないもん。」
喜与子の言うことが瑞花には伝わらなかった。 未経験者に経験の内容を伝えることは難しいことである。 しかも、体でしか感じることができないことを伝えようとしている。
「困ったわねぇ・・・ おばちゃんが見ている前で光太とエッチをしても恥ずかしくないの?」
喜与子は瑞花にエッチを教えることを想像しながら尋ねた。
「恥ずかしいけど・・・それよりもエッチをしてみたいの。」
瑞花の瞳には覚悟が感じられた。 流されやすい光太にはもったいない女の子だと思って、喜与子は嬉しくもあり恥ずかしくもあった。
「光太を呼んでもいい?」
喜与子は瑞花だけに教えることはできないと考えていた。 瑞花は黙ってうなずいた。喜与子も覚悟を決めた。
「光太~!光太~!ちょっといらっしゃい!」
母親の大きな声で呼ばれた光太が恐る恐る階段を昇ってくる音がする。 足音の間隔がゆっくりで不規則である。 おどおどしながら光太が部屋に入る。 光太は制服を着直していたが、瑞花はまだ裸のままだ。
「光太。どうしてあんたは瑞花ちゃんを感じさせてあげられないのよ。」
喜与子は母親という立場を利用して、瑞花の覚悟を守るために強い口調で光太を責めた。
「急にそんなこと言われても・・・」
いきなり厳しいことを言われた光太がさらに縮こまる。
「お母さんが教えてあげるから早く来て脱ぎなさい。」
喜与子はあえて色気のない言い方で光太を脱がせた。 喜与子自身の羞恥心を押隠して振舞うようにも努めた。
「電気は消して欲しいかな・・・」
瑞花が小さな声で申し訳なさそうにささやいた。
「ほら、光太。電気消して、脱いで、瑞花ちゃんの横に座って。」
もはや光太は言われる通りにするしかなかった。 これからなにが始まるのかもわからないままに・・・。
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