小説(転載) 百薬の宴2
近親相姦小説掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。
部屋に戻ると母は明かりをつけることもなくベッドに座って父親の愚痴を言い始めた。 僕はパーティー会場に戻るのも憂鬱だったので自分の部屋でゆっくりしたかったのだが、 母親の愚痴を聞く羽目になってしまった。
「お父さんはいつも家にいないし、私のことなんてほったらかしだし、もう愛してなんていないのよ。」
「そんなことないって・・・」
僕が止めようとしてもまったく聞く気もなく話を続けた。
「でも、会社の人って私のことをチヤホヤしてくれるじゃない。だから女としては気分がいいのよ。 女ってね、ウソでもいいから、綺麗だとか、痩せてるとか、若く見えるとか、 そういうことを言ってくれるとうれしいのよ。」
明かりを落としたホテルの一室でとめどなくしゃべり続ける母親を見ながら、 男として興奮し始めてる自分がいることを自覚し始めていた。 母親とはいえ、一流ホテルでメイクアップした髪型と化粧に、最高級の貸衣装を着ているのである。 少なくとも見た目はいつもの母親とはまったく違っていた。 しかも、すべてがわずかに乱れてセクシーなうえに、少女のように甘えてスネているのである。 男が抱きしめたいと思う瞬間であることに違いはなかった。
「こういうパーティーのときってさぁ、女になれるめったにないチャンスなわけじゃない。 気分よくお酒も飲みたいし、抱かれてもいいかなぁって思う人もいたりするわけよ。 それを途中でさぁ・・・最低よね。」
アップにした髪からのぞく艶のあるうなじ、豪華なドレスで強調されたバスト、スリットからのぞく張りのある太もも。 それに、冷静な判断をするには接待で飲まされたアルコールの量が多すぎたのかもしれない。 僕の理性はアルコールに溺れ、遊びを覚えた男の本能が水を得た魚のように泳ぎだそうとしていた。
「ちゃんとベッドがあって男と女がいるじゃないか。」
そう言ってしまってから心臓の鼓動が部屋中に響き渡る気がした。 母親の表情が読みとれるほど部屋は明るくない。 男と女はタイミングである。 一瞬の勇気が吉と出るか凶と出るか。 もう運を天に任せるしかなかった。 それに、母親もすぐに反応を示すわけでもない。 ネイルアートを気にしたり、ハイヒールを倒したり立てたりして気をもませている。 僕から次の言葉をなにか言わなければならないのかと思ったとき、母親が確認するように言った。
「私を抱きたいってこと?」
僕の中で非常に長い時間の葛藤があったように思われたが、実際にはおそらく1秒以内に答えていた。
「抱きたいんだ・・・ものすごく抱きたいんだよ。」
しばらく沈黙が続いてから母親が動いた。
「じゃあ、抱いてもいいわよ。」
そう言うと立ち上がって僕の胸に母親が寄り添ってきた。 甘え慣れている女のしぐさだった。 そんな母親を僕は優しく抱きしめた。
「今日は最高に綺麗だよ。」
ムードがあるときでも冷静に言葉が出てくるのは遺伝なのだろうか。 それとも正直な気持ちなのだろうか。 僕の下半身が反応しているのを母親は感じていたに違いない。 軽く唇を重ねると窓辺まで歩いてカーテンを開けた。
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