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小説(転載) 蒲柳の母6-2

近親相姦小説
03 /27 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 膝から落ちた由布がひじで感じたものは硬直した幹太だった。 由布はあきれた声を上げた。
「幹太、なにを考えてたの。」
幹太は慌てて否定した。
「朝勃だよ。朝、起きたら勃つんだよ。」
そう言いながら由布を振りほどいた。 由布は今まで弱っていたのが嘘のように立ち直っていた。
「幹太、いつもそんなこと考えて抱きしめてたのね。」
由布は幹太の下半身を見つめたままつぶやいた。 幹太から由布の表情は見えなかったが、不思議と由布の声からは怒りを感じなかった。 それどころか、格好の見下す相手を見つけたときの由布は生き生きとしていた。
「だから、そんなんじゃないって言ってるだろ。」
幹太は必死になって否定した。 由布を抱いて硬直したなど絶対に認めたくなかった。
「そんな必死になっちゃって。体はウソをつけないわよ。」
幹太を見上げた由布の瞳は生き返ったように輝いていた。 由布が幹太に迫る。 幹太は後ずさりをしてベッドに座り込んだ。 幹太の股間に由布の手が伸びる。
「これはなんなの?」
由布の指が根元から先へとくねくねと這う。 由布も幹太を襲おうなどと思っていたわけではない。 幹太が由布の体に感じたと思っていたわけでもない。 ただ、恥らう幹太をからかうのが楽しかった。 幹太は由布の手を握りしめて離そうとした。
「なにムキになってるの?怪しいわねぇ。」
由布は水を得た魚だった。 幹太のどのような行動に対しても即座に揚げ足を取ることができた。 幹太は意地でも由布を抱いて硬直したのではないことを認めさせたかった。
「お母さん、ズルいよ。朝勃って知ってるんだろ。」
幹太は泣きそうな顔をしていた。 そんな表情が由布をますます調子に乗らせた。
「知ってるわよ。朝勃ってすぐに終わっちゃうんでしょ。 どうしてこんなにずっと勃ってるのかしら。おかしいわねぇ。」
由布は満面の笑みだった。 特に、わずかに上がった口元は、かつて幹太の知っていた由布の口元だった。 ユッコと話をしているときにそんな表情をしていた。 しばらく見ていなかった由布の由布らしい表情をこんな形で見ることになるとは考えたこともなかった。
「お母さんが触ってるからだろ。だから、お母さん、ズルいって。」
幹太が拒否し続けている間も由布は優しく触り続けた。 それは決して興奮させる触り方ではななかった。 かろうじて勃起し続ける触り方だった。 この行為からも由布が若い頃遊んできたことがよくわかる。 特に男を焦らす遊び方が得意だったのだろう。 童貞の幹太がそんな由布にかなうわけがなかった。
「お母さんそんなに触ってないでしょ。勃ってるかどうかを確かめているだけよ。 」
幹太は負けを認めたのか由布から逃げる口実を考え始めた。 そして、わざと慌てて時計の方を振り返って叫んだ。
「お母さん、オレ学校に行かなくっちゃ。もうこんな時間だよ。」
しかし実際に時計に目をやると幹太が期待したほど時間は進んでいなかった。 由布が抱擁を求めてきてからかなり長い時間が経っているように感じていたが、しかしまだ1時間弱だった。 幹太が学校に行くまでにはまだしばらくの余裕があった。
「まだ大丈夫でしょ。そんなに急ぐことないわよ。」
幹太の言い訳はいとも簡単に覆された。 由布にとって久しぶりに味わう快感である。 ユッコがいなくなってから初めての快感だった。 この貴重な機会を簡単に手放すほど由布は淡白な女ではなかった。 幹太は落ち込んだ由布の心を感じることはできても、 快楽を享受する由布の気持ちまでも見透かすことはできなかった。
「お母さん、ズルいって。親子でこんなこと、おかしいよ。」
幹太はもはや由布に怯えていると言った方が正しかった。 その事実がさらに由布を興奮させた。 由布は頭のどこかで幹太を支配する計算をしていたに違いない。 幹太が由布の正体を知らなかっただけである。 ユッコもどこまで知っていたのか定かではない。 由布はただプライドの高いお嬢様ではなかった。 息子でさえも支配の対象にしてしまうほど貪欲な女だった。
「あら、だったら幹太がお母さんを抱きしめることはおかしくないって言うの? 幹太だって人のこと言えないでしょ。」
もはや由布の屁理屈に幹太は屈するしかなかった。 幹太にはそれ以上言葉が出てこなかった。 幹太の由布を助ける気持ちを踏みにじられた気がした。 由布の態度が信じられなかった。
「だったら好きなようにしたらいいだろ。 オレだって男だよ。勃起くらいするよ。なにがおかしいんだよ。 お母さん、ズルいよ。信じらんないよ。」
幹太が開き直ると由布には楽しみを続けることができなかった。 開き直った幹太をもてあそんでも快感は得られなかった。 それに由布が幹太に頼らなければならないことも事実だった。 これ以上幹太を追いこんでも由布が得られるものは少なかった。
「もう学校に行きなさい。」
それだけ言うと由布は自室に帰っていった。 幹太は朝食を食べる暇もなく学校に向かった。 学校に向かいながらその朝のできごとがまだ信じられなかった。 何十分も正気をとり戻すことができなかった由布の突如の変貌ぶりに、 なにが起こったのかさえ正しく認識できないままでいた。
「あれは一体なんだったんだ?」
幹太は学校に向かいながら魑魅魍魎の正体でも暴くかのように朝のできごとを思い返していた。

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。