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小説(転載) 隣の奥さん 2/7

官能小説
04 /09 2015
2. 隣の食事


ピンポ~ン♪

12時ちょっと前。
俺は、隣の家のチャイムを押していた。

「はぁ~い♪」

少し艶っぽい声がして、ドアが開けられた。

「おじゃまします」
「何かしこまってるのよ。早くあがって」
「失礼します」

俺はスニーカーをきちんと揃えて、玄関をあがった。

「ほんとにいいんですか?」
「言ったでしょう? ひとりじゃつまらないし・・・」
「はい・・・」
「こっちよ」

木製のテーブルに白いクロスが掛けられ、その上に、
いくつもの料理が並んでいた。

「お口に合うといいんだけど・・・」
「・・・」
「食事はまず目で見て味わう・・・よね」
「はい・・・すごくおいしそうです」
「ここに座って」

奥さんは俺に椅子を勧めると、テーブルの向かい側に
腰を下ろした。

ミートスパゲッティにハンバーグ、テンプラ、野菜サラダ、
デザート・・・。
どれも、ほんとうにおいしそうだった。
奥さんは、ご飯と味噌汁をつけてくれた。

「いただきます」
「遠慮しないで、いっぱい食べてね」
「はい・・・」

見た目通り、どれも美味しい料理だった。

「ご主人は幸せですね」
「はい?」
「いつもこんなおいしい料理を食べられて・・・」
「いつもはもう少し手抜きかな」

そう言って、奥さんはケラケラと笑った。
それから、俺に学校のことをいろいろと質問してきた。
俺が話すたびに、奥さんはケラケラ笑って、おいしい
食事ともども楽しい昼食だった。それ以上に、
タンクトップの豊かな胸のふくらみ、スカートから覗く
柔らかそうな太ももが目についていた。

「祐介くん、大きくなったわよね」
「身体だけは・・・」
「私がここに来たときは、中学生だったわよね」
「はい・・・」
「まだまだこどもだったのに、立派になったわね」
「いえ・・・そんなことないです」
「でも、真面目そうなところはぜんぜん変わってないわ」
「真面目そう?」
「ごめん・・・真面目だった」

そう言って、またケラケラと笑っている。

「祐介くんは、もう彼女いるんでしょう?」
「いえ・・・」
「うそ」
「別れちゃって・・・今はいません」
「こんないい男を振るなんて、失礼な女性よね」
「そんな・・・」
「カッコいいし、素直で礼儀正しいし、真面目だし・・・」
「そんなことありません」
「なによ。もっと自分に自信持たなくっちゃ」
「そうでしょうか?」
「祐介くんは、まだ自分の魅力がわかってないのよ」
「・・・」
「私はちゃんとわかってる・・・だてに歳とってないし」
「・・・」
「歳とって、こんなおばさんになっちゃったけど・・・」

また無邪気に笑っている。

「奥さんは、おばさんじゃありません」

俺は、怒ったように言った。

「もう充分おばさんよ」
「違います!」

俺は、ムキになっていた。

「そんなに怒らなくても・・・でもうれしいわ」
「すみません・・・」
「いいのよ。もうだれもそんなふうに言ってくれないし」
「・・・」
「私は、そんな祐介くん好きよ」
「・・・」
「私、見ちゃったんだ」
「何を・・・ですか?」
「祐介くんが・・・ひとりでしてるところ」

そう言って、意味ありげに笑っている。

「ひとりで?」
「先週、ベッドの上で・・・してたでしょう?」

(見られたんだ!)

「2階の窓から、偶然だけど・・・」
「・・・」
「カーテン開いてたから・・・」
「・・・」
「いいのよ。男の子だったらみんなしてるでしょう?」
「・・・」
「だれのことを考えてるの?」
「・・・」
「別れた彼女? それともアイドルかな?」

奥さんは、俺の顔を覗き込むようにしている。

(ええい、この際だ。言っちゃえ!)

俺は決心して答えた。

「あの・・・」
「・・・」
「奥さん・・・」

俺は、小さな声を震わせながら言った。


(3)へつづく・・・

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。