小説(転載) 四枚の扉 8/10
官能小説
6
リビングの床に掃除機をかけながら、静絵はボオーっとしていた。
昨日の出来事が頭から離れず、身体が何故かだるい・・。
あの後、奥のベットに連れて行かれた静絵は、二人の男に代わる代わる突き入
れられ、止めど無く嬌声を発し、数え切れない程の絶頂を体験した。
静絵を責め続ける男達は、陽子の言う様に一度も射精をせず、延々と静絵の体
内にペニスを突き入れつづけ、静絵の意識を奪っていった。
最後の最後になり経営者の中年女性から許しが出ると、男達は今迄以上の力強
さを披露し、静絵の体内に大量の精液を放った。
帰りの道すがら、陽子に中で出されたけど大丈夫かしら・・・?と聞いたとこ
ろ、あそこの男達は全員パイプカットを施しており、性病の検査も常に行なって
ると教えられた。
静絵は掃除機を掛ける手を止めて、頭を支配する昨日の余韻に浸った・・・。
ソファーに腰を降ろした静絵は、身体の芯が熱くなる現象に襲われた。
鼻息が荒くなり、右手が自然と胸をまさぐる・・。
左手はスカートを捲り上げ、布地の上から割れ目に沿って上下する。
(ああ・・・ 欲しい・・・)
自分の中で何かが変わってしまった・・・・。
静絵はその事実に畏怖の念を感じたが、奥から沸き上がってくる女の衝動に自
分を抑えられなかった。
自分の指で取り合えずは果てた静絵であったが、全然物足りなさを感じた。
(また、行きたいな・・・・)
そんな思いが頭を木霊し、花芯の潤みが修まらない自分を哀れんだ。
「5万か・・・」
パラダイスに行く為の金額を考えると、現実には無理なことになる・・。
静絵は頭を振ると気持ちを入れ直し、家事の残りを片付け始めた。
「そうだ! 祐輔迎えにいかなきゃ!」
祐輔は昨日から実家に預けっぱなしだった。
昨日はどうしても迎えに行く気になれず、無理を行って一晩預かってもらって
いたのだ。
静絵は家事もそこそこに、玄関を飛び出した。
勇次はその日の夜、純子と車の中でSEXをした。
ドライブの途中で純子は欲情し、勇次のペニスを運転中にも関わらず貪ぼっ
た。
そんな純子に堪らなくなり、勇次は車を脇道に乗り入れ、純子の割れ目を己の
肉茎で割り裂いていた。
窓を脚で激しく蹴る程純子は悶え、勇次はそれによって起こる純子のきつい締
め付けによりあっという間に放出した。
その日の純子は貪欲に勇次を求め、車の中では満足出来ないと嘆いた。
勇次は仕方なく車を走らせラブホテルを見付けると、兎にも角にも部屋へ飛び
込み、欲望の限りをお互い食らい漬くしあった。
激しい交わりが長時間続いたせいか、不覚にも勇次と純子は眠り込んでしまっ
た。
朝日が二人を起こした時はもう遅く、勇次は初めて朝帰りをしてしまった。
初めて朝帰りをした勇次に、静絵は打ちのめされた。
勇次の浮気を確信し、涙が止まらなかった・・。
自分の起こした不貞を割り引いても、勇次のことが許せなく思った。
でも心の片隅には、まだやり直せるのでは・・との気持ちが残っていた。
自分もシッカリしよう・・・・・。静絵は落した涙を拭いた。
昼過ぎに携帯のディスプレーに「陽子」の名前が浮んだ。
鳴り続ける着信音を静絵は無視した。
もし出てしまい、またパラダイスへの誘いだったら・・・・。
その誘惑に完全と立ち向かう自信が静絵には無かった。
全く無くなった夫婦の営みに、ときに静絵の身体は疼いた。
しかしもう一度楽園を味わってしまったら、現実には戻れない。
沸いてくる欲望を腹の中にしまい込み、静絵は普段通りの生活を続けた。
青木正志は札付きの男だった。
定職にも付かず、毎日ギャンブルに明け暮れる生活を送っていた。
金も無いのに身に付ける物はシャレていて、180センチ有る身長に、俳優を
思わせる顔立ち。
オマケに軽い性格が幸いして、女には不自由していなかった。
だが最近の正志は、寄ってくる女達にイライラしていた。
どいつもこいつも見掛けだけの薄っぺらい女・・。
自分の欲望を刈り立てる女には、とんと出会ってなかった。
財布にさほど余裕の無い正志は、今日の夕飯はカップラーメンだな・・・と、
目に付いたコンビニに入った。
お目当てのカップメンを買ったが、やる事もないので雑誌を立ち読みしてい
た。
自動ドアが開き、女が一人入ってきた。
正志はその女を目の端で捕らえたが、すぐに読み掛けの雑誌に目を戻した。
しかし何故かその女が気になり、歩く姿を目で追った。
カゴを下げたその女は、数品手に取るとレジに並んだ。
後ろ姿が正志の本能をくすぐった。
素早く自動ドアを出た正志は、その女が出てくるのを待ち正面から凝視した。
(ひゅ~! イイ女だな・・)
自分の回りには居ない、洗練された年上らしき女に正志の胸が高鳴った。
正志はその女のあとをつけた。
女は一件の家へと入っていった。
正志は(人妻だな・・・)と確信し、顔をニヤつかせた。
家に帰ってきた静絵は、何だか気が抜けていた・・。
実家が余程楽しかったのか祐輔は、今日は自分から泊まりに行くと言い張っ
た。
実家の両親も孫のそんな態度が可愛くて仕方ないらしく、心良くお泊まりを
承諾した。
祐輔を実家に送り届けたのち、静絵はコンビニで自分用の夕食を買った。
普段は一人でもキチンと食事を作る静絵であったが、何故か身体が重く、と
てもそんな気分にはなれなかった。
身体が重い理由を静絵は理解出来ていた。
あのパラダイスでの一件以来、頻繁に襲ってくる欲情をいつも一人で慰め押さ
えてきた。
しかしいつもスッキリ出来ず、悶々とする身体を持て余していた。
そのせいで身体が重いのだ・・・。静絵はそう認識していた。
(あの人は今日もきっと遅いわね・・・)
相変わらず帰りの遅い勇次の事を考え、静絵の口から溜息が漏れた・・。
辺りがすっかり暗くなっても、静絵には一向に食欲が沸いてこない。
コンビニで買った弁当にも手を付ける気になれなかった。
一人っきりの寂しさが静絵を襲った。
(私、このままで良いのかしら・・・)
そんな不安な考えが頭をよぎり、それを振り払おうと静絵は頭を振った。
「いけないイケナイ、こんなんじゃ駄目よ! たまには外で食事しようかし
ら!」
静絵は意を決すると、簡単に身支度をし玄関を飛び出した。
その様子を粘っこい目付きで見詰める正志がいた。
正志は天性のカンとでも言おうか、何故か家に入った女がまた出てくる気がし
ていた。
半信半疑ではあったが時間を持て余していた正志は、暫く家の前を張ってみる
ことにした。
カンが的中し、女が家から出て来た。
入っていった時とは若干格好が違う・・・。
何処かへ行くのだろう・・。正志は静絵のあとに続いた・・。
静絵は駅前にある創作居酒屋へ入った。
ここは前に勇次と来たことが有り、内装のオシャレな居酒屋だった。
割と女性客が多く、中には一人で来ている女性もいたので、静絵は一人で入る
にはココが良いだろうと考えた。
店員に通されたのは、ホール全体の中心に位置する二人がけの席だった。
店内は其れなりに混んでおり、廻りを見渡すと家族連れやカップルばかりだっ
た。
静絵は失敗したな・・・と内心思ったが、何も頼まずに出る訳にもいかず、取
り合えず生ビールと簡単なツマミを注文した。
運ばれてきた生ビールを半分程飲み終えたとき、ムショウに寂しくなった。
(みんな楽しそう・・ 一人じゃツマラナイわね・・・)
そんな風に視線を落したとき、声を掛けられた。
(9)へつづく・・・
リビングの床に掃除機をかけながら、静絵はボオーっとしていた。
昨日の出来事が頭から離れず、身体が何故かだるい・・。
あの後、奥のベットに連れて行かれた静絵は、二人の男に代わる代わる突き入
れられ、止めど無く嬌声を発し、数え切れない程の絶頂を体験した。
静絵を責め続ける男達は、陽子の言う様に一度も射精をせず、延々と静絵の体
内にペニスを突き入れつづけ、静絵の意識を奪っていった。
最後の最後になり経営者の中年女性から許しが出ると、男達は今迄以上の力強
さを披露し、静絵の体内に大量の精液を放った。
帰りの道すがら、陽子に中で出されたけど大丈夫かしら・・・?と聞いたとこ
ろ、あそこの男達は全員パイプカットを施しており、性病の検査も常に行なって
ると教えられた。
静絵は掃除機を掛ける手を止めて、頭を支配する昨日の余韻に浸った・・・。
ソファーに腰を降ろした静絵は、身体の芯が熱くなる現象に襲われた。
鼻息が荒くなり、右手が自然と胸をまさぐる・・。
左手はスカートを捲り上げ、布地の上から割れ目に沿って上下する。
(ああ・・・ 欲しい・・・)
自分の中で何かが変わってしまった・・・・。
静絵はその事実に畏怖の念を感じたが、奥から沸き上がってくる女の衝動に自
分を抑えられなかった。
自分の指で取り合えずは果てた静絵であったが、全然物足りなさを感じた。
(また、行きたいな・・・・)
そんな思いが頭を木霊し、花芯の潤みが修まらない自分を哀れんだ。
「5万か・・・」
パラダイスに行く為の金額を考えると、現実には無理なことになる・・。
静絵は頭を振ると気持ちを入れ直し、家事の残りを片付け始めた。
「そうだ! 祐輔迎えにいかなきゃ!」
祐輔は昨日から実家に預けっぱなしだった。
昨日はどうしても迎えに行く気になれず、無理を行って一晩預かってもらって
いたのだ。
静絵は家事もそこそこに、玄関を飛び出した。
勇次はその日の夜、純子と車の中でSEXをした。
ドライブの途中で純子は欲情し、勇次のペニスを運転中にも関わらず貪ぼっ
た。
そんな純子に堪らなくなり、勇次は車を脇道に乗り入れ、純子の割れ目を己の
肉茎で割り裂いていた。
窓を脚で激しく蹴る程純子は悶え、勇次はそれによって起こる純子のきつい締
め付けによりあっという間に放出した。
その日の純子は貪欲に勇次を求め、車の中では満足出来ないと嘆いた。
勇次は仕方なく車を走らせラブホテルを見付けると、兎にも角にも部屋へ飛び
込み、欲望の限りをお互い食らい漬くしあった。
激しい交わりが長時間続いたせいか、不覚にも勇次と純子は眠り込んでしまっ
た。
朝日が二人を起こした時はもう遅く、勇次は初めて朝帰りをしてしまった。
初めて朝帰りをした勇次に、静絵は打ちのめされた。
勇次の浮気を確信し、涙が止まらなかった・・。
自分の起こした不貞を割り引いても、勇次のことが許せなく思った。
でも心の片隅には、まだやり直せるのでは・・との気持ちが残っていた。
自分もシッカリしよう・・・・・。静絵は落した涙を拭いた。
昼過ぎに携帯のディスプレーに「陽子」の名前が浮んだ。
鳴り続ける着信音を静絵は無視した。
もし出てしまい、またパラダイスへの誘いだったら・・・・。
その誘惑に完全と立ち向かう自信が静絵には無かった。
全く無くなった夫婦の営みに、ときに静絵の身体は疼いた。
しかしもう一度楽園を味わってしまったら、現実には戻れない。
沸いてくる欲望を腹の中にしまい込み、静絵は普段通りの生活を続けた。
青木正志は札付きの男だった。
定職にも付かず、毎日ギャンブルに明け暮れる生活を送っていた。
金も無いのに身に付ける物はシャレていて、180センチ有る身長に、俳優を
思わせる顔立ち。
オマケに軽い性格が幸いして、女には不自由していなかった。
だが最近の正志は、寄ってくる女達にイライラしていた。
どいつもこいつも見掛けだけの薄っぺらい女・・。
自分の欲望を刈り立てる女には、とんと出会ってなかった。
財布にさほど余裕の無い正志は、今日の夕飯はカップラーメンだな・・・と、
目に付いたコンビニに入った。
お目当てのカップメンを買ったが、やる事もないので雑誌を立ち読みしてい
た。
自動ドアが開き、女が一人入ってきた。
正志はその女を目の端で捕らえたが、すぐに読み掛けの雑誌に目を戻した。
しかし何故かその女が気になり、歩く姿を目で追った。
カゴを下げたその女は、数品手に取るとレジに並んだ。
後ろ姿が正志の本能をくすぐった。
素早く自動ドアを出た正志は、その女が出てくるのを待ち正面から凝視した。
(ひゅ~! イイ女だな・・)
自分の回りには居ない、洗練された年上らしき女に正志の胸が高鳴った。
正志はその女のあとをつけた。
女は一件の家へと入っていった。
正志は(人妻だな・・・)と確信し、顔をニヤつかせた。
家に帰ってきた静絵は、何だか気が抜けていた・・。
実家が余程楽しかったのか祐輔は、今日は自分から泊まりに行くと言い張っ
た。
実家の両親も孫のそんな態度が可愛くて仕方ないらしく、心良くお泊まりを
承諾した。
祐輔を実家に送り届けたのち、静絵はコンビニで自分用の夕食を買った。
普段は一人でもキチンと食事を作る静絵であったが、何故か身体が重く、と
てもそんな気分にはなれなかった。
身体が重い理由を静絵は理解出来ていた。
あのパラダイスでの一件以来、頻繁に襲ってくる欲情をいつも一人で慰め押さ
えてきた。
しかしいつもスッキリ出来ず、悶々とする身体を持て余していた。
そのせいで身体が重いのだ・・・。静絵はそう認識していた。
(あの人は今日もきっと遅いわね・・・)
相変わらず帰りの遅い勇次の事を考え、静絵の口から溜息が漏れた・・。
辺りがすっかり暗くなっても、静絵には一向に食欲が沸いてこない。
コンビニで買った弁当にも手を付ける気になれなかった。
一人っきりの寂しさが静絵を襲った。
(私、このままで良いのかしら・・・)
そんな不安な考えが頭をよぎり、それを振り払おうと静絵は頭を振った。
「いけないイケナイ、こんなんじゃ駄目よ! たまには外で食事しようかし
ら!」
静絵は意を決すると、簡単に身支度をし玄関を飛び出した。
その様子を粘っこい目付きで見詰める正志がいた。
正志は天性のカンとでも言おうか、何故か家に入った女がまた出てくる気がし
ていた。
半信半疑ではあったが時間を持て余していた正志は、暫く家の前を張ってみる
ことにした。
カンが的中し、女が家から出て来た。
入っていった時とは若干格好が違う・・・。
何処かへ行くのだろう・・。正志は静絵のあとに続いた・・。
静絵は駅前にある創作居酒屋へ入った。
ここは前に勇次と来たことが有り、内装のオシャレな居酒屋だった。
割と女性客が多く、中には一人で来ている女性もいたので、静絵は一人で入る
にはココが良いだろうと考えた。
店員に通されたのは、ホール全体の中心に位置する二人がけの席だった。
店内は其れなりに混んでおり、廻りを見渡すと家族連れやカップルばかりだっ
た。
静絵は失敗したな・・・と内心思ったが、何も頼まずに出る訳にもいかず、取
り合えず生ビールと簡単なツマミを注文した。
運ばれてきた生ビールを半分程飲み終えたとき、ムショウに寂しくなった。
(みんな楽しそう・・ 一人じゃツマラナイわね・・・)
そんな風に視線を落したとき、声を掛けられた。
(9)へつづく・・・
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