小説(転載) 誕生日の素敵なプレゼント 3/8
近親相姦小説
「失礼します。」
女中が膳を下げに来た。半分くらい残った料理を見て眉を顰めた。
「あのう、お気に召しませんでしたか。」
慌てた賢治が首を横に振った。
「いえ、大変美味しく頂きました。イカの刺身も、それからハタの刺身も堪
能しました。」
それだけでは足りないと思ったのか、賢治が更に付け加えた。
「連れは今ダイエット中で。私もちょっとコレステロール値が高いと医者に
注意されてますので少しずつ頂きました。折角のお料理、残してしまって済み
ません。」
女中がようやく表情を崩した。
「そうですか。それを聞いて安心致しました。でも、よろしかったら何か残
して置きましょうか。夜中にお腹が空いたらお召し上がりになっては。」
「ああ、そうして頂けると有り難いです。その鍋物とご飯を少し。後でおじ
やにして頂きます。」
「はい、そうしましょう。コンロも一緒に置いて行きますから暖めてお召し
上がり下さい。後で卵もお持ちしましょう。」
「済みません。」
「お床の方はもう延べてもよろしいでしょうか。」
「お願いします。連れが出たら私も風呂に入ってますから。」
女中が一旦下がったところで賢治が自分に言い聞かせるように頷いてから立
ち上がった。風呂の方は静かだった。多分、湯に浸かって賢治が来るのをジッ
と待っているのだろう。強情な弥生のこと。例え貧血を起こそうとも賢治が行
くまでは動こうとしないはずである。
賢治は自分が弥生のことを娘と言わず連れと呼んだことに苦笑していた。恐
らくさっきの女中は賢治たちを不倫カップルか援助交際だと決め付けているに
違いない。布団もピッタリ並べて敷かれるだろう。ここに泊まると決まった時
から全てが弥生の思惑通りに運んでいた。
仕方がないと言った表情で賢治が浴衣を脱ぎ捨てた。縁側に回ると総檜造り
の小さな浴槽に弥生の白い身体が揺れていた。振り返った弥生が満面に笑みを
浮かべた。前を隠さずに歩いてくる賢治をジッと見つめながら弥生が咽の奥で
ククッと笑った。
「お連れさんが待ちくたびれてのぼせちゃうわよ。」
賢治のちょっとした言葉の綾を弥生は聞き逃していなかった。
「腹が減るといけないと思って、少し残しておいて貰ったぞ。」
「うん。きっとお腹空くよね。」
賢治がちょっときつい目をして弥生を睨んだ。
「困った奴だ。」
「賢治さん。」
「何だ、変な呼び方するな。」
「だって、パパなんて呼べ無いじゃない。」
弥生はパパと言う部分だけ声を殺した。
「そう言うことだな。」
弥生はそれを賢治の白旗だと受け取ったらしい。勢い良く湯船から飛び出し、
賢治の後ろに回って背中を流し始めた。
「夜景が素敵。」
「本当だ。結構漁船が出てるんだなあ。灯りが沢山点いてるとこ見ると、イ
カ漁だな。」
「イカって、夜採るの。」
「らしい。光に集まって来るそうだ。」
「さっきのイカもああやって採ってるんだ。」
「活かしたまま持って来て水槽にでも入れておくんだろうな。」
身体を流し終えた賢治が浴槽に入ると弥生も続いた。湯が勢い良く溢れ出る。
弥生が賢治の膝を跨ぐように後ろ向きにのし掛かって来た。手のやり場に困っ
た賢治が胸に触れないよう注意しながら弥生の腹を抱えた。寄りかかってきた
弥生の肌の柔らかさに少しだけ反応してしまった賢治が滑らかな部分に触れた。
弥生が少し前屈みになった。今度はハッキリとその部分に押し付けられた賢治
が小刻みにその柔肌を突き上げた。
「失礼します。」
賢治が何か言いかけたとき女中が床を延べに来た。慌てて息を殺す賢治に弥
生が腰を擦りつけてくる。声も出せず、逃げることも出来ない賢治が弥生の腹
に回した手に力を込めて娘の動きをやめさせようと藻掻いた。
「では、ごゆっくり。」
女中が出て行くと部屋がシンと静まり返った。
「おい、よせ。」
弥生が偶然賢治を入り口に宛ったのである。ほんの僅か、賢治が弥生の中に
めり込んだ。
「パパ、もうママとは男と女じゃないよね。」
「何だ、突然。」
「ママ、今頃彼氏と一緒なんでしょう。」
「何でお前がそんなこと知ってるんだ。」
「やっぱりね。パパも気が付いてたんだ。」
「当たり前だ。気が付かない方がどうかしてる。」
「ねえ、どんな時に分かるの。」
「そうだな、身体に触られたくないって様子が見えた時かな。女の身体って
正直なんだよ。偶然俺の手に触った時、あいつの身体がビクッと逃げたんだ。
こいつ、男が出来なって思ったよ。」
「じゃあ、こんなとこ触るなんて飛んでもないわね。」
弥生が尻の下に手を伸ばして賢治に触れてきた。
「弥生は平気なのか。」
「うん。何か可愛い。」
弥生の指先があちこち探り回った。
「固くなるって言うけど、本当なのね。この辺なんかゴツゴツしてる。」
弥生の指が先端に触れた。
「でも、この辺は思ったより柔らかいのね。」
「そこまで固かったら女の身体が傷ついちゃうよ。」
「ピクピク動いて面白い。」
「何だかお医者さんごっこみたいだな。」
「ほんと。」
弥生が笑い転げた。二人の間の緊張が大分解れてきた。
「ねえ、ちょっと入れてみていい。」
賢治が少し考えてから弥生の胸に手を置いた。
「分かった。弥生の言う通りにする。でも、上がってからにしよう。」
「本当に。」
「約束する。するからには弥生をきちんと女にして上げる。パパの言うこと
を聞きなさい。」
「うん、何でも聞く。」
「じゃあ、まず身体をしっかり洗って。ここは特に念入りに。」
賢治の指が初めてその部分に触れた。一瞬、電気にでも触れたように弥生の
身体がビクッと震えた。口では強いことを言っていても処女に変わりはないの
である。
「はい。パパ。」
また、パパの部分だけ声を殺した。
「こうして見ると、弥生もいい女になったもんだ。よく今まで男が放ってお
いたなあ。」
「うん。ナンパしようとした奴、結構多いんだよ。」
「いいと思うような奴はいなかったのか。」
「二、三人はいたけど、キスもする気にならなかった。何か、抱きたい、抱
きたいってそれだけなんだもん。」
「若い内はそんなもんさ。高校生くらいだったらそれしかないさ。」
「パパもそうだった。」
「似たようなもんだったよ。もっとも、パパは狡かったから最後の最後まで
そんな素振りは見せなかったけどな。」
「ねえ、パパの初体験って、いつ。」
「初体験か、懐かしい言葉だ。いくつだと思う。」
「そうねえ、中三くらい。」
「もうちょっと早いよ。中一だったよ。」
「ひゃあ、そんなに早く。相手はどんな人。」
「まずいなあ、こんな話しするんじゃなかった。」
「やだ、私の知ってる人。」
「まあな。」
「パパと同い歳位で、私が知ってるとなると限られちゃうよ。」
弥生がタオルで身体を擦りながら首を傾げた。
「分かんない。誰。」
「同じ年輩とは限らないよ。」
「ってことは年上。まさか、川越のお祖母ちゃんじゃないでしょ。」
「まさか。自分のお袋とやってる位なら弥生に迫られても慌てないさ。」
「そうだよね。となると、あ、分かった。晴美おばさんだ。」
「何でそう思う。」
「だってさ、私が知ってて何となくパパと雰囲気が怪しいの、晴美おばさん
しかいないもん。言われてみれば、むかーし、ママが留守の時によく遊びに来
てたよね。あの時もしてたの。」
「してたのって言い方はないだろう。まあ、そんなところだけど。」
「ふうん。晴美おばさん、今年いくつだっけ。」
「五十八か九だろう。」
「今でもしてるの。」
「もう何年もご無沙汰だよ。」
「そっか、晴美おばさんはお祖母ちゃんのお兄さんのお嫁さんだから、パパ
とは他人なんだ。」
「うん。だから、おばさんも抵抗が無かったんだろうな。」
「ねえ、その時のこと聞かせて。」
「俺が喋ったなんておばさんに言わないか。」
「言うわけ無いじゃん。そんなことしたら私とパパのこと、ばれちゃうよ。」
「それもそうだな。」
二人が同時に吹き出した。弥生が賢治の方に向けて脚を開き、茂みの中の襞
を指先で擦り始めた。賢治は湯船の縁に腰掛けて、そんな娘の仕草をボーッと
した目で眺めていた。
「ねえ、どっちが誘ったの。」
「おばさんの方だよ。」
(4)へつづく・・・
女中が膳を下げに来た。半分くらい残った料理を見て眉を顰めた。
「あのう、お気に召しませんでしたか。」
慌てた賢治が首を横に振った。
「いえ、大変美味しく頂きました。イカの刺身も、それからハタの刺身も堪
能しました。」
それだけでは足りないと思ったのか、賢治が更に付け加えた。
「連れは今ダイエット中で。私もちょっとコレステロール値が高いと医者に
注意されてますので少しずつ頂きました。折角のお料理、残してしまって済み
ません。」
女中がようやく表情を崩した。
「そうですか。それを聞いて安心致しました。でも、よろしかったら何か残
して置きましょうか。夜中にお腹が空いたらお召し上がりになっては。」
「ああ、そうして頂けると有り難いです。その鍋物とご飯を少し。後でおじ
やにして頂きます。」
「はい、そうしましょう。コンロも一緒に置いて行きますから暖めてお召し
上がり下さい。後で卵もお持ちしましょう。」
「済みません。」
「お床の方はもう延べてもよろしいでしょうか。」
「お願いします。連れが出たら私も風呂に入ってますから。」
女中が一旦下がったところで賢治が自分に言い聞かせるように頷いてから立
ち上がった。風呂の方は静かだった。多分、湯に浸かって賢治が来るのをジッ
と待っているのだろう。強情な弥生のこと。例え貧血を起こそうとも賢治が行
くまでは動こうとしないはずである。
賢治は自分が弥生のことを娘と言わず連れと呼んだことに苦笑していた。恐
らくさっきの女中は賢治たちを不倫カップルか援助交際だと決め付けているに
違いない。布団もピッタリ並べて敷かれるだろう。ここに泊まると決まった時
から全てが弥生の思惑通りに運んでいた。
仕方がないと言った表情で賢治が浴衣を脱ぎ捨てた。縁側に回ると総檜造り
の小さな浴槽に弥生の白い身体が揺れていた。振り返った弥生が満面に笑みを
浮かべた。前を隠さずに歩いてくる賢治をジッと見つめながら弥生が咽の奥で
ククッと笑った。
「お連れさんが待ちくたびれてのぼせちゃうわよ。」
賢治のちょっとした言葉の綾を弥生は聞き逃していなかった。
「腹が減るといけないと思って、少し残しておいて貰ったぞ。」
「うん。きっとお腹空くよね。」
賢治がちょっときつい目をして弥生を睨んだ。
「困った奴だ。」
「賢治さん。」
「何だ、変な呼び方するな。」
「だって、パパなんて呼べ無いじゃない。」
弥生はパパと言う部分だけ声を殺した。
「そう言うことだな。」
弥生はそれを賢治の白旗だと受け取ったらしい。勢い良く湯船から飛び出し、
賢治の後ろに回って背中を流し始めた。
「夜景が素敵。」
「本当だ。結構漁船が出てるんだなあ。灯りが沢山点いてるとこ見ると、イ
カ漁だな。」
「イカって、夜採るの。」
「らしい。光に集まって来るそうだ。」
「さっきのイカもああやって採ってるんだ。」
「活かしたまま持って来て水槽にでも入れておくんだろうな。」
身体を流し終えた賢治が浴槽に入ると弥生も続いた。湯が勢い良く溢れ出る。
弥生が賢治の膝を跨ぐように後ろ向きにのし掛かって来た。手のやり場に困っ
た賢治が胸に触れないよう注意しながら弥生の腹を抱えた。寄りかかってきた
弥生の肌の柔らかさに少しだけ反応してしまった賢治が滑らかな部分に触れた。
弥生が少し前屈みになった。今度はハッキリとその部分に押し付けられた賢治
が小刻みにその柔肌を突き上げた。
「失礼します。」
賢治が何か言いかけたとき女中が床を延べに来た。慌てて息を殺す賢治に弥
生が腰を擦りつけてくる。声も出せず、逃げることも出来ない賢治が弥生の腹
に回した手に力を込めて娘の動きをやめさせようと藻掻いた。
「では、ごゆっくり。」
女中が出て行くと部屋がシンと静まり返った。
「おい、よせ。」
弥生が偶然賢治を入り口に宛ったのである。ほんの僅か、賢治が弥生の中に
めり込んだ。
「パパ、もうママとは男と女じゃないよね。」
「何だ、突然。」
「ママ、今頃彼氏と一緒なんでしょう。」
「何でお前がそんなこと知ってるんだ。」
「やっぱりね。パパも気が付いてたんだ。」
「当たり前だ。気が付かない方がどうかしてる。」
「ねえ、どんな時に分かるの。」
「そうだな、身体に触られたくないって様子が見えた時かな。女の身体って
正直なんだよ。偶然俺の手に触った時、あいつの身体がビクッと逃げたんだ。
こいつ、男が出来なって思ったよ。」
「じゃあ、こんなとこ触るなんて飛んでもないわね。」
弥生が尻の下に手を伸ばして賢治に触れてきた。
「弥生は平気なのか。」
「うん。何か可愛い。」
弥生の指先があちこち探り回った。
「固くなるって言うけど、本当なのね。この辺なんかゴツゴツしてる。」
弥生の指が先端に触れた。
「でも、この辺は思ったより柔らかいのね。」
「そこまで固かったら女の身体が傷ついちゃうよ。」
「ピクピク動いて面白い。」
「何だかお医者さんごっこみたいだな。」
「ほんと。」
弥生が笑い転げた。二人の間の緊張が大分解れてきた。
「ねえ、ちょっと入れてみていい。」
賢治が少し考えてから弥生の胸に手を置いた。
「分かった。弥生の言う通りにする。でも、上がってからにしよう。」
「本当に。」
「約束する。するからには弥生をきちんと女にして上げる。パパの言うこと
を聞きなさい。」
「うん、何でも聞く。」
「じゃあ、まず身体をしっかり洗って。ここは特に念入りに。」
賢治の指が初めてその部分に触れた。一瞬、電気にでも触れたように弥生の
身体がビクッと震えた。口では強いことを言っていても処女に変わりはないの
である。
「はい。パパ。」
また、パパの部分だけ声を殺した。
「こうして見ると、弥生もいい女になったもんだ。よく今まで男が放ってお
いたなあ。」
「うん。ナンパしようとした奴、結構多いんだよ。」
「いいと思うような奴はいなかったのか。」
「二、三人はいたけど、キスもする気にならなかった。何か、抱きたい、抱
きたいってそれだけなんだもん。」
「若い内はそんなもんさ。高校生くらいだったらそれしかないさ。」
「パパもそうだった。」
「似たようなもんだったよ。もっとも、パパは狡かったから最後の最後まで
そんな素振りは見せなかったけどな。」
「ねえ、パパの初体験って、いつ。」
「初体験か、懐かしい言葉だ。いくつだと思う。」
「そうねえ、中三くらい。」
「もうちょっと早いよ。中一だったよ。」
「ひゃあ、そんなに早く。相手はどんな人。」
「まずいなあ、こんな話しするんじゃなかった。」
「やだ、私の知ってる人。」
「まあな。」
「パパと同い歳位で、私が知ってるとなると限られちゃうよ。」
弥生がタオルで身体を擦りながら首を傾げた。
「分かんない。誰。」
「同じ年輩とは限らないよ。」
「ってことは年上。まさか、川越のお祖母ちゃんじゃないでしょ。」
「まさか。自分のお袋とやってる位なら弥生に迫られても慌てないさ。」
「そうだよね。となると、あ、分かった。晴美おばさんだ。」
「何でそう思う。」
「だってさ、私が知ってて何となくパパと雰囲気が怪しいの、晴美おばさん
しかいないもん。言われてみれば、むかーし、ママが留守の時によく遊びに来
てたよね。あの時もしてたの。」
「してたのって言い方はないだろう。まあ、そんなところだけど。」
「ふうん。晴美おばさん、今年いくつだっけ。」
「五十八か九だろう。」
「今でもしてるの。」
「もう何年もご無沙汰だよ。」
「そっか、晴美おばさんはお祖母ちゃんのお兄さんのお嫁さんだから、パパ
とは他人なんだ。」
「うん。だから、おばさんも抵抗が無かったんだろうな。」
「ねえ、その時のこと聞かせて。」
「俺が喋ったなんておばさんに言わないか。」
「言うわけ無いじゃん。そんなことしたら私とパパのこと、ばれちゃうよ。」
「それもそうだな。」
二人が同時に吹き出した。弥生が賢治の方に向けて脚を開き、茂みの中の襞
を指先で擦り始めた。賢治は湯船の縁に腰掛けて、そんな娘の仕草をボーッと
した目で眺めていた。
「ねえ、どっちが誘ったの。」
「おばさんの方だよ。」
(4)へつづく・・・
コメント