小説(転載) 誕生日の素敵なプレゼント 5/8
近親相姦小説
「ふうん、お尻に入れるって本当なんだ。」
弥生がニヤニヤしながら賢治の前を見た。
「でも、こんな太いのが入ったら凄く痛そう。」
「弥生は無理だよ。」
「でも、試してみたい。」
「その内な。」
弥生が襞の中を洗い終えた。手桶の湯で丁寧に石鹸の泡を洗い流し、賢治に
向かって大きく脚を開いて見せた。
「はい、言われた通りにきちんと洗いました。チェックしてもいいよ。」
「上がってからにしよう。」
「じゃ、パパも洗って上げる。」
「うん。頼むよ。」
弥生に背中を流して貰いながら、賢治は今日までの日々を思い出していた。
考えてみれば賢治は幾度と無く弥生のおしめを取り替えたものである。幼かっ
たあの頃は一本の筋でしかなかったその部分が今では漆黒の茂みをまとい、完
璧とは言えないまでも成熟しつつある女の佇まいを見せ始めている。はみ出し
た襞、その中の淡いピンクの肌が物欲しそうに唇を尖らせている。ついこの間
まで殆ど目立たなかった胸もいい形に膨らみ、淡い乳首がツンと突き出ていた。
こうして裸になって見ると、親の欲目を差し引いても弥生の身体には非の打ち
所が無かった。そんな娘が諸手を挙げて父親である自分を受け入れようとして
いる。これ程までに素晴らしく生長した娘を自分のものにしてもいいのだろう
か。その迷いとは裏腹に賢治の身体が少しずつ期待に反応し始めていた。
「はい、こっち向いて。」
弥生が賢治の胸から腹にタオルを動かした。その度に上を向いたものが揺れ
て下腹に当たる。弥生が面白がって何度も賢治の身体を揺すった。
「また大っきくなってるね。」
「弥生のせいだよ。」
「私って、きれい。」
「うん。眩しいくらいだよ。」
「お部屋に戻ったら、私の身体、見てね。」
「言われなくても見るよ。」
「ううん、ただ見るだけじゃなくって、何ともないか検査して欲しいの。」
「どこが。」
「ここ。」
弥生が自分の茂みを指差した。
「別に変なとこなんか無いさ。きれいだよ。」
「ううん、外からじゃなくって、ちゃんと中の方も見てほしいの。だって、
何か左右が全然違うんだもん。」
賢治がクスッと笑った。
「女の子はみんなそう思うらしいな。」
「そうなの。」
「うん。だれでも左右、少しは違うものさ。って言うより、全く同じなんて
女は見たこと無い。心配要らないよ。」
「ちゃんと見てから言って。」
「分かったよ。しっかり見て上げる。」
弥生の手が腹の下まで降りてきた。手の平にたっぷり石鹸を塗りつけて包み
込むように擦り始めた。
「さっきより固くなってる。」
指先がクネクネ動くので賢治が更に固さを増した。
「心配になって来ちゃった。」
「何が。」
「こんな大っきなのがちゃんと入るかどうか。」
「大丈夫。やさしくして上げるから。」
「うん。」
石鹸の泡を洗い流した弥生が自分も一度湯を被ってから湯船に滑り込んだ。
賢治も続いて、今度は向き合う形で湯に入る。遠くから船の汽笛が二度、少し
間を置いて聞こえてきた。
「凄いタイミング。まるで映画みたい。」
弥生が賢治の腿の上に跨って来た。すぐ目の前に乳首があった。
「あん・・・」
賢治がそっと唇をつけると弥生が抱き付いてきた。舌の先で転がすと小豆粒
ほどの乳首が固くなって来た。
「気持ちいい・・・」
ここまで来たらもう後には退けない。賢治はそう自分に言い聞かせた。湯船
から上がった賢治が先に弥生の身体を拭き、自分も簡単に拭ってから軽々と弥
生の身体を抱え上げた。弥生が賢治の首に腕を回して来た。
「素敵。」
弥生が唇を押し付けて来た。
「キスも初めてなのよ。」
もう一度唇が重なった。今度は賢治が舌を差し込もうとした。どうしていい
か分からず、弥生がただ口を開いていると賢治が舌を絡めて来た。そのヌメヌ
メとした感触が弥生にこれから起こることを予感させた。身体の芯がジーンと
痺れた。
部屋に戻ると二組の布団がほんの少しだけ離れて敷かれていた。賢治は宿帳
に自分の本名を書き、隣に弥生とこれまた本名で名前だけを記入してある。宿
の方ではそれをどう解釈したのか。相手が十代の女の子なのだから夫婦なんて
ことはまずあり得ない。一見して親子と言う二人の年格好なので決していい印
象は持っていない筈である。援助交際カップルとでも想像したのだろうが、ピ
ッタリ並べて布団を敷かなかったのは、多分、そう言うお客様は歓迎ではあり
ませんよ、と言う精一杯の意思表示のようにも受け取れた。まさか、本物の親
子だとは思ってもいないだろうが。
賢治が弥生の身体をそっと布団の上に降ろした。重なるように娘の身体を抱
きしめ、もう一度唇を合わせた。弥生が賢治の首にかじり付いて来た。
「後悔しないな。」
賢治がまるで自分に言い聞かせるように呟いた。弥生が何度も頷く。賢治が
唇を胸元へと移動させて行った。針で突っつけば弾けてしまいそうなくらいに
張り詰めた白い肌。その全てを確かめながら賢治の頭がゆっくりと下りていっ
た。
賢治の唇が脇腹に触れると弥生が身を捩った。くすぐったい、やめて、と言
おうとした弥生が、そのくすぐったさの中に未知の感覚が混じっていることに
気が付いた。必死で我慢しているとそれが身体の芯に響いて来るのである。膝
の上から腿の内側ではむしろくすぐったさよりも快感の方が強かった。再び上
半身に戻った賢治の唇が胸に押し付けられた。乳首を含まれ、弥生が腿を擦り
付けた。
(あそこが熱い)
賢治はまだその部分に指も触れていないのだが、ピッタリ合わせた腿の付け
根が燃えるように熱かった。賢治の指が茂みを分けて脚の付け根に潜ってくる。
あとほんの数ミリ、肝心な部分に届かない。当人は気付いてないようだが、弥
生の身体は既に透明な蜜で溢れ、その滴が布団まで濡らしていた。
賢治は無理に娘の脚をこじ開けようとはしなかった。襞の外側にそっと触れ
た指先が再び離れて茂みの外へと戻って行く。その手が脇腹から後ろに回って
滑らかな尻から腿の方に移動して来た。
「あ、」
弥生が思わず声を上げた。賢治が膝の裏側を両手ですくい上げたのである。
脚はまだ閉じられたままだが、白い腿の間から捩れた唇が顔を見せている。賢
治の唇が腿に触れ、少しずつ下りてきた。弥生は息を止めて待ち受けたが、そ
れでも賢治は直接その部分には触れてこない。舌の先が外側から輪郭をなぞっ
ていた。その輪が少しずつ狭まってきた。
「う、」
弥生が一声呻いて仰け反った。賢治の舌が初めて触れたのである。ベールを
被った小さな粒の上だった。そっと舌の先で探るとチーズに似た酸っぱい匂い
が賢治の鼻をくすぐった。また溢れ出た蜜が尻を伝って流れ落ちた。
「きれいだよ。どこも変なとこなんか無い。」
そう言って賢治が指先で襞を左右に分けた。外側はすこしくすんで皺が寄っ
ていたが中は乳首と同じ淡いピンク色で、入り口とおぼしき辺りが僅かに盛り
上がっていた。
「私、本当に変じゃないのね。」
「誰に見せても立派なもんさ。まあ、やたらと見せるようなとこじゃないけ
どな。」
賢治が大きく口を開けて左右にはみ出した襞を思い切り頬張り、舌の先を上
から下、下から上へ何度も往復させた。その度に貝の澄まし汁のような濃厚な
味が賢治の口一杯に広がって来る。舌の先が入り口を探り当てた。
(こいつ、本当に初めてなのか。)
賢治が一瞬疑いを抱いた。舌の先が何の抵抗もなく吸い込まれてしまったの
である。確かにきついには違いないのだが、舌が届く範囲はどこも滑らかな感
触が続いていた。賢治が口を離さずにそっと小指の先を入れてみた。すんなり
根元まで入ってしまった。
「あ、あ・・・」
それを感じた弥生が声を出した。
「痛いか。」
「ううん。でも、変な感じ。」
今度は賢治が中指を送り込んだ。これもスッポリ収まってしまったが、奥の
方で少しだけ抵抗があった。
「痛くないか。痛かったらそう言え。」
「ううん。大丈夫。」
今度は賢治が親指を入れて見た。押し広げられた入り口が少しきつそうだっ
た。
「い、痛い。」
弥生の腰が少し逃げた。
「分かった。ちょっと休もうか。」
賢治が入り掛かった親指をゆっくり引き抜いた。閉じ切らずに開いた入り口
から盛り上がった内部の肌が少しだけ見えていた。
「ねえ、今、何したの。」
賢治が寄り添うように横になると弥生がしがみついて来た。
「指で確かめてみたのさ。」
「最初に入れたのは。」
「小指。次が中指。最後が親指だ。」
「最後のがちょっと痛かった。引きつったような感じだったわ。」
「弥生、本当に初めてか。」
「勿論よ。男の人がここに触ったのだって、パパが初めてなのよ。」
「パパの親指、握ってみなさい。」
「こう。」
「うん。それで、今度はこれ。」
賢治が弥生の手を自分に導いた。
「握った感じで、どうだ。我慢出来そうか。」
「全然太さが違う。分からない。」
「無理だったら、やめとこうか。」
「駄目、やめちゃ。」
弥生が壁に掛かっている時計を見た。十時を少し過ぎていた。
「あと二時間無いじゃない。十二時になる前にちゃんと入れて。」
「十六歳か。」
「うん。誕生日が終わる前に、ね。」
「分かった。」
賢治が右手を弥生に腹に載せ、その手を下に滑らせた。茂みを通り越した指
先が再び襞を分けて入り口を探り当てた。もう一度親指を送り込むと弥生が腰
をピクンと震わせた。
「大丈夫。もう痛くない。」
弥生が賢治の方に手を伸ばしてた。握りしめた指先が微妙な動きを始めた。
「私、セックス上手になりたい。」
弥生が賢治をきつく握り直した。
「何で。そんなの放っておいてもすぐ上手くなるよ。」
「嘘。下手だと男の子に嫌われちゃうからみんな頑張ってるんだって。やっ
ぱり沢山しないと上手くならないみたいよ。、」
「セックスだけ上手になってしょうがないぞ。そんなのは彼氏とか将来の旦
那様に教えて貰えばいいんだよ。」
「そんなの嘘。だって、将来彼氏が出来て結婚して、その相手が下手くそだ
ったり自分勝手だったりしたらどうするの。そうなったら一生我慢するか、浮
気するか、離婚するか、三つに一つしか無いじゃない。」
「ひどいのに当たればな。」
「聞いた話じゃひどいのが多いみたいよ。男の子はみんな強引に入れて乱暴
に動くだけだって。そんでもって中出ししちゃうし。」
「何だ、その、中出しって。」
「ゴム付けないで中に出しちゃうんだって。その方が気持ちいいらしいよ。」
「おいおい、避妊しないのか。」
「しないみたいよ。」
「学校で避妊、ちゃんと習ってるんだろう。」
「一応はね。コンドームがどう言うのかは見たことある。実際につけたとこ
までは見せてくれなかったけどさ。」
「そりゃ、そうだ。」
「でもさ、大人って狡い。」
「何が。」
「だって、オナニーとかセックスし過ぎると頭が悪くなるとか、いい加減な
こと言うんだもん。」
「いい加減じゃないさ。」
「ううん、いい加減よ。だって、結婚すればセックスするのが当たり前だし、
沢山する方がいいんでしょ。私達がし過ぎて勉強が出来なくなるんなら大人は
仕事が手につかなくなるんじゃない。要するに、セックスはしても、ちゃんと
仕事とか勉強すればいいんだと思うけど。」
「若い内はそればっかりになっちゃうからさ。」
「じゃあ、パパもそうだったの。晴美おばさんに教わって、そればっかりに
なった。」
「いや、最初の内だけだった。」
「ほら、やっぱり自分のことは棚に上げてる。」
(6)へつづく・・・
弥生がニヤニヤしながら賢治の前を見た。
「でも、こんな太いのが入ったら凄く痛そう。」
「弥生は無理だよ。」
「でも、試してみたい。」
「その内な。」
弥生が襞の中を洗い終えた。手桶の湯で丁寧に石鹸の泡を洗い流し、賢治に
向かって大きく脚を開いて見せた。
「はい、言われた通りにきちんと洗いました。チェックしてもいいよ。」
「上がってからにしよう。」
「じゃ、パパも洗って上げる。」
「うん。頼むよ。」
弥生に背中を流して貰いながら、賢治は今日までの日々を思い出していた。
考えてみれば賢治は幾度と無く弥生のおしめを取り替えたものである。幼かっ
たあの頃は一本の筋でしかなかったその部分が今では漆黒の茂みをまとい、完
璧とは言えないまでも成熟しつつある女の佇まいを見せ始めている。はみ出し
た襞、その中の淡いピンクの肌が物欲しそうに唇を尖らせている。ついこの間
まで殆ど目立たなかった胸もいい形に膨らみ、淡い乳首がツンと突き出ていた。
こうして裸になって見ると、親の欲目を差し引いても弥生の身体には非の打ち
所が無かった。そんな娘が諸手を挙げて父親である自分を受け入れようとして
いる。これ程までに素晴らしく生長した娘を自分のものにしてもいいのだろう
か。その迷いとは裏腹に賢治の身体が少しずつ期待に反応し始めていた。
「はい、こっち向いて。」
弥生が賢治の胸から腹にタオルを動かした。その度に上を向いたものが揺れ
て下腹に当たる。弥生が面白がって何度も賢治の身体を揺すった。
「また大っきくなってるね。」
「弥生のせいだよ。」
「私って、きれい。」
「うん。眩しいくらいだよ。」
「お部屋に戻ったら、私の身体、見てね。」
「言われなくても見るよ。」
「ううん、ただ見るだけじゃなくって、何ともないか検査して欲しいの。」
「どこが。」
「ここ。」
弥生が自分の茂みを指差した。
「別に変なとこなんか無いさ。きれいだよ。」
「ううん、外からじゃなくって、ちゃんと中の方も見てほしいの。だって、
何か左右が全然違うんだもん。」
賢治がクスッと笑った。
「女の子はみんなそう思うらしいな。」
「そうなの。」
「うん。だれでも左右、少しは違うものさ。って言うより、全く同じなんて
女は見たこと無い。心配要らないよ。」
「ちゃんと見てから言って。」
「分かったよ。しっかり見て上げる。」
弥生の手が腹の下まで降りてきた。手の平にたっぷり石鹸を塗りつけて包み
込むように擦り始めた。
「さっきより固くなってる。」
指先がクネクネ動くので賢治が更に固さを増した。
「心配になって来ちゃった。」
「何が。」
「こんな大っきなのがちゃんと入るかどうか。」
「大丈夫。やさしくして上げるから。」
「うん。」
石鹸の泡を洗い流した弥生が自分も一度湯を被ってから湯船に滑り込んだ。
賢治も続いて、今度は向き合う形で湯に入る。遠くから船の汽笛が二度、少し
間を置いて聞こえてきた。
「凄いタイミング。まるで映画みたい。」
弥生が賢治の腿の上に跨って来た。すぐ目の前に乳首があった。
「あん・・・」
賢治がそっと唇をつけると弥生が抱き付いてきた。舌の先で転がすと小豆粒
ほどの乳首が固くなって来た。
「気持ちいい・・・」
ここまで来たらもう後には退けない。賢治はそう自分に言い聞かせた。湯船
から上がった賢治が先に弥生の身体を拭き、自分も簡単に拭ってから軽々と弥
生の身体を抱え上げた。弥生が賢治の首に腕を回して来た。
「素敵。」
弥生が唇を押し付けて来た。
「キスも初めてなのよ。」
もう一度唇が重なった。今度は賢治が舌を差し込もうとした。どうしていい
か分からず、弥生がただ口を開いていると賢治が舌を絡めて来た。そのヌメヌ
メとした感触が弥生にこれから起こることを予感させた。身体の芯がジーンと
痺れた。
部屋に戻ると二組の布団がほんの少しだけ離れて敷かれていた。賢治は宿帳
に自分の本名を書き、隣に弥生とこれまた本名で名前だけを記入してある。宿
の方ではそれをどう解釈したのか。相手が十代の女の子なのだから夫婦なんて
ことはまずあり得ない。一見して親子と言う二人の年格好なので決していい印
象は持っていない筈である。援助交際カップルとでも想像したのだろうが、ピ
ッタリ並べて布団を敷かなかったのは、多分、そう言うお客様は歓迎ではあり
ませんよ、と言う精一杯の意思表示のようにも受け取れた。まさか、本物の親
子だとは思ってもいないだろうが。
賢治が弥生の身体をそっと布団の上に降ろした。重なるように娘の身体を抱
きしめ、もう一度唇を合わせた。弥生が賢治の首にかじり付いて来た。
「後悔しないな。」
賢治がまるで自分に言い聞かせるように呟いた。弥生が何度も頷く。賢治が
唇を胸元へと移動させて行った。針で突っつけば弾けてしまいそうなくらいに
張り詰めた白い肌。その全てを確かめながら賢治の頭がゆっくりと下りていっ
た。
賢治の唇が脇腹に触れると弥生が身を捩った。くすぐったい、やめて、と言
おうとした弥生が、そのくすぐったさの中に未知の感覚が混じっていることに
気が付いた。必死で我慢しているとそれが身体の芯に響いて来るのである。膝
の上から腿の内側ではむしろくすぐったさよりも快感の方が強かった。再び上
半身に戻った賢治の唇が胸に押し付けられた。乳首を含まれ、弥生が腿を擦り
付けた。
(あそこが熱い)
賢治はまだその部分に指も触れていないのだが、ピッタリ合わせた腿の付け
根が燃えるように熱かった。賢治の指が茂みを分けて脚の付け根に潜ってくる。
あとほんの数ミリ、肝心な部分に届かない。当人は気付いてないようだが、弥
生の身体は既に透明な蜜で溢れ、その滴が布団まで濡らしていた。
賢治は無理に娘の脚をこじ開けようとはしなかった。襞の外側にそっと触れ
た指先が再び離れて茂みの外へと戻って行く。その手が脇腹から後ろに回って
滑らかな尻から腿の方に移動して来た。
「あ、」
弥生が思わず声を上げた。賢治が膝の裏側を両手ですくい上げたのである。
脚はまだ閉じられたままだが、白い腿の間から捩れた唇が顔を見せている。賢
治の唇が腿に触れ、少しずつ下りてきた。弥生は息を止めて待ち受けたが、そ
れでも賢治は直接その部分には触れてこない。舌の先が外側から輪郭をなぞっ
ていた。その輪が少しずつ狭まってきた。
「う、」
弥生が一声呻いて仰け反った。賢治の舌が初めて触れたのである。ベールを
被った小さな粒の上だった。そっと舌の先で探るとチーズに似た酸っぱい匂い
が賢治の鼻をくすぐった。また溢れ出た蜜が尻を伝って流れ落ちた。
「きれいだよ。どこも変なとこなんか無い。」
そう言って賢治が指先で襞を左右に分けた。外側はすこしくすんで皺が寄っ
ていたが中は乳首と同じ淡いピンク色で、入り口とおぼしき辺りが僅かに盛り
上がっていた。
「私、本当に変じゃないのね。」
「誰に見せても立派なもんさ。まあ、やたらと見せるようなとこじゃないけ
どな。」
賢治が大きく口を開けて左右にはみ出した襞を思い切り頬張り、舌の先を上
から下、下から上へ何度も往復させた。その度に貝の澄まし汁のような濃厚な
味が賢治の口一杯に広がって来る。舌の先が入り口を探り当てた。
(こいつ、本当に初めてなのか。)
賢治が一瞬疑いを抱いた。舌の先が何の抵抗もなく吸い込まれてしまったの
である。確かにきついには違いないのだが、舌が届く範囲はどこも滑らかな感
触が続いていた。賢治が口を離さずにそっと小指の先を入れてみた。すんなり
根元まで入ってしまった。
「あ、あ・・・」
それを感じた弥生が声を出した。
「痛いか。」
「ううん。でも、変な感じ。」
今度は賢治が中指を送り込んだ。これもスッポリ収まってしまったが、奥の
方で少しだけ抵抗があった。
「痛くないか。痛かったらそう言え。」
「ううん。大丈夫。」
今度は賢治が親指を入れて見た。押し広げられた入り口が少しきつそうだっ
た。
「い、痛い。」
弥生の腰が少し逃げた。
「分かった。ちょっと休もうか。」
賢治が入り掛かった親指をゆっくり引き抜いた。閉じ切らずに開いた入り口
から盛り上がった内部の肌が少しだけ見えていた。
「ねえ、今、何したの。」
賢治が寄り添うように横になると弥生がしがみついて来た。
「指で確かめてみたのさ。」
「最初に入れたのは。」
「小指。次が中指。最後が親指だ。」
「最後のがちょっと痛かった。引きつったような感じだったわ。」
「弥生、本当に初めてか。」
「勿論よ。男の人がここに触ったのだって、パパが初めてなのよ。」
「パパの親指、握ってみなさい。」
「こう。」
「うん。それで、今度はこれ。」
賢治が弥生の手を自分に導いた。
「握った感じで、どうだ。我慢出来そうか。」
「全然太さが違う。分からない。」
「無理だったら、やめとこうか。」
「駄目、やめちゃ。」
弥生が壁に掛かっている時計を見た。十時を少し過ぎていた。
「あと二時間無いじゃない。十二時になる前にちゃんと入れて。」
「十六歳か。」
「うん。誕生日が終わる前に、ね。」
「分かった。」
賢治が右手を弥生に腹に載せ、その手を下に滑らせた。茂みを通り越した指
先が再び襞を分けて入り口を探り当てた。もう一度親指を送り込むと弥生が腰
をピクンと震わせた。
「大丈夫。もう痛くない。」
弥生が賢治の方に手を伸ばしてた。握りしめた指先が微妙な動きを始めた。
「私、セックス上手になりたい。」
弥生が賢治をきつく握り直した。
「何で。そんなの放っておいてもすぐ上手くなるよ。」
「嘘。下手だと男の子に嫌われちゃうからみんな頑張ってるんだって。やっ
ぱり沢山しないと上手くならないみたいよ。、」
「セックスだけ上手になってしょうがないぞ。そんなのは彼氏とか将来の旦
那様に教えて貰えばいいんだよ。」
「そんなの嘘。だって、将来彼氏が出来て結婚して、その相手が下手くそだ
ったり自分勝手だったりしたらどうするの。そうなったら一生我慢するか、浮
気するか、離婚するか、三つに一つしか無いじゃない。」
「ひどいのに当たればな。」
「聞いた話じゃひどいのが多いみたいよ。男の子はみんな強引に入れて乱暴
に動くだけだって。そんでもって中出ししちゃうし。」
「何だ、その、中出しって。」
「ゴム付けないで中に出しちゃうんだって。その方が気持ちいいらしいよ。」
「おいおい、避妊しないのか。」
「しないみたいよ。」
「学校で避妊、ちゃんと習ってるんだろう。」
「一応はね。コンドームがどう言うのかは見たことある。実際につけたとこ
までは見せてくれなかったけどさ。」
「そりゃ、そうだ。」
「でもさ、大人って狡い。」
「何が。」
「だって、オナニーとかセックスし過ぎると頭が悪くなるとか、いい加減な
こと言うんだもん。」
「いい加減じゃないさ。」
「ううん、いい加減よ。だって、結婚すればセックスするのが当たり前だし、
沢山する方がいいんでしょ。私達がし過ぎて勉強が出来なくなるんなら大人は
仕事が手につかなくなるんじゃない。要するに、セックスはしても、ちゃんと
仕事とか勉強すればいいんだと思うけど。」
「若い内はそればっかりになっちゃうからさ。」
「じゃあ、パパもそうだったの。晴美おばさんに教わって、そればっかりに
なった。」
「いや、最初の内だけだった。」
「ほら、やっぱり自分のことは棚に上げてる。」
(6)へつづく・・・
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