小説(転載) 誕生日の素敵なプレゼント 6/8
近親相姦小説
賢治が苦笑いした。確かに大人の理屈はどこかにまやかしがある。結婚した
ら毎晩でもするのが当然のセックス。その結婚を女には十六歳で認めておきな
がら、それが自分の娘の話となると、身体に良くないだの、勉強が疎かになる
だの、色々理屈をつけて禁止しようとする。もし仮にそれが正しいなら学生結
婚など論外と言うことになってしまう筈である。
「言われてみれば、確かに弥生の言う通りだな。」
「でしょ。」
弥生の身体が大分弛んでいた。話しているうちに緊張が解れて来たのだろう。
弥生は賢治の指をごく自然に受け入れている。
これが頭だけで考えたことなら身体がこうまで素直に反応するはずがない。そ
れに、握りしめている賢治の強張りに対しても全く違和感を感じていないよう
だった。最早、娘を言いくるめるのは不可能だと賢治が覚悟を決めた。こうな
ったら、なるべく苦痛を与えずに娘を女にすること。賢治はそれだけに神経を
集中させることにした。こうしている間にも時計の針はどんどん進んで行く。
十一時を過ぎたところでようやく賢治が弥生に被さって行った。
「パパはもう何も言わない。これから弥生を女にする。そうしたくなった。
いいな。」
「ありがとう、パパ。私も無理矢理して貰うのは嫌。パパが本気になってく
れなかったら、本当はそれまで待つ積もりだったの。だって、そう言うもんで
しょ、セックスって。」
「弥生の言う通りだ。男にせよ、女にせよ、嫌なのに無理無理するのは嫌い
だ。」
「手加減しないでね。最後までちゃんとして。どんなに痛くても我慢するか
ら。」
「なるべく優しくするけど、それでも痛いことに代わりはないだろう。我慢
しろ。」
「うん。大丈夫。」
賢治がもう一度弥生の脚の間に顔を埋めた。そっと膝を開くと弥生が顔を両
手で覆って力を抜いた。賢治が滑らかな肌全体に唾液を塗り付けた。すぐに潤
み始めた弥生自身の蜜も加わって、そこがヌルヌルになって来た。
「パパにも同じように。」
賢治が起き上がって弥生の顔を跨いだ。自分の唾液でもいいのだが、賢治は
弥生に含んで貰いたかったのである。弥生が何の抵抗もなく口をつけた。
「沢山唾付けて。」
弥生が頷いて口を開けた。
弥生の口の動きはぎこちなかった。初めてだから当然なのだが、そのぎこち
なさが賢治には堪らなかった。実の娘が我が身を口に含んで一生懸命に舌を動
かしている。可愛い顔、対照的な淫らな唇。それを見つめる賢治がこれまでに
経験したことがない程の固さをみなぎらせて来た。
「ありがとう。もういいよ。」
弥生の頭を賢治がそっと叩くと口元からグロテスクな程に怒張した賢治が姿
を現した。
「怖い。」
弥生の目がジッと注がれた。賢治はそんな弥生の目を見つめながら、膝の間
にそっと腰を進めた。
「いよいよね。」
弥生が幾分緊張した面もちで賢治の顔を見上げた。
「うん。」
「今晩のこと、私、一生忘れないわ。」
「俺もだ。」
賢治が握りしめた先端をゆっくりと襞の中に埋めた。弥生の膝をすくい上げ
て自分の肩に載せる。この体制なら足の自由が利かないので、ずり上がって逃
げることが出来ないのである。
「いいか。」
賢治が弥生の目を見た。
「うん。」
弥生が自分自身に言い聞かせるようにしっかりと頷いた。
「う、」
弥生が眉間に皺を寄せた。的確な位置に宛った賢治が僅かに圧力を掛けたの
である。その圧力で弥生の柔らかな襞が左右に押しやられ、濡れた肌が少しだ
け押し込まれた。
賢治がそこで動きを止めた。これ以上無理してはいけない。弥生自身が内部
から押し返して来る力を待ち、自然に自分が入り込むまでジッと堪えるのであ
る。弥生の強張った身体から力が抜けて、入り口が少しでも開けば先端が進み
始めるはずだった。暫くすると、ジワッ、ジワッと弥生の身体が押し戻してき
た。賢治がその流れに堪ていると、少しだけ入り口の扉に隙間が生じた。
「あ、」
弥生がまた声を上げた。ほんの僅かずつだが、賢治が着実に進み始めた。
「入って、入って来る・・・」
弥生が苦しそうに何度も息を吐いた。その度にジリッ、ジリッと賢治が飲み
込まれて行く。処女の証しは既にその大半が失われているようだった。恐らく
このまま全てを収めても出血することは無いだろう。それでも賢治は強引に押
し込むようなことはしなかった。
弥生の初めての相手はもしかしたら自分でよかったのかも知れない、賢治が
そう思い始めた。出血しないことで疑われたら弥生は傷付くに違いない。賢治
はほんの少しだけ心が軽くなったような気がした。勿論、それが単なる言い訳
けに過ぎないことは百も承知だった。
「大丈夫か。」
ようやく半分くらい埋まったところで賢治が声を掛けた。
「だ、大丈夫。入ってきたときはちょっと痛かったけど、今は平気。全部入
ったの。」
「まだだ。もう少し我慢しろ。」
「うん。痛くても平気。痛くなかったら初めてだって実感がなくなっちゃう
もん。」
「いい子だ。」
賢治がもう一度圧力を掛けた。その状態でジッと堪えているとまた弥生が少
しずつ押し返して来た。何度もそれを繰り返しているとようやく奥まで辿り着
いた感触が賢治を包み込んだ。
「おめでとう。」
賢治が弥生の耳元で囁いた。
「え、何。」
「今、ちょうど十二時だ。十六歳の誕生日が終わる前に、弥生は女になった
んだよ。」
賢治が弥生の手を二人の間に導いた。
「ほんとだ。パパのがしっかり入ってる。」
「大丈夫か。」
「うん。大丈夫だけど、ちょっと変な感じ。」
言い終わらないうちに弥生の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。痛みに耐えて
いる間は決して流さなかった涙が、今、次から次へと溢れ出て来た。
「ありがとう、パパ。女になるって、こんなに幸せだなことだって思ってな
かったの。ただ痛いのを我慢するだけだと思ってた。」
弥生が賢治の胸に顔を押し付けて来た。嗚咽に身を震わせる弥生に賢治もつ
いつい貰い泣きしてしまった。まだ、心の片隅には娘とこうなってしまったこ
とへのわだかまりが渦巻いている。果たしてこれで良かったのか、自信は全く
無かった。それでも、今まで以上に娘との結びつきが強くなっていることだけ
は確信できた。身体だけでなく、心も一つになれたように思えた。
「いけないパパだ。」
そう言って賢治が髪を撫でると弥生が嫌々をするように身悶えした。
「ううん。いけないのは私。でも、幸せ。」
賢治に動く気は全くない。避妊していない以上、娘の中で果ててしまうこと
等出来る筈がなかった。何よりも弥生の身体が激しい動きに堪えられるとは思
えなかった。
「今日だけだぞ。」
また弥生が嫌々をした。
「ううん。私、セックス上手になりたいって言ったでしょう。パパに全部教
えて貰うまでずっと続けるの。」
「俺にのめり込んじゃ駄目だ。ちゃんと彼氏を探せよ。」
「パパこそ、私に夢中にならないように気を付けて。お互い様でしょ。」
「こいつ。」
賢治が弥生の身体に気を使いながら肩の上に載ったままの両足を静かに下ろ
した。根元までしっかり収まっているので外れることはなかった。そのまま弥
生の左足を自分の腰に回してそっと寝返りを打った。
「ねえ、これでお仕舞いじゃないんでしょう。」
弥生がもう一度つながっているところを指先で確かめながら聞いた。
「ああ。でも今日は無理しちゃ駄目だ。一つになれたんだから、それでいい
だろう。」
「うん。でも、やっぱり最後までして欲しいな。」
「今日は駄目。少しずつ慣らしていかないと。」
「ちゃんと面倒見てくれる。」
「ここまで来たら最後まで責任持つよ。」
「うふ。でもパパが最初で良かった。みんな乱暴にされて、ただ痛かっただ
けって言ってるよ。我慢してくれた男の子なんて一人もいないみたい。」
「若い内は無理もないさ。」
「パパもそうだった。」
「いや、俺がバージン頂いたのは結構いい歳になってからだから、ちゃんと
優しくしたよ。」
「ねえ、私、血が出てないね。」
弥生が自分の指を見ながら言った。もう一度指先で探って見たが、付いてき
たのは透明な滴だけだった。
「やっぱり出ていない。」
「うん。そう言う子もいるんだ。それに、弥生は自分でここに指入れてたん
だろう。そのせいかも知れないよ。まあ、俺のもそんなに太くはないし。」
「ふうん。これでも凄いと思うけどなあ。でも、血が出なかったら初めてじ
ゃないって疑われない。」
「そうかも知れないな。」
「やっぱりパパが最初で良かった。ところで、ママもバージンだったの。」
「いや。」
「へえ、それでも平気なもん。」
「気にする奴はいるさ。でもパパは全然気にならない。大体、自分の方だっ
て散々経験してるんだから。」
「パパは何人くらい知ってるの。」
「女か。そうだな、二十人までは行ってないか。自慢じゃないけど金で女を
買ったことは一度もないから、正味の人数だよ。」
「それって自慢だよ。でも、その二十人の中に私も入ってるの。」
「ママと弥生を入れればちょうど二十人かな。」
「思ったより少ないんだね。同級生なんか百人とか二百人とか言ってるよ。」
「男の子が。」
「ううん、女の子。男の子にそんなこと聞けないよ。」
「女の子で二百人。考えられんな。」
弥生は相変わらずしっかりと締め付けていた。そのせいで萎えずに留まって
いる賢治が奥の方で弥生を突き上げた。
「今の、気持ちいい。」
弥生が目をつぶって腰を僅かに動かした。
「これか。」
今度は賢治が意識的に先端を突き上げた。
「うん。それ。」
弥生が腰を振ってそれに応えた。賢治は奥の方がヒクついたように感じた。
「ところで、一つ聞いてもいいか。」
「何。」
「何で弥生は俺なんかに抱かれる気になったんだ。弥生から見たら俺なんて
むさ苦しい、ただのオヤジだろう。」
「パパ、本気で自分のこと、むさ苦しいオヤジだと思ってる。」
「まあ、多少は渋みが出て来たかなんて自惚れてはいるけど。」
「私の周りにも中年好みって結構多いのよ。中年って言っても二十代後半か
らせいぜい三十過ぎ位までだけど。」
「やれやれ、お前達にとっては二十代でも中年か。でも、それって援交じゃ
ないのか。」
「そう言う子もいるわ。でも、マジも多いのよ。クーコの彼氏、三十過ぎて
るんだけど凄く優しいんだって。初めてイカせてくれたって言ってたわ。前の
彼氏は若い子だったんだけど、自分だけがさっさとイッちゃってお仕舞いなん
だって。」
弥生がまた賢治をキュッと締め付けた。どうやら無意識に身体が反応してい
るらしい。
「パパ。」
「ん。」
「まだイッてないんでしょ。」
「弥生はそんなこと心配しないでいい。それに、ゴムもつけてないし。」
「じゃ、どうしたらいいか教えて。男の身体も知りたいんだ。」
「もう少し弥生を味わいたいから、その後で。」
「うん。」
賢治がゆっくり腰を回し始めた。賢治を締め付ける間隔が短くなって来る。
シミ一つない弥生の肌がほんのり赤く染まっていた。賢治を見返す弥生の目に、
今までとは違った女の色気が滲んでいた。
「素敵。」
弥生がそっと唇を差し出した。暫くすると弥生が静かな寝息を立て始めた。
(7)へつづく・・・
ら毎晩でもするのが当然のセックス。その結婚を女には十六歳で認めておきな
がら、それが自分の娘の話となると、身体に良くないだの、勉強が疎かになる
だの、色々理屈をつけて禁止しようとする。もし仮にそれが正しいなら学生結
婚など論外と言うことになってしまう筈である。
「言われてみれば、確かに弥生の言う通りだな。」
「でしょ。」
弥生の身体が大分弛んでいた。話しているうちに緊張が解れて来たのだろう。
弥生は賢治の指をごく自然に受け入れている。
これが頭だけで考えたことなら身体がこうまで素直に反応するはずがない。そ
れに、握りしめている賢治の強張りに対しても全く違和感を感じていないよう
だった。最早、娘を言いくるめるのは不可能だと賢治が覚悟を決めた。こうな
ったら、なるべく苦痛を与えずに娘を女にすること。賢治はそれだけに神経を
集中させることにした。こうしている間にも時計の針はどんどん進んで行く。
十一時を過ぎたところでようやく賢治が弥生に被さって行った。
「パパはもう何も言わない。これから弥生を女にする。そうしたくなった。
いいな。」
「ありがとう、パパ。私も無理矢理して貰うのは嫌。パパが本気になってく
れなかったら、本当はそれまで待つ積もりだったの。だって、そう言うもんで
しょ、セックスって。」
「弥生の言う通りだ。男にせよ、女にせよ、嫌なのに無理無理するのは嫌い
だ。」
「手加減しないでね。最後までちゃんとして。どんなに痛くても我慢するか
ら。」
「なるべく優しくするけど、それでも痛いことに代わりはないだろう。我慢
しろ。」
「うん。大丈夫。」
賢治がもう一度弥生の脚の間に顔を埋めた。そっと膝を開くと弥生が顔を両
手で覆って力を抜いた。賢治が滑らかな肌全体に唾液を塗り付けた。すぐに潤
み始めた弥生自身の蜜も加わって、そこがヌルヌルになって来た。
「パパにも同じように。」
賢治が起き上がって弥生の顔を跨いだ。自分の唾液でもいいのだが、賢治は
弥生に含んで貰いたかったのである。弥生が何の抵抗もなく口をつけた。
「沢山唾付けて。」
弥生が頷いて口を開けた。
弥生の口の動きはぎこちなかった。初めてだから当然なのだが、そのぎこち
なさが賢治には堪らなかった。実の娘が我が身を口に含んで一生懸命に舌を動
かしている。可愛い顔、対照的な淫らな唇。それを見つめる賢治がこれまでに
経験したことがない程の固さをみなぎらせて来た。
「ありがとう。もういいよ。」
弥生の頭を賢治がそっと叩くと口元からグロテスクな程に怒張した賢治が姿
を現した。
「怖い。」
弥生の目がジッと注がれた。賢治はそんな弥生の目を見つめながら、膝の間
にそっと腰を進めた。
「いよいよね。」
弥生が幾分緊張した面もちで賢治の顔を見上げた。
「うん。」
「今晩のこと、私、一生忘れないわ。」
「俺もだ。」
賢治が握りしめた先端をゆっくりと襞の中に埋めた。弥生の膝をすくい上げ
て自分の肩に載せる。この体制なら足の自由が利かないので、ずり上がって逃
げることが出来ないのである。
「いいか。」
賢治が弥生の目を見た。
「うん。」
弥生が自分自身に言い聞かせるようにしっかりと頷いた。
「う、」
弥生が眉間に皺を寄せた。的確な位置に宛った賢治が僅かに圧力を掛けたの
である。その圧力で弥生の柔らかな襞が左右に押しやられ、濡れた肌が少しだ
け押し込まれた。
賢治がそこで動きを止めた。これ以上無理してはいけない。弥生自身が内部
から押し返して来る力を待ち、自然に自分が入り込むまでジッと堪えるのであ
る。弥生の強張った身体から力が抜けて、入り口が少しでも開けば先端が進み
始めるはずだった。暫くすると、ジワッ、ジワッと弥生の身体が押し戻してき
た。賢治がその流れに堪ていると、少しだけ入り口の扉に隙間が生じた。
「あ、」
弥生がまた声を上げた。ほんの僅かずつだが、賢治が着実に進み始めた。
「入って、入って来る・・・」
弥生が苦しそうに何度も息を吐いた。その度にジリッ、ジリッと賢治が飲み
込まれて行く。処女の証しは既にその大半が失われているようだった。恐らく
このまま全てを収めても出血することは無いだろう。それでも賢治は強引に押
し込むようなことはしなかった。
弥生の初めての相手はもしかしたら自分でよかったのかも知れない、賢治が
そう思い始めた。出血しないことで疑われたら弥生は傷付くに違いない。賢治
はほんの少しだけ心が軽くなったような気がした。勿論、それが単なる言い訳
けに過ぎないことは百も承知だった。
「大丈夫か。」
ようやく半分くらい埋まったところで賢治が声を掛けた。
「だ、大丈夫。入ってきたときはちょっと痛かったけど、今は平気。全部入
ったの。」
「まだだ。もう少し我慢しろ。」
「うん。痛くても平気。痛くなかったら初めてだって実感がなくなっちゃう
もん。」
「いい子だ。」
賢治がもう一度圧力を掛けた。その状態でジッと堪えているとまた弥生が少
しずつ押し返して来た。何度もそれを繰り返しているとようやく奥まで辿り着
いた感触が賢治を包み込んだ。
「おめでとう。」
賢治が弥生の耳元で囁いた。
「え、何。」
「今、ちょうど十二時だ。十六歳の誕生日が終わる前に、弥生は女になった
んだよ。」
賢治が弥生の手を二人の間に導いた。
「ほんとだ。パパのがしっかり入ってる。」
「大丈夫か。」
「うん。大丈夫だけど、ちょっと変な感じ。」
言い終わらないうちに弥生の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。痛みに耐えて
いる間は決して流さなかった涙が、今、次から次へと溢れ出て来た。
「ありがとう、パパ。女になるって、こんなに幸せだなことだって思ってな
かったの。ただ痛いのを我慢するだけだと思ってた。」
弥生が賢治の胸に顔を押し付けて来た。嗚咽に身を震わせる弥生に賢治もつ
いつい貰い泣きしてしまった。まだ、心の片隅には娘とこうなってしまったこ
とへのわだかまりが渦巻いている。果たしてこれで良かったのか、自信は全く
無かった。それでも、今まで以上に娘との結びつきが強くなっていることだけ
は確信できた。身体だけでなく、心も一つになれたように思えた。
「いけないパパだ。」
そう言って賢治が髪を撫でると弥生が嫌々をするように身悶えした。
「ううん。いけないのは私。でも、幸せ。」
賢治に動く気は全くない。避妊していない以上、娘の中で果ててしまうこと
等出来る筈がなかった。何よりも弥生の身体が激しい動きに堪えられるとは思
えなかった。
「今日だけだぞ。」
また弥生が嫌々をした。
「ううん。私、セックス上手になりたいって言ったでしょう。パパに全部教
えて貰うまでずっと続けるの。」
「俺にのめり込んじゃ駄目だ。ちゃんと彼氏を探せよ。」
「パパこそ、私に夢中にならないように気を付けて。お互い様でしょ。」
「こいつ。」
賢治が弥生の身体に気を使いながら肩の上に載ったままの両足を静かに下ろ
した。根元までしっかり収まっているので外れることはなかった。そのまま弥
生の左足を自分の腰に回してそっと寝返りを打った。
「ねえ、これでお仕舞いじゃないんでしょう。」
弥生がもう一度つながっているところを指先で確かめながら聞いた。
「ああ。でも今日は無理しちゃ駄目だ。一つになれたんだから、それでいい
だろう。」
「うん。でも、やっぱり最後までして欲しいな。」
「今日は駄目。少しずつ慣らしていかないと。」
「ちゃんと面倒見てくれる。」
「ここまで来たら最後まで責任持つよ。」
「うふ。でもパパが最初で良かった。みんな乱暴にされて、ただ痛かっただ
けって言ってるよ。我慢してくれた男の子なんて一人もいないみたい。」
「若い内は無理もないさ。」
「パパもそうだった。」
「いや、俺がバージン頂いたのは結構いい歳になってからだから、ちゃんと
優しくしたよ。」
「ねえ、私、血が出てないね。」
弥生が自分の指を見ながら言った。もう一度指先で探って見たが、付いてき
たのは透明な滴だけだった。
「やっぱり出ていない。」
「うん。そう言う子もいるんだ。それに、弥生は自分でここに指入れてたん
だろう。そのせいかも知れないよ。まあ、俺のもそんなに太くはないし。」
「ふうん。これでも凄いと思うけどなあ。でも、血が出なかったら初めてじ
ゃないって疑われない。」
「そうかも知れないな。」
「やっぱりパパが最初で良かった。ところで、ママもバージンだったの。」
「いや。」
「へえ、それでも平気なもん。」
「気にする奴はいるさ。でもパパは全然気にならない。大体、自分の方だっ
て散々経験してるんだから。」
「パパは何人くらい知ってるの。」
「女か。そうだな、二十人までは行ってないか。自慢じゃないけど金で女を
買ったことは一度もないから、正味の人数だよ。」
「それって自慢だよ。でも、その二十人の中に私も入ってるの。」
「ママと弥生を入れればちょうど二十人かな。」
「思ったより少ないんだね。同級生なんか百人とか二百人とか言ってるよ。」
「男の子が。」
「ううん、女の子。男の子にそんなこと聞けないよ。」
「女の子で二百人。考えられんな。」
弥生は相変わらずしっかりと締め付けていた。そのせいで萎えずに留まって
いる賢治が奥の方で弥生を突き上げた。
「今の、気持ちいい。」
弥生が目をつぶって腰を僅かに動かした。
「これか。」
今度は賢治が意識的に先端を突き上げた。
「うん。それ。」
弥生が腰を振ってそれに応えた。賢治は奥の方がヒクついたように感じた。
「ところで、一つ聞いてもいいか。」
「何。」
「何で弥生は俺なんかに抱かれる気になったんだ。弥生から見たら俺なんて
むさ苦しい、ただのオヤジだろう。」
「パパ、本気で自分のこと、むさ苦しいオヤジだと思ってる。」
「まあ、多少は渋みが出て来たかなんて自惚れてはいるけど。」
「私の周りにも中年好みって結構多いのよ。中年って言っても二十代後半か
らせいぜい三十過ぎ位までだけど。」
「やれやれ、お前達にとっては二十代でも中年か。でも、それって援交じゃ
ないのか。」
「そう言う子もいるわ。でも、マジも多いのよ。クーコの彼氏、三十過ぎて
るんだけど凄く優しいんだって。初めてイカせてくれたって言ってたわ。前の
彼氏は若い子だったんだけど、自分だけがさっさとイッちゃってお仕舞いなん
だって。」
弥生がまた賢治をキュッと締め付けた。どうやら無意識に身体が反応してい
るらしい。
「パパ。」
「ん。」
「まだイッてないんでしょ。」
「弥生はそんなこと心配しないでいい。それに、ゴムもつけてないし。」
「じゃ、どうしたらいいか教えて。男の身体も知りたいんだ。」
「もう少し弥生を味わいたいから、その後で。」
「うん。」
賢治がゆっくり腰を回し始めた。賢治を締め付ける間隔が短くなって来る。
シミ一つない弥生の肌がほんのり赤く染まっていた。賢治を見返す弥生の目に、
今までとは違った女の色気が滲んでいた。
「素敵。」
弥生がそっと唇を差し出した。暫くすると弥生が静かな寝息を立て始めた。
(7)へつづく・・・
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