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小説(転載)  ブルースター ~信じあう心~ 4/8

近親相姦小説
03 /16 2019
ブルースター ~信じあう心~

第四話

 圭が舞の部屋の前を通るとドアが少し開いていた。
 何気なく中を覗いてみると舞がワインを飲んでいた。

「何やってんだ、舞」
「あっ、お兄ちゃん、これは……」
「おまえはまだ未成年だろ」
「まあまあ堅いことは言わないで……お兄ちゃんも飲も」

 頬がうっすらと朱に染まった舞に、少し潤んだような瞳で見つめられると、圭はそれ以上強く言えなくなってしまった。

「しょうがないな。少しだけだぞ」

 しばらく二人で話していると、舞があまりしゃべらなくなってきた。

「大丈夫か、舞。飲み過ぎだぞ」

 圭が舞のグラスを取り上げ、テーブルの上に置く。
 舞の方を見ると、下着姿の舞が立っていた。

「ま、舞、何を……」

 そのまま舞が圭に抱きついてくる。

「舞……」

 名前を呼ぶと反応するので、意識ははっきりしているようだ。
 圭は舞の肩を抱き、ベッドへと押し倒す。
 舞が嫌がる素振りを少しでも見せたなら、すぐにやめる心構えはできていた。
 小さく薄い彼女の唇を奪いながら、肌着の下へ手を滑らせる。
 白く、しっとりとした感触を味わいながら、手を上がらせていくと、柔らかな膨らみへと差し掛かり、圭はそこを手のひらで包み込むように収め、ゆっくりと動かし始める。

 舞は何も言わず、圭のなすがままにされていた。
 重ねた唇を、圭の舌が割ってはいるようになぞると、彼女は舌先をそって触れ合わせて彼を迎える。
 舞の口腔にもぐり込み、小さく生えそろった歯や小動物を思わせる舌を丹念に舐りながら、圭は舞に対する情欲を募らせてゆく。
 肌着を脱がせ、露わになった幼い乳房を、圭はまたおもむろに愛撫し始める。
 まだ実り始めたばかりのような、しかし美しい造形を描く少女の胸は、瑞々しい不思議な弾力があり、柔らかさの中に芯があるような感触があった。
 先端にひっそりと盛り上がる部分は硬くしこって、押すと柔らかな乳房にもぐろうとする。

「舞…気持ちいい?」
「………うん…お兄ちゃん」

 圭の問いに、舞は少し間の置いて返答する。

「舞はどんな風にして欲しいの?」

 彼女は一瞬、戸惑ったような間を見せ、そして答える。

「……お兄ちゃんの好きなようにして」

 舞の言葉は、彼女が圭の性的な欲求を満たすためだけにここにいるかのような、そんな風に聞こえるのだった。
 幼い乳房をまんべんなく舐めあげ、身体中を愛撫し、唾液で濡らしていく。
 そして今まで取っておいたように、圭が下腹部を包む下穿きに手を掛ける頃には、舞はうっすらと肌を上気させ、甘い吐息を漏らし始めていた。
 深い割れ目に指を挿し入れ、指を奥へ潜らせてゆくと、湿った粘膜が指を包み込み、なぞるうちに粘液が染み出してくる。

「…舞…いい?」
「…うん……気持ちいい…お兄ちゃん…」

 小さな手が彼の服を掴み、それまで表情のなかった目が、何かを訴えるように彼を見つめている。
 秘部を弄る指を早め、手探りで窄まった孔に圧し込んでゆくと、舞は小さな声を上げる。

「…あ……んぁ…あ…」
「…舞…いいんだね…もっとしてあげるよ」

 彼女を仰向けに寝かせ、細い脚を開くと、じっとりとした秘唇が露わになる。
 圭はそこに口を付け、啜り上げるように吸い上げる。

「…い…あっ…あぁ……」

 舞の切なげな喘ぎを聞きながら、圭は襞の一つ一つを確かめるように舌先を這わせる。
 小さな窄まりに舌を押し込み掻き回すと、そのたびに彼女はもだえて見せるのだった。
 舞の感情的な姿に、圭は高揚感を覚え、どこまでも彼女を乱れさせようと激しく愛撫する。

「……お兄ちゃん…お兄ちゃん…」

 か細い声が、圭の耳に入る。
 彼が顔を上げると、目を潤ませ、顔を紅潮させた彼女が何事か言おうとしていた。

「…なに…舞……」
「…私のここに……お兄ちゃんのを頂戴……お願い……」
「う、うん……待って…」

 急かされるように、圭は服の下で憤っていた男性を引き出す。
 舞は圭をベッドに横たわらせ、そして彼に背中を向けてまたがった。

「舞…どうするの……」

 彼女はかがみ込むようにして、彼のそり返ったものの上に腰を下ろしていく。
 片手で圭の肉茎を導くように支え、もう片方の手は陰唇を押し開き、やがて窄まりに先端が触れると舞はそのまままっすぐに腰を沈める。
 自分のものが、舞の女性器に呑み込まれてゆく様を、圭はただ興奮しながら見守った。

「……お兄ちゃん…いい?…」

 舞はそう言うと、ゆっくりと腰を蠢かし始める。
 うねるような快感に、圭の意識は遠のきそうになる。
 彼はそれに堪え、上体を起こし彼女を抱く。

「…舞…僕がしてあげるから……」

 壊れそうな細い身体を後ろから抱き、圭は自分から腰を動かす。
 細い膣道は彼を容赦なく締め付け、蠢くような奥の感覚に、圭は早くものぼり詰めようとしていた。

「…舞…舞……」

 うわごとのように妹の名を呟きながら、圭は欲望のまま乱暴に腰を波打たせる。
 そして彼女を抱きしめ、幼い乳房をまさぐり、しこった先端を弄る。
 舞もまた、彼の動きに併せて悦びの声を漏らし、それは次第に強まってゆく。

「……お兄ちゃん…ああ……お兄ちゃんが…わたしを……」
「……もう…だめだ…ごめん…舞……っ!」


 熱い迸りが彼の先端から噴き出し、舞の膣内に奔流となって押し寄せる。
 必死に最後の抽送を続けるその隙間から、白いものが漏れだしベッドに幾つもの染みをつくる。
 頭が空白になってしまったような感覚の中で、圭は舞を抱きしめ続けていた。

 ……それから幾度か、愛し合い、そして果てた。
 圭の激しい情欲に、舞は少しも拒むこと無く応え続け、今の二人は疲れ果てた体を寄せるように横たえていた。
 胸の中でじっと動かない妹に、圭は声をかける。

「…舞……大丈夫…?」
「…うん…お兄ちゃん」

 それだけ言うと、彼女はまた静かに圭に抱かれていた。
 自分の妹を、本能のおもむくままに弄び、辱めたことを思うと、圭の心は痛む。

「…ごめん……僕……」

 言葉を探してそのまま黙ってしまった彼に、舞はふと顔を上げて言う。

「……私はお兄ちゃんに抱かれると幸せな気分になれる…」

 圭はこんな事を言う舞を改めて可愛く思う。
 ふと我に返ると、小さな寝息が圭の胸をくすぐるように撫でていた。


 次の朝、圭が舞に尋ねる。

「なんで昨日はワインなんか飲んでいたんだ?」
「えっ…実は昨日……ある人から告白されたの…」
「ええっ!で、どう返事したんだ?」
「返事は待ってもらったの」
「…………」
「私ね、告白されたときすぐにお兄ちゃんのこと考えた。
 でも、私とお兄ちゃんの関係は決して人に認められるものじゃない……
 私、このままでいいのか不安だったの…」
「……舞…」
「でも…でもね、昨日お兄ちゃんに抱かれて思ったの、例え人に認められなくても
 やっぱり私はお兄ちゃんのことが好き……………………なんか恥ずかしいな」
「舞……ありがとう」

 これは圭の素直な気持ちだった。
 一方的に想っていた頃には考えもしなかったが、舞が自分のことをこんなにも想ってくれているとは……

「私はもう行くからね……それと…告白は断ってくるから…」

 一人残された圭は思う。
 妹の想いにどう答えるか……

小説(転載)  ブルースター ~信じあう心~ 3/8

近親相姦小説
03 /16 2019
ブルースター ~信じあう心~

第三話

 

「きゃっ………」

 圭は舞をベッドに突き倒し、そして自らも覆い被さった。
 そして乱暴に寝間着を剥ぎ取ってゆく。

「……お兄ちゃん……なに……お兄ちゃん……」

 圭は何も言わず、ただ彼女を一糸纏わぬ姿へと変えてゆく。
 美しい肢体が全て露わになると、彼は舞の背中に重なり、彼女の胸を掴む。

「あぁ……お兄ちゃん…いけないの……」
「さっき…風呂で何をしてたの?」

 その言葉に彼女は思わず身体を強張らせ、耳まで朱に染まる。

「お兄ちゃん……なんで…」

 圭は二つの乳房を味わうように手のひらで転がしながら言った。

「自分で触ってたよね……ここを…」

 焦るような手が、舞の白い臀部へと滑り落ち、指先が無造作に彼女の秘部を探りつける。

「……お願い…許して……」

 圭は夢中で、彼女のそこを触り続ける。
 僅かずつ、しかし確かに、そこは湿り気を帯びるようになる。

「……舞の……これが…舞の…」

圭は堪えきれず、彼女の太股を押し開き、じかにそこを観察する。
初々しく開く花弁は、彼の息が触れるだけで小さく震えるようだった。

「お尻の孔までよく見える…初めて見た……舞のこんなところ…」
「……いやぁ……見ないで……」
「濡れてるよ……ほら」

 圭は指を小さく動かし、わざと音を立ててみせる。
 それだけで舞は、恥ずかしさで気を失いそうになる。

「お願い…お兄ちゃん……わたし…恥ずかしい…」
「僕…舞があんなことするなんて……考えたことも無かった…」

 彼女が一人でしていたあの姿を思い起こしながら、
 彼は舞の恥丘へ手を差し入れ、縦筋をなぞってゆく。
 そして自分が彼女になったような感覚で、圭は舞の肉片を弄んだ。

「一人であんな風にしなくていいよ……僕がしてあげるから……」
「……そんな……いけない…こと…よ……」

 しかし彼女の体は熱く火照り、ともすれば官能に我を忘れそうにさえなる。

「いくよ…舞……大丈夫だよね……」
「なに……あ……んあっ…あ……っ!」

 初めての姦通は、彼女にとって頭の芯まで貫かれるような衝撃だった。
 弾けるように熱く波打つ下腹部の感覚と、そして経験のない異物感に、舞はただ寝台にしがみついて堪えた。
 それまで互いが、そんなことはけして有り得ないと思っていた事が、現実となっていた。

 彼女の秘壷に差し入れた男茎には、ちぎれそうに柔らかく、限りなく暖かい襞に包み込まれるような無上の感覚がつきまとい、圭はその喜びに溺れるようにただ腰を蠢かしつづける。
 そしてのしかかるように重なり、彼の動きに合わせて揺れる乳房を掴む。その柔肉は捕らえどころがないようでいてしかしその先端だけはしっかり摘めるほどに固くしこっていた。
 指先で弾くように転がせば、挿入の規則的な喘ぎに混じって、紛れもない悦びの声が漏れ出す。

「僕……舞を……いま…犯してるんだ……」
「……お兄ちゃんに……犯されて…る……わたし…犯されている…の……」

 その響きが背徳を呼び、舞はさらに声を上げる。
 圭の重みにいつしか彼女の下肢は開き、腰を突き上げるように誇張され、まるで彼を誘っているかのような姿態を見せていた。

「お兄ちゃん…お兄ちゃん………」
「舞……舞のここ…すごい…よ……僕…どうにかなりそうだ……」
「あ…あぁ………ん…あふ……あぁ、あ…」
「舞…は…どう?」
「……う…ん……いい……の……い…い……」

 腰を突き立て、激しく、時には小刻みに衝かれる様は、まるで獣の交尾のようだった。

「もう……もう駄目だよ…舞………このまま……いい?………」
「あぅ……あ…え……ええ……お兄ちゃんの……好きに……して……」

 それは彼女の本心からの言葉だった。
 その途端、圭のものがびくっと波打ち、熱い奔流が舞の膣道を襲う。
一杯まで貫かれ、捲れ込んだ彼女の襞は、震えるように痙攣していた。

 ……何故、それを拒むことはなかったのだろうと、舞はまだ覚めやらぬ心地の中で思う。

「ごめん…舞……こんなこと…するんじゃなかった」

 悔いるような彼に、舞は彼に身体を預け、今確かに思える気持ちを告げる。

「……いいの……お兄ちゃんだから……わたしの…お兄ちゃんだから…」
「でも……きっと、今までのようではいられない…」
「お兄ちゃん……後悔してる?」
「…わからない。僕は舞を傷つけてしまった。守るべき立場の僕が……」
「傷ついていないと言えば嘘になる……でも、それ以上に私は嬉しかった。
 お兄ちゃんが私を…女として見てくれたのだから……」
「それでも、やはり僕たちは兄妹だ。それが変わることはない。
 だが、僕は少しずつ僕から離れていく舞との絆を保つために、舞を……
 いや、こんな事を言うのはやめよう。
 こんな事は言い訳でしかない。
 やっぱり僕は舞のことが好きだから……
 こんな事は理由にならないかもしれない……でも…」

 圭の言葉に舞は小さく涙をこぼす。

「お兄ちゃん……私も…私もお兄ちゃんこと好き。
 兄として男として私はお兄ちゃんのこと大好き」
「舞……こんな僕を許してくれるのか?」
「……私も…たぶん心のどこかでこうなること望んでたんだと思う」
「舞……」

圭は舞の身体を包み込むように腕をまわす。

「…あったかい………お兄ちゃん……」

二人は幸福感に包まれたまま深い眠りへと落ちていった。

小説(転載)  ブルースター ~信じあう心~ 2/8

近親相姦小説
03 /16 2019
ブルースター ~信じあう心~

第二話

 

 舞は湯船に身体を横たえ、いつしか軽いまどろみに陥っていた。
 夢とも現実ともつかぬ意識の中で、彼女は友達に無理矢理渡されたあの本のことを思い出していた。
 もう開くつもりはなかったのに、気がつけばまた、彼女は貪るように先を読んでいた。

 ……物語の少女…異国の気高い血を引いている幼い娘は、今や男の欲望を叶えるための存在へと変貌していた。
 ゆっくりと押し開かれた性は、また少女をそれ無しではいられないようにもしていたのだった。
 今日も男は少女を抱きかかえ、そして薄いブラウスの上から幼い胸をまさぐり始める。
 男の求める唇にぎこちなく応えながら、小さな手は教えられた通りに彼の股間に潜り込んでゆく。

 男はその幼い身体を、指で、そして口で丹念に味わいながら、少女の手に包み込まれた自身から呼び起こされる官能を愉しむ。少女もまた、男の巧みな愛撫に身体を火照らせ、か細い喘ぎを漏らし、そしてほころび始めた蕾から初々しい蜜を流し始めるのだった。

「……それな…恥ずかしい…こと……」

 うわごとのように、掠れた声で舞は呟く。

 思い出すほどに、胸は切なげに脈打ち、下腹部が熱くなってゆくのを感じる。
 あのとき…部屋に来た兄から逃れるように風呂場へと脚を運び、そして下穿きをおろしたとき、冷たいものが糸を引きながら内股に張り付いたことを彼女は思い出す。
 染みになった下着を隠すようにたたみ、浴槽の縁でぬるついたそこを何度も洗い流しても、指が触れるたびに染み出してくるような感覚に、舞は激しい羞恥を覚えていた。

 浴槽の中で身体を清め終わり、こうして漫然と身を横たえていると、また、あの本の中の妄想が脳裏を駆け巡り、彼女の胸と、そして秘められた場所を苛んでゆく。
 やがて彼女の指が、そこを慰めるためにゆっくりと伸びてゆく。
 まどろみに白んだ頭が、もうそうする以外にないと告げているかのようだった。

 ……少女の狭く、清らかな膣道に自身を与え続け、男は少女に女の悦びを教え込む。
 絶え間ない官能に、やがて少女は男根に貫かれる快楽を覚え、ついには自分から脚を開き、導き挿れ、腰を蠢かすようにさえなる。

 しかし、男は少女の覚えた欲望をた易く満たすことはしなかった。
 彼の愛を受けるためにはただ奉仕し、尽くすことを覚えさせ、また堪えきれずに自らで慰めるようなことがあれば、酷い辱めが待っていた。
 しかしそんな性的な苛めにも、少女は新たな情欲を覚え、次第にそれを好んで求めるようになる。

 男の官能を刺激し、劣情のまま抱かれるために、少女はどこまでも淫らに変わってゆく。

 男と二人だけのその世界で、一日の全てを彼の為に尽くし、どのような求めにも、どのような辱めにも少女は応えた。
 男に荒々しく突き上げられ、激しく抱きしめられながら、彼の放つものに体内を満たされ、そして自分もまた果てるとき……少女は自分の心が満ち足りてゆくのを感じていた。

 生まれたそのときからずっと一人で生きてきた自分の、当たり前だと思っていたその寂しさが、狂おしい官能と共に薄れてゆく。
 また、一人になるのは堪えられなかった。
 だから、貪るように男を愛し、そしていつまでも愛されるために、少女は幼い肢体をどこまでも開いていくのだった。

 …そして、舞もまた、そんな少女の気持ちに合わせるかのように、まだ穢れを知らないその部分をなぞってゆく。
 普段なら、不安と怖れから進んでするようなことでなかったその行為は、物語と比べれば他愛もないことのように思えていた。
 いつしか彼女は、自らが少女の頃に戻ったような気持ちで、その頃は想像だにできなかった行いに身体を揺らしつづける。

「……あ……ん…」

 ゆっくりと、僅かに盛り上がった秘裂の上をなぞる指が、次第に規則的にうごめき、爪の先は時折襞の奥へと掻きいれられる。
 それが包皮に埋もれた突起に差し掛かるたびに、舞は張り詰めた声を漏らし、しなやかな上体を強張らせる。

「あ…あっ……ん……ん…」

 自分では、そんな淫らな娘でないと信じていた。

 しかし、彼女の指は次第に動きを強め、襞を掻き分け奥へと進もうとする。
 やがて中指の先がゆっくりとその部分に沈んでいき、舞はこれまで味わったことのない悦びに、乱れた声をあげる。

「……は…ぁ…ああ……ああっ…」

 ゆっくりと、そして規則的に、指先は肉孔に挿し込まれ、そして引き出される。
 湯の中に、ねっとりとしたのが溶け出し、一瞬陽炎のように揺らめいて消えてゆく。

「……わたし…わたし……こんな…いけない…こと……」

 禁忌だったはずのその行為に彼女は背徳を感じながら、しかしそれさえも官能へと変わり、果てのない悦びへと変わってゆく。

 少女はこんな高まりに溺れていったのだろうか……
 朦朧と定かならぬ頭で彼女は思う。
 しかし……異性を身体の奥底へと収め、絶頂に失禁さえする物語の少女は、舞の精一杯の戯れとは程遠いような気もするのだった。
 自分のこの指が、もし……想像でしか知らない、男性のそれであったのなら……

「んあっ……あ……い…い……いい…の……あぁ…ああぁ……」

 内向きに、慎ましやかに育ってきた彼女にとって、異性を強く意識したのはそれがはじめてのことだった。
 感じたことのない高まりに、心と体をうちふるわせ、しかしその先にある果てをまだ知らないまま、舞の脳裏に、もっとも親しい一人の異性が浮かんでは消えてゆく。

「……そんな…そんな……いけない…こと…よ……あ……だ…め……」

 否定しようとする言葉とは裏腹に、満ち足りた何かが、彼女の中に広がってゆくのを舞ははっきりと感じ取っていた。

小説(転載)  ブルースター ~信じあう心~ 1/8

近親相姦小説
03 /16 2019
ブルースター ~信じあう心~

第一話

 兄=圭  妹=舞

圭がベッドの上で本を読んでいると、舞が部屋に来た。

「お兄ちゃん、久しぶりに一緒に寝ようか?」
「ああ、いいよ」

 圭は頷いた。
 舞はそっと彼の横に入る。
 圭が灯りを消そうとすると、彼女は掛布の中で少し捲れた寝間着をそっと戻しながら、彼に言う。

「…本はもういいの?」
「うん……もう遅いしね…」

 圭は本を脇に寄せて横になった。
 それから暫く、兄妹は何も言わずに天井を見つめていた。
 寂然とした静けさの中で、ふと、舞が圭の傍に小さく頭を預ける。

「お兄ちゃん……やっぱり大きいね」

 昔から彼女は自分に甘えていた。
 目の目の妹と一緒に寝ていたのは、ついこの前のような気がする……

「……お兄ちゃん、何を考えているの?」
「……え、なんだろう……そんな風に見えたかな」
「…私にはいつだって何かを考えてるふうに見える……
 …たまには私の事を考えてくれているの」
「そんなこと……これでも結構気にしてるんだよ…いろいろと」

 具体的には何かと言われれば、実は言葉に詰まってしまう圭だった。
 しかし舞はそれ以上何も聞かず、少し嬉しそうに彼を見つめるのだった。

「…ねえ…お兄ちゃん…」

 舞は圭の腕をとり、そこに体を寄せる。
 寝間着越しに、柔らかな胸の感触と、母にも似た甘い微香が彼を包む。
 嗅ぎなれた筈のその匂いに、今の彼は僅かな幻惑を覚えていた。

「……お兄ちゃんは…いつまで私の側にいてくれるのかな………」

何か言葉を返そうとしたとき、舞は小さな寝息を立てていた。

 …いつまでも、穢れを知らないかのように見える妹……甘えるばかりだった彼女は、年を追う毎に美しく、可憐に変わっていった。
 しかし、そうであるほどに……彼女の無垢な姿を見るとき、そしてこんな風に触れ合っているとき、圭は自分の中に不純なものがある事を感じてしまう。
 それがなんであるのか、口にしてみようとすると怖くなり、 それ以上考えまいとする。

 しかし、この静けさの中の思いがけなかった二人だけの時間は、 彼の秘められた情動を呼び起こすのに十分な機会だった。
 今日と同じようなこんな夜に、幾度か覚えのある密かな悪戯を、彼はまた繰り返そうとしていた。
 圭は微かに甘い香りのするうなじに顔をよせ、そっとささやく。

「…舞、寝たのか?」

 何度か同じように呼びかけるが、なにも返ってくることはなかった。

 圭はそっと、自分の腕に寄り添うようにしている、形のよい膨らみの先に指を触れる。
 薄い寝間着越しに、その薄い突起が指先に感じられると、彼は指の腹でゆっくりと撫で続ける。

 やがて彼はその蕾に口を寄せ、唇の先でそっと挟みこむ。
 …寝間着を剥ぎ取り、露わになったそこを、幼児のように強く吸い上げ、思うさま舌で舐める……そんなふうにしたい衝動を抑えながら、しかし彼の舌の先はいつしか先端の僅かな窪みを味わっていた。

「…ん……」

 小さな声を立て、舞が小さく寝返る。
 圭は思わず身をすくめたが、やがてまた静寂が訪れる。

 …いつもは、それで終わるはずの悪戯だった。

 しかし、彼の欲求を留まらせることができなかった。
 自分の傍らで眠る妹が、欲望を感じさせる異性となってしまったことを、彼ははっきりと感じていた。
 そして、彼は抗えない好奇を満たすために、本能のままに掛布をそっとずらす。

 やがて、寝間着のすそを少しはだけた姿が圭の目に入る。
 暗がりの中で、白く細い太を露わにして子供のように眠るその姿に、圭は堪えられない情欲を募らせる。
 少しだらしなく開かれた彼女の自然な下肢に、圭は何かは小さな安堵を覚える。
 そしてそれ以上に、なにか彼女が自分を誘っているような気がして、 それを妹の純心を汚す行為の言い訳にしようとしていた。

「舞がいけないんだ……僕の気持ちも知らずに…こんな格好で……」

 圭は声に出さず呟きながら、舞の下肢の付け根へとゆっくり手を探り入れていった。
 寝間着を手繰り、下穿きの脇から指を潜らせると、いつか見たことのある、
 柔らかな恥丘に刻まれた縦筋に触れる。 興奮に震える指で、奥へとなぞってゆくと、やがて彼の指は彼女の太に挟まれ、 そしてやがて少し湿ったような抵抗を感じる。
 そこは生肉のような不思議な柔らかさと弾力のある部分だった。

「…これが……舞の……」

 半ば朦朧とした意識の中で、圭は舞の股間に差し入れた指の感触を味わい、そこにある造形を頭の中に描く。
 唇はいつしかまた彼女の乳房の先を啄み、薄い布越しに小さく吸い続けていた。
 まだ他の男には見られたことがないであろう柔肉に触れる指先が、じっとりとしたものに包まれ、唾液に湿った乳頭が口の中で大きく感じたとき、彼の腕を掴む指に力がこもり、舞の掠れるような吐息が、彼の耳元をくすぐる。

「…ん……ん……だ…め…………お兄ちゃん……」

 妹の小さくむずかるような声に、圭ははっと我に返る。
 自分が何をしていたのか定かでないまま、混乱した頭でその場を離れ、気がついたときには、彼は妹の部屋へと逃げ込んでいた。

 小躍りする鼓動を必死に押さえながら、脳裏には妹の最後の言葉がいつまでも巡る。
 あの時、自分の名を呼んだのは、あれは些細な寝言だったに違いなかった。
 そう信じたかった…… ふと、彼女を弄っていた指を見ると、そこには僅かにねっとりとしたものが残っていた。

 慌てて手を引いたあの時、細く光るものが彼女の太腿に糸を引いたことが、 今でも鮮明に記憶に残っている。

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。