相姦の螺[らせん]旋 -兄と妹の倒錯地獄-Episode8
近親相姦小説
「ねえユウキ、ねた?」
「・・・ううん」
「・・・いっしょに、ねても、いい?」
「なんでだよ・・・」
「・・・私、すごく、こわくって・・・」
「・・・」
「あの、その、夢の中でも、あいつにおそわれそうな気がして・・・」
「・・・けっこう、楽しんでたみたいだったけど」
「ユウキ、おねがい・・・」
「・・・」
でも、次にはもう私、ベッドの中にもぐりこんでた。
最初から、ユウキのOKをもらうつもりなんてなかった。
だって、自分のまくらもって、私の部屋を出てきてたから。今日はぜったいに、ひとり
はたえられないから。ユウキの返事がどっちでも、わがままを通すつもりだった。
「・・・ユウキ、おこってる・・・?」
ユウキはねがえりをうって、カベに向きあってる。私は、無表情なそのせなかに話し
かけるしか、なくなっていた。
「おこってるよね。私、自分を見失って、おしゃべりになって、その上、あんなこと・・・」
「おこってないよ・・・」
なんだか、会話をかわすことがムダなような気がした。じっさい、いまの質問の答えが
ウソじゃないコンキョはどこにもなかった。
”こわくって・・・”の正体は、中野先生や、中野先生にされたことだけじゃないのを、
私はわかってる。
今日、科学室で、何度も何度も芽生えては一瞬でからされていった、罪の意識。
ふとんかぶって目をつむって、暗闇にすっぽりつつまれたら、まちがいなく、おしつぶ
される。ユウキと話をしないかぎり、これが消えるはずがなかった。
でも、もう、言葉、なくなっちゃった。
沈黙が、横たわった。
数時間前の記憶が、じわっと浮き上がってくる。
「あっ、だめっ、だめっ、うああああっ!」
びちゃっ!びちゃっびちゃっ!ぱしゃっ、ぱしゃっ・・・
次の瞬間、私、気がついたら、かぶりついてた。オチンチンに。
っていうか、あのときから、ユウキがリモコンのオモチャでイっちゃって、先生が学生
ズボンをはぎ取ったあのときから私、どうかしはじめてて。ユウキのオチンチン汁のニオ
イが、えっちのときしか感じられないニオイが、科学室いっぱいにひろがって。
「はむ、はむ、はむ、」
とにかく、少しでも飲みたくて、ボッキの奥に残った最後のひとしずくまで、夢中ですい
だした。
「ほら、こっちもなめてキレイにしろ」
「むうんっ」
うしろがみがつかまれる。くちびるとオチンチンの間、あわつぶをつけた曲線が走る。
もう一本のボッキ、口の中に放りこまれる。
ぐじゅっ、ちゅっ、ぴちゅっ、
「んー、ん、ん、んふ・・・」
こんなのが、ユウキの中に入ってたんだ・・・
血管のすみずみまで血液に満たされて、パンパン。極限まで太く、長くなってて、鉄棒
みたいに、ガチガチ。やさしく舌でつつんであげなくちゃ、やさしくシゴいてあげなくちゃ、
タマタマまでやさしくもみもみしてあげなくちゃ、すぐにでもハレツしちゃいそうなのに・・・
こんなのが、ユウキの口の中、あばれてた。
信じられないけど、こんなのが、せまいオシリの中、荒らしまくってた。
そして、ユウキが、イった。
私の腕の中で、すごくつらそうな表情を浮かべた、ユウキ。先生のチンポ、オシリの中
にムリヤリつめこまれて、シャセイされてしまったユウキ。
それでも、私の手の中で、私のアソコにそうするように、オチンチンをビクンビクンに
して、たくさんたくさんネバネバを発射させた、ユウキ。
そんなユウキが、とてもキモチヨさそうに見えて、苦しそうな声がもれるくちびるが、
ヘンにエッチっぽくって、なんかむしょうに、うらやましくって・・・
舌の上、ユウキと先生の味がまじりあう。鼻の奥へたちのぼる香りが、ワレメのヨダレ
をしみ出させる。ヒダヒダがヒクヒクするのにつられて、オシリの穴が、プルプルって、
ふるえだす。
私にも・・・私にも、してほしい。
もうこれ以上、悪魔を閉じこめていられない。ユウキと同じように私にも、私のオシリ
にも、チンポをブチこんでほしい、私もユウキと同じようにに大声をはりあげて、感じま
くって、イキまくりたい・・・
「ほほー、ヘルス嬢ばりのフェラだな。ユキ、どうやらもう、欲しくてしょうがない様子
だなァ?」
ずりゅっ・・・ぽっ・・・
「あ、あん、チンポぉ・・・」
ゆっくりと、先生が私のアタマをはなす。
「チンポほしい、なんでもいいから、どのチンポでもいいから、オシリに入れてほしいよ
おっ・・・!」
「くっくっく、それがマジメな副会長様のセリフかァ?んん?ほら、これが欲しけりゃお
ねだりするんだよっ!ユウキの見てる前でよつんばいになるんだっ!」
ちらっと、ユウキの方を見た。
あおむけになったまま、下半身をハダカにされたまんま、うつろな目でこっちを見つめ
てた。
「・・・」
「・・・」
・・・私は、よつんばいになった。
先生に向けて、めいっぱいオシリを持ち上げた。
むしろ、ユウキに見てほしかった。ハズカシイところ、その目でじーっと見られたら、
よりいっそうキモチイイ、ぼんやりとそう考えていた。
「はやく、はやくくださいっ!コチコチのボッキチンチン、私のオシリにネジこんで、ゴリっ
ゴリに引っカキまわしてえっ!」
「よく言えたな。そら、じっくり味わえよっ!」
ぐぎゅっ、
「ああっ」
ごりゅごりゅごりゅごりゅっ!!
「ふっひゃああああっ!!」
カンタンに、あまりにもカンタンに、入っちゃった。マンコみたいに、ぬるっ・・・て、
入っちゃった・・・
「っああっ・・・いい、こっちのアナルも超一級だぜ、チンポ、もぎ取られそうだ・・・」
「はふっ、ふっ、ふ・・・」
あご、かくかくいってる。あごだけじゃない。氷づけにされたみたいに、全身ぶるぶる
になってる。オシリから、せなか、うなじ、アタマのてっぺん、ごう音を上げてブリザード
が通りすぎる。
痛み・・・たしかに、ある。
でも、ほんのかたすみに追いやられてる。このゾクゾクは、もっと、もっと、ちがう感
覚・・・
「ほらユキ、触ってみろよ、俺のチンポがユキのケツ穴に入ってること、自分で確かめて
みろ・・・」
先生の手が、私の手首をつかむ。誘導されるまま、私は”現場”にふれてみた。
「あ、あぁ・・・」
オシリと、オシリの間の、谷間。
ひとさし指と中指を、その谷間の奥へ、ゆっくりすべらせていった先にあったのは、
どくんっ、どくんって、熱いモノ。
点にしか見えない穴があるはずのその場所に、そびえ立った、モノ。
オチン・・・チンだ・・・こんなところに、オチンチン・・・ある・・・
「あ、あ・・・」
思わず二本の指で、つかんでしまった。
「ス・・・ゴイ・・・」
きゅっきゅっ、力をこめてみた。ぴくっぴくっ、コドウが私のノックに答える。
ふとももに先生のズボンが密着してる。ふにふにって、タマタマがおしつけられてるの
もわかる。ほんとに、これってほんとに・・・
「入っ・・・てる、私、私・・・オシ・・・リに、入ってるぅ・・・」
「くくっ、ユウキと同じこと言いやがって。なにからなにまでそっくりなヤツらだ。どうだ?
アナルでチンポを飲み込んだ感想は」
「きっ、きっ、きっ、」
「ん?」
「キモチ・・・イイ・・・」
「ふふふふ・・・」
「キモチイイの、オシリ、ギっチギチで、マンコみたいにビンビンにキモチイイの・・・」
「そうかそうか、それならいい記念日に、なったじゃねえか・・・」
「きねんび・・・きねんび・・・・?」
「生まれた年も、誕生日もいっしょ、童貞・処女を失った日もいっしょ、さらにその上、
アナル・バースデーまでお兄ちゃんといっしょになったんだ。ん?嬉しいだろ、ユキ?」
「きねんび・・・あなる・・・きねんび・・・」
先生のそのコトバ、なぜか私の中で、甘くひびいた。
生まれる前から、私とユウキはそばにいて、つねに、いっしょにキモチイイこと、覚えて、
いっしょに、エッチなカラダになって、そして今日、DNAに、逆らって、いっしょに、使っては
いけない、らせん階段、下りてしまった。
運命。
”キモチイイこと”と、”いけないこと”がびっしりからみついた、運命が、ふたりの間に
横たわっている、ふたりを結び上げている・・・
”記念日”っていうコトバが、私をそんな気持ちにさせる。
”運命”っていうキーワードが、うすぐらく蜜をはきだして、私をメロメロに酔わせる。
オシリのじんじん、どんどん、どんどん、大きくなっていく・・・!
「さあ、おひろめだ」
「あっ、あはぁっ!」
つながったまんま、かかえあげられる。
赤ちゃんにオシッコさせるようなカッコウ。足なんて、全開。アソコだって、右と左に
ひろがっちゃう。カイボウされるカエルみたいになった私を持ち上げながら、ふり返った
その先にいるのは・・・
「ほーらユウキ、見てみろ」
「・・・!・・・」
その大きなひとみ、さらに、おおきく、開く。
ざっくりとぬれた、赤いさけ目と、先生のカラダがつき刺さってる”出口”。
まんまるの黒目が、ただその二ヶ所の間を、行ったり来たり。
「あ・・・ン、ああ・・・ンっ」
文字通り、”なめるような視線”。
イメージ上の大きな”舌”が、サイボウのひとつひとつまでビンカンになった私の皮フの
はしからはしまで、なめつくしていく。ブリザード、もっとはげしくなる。
「ふふ、どうだよユウキ、このユキの有様。スケベだろ?興奮、するだろ?ユキもケツに
突っ込まれて、俺のチンポをぎゅんぎゅんに締め付けてきて、ヤラしい汁タラしてんだ。
みんな、お前といっしょなんだ・・・」
「・・・」
「・・・お兄ちゃん見て、私も、オシリに、入れちゃった。ボッキチンチン入れちゃった」
「・・・」
「すごく、すごく、キモチイイよ?お兄ちゃんが、チンポで私のマンコをカキまわすみたい
に、カラダじゅう、ビリビリするのぉっ!」
「ほらユキ、動くぞ?」
「あっ」
ずごんっ!ずごんずごんずごんずごんっ!
「ああっ!がっ、だっ、やっ!」
とつぜん動きだした、私のカラダ。
岩場をかけぬけるクルマみたい。オシリにつきつけられるするどい痛みと、期待通りの
甘い衝撃。突風のようないきおいで血管の先までシビレちゃう。今までの記憶すべてが
消去されてしまいそうなほど、はげしい出し入れ。
「おうっ、おうっ、狭いっ、キツキツだっ、締まるぅ!」
「はひっ、はひっ、さける、オシリ、さけちゃうよお・・・!」
そでを通しただけのブラウスが、ひらひら上下にむなしくゆれる。
くつ下とシューズだけがかぶさった両足が、かくんかくんと不規則なリズムをきざむ。
らんぼうにあばれるモノは、まるでオレンジ色に焼けた鉄の棒みたい。なんでこんなに
アツいんだろう。あのまっ赤な先っぽのせい?ぬりこめられたアヤしいクスリのせい?
それとも、私のオシリが、ただはしたないだけなのかな・・・
熱がワレメまで、伝わってきてる。ワレメがオシリに、ヤキモチ、焼いてる。
ずっこんっずっこんっずっこんっずっこんっずっこんっ!
・・・もういっこ、ほしい。
ミキサーにかかった脳みそで、思うこと。
あれも、入れたい。
私のカッコウ、私の声、私のニオイ、私の、他人とのセックス。五感すべてで吸収して
ギチギチにふくれ上がってる、チンポ。
ほんとは、あれが、ほしい。
いつもみたいに、いつものを、いつもの場所にこじ入れて、ツメの先までメロメロにし
たい・・・
「せんっ、せいっ、もっと、もっとチンチン、ほしいっ、マンコにもチンチン、ほしいん
ですっ・・・!」
「ふふ、始まったな?よくばりユキちゃん。それならお兄ちゃんに頼んでみな?いつも、
ジャンボソーセージごちそうしてくれるお兄ちゃんにようっ!」
「はぁっ、はぁっ、おにいっ、ちゃんっ、ちょうだい、ヌルヌルマンコに、おっきいの、ハメ
たいのぉっ・・・!」
「・・・」
「いっしょに、キモチっ、ヨクっ、なろっ?ねッ?おにいっ、ちゃんッ、」
「・・・」
「先生のだけじゃ、たりないのッ、いいでしょっ?おねがい、お兄ちゃあああんっ・・・!」
・・・ほんとは、あのとき、気がつかなければ、いけなかったのに。
ううん、そのずっと前から、オシリにおねだりするときに、ユウキとふたりで先生をお
しゃぶりさせられるときに、ユウキのことおさえつけろって言われたときに、先生に私が
ユウキをヘンタイ呼ばわりしたって言われたときに、オモチャとひきかえにヒミツをしゃ
べらされるときに、
ユウキのこと、かばってあげなくちゃ、いけなかったのに・・・
先生にかかえられながら、赤ちゃんみたいに両手をさしだした私から、
あのときユウキは、目を、そらした。
オチンチンは、おっきくなってた。
でも、私がだだをこねたあの瞬間から、ユウキは私の顔すら、見なくなってしまった。
「だって、しょうがなかったんだよ?」
私は、コアラみたいにして、ユウキによりそった。髪に鼻をおしあてて、手の中に股間
のふくらみをつかまえて。
「向こうには、ビデオあったし、あんなふうにアソコ、イジられっぱなしだったし・・・」
「・・・」
「ユウキだって、あんなにヒドイことされてもボッキ、しちゃったでしょ?」
「・・・」
「私たち、知らない間に、私たちが思ってる以上に、エッチなカラダになっちゃったんだ
よ・・・」
髪の香りは、私をここちよくむかえてくれた。
だきまくらにしたくなるような、あたたかいそのカラダ。さすってあげると、ひくん、
ひくんって、指のすきまで甘えるユウキ。
ぜんぶ、わかってる。
いいわけは自分勝手で、男の子の”カラダの方”にうったえるその手口は、ヒキョウ。
だけど、それは確信犯であることを、確信してる上でのこと。
私たち、これからどうなっちゃうんだろう・・・
当然つきまとう、重苦しい不安。
これ以上ないくらいの弱みをにぎられてしまってる。今日でおしまいなんて、まず考え
られない。きっとこれからふたりはそろって、まわりにかくさなければならないキズを、
たくさんつけられてしまう。
だからこそ、私はこうするしか、なかった。
「オシリ、犯して・・・」
「・・・え・・・?」
「私ね、あのときアイツに、言われた」
「・・・」
「”お前の体を征服した”って」
「・・・」
「口とアソコとオシリ、みんな入れたから、そうなんだって」
「ユキ・・・」
「ふざけんなって、思った。ホントだよ?だって、かくし撮りして、それを使って私たちを
おどして、さんざんもてあそんで、そんなヤツに、”征服した”なんて、言われたく、ない・・・」
「・・・」
「だからおねがい、私のオシリ、こわれるまで犯して?」
「・・・」
「ユウキのオチンチンで・・・私のオシリ、リセットして・・・」
ガバッ!
「ひゃっ・・・!」
起きあがる。うしろから私をつかまえる。パジャマのズボンと下着とをうばいとる。オシリ
の穴にくちびるをおしつける。
この間、1秒なかった。
ちゅぴちゅぴちゅぴっ
「あンっ、はぁンっ!」
動いてるっ、ユウキの舌、ぬれてる、あのヘンタイに汚くされたキタナイ穴、キレイに
してくれてる、キュっキュって、舌の先をしめつけちゃう・・・
ネコみたいに、うつぶせのまま腰をつきあげて、ユウキに準備してもらう。もっとヌルヌル
にして、もっと”入り口”をもみほぐして・・・
ぎゅっ、
あ、とうとう・・・
ヤケドしそうにアツいのが、ノック、した。
あとは、そのドアをたたきつぶして、侵入するだけ・・・
ず、るうっ!!
「・・・うあっ・・・」
一瞬、空間が真空になる。
そして、そのあとを追って、熱波がおしよせてくる・・・!
ずぐ!ずぐ!ずぐ!ずぐ!
あらためて、ものすごい感覚。
あまりにも強引すぎる、逆行。いつも、私のことをキモチヨクしてくれる肉のかたまり
が、極端にせまくて最低に汚い私の穴に突入してる。先生じゃとどかなかったとこまで、
とどいてる。前後にぬきさしするたびに、そらまめみたいな大きい先っぽが、オシリの
カベに引っかかって、内臓が引きずり出されそう。というより、そのままオシリから、カラダ
がまっぷたつに引きさかれてしまいそう、おなかまでとどいて、バラバラにはじけ飛んじゃ
いそう・・・!
「かっ、はっ、ゆっ、ユウキぃっ・・・!」
ぱちんっ、ぱちんっ・・・
返事なんて、ない。私のオシリとユウキのふとももがぶつかりあう音だけ。
無言のまま継続される、ユウキの”征服”。
もっと、して。イヤな記憶、ぜんぶ追い出して・・・
「ユキ」
「あ」
シーツにしがみついてた私をひきはがして、ユウキが腰を使いながらだきおこす。両腕
でガッチリおさえつけられる。
科学室と、逆転する立場。心をしめつける、恐怖と罪悪感。
目からとつぜん、なみだがあふれ落ちた。
「ユキ、キモチイイの?こんなことされて、キモチイイの?」
「っ・・・っ・・・」
「ユキ?」
「・・・うん、サイコーだよお・・・」
「・・・」
「オシリ、いいの、すっごくいいの、チンポ、熱くて、たまんないよおっ!」
「・・・くっ・・・」
否定、してほしかったのかも知れない。いらだったようにのどを鳴らしたユウキ。
あのとき自分がされたこと、どんなにいやがっても、つらくても、けっきょくは、シャセイ、
してしまった事実、すべてがまぼろしだって、私に証明してほしかったのかも知れない。
「あン、あ、もっとぉ、ユウキもっと、もっとグシャグシャにしてえっ・・・!」
でも、ウソはつけない。
ウソなんてつけないくらい、思考回路はオーバーヒートしてる。
オシリがもっと、ユウキのチンチン、求めてる。ユウキに、いっぱい、”征服”してほしいっ
て、うったえてる・・・!
ぐちゅ、ぐちゅ、
「あっ、はぅ、」
どろどろがはみ出してるワレメを、腰骨から現れた手がまさぐりはじめた。スパイスで
ぬりかためられたカイカンの中に、かすかな甘ずっぱさが舞いおりる。
ちゅぽっ・・・
「あ・・・」
でも、すぐに、引きぬかれてしまう。親指、中指、ひとさし指が、私の目の前でクモの巣を
作ってみせる。
「ユキ、こんなになってる。おしりを責められてるのに、ここはにちゃにちゃになってるん
だよっ・・・」
「んっ!んぅぅ・・・」
すくい取った蜜がからめられた指、しゃぶらされた。
私、こんなになってるんだ・・・
口の中に広がる、苦くて、クセのある、とってもエッチな味。舌先で感じる、自分たち
の現実。あのときの言葉とコトバ、もいちど、アタマに浮かび上がってくる。
記念日、か・・・
きょう私たち、世界でいちばんサイテーの、ヘンタイ兄妹になっちゃったんだ・・・
生まれる前から、こうなるの、決まってたのかなあ。私たち、双子どうしでおたがいの
カラダをむさぼりあって、あげくの果て、オシリの穴にオチンチン入れるまでになっちゃう
こと、みんな運命、だったのかなあ・・・
ぎしっぎしっぎしっぎしっ・・・
さっきから悲鳴を上げているベッド。でも、下にあるお父さんたちの部屋なんて頭の中
になかった。細かい心配は、生まれたその場でこなごなにくだかれる。
「あっあっ、お兄ちゃん、もっと、もっとヒドクしてえっ!」
「クっ、クっ、クっ、クぅぅっ・・・!」
いよいよ限界に達しはじめたピストン運動。耳もとで苦しそうなつぶやきをこぼしてる
お兄ちゃん。その声にさそわれるように、私のカラダも、天国に、ひきずりこまれてく・・・!
ずんっずんっずんっずんっずんっずんっずんっ!
「お兄ちゃんっ、おにいっ、おっ、おっ・・・」
これも、これも、クセになっちゃいそう、私、こんなことも、キモチイイ・・・!
「ううっ!」
びゅくんっ!
「あっ!ああああああぁぁっ・・・!」
びゅくっびゅくっ!どぷっ、どぷんっ・・・
スゴイの。
びっくりしたようにオチンチン、中であばれまくってるの。おなかに向かって、さらに
その先に向かって、いっぱいオチンチンが、シャセイしつづけてるの。ぶりゅぶりゅって
セーエキが、たくさんたくさん、ヌルヌルセーエキが、オシリのヒダヒダにぶつかるの。
穴の中、セーエキがあふれかえってるの・・・
「あっ・・・ふ・・・」
ば、さっ・・・
ふたりは、そのままの体勢でベッドにたおれこんでしまった。
オシリとオチンチンでつながったまま、眠りの底へ、落下していった・・・
「・・・ううん」
「・・・いっしょに、ねても、いい?」
「なんでだよ・・・」
「・・・私、すごく、こわくって・・・」
「・・・」
「あの、その、夢の中でも、あいつにおそわれそうな気がして・・・」
「・・・けっこう、楽しんでたみたいだったけど」
「ユウキ、おねがい・・・」
「・・・」
でも、次にはもう私、ベッドの中にもぐりこんでた。
最初から、ユウキのOKをもらうつもりなんてなかった。
だって、自分のまくらもって、私の部屋を出てきてたから。今日はぜったいに、ひとり
はたえられないから。ユウキの返事がどっちでも、わがままを通すつもりだった。
「・・・ユウキ、おこってる・・・?」
ユウキはねがえりをうって、カベに向きあってる。私は、無表情なそのせなかに話し
かけるしか、なくなっていた。
「おこってるよね。私、自分を見失って、おしゃべりになって、その上、あんなこと・・・」
「おこってないよ・・・」
なんだか、会話をかわすことがムダなような気がした。じっさい、いまの質問の答えが
ウソじゃないコンキョはどこにもなかった。
”こわくって・・・”の正体は、中野先生や、中野先生にされたことだけじゃないのを、
私はわかってる。
今日、科学室で、何度も何度も芽生えては一瞬でからされていった、罪の意識。
ふとんかぶって目をつむって、暗闇にすっぽりつつまれたら、まちがいなく、おしつぶ
される。ユウキと話をしないかぎり、これが消えるはずがなかった。
でも、もう、言葉、なくなっちゃった。
沈黙が、横たわった。
数時間前の記憶が、じわっと浮き上がってくる。
「あっ、だめっ、だめっ、うああああっ!」
びちゃっ!びちゃっびちゃっ!ぱしゃっ、ぱしゃっ・・・
次の瞬間、私、気がついたら、かぶりついてた。オチンチンに。
っていうか、あのときから、ユウキがリモコンのオモチャでイっちゃって、先生が学生
ズボンをはぎ取ったあのときから私、どうかしはじめてて。ユウキのオチンチン汁のニオ
イが、えっちのときしか感じられないニオイが、科学室いっぱいにひろがって。
「はむ、はむ、はむ、」
とにかく、少しでも飲みたくて、ボッキの奥に残った最後のひとしずくまで、夢中ですい
だした。
「ほら、こっちもなめてキレイにしろ」
「むうんっ」
うしろがみがつかまれる。くちびるとオチンチンの間、あわつぶをつけた曲線が走る。
もう一本のボッキ、口の中に放りこまれる。
ぐじゅっ、ちゅっ、ぴちゅっ、
「んー、ん、ん、んふ・・・」
こんなのが、ユウキの中に入ってたんだ・・・
血管のすみずみまで血液に満たされて、パンパン。極限まで太く、長くなってて、鉄棒
みたいに、ガチガチ。やさしく舌でつつんであげなくちゃ、やさしくシゴいてあげなくちゃ、
タマタマまでやさしくもみもみしてあげなくちゃ、すぐにでもハレツしちゃいそうなのに・・・
こんなのが、ユウキの口の中、あばれてた。
信じられないけど、こんなのが、せまいオシリの中、荒らしまくってた。
そして、ユウキが、イった。
私の腕の中で、すごくつらそうな表情を浮かべた、ユウキ。先生のチンポ、オシリの中
にムリヤリつめこまれて、シャセイされてしまったユウキ。
それでも、私の手の中で、私のアソコにそうするように、オチンチンをビクンビクンに
して、たくさんたくさんネバネバを発射させた、ユウキ。
そんなユウキが、とてもキモチヨさそうに見えて、苦しそうな声がもれるくちびるが、
ヘンにエッチっぽくって、なんかむしょうに、うらやましくって・・・
舌の上、ユウキと先生の味がまじりあう。鼻の奥へたちのぼる香りが、ワレメのヨダレ
をしみ出させる。ヒダヒダがヒクヒクするのにつられて、オシリの穴が、プルプルって、
ふるえだす。
私にも・・・私にも、してほしい。
もうこれ以上、悪魔を閉じこめていられない。ユウキと同じように私にも、私のオシリ
にも、チンポをブチこんでほしい、私もユウキと同じようにに大声をはりあげて、感じま
くって、イキまくりたい・・・
「ほほー、ヘルス嬢ばりのフェラだな。ユキ、どうやらもう、欲しくてしょうがない様子
だなァ?」
ずりゅっ・・・ぽっ・・・
「あ、あん、チンポぉ・・・」
ゆっくりと、先生が私のアタマをはなす。
「チンポほしい、なんでもいいから、どのチンポでもいいから、オシリに入れてほしいよ
おっ・・・!」
「くっくっく、それがマジメな副会長様のセリフかァ?んん?ほら、これが欲しけりゃお
ねだりするんだよっ!ユウキの見てる前でよつんばいになるんだっ!」
ちらっと、ユウキの方を見た。
あおむけになったまま、下半身をハダカにされたまんま、うつろな目でこっちを見つめ
てた。
「・・・」
「・・・」
・・・私は、よつんばいになった。
先生に向けて、めいっぱいオシリを持ち上げた。
むしろ、ユウキに見てほしかった。ハズカシイところ、その目でじーっと見られたら、
よりいっそうキモチイイ、ぼんやりとそう考えていた。
「はやく、はやくくださいっ!コチコチのボッキチンチン、私のオシリにネジこんで、ゴリっ
ゴリに引っカキまわしてえっ!」
「よく言えたな。そら、じっくり味わえよっ!」
ぐぎゅっ、
「ああっ」
ごりゅごりゅごりゅごりゅっ!!
「ふっひゃああああっ!!」
カンタンに、あまりにもカンタンに、入っちゃった。マンコみたいに、ぬるっ・・・て、
入っちゃった・・・
「っああっ・・・いい、こっちのアナルも超一級だぜ、チンポ、もぎ取られそうだ・・・」
「はふっ、ふっ、ふ・・・」
あご、かくかくいってる。あごだけじゃない。氷づけにされたみたいに、全身ぶるぶる
になってる。オシリから、せなか、うなじ、アタマのてっぺん、ごう音を上げてブリザード
が通りすぎる。
痛み・・・たしかに、ある。
でも、ほんのかたすみに追いやられてる。このゾクゾクは、もっと、もっと、ちがう感
覚・・・
「ほらユキ、触ってみろよ、俺のチンポがユキのケツ穴に入ってること、自分で確かめて
みろ・・・」
先生の手が、私の手首をつかむ。誘導されるまま、私は”現場”にふれてみた。
「あ、あぁ・・・」
オシリと、オシリの間の、谷間。
ひとさし指と中指を、その谷間の奥へ、ゆっくりすべらせていった先にあったのは、
どくんっ、どくんって、熱いモノ。
点にしか見えない穴があるはずのその場所に、そびえ立った、モノ。
オチン・・・チンだ・・・こんなところに、オチンチン・・・ある・・・
「あ、あ・・・」
思わず二本の指で、つかんでしまった。
「ス・・・ゴイ・・・」
きゅっきゅっ、力をこめてみた。ぴくっぴくっ、コドウが私のノックに答える。
ふとももに先生のズボンが密着してる。ふにふにって、タマタマがおしつけられてるの
もわかる。ほんとに、これってほんとに・・・
「入っ・・・てる、私、私・・・オシ・・・リに、入ってるぅ・・・」
「くくっ、ユウキと同じこと言いやがって。なにからなにまでそっくりなヤツらだ。どうだ?
アナルでチンポを飲み込んだ感想は」
「きっ、きっ、きっ、」
「ん?」
「キモチ・・・イイ・・・」
「ふふふふ・・・」
「キモチイイの、オシリ、ギっチギチで、マンコみたいにビンビンにキモチイイの・・・」
「そうかそうか、それならいい記念日に、なったじゃねえか・・・」
「きねんび・・・きねんび・・・・?」
「生まれた年も、誕生日もいっしょ、童貞・処女を失った日もいっしょ、さらにその上、
アナル・バースデーまでお兄ちゃんといっしょになったんだ。ん?嬉しいだろ、ユキ?」
「きねんび・・・あなる・・・きねんび・・・」
先生のそのコトバ、なぜか私の中で、甘くひびいた。
生まれる前から、私とユウキはそばにいて、つねに、いっしょにキモチイイこと、覚えて、
いっしょに、エッチなカラダになって、そして今日、DNAに、逆らって、いっしょに、使っては
いけない、らせん階段、下りてしまった。
運命。
”キモチイイこと”と、”いけないこと”がびっしりからみついた、運命が、ふたりの間に
横たわっている、ふたりを結び上げている・・・
”記念日”っていうコトバが、私をそんな気持ちにさせる。
”運命”っていうキーワードが、うすぐらく蜜をはきだして、私をメロメロに酔わせる。
オシリのじんじん、どんどん、どんどん、大きくなっていく・・・!
「さあ、おひろめだ」
「あっ、あはぁっ!」
つながったまんま、かかえあげられる。
赤ちゃんにオシッコさせるようなカッコウ。足なんて、全開。アソコだって、右と左に
ひろがっちゃう。カイボウされるカエルみたいになった私を持ち上げながら、ふり返った
その先にいるのは・・・
「ほーらユウキ、見てみろ」
「・・・!・・・」
その大きなひとみ、さらに、おおきく、開く。
ざっくりとぬれた、赤いさけ目と、先生のカラダがつき刺さってる”出口”。
まんまるの黒目が、ただその二ヶ所の間を、行ったり来たり。
「あ・・・ン、ああ・・・ンっ」
文字通り、”なめるような視線”。
イメージ上の大きな”舌”が、サイボウのひとつひとつまでビンカンになった私の皮フの
はしからはしまで、なめつくしていく。ブリザード、もっとはげしくなる。
「ふふ、どうだよユウキ、このユキの有様。スケベだろ?興奮、するだろ?ユキもケツに
突っ込まれて、俺のチンポをぎゅんぎゅんに締め付けてきて、ヤラしい汁タラしてんだ。
みんな、お前といっしょなんだ・・・」
「・・・」
「・・・お兄ちゃん見て、私も、オシリに、入れちゃった。ボッキチンチン入れちゃった」
「・・・」
「すごく、すごく、キモチイイよ?お兄ちゃんが、チンポで私のマンコをカキまわすみたい
に、カラダじゅう、ビリビリするのぉっ!」
「ほらユキ、動くぞ?」
「あっ」
ずごんっ!ずごんずごんずごんずごんっ!
「ああっ!がっ、だっ、やっ!」
とつぜん動きだした、私のカラダ。
岩場をかけぬけるクルマみたい。オシリにつきつけられるするどい痛みと、期待通りの
甘い衝撃。突風のようないきおいで血管の先までシビレちゃう。今までの記憶すべてが
消去されてしまいそうなほど、はげしい出し入れ。
「おうっ、おうっ、狭いっ、キツキツだっ、締まるぅ!」
「はひっ、はひっ、さける、オシリ、さけちゃうよお・・・!」
そでを通しただけのブラウスが、ひらひら上下にむなしくゆれる。
くつ下とシューズだけがかぶさった両足が、かくんかくんと不規則なリズムをきざむ。
らんぼうにあばれるモノは、まるでオレンジ色に焼けた鉄の棒みたい。なんでこんなに
アツいんだろう。あのまっ赤な先っぽのせい?ぬりこめられたアヤしいクスリのせい?
それとも、私のオシリが、ただはしたないだけなのかな・・・
熱がワレメまで、伝わってきてる。ワレメがオシリに、ヤキモチ、焼いてる。
ずっこんっずっこんっずっこんっずっこんっずっこんっ!
・・・もういっこ、ほしい。
ミキサーにかかった脳みそで、思うこと。
あれも、入れたい。
私のカッコウ、私の声、私のニオイ、私の、他人とのセックス。五感すべてで吸収して
ギチギチにふくれ上がってる、チンポ。
ほんとは、あれが、ほしい。
いつもみたいに、いつものを、いつもの場所にこじ入れて、ツメの先までメロメロにし
たい・・・
「せんっ、せいっ、もっと、もっとチンチン、ほしいっ、マンコにもチンチン、ほしいん
ですっ・・・!」
「ふふ、始まったな?よくばりユキちゃん。それならお兄ちゃんに頼んでみな?いつも、
ジャンボソーセージごちそうしてくれるお兄ちゃんにようっ!」
「はぁっ、はぁっ、おにいっ、ちゃんっ、ちょうだい、ヌルヌルマンコに、おっきいの、ハメ
たいのぉっ・・・!」
「・・・」
「いっしょに、キモチっ、ヨクっ、なろっ?ねッ?おにいっ、ちゃんッ、」
「・・・」
「先生のだけじゃ、たりないのッ、いいでしょっ?おねがい、お兄ちゃあああんっ・・・!」
・・・ほんとは、あのとき、気がつかなければ、いけなかったのに。
ううん、そのずっと前から、オシリにおねだりするときに、ユウキとふたりで先生をお
しゃぶりさせられるときに、ユウキのことおさえつけろって言われたときに、先生に私が
ユウキをヘンタイ呼ばわりしたって言われたときに、オモチャとひきかえにヒミツをしゃ
べらされるときに、
ユウキのこと、かばってあげなくちゃ、いけなかったのに・・・
先生にかかえられながら、赤ちゃんみたいに両手をさしだした私から、
あのときユウキは、目を、そらした。
オチンチンは、おっきくなってた。
でも、私がだだをこねたあの瞬間から、ユウキは私の顔すら、見なくなってしまった。
「だって、しょうがなかったんだよ?」
私は、コアラみたいにして、ユウキによりそった。髪に鼻をおしあてて、手の中に股間
のふくらみをつかまえて。
「向こうには、ビデオあったし、あんなふうにアソコ、イジられっぱなしだったし・・・」
「・・・」
「ユウキだって、あんなにヒドイことされてもボッキ、しちゃったでしょ?」
「・・・」
「私たち、知らない間に、私たちが思ってる以上に、エッチなカラダになっちゃったんだ
よ・・・」
髪の香りは、私をここちよくむかえてくれた。
だきまくらにしたくなるような、あたたかいそのカラダ。さすってあげると、ひくん、
ひくんって、指のすきまで甘えるユウキ。
ぜんぶ、わかってる。
いいわけは自分勝手で、男の子の”カラダの方”にうったえるその手口は、ヒキョウ。
だけど、それは確信犯であることを、確信してる上でのこと。
私たち、これからどうなっちゃうんだろう・・・
当然つきまとう、重苦しい不安。
これ以上ないくらいの弱みをにぎられてしまってる。今日でおしまいなんて、まず考え
られない。きっとこれからふたりはそろって、まわりにかくさなければならないキズを、
たくさんつけられてしまう。
だからこそ、私はこうするしか、なかった。
「オシリ、犯して・・・」
「・・・え・・・?」
「私ね、あのときアイツに、言われた」
「・・・」
「”お前の体を征服した”って」
「・・・」
「口とアソコとオシリ、みんな入れたから、そうなんだって」
「ユキ・・・」
「ふざけんなって、思った。ホントだよ?だって、かくし撮りして、それを使って私たちを
おどして、さんざんもてあそんで、そんなヤツに、”征服した”なんて、言われたく、ない・・・」
「・・・」
「だからおねがい、私のオシリ、こわれるまで犯して?」
「・・・」
「ユウキのオチンチンで・・・私のオシリ、リセットして・・・」
ガバッ!
「ひゃっ・・・!」
起きあがる。うしろから私をつかまえる。パジャマのズボンと下着とをうばいとる。オシリ
の穴にくちびるをおしつける。
この間、1秒なかった。
ちゅぴちゅぴちゅぴっ
「あンっ、はぁンっ!」
動いてるっ、ユウキの舌、ぬれてる、あのヘンタイに汚くされたキタナイ穴、キレイに
してくれてる、キュっキュって、舌の先をしめつけちゃう・・・
ネコみたいに、うつぶせのまま腰をつきあげて、ユウキに準備してもらう。もっとヌルヌル
にして、もっと”入り口”をもみほぐして・・・
ぎゅっ、
あ、とうとう・・・
ヤケドしそうにアツいのが、ノック、した。
あとは、そのドアをたたきつぶして、侵入するだけ・・・
ず、るうっ!!
「・・・うあっ・・・」
一瞬、空間が真空になる。
そして、そのあとを追って、熱波がおしよせてくる・・・!
ずぐ!ずぐ!ずぐ!ずぐ!
あらためて、ものすごい感覚。
あまりにも強引すぎる、逆行。いつも、私のことをキモチヨクしてくれる肉のかたまり
が、極端にせまくて最低に汚い私の穴に突入してる。先生じゃとどかなかったとこまで、
とどいてる。前後にぬきさしするたびに、そらまめみたいな大きい先っぽが、オシリの
カベに引っかかって、内臓が引きずり出されそう。というより、そのままオシリから、カラダ
がまっぷたつに引きさかれてしまいそう、おなかまでとどいて、バラバラにはじけ飛んじゃ
いそう・・・!
「かっ、はっ、ゆっ、ユウキぃっ・・・!」
ぱちんっ、ぱちんっ・・・
返事なんて、ない。私のオシリとユウキのふとももがぶつかりあう音だけ。
無言のまま継続される、ユウキの”征服”。
もっと、して。イヤな記憶、ぜんぶ追い出して・・・
「ユキ」
「あ」
シーツにしがみついてた私をひきはがして、ユウキが腰を使いながらだきおこす。両腕
でガッチリおさえつけられる。
科学室と、逆転する立場。心をしめつける、恐怖と罪悪感。
目からとつぜん、なみだがあふれ落ちた。
「ユキ、キモチイイの?こんなことされて、キモチイイの?」
「っ・・・っ・・・」
「ユキ?」
「・・・うん、サイコーだよお・・・」
「・・・」
「オシリ、いいの、すっごくいいの、チンポ、熱くて、たまんないよおっ!」
「・・・くっ・・・」
否定、してほしかったのかも知れない。いらだったようにのどを鳴らしたユウキ。
あのとき自分がされたこと、どんなにいやがっても、つらくても、けっきょくは、シャセイ、
してしまった事実、すべてがまぼろしだって、私に証明してほしかったのかも知れない。
「あン、あ、もっとぉ、ユウキもっと、もっとグシャグシャにしてえっ・・・!」
でも、ウソはつけない。
ウソなんてつけないくらい、思考回路はオーバーヒートしてる。
オシリがもっと、ユウキのチンチン、求めてる。ユウキに、いっぱい、”征服”してほしいっ
て、うったえてる・・・!
ぐちゅ、ぐちゅ、
「あっ、はぅ、」
どろどろがはみ出してるワレメを、腰骨から現れた手がまさぐりはじめた。スパイスで
ぬりかためられたカイカンの中に、かすかな甘ずっぱさが舞いおりる。
ちゅぽっ・・・
「あ・・・」
でも、すぐに、引きぬかれてしまう。親指、中指、ひとさし指が、私の目の前でクモの巣を
作ってみせる。
「ユキ、こんなになってる。おしりを責められてるのに、ここはにちゃにちゃになってるん
だよっ・・・」
「んっ!んぅぅ・・・」
すくい取った蜜がからめられた指、しゃぶらされた。
私、こんなになってるんだ・・・
口の中に広がる、苦くて、クセのある、とってもエッチな味。舌先で感じる、自分たち
の現実。あのときの言葉とコトバ、もいちど、アタマに浮かび上がってくる。
記念日、か・・・
きょう私たち、世界でいちばんサイテーの、ヘンタイ兄妹になっちゃったんだ・・・
生まれる前から、こうなるの、決まってたのかなあ。私たち、双子どうしでおたがいの
カラダをむさぼりあって、あげくの果て、オシリの穴にオチンチン入れるまでになっちゃう
こと、みんな運命、だったのかなあ・・・
ぎしっぎしっぎしっぎしっ・・・
さっきから悲鳴を上げているベッド。でも、下にあるお父さんたちの部屋なんて頭の中
になかった。細かい心配は、生まれたその場でこなごなにくだかれる。
「あっあっ、お兄ちゃん、もっと、もっとヒドクしてえっ!」
「クっ、クっ、クっ、クぅぅっ・・・!」
いよいよ限界に達しはじめたピストン運動。耳もとで苦しそうなつぶやきをこぼしてる
お兄ちゃん。その声にさそわれるように、私のカラダも、天国に、ひきずりこまれてく・・・!
ずんっずんっずんっずんっずんっずんっずんっ!
「お兄ちゃんっ、おにいっ、おっ、おっ・・・」
これも、これも、クセになっちゃいそう、私、こんなことも、キモチイイ・・・!
「ううっ!」
びゅくんっ!
「あっ!ああああああぁぁっ・・・!」
びゅくっびゅくっ!どぷっ、どぷんっ・・・
スゴイの。
びっくりしたようにオチンチン、中であばれまくってるの。おなかに向かって、さらに
その先に向かって、いっぱいオチンチンが、シャセイしつづけてるの。ぶりゅぶりゅって
セーエキが、たくさんたくさん、ヌルヌルセーエキが、オシリのヒダヒダにぶつかるの。
穴の中、セーエキがあふれかえってるの・・・
「あっ・・・ふ・・・」
ば、さっ・・・
ふたりは、そのままの体勢でベッドにたおれこんでしまった。
オシリとオチンチンでつながったまま、眠りの底へ、落下していった・・・