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小説(転載) 相姦の螺[らせん]旋 -兄と妹の倒錯地獄-Episode4

近親相姦小説
10 /21 2019
「失礼します。生徒会室のカギを返しにきました」
 生徒総会が近い。今日はその準備でおそくまで残っていた。そして、教室に忘れ物を
取りにいくついでに、カギを返しに職員室にきた。
「お、脇坂。この時間まで仕事だったのか」
「はい。今日は先生が学校のカギを閉めるんですか?」
「まあな」
 ひとり職員室にいたのは担任の中野先生だった。理科を教えている。いつもジョークの
たえないような明るい先生。
「なにしてるんですか?」
「ああ、小テスト作ってた」
「あ、やった、いーところにきちゃった」
「バーカ、見せるわきゃねーだろ。あ、そうだ。かわりにと言ってはなんだけど、ちょっと
この前おもしろいもんが撮れたんだ。あとでみんなにも見せようかと思ってたんだけど。
見てみるか?」
 いきなりそういって、ハンディカムをカバンから取り出す先生。
「え・・・?」
 なんか、ヘン、かな。
 いままで先生が、ホームビデオを見せたりするようなことなんて、なかった。でも、べつ
に拒否する理由もないし。またいつものように、私たちを笑わせてくれるものなのかも
知れないし。
「えー、なんですか?」
「このモニターで見れるから」
 ハンディカムがさし出される。なにげなく受け取って、小さい液晶画面、見てみる・・・


 えっ、なんだろ、どこだろ、ここ。だれかいる。黒い服、学生服?そのそばにもだれか
いるみたい・・・まんなかあたりに白いものがある。トイレ、みたいな、あっ、これって本当
にトイレだ・・・
「あっ・・・」
 この人の、下半身、はだか?・・・
「あ・・・あ・・・」
 これって、まさか、もしかして・・・
「うそ・・・っ、」
 その瞬間、だきつかれる。うしろから。まるでその一言が合図だったかのように。
「いやっ、なっ、なにっ・・・?」
「ふふ、よく撮れてるだろ?わかるか?ドアの上についてるフックの先端だよ。あそこに
カメラを仕掛けたんだ。あとは電波で飛ばして、下の駐車場の車の中で受信して録画
するってわけだ。初めてアノ声を聞いたときは驚いたよ。まさか現実にあんなことをする
奴がいるなんてなあ。しかも何度も。そこでピンときたんだ。これを撮れば楽しいことに
なるってな。いつかは見せようと思っていたけど、まさか、こんなに早く、脇坂の方から
寄ってきてくれるとはな」
 早口で、よどみなく、耳もとでささやかれる、信じられないような事実。ウソをついたのが
バレてしまった時みたい。おなかつめたい。足のふるえ、止まらない。
「実際はちゃんと音も録れてるんだ。ユキ、お前キモチイイ声出してくれんじゃねえか。
ん?それにそのお口からあんなスケベな言葉、チンポだの、マンコだのってよう」
 画面では体の位置が変わったところ。足をかかえられて、私がバカみたいに感じてる。
のぼせたような顔をして、よだれをたらしてる。
 ぜんぶ、バレていた。
 それどころか、じっくり、鑑賞されていた。声と音、聞かれていた。
 でも、カメラの映像から目をはなすことは、できなかった。いま目をはなしてしまった
ら、その時点ですべてが悪い方向へすべり出してしまうような、そんな気がした。
「お勉強や生徒会活動をマジメに取り組むのは結構だけどよ、息抜きに、近親相姦、学校
で楽しまれたんじゃたまったもんじゃないぜ」
 ふたつの制服の動きが止まったところで、ビデオは終わっていた。私は静かにハンディ
カムを下ろす。
「あ・・・う・・・あ・・・」
 絶望、あせり、不安、クツジョク、恥ずかしさ、
 ありとあらゆる感情が、うす暗く頭の中をうめつくしていく。今ここに立っていられる
のは、先生にささえられているから。ただ、それだけ。
「さ、まずどうして欲しいかはわかるだろう?ユウキにやったように、俺にもフェラって
くれよ」
 耳もと、ゾッ・・・とするような言葉を残して、やっと先生が、はなれた。
 とたんに、立ちくらみ。足もとがふらふら。
「あ、あ・・・」
 うそ、そんな、うそ、そんな・・・
「ほら、突っ立ってんじゃねえよ」
 先生は、もうイスに深く腰かけてる。せなかをそらせて、おおまたびらきで。
「さっさと動くんだ」
 私を、呼んでる。私を座らせたいらしい、ひざとひざの間の床を足で鳴らして。
 先生が、おもむろにチャックを下ろす。こっちに向けられてる、スケベったらしい視線
と、無理して作ったみたいなゆるんだ口もとが、気色悪い。
「ほーら・・・」
 ずるりっ・・・
「やっ・・・!」
 思わず、顔をおおった。
 だって、だって、オチンチンなのに、黒っぽくて、きたない。ユウキみたいにすっとして
ない。ぐにゃって曲がってる。はなれてるのに、ニオイが鼻に、入りこんでくる。気持ち
悪い。あんなの、あんなのオチンチンじゃ、ない・・・
「なーに純情ぶってんだ、ユキ?」
「だって、やっ、や、」
「お前、好きなんだろ?じゅっ・・・ぼじゅぼに、おしゃぶりするのがよ・・・」
「そんなっ・・・!」
 ・・・逆らうことは、できない・・・
 それは、だれにでもわかる暗黙の了解。それはわかってる、けど・・・
 こんなの、いや・・・ぜったいに・・・いや・・・
「このビデオを公開されたら、被害者になるのは、お前だけじゃ、ないだろ?」
「・・・!」
 ・・・ユウキ・・・
「ほら、ユキ・・・」
「・・・」
「・・・そう、最初っから言うこと聞いてりゃいいんだよ」
 ユウキの顔が、うかんだ。
 私は、ふるえるひざを、床につくしか、なかった・・・
「うう」
 こげちゃから、黒みがかった、あかむらさきへのグラデーション。
 人体模型の”肺”の下に、カミナリのような血管がかけめぐる。そのまわりを取り囲む
邪悪なかんじのモワモワした、毛。顔が近づくと、そのニオイはさらに鮮明に、そして強
烈になる。それに、表面には、なにか白いモノがこびりついている。
 汚物。
 それ以外に、これを表現する言葉は見つけられない。
「俺はフェミニストだからな、無理矢理にってのは嫌いなんだ・・・ほら、早くしろ。歯はたて
るなよ・・・?」
 自分から口に運ばなければならない、クツジョク。
 でも。ほかに道は、残されていない。
「ふぅぅ・・・」
 しかた、ないから。あんなところ、撮られちゃってるから。私のため、だけじゃ、ないん
だから・・・
 親指とひとさし指で、そっとつまんで、私は、固くかみしめていたくちびるを、おそる
おそる、開いた。
 十四年間の人生で、二人目の、フェラチオ。
 目を閉じて、呼吸も止めて、顔を、近づけて・・・
「あ・・・ん・・・」
「おおう」
 ぴくくっ!
 先生の体が、私の舌の上で、はねあがる。
 なに・・・これ・・・
 入れた瞬間、口の中に広がる、感覚。
 ユウキの時より、ヒドイ・・・
「おぅえっ・・・」
 最低。
 すぐに、おなかの奥からはき気がおそってくる。思わず、なみだ、あふれ出す。
 あの独特の、味だとか、悪臭だとか、口の中でモゾモゾ動きまわるカンショクだとか。
ユウキになんどもしてあげてるから、ガマンできるはずって、思っていた。
 けど・・・甘かった。
 ”これ”は、汚物。表現の問題じゃなくて、汚物、そのもの。
 胃液が逆流をせがむ。必死に私はそれをなだめる。ガマンしなくちゃいけないこと、
どんどん多く、どんどん大きく、なっていく・・・
「おぅぅ・・・ぐぅぅぅ・・・」
 むかえ入れてしまった、二本目の、オチンチン。
 でもそれは、ユウキのより、小さい。口のカンショクで、わかる。
 オトナの、クセに・・・
 なぜだかそれだけが唯一の救いになるような気がしてる。心の中でバカにしながら、
くやしさをかみ殺す。ほんのささいでも、支えになりそうなことを見つけながらじゃなく
ちゃ、こんなゴーモン、たえられない。
「おら、もっと、舌を使ってしゃぶれ」
「んぐっ・・・」
「ユウキみたいに声が出るくらい、きちんとなめてくれよ・・・」
 こんなの、イヤ。イヤだけど・・・
「ん、ぐ、」
 くちゅっ
「・・・ほぉう、いいぞ」
 くちゅっ・・・くちゅ・・・くちゅくちゅっ・・・
 時間がたつにつれて、少しずつ、コイツの言いなりになっていってしまう。それこそ、
先生が授業で言ってた、肉食動物にちっ息死させられる、草食動物みたいに。
 舌をすべらせると、あの、口にする前の映像、よみがえってしまう。
 あれが私の舌に、私ののどに、私のおなかの中に・・・
「んー、んー・・・」
「ああ、いいぞ。今までの女の中で、一番お前の口ん中がキモチイイ。くくくくっ」
 うるさい。アンタみたいなヤツのいちばんになんて、死んでもなりたくない・・・
「さあ、もっと顔をこっちに見せて・・・」
 なにも考えず、視線、あげてしまった。それは、教師に指示された生徒としての、反射
的な反応だった。
 ジ----------・・・
「あっ・・・」
 目の前にあったのは、カメラの、レンズ。
「いやっ!」
「おっと、口を離すんじゃない、ずっと続けてるんだっ!」
「んぐっ!ふぐうっ!」
「目もそらすな!こっち向いてろよ?言うとおりにしないとどうなるかわかってんな?校内
でアノ声を放送したり、画像をプリントアウトして学校中に掲示したり、インターネットに
実名入りで公開したり・・・いろいろ手は考えてんだぞっ?」
「んおおおうっ!」
 平然と話して聞かされる、ヒキョウな手口の数々。
 前歯で思いっきり、かみちぎってやりたい・・・
 何度も実行しかけてはやめる、その衝動。きっとそうすれば、気持ちもスカッとするに
ちがいない。
 でも、いま聞かされたことが現実になってしまったら、だれにもひたかくしにしてきた
ひみつ、学校中にバラされてしまったら・・・
 ともだちの、目、先輩、後輩、先生たちの、顔、お父さん、お母さん・・・
 こわかった。
 だから、私にそんなこと、できるわけ、なかった。
「うううぅ・・・」
 ちゅくっ、ちゅるる・・・
「んッ、フッ、そうだ。ふふ、いい子だ」
 先生が、私の髪をなでる。口もとに残酷な笑みを浮かべながら。
「さあ、その大きい目でこっちを見るんだ・・・」
 髪をなでていた手、いつの間にか、指に髪の毛、からめはじめる。
「ほら、頭を動かすんだ・・・」
「んっ、んっ・・・?」
 髪が、引っぱられる。その直後、頭をおされて引きよせられる・・・!
「んっんっんっんっ!」
 ぢゅぼっぢゅぼっぢゅぼっぢゅぼっ!
「ハァ、ハァ、いい、いい、ユキのくちびるに、俺のチンポ、出入りしてる・・・!」
 強制的に、逆ピストン。
 アタマが、ぐしゃぐしゃにシェイクされてオカしくなりそう。目の前がぐるぐるまわって
る・・・!
「ううっ!ああ、ユキ、やれば、できるじゃないか。お前の舌、動いてる、のどに、吸い
込まれるぅっ・・・!」
 うそ、なんで・・・?
 本能的に。
 それ以外にいいわけが見当たらない。
 何百回もユウキをおしゃぶりしてきたこの口が、勝手にコイツのオチンチンをレロレロ
してしまってる。自分から進んで、頭を前後に動かしてしまってる。あの、なまあたたか
い液体をしぼりだすように、ひたすら吸いついてしまってる・・・!
 こんなの、自分じゃないっ・・・
 数え切れないくらいの経験の中で、すっかりエッチな体になってた?
 まるで自分の体じゃないみたい。信じられない。
 じゅぱっ、じゅぱっ、じゅぱっ!
「ああ、そう、もっと速く、もっと速く動かしてくれ、もっともっと!」
 要求されたら、答えてしまう。
 子供がキャンディにしゃぶりつくみたいに、頭を前後させてしまう。きゅうきゅうに吸い
ついてしまう。うらすじ、なめちゃう。ワレメ、チロチロしちゃう・・・自然とスラスラ出てきて
しまう、ユウキをイかせるためだけに私の体にインプットされてきた、「てくにっく」。
 はき気をもよおすほど、イヤなのに、こんなヤツをヨロコばせるために、がんばって
しまうカラダが、ゆるせなかった。
 じゅぶっ!じゅぶっ!じゅぶっ!じゅぶっ!
「っああ!凄い、イキそうだっ!ユキ、いま口の中に出してやるぞ。ちゃんと全部飲み干
せよっ!」
「ぐぐうぅっ!ううううぅっ!」
 びゅびゅびゅびゅびゅびゅっ!
「ああああああっ!」
 ごくんっ、ごくんっ、ごくん・・・っくんっ・・・
 私、コイツのセーエキ、飲んだりなんかしてる・・・
 口の中ではげしくのたうちまわってる。つぎつぎと、大量のセーエキがのどに流しこまれ
てる・・・!
 わざとらしく先生が、腰をグイグイと前後させる。私の顔に、しめり気をまとった肌が
密着する。
 本当に、つき飛ばしてただはき出したい気持ちだった。そのままベットリはりついて
固まってしまいそうなほど、ノドにからみついてくるセーエキ。コイツのヘンタイDNA
も全部とけこんでるセーエキ。
 それなのに、カラダはがんばって、ぜんぶ、飲みこんでしまう。
 こんなに、こんなにイヤなのに・・・
 ごっ・・・くん・・・
「くぅーっ、」
 ぬるる・・・”最悪の結末”を私に見せた、肉のかたまり、私の口から、ひきぬかれる。
 ぶ、るんっ、
「おぉうっ、」
 先端が、私のくちびるにひっかかって、たてに、すこし、はねた。最後のしずくが、数滴、
私の顔に、ふりかかる。
「ハァ・・・ハァ・・・お前のフェラ、最高だったぞ。またひとついい画がライブラリーに加わっ
た」
 もう、なみだ、かれていた。
 床に手をついて、ボーゼンとしていた。なにか、ばくぜんと、とてつもなく、かなしい
気分だけが、胸の奥にのこっていた・・・


 「まだまだ帰さねえぞ。せっかくだからたっぷりと楽しまなくちゃな。さあ、立つんだ。
次は、そうだな。とりあえずここで着てるもの全部脱いでもらおうか」
「そんなっ・・・」
「さ、目の前で副会長さんのヌードを見せてみろよ」
「カメラだけはっ・・やめてください・・・」
「あれだけ熱心なおしゃぶりを見せておいて、今さらなに言ってんだ」
「でもっ、こんなっ・・・」
「俺の前で、お前は奴隷なんだよ。奴隷は奴隷らしく言うとおりにしてりゃいいんだ」
「くっ!」
「ほらどうした。俺は無理矢理が嫌いだって、さっきも言っただろ?」
 ひとかけらのプライドすらもふみにじられるように、くやしい。
 だけど、あのビデオがあるかぎり、どうすることもできない。
 また、なみだ、あふれてきた。一滴も残っていなかったはずの、なみだが。
 でもこれは、さっきのような、鼻とか口とかを刺激されるときのなみだじゃない。気持ち
が、直接あふれ出させる、なみだ。
「ユキ、お前、もの覚えが悪いのか?また、さっきみたいにビデオの使い道を言わせるの
か?」
「うっ、うっ・・・」
「ほら、ベソかいてんじゃねえよ」
「・・・」
 私は、ゆっくりと、ボタンに手をかけた。あいかわらずカメラをのぞきこんでいる先生に
向かって、せいいっぱい、にらみつけながら。
 ブレザー、
 リボン、
 スカート、
 ブラウス、
 ・・・ブラジャー・・・
「おお・・・胸はまだ発育途中って感じだな。ふふ、でも色も形も凄くキレイだぞ?」
 少しもうれしくないほめ言葉。
 聞いてないフリして、最後の一まいに、手をかける。
 ・・・・・・パンティー・・・・・・
「っ!お前まだパイパンだったのか。ビデオじゃユウキが邪魔になって見えなかったけど
な。ズボズボにヤリまくってるクセに、未だツルツルのマンマンチャンってことか」
 初めて、だった。ユウキと、お父さん以外の男の人に見られてる目の前でハダカになる
のは。
 視線、言葉、
 浴びせられるすべてが、むきだしの素肌をつき刺すように、いたい。
「靴下とクツはそのままでいい。このパンティーは俺がもらっておくぞ」
「あっ・・・」
 強引に、取り上げられてしまう。
 きっと、私の帰り道を想像しながら、イヤらしいことに使うに、決まってる。
 クン・・・クン・・・
「や・・・あ・・・」
 おねがい、ニオイ、かがないで・・・
「くくっ、これはいいオカズになりそうだ。ほら、手で隠してんじゃねえよ。よし、そこのイス
に座れ」
 先生がとなりの机のイスを指さす。私は、そのイスにオシリを下ろす。
「両脚を肘掛けにかけるんだ」
「・・・えっ・・・?」
 ひじかけ。
 いま、私の両サイドにある、ひじかけ?ここに、私の両あし、乗せてしまったら・・・
「黙ってやれ」
「やっ、できない・・・」
「やるんだ」
「うっ・・・」
 ・・・もうきっと、ゆるしてくれない。
 それなら、早くすませたほうが・・・
「・・・っ・・・」
「・・・ほーら、できるじゃねえか」
 右あし、左あし、ひじかけに、かける。
 少しずつ、少しずつ、閉じられていたところに、空気が入りこんでくる感覚。
 極度のはずかしさ。職員室を支配する、二種類のみだれた呼吸。いろんな感情がうず
をまいて、静かな室内の空気がはりつめていく。
 マタの、あいだ。どんなことになっちゃってるかなんて、わかってる。もう、カオを、肩に
うずめるようにするしか、レンズごしのイヤらしい視線から逃れる方法はなかった。
「パックリ・・・だ。真っ赤だな。ふふ、ユキちゃんの奥まで見えてるぞ?その奥の方から、
お前のスケベなニオイ、漂って来るぞ?」
「やだっ、やだ・・・」
 レンズが、ギリギリそこに近づいて、私の中を、ジトっ・・・と見つめてる。
 死にたい・・・本気でそう思う。
「このままでは美味しく食べられないからな。きちんと下ごしらえしてやる」
 先生が、カバンの中を物色しはじめる。
 取り出されたのは、大きいカプセル錠のような形の、きついピンク色した物体。そこ
からコードのようなものがのびていて、リモコンのようなものに続いてる。
「何だかわかるか?もうユウキに愛用されてるのかもな。くくく」
「・・・?」
「これはな?パールローターってやつだ。スイッチを入れると、この先っぽがブルブルっ
と振動するんだ。あとは、どう使うかわかるよな?ふふっ、たっぷりとイジメてやるから
な・・・?」
 えっ?なに?ぱー・・・ろー・・・?
 コンワクしてる私をよそに、先生の指がスイッチをオンにした。
 ブ-------------・・・
 無機質な音とともに、ピンク色が細かくブレる。ハンディカムをかまえながら、ヘンな
機械を持つその姿は、異星人の侵略ロボットみたい。その音とルックスが得体の知れない
恐怖心、あおっていく。
「やっ、先生、いやっ・・・」
「そうら、まずは、その薄いピンクのオマメちゃんからだ」
 ビビビビビビビ・・・
「くあッ!んっ・・・?」
「ほらっ、手で隠そうとするんじゃない。そうそう、おとなしくしていればダイジョウブだから
ねェ」
「くく・・・」
 感じてなんかない、感じたりなんか、したくない・・・
 そう思っていても、想像以上に振動の刺激は強力。ムネとアソコが、電流線でつながれ
てしまう。奥歯を思いっきり食いしばってたえるんだけど、カラダ、ぴくぴくぴくってなって
くる。おっぱいとワレメの奥が、いっしょになってムズムズしてる・・・
「ほーら、乳首が勃ってきたぞ。乳輪にもつぶつぶが浮いてきたな」
 だめ、感じちゃう・・・かってに、ちくび、ボッキしちゃう・・・
 ぶるぶるが、ちくびをちっぽけなふくらみの中にグリグリってうめこんでくる。そして、
むくっ・・・むくっ・・・”気球”がふくらむときみたいに、立ち上がってくる、その姿を見て、
楽しんでる。それだけじゃない。先っぽをコスったり、ちくびのまわりだけ、わざとイジメ
たり、たくさんズルイ手を使ってくる。
「はーい、こっちがユキちゃんのボッキ前の乳首、こっちがコリコリにされちゃった乳首
でーす」
 先生が”鑑賞者”に向けてレポートする。
 自分でもはっきりわかるくらい、大きさがふぞろいの右と、左。体温が急上昇してしま
う。ハズカシイが止まらない。キモチワルイ汗、にじんできてる。
「さあ、こっちのオマメちゃんも平等に大きくしてやるか」
 ブブブブブブブブブ・・・
「くぅっ・・・!く・・・」
 おんなじ手口を使われて、ついに両方とも、ぴん、と、つきだしてしまう。もう、声を
殺してても、いやだって言っても、説得力がなくなってきてる。ほとんど形だけのものに
なろうとしてる。
「さてと、上のオマメちゃんをいじくったあとは、下のオマメちゃんもお相手してあげなきゃ
な」
 移動をはじめる、ピンクの機械。
「だっ、だめっ・・・」
 ぶるぶるの行く先には、まっ赤なさけ目が、あるの。そこには上のふたつよりももっと
ビンカンなつぶが、かくれてるの・・・
「い、いやですっ!先生、おねがい、やめて・・・!」
 抵抗したのは、もどれなくなりそうな気がしたから。コイツの言いなりになったまま、
エサになったまま、もとにもどれなくなりそうだったから。だって、おっぱいであんなに
ショックが強かったのに、ソコを攻撃されたりしたら・・・
「ふふ、かわいいオマメちゃんだ・・・」
「あっ、はぅっ・・・」
「さあ、次はどんな悲鳴をあげるのかな、ユキちゃん?」
「やだっ、やだっ、やだっ・・・!」
 私の必死のおねがいを、ぜんぶ聞いたあとで、先生は、ブルブルを・・・
 ブブブ、
「はあああああんっ!」
「・・・やっといい声を出したな。そうこなくっちゃ。一緒に楽しもうぜ」
「やっ、やんっ、やんっ」
 私のクリット、ピンクにのしかかられてる。
 右へたおしたり、左へ押しつけたり。上からコスったり、まあるく周りをなでたり・・・
ネコにもてあそばれるボールみたいに、くりくりコロがされてしまってる。 
  私の中の感情のカベが、”キモチイイ”で焼きつくされていく。変態教師によって送り
つけられる”キモチイイ”で。
「さあ、徐々に強さを上げていくぞ。ユキちゃんはどこまでガマンできるかな?」
 先生の手もとのリモコン。ハンディカムを操作しながら、レバーが、少しずつ、”強”
に向かって上げられていく。
 ブブブブビビビビビウィウィウィウィウィッ・・・!
「うっ!くっっっ・・・・・・・・・・・・・・・っあああっ!」
「いいんだぞ?キモチヨカッタら、思う存分声をあげていいんだ。たまんないんだろ?ス
ケベなよがり声、聞かせてみろよ」
「ああっ、はっ、あっ、いや、ダメ、ああんっ・・・!」
 ネチネチ言葉でなじってくる先生。レバーを操作する指もじわり、じわり動いていく。
振動の大きさと、私の声の大きさが、完全に先生の指先でコントロールされていた。
「もうちょい、もうちょいで、最強だ・・・ほら、どうだ?イイだろ?イイんだろ?ふッ、ユキの
クリちゃんもマックスになっちゃったなあ」
「はあん!いやあ、言わないでっ!うああっ・・・!」
 クリットといっしょに、全開にされてしまったアソコ全体が、ピクピクピクってなる。私の
気持ちとは関係なく、そこにあるブルブルをほしがってしまう。
「ほおら、ユキの穴から、ヌルヌルが湧いてきたぞ。さすがの副会長でも、こっちの方は
不マジメ極まりないな」
 変態教師は私のヌルヌルを使ってさらにクリットをいじめてくる。ブルブルがツルツル
にすべって、どんどんキモチヨクなってしまう。
「だめっ、イキそう、私、イっちゃいそうなんですぅ・・・」
「よーし、下ごしらえは完了みたいだな」
 ふいに、ブルブルがはなれる。
「あ、もっと・・・」
「ユキ、お前イキたいんだろう?入れて、欲しいか?」
 もう、無意識に、カクカクうなずいてしまう私。
「なら、大きい声で言うんだ。”先生のチンポで私のオマンコをぐちゃぐちゃに引っ掻き
まわしてください”ってな」
「・・・」
 迷ってる、自分がいる。こんなこと、迷うことじゃないのに。迷っていい問題じゃ、な
いのに。
「ん?どうした?」
「言え・・・ません・・・」
「そうか、言えないならここでおしまいだ」
「え・・・?」
「お望みなら、服を着て帰ってもいいんだぞ」
「・・・」
 一刻も早く、ここを立ち去りたい。そう思ってるのに、ほんとはそう思ってるはずなの
に・・・
 カラダがぜんぜん動かない。
 腕にも、足にも力が入らない。べとべとのアソコをさらけ出したまま、困ったような顔
を、このヘンタイに向けているだけ・・・
「・・・っ・・・っ、」
「・・・ん?何だ?そんなんじゃ先生、わからないぞ?」
「・・・せ、先生の・・・チ・・・で私の・・・ンコを・・・」
「ふふふ・・・聞こえないな。聞き取れるようにちゃんと大きな声で言うんだよ!」
「先生の、チ、チン・・・で・・・」
「まだ小さい」
 ・・・ユウキ・・・ごめんっ・・・
「・・・・・・・・・・・先生のチンポで私のオマンコをグチャグチャに引っ掻きまわしてください!」
「・・・」
「・・・え?・・・あ・・・」
「くくく・・・それが生徒の代表が言う言葉かよ・・・」
「な・・・や、も、もう、ガマンできないんですぅ、おねがい・・・」
「・・・」
「チンチンちょうだい・・・私のマンコ、チンチンでいっぱいにしてぇ・・・!」
「・・・」
「ちんちん、せんせいちんちん、ちんちぃん・・・」
「・・・よし、ごほうびだ」
 カメラを机の上に置き、ズボンをぬぎ捨て、私をオシリからかかえあげて、いっきに、
 ずちゅぷっ!!
「うあああああっ!」
 強引に、私をくしざしにする、チンポ。喜びをバクハツさせるように、キリキリしめつけて
しまう私のマンコ。トイレのときと同じような体勢。けれど今日はうしろにカベがない。だから
どうしても、私の両腕が、両あしが、目の前のヘンタイのカラダにまきついてしまう。
 ぜんぶ、コイツの、思うツボ、だった。
 じゅぎゅっ、じゅぎゅっ、じゅぎゅっ、じゅぎゅっ!
「ハァ、ハァ、キモチイイだろ?ん?ユキキモチイイだろ?あ?俺のチンポがよお!」
「ああっ、ああっ、イイよお、イイよおぉ・・・!」
 ごめん、ごめんね、ユウキぃ・・・
 カイカン、その中に混じって生まれる、罪悪感。
 今そこにいるのは、私たちにとって、敵。私たちをゆすって、私たちをいいように利用
しようとしてる、悪魔のような存在。
 なのに、そんな男のチンポが、キモチイイ。
 ほんとは、にくまなくちゃいけない人間に、感じてる。それはユウキに対する”うらぎり”
のでもあるのに、
「あぁんっ、ちんちんっ、ちんちんえぐってるっ、まんまんえぐってるぅっ、」
 私、めいっぱい、感じちゃってる。
 ”いけないこと”大好きなカラダが、つぎつぎと罪悪感をカイカンに変えていく・・・
「下ごしらえはうまくいったかな?」
 ちゅっ、ちゅううううぅぅ、
 とつぜん、ピンピンになった乳首がヘンタイの口の中に。
「あああっ!やっ、はああっ・・・」
「シコシコだぜ、たまんねえ歯ざわりだぜ・・・」
 ごめん、ごめんね、ユウキ、私、マンコ思いっきりつかれながら、おっぱいおしゃぶり
されたら私、もうたまんないの、ビリビリに感じちゃってるの・・・!
「お兄・・・ちゃん、お兄ちゃん・・・」
「ん?ふふっお前、イキそうなのか?俺のチンポくわえ込んでよう!」
「・・・っ!」
 最後の、秘密。だれにも、お兄ちゃんにすらきちんと話したことのない、法則。
 イキそうになると----”お兄ちゃん”って----叫ぶ---
 それすら、たった一本のビデオを見ただけの変態教師にわかられてしまってる。
 もうクツジョクすら感じるヨユウもない。くり返されるボッキのぬきさしが、私の理性を
ひきずりまわしながら、加速度的に速くなってく。
 私もう、ダメ。もうなんでもいいから、”お兄ちゃん”の法則、知られてもいいから、
もっともっと”キモチイイ”がほしい。
 ぶぢゅ、ぶぢゅ、ぶぢゅ、ぶぢゅ、ぶぢゅ、
「物凄く、キュっキュって締まって、ハッハッ、ハッハッ、イクッ、イクぞっ!」
「お兄ぃっ、あんっ、ちゃんっ、あんっ、ふああぁん・・・!」
「うああっ!」
 いきなり、穴と棒が引きはなされる。ドスンっとイスの上に下ろされる。
「はあっ、あっ、あああっ!」
 なに?なにが起こったの・・・?
 まっ白なアタマのまんまで、視界の中に飛びこんできた、こっちに向かって近づいてくる、
放物線・・・
 びちゃっ!びちゃっびちゃっ・・・ぴちゃっ・・・ぴちゃっ
「ああ、ああ、ああ、」 
 顔じゅうに、ふりかけられてる。
 切ったばかりの前髪にも、息を切らしている口にも。鼻にも。のどにも、おっぱいにも。
 あのなまぐさい香りと、人肌のぬるさをただよわせてる、液体が、まぶたの上をすべり
落ちてきて、視界がふさがれてしまう。
「ハァ、ハァ、いい、ユキ、お前、たまんねえよ。これからも、これからもたっぷりと遊んで
やるからな・・・」
 ごめんね・・・ごめんね・・・
 まぶたのうらでも、私はあやまりつづけてた。でも、その”ごめん”の意味が、本当
の”ごめん”なのか、”いけないこと”をもっともっと楽しむためなのか、私にはわからない
でいた・・・

小説(転載) 相姦の螺[らせん]旋 -兄と妹の倒錯地獄-Episode3

近親相姦小説
10 /21 2019
 たまに、ユウキと登校することがある。
 いつもなら、わざと登校時間をずらすために私が早起きするんだけど、今日は目覚まし
のセットを忘れてしまっていた。
 ふだんは家でも学校でも、私とユウキの間には一定の距離がある。べつに仲が悪い
わけじゃない。どうせいやでも毎日顔を合わせることになるから、それは自然のなりゆき
なんだけど。
 そんなわけで学校に着くまでの時間、ほとんど会話がない。
 ならんで歩いていくふたり。どちらがどちらにってわけじゃなく、歩調を合わせて、ただ
前を向いて。
 気まずくはない。
 いごごちがいいわけでもない。
 そんなヘンな空気、どことなく気にはなる。でもまさか、「昨日はドキドキしたね」と
か、話したりするわけにもいかないし。
 もどかしさを持てあましてるうちに、遠くに駅が見えてきた。
 学校まではふたりとも電車を利用する。ホントならもう少しすいてるところに乗ること
ができるのに、ユウキがいつも乗るのは、頭に”超”がつくほどの、満員電車。
 やだなぁ、制服がシワになっちゃうんだよなぁ。
 それに、この電車って・・・
 めいる気持ちをおさえて、ふたりはプラットホームへ、足を進める。


 ユウキ、よくこんな電車に毎日乗るよね・・・
 呼吸すらまともにできないくらいのこんざつ。肩やひじがぶつかってくるのは当たり前
だし、体重かけて足をふまれたって、だれも知らん顔。ほとんど表情も変えないユウキを
ソンケイしてしまうくらい。
 きのうアイロンかけたんだけどなぁ・・・
 どうしようもない。だれのせいでもない。そう思ってたえるしかない。学校のそばの駅
に着くまでの二十五分間を。
 ゴトッゴトッ、ゴトッゴトッ、ゴト・・・
 あっ・・・
 ゴトッゴトッ、ゴトッゴトッ、ゴトッゴトッ、ゴトッゴトッ・・・
 ・・・あー、あたっちゃったかぁ・・・
 プリーツのスカートに、だれかの手が触れる感触。
 まずは手の甲の方を、つけたり、はなしたり。女の子の反応を見るための、ジョートー
手段。慎重に、ぐうぜんを演技してるみたいだけど、
 たぶん、この人、チカン。直感でわかる。
「・・・」
 このあとの展開は、全部わかってる。大きな声を出してこなければ、次は手のひら。
さらに、うまくいけばスカートの中に入りこんできて、下着ごしにオシリ、触ってくる。私、
全部わかってる。
「・・・」
 全部わかってるのは、声を、あげられないから。
 いつか、こんな満員電車の中で、チカンの手をつかんで大声を上げていた人がいた。
「この人チカンです」って。わたしにはちょっとできない。声をあげた瞬間、すべての乗客
の目線がそこに向けられる。自分が悪いことされているのに、あんなプレッシャーを受け
なくちゃいけないなんて・・・チカンもイヤだけど、私はいつもじっとこらえる方を選ぶ。
 うわー・・・
 チカンは、ガマンを決めた私を見て自信をつけたみたいだった。おどおどしていた手が
うら返される。
 手のひらをいっぱいに使って、オシリのまるみを確認している。まるで吸盤みたいに、
ぴったり密着している。上から下、下から上とじっくりなでさすってくる。
 背すじに打ちよせる、ゾクゾク。それは、気持ち悪いものにあったときに感じる寒気。
見ず知らずの男の手が、恋人でもなんでもない女の子のオシリをなでている。胸がムカ
ムカする。
 でも、今はその手の攻撃をゆるすしか、ない。
 やっ、ワレメにまで・・・
 チカンは、じょじょに大胆さを増してくる。指が、お肉のあわせ目にもぐりこんできた。
 もぞっ・・・
 やめて、やめて、指、動かさないで・・・
 オシリとオシリの間にうずもれた指が、うねうねうごめく。それはまるで毛虫か、イモ
ムシ。とにかくキモチワルイ虫のイメージ。だけど、そこはとってもビンカンな皮ふが集
まってる部分。どうしても、腰が、ヒクヒクしてしまう。
 オシリで、チカンの指、キュっ・・・としめつけてしまう。
 いやっ、その指、ぬいてっ・・・
 でも、オシリには力が入りっぱなし。いっぱい人がいる中だからよけいに舞い上がって
る、そのことも手伝ってるみたい。チカンの指は、そこからぬけ出せなくなったのをいい
ことに、内側を強くマッサージしてくる。
 うぅ、ハズカシイよう・・・
 だって、指がターゲットにしてるのは、明らかに・・・アノぶぶん、私のカラダの中で、
いちばん、キタナイぶぶん・・・
 そんなトコさわって、なにが楽しいの・・・?
 火が出るみたい、まさにこのこと。からだ中の血が顔に集まってきてる。おでこから汗
の玉がつたってくる。もうのどがカラカラ。ただくちびるをかみしめて、どうすることも
できない自分をくやしがるだけ。
 せめて、せめて目の前のユウキに気づかれないように、私は下を向いていた。
「・・・ふぅ・・・」
 ふいに、オシリへの攻撃が、止まる。
 よかった・・・
 ほんとに、そう思った。長いためいき。全身にはりついていた緊張から、解放される。
 でも・・・きっと終わりじゃない。いつもの駅に着くまでには、まだ、時間、残ってる。
 ・・・やっぱり・・・
 少しして、下の方から、ふとももが外の空気にさらされていく感覚。スカートが、持ち
上げられはじめてる。
 止めて、もうそこで、止めて・・・
 ちょっとづつ、じわじわと。あまりにも長く時間をかけられて、かなり上の方までめく
られてるんじゃないかって、錯覚してしまうほど。
 こんな、ぱんつ、見えちゃうよお・・・
 気がつけば、もものつけねあたりまで、すっかりめくりあげられてしまっていた。チカン
のものらしいズボンが、じかに肌で感じられるくらい。
「くっ・・・」
 のどの奥が、かすかになってしまう。
 チカンの手が、むきだしのふとももの内側をさすってる。
 右、左。強引に手のひらをわりこませて、かわりばんこに素肌の質感を味わっていた。
ねっとりとした手の動き。そこはふだん、自分でもさわらないようなところ。そんなところ
を、赤の他人に触らせてしまってる。
 ひざから、力が吸い取られるみたい。かかとがこわれてしまったようにバランスを失い
はじめてる。ふるるっふるるって、下半身がふるえてしまう。そして・・・
 ああ、ついに・・・
 やっぱり、思った通り。手がゆっくりと、上のほうへ登ってくる。あきれるほどに予想して
いた通りの動き。きっとこのあとは、じっくりと、ねちっこく、私のオシリを触ってくる・・・
 ・・・えっ・・・?
 予想外のコース。手のひらが、らせんを描いてふとももの外側へ・・・
 えっ、やだっ、うそっ・・・
 チカンが体を密着させる。手のひらはふとももの前の方にまわりこむ。じりっじりっ、
はい上がってくる・・・
 そんな・・・
 その手が行き着いたのは、おなかの下。
 指先が、パンティーの上からおへその下の盛り上がったところをなでてきた。下着の手
ざわりを観察するみたいに、ゆっくりと、円を描いている。
 そんな、アソコに触ろうとしてる・・・?
 疑問はすぐに、確信に変えられる。
 白いコットンに浮かび上がった一本のスジ。イヤらしい指に、見つけられてしまった・・・
「はっ・・・あ」
 だめ、声、もれちゃう・・・
 かるくツメをたてながら、二本の指が、たえまなく、下から上へ、速いスピードで。
 触られてる・・・アソコに、触られてる・・・
「いっ・・・やっ・・・」
 ワレメの方から感じるかすかなピリピリ。それまでの悪寒とは明らかにちがう種類のゾク
ゾクで、全身がつつみこまれてく。
 なんで、なんで、こんなヤラしいチカンなんて、聞いたことない・・・
 生地ごと食いこませて、指がアソコにおしつけられてしまう。ネンマクが、ぱんつでコスら
れる。ちょっとずつ、横ゆれの振動、大きくさせながら。
 キモチ、イイ・・・?
 頭のどこかで、そんなコトバが浮かんでは消える。
 そんなこと、ない。
 チカンにアソコをいじられて、キモチイイなんて、ありっこない・・・
 でも、指がたどったみぞのあたりが、ジワっと、しめってきてるみたい。汗じゃない。生理
の可能性もない。希望的な予測はすべて打ち消される。ただ絶望的なだけの消去法。
 私の奥の方から、ヌルヌルしたもの、わいてきてる・・・?
「んっ・・・んっ・・・」
 気をぬくと、かたく閉ざしてたはずのくちびるが、開いてしまう。ユウキとしてるとき
みたいな、べつの私があげるような声、もれだしてしまう。
 ぶるっ、ぶるるっ・・・
 指が、食いこみを深くえぐってくると、私の中のエッチセンサーが体をゆさぶる。そんな
しぐさすら、チカンをヨロコばせるだけなのに。
 あっ、やめて、おねがい・・・
 布切れごしのイタズラにあきた手が、上の方から中へ、侵入しようとしてる。
 私、直接触られたら、ガマンできない。おっきな声、出ちゃう・・・
 とっさに、あいてる方の手でチカンの手をつかむ。
 スカートの中の、最後の抵抗。これ以上好きにされたら、私がスケベな女だって、ばれ
ちゃう。ここにいる全員に、知られてしまう。そうなってしまったら、もう、生きていけない。
 男の手は強引にもぐりこもうとしてくる。もともと力の差はハッキリしていた。でも、ここ
で終わりにしなきゃ、ユウキとさんざんやりまくってきたこの体は、きっと言うことを聞いて
くれない。
 いや・・・いや・・・
 チカンの手首をにぎりしめた手が、汗ばんでだんだんすべってきた。アソコに触られるの
は、もう時間の問題。それでも、ツメを食いこませて何とかその手をひきはがそうとする。
 どうして、こうなるの・・・?
 涙が、あふれてきた。
 でも、それはなんの解決にもならない。泣いたくらいで、やめてくれるわけない。腕が
しびれてきた。チカンの手はもう、半分なかに入っちゃってる。ふくらみの上で、うぶ毛
をこちょこちょくすぐってる。私が「コドモ」だってこと、からかってるみたいに。
 そして、最終目標に向かってじりっじりっと、けんめいに進もうとしている。
 えっ・・・!?
 とつぜん、横から私の手がつかまれる。
 その手が、いっきにうしろにもっていかれる。そして、チカンの手を上からかぶせられ、
棒のようなものをにぎらされる。
 えっ・・・?えっ・・・?
 熱くて、カタいそれは、私の手の中で、びくんびくんって、脈打ってる。
 これって・・・オチンチン・・・
 私がコンランしてるスキに、私のワレメが、チカンのものに・・・
 くちゅっ・・・
「うくっ・・・!」
 指が、私の中に入りこんでくる、カンショク。
 やだ、はいってる・・・指が、ぬるっ・・・て、はいってる・・・
 一本だけじゃゆるしてくれない。二本、三本、早いタイミングで、私のヌルヌルプール
の中に飛びこんでくる。
 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ・・・
「あ、あ、あ、あ・・・」
 指が、あばれまわってる。こんなにおおぜいの人がいる中で、私、ぐちゃぐちゃにかき
まわされてる・・・三本とも、私のマンマン液のせいでものすごく動きがスムーズになって
る。おさえきれない感情が、アソコをはげしくつき上げる。もしかしたら、まわりの人に声
が聞こえてるかもしれない。それが自分でわからないくらい、ブレーキがこわれはじめて
る。
 カバンを持ってる手を強くにぎりしめて、地獄のようなゴーモンにたえる。こうなって
しまうと、カバンはただの手じょう。反撃に使わなくちゃいけない”もう片方の手”を、
しばりつけてしまってる。
 じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ・・・
 指のつけねまで、ハマってる。三本がひとつになって、泡立て器みたいに、まぜられて
る。かと思えば、ひとつひとつがランダムに、ぐりゅっぐりゅって、泳ぎまわってる。
 キモチ・・・よくない・・・こんなの、キモチヨクなんか、ない・・・
 ココロのガードまで、はぎ取られそう。こんな男の人のすることなんて、ゆるしちゃいけ
ないのに、ちゃんと、わかってるのに・・・
 やめて、ぬいて、ゆび、ぬいて・・・
 ぬぽっ・・・
 いきなり指が引きぬかれる。
 でもそれは、まんなかの指だけ。たぶん、きっと、クリットをいたぶるために・・・
 だめ、そこはほんと、だめ・・・
 コリッ・・・
「ぐっ・・・!」
 すでにコチコチにボッキしてしまった、肉のつぶ。ようしゃ無く、ツメの先でクリクリ
されてしまう。ヌルヌルを使って、上手に上手にキモチヨクされてしまう。
「やっ・・・はっ・・・?」
 手の中で、なにか動いてる。
 いつの間にか私、ひとりでチカンのオチンチンをにぎりしめてた。片方の手が、カバンを
ぎゅっとにぎりしめるのと同じように。
 クリット、クリクリっ、てされると、その指の動きに合わせてボッキをにぎる手に、キュっ
キュっ、力をこめてしまう。力がこもるたび、はりつめた肉のダンリョクが、クッ、クッ、と
手をおし返す。
 それに・・・
「うっ、うっ・・・」
 せなかから聞こえる、低い声。すべてが同じリズムをきざむ。
 手のひらの感触で、カタチが頭の中に鮮明に浮かんでくる。イメージできてしまう、
そんな自分が情けなかった。
 あごがカクカクになってる。口の中で歯と歯がぶつかり合う。よだれがたれて、制服を
よごしてしまう。もうひとりじゃ立っていられない。半分チカンにからだをあずける格好に
なっちゃってる。チカンの胸の中でひくん、ひくんってケーレンしてしまう。首すじに、なま
ぐさい息、ふりかけられる。
 にちゃ、にちゃ、にちゃ、にちゃ、
「んっ・・・あぁっ・・・」
 アタマ、ぼぉ・・・っとしてきた。もう、なにも、考えられない。このままじゃ、意識、失って
しまうかも。
 アソコ、いい・・・マンコ、いい・・・
 かたくなに、チカンのオチンチン、にぎりしめながら、熱っぽい意識で思うこと。
 もう否定しない、否定できない、カイカン。でもたしかに感じている、たくさんの目に
監視されてる中で、ウットリとしてしまう、恐怖。
 ・・・ユウキ・・・たすけて・・・
 いちばん気づいてほしくないのは、ユウキだった、はずだった。この他人ばかりの集団
の中で、おたがいを知ってる唯一の存在。
 だけど、今はなにかにすがりつきたい。きっとユウキが、味方になってくれる、どうにか
してくれる、なぜだかそんな気でいた。
 ・・・ユウキ・・・ユウキ・・・
 少しだけ残された理性の中で、すがるような視線を、目の前のユウキに送ってみる。
 ・・・え・・・ユウキ・・・?


 満員電車。
 もう、いいかげん慣れてしまった。その二十五分間、なんにも考えずにやり過ごすこと
にしている。
 ただ、ユキにとってはひどく苦痛かもしれない。苦しい、熱い、痛い、クサい・・・なに
ひとつましなところが見当たらない空間。きっとユキには、この二十五分が何時間にも
感じられるんだろう。
 とにかく、だまってガマンするしかない。僕は、だれとも視線のぶつからない方向を見
つけて、窓の外をながめてることにした。
 いつもの朝の、いつもの電車の、いつものこと・・・
 ゴトッゴトッ、ゴトッゴトッ、ゴト・・・
 あれ・・・?
 ゴトッゴトッ、ゴトッゴトッ、ゴトッゴトッ、ゴトッゴトッ・・・
 違和、感。
 ”いつも”の中には一度もなかった、なにか。とにかくひどい混雑で、それがどこから
感じてるのかさえ、わからない。肩・・・じゃない。背中・・・でもない・・・
 まさか・・・
 おしり・・・だ・・・おしりをなでる手が、ある。
 正確には、指先がおしりのまんなかを、なぞっている。
 偶然かもしれない。そう思っても不自然ではないほど、その手はついたり離れたりして
いる。
 もし、痴漢、だったら・・・
 テレビとかでたまに聞くことがある。男が、痴漢にあうって。そんなこと自分に起こる
わけない、もちろんそう思っていた。でもまさか・・・
 不安は、的中してしまった。
 ハッと気がつくと、その手が僕のおしりをグイグイもんでいる。
 痴漢・・・僕が、痴漢に・・・
 ”痴女”って言うのが正しいんだろうか。とにかく無遠慮に、手は僕のおしりをつかん
で離さない。
 どうしよう、どうしよう・・・
 まさか声をあげるわけにもいかない。でも、もしもおしりだけじゃすまなかったら・・・
「ひあっ・・・」
 ふいに、その指をみぞの中にうめこまれてしまう。指で触っちゃいけないところに、
触れてくる。反射的に声がはじき出される。
 となりのサラリーマンに変な目で見られてしまう。被害者は僕なのになんでこんな思い
をしなきゃ・・・
 ぐりっ・・・ぐりっ・・・
「ぷっ・・・くっ・・」
 たとえば、アリの巣穴をほりかえすような、そんな感じ。そこの筋肉をほぐすように
して、指が振動を加えてくる。自然とおしりに力が入ってしまう。ぎゅっ・・・と、その指
をはさみこんでしまう。
 そんな・・・やめて・・・ください・・・
 なおも攻撃は続けられる。学生ズボンまで”その中”に食いこんでしまいそうなほど、
強引におしこんでくる。
 ぴくっ、ぴくぴくっ、
 また、違和感。
 だけど今度は、体の内側から。
 はっきり、自分でわかる。でも信じられない、認めたくない、いま現れるべき反応なんか
じゃない、なんで、なんで・・・
 アソコが、熱くなりはじめる・・・?
 指の動きにおし出されるように、するどいショックが走って、前にはね上がってしまう。
速くなりはじめた心臓のリズムに合わせて、のたうちだしてる。
 だって、そんなところを触られて、そんなきたないところを触られて、体が反応してしまう
なんて、ヘンタイじゃないのに・・・
「ふ・・・うぅ」
 やっと、長い長い指責め、終わる。自然とため息が口をついて出る。いろんな意味で、
安心のためいき。
「・・・!」
 うそっ・・・!
 でも、それは終わりじゃなかった。
 じりっ、じりっと、手がおしりから腰骨の方へ移動しはじめる。
 まって、まって、そっちは・・・
 ふと、視線を落とした先に、手が見えた。
「あ」
 ・・・それは、まぎれもなく、”痴漢”の手・・・
 ゴツゴツしていて、指や、手の甲に、黒い毛を生やした、男の手。
 そ、そんな・・・
 驚く僕をよそに、背後から現れた手が、学生ズボンの前をさすりはじめる。
 ひくっ、ひくんっ、
 うそ、うそだ・・・
 微妙にうごめく五本の指に誘われるように、アソコが身じろぎをはじめる。
 こしゅこしゅこしゅこしゅこしゅ・・・
 手が、せわしなく動く。上、下、上、下・・・列車とレールの音よりも、手がズボンを
こする音のほうが、やたら耳に入ってくる。
 股間が、フワフワする。たちまち、ズボンの中が、ボッキでいっぱいになってしまう。
 いやだ、いやだ、いやだ、いやだ・・・!
 どこかで、女の人にされるなら、いいかな・・・って思っていた。津波のようにわいてくる、
恥ずかしさと自己嫌悪。
 現状は、そんななまぬるいものじゃなくて、そんな中で僕の体が示した反応はもっと、
異常、だった。
 よりによって、満員電車の中で、よりによって、男の人にコスられて、感じてしまうなんて、
僕はいったい・・・
 ジ・・・
 親指と人さし指が、ファスナーにかかる。
 いやだっ・・・!
 すかさず、僕はその手首をつかんだ。この手を中に入れてしまったら、僕は満員電車の
中で・・・
 必死だった。近くの人にひじが当たったりするけど、そんなの気にしてられない。この
手をここからどかさないと・・・最悪の映像しか浮かんでこない。冷たい汗が、気持ち悪く
シャツをしめらせていく。
 痴漢の手は、思った以上に力が強い。そういえば腕がかなりがっしりしている。でも、
あきらめるわけにはいかない。あきらめちゃだめだ・・・
 腕の筋肉がガクガクいってきた。自分の抵抗に底が見えかくれする。でも僕にはこれが
最後なんだ。気持ちだけで限界以上の握力をしぼりだす。
 えっ・・・
 その次の瞬間、反対側からもう一本の手が現れた。
「あっ・・・」
 はげしく抵抗していた僕の腕が、ガっとつかまれて、あっという間に後ろにもっていか
れる。そしてメタメタする、こわばったもの、僕の手の中に、おしこめられる。
 ・・・もしかして、これって・・・
 ジ----・・・
 あ、そんな・・・
 気がつくと、ファスナーがゆっくりと下ろされていく。
 ・・・最初から、勝ち目なんて無かった。二対一。僕の片手には、カバンがぶら下がって
いたんだから。
 敗北感で、のどの奥が苦しい。両目がじわっと、あつい。
 やめて、おねがい・・・します・・・
 追いつめられた僕に見せつけてるように、少しずつ、少しずつ、ズボンの前が開かれて
いく。クツジョク・・・そうとしか言いようがない気分。
 ニオイが、もれちゃう・・・
 こんなにたくさんの人に囲まれてるにもかかわらず、みるみる大きくなってしまったアソ
コのニオイが。うろたえてる頭に浮かぶ、見当ちがいな不安。
 ジッ
 ついに、ファスナー、全開。そして、手がズボンをかき分け、トランクスの中へ。
 ぎゅっ
「ひあ」
 ぶるんっ
 ボッキが、取り出されてしまう。
 場ちがいすぎて、自分のことじゃ、ないみたいだった。今にもはち切れそうになった、
まっ赤なそれが、浅黒い手の中にしっかりと、にぎられていた。
 ぐっ、ぐっ、ぐっ、ぐっ、
「う、う、う、う・・・」
 太い指に力をこめられると、透き通ったヌルヌルをにじみ出してしまう。あっという間
に、糸を引いて床にしたたるほど、あふれ返ってしまう。
 ちゅるっちゅるっ
「くっ・・・!」
 ヌルヌルの存在、気付かれてしまった。指先ですくい取って、先っぽにぬらぬらとぬり
こめてきた。ウラスジにツメを立てる。アタマを指の腹でマッサージする。ワレメのあたりに
振動を加える。すべての動作が、潤滑油のせいですごいスピード。
「ひはっ・・・っ・・・はっ・・・」
 確実に、あの瞬間に、近づいている。
 せなかが、ふるえる。呼吸が、とぎれる。とめどなく腰にショックが走る。何度も、何度
も、バクハツしそうになるのを、奥歯をかみしめてこらえる。
 だって、目の前には、ユキが、いる。
 いま、僕が、イって、しまったら・・・
 悪い憶測だけが唯一、理性をつなぎ止めている。でも、事態はますます絶望的になって
いく。
 ごしゅごしゅごしゅごしゅ・・・!
「・・・っ!・・・っ!うあっ・・・!」
 親指と人さし指で、わっかを作って、シゴきあげられる。僕が見てるすぐそこで。
 びくっ!びくっ!
 シコシコにされていた。快感を与えてくれる人にだけしっぽをふる、僕のオチンチン。
脳の必死の制止には、耳もかしてくれない。
 だめ・・・だ、ユキにかけちゃ、だめ・・・
 ピク、ピクンッ・・・
「あっ・・・」
 手の中で、うごめき。
 ふと気がつくと、僕は自分から、痴漢のモノにつかまっていた。
 まるで、それにすがりつくように。つり革とか、ドアの近くにあるパイプとカンちがいし
てるみたいに。手が汗ばむくらい、力をこめて。力をこめていると、手のひらのなかで、
感じられる、微動。それに・・・
「お、お、おぉ・・・」
 微動とシンクロした、低い声。手のひらはどろどろしたものですっかりよごされてしまっ
てる。いつの間にか僕は”被害者”から”仲間”にされていた。すべてが、このヘンタイ
の思い通りだった。
 視界がぼやけてきた。脳ミソがくだけちりそう。くやしくて、悲しくて、どこかに消えて
しまいたくなる。
 ごしゅごしゅごしゅごしゅしゅごしゅごしゅごしゅごしゅ・・・
「く、う、う、あ、あぁ・・・ん・・・」
 ・・・もう、ユキには気づかれてしまってるはず。
 明らかに取りみだしてる自分。声まで出したりなんかして、自分をおさえきれなくなって
る自分。
 こんな僕の姿、どう思ってるんだろう。どんな顔、してるんだろう。
 もちろんこんなところ、見られたくない。それがクラスメートで、自分のきょうだいでもある
人なら、なおさら。それでも、アタマの中を支配しはじめた感覚。うしろめたいことをして
いるときに感じる、人の目を気にするあの感覚。
 どうしても、気になる。
 ユキ・・・
 僕は、おそるおそる、顔を上げてみる。
 ・・・あ・・・ユキ・・・?


 声が、聞こえる。
 ついきのう聞いたような、声。こんなところじゃ耳にしないはずの、声。
 目の前のユウキ、耳までまっ赤にしてる。はきだされるそよ風のような息が、私ののど
もとをくすぐる。うつろな目が、下の方、キョロキョロしてる。
 え・・・ユウキ・・・?
 ユウキが気にしてる方向へ、視線を、下ろしてみる、と、そこに、あるのは・・・
 ・・・オチン・・・チン・・・?
 しかも、すごい速さでコスってる。テロテロに光ってるワレメが、こっちに向けられて
る・・・
 うそ、ユウキ、こんなところで・・・?
 やっぱり、気づかれていたんだ。イヤらしい指の好きにされて、キモチヨクなっちゃった
私に。こんなにたくさんの人がいる中なのに、声すらおさえられなかったから。
 でも、ユウキがガマンできないで、こんなにダイタンになることなんて、あるのかな・・・
 あ・・・ちがう・・・
 これ、ユウキの手じゃない。少し日に焼けた感じの、ゴツゴツした手。ユウキの手は、
もっと青白い女の子みたいな手だから、ユウキじゃない。ということは----
 ユウキもだれかに触られてるんだ・・・
 よく見れば、ユウキも私と同じかっこう。チカンにアソコをもてあそばれて、どうする
こともできずにカバンをにぎりしめていて、その、せなかのうしろでは・・・
 ・・・!
 ユウキと、目が、あってしまった。
 ぐちゅぐちゅぐちゅんっ・・・
「あ、あっあ・・・」
 目があったまま、液をまぜまぜされてしまった。
 その瞬間、私をつつみこんだ、なんて言うか、えっちな姿を見られる、カイカン・・・?
 うっすら、なみだを浮かべたふたつのひとみ、じっ・・・と、こっち、見つめてる。細く開いた
くちびるから、声にならない声、もれてくる。
 ハズカシイ・・・
 さっきまでとはちがう、ハズカシさが、こみ上げてくる。ユウキに見られてる。名前も顔
も知らない男の人に、好きなようにカキまぜられて、ヨロコんでる私を。
 でも、これって、なんだろう。頭の中に生まれはじめた感情。同情?・・・安心感?・・・
 すぐそこにいるのは双子のお兄ちゃん・・・であってそうじゃない、あえて言うなら、私
自身を見てる見たいな。
 着ている制服と、体の一部分だけがちがう、ほかはなんにもちがわない、自分。チカン
の人形にされてしまった自分自身を、もうひとりの自分を、ながめてる、そんな感覚。
 自分の中で、なにか糸のようなものが、切れる音がした、気が、した。
 私、ヒドイこと、されてる。私、かわいそう・・・
「ん、んんう・・・」
「く、ふ・・・くぅ・・・」
 数回のアイコンタクト。
「んんん・・・」
 あとは、なんにも考えずに、磁石みたいに、ふたりのくちびるが、近づいていく・・・
 くちゅっ・・・
「んむぅ・・・」
 くちゅっ・・・くちゅっ・・・
 まわりの目なんて、カンケーない。こんなにカワイソウな、私たち。こうしていないと自分
が自分でなくなりそう。
「ん・・・ん・・・んぅ・・・」
 甘えるように、ユウキが舌をからめてくる。なぐさめてあげるみたいに、ユウキの舌を
くすぐってあげる。それが、ココロのキズをいやすクスリになる気がして、おたがいのつば、
こくんっ、こくんっ・・・飲みほしていく。
 カラダはこんなに、キモチイイ。なのに、自分の意志でユウキと触れているのは、くち
びるだけ。よく考えたら私、他人にキモチヨクさせられるのって、初めて。ユウキはなん
にもしてないのに、キスだけはしてるのに、アソコがひくひく感じてるなんて、なれない
感覚。
 お兄・・・ちゃん・・・
 お兄ちゃんのオチンチンが、私のおなかのあたり、当たってる。チカンの手の中で、
もがいてるの、わかる。クリットをイジりまわしてる指は、いっこうにその攻撃の手を
ゆるめようとはしてくれない。それどころか、マンコにはまった二本、さっきから閉じたり、
ひろげたり、好き放題に遊んでる・・・
 キモチ、イイ。私ってば、キモチイイ・・・
 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ・・・
 ごしゅごしゅごしゅっ
 お兄ちゃん、私、イっちゃう・・・いっしょに・・・イこ?・・・ふたりで、いっしょに・・・
「ん、んんんんんぅぅ・・・!」

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。