【夫の淫計 第3話】
小さな音を立てて唇が重なる。
暖かい吐息とともに倫明の舌が薫子の口の中に入ってくる。
薫子はそれを受け止め、舌を絡める。
倫明の舌は薫子の舌を堪能すると、歯茎や上顎の内側を撫で回す。
濃厚なディープキスに薫子はとろけそうになる。
唇と唇がゆっくりと離れるとき、ふたりを繋ぐ細い唾液の橋が
キラキラと光った。
「はぁぁぁんっ・・・・」
耐えかねて薫子が甘い吐息を漏らす。
そしてそのまま倫明にしなだれかかると、下から倫明の瞳を覗き込む。
(いいの?)
(いいわ)
声に出さない会話を交わすふたりは、ゆっくりと床の上に崩れ落ちていく。
倫明は薫子に覆いかぶさると、薫子の首筋に唇を這わせる。
同時に薫子の背中に手を入れて、部屋着のトレーナーごしに
ブラジャーを外してしまう。
「あぁっ・・・あん・・・」
夫以外の男に、それも親友に抱かれようとしている背徳感と好きな男に
抱かれるという期待感に薫子の肉体は震える。
「奥さん、あまり大きな声を出すと起きちゃいますよ」
もちろん薫子の夫のことだ。
「んんっ!い、いじわるぅ・・・あんっ!」
小さな叫びが薫子の口から漏れる。一番感じる乳首を強く摘まれたのだ。
「あん!お、乳房はダメェ・・・感じちゃうの、感じすぎちゃうのぉぉ」
もちろん、それは承知の上だ。高次は薫子の性感帯について、
こと細かく説明していたのだ。
「服の上から触っただけで感じちゃうの?
奥さん、いやらしいなぁ」
「ちっ、ちがうの・・・でも、
乳房は、乳房はだめなのぉ・・・」
倫明が指を捏ねるたびに、薫子の身体はビクン、ビクンと跳ねる。
「そう?それじゃ、こっちはどうなってるのかな?」
トレーナーのパンツの中に手を入れると、
ショーツの上から薫子のワレメを指でなぞる。
そこはもう湿っていた。濡れた布地の感触が指に伝わる。
まるで張り付いてくるみたいだ。
「嘘つき。奥さん、こんなになってるじゃない?」
「あああんっ!言わないでぇ!私・・・私ィィィ・・・」
尚もショーツ越しに薫子の恥丘を指で弄ぶ。
トレーナーをずらし乳房を露にすると、乳首を唇で挟んで引っ張る。
「ヒィィィッ!いいっ!いいのっ!あぁぁ、もう、もうぅ!」
快感に身をよじる薫子は、寝室で夫が寝ているということも忘れ、大きな声で叫びだす。
「あん、あんっ!おねがい、直接触ってェ~」
薫子は倫明にしがみついて懇願する。その間も太ももが男の手を挟んで逃がすまいと動く。
「じゃ、服を脱ぎましょうか、奥さん?」
「ん・・・」
返事ももどかしげに、薫子は着ているものを脱ぎ去り全裸になった。
その間に倫明も全裸になっている。
「奥さん・・・」
愛撫を再開しようとする倫明に、薫子は
「お願い・・・今は・・・薫子と呼んで」
とねだった。それは高次の妻としてではなく、
ひとりの女として倫明に抱かれるのだという薫子の決意表明
だったのかもしれない。
「薫子・・・」
夫の親友に名前を呼び捨てられると、薫子の身体にビクッと電流が走った。
「あん・・・倫明・・・さん・・・」
倫明は薫子の股間に顔を埋め、ヒクヒクと痙攣するラビアを吸った。強く。
「あああっ!そ、そんなことっ、あ、いいっ!」
薫子のクレヴァスの中に倫明の舌が侵入してくる。
倫明は薫子の熱い愛液を舌を丸めて掬い上げると、
ジュルジュルと大きな音を立てて吸い込む。
薫子は倫明が与える苦しいほどの快感に身をゆだね、
顔を左右に揺らしながら悲鳴をあげる。
「薫子さん・・・どこが気持ちいいの?ねぇ、どうして欲しいの?」
「ああんっ・・・・マンコが、マンコがいいのっ!
吸われて感じるのっ!もっと、薫子のマンコ、掻き回して!
ぐちゃぐちゃにしてぇぇ!」
倫明の愛撫はクリトリスに移った。
真珠のような白い小さな突起をやさしく唇で挟み込み、
舌でゆっくりと愛撫した後思いっきり吸う。
「あひぃぃっ!?イイッ!クリトリス、感じちゃうっ!
いやぁぁん!そんなに、そんなに吸わないでェ!」
叫ぶ内容とうらはらに、薫子の腕は倫明の頭を股間から離すまいと
押さえつけている。それだけでは足りず、両足で頭を挟み込んでいる。
もとより倫明に離れる気持ちはない。
反対に愛撫のボルテージを上げていく。
それは一本やりではなく強弱を付けた波のような愛撫だった。
#Fr
「あひっ!あ、あ、あ!も、もう・・・だめ、いっちゃう、
薫子、イッちゃうぅぅぅーーーっ!」
股間に男の頭を挟み込んだまま、薫子は身体を前後に震わせる。
絶頂を迎えて体中に力が入ってしまう。
「薫子さん、すごいイキかただね。いつも、こんななの?」
「え?・・・そんなこと・・・ない・・・けど・・・」
クンニだけでイッたのも初めてなら、
こんなに激しくイッたのも初めてだった。
(相手が倫明さんだったから、かも)
ふと、薫子は倫明の股間のものをみた。
それは力強くそそりたったまま、細かく痙攣している。
「ごめんなさい、私ばっかり・・・今度は私が・・・」
薫子はそう言うと、今度は自分が倫明の股間に顔を沈めた。
「こんなに・・・堅くなってる・・・うれしぃ・・・」
薫子は最初はゆっくりと、次第に速度を上げて倫明の肉茎を愛撫していった。
(あたしで・・・あたしで感じてくれてるんだわ・・・)
根元からチンコへ向けて舌で嬲る。先端を軽く吸うと、舌を絡めながら咥える。
頭を上下に振りながら、チンコを擦り扱き舐める。
その間も手のひらで陰嚢を優しく揉む。
「ああぁ・・・薫子さん・・・気持ちいいよ」
チンコと唇の隙間から唾液が滴り、ジュポジュポと湿った音を立てる。
熱いチンコを愛撫しているうち、薫子は再び自分の中から
溢れてくるのを感じた。
ジュルジュル・・・ジュポンッ!
激しく吸いながら、チンコを放す。薫子はそれを握り締めたまま、
下から見上げるように倫明を見つめて言った。
「お願い・・・これを、頂戴。熱いの・・・入れて・・・お願い」
「あぁ・・・そんなに欲しいの?いやらしいヒトだな、薫子さんは」
「違うのぉ・・・だけど、だけど・・・欲しくて欲しくてたまらないのぉぉ」
「ふふふ。いいよ。自分で入れてごらん」
「あぁぁ・・・倫明さぁん・・・」
薫子は倫明のチンコを握り締めたまま、もどかしげに身体を起こす。
見せ付けるように腰を突き出し、クレヴァスに熱いチンコを押し当てると
一気に腰を沈めた。
ブシュブシュブシュ・・・・
音を立ててチンコがマンコに沈み込んでいく。
「あぁぁぁぁぁ!これよっ!・・・・これが欲しかったのぉ!」
薫子はマンコに力を込めて、完全に咥え込んだチンコをしっかりと
挟み込んでから腰をグリグリとグラインドさせる。
膣の中で男のものが肉壁を擦る。倫明も観ているだけではなかった。
親指と人差し指にたっぷりと唾液を付けると、
薫子の腰の動きに合わせて見え隠れするクリトリスに当てた。
「あふんっ!」
「ここも感じる?・・・なら、こうしたらどうなる?」
「あーーーっ!イイッ!」
押し付けた親指に力を込めてグリグリと回転させたり、
逆にクリトリスを摘んで親指と人差し指で捏ねたり・・・
倫明の責めに薫子の腰の動きも激しくなる。
1回イッているだけに絶頂は近いように感じられた。
「薫子さん・・・旦那と、高次と、どっちがいい?」
「ええっ!そ、そんなこと・・・」
「言わないなら、ここで止めちゃうよ」
薫子にとって逆らえない脅迫であった。
「い、いじわるぅ・・・倫明さんよ。
倫明さんの方がいいのぉ!」
妻として言ってはならない言葉であった。
だが、それはその時点での薫子の本心であった。
「ありがとう・・・これはお礼だよ」
倫明はそう叫ぶと、薫子の下から激しく腰を突き上げた。
薫子の身体が飛び跳ねるほど激しい突き上げだった。
「あぐぅっ!?おっ、奥に、当たって、す、すごいのぉ!」
そして快感の津波が襲い掛かり・・・。
「イッ、イクのっ!いっちゃう、いっちゃうぅーーーーっ!」
倫明の腰の上で薫子は絶頂を迎えた。
薫子の肉体から力が抜けて、倫明に倒れ掛かる。
だが、倫明の動きは止まらない。身体を入れ替えると、
正上位で薫子を激しく責め始める。
「あぁ、そんなっ!そんなにしたら、壊れちゃうぅ!」
「まだだよ、薫子。もっともっと感じさせてあげる。
ほら、ほら、ほらっ!」
腰が叩きつけられるたび、チンコが突き入れられるたび、
快感が薫子に襲い掛かる。
「そろそろだよ・・・どこに掛けて欲しい?中に?
胸に?それとも顔に?」
「あぁぁ、お顔に、私の顔に掛けてぇぇ!
熱いのを頂戴っ!私の顔を貴方ので汚してぇぇ!」
「ようしっ!それっ!」
ジュポンッ!
爆発寸前のチンコを抜くと、倫明はすばやく薫子の顔の近くへと移動し、
そして。ビュッ!ビュビュビューッ!
倫明が吐き出す欲望の塊を、薫子は顔面で受け止める。
「熱いぃぃ・・・あぁぁ・・・・」
リビングでは倫明が薫子を後ろから犯している。
高次はそれをギラギラした視線で見つめている。
(薫子、薫子、薫子ぉぉぉ!)
妻が他人に、それも親友に犯されている。
しかも妻はそれを受け入れ激しく悶え快感を貪っている。
(ちくしょう、ちくしょう、ちくしょうっ!)
自分からお膳立てをし、嫌がる倫明を引っ張り込んだのは自分だ。
それなのに、この湧き上がる嫉妬心はなんだ?
そしてこの快感はなんだ?
(後で、たっぷりとオシオキしてやる!)
すぐに問い詰めたりしない。
知らない振りをして薫子がどんな表情を見せるか確かめる。
そして、薫子の罪悪感がピークになったころ、白状させてやる。
そしてたっぷりと可愛がってやるからな!
高次の中にはすっかり計画が出来上がっていたのだ。
それまでは、3台の隠しカメラで撮影したビデオで我慢する。
妻が親友に抱かれて乱れる姿を何度も何度も、目に焼きつくまで
何度も繰り返し見てやる。
薫子、お前は倫明と同じように愛されたいのか?
それとももっと激しくして欲しいのか?薫子、薫子っ!
高次はドアの隙間から二人の痴態を見つめながら、自らを慰めている。
(おおおあっ!しほっ!)
精液が飛び散らぬように被せたコンドームの中に、
いつもより濃いザーメンがあふれる。い
つまでもいつまでも止まらないような気がした。