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小説(転載) 百薬の宴4

近親相姦小説
03 /26 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 次の朝、いつも通りの清楚な社長夫人を演じている母親は二日酔いに苦しんでいた。
「昨日はいつの間にかドレスを脱いで寝ていたのだけれど、私全然記憶がないの。 いつ部屋に帰って寝たのかしら?」
本当に記憶がないようである。 それを聞いた父親もあきれた様子である。 かくゆう僕も昨晩のできごとが夢の中のできごとなのか現実のできごとなのか、 絶対の自信をもって言い切ることができるほど記憶が定かではない。 お酒の力は怖いものである。 しかし、母親の体は昨夜のできごとを確かに覚えていたようである。
「でも、こんなに頭は痛いのになぜか体は満たされた爽快な感じなのよね。 なんだか若返った感じがするのよ。」
     

百薬の宴

~~ 完 ~~

小説(転載) 百薬の宴3

近親相姦小説
03 /26 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

「街明かりで服を脱がすのもいいものでしょ。」
深夜の明かりに照らされて浮かび上がる女性は確かに僕の母親である。 しかし今日だけは、いやこの瞬間だけは母親ではなかった。 場末のバーで知りあった名も知らぬ一夜限りの女のようだった。 高級ドレスを脱がすのは気を遣うので、母親にも手伝ってもらいながらたわいのない会話をした。
「高いから誰かに見られる心配もないわね。」
「確か31階だったかな・・・それにしても、いい体してるなぁ。」
「どれだけエステに通ってると思ってるのよ。」
「お金がかかってるんだな。」
「こんな体を抱けるなんて幸せ者なのよ。」
「ありがたく抱かせていただきます。」
「もっと尊敬しなさいよ。」
母親は薄明かりの中でスリップを着たままだが最高級の色気が漂っていた。 母親の手が僕の手を母親の股間に導いたとき、母親の声が漏れた。 そして、母親の手が僕の股間に伸びて硬さを増した。 ときどき恋人のように唇を重ねる。 ときどき愛人のように肌に触れる。 ときどき親友のように心で通じる。 ときどき親子のように年を感じる。
「最初は後ろから入れて。」
そう言うと母親は窓枠に手をついてからお尻を突き出して誘った。 僕は言われるままに後ろから沿わせた。
「夜景が違って見えるでしょ。」
母親は夜景を目の前にして感じているようだった。 僕もいつもより興奮している気がするのは夜景のせいなのだろうか。 それとも目の前にいるのが母親だからだろうか。
「そうだね。綺麗だね。」
不思議と母親に挿入するという疑いはまったくなかった。 ただ自然と甘い蜜に誘われて吸い込まれていくだけだった。 もちろん母親の行為を見るのは初めてだったが、楽しみ方を知っているという感じだった。 大人の遊びとして多くの男と交わった経験の現れなのだろう。 艶のある声と色気のあるボディーラインがさらに僕を硬くさせた。
「もっと深く・・・もっと優しく・・・」
お尻をゆっくりとくねらせながら、初めから激しく突こうとする僕を制する。 前後に突く僕の動きにあわせて母親が左右に腰を振る。 この動きが組みあわさって複雑な方向から刺激が加わる。 若い女性とのテクニックの違いがこれほどまで大きいとは考えたことがなかった。 楽しんでいる母親とは対照的に僕はもう限界が近づいてきている気がしていた。
「今度は私に食べさせて。」
そう言うとベッドに仰向けに寝かされて母親が上から挿入する形になった。
「若いから元気ね。」
僕にはおじさんとの違いはわからないが、母親にはなにかあるのだろう。 暗闇の中でもうれしそうな母親の笑顔がわかる。 母親はベッドの上で飛び跳ねながら自分のペースで出し入れしている。 僕は吸い付いてくる母親を感じながら思考回路はほぼ停止したまま本能だけで動いていた。 そんな僕も最後には激しく下から突き上げて乱れる母親を無我夢中で串刺しにしていた。
「最後は上から突いて。」
母親は仰向けに寝ると自ら股を開いて催促してきた。
「早くして。」
「激しく突いて。」
「死ぬまで突き刺して!」
僕はもうすでに自分が果てているのかどうかすらわからない状態だった。 それからどれだけのキスをしたのだろう。 どれだけの唾液を交換したのだろう。 どれだけ首筋を舐めあったのだろう。 どれだけ耳たぶを噛みあったのだろう。 どれだけ強く抱きしめあったのだろう。 どんなに激しく叫びあったのだろう。 どんなに激しく出し入れしたのだろう。 どれだけ挿入したまま果てたのだろう。 動かなくなった母親に布団をかけて自分の部屋に帰ったことだけはかすかに覚えている。

小説(転載) 百薬の宴2

近親相姦小説
03 /26 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 部屋に戻ると母は明かりをつけることもなくベッドに座って父親の愚痴を言い始めた。 僕はパーティー会場に戻るのも憂鬱だったので自分の部屋でゆっくりしたかったのだが、 母親の愚痴を聞く羽目になってしまった。
「お父さんはいつも家にいないし、私のことなんてほったらかしだし、もう愛してなんていないのよ。」
「そんなことないって・・・」
僕が止めようとしてもまったく聞く気もなく話を続けた。
「でも、会社の人って私のことをチヤホヤしてくれるじゃない。だから女としては気分がいいのよ。 女ってね、ウソでもいいから、綺麗だとか、痩せてるとか、若く見えるとか、 そういうことを言ってくれるとうれしいのよ。」
明かりを落としたホテルの一室でとめどなくしゃべり続ける母親を見ながら、 男として興奮し始めてる自分がいることを自覚し始めていた。 母親とはいえ、一流ホテルでメイクアップした髪型と化粧に、最高級の貸衣装を着ているのである。 少なくとも見た目はいつもの母親とはまったく違っていた。 しかも、すべてがわずかに乱れてセクシーなうえに、少女のように甘えてスネているのである。 男が抱きしめたいと思う瞬間であることに違いはなかった。
「こういうパーティーのときってさぁ、女になれるめったにないチャンスなわけじゃない。 気分よくお酒も飲みたいし、抱かれてもいいかなぁって思う人もいたりするわけよ。 それを途中でさぁ・・・最低よね。」
アップにした髪からのぞく艶のあるうなじ、豪華なドレスで強調されたバスト、スリットからのぞく張りのある太もも。 それに、冷静な判断をするには接待で飲まされたアルコールの量が多すぎたのかもしれない。 僕の理性はアルコールに溺れ、遊びを覚えた男の本能が水を得た魚のように泳ぎだそうとしていた。
「ちゃんとベッドがあって男と女がいるじゃないか。」
そう言ってしまってから心臓の鼓動が部屋中に響き渡る気がした。 母親の表情が読みとれるほど部屋は明るくない。 男と女はタイミングである。 一瞬の勇気が吉と出るか凶と出るか。 もう運を天に任せるしかなかった。 それに、母親もすぐに反応を示すわけでもない。 ネイルアートを気にしたり、ハイヒールを倒したり立てたりして気をもませている。 僕から次の言葉をなにか言わなければならないのかと思ったとき、母親が確認するように言った。
「私を抱きたいってこと?」
僕の中で非常に長い時間の葛藤があったように思われたが、実際にはおそらく1秒以内に答えていた。
「抱きたいんだ・・・ものすごく抱きたいんだよ。」
しばらく沈黙が続いてから母親が動いた。
「じゃあ、抱いてもいいわよ。」
そう言うと立ち上がって僕の胸に母親が寄り添ってきた。 甘え慣れている女のしぐさだった。 そんな母親を僕は優しく抱きしめた。
「今日は最高に綺麗だよ。」
ムードがあるときでも冷静に言葉が出てくるのは遺伝なのだろうか。 それとも正直な気持ちなのだろうか。 僕の下半身が反応しているのを母親は感じていたに違いない。 軽く唇を重ねると窓辺まで歩いてカーテンを開けた。

小説(転載) 百薬の宴1

近親相姦小説
03 /26 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

「おい、もうあいつを部屋に連れて帰れ!」
そう言うとこっそり部屋のカードキーを僕に手渡す。 耳元でささやく父親の声は明らかに怒りに満ちていた。 初めて参加する有名企業のパーティーだったが、 泥酔した母親の下品な笑い声が高級ホテルのパーティーの場を乱していることはすぐにわかった。 父親に気にいられようとして僕にまでお世辞を言い寄るサラリーマンの相手をすることに辟易していたこともあり、 さりげなく母親に近寄っていき手を引いた。
「もう部屋に帰った方がいいよ。」
酔っていて聞こえないのか、聞こえないふりをしているのか母親はまったく反応を示さない。 相変わらずご機嫌なまま母親にチヤホヤするおじさんの相手をし続けて下品な声で笑っている。
「お母さん。」
そう言って手を引くと、あからさまに手を払って僕を邪魔者扱いにする。
「あっちに行ってなさい。」
あごだけを僕に向けて瞬間的に氷のような横顔を感じさせる。 おそらく僕には見えない方の顔は笑顔のままなのだろう。 困った表情で父親の顔色をうかがうと、早くしろと催促をしている。
「こちらは御子息ですか?」
もう社長の息子という肩書で扱われることにはうんざりしていたが、父親の顔を潰すわけにはいかない。
「はい。いつも父がお世話になっております。」
「もう馬鹿息子で困ってるんですよ。ハハハハハハ。」
どれだけ気を遣っても、高笑いの母親がすべてをぶち壊してしまった。
「お話し中大変申し訳ありませんが、少々母と話がありますので席を外させていただきます。」
そう言うと強引に母親の腕をつかんでパーティー会場の外に連れ出した。
「ちょっと、なにすんのよ。せっかく人が気持ちよく飲んでるのに邪魔しないでよ。」
無邪気な子供のように暴れながらポーチを振りまわして、僕を何度もたたきつけた。
「お母さん飲み過ぎだよ。お父さんが怒ってるよ。」
父親の怒りに触れていることを知ると一瞬だけたじろぐような表情をした。 しかし、息子にそれを知られたくなかったようである。
「お父さんがなんだっていうのよ。 ちっとも構ってくれないくせに。こんなときだけ命令しないでほしいわよね。」
「とりあえず部屋に帰ろう。部屋に帰ってから飲み直そうよ。部屋でも飲めるだろ。」
お酒が飲めない場所には連れていくことができそうになかったので、部屋でも飲めることを強調して誘おうと努力した。 納得した様子はなかったが、 1人でまっすぐに歩くことができないほどに酔っていた母親と腕を組んで無理矢理部屋まで連れて帰った。 不服ながらもご機嫌な母親は鼻歌を歌いながらポーチをグルグル振り回していた。

小説(転載) 妻は無罪9

近親相姦小説
03 /25 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 長い話になったが、これが妻の浮気を疑うまでの歴史である。 変化の原因が浮気であるという証拠はなにもないが、 エッチの反応に変化が生じたということが私には常にひっかかっていた。 決して声を漏らすようになった妻が嫌いなわけではないが、 妻の変化には原因があるはずである。 私以外の男の存在が原因ではないのかもしれないが、 その可能性をつぶすことができるのなら、 できるだけ早くつぶしておきたい気持ちが強い。 なによりも妻を疑ったままの生活を続けることに耐えられなかった。 それに、たまたま妻の浮気調査をしたことがある同僚がいたということも、 興信所に依頼するきっかけではあった。 彼が協力してくれなければ踏み切ることはできなかっただろう。

 結局、何度かの延長を繰り返して約1ヶ月にわたって調査してもらった結果、 妻の不倫の証拠はなに1つとして出てこなかった。 それどころか、この1ヶ月のあいだ、ほかの男との接点すらなかったようである。
「これほどなにも出てこなかった女性は初めてです。」
興信所の担当者からはこんなことまで言われた。 これで安心が買えるのなら安いものなのかもしれないが、 今となっては妻を疑っていた自分が恥ずかしい。 もともと人づきあいの苦手な妻ではあるのだが、 こんなにまで孤独な生活を送っているとは思ってもいなかった。 なぜ社交性も必要になる野球部のマネージャーなんかになったのだろうか。 苦痛ではなかったのだろうか。 それに妻の変化はいったいなにが原因なのだろうか。 なぞは深まるばかりである。

 

妻は無罪

~~ 完 ~~

小説(転載) 妻は無罪8

近親相姦小説
03 /25 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 私の海外赴任は初めから災難続きだった。 十分に勝てる市場だという会社の調査はなんだったのだろうか。 しかも、いくつかの企業による共同プロジェクトだったのだが、 足並みもそろっていなかったようだ。 私は直接営業に関わっていなかったので詳しいことはわからなかったのだが、 プロジェクトが失敗していることは火を見るよりも明らかだった。 経費削減のために夏休みの一時帰国は職員全員で見送った。 このことによって、約半年ぶりに妻の顔を見る貴重な機会を失ってしまった。 そして、クリスマス休暇が始まるとき、私の海外赴任は終了した。 当初は2年の計画だった海外赴任が1年足らずで終わった。 直接営業に関わっている最小限度の社員だけを現地に残すという会社の判断だった。 妻は私の予定よりも早い帰国を満面の笑みで迎えてくれた。 現地での仕事の内容になどまるで関心がないようだった。 妻の笑顔を見て私はかなり疲れているということを実感した。 今までなら妻の笑顔で疲れなど吹き飛ぶはずである。 一気に緊張の糸が切れたような気がして力が抜けた。 妻を抱きしめる力も弱く感じられた。 現地の重苦しい空気にかなりの重圧を感じていたのだろう。 我が家でくつろげることがこんなに幸せなことだとは思ってもいなかった。

 夜の妻はこんなに疲労困憊の私にも容赦なかった。 帰国したその日の夜から積極的だった。 私は妻と唇を重ねながら日本に帰ってきたことを確認していた。 妻の体に触れると、10か月も離れていたとは思えないほど自然に手が動いた。 しばらく離れていてもルーティン作業を思い出すのは早いようである。
「ああ・・・」
そのとき妻から声が漏れた。 私は時差ボケで寝ぼけていた頭が一気に覚醒した。 いつもの妻なら、私が息遣いの変化を感じとらなければならないほど声を出さなかったはずである。 激しい息遣いは記憶にあるが、声を出したことなど一度だってない。 しかも、変化はこれだけではなかった。 指を挿入したときにも妻から声が漏れた。
「いい・・・」
はっきりと口を動かして発音している。 あまりの非日常的な感覚に驚いてしまって、妻を突くことに集中できなかった。 鼻息が漏れるときに声が出てしまったという感覚ではない。 私に伝えるために声を出したという感じだった。
「いい・・・いい・・・」
その後も妻は何度も声を出して喘いだ。 ベッドの上で細く伸びた黒いシルエットから声が漏れてくるものだとは知らなかった。
「いい・・・いい・・・あんっ・・・」
激しく掻き混ぜると妻の体に力がこもった。 イッたのだろうか。 前戯のあいだに何度かイッているだろうとは思っていたが、 こんなに早くイくとは思わなかった。 もしかして妻はイき易い体質なのだろうか。 ほかの女性を知らないので判断基準がわからない。 少なくとも妻が本当にイッたのだとしたら、私が考えていたよりもかなり早かった。 それからも妻は何度かイッたような声を漏らした。 私は妻の足を担ぐと激しく妻を突き続けた。 しばらく伸びたまま動かなかった足に力が入った。
「あんっ・・・あんっ・・・」
手のひらに乗るような大きさの子犬が鳴くような声だった。 どうやら妻がイくときには足に力が入るようである。 そう考えてみると、今までも妻の足に力が入ることがたびたびあったような気がする。 そのたびにイッていたということなのだろうか。 もっと早く気がつくべきだった。 気づいていればもっと妻の感じ方にあわせた突き方ができていたかもしれない。 力任せにただ激しく突き続けていた自分が恥ずかしくなった。 まだ妻のことで知らないことがあるのだと実感した。
「あっ・・・いい・・・」
妻の中を掻き混ぜるように突き続けていると、 ある突き方をしたときに、特に激しく声が漏れることを発見した。 声の出し方がイくときとは違う感じだった。 こんなところにも妻の感じるツボがあったのか。 久しぶりの妻の体は新しいことの発見の連続だった。 焦らすように突きながら、妻の足に力が入ったときにそのツボを集中して攻めてみた。
「あんっ・・・あんっ・・・あ~っんん・・・」
明らかにそれまでとは違う声が漏れた。 仕事の疲れなど忘れて妻の体に集中することができた。 妻の声を頼りにいろいろな突き方を試してみた。 気がつけばいつもよりも長い時間突き続けていたような気がする。 私が思うように妻をイかせることができて楽しかった。 妻のために突くことができている実感があった。 それがなによりも嬉しかった。 私はその夜、いつ終わったのか覚えていない。 気がつけば全裸のまま寝てしまっていた。 手探りで確認すると妻も全裸のようだった。 時差ボケのせいかまだ外は暗い時間だったが完全に目が覚めてしまった。 私はしばらく妻の裸体を抱きしめて堪能した。 10か月も忘れていた妻のぬくもりを再確認することができた。 その後も妻が声を漏らす夜の生活は続いた。 私は妻の変化が気になって仕方がなかった。

 そんな妻の変化を日常生活の中にも見ることができた。 ある日の夜、2人でテレビを見ていると妻の携帯が鳴った。 夜になってから妻の携帯が鳴ることは珍しい。 妻はスリッパをパタパタさせながら充電してあった携帯に向かう。 携帯を確認すると怒ったようなしぐさでもとに戻した。
「迷惑メール。」
私の方を見るでもなく妻がつぶやく。 この妻の発言に対しても違和感を感じた。 どんな内容だったのかは私が妻の様子を観察して推察することである。 そして、確認が必要なら私から確認する。 それに対して妻は首を縦に振ったり横に振ったりして答える。 瞳を見るだけでわかるときもある。 2人の会話は常に私の発言から始まるものだった。 もし仮に妻から話したいことがあったとしても、 妻は私の方をじっと見つめるだけで、先に声を出すのは私である。 それなのに、妻の方から口頭で情報を伝えてきた。 私がいないあいだに妻になにがあったのだろうか。

小説(転載) 妻は無罪7

近親相姦小説
03 /25 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 妻とのエッチはつきあい始めた頃からほとんど変わっていない。 変化と言えば私の前戯がうまくなったくらいであろうか。 妻はいつでもキスから求める。 初めは唇を優しく擦りあわせてお互いの温もりを確かめる。 私は両腕でしっかりと妻を抱きしめる。 妻は私の腕の中からわずかにあごを突き出して首を伸ばす。 そして、私が妻の下唇を吸うと、妻は私の上唇を吸う。 舌は唇を潤わせる程度にしか使わない。 体温で愛を交換する。 しばらくすると妻の舌が侵入してくる。 妻の舌を吸いながら口の中で舌が絡みあう。 妻が舌を引くと私が舌を伸ばす。 こうして交互に舌を吸って絡めあう。 頃合を見計らって、舌を絡めながら左手をパジャマのズボンの中に忍び込ませる。 最初はパンティの上から筋にそって指を這わせる。 中指を上下させて妻の湿りぐあいを確かめる。 摩擦の少ないサテンの生地が次第に湿度を増していく。
「んん・・・」
妻から吐息が漏れると準備完了である。 すばやくパンティの中に指を入れると蜜で指を潤わせる。 クリトリスと膣口を交互に攻めると妻がキスに集中できなくなってくる。 妻のキスが緩むと、私は妻を仰向けにして首筋を舌で潤す。 そしてときおり耳たぶを甘噛みする。 右手は腕枕をしたまま右の乳首をパジャマの上から刺激する。 柔らかい乳房の上で乳首が存在感を主張する。 妻の体は感じれば感じるほど伸びる。 体をくねらせることはほとんどない。 ときどき痙攣するように体を震わせることはあるが伸びたままである。 妻の体が伸びると私は少しずつ体の位置を下げていき中指を膣の中に忍ばせる。 左手が膣の奥まで届くところまで下がると、 親指をクリトリスに沿わせながら、同時に中指で膣の奥を刺激する。 中指がスムーズに出し入れできるようになると、入れる指を2本に増やす。 こうして首筋、乳首、クリトリス、膣を休むことなく攻め続ける。 おそらく妻はこの間に何度かイッているのではないだろうか。 妻の反応からそれを確かめることはできないが、 激しく液体が溢れ出てきて指に絡まる。 妻は入れて欲しくなると私の服を脱がそうとする。 脱がそうとするふりだけで実際に脱がす気はない。 恐らくないと思う。 私のお腹あたりの服をつかんで少しだけ上げようとする。 これが入れて欲しいのサインである。 このサインがあると私はすばやく妻のパジャマを全部脱がせて、 自分も全裸にならなければならない。 全裸になるのは必ずしも妻の希望ではない。 私が全裸で抱きしめたいからである。 妻も拒否しないということは同じ気持ちなのだと思っている。 全裸になると私はまず妻を抱きしめて素肌の触れあいを楽しむ。 妻の素肌はさらさらできめが細かい。 そしていつも少しだけ冷たい。 感じると体が火照るというのはウソなのだろう。 温もりのある妻の体は想像できない。 女性の体とは不思議なもので、体の線は細いのにおしりの周りは不思議と柔らかい。 そんな妻の体は飽きることがない。 ほぼ毎日同じことを繰り返しているのに、毎回新鮮な愛情が湧き出してくる。 肌触りを体全体で確認していると次第に体温が溶けあう。 妻が私を受け入れてくれていると感じる瞬間である。 妻は黙って瞳を閉じているが、肌と肌でわかりあえる。 肌がなじむと自然な流れで挿入することができる。 妻の足を優しくM字に開き、少しずつ滑り込ませる。 妻は十分に濡れている。 様子をうかがいながら掻き混ぜていると足が徐々に伸びてくる。 その伸びた足を肩に担ぐようにして上から激しく突き下ろす。 おそらく妻の体重は私の半分もないだろう。 そんな妻の体が壊れないのが不思議なくらいに激しく突く。 ベッドがきしむ音は気にならない。 それよりも妻を満足させることの方が優先である。 妻はなにも言わないが、それが満足している証拠だと信じて突き続ける。

 いつでも妻の希望を優先して行動しているのだが、終わるときだけは私が決める。 暗闇の中で激しく突き下ろしているときに、妻の表情を読むことなど不可能である。 とにかく妻を満足させるために必死で突く。
「これだけ突いたのだから文句はないだろう。」
そう思えるまで突き続ける。 突き方も単調にならないように角度や深さを変えながら飽きさせないように工夫している。 40歳を超えた頃から精力の衰えを感じ始めているが、 妻が求めてくる限り私に妥協をする権利はない。 それに、私も限界に挑戦することは嫌いではない。 限界を超えたときに新しい世界が見えてくることは野球で学んだ。 世の中たいていのことは根性でなんとかなる。 どんなに激しく突いてもまったく声を漏らさない妻なのだが、 妻の足を下ろして横になると、激しい息遣いが伝わってくる。 小さな体を小刻みに震わせながら不規則に息を吸おうとしている。 深呼吸ができないのか、長距離走を終えたときのような浅くて激しい呼吸である。 私も静かに呼吸を繰り返しながら妻の体を抱きしめる。 今にも壊れてしまいそうな小さな体を抱きしめながら、 妻の長い髪に顔をうずめて香りを堪能する。 妻のすべてを愛している。 私にとって妻はすべてである。 それにしても、普段はおとなしい性格なのに、なぜ夜だけは激しく求めてくるのだろうか。 妻はなにも言わないが、いつでも無言の圧力を感じている。
「手を抜いたら許さないんだから。」
そんな雰囲気である。 暗闇の中で妻の表情はわからないが、気持ちが伝わってくる。 しかも激しく伝わってくる。 決して妻のことを恐れているわけではないが、 妻のためならできる限りのことをしてあげたい。 健気な妻が愛おしくてたまらない。 どんなときでも妻のために尽くすことのできる存在でありたい。 出逢ってから20年以上経っているのだが、この気持ちだけは変わることがない。 私の存在理由である。

小説(転載) 妻は無罪6

近親相姦小説
03 /25 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 妻と子どもの話は次の機会に譲ろう。 私たちの子どもは息子1人だけだったが順調に育ってくれた。 そして息子がいよいよ高校受験となった年に事件は起きた。 私に海外勤務の辞令が出たのである。 会社からは事前に相談があったので断ることもできたもしれないのだが、 将来的なことを考えると、ここで断ることが得策だとは思えなかった。 しかも、私の実績と根性を買ってくれた人事なので、 男として非常に受け甲斐のある仕事だった。
「一緒に行く。」
妻は家族で行くことを希望した。 しかし、紛争が起こった地域でもあったので、 家族で行くにはあまりにも危険だった。 しかも息子は高校受験を控えている。 期間は2年の予定だったので、へたをすれば大学受験にも影響が出かねない。 総合的に考えると単身赴任が妥当だった。
「じゃ、行かないで。」
妻は大切なことでもあっけらかんと言う。 それとも、妻にとっては大切なことではないのだろうか。 私の収入だけを頼りに家族3人が生活をしている以上、私の出世は大切なことのはずだった。 私は就職が決まった直後の妻が不安定だった時期を思い出した。 妻にとっては一緒にいることが最優先事項なのだろうか。 そう考えると、妻が選択したのはいつでも「同棲する」という選択肢だった。 つきあい始めてから離れて生活をしたことは1度もない。 妻のいないベッドで寝ることは私にも想像ができなかった。 22年間私の隣には常に妻がいた。 それが今回は2年も離れて暮らすことが決まっている。 妻が不安に思うのも当然なのかもしれなかった。
「貴志(たかし)のために我慢してくれ。頼むから。」
結婚前と違うところは「息子がいる」ということである。 私は息子の将来を中心に私たちの人生を考えたかった。 妻の考えていることは顔を見るだけでわかる。 どんなに言葉が少なくても妻の言うことは理解できる。 妻の希望を実現することがこれまでの私の使命だった。 私が妻を説得したのは、妻の実家に結婚の挨拶をしに行くと決めたときだけである。 あのときは簡単だった。 妻も妊娠していたし、妻にとっても結婚以外の選択肢はなかっただろう。 今回はどうなのだろうか。 妻にしてみれば、私が海外なんかに行かなければそれで終わる話だった。 妻の考えていることがわかるだけに説得は難航した。

 そんなある日の夜、私はいつものように妻と一緒にベッドの上で横になった。 妻が天井をみたまま頭をあげる。 浮いた頭の下に右手を深く伸ばす。 妻の頭が私の腕の肩に近い位置に降りる。 毎日繰り返しているルーティン作業だった。 次は妻が私の服をクイックイッと引っ張る順番のはずなのだが、 この日はいつまで待っても妻が動き出すことはなかった。 私は妻の顔をじっと眺めていた。
「ああ、キコはいつもこんな気持ちで待っているのか・・・」
そんなことを考えながら妻の行動を待った。 妻はいつまでも瞳を見開いて天井を見つめていた。 私はついうっかり先に寝てしまうところだった。 そんなつまらないことで妻を怒らせても得られるものはなにもない。 眠ってしまわないように頑張っていると、ようやく妻が私の方を向いた。
「怒ってるの?」
妻は小さく首を横に振ったが、機嫌が悪いことは間違いない。
「仕事をとったから?」
これまで私は「妻と仕事のどっちをとるのか」という局面では、ことごとく妻を選び続けてきた。 妻もごねていれば私が妻を選ぶと思っていたのだろう。 まだ気持ちの整理ができていないのだと感じた。
「私・・・」
小さくつぶやくと視線が1度それた。 暗闇なので妻の細かい表情が読めない。 視線がそれるとそのまま謝って終わることが多かった。 妻の中では決着がついているのだろう。 私の助けは必要ないからなにも要求しないとしか考えられない。 妻が1度謝ったら、そのことを持ちだして怒り出すことはなかったし、 このときもそういう意味では不安を感じてはいなかった。
「私・・・待ってるから!」
一瞬、妻がなにを言おうとしているのかわからなかった。 意を決したようにこっそりと叫んだことだけは確かだった。 妻の瞳の輝きを確認して、妻が覚悟を決めるために視線をそらせることもあるのだと初めて知った。
「私・・・待ってるから!」
妻の瞳から涙がこぼれた。 妻がどんなに不安を感じていたのか初めて理解した気がした。
「・・・待ってるから・・・」
それ以上声を出さなくてもいいように私は妻を抱きしめた。 妻の小さな体を包み込むように抱きしめた。 妻は腕の中で声を殺して泣いていた。
「こんなとき、どんな声をかければいのだろう。」
妻の体を抱きしめながら懸命に考えた。 20年以上も一緒にいるのに、妻がなにを考えているのかわかってあげられなかった。 妻がこんなにも悩んでいるとは思っていなかった。 息子を言い訳にして自分のことしか考えていなかったとこを後悔した。 私は妻がいるからここにいるのだ。 妻のおかげで存在する価値があるのだ。
「ありがとう・・・」
声に出してみて自分の言葉に少し驚いた。 妻に感謝の言葉を伝えたのは初めてだったかもしれない。
「ありがとう。」
もう1度声に出して、妻を強く抱きしめた。 感慨にふけっていると、妻が腕の中で暴れだした。 妻は何度も私の服を引っ張っていた。 強く抱きしめすぎて気がつかなかった。 抱きしめていた腕を緩めると妻が苦しそうに顔を上げた。 何度見ても上目遣いの妻は可愛かった。 40を過ぎていることが信じられないほどだった。 この表情を独占できることは、なにものにも代えがたい幸せである。 妻が瞳を閉じて私を待っている。

小説(転載) 妻は無罪5

近親相姦小説
03 /25 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 私と妻がつきあい始めてから、つまり妻が大学に入学してから、 妻が実家に帰省したことは1度もない。 不思議に思って何度か尋ねてみたことはあるのだが、 妻が答えを返してくれたことは1度もなかった。 いつも悲しそうな顔をして視線を逸らせた。 やがて、私も意識的にその話題には触れないようになった。
「『おめでとうございます』って言われちゃった・・・」
恥ずかしそうに報告してくれた。 私たちがつきあい始めてから6年目のできごとである。 「いずれは結婚するのだろうなぁ」と漠然と考えていた私たちに「きっかけ」ができた。 妻が妊娠したのである。
「いよいよ結婚だな・・・」
感慨深かった。 私には妻しかいないと思っていたし、おそらく妻も同じ気持ちだっただろう。
「産んでもいいの・・・?」
妻はまだ早いと思っていたのだろうか。
「もちろんだよ。結婚して一緒に育てよう。」
妻は笑顔のまま涙を流した。 妻の涙を見て嬉しかったのはこのときだけである。 晴れ晴れとした気持だった。 この結婚が「できちゃった結婚」だろうがなんだろうが関係なかった。 とにかく、私は両親に報告して、妻を紹介した。 幸い私の両親は妻を歓迎してくれた。 妻も両親と普通に会話をしていた。 笑顔を見せながらも、瞳が笑っていなかったところをみると、妻も妻なりに頑張ってくれたのだろう。 普通の女の子を演じるのに必死で、笑う余裕などなかったというのが本当のところだと思われた。 問題は妻の両親だった。
「うちはいいから・・・」
妻はかたくなに私が両親と会うのを拒んだ。 私が知る限り、妻は高校を卒業してから両親に会っていない。 おそらく電話もしていない。 その間に引っ越しをしていることを考えると、 妻の両親は妻が今どこに住んでいるのかも知らないのだろう。
「ダメだよ。会わないと結婚できないよ。」
私はいろんな意味でケジメをつけておきたかった。 もちろん妻の両親に対しても挨拶をしなければならないと思っていたし、 私と妻との関係においても両親の存在をうやむやにしておくべきではないと考えていた。
「今度の日曜日に帰るって電話した。」
妻はしぶしぶOKをしてくれたが、瞳だけではなく、声まで怒っていた。 これなら私以外の人間でも妻の気持ちを理解することができたであろう。 それから数日、妻はずっと機嫌が悪かった。
「ねぇ・・・やっぱり帰ろぉ・・・」
日曜日、妻は何度もこの言葉を繰り返した。 私のスーツの袖をつまんで、駄々をこねる子どものような顔をしていた。 家の前まで来ても覚悟が決まらないようだった。
「ここ・・・」
視線をあわせずに教えてくれた。 私はためらうことなくチャイムを押した。 妻が慌てて柱の陰に隠れる。
「いらっしゃい。」
妻の母親らしき人が迎えてくれた。
「あの・・・」
私があいさつをしようとすると、門の陰から妻の手が伸びた。 妻はいつもにも増して鋭い瞳で私を見つめている。
「この人がお母さん。」
それだけを言って指をさした。
「そんな言い方ないでしょ。」
久しぶりに会ったはずなのに、毎日見ている子どもを諭すような言い方だった。 妻の母親はいい人のようである。
「お義母さん。初めまして。」
私は姿勢を正して一礼した。
「あらどうしましょ。真紀子の母です。 ・・・愛想のない娘でごめんなさいね。」
愛想がないことは私もよく知っている。
「もう帰っていい。」
妻は帰る気満々である。 しかし、家にも入らずに簡単な挨拶をしただけで帰るわけにはいかない。
「待って。まだ結婚の話をしてないよ。」
私は根っからの体育会系の人間である。 ケジメだけはつけておかなければ気が済まない。
「ごめんなさいね。どうぞ、入って・・・」
妻がすぐに謝るのは義母に似たのだろうか。どこかで聞いた覚えのある言葉の使い方だった。
「おじゃまします。」
私は義母に続いて家に入った。 妻もしぶしぶついてきた。 瞳が完全に死んでいる。
「ちゃんと挨拶しないと帰らないからね。」
私が小声で告げると、妻はあきらめたように首を縦に何度か振った。
「座って待っててね。今、お茶用意するから。」
案内された和室で座らずに待った。妻は落ち着かな様子でうろうろしていた。
「お義父さんは?」
義母に聞こえないように妻に問いかけたが、 妻は視線もあわさず首を小さく横に振るだけだった。 知らないのか知りたくないのか、判断できなかった。
「待たせちゃって、ごめんなさいね。」
義母が謝りながら戻ってきた。
「どうぞ。座って。」
妻はちょこんと正座して座った。 早く終わらせて帰りたかったのだろうか。 しかし、私はまだ座るには早いと思っていた。
「あの・・・お義父さんは?」
私は敢えて2人が避けている話題に触れた。
「お父さんね・・・ちょっと用事があって出かけてるの・・・」
義母もあたふたしている。 よっぽど義父に会わせたくないのだろう。
「じゃあ、待たせていただきます。」
妻は信じられないものを見つめるような瞳で私を見上げていた。 義母もどうすればよいのかわからない様子だった。
「ちょ・・・ちょっと、なに言って・・・」
妻の顔から血の気が引いたとき、玄関で男の声がした。
「おい!誰か来てるのか!」
想像以上にガラの悪そうな声だった。
「あらイヤだ。帰ってきちゃた・・・」
義母が玄関に向かおうとしたが、義母が開けるよりも早く和室のふすまが開いた。
「なんだお前!俺の家でなにしてやがる。」
私よりも20cm以上は身長の低い年配の男性がそこにいた。 私は毅然とした態度でその男性と接した。
「真紀子さんのお父様ですか。」
義父はちょっと驚いた様子だった。
「真紀子?・・・真紀子が借金でも作ったのか?」
私が借金取りにでも見えたのだろうか。 ゴロツキのような目つきで私を上から下まで舐めるように見ている。 しかし、私が義父を恐れることはなかった。 野球部の先輩と比べればまったく恐れるに足りなかった。
「突然お邪魔して申し訳ありません! 今日は真紀子さんをいただきに来ました!お義父さん。真紀子さんを私に下さい!」
私は外野まで聞こえるような大きな声で叫んだ。 その声に押されたのか義父の態度が変わった。
「真紀子が欲しい?」
「はい!真紀子さんとの結婚をお許しください!」
私は間髪入れずに繰り返した。
「おう!真紀子なんかいくらでもくれてやる。さっさと持っていけ!」
明らかに義父は私を恐れていた。 妻にその姿を見せることができただけでも、ここまで来た甲斐があった。
「ありがとうございます!」
私は改めて一礼した。
「いちいち叫ぶな。鼓膜が破ける。」
義父は犬でも追い払うかのように手を振ると家の奥に消えていった。
「お義母さん。失礼します。」
私は妻の手を取ると妻の実家をあとにした。
「お父さんより恐い人、初めて見た・・・」
帰りの電車で妻が優しく微笑んだ。

小説(転載) 妻は無罪4

近親相姦小説
03 /25 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 少し眠ってしまったのだろうか。 妻のぬくもりがないことに違和感を感じて目が覚めた。 妻がいるはずの場所に手を伸ばしてみても妻の体がない。 慌てて起き上ると足元で妻が膝を抱えて座っていた。 背中からでも泣いていることがわかる。 私はためらうことなく妻の体を抱きしめた。 妻は黙ったまま鼻をすすっている。 そのたびに体が震える。
「もう泣くなよ。」
私は強く抱きしめた。 改めて妻の体が小さいことを実感した。 とても弱そうな体つきだった。 私が守らなければならないと思った。
「ごめんなさい・・・」
妻が私の腕の中から逃げようとする。
「謝るなよ!」
私は妻を逃がさなかった。 妻の意思に逆らったことは初めてだったかもしれない。 暗闇の中で必死に妻を捕まえ続けた。 しばらく抵抗していた妻が静かになった。 力では私にかなうはずがないとあきらめたのだろうか。
「私・・・ダメなんだ・・・」
妻がなぜこれほどまでに自分を否定しようとするのか、その理由はわからなかったが、 私だけでも妻を肯定し続けてあげなればならないと感じていた。 その使命感だけに燃えていた。
「ダメじゃない!ダメじゃない!」
なにが「ダメ」なのかもわからないまま私は必死で説得した。
「一緒に幸せになろう。」
「一緒じゃなきゃダメなんだよ。」
「キコとじゃなきゃ意味がないんだよ。」
妻は何度も体を震わせて鼻をすすっていた。 妻は演技で泣くような女ではない。 そのことは私が1番よく知っている。 妻の発言は常に本心である。 本気で「ダメな女」だと思っている。 だからいつも悲観的なのだ。 私はそんな妻を救うために出会ったと思っている。 妻の生きる理由になることが私の使命なのである。 そうでなければ存在する価値がなくなってしまう。
「幸せになんかなれない・・・」
しかし、このときばかりは私の言うことに聞く耳をもたなかった。 言葉で説得することは不可能だった。 私は思い切って妻をお姫様抱っこした。 妻は私の懐の中にすっぽりと納まって涙を流している。 かろうじて開いている瞳が私を責めるように見つめている。 こんなに悲しそうな妻の顔を見たのは初めてである。
「オレが幸せにするから・・・絶対にするから・・・」
妻に優しく微笑みかけると、妻の体から邪悪な力が抜けていくのがわかった。 張りつめていた緊張の糸がぷつりと切れる。 妻の体は本当に小さくて軽かった。 気がつくと妻の瞳から怒りが消えていた。 お姫様抱っこをしたままの妻を持ち上げると優しくキスをした。 私からしたキスは初めてだったかもしれない。 私の腕の中でおとなしく抱かれている妻の姿は本当に天使のようだった。
「この娘を幸せにしてあげなくてはならない。」
心の中でそう誓った。
「私が欲しいの?」
腕の中で妻が小首をかしげた。 最高に可愛かった。 この妻のためならなんでもできると思った。
「欲しい!」
強く言い切った。
「じゃあ、あげる。」
妻の瞳がハートの形に変わった。 私は座ったまま、妻の体を振り回して喜んだ。 そして、振り回した勢いのまま妻の体をベッドの上に寝かせると、 妻の瞳を見つめながらスカートの中に手を忍ばせた。 妻が恥ずかしそうに顔をそむける。 私はパンツの中で指を湿らせた。
「服がしわになっちゃう・・・」
おそらく「服を脱がせて欲しい」という意思表示なのだろう。 スカートに手をやると妻のお尻が浮いた。 私の判断は間違えていなかったようだ。 脱がせたスカートをベッドの脇に落とすと、丁寧にニーハイを片方ずつおろした。 細い足の上を私の手のひらが滑らかに滑る。 それだけでも十分に妻の美しい足を堪能することができた。 次に、ブラウスのボタンを1つずつゆっくりとはずしていくと、ピンクのブラジャーが目に入った。 妻はいつも寝るときにはブラジャーを外して寝るので、 ブラジャーをしている妻を見るのは久しぶりだった。 幼い顔には似あわない大人びたデザインである。 子どもが無理をしてブラジャーをしているように見えた。 ブラジャーを外すと妻の小さな乳房が露わになる。 私はどちらかというと大きな乳房の方が好きだったのだが、 妻とつきあい始めてから小さい乳房が好きになった。 幼さの残る妻の体に大きな乳房は似あわない。 小さな乳房の美しさを妻の体で初めて知った。 最後に、妻が私の服を脱がせてくれた。 懸命に服を脱がそうと頑張っている妻を見ていると、 大きな体をしていることが申し訳なかった。 2人とも全裸になると肌を密着させるように抱きあった。 素肌と素肌が触れあう感触はなにものにもかえがたかった。 なぜエッチを全裸でやるのかわかる気がした。 入れるだけなら服を脱ぐ必要はない。 それにもかかわらず脱ぐことは愛しあうために必要な行為だった。 この頃になると、前戯もうまくできるようになっていた。 指だけで妻をイかせることができるようになったと感じていたが、 妻はイッても声を出さないので正解はわからない。 ただ、妻の足の伸び具合で妻の感じ方を確認することはできた。 足が伸びているときは妻が感じているときだった。 しかし、正常位で挿入することだけは変わらなかった。 妻は受け身の姿勢のままで、私にテクニックを要求した。

 その後も何度か妻が落ち込むことはあったが、それほど大きな障害とはならなかった。 妻を必要としていること熱く伝えると、妻の笑顔を取り戻すことができた。 妻が笑ってくるるのならば決して苦労ではなかった。 そして私の勤務先は大学の隣の県に決まった。 私たちは職場と大学のほぼ中間に部屋を借りて同棲を続けた。

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。