小説(転載) 弱者の妖光 10/10
官能小説
『弱者の妖光』 (10)
三
鼻歌を唄い、上機嫌な振る舞いで山田は懺悔を続けるのである。
「さて、これは何でしょう?」
山田の手には、営業の先輩が毎日使用している、親指ほどの太さあるマジッ
クが握られていた。
「マ、マジックよ…それがどうしたのよ…」
「へへっ、課長、穴に入れるのに丁度良い太さでしょ」
「えっ!? ま、まさか貴方!!」
「ブッブーー! 残念でした。課長は自分のまんこに入れられると想像したで
しょうけど、それは間違い」
「えっ…それじゃ、ど、どこに…」
「くくっ、ここですよ、こ…こっ」
山田がマジックの先端を押付けたのは、陰唇より下にある肛門であった。
山田は、七瀬が社長とのプレイでアナル責めに悶えているのを知っている。
冷たいマジックの先端が、七瀬を凍りつかせた。
「や、やめて! そんな所に物を入れたりしてはいけないでしょ!」
「おや? 課長、今ではアナルを性感帯の一つに数えるのは当り前の話しです
よ、まさかそんな事も知らないとは」
「し、知る分けないでしょ! あぁ…お願いだからそんな変態がしそうな侮辱
は止めて頂戴…」
けっ!! 何を惚けたことを言ってるんだ。俺はお前が肛門で感じている事く
らいとっくにお見通しなんだよ。変態? へっ笑わせるなよ、その変態な行い
を喜んで受け入れているのは、何処の誰なんだよ!! お前こそ変態だ!!
山田は、心の中でそう叫びながら、マジックの先端を七瀬の肛門へ押し込ん
でいくのである。
「おや? …おかしいな、初めてなのに課長の肛門は、マジックを簡単に飲み
こもうとしているぞ、おかしいな」
「ち、違うわ…ふぅ…痛いだけよ…あぁぁ、そ、そんなに強くしないで…」
七瀬の菊門は、マジックの先端を抵抗なく咥え込み、そして、ずずっ…ずず
ずっと、音をたててマジックを半分、飲み込んでしまったのである。
「こんなに簡単に入るものなのかな? ひょっとして、課長は肛門に物を入れ
て遊んでいるのではないですか、うんっ、きっとこれはあるな」
「ひぃ…あ、あるわけないでしょ…」
「そうかな、それにしてはこうやって、マジックを動かすだけで善がるのはど
うしてなのでしょう…くくっ」
「うぅん! …ふぅ…ふぅ…もう、もう止めて頂戴…」
山田は、七瀬の肛門から飛び出しているマジックの残りを動かしてみせるの
である。その度に、七瀬の口元からは熱い吐息が漏れ、善がり涎まで垂れ流し
ている。山田はやせ我慢をしてみせる七瀬の表情を面白くてしょうがないのだ。
次に、手にしているのは同僚の加藤が使用している、歯磨き粉と髭剃りの剃
刀であった。
「少し、生えかけのある毛があるので、剃ってあげますよ、課長」
と、山田は七瀬の恥丘を、切れ味の悪い髭剃りで力を入れて、剃り上げてい
くのであった。すべりの悪い剃刀は、所々、引っ掛け傷を残し、皮膚を血で滲
ませている。
あろう事か、山田はその傷口に歯磨き粉を塗り回すとそのまま放置したのであ
る。塩分を含んだ歯磨き粉が、血と混ざり合い、傷口へと流れ染み込んでいき
暫くすると、とてつもない痛みが七瀬の脳を打ち砕いた。
「ひぃー! ひぃぃー、染みるぅ!! 何とかして、お願い!」
想像以上の光景であった。目を見開き、口を大きく開けては拘束された身体
を大きく波打たせ、痛みから必死に逃れる七瀬の姿に、山田は自分の変化に気
が付いたである。
その光景に興奮しているのだ。ペニスは今にも爆発しそうなくらい勃起し、血
は煮え滾る程、活発に流れているのだ。
山田に、罪悪感など一欠けらも存在しなかった。
「まだまだ苦しめてやる…」
更に山田は、歯磨き粉をクリトリスと、陰唇へ満遍なく塗りたくるのであっ
た。
そこへの刺激は、傷口と違い、ムズ痒さで触りたくなる衝動にかられるに違い
ない。 飴と鞭を同時に与えられた七瀬の神経は既に崩壊しつつあった。
四
苦しみと快楽が交互に七瀬を襲ってくる。
そんな七瀬を山田は、ソファーごと出入口の扉の前に移動させたのである。扉
は透明のガラス張りで事務室内が見えているのだ。勿論、事務室からも応接室
の中が見えている。そう、大股開きでまんこ姿の七瀬が事務室から見えている
のだ。
「そろそろ、守衛が回り始めている頃だな、へへっ、暫くこのまま我慢してい
て下さいよ…課長」
「ひぃ、嫌よ! 縄を解いて! 守衛さんに哀れな格好が見えてしまうじゃな
いのよ、あぁ…痛い…気が変になりそうだわ…はぁはぁ…」
「そうですよ、声を出したり物音をたてたら守衛さんに見つかってしまいます
よ」
「あぁ…何て事を考えているの…くっ、辛い…辛いわ、我慢できるわけないで
しょ…はぁはぁ」
「我慢するだけです…」
「む、無理よ…はぁはぁ、痛いし…何かあそこが変なのよ…今度は熱くなって
きたわ…あぁ…」
「へへっ、守衛さんが帰ったら開放させてあげますよ…それまで、もつかしり
ませんけどね」
山田は、そんなセリフの残し応接室の照明を消して部屋を出て行った。真っ
暗な部屋の中に取り残された七瀬。恐怖と痛み、そして刺激が何度も、襲い掛
かってくるのである。
─数分後
扉を叩く音がした。守衛の太田65歳、中年太りの男である。
今まで声を洩らしていた七瀬は、唇を噛んで襲ってくる衝撃に耐えた。
「毎日遅くまで、御苦労様です! 何か異常はありませんか」
「お疲れ様です…えぇ、何も変りはありませんよ」
「そうですか、帰りのさいは戸締りと消灯、お願い致します」
「はい、御苦労様です…」
山田は、何事もなく何時もの会話を続けた。
「それでは、失礼します…」
太田は、敬礼を済ませると、扉を閉めようとした。
助かった…七瀬が、薄くらい密室で、ほっと安堵の溜息をついた。
「あっ、守衛さん!」
突然、山田が扉を半分閉じている守衛に声を掛けたのである。驚いたのは応
接室の七瀬であった。また何かを企んでいる…と、考えた彼女に戦慄の恐怖が
襲い掛かってきた。
「んっ? 何か有りましたか」
「ええ、用事ではありませんが、忙しくなければたまにはコーヒーでも飲んで
行きませんか?」
「よろしいのですか」
「どうぞどうぞ」
山田は、椅子を手にすると応接室の扉の前に置いた。応接室で息を潜めてい
る七瀬は、その椅子の向きに驚いている。なぜなら、山田が置いた椅子が七瀬
の方を向いているのである。つまり、守衛の太田とは扉一枚隔てた間隔で、大
股開きの七瀬と向き合う格好になるのだ。
物音をたてない事に必死の七瀬に、更に追い討ちをかける山田である。
- 完 -
三
鼻歌を唄い、上機嫌な振る舞いで山田は懺悔を続けるのである。
「さて、これは何でしょう?」
山田の手には、営業の先輩が毎日使用している、親指ほどの太さあるマジッ
クが握られていた。
「マ、マジックよ…それがどうしたのよ…」
「へへっ、課長、穴に入れるのに丁度良い太さでしょ」
「えっ!? ま、まさか貴方!!」
「ブッブーー! 残念でした。課長は自分のまんこに入れられると想像したで
しょうけど、それは間違い」
「えっ…それじゃ、ど、どこに…」
「くくっ、ここですよ、こ…こっ」
山田がマジックの先端を押付けたのは、陰唇より下にある肛門であった。
山田は、七瀬が社長とのプレイでアナル責めに悶えているのを知っている。
冷たいマジックの先端が、七瀬を凍りつかせた。
「や、やめて! そんな所に物を入れたりしてはいけないでしょ!」
「おや? 課長、今ではアナルを性感帯の一つに数えるのは当り前の話しです
よ、まさかそんな事も知らないとは」
「し、知る分けないでしょ! あぁ…お願いだからそんな変態がしそうな侮辱
は止めて頂戴…」
けっ!! 何を惚けたことを言ってるんだ。俺はお前が肛門で感じている事く
らいとっくにお見通しなんだよ。変態? へっ笑わせるなよ、その変態な行い
を喜んで受け入れているのは、何処の誰なんだよ!! お前こそ変態だ!!
山田は、心の中でそう叫びながら、マジックの先端を七瀬の肛門へ押し込ん
でいくのである。
「おや? …おかしいな、初めてなのに課長の肛門は、マジックを簡単に飲み
こもうとしているぞ、おかしいな」
「ち、違うわ…ふぅ…痛いだけよ…あぁぁ、そ、そんなに強くしないで…」
七瀬の菊門は、マジックの先端を抵抗なく咥え込み、そして、ずずっ…ずず
ずっと、音をたててマジックを半分、飲み込んでしまったのである。
「こんなに簡単に入るものなのかな? ひょっとして、課長は肛門に物を入れ
て遊んでいるのではないですか、うんっ、きっとこれはあるな」
「ひぃ…あ、あるわけないでしょ…」
「そうかな、それにしてはこうやって、マジックを動かすだけで善がるのはど
うしてなのでしょう…くくっ」
「うぅん! …ふぅ…ふぅ…もう、もう止めて頂戴…」
山田は、七瀬の肛門から飛び出しているマジックの残りを動かしてみせるの
である。その度に、七瀬の口元からは熱い吐息が漏れ、善がり涎まで垂れ流し
ている。山田はやせ我慢をしてみせる七瀬の表情を面白くてしょうがないのだ。
次に、手にしているのは同僚の加藤が使用している、歯磨き粉と髭剃りの剃
刀であった。
「少し、生えかけのある毛があるので、剃ってあげますよ、課長」
と、山田は七瀬の恥丘を、切れ味の悪い髭剃りで力を入れて、剃り上げてい
くのであった。すべりの悪い剃刀は、所々、引っ掛け傷を残し、皮膚を血で滲
ませている。
あろう事か、山田はその傷口に歯磨き粉を塗り回すとそのまま放置したのであ
る。塩分を含んだ歯磨き粉が、血と混ざり合い、傷口へと流れ染み込んでいき
暫くすると、とてつもない痛みが七瀬の脳を打ち砕いた。
「ひぃー! ひぃぃー、染みるぅ!! 何とかして、お願い!」
想像以上の光景であった。目を見開き、口を大きく開けては拘束された身体
を大きく波打たせ、痛みから必死に逃れる七瀬の姿に、山田は自分の変化に気
が付いたである。
その光景に興奮しているのだ。ペニスは今にも爆発しそうなくらい勃起し、血
は煮え滾る程、活発に流れているのだ。
山田に、罪悪感など一欠けらも存在しなかった。
「まだまだ苦しめてやる…」
更に山田は、歯磨き粉をクリトリスと、陰唇へ満遍なく塗りたくるのであっ
た。
そこへの刺激は、傷口と違い、ムズ痒さで触りたくなる衝動にかられるに違い
ない。 飴と鞭を同時に与えられた七瀬の神経は既に崩壊しつつあった。
四
苦しみと快楽が交互に七瀬を襲ってくる。
そんな七瀬を山田は、ソファーごと出入口の扉の前に移動させたのである。扉
は透明のガラス張りで事務室内が見えているのだ。勿論、事務室からも応接室
の中が見えている。そう、大股開きでまんこ姿の七瀬が事務室から見えている
のだ。
「そろそろ、守衛が回り始めている頃だな、へへっ、暫くこのまま我慢してい
て下さいよ…課長」
「ひぃ、嫌よ! 縄を解いて! 守衛さんに哀れな格好が見えてしまうじゃな
いのよ、あぁ…痛い…気が変になりそうだわ…はぁはぁ…」
「そうですよ、声を出したり物音をたてたら守衛さんに見つかってしまいます
よ」
「あぁ…何て事を考えているの…くっ、辛い…辛いわ、我慢できるわけないで
しょ…はぁはぁ」
「我慢するだけです…」
「む、無理よ…はぁはぁ、痛いし…何かあそこが変なのよ…今度は熱くなって
きたわ…あぁ…」
「へへっ、守衛さんが帰ったら開放させてあげますよ…それまで、もつかしり
ませんけどね」
山田は、そんなセリフの残し応接室の照明を消して部屋を出て行った。真っ
暗な部屋の中に取り残された七瀬。恐怖と痛み、そして刺激が何度も、襲い掛
かってくるのである。
─数分後
扉を叩く音がした。守衛の太田65歳、中年太りの男である。
今まで声を洩らしていた七瀬は、唇を噛んで襲ってくる衝撃に耐えた。
「毎日遅くまで、御苦労様です! 何か異常はありませんか」
「お疲れ様です…えぇ、何も変りはありませんよ」
「そうですか、帰りのさいは戸締りと消灯、お願い致します」
「はい、御苦労様です…」
山田は、何事もなく何時もの会話を続けた。
「それでは、失礼します…」
太田は、敬礼を済ませると、扉を閉めようとした。
助かった…七瀬が、薄くらい密室で、ほっと安堵の溜息をついた。
「あっ、守衛さん!」
突然、山田が扉を半分閉じている守衛に声を掛けたのである。驚いたのは応
接室の七瀬であった。また何かを企んでいる…と、考えた彼女に戦慄の恐怖が
襲い掛かってきた。
「んっ? 何か有りましたか」
「ええ、用事ではありませんが、忙しくなければたまにはコーヒーでも飲んで
行きませんか?」
「よろしいのですか」
「どうぞどうぞ」
山田は、椅子を手にすると応接室の扉の前に置いた。応接室で息を潜めてい
る七瀬は、その椅子の向きに驚いている。なぜなら、山田が置いた椅子が七瀬
の方を向いているのである。つまり、守衛の太田とは扉一枚隔てた間隔で、大
股開きの七瀬と向き合う格好になるのだ。
物音をたてない事に必死の七瀬に、更に追い討ちをかける山田である。
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