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小説(転載) 弱者の妖光 10/10

官能小説
05 /16 2019
『弱者の妖光』 (10)



 鼻歌を唄い、上機嫌な振る舞いで山田は懺悔を続けるのである。

「さて、これは何でしょう?」

 山田の手には、営業の先輩が毎日使用している、親指ほどの太さあるマジッ
クが握られていた。

「マ、マジックよ…それがどうしたのよ…」
「へへっ、課長、穴に入れるのに丁度良い太さでしょ」
「えっ!? ま、まさか貴方!!」
「ブッブーー! 残念でした。課長は自分のまんこに入れられると想像したで
しょうけど、それは間違い」
「えっ…それじゃ、ど、どこに…」
「くくっ、ここですよ、こ…こっ」

 山田がマジックの先端を押付けたのは、陰唇より下にある肛門であった。
山田は、七瀬が社長とのプレイでアナル責めに悶えているのを知っている。

 冷たいマジックの先端が、七瀬を凍りつかせた。

「や、やめて! そんな所に物を入れたりしてはいけないでしょ!」
「おや? 課長、今ではアナルを性感帯の一つに数えるのは当り前の話しです
よ、まさかそんな事も知らないとは」
「し、知る分けないでしょ! あぁ…お願いだからそんな変態がしそうな侮辱
は止めて頂戴…」

けっ!! 何を惚けたことを言ってるんだ。俺はお前が肛門で感じている事く
らいとっくにお見通しなんだよ。変態? へっ笑わせるなよ、その変態な行い
を喜んで受け入れているのは、何処の誰なんだよ!! お前こそ変態だ!!

 山田は、心の中でそう叫びながら、マジックの先端を七瀬の肛門へ押し込ん
でいくのである。

「おや? …おかしいな、初めてなのに課長の肛門は、マジックを簡単に飲み
こもうとしているぞ、おかしいな」
「ち、違うわ…ふぅ…痛いだけよ…あぁぁ、そ、そんなに強くしないで…」

 七瀬の菊門は、マジックの先端を抵抗なく咥え込み、そして、ずずっ…ずず
ずっと、音をたててマジックを半分、飲み込んでしまったのである。

「こんなに簡単に入るものなのかな? ひょっとして、課長は肛門に物を入れ
て遊んでいるのではないですか、うんっ、きっとこれはあるな」
「ひぃ…あ、あるわけないでしょ…」
「そうかな、それにしてはこうやって、マジックを動かすだけで善がるのはど
うしてなのでしょう…くくっ」
「うぅん! …ふぅ…ふぅ…もう、もう止めて頂戴…」

 山田は、七瀬の肛門から飛び出しているマジックの残りを動かしてみせるの
である。その度に、七瀬の口元からは熱い吐息が漏れ、善がり涎まで垂れ流し
ている。山田はやせ我慢をしてみせる七瀬の表情を面白くてしょうがないのだ。

 次に、手にしているのは同僚の加藤が使用している、歯磨き粉と髭剃りの剃
刀であった。

「少し、生えかけのある毛があるので、剃ってあげますよ、課長」

 と、山田は七瀬の恥丘を、切れ味の悪い髭剃りで力を入れて、剃り上げてい
くのであった。すべりの悪い剃刀は、所々、引っ掛け傷を残し、皮膚を血で滲
ませている。
あろう事か、山田はその傷口に歯磨き粉を塗り回すとそのまま放置したのであ
る。塩分を含んだ歯磨き粉が、血と混ざり合い、傷口へと流れ染み込んでいき
暫くすると、とてつもない痛みが七瀬の脳を打ち砕いた。

「ひぃー! ひぃぃー、染みるぅ!! 何とかして、お願い!」

 想像以上の光景であった。目を見開き、口を大きく開けては拘束された身体
を大きく波打たせ、痛みから必死に逃れる七瀬の姿に、山田は自分の変化に気
が付いたである。
その光景に興奮しているのだ。ペニスは今にも爆発しそうなくらい勃起し、血
は煮え滾る程、活発に流れているのだ。

 山田に、罪悪感など一欠けらも存在しなかった。

「まだまだ苦しめてやる…」

 更に山田は、歯磨き粉をクリトリスと、陰唇へ満遍なく塗りたくるのであっ
た。
そこへの刺激は、傷口と違い、ムズ痒さで触りたくなる衝動にかられるに違い
ない。 飴と鞭を同時に与えられた七瀬の神経は既に崩壊しつつあった。




 苦しみと快楽が交互に七瀬を襲ってくる。
そんな七瀬を山田は、ソファーごと出入口の扉の前に移動させたのである。扉
は透明のガラス張りで事務室内が見えているのだ。勿論、事務室からも応接室
の中が見えている。そう、大股開きでまんこ姿の七瀬が事務室から見えている
のだ。

「そろそろ、守衛が回り始めている頃だな、へへっ、暫くこのまま我慢してい
て下さいよ…課長」
「ひぃ、嫌よ! 縄を解いて! 守衛さんに哀れな格好が見えてしまうじゃな
いのよ、あぁ…痛い…気が変になりそうだわ…はぁはぁ…」
「そうですよ、声を出したり物音をたてたら守衛さんに見つかってしまいます
よ」
「あぁ…何て事を考えているの…くっ、辛い…辛いわ、我慢できるわけないで
しょ…はぁはぁ」
「我慢するだけです…」
「む、無理よ…はぁはぁ、痛いし…何かあそこが変なのよ…今度は熱くなって
きたわ…あぁ…」
「へへっ、守衛さんが帰ったら開放させてあげますよ…それまで、もつかしり
ませんけどね」

 山田は、そんなセリフの残し応接室の照明を消して部屋を出て行った。真っ
暗な部屋の中に取り残された七瀬。恐怖と痛み、そして刺激が何度も、襲い掛
かってくるのである。
 
─数分後

 扉を叩く音がした。守衛の太田65歳、中年太りの男である。

 今まで声を洩らしていた七瀬は、唇を噛んで襲ってくる衝撃に耐えた。

「毎日遅くまで、御苦労様です! 何か異常はありませんか」
「お疲れ様です…えぇ、何も変りはありませんよ」
「そうですか、帰りのさいは戸締りと消灯、お願い致します」
「はい、御苦労様です…」

 山田は、何事もなく何時もの会話を続けた。

「それでは、失礼します…」

 太田は、敬礼を済ませると、扉を閉めようとした。

助かった…七瀬が、薄くらい密室で、ほっと安堵の溜息をついた。

「あっ、守衛さん!」

 突然、山田が扉を半分閉じている守衛に声を掛けたのである。驚いたのは応
接室の七瀬であった。また何かを企んでいる…と、考えた彼女に戦慄の恐怖が
襲い掛かってきた。

「んっ? 何か有りましたか」
「ええ、用事ではありませんが、忙しくなければたまにはコーヒーでも飲んで
行きませんか?」
「よろしいのですか」
「どうぞどうぞ」

 山田は、椅子を手にすると応接室の扉の前に置いた。応接室で息を潜めてい
る七瀬は、その椅子の向きに驚いている。なぜなら、山田が置いた椅子が七瀬
の方を向いているのである。つまり、守衛の太田とは扉一枚隔てた間隔で、大
股開きの七瀬と向き合う格好になるのだ。
物音をたてない事に必死の七瀬に、更に追い討ちをかける山田である。


- 完 -

小説(転載) 弱者の妖光 9/10

官能小説
05 /16 2019
『弱者の妖光』 (9)

【弱者の妖光】5

-熟女の懺悔調教実施2-



 自分の神経を、悉く切り裂いていく山田を、七瀬は呪った。

 毎日、職場の机の上に飾っている社内旅行の時、笑顔で、撮影してもらった
七瀬お気に入りの写真を山田は、美形の顔を豚鼻に加工された惨めな今の顔を
写した鏡の隣に置いて、見比べさせるのである。

 更に、懺悔として屈辱的な言葉を並べさせるのである。

「牝豚の…課長七瀬耀子は、皆様が働いている時間に…或る、お、男の…勃起
した、ち、ちん…ぽ…を、濡れた、まん…こ…で、美味しく咥えて鳴いていま
した。私…七瀬耀子は…め、牝豚として皆様のお仕置きを受ける事を、誓い…
ここに懺悔致します…」

 と、言葉にさせられるのである。
一言々が辛いはずなのに、Mとして調教を受けている七瀬には、その辛さは逆
に切なさと、程好い刺激として体内に響き渡っているのだ。

悲しいかな、それがMの性質を持ち合わせた宿命である。

 乳房に取り付けられたクリップの刺激も、そしてメンソレータムの冷たい刺
激も、時間が経つにつれ、七瀬の理性を狂わせていくのである。
山田は、七瀬の変化をショーツの濡れ具合で確認していた。今では、ショーツ
に蜜部の筋を浮き上がらせるほど濡れそぼそっているのだ。

──時計を確認する山田。

「おっと、もうこんな時間か、危ない危ない」

 時計はPM9:30を示していた。10時過ぎると守衛が見回りを始めるの
だ。七瀬もそれが気になり心配であった。

「残念だが、懺悔の訪問はこれで終了するか…」

 山田の言葉に七瀬は一安心をした。
開放の言葉が頭をチラつくと、程好い刺激を与えていたクリップの刺激が、急
激な痛みにに戻っていく。理性が元へ返っていくからであろう。
もう少しの我慢よ…痛みが走る乳房に、七瀬は言い聞かせるのであった。

 応接室へ逆戻りする二人、その間も高々と上げた尻を振りながら歩かされる
のである。
再び、個室の応接室へ戻った七瀬は、今までの出来事がまるで夢の中をさ迷っ
ていたかのように感じ、そして普段の自分を取り戻しつつあった。
手錠を外され、顔も元通りに戻された。乳房に挟まれたクリップも外されると
自由と言う言葉が何度も過ったのである。 正気に戻った七瀬は、山田を責め
る意思は無かった。何故なら、元は自分の過ちが原因である事を理解している
からだ。自分に対して、これ以上何事も無く接してくれるのであれば…
しかし、七瀬の考えは甘かった。自由を取り戻した筈の両手を、今度は後ろへ
と組まされると、縄で縛られてしまったからである。

「ど、どうしたの? もう、終わりでしょ? 早くしないと、守衛さんが見回
りにここを訪れるのよ」
「ええ、懺悔の訪問は終わりましたよ、けど、懺悔はまだ終わっていませんよ
残り、僕を入れて三名残っていますからね。だから、その準備をしてるのです
よ…ここが嫌なら、また事務室へ移動して、この姿で守衛さんに会ってみます
か?」
「や、止めてよ!! もう、満足したでしょ! 散々惨めにさせて気が済んだ
はずよ」
「気が済む…? ふふっ、違いますよ。僕は自分が自己満足する為に、課長を
酷い目に合わせた訳ではありませんよ、 酷い事を続けてみて、貴女の本性を
確かめたかったのです。勿論、その成果は充分と得ましたよ…貴女の本性はM
、正真正銘のマゾヒストだという成果をね…」
「ち、違うわ、何を根拠にそんな厭らしい言葉を言うのよ! 知ったような事
を言わないで!」
「くっくっ、今から、その答えを導き出そうと準備しているんですよ。本当は
こんな手のこんだ事をしなくても、先、乳首に刺激を受けている時に、課長の
まんこにバイブを突っ込んであげれば、それで答えは出ていたのですがね…」
「あぁ…悪魔だわ…貴方は、悪魔に取り付かれているのよ…」

 七瀬は、乳房にクリップを付けられ、感じてしまってた事等、全て知られて
いた事に愕然とした。必死に、その姿を見られまいとしていた自分に、恥かし
さが込み上げるのであった。




 山田は、一人用のリクライニング式ソファーに七瀬を押し倒すと、縄を取出
し、胸部を背凭に固定した。そして、背凭れを45度の角度に落すと、両膝に
縄を縛り、背凭れに結んだのだ、七瀬の両足は大きくM字に開脚させられて膝
はもう少しで顔に付く位まで持ち上げられたのである。
七瀬の蜜部は、天井を向いた無様な格好にされてしまったのだ。

「苦しい…」
「暫くの辛抱ですよ。 さて…懺悔の前に、もう一仕事…」

 腰を海老のように曲げさせられ苦痛に歪む表情の七瀬に、山田は鋏をちらつ
かせたのである。

「何故、鋏を手にしているか…もう、理解しましたよね。そう、最後の一枚を
切り落とそうとしているのですよ」
「ひぃ! 嫌よ、止めて…そこだけは嫌…お願いだから堪忍して!」
「おや? 何故か異常に怯えていますね。自分のまんこを見られる恥かしさに
しては、少し大袈裟過ぎる様に見えますが…何か、まんこ意外に恥かしくて見
られてはいけない事を隠しているのではないですか!」

 山田は、七瀬が怯えながら、陰毛が一本も無い事を必死に隠そうとしている
姿を見ていて愉快でならなかった。そして、更に追求するのである。

「どちらですか? 隠し事が、有るのか…無いのか…」
「うぅ…無い…わ…恥かしいだけよ、本当に全てを脱がされて、裸にされるの
が恥かしいだけなの…山田、くん…お願い、下着を脱がさないでくれたら、そ
れ以外の要望は全て受け入れるわ…だから、ねっ、お願い…」
「ほほう…今の意見は、何も隠し事は無い、そういう回答と受取れますね。つ
まり、裸にされるのが恥かしい…と、それだけの事ですよね」
「え、ええ…そうよ、分かってくれたかしら? それだったら有り難いわ」
「勿論、分かりましたよ。それでは、こうしましょう、下着は取ります、但し
何も隠し事が無かった場合は服を着せる…これなら、課長も納得しますよね、
隠し事もなくて、その上、服を着て裸を防げるわけですから…」
「えっ? …ち、違うわ…こ、この格好のままでも…いえ…ちょっと! 山田
くん! 待って!!」

 山田は、上機嫌で七瀬の腰部分のショーツに鋏を差し込んだ。 あくまでも
七瀬の羞恥心を煽ろうとする計画なのである。
ジョキッ! 音と共に左右の腰紐が、パサッ…と落ちた。 そして、今度はク
ロッチの下側を鋏で切り裂いたのである。
七瀬の蜜部を隠すのは、切り裂かれたショーツの前掛け、つまり布きれが一枚
乗っているだけの格好なのである。息を吹きかけると、今にも飛んで落ちてし
まいそうな薄い布なのだ。

 山田は、服を着せる事が嘘でないことを示す為に、脱がされた七瀬の衣類を
テーブルの上へ準備してみせた。

「服はここへ置いておきます、何事も無ければ、約束通り縄を解き、服を着さ
せてあげますよ…但し、何事もなければの話しですがね…くっくっくっ」
「お願い…お願いだから…止めて…」
「さあて、では…ショーツを捲ってみますよ」
「ひぃ、い、いやよ…見ないで…」

 山田は、わざと時間を掛け、目を潤ませ頬を真っ赤に染めている七瀬の顔と
ショーツの布を見比べながら、布を捲っていった。
思った通り、剃毛されたままの蜜部が目の前に露になっていく。そして、わざ
とらしく驚いてみせる山田。

「ええ!? 何だこれ!! 毛が、毛が一本も無い!! 課長、一体どうした
のですか!?」
「あぁ…うぅうぅぅ…」

 覆う毛が無く雫を浴び、ぱっくり開いた小陰唇の姿が、くっきりと目に飛び
込んでくるのである。まるで、呼吸をしてるかのように、開いては閉じている
のだ。

 大粒の涙が、七瀬の頬を流れた。
誰にも知られたくない一面を覗かれた羞恥の衝撃、そして、内に秘めて愉しん
でいた自分の性質を土足で踏みにじられた屈辱で、身体中の力が一瞬で抜けて
いく七瀬。
だが、屈辱と羞恥が混合しあうと、それをMの体質が我慢できず身体で表現し
てしまい、膣口から大量の液体を放流させ、肛門へと垂れ流してしまうのであ
る。哀れである…

 顔を横に傾けて、目を閉じた目蓋から悔し涙が次々と流れ、泣く姿を見られ
まいと、歯を食いしばって我慢している七瀬の表情を、満足げに見渡す山田。
だが、彼の狙いは、七瀬が自ら服従する姿を曝す事であり、淫欲に溺れさせる
ことなのである。


(10)へつづく・・・

小説(転載) 弱者の妖光 8/10

官能小説
05 /16 2019
『弱者の妖光』 (8)



 厚さ4センチの、間仕切壁。そこを一歩踏み出すと、明らかに七瀬の表情に
変化が表れた。目の焦点が合わず、半開きの口から熱い吐息が漏れているので
ある。
視界には、毎日社員が働いている空間。しかも、ほんの数時間前には、現実に
皆が働き、その余韻も少なからず残っていた。
その空間に、課長七瀬耀子は、照明の明りに照らされて、下着姿のまま四足歩
行を余儀なくされている。
非現実的…彼女に突きつけられた現実である。

「あぁ…山田くん、許して…許して下さい、あまりにも辛すぎるわ」
「…何言ってるんですか、まだニ、三歩進んだだけですよ。これ位の事で辛い
と言っていれば、皆からのお仕置きは我慢できませんよ」
「お、お仕置き? …あぁ、何をさせる気なの…」

 甚振る女性が落胆する姿を眺め、それを目にする度に山田には活力の血が流
れるのである。

「さあ、着きましたよ。ここは女子社員の栗田さんの机ですね。まずは…嘘の
出張についてお仕置きしてもらいますよ。ええっと、栗田さんは顔の手入れが
好きだから…」

 山田は、机の上にある小物を物色して、セロハンテープを取り出し、20セ
ンチ程切り取り、片方を七瀬の鼻につけると、鼻を押し潰すように片方を額へ
張り付けたのである。
筋の通った綺麗な七瀬の鼻が、まるで豚の鼻みたいに天を向いて、大きく鼻穴
を開かせてしまっているのだ。

「くっくっくっ…これがあの美形で評判の七瀬課長なのか? これじゃ、まる
で本当の豚だ! 牝豚そのものだよ!! 」

 大笑いする山田は、テープを張られて不安にかられている七瀬に、顔一面写
る鏡を目の前に差し出してみせた。
 
「課長、鏡をしっかり見て下さい。これが七瀬耀子の本性ですよ、さあ、しっ
かり見るんだ!」
「えっ? …い、、嫌っー!!」

 七瀬は、鏡に写る自分の顔を見て驚いた。鏡には、毎日化粧を施す綺麗な顔
ではなく、そこには豚鼻に加工され、前歯が出っ張り醜く、歪んだ顔が写って
いたのだ。

「課長の豚顔を見れば、栗田さんもきっと満足するでしょうね。毎日、課長の
美しい顔に嫉妬してたみたいですから…くっくっ」
「あぁ…お願い、お願いだからこれ以上醜くしないで…」

 必死に懇願する七瀬であるが、山田は、それを冷たく無視すると、次の場所
へと、課長の…いや、牝豚七瀬の鎖を引張るのであった。




 手錠を着けたままの移動は辛いものがあった。上手く、足と連携が取れずに
思わず転んでしまいそうにもなる。それに、最も辛いのは、脚を曲げる事を許
されず尻を突上げたまま歩かされている事であった。
それでも七瀬は、大きな尻を左右に振って歩くしかなかった。
山田は、その姿を後方から見て愉しんでいると、ある変化に気が付き確信する
ものをここで得たのである。

「おや…辛そうに歩いているのに、課長のあそこは何となく湿っているように
みえるぞ…SMの話しで聞いたが、Mは甚振る苦痛がよい刺激になり、膣口を
濡らせ感情を昂ぶらせるらしい…課長は、正真正銘のMなんだ…」

 そう思った山田は、一人含み笑いを浮かべ、新たな甚振りを考えるのである

 幾つかの机を回り、ある女性社員の机に辿り付いた。

「吉原さんは…メンソレータムを持っていたよな…結構、刺激が強くて思わず
目が覚めてしまうとか言ってたよな、おっ、これだ」

 山田は、軟膏のメンソレータムと鋏を手にして、七瀬に近づいた。
鋏に恐がる七瀬を押さえつけると、ブラの紐を切ってしまったのだ。フロント
部と左右の肩に掛かる紐である。
ぱしっぱしっ! っと、お互いの紐が弾けて切れると、おわんのような胸がぶ
ら下って揺れているのであった。
七瀬は、恥かしさで隠したい心境であったが、それを山田が許す筈がなかった。

 次に山田は、メンソレータムを大量に掬い取り、垂れ下がった七瀬の乳に塗
り回すと、更に、真中についている乳房にも塗りつけたのである。

 時間が経つにつれ、七瀬の乳は冷たさを増し、まるで氷の中に胸をつけてい
るように冷えているのである。更に、時間が経つと、冷たさに伴いキリキリと
した痛さが、胸部を襲ってくるのであった。

「あぁ…い、痛い…」
「ふふっ、堪らない痛さが襲ってくるでしょ? これに、風を当てると更に刺
激が増しますよ。丁度、下敷きがあったのでこれで扇いであげましょう」

 山田は、机の上に置いてある下敷きを手にすると、七瀬の胸を下側からパタ
パタと扇いだ。すると、七瀬は苦痛の表情を浮かべて、身体をクネクネと揺ら
し始めたのである。
風による刺激が、メンソレータムの働きを増し、ジンジンとした微妙な刺激を
広げるのであった。そして、風が止むと、今度は以前とは比べ物にならない痛
みが七瀬を襲うのである。

「ああっ、許して、お願い山田くん、許して頂戴」

 必死に懇願する七瀬。だが、山田はその七瀬の表情をみて改めて、七瀬の異
常な性質を確認していた。その表情には、痛みによる許しではなく、明らかに
刺激に狂い、感じている淫楽に染まるのを恐れて、これ以上、淫乱に変化する
自分を食い止めたい願いが浮かんでいるのだ。

「その願いとは、これ以上時間が経つと、気が狂いそうなくらい感じてしまい
そうだからですか?」
「えっ!? ち、違うわ…冷たいだけ、凄く冷たいからよ…」

「ふんっ! 気持ち良い顔して、まだ嘘をつくのか? よーしみてろよ…」
 
 山田は、素直にならない七瀬に、腹の中で憤慨した。そして、机の上の事務
用クリップを手に、七瀬に近づいたのである。

「そうか、冷たかったのか…それは気が付かなかったな。それじゃ、これを付
けたら熱くなると思いますよ」
「な、何をするの…」

 山田は、クリップを七瀬の左右の乳房に取り付けた。
すると、七瀬の円形の乳房が、見事に潰され充血しているのである。

「嫌ああっ!! あっあっああっ!! 痛い! 痛い!!」
「くっくっ、どうです、冷たさが消えたでしょ? 痛みに慣れたらその内、熱
くなってきますよ。まっ、それも気持ちよく感じてくる為の通過点ですから我
慢して下さい」

 四足で立たされ、髪を振り乱しながら身体を揺さぶり、クリップの激痛を味
わされている七瀬は、例え、正直になった所で、今の山田が許してくれる保証
など無い事を感じ取ると、必死に激痛と快楽に耐え忍ぶしかないのであった。


(9)へつづく・・・

小説(転載) 弱者の妖光 7/10

官能小説
05 /16 2019
すでに6話まで紹介済み。続きが見つかったので、読みなおしてみたが、こんな結末だったけかなあという感じだ。

『弱者の妖光』 (7)

第4話

-熟女の懺悔実施1-


 
 既に外は、真っ暗である。
事務室の部屋の照明が光々と、眩しく灯っていた。その一室の空間で、山田と
七瀬、二人の沈黙が続いていた。

「ふぅ… そう、出張の件…全て知っているのね。まあ、そういう場面も想像
はしていたわ…でも貴方も役者ね、私を安心させて、そして落胆させる…ふっ
私が不安を抱いていた顔を見て楽しんでいたのね」

 開き直った七瀬の表情が、徐々に血色を帯びていくと、山田は威圧されて逆
に、血の気を引いていくのであった。
予期していた事であるが、強気になっている七瀬を実際目の前にして、弱気な
性格が顔を出す山田である。

「えっと、その、そうだ、そうです、つい、課長が嘘の出張をしている事を
口外してしまわないかと、僕も心配で、です」
「何それ? 私を脅そうとしてるの…ふふっ、いいわよ、お金なら出すわ」
「えっ、お金? …ええと…」

 明らかに七瀬がペースを握り、山田はその上に乗せられてしまった。頭の中
が真っ白になり、言葉が出ないのである。その表情を悟った七瀬は余裕を取り
戻し、ソファーの上で腕を組むと、脚を何度も組み返してみせた。
だが、その姿勢を繰り返す事で、山田の心に潜んでいる悪魔を呼び起こす原因
を作ってしまうとは彼女も想像しないであろう。

 目の前で、七瀬のスカートから見える太腿の奥底。その奥の奥が、山田の記
憶を呼び起こしたのだ。

「課長の…太腿と太腿の間…そこからチラつく下着…その下着の中…下着のな
か… くくっ、そうだよ、俺はあんたのその下着の中の秘密を知っているんだ
よ。次郎、何も怯える事はないんだ!」

 心の中で唱えるとキリッと、山田の目付きが変った。

「ふふっ、お金? そんな安っぽい取引なんか希望しませんよ…内緒にしてい
て欲しいなら、もっと高価なものを僕は要望しますよ」
「ど、どうしたのよ急に態度を変えて…それに、お金より高価なものって…
何を言ってるいるの…」
「僕にとって高価なもの…ふふっ、それは貴女のプライドですよ。課長のプラ
イドと引き換えに、この件は内緒にしてあげますよ」
「私の…プライド? 何を言っているか、ますます訳がわからなくなったわ」
「それなら説明しましょう。内緒にしてほしいなら…ここで、土下座してお願
いして見せて下さい」
「なっ!! そんな事、出来るわけないでしょ!!」
「でしょ。そのプライドを僕は欲しいのです。そのプライドを僕に、預けさえ
すれば土下座くらいできるでしょ…そう言う事ですよ。」

 どうだと言わんばかりに、山田は胸を張ってみせた。一方の七瀬は、気弱だ
と見縊っていた山田を、唇を噛締めて睨みつけた。
しかし、今の山田にはその目付きさえも興奮を増すエキスとなっているのだ。

「それともう一つ… 知っていますか? 専務達が会社のお金を横領している
社員を調べ始めた話しを。事情調査を受けた時、僕はどうしたらいいのでしょ
う? 思わず課長の言葉を出してしまいそうで…くくっ、課長…」

 社内の横領話しは、七瀬も知っている。それを切り出されては言葉もでない
であろう。立場が再度逆転した、そして明らかに、七瀬の敗北である。

「あ、貴方を甘く見ていた私がバカだったわ! …ど、土下座したら、それで
いいのね!!」

 興奮で顔を真っ赤に染めた七瀬は、立ち上がると、山田の目の前で膝まつい
た。更に、両手を床につけると、ついに頭を床に伏せたのである。

「こ、これで、いいでしょ! 内緒にしててくれるわよね!」

 歓喜の瞬間である。震えながら土下座をしているその姿を目の当たりにした
山田は、身体全体に漲る男の力を感じ取った。

「うおっ!! ついに、ついにやったぞ!! 美形で評判の七瀬耀子課長が、
この俺に屈した瞬間だ!! 誰も成しえない、いや想像すら出来ない課長の
惨めな格好を、この俺が製したのだ!!」

 と、腹の中で叫ぶと、まるで、天下を取った将軍のように腕組をしてみせる
山田であった。
それに比べ、七瀬は唇を噛締めたまま屈辱を味わっているであった。だが、こ
れはまだ序盤に過ぎない事を彼女は知らない。




 ついに七瀬が、背広を脱いで下着姿を曝す瞬間がきていた。

土下座をしたまま数分間が過ぎ、山田が一枚の写真を七瀬に差し出したのだ。
それを見て驚愕する七瀬。身体が固まり表情も強張って怯え出した。
その写真とは山田が湖で、七瀬と社長が寄り反って歩いている二人を撮影した
物であった。

「僕も驚きましたよ。偶然、シャッターを押した写真に、こんな画像が写って
いたなんて…」
「くっ…貴方って人は… こ、こんどは…何が、要望なのよ…」
「さすが課長! 頭の回転が速いですね。ええ、その要望ですが、やはりここ
は、部下の連中に嘘をついていた事を懺悔してほしいですね。一人一人の机の
前で謝ってほしいな… それも下着姿で」
「なっ! …何の意味があってそんな格好にならなくてはいけないの?! 仮
にここは会社よ!!」
「おやおや…課長達が遊んで過ごしている時間に、ここのみんなは汗水流して
働いていたんですよ。もし、遊んでいるのを知ったら、下着どころか素っ裸で
曝し首状態ですよ。下着だけでも着けさせてもらえて、有り難いと思わないと
いけないのではないですか?」

 更に、山田の話は続いた。そして、最後に社長の家族の話を持ち出されると
さすがの七瀬も降参せざるを得なかった。
全て計算された罠だと気が付いた時、心底から悔しさが込み上げてくる七瀬で
ある。

「これは…うぅ…貴方のただの…陰謀に過ぎないわ…うぅ…憶えてらっしゃい
…絶対に復讐してやる…やるんだから…うぅううぅ…」

 七瀬の瞳から、大粒の涙が零れ出した。そして、背広を脱ぎ捨てるとシャツ
のボタンを外すのであった。
しかし、強気な姿勢でボタンを外してみたものの、さすがに肌を露出する段階
になると、どうしても許しを得る七瀬であった。だが、山田はそれを許さず時
間を掛けさせてでも、一枚そして一枚と強制して脱がせるのであった。

 やがて、七瀬は最後の指定された一枚のスカートに手を添えると、足首から
抜き取ったのである。

 ふっくらとした弾力ある胸を包むブラに、大きな尻を包んでいるショーツ姿
を曝け出した七瀬は、口に手を添えて泣き崩れてしまった。 それを、感慨深
く眺め、満足している山田であった。




「薔薇の刺繍が施された、お揃いの黒い下着がとても似合いですよ課長。それ
にしても、36という年齢にしては、胸の張りや腰の縊れが崩れていないのは
何か特別な運動でもしているのですかね」
「厭らしいわ、そんな目付きで見ないでよ!」
「あれ、僕は誉めてあげたつもりなのに…まっ、いいでしょ、貴女にはもっと
似合いの物を準備してますので、これを受け取って下さい」

 七瀬は、身体の一部始終を、舐め回すような視線を浴びせる山田の視線に不
気味さを感じたのである。
すると突然、七瀬の両手首を持ち上げた山田は、隠し持っていた手錠を掛けて
手の自由を奪ったのだ。驚いた七瀬に、今度は長い鎖がついた赤い首輪を見せ
る山田である。

「貴女には、赤い首輪がお似合いだ…これを着けて牝豚になり、みんなに懺悔
してもらいますよ、いいですね。くっくっくっ」
「何を考えているの…そんなの嫌よ! 駄目よ!」

 必死に抵抗をみせる熟女。しかし、所詮女の力では山田の腕を振り切ること
はできなかった。

 赤い首輪を回し、鍵を掛けるとそこに一人の牝豚が誕生した。

「おおっ!! 僕の想像通り、課長には赤い首輪が凄くお似合いだ。早速、事
務室へ移動しましょう」

 山田は、意気盛んに応接室の扉を開けて、七瀬に繋がった鎖を勢いよく引い
た。

「い、嫌よ、 お願い、許して…こんな恥かしい格好でなんて歩けないわ」

 首輪を引かれて、思わず立ち上がった七瀬は、両手を合わせて懇願した。
すると、その姿を見た山田の顔色が変ったのである。

「何で、立ち上がるんだよ! 牝豚は四足で歩くんだろ!」

 そう怒鳴りつけると、取り出した鞭で七瀬の尻を、三発、四発と容赦無く叩
き続けた。

「痛っ! ああ、御免なさい! 御免なさい…分かったわ、四本足で歩きます
から…打たないで…」

 鞭の激痛に耐えられない七瀬は、手錠の着いた両手を床に置くと、わなわな
震えだした。下着姿で尻を突上げる何とも惨めな格好であった。
しかし、その震えは怯えているようには見えず、まるで興奮を憶えたかのよう
に、悶えているみたいに映るのである。

 まだその変化に山田は、気付いていないのだが、知らぬ間に七瀬のMの性質
を、呼び出していたのだ。


(8)へつづく・・・

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。