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小説(転載) 『弱者の妖光』 第三部 3/12

官能小説
05 /23 2019
『弱者の妖光』 第三部 (3)

-罠に陥る夫人-



──七瀬を服従させてから数ヶ月

 山田は、週に数回七瀬を会社で責めることもあったが、焦る気持ちを押える
ように心掛けていた。社長に知られてクビになっては何の意味もないからであ
る。

 だが、それを控えていても山田を会社においておくことを世間が許さなかっ
た。失業率が上がる一方の御時世、彼が勤める会社も他人事ではないようだ。
噂によると、来春には少数であるが、リストラを決行せざるを得ないという。

 この部署からも、一人ないし二人はリストラ対象になるだろう…

「や、やばいな…ここで、足手まといになっているのは、どう考えても僕しか
いない、って、事はやはり、この、僕がリストラ?!」

 最近七瀬の配慮で、雑用が少なくなった山田は、逆に仕事が減りその対象に
成りつつある事を心配していた。

「こればかりは、課長にお願いしても無理な話しだよな…くそー、せっかく楽
しい毎日を過ごしているのに、何か対策を考えねば!!」

 だが、いくら考えても彼の知恵でアイデアが浮かぶはずがない。

──或る日の水曜日。夕刻

 毎週水曜日は、苦情処理に下請け業者を回るのが山田の業務である。しかし
それは、先輩から無理やり押付けられた仕事であった。

「くそっ! どうして僕が何時も叱られなければいけないいだよ!! 僕がリ
ストラになったら先輩が嫌と言うほど業者から叱られればいいんだ! ああ、
何てついていない日なんだよ…ぉ、、おっ? あれ? あ、あれは…」

 山田は、腹立つ思いで車を走らせていた、すると、歩道を歩いている着物姿
の女性を追い越したのだ。山田は、その女性の顔を見た瞬間、思わずブレーキ
を掛けたのである。
バックミラーで女性を確認すると山田は確信したかのように扉を開けて女性に
会釈をした。

 歩いていた女性も、山田が乗車していた車の会社名の看板を見て気が付いた。

「あら、貴方は会社の方ですか?」
「は、はい。あ、あの…こんな所で、止まって、えっとすみません。通り過ぎ
るのを見掛けて、止まってしまいました…あっ、ぼ、僕は営業課の、山田とい
います…」
「くすっ…山田さん、ですか。毎日お仕事御苦労様ですね」

 軽く微笑み、会釈をする女性。名は磯貝瑠美子42歳、社長夫人である。
日本髪に、着物姿。瑠美子は茶道の帰りなのである。

 事もあろうか山田は、直接面識も無い社長夫人に声を掛けてしまったのであ
る。その時の山田に意味があって言葉を掛けたわけでもなく、訳も分からぬま
ま気が付いたときには車を止めていたのであった。持って生れた彼の本能がそ
うさせたのである。 何かを期待させるかのように…

「よ、よ、よかったら、お家までお送り致します…」
「あら? くすっ、いいのよ山田さん。お仕事中でしょ、気になさらないで」

 何ともいえない笑顔の瑠美子に山田は心を叩かれた。無理矢理でも送ってあ
げたい心境になる。が、通り道だと説明するとあっさり車に乗ってくれる夫人
であった。
 
 改めて隣の座席に乗る瑠美子に興奮を憶える山田。甘い女の香水に日本女性
の上品さを醸し出す和服姿、そして何と言っても歳相応にない肌の張り具合で
ある。綺麗な顔はまるで舞妓さんだ…それが山田の率直な感想であった。

 数日間、山田の頭には瑠美子の姿が存在して離れなかった。そして、一つの
接点を見出してしまったのである。それは、リストラを免れるには瑠美子に接
触することだと。…いや、接触する為にリストラを利用したいだけなのかも…




 その日を割り出すのに、山田にとってそう難しいものではなかった。
残業時間、縄で縛り上げた七瀬の尻にアナルバイブを仕込ませ、張り型のバイ
ブで何度も突っ込み拷問させたのである。社長と嘘の出張日、その日の瑠美子
の行事、そして偶然にも娘の研修旅行が重なるその日を聞き出したのである。

──その日の夕刻

 偶然にもその日は水曜日であった。今まで山田は、苦情の帰りに数回茶道の
帰り道の瑠美子を車で送っていた。この日の為に親近感を持たせていたのであ
る。

「あら、山田さん、今日も苦情の整理なの…御苦労様」

 何時ものように笑顔を見せる瑠美子を、山田は車に乗車させると夫人宅へと
車を走らせた。道中、山田の手は震えが止まる事は無い、これから起きる出来
事を想像すると、不安と期待が込み上げてくるのであった。

 今日はこのまま自宅へ帰りだと、山田は瑠美子に伝えると、計画通りお茶に
誘われたのである。何も知らない瑠美子は悪魔を自宅へと招きいれてしまった
のであった。

──20帖近い居間

 二人はテーブルをはさんで紅茶を飲んでいた。瑠美子は和服から黒いシャツ
とお揃いのロングタイプのスカートへ着替え、長い黒髪を後ろでアップに結ん
でいる。その変化振りに興奮を隠せない山田。そんな彼は計画を進める為にタ
イミングを計らいながら落ち着かないのである。そして、そのタイミングが訪
れた…

 玄関のチャイムが鳴る。

「あら、宅配便かしら。山田さん、暫く待っていてね」

 そう言うと瑠美子は、テーブルを離れ玄関へと向かった。

「よ、よ、よし! い、今、今だ…えっと…どこだっけ……」

 山田は、瑠美子が玄関へ向かうのを確認して立ち上がると、上着とズボンの
ポケットに手を挿しこんで何やら探し物をしている。

「あ、あ、あった…こ、これだ」

 山田が手にしている物、それは小瓶に入ったドリンクタイプの媚薬である。
この日の為に購入しておいたのだ。悪事に使用するんじゃねえぞ…売人が意味
ありげに笑いながら手渡した代物、どんな女でも数分で男が欲しくなる、とい
う… 罪悪感と興奮が混ざり合う複雑な心境に今一つ気乗りがしない山田。だ
が、こころの隅で悪魔が再び目を覚ましたのである。リストラになってもいい
のか? …そうだ、やるしかない…

 数分後、瑠美子が席へ戻ってきた。

「ごめんなさいね。宅配便の受取が長引いてしまって……」

 宅配便との遣り取りを説明する瑠美子であったが、山田にはそれを聞く余裕
はなかった。媚薬入りの紅茶のカップを手にする瑠美子を、生唾を何度も飲み
込みながら昂ぶる気持ちを押えるので精一杯であったのだ。

「山田さん? どうしたの… …紅茶、冷めてるから入れ替えるわね…」
「は、はい…え? ええっ!! か、替えるのですか!」
「どうしたのそんなに驚いて…冷めた紅茶、美味しくないでしょ?」
「ぼ、ぼ、僕は冷めた紅茶が、す、好きですが…」
「あら、そう? それなら私だけ温かい紅茶に替えてくるけど…」
「そ、そんな! あっ…いえ… そうですか…ははっ…」
「さっきから驚いてばかりで、おかしな山田さん…」
「お、奥様! …あの、し、知ってますか? 冷めた紅茶が、あの、お、お肌
に良い事を…事務の女の子が言ってました… たぶん…」
「あら、そうなの? 初めて聞いたわ… 怪しいな、山田さん。そう言って私
を騙そうとしてるんじゃないの? …なあんてね、くすっ」

 偶然にも企みを見事に当てられた山田。張り裂けそうな心臓、一気に寒気が
足元から頭へ駆け抜け、顔があおくなっていた。

「うふふっ、冗談よ、冗談。そんなに慌てておかしな山田さん。それじゃ、騙
されたと思って戴くわ」

 何も知らず微笑掛ける瑠美子、本当に騙されているとも知らないで、カップ
を手にすると、唇へと近づけるのであった。


(4)へつづく・・・

小説(転載) 『弱者の妖光』 第三部 2/12

官能小説
05 /23 2019
『弱者の妖光』 第三部 (2)


 
「それが人にお願いする態度ですか? おかしいな、こう言う時はどうするの
か、毎晩僕はしっかり言い聞かせていたはずだけどな」
 
 山田の言葉と同時に腹痛が襲う七瀬は、悩ましい表情を見せると膝をついて
頭を深々と下げた。許しを得る行いなのだ。
 
「ご、御主人様…お願いです………め、牝…ブ、豚…の、耀子を…お許し下さ
い…」

 隣の部屋では、部署の連中が集まっている最中屈辱を受ける七瀬、しかし、
その頬を染める表情、そして生温かい熟した熱気を漂わせる姿は何処となく悦
びさえ感じられる。

「これで何とか凌ぐんだ。ふっ、さてと…僕は先に会議室に行っていますので
課長も早く仕度をして、くれぐれも遅刻をしないようにして下さいね…ふふっ
…くっ…くくくっ!!」
 
 そう言い残して山田は部屋から出て行った。一瞬にして静まり返る狭い部屋。
一人取り残された七瀬の目の前に山田が置いて行ったビニールの包みがある。
それを広げて見る、と、七瀬は膝をついて愕然とした。それは、老人用のオム
ツなのだ。

 オムツを手にしながら時計を確認する七瀬。
 
「あと、五分… これを穿くしかないのかしら…はあぁ… いやぁ…」

 屈辱が込み上げてくる。オムツに足を通した時思わず七瀬は涙を流した。
しかし試練はこれからなのだ。社員と顔を見合わせながら我慢の時間を過さな
ければいけない、もし…もしも万が一、漏らしてしまったら…そう考えると氷
のような冷や汗が背中を流れて、それを感じる七瀬である。

──会議室

 スカートがやや膨れて見えるものの、その中にオムツを穿いているとは誰も
思わないだろう。山田意外は…

「くっくくっ、怯えて顔が引きつっていやがる…」

 山田は、腹の中で笑いをこらえていた。それと裏腹の七瀬、額に噴出す汗が
次第と増えてハンカチで拭く回数も増えている。

 七瀬が椅子に腰掛けたままぴくりっ…と、身体を揺らしたのは会議が始まっ
てから十分が経過した時であった。その姿を、山田意外は誰も気が付かない。

「いししっ、最初の波が押し寄せて思わずケツの穴に力を込めたんだな。その
波が一旦引いていくと安堵の気持ちに今度は身震いをするはず…しかし、それ
もあっという間の束の間、直ぐに次の波が押し寄せて身を固めざるを得ないは
ずだ。 苦しめ、もっと苦しむんだ課長! いっしっしっしい」

 山田が思い描いている通り、七瀬は最初の波を押し止める為にアナルをギュ
と閉じていた。

「あぐっ… く、くる…苦痛の波が押し寄せてくるっ!! ふんっ! ぐっ、
うんぐっ…くううっ!! ……はああ、あああ…はあ、あぁ…あぁ……」

 誰にも知られる事なく、嫌、知られてはいけないと思い平素を保ちながら
七瀬は必死に耐えていた。一瞬の気の緩みも許されない状況に緊張が続く。
そして暫くして苦痛の波が引いていくと七瀬の肩の力が抜けていった。

あぁ…た、助かった… そう安心する七瀬、しかしそれは次なる序章の一息で
しかなかった。直ぐに次の苦痛の波が押し寄せてくるのだ。押し寄せては耐え
一息つけば苦痛が押し寄せてくる、それを何度繰り返しただろうか、明らかに
苦痛の激しさは増してくる。その度に限界を感じずにいられない七瀬である。

「はうぅぅ…ぅ、うぅぅ… はあぁ、許して…もう、耐えられない…」

 二十分経過して七瀬は瀬戸際に立たされていた。重苦しい下腹部の異物を吐
き出して楽になりたい…忍耐強い七瀬でさえそう思う苦しさなのである。しか
し、更に七瀬を追い込む計画を山田は仕掛けていたのだ。

 目の前の視線…七瀬はふと気が付いた。山田ではない別の視線にである。
恐る恐る顔をあげるとその視線は山田の隣に座る女子社員の吉原の視線であっ
た。




──数分前

 山田は苦痛に顔を強張らせる七瀬の限界を感じていた。
 
「へへっ、あと何分が限界かな? 課長、持ち応えて十分そこらだろうな…
せっかくだからその顔を誰かに鑑賞してもらうかな…」

 そう腹の中で囁いた山田は、隣に座る事務の吉原美雪に声を掛けたのである。
 
「ねえ、吉原さん。課長の様子がおかしいんだけど、どうしたのかな?」
「なっ…?! …ちょ、ちょっと! 気安く話し掛けないでよ!!」

 今まで会話などした事もない、嫌、したくもない山田に声を掛けられた吉原
は小声で怒鳴り返したのである。しかし、山田にとっては吉原が言葉を返した
それだけで充分であった。 

「課長の様子がおかしい? まったくそんな事で大事な会議中にいちいち声を
掛けてくるんじゃないわよ! 腹たつわ……」

 そう思いながらも吉原の視線は自然と七瀬に向けられていた。山田の思惑通
りである。

「様子がおかしい? …おかしい…確かに…変、よね… あらぁ、時々凄く苦
しそうな表情を見せてるわ… おトイレでも行きたいのかしら」

 吉原はそう呟き、先ほどから何度も七瀬の顔に視線を送っていたのである。
 
「あぁ…な、何て事でしょ。吉原さんが見ていたなんて全然気が付かなかった
わ… いったい何時から見られていたのかしら… ま、まさか?! 私の今の
状況を知っているのかしら? …まさか…」

 七瀬の背中に冷たい汗が噴出して流れていく。それは嵐のような腹部の苦痛
と、吉原の疑いの眼差しの不安が交わった霧雨のような細かい汗であった。
そして、耐えられない吉原の存在に七瀬の脳は崩壊を始めるのである。

「ど、どうしたらいいの…あぁ、もう我慢ができない…で、でも、吉原さんに
見られながらこんな痴態を曝すわけにもいかなわ…はあ、どうしたら…どうし
たらいいのかしら… あぐっ、うっ! ま、また苦しくなってきたわ…ぐぐっ
もう…もおお、今度はダメっ! 耐えられない…っ!!」

 恐らく吉原の恐怖の視線に七瀬の脳は、課長としてではなくM女として反応
したのだろう。 耀子の恥かしい瞬間を見て…そう反応した七瀬の脳は、忍耐
という紐を解いてしまったのである。

 机の上に置いた七瀬の握り締める拳に力が入った。目を閉じた眉間のシワが
より一層強調されている。わずかばかり腰を浮かすと、うぅ… と、声を押し
殺した唸り声を吐き出した瞬間、キャリアウーマン七瀬の緊張の糸が切れた。
一気に、サー…っという潮が引いていくような感触が七瀬を襲う。妊婦のよう
に張り出した腹が嘘のようにひしげていくのだ。しかし、その代りに七瀬の透
き通った熟女の尻には、まるでぬかるんだ泥のような気味悪い固定物が広がっ
ていくのであった。

 七瀬が公の場で痴態を曝す瞬間を山田が見逃すはずがなかった。そして、何
も知らない吉原も身震いする七瀬の姿に視線を送りつづけるのである。

 落胆する七瀬…それは、排泄をひり出した事に力を落しているのではない、
七瀬を苦しめているのは屈辱の瞬間、視線を浴びせられているにも関わらず、
思わず気持ちいいと心底感じた事に恥じているからである。出来るものなら皆
の前でこの姿を見てもらいたい、とさえ思う自分にである。

「いしししっ! あの顔、あの表情、まさに奴隷として服従した時の課長…い
や、七瀬耀子そのものだ! みていろよ、これからもっとお前の恥かしい姿を
晒し者にしてやる! どん底でもがき苦しむお前の姿をな! ひいっひっひっ
ひっひっひいい…」

 オムツと言う屈辱な格好、会議中に排泄と言う羞恥、そして排泄行為に惑わ
されてM女の資質を曝した恥辱の姿。その表情のどれ一つ見逃す事無く、M女
七瀬耀子の痴態を愉しむ山田であった。
 
 しかし会議中に、一人ニタニタ笑う山田に部長のカミナリが落ちたのは言う
までも無い…


(3)へつづく・・・

小説(転載) 『弱者の妖光』 第三部 1/12

官能小説
05 /23 2019
『弱者の妖光』 第三部 (1)

-苦痛の打ち合わせに涙する熟女-



 虎の威を借る狐。
 
 今の山田は、まさにその言葉通りの男なのだ。
 
「山田君、ゴミ捨てまだ行ってないの?」
「え? あっ? 御免なさい…」
「もお、早くしなさいよ!」
「ごほんっ! うんっ、吉原さん。ゴミくらい自分で捨てて来なさい」

 女子社員の吉原が、いつものように山田を虐めにかかると七瀬が止めに入る
のだ。勿論それには訳がある、山田の雑用が多くなればそれだけ、七瀬の責め
が激しさを増していくからだ。最近、一番酷いと思ったのは、夜の屋外非常階
段で素っ裸の格好に浣腸をされ、そのまま放置されてしまったことだ。 夜と
いっても隣設するビルの廊下から灯りが洩れて、七瀬の裸体が綺麗に見えてい
るのだ。もし、誰かが廊下を歩いてきたら…そんな恐怖と羞恥に怯えていた七
瀬であった。

 それを防ぐには、山田の雑用を減らすしかなかった。

「ねっ、ねえぇ…最近の課長おかしくない? 何かあるごとに山田をかばうの
よね…おかしいと思わない? もお、腹が立つ、どうして私がゴミ捨てに行か
ないといけないのよ! 私は、ゴミ捨てに会社に来てるんじゃ無いわ!」

 と、今日もまた彼女達はそんな雑談をして時間を潰しているのだ。
 
 
──或る日

 七瀬と山田の二人は、事務室に隣する打合せ室で協議をしていた。4帖半の
部屋の真中にテーブル、両端にソファーが置いてある狭い空間である。山田は、
打合せ中にも関わらず、短いスカートから伸びた白い七瀬の太腿に釘付けになっ
ていた。昼間は手を出さない…そう決めていた山田であるが、透き通る熟女の
太腿の魅力に誘惑されていくのである。

「課長… 今日の下着は何色ですか?」
「…なっ?! …い、今は打ち合わせ中よ! 何を言い出すのよ…」

 隣の事務室とは薄い壁一枚、少し声を上げるだけで隣に聞こえてしまう。驚
いた七瀬は小声で言葉を返した。

「その太腿の中…その中が何色なのか興味があってね、で、何色?」
「そ、その質問には答えられないわ… さっさと、打合せを続けるわよ」
「昨日は白…その前はピンク、それなら今日は…ブルー、それも紐付きだな」
「……こ、答えられるわけないでしょ、隣では皆が働いているのよ…」

 山田の嫌らしい目付きに七瀬は戸惑っている。最近、毎日のように残業時間
を利用しては甚振り続けられて来た七瀬の身体は、山田の一言に恥かしくも反
応して、どんな課題を出してもらえるのか期待してしまいそうなのだ。

「答えてくれたら、打合せを続けますよ…課長」

 山田は嘘をついた。例え下着を教えたとしても仕事の打合せを続ける気など
さらさら無いのだ。勿論、七瀬も嘘だというのは感ずいている。だが、時間を
気に掛ける七瀬は、早くこの空間から脱出したい心境になり口を開くのである。

「…ブ、ブルーよ… これでいいでしょ」
「おおっ、ビンゴ! 思ったとおりブルーか…で、紐は付いているんでしょう
ね、課長」
「…つ、付いているわ… ふぅぅ、さ、さあ早く打合せを…」
「それが本当か、確認させて下さいよ」
「くっ?! も、もう、いいでしょ… 君ね…ここは職場なのよ…」

「課長、確認させろと言ってるんだよ…」

 突然、豹変する山田に七瀬は身を凍らせてしまうのである。人を見下すよう
な山田の視線と口調に、ライオンに睨まれる兎のように身を縮める七瀬。
打ち合わせの場が一変、調教の場へと変ったのである。

「両手を壁につけろ、そして両足を開いて尻を突き出して見せるんだよ…へへっ
変態課長」

 山田の言葉に時計を気に掛ける七瀬。残り時間十五分…山田との打ち合わせ
が終わると直ぐに全体打ち合わせが始まる。その時間まで我慢出来たら…そう
考える七瀬。流石の山田も、全体会議を挟んでまで酷い事をするのは不可能だ
と考えているのだった。




「こ、これで…これでもう、いいでしょ…」

 七瀬は山田の命令に従い壁に手をついて尻を突き出しているのだ。前屈みに
なってブルーの下着を露にさせているその尻の前に山田は顔を近づけ、視線を
投掛けている。

「ふんっ、何時見ても厭らしい尻をしているな…今にもそこに隠されている熱
気が漂ってきそうだ」

 そう言葉を浴びせると、山田は七瀬の腰紐を解いてみせた。
 
「あうぅ! だ、だめでしょ?! 隣では皆が仕事中なのよ!」
「ああ、知っているさ…課長さえ我慢して声を上げなければバレることもない
んだよ…声を上げなければ、いいのさ…ほれっ、くくっ」
「あっ! …ああんっ、だめよぉ…指を、い、入れない…でぇぇ、はああん…
そんなに、深くは…うぐっ、ううんっ! だめっ! はあんっ!」
「打ち合わせ中なのに、こんなに濡らしていたとは呆れるばかりだよ…課長」

 山田は、声が洩れないように口を押えている七瀬の下着を取り除くと、指二
本を七瀬の陰唇に突刺したのである。じゅぼじゅぼ…そんな音と共に挿入した
指の合間から大量の汁が溢れ出てくる。

「ねっ、ねえ山田くん…も、もお、時間よ…お願い、お願いだから…はあんっ、
残業、残業時間に…あぁ…残業時間にお仕置きは受けるから…あんっあんっ…
ゆ、許して…お願いぃ…ふうぅぅ…」
「おや? 課長らしくもない、自分からお仕置きを希望するとは。へへっ、仕
方ないな、それじゃ愉しみは後程にとっておいて…」

 山田のツボを押えた指の刺激に危なく果ててしまいそうになっていた七瀬。
ずずっ…と、波音をたてて指を抜かれてからも暫くは余韻に浸っていた、する
と、キリっとした痛みがアナルに走り、冷たい液体を腸に感じて我に返る七瀬
であった。
 
「なっ! ああっ?! はああ、ま、まさか?!」
「ひいっひぃひっひぃ、気付くのが遅いぞ…課長、貴女の腸には今しがたこの
液体が注ぎ込まれたんですよ」

 山田が手にする物、それはイチジク浣腸の空のケースであった。
 
「バ、バカァ!! 何を考えているのよ! もう全体の打ち合わせが始まって
しまうのに! あぁ…どうしましょ、トイレに走る時間があるかしら…」
 
 七瀬は、苦痛の波が押し寄せる前兆を感じつつ下着を慌てて穿こうとしてい
た…と、その時である。

 コンッコンッ! ドアを叩く音がして七瀬は固まった。
 
「課長、山田ぁ! 打ち合わせの時間ですよ! もうみんな席に着いてますよ」

 ドアの向うから男性社員の声がした。入室してくる気配はないが、七瀬の心
臓は爆発しそうなくらいに脈打ち、足元がふらついて今にも崩れ落ちそうになっ
ているのだ。そして、これから五十分間の会議に押し寄せる腹痛に耐えられる
のか恐怖に慄く七瀬なのである。

「む、無理だわ… あぁトイレに…」
「くくっ、時間厳守。これは課長が決めた決め事ですよ、全体打ち合わせに遅
刻は許されない、そう決めたのは課長…貴女でしたよね。トイレはその前にす
ませておくのよ! って、女子にキツイ言葉をはいていたのは誰でしたっけ?」
「くっ! あああもお!! 何てことをしてくれたのよ!!」
「へへっ、我慢するしかないでしょ? さて、僕は先に行きますね」
「待ちなさいよ! が、我慢できる筈無いでしょ? あぁ、お願い…何とかし
て頂戴…」

 珍しく七瀬が困惑していた。


(2)へつづく・・・

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。