2ntブログ

小説(転載) 『弱者の妖光』 第二部 4/8

官能小説
05 /19 2019
『弱者の妖光』 第二部 (4)



 山田の腰がグリグリと動く度に、脳天に刺激が駆け巡る七瀬。嫌いな男に犯
されている感覚…悲しいことにMとして調教を受けてきた七瀬にとって、この
状況は逆に興奮を昂ぶる設定となってしまったのである。

 山田に責められながら、以前社長の調教で、好まない相手に責められその中
でも一番苦渋を強いられた、最初の出来事を思い出している七瀬である。

──七瀬の数年前の回想…ある古びた骨董屋

 社長、磯貝40歳と七瀬は、遠い地を旅行中に古びた骨董屋を発見すると狭
い店内へ入って行った。
骨董屋の主は、入店してきた女の容姿に驚きを隠せない。身体のラインを見事
に表した、薄での真っ白なワンピースを着こなした女の裾は殆ど太腿を露にし
て、裾を押えていないと尻まで捲りあがりそうなのである。それが調教中の七
瀬の容姿であった。

狭い通路の真中、七瀬は大きな花瓶の前に立たされ、その後ろの逆の陳列棚で
磯貝は、店の亭主と値段交渉の遣り取りを始めていた。
二人が何をしているのか分からない後ろ向きの七瀬はただ、花瓶を眺めている
しかない。店の亭主が腰を下ろして下から覗き見をしているのも知らないで。

「オヤジ、これで100万は値引きできるだろ」
「ダ、ダンナ… へへっ…そうだね、100万ならいいでしょ」

 何も知らない七瀬の尻を、何度も覗き見をする亭主。どうせ壷の価格など適
当なもの、久し振り女の尻を見れればそれもよかろうと亭主は考えた。
更に磯貝は、知らぬ振りをして七瀬の隣に立つと七瀬が眺めていた花瓶の奥底
に書かれている文字を覗き込んで読んでみるように指示を出した。
花瓶の中を覗き込むためには、前屈みになって尻を突き出さなければならない。
まさか亭主が後ろで座っているなど知らない七瀬は、丁寧に両手を膝に添えて
尻を突き出すと、まるで見て下さいと言わんばかりなの姿勢をとったのである。

 ハゲ頭の薄汚い老人の目の前に、ぱっくり開いた艶のある女の割目が飛び込
んできたのだ。

「こんな美人の女が下着も穿かずに店に入るなんて…し、しかし凄いな…割目
がぱっくり開いて中身が丸見えて…それも濡れて光ってるぜ、おおっ、い、今
ひくついてみせたぞ。 へへっ、ダンナ200万まで値引いてもいいでっせ」

 息を潜めて舐め回すように見入る亭主。すると磯貝は、七瀬にとんでもない
命令を出したのである。

「耀子、その体勢で足を開いてスカートを捲れ」
「えっ? ご、御主人様…こ、ここで…ですか… でも、店の方が…」
「心配するな、既に了承済みだ」
「了承…? はっ?! ああっ! い、いやっ!!」

 七瀬は背後の亭主に気がつくと、驚いて尻を押えた。ハゲ頭の亭主が腰を下
してニヤついている姿を見て、自分の痴態を見られた事に恐怖心が募った。
無論、彼女は命令に従うしか道は無い。それがSとMの掟である。
知らない、それも年老いた薄汚い男に、自らスカートを捲って見せる行為など
プライド高い七瀬にとって屈辱と言って何と言えよう… 

「あぁ…ご、御主人様…知らない人の前で、お尻を出すなんて…」

 懇願すれどもその命令が覆される筈無い事を七瀬はよく知っている。
待つこと数分。ついに七瀬は、嫌らしい顔でニヤついている亭主の前でスカー
トを捲り、桃尻の尻を曝したのである。生唾を飲み込む亭主の音が静かな店内
に響いた。角度を変えて覗き込む亭主の視線が痛いくらいに突き刺さる七瀬。
しかし、命令はそれだけでは終わらなかった。自らの指で小陰唇をVの字に開
いてみせさせたり、尻たぶを開いて排泄機関のアヌスまでも見せなくてはいけ
なかったのである。

「ああっ…こ、こんな男に、見せなければいけないなんて…悔しい…いっそう
死んでしまいたいわ…」

 そう思いながら唇を噛締める七瀬であった。しかし、磯貝はそんな七瀬の違
う一面を見逃していなかったのである。甘く熱い息を吐く表情、恥辱から湧き
上がる興奮、身体そして頬を赤く染める皮膚。 明らかに興奮を昂ぶらせてい
る七瀬の表情であったからだ。

 そして、想像もしたくない事が現実になってしまった…亭主は七瀬の割目に
顔を近づけると舌で舐めまわし始めたのである。ざらざらとした感触が異様に
感じる七瀬。しかし、一度感じ始めた身体を食い止めることなどできる筈もな
かった。直にうねりのような津波が押し寄せると、狂う程尻を振り乱してしま
ったのである。

「逝くっ」と言う言葉を無理矢理言わされて、その場で果てた記憶が甦ってく
る七瀬であった。

 嫌いな男に責めれれて、感じてはいけないとわかりつつも身体は快楽を求め
てしまったあの時を七瀬は、山田を受入ながら思い出していたのであった。




 七瀬の内肉が山田の肉棒へ程好く絡み付いてきている。

「へへっ、課長が悦ぶ最高の素顔を拝見といきましょうか…ほら、課長何時ま
で顔を僕の胸に伏せているんですか…」

 そう言うと山田は、七瀬の髪を掴み、涙と汗で照らした顔を正面に向けたの
である。
ひぃ…七瀬は怯えて顔を振ろうとしたがしっかり山田の手で固定されていた。
好きでもない男に、最高の瞬間を見定めらる事が屈辱でならないのである。

 再び、山田の腰が動き始めた。今度は、ゆっくりとした上下運動へ切り替え
られ、最後を愉しむ魂胆だとわかる。
ゆっさゆっさと揺れるソファーに合わせて山田の腰も上下する。それと同時に
脂肪で丸まった七瀬の胸も波打つように上下しているのだ。後ろから見ると、
七瀬の濡れた膣口が少し浮いては肉棒を根元まで咥える運動を繰り返している
のがわかるのである。

「ひいっ…ああっ、ああん…い、いやあ…こ、こんな…こんなの…おおうっ」

 膣口が肉棒に馴染みだすと山田は、抜き出す間隔を広げていくのである。
今では、膣口が半分まで持ち上がると一気に根元へ引き下ろすまでになってい
た。

「ふっ、ふっ…課長、どうだ…気持ちいいだろ…はっ、はっ…もっと突いて欲
しいだろ…ああ? 欲しいだろ」
「ううっ! …ああっ、い、いい…いい…ああっ、もっと! あっあっああ」
「欲しいか、そんなに突いて欲しか…なら何処に何を突いて欲しいか言ってみ
ろ」
「つ、突いて、欲しい…ああ…よ、耀子の、あそこに…はああ! ああっ」
「あそこじゃわからんぞ!」
「かはっ…ううっ…耀子の、耀子の! ま、ま…んこに…ううっ、あ、あなた
の…はあはあ…ち、ちん、ぽを…あんあんっ…もっと、突いて下さい!」

 七瀬は訳も分からず言葉を綴っていた。だが、それが本心である事は間違い
なかろう。

「そうか、耀子は俺のが一杯欲しいのだな! ようし、壊れるまでついてやる
から覚悟しろよ! それそれ! ほらほらっ!」

 今までとは違う肉棒のピストン運動が七瀬を襲った。何度も小さな痙攣が繰
り返し襲ってくる。その回数が縮まるとやがて大きなうねりが襲う前兆を感じ
るのであった。

「ひいっ! い…いやあっああっ! も、もう! ひいっ」
「くっ、よ、ようし、課長の逝く時の顔を、拝ませてもらいますよ、それっ」
「おおうっ、い、いやよお、見ないで! ああっ、いい…いい…もうダメっ」

 止む無く続く痙攣に七瀬は歯を食いしばって感じてみせた。その表情を山田
は逃さないようにと七瀬の顔を両手で固定するのであった。

そして…

「ひいいっ! い、いやああっああ…あ…ああんっ、もうダメえ! だ、だめ
だめっ! 逝ぐっ! 逝ぐううっ!! …逝っちゃうう…うっ!! あぁ…」

 七瀬は自ら腰を振り回すと、大きな痙攣をおこし身震いを続けるとそのまま
果ててしまったのである。

 放心状態の七瀬を見て、腹の底から笑い続ける山田。まるで、悪魔の雄叫び
のようであった。

──翌日

 早速、強者の振りをした弱者に天罰がくだる。
朝、山田は下半身の異常さに気が付いて目が覚めたのである。まるで火傷でも
したような痛みと刺激が肉棒を襲うのである。触ると激しい痛みが走り、慌て
て確認してみると、なんと真っ赤に腫れあがっているのだ。調子こいて七瀬に
塗った歯磨き粉の影響で、化膿したのである。
その腫れが数日続いたのはいうまでもない…。
 
 この男、余程神様に嫌われているのであろう…哀れな強者…いや、やはり弱
者であろう…。


(5)へつづく・・・

小説(転載) 『弱者の妖光』 第二部 3/8

官能小説
05 /19 2019
『弱者の妖光』 第二部 (3)

-熟女のプライド崩壊-



 そろそろいいだろう…山田は、紅葉色に染まらせ快楽の波を身体で表現させ
ている七瀬を見てそう考えると、全ての刺激の運動を止めたのである。すると
七瀬は大きな溜息を吐いて額を山田の肩に伏せ、何度も大きな息を吸っては吐
いていた。

「課長、もう欲しくてたまらんでしょ? あそこの奥が疼いてどうかなりそう
になってますね…ふふっ」
 
 そう言うと山田は、今度は肉棒の先端を割目に沿って擦りつけた。

「ううんっ、うんっ! はぁ…はぁ…」

 再び、七瀬の身体が跳ねた。言葉は無くともその身体から放流される成熟の
香りが男のシンボルを欲しいとおねだりをしているのがわかった。
山田が、肉棒の先端を七瀬の割目に合わせると、七瀬は頬を染めて顔を横に伏
せたのである。あぁ…やっと…やっと…そう思いながら、その時を待っている
のである。

 しかし山田は、その表情を見て意味深な笑いを見せていた。

「くくっ、相当、欲しくてしょうがないのですね。へ・ん・た・い・課長。そ
んなに突っ込んでほしければ、自分から腰を下ろして咥えてみなよ。ほら、ど
うした、やりたいんだろ、七瀬耀子の子宮が疼いてたまらんのだろ」

 山田の言葉に我に返る七瀬、いや、これは故意に山田によって返らされたの
である。しかしそうとも知らない七瀬は、部下であり一番信用の置けない山田
に罵られた事に怒りを露にして睨むのである。それを察知した山田は、直に肉
棒の先端を割目に擦りつけて七瀬を悩ませた。憎しみと官能の表情を繰り返し
みせる七瀬。それだけでも山田を燃え上がらせるには充分であった。

「怒っているのですか? それとも悦んでいるのかな?」
「くっ…お、怒って…ううっ…いるに…はぁはぁ…きまっている…でしょ」
「くっくっくっ、本当に貴女は何もわかっていないんだな…僕の手の中には、
課長と社長の間柄の写真があるし、嘘出張とお金の横領の事実も僕は知ってい
るのですよ…それを考えたら、やる事は一つ…貴女には一つの道しか残されて
いないって事ですよ。くくっ…あ、はははっ」
「ふぅ、ふぅ…あ、貴方って、ひ、人は…外道…よ」

 高笑いをする山田を睨みつける七瀬。こんなことなら快楽の途中で、犯され
てしまえばよかったとさえ思うのであった。だが、それが山田の企みなのであ
る。

「最初に僕が言ったじゃないですか。僕が欲しいのは貴女のプライドだってね
僕は貴女の感じる顔を見たいのではない、僕は、貴女が、プライドを自ら崩壊
していく姿が見たいだけなんですよ、七瀬・耀子・課長。ほらっ、わかったら
腰を沈めてみせなよ、それとももう一度、守衛を呼んでほしいのか?」

 そうなのだ。快楽を感じていた七瀬を、故意に正常に引き戻したのは平常心
な意識の中でプライドを壊させる魂胆があったからなのだ。

 勝ち誇った山田は、肉棒の先端の動きを止て七瀬の膣口に添わせた。

 七瀬は、時々勝ち誇った物言いの山田が嫌いであった。しかし、弱みを握ら
れた今、彼女には山田が設定した域に踏み込むしかなかったのである。

 やがて、七瀬は観念する表情を見せると、山田が見ている前で震えながら、
ゆっくりと腰をおろし始めたのである。しかしその表情は今にも山田に飛び
つきそうな形相であった。もし腕が拘束されていなければ、平手打ちの一発
でもお見舞いしていたであろう。
だが、腰を沈めるその動作は、プライドの崩壊と服従を意味するものであった。

「くっくっくっ!! ついに、ついにやったぞ!! 課長…いや、七瀬耀子が
ついに俺に服従した瞬間だ!! 高飛車なプライドを崩壊していく哀れな姿を
俺の前で見せて行く瞬間だ」

 そう思うと笑いが止まらない山田である。その笑いを聞かされる七瀬は一層
惨めな想いが募ってくるのであった。




 大量の分泌液を溢れさせていた七瀬の膣でも、山田の亀頭を飲み込むのは安
易な動作ではなかった。少しづつ腰を沈め、男の生々しい感触を味わいながら
深く溜息をついてはまた腰をゆっくり沈める。そしてやっとの思いで、亀頭を
咥え込んだ七瀬。それだけでも身体は激しく反応し、呼吸をするだけで果てて
しまいそうな錯覚に陥るのである。

「課長、まだ3分の1しか咥えていませんよ。最後まで沈めてもらえないと明
日の朝、写真をばらまかれてしまいますよ…くっくっ…」
「ううっ… ひ、卑怯…はぁ…はぁ…ああんっ… …け、けだ…あっ、ああっ
けだもの…だわ… …ううんっ…あ、悪魔っ… っ! あっ、いぃ、いい…」

 憎悪と快楽を交じらせ、唇を噛締めた七瀬の顔から大粒の涙が零れ落ちた。
そして、山田を呪いながら、ずっずっ…ずうっと、腰を沈めると、一気に肉棒
を咥え込んだのである。

 じゅぼじゅぼ…淫らな熟女の音色が応接室へ響いた。

「ああっ、いやあ…ひい、ひぃ…い、いぃ…だ、だめ…だめだめぇ…ううっ」

 まだ根元まで咥えただけなのに、七瀬の身体は明らかに変化を見せていた。
それは昇天を迎える前兆であるのは間違いなかった。

「入れただけで逝きそうですか、それ程まで気に入ってもらえたってことなの
でしょうかね、へへへっ」
「ううっ…あううっ、いやよ…ああ、あおおおぅ…」

 亀頭を咥えた時でさえも限界に近い症状を見せた七瀬。山田の全てを咥えた
今、身体は限界を超えて、女の悦びへと突き進んでいくのである。
額にシワを寄せて眉を顰め、口は半開きで熱い吐息を洩らす淫らな表情を見せ
て官能と屈辱に耐える七瀬を、山田は興奮で昂ぶる気持ちを押えて眺めていた。

「あの時…そうだ、あの課長の家でみたあの時の課長の顔と一緒だ…社長に縄
で縛られながらバイブを突っ込まれていた時、あの時もこんな美しい顔をして
悶えていたっけ… へへっ、俺のペニスも満更じゃぁねえってことか」

 七瀬の、耐えながらも官能の美しい表情を覗かせる姿を見て山田は、己のイ
チモツに自信を漲らせていた。すると、ソファーの上で静止していた腰をゆっ
くりと動かし始めたのである。

「おおうっ! …ううっ、や、止めて…ああっ、ひいい!」
「課長、止めてじゃなくて、もっとやって…でしょ。へへっ、僕は課長の本心
が知りたいな、助平で痴態な性格の七瀬課長をね」
「ううっ…ち、違うわ、私は…そ、そんな女じゃ…ああっ…はぁ…ない…わ」
「おかしいな…懺悔をしながら感じてあそこをびっしょり濡らしていたのは誰
でしたっけ…それに、お漏らししたのは興奮で感じていたからだろ、ふふっ課
長…どういい訳するのですか」
「あああっ…そ、それは…」
「言い訳の言葉も浮かばないのですか。はははっ、俺の上司はやはり小便垂れ
課長だな。まだ、違うと言い切れますか、さあ…言ってみて下さいよ」

 山田は、肉棒を咥えて善がりに耐えている七瀬の膣口に更に腰を突上げてみ
せ、強気に見せようとする意識を少しづつ壊し始めるのであった。

「ううっ! …あふん…ふう…ふう…」
「やはり課長は、垂れ流し課長だよ。 …ほら、今でもこんなにあそこを濡ら
せて感じてるんだからね…くくっ、これも小便なのですか」
「はあっ…ああ…い、言わないで…うぐっ、はっ、はっ…ああっ」

 山田の言葉責めに七瀬は、顔を染めて恥じるだけであった。


(4)へつづく・・・

小説(転載) 『弱者の妖光』 第二部 2/8

官能小説
05 /19 2019
『弱者の妖光』 第二部 (2)



──暗闇の応接室

 応接室の暗闇に、照明の明りが灯された。
山田の目の前に、口を半開きにした七瀬が、目を虚ろにさせ、股を開いた中心
の陰唇をびっしょり濡らし、そこから熟女の香りを漂わせていた。
放尿と共に小さな絶頂を迎えてしまった女の身体は、淡く艶のある肌を照明の
光に反射させ、より一層、熟した女を演出させていた。

「しかし…これ程までに感じてくれるとは驚きだな。ふふっ、こんなに絨毯を
濡らしてしまって、余程、気持ちが良かったのだろう…これで正真正銘のMと
いう証ができた…ふふっ」

 薄い青色の綺麗な絨毯の一部が濃厚な色に変色していた。その変色させた元
凶の七瀬の陰唇に目をやると、まるで意気盛んな赤貝のように、収縮を何度も
繰り返し、真っ赤に充血した内肉が濡れそぼって輝いている。
放心状態の七瀬を山田は、後ろ腕だけは縛ったまま、縄を解き解し、アナルに
差し込んでいたマジックも抜き取ると、そのまま床に正座をさせて座らせた。

「もぉ…ゆ、許して…お願い、お願い」
「けっ! 何言ってるんですか、僕への懺悔が残ってるんですよ」
「ああ…これだけ惨めな思いをさせても満足できないの?」
「ふふっ、貴女は満足を得て充分でしょうけど、僕のあそこはまだまだ中途半
端な状態でね…これから思い切り愉しませて戴きますよ」

 山田は、虚ろな目で顔を小さく横に振る七瀬の前に立つと、ズボンとパンツ
を脱いで男の肉棒を曝し、七瀬の目の前に差し出して見せた。

「ひぃ! …」

 突然、目の前に男の肉棒を押付けられた七瀬は、驚いて目を反らした。何に
驚いたかといえば、山田のイチモツの立派さに驚いたのである。その物体は、
今まで見た男達の肉棒とは、長さも太さも比べ様の無い程大きく、亀頭も見た
事の無い程、異常に大きいのである。
一度、官能を受け入れている身体は、山田の肉棒を見せつけられた事で、歯磨
き粉を塗られた陰唇は、再び活発に燃え初めると、七瀬の神経を擽るのである。
しかも、その肉棒を受け入れたいと、陰唇が疼いているのも確かであった。

「課長、ほら、見てくださいよ。僕のあそこはこんな状態で治まりがきかなく
なってるんですよ。ほら、しっかり見なよ」

 山田は、七瀬の髪を鷲掴みすると、肉棒を無理矢理顔へ押付けたのである。
鼻や頬へ、生温かい感触が異様に感じ、青年の精液のにおいが生々しく鼻をつ
いてくると、七瀬の身体が敏感に反応し子宮がよりいっそう疼き出したのであ
る。

「へへっ、何か欲しそうな顔をしてますよ、課長。それでは、僕への懺悔を実
行してもらいましょうか…どうするかは分かってますよね」

 そう言うと、山田はイチモツの先端を七瀬の唇へと宛がった。

「まずは、舌で舐めて…それから口で奉仕して下さい。いいですね、課長」
「そ、それをやったら、終わりにしてくれるわよね…」
「ふっ…ええ、いいですよ。口で満足させてくらたら、それで終わりにします
よ…だから早くして下さいよ、七瀬課長」

 口で満足させたら…そんな期待の出来ない約束事を七瀬は信じて、山田の肉
棒に舌先を添えるのであった。いや…この時の七瀬は、それ以上の期待をして
いたのかもしれない…それ程、収集がきかなくなっていたのである。

 両手を使えなくても、七瀬の舌使いは軽快で慣れたものであった。血管の筋
をグイグイッと舌先で押付けられると、山田は思わず声を出さずにはいられな
い程であった。
三分程経つと、山田の肉棒は、唾液による艶で輝いている。それに満足した山
田は、己のイチモツを真っ直ぐに固定させると七瀬の唇を招いてみせた。

 はぁはぁ、と、荒い息を洩らす七瀬の興奮も、頂上へ達する寸前まで登りつ
めてきていた。これを口に…そう思いながら、赤い口紅を輝かせた小さな口を
開いてみる、が、山田の肉棒はそう簡単に飲み込める代物ではなかった。それ
程、太いペニスを備えていた山田である。
お、大きい… 口を限界まで開き、やっとのおもいで山田の亀頭を咥える七瀬
であったが、これ以上口を開いてしまえば顎が外れそうで、苦しい表情を見せ
る七瀬である。

「うぐっ! …はうっ、うぅっ!!」
「おっと、課長。歯をたてたりしたら承知しませんよ」
「ぐふっ!! ふんぐっ、ぐっ!! むむっ!」

 それはとてもフェラチオといえるものではなかった。少しでも口を動かせば
苦しくて嘔吐が押し寄せてくる。動きを止めると山田が腰を突きつけて、口の
奥へ肉棒を押し込めるのである。

「んんっ!! んんっ!! …はがっ!! ぐはっ!!」

 幾ら待っていても気持ち良さが伝わらない山田は、我慢が出来ず七瀬の髪を
鷲掴みにして口を固定すると、腰を思い切り前後させたのである。大きな肉棒
が小さな七瀬の口の中で前へ後ろへの運動を繰り返した。

「ひぃ! ひぃぃ!! げほっ!! ぐほっ!!」

 大きな亀頭が、喉の奥まで突き抜けてくると、七瀬は悲鳴を上げて咳き込ん
だ。引いては突いてくる苦しみが何度も続くと、顔を振って拒むのだが山田は
それを許さず、前後運動を更に増していくのである。あまりの息苦しさに、身
体を後ろへ倒して逃れようとする七瀬であったが、髪を捕まれている為、その
まま身体を斜めに倒したまま口の中を犯され続ける格好になってしまった。




 苦痛に意識が遠のく瞬間に、山田は七瀬の口からイチモツを抜き取った。
崩れるように床に倒れこんだ七瀬は、何度も咳き込み苦しみ続けた。だが、心
とは裏腹に、身体は苦痛に悦んでしまい、歯磨き粉を塗られた陰唇から、淫ら
な蜜の液を垂れ流し、太腿までびっしょり濡らしているのである。

 山田は、その太腿を見てニヤつき、力の抜けている七瀬を立たせて、先にソ
ファーに座ると、太腿の上に七瀬を跨らせたのである。

「あっ…い、嫌…口で、やってあげたら終わりにしてくれる約束でしょ」
「へへっ、課長。何を勘違いしてるんですか。誰も挿入しようなんて考えてい
ませんよ…でも、欲しいのは課長の方ではないですか」
「な、何を言ってるのよ…だ、誰が、そんな事を思っているものですか」

 痛いところを指摘された七瀬は、身体を真っ赤に染めて恥らった。だが正直
歯磨き粉の刺激で、膣口を思い切り掻き乱したい心境であるのだ。

「…まあ、いいでしょ。しかし、改めて課長の胸を見ると、結構…助平な形を
していますよね…ほら、乳輪も黒ずんでこんなに大きい…おや、乳房がこんな
に突き出してるって事は、課長…相当感じているのではないですか」

 目の前に差し出された七瀬の胸をジロジロ眺めて冷やかす山田は、そう言う
間も七瀬の腰や背中を両手でゆっくり擦り、性感帯を探してはそこを刺激する
のである。

「ううっ…や、やめなさい…ああ…」

 山田の指先が、微妙な触り具合で七瀬を悩まし、そして舌先が乳房に触れる
寸前で止められ、山田の熱い息が乳房に掛かると、七瀬は唇を噛んで耐えた。

「へへ、何を我慢してるんですか、舐めて欲しいならそう言えばいいでしょ」
「はぁ…はぁ…だ、誰が言うものですか…あ、貴方なんかに…」
「ふうん、まだ抵抗する力が残っていたんだ…でも、僕の言う事には全て否定
するんですね…それなら、こうしてやる…」

 山田は今でも我慢に耐える七瀬の姿に驚いた。羞恥心を煽ってお漏らしをし
てしまい、あれだけ感じていながら、自分の命令には反発するからだ。だが、
その抵抗を山田が、山田自身を覆い立たせる一つの手順になっているとは七瀬
は知る由もないであろう。
山田は否定されることを愉しみながら、肉棒の先端を七瀬のクリトリスに擦り
つけた。

「あっ! ああっ!! ああん… あぁ…はぁはぁ…ううん…うう…」

 肉棒の先端の刺激に七瀬は踊るように跳ねると同時に、女の喘ぎ声を上げて
いた。
無理も無い…歯磨き粉の刺激に耐えること1時間。何度刺激の渦が彼女を襲っ
た事だろう。そして山田も、七瀬の熟した膣口を何度も触りたい衝動にかられ
ては堪えていたのである。この時の為に…

 刺激を求めていた淫核を擦る事で七瀬を、欲情の真っ只中へ陥れるのにそう
時間は掛からなかった。先端を擦り合わせる事数回、七瀬の腰はそれに合わせ
て前後運動を始めたのである。ハアハアと息も荒くなると、ふっくらとしてい
た腹部が大きく引っ込み、深呼吸に合わせて波打っているのだ。
更に、山田は追い討ちを掛けた。先程から弄んでいた乳房を、歯で噛んだので
ある。

「ひいぃー!! ひぃ、ひぃ…ああん、っ…い、…いっ…いいっ…」

 胸を突き出して背中を反る七瀬に左右の乳房に喰らいついて噛み付く山田。
相変わらず肉棒の先端はクリトリスを擦り続けている。すると、びちゃびちゃ
と、歯磨き粉と一緒に分泌液が肉棒に絡み付いてくるのであった。

 いっそう、それを突上げて欲しい…悶えつづける七瀬は無意識のうちにそう
考えていた。山田が腰を突上げて、膣口へ突刺してくれたなら…だが、山田の
狙いは七瀬を淫楽へと突き落とす事ではなかった。あくまでもM女として、M
奴隷としての扱いを考えていたのである。そう悪魔が囁くのであった。


(3)へつづく・・・

小説(転載) 『弱者の妖光』 第二部 1/8

官能小説
05 /19 2019
『弱者の妖光』 第二部 (1)

-熟女の放尿と快楽-



 七瀬が予期していた事が現実となった。
警備姿の太田が、目の前の椅子に座ったのである。

「ひぃ!! …み、み、見ないで…ぇ…」

 拘束された七瀬の身体が硬直して震え出した。すると、体内の汗が再び熱く
噴出して七瀬の肌を濡らしていく。
今にもお漏らしをして、失神してしまいそうな快感が七瀬を苦しめた。
だが、太田は驚く気配も見せず、ただ椅子に座っているだけであった。

 山田は、七瀬を恐怖のどん底へ陥れて、羞恥心を弄ぶ企みを考えていた。
暗闇の応接室は、太田の視線には真っ暗にしか映らないのも計算のうち、それ
を知らない七瀬は、恐ろしさと恥かしさで気が狂いそうになっているだろう。

 例え太田の仕草を見て、自分の哀れな姿に気付かれていない、と、気付いた
所で何も変りはしない。太田の目の前で、脚を大きく開き、傷口の痛みに耐え
ると同時に、歯磨き粉の疼きに迷わされる姿を曝け出しているのだから。

 時折、太田と目が合う。その度に心臓を突刺す恐怖と、羞恥が七瀬を襲う。
太田から七瀬の存在は見えていなくとも、七瀬には太田の姿が嫌でも目に映り
見られている…そんな錯覚が脳を錯乱させる。だが、それはM女としてこれ以
上もない悦びなのだ。既に七瀬はその粋を超えているのである。

「ああっ!」

 思わず快楽の溜息を、洩らしてしまった七瀬。その声は太田に聞き取れる程
の大きさではなかったが、山田には微かに聞こえていたのだ。

「守衛さん、今何か聞こえませんでしたか?」

 山田は、辺りを見回して太田に尋ねた。

「ん? …いいえ、私には何も聞こえませんでしたが…」
「そうですか? 誰かの声が僕には聞こえたのですが…そこの応接室から聞こ
えたような…」
「応接室? ああ、ここですか」

 山田と太田は、暗闇が映る応接室の扉を眺めた。

 嫌でも二人の視線が突き刺さる七瀬。

「あぁ…お願いだから、これ以上苦しめないで…もう、限界…限界なのよ」

 そこには、毎日規律正しい仕事をこなしている七瀬課長の姿は無く、口を大
きく開けて呼吸を乱し、狂乱寸前のM女七瀬の姿があった。

「多分、応接室から聞こえたと思うのだけど…」

 山田が、扉に手を掛ける姿が七瀬の目に映っている。

「い、嫌よ! あ、あ、開けるなんて、ぜ、ぜ、絶対有り得ないわ!」

 緊張からなのか、恐怖からなのかそれとも興奮からなのか、七瀬は歯をかち
かちと震わせ、止まる事の無い身体の身震いを続けたのである。

 山田は、ゆっくりと扉のノブに手を添え、それを右に回した。
カチャッ… 扉が開いた音が響いた瞬間、山田は悪魔の微笑を浮かべ、七瀬は
M女の悦びに苦しんだ。
山田が扉を開くと、事務所内の明りが扉の隙間から差し込んできた。闇の中に
灯されるその光が次第に広がると、七瀬の美肉を照らす寸前まで忍び寄ってき
ているのだ。

「ま、まさか本当に、本当に、私のこの格好を守衛さんに見せる気なの?…で
も今の彼なら…あぁ…やりかねないわ。もし、もし見られたら…ああっ、おか
しいわ…見られるのが嫌なのに、想像すると身体が熱くて弾けてしまいそう…
ああっ! 身体が痺れる…い、いやん、おしっこが、おしっこがっ!」

 見られてしまう興奮から、七瀬の身体に絶頂寸前の波が押し寄せてくるので
あった。




 扉のノブを握る山田の手が、興奮で震えていた。

「これ以上、この扉を開けたとき…事務所の照明を裸体に受ける課長の神経は
崩壊するであろう。くっくっ、最高の気分を味わせる瞬間だ…」

 そう思う山田は、手に力をこめて一息つくと、扉を更に開いていく。すると
事務所の照明に照らされて七瀬の裸体が暗闇の中から姿を表してきた。その肌
は眩しい程輝き、更に山田を興奮の渦へと招き入れるのであった。

 山田の目の前に、目を丸くし、下唇を噛締めて驚愕している七瀬の顔が露に
なった。まさか本当に扉を開けられるとは想像もしていなかったのだろう。だ
が、紛れもなく七瀬の裸の姿は照明によって照らされているのであった。その
現実を受け入れた瞬間、七瀬は無意識に羞恥の悦びを発散させたのである。

 興奮に耐えられなかった七瀬の割目から、我慢していた尿が勢いよく噴出さ
せてしまったのである。
驚いたのは山田の方だ。自分の身体を壁にすれば、太田の視界を遮れるだろう
それだけで、七瀬の興奮を覆い立たせるには充分であると考えていたのだが、
何と、七瀬の興奮は予想以上であり、放尿は予期せぬハプニングであった。

「ぼ、僕の勘違いでした!」

 山田は、扉を思い切り閉めると、驚きを隠せない表情で太田に言った。

「山田さん…でも、何か音がしてませんか… ほら、中から…」
「い、いいえ、何も… あっ! きっと、ぼ、僕の腕時計のアラームが鳴って
いるんだ、そうそう、僕の時計だ」
「時計の音? ですかね… おや? 音が止みましたね。ああ、やはり時計の
音でしたか、失礼しました」
「ははっ…そう、時計の音ですよ…ははっ…」

 おかしな人だ…きっと太田は、山田の行動を見てそう思ったに違いない。
たかが応接室の中を覗いただけで、顔を引きつかせ大量の汗を流して動揺する
事もなかろう、と。

「さて…私は、仕事に戻ります。コーヒー美味しかったですよ、では…」

 そう言葉を残して、太田は部屋を出た。そして頭を傾げながらふと思い出し
た。

「そう言えば…七瀬課長さんは、まだ退出されていなかったようだが…応接室
に? まさかな…」

 太田は、歩む足を止めて振り返った。
視線の先には何時もの見回りの風景が映るだけで、何の変化もない廊下を暫く
眺めていた。そして、次の見回りを続ける為に再び歩き出しのである。
山田の慌てぶり、応接室の不思議な音そして七瀬課長の不在を気に掛けていた
が見回りの仕事を続けるうちに、それらは太田の記憶から消えていくのであっ
た。


(2)へつづく・・・

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。