2ntブログ

Chiyo Yamabe

Maiko
10 /12 2019
このシリーズは出典元がよく判らずモデル名もローマ字表記で保存していた。久しぶりに見たら結構いい熟しっぷりだ。

105242_01big.jpg
105242_06big.jpg
105244_01big.jpg
105244_05big.jpg
105244_12big.jpg
105245_01big.jpg
105245_05big.jpg

小説(転載) 快楽の予感

官能小説
10 /10 2019
「ホント、いい身体してるぜ。まさか、こんないい女がなぁ……」
「見ろよ。もう、すっかり気分だしてるぜ。ホントに好き者なんだな」
 水割りのグラスを傾けながら、男たちは勝手なことを言っている。でも、確かに私は素肌にからみついてくる男たちの視線に酔っていた。
 怖くないと言えば嘘になるし、とても恥ずかしいのも事実だった。でも、それを吹き飛ばすほどの期待感が、私の理性をとろけさせている。
 玄関のチャイムが鳴り、もう一人の男が部屋に入ってきた。これで五人目。
「うわっ、すげぇな! 文ちゃん、どこでこんな女見つけたんだよ」
「おお、待ってました! 『縄師源さん』登場!」
 先に来ていた四人が拍手で迎える。最初に私を誘った男が立ち上がり、私の背後に回って事情を説明した。
「インターネットだよ。掲示版に『奴隷募集』って出したら、メールしてきたんだ。二十四歳で広告代理店勤務だそうだ。こんないい女だとは思わなかったけどな」
「ぐうっ!」
 突然バストをわしづかみにされ、私は低くうめいた。
「縛られた経験は?」
「今日が初めてだそうだ。でも、子供の頃から縛られるのに興味があったらしい」
「会ったのも初めてか?」
「いや、五回目かな? 結構苦労したんだぜ。やっとOKが出たんで、せっかくだから彼女の願望を叶えてやろうと思ってね」
「どんな願望だ?」
 『源さん』と呼ばれた男が興味深そうにたずねると、『文ちゃん』こと青木文夫はますます激しく私の乳房を揉みしだきながら答えた。
「縛られたまま、大勢の男に全身の性感帯を責めまくられたいんだってさ」
「へえ。そいつはまた、スケベなお嬢さんだな」
「んぐっ! むぅう~っ!」
 ブラの上からごつい指が食い込み、自慢のバストをこねまわす。愛撫というにはあまりにも乱暴な手つきだった。しかし、その手を払いのけようにも、手足の自由は奪われてしまっている。
「まあ、レディコミとかもあるし、たしかにそういう願望を持った女は多いだろうな。実際にやるかどうかは別として」
「でも、一度経験したら病みつきになるぜ。もう普通のセックスじゃ、満足できなくなるかもな」
 残りの三人も立ち上がった。私は唯一自由になる首を振ったが、もうあと戻りはできない。すでにショーツの底はぐっしょりと濡れてしまっており、それを知られたらもう男たちは遠慮しないだろう。
(なんでこんな事になっちゃったんだろう……)
 急に、恐怖感が高まってきた。
 たしかに私は、縛られたまま大勢の男たちに責められてみたいと思っていた。しかし、それはあくまで願望で、本当にやられるとなると色々不安がある。身体に傷をつけられるのは困るし、ただ乱暴に犯しまくられてはたまらない。妊娠の心配もある。それに私は、SMはまったくの未経験なのだ。
 女に飢えた、やりたいだけの男はごめんだった。掲示の文面から、この文夫がかなりのテクニシャンだと判断し、電話で色々話した結果、本当にかなりの経験があるように思えたので会ってみたのだ。
 文夫は三十二歳独身で、SM雑誌の編集者だという。この職業も選択のポイントだった。外見も申し分なく、話し方にも知性が感じられた。私が疑問に思っていたことに丁寧に答えてくれ、何度か会っているうちに私の不安は徐々に溶けていった。
「この人になら……」
 私はついに覚悟を決め、今日は軽く一対一のプレイをしてもらうつもりでマンションについてきたのだ。
 部屋に入ったとたん、下着姿になるように命じられた。さすがにためらう私を、文夫は気長に待ってくれた。
「きれいだよ」
 身体をほめられるのは、悪い気はしない。トレーニングジムやエステで磨き上げた、自慢の身体だ。文夫は私の正面に回ると、うつむいた顎に手をかけて持ち上げた。
「サイズを言ってみな」
「し、身長百六十二センチ、上から八十七・五十七・八十八……あ!」
「隠すんじゃない。両手を後ろに組むんだ」
 胸元をかばう手が強引に外され、背後にねじ上げられた。それだけで私は、下半身が熱くなるのを感じた。
「ブラのカップは?」
「ディ、Dカップです……」
 分厚い胸板が、ハーフカップのブラに包まれたバストに押しつけられ、すでにしこり立った乳首を刺激してくる。足元がふらつきそうになるのを、力強い腕が支えてくれた。
 両手を後ろに回したまま抱きしめられる気分は新鮮だった。相手に抱きつけないもどかしさが、なんともいえない興奮を呼び起こす。
「虐め甲斐のある身体だ。今日は一晩中嬲り尽くしてやるよ」
「ん……むう……」
 濃厚なディープキスをしながら、文夫はいつの間にか取り出した縄で私の手首を片方ずつ縛った。よく見るとこの部屋の天井近くには、水平に鉄パイプが通されており、私はそこから万歳の恰好で吊られてしまった。さらに足も左右別々に縛られ、大きく開かされた。これでもう、私は一切抵抗することができない。
「口を開けるんだ」
「あ……! いや……んむむっ!」
 柔らかい布切れが口に押しつけられた。口までふさがれるとは思っていなかった私は首を振って抵抗したが、無駄だった。
「喉が渇くといけないからね」
「ん……? んん……っ!」
 文夫が唇を重ねてくると、冷たい液体が口の中に流れ込んできた。
「少しずつ、飲み込むんだ」
「んぐ……っ! んぐ……っ!」
 口の中の布切れを噛みしめると、しみこんでいた液体が喉を潤した。
(ロマネ・コンティね……)
 ほぼグラス二杯の高級ワインを口移しに飲まされ、大の字に吊られた肉体が火照る。
「それじゃあ、君の願望を叶えてあげるよ」
 文夫は黒いスカーフのようなもので私に猿轡を噛ませると、どこかに電話をかけはじめた。
「ああ、浩か? 今、面白いことやってるんだ。すぐに来られないか?」
 私は耳を疑った。この男は、仲間を呼んで一緒に私を嬲ろうというのだ。たしかにそういう願望はあるけど、いきなりというのはいくらなんでも抵抗がある。
「んんっ! ふぐぅう~っ!」
(やだっ! そんなのいやぁっ!)
 抗議の声は、言葉にならない。文夫は次々に電話をかけ、結局四人の男が駆けつけて来たというわけだ。
「安心しなよ。俺の友達はテクニシャンぞろいだからな。天国に行けるぜ」
 今となっては、文夫のその言葉を信じるしかない。私はこれから、五人の男に寄ってたかって嬲り尽くされるのだ。
「それじゃあ、始めるか」
「ムグッ! アウウッ! ングゥウ~ッ!」
(やだっ! やめてっ! 助けてぇ~っ!)
 男たちは服を着たまま、恥ずかしい姿の私を取り囲んだ。羞恥心と恐怖感が甦り、私は吊られた身体を必死でよじった。しかし後ろに回った男ががっしりと腰を押さえつけながら、耳元に口を寄せてきた。
「暴れると痛い思いをするぞ。気持ちよくさせてやるから、おとなしくしな」
「グゥウ~ッ!」
 ブラのカップがめくり下ろされ、バストが男たちの視線に炙られた。
「なんだ、もうピンピンじゃねぇか。しゃぶってくれと言わんばかりだぜ」
「おい、がっつくなよ。美味しい物は、後にとっておくんだ」
 期待と不安が頭の中を駆けめぐる。全身が熱く火照り、熱い雫がショーツを濡らしている。背後の男が、すう~っと私の脇腹を撫で上げた。
「ンクゥウ~ッ!」
 私のくぐもった悲鳴を合図に、何本もの手が身動きできない私の身体を這いまわり始めた。
 脇腹、背中、太腿、二の腕……。
 くすぐるような手つきで撫でまわされ、私はのたうち回った。異常な状況に興奮したせいか、身体がいつもの何倍も過敏になっているようだった。
「ンムゥウ~ッ! フングウ~ッ!」
「おやおや、ずいぶんと敏感だなぁ。こんなに汗かいちゃって……」
「下の方も、もう濡れ濡れだよ。パンティに吸いきれなくて溢れてるぜ」
 下半身に取り付いた二人が、腿を逆撫でしながら足の付け根を舐め始めた。勝手に腰が動き、膝の力が抜けていく。
 他の二人が、脇腹から身体の側面をツツーッと舐め上げてきた。さらに乳房の付け根を絞るように揉みたて、空いている手が背筋をなぞる。そういえば、まだ乳首には触れられていない。
 最後の一人は正面に立ち、耳たぶや首筋にキスの雨を降らせてくる。乳首やアソコには触れられていないのに、私はもう普通のセックス数回分の快感を身体に注ぎ込まれていた。
「どうだ、たまらないだろう? でも、まだまだこれからだよ」
 男たちが一斉に離れた時、私は息もつけない状態だった。しかし放置された乳房と股間は熱く疼き、愛撫の手を待ちこがれている。
「もっと感じるようにしてあげよう」
 『源さん』とかいう男が、私の身体に縄をかけ始めた。バストの上下がきつく巻かれ、さらに胸の谷間が絞られる。縄目から飛び出したバストが悲鳴を上げた。腰から下ろされた縄が、閉じようのない足の間に通される。レディースコミックで見たことのある、股縄とかいうやつだ。ショーツ越しとはいえ、一番敏感な部分に縄を食い込まされるのだ。
「ングッ! ウンムゥ~ッ! ングゥウ~ッ!」
(やだっ! そんなとこ、縛らないでぇ~っ!)
 しかし予想に反して、縄は左右の足の付け根にそれぞれかけられた。ちょうど、ショーツの縁をなぞるような感じだ。だが、安心するのはまだ早かった。
「これで、この縄を絞ると……」
「ンックゥウ~ッ!」
 異様な感覚に、私は甲高い悲鳴を上げた。
「オマンコがパックリと開いまっただろ? それに、しばらくすると充血するから、擦れただけでたまらないはずだよ」
 男の言うとおり、両側に食い込んだ縄によって、私のクレヴァスは左右に広げられてしまっていた。熱い雫がどくどくと溢れ、ますますショーツを濡らしていく。
「やっぱり、源さんの縛りは違うなぁ」
「オッパイもだいぶ張ってきたな。見ろよ、この乳首」
「あ~あ、すっかりとろけそうな顔してるぜ。どこにさわってもすぐイッちまいそうだな」
 男たちの言うとおりだった。身体をよじるだけで、とろけそうな快感が走り抜ける。バストと股間が燃えるようだった。私の体も心も、完全に性欲だけに支配され尽くしていた。
「みんな、好きなのを選んでくれ」
「うわっ! ずいぶんたくさん持ってるなぁ」
 男たちは、文夫が部屋の隅から持ってきた箱の中身を手に取ると、再び私のまわりを取り囲んだ。男たちの手にしたものを見て、私は震え上がった。
(やだっ! そんなものを使われたら……!)
 化粧に使うような毛足の柔らかい刷毛と、卵形のバイブレーターだった。雑誌などで見たことはあったが、実際に使われるのは初めてだ。
「こいつは、プレゼントだ」
「グウッ!」
 源さんが、卵形バイブをショーツの中に入れてしまった。ちょうど、クリトリスの上あたりだ。それだけでも甘く鋭い刺激が走り、膝が震えた。
「動かないように、押さえておかないとな」
「アウグゥァアアア~!!!」
 不意に襲ってきたすさまじい快感に、私は軽く達してしまった。バイブを固定するために、新しい縄を掛けられたのだ。今度はモロに、中心に食い込んできた。
「おっと、イッちまうのは早いぜ。まだ、スイッチも入れてないんだからな」
 のけぞって痙攣する喉元が、刷毛で撫で上げられた。思わず身体をよじると、股間に食い込んだ縄がクリトリスからラビア、アヌスにかけて刺激してくる。まるで逃げ場のない、快感地獄だった。
「さあ、お嬢さん。たっぷり楽しみな!」
「クウッ! アゥウ~ッ!」

 何本もの刷毛が、私の全身を這いずり始めた。首筋、背中、脇腹、耳の後ろ、腿、二の腕……
「ここか? ここがいいのか?」
「感じるだろ? たまらないだろ?」
「アグウッ! フググムウッ! ウグムウ~ッ!」
(ああ~っ! もうダメぇっ! 狂っちゃうっ!)
 刷毛は敏感なポイントを的確に探り当て、執拗に責めてきた。手足の縄をきしませて、私はのたうち回った。くすぐったさとむず痒さをともなった異様な快感に、全身が火柱のように燃えさかる。しかし、まだまだ序の口だった。
「おっと、忘れていた」
 文夫が思い出したように柄の部分をひねると、ブーンという音とともに刷毛が振動しだした。それは、刷毛の形をしたバイブレーターだったのだ。他の男たちも、文夫に習って次々とスイッチを入れた。
「ヒィッ! ングッ! アゥォァアアアア~ッ!」
 モーターで振動する穂先が、弾けそうにしこった乳房に触れ、徐々に乳首を浸食してきた。柔らかい振動に乳首が包み込まれると同時に、ショーツの中のバイブがうなりをあげた。指とも舌とも違う刺激が、性感の塊となった私を包み込んだ。
「クウッ! ヒウッ! ムクゥウウウ~ッ!!!」
 大の字の身体を反り返らせて、私はかつてないほどのすさまじい絶頂感を味わった。だが、休む間もなく次の大波が襲ってきた。
「まだまだ! こんなもんじゃねぇぞ!」
「アムッ! クウ~ン!」
 左右の乳首に、別々の男が吸いついていた。何度も妄想したシチュエーションだが、その快感は想像を超えていた。縄で締め上げられたことで感度が倍増した乳首に、さんざんじらされてからしゃぶりつかれたのだからたまらない。
「クウッ! フグウゥッ! ウグムゥウ~ッ!」
「この女、またイキそうだぜ。もっとやってやれよ」
 のけぞりっぱなしの私の顔を覗き込みながら、文夫がショーツの上からバイブをぐいぐい押しつけてくる。バイブの振動は股縄を伝わり、敏感なポイント全てを容赦なく責めたてる。舌と歯で翻弄される乳首の快感がそれと混じりあい、子宮を揺さぶるような快感を生み出す。
(ああっ! 感じるぅっ! またイッちゃう~っ!)
 次々に襲ってくる、オルガスムスの嵐……。もう、あとはイキまくりだった。
 耳たぶを舐められてイッた。股縄をクイクイ引っ張られてイッた。お臍に舌を差し込まれてイッた。股縄を広げて侵入した指を、グショグショのショーツの底に突き立てられたところで、私の意識は真っ白になった。
 気がついた時、私は真っ裸にされ、後ろ手に縛り直されていた。
「すごいイキっぷりだったな。満足したか?」
 男たちも全員、全裸になっていた。悔しいことに、勃起している者は一人もいなかった。
「見ろよ、このパンティ。ベットベトだぜ」
「ああ……」
 自分の汚した下着を目の前に広げられ、私は思わず顔をそむけた。
「今度は、俺たちが気持ちよくなる番だ。どうすればいいか、わかってるな?」
 跪かされた私の顔の高さに、男の股間があった。私は苦労して萎えた肉茎を口に含むと、舌を使い始めた。
「なかなか上手いじゃないか。その調子で、全員のを立たせるんだ」
 なぜか、褒められたことが異常に嬉しく感じられた。口の中で徐々に固くなっていくものもいとおしい。
「よ~し、もういい。次だ」
 二人目に奉仕している途中で、両側からバストをつかまれた。クリクリと乳首をつままれ、思わず力が抜ける。
「ん……っ! んん……っ!」
「こらっ! 口がおろそかになってるぞ。もっとしっかりしゃぶれ!」
 お尻に灼けるような痛み。鞭で叩かれたらしい。三人目に移った時、濡れそぼった谷間に指が侵入してきた。思わず口を離すと、すかさず鞭が飛んでくる。
「誰がやめていいと言った! 続けるんだ!」
「は、はい……アウッ!」
 私は快感をこらえながら奉仕を続けた。だが、男の指先がGスポットを探り当ててくると、もう限界だった。
「アアッ、もうダメぇっ! お願い、イカせてぇ~っ!」
「まったく、しょうがない女だな。自分が気持ちよくなることばかり考えやがって」
 床にへたりこんだ私の身体を、男たちは冷ややかに見下ろした。
「たっぷりお仕置きしてやらないとな」
「な、何を……んぐぐっ!」
 口の中に、湿った布切れが詰め込まれた。私のショーツのようだ。
「ご奉仕も満足にできない口は、いらないからな」
 あらためてきつく猿轡を噛まされた私は、文夫が持ち出してきたものを見て目をむいた。
「グウッ! フググムウグムウ~ッ!」
(いやっ! それだけは許してぇっ!)
 ガラス製の、大きな注射筒――浣腸器だった。
 上の口の代わりに、後ろをたっぷり開発してやる。嬉しいだろう?」
 泣いて暴れる私を、男たちは寄ってたかって押さえつけた。
「んぐっ! むぐう~っ!」
「こらっ、暴れると怪我するぞ! おとなしくしろ!」
 なにかクリームのようなものがアヌスに塗りこめられ、続いて指がもぐり込んできた。初めて経験する、おぞましい快感……
「アグウッ! ンギィ……ッ!」
「ほほう。このお嬢さん、かなりアヌスが感じるみたいだぞ」
「そりゃあ楽しみだな。ついでに、前の方もいじってやれよ」
「ンァアアアア~ッ!!!」
 それぞれの部分に挿入された指が、薄い肉の壁越しにこすれ合うのを感じながら、私はアッという間に昇りつめてしまった。
「さて、どのくらい入るかな?」
「む……う……っ」
 指と入れ違いに、固く冷たいものが挿入される感触が、私を現実に引き戻した。しかし、もう恐怖は感じない。
(後で、もっと太いのが……)
 なま温かい液体がお腹の中に流れ込んできた時、私はさらなる快楽への期待に震えていた。

小説(転載) 屈辱のセールストーク

官能小説
10 /10 2019
「客席クローズ。萩原さん、新人に指導よろしく。田中、レジ入って。斉藤、バンズ端数カウント!」

「サンキュー、端数シックス!」
「よし、グリルオーダーシックス! フライヤーはダウン!」
 最後の客が出ていったのを確かめると、マネージャーがてきぱきと指示を飛ばす。アルバイトたちも慌ただしく動き始め、ハンバーガーショップ『フロリダ・カフェ』は一日の最終作業に入った。
「え~、中島さん。クロージングは初めてだっけ? 掃除始めるから、こっち来て」
「はい、サンキュー!」
 中島美里は、さっさと客席に向かう先輩の女子アルバイトの後をあわてて追いかけた。レジカウンターを出て、二階の客席へ向かう。
 ファーストフード店の多くは、返事は全て「はい、サンキュー」と決まっている。空手道場の「押忍」のようなものだが、やはり慣れないうちは気恥ずかしい。
(思ったより、きついのね……)
 美里がこの店でアルバイトを始めて、まだ二日目である。今日は初めてラストまで残ってクロージング――閉店作業をするのだ。
「基本的にはフロアーラウンドと同じよ。ただ、窓と床を徹底的にやるから、急がないと……」
「はい、サンキュー!」
 フロアーラウンドというのは、営業中の客席掃除である。こまめに客席を回り、テーブルを拭いたり床を掃いたり、ゴミ袋を交換したりする。その間ずっと笑顔を絶やさず、出入りする客に明るく挨拶せねばならない。
「私が窓やるから、テーブル拭きながら見ていて」
 先輩の萩原理恵子が、スプレーとダスターを手に窓ガラスを拭き始めた。理恵子は美里と同じ女子大の一年先輩で、半年ほど前からこのアルバイトをしているという。「次は床。テーブルを全部そっちに移動して!」
 客の立場で見ていると、可愛らしいユニフォームに身を包み、レジでにこやかに微笑む姿しかわからない。しかし実際にやってみると、このアルバイトはかなりハードな肉体労働だった。
「フフッ、思ったより大変でビックリした?」
「は、はい。でも、勉強になります。みなさん、優しいし」
 親の反対を押し切って念願の一人暮らしを始めたばかり美里にとって、今の生活は何もかもが新鮮に感じられた。このアルバイトも、以前から憧れていたのだ。
 美里の父親は厳しく、高校時代にはアルバイトを許さなかった。しかし同じ学校の友だちには、地元の『フロリダ・カフェ』でアルバイトしている者が何人かいた。何度か覗きに行った時に見た彼女たちの姿は、明るく輝いて見えた。
(大変だけど、頑張らなきゃ……)
 『フロリダ・カフェ』でアルバイトできるのは、容姿端麗な美少女に限られる。その一員になれた喜びが、仕事のつらさを和らげていた。
「はい、終わり! マネージャーに報告して、上がりましょ」
「はい、サンキュー!」
 一階に下りると、すでにシャッターは閉まっていた。カウンターではマネージャーが売上金をチェックし、厨房内を男子アルバイトたちが掃除している。丸一日肉を焼き続けて焦げついたグリルの鉄板は、新品のように磨き上げられていた。ドリンク類を供給する機械もバラバラに分解され、消毒液に漬けられている。
(ホントに徹底してるのね……)
 美里がこの店に入って一番驚いたのは、想像を絶する衛生管理だった。手の洗い方からテーブルの拭き方まで、全て細かいマニュアルで定められているのだ。着替えを済ませて店の外に出ると、美里は充実感を噛みしめながら大きく伸びをした。
「萩原先輩、一緒に帰りましょうよ」
「理恵子さんでいいわ。でも、ちょっと用があるから、またね」
 理恵子は意味ありげに微笑むと、駅とは逆方向に歩いていった。
(誰かとデートかな……?)
 若い男女の集まる職場なので、恋愛沙汰も色々あるだろう。美里自身もすでにアルバイトの男子数人に言い寄られている。
 駅前のコンビニエンスストアで雑誌を立ち読みし、夜食を買い込む。しかしレジで清算しようとした時になって、美里は財布を忘れてきたことに気づいた。アルバイト中の休憩時間に買い物をしたため、ユニフォームのポケットに移していたのだ。
(いけな~い! まだ、マネージャーいるかしら?)
 立ち読みで時間をとられてしまったので、だいぶ時間が経っている。美里は急いで店へ走った。
 幸い、事務所の明かりはまだ点いていた。通用口を通り、更衣室へ向かう。一応マネージャーに断りを入れようと事務所を覗いたが、誰もいない。
(あれ? どこにいるんだろ?)
 とりあえず、ロッカーを開けて財布を取り出した時、妙な声が聞こえてきた。押し殺したような男の声と、女のうめき声だ。
(二階の客席……?)
 一階には誰もいない事はわかっている。厨房を通り抜けてカウンターをくぐると、徐々に声がはっきりしてきた。
「ほら、もっとケツ上げろ!」
「クウッ!」
 男の声にビシッと肉を打つ音がかぶさり、続いてくぐもった悲鳴が上がる。しかし、その悲鳴はすぐに甘やかな喘ぎに変わっていった。
(な、なんなの? 何が起こってるの?)
 美里は足音を殺して階段の一番上まで上がると、恐る恐る客席を覗き込んだ。
(り、理恵子さん……!)
 客席の椅子に向かって立ち、背もたれにつかまった姿勢で、理恵子が身体をくねらせていた。それも、パンティ一枚のあられもない姿で。よく見ると前に揃えた両手は縄で縛られ、背もたれにくくりつけられている。やや開かされた足も、それぞれが椅子の脚に縛りつけられ、口にはダスターで猿轡が噛まされていた。前のめりの姿勢で身動きできないスレンダーな肉体に、マネージャーの細田がまとわりつき、いやらしく撫で回しているのだ。
「フフフ。どうだ、だいぶ気持ちよくなってきただろ?」
「ンンッ! ムゥウ~ッ!」
 マネージャーは片手で乳房を揉み上げながら、もう一方の手で突き出されたヒップをさすっている。ときおり指先が腿の隙間を脅かすと、理恵子は激しく首を振りながら腰を逃そうとする。そのたびごとに細田は手のひらで尻や太腿をビシビシと打ち据えていた。
(ひどい! なんて事を……)
 すぐに助けねばと思ったものの、身体が硬直して動かない。第一、へたに飛び出したりしたら、自分も襲われてしまうかもしれない。
「ほら、濡れてきたぞ。そろそろ、直接いじって欲しいんじゃないのか?」
「ムウッ! ングゥウ~ッ!」
 細田は理恵子の身体の下に潜り込み、ピンと尖り出た乳首を舐めあげ、パンティの股間を弄っている。理恵子は猿轡をきつく噛みしめ、真っ赤になってのけぞり悶えている。白いパンティ一つの腰がくねるさまは、なんともいえず艶かしい。
(ああ! 理恵子さん……!)
 猿轡から漏れる呻きは、理恵子が快感に屈服しつつあることを示している。縛られたまま肉体を弄ばれ、屈服させられていくことを想像し、美里は自分の胸を固く抱いた。ブラジャーの中で、いつの間にか乳首が固さを増している。
「クウンッ! アゥウッ! ムグゥウ~ッ!」
 理恵子の喘ぎがひときわ高まった。細田の手がパンティに潜り込んだのだ。椅子のきしむ音に混じって、湿った音が聞こえてくる。
「ほ~ら、グチョグチョだ。もっと感じてみろ!」
「アグウッ! アヒィッ! ングムゥウ~ッ!」
 汗をまき散らし、くぐもった嬌声をあげながら、理恵子は拘束された肉体をくねらせている。細田は身体の下から這い出すと、猿轡を外した。口の中から、唾液に濡れたハンカチが引きずり出される。
「さて、今度は俺が気持ちよくなる番だ」
 荒い息をつく理恵子の前に回り、自分も全裸になる。黒々とした男の器官を直視できず、美里は目を閉じた。
「はぁ……はひ……っ! もう、許し……んぐうっ!」
「こら、しっかりしゃぶれ!」
 二人の声から何が行われているかを想像し、美里の精神は限界を超えた。恐怖感と性的興奮が渦を巻き、瑞々しい十八歳の肉体を昂らせていく。
(ああ、もうダメ!)
 止めることもできず、かといってこのままとどまる気にもなれず、美里は音を立てぬように階段を下りていった。

(理恵子さん、どうなったのかしら……?)

 翌日の夕方、美里はかつて味わったことのない重い気分で『フロリダ・カフェ』のドアをくぐった。
 勤務表を見ると、細田は今日は休みになっている。理恵子は美里と同じく、五時から閉店までの勤務だった。今日のクローズ責任者は店長だ。
 更衣室に入ると、ちょうど理恵子が着替えていた。
「あら、中島さん。今日からレジやってもらうから、頑張ってね」
「あ……は、はい」
 昨夜、マネージャーに犯されていたことなど微塵も感じさせず、理恵子は明るく声をかけてきた。まるで昨夜のことが全て夢だったかのように。美里は手首のあたりを注意深く見たが、縄の痕らしきものは残っていない。
「やだ、どうしたの?」
「い、いや……スタイルいいなぁって思って……」
「そうでもないわよ。中島さんこそ、胸大きくてうらやましいわ」
 理恵子はいかにもスポーツをやっていそうな引き締まった体つきで、身長も美里より少し高い。美里はごく平均的なプロポーションだが、Dカップのバストには密かに自信を持っている。
「じゃあ、先に行ってるわね」
 いつもと変わらぬ様子で、理恵子は更衣室を出ていった。
(いったい、夕べのはなんだったの……?)
 まるで狐につままれたような気分のまま、美里もユニフォームに着替えた。
 タイムカードを押し、カウンターに入る。一応レジの基本的な操作は教わっていたが、実際に客を相手にするのは初めてだ。
 ハンバーガーショップの仕事は、掃除から入り、レジを覚え、最終的には来客状態に応じてオーダーを出す『コントローラー』までこなすことになる。しかし、なんといってもレジはこの仕事の花形である。
「よし、今日は暖かいから、ドリンクのプラスセールス中心でいくぞ。スマイルを忘れないように。萩原、新人をちゃんとサポートしてやれよ」
「はい、サンキュー!」
 夕食の時間帯に入り、徐々に客足が増えていく。仕事に没頭して昨夜のことを忘れようとするが、どうしても気になってしまう。
「中島さん、笑顔が固いよ。疲れたかい?」
「あ……」
 美里はなんとか笑顔を作ろうとしたが、どうしても表情がこわばってしまう。店長が心配そうに言った。
「何か、心配事でもあるのかい? よかったら、後で聞くよ。みんなが帰ったら、事務所に来なさい」
「はい……サンキュー」
 慌ただしい勤務を終え、アルバイトたちは皆帰っていった。一人残った美里は、ユニフォーム姿のまま事務所のドアをノックした。
(言っちゃっていいのかしら……?)
 本人が平気な顔をしているとはいえ、マネージャーが女子アルバイトに淫らなことをするような職場はやはり不安だ。しばらく迷ったが、美里は昨夜見たことをひととおり店長に伝えた。
「なんて事だ、まったく……。細田の奴め……!」
 話を聞くと、店長は心底困ったというように顔をしかめた。しかし、続いて口から出た言葉を、美里の理解を越えたものだった。
「鍵をかけ忘れるとは、ドジな奴だ。あれほど気をつけろと言ったのに」
 店長は椅子から立ち上がると、デスクの紙箱から新品のダスターを取り出した。
「て……店長?」
「見られてしまったのなら、しかたない。君の口を封じなければね」
 ダスターを細く畳んで帯状にすると、店長はハンカチを取り出し、わけがわからず硬直する美里に迫ってきた。
(ま、まさか……!)
 昨夜の理恵子がダスターで口を塞がれていたことを思い出し、美里はあわてて入り口に走った。しかしドアの外に立ちふさがった何者かが行く手を遮った。
「おっと、逃げようったって無駄だよ」
「マ、マネージャー……!」
 休みだったはずの細田マネージャーが、縄を手にして立っていた。呆然と立ちすくむ美里を、店長が羽交い締めにする。
「い、いやっ! なにするんですか! は、離し……んむうっ!」
「ほら、おとなしくしろ! 細田、手ぇ縛れ!」
 手を細田に任せると、店長は丸めたハンカチを里美の口に押し込んだ。さらにダスターを口に噛ませ、首の後ろで結ぶ。これでもう、助けを呼ぶことはできない。
(どういうこと? なんでマネージャーが?)
 必死で暴れてみたが、男二人が相手ではどうしようもない。たちまち両手が背後にねじ上げられ、縄で括られてしまった。
「ングウッ! フムグゥ~ッ!」
(いやぁっ! 助けてぇ~っ!)
 力づくで自由を奪われる恐ろしさに叫んでも、悲鳴は口の中の布に遮られてしまう。
「もうあきらめな。理恵子と同じように、俺たちの奴隷にしてやるぜ」
「けっこういい身体してるじゃねぇか。オッパイは理恵子より上だな」
「ングゥウ~ッ!」
(いやぁあ~っ!)
 いきなりバストをわしづかみにされ、美里は必死で身体をよじって逃れようとした。しかし、後ろ手に縛られているためどうしようもない。二人の男は左右の乳房を分け合い、張りのある感触を楽しんでいる。
「ここじゃ狭いな。上へ行こう」
 店長は泣きじゃくる美里を軽々と担ぎ上げ、二階の客席に運んだ。
「理恵子、今日からこいつも仲間入りだ」
 細田の言葉に思わず顔をあげると、帰ったはずの理恵子が椅子に縛りつけられていた。昨日と同じくパンティ一枚だが、さらに恥ずかしいポーズだった。
 手だけではなく胸元にも縄が巻き付き、形のよい乳房が締め上げられている。足はM字型に固定され、パンティの食い込んだ股間を隠しようもない。
(やだ! すごい恰好……!)
 自分も同じようにされるのかと思うと、恥ずかしさで目の前が暗くなった。
「どうします? テーブルに仰向けにして、両乳しゃぶりまくってやりましょうか?」
「そうだなぁ。天井から両手バンザイに吊ってみようか? そうすれば前後から責められるぞ」
 恐ろしい会話に、美里は震え上がった。思わず理恵子の方を見ると、猿轡を噛みしめて悲しそうに首を振った。まるで「あきらめなさい」とでも言っているようだった。
(ああ~っ! こんなのイヤァ!)
 二人の男は容赦なく美里のユニフォームを剥ぎ取り、下着姿にすると、両手を前で縛りなおした。縄の余りを天井のシャンデリアに引っかけ、グッと引き寄せる。
「ちょっと危なっかしいな……」
「まあ、女一人の体くらいなら、大丈夫だろう」
 縄の端が結び留められ、十八歳の瑞々しい肉体が、一本の棒のように伸ばされた。
「たしかおまえは、一人暮らしだったな。じっくりと可愛がってやれるぜ」
「いずれこうしてやるつもりだったが、こんなに早くチャンスが来るとはね。細田のドジに感謝しなくちゃな」
 男たちも服を脱ぎ、ガタガタ震える美里の左右に寄り添ってきた。四本の手が、汗ばんだ肌の上をゆっくり這いまわり始める。
「すぐに気持ちよくなれるさ。理恵子も、他の女たちも、みんなそうだった」
「ほら、力抜きな。気が狂うほど感じさせてやるよ」
 この二人が他にもアルバイトの少女たちを餌食にしていると知り、美里はこの店を選んだことを心底後悔していた。おそらく、採用の時点で自分たちの好みでしかも後腐れのないタイプをチェックしているのだろう。
「んむうっ! ングウ~ッ!」
 四本の手に、二本の舌も加わった。反応を確かめながら、首筋、背中、脇腹と敏感な部分を探っていく。乳房や股間に触れてこないのが、かえって不気味だった。くすぐったさと汚辱感の中に、少しずつ甘い疼きが育っていく。
「ふふっ。そろそろいいかな?」
 店長の指が、背中のホックにかかった。すぐにブラジャーはめくり上げられ、手首を括った縄に引っかけられた。柔らかな膨らみの頂点で、すっかり勃起してしまった乳首が揺れている。
(ああ! もう、ダメ……)
 羞恥に固く目を閉じると同時に、二枚の舌が膨らみの裾を舐め上げてきた。思わずのけぞった瞬間、腿を撫でていた手が股間に割り込んでくる。
「ンクゥウ~ッ!」
「ヘヘッ、濡れてるじゃねぇか。やっぱり、素質ありだな」
「経験はあまりなさそうだが、いい奴隷になりそうだ」
 徐々に脅かされる乳首は痛いほどしこり勃ち、今にも血を噴きそうだ。パンティの股布に滴る熱い蜜とともに、抵抗しようとする意志が流れ落ちていようだった。
(ダメェ……! もう、たまらない!)
 二人がかりの執拗な責めに、若い肉体は否応なく燃え盛っていく。男たちがとどめとばかりに二つの乳首にしゃぶりついてくると、最後の理性が吸い取られた。
「フングゥウァア~ッ!」
 舌が、歯が、唇が、敏感な神経の塊を翻弄する。熟練した男たちのテクニックに、美里は完全に屈服しつつあった。
「どうだ、感じるだろう? たまらないだろう?」
「細田、理恵子を連れて来いよ。こいつのおま×こ舐めさせてやろうぜ」
 残忍な思いつきにほくそえみながら、店長は最後の一枚を剥ぎ取った。布地越しの刺激で絞り出された淫蜜が糸を引く。猿轡と足の縄を解かれた理恵子が、美里の真正面に引き据えられた。店長と細田が閉じようとする足に自分の足を絡め、強引に引きはだけた。
(や、やめて理恵子さん! これ以上されたら……) 激しく首を振ってもがく美里の顔を一瞬だけ見上げると、理恵子は開かされた足の間に顔を寄せていった。じらすように股の付け根を舐め、息を吹きかけ、少しずつ中心に舌を近づけていく。男たちも乳房をつかみ締め、耳たぶにしゃぶりつく。
「ヒィッ! アウッ! ンァア~ッ!」
 ついに、理恵子の舌がもっとも敏感な部分にたどり着いた。後ろ手縛りの不自由な体勢だったが、その技巧は充分すぎるほどの快楽を美里の肉体に注ぎ込んできた。
(ああっ、駄目ぇっ! すごすぎる……!)
 汚辱感も恐怖心も、いつの間にか消え去っていた。三人の送り込んでくるおぞましいほどの快楽に、美里は何もかも忘れてよがり狂った。
「どうだ、感じるか?」
 店長が猿轡を外し、美里の顔を覗き込んだ。
「アヒィッ! やめ……いやぁ~ッ!」
「こんなにグチョグチョにしておいて、何がイヤなんだ? 気持ちいいんだろ?」
「グゥウッ! は、はい、サンキュー……」
 思わず口をついて出た言葉に、男たちは大笑いした。
「お前もすっかり、この店の一員だな。よし、もっと可愛がってやる」
「アウッ! ハァンッ! アア~ッ!」
 あられもない喘ぎは、美里がまもなく絶頂に登りつめることを示している。三人はここぞとばかりに愛撫の手を深め、稚い性感を追いつめていった。手首を吊った縄をきしませ、汗と唾液にまみれた若々しい肉体が躍る。
「アヒィッ! クウッ! ンァアア~ッ!」
 自ら刺激をねだるように、美里は淫らに腰を振った。すると、後ろ手に縛られたままの理恵子がバランスを崩し、乳房を貪っていた細田の足にぶつかった。
「おっと……!」
 よろめいた細田は、思わず吊られた美里の身体にしがみついてしまった。二人分の体重が集中し、シャンデリアを固定していたネジが限界を超えた。
「うわっ?」
「キャッ!」
 吊っていた縄の張力が消え失せ、美里はしがみついていた細田とともに倒れ込んだ。床に倒れていた理恵子が、その下敷きになる。次の瞬間、ガシャーンと派手な音が鳴り響いた。
「うわっ!」
 落ちてきたシャンデリアが、店長の頭を直撃していた。安物とはいえ、台座の部分はかなりの重量がある。
「て、店長……?」
 床に倒れ込んだ店長は、ピクリとも動かない。美里と理恵子が磨き上げた床に、血溜まりが広がっていく。
「店長! 店長~!」
「やだっ! どうしよう……」
 青くなって顔を見合わせる二人の横で、縛られたままの美里はオルガスムスの余韻に酔いしれていた。

小説(転載) 巨乳姉妹の秘密遊戯

官能小説
10 /10 2019
(マジかよ…。こんな、夢みたいなことが…)
 ボタンが一つ外されるごとに、くっきりと切れ込んだ胸の谷間があらわになっていく。スカートはすでに脱いでしまっているので、ブラウスの裾から白いパンティが覗けている。その魅惑的な光景に、坂井雅弘はまばたきするのも忘れて見入っていた。
 同じクラスの男たちが、だいたい90のEカップぐらいだろうと噂している美乳だ。制服もしくは体操着越しに見ただけでもたまらないその膨らみを直接見てみたいという男は、数え切れないだろう。
「やだ、そんなに見ないで…」
 ブラウスのボタンを全部外したところで、箱崎早菜絵は恥ずかしそうに前を隠した。その恥じらいの表情にますます興奮が高まり、雅弘はゴクリと唾を飲み込んだ。
 早苗と雅弘は同じクラスだが、ほとんど会話を交わしたことすらない。学園のアイドルと根暗なパソコンオタクでは、世界が違いすぎる。
(まさか、こんな事になるなんて…)
 自分に訪れた突然の幸運に酔いしれている少年を、背後からの声が現実に引き戻した。
「坂井くんったら、お姉ちゃんのばっかり見て。私もいるんだよ」
「え? うわっ!」
 声の方を振り返った雅弘は、なさけない声をあげて飛び退き、そのままベッドに倒れ込んだ。早菜絵とまったく同じ顔、同じプロポーションを持つもう一人の少女が、すでにブラジャーも外したあられもない姿で立っていたのだ。
「やだ、可菜絵ちゃんったら! 胸くらい隠してよ!」
「いいじゃない。もう、見られちゃったんだし」
 早菜絵の双子の妹・可菜絵は、見事に上向きの乳房を誇らしげに突き出し、いたずらっぽく笑った。
「どう? 坂井くん。あたしのオッパイ、かっこいいでしょ? お姉ちゃんのもこんな感じ。ふふっ、コーフンする?」
 早菜絵はまるで自分の乳房を見られたかのように、顔を両手で覆ってうずくまっている。しかし可菜絵の方はヌードモデルのようなポーズをとり、自慢のバストを見せつけることを楽しんでいるようだ。
(顔と身体は同じでも、ずいぶん性格が違うんだなぁ。そういえば、あの時も…)
 はち切れんばかりの股間を押さえつつ、雅弘は先程の出来事を思い出していた。この美しい双子の、人に言えない秘密の行為を…
 今日の放課後、雅彦は担任教師にパソコンの設置を頼まれた。設置場所は、今まで倉庫として使われていた、校舎の外れの部屋である。生徒たちからは、『開かずの間』と呼ばれていた。
 一つしかない窓は高く積まれたダンボールに塞がれている。もともと外は体育館の壁に塞がれているため、ほとんど役にたっていないのだが。光も射し込まない部屋で黙々とパソコンのケーブルを繋いでいた雅弘は、外から妙な声が聞こえてくるのに気づいた。
(誰か、いるのかな…? カップルがいちゃついていたりして…)
 校舎と体育館の隙間は、二十センチほどしかない。そんなところに人がいるわけはないと思いつつ、雅弘は窓際に積まれたダンボールを下ろし、そっと窓を開けてみた。
(え? うわわっ!)
 窓の外の空間は、意外と広かった。校庭側から見るとほとんど隙間がないように見えるが、実際には校舎の壁が深くえぐれたようになっており、一メートル程の空間がある。その壁に挟まれた校舎の死角で、信じられない行為が行われていた。
「ん…あうっ!」
 上半身裸にされ、口にガムテープを貼られた少女が、後ろから胸を揉まれていた。手を後ろに回しているのは、縛られているのだろう。それだけでも充分異常なことだが、さらに驚いたことに二人とも女だったのだ。
(な、なんだ? まさか、箱崎…?)
 口を塞がれ悶えているのが早菜絵、反応をうかがいながら白い膨らみを揉み回しているのが可菜絵のようだ。二人は髪型だけが微妙に違うので、なんとか見分けがつく。
 覗かれいるとも知らず、可菜絵は姉のスカートの中に手を入れ、股間をまさぐり始めた。その時、脇によけてあったダンボールが崩れて音をたてたため、やっと二人は見られていることに気づいた。そして、口止め料代わりとして、雅彦は二人の部屋に招かれたのだ。
「なんでもするから、絶対しゃべらないで!」
 なんでもすると言われても、あまりの急展開に、雅彦はパニック状態だ。すると二人は、勝手に服を脱ぎ始めてしまったというわけだ。
「どうする? とりあえず、揉んでみる?」
 可菜絵は胸を隠している早菜絵の手をつかんで、背後にねじ上げてしまった。自然と突き出された見事なバストが、ベッドに座った雅彦の眼前に突きつけられる。
「きゃあっ! なんで私なのぉ?」
「だって、あんな場所でしようって言い出したの、お姉ちゃんじゃない。そのせいで坂井くんに見られちゃったんだからね」
「うそうそ! 坂井くん、信じないで!」
「それに、一番最初もお姉ちゃんから仕掛けてきたんだから。ホントにエッチなんだから」
「アンッ! や、やめ……」
 可菜絵は慣れた手つきで早菜絵の抵抗を封じながら、プリプリ弾む美乳を揉み始めた。
「ち、ちょっと待ってくれよ。だいたい、なんで君らみたいな可愛い子が、姉妹であんなことやってたんだよ。わけを聞かせてくれよ!」
 童貞にはきつすぎる刺激の連続から逃れるように、雅彦は根本的な疑問をぶつけた。たしかに、二人が彼氏を作らずにいることは、学校の七不思議の一つに数えられている。
「う~ん、話してもいいけど。その前に…」
 可菜絵は枕の下から取り出した縄を使って、早菜絵の手を縛ってしまった。
「やだっ! 可菜絵ちゃん、やめ…ンググッ!」
 タオルで猿轡を噛ませ、余った縄を胸に回しながら、可菜絵は説明を始めた。
「最初は中二ん時だったかな? その頃、まだ二人とも胸がペッタンコでさ、けっこう悩んでたの。そしたら、クラスの誰かが『揉んでもらうと大きくなるって本に書いてあった』とか言い出したの。そしたらお姉ちゃんが、本気にしちゃって…」
「んんっ! んぐぅ~っ!」
 声にならない叫びをあげながら、早菜絵は激しく首を振っている。おそらく、ウソだと言いたいのだろう。
「で、二人で揉みっこしていたら気持ちよくなっちゃって、ハマっちゃったの。だんだんエスカレートしてって、胸だけじゃなくアソコも触ったりしてさ。そしたら、ホントにオッパイ大きくなっちゃった。すごいでしょ? この胸」
「ンン~ッ!」
 縄で巻かれたことにより、推定Eカップの膨らみはパンパンに張りつめ、グッと上向きに張り出している。静脈を浮かせる乳肌をくすぐるように撫でられ、早菜絵は顔を真っ赤にして泣き悶えている。
(揉まれて大きくなるって、聞いたことはあるけど…)
 成長期に性的刺激を受けることにより女性ホルモンの分泌が活性化するということは考えられるが、実際にはかなりの個人差がある。他人より胸を揉まれる機会の多い風俗嬢やAVギャルが、必ずしも巨乳とも限らない。しかし、この姉妹のバストが見事に発育しているのは確かだった。
「いろいろと気持ちいいことを試しているうちに、わかったの。お姉ちゃんはマゾで、私はサドだって。お姉ちゃんったら、縛られたり人に見られそうなところでされたりすると、普段の何倍も感じちゃうの」
 あの秘密の場所は、早菜絵が見つけてきたという。校庭側の隙間を内側から板で塞いでしまえば、『開かずの間』以外からは見ることができない。しかもその窓は積まれたダンボールで塞がれている。二人は安心して、危ない遊びに耽っていたのだ。
「ねぇ。ボーッと見てないで、触ってみなよ。触って、比べてみて」
 うわずった声でそう言われ、雅弘は二人の胸にそれぞれ手を伸ばした。もちろん、初めての経験である。
「ンンッ!」
「ああ…」
「うわぁ…!」
 三人それぞれの口から、別々の声が漏れた。
(これが、女の子のオッパイ…)
 可菜絵のバストは想像していたよりずっと柔らかく、縄で締めつけられた早菜絵のそれは、予想以上に固い。
「す、少しずつ、強くしていって…アンッ! こんな感じで…」
 可菜絵は手本を見せるように、姉の乳房をまさぐっている。二人がかりの愛撫に、早菜絵のくぐもった悲鳴が高まった。
「クゥッ! ングウッ!」
「ああ、超感じるぅ!」
 縛られ、無理矢理与えられる快感に耐えようとする姉と、積極的に快楽を貪る妹。反応は違うものの、普段は見ることのできない二人の表情に、雅弘の興奮はますます高まった。
「フフフ。お姉ちゃん、二人にされて嬉しいでしょ? 今度は吸ってあげるね。坂井くん、あたしと同じようにしてみて」
「あ、ああ…」
 早菜絵を真ん中に挟んで、二人は左右の乳房を分け合った。極限にまで勃起した可憐な乳首に、舌が絡みついていく。
「クウッ! アウッ! グゥウッ!」
 パンティ一枚で緊縛された美少女は、さもたまらぬ風に猿轡を噛みしめ、切羽詰まった呻きをまき散らしている。
(ずごい! こんなに感じて…)
 早菜絵を真似て、雅彦は激しく舌を動かした。果物の種から果肉をこそげ取るようにねぶり回し、チューッと吸い上げる。乳輪に歯が当たると、ビクッと腰が跳ねる。
「そろそろ、こっちも…」
「んくぅっ! アゥウ~ッ!」
 可菜絵は早菜絵のパンティの中に手を差しのべ、中をかき回した。グチュグチュと湿った音が徐々に大きくなり、やがて緊縛された少女は絶頂に昇りつめた。
「今度はあたしの番。後ろから揉んで」
 雅弘は言われるままに可菜絵の背後から抱きつき、たわわな乳房を手のひらにすくい取った。縄を解かれた早菜絵が、股間に顔を埋める。
「アンッ! も、もっとぉ!」
 可菜絵が身体をのけぞらせると、甘い髪の匂いが鼻をくすぐる。手のひら一杯の柔肉を、雅弘は夢中で揉み嬲った。
(もう、たまらない!)
 興奮が頂点に達した雅弘は、あわただしく服を脱いで裸になり、可菜絵にのしかかろうとした。
「ま、待って! んっ! あ、後で二人でサービスするから…アウッ! あたしがイクまで我慢して…」
 少々不満は残るが、『二人がかりサービス』という言葉に惹かれ、雅彦は再び乳房愛撫に集中した。
「アアッ、すごいっ! イクぅ! イッちゃうっ!」
 あられもない声を張り上げて、可菜絵もまたオルガスムスを迎えた。
(いよいよ、ぼくの番だ!)
 期待に胸と股間を膨らませた少年に、双子美少女が寄り添った。
「へえ、こんなになってるんだぁ!」
 積極的にペニスに指を絡めたのは、やはり可菜絵だった。早菜絵の方は後ろからまとわりつき、柔らかな膨らみを背中に押しつけてくる。
「うわぁ、固い…」
「ああっ! そんなことされたら…!」
 突然、暴発寸前だった亀頭をパクリとくわえ込まれ、雅弘はひとたまりもなく精を噴き上げた。
(ああ、最高だ…!)
 射精の余韻に呆けていると、突然手首に何かが巻きついてきた。それが、先程まで早菜絵を縛っていた縄だと気づいたときには、手遅れだった。
「うわっ、なにする…ンググッ!」
 猿轡まで噛まされ、雅彦はベッドに縛りつけられてしまった。
「フフッ、あたしはサドだって言ったでしょ? 一度、男の子を虐めてみたかったんだ。あたしたちの秘密をしゃべれないように、うんと恥ずかしい目に遭わせてあ・げ・る」
 早菜絵がビデオカメラを用意しているのを見て、雅彦は必死に暴れた。しかし手足に食い込んだ縄は、ますます食い込んでくる。
「あらあら、もう立ってきた。今度はお姉ちゃんが弄ってあげなよ」
「ンググッ!」
 屈辱と快感の狭間で、雅弘は自分が幸運なのか不運なのか悩んでいた。

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。