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小説(転載) 母の闇4-4

近親相姦小説
01 /28 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 母の言いたいことはだいたいわかった。 あとは男の持っている写真だけが問題だった。 携帯の番号やメアドは変えればなんとかなる。 俺の携帯はどうすればいいのだろうか? 男の持っている写真を取り戻すことも消去させることも不可能に近い。 それならばその写真の価値をなくせばいい。 俺の頭の中で1つの案が完成した。
「よし、お母さん死のう。」
俺は突然言い切った。 もちろん母は驚いた。
「いやよ。まだ死にたくないわ。」
当然の反応である。 俺の言葉が足りなかった。
「違うよ。死んだことにしちゃうえばいいんだ。」
母はまだ意味がわからないようである。 黙って俺の説明を待っている。
「いい?その男が持っている情報は お母さんの携帯と俺の携帯だけだ。だからお母さんの携帯と連絡が取れなくなったら、 なにもしないか、俺と連絡を取って様子を見るかのどちらかしかない。 目的はお母さんの体なのだから、簡単に関係が終わるような無茶なことはしないだろう。 そうなると、いずれは俺の携帯に連絡があるはずだ。 そのときにお母さんが死んだことにして、俺が全部対応すればいい。」
「ゆうくん・・・話が長すぎる・・・」
母の瞳の中に???が見えた。 しかし、俺にはこれ以上簡潔に説明する自信がなかった。
「とりあえずお母さんは携帯の番号とメアドを変えればいいんだ。」
俺は急にワクワクしてきた。
「どうしてそんな面倒なことしなくちゃいけないの?」
母は平気で俺のやる気を削ぐようなことを言う。 俺はもう説明することをあきらめた。
「俺が全部やってあげるから。」
俺はなんとしてもこの作戦を試してみたかった。 母の軽率なミスを帳消しにするための案だというのに、 母が乗り気ではないことだけが不満だった。
「そりゃ変えるだけなら簡単でしょ。違うのよ。 変えた後にみんなに変えたことを伝えるのが面倒なのよ。 だからメアドは変えたくないの。それに、今のメアド気に入ってるし。」
この女は事の重大さをわかっているのだろうか? 母でなかったら「勝手にしろ」と投げ出しているところだ。
「そんなこと言ってる場合なのかよ。 お母さんが撮られた写真のために頑張って考えているんだろ。」
俺も語気が強まる。
「写真を撮られたのがお母さんのせいだって言うの? エッチしているときに逃げられるわけないでしょ。 ゆうくんの言うことは難しすぎてわからないのよ。」
母が感情的になった以上、理屈で説得することは難しくなった。
「俺が全部やるから。なんでもやってあげるから。 お願いだから変えてくれよ。」
母は不満そうな表情で俺を見つめている。
「ホントにこれで終わりにできるの?」
母はまだ半信半疑なようである。
「大丈夫だと思う。」
俺も絶対だと言い切る自信はなかった。
「思うだけ?・・・じゃあ、お母さんのお願いも聞いてくれる?」
これほど母のことを面倒な女だと思ったことはない。
「なんで俺がお願いを聞かなきゃいけないんだよ。」
「じゃあ、お母さんもヤダ。」
母は即答しやがった。
「わかったよお願い聞くから。なんでもするから。」
母は満面の笑みだった。
「ホントに?じゃあねぇ・・・ 成功したらお母さんとエッチして。」
俺の案が成功したご褒美に母の願いを叶えてあげる理由がわからない。 しかも俺が何度も拒んできたエッチをしろだと。 俺は閉口した。
「なんでもするんでしょ。」
これほど母の笑顔を憎らしいと思ったことはない。 しかし、ここで俺が拒めば再び母と交渉しなければならない。 俺は苦渋の選択をした。
「わかったよ。・・・でも1回だけだよ。」
母の笑顔が曇った。
「え~、1回だけ?・・・ま、いっか。許してあげる。」
ようやく交渉が成立した。 母はベッドに座ってはずんでいる。 ご機嫌でなによりだ。 俺はおそらく交渉する仕事には向いていない。 特に相手が女の交渉はもう2度としたくない。
 俺は母の番号とメアドを変え、アドレス帳の全員に連絡し、男からの連絡を待った。 それから2週間ほどして公衆電話からの着信があった。 俺は勝負のときが来たと確信した。 俺は意を決して電話に出た。 いかにもチャラい大学生という感じの声の男だった。 男は俺の名前を正確に言うことができた。
「はい。そうです。」
俺はあえて低めの声で重く対応した。 男は母の友人だと名乗り、母と連絡が取れなくなったので心配しているということだった。 俺は台本があることがバレないように話をしなければならなかった。
「妻は『脅されて不倫をしていた』という遺書を残して自殺しました。 あなたがなにか知っているのなら警察に話をしてほしい。」
電話の向こうで明らかに男が動揺している。
「妻の携帯にはその男の痕跡が残っていたので 探偵に依頼して特定することを考えている。 それと脅迫に使われていた写真が出回れば警察が動くことになっている。 私は全力でその男を見つけ出すつもりだ。できれば逮捕される前に殺してやりたい。 もし心当たりがあるのならなんでも教えて欲しい。」
そこまでしゃべったところで男が電話を切った。 公衆電話からだったので録音されている可能性はない。 短い人生で初めての大芝居だった。 俺はしてやったりの表情で携帯を耳から離した。

小説(転載) 母の闇4-3

近親相姦小説
01 /28 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 俺は母の言うことが理解できてようやく納得した。 しかし、母はまだ俺に理解してもらうために必死だった。
「みんながゆうくんみたいに優しいわけじゃないのよ! お母さんだって好きで不倫を続けてたわけじゃないの!」
俺は母を落ち着かせることから始めなければならなかった。
「お母さん、わかったよ。わかったから落ち着いて話をしよう。」
俺は母の手を引くとベッドの上に座らせた。 俺はイスに座り直して母の方を向いた。
「最初から話をしよう。ちゃんと聞いてあげるから。」
俺は母に笑顔を見せた。 久しぶりに母の前で笑った気がした。
「いつものゆうくんだ・・・」
母はそう言うと俺の足に優しく触れた。 母がどれだけ俺のことを愛おしく思っているのかが伝わってくるような触り方だった。
「全部聞くから・・・お母さんの話したいことを話して。」
母はしばらく黙って俺の足を触っていた。 なにを話せばいいのか考えているようだった。 俺は黙って待った。
「最初はね、とても優しかったの・・・」
1人目の大学生のことだと思った。
「メアドだってね、 この人なら大丈夫だと思ったから教えたのよ・・・」
母のことを信頼してあげられなかった自分が恥ずかしかった。 どうして母はそんな軽率な人間ではないと信じてあげられなかったのだろうか?
「何回かお茶したの・・・ホントにお茶だけなのよ。 彼は大学の話なんかしてくれて・・・お母さん大学なんか行ったことなかったから楽しくて・・・ 大学に行ってみたかったなぁなんて思ったの。 今思えば口がうまいだけだったのにね・・・」
俺にも大学がどんなところなのかはわからない。 高校となにが違うのだろうか? 改めて受験勉強も頑張ろうと思った。
「それでね・・・それでね・・・ ゆうくんに嫌われちゃった直後で寂しかったから、 『彼氏と別れちゃった』って言っちゃったのよね。 お尻の軽い女だって思われちゃったんだろうなぁ・・・ お母さんがバカだったわ。」
母がうつむいて影を見せる。
「違うよ。・・・お母さんが悪いんじゃないよ・・・」
俺は思わず口を挟んでいた。
「えっ!」
母が驚いて顔を上げる。
「そういう男は下心があるからお母さんと会ったんだよ。 『お母さんとエッチができたらラッキー』とか思ってるんだよ。 だからお母さんが悪いんじゃないんだよ。男が悪いんだよ。 どうせそんな男はほかにもたくさんだましてる女がいるんだよ。 お母さんはその中の1人に過ぎないんだよ。」
俺は知らず知らずのうちに母をかばっていた。 こんな気持ちになったのはいつ以来のことだろう?
「ゆうくん・・・優しいのね・・・」
母が笑っている。 母の笑顔は俺を安心させる。
「どうしてホテルなんか行っちゃったんだろうなぁ・・・」
母は遠い目をしている。 まだなにも解決していないのにすべてが終わったような表情である。
「ゆうくんの前で泣いた日があったでしょ。 あの日・・・お母さんは犯されちゃったのよね・・・ そう・・・犯されちゃったの・・・ あんなにみじめな思いをしたことはなかったわ。」
笑顔で「犯された」と告白する母はそこはかとなく老けて見えた。 母も悩んでいたんだと思い知らされた。
「どうしてあのとき、正直に教えてくれなかったんだよ。」
俺は母を守ってあげられなかったことが情けなかった。 あのとき俺がちゃんと母の気持ちを読みとることができていれば・・・。 俺は自分が許せなかった。
「写真なんか撮られちゃったりしてさ。 1回だけのエッチなんてありえないのかしらね。 生贄を探してたところにお母さんが飛び込んじゃったのよね。 やっぱり、お母さんがバカなのよ。男と1対1で密室に行っちゃうなんて・・・」
「写真ってどんな写真なんだよ。」
俺はこれから解決しなければならない問題が出てきたと思った。 その写真は今でもその男が持っているはずである。
「どんなって・・・エッチしてる写真よ。 その写真を1日に何回もメールで送ってくるのよね。 無視しようと思ったんだけど、ゆうくんにも送るって脅されちゃって・・・」
「なんで俺なんだよ・・・」
素直な疑問だった。
「『旦那の携帯も教えろ』って言われたから とっさにゆうくんのを教えちゃったのよ。」
「なんで適当に教えなかったんだよ。」
「携帯取り上げられて アドレス帳見られちゃったんだからしょうがないでしょ。」
なるほど。 確かに母の言う通りだ。 母を狙ったのは家庭を持っていたからなのだろうか? 守るものを持っている人間は脅しやすい。 しかし、俺は「旦那」ではない。
「俺なら送られてもよかったんじゃないのかよ。」
母は少し困った顔をして言葉に詰まった。
「ゆうくんに心配かけたくなかったのよ・・・」
そして小さな声で答えた。
「そんな理由でわざわざ犯されるために通ったのかよ。」
俺には些細なことにしか思えなかった。
「そんな理由ってなによ・・・そんな理由ってなんなのよ・・・ お母さんがどんな思いをして・・・」
母をまた興奮させてしまった。
「ごめん。ごめん。今のは俺が悪かった。 悪かったから。謝るから。」
「ゆうくんは悪くないのよ。悪いのはお母さんなのよ。 全部お母さんのせいなの。」
「お母さんはそうやって全部自分でしょい込むから 深みにはまっていくんだよ。もっと俺に甘えていいんだよ。 エッチしてなくても俺に甘えていいんだよ。」
お互いに不器用な生き方しかできなかった。 俺は確かにこの母の子なのだと実感していた。

小説(転載) 母の闇4-2

近親相姦小説
01 /28 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 次の夜、俺は1人になると昨日考えていたことが再びグルグルと音を立てて頭の中を回り続けた。 日が改まっても結論は出なかった。 また寝れない夜が来たのだと思った。 そのとき母が俺の部屋を訪れてきた。 意外だった。 今更俺になんの用があるというのだろうか? もうこれ以上の悩みを持ち込まれることはごめんだった。
「ゆうくん・・・ちょっといい?」
しかし、俺には断る理由がない。 それに母は俺の意見など聞くつもりもない。 俺の答えを待たずにずかずかと部屋の中に入ってきた。 俺は黙って母の瞳を見つめた。
「ゆうくん、驚かしてごめん。」
俺にはなんのことを言っているのかわからなかった。
「ゆうくん、驚いたよね。」
母は一方的に話し続けた。
「なんのことだよ。」
俺は母の話を聞く気分になれなかった。 母は俺の他人事のような態度に少し驚いたようだった。 以前のように優しくしてもらえるとでも思っていたのだろうか?
「お母さんが不倫してたこと・・・」
そう言って母は言葉に詰まった。
「やっぱりしてたのかよ。懲りてなかったんだな。」
俺は母の瞳から視線を逸らせた。
「違うの・・・お母さんの話を聞いて・・・」
「なにが違うんだよ。 不倫がやめられないんだろ。それだけだろ。」
俺は母の言い訳を遮った。 もうこれ以上母の言い訳を聞くつもりはなかった。 母の言い訳を聞いたところでなにも解決しないことはわかっていた。 俺の悩みはそんなところにはなかった。
「お母さんだってやめようと思ったのよ。 でも彼からのメールがしつこくて・・・」
「まだあの大学生と続いてたのかよ。」
俺はいちいち母の話を遮った。 母に主導権を握らせたくなかった。 母の流れに乗ってしまったら母の思うつぼだと感じた。 もはや母の気持ちなどどうでもよかった。 それほど自分の悩みの深さに苦しんでいた。
「だいたいなんでメアドなんか交換してるんだよ。 それって続ける気があったってことなんじゃないのかよ。」
俺は思わず感情的になってしまった。
「だって・・・だって・・・彼がずるいのよ・・・」
そう言うと母の瞳から涙の粒が溢れた。
「女って便利だよな。泣けばいいんだから。」
俺は想像していた以上に母に冷たく接することができた。 母を苦しめることにためらいはなかった。 俺と同じくらい悩めばいいのだと思った。
「ゆうくんのいじわる・・・」
母の涙が止まらない。
「で、その大学生以外とはないんだろうな。」
俺は簡単な確認のつもりだった。 しかし、母は黙ってうつむいている。 涙で声が出せないという雰囲気ではない。 明らかにその大学生以外とも関係があるのだと思った。
「ほかにもいるのかよ。もう最低だな。」
母は否定しなかった。 俺には信じられなかった。
「そいつも出会い系サイトなのか?」
母はうつむいたまま首を横に振った。
「彼の友達・・・」
母は学校で叱られて立たされている小学生のようだった。 俺は職員室でふんぞり返る偉そうな先生のように母を問い詰めた。 母の涙が止まらない。 小学校なら反省の色がみられるので許してもらえるのだろうか?
「で、その友達にも会いに行ってるんだな?」
警察の取り調べも似たような雰囲気なのかもしれない。 俺は母の意思で不倫相手を増やしたことを確認したかった。
「彼が勝手に連れてきたの・・・」
俺は一瞬話を見失った。 話が噛みあわない。
「どうやって知りあったのかを聞いてるんじゃない。」
俺は言い訳がましい母の言葉にイライラしていた。
「違うの!彼に呼び出されて行ったらその友達が一緒にいたの!」
母は顔を上げると俺にすがるような表情で訴えかけてきた。 無罪を訴えているつもりなのかもしれなかったが、もう十分に状況証拠は揃っている。 母に同情する余地はなかった。
「だからそいつが2人目なんだろ。」
「そうだけど、どうしようもなかったのよ! 男の人2人に勝てるわけないでしょ!」
やっぱり話が噛みあっていない。
「男2人に勝つ?」
俺は母の言葉を繰り返した。 声に出してみても意味がわからなかった。
「そうよ!男の人が2人もいたら従わなくっちゃしょうがないでしょ! 好きで2人も相手にしたわけじゃないのよ!」
やはり意味がわからない。 俺は話を整理したかった。
「ちょっ・・・ちょっとまった。」
俺は両手を上げて母を制した。 そしてじっと考えた。 母には2人の不倫相手がいる。 1人目は最初の大学生で、2人目はその大学生の紹介で知りあった友達。
「2人を相手にする?」
1人となにが違うんだ? 2人目が増えたからといってなにが変わるというんだ? どうせ1人ずつじゃないか。
「2人に囲まれたら絶対に逆らえないでしょ! ゆうくんは男だからわからないのよ!すごく怖かったんだから!」
母の悲痛な叫びがようやく俺に届いた。
「まさか・・・3人でやったのか?」
俺はそうつぶやいて母の顔を見上げた。
「だから最初からそう言ってるでしょ!」
母はまだ必死で俺に訴えかけていた。 それにしても俺には考えつかない選択肢だった。 そもそも熟女のセフレを作るような大学生の考えなどわかるはずがない。 大学生なら大学生の女と寝てればいいんだ。 俺はこの日初めて母に同情した。 2人で母をおもちゃにする大学生なんて最低だ。 俺は母の言い訳を聞きたくなった。 母がどんな思いで不倫をしていたのか、その気持ちを知りたいと思った。

小説(転載) 母の闇4-1

近親相姦小説
01 /28 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 涙の告白から半年以上、平和な日々が続いた。 母が不倫をしたと泣くこともなく、俺とエッチがしたいとごねることもなかった。 俺は母が完全に立ち直って、以前の日常を取り戻しているのだと信じていた。 そして俺は高3になり、塾に通う日が増えた。 彼女とはまだ健全な交際が続いている。 同じ塾に通い、授業のない日も自習室で勉強をともにした。 俺の帰宅時間は毎日10時を過ぎていた。
 そんな生活にも慣れてきたある日、彼女が風邪をひいて学校を休んだ。 彼女が体調を崩すのは珍しいことだった。 俺は1人で塾に行く気分にはなれなくて、学校が終わるとすぐに家に帰った。 家に母はいなかった。
「あれ?買い物かな?」
俺は母の不在をそんなに気にすることなく、録画していた映画をリビングで観た。 映画を観終わった頃には7時になろうとしていた。 それでも母は帰ってこなかった。 俺はなんとなくリビングでテレビを観ることにした。 家では勉強をする気分になれない。 そして8時を過ぎた頃、なにも知らない母が黙って帰ってきた。 俺はまだソファーに座ってテレビを観ていた。
「ゆうくん?・・・なんでいるの?」
母はリビングの入り口で立ち尽くしている。 買い物袋を持っているところを見ると、夕食の買い物をしてきたようである。
「おかえり。なにしてたんだよ。」
俺は母を問い詰めるつもりなど微塵もなかった。
「ゆうくん・・・なんでいるの?」
俺はこのとき初めて母の様子がおかしいことに気がついた。 俺の存在を恐れているようなそんな雰囲気だった。
「なんかあった?」
俺はテレビのヴォリュームを下げた。
「なんでいるのっ?」
母は同じ言葉を繰り返す。 繰り返すたびに顔から血の気が引いていった。 遅い時間に帰宅したことを気にしているのだろうか?
「どうしたんだよ?」
そう言って俺は母を2度見した。 特に母の様子が変わったわけではなかったが、俺は直感的に母のうしろめたさを感じとった。 親子だからわかったのだろうか? それとも何度もエッチをした女だったからだろうか?
「男と会ってたのか!」
俺は思わず口に出してしまった。 余計なことを言ってしまったと後悔しても手遅れだった。 母はなにも答えなかったが、それが答えでもあった。 人間は言い訳を準備していないとこんなに狼狽してしまうのかと思うほど母は口をパクパクさせていた。 俺はソファーから立ち上がった。
「新しい男ができたのか!」
気がつけば自分の声の大きさに驚くほどの声で叫んでいた。 母は小刻みに震えながら首を横に振って俺の発言を否定しようとする。 それにもかかわらず俺はすでに確信していた。 間違いない自信があった。
「まだ懲りてなかったのかよ。」
俺はソファーに崩れ落ちると頭を抱えて黙り込んだ。 なぜか以前の不倫をした母とのやりとりを思い出していた。
「あ・・・あ・・・あのね・・・あのね・・・」
母はなにかを言おうとしていたが、俺には相手をする余裕がなかった。 まるで自分のことのようにショックだった。 いや、俺の責任だと自分を追い込んでいた。
「ゆうくん、お母さんのことを捨てないで! ・・・そうよ!・・・全部ゆうくんが悪いんだから!」
彼女と話をしていてときどき疑問に思うことがある。 かたくなに自分の責任を認めようとしないことがあることだ。 まるで自分の責任を認めてしまったら負けなのかと思うほどにムキになる。 そしていつも俺が折れていた。 母の悲痛な叫びは彼女のそんな性格を思い起こさせた。 母はその場に座り込んで泣いている。 女の涙には不思議な力がある。 女は理不尽な生き物だと思った。 どれくらいの時間がそのまま流れたのか俺の記憶には残っていない。 俺は自分の責任に押し潰されそうだった。 頭を冷やすために自分の部屋に戻ろうと思って歩き出した。
「ねぇ・・・どこに行くの・・・?」
そんな母の言葉を無視して俺の部屋にこもった。 しばらくすると台所から料理をする音が聞こえてきた。 最初は母の変わり身の早さにあきれていたが、 料理の準備ができていなければ父にも疑われることに気がついた。 女はどこまでしたたかなのだろうか?

 俺はどこでなにを間違えたのかを考えていた。 母が不倫をしたのは俺とエッチをしなくなったからのようだった。 俺が母と寝なくなった原因は彼女の存在である。 それでは俺に彼女ができたことが間違いだったのだろうか? いや、そんなはずはない。 少なくとも母は恋愛の対象ではない。 好きな女の子とつきあうことは自然な流れである。 では、どうすればよかったのか? 彼女ができても母とのエッチを続ければよかったのだろうか? いや、これも違う。 これでは俺が彼女を裏切ることになってしまう。 彼女の代わりに母を抱いて満足できるのだとしたら、これこそ不倫なのだろう。 そもそも俺が母とエッチをしてしまったことが間違いだたのだろうか? しかし、中2の俺には母を拒否できるような知識も勇気もなかった。 これではすべてが母の責任になってしまう。 母に全責任を押しつけることには激しい抵抗を感じた。 俺にもなにかができたはずだ。 母が不倫をしなくても生きていけるような道を作ってあげることができたはずだ。 それはどこにあったのだろうか? 今まで神に課された選択肢を選ぶ際に俺が変えられたことはなかっただろうか? これは本当に答えのないパズルなのだろうか? 母の責任だと割り切ることは簡単である。 しかし、それでは俺の中のなにかが納得できなかった。 この件に関して、俺はただの傍観者ではないはずだ。 俺は考えた。 考え続けた。 この問題に比べれば受験勉強なんて簡単だと思った。 結局、この夜俺は寝ることができなかった。 その代わりに次の日の学校ではずっと寝ていた。 不思議と学校では母のことで頭を悩ますことはなかった。 彼女との会話にも問題はなかったはずだ。 そして再び孤独な次の夜を迎えることになる。

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。