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小説(転載) 針のむしろに咲く花3

近親相姦小説
03 /06 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 僕が小さなころから父親と母親は別室で寝ている。 仕事と趣味が生きがいの父にとって、母親は家庭を切り盛りする家政婦のような存在なのかもしれない。 真面目な母は家事と子育てにこれまでの人生を捧げてきたが、 そんな扱いを母親が快く思っているはずはなかった。 どんな女でも咲かせることのできる花なら、咲かせたいと思っているはずだ。 僕は自室に帰ると冷たい布団の中で母のことを考えていた。 父のもとで恵まれない人生を送ってきたことをどのように思っているのだろうか。 昼の母なら「人生なんて耐えるものだ」と悟ったように言うのだろう。 しかし、一生耐え続ける人生なんて考えられない。 暗闇の中でそう考えていると音もなく母が部屋に入ってきた。 「まだ起きてるんでしょ」 そう言うとテレビをつけて、温もり始めた蒲団の中にすべりこんできた。 ついさっきまで同じ温度で触れあっていた足だけではなく、唇も重なりあった。

 

針のむしろに咲く花
~~ 完 ~~

小説(転載) 針のむしろに咲く花2

近親相姦小説
03 /06 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 母は一息つくときお酒を飲む。昼の母には似合わない癖である。 夜の母は昼の母とは違う顔をもっている。 母がお酒を飲むときには、タンブラーを愛用している。 僕が母の日にプレゼントした150ccほどの大きさのグラスだ。 母は5cmほどの太さのグラスを独特の手つきで持つ。 立て気味の親指とそろえた中指と薬指でつまむように持つ。 小指はピンと立てて、人差し指は軽くグラスの淵に添えるようにする。 そして親指の先に口を寄せると、すぼめた唇で音を立てて吸う。 唇は親指の先につくかつかないかの間隔である。 少し猫背になって口からグラスに近寄るしぐさが女を感じさせる。 ときおり人差し指の先でグラスの淵をなぞるようにするしぐさがさらになまめかしい。 お酒をおいしくするおまじないのような不思議な癖である。 人差し指でグラスの淵を短く2往復程度擦ってから、おいしそうにお酒をすする。 「これがおいしいのよねぇ」、 「やめられないのよねぇ」、 などと言い訳のように言いながらすすっている。 僕はこのときの母の無邪気さが好きだ。 お酒を飲んでいるときの母には女の子のような愛らしさがある。 いけないものに手を出してしまった罪悪感を恥じらうような、 夜の母に特有の未熟な色気を感じる。

 母親はときおり落ち着かない表情で裁縫箱を体の脇に寄せる。 裁縫箱は母の右側、つまり僕の左側に置かれていて、母は右手で柄を力強く握りしめて引き寄せる。 裁縫箱を引き寄せるときの柄を握る力強さには迫力がある。 僕の手を引き寄せられているような感覚に襲われることもある。 太目の柄を強く握りしめる様子は、芯の強い性格を表していて、 どんなときでも仕切るのは母であるという意思表示のようにも見てとれる。 用意周到な母が裁縫箱を引き寄せるときは、想定外のことがあったサインである。 思うように針仕事が進まなかったので急遽違う道具を探しているのだろう。 興奮気味に僕に指示を出すこともあり、 「これをこの穴に入れて」、 「ここ舐めて濡らしておいて」 のように自分の仕事と同時進行で僕に使命を与える。 母に納得のいく仕事をしてもらえるように努力をするのだが、 針仕事の経験が浅いのでどこまで満足してもらえたのかは疑問である。 あとで「良かった?」と聞いても、 優しい母は「良かったわよ」としか答えてくれない。 永遠の謎である。

 母は針仕事の終わりが近づくと体全体でリズムに乗って揺れてくる。 決して大きく揺れるわけではないが、体全体で揺れを堪能しているように見える。 リズミカルな腰の動きは、すり鉢の中のゴマをすりこぎですっているかのようでもある。 肩でリズムをとりながら、腰をくねらせて左回りに回転させる。 回転の速度は一定ではない。速いときもあれば、遅いときもある。 針仕事のリズムにあわせて母の感性でくねくね回る。 その回転は僕にも伝わる。 心地よい興奮が母から伝わってくる。 多少床がギシギシきしむがテレビの音で気にならない。 こんなところでもテレビの音が役に立っている。

 母は最後の仕上げにゴム通しを僕に託した。 繕っていたのは母のパジャマのズボンだったようだ。 「ゴムをつけて入れてちょうだい」 と母にせかされて僕は慣れない手つきで急いでゴムを通すと、すぐに出てきた。 母は「そんなに出さなくてもいいのに」と言いながらも、 まんざらではない表情だった。 僕は母の役に立つことができてうれしかった。 母は慣れた手つきでゴムを処理すると、歯で糸を切り口できれいに後処理をしてしまった。 「さあ、遅いからもう寝ましょ」と言うと、母はテレビを消した。 僕もそれにあわせて寝る準備を始める。 母はタンブラーを洗うと父に声をかけて寝室に布団を敷く。 母が寝ると父が母に声をかけることはない。

小説(転載) 針のむしろに咲く花1

近親相姦小説
03 /06 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 冬の夜、僕と母親はよく2人きりでコタツに入る。 僕はテレビで歴史番組を見るのが好きだ。 母はお酒を飲みながら針仕事をしていることが多い。 コタツの中で足が触れると、母は「冷たい足ね」と言って足を絡める。 そして僕の足は次第に母の体温と等しくなり、1つの布団の下で触れあい続ける。 母の体温を感じている僕を気にする様子もなく、母は針仕事を続けている。

 テレビを見るとき僕はいつも母の右側に座る。 テレビは母の後ろにあるので、母は常にテレビを見る僕の視界に入る。 母は僕に目をくれることもなく針仕事を続けている。 ときおり僕に話しかけるわけでもなく、 「硬いわねぇ」、 「どこがいいのかしら」、 「もう、邪魔ねぇ」 などと、ひとりごとを言っているが、テレビの音でかき消されてしまう。 このとき父は自室で読書をしていることが多いようである。 父と母が必要以上の会話をしているところを見たことがない。 「おい」と言われれば 「はいはい」と答える主従関係のようである。

 母には糸を通した針を舐める癖がある。 舌で針に軽く潤いを与え滑りをよくしているようだった。 右端の口元で針を咥える母の口元の動きから、 舌が針に絡む様子を容易に想像することができた。 母の舌は慣れた扱いで針の先に絡んでいた。 そうしてから生地に針を通すと、一定のリズムで手が小刻みに揺れて時を刻んでゆく。 足から伝わるその母の振動が心地よい。 母が好きなことに没頭して楽しんでいる様子が伝わってくる気がする。 母は大学も出ているし歴史も好きだった。 それに小説なども多く読んでいるように見えた。 しかし、テレビ番組の過度なパフォーマンスが嫌いなようで、 僕が歴史番組を見ていてもその内容に反応することはなかった。 ときおり漏らす声が響く静寂を消すための道具としか考えていないのだろう。

 一連の針仕事の作業の中で、母は糸を通した生地をしごく作業を頻繁にする。 ある程度の長さの糸を通すと、しごいて糸を生地に馴染ませる。 先を舐め、手を小刻みに揺らして、しごく。 しごくときだけ母は視線を手元から外して微笑むような表情をする。 手元に集中していた妖艶な目つきが緩む瞬間なのでそう感じるのかもしれない。 それでも僕は、母と目があっても母から話しかけられなければ話をしないことにしている。 母の楽しみを奪ってしまう気がして気が引けてしまうからだ。 集中して針を進める作業に水を差すことはしたくないし、母との間を楽しみたかった。 お互いがお互いの間で自由に楽しむことができる時間である。 母には母の楽しみ方があり、僕には僕の楽しみ方があった。 ときおり目があうと母から、 「恥ずかしいから見ないでよ」、 「照れちゃうでしょ」、 などと緊張をほぐすような言葉があった。 近くにいるのに会話がない親子は妙に恥ずかしいものである。 そんな気まずさを解消する言葉だった。

サイト紹介 note「千田 渉」

ひとりごと
03 /06 2022
noteとは、「クリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できるメディアプラットフォームです。」ということでその中で千田渉氏が母子相姦について書き込んでいる。改行をうまく使って読む側も落ちつて内容を追うことができる。いくつかの記事は有料になっていて、全文読むにはその点注意が必要だ。さて東日本大震災は住民の人生を変える大きな出来事であったことを、このブログからも窺い知れる。

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。