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小説(転載) アルバイト

官能小説
05 /22 2015
 バイトの仕事は温泉旅館の仲居です。家内の友達のピンチヒッターでした。接客は苦手ですが仲居ならばいいと思って引き受けたようです。それに、仕事の後で温泉に入れるのが魅力だったのでしょう。 日帰りでも通える距離なのに、温泉が楽しみで泊まりで出かけました。
 数日後、仕事を終えた家内が帰ってきました。「お帰り」と声を掛けると、泣きながら抱きついてきたのです。私はどうして泣き出したのか尋ねました。


 家内は和服を着てレクチャーされたとおりに仲居の仕事を始めたのですが、マネージャーに呼ばれて「ちょっと他のことをやってもらえないか」といわれたのだそうです。 内容を教えて貰う前に仲居の3倍近い給金を提示されて、家内もおかしいと思ったらしいのですが、曖昧にしているうちにその場で決まってしまったのです。
それで、家内は「お皿」になりました。 温泉旅館だと時々頼まれるそうで、普通は芸者の置屋に人を出して貰うのだそうですが、あいにくその時できる人がいなかったのです。
 家内はまず風呂に入ってから裸のまま少し体を冷まし、畳よりも少し狭いぐらいの檜の板の上に寝かされました。普通の盛り方と違って、肌の上に平らに並べるように刺身が盛られました。女体盛りの時は大根のつまは使わず海草を使うと板長が若手に話していたそうです。でも、その若手は初めてだったらしくそれどころじゃなかったようですが(笑)。 腰が引けててどうしようもない(笑)。先輩たちがおもしろがって笑っていたそうです。
 盛りつけられた家内は担架で運ばれるような形で客室に入りました。お客様は50代ぐらいの男性6人です。お目付役の人がいたので家内は安心していました。客の一人が「おいしそうだな」と言う声に、6人はどっと笑い出しました。『どっちがおいしそうなのか』という意味なのでしょうか。
 最初のうちは箸で刺身をつまんで食べていたのですが、一人が「こうやって食べるんだ」と言って「皿」に直接口を付けて食べ始めました。その一人をきっかけに、全員が家内に口を着け始めました。
家内は口を付けても文句を言わないお目付役に腹がったたようです。まあ、本来口を付けるものだったのでしょうね。それから「皿」は声を出してはいけないそうで、苦労があったと思います。何しろ相手が6人ですから、いろいろなところに口を付けられたのでしょうから。家内は台の上ではずっと目を閉じていました。あくまで「皿」になって、女にならないようにしようと思っていたと話しています。
 刺身がおおかたなくなると、一升瓶がでてきて「わかめ酒ね、わかめ酒」と、始まりました。ここで初めてお目付役に声をかけられたそうです。「足をぴったり閉じて」。お目付役が家内の「わかめ」に酒を注ぎ、客が一人ずつ来て飲んでいきました。 にやにやしながら近づいてきて、ずずっと音を出して吸い込み、「うめぇ」とか「最高だ」など感想をいって交代します。舌を伸ばす輩もいましたが「それは反則」と言って笑いながらたしなめられます。和やかな雰囲気です。
 本来わかめ酒で宴は終わり、「皿」は「人」に戻ります。それから浴衣を羽織り挨拶をして部屋をでるのですが、お目付役が幹事に「夜のことなんですが」と言ったところから話が変わってしまったのです。
 他の客が「夜って何?」と聞いています。お目付役が幹事に何か耳打ちすると幹事は納得したようです。酔っているせいもあるのでしょう。その客はしつこく食い下がります。「夜って一体なんだよ。」。幹事は自分の股間を指さし、「こっちのことだよ」と言っています。
「本当は一番偉い人が夜にお皿も食べられるんだ。でも今日はこの子とは別の子が来るらしい」
「同窓会なのに偉いもなのもないだろう。会費も一緒なのに一人だけがいい思いするなんてなしだ。」
「だからその代金はいい思いする奴が払うんだよ。」
 男はそれには耳を貸さず「それに皿を抱けるからいいんじゃねえか。他の女じゃ意味ねえよ。」他の客は「そうだそうだ」と言って囃し立てます」
 険悪な雰囲気に怖くなってお目付役を見ると、彼は家内を一瞥するとインターホンに向かいました。インターホンにひとこと二言話をしてから幹事に何か耳打ちしました。客たちがこそこそ話をして「そりゃいい」とか「ほう」とかいう声が聞こえます。
 暫くしてふすまが開き、さっきまで一緒に仕事をしていた仲居が二人入って来ました。彼女たちは醤油で汚れた家内の姿を見て息を呑みました。でも、声をかけることなく布団を二組み敷いてでていったんです。 それからお目付役が家内の所にやってきて、「お給金はずむから、ちょっとの間我慢してくださいね」そう言って出ていってしまいました。

 私が知っているのはここまでです。
 後は泣き出してしまって聞くことができませんでした。

小説(転載) 女の岐路

近親相姦小説
05 /22 2015
恵美子は深いため息をついた。
息子・久樹の将来を考えているうちに、ついつい漏らしてしまうのであった。
その昔、若気の至りとはいえ20才で単身アメリカに渡って、あちこちふらついて
いるうちに若いフランス系の男性と知り合って意気投合し、同棲を始めた。
男は小さいながらもスナックを1軒経営していた。
恵美子は、その店を手伝うようになった。


生来の明るさと巧みな話術で、やってくるお客達を楽しませるのが上手かった。
恵美子の美貌も人々の歓心を買った・・当然店は大いに繁盛した。
男は次第に客の興味を大きく惹くような要求を出し始めるようになった。
口を強調するように真っ赤なルージュを引けとか、胸元を強調するように、前が
パックリと開いた服を着ろとか、色気のある足を出す為に目の粗い網タイを履け
とか、その要求は次第にエスカレートして行く様になった。
恵美子は男の為だと思い、意に沿うように頑張ってきたが、次第に2人の思惑が
必ずしも同じ方向に向かっているとは思えなくなっていった。
男が金周りが良くなるに連れて店への投資よりも、ギャンブルと女にせっせと投資
するようになっていった。


美恵子は薄々分かっていたのだけれど、口にするのもみっともないし、金庫の鍵は、
自分がしっかり握っていれば、問題はないだろうと考えていた。
実際上手くヘソクリしていったので、恵美子自身結構お金が貯まっていたのである。
経営の実権は恵美子がしっかりと握るようになっていた。
女の問題に対しても、いずれも場末の飲み屋で男の袖を引いて、男のカネ目当てに
あっさりとパンティーを脱ぐような尻の軽い女ばかりと付き合っていたので、遊び
の一環として仕方の無い所業だわ、と目を瞑っていた。


なぜ、自分から離れてギャンブルや他の女に走ったのかを深く考えなかったのだろうか?
恵美子自身のしっかりした部分が男を次第に息苦しくしていった事や、スパっと竹を割っ
た様な、さっぱりとした気性が、男の遊びを割り切ったものだと捉えてしまい、追求しな
かったのが、男には冷たく醒めた仕打ちに思えたのは言うまでも無かった。
恵美子への要求も、段々と答え難いものへとなっていった。
店に置いている女の子らに、エロを強調するような仕草の演出や、恵美子にもストリップ
まがいの事をするように要求したりした。
当然恵美子は拒絶した・・・しかし男は、そうならばと、店の女の子らに売春を進めるよう
になった・・・もちろん恵美子には内緒で・・
そうなるともはや店の雰囲気も大きく変わっていった。
恵美子が目指した明るく健康的で家庭的な雰囲気の店作りは頓挫してしまった。
客層も様変わりしてしまい、それ目的で来る男たちばかりで、殺伐とした寒々とした店
の雰囲気となってしまった。

恵美子の我慢も限界だった。
しかし、その時恵美子のお腹の中には新しい生命が宿っていたのである。
この子の為にも頑張らねばとの一念で、崖っぷちで耐えていた。
しかし、その頑張りが如何に無意味で、何の男の支えにもなっていなかったという事が
恵美子自身思い知らされた事件が起こった。
子供の妊娠を告げる前に、男は恵美子に新たな要求を出してきた。
街を牛耳っていたマフィアのボスのお世話をしろ、と。
そしてギャンブルで焦げ付いた借金が店の売上の3年分だと告げられた。
お金で自分自身を売ったのだ・・
もはやこれまでと悟った恵美子は迅速に行動した。
密かに溜め込んだお金を持って、次の日には空の上の人となっていた。
お腹の子は私1人で育ててみせる・・・・恵美子は日本へと帰っていった。
その時恵美子は24になっていた。


帰国後直ぐに、溜め込んだお金で小さな店を買ってスナックを始めた。
そして長年に渡って鍛えた英語力を武器に、翻訳の仕事にもありつけた。
子供の為には豊かな経済力が必要だった・・・もう男にはコリゴリだ。
帰国して半年後、男の子を出産した。
名前は久樹と命名した。

それからの日々は、実家に子供を預けながら、恵美子は身を粉にして働いた。
恵美子はアメリカで得た経営のノウハウを日本でも実践し、1年後には軌道に乗せた。
翻訳の仕事も、ギャンブル、エロ、時事・・・何でもこなした。
巧みな表現や、面白いネタを相互に織り交ぜて、着実に信用と実績を積んでいった。
そして直ぐに久樹を迎えに行って親子2人の生活を始めた。


それから12年経った・・・恵美子は37に、久樹は13になっていた。
久樹は父親の血を存分に引き継いだようだった。
眼は青く鼻スジは通って、その高さはまるでスイス山脈のモンテローザの様に高く美しい
顔の輪郭は小さく丸々していて、一見したら女の子そのものの様相だった。
髪は恵美子に似て黒かったが、これが父親同様金色にでていたら、それこそ宗教画から
抜け出てきた天使の姿そのままであっただろう。
それゆえに久樹は何処に行っても注目の的だった。
幼稚園、小学校では、親御さん(特に母親連中)達らの好奇の眼に晒された。
もちろん同級生、在校生らからは圧倒的にモテた。
久樹自身穏やかでのんびりとした性格だったのも幸いした。
誰に対してもやさしく親身な対応をしていたので、彼を取り合うような愚行は皆無だった。

恵美子にとって自慢の息子だった。
そしてこの子の母親という立場は、彼女自身にも幸いした。
美しい子供の母親は、決して老けてはいけない、若さを保たねばならなかった。
久樹に見合う女性で在らねばならなかった・・そのプレッシャーに対峙し続けた。
果てしない努力の結果、恵美子の美貌は、ますます際立つようになっていった。
プロポーションは20才の頃から何1つ変化は無かった。
肌のたるみは無く、シワも無かった・・・20代にある瑞々しい美しさがそこに在った。
子育ての辛い時期はもう過ぎた・・久樹は立派に成りつつある。
恵美子はこれから来るであろう幸せを予感した。


しかし、子育ての難しさは実はこれからだったのである。
今までは単なる肉体的成長だけの時期に過ぎず、精神的成長を促す子育てはこれからだった
のである。
恵美子は我が子とのスキンシップを第一にと考え、性教育の一環も踏まえた上で、13になった
樹と今でも、一緒にお風呂に入っている。
仕事柄、久樹が小さい頃からあまり一緒に居る事が少なかった為だったからだ。
少ない時間でも、裸での付き合いからくる開放感からか、2人は何でも話し合った。
男と女の身体の違いや、声変わりの問題、女の子との付き合い方・・そして久樹の身体の
変化についても・・・・
「ママ、僕のオチンチンの周りに毛が生えてきちゃった。」
「あらあら、ホント。久樹も大人になってきたようね。」
「この前、剛くんのオチンチン見たんだけど、あの子イッパイ生えていたんだ、ビックリ
しちゃった。」
「あの子は人一倍成長が早いのよ、久樹も直ぐにああなるわよ・・」
「何か、嫌だなぁ・・・薄気味悪いよ。」
「何言ってるの、人は大人になれば、誰もかもああなっちゃうのよ。」
「ママはキレイじゃないか。」
「ママはちゃんとお手入れしているからなの、嫌なら久樹も手入れして切れば良いでしょ」
久樹はぶぅーとほっぺたを膨らました。
恵美子は、この話の延長線で、ふと聞いてみたい事柄が生じた。
「ねえ久樹?・・貴方最近さぁ、何か身体が変になった事ってない?」
「いいや別に何も無いよ・・・なぜ?」
恵美子はそのまま口をつぐんだ。
(ふぅーん・・まだ精通も無いみたいね、まだ問題にする必要もないか・・)
「最近好きな子ってできたの?久樹」
キョトンとした顔で久樹が恵美子を見た。
「最近さぁ、同じクラスの京子ちゃんと美夏ちゃんが、やたら僕に話し掛けてくるんだ
好きな食べ物は何?とか好きなアーティストは誰?とか・・色々とね。」
恵美子は毎度の出来事だったので、笑ってしまった。
「貴方は本当にモテるわね・・・ママ感心するわ。」
我が息子は、まだまだ奥手だと今さながらに思うのであった。
中学校に上がっても、久樹には何1つ変化が無いと恵美子は思っていた。
いくら女の子にモテても、彼自身の心境に何1つ変化が無かったからだ。
だけど、中学を2,3ヶ月過ぎた頃から、微妙な変化が彼を襲った。
食事の時でも、お風呂の時でも、何か一瞬うわの空になる時があった。
何か見えないモノをひたすら追っているかのような目の動きをするときがあった。
恵美子はとうとう彼にも思春期が訪れた事を実感した。


「どうしたの久樹・・最近何を聞いてもうわの空だけど、何かあったの?」
一緒にお風呂に入った時に、辛抱しきれず恵美子が尋ねた。
「う・・ん実はねママ、僕さぁ最近何か変なんだよね実は・・・」
久樹はゆっくり喋り始めた。
「美術の本間先生の着替えを見ちゃったんだ僕・・・それで変になっちゃった。」
「本間先生って、あの若い女の先生?」
「そうだよ、今年24になるんだって・・凄くキレイな先生なんだ。」
久樹がほんのチョット赤くなった。
「初恋は年上の女の人かぁ・・・久樹は年上好きかぁ・・・あはは」
久樹は恵美子の笑い声に、なぜか不安顔を見せた。
「ママ、でもね変なのは胸がドキドキしてさぁ、先生の顔を見るのが恥ずかしいんだ。
それになぜか一緒にオチンチンが、おっきくなっちゃってさ、ズボンの中で痛くなってきちゃうんだよ。」
「あはは・・・それが正常なんだよ久樹。男の子はそうだよ。」
恵美子は笑いながら言った。
「へぇーそうなの。これって普通なの。」
感心した顔を恵美子に見せた。
「大人の階段を一歩踏み出したとこかな。」・・恵美子は感傷に浸った。
苦労したかいがあった・・苦しかった時代も今では良い思い出となった。
もうすぐ大人だ・・そろそろ一緒になって風呂に入るのもお終いかもね・・
そろそろ子離れが近づいたようだと恵美子は思った。
「でもねママ、変なのはもう1つあるの、先生の顔を思い浮かべるとさ嬉しくなるんだ
けど、ストッキングを履いているのを思い浮かべたら、ズッキーンとしてね、ズボンの
中が痛くなるの、でね、そのまま息を止めていると、股間が熱くなってきて震えてくる
んだよね、そしたら気持ちの良い振動がオチンチンに来るんだ・・・そして」
久樹はここで一旦息を入れた。
「そうしたら、どうしたの?」・・・恵美子はドキドキした。
「そしたら、オチンチンが気持ちイイと感じた時にオシッコしちゃったんだ僕。
それも、何かネバネバした感触があって白いんだ、それにオシッコと違った臭い
においがしたんだ・・・何か変だよママぁ・・」
「なぜ、今までママに言わなかったの?」
恵美子はドギマギした心を久樹には悟られたくはなかった為、必死に取り繕った。
その為に酷く厳しい口調となったのが久樹を更に不安にさせた。
「今はどうなの?久樹。今も同じにそれが続いているの?」
恵美子は矢継ぎ早に久樹に問い詰めた。
「うん・・・今もこうして先生の事を思い出してくると胸が熱くなって、先生のお尻を
思い出すと、オチンチンが揺れておっきくなっちゃうんだ。」
いきなり久樹は風呂から立ち上がった。
恵美子は息を呑んだ・・・初めて見た息子の勃起。初めて感じた男の息吹。
まだ皮を被ったままだが、何という隆起だろう。
恵美子の緊張は最高潮に達しようとしていた。
久樹は目を閉じてひたすら念じていた・・・隆起した山は左右に揺れていた。
久樹の顔が真っ赤になってきた・・・山は前後に揺れ始めた。
「ああ・・気持ちイイ」
久樹が突然絶叫したと思ったら、白い放物線が勢い良く飛んだ。
(久樹にも精通が来たんだ・・・)
恵美子は久樹の息吹を肌で感じた。


「久樹、おめでとう・・もう大人ね。その白い液は精子といって大人になった男の子が
体内で造るものなのよ・・・これで子供を作るのよ。」
「これが精子かぁ・・・でも僕何回もでちゃったんだけど大丈夫かな?」
久樹の不安に恵美子はゆっくりとした口調で諭した。
「大丈夫、大体精子というのは、このオチンチンの下についている袋の中で作っているの
、出しても8時間単位で元の量に戻すよう生成しているのよ。」
恵美子の講義は続いていった・・・が肝心の事は教えなかった。
>本間先生の事を考えるたびに一生懸命念じて快楽を呼び起こしている一大作業に知恵を
つけるべきかどうか・・で悩んでしまったからだ。
(この場合久樹にオナニーを教えるべきなんだろうか?一々念じて興奮していたら、時間の
無駄だし、第一疲れてしまう・・それに何よりも本間先生に対しての思い込みが偏っちゃう
し・・・だけどオナニーを教えちゃうとあまりの興奮を何度も得る事を知ってしまうと、
1人で没頭してしまって、他の事を放りっぱなしにしてしまうかもしれない。)
恵美子の不安はそれだけでなかった。
1人で没頭し続けて、女性に目覚めて、やがては母親と疎遠になりはしないかという事が
心配だった。
結局、子離れなんて単なるお題目に過ぎなかった。
恵美子は1人になるのが怖かったのだ・・・
ここに来て、父親が不在の母子家庭の弱点が露呈した。


(どうしよう・・・・)
恵美子は2度目のため息をついた。
(オチンチンを擦って快感を得るのを教えるべきか、そのままにしておくか?・・・)
放っておいても、ひょっとしたら、友達からやり方を聞いて実践するかもしれないし、
まずこれが自然ね・・・でもこっそりしちゃうってことになると、何か嫌だわね。)

3度目のため息が出た。
(まずありえないことだけど、あの子が本間先生に告白して、やり方を教わるかも、いやいや・・・
れよりもSEXに発展しちゃうのが当然の成り行きかも)
何ともバカバカしい妄想だけど、久樹の美貌からするとあながち有りうるかもしれない。
なにしろ、あの風貌で迫られたら女の子は誰だってホイホイやっちゃうかもしれない。
恵美子の不安は他のお母様連中には理解できないであろうと思う。
久樹には女の子をトリコにする匂いを持っているのだ。
恵美子の不安はそのまま彼女の独占欲を大いに認識させる結果となった。
次の日の朝、久樹が半ベソをかいた顔で恵美子に寄ってきた。
「どうしたの久樹、何泣いてるの?」
恵美子は久樹に糾した。
「オネショしちゃった・・・精子でオネショしちゃった。」
そう言って持っていたトランクスを恵美子に差し出した。
「夢で本間先生を見ちゃったの?」
「違うよ、誰かは知らないけど、お尻と太ももを突き出されて舐めさされたんだ。
そして手が僕のオチンチンを触ったんだ・・・そしたら」
「気持ち良くなって出しちゃった・・・よね?」
恵美子の合いの手に久樹は頷いた。
恵美子は1つの答えをその時出したのだった。
「分かったわ久樹、この件に関しては今日の夜話し合いましょう。だから早くシャワー
を浴びてさっぱりとしてきなさい・・・そして早く朝食を済まして学校へ行きなさい。」
恵美子に力強い決意をもたらした事を示すように彼女の瞳が爛々と輝いた。
久樹がシャワーを浴びている最中に恵美子は、彼から渡されたトランクスの中を覗いた。
そこには大きなシミがあった・・まだ水気がたっぷりとあった。
(濃いわ・・・ネバネバ感が凄くあるわね。)
恵美子はなぜかウットリとした快感に囚われた・・そしてゆっくり顔を近づけた。
ツーンとした青臭い匂いが鼻にこびりついた。
(とっても臭いわぁ・・・でも懐かしい臭さね、あん・・思い出しちゃう。)
恵美子はパンティーが濡れていくのを感じた。
(このままでも、あの子がオチンチンを弄り始めるのも時間の問題ね・・それなら・・)
恵美子にとって男はコリゴリでも息子は別だった。
そして父親と同じ人生を歩ませたくは無いという気持ちがはっきりと固まった。
もう二度1人になるのはごめんだ・・・久樹は生涯私が見守るのだ。
恵美子はトランクスにある彼の息吹を静かに舐めた。


その夜、恵美子と久樹は一緒にお風呂に入った。
「久樹・・貴方のオネショの件だけど、あれはまったく問題ないわ。オチンチンに溜まっていた
子の量が限界に達したから、身体の外に放出しただけ、まあその点だけならオネショと変わりないけどね。」
「確かに、どっちも出した時の気持ち良さは一緒だけど、精子を出したときの気持ち良さは格別だね」
久樹は朝の時とは一転して、何か余裕があるようだった。
「朝のベソをかいていた時とは別人の様ね。さては誰かに聞いたな?」
「うん、剛ちゃんに聞いたんだ。アイツ結構物知りなんだ。僕感心しちゃった。」
「他に何か剛くんに聞いていない?」
恵美子は焦りを覚えた。
「何か、興奮した時にはオチンチンを触ればイイって言ってたけど、よく分かんなかった」
恵美子は、もう時間の余裕は無いと覚悟した。
「ママが教えてあげる・・・久樹ちょっと立ってみて」
久樹は言われるままに風呂から立ち上がった。
もうすでに半分勃った状態だった。
「右手を棒のところを持って、そのままの状態でゆっくり上げ下げしてごらん。」
久樹は握ったまま上へ下へと手を動かし始めた。
「ママ、あの感覚と一緒が出てきたよ・・・ああ気持ちイイ」
「そのまま動きを早めてごらん・・・ほら皮が剥けてきたわ・・見てごらん。」
恵美子は逸る気持ちを抑えて、ゆっくりとやさしく語り、そして接していた。
「うそ、痛くない・・・でも皮が剥けて大丈夫かな?何か白いものがイッパイ付いているよ」
「それは恥垢といって・・・まあアカね。これちゃんと洗っておかないと病気の元になったり、臭いが
ツイから、将来女の子に嫌われちゃうから注意して洗っておくのよ。」
「でもママ・・・ママは平気なの?・・ここまで臭ってきたよ。臭いなぁ・・・」
恵美子は笑いながら言った。
「私は平気よ、だって久樹のオチンチンだもん・・」
久樹は恐々とした手つきで恥垢を取ろうとした・・・今日初めて外気に晒されたオチンチン
の表面はざらついていて敏感になっていた。
「イタッ・・・」
久樹は思わず手を引いた。
「今はいいから、そのまましごきなさい・・・・どうやら先っぽから何か出てきたわね。」
「ああ気持ちイイ・・・」
恵美子は久樹にもう1つの言葉を教えた。
「これはガマン汁といってオチンチンが気持ち良くなってくると自然と出てくる液体よ。
もう直ぐ出そうなのね久樹?」
久樹の腰が円を描くようにくねってきた。
「う・・ん出そうだよう・・ママ」
その時恵美子は意を決して、そのまま久樹の隆起物を口に含んだ。
ビックリした久樹は思わず叫んでしまった。
「ママ、汚いよ、ゴミが付いているんだし、とっても臭いんだよ、ああ止めて止めて・・」
恵美子は聞く耳持たずの感で、久樹のペニスを上下にスロートした。
「ほら・・恥垢が取れたでしょ。キレイなオチンチンになったでしょ。」
恵美子はそう言って、笑いながら舌を出して久樹の垢を見せた。
「もっと気持ち良くしてあげる・・・」
恵美子の舌が、再び久樹の茎に絡みついた。
ああん・・・久樹の嗚咽が出た・・強烈な快感が襲ってきた。
恵美子はテクニックを駆使して、オナニーの数倍のエクスタシーを久樹に与えようとした。
こうすれば、1人でオナニーするよりも私にして貰う方が良いに違いないと考えるはずだと
確信したからだ。
ズリュズリュ・・・淫音が恵美子の口の周りから出始めた。
もう止まれない・・・恵美子は手を使わずに頭を前後に動かし始めた。
>久樹はあまりの快感に恵美子の頭を掴んで腰を激しく動かした。
「ああ・・気持ちイイ・・ああ出る出る出ちゃぁう・・」
恵美子の喉に熱いものが当たるのを感じた。
(ああ・・とうとうやっちゃった・・・)
恵美子は久樹のほとばしりを全て飲んだ・・・悔いは無かった。


「ママ、サイコーだったよ、凄いよママ。」
久樹は感動の余り早口で捲くし立てた。
「久樹のジューズ美味しかったわ・・・これからもたくさん飲ませてね。」
そこで恵美子は久樹に約束事を提示し、その履行を求めた。
自分でするオナニーは1日1回までとし、その事を報告する事として、もし回数を
ごまかしたりしたら、もう2度とフェラチオはしない事を約束させた。
恵美子には自信があった・・久樹の頭の中には、もはや本間先生の事などなく、ただただ
自分の舌テクの事で頭がいっぱいであろうと思った。
その時の彼女が示した岐路は母親としての独占を目指すものであった。
彼女の思惑はドンピシャに当たった。
次の日から久樹は今まで以上に恵美子に甘えるようになった。
何処でオナニーをやったかを逐一詳しく恵美子に伝えるようになった。
どんな風に、どんな感じ方か、どんな顔でイッタかを・・・
恵美子は満足だった。
久樹から本間先生の話は一切出なくなったし、友達の話も出なくなった。
ひたすらママの舌を一層大きく感じたい為に、どんなにガマンしているかを熱心に語った。
「ねえママ、早くしゃぶって・・・」
この言葉から、いつものように2人だけの世界は始まった。
初めの頃は、ただ単にペニスを恵美子の前に突き出していただけだったが、次第に工夫を
凝らすようになっていた。
久樹はして如何に恵美子を喜ばすかを考えていた様だった。
1日1回だけのオナニーを恵美子の前でしてみたり、恵美子の足に出してみたりもした。
玄関で帰ってくる恵美子を素っ裸で待ってみたりとかもしてみた。
翻訳の仕事中に、いきなり勃起したペニスを顔の前に出してみたりもした。
恵美子はその行為全てを受け入れた・・・・嬉しかった。


3、4ヶ月はあっと言う間に過ぎて行った。
しかしその頃になると、なぜか久樹の行為は次第に行われなくなっていった。
フェラの回数も毎日飽きずにやっていたのに、2日ごとから1週間ごと、遂には1ヶ月
以上も何も要求しないようになっていった。

飽きたのかしら・・・・
恵美子は久樹の心変わりが気になった。
彼に何があったのだろうか?
彼の興味が自分から他の何かに移ったのかを考え始めた。
そして2人で一緒に風呂に入るのを拒否し始めたのもこの頃からだった。
恵美子は事を深刻に受け止めた。
(私の方針が間違っていたのかもしれない)
彼女は久樹の心変わりを淋しく、そして悲しい気持ちで受け止めていた。
(好きな人ができたのだろうか?・・・本間先生?京子ちゃん、美夏ちゃん?誰だろう?)
恵美子自身、心にぽっかりと穴が開いたような感覚を覚えた。
久樹は、すっかり無口になってしまった。
通り一遍の会話をする事があっても、少しでも追求する言葉が出た途端に口は重く閉ざされ
てしまった。


恵美子は過ぎ去りし日々を思い浮かべていた。
思い詰めた顔で私にすがったあの久樹の顔が懐かしく愛しく思えた。
ある土曜日の昼に恵美子は思い立って久樹の部屋に入った。
彼の心の変化の原因を調べる為だった。
部屋に入ると、その整然とした雰囲気に感心した。
男1人住まいにウジが湧くという言葉が、まったくの無縁なものだと思った。
(ホントにきれいに掃除しているわねぇ・・さすが我が子ね。)
これなら探し易いと思った。
そして必死に色々な所を物色したが、何1つ出てはこなかった。

ムダだったかも・・・恵美子は諦め気味になって最後の場所(ベット)に手を掛けた。
きっちりと折畳んだ布団を剥がすと、下から1枚のパンティーが置いてあるのが目に入った
(これは、私のだわ・・・)
恵美子は素早くそれを手に取り広げた。
思わず息を呑込んだ・・・恵美子は恐る恐る一部を手にとって口に運んだ。
久樹のザーメンだった。
これは一体どういう事なんだろうか?
久樹は私との行為に飽きたはずではなかったのか?
では、この私の下着に吐き出した彼の息吹の意味が解せない。
なぜ私の下着に?他の人が好きだったのなら、その人の持ち物の一部を盗んでまでも手元に
置いて、そういう行為に走るはずだ。
嗚呼分からない・・・恵美子の頭はショート寸前になった。
ひょっとしたら、久樹は私との事が忘れないからかもしれない。
でも・・・それなら一言いえば、いつだって気持ち良くしてあげるのに・・・なぜ?
恵美子は当惑した・・そして自分の下着から発散される久樹の臭気に当てられてしまった。
(ああ・・美味しい匂いだわ・・久樹の濃い男の匂いだわ・・臭くてイイ匂い。)
下着についたザーメンが恵美子の顔にベッタリと引っ付いた。
恵美子はそれを顔全体に付くように手で広げていった。
ベットの横でヒザ立ちしながら顔をベットに押し付けて久樹の匂いを嗅いだ。
右手は自分の下着に入れて、湿り始めた花びらを弄り始めた。
クッチュ、クッチュ・・指が湿り気を帯びた花びらの中に入るたびにイヤラシイ音が鳴った
左手でザーメン下着を持って顔に押し付けていた。
久樹の隆起したペニスを思い浮かべてひたすら指が花びらを荒らしていた。
「あっあっ・・」
軽い嗚咽が漏れた。
(嗚呼・・久樹が欲しい・・)
恵美子の頭の中でこの想いが渦巻いた。
指が激しさを増していた、連れて腰が妖しくグランドした。
「ああ・・イキそう・・イッちゃいそうよ・・ひ・・久樹」
快感の波がもう直ぐそこまで来ていた・・・・その時だった。
いきなりグランドしていた腰が何かの手によって止められたのが分かった。
「ひ・・久樹おまえ・・」
久樹が両手で後ろから恵美子の腰をがっちりと押さえつけていたのだった。
(しまったわ・・今日は土曜日・・・昼までだったのを忘れていた・・)
不覚にも、恵美子は剥き出したお尻を息子に向かって突き出すという格好で
対面してしまった。

久樹の学生服姿だった・・・下は何も履いてなかった。
ペニスがいきり立っていた・・・皮は鮮やかに剥けていた。
「ママもうガマンできない・・・入れるよ。」
真っ赤な顔をして早口で捲くし立てたと思ったら、後ろから勢い突っ込んできた。
ズブッ・・・濡れていた花びらから音が漏れ、久樹が入ってきた。
「ああ・・ママ暖かいよ・・・」
泣き出したような、か細い声が漏れた・・天使は泣いていた。
「ああ・・なんてことを・・・いけない・・いけないのよ久樹分かってるの?」
恵美子が絶叫した・・しかし逃げ出す仕草は一つも無かった。
パンパンパン・・・久樹はこれとばかりに激しく恵美子の腰に打ち据えた。
リズムなんてあったものではなく、ただ単に無茶苦茶に打ち込んでいた。
「ママ気持ちいいよ、ママも気持ちイイの?」
恵美子はかすかに残る理性が働いた。
「早くどきなさ・・い。早く、はやくぅ・・」
久樹はもう止まらなかった・・恵美子の言葉など、もう耳に入らないようだ。
「ママも気持ち良くしてあげる。」
久樹はそう言うと、恵美子から離れた・・そして彼女を抱えてベットの上に仰向けにして
置いた。
久樹の唇が恵美子の花びらを荒らした。
ジュルジュル・・・ピチャピチャ・・・淫音が花びらを潤した。
「美味しい、美味しいよママのオマンコ・・ああ」
いつの間に、そんな淫語を覚えたのだろう?・・遠くなる意識の中で恵美子は思った。
久樹は唇でクリトリスの皮を剥け、舌で突っついた。
激しい快感が恵美子の全身を襲った・・仰け反るような刺激。
どこでこんなテクニックを得たのだろうか・・・恵美子には衝撃の連続だった。
だがもう余裕は無かった・・・

「ああもうどうでもいい・・久樹来て・・早く・・私のオマンコをぐちゃぐちゃにして」
「ああママ・・入れるよ。」
久樹は正面から入ってきた。
今までに無い、激しいキスでお互いの舌を貪りあった。
下からは機関銃が音を立てて打ち続けていた。
「もっと・・もっと激しく突いて・・久樹のチンポで突いてぇ・・・」
激しい振動は頂点に達した。
「ママイクよ・・・」
彼は素早く抜いて、それを恵美子の顔の上で激しくしごいた。
彼のうめき声がした途端・・・恵美子の顔が白く汚れた。


「誰に教えてもらったの?久樹・・やっぱり先生でしょ。」
コトを終えた後に訪れた静寂の中で、冷静さを取り戻した恵美子の声が、それを破った。
彼の一連の振る舞いを見てたら大人の女の人が教えたものだと直ぐに分かった。
「うん・・そう・・本間先生。」
彼の話だと、友人の剛くんと一緒に私との事について話している所を本間先生に聞かれたらしいというのだ・・
で先生に呼び出された久樹は、近親相姦は実にいけない事だ・・と、こんこんと説教する先生に対し、
うしても母親の事が諦められないと、話が平行線を辿っていた時に、では私が変わりに大人の女性とは
んなものかを教えてやろうと言い出し、彼を無理やり裸にして、頂いてしまったそうだ。
そしてその時の快感が久樹を虜にしてしまったのだった。
後は先生が久樹に男のテクニックを徐々に教え込んでいったらしい。
恵美子がやられた一連の動きは、そのまま本間先生にしていたのと同じだったという事だ。
彼が無口に、そして恵美子を避けるようになったのもこれで判明したのだった。

「ごめんねママ、僕恥ずかしかったし、ママとは別の女の人に気持ち良くされたことに申し訳なさを感じたんだ。
マには僕しか居ないのに僕は他の人としちゃって、勝手に気持ち良くなっちゃって・・・どうしても言えなかったんだ。
ごめんねママ。」
恵美子は涙がこぼれそうになった。
「久樹ありがとう・・久樹は優しいね・・ママ嬉しいわ。」
「ママこれからは僕がママを守るよ、ママをもっともっと気持ち良くさせるよ。」
恵美子はにっこり笑った。

「本間先生には私から言っておくわ・・2度と久樹には手を出さないようにって・・
それから、こう言ってやるわ・・・貴方のテクは、とってもヘタだって。」
久樹は驚いたような顔で恵美子の顔を見渡した。
「ママ、僕ももう本間先生とはきっぱり止めるけど、だけどママ、あれ以上の快感を得るテクニックってあるの?」
恵美子は艶然として自分の股を大きく開いて花びらを指で広げた。
「ええそうよ、アメリカ仕込みのテクニックを教えてあげるわ・・・さあ来て久樹。」
「うん・・ママ」
久樹はこれから来るだろう未知の快感に胸を躍らせながら、喜び勇んで恵美子の胸に飛び込んだ。
恵美子は本当の意味で久樹を独占したのを実感した。
これからは女として久樹と暮らしていこう・・・彼女の岐路はもう変わらなかった。
                                          (完)



小説(転載) 監視

近親相姦小説
05 /22 2015
見られている・・・
誰かが息を殺して静かにじっと私のことを見ている。
見えない目が、今日も私の胸を射抜いている・・・

美沙が見えない視線を感じてから、早一ヶ月になろうとしていた。
ストーカー?・・・
押し潰されそうになる不安から1つの答えを何とか導き出そうとした。
(私みたいなおばさん相手に、自分では決して解決できない欲望など抱くものだろうか?)
美沙は、あっさり否定した。
ストーカーなら、何らかの示威行為があってもいい筈だが、感じるのは視線だけであって特に目立った行動を
見ることは無かったからだ。
それにその視線は美沙自身が感じているだけであって、特に証拠立てるものは何1つ無かった。

(単なる私の被害妄想かもしれない・・しかし確かに、あの眼が私の周りを取り囲んでいるのを感じる。)
何か1点に集中した劣情が私を見ている。
美沙は言いようの無い不安と恐怖をじんわりと感じていた。

しかしそれが2ヶ月も同じように続くとなると、さすがに美沙も答えを導き出しつつあった。
彼女が外に出て仕事をしている間は、その視線はまったく感じなかった。
むしろ家に居る時に、それは常に感じていたのだった。

彼女が感じた恐怖は次第に薄れていったが、反して不安感は日に日に増していった。
それはそうだろう・・その汗ばんだ視線は家族の誰かのものであろう事は、もはや確定的だったからだ。
では一体誰なのであろうか?


美沙の家庭は5人家族であった。
母・美沙45才 長男・和雄23才 次男・慎二21才 三男・幹夫19才 末っ子長女・由美子17才
父親は3年前に病気で他界していた。
経済的には、父親の保険金と、美沙の保険外交員としての収入と、和雄のサラリーで不自由はしていなかった。
学生の3人も、それぞれバイトをして得た収入で自分自身の身の回りの事に充てた。
大黒柱だった父親が居なくなってからは、一家は力を合わせて、色々な難事に取り組んだ。
何事にも相談し合いコトに当たった・・強い団結力と信頼感が、そこに生まれた。
大声で怒鳴りあい、大喧嘩もあったし、大声で笑い合い、泣き合った事もあった。
ゆえに家族の間に隠し事など微塵も無かった・・・・

しかしながら、そこには、もう1つの顔があったのだ・・いや隠していたと言っていいだろう。
あの笑い顔や泣き顔の裏に、荒い息と共に、どす黒い劣情を隠し持った人が居るのだ。

しかしなぜそれを美沙は、今になって感じ取るようになったのであろうか?
見えざる眼は、美沙に対して、何時からシグナルを発していたのだろうか?・・(早く私に気付け)・・と。

自らをおばさんと称していた美沙だったが、彼女を見る限り、その言葉が如何に偽りの表現であったかが分かる。
さすがに子供を4人産んでいた為に身体の線の崩れは仕方が無かったが、それを補って余りあるのが、肌の艶やかさ
であり、胸の豊かさであった。
目元は、ほんの少し上にキュッと上がっていて自信に満ちているのを知らしめる力強さを秘めていた。
唇は大きく、腫れぼったさを感じる様な厚さが、男から見ると更に欲情的に見えた。
熟女好みの男なら、間違いなく溺れてしまう・・いや、男なら誰でも、1度なら溺れてみたいと思わせるほどの
色気を持っていた。
若い頃から、その美貌は飛びぬけていた・・という話も、まず間違いないだろうと確信できた。
しかし亡くなった旦那というのは、逆に平々凡々を絵に描いたような真面目で凡庸な風貌の持ち主だった。
美女と野獣とまでは言わなくても、絵図的に釣合いがまったく取れない組み合わせに、当時から周囲には不思議がられた。
しかも熱烈なまでの恋愛の末の結婚だったのだから、周囲の男どもの悔しがりようは殊更に大きかった。


(さて・・・どうしたものか?)
美沙は、現状を打破する最良の方法は何か?を模索した。
相手がはっきりとした行動を起こさない限り、こちらから何かをするわけにはいかないのは当然である。
と・・すると、このまま様子を見て、その存在が本当かどうか、またそれは誰なのかをゆっくりと確かめるか、
それとも子供達1人ずつに直接問い糾して、一気にカタをつけるか、のどちらかを選択することになるが・・・・

まず相手の行動が見えないのが薄気味悪かった。
美沙に女を感じて、どうしようもない感情に身を焦がしているような、熱い感情の揺れは耳元まで感じられた。
熱い吐息が面前まで迫ってきているような感覚があった・・明らかに男の視線だ・・でもそれでも動きは無かった。
一体誰が何を思って監視しているのだろうか?
視線は日に日に鋭く尖っていくような感じだった。

(私の、どの行動が原因で、こうなったのか?・・・どの子も、中学校に入る頃には、もう1人でお風呂に入らせてたし、
それ以降、肌をさらけ出すことも極力無かった・・もし覗かれていたのなら、どうしようもないけど・・・
でも誰なのかしら和雄か?慎二か?幹夫か?・・ああ、はっきりさせたい。)

しかし、はっきりとした証拠が無い以上、問い糾しても意味がないだろうと思えた。
それは所詮、美沙の持つ感覚で感じた現象に過ぎず、想像の域を越えるモノではなかったからだ。
「被害妄想」・・この言葉1つで片付けられるのがオチだ。
息子が母親に女を感じているなんて、誰が正直に告白するものか・・
ならば、証拠を掴むしかない・・・しかし黙って様子を伺うのもまどろっこしい。
だが、焦って急ぐと、大きなしっぺ返しを喰うかもしれない・・・相手は1人ではないかもしれないからだ。
もし息子全員なら、それは大変な恐怖だ・・・そうなれば、もはや女1人での抵抗は不可能だ。

しかも誰にも相談できない・・・美沙の困惑は更に広がっていった。
「息子が私に女を感じてしまい、夜な夜な異様な視線にさらされています。如何したら良いでしょう?」
こんな相談誰に出来よう・・・内容は極めて異常だし、事の是非も含めて息子たちの尊厳にも関わる内容だ。
結局美沙は、暫く様子を見るという選択を余儀なくされた。

それからも、その見えざる視線が絶えず美沙の身体を射抜いていった。
1人部屋にいても、お風呂の中でも、それは続いていた。
家族全員での夕食の場でも、楽しく談笑しながら食事していても、何かの拍子に、ちょっとした隙を突いて
あの視線を投げかけてきた・・・しかし美沙には、それが誰のものなのかは判別できなかったのだ。
こうなったら・・・美沙は1つの行動に出る決心をした。
(もう耐えられない、こうなったら、1つモーションを掛けてみよう。果たして私の妄想だったのか、
そうでなく誰かがいやらしい思惑に囚われていたのかが、はっきりするわ。)

美沙は、肌を露骨にも露わにしたのである。
ピッチリミニのスカートに、胸が大きく開いた上着を身に着けて、家の中を派手に動いていった。
手足を大きく振って、お尻を大きく振って、とにかくダイナミックな動きに終始した。
息子達の反応は一応に「母さん、変だよ、何かあったの?」とか、「みっともないから止めなよ」とかいった
呆れた口調での意見が続出しただけだった。
末娘の由美子も、母親の異様な変身に戸惑いを隠せない様子だった。
「お母さん、何か悩みがあるなら、私に言ってよね、兄さん達と違って私、女の子だから多少だけど判るとは思うの」
「何にもないわよ、ちょっとした気分転換よ、心配しないで由美子。」
さすがに娘には、言えない事情だった為、美沙はそう取り繕うだけだった。
美沙は息子達の呆れ顔を見て、やはり自身の妄想だったのかもと思い始めた。
(ばかばかしい・・結局私は息子達をヘンな目で見てしまっただけだったんだ。ああ・・恥ずかしい。自意識過剰にも
程があるなぁ・・・私に女を感じたなんて・・安っぽいドラマの見すぎだ。)
美沙は自己嫌悪に陥ってしまった・・そして、ぴっちりとした服を着た己の姿を改めて見て、その不恰好さに呆れた。
その夜美沙は、なかなか寝付けなかった。

翌日の朝、美沙は洗濯をしようと、風呂場の横に設置していた洗濯機にやって来た。
しかし昨日の分は、既に洗いが終わっていて、洗濯機の中から出すだけだった。
ふと、洗濯籠に目をやると、1枚の下着が放置されていたままだった。
しまった・・・洗い忘れたか? 美沙は自分の不始末にちょっと苛立ってしまった。
よく見ると、自分のパンティーだった。
(あれおかしいな? 籠の中には私の下着は1枚ある。昨日の今日だから、この1枚だけのはずだから、2枚ってのは変だわ
・・一昨日の分かな?)
美沙は籠の中から、それを取り出した・・・その瞬間、異様な感触が手に伝わってきた。
(湿っているわ・・・何かしら?)
パンティーの裏側の生地にシミが出来ていた・・・ツンとした臭いが鼻を突いた。
美沙の顔から血の気が引いた・・・
(な、何、これザーメンだわ、私の下着にザーメンが付いている。)
男の吐息で、美沙の下着が汚されていたのだった。

とうとう実体を現したようだ。
美沙が感じていた視線は、本物だった・・・やはり間違いでは無かったんだ、美沙は意を大きくした。
同時に、生に恐怖をも感じたのであった。
(やはり、息子たちの中の誰かだったんだ・・どうしよう怖いわ。)
美沙は改めて自分が行った行為に愕然としたのだった。

はっきりさせたい、が正直言って怖い・・美沙は次第に追い詰められていく感じがしてならなかった。
その日の行為以降、見えざる者は、関を切った様にエスカレートさせていった。
美沙の下着はもちろん、歯ブラシ、ドライヤー、鏡台、机の上・・等々、次々と男の印を付けていった。
そこまではっきりと感情を露わにしているのに、美沙に近づこうとはしなかった。
まるで猫がネズミを甚振るかのように・・・追い詰めていった。
でも一体誰が・・・あの3人の中の誰なんだろう?・・いや3人全員かもしれない。
美沙は3人に大声で突っかかっていきたい衝動に何度も駆られた・・でも怖い。
そして日々悶々とする美沙に、ある日、由美子が相談があると言ってやって来た。

「お母さん、どうしよう・・これ見て。」
切羽詰った声で由美子は美沙に、あるものを見せた。
由美子のパンティーだった・・・いかにも高校生の女の子らしく可愛らしい無地でシンプルな柄だった。
しかし、中を開けると、残酷なまでに白く濁った獣がべったりと塗りつけられていた。
「私の机の上に置いてあったの、生臭い臭いがきつくて・・見たらコレが・・」
由美子は今にも泣きそうだった。
「由美子、あなた、こんな目に遭うのはこれが初めて?どうなの?」
美沙の恐怖は最高潮に達しようとしていた。
「ウン・・初めて・・・怖いよお母さん。」・・・由美子は泣き出していた。

美沙だけに限らず、由美子にも牙を向けてきたようだ。
2人の女が生贄にされるのか・・・・美沙は憤りを覚えた。
「あの子達もう許さない・・私だけならいざ知らず、妹の由美子まで手を出すとは・・・」
美沙は3人全員が犯人だと確信していた。
1人だけなら、こんなに大胆に行動はできないからだ。
何かに安心しきった心理状態が、あの大胆なマーキング行為に繋がっていたと見るのが自然だ。
男達が皆つるんでいたとしたら、そりゃ気分的に楽だし、自由気ままな行動も執れる。
美沙の推理が結論を導き出した。
しかし、それからどうするのか・・・息子とはいえ、ガタイの大きい男が3人、かなう訳がない。
だけど、このまま指を咥えている訳にもいかなかった。
(ええい・・ままよ)
美沙はいざとなれば、警察の力を頼ればと開き直った。
家の恥を晒す事になるけど、仕方ない・・このままでは娘が心配だからだ。

美沙は、この時重大な見落としをしていたのだった。
息子達が、なぜ,それまでの間に、一気に美沙、由美子らを襲わなかったのかを・・
なぜ、まどろこっしい監視を続けていたのか?
なぜ、ここに来て、一気にザーメンのマーキングをし始めたのか?
そして何よりも、あの射抜くような視線は、いつも同じ奴のモノではなかったのか?

その夜、息子3人全員帰って来るのを待って、美沙は話を切りだした。
「貴方たち、これを見なさい。」
そう言って、美沙は例の汚された下着を2枚テーブルの上に置いた。
3人の視線が一斉に、それに注がれた・・・そしてうなだれた。
次第に重苦しい空気が部屋全体を覆い尽くし始めた。
「こ、これは・・そ、そのう・・・・」
暫くして、重苦しい空気を掻き分けるように和雄が苦しそうに声を絞り出した。
「なあに?はっきりとおっしゃいなさい」
美沙は慎重に、そして毅然と対処しようと、大きな声だが、優しげな語りかけを行った。
逃げ道を無くすような問い詰めは逆ギレの恐れもあったから、高圧的な振る舞いをしないようにも心掛けた。

「あ、あのう母さん、これにはちょっとした訳があって・・さ。なあ?慎二、幹夫。」
「そ、そうだよな・・・うん訳があるんだよね、これには。」
なぜが妙にモジモジし出す3兄弟たち・・・
「ちょっとした訳って、なあに? こんな派手で陰湿な行為をして、何よ、ちょっとした訳って?どうしたのよ?」
美沙は苛立ちを露わにした・・・ 
パンティーだけなら、見つからないように始末しようとして、思わず見つけられてしまった・・というシチュエーション
なら、彼らの弱弱しい態度にも、うなずけれる余地はあるのだけど、その他のドライヤーやら、鏡やら、机やらに撒き散らす
のは、明らかに示威行為なのだから、もっと開き直るのが本当ではないのだろうか?・・・

「ちょっとした訳で、私の部屋の鏡や、ドライヤーやらに、あんな跡を残すものなの? あんたたちは確信犯でやった
のでしょ? それが何よ、そんな態度になるのなら、初めからやらなきゃいいのに。 一体何考えているの?」
相手の意外な弱弱しさに、美沙は勢いを得て彼らを追い詰めていった。

「貴方たちの年頃なら、当然女の子に夢中になるのは判るわ。女の子の裸に興味が湧くも当然でしょう。
オナニーで、願望を凌ぐのは若い男の子では当然の行為よ・・でもはけ口なら、ティッシュなり、トイレなりで出すのが
マナーでしょ。違う? 恥ずかしいという気持ちがあったのなら、隠れてしちゃうはずよ。
でも貴方たちの執った今回の行動は、明らかに私達に判るように行ったのよ・・・貴方たちには羞恥心ってものが無いの?
私や由美子を汚そうとしたのよ・・いや・・もう心が汚されてしまったわ。実の母親や妹を卑しめたのよ・・・
ホント汚らわしい人たち・・」

美沙は自分の言葉によって涙腺が刺激された・・感情が言葉を震わせた。
3人の息子は、ただただうなだれるばかりだった。
しかしながら美沙の頭の中では、もう1人の自分が冷静に問い掛けていた。
〈おかしいわ?・・あの、あの射抜くような視線が、この子らからは感じない。何て悲しい、情け無い顔してるのかしら?
あんな恥ずかしい事をあからさまにやったにしては、この態度は変、変だわ・・・)
美沙は、あのマーキングに暴力的な匂いを感じていた・・そしてあの視線には、凶悪的なまでの憎しみがあると感じていた。
それが、躊躇した一因だったのに・・・この従順な態度は、拍子抜けよりか、ますます不安が大きくなっていった。
(そう・・確かに変だわ。あの眼がここには無い。 あの視線は唯一人のモノだったんだ・・うん、そうだわ。)

美沙は、困惑した。
(あのザーメンは彼らのものであるのは間違いない・・・私や由美子に欲情した意志表明であったのも間違いない。
しかし、彼らの意思が、その時そこには存在していなかったのは、今ここでの彼らを見て確信したわ。
じゃあ・・誰か別の人の意思なのだろうか?・・彼らは単にそそのかされただけなのだろうか?)
美沙は1つの道筋を組み立てていった。
(・・・とすると彼らを簡単に動かす事ができる人物は誰か?という事になるわね。いずれにしても、ここではラチが開かない
わね・・)

そうこう考えていると、横に居た由美子が、いきなり美沙に詰め寄った。
「お母さん・・私もう堪えられないよ。怖いよ・・・お兄ちゃん達、変態だもん。」
「わかったわ、これはお母さんが何とか始末するわ・・貴方たち今から1人ずつ私の部屋に来てくれる? 聞きたいことが
あるの。3人一緒じゃ、言いたい事も言い難くくなっちゃうからね。だから落ち着いて1人ずつ話を聞くわ・・いいでしょ?」
美沙は不安がる由美子の肩をそっと抱いて、落ち着いた口調で息子達に告げた。
「ああ、それが良いかもね・・・1人ずつなら言いたい事も存分に言えるし・・・」
幹夫が、ぼっそりと言ったそのセリフに、兄2人はびっくりして、素早く幹夫の肩を掴んで、彼の言葉を遮らせた。
(やはり、何か裏がありそうね。)
美沙は、彼らの表情に確信を得た。
「判ったわ・・・それじゃ幹夫、貴方から話を聞きましょうか・・。」
美沙は幹夫を連れて2階の自分の部屋に行こうと階段を上がっていった。
「ああ、由美子は、自分の部屋に入ってらっしゃい、怖かったら鍵でもかけてじっとしてなさい・・・いい?」
階段の上がり口から、由美子に声をかけた。
「うん・・判ったわお母さん、そうするわ。」
そう言って、由美子も2階の自分の部屋に行く為に、階段を上がってきた。
美沙は、由美子が部屋に入るのを見送ってから、自分の部屋に向かった。
(さあて・・1人ずつなら、幹夫でも皆をかばう様なことをせずに、本音を言ってくれるはずだわ。)
美沙はドアのノブに手をかけた時、突然あの視線が美沙の背中を刺した。
あの眼だ・・・あの眼が今後ろに居る?
荒い息が凄いスピードで美沙の背後に迫った・・・美沙は対応しようと、振り向こうとした。
瞬間、いきなり背後から2本の腕が伸びて、美沙の口元と、喉元をがっちりと押さえ込んだ。
それから素早くガムテープを引き割く音がした・・・そして美沙の手首を後ろに回し、ぐるぐると巻き込んで
それからもう1回引き割いて、今度は美沙の口元の自由を奪った。
そしてドアを開け、ドンと美沙の背中を突いてベットに倒した。

(しまった・・・やっぱりあの眼は、あの子だったのか・・)
美沙の顔が歪んだ。

「きゃははは・・・」
甲高い笑い声が部屋中に響いた。
「ここまで来たら、もう止まれないよねぇ・・・幹兄ちゃん。」
おろおろする幹夫の横で、仁王立ちの由美子が、目を大きく見開いて美沙を睨みつけていた。
口元は笑っていたが、目は怒りに満ちていて目じりが極端に上に向いていた。
「ああ・・・すっきりしたわぁ・・もう限界だったから余計にそう思うわ。」
美沙はベットの上で、ばたばたと足をばたつかせた・・・勢いスカートが上に捲れ上がってしまい、太ももに食い込む
ストッキングが、艶かしくクネクネと揺らいでいた。
「いい格好よ、お母さん。とってもセクシーよ。きゃははは・・・」
由美子は狂ったように笑い続けた。

「幹兄ちゃん、あんた本当にバカねぇ・・・ 根性がないっつうかぁ、意気地がないっつうかぁ・・・がっついていると
思ったら、直ぐびびっちゃって、みっともないったらありゃしないわ・・・」
そう言いながら由美子は、幹夫の尻に思いっきり蹴りを入れた。
「だって、母さん可哀想になってきちゃってさ、俺、もういいと思ったんだぜ。なあ、もう止めようよ由美子。」
半ベソをかく幹夫は、ただただ泣き出しそうな目で美沙を見ていた。
これでは、どちらが兄か妹か判らない・・・これが由美子の本性か。

「ねえ、お母さん、この男はねぇ、あんたにずぅーと付きまとっていたんだよね、あんたが寝ている時とか、お風呂に
入っている時とか、じーっと見ているのよ。 母親ってより、女としてみてんのよ・・どう可笑しいでしょ?
この間なんか、風呂場の中を見ているだけかと思ったら、そそくさとパンツを下ろして、しこしこ、しごいてんのよ・・
ホントよくやるわ、こんなおばさんのどこが良いのかしら・・」
美沙は愕然とした面持ちだった・・・
こんなズベ公みたいなモノの言い方で悪態をつく由美子が信じられなかった。
「でも、お陰で良い案が浮かんだんだよねぇ・・・ふふふ、おばさんを地獄の底まで陥れる絶好の作戦が・・ずぅーと
ずぅーと、押し込められて鬱積したものを吐き出すチャンスが来たのよ。きゃはは・・」
更に饒舌になっていく・・・目は爛々と輝いていた。

「お母さんは私の自慢よ、本当にキレイだし、優雅だし、私の周りの人達は、みんなお母さんの事大好きだって言ってるし
あんな女性になりたいって言う、女の子もいるからね・・・でも、憎い、憎いわ・・私にはどうしてもなれない。
どうしてもお母さんみたいにはなれないのよ・・・悔しい・・こんな私を産んだお母さんが憎い・・憎いのよ。
ブスな私を殺したい・・・だからお母さん、落としてあげるわ・・死にたくなるぐらいに・・あっははは。」

怒ったり、笑ったり・・感情の起伏が激しくなって、次第に支離滅裂な言葉が並べられていった。
眼は、完全に宙を舞っていた。
もはや病的なまでに偏った性格が、そこにあった。
母親を愛し・・憧れて、でも、母親の様には到底なれない・・絶望。
ブサイクに産んだことへの憎しみ・・2つの反する事象に心のバランスを取れなくなってしまった娘が存在したのだ。
母親を・・美沙を陥れることで自己を保とうとしていたのだ。

「むう・ん、ぐうぐう・・」
美沙は、もどかしくて動かせない口で必死にもがいた。
「あらあら、何か言いたそうね・・こう一方的に喋っても、面白くないしね・・イイワ外してあげる。」
由美子は、そう言って勢い良く美沙の口に貼り付けたガムテープを剥がした。
「ぷはぁ・・」
美沙はいきなり、大きな声を張り上げた。
「お母さん大丈夫?ごめんね、俺、おれ・・」
震える声で、近くに寄っていた幹夫が、美沙を抱きかかえた。
「あんたのお陰で私の計画もおじゃんね。こうなったら前倒しして、やるしかないわね。」
冷徹で甲高い声が、美沙の耳に響いた。
「由美子、やっぱりあんただったんだね、あの視線は・・・最初男かなと思ったけど、あのマーキングが続いた時に、変だと
思ったのよ、蛇のように影から、じっと監視するには、相当の精神力を要するし、維持するにも相当の集中力が要るわ。
そんなの自分の感情をがっちり押さえ込むタイプでないと無理よ・・なのにあのマーキングでしょ。
まったく別人のようだわ、と思うのは当然よ・・・他の2人かとも思ったけど、洗濯物を調べたら、一様にアレがこびりついて
いたわ。」
美沙は一気に捲くし立てた。
「パンティーにつける様に言ったのは私の考えなの、あんたが服を大胆にした時には、やったねと思っちゃったわ。
だって可笑しいじゃない?息子を警戒する母親ってさぁ・・・何、張り切って女見せつけているのかと思ったら、ホント
可笑しくてさ・・・きゃははは。バッカみたい。」

甲高い笑い声は、ますます大きくなっていった。
「そしたら、あのバカ兄貴たち、暴走しちゃってさ、あっちこっちに振り撒いてるじゃないの・・・あれじゃあ、幹兄に代わって
監視し続けていた私の苦労が台無しじゃないのよ・・・これからゆっくりときりきりと追い詰めていこうと思っていたのに・・」
由美子はふくれ面をして、幹夫に軽蔑の眼差しを向けた。

「由美子、あんた今バカ兄貴達って言ったけど、あの2人も含めて貴方、どう言い含めたの?まさか・・?」
美沙は、おそらくそうだろうと考えていたが、やはり問質したかった。
「そうね・・御想像の通りよ。幹兄ちゃんなんて、私が見たって言ってさ、ちょっと股間さわってやったら、いきなりよ・・
がっつくな、ってね・・・・後の2人も一緒ね。みんな溜まってたみたい・・・面白いように吐出したって感じね。」
自慢げに語る由美子に美沙は唖然とした。
「私の何が気に入らないの? 4人兄弟の末っ子で甘やかしたのはあるけど、存外に扱う事って無かったのに?何が不満なの?」
由美子の偏った性格は私の責任なのか?美沙の嘆きが、その過去を一気に脳裏を遡らせた。

「私が好きになった先輩がね、こう言ったの『お前の母さん、綺麗だな、最高だよ、色っぽいよ、うらやましいなぁ・・』って
私の目の前で延々とお母さんへの想いの言葉を並べているの・・17の女の子が、45のおばさんに負けてるのよ信じらんない。
でもさ、くやしいけど、鏡の前に出ると思い知らされるの、私の顔がお父さん似だってことが・・・こんな特徴の無いのっぺら
ぼうの顔、逆立ちしたって色気なんかで勝てやしないじゃない。
もう昔からずーっとそう・・・お母さん綺麗ね、可愛いわね、由美子あなた似てないのね、でも大きくなったら、少しずつ
似てくるわ、めげちゃダメよ、由美ちゃんも可愛いわよ・・・もう、たくさんだわ・・・同情の視線がもう堪えられないの。
あの先輩だって、私と付き合ったのも、みんなお母さんに逢いたいと思ってたのに違いないわ・・・」
由美子が激しく言葉を吐き出した・・感情が再び昂ぶったようだ。
針が右や左へと大きくぶれるように、由美子の感情も大きく揺れていた。

そして、一気に捲くし立てた時、由美子は、やおら笑みを浮かべた。
「でもね、それでもお母さんの血を引いているのも事実よね、私容姿に恵まれなかったけど、1つお母さんから受け継いだものが
あるのよね、ふふふ・・」

由美子は、ゆっくりと幹夫に歩み寄って、彼の胸板をやさしく撫でた・・・そしてベルトに手を掛け、ズボンを脱がした。
白いブリーフが山を立てていた・・・彼女の左手が優しく山を愛撫した。
「さあ・・幹兄ちゃん、大好きな大好きなお母さんの目の前で見てもらいましょ・・おにいちゃんの想いをさ・・・」
幹夫は、ただただ突っ立っていた。
「でも・・もう止めようよ・・俺怖い・・お前が怖くなってきた。」
「それじゃ・・直ぐに逃げなよ、ほら・・早く」
いたずらっぽく笑いながら幹夫を急き立てていった・・・幹夫は、おろおろするばかり・・・ホントに意気地が無い。
「ほぉおら・・ますますおっきくなってきた・・・なんだかんだといって、してもらいたいんでしょ。」
由美子はブリーフの上から、舌を絡ませていった。
「やめて・・はずかしいよ・・・」
幹夫はうめき出していた。
「いっつも、がつがつして私の口に押し込んでるくせに、今日は何よ、カマトトぶるんじゃないの。」
由美子は一気にブリーフをずり落とした。
プルン・・威きりだったペニスが勢い宙を向いた。
フンフン・・ムグムグ・・・ 由美子は激しくそれをほうばった。
ピチャピチャ・・・ズリュズリュ・・唾液が肉棒を洗っていった。
「ああ・・気持ちイイ・・ああ・・お母さんが見てるよぅ・・・ううん。」
幹夫は、由美子の頭を抱えて、腰を動かし始めた。
「さぁ・・もっとおっきくしよっか・・・」
由美子の顎が大きく揺れた。

「もう、もうやめなさい2人共、貴方達わかっているの、2人とも血を分けた兄弟なのよ、やめなさい。そんな事していたら
地獄に落ちるだけよ。」
ムダな説教だと思っていても、おもわず絶叫してしまった。
由美子は止まらなかった・・・幹夫も聞こえていなかった。
「ああ。もうダメだ・・出る・・出ちゃうぞ。」・・・堪らず幹夫が泣き出した。
「うふふ・・それじゃ出して幹にいちゃん。」
由美子はおしゃぶりを止めて、肉棒を扱き出していた。
「嗚呼・・出る出る出る・・・」
幹夫の絶叫が響いた・・・由美子は扱いていた左手を美沙の方へ向けた。
「さあ、出して・・・お母さんの顔に出して・・顔を汚して」
うめき声と共に白い噴射が始まった。
「い、いやぁ・・・」
美沙の絶叫が響いた・・・噴水が美沙の顔を覆った。
目に、鼻に、口の周りに、幹夫の憤りが降り掛けられた。
「お母さん・・イイ顔よ。きゃはは、サイコーよ」
由美子の笑い声が美沙の心を逆立てた。
「由美子、幹夫、早く張り付いているガムテープを剥がして頂戴、もう追求しないから、もう堪忍して。」
「まだまだよ、お母さん、ショーはこれからよ・・さあ和兄ちゃん、慎二兄ちゃんも入っておいでよ。」
するとドアが開いて、兄2人がふらふらした足取りで入ってきた。
「さあ、そのままズボンを脱いで、お母さんにオチンチン見てもらいな。」
由美子は女王の貫禄で兄2人に命令した。
2人は、言われるままズボンを脱いで、大きくなったペニスを曝け出した。
「貴方達、何で由美子の言いなりなの? 止めなさい、早くズボンを履きなさい。」
美沙の言葉は何1つ叶えられなかった。

「ムダよ、この人たちはねぇ・・私の奴隷なの。私のカラダから離れられないの。お母さんからの贈り物はこれなのよ。」
由美子はニヤニヤしながら美沙を見つめた。
「キレて、片っ端から男どもにカラダを売ったら、みんなよがってしょうがないの・・・すっごく名器なんだって由美子の
オマンコ・・ふふふ男ってホント、バカねぇ・・・それに、今回だってお母さんをモノにするって相談をもちかけたら、一も二も
無く賛成したのよね。みーんなお母さんを抱きたくったしょうがないみたい、だって由美子のお母さんでしょ、もっと気持ち
良くなれるかもしれないと思ったんでしょうね。」

美沙はただただ聞くしかなかった。
(何てことだろう、狂っているわ・・でも、それも私が悪いのか、ちゃんと気持ちを判っていなかったのが悪かったのか。)
震えが止まらない・・・美沙は瞬きをするのも忘れ、この髪を振り乱した悪魔から視線を外さなかった・・いや外せなかった。

由美子は美沙に見せ付けるように、和雄と慎二のペニスをしゃぶり始めた。
幹夫は由美子のスカートを外し、パンティーに顔を押し付けていた。
「みんなイイ子ね・・・そうよ私を気持ち良くさせてね。」
由美子は2本同時に口に入れた・・・和雄と慎二は目を瞑って快感に酔いしれていた。
「ほら、幹兄ちゃん、お母さんの足を広げてごらんよ・・きっとさ、良い物が見れるよ。」
由美子の指示に幹夫は直ぐに行動を起こした。
広げられた脚にストッキングが艶かしく食い込んでいた・・・大人の匂いがムゥーっとたち込めた。
「やっぱり敵わないわね、ムッチリした太ももって良いわね・・・でもお母さん、まんざらでも無さそうね。」
美沙のパンティーが、特に花びら付近の部分が、おおきくシミを作っているのを見つけたようだ。
兄3人は一気に興奮のるつぼと化した。

幹夫が勢い美沙の股間に頭を張り付けて、中を舌で弄り始めた。
和雄と慎二の2人は、もうガマンできなかったようで、いきなり由美子に襲い掛かった。
前から和雄が後ろから慎二が飛び込んできた。
「さぁ・・・きもひいいわよぉ。」
しゃぶりながら由美子は喋った。
慎二は高速のメトロノームのようにリズムを由美子の腰に打ち続けた。
幹夫は、ひたすら美沙の花びらを弄っていた。
和雄は由美子の顔にペニスを打ち据えていた。
美沙は狂気の空気に毒されてきたようだ・・・次第に打ち寄せる波に抗うのを止めていった。
もう言葉は出なかった。
「じゃぁ、和兄ちゃんそろそろお願い・・」
由美子は辛抱堪らず和雄似お願いをした。
慎二がその言葉を聞いて、由美子から離れた・・・そして和雄がゆっくり後ろから由美子のアナルを弄繰り回した。
舌でこねて、唾液でたっぷりとそこを潤わせた。
そしてズップリとペニスを差し込んでいった。
「ぬぅうん・・・入っている。和にいちゃんおっきいわ・・・ああ突いて。」
由美子の声も震えてきた・・・
和雄は、アナルに入れたまま、後背位の状態になった・・・そして由美子の胸をもって自分の所に引き寄せた。
由美子は自然とM字開脚状態となった。
花びらは妖しく濡れて全開となっていた。
慎二がゆっくり前に来て、由美子の花びらに差し込んだ。
「由美子、最高だよ、サンドイッチ気持ちいいよ・・・和兄のチンポと擦れているよ・・・ああ」
慎二は思わず大声を出して、快感を捉えた。
「由美子のケツ締まってサイコーだぁ・・・」
和雄も絶叫した。
「2人とも、上手いわ・・・もうどうでもいい・・・もっと突いてェ・・」

美沙も、どうしようもない気持ちになっていた。
由美子のサンドイッチを目の当たりにして、その興奮が最高潮に達していた。
幹夫の舌責めも、感度のスイッチをオンにした。
「ああ・・ああ・・・ああん」
堪らず、美沙は吐息を漏らした。
「お母さんも、もうソノ気よ、幹兄ちゃん、やっちゃいな。」
由美子の命令に敏感に反応した幹夫は、再び勢いを取り戻した。
いきり立ったペニスを、美沙の口元に近づけた。
「お母さん、ごめん。もう・・もう俺ガマンできねぇ・・しゃ・・しゃぶって・・ね?」
幹夫は、その口ぶりとは逆に、問答無用に美沙の口の中に押し込んだ。
「す、すげえ・・・暖かいよお母さん。うう・・・」
無茶苦茶に腰を振り回して美沙の口の中を荒らした。

美沙は、耐え切れず嗚咽した。
「幹兄ちゃん、だからがっつき過ぎだっていうの、もっと優しくやらなきゃダメでしょ・・ただでさえ、おっきいのに、
それじゃ、喉につっかえちゃうだけでしょ。」
由美子は、2人から突かれていたが、余裕の呈で幹夫の行為を眺めていた。

だが、直ぐに幹夫が歓喜の雄たけびを上げた。
とうとう美沙の舌が幹夫のペニスに絡みついてきたのである。
「おお、お母さんサイコーだよ、まるで吸盤が吸い付いてきたようだ・・・ああ吸って・・」
美沙は、ひたすら舌を幹夫のペニスに這わせた。
蒸せた精子の臭いが理性を狂わせる・・・縛られた両腕が硬直していった。
頭を縦に横に振って、刺激を与え続けた・・・ジュボジュボ・・淫音が大きくなっていった。
もう何も考えられなかった・・悪魔のささやきが、美沙の頭を狂わせた。
甘美な背徳意識が、全てを肯定していった。
「ああ・・美味しい・・美味しいわぁ・・もうダメ・・私も地獄に落ちちゃうわぁ・・・」
美沙の搾り出す声に、由美子の目じりが大きく上がった。

由美子は突き刺さっていた肉棒を抜いて、2人の兄に美沙を弄るよう命じた。
4本の腕が美沙の花びらをジュウリンした。
そして和雄が美沙をまんぐり返しした。
2つの秘密の穴が天井に向かって全開となった・・・直ぐに3兄弟の顔がそこに密集した。
「イイ匂いだなぁ・・・慎二、幹夫、お前達もそう思うだろう・・なあ?」
和雄の意見に反対などは無かった、2人も同じ意見だった。
3人は舌で、密林や、洞窟などを探検していった。
ピチャ、ピチャ・・・舌は各々自由に走り回って行った・・・・美沙の身体がよじれた。
3つの舌に這われては、ひとたまりも無かった。
「ああん・・あんあん」
3兄弟が生まれてから、一度も聞いた事が無かった声が流れた・・そしてその快感ボイスは徐々に大きくなっていった。

「母さん・・もうびちゃびちゃだよ・・もうしたいんだよね?」
和雄が美沙に問い掛けた。
美沙は、うつろな瞳で、ただ首を縦に振った。
まんぐり返しした美沙の脚を押さえ付けていた慎二は、そのままペニスを美沙の口に押し入れた。
あぐぅあぐぅ・・・美沙のあえぎ声が、くるしそうに漏れた。
和雄が、振り下ろす様に、真直ぐ上から腰を沈めた。
両腕が利かないまま、身体をくねらす美沙・・・幹夫は、美沙の太ももに舌を這わせていた。
3人のうめき声が部屋中に響いた。
「ねえ・・・お母さん。3人の息子から愛されてイイねぇ・・・最高でしょ?」
魔女が再び歓喜の声を上げた。
慎二が堪らず、美沙のお尻を弄くった。
兄弟は、由美子の時と同様にサンドイッチに美沙を誘った。

激痛が体内に走った・・・
「イ、イターイ・・・イターイ・・・あああ、止めて母さん壊れちゃう・・壊れちゃう。うう・・ん」
上から和雄が、下から慎二が、2つの腰が美沙の腰に擦れ合わさった。
美沙が、身体を仰け反らした。
その時に幹夫が唇から侵入してきた。
兄弟は止まらなかった・・・「だんだん気持ち良くなるから・・・ね、母さん。」
3人は母の身体から離れようとはしなかった。
美沙も迫り来る快感の波を外さないように何時の間にか、その波を受け入れる準備を開始していた。
「母さん・・締まる・・凄いしまりだぁ・・・」
「母さん・・腰つかい上手いよぉ・・・」
「母さん・・舌がねっとりして気持ちイイ・・」
3人が、絶賛した。
美沙は、押し殺していた本能が全開していくのを感じた。
「ああ・・イイワ・・3人とも上手よ・・・和雄、慎二もっと突いて・・突いて・・」
2人は、もう高速ギヤにチェンジしていた。
「幹夫、おっきいわ・・・・もう顎が外れそうよ・・あぅんむん・・・固くて美味しいわ・・ホントよぉ・・」
美沙は、もう吹っ飛んでいた。
「ああ。もうダメだ・・母さん出るよ、出る出る出る・・・」
「アア、ダメェ・・中はダメェ・・外に出してぇ・・・あああん。」
美沙は、堪らず懇願した。
「2人とも、ダメヨ、ちゃんと中に出すのよ・・・さあさあ・・」
由美子が激しい口調で命令した。
「うおおお・・・か、かあさん・・・イクぞぉ・・」
「ダメェ・・・あああん・・・」・・・2つの声が交差した。

2人は尻の中に、花びらの中にと、大量のミルクをぶちまけた。
そして幹夫も、素早く美沙の口から抜いて、勢い美沙の花びらに侵入した。
「サイコーだぁ・・お母さん、おれ・・夢のようだぁ・・」
幹夫は泣きながらも、高速エンジンを吹かした・・・そして美沙の中に帰っていった。

激風は去って、静寂な空気があたりに漂っていた。
美沙は目を見開いたまま・・空を漂っていた。
3人は、うなだれたままで、じっと下を見ていた。
「お母さん、さすがね、3人をあっと言う間に天国に行かせたもんね。」
由美子の言葉に美沙は泣き出してしまった。
「ああ...何てことを・・ああ、どうしよう。」

由美子は、すっきりとした顔で美沙に話し始めた。
「私の計画はね、お母さんに子供を産んでもらいたいの。知っているのよ私。まだ生理があるのを。」
美沙は、狂った様な眼で、由美子を睨み付けた。
「あんた、正気なの?そんな事しておかしいと思わないの? 父親が息子って・・」
狂気の沙汰である・・もはや由美子には鬼が宿っていた。
「どんどん堕て行って貰うわ。お母さんには人並みな事はさせないわ・・私の気持ちが晴れないもの・・
生まれた子供には、わたしが教え込むわ・・いろんなことを・・きゃははは。 」
美沙には、もうどうすることもできなかった。
「人をペットにするなんて・・あんた狂っているわ・・・」
「ええ、狂ってて結構よ。あなたが無茶苦茶になればなるほど、私の気持ちが晴れるの・・・どうせ地獄ならトコトン行くわ」
由美子は、そう言いながら、美沙の胸をやさしく揉み解した。
「ねえ・・お兄さん、まだ1回だけでしょ、もう1回やってあげて・・そしてザーメンを沢山流し込んでいってね。
みんなの子供を産んでもらいましょうよ。 みんなそれ望んでいるんでしょ?」

由美子のささやきに、3人の息子たちは、再び息を吹き返していった。
縛られていた美沙の腕には、もはや力が入らなくなっていた。
                                            (完)



小説(転載) 幻鬼

近親相姦小説
05 /22 2015
その時、伸之は夢にうなされていた。
酷い呻き声が部屋中に響いた。
「ねえ・・如何したの?しっかりして・・ねえ兄さん。」
横で一緒に寝ていた和実が、心配そうに伸之に寄り添った。
「わぁ……」
勢い大きく布団を跳ねて伸之は飛び起きた。
顔中には玉のような汗が吹き出ていて、シーツには、その汗が滴り落ちていた。
「ねえ・・本当にどうしたの?また悪い夢でも見たの?…最近うなされてばかりよ。」
愁いのある瞳が、影を帯びて伸之を見つめていた。
「ま…まただ…また、鬼の顔をした女の生首が、お…俺に向かって飛んで来たんだ・・
大きな口が顔中に広がって『何故…手を出した・・何故だ?』と叫んでいるんだ・・はぁはぁ・・
こ、怖い、怖い…はぁはぁ…。」
焦点の合わない目が和実を見ずに、ずっと宙を彷徨っていた。

「ああ…ごめんなさい兄さん…わ、私がいけないんだわ…きっとお母さんが怒っているんだわ…
でも何故兄さんばかり苦しめるのかしら、私も同罪なのに、何故私には来ないの?」
和実は、はらはらと泣き出した。

「何を言うんだ和実、これは全部俺だ…俺の心の弱さが原因なんだ。お前が気にすることは無いんだよ…いいかい?」
伸之は、汗ばんだ胸に和実の体をぎゅっと包み込んだ。
和実の胸の柔らかさが伸之の気持ちを落ち着かせた。

「私は、後悔しないわ、私…兄さんが好き。死ぬほど好き、兄さんに抱かれて本望よ。
でも兄さんはそうじゃないみたいね。何時も何時も苦しそうな顔ばかり…私を抱いてからは、
何時も悲しそうな顔ばかり…もう私どうしたらいいの?」

和実は、兄、伸之と結ばれた時は、まさに天にも昇る面持ちだった・・・・
なのに、それが単なる独りよがりな幸福だったなんて信じたくはなかった。

「俺もそうだよ、和実。俺もお前と一緒になれてこれほど嬉しい事はないんだ…ホントなんだ…信じてくれ。」
「だったら、なぜそんなにも悲しい顔をするの?どうして、うなされるほど苦しんでいるの?私にはどうかウソは
言わないで…お願いよ兄さん。」
整然とした美貌が、涙と怒りで、脆く崩れていた。

「和実、母さんが死んで、まだ幾日も経ってないんだぞ、俺たちがしでかした事が何であるか判ってるだろう?
まだ魂が彷徨っているかと思うと、俺は申し訳なく思っているんだ
もし母さんがこのベッドでお前と裸で抱き合っているのを見たらどう思う? お・・俺は何て事をしでかしたんだぁ…嗚呼」
伸之は髪をかきむしりながら、夢の続きを思い出しているかのように、カッと見開いた眼には、瞬きなど無かった。

「兄さんの気持ちは判るわ…呵責の念が、兄さんに取り付いている悪魔の心を呼ぶのよ。
確かに禁断の掟を破った罪深い2人だけど、私、兄さんとなら大丈夫よ。
それに、もう後戻りなんて出来ないのよ、このまま未来へ行くだけ…どこか遠くへ行きましょうよ…
誰も知らない土地で2人だけで暮らしましょ・・ね?」
和実の切なる想いが、凍りついた伸之の心に染み渡っていく様であった。

「お前と2人か…そうだよな、もう俺にはお前しか居ないんだよな。」
「そうよ兄さん、私たち2人きりよ、お母さんだって、この事は知らないで死んじゃったんだし、
霊になって彷徨っていたって、私たちの事を認めてくれているかも知れないじゃないの…そう思いましょうよ。」
和実の言葉に徐々に吹っ切れていくのを感じた伸之は、1つ深呼吸をした。

「和実すまなかったな、俺の気の弱さが原因なんだから、どうしようもないな・・ははは」
「ううん…イイのよ、元はと言えば私から強引にアタックしたんだから、本当に罪深いのは私なのよ、
地獄に落ちるのは私一人で充分よ。」
涙で潤んだ瞳が、柔らかく微笑んだ時、一筋の涙が笑顔を作る頬を伝って落ちた。
和実の偽りの無い純愛が、そこに在った。
伸之は、その暖かさに触れながら寝たかった。

透き通る程に白い柔肌は興奮で紅潮し、熱を帯びていた…伸之は朱色に染まった乳房を、
ゆっくりと口に含み、さくらんぼの様な乳首を舌で丁寧に転がした。
遠い昔、母にねだったように…
和実も慈母のように伸之を抱きしめた…打ち震えるような幸せをかみ締めながら…

伸之と和実の母は、生来病弱であった。
生まれつき心臓に欠陥があったのが原因だった。
この場合では大体そうなのだが、こういった病気が小さい頃からあった人というのは、あまり騒がしくなく、
周りとの協調を第一として、決して争いを好まず、自分よりまず他人の事を気にかけるといった性分になるものだが、
彼らの母親も例に漏れず、そうであった。
積極的に前にも出ず、他人を蹴落とすよりも応援するといった性分だった。

心臓の病気であったせいもあり、肌は透き通るように白かったし面差しも、はかなく愁いを帯びた風情があった…
守ってあげたいというかよわさが彼女にはあった。
愁いのある瞳の笑顔は、すぐ溶けて消えてしまいそうなぐらいだった。
幸薄い女…一言でいえばそうなるが…

はかなげな美貌は、男をその気にさせやすい。
彼女の争奪戦は幾十人の男の間で繰り広げられた。
まあ、その後彼女がどのような男と一緒になったかは、この際関係ない。
ただ、幸せな結婚生活であったことだけは間違いなかった。
男との間で、一男一女の子供にも恵まれ、なにも不満なく生活が送れた。
そして25年の間に、男が不慮の事故で死んでしまうといった不幸もあったが、
子供達も、すでに自立していて仕事をそれぞれ持っていたから、生活そのものに深い影響などは出なかった。

確かに主人を亡くす不幸があったとはいえ、子供達も無事独立して、彼女の人生もこれから新しく次の幕に移ろうかとした
矢先に、突然心臓発作に襲われ帰らぬ人となってしまった。
その時、伸之は24、和実は21だった。

伸之の落胆は、それはそれは大きかった。
棺が出る直前まで、傍を片時も離れようとはしなかった…
ずっと、傍らで泣き崩れていたのだった…その姿は、まさに後悔で溢れていたようだった。

話を少し戻そう…
伸之と和実が、その禁断の世界の住人となったのは、母親が亡くなる半年前だった。

兄と妹とかが、互いに男と女を意識するのは、思春期のある時期には、必ずといってあるものなのだそうだ。
それはそうだろう…1つ屋根の下で、それまでは一緒になって、泥んこ遊びや、取っ組み合いのケンカとか、
お風呂に入ったりしていたのが、突然、ある日を境に、一方では肩幅が広くなり、胸板も厚くなり、口元に髭が生えたり、
声変わりが始まり、また一方では、胸が突出しだし、肩や腰の周りに丸みを帯びてきて、肌質がつるつると柔らかいもの
に変わっていったら、否応なしに男は女を、女は男を、当然兄や妹らは感じるだろう。

でも、普通はそこから自然の摂理たる掟が互いに歯止めをかけるのだが、しかし・・・
なぜか2人は、その掟をあっさりと破ってしまったのだった。
意識が強かったのは和実の方だった…いやこの場合、早くから兄、伸之に男性を感じたのは、と言い換えてもいいだろう。
和実は中学2年の時から、ずっとアプローチを仕掛けていた。
何度、愛という言葉を口にしたことか…何度、伸之の前で裸になって抱きつきに来た事か…
でも、伸之は当初、一切相手にしなかったのである。

むしろ、何度も思い直すように説得し、時には引っ叩くこともしばしばだった。
それなのに、なぜか彼が24になった時に、とうとう和実を受け入れてしまったのである。
14,5の子供の時ならいざしらず、それなりの分別もつく20才を超えてからの出来事に、何かしらの違和感を感じても
おかしくないのだが、長年の想いが通じた和実には、喜びの気持ちで一杯で、そこまでの意識など気が付くはずも無かった。

ここまでお読みになった人なら、はた、と気付かれたと思うが、和実は、まさに母の容姿そのものだったのだ。
うしろ姿から、ちょっと横など向いたものなら、あまりのそっくりさに、つい声を出してしまいそうなほどなのである。
20年前、周りの幾人の男どもをやきもきさせた若かりし頃の母が、そこにいたのである。
はかなげな面持ちではあるが、決して何事にも流されない強い意志が感じられる瞳が、美しい色彩をまばゆいほどに放っていた。

和実は己自身を良く知っていた…そして伸之の事も。
兄は母親を慕っている…いや母親としてではなく一人の女性として愛していたはずだと。
兄の母を見る目は、それはそれは優しい眼差しだった。
それは、決して母恋しいと言ったものではなく、時に激しく、時には乞うような視線を絶えず送っていたのを和実は知っていた。
和実の女としての直感は、そう確信していた。
母を見る目がそうならば、私の方もきっと見てくれるはずだ…きっとそうだ。
母よりずっと若い私ならば、兄を長く愛せるし、きっと兄をも満足させられる。
母のような、しっとりとした風情などは出せないが、そんなものは時間が解決してくれよう。
和実の伸之への想いは時と共に隠せえぬものとなっていた。
もう一緒にいても、息が出来ぬほどまでに…

だからこそ、あの夜、伸之が、いきなり和実を抱きしめた時、嬉しかったのだった。
もう地獄など、怖くない・・誰もが私を罵倒しても良いのだ…私の愛は成就したのだ。
道徳観など、くそくらえだ…人ひとり深く愛した事の無い人たちの非難など、なにほどのものか…
愛は貰うものではなく与えるものなのだ。
兄の想いは母にあるのだ、その苦しみを救えるのは私だけなのだ…




次の日も、また次の日も、伸之は眠れなかった。
和実を抱いても、絶えず襲ってくる鬼の首に悩まされていた。
「兄さん、もっと楽にして、もう心配ないわ、私がいつも傍にいるから…ね。」
和実は、伸之の胸板をやさしく愛撫しながら、そう呟いた。
「ごめん・・もう大丈夫だから、さ、寝よう。」
「ううん・・その前に、ちょっとね…」
和実がイタズラっぽい笑顔を伸之に見せて、そのまま布団の中に潜り込んでいった。
「あっ…」
伸之の口から、驚きの声が漏れた。
和実は、伸之のペニスを取り出してしゃぶり始めた。
ゆっくりと、口の中に入れて、手を使わずに頭の動きだけで全方位から刺激を与えた。
舌は、絡みつくように棒を舐めた。
何と、気持ちの良いことだろう…俺の気持ち第一に考えてくれているのが嬉しかった。
和実は伸之に心地よい疲労感を与えたかったのだ。
伸之は妹の一途な愛に感謝した。

次第に力がみなぎって来た…伸之は、元気を取り戻しつつあった。
「さあ…おいで和実。」
伸之は和実を抱え、自分の前に座らせ、キスを交わした。
そして次第にお互いの舌をむさぼり始めたのを機に、伸之は和実を下に寝かせ深く腰を沈めた。
ゆっくり伝わる快感を、和実は全身で捉えた。
決して一人ではない愛の交わり…私たちは2人で1つなのだ。
伸之の舌が和実の豊かな乳房を這った。
和実は伸之の頭を両手で包み込んだ…今1つになる時が来たのだ。
伸之は和実を抱えた…抱っこ状態で2人は再び互いの舌を貪りあった。
「あっああ・・あああん」
和実は幸せの声を高らかに上げた。
伸之の動きも収束に向けて加速し始めた。
「あっああ、か、和実、俺もうイキそうだ、ああ気持ちいい・・」
「お兄ちゃん、一緒にいこう、ね、一緒に・・あああいっちゃう…」
伸之の腰を掴んで和実も動きを合わせた。
もう、イク・・その時だった。


伸之の目の前に再びあの鬼の生首が現れたのだ。
『なぜだ、なぜ手を出したのだぁ…なぜ手を…』
つりあがった眉に、血で染まった目元、悔しげなまでに歪んだ唇…あの鬼がまた来たのだった。
「う、うわぁ…許してくれ、俺を・・俺を、許してくれ…か、母さん俺を許してぇ…」
伸之は、和実をドンと前に突き飛ばし、布団を幾重にも重ねて潜り込んでしまった。

「に、兄さんしっかりして、どうしたのよ?また見たの?ねえ、兄さんたらぁ・・」
和実は、その絶頂の瞬間から地獄の淵まで、叩き落されたようなショックを覚えた。
伸之は、布団の中で、ただガタガタと震えるばかりだった。
「何もいないわ、兄さんしっかりして、なにもいないわよ、だから出てきて、兄さんてば。」
和実は震える伸之の耳に、必死に声を届けた。
「俺が、俺が悪かった…だから許してよう、お母さん・・うっうっ・・」
ひたすら呪文のように、この言葉を繰り返すばかりだった。

「兄さん、よく聞いて、兄さんがお母さんの事が大好きだった事、私知っていたわ。
そして兄さんがお母さんに詰め寄った事も…お母さん泣きながら拒絶した事も。
私を抱いたのも、その痛手から逃れる為だけの思いからってこともね。
でも、私嬉しかった、たとえそれがお母さんの代用だとしても…兄さん、お母さん怒っていないわ、
そうよ、きっとそうよ、だから、もう自分を責めないで・・お願いよ。」
和実の声は、もう涙で震えていた。
伸之の震えは、止まっていた。

ゆっくりと布団から出てきた伸之は、和実の前に顔を出した。
ぼぉっとした、まるで魂の抜け殻のような表情で和実に向かった。
「違う・・違うんだ和実。母さん、知っていたんだ。俺がお前を抱いた事を…」
和実は愕然とした…母が、おぞましい近親相姦の事実を知っていた。

「そうなんだ…母さんはあの時、俺とお前がSEXをしているのを見てしまったんだ。
自分が拒否したのに、直ぐに妹に手を出したって・・俺をさんざんになじったんだ。
おぞましい、おぞましいって、激しく俺をなじったんだ…そしたら。」
伸之の顔がみるみると青ざめていった。
「母さん、突然苦しみ出して、俺の足元に倒れ込んでしまったんだ。」
和実は、震えが止まらなかった。
何ということだ、母を死なせたのは、私たちなのだ・・嗚呼、何てことだ。

「母さんが、許さなかったのは当たり前さ。自分のお腹を痛めて産んだ子同士が、体を貪り合うなんてのは、
鬼畜の所業さ…あははは・・もう最低さ。」
「も、もう言わないでぇ…もう、もうやめてにいさぁん…うっうっ」

和実の固い決心が揺らいでいた…もうバラバラになるぐらいに…
私の愛は何なの?こんな事って…お母さん死なしてまでのモノだったの?
和実は今座っている場所が、本当に自分のいる場所なのか判らなくなっていた。

「泣くな、和実。お前が悪いんじゃない・・全て俺が悪いんだ。全て。」
伸之の顔から血の気が引いていて青くなっていた表情が、さらに白くなっていった。
大きく見開いた目に、狂気ともいえる、青い火が宿っていた。
「俺の罪は、それだけじゃないんだ。俺は、俺は…」
伸之の喉が、ここまで言ったときに、ゴクリと鳴った。
「俺は、倒れた母さんを抱きかかえて、すぐさま確認したんだ、そうしたら、もうその時には、息はもう無かったんだ…。
でも、でも…俺は、病院には連絡しなかったんだ。」

和実は思わず耳を疑った…何言ってるのかしら?、兄さんは・・・
「何故なの?兄さん、何故?もしかしたらお母さん助かったかもしれなかったじゃないの?」
和実の疑問も当然だ。目の前で倒れた母なら、肉親なら誰だって直ぐに病院に連絡だろうに。
少し冷静さを取り戻した和実は、いぶかしそうに伸之を見た。
次の瞬間、和実は腰を抜かさんばかりの衝撃を受けた。

「俺は・・・俺は・・・母さんを抱いたんだ。」
伸之の顔が鬼の表情に変わっていた・・・

死姦・・・そう、まさに鬼畜の所業の最たるものだ。
死体を貪るとは…それも、死に直面した直後に…しかも実の母親の肉体を貪り喰うとは・・
これを鬼畜の所業と言わずして何と言おうか・・・

伸之は地獄の亡者に魂を売ったのだ…己の欲望を満たす為に・・・
「何てことしたの兄さん・・・・どうして母さん見殺しにしたの? 死んでしまったら元も子も無いじゃないの!!
そ、そんなハイエナみたいな事していいと思っているの?これじゃあ、最低の人でなしよ・・兄さん!」
和実は思わず大きな声で怒鳴ってしまった。

「母さんさぁ…すっげぇ綺麗なんだよ。苦痛の顔なんて何処にも無かったんだ・・これ逃したらもう最後だと思ったんだ。
たとえ助かったとしても、どうせ俺を拒絶するに違いないんだ。それに時間も無かった…
だって母さんの温もりが消えていくのを黙って見逃せっていうのか?お前なんかに俺の気持ちなんか判るものか!」
ぼんやりとした、うつろな眼で和実を見つめた。

和実は、今こそ自分たちの罪の深さを思い知った事はなかった。
伸之の言い分は、もはや我欲のかたまりとしか言いようが無かった。
もう2人は、地獄に行くしかないだろう・・・和実の涙は止まらなかった。

「兄さん、も、もう良いわ、もう良いのよ、苦しかったでしょ、もう良いのよ。
私も罰を受けるわ、お互い神が決して許さない罪を背負ったのよ。一人で苦しまないで。」
それでも和実は兄を許そうとしていた・・・しかしながら和実の言葉は、もう伸之には聞こえていなかった。

「うっうわぁ…」
伸之が突然に、和実に覆い被さってきた。
「ど、如何したの?兄さん、い、痛いわ、ああ、いたぁい…」
突然キレた凧みたいに、ぐるぐる急降下するように、和実の身体を急ぎ貪った。
「く、くそう、くそう…」
わめきながら、和実を襲った…あの優しさのかけらもなく、ただ力任せに和実を犯した。
もう、どうにでもなれ…伸之は自暴自棄になって暴れたかった。
自分に覆われた闇を振り払うには、もうこれしかないのだ…
「あっあっ…」
和実は、訳もなく泣いてしまっていた。
伸之は、和実の髪を掴んで、顔を上に向かせ、己のペニスを乱暴に和実の口に突っ込ませた。
激しく腰を動かす伸之…和実の嗚咽が響いた。
そして、後ろを向かせ、バックから花びらへ侵入していった。
激しく打ち据える音が幾重にも鳴り響いた。
「ど、どうだ、あはは、イイぞ、気持ちイイぞ、ああ最高だ、サイコーだ和実、あははは・・」
「ああ、おにいちゃん…」
和実は、もう息も絶え絶えだった。
伸之は今度は前から責めるつもりで、和実の身体を前に向かせた。
その時、伸之の顔が引きつった。


「か、母さん…なんで、母さんが?…」
突然、母の顔が伸之の前に現れたのだ。
『なぜ手を出した・・なぜ手を出した。伸之、苦しいよぉ・・ああ苦しい。』

「わぁあ…許してくれぇ・・母さん、ゆるしてぇ…」
伸之の絶叫が部屋中に響いた。
「兄さん、どうしたの?また鬼が出たの?ねぇ・・・しっかりして、私には何も見えないわ・・・ねえ、にいさぁん・・」
狂わんばかりに暴れ回る伸之に和実が、その動きを止めるために彼の背中にしがみ付いた。
何も見えない自分に腹立しさを覚えた。

「ねえ、母さんいるの?いるんでしょ?どうして兄さんばかり責めるのよ・・・わ、私だって同罪よ、罪深き片割れよ。
お母さん聞いて?・・・私、今幸せなのよ・・・だから兄さんをどうにかしたら、私も死ぬわ・・・それでも良いの?
兄さんのやった事は、確かに酷いわ・・・許せないわ・・・でも、でも許してあげて・・お願いだから。」

和実は、地べたに頭を擦りつけながら懇願し続けた・・・獣以下に成り下がった兄の為に。
それでも和実の耳には、目には何も聞こえず、そして見えなかった。
しかし伸之の絶叫は、ますます大きくなっていった・・・・



『許さん、許さないぞ、伸之、私に飽きたらず、和実にまで手を出すとは、見下げた奴だ、
私は鬼になって呪ってやるぞ・・・一生呪ってやるぞぅ…』
母の顔が、あの鬼の生首の顔に変わっていった。
目が血の涙で一杯になって頬を伝わって滴り落ちていた。唇は怒りで歪んでいた。

「うわぁ・・くそう、もう出るなぁ、俺の目の前に出てくるなぁ・・この野郎、殺してやる」
伸之は、鬼の生首を捕まえて、力任せに、殴りつけた。
そして、首をこれとばかりに思い切り締め上げたのだった。

『ぎゃぁ…苦しい。苦しい、伸之や、やめておくれ、母さん、苦しいよぉ…』
鬼は、またもや母の姿に変えて、哀しく訴えた。
『伸之、お前は私の事を好きだと、あれほど熱く訴えたじゃないの、なのに、この仕打ちは、あんまりじゃないの?…
私だって、あの時はどうして良いか判らなかったのよ。だから、あんなキツイ口調で、あなたを叱り飛ばしちゃったのよ。』

伸之の手が止まった。
「ああ、やっぱり母さんだぁ…母さん…ごめんよ。俺、どうしても母さんが欲しかったんだ。どうしても…」
さめざめと泣き出すと、伸之は、そのままギュっと母を抱きしめた。
『本当はね、私、嬉しかったのよ、お前の告白に、母さんは、思わずお父さんとの出会いを思い出しちゃったしね・・
もう忘れたはずの女を思い出したわ。』
母の笑顔は、実にたおやかであった。
伸之の心が、すっーと軽くなるような心地良さを感じた。
あの時言えなかった謝りの言葉が、今やっと言える。

「母さん、ずっとずっと好きだった…ホントだよ。僕の目は小さい頃から、ずーっと母さんしか追わなかったんだよ。
母さんは僕の自慢、僕の憧れだった・・・このままずっと、僕の腕の中に閉じ込めたいぐらいに・・
どこにも行かないで欲しかった。嗚呼・・嬉しい・・今、僕は嬉しいんだ。もうどこへも行かないで…母さん。」
伸之は母を一層強く抱きしめた。
『あのまま死ななければ、私はお前を受け入れていたかも知れないと思うとね、残念でならないわ。
あなたがあの時、直ぐにでも病院に運んで行ってくれていたら、助かったかもしれなかったのに…』

影を帯びた頬に涙が伝った…
伸之も、ただ泣くだけだった…


『泣かないで伸之、母さん怒ってないわよ…運命だったと諦めているから…。
ただ、和実の事が不憫で仕方ないのよ…私の心残りはそれなの。
分かるでしょ?貴方が彼女にした事を考えると…ね?』
母は物静かに伸之に問うた。
伸之は、それまでうなだれていた頭を、すっと上げて意を決した眼を母に向けた。
「もう、和実には触れないよ…俺が悪かったんだから。ちゃんと説得するよ。
本当だよ。だから、母さん、このまま僕の傍から離れないで、お願いだよ。」
泣きながら伸之は懇願した。

『うふふ…分かったわ。私もあなたの気持ちが分かって今、とても嬉しいのよ。
それに、もう私…どこにも行く所が無くって、ココしか帰る所がないの。
これからは、ずっとあなたの傍にいるわ。』
母の告白に、伸之の表情に赤みが増した。

「ほ、ホント?ホントだね?うわぁ…ウソみたいだ。幽霊でもイイや、母さん帰って来たんだよね。
ハハハ・・ほんと最高だぁ…」

『私も正直になるわ…ねえ伸之?私の事好き?ねえ答えて?』
生前決して見せた事の無いほどの何かにすがる様な表情が凄く欲情的だった。
「も、もちろんだよ、愛してるよ母さん…俺は一生愛しているよ。もう一時も離れやしないよ。」
伸之の声が震えていた…まさに感無量の感があった。
はかなげな色彩の水晶玉に伸之の顔が写った…母の顔が伸之の眼の前に近づいてきた。
直ぐに伸之の唇に、綿菓子を食べた時と同様の柔らかさと甘さを覚えた。
伸之は母の舌を一心不乱に貪った。
「ああ・・母さん愛してるよ…」
伸之の興奮も最高潮に近づきつつあった。

母はふと、その甘美な遊びを停めた。
『あなたを味わいたいわ…ねえ、いいでしょ?』
こんな積極的な母は初めてだった。
母は、右手で伸之のペニスを扱き始めた。
伸之は、すっかり母に身を委ねていた…・大きな乳房を伸之の顔に当てて吸わせた。
伸之は、口を大きく開けて、ほお張った。
『うふふふ…甘えん坊ねぇ…そんなに吸っちゃ嫌よ、もう痛いわ。』
「母さんの手、気持ちイイよ…ああ、もっと扱いて。」
伸之は、すっかり甘え口調になっていた。

『固いわ・・固くなっていくわ…ああ、おっきくなったわねぇ…』
母の感嘆が、ことさら伸之の力を増幅させた。
『今度は母さんを気持ち良くさせて…』
母は、股間を伸之の顔に持っていって、静かに腰を下ろした。
密林に覆われた伸之は、舌を駆使して開拓していった。
「良い匂いだぁ・・母さんのオマンコ美味しいよぉ・・」
「そんな、はしたない言葉使っちゃダメヨ、ああ、でも気持ちイイ、上手いわぁ…」
母は腰をくねらせ、快感に酔いしれたようだった。

「ああ、母さん、もう俺ガマンできない、母さんをちょうだい、ねえ、ちょうだい…」
更なる快感を欲しがる伸之は、母に懇願した。

『お母さんが欲しいの?ねぇ、入れたいのね?』
淫靡な視線を伸之に投げかけ、彼女は花びらを指で押し広げた。
顔の上での痴態に、もう待ったなしの状態になった。
伸之は必死に右手で自らを扱き上げていた。
「うん・・もう入れたい…ぶち込みたいんだ…ああ早く…来て。」

『もうがっつかないで、ね?心配しないで、私はもうどこへも行かないから…もう離れないわ…』
母の腰が、ゆっくりと伸之を呑み込んで行った。
「ああ…締まる…気持ちイイ・・イイよ母さん。」
伸之の興奮は高まる一方だった。
『ふふふ…可愛いわ伸之。イイわよ…もう離れないわよ…』

そう言った瞬間、再び母の顔が鬼の顔に変わった。
たおやかな表情も一瞬にして険しく、眼は大きく吊上がり憎悪の炎で、真っ赤に充血していた。
口は耳まで裂けて、ドロドロと血をにじませていた。

『バカかお前は…私が死んだって事をもう忘れたのか?お前が死んだ私の身体を弄んだものだから、私はこの世に未練が
残ってしまったんだぁ…分かるかぁ?・・死んでもなお、どこへも行けない辛さが分かるかぁ?
天国はもちろん地獄へすら行けないのだ・・一人ぼっちで彷徨う寂しさが、お前に分かるかぁ?何も無い空虚な世界に、
ただ一人だけいる怖さが、分かるかぁ?それなのにお前は和実と抱き合ってやがる、なぜ、それを指咥えて見ていなくっ
ちゃならないんだ?…もうお互いのぬくもりすら感じられなくなった一人ぼっちの冷たい世界に、どうして私が閉じ込めら
れなくてはいけないんだ?もういやだぁ…だからお前も道連れにしてやるわ…二人なら淋しくないからなぁ…ふはははあ。』

裂けた口元から血の沫を飛ばしながら、妖しく笑った。
再び、恐怖が伸之を襲った。
「うわぁああああ…」
伸之は、鬼から離れようとしたが、ペニスを呑込まれたものだから、身動きすらできなかった。
鬼は伸之の喉を締め上げにかかった。

白く細い指が、伸之の首に食込んでいった。
甘美な誘惑は、地獄への誘いへと変わってしまった。
絶望は、再生への渇望を促がした…伸之はまさにその正念場に立たされたのだ。
「ああ、俺は嫌だぁ…死にたくない。もう母さんは死んだんだぁ…か、和実もうお前しかいない、
俺を、俺を助けてくれぇ…」
伸之は鬼の腕を掴み、食い込んだ指を離しにかかった。

『ムダだ、私はお前を連れて行くぞぉ…ふはははあ…』
物凄い力が、更に伸之の首に加えられた。

「くっそう…死にたくない、死にたくない…俺はいやだぁ。」
生への執着心が、信じられない程の力を伸之に与えた。
首に食い込んだ指を、まるで引き千切ったかのように引き離してしまった。
そして、そのまま体勢を上下ひっくり返しての攻防が始まった。
伸之の拳が、雨あられのように鬼の顔に降りかかった。
「この野郎、この野郎…ええい、くっそう…」
闇雲に殴りつけた後、とうとう鬼の首を締め上げていった。

『くううぅんん…く、苦しい…た、助けてくれぇ・・』
鬼が堪らず、音を上げた。
伸之の眼は赤く充血していた…凝視した視線には、もう迷いは無かった。
『あああん…た、助けてぇ・・苦しいよ伸之、て、手を離してぇ・・ねえ』
鬼は再び母親の顔に変わった。
「もう、騙されるもんか、母さんは死んだんだ。母さんは天国に行ったんだ。お前は鬼なんだ、母さんの魂は、
そこにはもう無いんだ。」
食い込む指に力がさらに増した。
『く、苦しい…ねえ、私よ、お願いだから、手を離して…もう堪忍して。』
美しい顔が苦悶で歪んだ。
「もう騙されねぇぞ、早く俺の前から失せろ!・・・失せるんだぁ!!」
そして最後の一撃を加えた。

『うぎゃぁあああああ…』
伸之が恋焦がれた、愁いのある美しい母の顔が醜く歪み、憎悪に塗れた表情には漆黒の闇が広がった。
伸之の目の前から鬼は忽然と消え失せたのだった。


伸之は、肩で息をしていた…精も根も果てた。
「か、和実、和実?…どこにいるんだ?もう終わったよ…出ておいで。」
静まり返った部屋の中を見渡した。
「ごめんな、もうお前だけだ。本当に本当だよ…もう、お前は母さんの代わりじゃないんだ。な?今こそ気付いたんだ。
これからは、ずっと俺の傍を離れないでくれよ。な?かずみぃ・・・どこにいるんだよ・・俺を一人にしないでくれぇ・・」

ふらつく伸之のうつろな眼が、部屋の周りを旋回していた。
しかし、その視線のどこにも和実はいなかった。


ただ、ベットの下から一本の腕が、力無く飛び出ていた。
指は何かを掴んでいたかのように折れ曲がっていて動いてはいなかった。
              
                                  (完)
                             

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。