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小説(転載) Wedding Anniversary 4/4

近親相姦小説
05 /23 2018
掲載サイトは消滅。ちょっとくどいかなと思わせるくらいが良いのかも。
最終話

「お兄ちゃん…」

夕食を食べ終わって、今日はさっさと寝ることにした俺は早々に
ベッドに潜りこんだ。しかし、慣れない時間に寝ようとしたため
全然眠れる気がしなかった。そんな時、清音が俺の部屋をきた。

「もう寝ちゃった?」

「…寝てないよ」

「あのね…」

清音は枕を抱えている。
言いたいことは察しがつく。

「おいで」

俺は場所を空けて、清音を誘った。

「うん」

清音はうれしそうに俺の隣に入ってくる。
清音の肩が俺の肩に触れた。
横を向くとすぐ近くに清音の顔がある。
清音はこちらを向いていた。
どちらからともなく唇を重ねる。

「ん…」

「結婚式の夜ってことは初夜か」

「…お兄ちゃんのエッチ」

「ゴメンゴメン」

「…でも、お兄ちゃんがしたいなら私は…良いよ…」

そういう清音の声はどんどん小さくなっていった。
そんな清音が愛しくて俺はもう一度唇を合わせる。
今度はさっきより長く…

「…お兄ちゃん」

清音が潤んだ瞳で見つめてくる。

「…いいんだな?」

「…うん」

俺はパジャマの上から清音の柔らかな膨らみに触れた。
俺が手を動かすごとに清音は敏感に反応する。

「はぁ…」

清音の口から吐息が漏れる。
俺は清音のパジャマのボタンを一つずつ外していった。
しだいに白い肌が露になっていく。
それとは対象的に清音の頬は紅くなっている。

「恥かしい…」

「きれいだよ」

指先で桜色の頂点に触れてみる。

「ぁ…」

柔らかな膨らみの中でこの部分だけが違う弾力を持っていた。
掌全体で胸を包むように触れ、ゆっくりを手を動かす。
俺はそのまま突起を口に含んだ。

「あ…」

舌先でゆっくり刺激する。

「…ぁあ…」

清音の手が俺の頭を撫でるように触る。
清音は無意識に手を動かしているようだ。
肌全体がうっすらと赤く染まってきた。

片手を伸ばして、下着の上から触る。
そこは下着の上からでもわかるほどじっとりと濡れていた。
そして、熱かった。

感じてくれてるのか…

俺は清音のパジャマのズボンに手をかけた。
潤んだ瞳で清音が見つめ、俺の手に自分の手を添えてくる。
ズボンと一緒に下着も脱がした。
清音は自分の顔を手で覆っている。

俺は清音の手をどかしてキスをした。

「清音…」

「お兄ちゃん…私だけ恥かしいよ…」

「わかった。俺も脱ぐよ」

俺はさっさと服を脱ぐ。
ん?

「そんなに見つめられると脱ぎにくいんだけど…」

「ゴ、ゴメン」

清音は慌てて顔を伏せた。

服を脱いだ俺は清音を抱きしめ、再びキスをした。
唇を合わせながら、清音の中心にそっと触れる。

「ひゃ…」

「痛かった?」

「ううん、ちょっと驚いただけ…」

縦筋に沿って何度か指を往復させ、清音の反応を見る。

「ん…ぁ…」

無意識に出してしまう声を一生懸命押さえている様に見えた。
清音の中から溢れ出す粘性の液が俺の指に絡みつく。
準備は整った…ように思える。

「清音…」

俺の声に反応した清音と目が合った。

「…いくよ」

こくり。
口には出さないもののしっかりと意志を示してくれる。

俺は自分の先端を仰向けに寝た清音の中心にあてがった。
くちゅりと水音がして、先が少しだけ中に入る。
そのまま少しずつ体重をかけていく。

「ぅく…」

声はほとんど出さないが、清音を初めての痛みが襲っているのだろう。
俺は強い抵抗感のためにそれ以上先に進めなくなっていた。
俺は清音を抱きしめた。

「もうちょっと力入れるよ…」

清音が俺を背に回される。
少しでも近づこうとするように腕に力が込められた。
俺が宣言通りに力を入れて先に進もうとする。
メリメリと音が聞こえてきそうな感じだった。

「…ぅああっ!…」

清音が今までにない大声を出したとき、強い抵抗感がなくなって
俺は一気に中に入っていった。
清音は俺の背中に爪を立てていた。
しかしそれは清音の痛みに比べれば全然大したことないことのように思える。

俺はつながったまま清音と場所を代え、俺が下になった。
清音が驚いたような表情を見せる。
どうやら俺の意図を掴みかねているようだ。

「俺は清音の痛みが少しでも和らぐまで動くつもりはない」

「お兄ちゃん…」

清音が体を密着させ、俺の胸に頬を寄せてくる。

「お兄ちゃん…心臓動くの早くない?」

「おまえが乗ってるからだよ」

「…?」

「この状況で普段通りの方が変だろ」

「そうだね…私達しちゃったんだね…」

「イヤ、今ならまだ……引き返せるわけないか…」

「この指輪くれた時点で引き返せないよ」

「やっぱりつけてたんだな」

「学校行くとき以外はずっとつけてるよ。私の一番大切なものだから…」

「清音…」

「お兄ちゃん…」

清音がそっと唇を重ねてきた。
俺達は何度も何度も互いの唇を求め、舌を絡めた。
やがて清音は甘えるように俺の首筋に唇を押し当てる。
そして、囁くように言った。

「お兄ちゃん…もう大丈夫だよ…」

俺はまた場所を入れ替わり、清音をベッドに横たえた。
そして、ゆっくりと腰を引く。

「はぁぁ…」

「痛いのか?」

痛くないわけないか…

「ちょっと…でも大丈夫」

「ホントに痛かったら言えよ。俺は清音が痛がるのは嫌だからな」

「大丈夫だよ」

俺は再び腰を動かし始めた。
清音は目を閉じて何かに耐えているかのようにも見える。
時々まぶたがピクッと脈打った。

しばらくして、清音の吐息の中に甘いものが混じり始めている。

「はぁ…ぁあ…んっ…」

しかしその頃には俺の限界が近かった。
清音の中は狭く、俺が達するに十分なほど俺を絞めつけて来る。

「清音…もう…」

俺は清音の中から抜こうとしたが、清音は足を絡みつけてそれを妨げた。

「中で…」

「清音…」

「お願い…」

「……わかったよ」

「ありがとう…」

「…責任は取るよ」

俺は清音を抱きしめ、体を密着させると、清音の一番奥で限界を向えた。
清音とキスをしながら、何度も何度も白濁を注ぎこんだ。

「…ぁ…はぁ……うれしい…」

「…うれしい?」

「うん…お兄ちゃんのこと好きだから…
 だから…いつまでも一緒に…」

「…ああ、そうしような」

「うん」

そして、俺は清音と今日何度目かのキスをした。

小説(転載) Wedding Anniversary 3/4

近親相姦小説
05 /23 2018
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第三話

「新婦がお父さまとご一緒に入場されます。ご参列のみなさまは、
 ご起立の上、入り口の方を向いてお迎えください」

牧師の声で教会内の人間が一斉に後部のドアに注目する。
そして、結婚行進曲が流れ………ない。

「ビデオではここで音楽を流しますんで、今は音楽なしでお願いします」

そういうことね…
今日はビデオ撮影の当日なわけだが…
俺はすでに疲れている…
ウエディングドレスってのは用意に時間かかるんだな…

やがて清音が父親役のおっさんと一緒にやって来る。
このおっさんがまたどこにでもいそうなおっさんはわけで、
監督曰く、「典型的な日本の父親像」らしい…
確かに平均的と言うか、特長がないと言うか…

「ご参列の皆様はご着席ください。聖書をお読みします。」

聖書ねぇ…

「たとえ我諸々の国人の言及び御使言を語る共とも
 愛無くば、鳴る鐘や響く云々………」

長い…
撮影でここまでする必要があるのだろうか。
あの監督の考えることはいまいち分からん…

「………どうかお二人は愛の帯で結ばれる幸せな家庭を
 築かれますように願っています」

終わったようだ…

「祈祷を捧げます。ご参列の皆様も目を閉じて、お祈りにお加わりください」

結婚式ってのはメンドくさいな…
そういえば、ちゃんと顔がわからないように撮影してくれてるのか?


「顔がわからないように映して欲しい?」

「ええ、お願いできませんか?」

「う~ん…駆け落ちかなんかか?」

「ええ!?」

「図星だったのか?」

「ええ、まあ…」

「ふ~ん」

「どうでしょうか?」

「あんたら…社長に選ばれたって言ってたな?」

「え、はい」

「じゃあ、しょうがないな。顔が分からないように映すよ」

「ありがとうございます。ところで、社長に選ばれたことは関係あるんでしょうか?」

「ああ、あいつはとは古くからの付き合いでな。一度決めたことは
 絶対に変えないやつなんだ。だから、他のヤツにするって事も出来ない」

「すいません…」

「まあ、PRビデオなんてイメージみたいなものだからな。大丈夫大丈夫」


「それでは、ただいまよりお二人に結婚の誓約を取り交わしていただきます。
 ご参列のみなさまも証人としてご起立ください」

「汝この女子を娶り、神の定めに従いて夫婦とならんとす。
 汝、その健やかなる時も、病める時も、これを愛し、これを敬い、
 これを慰め、これを助け、その命の限り、固く節操を守らんことを誓うか」

「誓います」

声は入れないから意味がない気がするんだが…
あの監督のリアル思考ってのもよく分からんな…

「汝この男子に嫁ぎ、神の定めに従いて夫婦とならんとす。
 汝、その健やかなる時も、病める時も、これを愛し、これを敬い、
 これを慰め、これを助け、その命の限り、固く節操を守らんことを誓うか」

「誓います」

清音…
真っ白なドレスがよく似合ってる…

「誓約の印として、お二人に指輪の交換をしていただきます」

指輪の交換…
もうすぐだ…
1回した事あるとはいえ、緊張する…
特にこんなに人がいる前で…
く~ドキドキしてきた…

「…神と会衆との前において夫婦たるの誓約となせり。
 故に我父と子と精霊の皆においてこの男女の夫婦たることを宣言す。
 それ神の合わせ賜いし者は人これを離すべからず。アーメン。
 ………それでは誓いのキスを」

俺は清音のヴェールを取った。
手が震える…
清音の頬がうっすらと赤くなっている。
化粧してこれなんだから清音もだいぶ恥かしがってるな…

そういえば、化粧してる顔も初めだ…
これもある意味初めての顔か…
近頃俺の知らない清音を見ることが多い。

清音の肩に手をかける。
清音の緊張が伝わってくるようだ。
顔を上げた清音と目があった。
清音はゆっくり目を閉じる。

これは本当の結婚式じゃないけれど、結婚できない俺達にとっては…

俺はそっと唇を合わせた。

2回目のキス…


その後、式は終わり、披露宴の撮影も滞りなく終わった。
外に出ると既に日は落ち、辺りは真っ暗になっていた。

「今日はコートなしでも大丈夫だね」

「ああ、今日は暖かいな」

「しばらく寒い日が続いてたけど…」


たわいもない話が続く。
俺達は家の近くの公園まで来ていた。

「ちょっとそこに寄っていかないか?」

「え…うん」

「小さい頃はよく来たよな」

「うん。お兄ちゃんたちが野球してるのを私はいつもここで見てた」

木でできたベンチ。これは昔からここにある。

「座ろうか」

「うん」

「撮影結構時間かかったな」

「こんなに暗くなるまでかかるとは思わなかったよ」

「そうだな」

「でもね。うれしかったよ。撮影とはいえ、お兄ちゃんと結婚できて。
 小さい頃からの夢だったから…」

その一言で俺はこれを渡す決心がついた。
ポケットの中で握っているこれを。

「清音…突然だけどこれを受け取ってくれ」

「え?」

俺は握っていたものを清音に手渡した。

「これは…指輪?」

「安物だけどな」

「でも…」

「これは証だよ」

「証?」

「ずっと清音のことを好きでい続ける証。清音がそれを俺に返すときは…」

「わかった…それじゃ、大事にするよ。絶対返さないからね」

清音は指輪を大事そうに両手で持って、微笑んだ。

「ああ、是非そうしてくれ」

「お兄ちゃん…これ、私の指にはめてくれないかな?」
 
「この指輪を?」

「うん、さっきの結婚式と同じ様に」

結婚式と同じ様に…
清音から指輪を受け取ると、俺は清音の左手を取り、薬指にはめた。

「ここでいいんだろ?」

「うん」

清音は満足そうに頷く。

ちなみに婚約指輪や結婚指輪が、左手の薬指にはめるものとされているのは
左手の薬指は”愛の血管”によって、心臓と結ばれていると古代から
信じられていたかららしい。
そんなことはどうでもいいが…

「あんまり人に見せるなよ」

「え~、どうして?」

「いろいろと面倒だろ?」

「他の指にはめてなら良いでしょ?」

「それは…」

「お兄ちゃん」

「ん?」

「…もしかして恥かしいの?」

「………」

ズバリ本心を見破られてしまった…

「そうなんでしょう?」

「ぐ…」

「うふふ、お兄ちゃんらしい」

「どういう意味だよ?」

「あんまり気にしないで。もう帰ろ」

「う~ん、いまいち納得いかないけど…帰るか」

「うん」

小説(転載) Wedding Anniversary 2/4

近親相姦小説
05 /23 2018
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第二話


「あ、お兄ちゃん、おはよう。今日は早いね」

俺が起きると清音はすでに台所で朝ご飯を作っていた。

「ああ、おはよう」

キスのこと考えてたらあんまり眠れなかったなんて言えないな…
俺はそのまま食卓の椅子に腰掛ける。
そこにはすでに焼き魚などいろいろ並んでいる。
後はみそ汁…は今清音が持ってきた。
で、今度はご飯をよそっている。
む、動きに無駄がない。
って俺はアホか…

「いただきます」

「いただきます」

「お兄ちゃんは今日何か予定あるの?」

「イヤ、全然いつも通りゴロゴロと」

清音は苦笑している。
大学生である俺はすでに休みなのだが、清音はまだ学校がある。
ということで目の前の清音は制服を来ている。
一部の人間が泣いて喜びそうシチュエーションだな。
制服姿の女子高生が朝ご飯作ってくれるなんて。
俺には日常の一風景でしかないのだが…

「何でそんなこと聞くんだ?」

「うん、別に意味はないけど」

ちょっとした間が気になってしまう。別に気にするようなことじゃないのに、
昨日はまでは気にもしなかったのに、それでも今は何かしゃべっていなければ
ならないような気がしてならない。

「今日は何時ごろ帰って来るんだ?」

「いつも通りだよ。そんなに遅くはならないと思う」

「………」

「………」

やっぱり意識してるんだよな…
俺も…清音も…
さっきからほとんど目を合わせないし。

「清音…」

「あ、もう学校行かないと」

清音はいつの間にか食べ終わっていた。
というより俺がぼーっとしてたのかも知れない。
清音が話を切り上げるために早く食べたという可能性もあるが…

「それじゃ、いってくるね」

なんて事を考えてる間に清音はさっさと準備を済ませている。
おいおい、これじゃまるで俺がとろいみたいじゃないか。

「ああ、いってらっしゃい」

「いってきま~す…あぅ」

どうやったら玄関のドアに頭ぶつけるんだ…

「い、いってきます」

清音は半泣きのまま出て行った。
なんか心配だな…

いつも心配している…
いつも心配してた…
俺達はいつも一緒だった。
小さい頃はそうでもなかったが、清音が中学上がった年、
うちの母親は海外を飛びまわっている親父のもとに行くといった。
それからはずっと二人で暮らしている。

俺には単に海外に行きたいだけとしか思えないが、それを言うと清音が

『お母さんはお父さんのことが心配なんだよ』

という事は分かっている。真実はいったいどうなのかわからない。
両親ともかなりとぼけた性格だからどこまで本気なのか俺にはさっぱりだ。

だから、俺達はお互いに助け合って暮らしている。
二人で暮らすようになった時点ですでにほぼ完璧に家事をこなす
清音にはずいぶん助けられた。というより、母親がいた時から清音が
家事のかなりの部分をこなしていた。

料理研究家という職業ながら、家ではほとんど料理をしているのを見たことがない。
夜帰ってくるのが遅いということもあって、俺の夕食はほとんどいつも
清音が作っていた。今思えば、これが母親の作戦だったのかも知れない…
もともと料理することが好きだった清音の料理の腕はどんどん上達していった。
そして、必要に迫られて掃除・洗濯もよくした。
俺もたまに手伝ったが、清音には比べるべくもない。

その当時、俺は学校帰りに夕食時間をはるかに過ぎる遅くまで寄り道したことが
あった。もう夕食は食えないだろうと思った俺は外で食べて帰った。
しかし、清音は待っていた。俺が帰ってくるまで食べずに…
そんな清音が愛しくて……
愛しくて…なんだ?
…何かが引っかかる。

とりあえず片付けでもするか…
洗い物は俺の仕事だ。二人で暮らしている以上、全面的に清音に
頼るわけにはいかない。これはいくつかある俺の仕事のうち一つだ。
と言っても、調理に使ったものは清音が洗っているので、そんなに
時間のかかるものではない。

さて、終わったが…
………することがない。
窓の方に目をやる。
良い天気だな。
こうやって寝転がってると眠たくなって…





俺は夢を見ている。
夢を見ているにも関わらず俺には不思議とそれが分かった。

清音が寝ている。
机に伏して…

これは過去の記憶…
あのときの…

「清音…」

「あ、お兄ちゃん…お帰り。今ご飯の準備するね」

「清音…」

「お、お兄ちゃん…」

俺は清音を抱きしめていた。

俺は自分が許せなかった。自分の勝手な思いこみで清音を待たせて…
それでも清音は何も言わずに、オレの飯の準備をしようと…
そんな清音が愛しくて…
俺は清音が好きだった。

でも、それは禁じられた気持ち。
だから、この気持ちは俺の中で眠らせる。
できるなら目覚めることのないように…





「…いちゃん、お兄ちゃん。こんなところで寝てると風邪引くよ」

「…そうか」

「え?」

清音は俺の側に正座している。
俺は上体を起こした。

「もしかしてずっと寝てたの?」

俺は清音を抱き寄せた。

「お、お兄ちゃん…」

突然こんなことしたんだから驚いて当然か。

「清音…俺は清音とキスしたい」

「え?え?」

肩に手を添えて、ゆっくりと唇が重ねる。

「ん…」

清音はちょっと抵抗を見せたものの、すぐに体の力を抜いてくれた。

「チョコの味がする」

清音は顔を真っ赤にして俯いた。

「か、帰りにちょっと…」

俺は再び清音を抱きしめる。

「あ…」

「俺…どうやら清音のことが好きみたいだ」

「お兄ちゃん…私もお兄ちゃんのこと好きだよ…」

「ホントか!?」

俺は清音の目を見た。

「…うん」

この前と同じ優しい微笑み…
この表情を見ると不思議と安心できる。
そして、俺は三度清音を抱きしめた。

小説(転載) Wedding Anniversary 1/4

近親相姦小説
05 /23 2018
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第一話

「お兄ちゃん、お兄ちゃん」

「ん?」

「ねえねえ」

「どうしたんだ?」

「あのね~八百屋さんがね」

「買い物行って来たのか?あ、今日の夕御飯なんだ?」

「えっとね、今日はとんかつと、ポテトサラダにしようかなぁって…
 ってそんな話じゃないのよ」

「じゃあ、なんの話だ?」

「え~っとね、あ、そうだ、これ」

清音が俺に紙を渡す。

「これは……ブライダルフェア?」

「うん、そう。将来の参考のために行っときなって」

「将来の為って…おまえまだ17だろ?」

「もう、17だよ。私結婚できる年なんだからね。
 そんな妹がお兄ちゃんのために毎日毎日家事してるんだよ。
 感謝してる?」

「もちろん感謝してるよ。いつもありがとう」

「う、うん、分かってるんならいいんだけどね」

「で、これどうするんだ?」

「どうするって?」

「誰かと行くのか?」

「私が?そんな人いないよ。私はお兄ちゃんの面倒見るので忙しいの」

「なんだ彼氏の一人もいないのか」

「悪かったわね…そういうお兄ちゃんはどうなの?」

「俺はいるわけないだろ」

「だよね。いつも帰ってくるの早いし。彼女がいるって感じじゃないもん」

「ほっとけ…じゃあ、どうするんだ、それ」

「う~ん……そうだ!お兄ちゃんと一緒に行くっていうのはどう?」

「誰が?」

「私が」

「誰と?」

「お兄ちゃんと」

「なぜ?」

「せっかく券があるんだからもったいないじゃない。それに何事も経験よ」

「なんだそりゃ…」

「ダメ?」

「まあ、いいけどな」

「それじゃ、今度の日曜日にね」

「ああ」

清音は嬉しそうに台所に消えていく。
何がそんなに嬉しいんだか…


日曜日―

「お兄ちゃ~ん、ブライダルブライダル」

「ん…あ?」

「約束忘れたの?ブライダルフェア行くんでしょ?」

「ああ…そうだったな」

「ほら、起きて準備」

「わかった、わかったからもうちょっと寝させてくれ…」

「全然分かってないじゃない。ほら、起きて~」

清音が俺の体を揺すってくる。
眠い…

「ぐ~」

「………」

「ぐ~……って何やってんだ!?」

「縛ってるの」

俺はいつの間にか布団もろともぐるぐる巻きにされていた。

「いわゆる簀巻きという状態だ」

「誰に言ってるの?」

「そんなことはどうでもいい。これからどうするつもりだ」

「濡れたティッシュを顔の上に置く♪」

「……殺す気?」

「起きないんだったらね☆」

「妙に嬉しそうじゃないか?」

「そんなことないよ♪」

「分かった。起きる」

「じゃあ、早く準備してね。私は朝御飯の準備するから」

清音はそのまま出ていこうとする。

「ちょっと待て」

「なに?」

「解いていけ…」

「あ…」


「朝っぱらから疲れるな」

「あ、お兄ちゃん。皿出して」

「ああ」

「はい、できたよ」

「じゃあ、食うか」

「うん」

「ところでブライダルフェアってなんなんだ?」

「え…」

「結婚に関係してるのは分かるけど、具体的にはどんなもんなんだ?」

「結婚式で出る料理とか、結婚式のプランの紹介じゃない?
 披露宴の紹介ビデオとか流れてたりして」

「ふ~ん」

「で、私達が行ったら是非そのビデオに出てくれとかスカウトされたりして」

「なんだそれ。そんなことあるわけ……」


「…あった」

「はい?」

「い、いえ、なんでもありません。どうぞ続けてください」

「それでですね。先ほどの言ったようにあなた方に是非
 今度作られるPRビデオに出ていただきたいと…」

清音に引っ張られてきたブライダルフェアの会場で、一通り見終わった俺達に
男が話しかけてきた。で、それが清音の朝話していたようなビデオに出てくれ
という誘いだったわけで…偶然とは恐ろしい…

そして、清音はというと手を胸の前に組み、目は輝いていた…
なんて分かりやすいヤツなんだ…

「ところで、なぜ俺達なんですか?」

俺は気になっていたことを聞いてみることにした。
まさかお似合いのカップルだと思ったとでも言うのか?

「社長がいうにはあなた達は理想のカップル像だと」

マジかよ…
ちなみにその社長とかいう人も清音の正面、俺と話している男の隣に座っている。
腕なんか組んで偉そうだな。

「俺達がですか?」

一応確認する。

「そうです」

ま、いきなり俺達じゃないって言われても困るけど…

「そうですか…」

ん~、どうするか…
清音の方を見てみるとさっきの姿勢のまま固まっている。
清音はどうみても出たそうだな…
ウエディングドレスを着てみたいのか?

「どうでしょうか?」

「…ちょっと二人で話がしたいんですが」

「あ、はい。それは構いませんよ。
 私達はしばらく席を外しますのでどうぞお二人で」

「はい」

二人が部屋から出ていくと、俺は清音に話しかけた。

「清音は出たいんだろ?」

「え?え?」

「おまえ話聞いてたのか?」

「あ、あんまり…」

「はぁ~」

俺は大げさにため息をついて見せる。

「清音はビデオに出たいんだろ?」

「う、うん、よくわかったね」

「おまえの様子を見てれば誰でもわかる…」

「え?」

「イヤ、なんでもない。う~ん、じゃあ、黙っておいた方が良いよな…」

「何を?」

「俺達が兄妹ってこと」

「あ、うん、そうだね」

「じゃあ、俺は今から田中信司、おまえは中田清音だ」

「な、何それ?」

「偽名だよ、偽名。たぶん契約書書くだろうからな。間違えるなよ?」

「うん、わかった」

清音はコクコク頷く。

ま、こんなもんだろう。
とりあえず話の終わった俺は部屋の中を見まわす。
結構高そうなものがあるな。
あの壷いくらぐらいするんだ?
そんなことを考えながら出されたコーヒーに口をつける。

15分ぐらいして二人は戻ってきた。

「どうです、お決まりになりましたか?」

「はい、出させていただきます」

「ありがとうございます。それではこの契約書にサインを」

「はい」


町が赤色に染まる頃、俺達は家に帰ってきた。
帰りに買い物に寄ったためすっかり遅くなってしまった。

「腹減ったな~」

「今、ご飯の用意するからね」

「早めで頼むぞ」

「うん」

「今日はすごいことになんだかなったな。
 朝話してた事が本当のことになるなんて」

「そうだね。でも、私は嬉しかったよ」

そう言いながらも清音は忙しく動き回っている。普段は結構とろかったりする
清音だが、家事、特に料理に関してはまるで別人のような動きをする。
しかも、料理の味もお世辞なしでうまい。そこらの店屋で食べるぐらいなら
清音の料理を食べていた方が良いと思うぐらいだ。

「ホントいつでも結婚できるな…」

「え?何?」

「なんでも、ない」

俺はテレビをつけた。
つまらない番組しかやってないな…
ふと、ある番組に目が止まる。
ドラマに一場面だろうか、ウエディングドレスを着た女性がバージンロードを
歩いていく。牧師の前まで行くと、誓いの言葉、指輪の交換、誓いのキス…
そこまで見て俺は気づいた。

「キス!?」

「何なに?どうしたの?」

俺の出した大声に反応して清音が台所から顔を覗かせる。

「な、な、なんでもない」

「変なお兄ちゃん」

清音は料理に戻っていく。

すっかり忘れてた…
結婚・披露宴ってことは…清音とキスするのか!?
あ、でも、撮影だからしないかも…
イヤ、撮影だからこそするか。
う~ん、まあ、あいさつ代わりにする国もあるし…
ってここは日本だ!そんな習慣はない。

清音の後姿を見つめる。
清音…
その時、清音がこちらを振り向いた。
心臓が大きくドクンと鳴ったような気がする。

「お兄ちゃん、ご飯できたから運ぶの手伝ってくれる?」

「あ、ああ」

なに動揺してるだ、俺は…

やがて、食卓には色とりどりの料理並べられる。味・見た目だけではなく、
栄養のバランスまで考えてあるそうだからすごいもんだ。

コロッケを一口食べる。
うん、うまい。市販品なんか目じゃないな。
今どきコロッケをジャガイモから作れる女子高生はなかなかいないだろう。

「お兄ちゃん、美味しい?」

清音が上目がちに聞いてくる。

「うん、うまいよ。さすが清音だな」

「えへへ」

清音は少し頬を赤らめて微笑んだ。

清音とキス…
俺はいつの間にか清音の唇を見つめていた。
桜色で柔らかそうな唇…触れてみたい…

「私の顔に何かついてる?」

「え?」

「ずっと私の顔見てなかった?」

「え、あ、いや、別にそんなことないよ」

思いっきり動揺してるじゃないか。俺は何を考えてるんだ…
どうしても意識してしまう…
でも、こうして改めて見ると清音って…
綺麗な顔してるよな。美人ってタイプじゃないけど、可愛い…
……今日の俺はおかしいな。
ん?そういえば、清音は気付いてるのか?

「なあ、清音」

「何?お兄ちゃん」

「あのさ…」

「うん」

「今日はなんかすごいことになっちゃったな」

「うん、そうだね。ブライダルフェアのことでしょ?」

「そうそう。俺達ビデオによることに出ることになっただろ」

「うん」

「おまえ結婚式ってどんなことするか分かってるか?」

「それぐらいわかってるよ」

「じゃあ、言ってみろ」

「牧師さんの前で誓いの言葉、指輪交換、それで…」

そこまで言った清音の顔がどんどん赤くなっていく。

「ど、どうしよう!?」

「どうしようって…」

「だって私とお兄ちゃんがキ、キ…」

「ちょっと落ちつけよ」

「お兄ちゃん、どうしてそんなに落ちついていられるの!?」

「おまえがあんまりにあわててるから、逆に落ちついてきた」

「そんなのずるいよ!」

「自分で何言ってるのか分かってるのか?」

「え?あ、ゴメン…」

「でも、ホントにどうするの…」

俺にはどうしても聞きたいことがあった。
どうしてこんなことを聞きたいのかは良く分からないが…
俺はもしかしたら…

「清音は俺とキスするのイヤか?」

「え…」

俺の真面目な様子に気付いた清音はすぐには答えられないようだ。
しばらくの間、二人の間に静かな時間が流れる。
答えられるわけないか…

「答えられないなら…」

「私は…」

「………」

「…お兄ちゃんだったらいいよ」

そう言ったとき清音の顔はとてもやさしい微笑みを浮かべていた。
ずっと一緒だった俺が初めてみる清音の表情だった。
相変わらず頬が赤いけど。

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。