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小説(転載) 『弱者の妖光』 第三部 12/12

官能小説
05 /28 2019
『弱者の妖光』 第三部 (12)



 熟女の美肉を曝した瑠美子のその姿を山田は、ただ呆然として見とれていた。

「おおっ… 何て美しい格好なんだ。 フラミンゴ…そうだ、まるでフラミン
ゴが片足で立ち尽くしているみたいだよ、それに…裾を捲られて真っ赤に染め
上げた下半身、胸まで持ち上げた片足のせいでぱっくり割れて見える瑠美子の
あそこと、全てが絶妙なバランスで調和され何て卑猥なんだ…」

 山田は、瑠美子を責めた今までの中で一番綺麗だと感心していた。その視線
を避けようと瑠美子は身体を捩るが、如何せん片足で支える身体は拘束された
状態で横へ前へとグラつくだけなのだ。

 暫くして瑠美子は、山田と智代がこれからどんな痴態を繰り返させるのか二
人が準備する機材を見て驚愕した。目の前に固定されたビデオカメラ、智代が
手にする太くて大きな張型、更にSM道具らしきものを次から次へとバックか
ら取り出す山田達の異常な光景に目が眩むのである。

 瑠美子が「誰にも話さないわ」と懇願するが、それを智代が信用するわけが
無い。嫌、信用したとしても智代が今のこの状況をやめるはずが無いだろう。

「さあ、準備が出来たわ。奥様、思う存分乱れて構いませんのよ、それが本当
の奥様なのですから、くすっ、それをしっかり記録させてもらうわ」

 智代はそう言うと、レンズの視線を瑠美子から一旦外しもう一度瑠美子へ向
けたのである。 ほら、視点は貴女にしっかり向けられているのよ…
まるでそう伝えているようであった。

 レンズに映る瑠美子が恥かしさの余り顔を伏せている。その瑠美子に智代は
習字の筆を手にすると、両方の乳房を撫で始めた。 柔らかい毛先が瑠美子の
さくらんぼの上を滑らかに滑っていく。 気持ちよくて官能的な刺激を感じず
にはいられない瑠美子。その証は開かされた割目が物語っていた。いつしかそ
の周囲を汗で輝かせ、幾つかの雫を降り注いでいる姿を曝しているからだ。
瑠美子の瞳から流れるのは悲しい涙なのか、それとも感じずにはいられず思わ
ず流した涙なのかそれは瑠美子本人にしかわからない。

 時間が経つに連れ瑠美子の身体にはローターとバイブが装着されていった。
瑠美子の膣には極太のバイブ、アナルにはアナル専用のバイブが落ちないよう
に紐で括られている。そして、陰核に当たる様にローターを取付、更に両方の
乳房にもローターが密着されているのだ。しかしこれで終わらせないのが智代
なのである。

「まだまだ感じる箇所はあるものよ」

 そう言って智代は、瑠美子の両方の耳たぶにもローターを取り付けたのであ
る。

「い、嫌よお! …許して、許して頂戴!! 山田さん! た、助けて!」

 電源を入れられていない器具を身体に着けた瑠美子が助けを求める。しかし
助けを呼ぶ相手の山田は既に下半身を膨らませて今か今かと電源を入れられる
のを心待ちしているのだ。

「奥様、貴女の心の奥に潜んでいる本当の留美子奥様を目覚めさせてあげます
わよ」

 半目で薄気味悪く微笑む智代。その表情に瑠美子は、氷のような汗を背中に
感じたに違いない。

 そしてついに、瑠美子の身体に電流が走るのである。耳のローターが低音の
振動を繰り返し、更に乳房と陰核のローターも小刻みに蠢いているのだ。

「…ぐっ………ぃ…あぁ………うぅぅ…はぁん………っ! …い、嫌ぁぁぁ」

 擽られる刺激に徐々に瑠美子の身体が波を打ち始めた。それを愉しむ智代は
バイブのスイッチに手を掛けた。 目と目が合う智代と瑠美子、智代は含み笑
いを見せると瑠美子は顔を引きつらせ驚愕した。

 レンズの中の留美子が女の悦びを身体全体で表現させている。痴態…貴婦人
瑠美子には似使わない言葉であるが、哀しい事に今の瑠美子はその言葉が似合っ
ているのだ。

 責める智代と喘ぐ瑠美子。二人の絶妙な関係に山田の入る隙間はなかった。




 毎週水曜日、唯一楽しい時間を過ごしていた瑠美子とのプレイ。だが、その
時間を山田は、智代に横取りされてしまったのである。何時の間にか瑠美子を
智代の元へ届けるのが山田の仕事になっていたのだ。

「あぐっ! …うぅ、ううんっ! はあぁ、と、智代さん! お願い、もっと
もっと突いて頂戴! 瑠美子を、瑠美子を気が狂う程犯して頂戴!!」

 目の前でペニスバンドを付けた智代に四つん這いの格好をさせられた瑠美子
が後から責められているのだ。瑠美子はいつしか智代の奴隷として従うように
なっていた。それが面白くないのは山田である。

「畜生!! 智代のクソ女! 瑠美子は俺のモノだったんだぞ、それを何だよ
いきなり横取りしやがって、しかも、しかもっ!! プレイの準備と後片付け
を俺にさせるなんて、これじゃ俺も智代の召使と一緒じゃないか! 畜生!!」

 そう激怒しながらも口答えができない山田は、仕方なく二人が交わるプレイ
を毎回見学するしかなかったのである。

 この頃の山田は、課長七瀬を責める事を躊躇っていた。 何故なら、智代に
七瀬との秘密を知られてしまうのを恐れていたからだ。七瀬まで智代に寝取ら
れる恐れがあるから、なるべく手出しを控えていた。しかし…

「クソっ、もう我慢も限界だ。 こうなれば課長の家に忍び込んで、またあの
熟した身体を官能させてもらうしかない! よし膳は急げだ、今から課長の家
に行ってみよう」

 瑠美子と智代が去った後、まだ二人の残り香が漂う倉庫で山田は限界の域を
超えてしまったのだ。そして迷う事無く七瀬の自宅へと向かうのであった。

「初心、忘るべからず…」

 何を勘違いしてそんなことわざを言葉にしたのかわからないが、山田として
は最初の出だしに戻るのだ、そう言いたかったに違いない。

──七瀬宅 夜八時

 以前から何度も忍び込んでいた七瀬の家であるが、久し振りに足を踏み入れ
る屋敷はどことなく初々しく思える。相変わらず施錠されない窓からクロゼッ
トの闇へ姿を隠す山田。

「懐かしい…何もかもが懐かしい」

 そう思う山田は、暗闇の中に腰を下し膝を立てると顔を伏せて七瀬の帰りを
待った。 

 どれくらいの時間が流れただろうか…

 闇の中、目を閉じた山田が今までの出来事を回想していた。そしてゆっくり
と目を開らいて闇の中を見回している。虚ろな視線の山田、その先に見えるの
は熟女の香りを漂わせた七瀬の部屋ではない。

「…あ、あれ? 僕は…何処にいるんだ…」

 薄汚い部屋、三方を剥き出しの冷たいコンクリートに覆われ、目の前は錆び
た鉄格子で遮断されている。 …そう、山田は牢屋の中で監禁されているのだ。

 七瀬の家に忍び込んだ日、偶然にもその姿を隣の住人に見られていた。
無論、七瀬が山田を庇う事はなく不法侵入で逮捕されたのである。

「楽しかった僕の一時が… あううっ、ううう…」

 情けない男の泣き声がコンクリートに響いていた。
 
 弱者は、やはり弱者…


- 完 -

小説(転載) 『弱者の妖光』 第三部 11/12

官能小説
05 /28 2019
『弱者の妖光』 第三部 (11)

【弱者の妖光】15

-裁かれる夫人-



 もう一人の弱者…

 廊下を歩いていた山田は、いきなり襟を掴まれて誰も居ない資料室へ連れ込
まれたのである。

「おい! 山田、あんた最近社長夫人とえらい仲がいいらしいな!!」
「い、いきなり何ですか?! く、苦しいから離してくださいよ」
「てめぇ、何、話をはぐらかしているんだよ!」
「く、く、苦しいって…離して下さいよ、智代さん…」

 山田の首を締めているのは、受付嬢の大塚智代26歳である。
智代は外見、おしとやかで美人、まるで瑠美子夫人を想像させる、しかしその
反面、腹の中はまるで山田と同質で腹黒い女なのである。

「あんた、私が何も知らないとでも思ってるの? あんたと夫人が怪しい関係
だってこと、知らないとでも思ってるの!」
「えええっ! ど、どうして智代さんがそれを知ってるの?!」

 智代が夫人との関係を知っている事に驚く山田。しかし、それ以上に智代の
驚いた顔に山田は騙されたと知った。し、しまった…山田は慌てて口を押えた
が遅かった。

「ま、まさか、私の勘が当たるとは… しかし、あの夫人と山田が…信じられ
ない…」
「あわわわ、だ、騙したな、知ってるなんて言って騙したな…」

 智代は、事の全てを山田に白状させたのである。だが、山田は媚薬の件だけ
は知られるのを避けて嘘をつくのであった。

「奥様の、体調がおかしくなって、それで、えぇと…服を脱ぎだしたんだ、そ
れで僕に迫ってきたから…仕方なく…今も、いろいろと…」
「ふうん、そう…今も、ね… ふふふっ、いい事を聞き出したわ」

 智代は半目で唇をつりあがらせてニヤついたのである。その顔を見た山田の
背中に悪寒が走るのであった。

 入社4年目の智代。彼女の耳にもリストラの話が届いていた。
受付嬢は三人。来春、もう一人新人を入社させるという。どう考えても年上の
彼女がはみだす格好になるのだ。
まずいわ…まだ収入も欲しいし、遊びたい。そう思う彼女は何かいい対策はな
いものか毎日考えていた。その矢先、偶然、夫人と山田を見掛けたのである。

「ま、まさか夫人と山田がこんな関係になっていたなんて、正直100%信じ
ていなかったわ… でも、これは使えるわね、ふふっ…ふふふっふふっ!」

 不気味な笑いを見せる智代であった。

──次の週の水曜日

 山田はいつものように瑠美子を助手席に乗せ、会社から数キロ離れた倉庫に
辿り着いた。山田が管理を任されている会社の第二倉庫、今はここが二人のプ
レイ部屋となっているのだ。瑠美子は、道中拒むものの身体は何時の間にか熱
く火照り、山田の責めを期待してしまうほどになっていた。

 黴臭い室内、山田は下半身のイチモツをズボンから取り出すとそれを瑠美子
に咥えさせていた。 着物姿の瑠美子が膝をついてそれにしゃぶり付いている。
髪をアップにした小奇麗な瑠美子が、突き出た男のモノを咥えて顔を前後に振っ
ているのだから堪らない。

「……んっ…… …くちゅ…うんっ… …んっ……ちゅぱ、ちゅぱ……」

 美人の熟女から洩れる卑猥な音が倉庫の中に流れている。あんなに抵抗をし
ていた瑠美子が手馴れたように男のモノを含み、時折、亀頭を舌先で舐め回し
てはまたそれを美味しそうに咥えて見せるのだ。

 毎回山田と二人だけのプレイに瑠美子は、警戒心も薄れていた。太くなった
山田のイチモツを必死に咥えてまるで娼婦のような姿を曝しているのである。
まさか、その後方の扉の隙間から智代が覗いているとも知らないで。




「あらあら、社長夫人ともあろう方がこんな隠れ家で社員を誑かしていていい
のかしら… 瑠美子奥様、くすっ」

 突然、後から声を掛けた智代に瑠美子は驚愕した。
 
「えっ?! はっ、ああっ?!! 嫌あああ! …ど、どうして智代さん貴女
が、こ、ここに… や、や、山田さん! これはどう言う事なの?!」

 狂乱する瑠美子は何がなにやら訳がわからなくなり、山田の顔と智代の顔を
交互に見比べ、口を両手で押えて悲鳴を上げた。

「ふふっ、何を驚いているのですか…驚きたいのはこちらの方だわ、正直、今
の今まで信じられなかったのよね、清楚な社長夫人がこんな男と交わるなんて」
「こ、こんな男って…ぼ、僕の事かよぉ…」
「でも、これで確信したわ、美味しそうにこいつのペニスを咥えている瑠美子
奥様は男好きで変態って事、が、ねぇ」
「あぁ…智代さん… ち、違うのよ… あの、でも誰にも、い、言わないで…」

 腕を組んで、瑠美子の姿を見下げるように見詰める智代。綺麗な顔立ちに筋
の通った鼻と顎、そんな智代だから余計高飛車に見えるのだ。

「言わないで? 当り前でしょ! …誰がこんな美味しい話を口外するもので
すか、それよりも奥様、私は貴女の方が心配よ。これからの事を誰かに相談で
もされたら大変だもの、ねぇ…だ・か・ら、今日は口封じをしなきゃ」
「口…? 智代さん、大丈夫よ私は誰にも、誰にも言いませんからだから何も
しないで…」
「おだまり!!」

 智代の甲高い声と同時に、真っ白い瑠美子の頬を平手で叩く鋭い音が倉庫内
に二発響いた。 これには山田も目を丸めて驚いた、社長夫人の顔を平気で手
を出す智代にである。

「おい山田! 奥様を宙吊りにしたら頼んでいた物を準備しな」
「は、はい… って、何で僕が?」
「ごたごた言わないでさっさとやるんだよ!」

 どうやら主導権は智代が握ったようだ。その智代の気迫に押された山田は仕
方なく瑠美子の腕を後で縛ると、衿を広げて胸を露にした姿の留美子の胸部に
縄を回し後で固定した。そして、天井から吊るされた縄と瑠美子の背中の縄を
結び、滑車のスイッチを押したのである。

 鈍い金属音が倉庫に響くと、ゆっくりと瑠美子の身体が持ち上がっていく。
白足袋を履いた瑠美子が爪先立ちなり、胸に括られた縄だけで体重を支えてい
る。明らかにその表情は苦痛に歪んでいるのだ。

「さてと…」

 次に智代が瑠美子に近づく。それと入れ代わりに山田は、車に置いてきた
バックを取りに向かった。

「奥様、とても素敵な姿ですわ、それにその苦しむ表情がとても堪らない…で
も安心して、直ぐに気持ち良くさせてあげるから」
「くっ、ぐっ、智代さん、お、お願い、下して頂戴。足が痛くてとても辛いの」
「ふふっ、奥様。これで辛いと言っていたら次の体勢はどうなるのかしら」

 含み笑いを見せる智代の手には、天井から吊るされたもう一本の縄が握られ
ていた。智代はその縄を瑠美子の左膝に結び付けると、天井から吊るされた片
方の縄を引き始めたのである。

「あっ?! い、嫌… と、智代さん! 止めて、止めなさい!!」

 智代が縄を引く毎に、縛られた瑠美子の太腿が横に持ち上がり、着物の裾か
ら瑠美子の透き通った太腿が露になっていくのだ、更に着物の裾が開いて瑠美
子の湿った花弁が顔を覗かせるのだから生きた心地がしないのである。苦痛と
恥かしさの表情を繰り返す熟女の何とも言えない妖麗な姿である。

 着物の裾で右足を隠しているのがせめてもの救いである…そう瑠美子は歯を
食いしばりながら思っていたに違いない。だが…

「奥様、素敵な太腿ですわ。せっかくですからこちらの右足も見せてもらって
よろしいかしら、くくっ」

 智代は瑠美子の気持ちを嘲笑うかのように微笑むと、着物の裾を掴み一気に
捲り上げた。 すると、悩ましい表情に化身した瑠美子が小さな嗚咽を吐いた。


(12)へつづく・・・

小説(転載) 『弱者の妖光』 第三部 10/12

官能小説
05 /28 2019
『弱者の妖光』 第三部 (10)



──五階

 靴屋の余韻を残した瑠美子。頬を赤く染めるだけでなく、下半身の疼きは止
む事もなく分泌液の糸を太腿に絡みつかせている。冷たい感触が襲う瑠美子を
連れ山田は下着売場へ向かったのである。

「あそこのオバハン! 超ムカツク!! 試着室に無理矢理押し入って見立て
るフリをして身体中を触りまくる超変態レズ女なのよ!」

 女子の社員達が、給湯室で話をしていたのを耳を傾けていた山田である。

「いらっしゃいませ…」

 数名の女性店員が挨拶をしている。その中から一人の女性が瑠美子に近づい
てきた。50近い中年太りで厚化粧の女、瑠美子と並ぶと瑠美子の美形と清楚
をより一層引き立たせてくれる程のおばさんである。すぐ女性社員達が噂して
いたオバハンだと山田はわかった。 さすがに下着売場には入れない山田。遠
くで二人の遣り取りを眺めるのである。
 
「瑠美子に試着するように指示してたが…くくっ、ノーパンを店員に見られて
どう言い訳するものか…ふふふふっ」

 山田の笑いなど聞こえない瑠美子は、下着を数着選ぶと店員と試着室へと移
動して行く…まさかこの店員がレズとも知らずに。

──試着室

「当店ではお客様により良い下着を選んで頂く為に………」

 長々と説明を続ける店員。瑠美子はこの店員から早く離れたい心境であった。
彼女の視線は何処となく異常で、舐め回すような目線を感じるのである。

「しかし…お客様の身体のラインはとても素敵ですね、お尻もまるでショーツ
を穿いていないようで… あら?」

 そう言いながら突然、店員が瑠美子の尻を撫でた。驚く二人、慌てて身体を
攀じる瑠美子と下着の感触を探す店員。

「や、止めて下さい、あの、試着をしますので、早く出て行って下さい…」
「待って、お客様は下着の感触が無いのですが…まさか穿いていないのでは」
「い、いいえ、そんな事は、ありません…あの、は、穿いてますわ…」
「それなら確認させて頂きますわよ…店の商品を汚されたら困りますからね」
「そんな、ああっ、本当に穿いていますって…ああっ、止めて頂戴…」

 広々とした試着室。店員は強引に瑠美子のスカートを捲り上げたのである。
瑠美子の太腿から陰毛が露になり再び驚く店員。

「あらまあ… 本当に穿いていないわ、この人…」
「ああ… 御免なさい、あの、いろいろあって…あの…許して下さい…あの…」
「…試着するの、しないの? しないのなら変態がいると言って店長を呼ぶわ
よ、どうするの」
「あああ、お願いですから誰も呼ばないで下さい、お願いですから…」
「そう、だったら大人しくすることね。ふふっ…」

 こんな綺麗な身体を見ると腹が立つわ! 何処の貴婦人かしらないけどノー
パンで買い物だなんて余程の変態ね…絶好のカモだわ…ふふふっ、変態、覚悟
しなさい… 中年太りの女性は、腹の中でそう叫んでいたのである。

 弱みを知られ抵抗できない瑠美子を、店員は衣服を脱がせていく、例え試着
室といえ他人に裸にされる恥かしさを押さえきれない瑠美子は下半身を熱く火
照らせてしまっていた…それが女性であっても。

「あらま、ブラもつけないとは余程裸での買い物がお好きなのね…」

 女性の呆れた言い方に、切ない気持ちが瑠美子を苦しめた。早くこの場を立
ち去りたい…それを叶えるには女性の言うと通りにするしかないのである。




 店員は、身体測定だと言て全裸の瑠美子の後から腕を差し伸べて柔らかい胸
を鷲掴みした。瑠美子の柔らかい掌とは違う、かさかさとした気味の悪い手が
瑠美子の胸を揉み始めたのである。

「ううんっ、ああ、や、止めて下さい…ああ…」
「思った以上に大きなサイズね、形も張り具合もなかなかのものよ…あら、貴
女の乳首、硬くなってるけど、どうしちゃったのかしら、ほら、こんなに!」
「ああっ!! ひいい…はあ、はあ…」

 店員は瑠美子の乳首を指で挟むと、思い切り摘んだのである。堪らない刺激
が瑠美子を襲い、思わず喘ぎ声を上げてしまったのだ。

「まあ、何て厭らしい声を出すのかしら…ここは試着室なのを忘れたの? 本
当に変態なのね…ひょっとして貴女、下の方も変態の証を流しているのではな
いでしょうね…」
「はっ! あぁ…そ、そこだけは、ああ、お許しください…」

 店員は片手で乳首を摘みながら、片手を瑠美子の尻に回して膣口の中へ中指
と薬指をねじ込んでいった。既に靴屋で濡らしている瑠美子の陰唇は、あっさ
りと店員の指を咥えたのである。

 年増の醜い女の指が、美人で透き通った瑠美子の体内で蠢いている。

「ううっ、うっ…あはん、ああ、あっあっ…あぁ、ゆ、許して…」
「あらあら、確認して正解ね。こんなに濡らしたまま試着されては堪ったもの
ではないわ、商品を汚されたら大変!」

 差し込んだ指を抜き取り、びっしょり濡らした指を確認した店員は、瑠美子
の服を全て剥ぎ取ったのである。 恐ろしさに、両腕を肩に回して素肌を覆う
瑠美子。だが、店員の次の言葉に更に驚きを隠せなくなるのだ。

「次は、私のスカートとパンツを脱がすのよ、ほら、何をグズグズしているの
よ…早く脱がしなさいよ!」

 何の意味があって?… そう思うのだが、意味も分からず瑠美子は、両手を
壁につけ尻を突き出している店員のスカーとに手をかけると、言われた通りス
カートと下着を取り除いていくのだ。すると、下着を下したそこには想像を絶
する程の汚い尻型が飛び込んできたのだから瑠美子は目が眩んだ。どす黒い肌
に無数の吹き出物やシミが噴出している、 更に今まで匂った事の無い異臭が
瑠美子を襲うのだから拒絶するのも無理は無い。

「何しているのよ?! さっさと舐めなさい、私が気持ち良くなるまで許さな
いからね! …ほら、どうしたのよ!」
「…あぁ…御免なさい、それだけは…堪忍させて…」
「何この女! 私を侮辱する気なの?! 少し自分が綺麗だからと言って私を
ナメるんじゃないわよ! ぐずぐずしてないでさっさとやるんだよ!!」

 凄い形相で中年の女が瑠美子を睨みつけた。その鬼のような目付きに恐ろし
さを感じた瑠美子はおそるおそる中年女性の尻の合間に顔を埋めるしかないの
である、そして… ついに醜い中年女性の割目に透き通った舌先を伸ばした。

「……やぁぁ…い、嫌ぁぁ……うっぷっ、ぷっ……ぐっ、ぐぇ……」

 舌先に伝わる苦い味覚と、そして生臭い嗅覚が瑠美子の脳を刺激して神経を
狂わせていくのだ。い、嫌ぁぁ… もがく留美子、しかし悲しい事に瑠美子の
身体は、昨日今日と山田に執拗な甚振りを繰り返された事にこの非常な状況の
中でも信じられないくらいに反応するのだ。勿論…官能という刺激にである。

 醜い割目から流れる汁を喉に通し始める瑠美子。更に、ピンクに染まった舌
先は縮れた毛で覆われた尻の穴へと移動していくのであった。

 瑠美子が試着室を出てきたのはそれから数分後であった。

「長い試着でしたね、何か問題でもあったのですか?」
「…い、いいえ…別に…」

 試着室で何が行われたか察しがつく山田はわざと意地悪く聞く。
思い出したくも無い瑠美子は、その問い掛けに先ほどの醜い熟女の割目が思い
浮かんでくるのか下唇を噛んで頭を振っているのだ。
 
「くくくっ、言わなくてもわかっているさ。その怯えた顔を見ればそこでどん
な行為が繰り返されたくらい俺でもわかるさ。 …しかし、愉快だ。会社では
課長を、そして一歩会社を出たら社長夫人を思う存分甚振る事ができる、こん
な素晴らしい生活を暮らせるなんて俺って幸せ者だ!いっししししっ…」

 そう腹の中で思う山田の笑い声がいつまでも続くのであった。


(11)へつづく・・・

小説(転載) 『弱者の妖光』 第三部 9/12

官能小説
05 /27 2019
『弱者の妖光』 第三部 (9)

【弱者の妖光】14

-罠に掛かる熟女-



 たった一晩の過ちが… そう思う瑠美子は己を責めた。
まさか山田に、陥れられたなどと思うこと無く…

 洗面所に移動させられ、口に朝食を詰め込まされた自分の顔を、大きな鏡に
映しだされた時の衝撃は、人生の中で一番の悲しみを味あわせられた瑠美子で
あった。
 誰もが認める瑠美子の美形、それを自慢する性格ではないが周囲の視線を浴
びる事で磨きをかけてきたのは事実である。その顔が… 余りにも無惨で残酷
な仕打であった。頬を膨らませ、口を大きく開けた情けない顔を瑠美子は涙で
濁らせたのである。

 そんな瑠美子を眺めながらのSEXは最高であった。肉棒を突上げる毎に、
醜い顔の瑠美子が喘いでみせる… 美形と醜さ、そのギャップがあるからこそ
責めることに意義がある。山田は腰を振りながら満喫するであった。

──数時間後

 山田と瑠美子は、車で移動していた。行き先は隣街にある大型店舗だ。
瑠美子は白いワイシャツの上着に、肌着は着けているもののノーブラである。
薄っすらと乳房の色と形がわかるので、助平な男なら気付くかもしれない。
膝上15センチのスカートはベージュ色で、尻にぴったり張り付いている。勿
論、下着など着けさせてもらえるはずない。触るだけで尻の感触を味わえそう
な尻型なのである。

「ど、どうしてこんな格好をしなければいけないの? 誰かに知れたらどうす
るのですか…」

 瑠美子は、車の中でさえも下着を着けていない姿を通り過ぎる車から見られ
ている感覚を憶え、震えていた。

「何を惚けているのだ、瑠美子は今朝変態だという証を証明したのだから当然
だよ」
「そ、そんな… でも、本当に今までこんな経験は無かったのよ…だから…」
「今更何を弁解しようと? 人を誘惑しておいて、忘れて欲しいなんてむしが
良すぎるよ… そらなら、この件は社長に報告させてもらいますよ」
「ああ、それはだけは止めて頂戴…誰にも、誰にも言わないで下さい、お願い
ですから…」
「ふふっ、言わないで欲しければ、誓いの言葉通りにする事だよ…瑠美子」
「うう…うぅぅ… どうして、こんな事になってしまったのかしら…うぅ」

 瑠美子は両手を顔に当てて涙を流した。山田はそんな瑠美子を見て、媚薬入
りの紅茶で乱されたことに瑠美子は全然気が付いていない事を悟った。

「本当に理解してもらえたか試してみないとね、まずは手始めに…スカートを
捲って太腿を露にしてみて欲しいな」
「えっ?! い、今何て…」
「スカートを捲って、太腿を露にするんだと、言いましたよ」
「ああぁ…山田さん、貴方って人は、異常者だわ…」

 俺が異常者? …確かにそうかもしれない、だが…お前の亭主の方が余程異
常者と言えるがね…けけけっ! さあて、ここは一つ脅しをみせないとな…
そう山田は腹の中で呟いていた。

「うるさい!! 誓いの言葉に俺を御主人様と呼ぶように言てただろ! 全然
わかっていないようだな、こうなれば今直ぐ、社長の出張先に連絡して全て言
いつけてやる!」
「あああ、ご、御免なさい…山…あぁ、ご、御主人…様、どうかお許し下さい」
「許して欲しければ言った通りにやってみせる事だよ…へへっ」
「はああ、どうして…どうしてこんな事をしなければいけないの…」

 目を閉じて顔を伏せた瑠美子、唇を噛締めるとスカートの裾を掴んだ両手で
捲り上げていくのである。熟した綺麗な太腿が曝されていく、更に山田は捲る
指示をだす、既に裾は付根まで捲られて、瑠美子の縮れた陰毛が所々から食み
出しているのであった。

 瑠美子は子宮にジンジンとした熱い刺激が襲うのを感じていた。それは車と
擦れ違う時や歩行者を見掛けた時に特に感じるのであった。太腿を擦り合わせ
ていないと何か獲たいのしれないモノがあそこから溢れてきそうで恐いのであ
る。それは、おしっこを我慢している感触にも似ていた。




 瑠美子が、こんな猥褻な格好をしたのは初めてであった。
山田の指示により、スカートを捲り恥かしい格好を曝した車内。生真面目な貴
婦人にとってその行為は衝撃的であり、知らない自分を生み出した瞬間でもあ
る。何故なら、嫌だと思っても下半身は小さな疼きを続け、恐怖心より官能の
方が勝り始めていたからだ。

 否定しようにも瑠美子の身体は変化していくのである。
 
──大型デパート店内

 二人は靴販売店を訪れていた。

「あそこの店長、凄い助平爺なのよ! 厭らしい目で見てるし、履き心地を試
した方がいいからって足置き台に無理矢理足を乗せて私のスカートの中を覗い
ていたのよ!!」

 女子の社員達が、以前話をしていたのを山田は聞いていたのだ。

小さな店舗内、そう目新しい商品が並んでいるわけでもなくどちらかと言えば
古臭い店内である。 40過ぎの厭らしい店長の顔を見た山田は、彼女らの話
が本当だと実感した。
前もって瑠美子にはスカートとお揃いのジャケットを羽織らせておいた。あく
までも今回は、瑠美子が見られているかも…という、興奮を煽らせるのが目的
なのである。
さすがの山田も、この美形の夫人を今は、露出狂として他の男達に曝すのは気
が進まないらしい。

「いらっしゃい…」

 眼鏡を掛けた細身の男の暗い挨拶が、彼の全てを醸し出している。
思ったとおり、店長の視線が瑠美子の後姿を追っていた。下着を穿かない尻型
がスカートの上からいやと言うほど目立っているから仕方が無い。 何故べー
ジュを穿かせたのか…その答えは瑠美子に視線をおくる店長が解答していた。

「おおっ、この奥さん…スカートと太腿が一色に染まって、まるで裸で歩いて
いるようだぜ…尻の形がそのまま浮かんでいて、本当にスカートを穿いているの
か疑ってしまうぜ…」
 
 山田の計算通り、店長は興奮を昂ぶらせていた。そうした中、山田は瑠美子
にヒールを三足選ばせたのである。
 
「店長、あの三足のうち、どれが似合うか見立ててもらえないかな」

 山田は、遠くから見ている店長の側に行き尋ねると、影から二人の遣り取り
を見ることにした。
 
 「ええ、ええとですね…どれが、いい、でしょう…」
 
 瑠美子の足元へ置かれた三足のヒール。そこへ店長が掛けてきて腰を下ろし
たのである。見上げるとすぐ留美子の太腿が目の前にあるのだ。つい太腿へ視
線を送らせる店長。瑠美子も、店長の厭らしい視線を感じていた。

「ああ…店長さん、そ、そんなに見ないで下さい…下着を着けていないのが知
られてしまいそう…はああ、恥かしいわ…」

 思わず裾を押さえる瑠美子は、店長のあるまじき視線に怒るわけでもなく、
ただ、疼く自分の身体の変化を責めるだけであった。

「履いてみて決めましょう、その方がよくわかりますから、ね…」

 思った通り、山田の姿が見えないのをいい事に腰掛と足置きを準備する店長
は、嫌な予感を感じる瑠美子を無理矢理椅子に座らせたのである。高さ30セ
ンチの腰掛、その前に足置きの台がある。 明らかに足を乗せるとスカートの
中が覗ける構造になっているのだ。

「さあさあ、足を乗せてみて下さい…」
 
 助平丸出しの店長はどさくさにまぎれて、瑠美子の足首から脹脛を触り熟女
の肌触りを官能しながら瑠美子の足を強引に台の上に乗せたのである。スカー
トが捲れた瑠美子の太腿、その中を覗き込む店長。黒々としたその空間をどう
思ったのか知らないが、明らかに驚きを隠せない表情をしていたのは間違いな
い。

 有り得ない…捲れたスカートを押えても覗き込もうとする店長、こんな靴屋
が存在する筈が無い…そう思う留美子、だが、それは実在したのである。


(10)へつづく・・・

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。