小説(転載) 弱者の妖光 8/10
官能小説
『弱者の妖光』 (8)
四
厚さ4センチの、間仕切壁。そこを一歩踏み出すと、明らかに七瀬の表情に
変化が表れた。目の焦点が合わず、半開きの口から熱い吐息が漏れているので
ある。
視界には、毎日社員が働いている空間。しかも、ほんの数時間前には、現実に
皆が働き、その余韻も少なからず残っていた。
その空間に、課長七瀬耀子は、照明の明りに照らされて、下着姿のまま四足歩
行を余儀なくされている。
非現実的…彼女に突きつけられた現実である。
「あぁ…山田くん、許して…許して下さい、あまりにも辛すぎるわ」
「…何言ってるんですか、まだニ、三歩進んだだけですよ。これ位の事で辛い
と言っていれば、皆からのお仕置きは我慢できませんよ」
「お、お仕置き? …あぁ、何をさせる気なの…」
甚振る女性が落胆する姿を眺め、それを目にする度に山田には活力の血が流
れるのである。
「さあ、着きましたよ。ここは女子社員の栗田さんの机ですね。まずは…嘘の
出張についてお仕置きしてもらいますよ。ええっと、栗田さんは顔の手入れが
好きだから…」
山田は、机の上にある小物を物色して、セロハンテープを取り出し、20セ
ンチ程切り取り、片方を七瀬の鼻につけると、鼻を押し潰すように片方を額へ
張り付けたのである。
筋の通った綺麗な七瀬の鼻が、まるで豚の鼻みたいに天を向いて、大きく鼻穴
を開かせてしまっているのだ。
「くっくっくっ…これがあの美形で評判の七瀬課長なのか? これじゃ、まる
で本当の豚だ! 牝豚そのものだよ!! 」
大笑いする山田は、テープを張られて不安にかられている七瀬に、顔一面写
る鏡を目の前に差し出してみせた。
「課長、鏡をしっかり見て下さい。これが七瀬耀子の本性ですよ、さあ、しっ
かり見るんだ!」
「えっ? …い、、嫌っー!!」
七瀬は、鏡に写る自分の顔を見て驚いた。鏡には、毎日化粧を施す綺麗な顔
ではなく、そこには豚鼻に加工され、前歯が出っ張り醜く、歪んだ顔が写って
いたのだ。
「課長の豚顔を見れば、栗田さんもきっと満足するでしょうね。毎日、課長の
美しい顔に嫉妬してたみたいですから…くっくっ」
「あぁ…お願い、お願いだからこれ以上醜くしないで…」
必死に懇願する七瀬であるが、山田は、それを冷たく無視すると、次の場所
へと、課長の…いや、牝豚七瀬の鎖を引張るのであった。
五
手錠を着けたままの移動は辛いものがあった。上手く、足と連携が取れずに
思わず転んでしまいそうにもなる。それに、最も辛いのは、脚を曲げる事を許
されず尻を突上げたまま歩かされている事であった。
それでも七瀬は、大きな尻を左右に振って歩くしかなかった。
山田は、その姿を後方から見て愉しんでいると、ある変化に気が付き確信する
ものをここで得たのである。
「おや…辛そうに歩いているのに、課長のあそこは何となく湿っているように
みえるぞ…SMの話しで聞いたが、Mは甚振る苦痛がよい刺激になり、膣口を
濡らせ感情を昂ぶらせるらしい…課長は、正真正銘のMなんだ…」
そう思った山田は、一人含み笑いを浮かべ、新たな甚振りを考えるのである
幾つかの机を回り、ある女性社員の机に辿り付いた。
「吉原さんは…メンソレータムを持っていたよな…結構、刺激が強くて思わず
目が覚めてしまうとか言ってたよな、おっ、これだ」
山田は、軟膏のメンソレータムと鋏を手にして、七瀬に近づいた。
鋏に恐がる七瀬を押さえつけると、ブラの紐を切ってしまったのだ。フロント
部と左右の肩に掛かる紐である。
ぱしっぱしっ! っと、お互いの紐が弾けて切れると、おわんのような胸がぶ
ら下って揺れているのであった。
七瀬は、恥かしさで隠したい心境であったが、それを山田が許す筈がなかった。
次に山田は、メンソレータムを大量に掬い取り、垂れ下がった七瀬の乳に塗
り回すと、更に、真中についている乳房にも塗りつけたのである。
時間が経つにつれ、七瀬の乳は冷たさを増し、まるで氷の中に胸をつけてい
るように冷えているのである。更に、時間が経つと、冷たさに伴いキリキリと
した痛さが、胸部を襲ってくるのであった。
「あぁ…い、痛い…」
「ふふっ、堪らない痛さが襲ってくるでしょ? これに、風を当てると更に刺
激が増しますよ。丁度、下敷きがあったのでこれで扇いであげましょう」
山田は、机の上に置いてある下敷きを手にすると、七瀬の胸を下側からパタ
パタと扇いだ。すると、七瀬は苦痛の表情を浮かべて、身体をクネクネと揺ら
し始めたのである。
風による刺激が、メンソレータムの働きを増し、ジンジンとした微妙な刺激を
広げるのであった。そして、風が止むと、今度は以前とは比べ物にならない痛
みが七瀬を襲うのである。
「ああっ、許して、お願い山田くん、許して頂戴」
必死に懇願する七瀬。だが、山田はその七瀬の表情をみて改めて、七瀬の異
常な性質を確認していた。その表情には、痛みによる許しではなく、明らかに
刺激に狂い、感じている淫楽に染まるのを恐れて、これ以上、淫乱に変化する
自分を食い止めたい願いが浮かんでいるのだ。
「その願いとは、これ以上時間が経つと、気が狂いそうなくらい感じてしまい
そうだからですか?」
「えっ!? ち、違うわ…冷たいだけ、凄く冷たいからよ…」
「ふんっ! 気持ち良い顔して、まだ嘘をつくのか? よーしみてろよ…」
山田は、素直にならない七瀬に、腹の中で憤慨した。そして、机の上の事務
用クリップを手に、七瀬に近づいたのである。
「そうか、冷たかったのか…それは気が付かなかったな。それじゃ、これを付
けたら熱くなると思いますよ」
「な、何をするの…」
山田は、クリップを七瀬の左右の乳房に取り付けた。
すると、七瀬の円形の乳房が、見事に潰され充血しているのである。
「嫌ああっ!! あっあっああっ!! 痛い! 痛い!!」
「くっくっ、どうです、冷たさが消えたでしょ? 痛みに慣れたらその内、熱
くなってきますよ。まっ、それも気持ちよく感じてくる為の通過点ですから我
慢して下さい」
四足で立たされ、髪を振り乱しながら身体を揺さぶり、クリップの激痛を味
わされている七瀬は、例え、正直になった所で、今の山田が許してくれる保証
など無い事を感じ取ると、必死に激痛と快楽に耐え忍ぶしかないのであった。
(9)へつづく・・・
四
厚さ4センチの、間仕切壁。そこを一歩踏み出すと、明らかに七瀬の表情に
変化が表れた。目の焦点が合わず、半開きの口から熱い吐息が漏れているので
ある。
視界には、毎日社員が働いている空間。しかも、ほんの数時間前には、現実に
皆が働き、その余韻も少なからず残っていた。
その空間に、課長七瀬耀子は、照明の明りに照らされて、下着姿のまま四足歩
行を余儀なくされている。
非現実的…彼女に突きつけられた現実である。
「あぁ…山田くん、許して…許して下さい、あまりにも辛すぎるわ」
「…何言ってるんですか、まだニ、三歩進んだだけですよ。これ位の事で辛い
と言っていれば、皆からのお仕置きは我慢できませんよ」
「お、お仕置き? …あぁ、何をさせる気なの…」
甚振る女性が落胆する姿を眺め、それを目にする度に山田には活力の血が流
れるのである。
「さあ、着きましたよ。ここは女子社員の栗田さんの机ですね。まずは…嘘の
出張についてお仕置きしてもらいますよ。ええっと、栗田さんは顔の手入れが
好きだから…」
山田は、机の上にある小物を物色して、セロハンテープを取り出し、20セ
ンチ程切り取り、片方を七瀬の鼻につけると、鼻を押し潰すように片方を額へ
張り付けたのである。
筋の通った綺麗な七瀬の鼻が、まるで豚の鼻みたいに天を向いて、大きく鼻穴
を開かせてしまっているのだ。
「くっくっくっ…これがあの美形で評判の七瀬課長なのか? これじゃ、まる
で本当の豚だ! 牝豚そのものだよ!! 」
大笑いする山田は、テープを張られて不安にかられている七瀬に、顔一面写
る鏡を目の前に差し出してみせた。
「課長、鏡をしっかり見て下さい。これが七瀬耀子の本性ですよ、さあ、しっ
かり見るんだ!」
「えっ? …い、、嫌っー!!」
七瀬は、鏡に写る自分の顔を見て驚いた。鏡には、毎日化粧を施す綺麗な顔
ではなく、そこには豚鼻に加工され、前歯が出っ張り醜く、歪んだ顔が写って
いたのだ。
「課長の豚顔を見れば、栗田さんもきっと満足するでしょうね。毎日、課長の
美しい顔に嫉妬してたみたいですから…くっくっ」
「あぁ…お願い、お願いだからこれ以上醜くしないで…」
必死に懇願する七瀬であるが、山田は、それを冷たく無視すると、次の場所
へと、課長の…いや、牝豚七瀬の鎖を引張るのであった。
五
手錠を着けたままの移動は辛いものがあった。上手く、足と連携が取れずに
思わず転んでしまいそうにもなる。それに、最も辛いのは、脚を曲げる事を許
されず尻を突上げたまま歩かされている事であった。
それでも七瀬は、大きな尻を左右に振って歩くしかなかった。
山田は、その姿を後方から見て愉しんでいると、ある変化に気が付き確信する
ものをここで得たのである。
「おや…辛そうに歩いているのに、課長のあそこは何となく湿っているように
みえるぞ…SMの話しで聞いたが、Mは甚振る苦痛がよい刺激になり、膣口を
濡らせ感情を昂ぶらせるらしい…課長は、正真正銘のMなんだ…」
そう思った山田は、一人含み笑いを浮かべ、新たな甚振りを考えるのである
幾つかの机を回り、ある女性社員の机に辿り付いた。
「吉原さんは…メンソレータムを持っていたよな…結構、刺激が強くて思わず
目が覚めてしまうとか言ってたよな、おっ、これだ」
山田は、軟膏のメンソレータムと鋏を手にして、七瀬に近づいた。
鋏に恐がる七瀬を押さえつけると、ブラの紐を切ってしまったのだ。フロント
部と左右の肩に掛かる紐である。
ぱしっぱしっ! っと、お互いの紐が弾けて切れると、おわんのような胸がぶ
ら下って揺れているのであった。
七瀬は、恥かしさで隠したい心境であったが、それを山田が許す筈がなかった。
次に山田は、メンソレータムを大量に掬い取り、垂れ下がった七瀬の乳に塗
り回すと、更に、真中についている乳房にも塗りつけたのである。
時間が経つにつれ、七瀬の乳は冷たさを増し、まるで氷の中に胸をつけてい
るように冷えているのである。更に、時間が経つと、冷たさに伴いキリキリと
した痛さが、胸部を襲ってくるのであった。
「あぁ…い、痛い…」
「ふふっ、堪らない痛さが襲ってくるでしょ? これに、風を当てると更に刺
激が増しますよ。丁度、下敷きがあったのでこれで扇いであげましょう」
山田は、机の上に置いてある下敷きを手にすると、七瀬の胸を下側からパタ
パタと扇いだ。すると、七瀬は苦痛の表情を浮かべて、身体をクネクネと揺ら
し始めたのである。
風による刺激が、メンソレータムの働きを増し、ジンジンとした微妙な刺激を
広げるのであった。そして、風が止むと、今度は以前とは比べ物にならない痛
みが七瀬を襲うのである。
「ああっ、許して、お願い山田くん、許して頂戴」
必死に懇願する七瀬。だが、山田はその七瀬の表情をみて改めて、七瀬の異
常な性質を確認していた。その表情には、痛みによる許しではなく、明らかに
刺激に狂い、感じている淫楽に染まるのを恐れて、これ以上、淫乱に変化する
自分を食い止めたい願いが浮かんでいるのだ。
「その願いとは、これ以上時間が経つと、気が狂いそうなくらい感じてしまい
そうだからですか?」
「えっ!? ち、違うわ…冷たいだけ、凄く冷たいからよ…」
「ふんっ! 気持ち良い顔して、まだ嘘をつくのか? よーしみてろよ…」
山田は、素直にならない七瀬に、腹の中で憤慨した。そして、机の上の事務
用クリップを手に、七瀬に近づいたのである。
「そうか、冷たかったのか…それは気が付かなかったな。それじゃ、これを付
けたら熱くなると思いますよ」
「な、何をするの…」
山田は、クリップを七瀬の左右の乳房に取り付けた。
すると、七瀬の円形の乳房が、見事に潰され充血しているのである。
「嫌ああっ!! あっあっああっ!! 痛い! 痛い!!」
「くっくっ、どうです、冷たさが消えたでしょ? 痛みに慣れたらその内、熱
くなってきますよ。まっ、それも気持ちよく感じてくる為の通過点ですから我
慢して下さい」
四足で立たされ、髪を振り乱しながら身体を揺さぶり、クリップの激痛を味
わされている七瀬は、例え、正直になった所で、今の山田が許してくれる保証
など無い事を感じ取ると、必死に激痛と快楽に耐え忍ぶしかないのであった。
(9)へつづく・・・