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小説(転載) 盆休み1/6

官能小説
06 /17 2018
掲載サイトは消滅。前に「第1話目しか保存していないものもあった。」として作品を紹介していなかたが、その後探しだしたら見つかったものが数作品出てきた。話の展開がうまく出来ていて感心するばかりである。
盆休み

 容赦なく照りつける夏の太陽に熱せられた黒いアスファルトは、透明な空気をゆらゆらと動かしている。けたたましく鳴き続ける蝉の声の中、一台の軽トラックが家の敷地内に入ってきた。
 
「あっつー。」
会社の盆休みに手伝わされた畑仕事で、汗だくになった圭介は、かぶっていた帽子で自分を扇ぎながら軽トラックから降りた。白いTシャツのそでを肩までたくし上げ、ジーパンのすそもひざの下あたりまであげている。
 圭介は玄関脇の水道で、汚れた手や足をジャブジャブ洗い、最後に顔を洗うと、首にかけていたタオルで拭きながら、家の中に入っていった。
 
 祖父の代で建てられたその家は、大きな日本家屋で、ひんやりとした空気が圭介の体を包む。
「あー、疲れたー。」
大きな声で言いながら、居間の前の縁側を通りかかったとき、愛子の後ろ姿が見えた。
「なんだよ。お前、帰ってたのかあ?」
圭介はいきなり愛子の首を後ろから羽交い締めにした。
「う、うわあ。」
愛子は驚いて圭介の腕を振り払うと、喉元をさすりながら、圭介の方に振り向いた。
「やめろ、バカ兄貴。お客さんいるんだよ。」
そう言われて、圭介は初めて愛子の斜め前の女性に気が付いた。ふすまの影で見えなかったのだ。
 
「あっ、失礼…しました。」
客がいたことに慌て、圭介はその女性に向かって頭を下げた。女性は静かに微笑みながら、おじゃましてます、と挨拶する。
「友達?」
愛子に尋ねると、愛子は紫織を圭介に紹介した。大阪の大学に通う愛子は、夏休み中に一週間だけ、友人の紫織を連れて家に戻ってきたのだ。
 
「うわあ、汗くさい。」
愛子は汗だくの圭介に、紫織に失礼だから早く着替えてきてよ、と叫んだ。圭介は背中を押され、言われるまま、居間から出ていった。
「ごめんねー、バカ兄貴で。」
居間からは、紫織に謝る愛子の声が聞こえた。
「仲がいいんだね。」
紫織の声もする。
 
 圭介は新しいTシャツとジーパンに着替え、台所へ行った。冷蔵庫から冷えた缶ビールを取り出し、栓を開けたとき、愛子が居間のふすまから顔をだし、圭介を呼んでいる。
 圭介が居間に行くと、愛子は圭介が昼間からビールを飲んでいることに呆れながら、
「とにかく、座って。」
と圭介のすねをたたいた。
「お兄ちゃんの会社って、いつまで休み?」
「17日の日曜日までだよ。」
圭介の返事を聞くと、愛子がニヤリと笑う。圭介は嫌な予感がした。
「あのね、私たち16日までいるんだよ。それでね…。」
圭介の予感は的中した。
「紫織を連れて、この辺まわりたいんだけどお…。運転手がいるんだなあ。」
にっこりと微笑む愛子の顔を見て、圭介はその場を逃げようとしたが、愛子につかまった。
「友達と麻雀の約束が…。」
圭介の抵抗は、愛子の笑みの前に破れ、圭介の盆休みは、畑仕事と愛子たちのお守りで消え去ることとなった。
 
 
「本当にいいの?」
その夜、近所の温泉施設の湯船につかりながら、紫織が愛子に尋ねた。
「ん、何が?」
愛子が振り向く。
「お兄さんのこと。せっかくの休みなのに…。なんか悪い気がして。」
「平気、平気。どうせ、ごろごろしてるだけなんだから。」
愛子はそう言って笑う。
「でも、ちょっとびっくりしちゃった。抱きついていたから。」
紫織は、圭介が愛子を羽交い締めしていた様子を思い出した。
「ああ、あれね。うーん、昔はしょっちゅうケンカしてたんだけど、兄貴が大学行ってからは、ケンカしなくなって…。」
愛子は、圭介が自分にちょっかいをかけてくることは普通だと思っていた。と言っても、頭をたたかれたり、軽く跳び蹴りなどもしてくるから、むかつくときもある。紫織は、妹しかいないので、兄と妹の関係が不思議なようだ。
「愛子のお兄さんって、かっこいいね。びっくりしちゃった。」
ぽつりとつぶやく紫織の言葉に、趣味が悪い、と愛子は笑った。
 
 お風呂から上がり、ロビーに行くと、圭介がたばこを吸いながら待っていた。運転手として二人を送ってきたついでに自分もお風呂に入ったようだ。
「紫織がねえ、兄貴のこと、かっこいいって。」
「ちょっ……愛子ぉっ。」
帰りの車の中で、圭介に愛子が言うと、紫織は慌てて愛子の口を押さえようとする。ルームミラーで二人の様子を見ながら、圭介は笑った。
「うれしいねー。紫織ちゃん、俺と付き合うか?」
圭介の冗談に、紫織は真っ赤になっている。愛子はうつむく紫織の顔を見て、にやにやと笑った。

小説(転載) セックスマスター3/3

官能小説
06 /17 2018
 男たちに休む暇はない。女は次に大きな保護材をとりだした。透明のシートには無数のぷちぷちが付いている。
「さあ、次はこれだよっ。」
男たちは、期待して女の言葉を待った。
「お前の利き腕はどっちだい?」
宇津井健を指さし、女は尋ねる。
「み、右です。」
女は大きくうなずくと、宇津井健の右腕を持ち上げ、中指を突き出させた。女は宇津井健の手の甲をしっかりと握り、保護材のぷちぷちの一つに指をあてさせると、くるくるっとまわさせ、一気に押した。
ぷっちん
小さな玉は、心地よい音を立ててつぶれた。
「今のをちゃんと見たね?」
「これはおんなのクリトリスさ。ここを責めなきゃ、女はマタを開かないよっ。」
男たちは、我先にと机に群がり、中指を突き立てた。
ぷちっ、ぷちっ、ぷっちん、ぷっちん、ぷちっ、ぷっちん、ぷっちん、ぷちっ、ぷちっ ぷちっ、ぷっちん、ぷちっ、ぷっちん、ぷちっ、ぷちっ、ぷっちん、ぷっちん、ぷちっ、ぷっちん、ぷっちん、ぷちっ、ぷちっ ぷちっ、ぷっちん、ぷちっ、ぷっちん、ぷちっ、ぷちっ、ぷっちん、ぷっちん、ぷちっ、ぷっちん、ぷっちん、ぷちっ、ぷちっ ぷちっ、ぷっちん、ぷちっ、ぷっちん、ぷちっ、ぷちっ、ぷっちん、ぷっちん、ぷちっ、ぷっちん、ぷっちん、ぷちっ、ぷちっ ぷちっ、ぷっちん、ぷちっ、ぷっちん……
はじけるような音が乱れ鳴る。
 男たちはとうとう、すべての玉をつぶし終えた。男たちの胸にさわやかな達成感がみなぎる。
「よし、それでいいっ。」
女は男たちを褒め称えた。
 

 女が次に取りだしてきたものは、輪ゴムと洗濯ばさみ、そして糸こんにゃくだった。
 女は、男たちを立たせると、強引にズボンとパンツをおろした。
ぺろんっ
男たちのイチモツが飛び出る。女は男たちを二人一組で向かい合わせに立たせると、慣れた手つきで、それぞれのイチモツに輪ゴムをはめ、洗濯ばさみで糸こんを止めていく。
 向かいあわせの男たちは、糸こんによってつながれた。
「さあ、準備はできたよっ。お前たち、お互いに引っ張りあいな。」
男たちは女の顔を振り返る。
「なんだい?意味がわからないのかい?」
ビシッ
「ここまで来といて、だらしのないヤロウだねっ。まさか前戯だけで、お腹いっぱいなんて言うんじゃないだろっ?お前たちの目的はっ?」
「射精ですっ。」
慌てて男たちは叫ぶ。
「そうだ。そのためには、出し入れしなくちゃいけないだろうがっ。」
女はイライラしながら怒鳴った。
「でも、ただ出し入れするだけで、女が満足するって思うんじゃないよっ。」
ビシッ
「相手の呼吸とぴったり合った腰使い、これができなきゃ、ただのオナニーだよっ。」
男たちは、向かいの男のマスクのから見える目を見つめながら、ゆっくりと引っ張り合い出した。


ぱちん


洗濯ばさみから糸こんが外れる。
ビシッ
「やりなおしっ。」
ふん、ふん、鼻息を鳴らしながら、男たちは腰を前後し続けた。最初は緩んだり張られたりしていた糸コンが、直線を保ちながら、男たちをつなぎ始めていた。
ビシッ
「やめっ。」
女はゆっくりと男たちの見回しながら言った。
「よくやったね、お前たち。だいぶセックスマスターに近づいたじゃないかっ。」
男たちは互いに目を合わせる。表情はマスクで見えないが、目はあきらかにうれしそうに笑っている。男たちはパンツとズボンをあげて、イスに腰掛けた。
「今日の講義はここまでだよっ。次は来週金曜日だ。しっかり復習してきなっ。」
男たちは順番に部屋を出て、マスクをはずした。
 宇津井健こと中年の男は、汗だくの頭をなでた。ビルの外に出ると、さわやかな風が男の顔にあたった。
男はビルの方へ振り返ると、三階の窓を見つめた。
「よしっ。」
手には会員書が握りしめられていた。
 

~終わり~

小説(転載) セックスマスター2/3

官能小説
06 /17 2018
「さあ、始めようかね。」
赤い女はそういうと奥の扉から一体のはだかのマネキン人形をひきづってきた。
「まずは初歩の初歩だ。全員ができて当たり前だよ。」
女はマネキンを四人の中央においた。
「さあ、ひとりずつ、これを本物だと思って抱きついてみな。」
最初にマッスルが立ち上がった。マッスルはマネキンの正面 からゆっくりと抱きしめた。

ビシッ、女の鞭が鳴る。
「なんだい?その抱きつき方は?あんたのは単なるだっこちゃん人形だよ。」
次に色黒が立ちあがった。色黒はマネキンの後ろから羽交い締めにした。
ビシッ
「豚でもつかまえようってのかい?」
「つぎっ!」
パトロンがおそるおそる立ちあがる。まだ考えがまとまっていないようだ。
ビシッ
「女が逃げちまうよっ。次、お前だよ。」
宇津井健は、立ちあがるやいなや、ウオッとうなりマネキンに抱きついた。マネキンがぐらりと動く。
 四人は一斉に女を見た。女の鞭が鳴らない。
「ふうーん、悪くないねえ。でもまだまだだよ。こんな程度じゃ、女心はぐらりともきやしない。」
「女ってのはねえ、男の押しに弱いもんなんだよう。」
女は急に声色を変えて、ほうっとため息をついた。
ビシッ
「このマネキンの首がとぶぐらい、思いっきり抱きつくのさ。」
男たちは、順番にマネキンに抱きついていった。
ビシッ
「まだまだっ!」
女の激がとぶ。
ドカッ、ビシッ。ドンッ、ビシッ。………
「よし、だいぶ上達したじゃないか。」
肩で息をする男たちに向かって、女は叫んだ。
「じゃあ、次の課題に行ってみようじゃないか。」
 マネキンは4人の男たちのタックルを受け、無惨にもぼろぼろになっていた。
 

 赤い女は、奥の部屋に戻ると、スーパーの袋を提げて戻ってきた。
 女が袋をひっくり返すと、ごとっごとっと音を立てながら、カップのプリンが山のように出てきた。
「プリンですか?」
色黒が女に尋ねると、女は男たちの方を振り返り、
「そう、プリンさ。もう、分かっているだろ?」
「プリンと言えば?!」
女が大声で叫ぶ。男たちは何も言わない。
ビシッ。
「なんだい、なんだい。このふにゃふにゃヤロウども。プリンと言えば、おっぱいに決まっているじゃないかっ。」
男たちは、おおっ、と感心する。
女は男たちの前に一枚ずつ皿を並べると、プリンを皿に出していった。
「さあ、お前たち、そのプリンをそのまま口にお入れっ。ただし、噛んだり飲んだりしたら承知しないよっ。」
男たちは、黒いマスクを鼻までめくり、ぷるぷるとふるえるぷりんを口のなかにほおばった。
「上のカラメルは、女の乳首さっ。乳首を征する者は、あそこも征す。そうだろっ?」
「んがあ。」
男たちは、口からはみだしたプリンを落とさないように上を向き、女の言葉にうなずく。
「さあ、舌づかいの練習と行こうじゃないか。」
ビシッ
「お前たち、カラメルだけを舌で吸い取りなっ!プリン本体まで飲むんじゃないよ!」
男たちは、喉仏を激しく上下に動かしながら、もがいている。
ゴクッ…、パトロンがプリンの半分を飲み込んでしまった。
ビシッ
「何をやってるんだ、何を!もう一回おやりっ。」
パトロンはおどおどと女の目を見ながら、次のプリンを皿にだした。
「んご…、んごご…」
ビシッ
男たちの誰かが失敗するたび、女の鞭が鳴る。
 山のように積まれたはずのプリンが減っていくと、男たちはさらに必至にもがきだした。

用意されたプリンが無くなる前には、四人の男たちはなんとかこの乳首しゃぶりの訓練に合格したが、男たちのあごは、これ以上ないというほどガクガクし、胃袋はプリンで満たされていた。

小説(転載) セックスマスター1/3

官能小説
06 /17 2018
掲載サイトは消滅。前に「第1話目しか保存していないものもあった。」として作品を紹介していなかたが、その後探しだしたら見つかったものが数作品出てきた。話の展開がうまく出来ていて感心するばかりである。
セックスマスター

 小さなビルの前に一人のスーツ姿の中年が立っていた。手にはチラシを握りしめ、ビルの三階を見つめている。
 やがて意を決したようにビルの中へ男は入っていった。
「チン」
エレベータのドアが開いた。目の前の壁には「受け付けこちら←」の張り紙がある。男は矢印の方向に早足で進んでいった。通 路の奥にはラブホテルのフロントのように相手の顔が見えないついたてがあり、小さな窓があった。


「あの…。」
男はおそるおそる手に握っていたチラシを小さな窓に差し込んだ。
「これを見たのですが、入会できるでしょうか。」
ついたてのおくから、中年女性の声が聞こえる。
「ああ、セックス養成講座の受講だね。今から始まるところだよ。」
男は言われるまま、財布から三万円を取り出し、厚紙で作られた会員書と黒いマスクを渡された。
 

 男はマスクをかぶり、隣の扉の中へ入っていった。部屋の中には三人、折り畳みイスにすわっている。

 上下のジャージを着た男、工事現場の作業着を着た男、グレイのスーツを着た男の三人である。みな同じマスクをかぶり、新参者の方を振り返った。
 新参者の男は、空いているイスに腰掛けた。
「ガチャ」
部屋の奥のドアが開き、赤いスーツを着た女が入ってきた。女もまた黒いマスクをしている。女はケツのような巨大なおっぱいをゆっさゆっさと揺らしながら、男たちの前に立った。ケツのようなおっぱいだと新参者は思ったが、その女の尻はそのおっぱいに比例するかのように、巨大で、赤いスーツが今にもはちきれんばかりにつっぱっていた。
「んー、それじゃあ、始めるよ。」
女は中年のようだ。でかい声で話し始めた。
「受付で渡した会員書にあんたたちのここでの名前が書かれてあるから、さっさと覚えちまいな。」
威圧的なしゃべり方で女は話し続けた。
「いいかい?ここは、セックスのへたくそな男たちを救う場所さ。ここで学んだテクニックを嫁でも風俗嬢でも誰でもいいから、試してみな。相手はあんたたちから離れられなくなるんだ。」
イスに座っている男たちからうめき声が聞こえる。
「はい、あんた。」
赤い女はジャージ男を指さした。
「あんたの名前は?」
ジャージ男が答える。
「田な…」
ビシッ、赤い女は持っていた鞭でジャージ男の足元の床をたたいた。
「誰が、あんたの本名を聞いた?あん?私が聞いているのは、会員書に書かれた名前だよ。」
ジャージ男は慌てて会員書を見た。
「“マッスル”です。」
よろしい、と女はうなずき、今度は作業着男を指さした。
「あんたの名前は?」
「い、“色黒”です。」
女は大きくうなずき、グレイのスーツ男に同じ質問をした。
「“パトロン”です。」
新参者の番がやってきた。
「う、“宇津井健”です。」
女は満足そうにうなずき、ビシッと鞭を鳴らした。
「忘れるんじゃないよ。」
 かくして、マッスル、色黒、パトロン、宇津井健の四名は、この赤い女のセックス養成講座を受けることになった。

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。