小説(転載) 画紙相姦 2/2
近親相姦小説
画紙相姦(後編)
「裸のマヤ」という有名な裸婦画がある。
実はこの絵にはペアで「着衣のマヤ」という絵が存在する。
同じポーズでマヤのベッドに横たわる、着衣とヌードを描いたものだ。
孝則が千恵子を毎夜デッサンした際、まず頭に浮かんだのがこの絵のことだった。
だから同じポーズで、母のモデル写真からデッサンを起こし、そして隣のページに
母のヌードを複写?していったのだ。
今、まさに母千恵子は孝則のマヤだった。
股間にたまった白き妄執を、体外に放出しさっぱりした孝則は、芸術家の視線で
リビングのソファに腰掛けた、千恵子の裸身をまじまじと見つめるのだった。
「嗚呼、オナニーしてきたんだわ。目でわかる。熱くなっていない。いや!!!
母さんをそんな冷静に見ちゃいやよ!」
千恵子は内心でそうつぶやき、孝則と視線をからませる。
孝則はいい、だが千恵子の肉体の火照りは、燃え盛ったままなのだ。
画学生孝則の脳裏に、様々な巨匠たちの裸体画が思い浮かぶ。
ミステリーに密室、画家に裸婦、生涯必ず一度は扱うモチーフというものはある。
孝則にとって裸婦画は最初ではない、だが最高のモデルを今目の前にしている。
立ち上がり、再び三面鏡の中央に向かおうとする母に、ソファに寝そべるよう言う。
裸のマヤ、横たわるヴィーナス等の、寝台の裸婦をテーマに選ぶことにしたのだ。
ならば千恵子の寝室で書けばいいのだが、部屋の中がどうも日本的すぎる。
このリビングのソファーのほうがまだ、中世の巨匠たちに近い。
とはいえヨーロッパの美術館に展示するわけではないのだが、それが彼なりのこだわ
りなのだった。
「母さん寝そべってそうそう、背中に丸クッション、そう背中をのけぞらせるかんじ」
「左手は頭の後ろ、右手は…お…おっぱいの下側にそっと置く、うんうん」
「右足は………み…右足は床に投げ出して!!!」
最後の言葉には若干の勇気が必要だった。
言われた千恵子も戸惑った。
だが千恵子は従った。ために千恵子の両足は大きく開かれた格好になった。
たとえるならマリリン・モンローの、もっとも有名なヌードグラビアの、開脚版とい
ったところである。
既に秘陰はしっかり孝則にとらえられていた。
だがもともとそのつもりなのだ。
「最高の構図だ!!!」
「ああん、ちょっと恥ずかしいわ」
「何言ってるのさ。こんな素晴らしいヌード、ちっとも恥ずかしがることなんかない
よ。アートなんだから」
孝則の言葉には余裕があった。いい気なものだと千恵子は思う。
少年の芸術家目線では感じられない。いぎたない妄執こそが千恵子を燃えさせるのだ。
「ねえ孝則、母さん綺麗? セクシーかな?」
「決まってるじゃないか!」
「若い女の子には負けるわよね」
「全然! 母さんのほうが魅力的さ!!!」
その賞賛の言葉に陶然とする。
「母さんの全てを描いてね、何もかも孝則にだったら見せてあげられるのよ」
「見てるよ、今」孝則はほがらかに笑った。
いつまで笑っていられるかしら? 千恵子も内心ほくそ笑む。
「でもそんな遠くじゃ母さんのヘアやアソコがどうなってるかわからないでしょ?」
孝則の筆がピタリと止まった。
「か、母さん!(アソコの中までは書かないんだよ!!!!)」
後半は言葉には出せない。
「遠慮なんかいらないわ、親子なんだから。いらっしゃい。母さんの裸近くで見るの。
そしたらもっといい絵が描けるって思うんだけどな」
親子だからこそ、遠慮ならぬ一線を引かなければならない部分を。千恵子は踏み出し
始めていた。いや自分のヌードデッサンを目にした時から、とうに踏み越えていたの
だ。ただ最終的にどこまで自分と孝則が、踏み込み合うのかまではわかっていない。
「じゃ、じゃあ母さんがいいってんだから、お言葉に甘えるね」
孝則は筆を置き、ソファに寝そべるヴィーナスに近づいていく。
近づくほどにあまりの美しさに目が眩みそうになる。
ソファぎりぎりのとこまで歩みより、そこで立ちすくむ。
甘酸っぱく、そして狂おしいほどの母薫が鼻腔にたちこめる。
孝則はむせかえりそうになり、またもや勃起しはじめていた。
せつなげに呼吸する孝則に千恵子は満足する。
「どうしたの?」
「すっごくいい匂いがするんだよ」
「孝則、母さんの匂い好きだったモンね、もっと近くに寄ったら?」
少年はしばらく考え、千恵子の首筋あたりまで顔を近づけた。
そこで視線がからみあう。
突然羞恥にかられて千恵子はソファの背もたれ側に、顔を向けた。
孝則は無言で首筋まで鼻を近づける。
千恵子の耳に、荒い孝則の息遣いが聞こえる。
生唾があふれた。
その白からピンクに染まりかけた肌に、うなじに顔をこすりつけたくなる衝動。
もはや少年の視覚と嗅覚は千恵子の虜だった。
母の芳香など絵にすることはできない。
そんなことは千恵子も孝則もわかっている。
わかっていながら千恵子は孝則にそれを委ねたのだった。
孝則は目を見開き、あるいは目を閉じて、母の肉体の有様を堪能する。
乳房を眺める。いや目で舐める。視線でベトベトに舐めまわすのだ。
目を閉じれば、つんざくような千恵子のフェロモン。
なめらかな肌が羞恥にくねる。
「母さん、動いちゃ駄目だ! モチーフが練られないじゃないか!」
「だって! 嗚呼! 恥ずかしい!!!!」
母の開かれた両足側に、体を移動させる。
思わず千恵子は両手でそこを覆ってしまった!
「母さん!」孝則の叱咤?の声。
「嗚呼許して…見ないで…見ちゃいやあ…」
もはやその羞恥が、行為が、本心なのか艶技なのか、千恵子自身もわかっていない。
「見ないと描けない!」
「ああそうね、私の全てを書かなきゃいけないんだもの。見せなきゃいけないのよね」
瞬間千恵子は両手を左右に、少年の目に再び恥毛が映る。
そして母はなんと、その部分を左右に両手で押し開いた。
同時に足を目いっぱい大きく!
「か、母さん!!!!!」
その感激の声に、女体は興奮につのる。
秘陰を、いやオマンコを、目の前の少年が生まれた部分を見せてしまったのだ。
ピンク色にてかった肉襞も、それどころかアヌスさえ丸見えにせんばかりに!
「ど、どう? よく見える???」
「母さん、ばっちりだ、きれいだよ。母さんどこもかしこも最高だ! お尻の穴だっ
て素晴らしいよ!!!」
もうアートの会話ではない。母子にあっていいそれでもない。
どこに秘陰の内側やアヌスまで描ききる、裸婦画があるだろう???
それはアートではなく、ポルノの範疇であろう。
でもそんなことはこの母子にとって、もはやどうでもいいことだった。
「母さん、なんか光って、ううん、きらめいているよ」
孝則はわざわざそんな単語で、千恵子のぬめった秘陰のてかりを表現した。
「ふふ、女はね、好きな男の人に見つめられたらそうなるのよ」
「母さん、僕のこと好きなんだね! 僕も母さんが大好きさ」
「男の人も好きな人のこんな姿見たら、ふふ変になるわよね」
「え・・・」
「さっきトイレで母さんの下着使ってオナニーしてきたんでしょ?」
「うん…ごめんなさい」
「今は? 孝則のオチンチン、どうなってるのかな?」
「立ってるよ。またカチンカチンになっちゃったんだよ!!!」
「母さんの……母さんのアソコ見て、体の匂い嗅いだから立っちゃったのね。さっき
出したばかりなのにいやらしい子」
「だって・・・」
孝則は、目の前の千恵子のオマンコと、このきわどいどころかストレートに過ぎる会
話に、興奮しきっていた。
「嗚呼、孝則、母さん、もう母さんたまらない!!!」
突然千恵子は足を閉じ、体を起こした。そして孝則の股間に手をあてがう。
ジーンズの下、それを力強くみなぎっていた。
「すごい!孝則のオチンチン、カチンカチンね!」
息子のこわばりを確認できた嬉しさに、千恵子は思わず力を入れて握り締めた。
「アッ!! 母さん僕!!!!」
「え!!! 何??? 孝則? アッ!」
瞬間呆気ないほどに、孝則はジーンズのなかで暴発を果たした。
千恵子もまた呆然として、その掌に少年の脈動を感じ取っていた。
ジーンズを手のひらを弾き飛ばすような、怒涛の波打ち!
先刻のオナニーにもかかわらず、童貞の弱さと、少年の若さがこの結果を招いた。
付け加えるなら、千恵子の息子に与えてはいけない、魅力と誘惑のせいでもある。
「ご、ごめんなさい、母さん」
「ううん、いいのよ。母さんも少し疲れたわ。孝則ちょっとシャワーでも浴びてらっ
しゃいな。汗かいたでしょう」
少年の暴発には触れず、そんな言葉で千恵子は孝則を癒した。
同時に、もう何度も少年の絶頂を確認し、その白き妄執に一滴さえ触れられずにいる
自分が悲しかった。その脈動を口に、秘陰に味わいたい、そんなはしたない思いに気
がつき千恵子は赤面しながら、リビングから出て行く少年を見送った。
千恵子もシャワーを浴び、昼食時間となった。二人ともTシャツジーンズ姿である。
お互い無言で昼食をとる二人。そこで千恵子が切り出してきた。
「え! 今度は僕がモデルやんの???」
「そうよ、母さんも孝則のヌード撮ってみたいの」
「いやだよ、恥ずかしい」
「母さんだって恥ずかしかったわ」
「そんなそっちが頼んだんでしょ?」
「駄目なの」
そこで千恵子は思いきり悲しそうな表情を作った。実際悲しいわけなのだが。
「あの…撮影って映像? 写真???」
のってきた!と千恵子は思った。自分の表情もやはり威力があると実感もする。
「孝則は舞欄の花嫁さんじゃないもの、写真よ」
「うーん、でもなあヌードはさすがになあ」
「深く考えなくっていいのよ。母親が息子の成長を、カメラに写すのって当たり前で
しょ? それにね、母さんあの時孝則の裸を見て、すごく綺麗だと思ったの。今一番
孝則が美しい時代だと思うのよ。ねえ撮らせて」
「…………うん、わかった」
さんざん千恵子のヌードのお世話になってしまった手前、もう断りきれなかった。
内心千恵子に気分を害され、絵の創作が中断されてしまうこともいやだったのだ。
孝則はしぶしぶ?立ちあがると、先ほど着たばかりのTシャツとジーンズを脱ぎはじ
めた。たちまちトランクス一枚の姿に。
シャワーを浴びたばかりの肉体は、まだピンクに染まっていた。
孝則にも羞恥はあった。但しかつてはである。
オナニーを目撃され、白昼堂々下着を盗みその上汚し、またズボンの中に情けなくも
いぎたなくぶちまけてしまったことも知られていた。
そんな千恵子を前に何をためらうことがあるだろう?
孝則はそそくさとトランクスをも脱いだ。
但し一応母に背中を向けてである。それがエチケットかな?などと思っただけだ。
ここで千恵子は、はしたなくも喉を鳴らした。
千恵子とて脱衣場で一瞬見ただけの息子の裸身。
それを今目の当たりにしている。
体育系の孝則ではない、だから筋肉質なわけではない。
だが華奢でもない。だらしなくしなびた部分などかけらもない。
なんときめ細やかな肌なのか? なんと美しい背中のライン。スリムな足。
ひきしまったお尻。
その若々しい生命が、自分の胎内から生まれでたものである感慨に、千恵子は浸った。
孝則は背中に、お尻に千恵子の熱い視線を感じ、そこでようやく午前中の母の気持ち
がわかった気がした。
「こっちを向いて…」母の言葉は震えていた。
孝則はゆっくりと千恵子の方に振り向いた。
ハンサムな顔立ち、たくましい胸板。贅肉のないおなか…そして千恵子の目に何度目
かの孝則のペニスの姿が映った。午前中二度にわたって放出を済ませたペニスは、力
なく下を向いていた。
それは彼が幼い頃一緒に入浴した頃の、かぼそいオチンチンでもなく。
母のパンティーに撒き散らした剛直でもなかった。
一瞬脱衣場で垣間見た、やや仮性気味の孝則のシンボルだった。
ごわごわした陰毛が彼が大人になった証である。
「母さん、アソコばっかし見つめちゃいやだよ!!!!」
「ご、ごめんね。あんまりきれいなものだから」
「母さん、それじゃ、その親馬鹿だよ」
テレをごまかすように、少年はまぜっかえした。
「本当のことよ」
千恵子は、口の中にあふれる生唾を、何度も何度も飲み下しながらそう言った。
「で、どういうポーズをとったらいいの?」
「え?」
千恵子は困った。馬鹿な話だが、そこまで考えていなかったのだ。
そこで孝則のヌードが見たかっただけ、という事実を必死に内心で打ち消す。
そこで思い当たったのが、孝則の美術ビジュアル雑誌にあった「ギリシャ・ローマ・
ヘレニズム彫刻」のことだった。
古代地中海の巨匠たちが、理想の裸身を追い求め、大理石に刻み込んだ男女の肉体。
それを、古代ギリシャのアポロン・格闘士・少年の裸身像のポーズを千恵子は求めた。
「うんわかったよ」
孝則も応じた。それらのポーズなら頭に入っていた。
次々と古代裸身のポーズを孝則はとっていく。
「すごい! 素晴らしいわ、孝則!!!!」
カシャ! カシャ! カシャ!!!!!
千恵子はデジタルカメラを構えて、少年の裸体を激写していく。
孝則は裸を撮られる高揚感というものを、はじめて体感していた。
カメラマンはレンズでモデルを犯すように撮るという。
孝則は男性で、千恵子は女性だから、犯すも何もないがそれでも体内から、沸きあが
る何かがあった。
ヘレニズムの彫刻になりきって、孝則はポーズを決める。
垂れ下がったペニスはポーズごとに揺れる。
少年の背中が、お尻が、胸の筋肉が躍動する。
その美しさに、息を呑みながら千恵子はシャッターを切り続けた。
「もっと右腕をあげて!」
千恵子は興奮していた、それは学術・芸術のそれではなかった。
明らかに若々しいオスの姿態に、欲情するメスのそれだった。
少年の全身全裸をカメラにとらえながらも、凝視してしまうのはただ一点だけ!
「ダビデの投石のポーズをお願い!」
孝則は内心苦笑した、それは古代ギリシャではなく、聖書のモチーフだ。
少年ダビデが勇ましく巨人ゴリアテに立ち向かうポーズ。
やや大またを開き、今にも石を投げつける姿。
「ああ素晴らしいわぁ」その母の声には賞賛と。陶酔があった。
母の視線とカメラの音に、孝則の肉体は火照り汗ばむ。
それはナルシズム、裸体モデルに感じてしまうのが、実の母子の血なのだろうか?
男性と女性の違い。
それは女性の興奮はヌードだけでは、秘陰のほてりぬめりがわからないということ。
だが! 男性の興奮は一目瞭然であることだった。
全身の血の熱さが、いつしか彼の一点に集結しはじめていく。
最初は孝則は何かむずがゆい思いがしていた。
その部分を気にすれば気にするほど、熱さは増していった。
だが自分の異変?にようやく気がついても、理性とは別の肉体の反応は、押しとどめ
られるものではなかった。
千恵子の目の前で、デジタルカメラのレンズを通して、孝則は徐々に、そしてつんざ
くように勃起させていった。
!!!!!!!!!??????????????????
千恵子は、声も出せずに、息子の勃起していく有様を撮影していく。
孝則は気がついても、隠そうともしない。
いやこれが千恵子に何度も醜態をさらす前の彼ならば、その股間を隠しただろう。
だが今となっては、もうかえって見せつけたい気持ちが優っていたのだ。
「た、孝則…」
そこで帰って千恵子の方が戸惑った。
「母さん! どうしたの! 次のポーズは!!!」
それは照れ隠しでもなく、あせりもなかった。ただ興奮に酔う響きがあった。
ペニスは午前中二度のあさましいオナニーをしたにも関わらず、真っ赤に充血し、
千恵子に向かって己を主張していた。
「あ、ああ、孝則、どうして大きくしちゃってるの???」
「僕にだってわからないよ」
「だって母さん写真撮っているだけなのよ。母さんさっきみたいに裸じゃないのよ」
孝則はペニスに力をこめる。グイグイみなぎる。
まるでカメラを持った千恵子のほうが、犯されているような錯覚。
目をそむけられない。息子の勃起を凝視し、あまつさえ写真に収めているのだ。
実はここまで踏み込んでいながら、千恵子は孝則の勃起は見ていなかったのだ。
「きっと母さんが、母さんの体がいやらしいからさ」
「あ!!!!」
千恵子は驚愕した。孝則が右手でペニスを握りしめ、しごきはじめたのだ。
常軌を逸していた。オナニーを母親に見せつけているのだ。
「母さん、写真は」
「だ、駄目…、よしなさい孝則!!!」
「僕にはわかるんだ、母さんが何を着ていたって母さんの裸が見えるんだ」
孝則はペニスをしごきつづける。
彼の言葉はある意味真実だった。千恵子のモデル写真からヌードデッサンをおこし、
そして先刻は目と鼻の距離で、千恵子のもっとも恥ずかしい部分までを、知感してし
まったのだから。
「感じちゃうんだ。母さんの身体に、感じちゃうんだ」
「いやっ! 言わないで!」
孝則が一歩千恵子の方に近づく。
「嗚呼!! 来ないで!!!」
「何もしない! でもわかってほしいんだ。母さんのことを考えたら、母さんがそば
にいたら僕はいつでもこうなってたんだ。昼間からオナニーしたこともあったんだ。
母さんがきれいだからいけないんだ、今も我慢できなくなっちゃったんだ」
既に先端から前触れが滲み始めていた。
だが孝則には今回は持続感があった。即座に暴発することはないと自分でわかった。
「なのに母さんがいけないんだ! わざわざ母さんのオッパイ! 母さんのお尻! 母さ
んのオマンコ! 全部見せてくれたからいけないんじゃないか!」
レンズいっぱいに、孝則のペニスが納まる距離まで、近づかれた千恵子。
「よして! 嗚呼駄目! 駄目よ!」
「母さんが何着ていたって僕には! 僕には!!!!」
実母にオナニーを見せつけるという背徳感に、ペニスは真っ赤にますます腫れ上がる。
「母さんのオマンコが見える!」
「嗚呼!!!」
悲鳴をあげ、カメラを床に置き、千恵子はジーンズの上から、孝則が口にした部分を
その目線から隠すように両手をあてがった。
先刻少年を誘惑していたはずなのに、攻守が逆転すると、そういう反応になる。
また朝からずっと息子に描かれ、また息子を撮影してきた興奮に、秘陰が熱くなって
いくのを感じずにはいられないのだ。
「母さん! 僕は!!!!」
「嗚呼いや!!!!」
気がつけば、じりじりとリビングの壁に追い詰められた千恵子。
目の前には仁王立ちで、顔とペニスを真っ赤にしてオナニーする孝則。
孝則の上下する右手の動きが激しくなっていく。
「母さん!!! 見てて!!! 嗚呼嗚呼!!!!!」
次の瞬間ペニスの尖端から、白いエキスが勢いよくほとばしりでた。
「嗚呼!!!!」
千恵子は悲鳴をあげた。
生暖かい粘液が、しとどに千恵子の顔に、Tシャツにジーンズに床にぶちまけられて
いく。まるでAV女優のように、千恵子は白く汚されてしまったのだった。
「はぁはぁ」孝則はそこで正気?に戻った。
いや確信犯と言われても仕方がないだろう。
「ごめん、母さん、こんなつもりじゃ…」
だが千恵子はうつろな目でつぶやいているだけだった。
「すごい…こんなの、こんなの、母さんもう立てない…」
正気を失ったような母親に腕をかし、孝則は浴室まで千恵子を連れて行ったのだった。
二度目のシャワーを浴び、そこでようやく千恵子は正気に戻った。
二人は疲れきっていた。その日のアートは終了したのだった。
翌日舞欄での仕事が終わり帰宅する。
孝則も帰宅して、千恵子の絵を仕上げていた。
「母さんを見ていなくても書けるの?」
そう言ってから孝則には書けるのだということを思い出した。
他の習作もあり、千恵子の絵だけに没頭もできないが、完成までは10日ほどあれば
十分だと孝則は言った。
だがもう絵などはどうでもよかった。いや完成したらしたで宝物だったが。
早めにご飯と入浴を済ませた千恵子と孝則。
そしてまた愛のアートの時間がはじまる。
二人が無言で待っていた時だ。
孝則はTシャツ短パン姿で絵の準備。
かたわらで千恵子はバスタオルを巻いた姿で待つ。
準備が整う。羞恥をこらえ?バスタオルを外し、ソファに横たわる。
5分ほどが過ぎる。おもむろに千恵子が口を開く。
「ねえ、思ったんだけど…母さんの全てがまだ表現されてないと思うのよ」
「え???」やや聞き捨てならない台詞だった。
「孝則、こっちに来て」「うん」
そう言いつつ、官能の予感にたかぶる。
もう一度母のアヌスやオマンコを、愛でることができるのだから当然だった。
そばに立つ。いつもどちらかが必ず裸の母子だった。
だがそのことに二人は麻痺し始めていた。
「ねえ見るだけでも、匂いを嗅ぐだけでも駄目よ、触って感じてほしいの」
孝則は息を、生唾を飲んだ。この豪奢な肉体に触れてもいいと、母が言った事実に。
少年は震える手で母の髪をなぜ上げた。そしてうなじを。
「ああん、違う。孝則の絵には母さんの柔らかさが出てないの、ここよ!!」
千恵子は孝則の右手をつかみ、自分の乳房にあてがう。
母の言うとおり信じられないほどに柔らかく悩ましく、息子として懐かしい感触が
そこにあった。
「触れるだけなの? もんでもいいのよ。芸術のためなんだから」
無論建前で、それは孝則にもわかっていた。
孝則はリビングの床に膝をつき、無言で両の手のひらいっぱいに、母の乳房を押しつ
かみ、大胆にもみしだき始めた。
「アー!! どう? 素敵でしょう? 母さんのおっぱいよ」
「うん、うん、すごく柔らかい。マシュマロみたいだよ」
「アアーン、上手よ…………」
そこで千恵子ははっとした。
それでは愛撫に酔っていると、言っているのも同じである。
「母さん、他の所も触ってもいい???」
「うーん、なんで聞くの? いいのよ、どこだって孝則のものなのよ」
嬉々として孝則は手を徐々に下にずらせていく。
乳房の盛り上がりが消失すれば、かすかな贅肉の、彼を生んだ証のおなかがある。
その贅肉がたまらない。かすかなだけに悩ましい。
そういった部分が、孝則が若いモデルではなく、千恵子のモデル写真に妄執した所以
なのである。手のひらが汗ばむ。その肌に吸い込まれそうだ。
「アァー、いやああん」
羞恥にくねる、昨日あそこまで孝則にさせていながら、恥らう姿が愛らしい。
千恵子を視覚・嗅覚・触覚・聴覚で味わう。
「さあ母さん、昨日みたいに!!!!」
「アー、また見たいのね、母さんのオマンコ見たいのね、いやらしい坊や」
目をつぶり千恵子は再び大きく股を開いていく。
そして孝則はその肉襞におずおずと指をはわせていく。
「アーン!」快感が千恵子を貫く。
ここ数日でようやく孝則の指先は千恵子のそこをとらえたのだ!
「うわ! ヌルヌルだ、しかもあったかい!」
「はーん、そうよ……もっとしっかり確かめて、母さんの全てを」
少年はその華奢な部分を傷つけぬよう、優しくまさぐる。
「嗚呼!! 駄目! ううん、違う、もっと強く触っていいの!!!」
駄目の言葉にあわてて指をひいた息子に、さらなる愛撫をせがむふしだらな実母。
そんな自分が恥ずかしく、そして快感にソファの上のたうつ。
「ああ!!! 母さんたまらない」
瞬間孝則の指の感触が秘陰から消失した。
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見ると孝則が、鼻血を出してしまったらしく、ティッシュで鼻を抑えていた。
仕方がないので、しばらく見守った、すぐに止まったようだ。
「母さんうつぶせになってくれる? お尻とかも確かめてみたいんだ」
「いいわよ」
もう少しアソコをくじられたくもあったが、それは言葉には出さなかった。
母の全裸の後姿もまた素晴らしい。昨日三面鏡で確認済みとはいえ、何度見ても美し
いものは美しかった。
そして背中に千恵子は孝則の手を感じた。
次の瞬間、別の何かが背筋に感じられた。
「アッ!!??」
思わず出る悲鳴、それは紛れもなく唇の感触だった。
そしてざらっとした舌のそれが背筋をこねあげた。
「嗚呼!!!」
「母さん、いいでしょ? 舐めてもいいでしょ!!!」
孝則は千恵子を視聴嗅触の四感で味わった。残る味覚でも母を愛したかったのだ。
「いいのよ……好きなだけ舐めていいから」
「うん!」
孝則はソファの上、母の背後から覆いかぶさる形で、母の背中に顔をうずめていく。
もう絵などどうでもいい。五感で母を味わえば、いつでも再現などできるのだから。
悪友たちが冷やかし、うらやましがった千恵子の肉体を今満喫する。
ベロベロに舐めまわす。
そして前に手を廻し乳房をも押しもむ。
もう誰が見たところでSEXであった。
肩から脇の間まで舌をはいまわらせる。
「アー、いやあ、くすぐったいわぁ」
そしてお尻にあたる短パン越しの、あの勃起のはりつめた感触。
その気持ちよさに孝則は、お尻のあわいに勃起をこすりたてる。
あまりにも柔らかいその部分に、ペニスは埋まる、気が遠くなる。
これをペニスだけに感じささてはかわいそうだ、孝則は体を下にずらせ、顔をお尻の
間にうずめていく。
瞬間!おぞましくも、同時に全身を貫く快感が千恵子を襲った。
「アッ!!だ、駄目!!……ウーン!そこは汚いの! 嗚呼!!!!」
孝則がお尻のあわいをこじあけ、その中央のすぼまりに舌をゾロリとはわせたのだ。
いやそれどころか、アヌスの襞、アヌスの奥まで下は侵入してきた。
「アー!駄目!! 病気になるのよ!!! 駄目!!!」
だが抵抗しようにも、がっしりと押さえつけられ、身動きできない。
「母さん、全部全部感じたいんだ。母さんの体に汚いとこなんかないんだから」
「アアア!!!」
前もアソコも全部舐めるんだ!!!
アヌスを十分蹂躙するや、優しく再度母をあおむけにする。
愛撫と羞恥と快感に火照った肉体、乳房は少年の舌を待つばかりである。
孝則は乳房にむさぼりついた。
「アーン、恥ずかしい」
だがそんな形だけの抗いなど無視をして、孝則はそのかたくしこった乳首を吸いたて
る。その夢のような体験に、攻撃している孝則のほうが、気を失いそうだった。
そして母の嗚咽がさらに興奮に拍車をかける。
その肉体の震えは、全てが少年を甘く惑わせるのだ。
「アツ……アーン!!! いやああん」
「母さん、アソコも舐めるよ。今度は鼻血出してもやめないから」
せがんでいるのか? 甘えているのか? あらかじめ断っているのか?
そんなことは孝則にさえわかっていない。
息子の顔が再び秘陰に向かって移動するや、千恵子はまるで迎え入れるように、両足
をくねらせ開いていく。
おへそを舐められた、
恥毛にその舌をあてがわれた。
「アアッ!!! ア!嗚呼アア!!!!!」
ぶちゅうと音をたて、千恵子は秘陰に舌先をこじいれられた。
信じられないほど甘い母薫とエキスが迫ってきた。
「母さん、美味しい!母さんのオマンコ美味しい!!!」
夢中になって自分の大切な部分を、しゃぶる孝則がたまらなくいとおしくなる。
息子にアソコを舐めしゃぶられる光景が、快感が、淫らがましい。
「アアッ……アァアアッ、アーツ!!! いやあああああんんん」
千恵子は、内部からわきあがる快感に全身をのけぞらせる。
もうじきだった。はじめて孝則によって味わえるのだ、その思いに千恵子は酔う。
「ア! アアアアアアアアア!!! アーーーーーーーー!」」
長く母の叫びがした、瞬間母の全身が痙攣し、背中がのけぞった。
そして力なく母はソファに身を伏せていった。
孝則は話に聞いたエクスタシーというものを実感した。
そして千恵子がしばらくして目を開いた。
「すごかったわ、孝則、いい絵がこれで描けるわね」
と言ったが、そこで自分の言葉が残酷だったことに気がついた。
孝則の短パンは雄雄しくテントをはり、トランクスを通して、表の短パンまでエキス
がにじみ出ていた。
「ごめんね、これじゃ絵なんか描けないよね」
そのままにしたなら、昨日のように孝則は自分の目の前でオナニーしてしまうだろう。
いやそれどころか、今自分は裸なのだ。
襲われてしまえば守れない。鬼畜の母子相姦を孝則に犯させてしまう。
少年にここまで許しながら、そんなことを考える千恵子だった。
千恵子はおもむろに孝則の短パンとトランクスに手をかけ、ギンギンにきばりきった
ペニスを剥きだしにした。
孝則はされるがままだった。千恵子が何かをしてくれることは間違いない。
それは自分でするより、何倍も素晴らしいことだという確信もあったのだ。
千恵子はじっと美しい勃起を見つめた。
美母の熱い視線にペニスはきばる。
「アッ!」
千恵子の右手でペニスをいきなり握りしめられて、孝則は思わず身をよじらせた。
脱衣場で、孝則の部屋で、写真を撮影しながら、オナニーを見せつけられながら、未
だ触れていないペニスだった。
あふれる前触れが千恵子の右手に、ねばっこくからみついた。
千恵子はその熱くこわばる肉棒の感触を、じっくり確かめ、そしておもむろに上下さ
せていく。
「アア、母さん!!!!」
自分の愛撫に体全体で喜びを表す孝則がいとおしかった。
「どう気持ちいいでしょう? こんなものじゃないわ。もっともっと気持ちいいこと、
今から母さんが」
そして千恵子は口を開き、ペニスに顔を近づけていく矢先だった。
握りしめたペニスがの先端が、一瞬大きくはりつめたと思った瞬間、まるでデジャブ
のように彼女の手の中のペニスは激しく脈動し、熱いほとばしりが千恵子の顔面を立
て続けに直撃した。
「アッ……」
今日は同時に悲鳴があがった。
ペニスはまたもや千恵子めがけて、千恵子の顔といわず、乳房といわず、精液がぶち
まけられていく。その生温かい噴出のしぶきに、孝則は快感に痺れ、千恵子は官能に
酔う。
だが孝則は同時に、もっと長く母の、そして恐らくは舌での愛撫に酔いたかった。
なのにぶちまけている自分が情けなかった。
千恵子とてもったいないと思うしかなかった。思う存分口で愛撫してあげるつもりが
わずか数度の手淫で、孝則はイッテしまったのだから。
昨日とは違い全裸に白化粧をほどこされ、ただただ己の手に握り締めたペニスの感触
を確かめる千恵子。そしてそれはしなびていく。
「母さん、ごめんなさい。二日もこんな…」
だが千恵子はうっとりとして、舌が届く範囲の孝則のエキスを舐めとっている。
「アア、美味しい。孝則のミルク、もっとほしい」
それは正気の言葉ではなかった。
それから二時間ほど、千恵子の絵は描かれていった。
千恵子の言ったとおり、絵の中の自分はぞっとするほど色っぽく、柔らかく、女性の
悩ましさをたたえていた。
翌日千恵子は一昨日撮影した写真データをアルバムに加工した。
そしてそれを孝則に見せてあげた。
孝則は自分でも格好良く撮影されていると思った。
アルバムには自分が勃起させきった写真もあった。
「母さん、これ誰にも見せないだろうね」
「当たり前じゃない。これは母さんだけの宝物よ」
「それ聞いて安心したよ。じゃあはじめようよ、母さん」
「嬉しそうね孝則」
「母さんのヌード描けるだけで、僕は幸せさ」
その言葉の向こうにある期待感がわかり、母性はおののく。
今なら引き返すことができる…いやもう無理だった。
なぜ? 千恵子が、彼女自身にさえ期待があったからだ。
今夜こそ! そう思っていた。
まるきり昨日と同じ、画材を準備する息子、バスタオルを巻いて待つ母。
千恵子はチラリと孝則の短パンを見つめた。
既にビンビンにテントをはっていた。
「孝則、それじゃ苦しいでしょう? 母さんが処理してあげる」
思わず孝則は千恵子を見つめた。
千恵子ももう無駄にするのはいやだった。
バスタオル姿のまま、孝則のところまで歩み寄り、膝をつきそしてパンツとトランク
スを脱がせる。いとおしいペニスがきばっていた。
千恵子は孝則をソファに座らせた。
「母さんのこと、軽蔑しないでね、母さん孝則のことが、好きだからしてあげるんだ
からね」
「うん」そうあいづちを打ちながらも、母の次の行為を待ち望む。
千恵子は両手を孝則の勃起に添えていった。
そしてまず優しく愛撫。大丈夫だ、今までとは違い、常軌を逸した刺激は与えられて
いない。今日も顔にぶちまけられるのも、もういやだった。だが今なら…
そしておもむろに千恵子は舌を突きだし、赤く腫れ上がった怒張の先端部をねっとり
と舐めあげた。
「ああ! 母さん!!!
「どう?気持ちいい?」
「たまんないよ!」
「ああ母さんもたまんないわ!」
千恵子はうっとりした表情を浮かべて、いとおしくペニスに頬ずりをし、そして優し
いキスを先端にからめる。
そして袋の部分に手を添え、愛撫する。
長く舌を出して、勃起の根元から裏筋を舐め上げる。
「あああああああああ!!!」
童貞少年にはたまらない快感だった。だが度を越したここ数日の経験が、孝則をもた
せていた。千恵子のフェラチオに対する抵抗力があった。
そしてついに孝則のペニスを深々と口に呑みこんでいく。
「ウッ……んんん」
一瞬むせかえりそうになりつつ、ペニスを激しく吸いたてる。
ひたすらペニスを、待ちわびたその口の中への感触に、嬉々として千恵子はしゃぶる。
しごく。
「母さん、すごい!クー!!!!」
いつの間にか千恵子のバスタオルははらりと肉体から外れていた。
母の美乳がゆれる、そしてその上、フェラチオ奉仕してくれている、
あまりの光景に頭がくらくらする。
そして強く母の肩をつかみ、背中を快感にのけぞらせ、同時にそれ耐える。
そっと舌で全てを飲み込む。次に激しく頭を振る。上下左右に。
まるで千恵子に弄ばれるかのように、孝則はその一瞬一瞬に肉体をひくつかせる。
それは千恵子に母と、そして女の喜びを与えるものだった。
口の中から唾液があふれる。ペニスは千恵子の唾液で光っていた。
そして10数分もしゃぶっていたのだろうか?
だが二人にとってはもっと短く感じられる、時の刻みだった。
やってきた! 孝則は突然ではない、じわじわとひたりくるオーガズムの波動を、己
の内部から感じていた。
「母さん、僕、もう…」
「気にしないで、こんなに我慢したんだもの。こんだけ舐めさせてくれたんだもの。
いいのよ、母さんの口の中にちょうだい!!!!」
そうそのために千恵子は、今この行為をしているのだから。
「アーッ……か、母さん!いいの?いいんだね!!!」
孝則の全身が引きつった瞬間、千恵子の口のなかに、ドクッドクッと熱いミルクがた
たきつけられていった。
「アー、幸せだわ!!!」
心の中でそう叫び、孝則のほとばしりをうけとめていく。
七度の脈動の後、ペニスはようやく痙攣を止め、そして力を失っていく。
ポロリとペニスが千恵子の口から抜け落ちる。
母はのどを鳴らして、そのエキスを全て飲み込んでくれた。
「母さん……ありがとう」
孝則はひざまずき、そして裸の母をいとおしく抱きしめた。
これが二人の最初の抱擁であった。男と女としての。
それに気がついたのは後刻のことである。
そして今日も二時間のモデルをつとめる。
だが退屈だった。どうしても自分を冷静な目でみつめてほしくはなかった。
絵は数日で完成するだろう。だがそれまで、そしてそれから千恵子はどうしたらいい
のだろう?
ベッドの上、孝則のエクスタシーは感じたものの、千恵子自身は、千恵子の肉体はそ
のほてりから逃れられてはいなかった。
千恵子は全裸のままベッドに横たわり、乳房を激しくもみしだきはじめた。
「アーッ……」
そして右手で恥毛をかきわけ、ふしだらに指を挿入し穿つ。
ねっとりと濡れそぼった秘陰をひたすらに愛撫する。蠢いている。
「アーッ……アーッ……孝則、孝則が欲しい!」
就寝前実母として決して発してはいけない言葉だった。
だがもうとうに自分でわかっていた。
千恵子は孝則と結ばれたかったのだと。
ただそれだけのために誘惑し続けたのだということを。
ヒクヒク快感にわななく秘陰。
「はぁーん、あっはーぁーん」
千恵子の全身は、押し寄せてくるエクスタシーに絶え間なく波打つ。
はしたなくも腰を浮かせて、大きく開かれたその部分をくじりまわす。
「嗚呼孝則!アー駄目!イッちゃいそうッ!」
甲高い声でそう叫んだ次の瞬間、千恵子の寝室のドアが開かれた。
「アッ!!!!!」
千恵子は驚愕した。孝則がそこに全裸のまま寝室に入ってきたのだ。
「孝則!!!!」
孝則が何をするため、ここにきたのかは察しがついていた。
「母さん!!!」
孝則が飢狼のように、千恵子に襲い掛かる。
「いやー!!! 孝則、母さんに何をするの!!!」
「こ、ここまでしてくれて、いまさらなんだ!! 僕母さんが好きなんだ!愛してる
んだ! 結婚したいんだ!!! 今だって僕を呼んでたじゃないか!」
「いやー!駄目私たち親子なのよ!!! 駄目駄目駄目!!!!」
激しく首を振り泣き叫ぶ千恵子。
カマキリは獲物を捕らえた際、その獲物が抵抗すればするほど、食欲を高めるという。
この場合の孝則がまさにそうだった。
孝則はがむしゃらに千恵子の肉体に乳房にむさぼりつく。
中学生の体力は、既に千恵子を凌駕しており、しかも二人とも全裸だ。
犯されてしまうのは時間の問題だった。
だがそれを千恵子の「孝則の母」の部分ではなく、千恵子の女が拒んだ。
レイプの果てに結ばれるなど、あんまりだと肉体が、心が叫ぶのだ。
「いや! こんなのいや!」
「なんでいけないんだ!!! 母さんは女なんだ! 僕は男さ! しかも愛しあって
いるんじゃないかあ!!」
孝則のペニスは荒々しくたぎり、そして少年の片足が、千恵子の両足を割り開く。
「違うの!こんなのこんな形の愛は、ううん!愛じゃないわ!お願い!絵が!絵が完
成するまで待って!!!!」
「絵が!!」
瞬間、孝則の鬼畜の行動がストップした。
画学生である少年の理性を取り戻すには十分な言葉だった。
「母さん、母さんの絵が完成したら、母さんを愛していいんだね」
とっさの言葉だった、だが少年の真摯な目に、ただの思いつき・誤魔化しだともう言
えるものではない。それでは孝則の心を傷つけてしまう。
されど絵が完成したら、本当にこの肉体を捧げなくてはならないのだ。
「ええ、いいわ、完成したら母さんと孝則は愛しあうのよ」
全身の勇気を振り絞り、イブはその禁断の果実をもぎとり、アダムの前に差し出した
のだ。確定条件で実行される、蛇の誘惑さえない、イブ自身の決断だった。
「やったぁー!!! 本当だね、母さん指きりしよう!」
千恵子は苦笑せざるをえない。
ほんの数瞬前に、母子相姦をしでかそうとしていた少年が「指きりしよう」である。
「うん指きりね」
うーそついたらはーりせんぼん・・・・・・
指きりを交わしつつ、千恵子はその重い約束におののく。
千恵子の指にからむ孝則の手指は、幼い頃のもみじのようなそれではない。
ゴツゴツとして、しかも画学生らしい優雅さが共存していた。
きばりきった股間は、かつて千恵子が手を添えてトイレを済ませた、かぼそいもので
もない。
しかもここ数日、千恵子が手を添え、あるいは口に含み導いた放出は、孝則が大人に
なった証の白いエキスであったのだ。
それを子宮の内部に迎え入れなければならない。絵が完成したならば…
さて指きりはしたが、まだ孝則は寝室を出て行きそうにない。
「何?」
「母さん、もう乱暴しないから、一つだけお願いがあるんだ」
「ん?」
「母さん、キスしていい? 僕たちまだキスしてないんだよ」
そこで千恵子も思いいたった。
これほどのふしだらなゲームをしながら、二人は確かにキスもしていない。
「いいわよ、母さんにキスして」
孝則はそっと目をつぶった千恵子を抱き寄せ、そっと口付けを交わした。
「ん」「んん」
千恵子が唇を開いた。本能的に孝則は舌を千恵子の口の中に。
そして舌がからみあうキス。母子が行ってはいけない熱いキス。
孝則が再度ベッドに千恵子をそのまま押し倒す。
熱くこわばったペニスが下腹に触れる。
「絵が、絵が完成したら、これを私の中に…嗚呼神様…私の中に…」
そう思いながら甘いキスに身を委ねる千恵子だった。
それから2週間は平穏に過ぎた。
ただしあくまでSEXにいたらなかったという意味である。
絵を描く前に、あるいは書き終わった後、千恵子が孝則に手淫あるいはフェラチオを
してあげる。あるいは千恵子が達するまで、ねっとりと孝則が愛撫し舐めしゃぶるの
だ。あるいは千恵子が孝則の写真を撮影する。
反対に孝則が千恵子の写真を撮影することもあった。
舞欄に出勤したり、あるいは雑誌モデルを勤める日中。
本当に最近ぞっとするほど美しくなったと、同僚やカメラマンに言われる千恵子。
それが息子孝則とのアートな相姦ゲームのせいだなどと、誰が思うだろう?
そして孝則の「裸のマヤ」は完成した。
「母さん、どう?」
「すごいわ、本当にきれいに描けているわね」
この日のために購入した額縁に「裸のマヤ」ならぬ「裸のママ」は納められた。
ところが孝則はその額縁の上に、もう一つの額縁をかけようとしたのである。
「あ!!何? 母さんの絵が見えないじゃないの」
「母さん、この絵どこに飾るの?」
そこで千恵子は自分のうかつさに思いいたった。
自分のヌードをとてもリビングなんかに飾れるものではない。
「だからもう一枚こっそり描いていたんだよ」
もう一枚の額縁に収められた絵。それは千恵子が裸婦ならぬ、ラフなジーンズとTシ
ャツ姿でソファに寝そべる姿だった。
「あのねマヤを購入した貴族は、信頼できる人にだけ、裸のマヤを見せたんだって。
いつもは着衣のマヤが飾られてて、それをずらしたら裸のマヤが姿を現すようになっ
てたんだね」
「ふふこれならお客様が来ても大丈夫ね」
「うん、まさかこの絵の下に、母さんのヌードがあるなんて誰も思わないさ」
そして孝則は、己の大作?をリビングに飾った。
まさに「絵になる美女」であった。着衣も裸も。
「でこれは僕が編集した母さんの3Dと2Dアルバムさ」
孝則は千恵子にDVDを二枚手渡した。
「早く見てよ」
千恵子は孝則の部屋で、そのアルバムを見せてもらった。
最初のファイルは、着衣のママを縮小した画像だった。
カーソルを置くと、それが裸のママに変わるのだった。
そしてスケッチブックにあった膨大な千恵子画集。
千恵子が見たことがない絵も多かった。
孝則が長年描いてきた千恵子の全てをスキャンしてあるという。
「だからつまんない絵も、描きかけのもあるけど勘弁してね」
「ううん、母さん嬉しいわ」
そう、千恵子がこれらのスケッチを目にした日から、二人の危ないゲームは始まった
のである。
また孝則が千恵子を撮影したデータも、aviファイルに加工されてあった。
音楽にのせ、一枚一枚、渦巻き、波紋、様々な変化で写真が移り変わっていく。
そして千恵子のヌード3D。実に素晴らしい出来だった。
2週間ほど前に見た3Dより洗練されていた。
孝則がその五感で体感した千恵子のデータが、集結した傑作だった。
「こっちは僕が映ったやつだ。母さんのパソコンで見てね。僕は自分で加工しといて
なんだけど、自分のヌードなんか見たくないや」
「ふふ、楽しみに見させてもらうわ」
「それ見ていやらしいことするんでしょ?」
「馬鹿言わないで! そんな必要ないじゃない」
そこではっとした千恵子である。なぜ必要がないのか?
「そうだね必要ないよね」
孝則の椅子に座り、パソコンに見入っていた千恵子の肩の背後から、孝則の両手が乗
せられた。
孝則の手があてがわれた部分から、波紋が広がるように全身が痺れた。
今なら?引き返せる!
いやどうして引き返せるのか?
少年のこれほどの思い、熱情、妄執を、愛を、アートを見せられた後で!
「母さん、大好きだ、生まれたときからずっと」
「嗚呼、孝則…」
孝則が肩にのせた手をじわじわと千恵子の、乳房に忍ばせていく。
そして少年は千恵子の髪に顔をうずめた。
まるで幼子が母の背中に甘えるように。
そのまま帰宅したばかりの千恵子のスーツの上から、乳房をまさぐる。
「うぅーん、嗚呼」
最初は稚拙であったはずの少年の愛撫は、この数日の愛のゲームの中、千恵子の肉体の
ツボを押さえたものに変容していた。
元々繊細なタッチをものとする、芸術家の指なのだ。
孝則は優しく千恵子の乳房をしだいていく。
「嗚呼、孝則、本当に?本当に母さんを……ン!!!!」
「愛するつもりなの?」そう顔を背後に向けた千恵子は、その言葉を発することはで
きなかった。
孝則が「あ」の字に開いた千恵子の唇を優しく奪ったのだ。
「んん」「んんん」
少年の生涯二度目のキスは、二度ともが母親に捧げられることになった。
千恵子は観念したのか? 期待の上だったのか?
もはや拒もうともせず、一瞬驚きに目を見開いたが、千恵子は少年と同じように目を
つぶり唇を重ねあい、舌をからませあい、そしてその行為に酔いしれた。
孝則はそのまま母の体を両手で優しく、椅子から立ち上がらせた。
2週間前の彼であるなら、これほど優しい立ち振る舞いなど不可能だっただろう。
だが!ある意味彼は千恵子の肉体に慣れていた。
五感が千恵子の全てを知っていた、千恵子について知らないのは、孝則のペニスくら
いのものだっただろう。
二人は立ち上がり、そしてかたく抱きしめあい、キスを交わし続けた。
おもむろに左手こそ母の背中を抱きしめたまま、右手でスーツの上から再び乳房を愛
撫する。千恵子もまた孝則のジーンズ越し、かたくはりつめたペニスの感触に奮え、
己の下腹でマッサージするがごとくこするつける。
母子は雌雄の興奮にたぎる。
ミセスモデル黒川千恵子、いいよる男性は星の数。男性経験も貧弱なわけではない。
だが!これほど陶然となるキスが、抱擁があるだろうか?
母子相姦の果実の味に、千恵子は堕ちるように、また羽ばたくように、唇で味わう。
千恵子の胸にジーンと熱いものがこみあげる。
そのたくましい胸板に抱かれる自分の幸福感。
母として育てた甲斐があったというものだ。
ようやく孝則が唇を離した。
「母さん、すごいよ。僕頭が痺れちゃったよ」
「ふふ母さんもよ」
そう言葉を返しながら、孝則のあどけない表情に、それもまた嬉しくなる。
大人になってほしい。子供のままでいてほしい。そのどちらも母親ならばペアでいだけ
る願望なのだから。
そして孝則は千恵子の額を、ほほを、鼻を、顔中にいとおしくキスをふらせる。
「嗚呼母さん。これだよ! 神が与えた造型さ。母さんの絵が描けて幸せだった」
画学生らしい感慨をもらす孝則。このような賞賛の言葉を何度聴いただろう?
そして幾度聞いたとしても、千恵子のナルシズムは満たされるのだ。
ぶちゅうとやや卑猥な音をたてて、孝則は千恵子のうなじに舌をはわせた。
「ああ、いい匂い。母さんの首筋、子供の頃から大好きだったんだ」
「あん、はぁん」
まるでうなじを犯され、蹂躙されているかのようなディープなキスが吸い付く。
「ああ、だ、駄目よ。母さんまだシャワー浴びてない。綺麗な母さんを…」
その言葉はまたもや唇でふさがれた。
「綺麗な母さん? 母さんは綺麗なんだ。24時間不潔なとこなんかないのさ」
孝則はもう待てなかった。絵は完成した。
もう一分一秒さえ焦らされるのはいやだった。
「ああ汗ばんでいるのよ。仕事帰りなのよ。それでもいいのね」
千恵子は興奮し、孝則のジーンズの上からペニスをギュッと握りしめた。
指に力をこめて刺激を与える。与えるほどに脈打つ。
だがわかる。少年はもうこの程度の刺激では、暴発しない。
「母さん、いい気持ちだ。だから僕ももっと…」
孝則はそっと千恵子のスーツを脱がせた。
はらり舞い落ちる千恵子のスーツ。
そしてブラウス越しの愛撫。薄布一枚隔て母のブラジャーの感触をとらえた。
孝則は千恵子の唇を吸いながら、右手でブラウスのボタンをはずしはじめた。
「ああ恥ずかしい…」
「ヌードモデルが何を言っているのさ」
「好きな人に裸にされるのは恥ずかしいものなのよ」
そのくせ千恵子は孝則のペニスに愛撫を送る手は休まない。
ブラウスの前がはだけた。
ブラジャーがはちきれそうに千恵子の乳房を収納していた。
孝則は生唾を呑む。千恵子はある意味すごいことだが、いつも彼の前に裸で寝そべっ
ていた。千恵子の半裸姿にはあまり慣れていない、というか新鮮な光景だった。
ブラウスを脱がせる。千恵子の肉体がその行為に加担する。
ブラジャー越しにその乳房を思いきり両手でこねあげる。
「はぁーーーん」
「母さんの乳首がたってるよ。興奮してるんだよね」
「嗚呼孝則だってカチンカチンよ」
「ブラジャー外すよ」
「ああん、声に出して言っちゃいやあ」
前のホックに指がからむ。そしてパチンと音をたてブラジャーが外れた。
続いて孝則だけの耳に「ぷるるん」と音がたて乳房がたゆたった。
そこでさらに力を込めもみしだく。
「すべすべだ! ぷるぷるだ!」
もめば押し戻す。弾力の固まり。
髪・顔・うなじ・乳房。一つ一つ詰め将棋のように愛されていく。
気がつけば上半身は裸にひんむかれて?いた。
そしてやや時間が過ぎ、孝則は次の攻撃目標を定めた。
孝則の両手がゆっくりと肌を撫でまわしながら、胸から腹へと下がっていく。
右手がスカートのウエスト部分をいやらしくはいまわる。
そしておなか側から、スカート内部に手を差し入れる。
「駄目……嗚呼駄目…今なら私たち普通の母子に戻れるのよ、孝則、駄目ぇ」
口では抗いながら、体は決して抵抗しない。
ややタイトなスカートの中には、なかなか手が入っていかない。
そこで千恵子はウエストをややへこませる。そこでようやくスカート内部に。
孝則の指は薄手のパンティストッキングの感触をとらえた。
千恵子は思っていた。シャワーを浴びてからだと思っていたため、無粋なパンストを
身に着けていたのだが、そのことで孝則が少しがっかりしたのではないかと。
だがこの愛のゲームが開始されて以来、千恵子のパンスト姿も実は見たことがない。
よって十二分に孝則は興奮していた。
その興奮がそこでようやく千恵子を、孝則のベッドに押し倒させる。
千恵子は大きく足を開いて孝則を迎え入れようとする。
だがタイトスカートが邪魔だった。
そこで千恵子ははじめて自分から行為?にはしった。
スカート右手のジッパーを下げ、ホックを外したのである。
孝則の目には上半身裸、下半身がパンティーとパンストの千恵子の姿が映る。
「母さん、すごくいやらしいよ」
孝則は千恵子の右側に添い寝し、やや上体を起こして右手を千恵子のパンティストッ
キング内部に侵入させる。
その薄布に手が包まれた感触が悩ましい。
そしてパンティに到達。パンティの上からさもいやらしくなぜ廻す。
「嗚呼…触って、お願い焦らさないで、母さんのオマンコ触って」
千恵子がつぶやけばその四文字も美しい調べとなる。
「駄目さ、僕をこんなに待たせたくせに…母さんも少しは我慢するんだよ」
実は孝則とて我慢しているのだ。
千恵子の帰宅前に一度放出させているから、レイプのような行為に走らずに済んでい
るのである。
「はぁー、ア!嗚呼アン!」
恥ずかしい部分を直接くじられるでもなく、ただパンティの上からの愛撫によって、
千恵子はつつしみをなくしていく。
頃もよし! 孝則はついにパンティを器用に、パンストの中若干ずらせて、その秘陰
にあてがっていく。もう何度も確かめた恥毛の手触り。
そしてついに女陰はやや強くくじられた。
「アア??? アンッ!」
パンティの中、ぬちゃあと中指が埋まっていく。もうそれだけでSEXしてるような気
になる。己が誕生した部分を万感の思いを込めてこじ開ける。
しとどに濡れたそこは、もう孝則を受け入れる準備が整っていた。
そう母と息子とて、SEXはできるよう、神は作っているのだ。
だから孝則は嬉々としてそこをいじり倒す。
「はぁ!アン! アアン! はぁああ、いやあああ」
千恵子の愛らしい女の反応に、孝則はいとしさをつのらせる。
興奮を押し殺すかのように、その嗚咽が漏れる口をキスでふさぐ。
孝則の口中で、千恵子の嗚咽がくぐもって反響する。
「ああ孝則のきれいな裸も見せて、母さんに」
その母の言葉に、いまだシャツとジーンズ姿だったことに気がつく。
苦笑して母の股間から指を抜く。
千恵子はベッドで孝則に向き合って座り、優しく孝則のシャツを脱がせる。
躍動する胸があらわになる。
「ああ、きれい! 素敵! 母さんが、母さんのものよ」
千恵子は孝則の裸の胸に飛び込み、その胸板にキスの雨。
「さあ母さんが孝則を裸にしてあげるわ」
そう言いながら、少年のジーンズのジッパーを下げ、パンツごと引きおろしていく。
そして何度も手と口で確かめたペニスが今日も、りりしく千恵子の目を打つ。
「アア母さんのお口にちょうだい。孝則のオチンチンしゃぶりたいの」
今にも食いつかんばかりの千恵子を孝則が制する。
「待って!母さんも裸になるんだ」
体勢を入れ替え、千恵子のパンストとパンティーを引きおろす。
ようやく久しぶりに、そしてついに裸同士になった二人。
「母さん、お互いに舐めっこするんだ! 69(ろくじゅうきゅう)だ!」
それを聞きながら内心苦笑する千恵子。シックスナインと言いたかったのだろう。
アートの才能はあっても、一般?教養は駄目らしい。
その言葉の間違いには当然気がつかず、孝則は千恵子を寝そべらせ、そして股間で千
恵子の頭を挟む形で膝をついた。
千恵子の目の前に、愛しい剛直が涙して、千恵子口付けをせがんでいた。
赤く怒張し、血管はみなぎり、そして美しかった。
まだ千恵子の手と唇しか知らない、赤き青竹であった。
千恵子は両手を添え、軽く先端にキスし、少しだけぺロリと舐めてあげた。
「クーッ! いいよ! 僕もしてあげるからね」
瞬間千恵子は太ももに孝則の手の感触を、そしてザラリとした舌が秘陰を分け入るの
を感じた。
「嗚呼!!! アー!」
悲鳴はお互いそこまで。愛しあう母子は互いの性器を委ねあい、口淫愛撫を交し合う。
千恵子は唇をギュウッとすぼませ、強烈なバキュームを施す。
このため孝則が暴発したらしたで構わなかった。
孝則がすぐさま回復することは、ここまでの経験で明らかだったからだ。
その快感に、孝則はペニスに力を入れ、千恵子にもっととせがむ。
口に中に感じるペニスの合図、千恵子は心得て夢中になって舐めしゃぶる。
母として決してしてはいけない行為を息子に捧げていた。
息子を15年前送り出した部分を、その息子に見せ、臭いをかがれ、舌でかきまわさ
れていた。
そのことを思えば、背徳感がつのる。肉体は震える。
だからこそ愛液はとめどなく分泌され、孝則の舌に甘い味覚を与える。
そう甘かった。母がよく作ってくれたホットケーキよりも甘かった。
それは錯覚などではなく、孝則にとっての事実だった。
甘いからホットケーキを幼い時分おかわりしたように、孝則は口をいっぱいに開いて
千恵子の女にむしゃぶりつく。
愛液と孝則の唾液でキラキラ光る。手入れされた恥毛の感触さえ、母に、母の一部に
触れている幸福感を呼び起こす。
「アアン!」
時折り、孝則の愛撫が強烈にツボをつく。たびに千恵子の肉体はのけぞる。
「!!!!!!」
孝則とて、快感に腰をくねらせる。だが返ってその反応が相乗効果となり、互いの行
為は淫靡を極める。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
孝則はいよいよ頭にのって?その舌を千恵子のアヌスにまで持っていく。
一年前は千恵子のほうが背が高かった。今は孝則のほうが高い。
だからアヌスにまで舌が届く。
そんな母の感慨も、同時に炸裂する直腸内部への舌の侵入にかき消される。
「駄目! 駄目! 洗ってないの! シャワーも浴びてないの! ばっちいのぉ」
そう言いたかったが、興奮した孝則が激しく腰を上下させたため、口をふさがれ声が
出せない。
出したところで、拒んだところで、少年の愛の行為が止まらないこともわかって
いた。
たとえ一日中洗わず、用をたした下半身だとしても、孝則はそれを厭わないのだ。
千恵子は母と女としての悦びに浸った。唇に力もこもった。
最初はもうもたなかったはずなのに、孝則は暴発する気配はない。
ならばもう最後の一線は目の前に来ている。
「母子相姦、嗚呼、私たち獣になってしまうのね…」
そう思う千恵子、だが恐怖はない。孝則がいれば怖くはないのだ。
「はぁはぁ母さん、母さん、僕もう我慢できないよ」
「嗚呼」
千恵子の絶望?のため息とともに、孝則はペニスを母の唇から引き抜いた。
「ああするのね。母さんのアソコにオチンチン入れてしまうのね」
「そうさ! 指きりしたじゃないか。母さん」
千恵子の目から一筋の涙。
孝則はあわてた。
「か、母さん、いやなの? しちゃいけないの?」
「ううん、してもいいわ。なんで涙が出たのかしらね」
それは感動と期待によるものだと、千恵子は既に知感していた。
「母さん!!!」
甘えるように孝則は千恵子のほほにキスをした。
そして千恵子の両足を開いていく。いや千恵子自身が開いていった。
「入れるよ! 母さんのオマンコのなかに僕のオチンチン、入れるよ!」
オマンコと叫ぶたびに背筋がぞくっと震える。
千恵子の肉体に覆いかぶさり、腰をややうかせる。
右手でペニスを握り、挿入を試みる。
だが何度も舌で指で確認したはずなのに、うまくいかない。
童貞少年はあせりを覚える。
「!!! くそ! なんでだ?」
「ううんあせらなくてもいいわ、母さんが手伝ってあげるんだから、大丈夫よ」
千恵子は左手で秘陰を開く。
そして右手が孝則の勃起に添えられた。
先端がなつかしくあたたかい粘膜に届いた。
「ア」
「嗚呼」 一瞬悲鳴が交錯する。
少年の本能が腰を突き出すよう肉体に命じる。従う孝則の青き肉体!
「アアア!!!」
「クウウウウウウウウ!!」再び嗚咽がからみあう。
孝則は全身をとろけつくすような快感に、全身がくるまれるのを知感した。
熱く、ヌルリとして、そしてなつかしく、ペニスに吸いつき、そして優しくしめつ
ける。
千恵子もまたついに孝則の剛直を迎え入れたことを知感する。
「母さん、入った、入ったんだ! 母さんの中に僕のオチンチン入ったんだ!!!」
見ると孝則もまた感激と快感か、大粒の涙を流していた。
「そうよ! 孝則のオチンチンが母さんの中に入ったのよ!」
「嗚呼母さん、気持ちいい」
瞬間がむしゃらな腰のピストン運動が開始された。
「嗚呼嗚呼嗚呼アアア!!! 嬉しい! 母さん嬉しい!」
「母さん、母さんのこんな姿も最高だ!!!」
「ああ! 孝則も最高よ!」
一組の母子はお互いを讃えあい、またたくまにのぼりつめていく。
「ウ、ウーンツ!」
孝則は背筋をひきつらせての、母の子宮の奥底にとどかんばかりの怒涛をぶちまけた。
「アーん」
瞬間千恵子の秘陰もオーガズムに収縮し、暴発する孝則のペニスをしめつける。
絶頂にひたる数瞬、そして力なく千恵子の肉体に崩れる少年。
少年は母の唇を吸い、千恵子も応えた。
「母さん」
「孝則」
二人はオーガズムの余韻の中、互いに抱きしめあい、ずっと唇と舌をからませあった。
お互いのもう決して離れられない運命を悟りながら。
エピローグ
千恵子はブーケトスを投げた。
そこは睡蓮亭、世界に三つだけ存在する相姦愛の宿、そして結婚式をつかさどる場所。
花嫁の千恵子は新郎孝則と指輪と誓いとキスを交わした。
孝則は18歳になっていた。来春名門美術大学への進学も決まっている。
愛を育んだ三年、18歳になったらプロポーズしようと決めていた、少年の思いが結実
したのだ。
同僚白鳥潤華、母児生葉蓮、三沢礼子、津島郁代ら、舞欄スタッフが見守る中、千恵
子はブーケトスを投げた。潤華が受け取り損ねるのが目に入った。
「母さん、新婚旅行から帰ったら、花嫁姿の母さんの絵を描いてあげるから」
孝則の言葉に、胸がいっぱいになる千恵子だった。
42歳の千恵子の姿は、まるで乙女のように孝則の目に映り、この女性を幸せにしよう
と心に誓える孝則だった。
完
[2007/02/20]
「裸のマヤ」という有名な裸婦画がある。
実はこの絵にはペアで「着衣のマヤ」という絵が存在する。
同じポーズでマヤのベッドに横たわる、着衣とヌードを描いたものだ。
孝則が千恵子を毎夜デッサンした際、まず頭に浮かんだのがこの絵のことだった。
だから同じポーズで、母のモデル写真からデッサンを起こし、そして隣のページに
母のヌードを複写?していったのだ。
今、まさに母千恵子は孝則のマヤだった。
股間にたまった白き妄執を、体外に放出しさっぱりした孝則は、芸術家の視線で
リビングのソファに腰掛けた、千恵子の裸身をまじまじと見つめるのだった。
「嗚呼、オナニーしてきたんだわ。目でわかる。熱くなっていない。いや!!!
母さんをそんな冷静に見ちゃいやよ!」
千恵子は内心でそうつぶやき、孝則と視線をからませる。
孝則はいい、だが千恵子の肉体の火照りは、燃え盛ったままなのだ。
画学生孝則の脳裏に、様々な巨匠たちの裸体画が思い浮かぶ。
ミステリーに密室、画家に裸婦、生涯必ず一度は扱うモチーフというものはある。
孝則にとって裸婦画は最初ではない、だが最高のモデルを今目の前にしている。
立ち上がり、再び三面鏡の中央に向かおうとする母に、ソファに寝そべるよう言う。
裸のマヤ、横たわるヴィーナス等の、寝台の裸婦をテーマに選ぶことにしたのだ。
ならば千恵子の寝室で書けばいいのだが、部屋の中がどうも日本的すぎる。
このリビングのソファーのほうがまだ、中世の巨匠たちに近い。
とはいえヨーロッパの美術館に展示するわけではないのだが、それが彼なりのこだわ
りなのだった。
「母さん寝そべってそうそう、背中に丸クッション、そう背中をのけぞらせるかんじ」
「左手は頭の後ろ、右手は…お…おっぱいの下側にそっと置く、うんうん」
「右足は………み…右足は床に投げ出して!!!」
最後の言葉には若干の勇気が必要だった。
言われた千恵子も戸惑った。
だが千恵子は従った。ために千恵子の両足は大きく開かれた格好になった。
たとえるならマリリン・モンローの、もっとも有名なヌードグラビアの、開脚版とい
ったところである。
既に秘陰はしっかり孝則にとらえられていた。
だがもともとそのつもりなのだ。
「最高の構図だ!!!」
「ああん、ちょっと恥ずかしいわ」
「何言ってるのさ。こんな素晴らしいヌード、ちっとも恥ずかしがることなんかない
よ。アートなんだから」
孝則の言葉には余裕があった。いい気なものだと千恵子は思う。
少年の芸術家目線では感じられない。いぎたない妄執こそが千恵子を燃えさせるのだ。
「ねえ孝則、母さん綺麗? セクシーかな?」
「決まってるじゃないか!」
「若い女の子には負けるわよね」
「全然! 母さんのほうが魅力的さ!!!」
その賞賛の言葉に陶然とする。
「母さんの全てを描いてね、何もかも孝則にだったら見せてあげられるのよ」
「見てるよ、今」孝則はほがらかに笑った。
いつまで笑っていられるかしら? 千恵子も内心ほくそ笑む。
「でもそんな遠くじゃ母さんのヘアやアソコがどうなってるかわからないでしょ?」
孝則の筆がピタリと止まった。
「か、母さん!(アソコの中までは書かないんだよ!!!!)」
後半は言葉には出せない。
「遠慮なんかいらないわ、親子なんだから。いらっしゃい。母さんの裸近くで見るの。
そしたらもっといい絵が描けるって思うんだけどな」
親子だからこそ、遠慮ならぬ一線を引かなければならない部分を。千恵子は踏み出し
始めていた。いや自分のヌードデッサンを目にした時から、とうに踏み越えていたの
だ。ただ最終的にどこまで自分と孝則が、踏み込み合うのかまではわかっていない。
「じゃ、じゃあ母さんがいいってんだから、お言葉に甘えるね」
孝則は筆を置き、ソファに寝そべるヴィーナスに近づいていく。
近づくほどにあまりの美しさに目が眩みそうになる。
ソファぎりぎりのとこまで歩みより、そこで立ちすくむ。
甘酸っぱく、そして狂おしいほどの母薫が鼻腔にたちこめる。
孝則はむせかえりそうになり、またもや勃起しはじめていた。
せつなげに呼吸する孝則に千恵子は満足する。
「どうしたの?」
「すっごくいい匂いがするんだよ」
「孝則、母さんの匂い好きだったモンね、もっと近くに寄ったら?」
少年はしばらく考え、千恵子の首筋あたりまで顔を近づけた。
そこで視線がからみあう。
突然羞恥にかられて千恵子はソファの背もたれ側に、顔を向けた。
孝則は無言で首筋まで鼻を近づける。
千恵子の耳に、荒い孝則の息遣いが聞こえる。
生唾があふれた。
その白からピンクに染まりかけた肌に、うなじに顔をこすりつけたくなる衝動。
もはや少年の視覚と嗅覚は千恵子の虜だった。
母の芳香など絵にすることはできない。
そんなことは千恵子も孝則もわかっている。
わかっていながら千恵子は孝則にそれを委ねたのだった。
孝則は目を見開き、あるいは目を閉じて、母の肉体の有様を堪能する。
乳房を眺める。いや目で舐める。視線でベトベトに舐めまわすのだ。
目を閉じれば、つんざくような千恵子のフェロモン。
なめらかな肌が羞恥にくねる。
「母さん、動いちゃ駄目だ! モチーフが練られないじゃないか!」
「だって! 嗚呼! 恥ずかしい!!!!」
母の開かれた両足側に、体を移動させる。
思わず千恵子は両手でそこを覆ってしまった!
「母さん!」孝則の叱咤?の声。
「嗚呼許して…見ないで…見ちゃいやあ…」
もはやその羞恥が、行為が、本心なのか艶技なのか、千恵子自身もわかっていない。
「見ないと描けない!」
「ああそうね、私の全てを書かなきゃいけないんだもの。見せなきゃいけないのよね」
瞬間千恵子は両手を左右に、少年の目に再び恥毛が映る。
そして母はなんと、その部分を左右に両手で押し開いた。
同時に足を目いっぱい大きく!
「か、母さん!!!!!」
その感激の声に、女体は興奮につのる。
秘陰を、いやオマンコを、目の前の少年が生まれた部分を見せてしまったのだ。
ピンク色にてかった肉襞も、それどころかアヌスさえ丸見えにせんばかりに!
「ど、どう? よく見える???」
「母さん、ばっちりだ、きれいだよ。母さんどこもかしこも最高だ! お尻の穴だっ
て素晴らしいよ!!!」
もうアートの会話ではない。母子にあっていいそれでもない。
どこに秘陰の内側やアヌスまで描ききる、裸婦画があるだろう???
それはアートではなく、ポルノの範疇であろう。
でもそんなことはこの母子にとって、もはやどうでもいいことだった。
「母さん、なんか光って、ううん、きらめいているよ」
孝則はわざわざそんな単語で、千恵子のぬめった秘陰のてかりを表現した。
「ふふ、女はね、好きな男の人に見つめられたらそうなるのよ」
「母さん、僕のこと好きなんだね! 僕も母さんが大好きさ」
「男の人も好きな人のこんな姿見たら、ふふ変になるわよね」
「え・・・」
「さっきトイレで母さんの下着使ってオナニーしてきたんでしょ?」
「うん…ごめんなさい」
「今は? 孝則のオチンチン、どうなってるのかな?」
「立ってるよ。またカチンカチンになっちゃったんだよ!!!」
「母さんの……母さんのアソコ見て、体の匂い嗅いだから立っちゃったのね。さっき
出したばかりなのにいやらしい子」
「だって・・・」
孝則は、目の前の千恵子のオマンコと、このきわどいどころかストレートに過ぎる会
話に、興奮しきっていた。
「嗚呼、孝則、母さん、もう母さんたまらない!!!」
突然千恵子は足を閉じ、体を起こした。そして孝則の股間に手をあてがう。
ジーンズの下、それを力強くみなぎっていた。
「すごい!孝則のオチンチン、カチンカチンね!」
息子のこわばりを確認できた嬉しさに、千恵子は思わず力を入れて握り締めた。
「アッ!! 母さん僕!!!!」
「え!!! 何??? 孝則? アッ!」
瞬間呆気ないほどに、孝則はジーンズのなかで暴発を果たした。
千恵子もまた呆然として、その掌に少年の脈動を感じ取っていた。
ジーンズを手のひらを弾き飛ばすような、怒涛の波打ち!
先刻のオナニーにもかかわらず、童貞の弱さと、少年の若さがこの結果を招いた。
付け加えるなら、千恵子の息子に与えてはいけない、魅力と誘惑のせいでもある。
「ご、ごめんなさい、母さん」
「ううん、いいのよ。母さんも少し疲れたわ。孝則ちょっとシャワーでも浴びてらっ
しゃいな。汗かいたでしょう」
少年の暴発には触れず、そんな言葉で千恵子は孝則を癒した。
同時に、もう何度も少年の絶頂を確認し、その白き妄執に一滴さえ触れられずにいる
自分が悲しかった。その脈動を口に、秘陰に味わいたい、そんなはしたない思いに気
がつき千恵子は赤面しながら、リビングから出て行く少年を見送った。
千恵子もシャワーを浴び、昼食時間となった。二人ともTシャツジーンズ姿である。
お互い無言で昼食をとる二人。そこで千恵子が切り出してきた。
「え! 今度は僕がモデルやんの???」
「そうよ、母さんも孝則のヌード撮ってみたいの」
「いやだよ、恥ずかしい」
「母さんだって恥ずかしかったわ」
「そんなそっちが頼んだんでしょ?」
「駄目なの」
そこで千恵子は思いきり悲しそうな表情を作った。実際悲しいわけなのだが。
「あの…撮影って映像? 写真???」
のってきた!と千恵子は思った。自分の表情もやはり威力があると実感もする。
「孝則は舞欄の花嫁さんじゃないもの、写真よ」
「うーん、でもなあヌードはさすがになあ」
「深く考えなくっていいのよ。母親が息子の成長を、カメラに写すのって当たり前で
しょ? それにね、母さんあの時孝則の裸を見て、すごく綺麗だと思ったの。今一番
孝則が美しい時代だと思うのよ。ねえ撮らせて」
「…………うん、わかった」
さんざん千恵子のヌードのお世話になってしまった手前、もう断りきれなかった。
内心千恵子に気分を害され、絵の創作が中断されてしまうこともいやだったのだ。
孝則はしぶしぶ?立ちあがると、先ほど着たばかりのTシャツとジーンズを脱ぎはじ
めた。たちまちトランクス一枚の姿に。
シャワーを浴びたばかりの肉体は、まだピンクに染まっていた。
孝則にも羞恥はあった。但しかつてはである。
オナニーを目撃され、白昼堂々下着を盗みその上汚し、またズボンの中に情けなくも
いぎたなくぶちまけてしまったことも知られていた。
そんな千恵子を前に何をためらうことがあるだろう?
孝則はそそくさとトランクスをも脱いだ。
但し一応母に背中を向けてである。それがエチケットかな?などと思っただけだ。
ここで千恵子は、はしたなくも喉を鳴らした。
千恵子とて脱衣場で一瞬見ただけの息子の裸身。
それを今目の当たりにしている。
体育系の孝則ではない、だから筋肉質なわけではない。
だが華奢でもない。だらしなくしなびた部分などかけらもない。
なんときめ細やかな肌なのか? なんと美しい背中のライン。スリムな足。
ひきしまったお尻。
その若々しい生命が、自分の胎内から生まれでたものである感慨に、千恵子は浸った。
孝則は背中に、お尻に千恵子の熱い視線を感じ、そこでようやく午前中の母の気持ち
がわかった気がした。
「こっちを向いて…」母の言葉は震えていた。
孝則はゆっくりと千恵子の方に振り向いた。
ハンサムな顔立ち、たくましい胸板。贅肉のないおなか…そして千恵子の目に何度目
かの孝則のペニスの姿が映った。午前中二度にわたって放出を済ませたペニスは、力
なく下を向いていた。
それは彼が幼い頃一緒に入浴した頃の、かぼそいオチンチンでもなく。
母のパンティーに撒き散らした剛直でもなかった。
一瞬脱衣場で垣間見た、やや仮性気味の孝則のシンボルだった。
ごわごわした陰毛が彼が大人になった証である。
「母さん、アソコばっかし見つめちゃいやだよ!!!!」
「ご、ごめんね。あんまりきれいなものだから」
「母さん、それじゃ、その親馬鹿だよ」
テレをごまかすように、少年はまぜっかえした。
「本当のことよ」
千恵子は、口の中にあふれる生唾を、何度も何度も飲み下しながらそう言った。
「で、どういうポーズをとったらいいの?」
「え?」
千恵子は困った。馬鹿な話だが、そこまで考えていなかったのだ。
そこで孝則のヌードが見たかっただけ、という事実を必死に内心で打ち消す。
そこで思い当たったのが、孝則の美術ビジュアル雑誌にあった「ギリシャ・ローマ・
ヘレニズム彫刻」のことだった。
古代地中海の巨匠たちが、理想の裸身を追い求め、大理石に刻み込んだ男女の肉体。
それを、古代ギリシャのアポロン・格闘士・少年の裸身像のポーズを千恵子は求めた。
「うんわかったよ」
孝則も応じた。それらのポーズなら頭に入っていた。
次々と古代裸身のポーズを孝則はとっていく。
「すごい! 素晴らしいわ、孝則!!!!」
カシャ! カシャ! カシャ!!!!!
千恵子はデジタルカメラを構えて、少年の裸体を激写していく。
孝則は裸を撮られる高揚感というものを、はじめて体感していた。
カメラマンはレンズでモデルを犯すように撮るという。
孝則は男性で、千恵子は女性だから、犯すも何もないがそれでも体内から、沸きあが
る何かがあった。
ヘレニズムの彫刻になりきって、孝則はポーズを決める。
垂れ下がったペニスはポーズごとに揺れる。
少年の背中が、お尻が、胸の筋肉が躍動する。
その美しさに、息を呑みながら千恵子はシャッターを切り続けた。
「もっと右腕をあげて!」
千恵子は興奮していた、それは学術・芸術のそれではなかった。
明らかに若々しいオスの姿態に、欲情するメスのそれだった。
少年の全身全裸をカメラにとらえながらも、凝視してしまうのはただ一点だけ!
「ダビデの投石のポーズをお願い!」
孝則は内心苦笑した、それは古代ギリシャではなく、聖書のモチーフだ。
少年ダビデが勇ましく巨人ゴリアテに立ち向かうポーズ。
やや大またを開き、今にも石を投げつける姿。
「ああ素晴らしいわぁ」その母の声には賞賛と。陶酔があった。
母の視線とカメラの音に、孝則の肉体は火照り汗ばむ。
それはナルシズム、裸体モデルに感じてしまうのが、実の母子の血なのだろうか?
男性と女性の違い。
それは女性の興奮はヌードだけでは、秘陰のほてりぬめりがわからないということ。
だが! 男性の興奮は一目瞭然であることだった。
全身の血の熱さが、いつしか彼の一点に集結しはじめていく。
最初は孝則は何かむずがゆい思いがしていた。
その部分を気にすれば気にするほど、熱さは増していった。
だが自分の異変?にようやく気がついても、理性とは別の肉体の反応は、押しとどめ
られるものではなかった。
千恵子の目の前で、デジタルカメラのレンズを通して、孝則は徐々に、そしてつんざ
くように勃起させていった。
!!!!!!!!!??????????????????
千恵子は、声も出せずに、息子の勃起していく有様を撮影していく。
孝則は気がついても、隠そうともしない。
いやこれが千恵子に何度も醜態をさらす前の彼ならば、その股間を隠しただろう。
だが今となっては、もうかえって見せつけたい気持ちが優っていたのだ。
「た、孝則…」
そこで帰って千恵子の方が戸惑った。
「母さん! どうしたの! 次のポーズは!!!」
それは照れ隠しでもなく、あせりもなかった。ただ興奮に酔う響きがあった。
ペニスは午前中二度のあさましいオナニーをしたにも関わらず、真っ赤に充血し、
千恵子に向かって己を主張していた。
「あ、ああ、孝則、どうして大きくしちゃってるの???」
「僕にだってわからないよ」
「だって母さん写真撮っているだけなのよ。母さんさっきみたいに裸じゃないのよ」
孝則はペニスに力をこめる。グイグイみなぎる。
まるでカメラを持った千恵子のほうが、犯されているような錯覚。
目をそむけられない。息子の勃起を凝視し、あまつさえ写真に収めているのだ。
実はここまで踏み込んでいながら、千恵子は孝則の勃起は見ていなかったのだ。
「きっと母さんが、母さんの体がいやらしいからさ」
「あ!!!!」
千恵子は驚愕した。孝則が右手でペニスを握りしめ、しごきはじめたのだ。
常軌を逸していた。オナニーを母親に見せつけているのだ。
「母さん、写真は」
「だ、駄目…、よしなさい孝則!!!」
「僕にはわかるんだ、母さんが何を着ていたって母さんの裸が見えるんだ」
孝則はペニスをしごきつづける。
彼の言葉はある意味真実だった。千恵子のモデル写真からヌードデッサンをおこし、
そして先刻は目と鼻の距離で、千恵子のもっとも恥ずかしい部分までを、知感してし
まったのだから。
「感じちゃうんだ。母さんの身体に、感じちゃうんだ」
「いやっ! 言わないで!」
孝則が一歩千恵子の方に近づく。
「嗚呼!! 来ないで!!!」
「何もしない! でもわかってほしいんだ。母さんのことを考えたら、母さんがそば
にいたら僕はいつでもこうなってたんだ。昼間からオナニーしたこともあったんだ。
母さんがきれいだからいけないんだ、今も我慢できなくなっちゃったんだ」
既に先端から前触れが滲み始めていた。
だが孝則には今回は持続感があった。即座に暴発することはないと自分でわかった。
「なのに母さんがいけないんだ! わざわざ母さんのオッパイ! 母さんのお尻! 母さ
んのオマンコ! 全部見せてくれたからいけないんじゃないか!」
レンズいっぱいに、孝則のペニスが納まる距離まで、近づかれた千恵子。
「よして! 嗚呼駄目! 駄目よ!」
「母さんが何着ていたって僕には! 僕には!!!!」
実母にオナニーを見せつけるという背徳感に、ペニスは真っ赤にますます腫れ上がる。
「母さんのオマンコが見える!」
「嗚呼!!!」
悲鳴をあげ、カメラを床に置き、千恵子はジーンズの上から、孝則が口にした部分を
その目線から隠すように両手をあてがった。
先刻少年を誘惑していたはずなのに、攻守が逆転すると、そういう反応になる。
また朝からずっと息子に描かれ、また息子を撮影してきた興奮に、秘陰が熱くなって
いくのを感じずにはいられないのだ。
「母さん! 僕は!!!!」
「嗚呼いや!!!!」
気がつけば、じりじりとリビングの壁に追い詰められた千恵子。
目の前には仁王立ちで、顔とペニスを真っ赤にしてオナニーする孝則。
孝則の上下する右手の動きが激しくなっていく。
「母さん!!! 見てて!!! 嗚呼嗚呼!!!!!」
次の瞬間ペニスの尖端から、白いエキスが勢いよくほとばしりでた。
「嗚呼!!!!」
千恵子は悲鳴をあげた。
生暖かい粘液が、しとどに千恵子の顔に、Tシャツにジーンズに床にぶちまけられて
いく。まるでAV女優のように、千恵子は白く汚されてしまったのだった。
「はぁはぁ」孝則はそこで正気?に戻った。
いや確信犯と言われても仕方がないだろう。
「ごめん、母さん、こんなつもりじゃ…」
だが千恵子はうつろな目でつぶやいているだけだった。
「すごい…こんなの、こんなの、母さんもう立てない…」
正気を失ったような母親に腕をかし、孝則は浴室まで千恵子を連れて行ったのだった。
二度目のシャワーを浴び、そこでようやく千恵子は正気に戻った。
二人は疲れきっていた。その日のアートは終了したのだった。
翌日舞欄での仕事が終わり帰宅する。
孝則も帰宅して、千恵子の絵を仕上げていた。
「母さんを見ていなくても書けるの?」
そう言ってから孝則には書けるのだということを思い出した。
他の習作もあり、千恵子の絵だけに没頭もできないが、完成までは10日ほどあれば
十分だと孝則は言った。
だがもう絵などはどうでもよかった。いや完成したらしたで宝物だったが。
早めにご飯と入浴を済ませた千恵子と孝則。
そしてまた愛のアートの時間がはじまる。
二人が無言で待っていた時だ。
孝則はTシャツ短パン姿で絵の準備。
かたわらで千恵子はバスタオルを巻いた姿で待つ。
準備が整う。羞恥をこらえ?バスタオルを外し、ソファに横たわる。
5分ほどが過ぎる。おもむろに千恵子が口を開く。
「ねえ、思ったんだけど…母さんの全てがまだ表現されてないと思うのよ」
「え???」やや聞き捨てならない台詞だった。
「孝則、こっちに来て」「うん」
そう言いつつ、官能の予感にたかぶる。
もう一度母のアヌスやオマンコを、愛でることができるのだから当然だった。
そばに立つ。いつもどちらかが必ず裸の母子だった。
だがそのことに二人は麻痺し始めていた。
「ねえ見るだけでも、匂いを嗅ぐだけでも駄目よ、触って感じてほしいの」
孝則は息を、生唾を飲んだ。この豪奢な肉体に触れてもいいと、母が言った事実に。
少年は震える手で母の髪をなぜ上げた。そしてうなじを。
「ああん、違う。孝則の絵には母さんの柔らかさが出てないの、ここよ!!」
千恵子は孝則の右手をつかみ、自分の乳房にあてがう。
母の言うとおり信じられないほどに柔らかく悩ましく、息子として懐かしい感触が
そこにあった。
「触れるだけなの? もんでもいいのよ。芸術のためなんだから」
無論建前で、それは孝則にもわかっていた。
孝則はリビングの床に膝をつき、無言で両の手のひらいっぱいに、母の乳房を押しつ
かみ、大胆にもみしだき始めた。
「アー!! どう? 素敵でしょう? 母さんのおっぱいよ」
「うん、うん、すごく柔らかい。マシュマロみたいだよ」
「アアーン、上手よ…………」
そこで千恵子ははっとした。
それでは愛撫に酔っていると、言っているのも同じである。
「母さん、他の所も触ってもいい???」
「うーん、なんで聞くの? いいのよ、どこだって孝則のものなのよ」
嬉々として孝則は手を徐々に下にずらせていく。
乳房の盛り上がりが消失すれば、かすかな贅肉の、彼を生んだ証のおなかがある。
その贅肉がたまらない。かすかなだけに悩ましい。
そういった部分が、孝則が若いモデルではなく、千恵子のモデル写真に妄執した所以
なのである。手のひらが汗ばむ。その肌に吸い込まれそうだ。
「アァー、いやああん」
羞恥にくねる、昨日あそこまで孝則にさせていながら、恥らう姿が愛らしい。
千恵子を視覚・嗅覚・触覚・聴覚で味わう。
「さあ母さん、昨日みたいに!!!!」
「アー、また見たいのね、母さんのオマンコ見たいのね、いやらしい坊や」
目をつぶり千恵子は再び大きく股を開いていく。
そして孝則はその肉襞におずおずと指をはわせていく。
「アーン!」快感が千恵子を貫く。
ここ数日でようやく孝則の指先は千恵子のそこをとらえたのだ!
「うわ! ヌルヌルだ、しかもあったかい!」
「はーん、そうよ……もっとしっかり確かめて、母さんの全てを」
少年はその華奢な部分を傷つけぬよう、優しくまさぐる。
「嗚呼!! 駄目! ううん、違う、もっと強く触っていいの!!!」
駄目の言葉にあわてて指をひいた息子に、さらなる愛撫をせがむふしだらな実母。
そんな自分が恥ずかしく、そして快感にソファの上のたうつ。
「ああ!!! 母さんたまらない」
瞬間孝則の指の感触が秘陰から消失した。
??????????????????????????????
見ると孝則が、鼻血を出してしまったらしく、ティッシュで鼻を抑えていた。
仕方がないので、しばらく見守った、すぐに止まったようだ。
「母さんうつぶせになってくれる? お尻とかも確かめてみたいんだ」
「いいわよ」
もう少しアソコをくじられたくもあったが、それは言葉には出さなかった。
母の全裸の後姿もまた素晴らしい。昨日三面鏡で確認済みとはいえ、何度見ても美し
いものは美しかった。
そして背中に千恵子は孝則の手を感じた。
次の瞬間、別の何かが背筋に感じられた。
「アッ!!??」
思わず出る悲鳴、それは紛れもなく唇の感触だった。
そしてざらっとした舌のそれが背筋をこねあげた。
「嗚呼!!!」
「母さん、いいでしょ? 舐めてもいいでしょ!!!」
孝則は千恵子を視聴嗅触の四感で味わった。残る味覚でも母を愛したかったのだ。
「いいのよ……好きなだけ舐めていいから」
「うん!」
孝則はソファの上、母の背後から覆いかぶさる形で、母の背中に顔をうずめていく。
もう絵などどうでもいい。五感で母を味わえば、いつでも再現などできるのだから。
悪友たちが冷やかし、うらやましがった千恵子の肉体を今満喫する。
ベロベロに舐めまわす。
そして前に手を廻し乳房をも押しもむ。
もう誰が見たところでSEXであった。
肩から脇の間まで舌をはいまわらせる。
「アー、いやあ、くすぐったいわぁ」
そしてお尻にあたる短パン越しの、あの勃起のはりつめた感触。
その気持ちよさに孝則は、お尻のあわいに勃起をこすりたてる。
あまりにも柔らかいその部分に、ペニスは埋まる、気が遠くなる。
これをペニスだけに感じささてはかわいそうだ、孝則は体を下にずらせ、顔をお尻の
間にうずめていく。
瞬間!おぞましくも、同時に全身を貫く快感が千恵子を襲った。
「アッ!!だ、駄目!!……ウーン!そこは汚いの! 嗚呼!!!!」
孝則がお尻のあわいをこじあけ、その中央のすぼまりに舌をゾロリとはわせたのだ。
いやそれどころか、アヌスの襞、アヌスの奥まで下は侵入してきた。
「アー!駄目!! 病気になるのよ!!! 駄目!!!」
だが抵抗しようにも、がっしりと押さえつけられ、身動きできない。
「母さん、全部全部感じたいんだ。母さんの体に汚いとこなんかないんだから」
「アアア!!!」
前もアソコも全部舐めるんだ!!!
アヌスを十分蹂躙するや、優しく再度母をあおむけにする。
愛撫と羞恥と快感に火照った肉体、乳房は少年の舌を待つばかりである。
孝則は乳房にむさぼりついた。
「アーン、恥ずかしい」
だがそんな形だけの抗いなど無視をして、孝則はそのかたくしこった乳首を吸いたて
る。その夢のような体験に、攻撃している孝則のほうが、気を失いそうだった。
そして母の嗚咽がさらに興奮に拍車をかける。
その肉体の震えは、全てが少年を甘く惑わせるのだ。
「アツ……アーン!!! いやああん」
「母さん、アソコも舐めるよ。今度は鼻血出してもやめないから」
せがんでいるのか? 甘えているのか? あらかじめ断っているのか?
そんなことは孝則にさえわかっていない。
息子の顔が再び秘陰に向かって移動するや、千恵子はまるで迎え入れるように、両足
をくねらせ開いていく。
おへそを舐められた、
恥毛にその舌をあてがわれた。
「アアッ!!! ア!嗚呼アア!!!!!」
ぶちゅうと音をたて、千恵子は秘陰に舌先をこじいれられた。
信じられないほど甘い母薫とエキスが迫ってきた。
「母さん、美味しい!母さんのオマンコ美味しい!!!」
夢中になって自分の大切な部分を、しゃぶる孝則がたまらなくいとおしくなる。
息子にアソコを舐めしゃぶられる光景が、快感が、淫らがましい。
「アアッ……アァアアッ、アーツ!!! いやあああああんんん」
千恵子は、内部からわきあがる快感に全身をのけぞらせる。
もうじきだった。はじめて孝則によって味わえるのだ、その思いに千恵子は酔う。
「ア! アアアアアアアアア!!! アーーーーーーーー!」」
長く母の叫びがした、瞬間母の全身が痙攣し、背中がのけぞった。
そして力なく母はソファに身を伏せていった。
孝則は話に聞いたエクスタシーというものを実感した。
そして千恵子がしばらくして目を開いた。
「すごかったわ、孝則、いい絵がこれで描けるわね」
と言ったが、そこで自分の言葉が残酷だったことに気がついた。
孝則の短パンは雄雄しくテントをはり、トランクスを通して、表の短パンまでエキス
がにじみ出ていた。
「ごめんね、これじゃ絵なんか描けないよね」
そのままにしたなら、昨日のように孝則は自分の目の前でオナニーしてしまうだろう。
いやそれどころか、今自分は裸なのだ。
襲われてしまえば守れない。鬼畜の母子相姦を孝則に犯させてしまう。
少年にここまで許しながら、そんなことを考える千恵子だった。
千恵子はおもむろに孝則の短パンとトランクスに手をかけ、ギンギンにきばりきった
ペニスを剥きだしにした。
孝則はされるがままだった。千恵子が何かをしてくれることは間違いない。
それは自分でするより、何倍も素晴らしいことだという確信もあったのだ。
千恵子はじっと美しい勃起を見つめた。
美母の熱い視線にペニスはきばる。
「アッ!」
千恵子の右手でペニスをいきなり握りしめられて、孝則は思わず身をよじらせた。
脱衣場で、孝則の部屋で、写真を撮影しながら、オナニーを見せつけられながら、未
だ触れていないペニスだった。
あふれる前触れが千恵子の右手に、ねばっこくからみついた。
千恵子はその熱くこわばる肉棒の感触を、じっくり確かめ、そしておもむろに上下さ
せていく。
「アア、母さん!!!!」
自分の愛撫に体全体で喜びを表す孝則がいとおしかった。
「どう気持ちいいでしょう? こんなものじゃないわ。もっともっと気持ちいいこと、
今から母さんが」
そして千恵子は口を開き、ペニスに顔を近づけていく矢先だった。
握りしめたペニスがの先端が、一瞬大きくはりつめたと思った瞬間、まるでデジャブ
のように彼女の手の中のペニスは激しく脈動し、熱いほとばしりが千恵子の顔面を立
て続けに直撃した。
「アッ……」
今日は同時に悲鳴があがった。
ペニスはまたもや千恵子めがけて、千恵子の顔といわず、乳房といわず、精液がぶち
まけられていく。その生温かい噴出のしぶきに、孝則は快感に痺れ、千恵子は官能に
酔う。
だが孝則は同時に、もっと長く母の、そして恐らくは舌での愛撫に酔いたかった。
なのにぶちまけている自分が情けなかった。
千恵子とてもったいないと思うしかなかった。思う存分口で愛撫してあげるつもりが
わずか数度の手淫で、孝則はイッテしまったのだから。
昨日とは違い全裸に白化粧をほどこされ、ただただ己の手に握り締めたペニスの感触
を確かめる千恵子。そしてそれはしなびていく。
「母さん、ごめんなさい。二日もこんな…」
だが千恵子はうっとりとして、舌が届く範囲の孝則のエキスを舐めとっている。
「アア、美味しい。孝則のミルク、もっとほしい」
それは正気の言葉ではなかった。
それから二時間ほど、千恵子の絵は描かれていった。
千恵子の言ったとおり、絵の中の自分はぞっとするほど色っぽく、柔らかく、女性の
悩ましさをたたえていた。
翌日千恵子は一昨日撮影した写真データをアルバムに加工した。
そしてそれを孝則に見せてあげた。
孝則は自分でも格好良く撮影されていると思った。
アルバムには自分が勃起させきった写真もあった。
「母さん、これ誰にも見せないだろうね」
「当たり前じゃない。これは母さんだけの宝物よ」
「それ聞いて安心したよ。じゃあはじめようよ、母さん」
「嬉しそうね孝則」
「母さんのヌード描けるだけで、僕は幸せさ」
その言葉の向こうにある期待感がわかり、母性はおののく。
今なら引き返すことができる…いやもう無理だった。
なぜ? 千恵子が、彼女自身にさえ期待があったからだ。
今夜こそ! そう思っていた。
まるきり昨日と同じ、画材を準備する息子、バスタオルを巻いて待つ母。
千恵子はチラリと孝則の短パンを見つめた。
既にビンビンにテントをはっていた。
「孝則、それじゃ苦しいでしょう? 母さんが処理してあげる」
思わず孝則は千恵子を見つめた。
千恵子ももう無駄にするのはいやだった。
バスタオル姿のまま、孝則のところまで歩み寄り、膝をつきそしてパンツとトランク
スを脱がせる。いとおしいペニスがきばっていた。
千恵子は孝則をソファに座らせた。
「母さんのこと、軽蔑しないでね、母さん孝則のことが、好きだからしてあげるんだ
からね」
「うん」そうあいづちを打ちながらも、母の次の行為を待ち望む。
千恵子は両手を孝則の勃起に添えていった。
そしてまず優しく愛撫。大丈夫だ、今までとは違い、常軌を逸した刺激は与えられて
いない。今日も顔にぶちまけられるのも、もういやだった。だが今なら…
そしておもむろに千恵子は舌を突きだし、赤く腫れ上がった怒張の先端部をねっとり
と舐めあげた。
「ああ! 母さん!!!
「どう?気持ちいい?」
「たまんないよ!」
「ああ母さんもたまんないわ!」
千恵子はうっとりした表情を浮かべて、いとおしくペニスに頬ずりをし、そして優し
いキスを先端にからめる。
そして袋の部分に手を添え、愛撫する。
長く舌を出して、勃起の根元から裏筋を舐め上げる。
「あああああああああ!!!」
童貞少年にはたまらない快感だった。だが度を越したここ数日の経験が、孝則をもた
せていた。千恵子のフェラチオに対する抵抗力があった。
そしてついに孝則のペニスを深々と口に呑みこんでいく。
「ウッ……んんん」
一瞬むせかえりそうになりつつ、ペニスを激しく吸いたてる。
ひたすらペニスを、待ちわびたその口の中への感触に、嬉々として千恵子はしゃぶる。
しごく。
「母さん、すごい!クー!!!!」
いつの間にか千恵子のバスタオルははらりと肉体から外れていた。
母の美乳がゆれる、そしてその上、フェラチオ奉仕してくれている、
あまりの光景に頭がくらくらする。
そして強く母の肩をつかみ、背中を快感にのけぞらせ、同時にそれ耐える。
そっと舌で全てを飲み込む。次に激しく頭を振る。上下左右に。
まるで千恵子に弄ばれるかのように、孝則はその一瞬一瞬に肉体をひくつかせる。
それは千恵子に母と、そして女の喜びを与えるものだった。
口の中から唾液があふれる。ペニスは千恵子の唾液で光っていた。
そして10数分もしゃぶっていたのだろうか?
だが二人にとってはもっと短く感じられる、時の刻みだった。
やってきた! 孝則は突然ではない、じわじわとひたりくるオーガズムの波動を、己
の内部から感じていた。
「母さん、僕、もう…」
「気にしないで、こんなに我慢したんだもの。こんだけ舐めさせてくれたんだもの。
いいのよ、母さんの口の中にちょうだい!!!!」
そうそのために千恵子は、今この行為をしているのだから。
「アーッ……か、母さん!いいの?いいんだね!!!」
孝則の全身が引きつった瞬間、千恵子の口のなかに、ドクッドクッと熱いミルクがた
たきつけられていった。
「アー、幸せだわ!!!」
心の中でそう叫び、孝則のほとばしりをうけとめていく。
七度の脈動の後、ペニスはようやく痙攣を止め、そして力を失っていく。
ポロリとペニスが千恵子の口から抜け落ちる。
母はのどを鳴らして、そのエキスを全て飲み込んでくれた。
「母さん……ありがとう」
孝則はひざまずき、そして裸の母をいとおしく抱きしめた。
これが二人の最初の抱擁であった。男と女としての。
それに気がついたのは後刻のことである。
そして今日も二時間のモデルをつとめる。
だが退屈だった。どうしても自分を冷静な目でみつめてほしくはなかった。
絵は数日で完成するだろう。だがそれまで、そしてそれから千恵子はどうしたらいい
のだろう?
ベッドの上、孝則のエクスタシーは感じたものの、千恵子自身は、千恵子の肉体はそ
のほてりから逃れられてはいなかった。
千恵子は全裸のままベッドに横たわり、乳房を激しくもみしだきはじめた。
「アーッ……」
そして右手で恥毛をかきわけ、ふしだらに指を挿入し穿つ。
ねっとりと濡れそぼった秘陰をひたすらに愛撫する。蠢いている。
「アーッ……アーッ……孝則、孝則が欲しい!」
就寝前実母として決して発してはいけない言葉だった。
だがもうとうに自分でわかっていた。
千恵子は孝則と結ばれたかったのだと。
ただそれだけのために誘惑し続けたのだということを。
ヒクヒク快感にわななく秘陰。
「はぁーん、あっはーぁーん」
千恵子の全身は、押し寄せてくるエクスタシーに絶え間なく波打つ。
はしたなくも腰を浮かせて、大きく開かれたその部分をくじりまわす。
「嗚呼孝則!アー駄目!イッちゃいそうッ!」
甲高い声でそう叫んだ次の瞬間、千恵子の寝室のドアが開かれた。
「アッ!!!!!」
千恵子は驚愕した。孝則がそこに全裸のまま寝室に入ってきたのだ。
「孝則!!!!」
孝則が何をするため、ここにきたのかは察しがついていた。
「母さん!!!」
孝則が飢狼のように、千恵子に襲い掛かる。
「いやー!!! 孝則、母さんに何をするの!!!」
「こ、ここまでしてくれて、いまさらなんだ!! 僕母さんが好きなんだ!愛してる
んだ! 結婚したいんだ!!! 今だって僕を呼んでたじゃないか!」
「いやー!駄目私たち親子なのよ!!! 駄目駄目駄目!!!!」
激しく首を振り泣き叫ぶ千恵子。
カマキリは獲物を捕らえた際、その獲物が抵抗すればするほど、食欲を高めるという。
この場合の孝則がまさにそうだった。
孝則はがむしゃらに千恵子の肉体に乳房にむさぼりつく。
中学生の体力は、既に千恵子を凌駕しており、しかも二人とも全裸だ。
犯されてしまうのは時間の問題だった。
だがそれを千恵子の「孝則の母」の部分ではなく、千恵子の女が拒んだ。
レイプの果てに結ばれるなど、あんまりだと肉体が、心が叫ぶのだ。
「いや! こんなのいや!」
「なんでいけないんだ!!! 母さんは女なんだ! 僕は男さ! しかも愛しあって
いるんじゃないかあ!!」
孝則のペニスは荒々しくたぎり、そして少年の片足が、千恵子の両足を割り開く。
「違うの!こんなのこんな形の愛は、ううん!愛じゃないわ!お願い!絵が!絵が完
成するまで待って!!!!」
「絵が!!」
瞬間、孝則の鬼畜の行動がストップした。
画学生である少年の理性を取り戻すには十分な言葉だった。
「母さん、母さんの絵が完成したら、母さんを愛していいんだね」
とっさの言葉だった、だが少年の真摯な目に、ただの思いつき・誤魔化しだともう言
えるものではない。それでは孝則の心を傷つけてしまう。
されど絵が完成したら、本当にこの肉体を捧げなくてはならないのだ。
「ええ、いいわ、完成したら母さんと孝則は愛しあうのよ」
全身の勇気を振り絞り、イブはその禁断の果実をもぎとり、アダムの前に差し出した
のだ。確定条件で実行される、蛇の誘惑さえない、イブ自身の決断だった。
「やったぁー!!! 本当だね、母さん指きりしよう!」
千恵子は苦笑せざるをえない。
ほんの数瞬前に、母子相姦をしでかそうとしていた少年が「指きりしよう」である。
「うん指きりね」
うーそついたらはーりせんぼん・・・・・・
指きりを交わしつつ、千恵子はその重い約束におののく。
千恵子の指にからむ孝則の手指は、幼い頃のもみじのようなそれではない。
ゴツゴツとして、しかも画学生らしい優雅さが共存していた。
きばりきった股間は、かつて千恵子が手を添えてトイレを済ませた、かぼそいもので
もない。
しかもここ数日、千恵子が手を添え、あるいは口に含み導いた放出は、孝則が大人に
なった証の白いエキスであったのだ。
それを子宮の内部に迎え入れなければならない。絵が完成したならば…
さて指きりはしたが、まだ孝則は寝室を出て行きそうにない。
「何?」
「母さん、もう乱暴しないから、一つだけお願いがあるんだ」
「ん?」
「母さん、キスしていい? 僕たちまだキスしてないんだよ」
そこで千恵子も思いいたった。
これほどのふしだらなゲームをしながら、二人は確かにキスもしていない。
「いいわよ、母さんにキスして」
孝則はそっと目をつぶった千恵子を抱き寄せ、そっと口付けを交わした。
「ん」「んん」
千恵子が唇を開いた。本能的に孝則は舌を千恵子の口の中に。
そして舌がからみあうキス。母子が行ってはいけない熱いキス。
孝則が再度ベッドに千恵子をそのまま押し倒す。
熱くこわばったペニスが下腹に触れる。
「絵が、絵が完成したら、これを私の中に…嗚呼神様…私の中に…」
そう思いながら甘いキスに身を委ねる千恵子だった。
それから2週間は平穏に過ぎた。
ただしあくまでSEXにいたらなかったという意味である。
絵を描く前に、あるいは書き終わった後、千恵子が孝則に手淫あるいはフェラチオを
してあげる。あるいは千恵子が達するまで、ねっとりと孝則が愛撫し舐めしゃぶるの
だ。あるいは千恵子が孝則の写真を撮影する。
反対に孝則が千恵子の写真を撮影することもあった。
舞欄に出勤したり、あるいは雑誌モデルを勤める日中。
本当に最近ぞっとするほど美しくなったと、同僚やカメラマンに言われる千恵子。
それが息子孝則とのアートな相姦ゲームのせいだなどと、誰が思うだろう?
そして孝則の「裸のマヤ」は完成した。
「母さん、どう?」
「すごいわ、本当にきれいに描けているわね」
この日のために購入した額縁に「裸のマヤ」ならぬ「裸のママ」は納められた。
ところが孝則はその額縁の上に、もう一つの額縁をかけようとしたのである。
「あ!!何? 母さんの絵が見えないじゃないの」
「母さん、この絵どこに飾るの?」
そこで千恵子は自分のうかつさに思いいたった。
自分のヌードをとてもリビングなんかに飾れるものではない。
「だからもう一枚こっそり描いていたんだよ」
もう一枚の額縁に収められた絵。それは千恵子が裸婦ならぬ、ラフなジーンズとTシ
ャツ姿でソファに寝そべる姿だった。
「あのねマヤを購入した貴族は、信頼できる人にだけ、裸のマヤを見せたんだって。
いつもは着衣のマヤが飾られてて、それをずらしたら裸のマヤが姿を現すようになっ
てたんだね」
「ふふこれならお客様が来ても大丈夫ね」
「うん、まさかこの絵の下に、母さんのヌードがあるなんて誰も思わないさ」
そして孝則は、己の大作?をリビングに飾った。
まさに「絵になる美女」であった。着衣も裸も。
「でこれは僕が編集した母さんの3Dと2Dアルバムさ」
孝則は千恵子にDVDを二枚手渡した。
「早く見てよ」
千恵子は孝則の部屋で、そのアルバムを見せてもらった。
最初のファイルは、着衣のママを縮小した画像だった。
カーソルを置くと、それが裸のママに変わるのだった。
そしてスケッチブックにあった膨大な千恵子画集。
千恵子が見たことがない絵も多かった。
孝則が長年描いてきた千恵子の全てをスキャンしてあるという。
「だからつまんない絵も、描きかけのもあるけど勘弁してね」
「ううん、母さん嬉しいわ」
そう、千恵子がこれらのスケッチを目にした日から、二人の危ないゲームは始まった
のである。
また孝則が千恵子を撮影したデータも、aviファイルに加工されてあった。
音楽にのせ、一枚一枚、渦巻き、波紋、様々な変化で写真が移り変わっていく。
そして千恵子のヌード3D。実に素晴らしい出来だった。
2週間ほど前に見た3Dより洗練されていた。
孝則がその五感で体感した千恵子のデータが、集結した傑作だった。
「こっちは僕が映ったやつだ。母さんのパソコンで見てね。僕は自分で加工しといて
なんだけど、自分のヌードなんか見たくないや」
「ふふ、楽しみに見させてもらうわ」
「それ見ていやらしいことするんでしょ?」
「馬鹿言わないで! そんな必要ないじゃない」
そこではっとした千恵子である。なぜ必要がないのか?
「そうだね必要ないよね」
孝則の椅子に座り、パソコンに見入っていた千恵子の肩の背後から、孝則の両手が乗
せられた。
孝則の手があてがわれた部分から、波紋が広がるように全身が痺れた。
今なら?引き返せる!
いやどうして引き返せるのか?
少年のこれほどの思い、熱情、妄執を、愛を、アートを見せられた後で!
「母さん、大好きだ、生まれたときからずっと」
「嗚呼、孝則…」
孝則が肩にのせた手をじわじわと千恵子の、乳房に忍ばせていく。
そして少年は千恵子の髪に顔をうずめた。
まるで幼子が母の背中に甘えるように。
そのまま帰宅したばかりの千恵子のスーツの上から、乳房をまさぐる。
「うぅーん、嗚呼」
最初は稚拙であったはずの少年の愛撫は、この数日の愛のゲームの中、千恵子の肉体の
ツボを押さえたものに変容していた。
元々繊細なタッチをものとする、芸術家の指なのだ。
孝則は優しく千恵子の乳房をしだいていく。
「嗚呼、孝則、本当に?本当に母さんを……ン!!!!」
「愛するつもりなの?」そう顔を背後に向けた千恵子は、その言葉を発することはで
きなかった。
孝則が「あ」の字に開いた千恵子の唇を優しく奪ったのだ。
「んん」「んんん」
少年の生涯二度目のキスは、二度ともが母親に捧げられることになった。
千恵子は観念したのか? 期待の上だったのか?
もはや拒もうともせず、一瞬驚きに目を見開いたが、千恵子は少年と同じように目を
つぶり唇を重ねあい、舌をからませあい、そしてその行為に酔いしれた。
孝則はそのまま母の体を両手で優しく、椅子から立ち上がらせた。
2週間前の彼であるなら、これほど優しい立ち振る舞いなど不可能だっただろう。
だが!ある意味彼は千恵子の肉体に慣れていた。
五感が千恵子の全てを知っていた、千恵子について知らないのは、孝則のペニスくら
いのものだっただろう。
二人は立ち上がり、そしてかたく抱きしめあい、キスを交わし続けた。
おもむろに左手こそ母の背中を抱きしめたまま、右手でスーツの上から再び乳房を愛
撫する。千恵子もまた孝則のジーンズ越し、かたくはりつめたペニスの感触に奮え、
己の下腹でマッサージするがごとくこするつける。
母子は雌雄の興奮にたぎる。
ミセスモデル黒川千恵子、いいよる男性は星の数。男性経験も貧弱なわけではない。
だが!これほど陶然となるキスが、抱擁があるだろうか?
母子相姦の果実の味に、千恵子は堕ちるように、また羽ばたくように、唇で味わう。
千恵子の胸にジーンと熱いものがこみあげる。
そのたくましい胸板に抱かれる自分の幸福感。
母として育てた甲斐があったというものだ。
ようやく孝則が唇を離した。
「母さん、すごいよ。僕頭が痺れちゃったよ」
「ふふ母さんもよ」
そう言葉を返しながら、孝則のあどけない表情に、それもまた嬉しくなる。
大人になってほしい。子供のままでいてほしい。そのどちらも母親ならばペアでいだけ
る願望なのだから。
そして孝則は千恵子の額を、ほほを、鼻を、顔中にいとおしくキスをふらせる。
「嗚呼母さん。これだよ! 神が与えた造型さ。母さんの絵が描けて幸せだった」
画学生らしい感慨をもらす孝則。このような賞賛の言葉を何度聴いただろう?
そして幾度聞いたとしても、千恵子のナルシズムは満たされるのだ。
ぶちゅうとやや卑猥な音をたてて、孝則は千恵子のうなじに舌をはわせた。
「ああ、いい匂い。母さんの首筋、子供の頃から大好きだったんだ」
「あん、はぁん」
まるでうなじを犯され、蹂躙されているかのようなディープなキスが吸い付く。
「ああ、だ、駄目よ。母さんまだシャワー浴びてない。綺麗な母さんを…」
その言葉はまたもや唇でふさがれた。
「綺麗な母さん? 母さんは綺麗なんだ。24時間不潔なとこなんかないのさ」
孝則はもう待てなかった。絵は完成した。
もう一分一秒さえ焦らされるのはいやだった。
「ああ汗ばんでいるのよ。仕事帰りなのよ。それでもいいのね」
千恵子は興奮し、孝則のジーンズの上からペニスをギュッと握りしめた。
指に力をこめて刺激を与える。与えるほどに脈打つ。
だがわかる。少年はもうこの程度の刺激では、暴発しない。
「母さん、いい気持ちだ。だから僕ももっと…」
孝則はそっと千恵子のスーツを脱がせた。
はらり舞い落ちる千恵子のスーツ。
そしてブラウス越しの愛撫。薄布一枚隔て母のブラジャーの感触をとらえた。
孝則は千恵子の唇を吸いながら、右手でブラウスのボタンをはずしはじめた。
「ああ恥ずかしい…」
「ヌードモデルが何を言っているのさ」
「好きな人に裸にされるのは恥ずかしいものなのよ」
そのくせ千恵子は孝則のペニスに愛撫を送る手は休まない。
ブラウスの前がはだけた。
ブラジャーがはちきれそうに千恵子の乳房を収納していた。
孝則は生唾を呑む。千恵子はある意味すごいことだが、いつも彼の前に裸で寝そべっ
ていた。千恵子の半裸姿にはあまり慣れていない、というか新鮮な光景だった。
ブラウスを脱がせる。千恵子の肉体がその行為に加担する。
ブラジャー越しにその乳房を思いきり両手でこねあげる。
「はぁーーーん」
「母さんの乳首がたってるよ。興奮してるんだよね」
「嗚呼孝則だってカチンカチンよ」
「ブラジャー外すよ」
「ああん、声に出して言っちゃいやあ」
前のホックに指がからむ。そしてパチンと音をたてブラジャーが外れた。
続いて孝則だけの耳に「ぷるるん」と音がたて乳房がたゆたった。
そこでさらに力を込めもみしだく。
「すべすべだ! ぷるぷるだ!」
もめば押し戻す。弾力の固まり。
髪・顔・うなじ・乳房。一つ一つ詰め将棋のように愛されていく。
気がつけば上半身は裸にひんむかれて?いた。
そしてやや時間が過ぎ、孝則は次の攻撃目標を定めた。
孝則の両手がゆっくりと肌を撫でまわしながら、胸から腹へと下がっていく。
右手がスカートのウエスト部分をいやらしくはいまわる。
そしておなか側から、スカート内部に手を差し入れる。
「駄目……嗚呼駄目…今なら私たち普通の母子に戻れるのよ、孝則、駄目ぇ」
口では抗いながら、体は決して抵抗しない。
ややタイトなスカートの中には、なかなか手が入っていかない。
そこで千恵子はウエストをややへこませる。そこでようやくスカート内部に。
孝則の指は薄手のパンティストッキングの感触をとらえた。
千恵子は思っていた。シャワーを浴びてからだと思っていたため、無粋なパンストを
身に着けていたのだが、そのことで孝則が少しがっかりしたのではないかと。
だがこの愛のゲームが開始されて以来、千恵子のパンスト姿も実は見たことがない。
よって十二分に孝則は興奮していた。
その興奮がそこでようやく千恵子を、孝則のベッドに押し倒させる。
千恵子は大きく足を開いて孝則を迎え入れようとする。
だがタイトスカートが邪魔だった。
そこで千恵子ははじめて自分から行為?にはしった。
スカート右手のジッパーを下げ、ホックを外したのである。
孝則の目には上半身裸、下半身がパンティーとパンストの千恵子の姿が映る。
「母さん、すごくいやらしいよ」
孝則は千恵子の右側に添い寝し、やや上体を起こして右手を千恵子のパンティストッ
キング内部に侵入させる。
その薄布に手が包まれた感触が悩ましい。
そしてパンティに到達。パンティの上からさもいやらしくなぜ廻す。
「嗚呼…触って、お願い焦らさないで、母さんのオマンコ触って」
千恵子がつぶやけばその四文字も美しい調べとなる。
「駄目さ、僕をこんなに待たせたくせに…母さんも少しは我慢するんだよ」
実は孝則とて我慢しているのだ。
千恵子の帰宅前に一度放出させているから、レイプのような行為に走らずに済んでい
るのである。
「はぁー、ア!嗚呼アン!」
恥ずかしい部分を直接くじられるでもなく、ただパンティの上からの愛撫によって、
千恵子はつつしみをなくしていく。
頃もよし! 孝則はついにパンティを器用に、パンストの中若干ずらせて、その秘陰
にあてがっていく。もう何度も確かめた恥毛の手触り。
そしてついに女陰はやや強くくじられた。
「アア??? アンッ!」
パンティの中、ぬちゃあと中指が埋まっていく。もうそれだけでSEXしてるような気
になる。己が誕生した部分を万感の思いを込めてこじ開ける。
しとどに濡れたそこは、もう孝則を受け入れる準備が整っていた。
そう母と息子とて、SEXはできるよう、神は作っているのだ。
だから孝則は嬉々としてそこをいじり倒す。
「はぁ!アン! アアン! はぁああ、いやあああ」
千恵子の愛らしい女の反応に、孝則はいとしさをつのらせる。
興奮を押し殺すかのように、その嗚咽が漏れる口をキスでふさぐ。
孝則の口中で、千恵子の嗚咽がくぐもって反響する。
「ああ孝則のきれいな裸も見せて、母さんに」
その母の言葉に、いまだシャツとジーンズ姿だったことに気がつく。
苦笑して母の股間から指を抜く。
千恵子はベッドで孝則に向き合って座り、優しく孝則のシャツを脱がせる。
躍動する胸があらわになる。
「ああ、きれい! 素敵! 母さんが、母さんのものよ」
千恵子は孝則の裸の胸に飛び込み、その胸板にキスの雨。
「さあ母さんが孝則を裸にしてあげるわ」
そう言いながら、少年のジーンズのジッパーを下げ、パンツごと引きおろしていく。
そして何度も手と口で確かめたペニスが今日も、りりしく千恵子の目を打つ。
「アア母さんのお口にちょうだい。孝則のオチンチンしゃぶりたいの」
今にも食いつかんばかりの千恵子を孝則が制する。
「待って!母さんも裸になるんだ」
体勢を入れ替え、千恵子のパンストとパンティーを引きおろす。
ようやく久しぶりに、そしてついに裸同士になった二人。
「母さん、お互いに舐めっこするんだ! 69(ろくじゅうきゅう)だ!」
それを聞きながら内心苦笑する千恵子。シックスナインと言いたかったのだろう。
アートの才能はあっても、一般?教養は駄目らしい。
その言葉の間違いには当然気がつかず、孝則は千恵子を寝そべらせ、そして股間で千
恵子の頭を挟む形で膝をついた。
千恵子の目の前に、愛しい剛直が涙して、千恵子口付けをせがんでいた。
赤く怒張し、血管はみなぎり、そして美しかった。
まだ千恵子の手と唇しか知らない、赤き青竹であった。
千恵子は両手を添え、軽く先端にキスし、少しだけぺロリと舐めてあげた。
「クーッ! いいよ! 僕もしてあげるからね」
瞬間千恵子は太ももに孝則の手の感触を、そしてザラリとした舌が秘陰を分け入るの
を感じた。
「嗚呼!!! アー!」
悲鳴はお互いそこまで。愛しあう母子は互いの性器を委ねあい、口淫愛撫を交し合う。
千恵子は唇をギュウッとすぼませ、強烈なバキュームを施す。
このため孝則が暴発したらしたで構わなかった。
孝則がすぐさま回復することは、ここまでの経験で明らかだったからだ。
その快感に、孝則はペニスに力を入れ、千恵子にもっととせがむ。
口に中に感じるペニスの合図、千恵子は心得て夢中になって舐めしゃぶる。
母として決してしてはいけない行為を息子に捧げていた。
息子を15年前送り出した部分を、その息子に見せ、臭いをかがれ、舌でかきまわさ
れていた。
そのことを思えば、背徳感がつのる。肉体は震える。
だからこそ愛液はとめどなく分泌され、孝則の舌に甘い味覚を与える。
そう甘かった。母がよく作ってくれたホットケーキよりも甘かった。
それは錯覚などではなく、孝則にとっての事実だった。
甘いからホットケーキを幼い時分おかわりしたように、孝則は口をいっぱいに開いて
千恵子の女にむしゃぶりつく。
愛液と孝則の唾液でキラキラ光る。手入れされた恥毛の感触さえ、母に、母の一部に
触れている幸福感を呼び起こす。
「アアン!」
時折り、孝則の愛撫が強烈にツボをつく。たびに千恵子の肉体はのけぞる。
「!!!!!!」
孝則とて、快感に腰をくねらせる。だが返ってその反応が相乗効果となり、互いの行
為は淫靡を極める。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
孝則はいよいよ頭にのって?その舌を千恵子のアヌスにまで持っていく。
一年前は千恵子のほうが背が高かった。今は孝則のほうが高い。
だからアヌスにまで舌が届く。
そんな母の感慨も、同時に炸裂する直腸内部への舌の侵入にかき消される。
「駄目! 駄目! 洗ってないの! シャワーも浴びてないの! ばっちいのぉ」
そう言いたかったが、興奮した孝則が激しく腰を上下させたため、口をふさがれ声が
出せない。
出したところで、拒んだところで、少年の愛の行為が止まらないこともわかって
いた。
たとえ一日中洗わず、用をたした下半身だとしても、孝則はそれを厭わないのだ。
千恵子は母と女としての悦びに浸った。唇に力もこもった。
最初はもうもたなかったはずなのに、孝則は暴発する気配はない。
ならばもう最後の一線は目の前に来ている。
「母子相姦、嗚呼、私たち獣になってしまうのね…」
そう思う千恵子、だが恐怖はない。孝則がいれば怖くはないのだ。
「はぁはぁ母さん、母さん、僕もう我慢できないよ」
「嗚呼」
千恵子の絶望?のため息とともに、孝則はペニスを母の唇から引き抜いた。
「ああするのね。母さんのアソコにオチンチン入れてしまうのね」
「そうさ! 指きりしたじゃないか。母さん」
千恵子の目から一筋の涙。
孝則はあわてた。
「か、母さん、いやなの? しちゃいけないの?」
「ううん、してもいいわ。なんで涙が出たのかしらね」
それは感動と期待によるものだと、千恵子は既に知感していた。
「母さん!!!」
甘えるように孝則は千恵子のほほにキスをした。
そして千恵子の両足を開いていく。いや千恵子自身が開いていった。
「入れるよ! 母さんのオマンコのなかに僕のオチンチン、入れるよ!」
オマンコと叫ぶたびに背筋がぞくっと震える。
千恵子の肉体に覆いかぶさり、腰をややうかせる。
右手でペニスを握り、挿入を試みる。
だが何度も舌で指で確認したはずなのに、うまくいかない。
童貞少年はあせりを覚える。
「!!! くそ! なんでだ?」
「ううんあせらなくてもいいわ、母さんが手伝ってあげるんだから、大丈夫よ」
千恵子は左手で秘陰を開く。
そして右手が孝則の勃起に添えられた。
先端がなつかしくあたたかい粘膜に届いた。
「ア」
「嗚呼」 一瞬悲鳴が交錯する。
少年の本能が腰を突き出すよう肉体に命じる。従う孝則の青き肉体!
「アアア!!!」
「クウウウウウウウウ!!」再び嗚咽がからみあう。
孝則は全身をとろけつくすような快感に、全身がくるまれるのを知感した。
熱く、ヌルリとして、そしてなつかしく、ペニスに吸いつき、そして優しくしめつ
ける。
千恵子もまたついに孝則の剛直を迎え入れたことを知感する。
「母さん、入った、入ったんだ! 母さんの中に僕のオチンチン入ったんだ!!!」
見ると孝則もまた感激と快感か、大粒の涙を流していた。
「そうよ! 孝則のオチンチンが母さんの中に入ったのよ!」
「嗚呼母さん、気持ちいい」
瞬間がむしゃらな腰のピストン運動が開始された。
「嗚呼嗚呼嗚呼アアア!!! 嬉しい! 母さん嬉しい!」
「母さん、母さんのこんな姿も最高だ!!!」
「ああ! 孝則も最高よ!」
一組の母子はお互いを讃えあい、またたくまにのぼりつめていく。
「ウ、ウーンツ!」
孝則は背筋をひきつらせての、母の子宮の奥底にとどかんばかりの怒涛をぶちまけた。
「アーん」
瞬間千恵子の秘陰もオーガズムに収縮し、暴発する孝則のペニスをしめつける。
絶頂にひたる数瞬、そして力なく千恵子の肉体に崩れる少年。
少年は母の唇を吸い、千恵子も応えた。
「母さん」
「孝則」
二人はオーガズムの余韻の中、互いに抱きしめあい、ずっと唇と舌をからませあった。
お互いのもう決して離れられない運命を悟りながら。
エピローグ
千恵子はブーケトスを投げた。
そこは睡蓮亭、世界に三つだけ存在する相姦愛の宿、そして結婚式をつかさどる場所。
花嫁の千恵子は新郎孝則と指輪と誓いとキスを交わした。
孝則は18歳になっていた。来春名門美術大学への進学も決まっている。
愛を育んだ三年、18歳になったらプロポーズしようと決めていた、少年の思いが結実
したのだ。
同僚白鳥潤華、母児生葉蓮、三沢礼子、津島郁代ら、舞欄スタッフが見守る中、千恵
子はブーケトスを投げた。潤華が受け取り損ねるのが目に入った。
「母さん、新婚旅行から帰ったら、花嫁姿の母さんの絵を描いてあげるから」
孝則の言葉に、胸がいっぱいになる千恵子だった。
42歳の千恵子の姿は、まるで乙女のように孝則の目に映り、この女性を幸せにしよう
と心に誓える孝則だった。
完
[2007/02/20]