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小説(転載) 誕生日の素敵なプレゼント 6/8

近親相姦小説
05 /04 2015
 賢治が苦笑いした。確かに大人の理屈はどこかにまやかしがある。結婚した
ら毎晩でもするのが当然のセックス。その結婚を女には十六歳で認めておきな
がら、それが自分の娘の話となると、身体に良くないだの、勉強が疎かになる
だの、色々理屈をつけて禁止しようとする。もし仮にそれが正しいなら学生結
婚など論外と言うことになってしまう筈である。
 「言われてみれば、確かに弥生の言う通りだな。」
 「でしょ。」
 弥生の身体が大分弛んでいた。話しているうちに緊張が解れて来たのだろう。
弥生は賢治の指をごく自然に受け入れている。
これが頭だけで考えたことなら身体がこうまで素直に反応するはずがない。そ
れに、握りしめている賢治の強張りに対しても全く違和感を感じていないよう
だった。最早、娘を言いくるめるのは不可能だと賢治が覚悟を決めた。こうな
ったら、なるべく苦痛を与えずに娘を女にすること。賢治はそれだけに神経を
集中させることにした。こうしている間にも時計の針はどんどん進んで行く。
十一時を過ぎたところでようやく賢治が弥生に被さって行った。
 「パパはもう何も言わない。これから弥生を女にする。そうしたくなった。
いいな。」
 「ありがとう、パパ。私も無理矢理して貰うのは嫌。パパが本気になってく
れなかったら、本当はそれまで待つ積もりだったの。だって、そう言うもんで
しょ、セックスって。」
 「弥生の言う通りだ。男にせよ、女にせよ、嫌なのに無理無理するのは嫌い
だ。」
 「手加減しないでね。最後までちゃんとして。どんなに痛くても我慢するか
ら。」
 「なるべく優しくするけど、それでも痛いことに代わりはないだろう。我慢
しろ。」
 「うん。大丈夫。」
 賢治がもう一度弥生の脚の間に顔を埋めた。そっと膝を開くと弥生が顔を両
手で覆って力を抜いた。賢治が滑らかな肌全体に唾液を塗り付けた。すぐに潤
み始めた弥生自身の蜜も加わって、そこがヌルヌルになって来た。
 「パパにも同じように。」
 賢治が起き上がって弥生の顔を跨いだ。自分の唾液でもいいのだが、賢治は
弥生に含んで貰いたかったのである。弥生が何の抵抗もなく口をつけた。
 「沢山唾付けて。」
 弥生が頷いて口を開けた。
 弥生の口の動きはぎこちなかった。初めてだから当然なのだが、そのぎこち
なさが賢治には堪らなかった。実の娘が我が身を口に含んで一生懸命に舌を動
かしている。可愛い顔、対照的な淫らな唇。それを見つめる賢治がこれまでに
経験したことがない程の固さをみなぎらせて来た。
 「ありがとう。もういいよ。」
 弥生の頭を賢治がそっと叩くと口元からグロテスクな程に怒張した賢治が姿
を現した。
 「怖い。」
 弥生の目がジッと注がれた。賢治はそんな弥生の目を見つめながら、膝の間
にそっと腰を進めた。
 「いよいよね。」
 弥生が幾分緊張した面もちで賢治の顔を見上げた。
 「うん。」
 「今晩のこと、私、一生忘れないわ。」
 「俺もだ。」
 賢治が握りしめた先端をゆっくりと襞の中に埋めた。弥生の膝をすくい上げ
て自分の肩に載せる。この体制なら足の自由が利かないので、ずり上がって逃
げることが出来ないのである。
 「いいか。」
 賢治が弥生の目を見た。
 「うん。」
 弥生が自分自身に言い聞かせるようにしっかりと頷いた。
 「う、」
 弥生が眉間に皺を寄せた。的確な位置に宛った賢治が僅かに圧力を掛けたの
である。その圧力で弥生の柔らかな襞が左右に押しやられ、濡れた肌が少しだ
け押し込まれた。
 賢治がそこで動きを止めた。これ以上無理してはいけない。弥生自身が内部
から押し返して来る力を待ち、自然に自分が入り込むまでジッと堪えるのであ
る。弥生の強張った身体から力が抜けて、入り口が少しでも開けば先端が進み
始めるはずだった。暫くすると、ジワッ、ジワッと弥生の身体が押し戻してき
た。賢治がその流れに堪ていると、少しだけ入り口の扉に隙間が生じた。
 「あ、」
 弥生がまた声を上げた。ほんの僅かずつだが、賢治が着実に進み始めた。
 「入って、入って来る・・・」
 弥生が苦しそうに何度も息を吐いた。その度にジリッ、ジリッと賢治が飲み
込まれて行く。処女の証しは既にその大半が失われているようだった。恐らく
このまま全てを収めても出血することは無いだろう。それでも賢治は強引に押
し込むようなことはしなかった。
 弥生の初めての相手はもしかしたら自分でよかったのかも知れない、賢治が
そう思い始めた。出血しないことで疑われたら弥生は傷付くに違いない。賢治
はほんの少しだけ心が軽くなったような気がした。勿論、それが単なる言い訳
けに過ぎないことは百も承知だった。
 「大丈夫か。」
 ようやく半分くらい埋まったところで賢治が声を掛けた。
 「だ、大丈夫。入ってきたときはちょっと痛かったけど、今は平気。全部入
ったの。」
 「まだだ。もう少し我慢しろ。」
 「うん。痛くても平気。痛くなかったら初めてだって実感がなくなっちゃう
もん。」
 「いい子だ。」
 賢治がもう一度圧力を掛けた。その状態でジッと堪えているとまた弥生が少
しずつ押し返して来た。何度もそれを繰り返しているとようやく奥まで辿り着
いた感触が賢治を包み込んだ。
 「おめでとう。」
 賢治が弥生の耳元で囁いた。
 「え、何。」
 「今、ちょうど十二時だ。十六歳の誕生日が終わる前に、弥生は女になった
んだよ。」
 賢治が弥生の手を二人の間に導いた。
 「ほんとだ。パパのがしっかり入ってる。」
 「大丈夫か。」
 「うん。大丈夫だけど、ちょっと変な感じ。」
 言い終わらないうちに弥生の目から大粒の涙がこぼれ落ちた。痛みに耐えて
いる間は決して流さなかった涙が、今、次から次へと溢れ出て来た。
 「ありがとう、パパ。女になるって、こんなに幸せだなことだって思ってな
かったの。ただ痛いのを我慢するだけだと思ってた。」
 弥生が賢治の胸に顔を押し付けて来た。嗚咽に身を震わせる弥生に賢治もつ
いつい貰い泣きしてしまった。まだ、心の片隅には娘とこうなってしまったこ
とへのわだかまりが渦巻いている。果たしてこれで良かったのか、自信は全く
無かった。それでも、今まで以上に娘との結びつきが強くなっていることだけ
は確信できた。身体だけでなく、心も一つになれたように思えた。
 「いけないパパだ。」
 そう言って賢治が髪を撫でると弥生が嫌々をするように身悶えした。
 「ううん。いけないのは私。でも、幸せ。」
 賢治に動く気は全くない。避妊していない以上、娘の中で果ててしまうこと
等出来る筈がなかった。何よりも弥生の身体が激しい動きに堪えられるとは思
えなかった。
 「今日だけだぞ。」
 また弥生が嫌々をした。
 「ううん。私、セックス上手になりたいって言ったでしょう。パパに全部教
えて貰うまでずっと続けるの。」
 「俺にのめり込んじゃ駄目だ。ちゃんと彼氏を探せよ。」
 「パパこそ、私に夢中にならないように気を付けて。お互い様でしょ。」
 「こいつ。」
 賢治が弥生の身体に気を使いながら肩の上に載ったままの両足を静かに下ろ
した。根元までしっかり収まっているので外れることはなかった。そのまま弥
生の左足を自分の腰に回してそっと寝返りを打った。
 「ねえ、これでお仕舞いじゃないんでしょう。」
 弥生がもう一度つながっているところを指先で確かめながら聞いた。
 「ああ。でも今日は無理しちゃ駄目だ。一つになれたんだから、それでいい
だろう。」
 「うん。でも、やっぱり最後までして欲しいな。」
 「今日は駄目。少しずつ慣らしていかないと。」
 「ちゃんと面倒見てくれる。」
 「ここまで来たら最後まで責任持つよ。」
 「うふ。でもパパが最初で良かった。みんな乱暴にされて、ただ痛かっただ
けって言ってるよ。我慢してくれた男の子なんて一人もいないみたい。」
 「若い内は無理もないさ。」
 「パパもそうだった。」
 「いや、俺がバージン頂いたのは結構いい歳になってからだから、ちゃんと
優しくしたよ。」
 「ねえ、私、血が出てないね。」
 弥生が自分の指を見ながら言った。もう一度指先で探って見たが、付いてき
たのは透明な滴だけだった。
 「やっぱり出ていない。」
 「うん。そう言う子もいるんだ。それに、弥生は自分でここに指入れてたん
だろう。そのせいかも知れないよ。まあ、俺のもそんなに太くはないし。」
 「ふうん。これでも凄いと思うけどなあ。でも、血が出なかったら初めてじ
ゃないって疑われない。」
 「そうかも知れないな。」
 「やっぱりパパが最初で良かった。ところで、ママもバージンだったの。」
 「いや。」
 「へえ、それでも平気なもん。」
 「気にする奴はいるさ。でもパパは全然気にならない。大体、自分の方だっ
て散々経験してるんだから。」
 「パパは何人くらい知ってるの。」
 「女か。そうだな、二十人までは行ってないか。自慢じゃないけど金で女を
買ったことは一度もないから、正味の人数だよ。」
 「それって自慢だよ。でも、その二十人の中に私も入ってるの。」
 「ママと弥生を入れればちょうど二十人かな。」
 「思ったより少ないんだね。同級生なんか百人とか二百人とか言ってるよ。」
 「男の子が。」
 「ううん、女の子。男の子にそんなこと聞けないよ。」
 「女の子で二百人。考えられんな。」
 弥生は相変わらずしっかりと締め付けていた。そのせいで萎えずに留まって
いる賢治が奥の方で弥生を突き上げた。
 「今の、気持ちいい。」
 弥生が目をつぶって腰を僅かに動かした。
 「これか。」
 今度は賢治が意識的に先端を突き上げた。
 「うん。それ。」
 弥生が腰を振ってそれに応えた。賢治は奥の方がヒクついたように感じた。
 「ところで、一つ聞いてもいいか。」
 「何。」
 「何で弥生は俺なんかに抱かれる気になったんだ。弥生から見たら俺なんて
むさ苦しい、ただのオヤジだろう。」
 「パパ、本気で自分のこと、むさ苦しいオヤジだと思ってる。」
 「まあ、多少は渋みが出て来たかなんて自惚れてはいるけど。」
 「私の周りにも中年好みって結構多いのよ。中年って言っても二十代後半か
らせいぜい三十過ぎ位までだけど。」
 「やれやれ、お前達にとっては二十代でも中年か。でも、それって援交じゃ
ないのか。」
 「そう言う子もいるわ。でも、マジも多いのよ。クーコの彼氏、三十過ぎて
るんだけど凄く優しいんだって。初めてイカせてくれたって言ってたわ。前の
彼氏は若い子だったんだけど、自分だけがさっさとイッちゃってお仕舞いなん
だって。」
 弥生がまた賢治をキュッと締め付けた。どうやら無意識に身体が反応してい
るらしい。
 「パパ。」
 「ん。」
 「まだイッてないんでしょ。」
 「弥生はそんなこと心配しないでいい。それに、ゴムもつけてないし。」
 「じゃ、どうしたらいいか教えて。男の身体も知りたいんだ。」
 「もう少し弥生を味わいたいから、その後で。」
 「うん。」
 賢治がゆっくり腰を回し始めた。賢治を締め付ける間隔が短くなって来る。
シミ一つない弥生の肌がほんのり赤く染まっていた。賢治を見返す弥生の目に、
今までとは違った女の色気が滲んでいた。
 「素敵。」
 弥生がそっと唇を差し出した。暫くすると弥生が静かな寝息を立て始めた。


(7)へつづく・・・

小説(転載) 誕生日の素敵なプレゼント 5/8

近親相姦小説
05 /04 2015
 「ふうん、お尻に入れるって本当なんだ。」
 弥生がニヤニヤしながら賢治の前を見た。
 「でも、こんな太いのが入ったら凄く痛そう。」
 「弥生は無理だよ。」
 「でも、試してみたい。」
 「その内な。」
 弥生が襞の中を洗い終えた。手桶の湯で丁寧に石鹸の泡を洗い流し、賢治に
向かって大きく脚を開いて見せた。
 「はい、言われた通りにきちんと洗いました。チェックしてもいいよ。」
 「上がってからにしよう。」
 「じゃ、パパも洗って上げる。」
 「うん。頼むよ。」
 弥生に背中を流して貰いながら、賢治は今日までの日々を思い出していた。
考えてみれば賢治は幾度と無く弥生のおしめを取り替えたものである。幼かっ
たあの頃は一本の筋でしかなかったその部分が今では漆黒の茂みをまとい、完
璧とは言えないまでも成熟しつつある女の佇まいを見せ始めている。はみ出し
た襞、その中の淡いピンクの肌が物欲しそうに唇を尖らせている。ついこの間
まで殆ど目立たなかった胸もいい形に膨らみ、淡い乳首がツンと突き出ていた。
こうして裸になって見ると、親の欲目を差し引いても弥生の身体には非の打ち
所が無かった。そんな娘が諸手を挙げて父親である自分を受け入れようとして
いる。これ程までに素晴らしく生長した娘を自分のものにしてもいいのだろう
か。その迷いとは裏腹に賢治の身体が少しずつ期待に反応し始めていた。
 「はい、こっち向いて。」
 弥生が賢治の胸から腹にタオルを動かした。その度に上を向いたものが揺れ
て下腹に当たる。弥生が面白がって何度も賢治の身体を揺すった。
 「また大っきくなってるね。」
 「弥生のせいだよ。」
 「私って、きれい。」
 「うん。眩しいくらいだよ。」
 「お部屋に戻ったら、私の身体、見てね。」
 「言われなくても見るよ。」
 「ううん、ただ見るだけじゃなくって、何ともないか検査して欲しいの。」
 「どこが。」
 「ここ。」
 弥生が自分の茂みを指差した。
 「別に変なとこなんか無いさ。きれいだよ。」
 「ううん、外からじゃなくって、ちゃんと中の方も見てほしいの。だって、
何か左右が全然違うんだもん。」
 賢治がクスッと笑った。
 「女の子はみんなそう思うらしいな。」
 「そうなの。」
 「うん。だれでも左右、少しは違うものさ。って言うより、全く同じなんて
女は見たこと無い。心配要らないよ。」
 「ちゃんと見てから言って。」
 「分かったよ。しっかり見て上げる。」
 弥生の手が腹の下まで降りてきた。手の平にたっぷり石鹸を塗りつけて包み
込むように擦り始めた。
 「さっきより固くなってる。」
 指先がクネクネ動くので賢治が更に固さを増した。
 「心配になって来ちゃった。」
 「何が。」
 「こんな大っきなのがちゃんと入るかどうか。」
 「大丈夫。やさしくして上げるから。」
 「うん。」
 石鹸の泡を洗い流した弥生が自分も一度湯を被ってから湯船に滑り込んだ。
賢治も続いて、今度は向き合う形で湯に入る。遠くから船の汽笛が二度、少し
間を置いて聞こえてきた。
 「凄いタイミング。まるで映画みたい。」
 弥生が賢治の腿の上に跨って来た。すぐ目の前に乳首があった。
 「あん・・・」
 賢治がそっと唇をつけると弥生が抱き付いてきた。舌の先で転がすと小豆粒
ほどの乳首が固くなって来た。
 「気持ちいい・・・」
 ここまで来たらもう後には退けない。賢治はそう自分に言い聞かせた。湯船
から上がった賢治が先に弥生の身体を拭き、自分も簡単に拭ってから軽々と弥
生の身体を抱え上げた。弥生が賢治の首に腕を回して来た。
 「素敵。」
 弥生が唇を押し付けて来た。
 「キスも初めてなのよ。」
 もう一度唇が重なった。今度は賢治が舌を差し込もうとした。どうしていい
か分からず、弥生がただ口を開いていると賢治が舌を絡めて来た。そのヌメヌ
メとした感触が弥生にこれから起こることを予感させた。身体の芯がジーンと
痺れた。
 部屋に戻ると二組の布団がほんの少しだけ離れて敷かれていた。賢治は宿帳
に自分の本名を書き、隣に弥生とこれまた本名で名前だけを記入してある。宿
の方ではそれをどう解釈したのか。相手が十代の女の子なのだから夫婦なんて
ことはまずあり得ない。一見して親子と言う二人の年格好なので決していい印
象は持っていない筈である。援助交際カップルとでも想像したのだろうが、ピ
ッタリ並べて布団を敷かなかったのは、多分、そう言うお客様は歓迎ではあり
ませんよ、と言う精一杯の意思表示のようにも受け取れた。まさか、本物の親
子だとは思ってもいないだろうが。
 賢治が弥生の身体をそっと布団の上に降ろした。重なるように娘の身体を抱
きしめ、もう一度唇を合わせた。弥生が賢治の首にかじり付いて来た。
 「後悔しないな。」
 賢治がまるで自分に言い聞かせるように呟いた。弥生が何度も頷く。賢治が
唇を胸元へと移動させて行った。針で突っつけば弾けてしまいそうなくらいに
張り詰めた白い肌。その全てを確かめながら賢治の頭がゆっくりと下りていっ
た。
 賢治の唇が脇腹に触れると弥生が身を捩った。くすぐったい、やめて、と言
おうとした弥生が、そのくすぐったさの中に未知の感覚が混じっていることに
気が付いた。必死で我慢しているとそれが身体の芯に響いて来るのである。膝
の上から腿の内側ではむしろくすぐったさよりも快感の方が強かった。再び上
半身に戻った賢治の唇が胸に押し付けられた。乳首を含まれ、弥生が腿を擦り
付けた。
 (あそこが熱い)
 賢治はまだその部分に指も触れていないのだが、ピッタリ合わせた腿の付け
根が燃えるように熱かった。賢治の指が茂みを分けて脚の付け根に潜ってくる。
あとほんの数ミリ、肝心な部分に届かない。当人は気付いてないようだが、弥
生の身体は既に透明な蜜で溢れ、その滴が布団まで濡らしていた。
 賢治は無理に娘の脚をこじ開けようとはしなかった。襞の外側にそっと触れ
た指先が再び離れて茂みの外へと戻って行く。その手が脇腹から後ろに回って
滑らかな尻から腿の方に移動して来た。
 「あ、」
 弥生が思わず声を上げた。賢治が膝の裏側を両手ですくい上げたのである。
脚はまだ閉じられたままだが、白い腿の間から捩れた唇が顔を見せている。賢
治の唇が腿に触れ、少しずつ下りてきた。弥生は息を止めて待ち受けたが、そ
れでも賢治は直接その部分には触れてこない。舌の先が外側から輪郭をなぞっ
ていた。その輪が少しずつ狭まってきた。
 「う、」
 弥生が一声呻いて仰け反った。賢治の舌が初めて触れたのである。ベールを
被った小さな粒の上だった。そっと舌の先で探るとチーズに似た酸っぱい匂い
が賢治の鼻をくすぐった。また溢れ出た蜜が尻を伝って流れ落ちた。
 「きれいだよ。どこも変なとこなんか無い。」
 そう言って賢治が指先で襞を左右に分けた。外側はすこしくすんで皺が寄っ
ていたが中は乳首と同じ淡いピンク色で、入り口とおぼしき辺りが僅かに盛り
上がっていた。
 「私、本当に変じゃないのね。」
 「誰に見せても立派なもんさ。まあ、やたらと見せるようなとこじゃないけ
どな。」
 賢治が大きく口を開けて左右にはみ出した襞を思い切り頬張り、舌の先を上
から下、下から上へ何度も往復させた。その度に貝の澄まし汁のような濃厚な
味が賢治の口一杯に広がって来る。舌の先が入り口を探り当てた。
 (こいつ、本当に初めてなのか。)
 賢治が一瞬疑いを抱いた。舌の先が何の抵抗もなく吸い込まれてしまったの
である。確かにきついには違いないのだが、舌が届く範囲はどこも滑らかな感
触が続いていた。賢治が口を離さずにそっと小指の先を入れてみた。すんなり
根元まで入ってしまった。
 「あ、あ・・・」
 それを感じた弥生が声を出した。
 「痛いか。」
 「ううん。でも、変な感じ。」
 今度は賢治が中指を送り込んだ。これもスッポリ収まってしまったが、奥の
方で少しだけ抵抗があった。
 「痛くないか。痛かったらそう言え。」
 「ううん。大丈夫。」
 今度は賢治が親指を入れて見た。押し広げられた入り口が少しきつそうだっ
た。
 「い、痛い。」
 弥生の腰が少し逃げた。
 「分かった。ちょっと休もうか。」
 賢治が入り掛かった親指をゆっくり引き抜いた。閉じ切らずに開いた入り口
から盛り上がった内部の肌が少しだけ見えていた。
 「ねえ、今、何したの。」
 賢治が寄り添うように横になると弥生がしがみついて来た。
 「指で確かめてみたのさ。」
 「最初に入れたのは。」
 「小指。次が中指。最後が親指だ。」
 「最後のがちょっと痛かった。引きつったような感じだったわ。」
 「弥生、本当に初めてか。」
 「勿論よ。男の人がここに触ったのだって、パパが初めてなのよ。」
 「パパの親指、握ってみなさい。」
 「こう。」
 「うん。それで、今度はこれ。」
 賢治が弥生の手を自分に導いた。
 「握った感じで、どうだ。我慢出来そうか。」
 「全然太さが違う。分からない。」
 「無理だったら、やめとこうか。」
 「駄目、やめちゃ。」
 弥生が壁に掛かっている時計を見た。十時を少し過ぎていた。
 「あと二時間無いじゃない。十二時になる前にちゃんと入れて。」
 「十六歳か。」
 「うん。誕生日が終わる前に、ね。」
 「分かった。」
 賢治が右手を弥生に腹に載せ、その手を下に滑らせた。茂みを通り越した指
先が再び襞を分けて入り口を探り当てた。もう一度親指を送り込むと弥生が腰
をピクンと震わせた。
 「大丈夫。もう痛くない。」
 弥生が賢治の方に手を伸ばしてた。握りしめた指先が微妙な動きを始めた。
 「私、セックス上手になりたい。」
 弥生が賢治をきつく握り直した。
 「何で。そんなの放っておいてもすぐ上手くなるよ。」
 「嘘。下手だと男の子に嫌われちゃうからみんな頑張ってるんだって。やっ
ぱり沢山しないと上手くならないみたいよ。、」
 「セックスだけ上手になってしょうがないぞ。そんなのは彼氏とか将来の旦
那様に教えて貰えばいいんだよ。」
 「そんなの嘘。だって、将来彼氏が出来て結婚して、その相手が下手くそだ
ったり自分勝手だったりしたらどうするの。そうなったら一生我慢するか、浮
気するか、離婚するか、三つに一つしか無いじゃない。」
 「ひどいのに当たればな。」
 「聞いた話じゃひどいのが多いみたいよ。男の子はみんな強引に入れて乱暴
に動くだけだって。そんでもって中出ししちゃうし。」
 「何だ、その、中出しって。」
 「ゴム付けないで中に出しちゃうんだって。その方が気持ちいいらしいよ。」
 「おいおい、避妊しないのか。」
 「しないみたいよ。」
 「学校で避妊、ちゃんと習ってるんだろう。」
 「一応はね。コンドームがどう言うのかは見たことある。実際につけたとこ
までは見せてくれなかったけどさ。」
 「そりゃ、そうだ。」
 「でもさ、大人って狡い。」
 「何が。」
 「だって、オナニーとかセックスし過ぎると頭が悪くなるとか、いい加減な
こと言うんだもん。」
 「いい加減じゃないさ。」
 「ううん、いい加減よ。だって、結婚すればセックスするのが当たり前だし、
沢山する方がいいんでしょ。私達がし過ぎて勉強が出来なくなるんなら大人は
仕事が手につかなくなるんじゃない。要するに、セックスはしても、ちゃんと
仕事とか勉強すればいいんだと思うけど。」
 「若い内はそればっかりになっちゃうからさ。」
 「じゃあ、パパもそうだったの。晴美おばさんに教わって、そればっかりに
なった。」
 「いや、最初の内だけだった。」
 「ほら、やっぱり自分のことは棚に上げてる。」


(6)へつづく・・・

小説(転載) 誕生日の素敵なプレゼント 4/8

近親相姦小説
05 /04 2015
 賢治は春休みを利用して信州の伯父の家に遊びに行った。伯父夫婦には子供
が無く、賢治を殊の外可愛がっていた。内々で養子にとの話もあったのだが、
それは賢治の両親が頑として受け入れなかったらしい。
 二、三日して伯父が急な出張で留守になった。することのない賢治は誘われ
るままに晴美と一緒に山菜取りに出掛けた。三月も末になると結構暖かい日が
続いている。日溜まりを探すと蕗のとうが沢山顔を出していた。タラの芽やコ
ゴミの季節はまだ一月ほど先だった。蕗のとう探しは晴美に任せ、賢治は沢に
降りて釣りを始めた。雪解け水が入っているのだろう。幾分水が濁っていた。
笹濁りと呼ばれる釣りには最高の状態だった。
 そんな好条件にもかかわらず、暫く釣り糸を垂れては見たものの一向に当た
りが来ない。どうやら水が冷たすぎて魚が動いていないらしい。少し上流の滝
壺でようやく最初の当たりがあった。水から上がってきたのは蛇のように痩せ
細った三十センチ近いイワナで、鉄サビのようなくすんだ色をしていた。よう
やく冬籠もりを終えたばかりなのだろう。
 賢治が魚を捕ろうと一歩踏み出したとき、突然足元の石が外れた。あっと言
う間に賢治の身体が水の中に滑り落ちた。
 「大丈夫。」
 晴美が心配顔で駆け寄ってきた。
 「大丈夫。ちょっと膝擦り剥いただけだから。」
 滝壺から這い上がった賢治の身体から水が勢い良く滴り落ちた。
 「風邪引いちゃうわ。濡れた服、脱いじゃいなさい。」
 「うん。」
 晴美が手際よく賢治の服を脱がせて行った。シャツとズボンに続いてパンツ
も下ろされてしまったので賢治が慌てて後ろを向いた。
 「ほら、乾くまでこれ着てなさい。」
 晴美がトレーナーの上着を脱いで賢治に渡した。女物なので賢治の腰までし
かない。下半身裸で落ち着かない賢治が振り返って目を丸くした。晴美はトレ
ーナーの下に何も着ていなかったのである。大きめの胸が陽の光に白く光って
揺れていた。
 「よく絞って岩の上に置いておけばすぐ乾くわよ。」
 そう言って晴美が岩の上に寝そべった。
 「賢治も日向ぼっこして身体を暖めなさい。」
 空を見上げると雲一つない空に小鳥が数羽飛んでいた。
 「そうか、賢治も毛が生えるような年頃になったのね。」
 晴美が身体を起こして剥き出しになった賢治の下半身を覗き込んだ。
 「もう彼女いるの。」
 賢治が首を横に振った。晴美に見つめられると自然に前が大きくなって上を
向いてしまった。
 「ふふふ・・・」
 晴美が笑いながらトレーナーのズボンを脱ぎ始めた。
 「暖かくて気持ちいいわね。」
 晴美が下着まで脱ぎ捨てて素っ裸になった。改めて岩の上に大の字になった
晴美から賢治は目を離すことが出来なかった。咽がカラカラだった。
 「賢治もそれ脱いじゃえば。その方が気持ちいいわよ。」
 この辺りに山道は無いので、人が入ってくる心配はまず無かった。賢治が言
われるままに晴美のトレーナーを脱ぎ捨てた。フッと辺りが暗くなった。いつ
の間にか湧き出した雲が陽の光を遮ったのである。
 「日が陰るとやっぱり寒いわね。」
 晴美が賢治の身体を自分の方に引き寄せた。
 「暖かい。」
 晴美の顔が目の前にあった。賢治はなるべく体重を掛けないように気を使い
ながら、それでもピッタリと身体を重ねて行った。晴美の身体は信じられない
くらい柔らかかった。
 「キスしたことある。」
 賢治が首を横に振ると晴美の顔が迫って来た。唇が重なると晴美の舌が割り
込んできた。唇を触れ合うだけだと思っていた賢治が目を丸くした。
 晴美は賢治の伯父、典明とは一回り以上歳が離れている。まだ三十前の晴美
の肌はどこも滑らかで、胸も腰もピンと張りつめていた。晴美の手が賢治の背
中や尻を撫で回す。暫くするとその手が賢治の腰を持ち上げようとした。賢治
が腰を浮かせると潜り込んで来た手が固くなったものをしっかりと握りしめた。
 晴美が両膝を持ち上げた。先端が柔らかな肌に触れた。高々と振り上げた晴
美の両足が賢治の腰に絡み、暖かい感触がジワジワと賢治を包み込んでいった。
晴美が賢治の背中を思い切り抱きしめた。
 「男になったのよ。分かる。」
 賢治が夢中で頷いた。手で握られた時とは明らかに違う、暖かく絡み付くよ
うな感触が賢治をスッポリと包み込んでいた。
 「まだ動かないで。ここじゃお尻が痛い。」
 「はい。」
 二人が抱き合ったまま動かなくなった。雲が切れて再び辺りが明るくなった。
 「おうちに帰ろう。」
 晴美がそう言って僅かに腰を揺すった。賢治が頷いて身体を起こす。ゆっく
り出てきたものが外れて、プルンと跳ねた。
 「服、乾いたかしら。」
 起き上がった晴美が賢治の前を握りしめた。
 「家まで我慢できる。」
 「うん。」
 「じゃあ、続きはおうちに帰ってからね。」
 晴美が下着を手に取って片足を振り上げた。殆ど毛が生えていなかった。赤
く割れた肌が眩しかった。
 家に戻ると晴美はすぐに風呂の用意をした。身体中をタオルで擦られ、石鹸
を塗りたくった手が固くなったものを揉みほぐすように洗い始めた。
 「自分でするより気持ちいいでしょう。」
 「うん。」
 「一度出しちゃった方が落ち着くわね。」
 晴美がそう言って石鹸を洗い流した。
 「ふふ、立派よ。」
 晴美が跪いて顔を寄せてきた。唇の滑らか感触に賢治が思わず腰を前に突き
出した。舌の先で転がされ、賢治はすぐに我慢出来ない状態になってしまった。
 「おばさん、出ちゃう。」
 晴美が口を離さずに何度も頷いた。最早、賢治に余裕は無かった。思い切り
吸い込まれた途端に全てを晴美の口の中に注ぎ込んでしまった。
 「す、凄い・・・」
 賢治が呻いた。晴美の口から溢れたものが糸を引いて腿の上に落ちた。
 「どう、最高でしょ。」
 口を離した晴美がすぐ喋ったので賢治が驚いた。
 「え、飲んじゃったの。」
 「そうよ。あんまし美味しいもんじゃないけどね。」
 晴美が口の端から溢れたものをタオルで拭い取った。
 「さ、今度は賢治の番。」
 それが何を意味するのか、賢治にもすぐに分かった。晴美が浴槽の縁に腰掛
けてゆっくりと膝を開いたのである。さっきチラッと見えた部分がすぐ目の前
に赤い肌を曝していた。
 「見たの、初めて。」
 「うん。」
 「どう。」
 「想像してたより、ずっときれい。」
 「キスして。」
 「うん。」
 賢治がそっと手を伸ばして襞を左右に開いた。襞の中は唇と似たような色で
ネットリと濡れていた。そっと唇を押し当てると甘い香りがした。
 「素敵。上手よ。」
 賢治は襞の中を上から下まで探ってみた。上の方に大きめの粒があった。舌
の先でそっと掬うと晴美が天井を見上げて小さく呻いた。入り口は簡単に見つ
かった。ポッカリ開いたその中に賢治が舌の先を入れてみる。中はどこまでも
柔らかく滑らかだった。
 「思い切り吸い込んで。」
 言われるままに賢治が襞全体を思い切り吸い込んだ。
 「そう、上手。お口でクチュクチュして。」
 賢治はこの中に自分が入るのかと思うと、さっき晴美の口の中に出してしま
った直後なのに、あっと言う間に前が大きく跳ね上がった。差し入れた舌の先
で晴美の奥がうねっているような気がした。
 風呂から上がると晴美が裸のまま手を引いて賢治を寝室に連れて行った。
 「さっきの続きよ。」
 賢治を仰向けに寝かせた晴美が腰の上に跨って来た。
 「最初は私が上ね。」
 脚を大きく開いた晴美が先端を割れた襞の中に宛った。賢治が目を丸くして
見守っているとスルッとはまり、晴美がねじ込むように腰を振りながら更に奥
へと飲み込んで行った。奥の方は何となくザラザラしていた。それが賢治には
心地よかった。
 「入ったわ。」
 賢治のほぼ生え揃った茂みが晴美の押し広げられた襞に絡み付いていた。晴
美が腰を上下させると出たり入ったりしている様子がよく見える。晴美の顔が
賢治に被さってきた。唇が押し付けられ、舌が絡み合った。
 その晩、晴美は様々な交わり方を賢治に一つ一つ教えてくれた。四つん這い
になった晴美に後ろから入れるように言われた時、賢治が間違えて別のところ
に押し当ててしまった。それでも晴美は咽の奥で笑っただけで何も言わなかっ
た。しっかり濡れていた賢治が僅かに入り込んだ。
 「いいから、そのまま入れて。」
 賢治も感触の違いに気付いて慌てて見下ろした。
 「え、お尻に入れてもいいの。」
 「うん。そう言うのもあるの。大丈夫だから、そのままゆっくり入れてごら
ん。」
 そこは前とは比べものにならないのきつさで賢治の侵入を拒んでいる。晴美
がフーッと大きな息を吐くと一瞬そこが弛んだ。先端が半分くらい埋まった。
 「いい気持ち。もっとしっかり、奥まで入れて。」
 ようやく根元近くまで入ったところで晴美が賢治の手を前に導いた。さっき
まで賢治が入っていたところが物欲しそうに口を開いていた。
 「指で探ってごらん。入ってるのが分かるわよ。」
 晴美の言う通りだった。指で探るとその感触がはっきり分かった。
 「もし恋人が出来ても、最初からこんなことしちゃ駄目よ。」
 キリキリと締め上げるそのきつさに賢治は呆気なく果ててしまった。それで
もしっかり捉えられたままなので賢治は身動き一つ出来ない。賢治が前に入れ
た指を少し乱暴に掻き回すと晴美が大きな声を張り上げた。


(5)へつづく・・・

小説(転載) 誕生日の素敵なプレゼント 3/8

近親相姦小説
05 /04 2015
 「失礼します。」
 女中が膳を下げに来た。半分くらい残った料理を見て眉を顰めた。
 「あのう、お気に召しませんでしたか。」
 慌てた賢治が首を横に振った。
 「いえ、大変美味しく頂きました。イカの刺身も、それからハタの刺身も堪
能しました。」
 それだけでは足りないと思ったのか、賢治が更に付け加えた。
 「連れは今ダイエット中で。私もちょっとコレステロール値が高いと医者に
注意されてますので少しずつ頂きました。折角のお料理、残してしまって済み
ません。」
 女中がようやく表情を崩した。
 「そうですか。それを聞いて安心致しました。でも、よろしかったら何か残
して置きましょうか。夜中にお腹が空いたらお召し上がりになっては。」
 「ああ、そうして頂けると有り難いです。その鍋物とご飯を少し。後でおじ
やにして頂きます。」
 「はい、そうしましょう。コンロも一緒に置いて行きますから暖めてお召し
上がり下さい。後で卵もお持ちしましょう。」
 「済みません。」
 「お床の方はもう延べてもよろしいでしょうか。」
 「お願いします。連れが出たら私も風呂に入ってますから。」
 女中が一旦下がったところで賢治が自分に言い聞かせるように頷いてから立
ち上がった。風呂の方は静かだった。多分、湯に浸かって賢治が来るのをジッ
と待っているのだろう。強情な弥生のこと。例え貧血を起こそうとも賢治が行
くまでは動こうとしないはずである。
 賢治は自分が弥生のことを娘と言わず連れと呼んだことに苦笑していた。恐
らくさっきの女中は賢治たちを不倫カップルか援助交際だと決め付けているに
違いない。布団もピッタリ並べて敷かれるだろう。ここに泊まると決まった時
から全てが弥生の思惑通りに運んでいた。
 仕方がないと言った表情で賢治が浴衣を脱ぎ捨てた。縁側に回ると総檜造り
の小さな浴槽に弥生の白い身体が揺れていた。振り返った弥生が満面に笑みを
浮かべた。前を隠さずに歩いてくる賢治をジッと見つめながら弥生が咽の奥で
ククッと笑った。
 「お連れさんが待ちくたびれてのぼせちゃうわよ。」
 賢治のちょっとした言葉の綾を弥生は聞き逃していなかった。
 「腹が減るといけないと思って、少し残しておいて貰ったぞ。」
 「うん。きっとお腹空くよね。」
 賢治がちょっときつい目をして弥生を睨んだ。
 「困った奴だ。」
 「賢治さん。」
 「何だ、変な呼び方するな。」
 「だって、パパなんて呼べ無いじゃない。」
 弥生はパパと言う部分だけ声を殺した。
 「そう言うことだな。」
 弥生はそれを賢治の白旗だと受け取ったらしい。勢い良く湯船から飛び出し、
賢治の後ろに回って背中を流し始めた。
 「夜景が素敵。」
 「本当だ。結構漁船が出てるんだなあ。灯りが沢山点いてるとこ見ると、イ
カ漁だな。」
 「イカって、夜採るの。」
 「らしい。光に集まって来るそうだ。」
 「さっきのイカもああやって採ってるんだ。」
 「活かしたまま持って来て水槽にでも入れておくんだろうな。」
 身体を流し終えた賢治が浴槽に入ると弥生も続いた。湯が勢い良く溢れ出る。
弥生が賢治の膝を跨ぐように後ろ向きにのし掛かって来た。手のやり場に困っ
た賢治が胸に触れないよう注意しながら弥生の腹を抱えた。寄りかかってきた
弥生の肌の柔らかさに少しだけ反応してしまった賢治が滑らかな部分に触れた。
弥生が少し前屈みになった。今度はハッキリとその部分に押し付けられた賢治
が小刻みにその柔肌を突き上げた。
 「失礼します。」
 賢治が何か言いかけたとき女中が床を延べに来た。慌てて息を殺す賢治に弥
生が腰を擦りつけてくる。声も出せず、逃げることも出来ない賢治が弥生の腹
に回した手に力を込めて娘の動きをやめさせようと藻掻いた。
 「では、ごゆっくり。」
 女中が出て行くと部屋がシンと静まり返った。
 「おい、よせ。」
 弥生が偶然賢治を入り口に宛ったのである。ほんの僅か、賢治が弥生の中に
めり込んだ。
 「パパ、もうママとは男と女じゃないよね。」
 「何だ、突然。」
 「ママ、今頃彼氏と一緒なんでしょう。」
 「何でお前がそんなこと知ってるんだ。」
 「やっぱりね。パパも気が付いてたんだ。」
 「当たり前だ。気が付かない方がどうかしてる。」
 「ねえ、どんな時に分かるの。」
 「そうだな、身体に触られたくないって様子が見えた時かな。女の身体って
正直なんだよ。偶然俺の手に触った時、あいつの身体がビクッと逃げたんだ。
こいつ、男が出来なって思ったよ。」
 「じゃあ、こんなとこ触るなんて飛んでもないわね。」
 弥生が尻の下に手を伸ばして賢治に触れてきた。
 「弥生は平気なのか。」
 「うん。何か可愛い。」
 弥生の指先があちこち探り回った。
 「固くなるって言うけど、本当なのね。この辺なんかゴツゴツしてる。」
 弥生の指が先端に触れた。
 「でも、この辺は思ったより柔らかいのね。」
 「そこまで固かったら女の身体が傷ついちゃうよ。」
 「ピクピク動いて面白い。」
 「何だかお医者さんごっこみたいだな。」
 「ほんと。」 
 弥生が笑い転げた。二人の間の緊張が大分解れてきた。
 「ねえ、ちょっと入れてみていい。」
 賢治が少し考えてから弥生の胸に手を置いた。
 「分かった。弥生の言う通りにする。でも、上がってからにしよう。」
 「本当に。」
 「約束する。するからには弥生をきちんと女にして上げる。パパの言うこと
を聞きなさい。」
 「うん、何でも聞く。」
 「じゃあ、まず身体をしっかり洗って。ここは特に念入りに。」
 賢治の指が初めてその部分に触れた。一瞬、電気にでも触れたように弥生の
身体がビクッと震えた。口では強いことを言っていても処女に変わりはないの
である。
 「はい。パパ。」
 また、パパの部分だけ声を殺した。
 「こうして見ると、弥生もいい女になったもんだ。よく今まで男が放ってお
いたなあ。」
 「うん。ナンパしようとした奴、結構多いんだよ。」
 「いいと思うような奴はいなかったのか。」
 「二、三人はいたけど、キスもする気にならなかった。何か、抱きたい、抱
きたいってそれだけなんだもん。」
 「若い内はそんなもんさ。高校生くらいだったらそれしかないさ。」
 「パパもそうだった。」
 「似たようなもんだったよ。もっとも、パパは狡かったから最後の最後まで
そんな素振りは見せなかったけどな。」
 「ねえ、パパの初体験って、いつ。」
 「初体験か、懐かしい言葉だ。いくつだと思う。」
 「そうねえ、中三くらい。」
 「もうちょっと早いよ。中一だったよ。」
 「ひゃあ、そんなに早く。相手はどんな人。」
 「まずいなあ、こんな話しするんじゃなかった。」
 「やだ、私の知ってる人。」
 「まあな。」
 「パパと同い歳位で、私が知ってるとなると限られちゃうよ。」
 弥生がタオルで身体を擦りながら首を傾げた。
 「分かんない。誰。」
 「同じ年輩とは限らないよ。」
 「ってことは年上。まさか、川越のお祖母ちゃんじゃないでしょ。」
 「まさか。自分のお袋とやってる位なら弥生に迫られても慌てないさ。」
 「そうだよね。となると、あ、分かった。晴美おばさんだ。」
 「何でそう思う。」
 「だってさ、私が知ってて何となくパパと雰囲気が怪しいの、晴美おばさん
しかいないもん。言われてみれば、むかーし、ママが留守の時によく遊びに来
てたよね。あの時もしてたの。」
 「してたのって言い方はないだろう。まあ、そんなところだけど。」
 「ふうん。晴美おばさん、今年いくつだっけ。」
 「五十八か九だろう。」
 「今でもしてるの。」
 「もう何年もご無沙汰だよ。」
 「そっか、晴美おばさんはお祖母ちゃんのお兄さんのお嫁さんだから、パパ
とは他人なんだ。」
 「うん。だから、おばさんも抵抗が無かったんだろうな。」
 「ねえ、その時のこと聞かせて。」
 「俺が喋ったなんておばさんに言わないか。」
 「言うわけ無いじゃん。そんなことしたら私とパパのこと、ばれちゃうよ。」
 「それもそうだな。」
 二人が同時に吹き出した。弥生が賢治の方に向けて脚を開き、茂みの中の襞
を指先で擦り始めた。賢治は湯船の縁に腰掛けて、そんな娘の仕草をボーッと
した目で眺めていた。
 「ねえ、どっちが誘ったの。」
 「おばさんの方だよ。」


(4)へつづく・・・

小説(転載) 誕生日の素敵なプレゼント 2/8

近親相姦小説
05 /04 2015
「やれやれ。」
 賢治が前方にずらっと並んだ車の列を見ながらため息をついた。まだ夏休み
前の七月最初の土曜日なのだが、それでも下りの東名は結構渋滞していた。恐
らく大井松田の先まで続いている車の列の中に賢治のワゴン車はスッポリはま
っていた。多分、西湘バイパスはもっと混んでいることだろう。
 賢治が助手席に目をやった。弥生はドアにもたれてさっきから居眠りしてい
る。短めのスカートからこぼれた腿の白さが賢治には眩しかった。その白さの
中にほんのりピンク色が浮き出ている。張りつめた肌にはシミ一つ無い。膝が
弛んでいるので殆ど下着まで見えそうだった。
 弥生が少し体を動かした。その拍子にスカートがずり上がり、本当に白い下
着が露わになってしまった。薄いレース地でクロッチの当て布が無い下着を透
して黒い茂みの一本一本がクッキリと浮き出ていた。茂みの奥の微妙な起伏も
微かにその輪郭を見せていた。賢治は娘のあられもない姿に見とれて前の車と
の距離を開けてしまった。すかさず横から車が数台割り込んできた。後ろの車
が焦れたようにクラクションを鳴らした。
 弥生の体が賢治の方に倒れてきた。ハンドルに当たらないように気を付けな
がら、賢治がそっと弥生の頭を自分の膝に載せた。オートマチックのシフトレ
バーはハンドルに付いている。サイドブレーキもペダル式で、肘掛けを跳ね上
げれば二つの座席の間に遮るものは何も無かった。弥生が寝ぼけ声で何か呟き
ながら賢治の腰に顔を埋めて来た。
 弥生は勿論眠ってなどいなかった。ちょうどほっぺたの下で賢治のものが少
しだけ頭をもたげている。今晩これが自分の中に、そう思うと弥生の頭にカー
ッと血が上ってきた。顔の向きを少し変えるとその膨らみが口に当たった。
 「弥生。」
 賢治が戸惑ったような声を上げた。弥生が聞こえない振りをして、唇でそっ
と大きさを確かめてみた。
 「弥生。」
 賢治が語気を強めた。それでも弥生は顔を上げず、ズボンの膨らみの上から
軽く噛んでみた。歯の間に挟まったものが急に頭を持ち上げ始めた。
 「やめろ。前が動き出したから。」
 大井松田のインターを少し過ぎた辺りでようやく車が流れ始めたのである。
車が加速し始めるとようやく弥生が顔を上げた。
 「渋滞、終わったの。」
 弥生はそう言いながら、わざと膨らみの上に手を突いてゆっくりと体を起こ
した。
 「渋滞で退屈してたでしょ。」
 弥生は起き上がってもその手を離そうとはしなかった。それどころかリズミ
カルに握ったり弛めたりし始めたので賢治が横目で睨み付けた。
 「ふうん、パパでもこんなになっちゃうんだ。少しは目が覚めたでしょ。」
 「いいから手を放しなさい。気が散って運転できないじゃないか。」
 「大丈夫。パパは前向いて、ちゃんと運転してて。」
 賢治の狼狽をよそに、弥生は指先で根元から先に向かって形と固さを確かめ
続けた。握るたびに、それが大きく、固くなって来るような気がした。
 「おい。」
 賢治が慌てて弥生の手首を掴んだ。弥生がズボンのジッパーを下ろして中に
手を入れて来たのである。
 「頼むからやめてくれ。」
 手首を捕まれても弥生は下着の上から握りしめた手を離さなかった。ズボン
の上からと違ってその輪郭が生々しく手の平に伝わって来た。
 作戦の第一段階はひとまず成功だった。賢治は弥生の手を無理に振り払おう
とはしなかった。次のカーブが来ると諦めたように左手をハンドルに戻した。
それは賢治が厭がっていない証拠のようにも思えた。本当は下着の中まで手を
入れて直接触ってみたかったのだが、そこまですると賢治が本気で怒り出しそ
うなので、弥生は暫くそのまま手の平の感触を味わうことにした。賢治は何も
言わずにハンドルを握っていた。
 「パパ。おしっこ。」
 突然、弥生が手を放した。
 「え、おしっこ。もうちょっと我慢しろ。もっと早く言えばパーキングに寄
ったのに。」
 賢治はその隙に慌ててジッパーを引き上げようとした。大きくなったものが
邪魔をして少し手間取ってしまった。車は御殿場に向けて急な坂を登っている。
インターまでにはまだ少し距離があった。
 「駄目、止めて。」
 「馬鹿、高速で、それもこんなカーブで止められるか。」
 「だって、漏れちゃう。」
 賢治がバス停を探したが人家も無いこんな山の中では期待薄だった。
 「後ろの座席にバスタオルがあるから、それでしちゃえ。」
 「え、ここで。」
 「仕方ないだろう。」
 「パパ、見ないでね。」
 「馬鹿、見たくても見れないよ。」
 「やだなあ。」
 弥生がクスクス笑いながら後ろの座席に置いてあったバスタオルを取り、腰
を前にせり出してスカートを捲り上げた。レースの下着も躊躇うこと無く膝下
まで降ろす。下着越しでも分かるほどの濃い茂みと太腿の白さ、そのコントラ
ストが目に鮮やかだった。
 「ああ、幸せぇ。」
 タオルを宛っているせいか音は聞こえない。微かな匂いを予想した賢治だっ
たが、それも殆ど分からなかった。
 「終わったらタオルは後ろの床にでも放り投げておけ。後で始末すればいい
だろう。」
 「待って。その前にちゃんと拭かなくっちゃ。」
 弥生が脚を広げて後始末を始めた。賢治の視線がどうしても横に向かってし
まう。
 「ねえ、パパ。」
 「ん。」
 「考えてみたら後ろに行って用足せばよかったのよね。」
 そう言いながら弥生がタオルをどけた。まるで賢治に見てと言わんばかりだ
った。
 「う、うん。」
 露わになった肌に気を取られた賢治が曖昧な返事をした。
 「お陰でパパにしっかり見られちゃった。」
 「馬鹿、見てる余裕なんか無い。」
 「そうかしら。ほら、見えてるでしょ。」
 弥生が賢治に向かって膝を大きく開いて見せた。暫く間を置いてからキャッ
キャと笑って下着を履き直した。
 「困った奴だ。」
 「眠気、完全に醒めたでしょ。」
 「眠気どころか、冷や汗かいたよ。」
 弥生は自分の戯れに賢治が怒らないので少しだけ自信を深めていた。賢治も
弥生の魂胆には薄々気付いているに違いない。温泉に着いたらいきなり裸で迫
ろうと思っていた弥生だが、その前に少しだけ探りを入れて見たのである。父
親のものにも下着越しとは言え触れることが出来た。自分の恥ずかしい部分も
しっかり見せた。これから二人で温泉に行くプロローグとしては申し分ない。
弥生が賢治の肩に頭を載せた。
 「楽しい。来て良かった。」
 「そうだな。」
 「考えてみたら、パパと二人っきりの旅行なんて初めてよね。」
 「そうだな。」
 「娘みたいじゃなくても、本当の娘でも楽しいでしょ。」
 「そうだな。」
 「もう、や。そんな気のない返事ばっかして。」
 「そうだ・・・いや、・・・うん。」
 弥生が吹き出した。賢治は大分頭が混乱しているようだった。
 御殿場のインターからの道は思ったより空いていた。大回りだったが、むし
ろ早めに宿に着けそうだった。
 弥生が予約したのは伊東の町中から少し山に入った閑静な宿だった。案内さ
れた部屋は離れの一室で、広い縁側続きに専用の露天風呂がついている。陽が
傾き始めた相模湾が眼下に広がっていた。初島が目の前で、その先に大島が霞
んで見えていた。
 夕食は海の幸オンパレードで弥生が歓声を上げながら次々と料理にかじり付
いた。中でもイカの活き作りが特に気に入ったようで、自分の皿をあっと言う
間に平らげると賢治の方まで箸を伸ばして来た。醤油を垂らすとゲソのぶつ切
りがクネクネ動いた。
 「ほう、ハタの刺身か。」
 賢治がピンク色の刺身を口に運んだ。
 「うん、これこれ。弥生も食べてごらん。」
 「これ、ハタって言うの。」
 「そう。パパ、これが一番好きなんだ。滅多に食べられないんだぞ。」
 弥生も一切れ頬張って目を丸くした。
 「美味しい。すごく甘い。」
 「これ食べたら石鯛なんか目じゃないんだ。」
 「ね、来て良かったでしょ。」
 「うん。弥生と二人でって言うのがちょっと引っ掛かるけどな。」
 弥生が上目遣いに賢治をみた。
 「私と二人じゃ、嫌。」
 「嫌じゃないけど、弥生には何か魂胆があるんだろう。」
 「まあね。」
 「あんまし褒められた話じゃ無さそうだな。」
 賢治は車内での戯れが気になっているらしい。こうなったら下手に隠し立て
しても無意味だと思った弥生が顔を上げて真っ直ぐに賢治の目を見つめた。
 「別に貰うプレゼントがあるって、今朝言ったでしょ。」
 「うん。」
 「そのプレゼント、約束して。」
 「だから何なんだ、そのプレゼントって。」
 「これから夜中の十二時まで、何でも弥生の言う通りにして。それがプレゼ
ントなの。」
 「何でもって言われても、それだけじゃ約束出来ない。」
 「駄目。何でも弥生の言う通りにして。ね、お願い。」
 「さっきの悪戯と関係あるのか。」
 「うん。」
 「それじゃ駄目だ。」
 弥生が突然正座した。
 「パパ、一生のお願い。私、十六になったら女になろうって心に決めてたの。
それで、自分なりに相手を探してきたの。でも見つからなかった。きっと無意
識のうちにパパと比べてたのね。」
 「何も十六歳に拘る必要なんか無い。これと思う相手が現れるまでじっくり
待てばいい。女になるためだけが目的で男と寝るなんて、パパは賛成出来ない。
まして、その相手が実の父親なんて言うのは論外だ。」
 「勿論、それも全部考えた。パパと寝るなんて普通じゃ考えられないことだ
し、人に知られたら大変なことだってことも、よーく分かってる積もり。でも、
どう考えてもパパじゃなきゃ駄目なの。彼氏がいないからその代わりがパパっ
て訳じゃないの。パパがいるから彼氏が出来ない。パパ以外の人に恥ずかしい
ところ見せるのは嫌。触られるなんて飛んでもない。分かって、この気持ち。」
 「そう思い込んでるだけだよ。パパなんて、そんな大した男じゃない。」
 「そうかも知れない。だから来るとき車の中で確かめて見たの。パパのに触
れるか、頭で幾ら考えても自信無かった。それで実際に触ってみたの。全然嫌
じゃなかった。パパが怒らなければ、パンツの中まで手を入れて、直に触って
みたいとさえ思ったの。」
 「参ったなあ。」
 賢治が箸を置いた。食欲が失せてしまったらしい。
 「私、私のことを一番大切だと思ってくれてる人に女にして貰いたいの。そ
れはパパ以外にいないの。」
 「おいおい、大切の意味が違うだろうが。」
 「ううん、違わない。私はパパの娘。これから先もずっと。何があってもそ
れは変わらないし、パパが私のこと嫌いになるなんてあり得ないでしょ。」
 「だから、大切の意味が違うって言ってるだろうが。弥生は何があっても俺
の可愛い娘だ。それが変わるはずなんか無い。でも、だからと言って、弥生が
俺の手で女になっていいなんて話にはつながらないんだよ。」
 「良い悪いの問題じゃないの。そうしたいの。そうして欲しいの。」
 「ちょっと頭を冷やせ。とにかく、よく考えてからでも遅くは無い。」
 「パパ、私がいつからそう考えてたか知ってるの。もう二年以上前からなの
よ。考えて、考え抜いた結論なの。だから、もう待つ必要なんてないの。」
 弥生は咄嗟に嘘をついた。賢治に白羽の矢を立てたのはたった三日前のこと。
でも、それを言ってしまったら賢治に言いくるめられてしまいそうだった。
 「うーん。」
 賢治が困ったような顔をして口をつぐんでしまった。賢治はさっき、車の中
で弥生に触らせてしまったことを後悔していた。本来なら、あの時その場でこ
っぴどく叱りつけなければいけなかったのである。その上、弥生がわざと自分
の身体を見せても何も言わず、そっと目の端で見てしまった。
 「パパが嫌だって言っても、私は自分が決めた通りにするからね。」
 弥生がそう言って立ち上がった。どうする積もりなのか、賢治が黙って見て
いると弥生が浴衣をスルッと脱ぎ捨てた。浴衣の下は素肌だった。
 「私、お風呂に入って待ってる。パパが来るまで絶対に上がらないからね。」
 弥生が縁側に出ていった。すぐに湯を被る音が聞こえてきた。
 残された賢治が大きなため息をついた。弥生と二人きりで温泉に来たこと自
体が間違いだった。このまま押し切られては親としての立場が無い。さりとて、
このままで済むとは到底思えなかった。娘の頑固さは父親である自分が一番よ
く知っているからである。
 どうにも落ち着かない賢治が煙草に火を点けた。最早、言葉による説得は終
わっていた。実力行使に出た娘に対して賢治が取るべき道は二つに一つしか無
い。断固として、ぶん殴ってでも拒絶するか、素直に娘の希望を受け入れてや
るか。もし賢治が頑なに拒否したら弥生がどんな行動に出るのか、それが気に
なって結論を出せない賢治だった。


(3)へつづく・・・

小説(転載) 誕生日の素敵なプレゼント 1/8

近親相姦小説
05 /04 2015
親のセックスをみてしまったら大人の階段をひとつ進んだことになる。


(一)特別な誕生日

 十六歳の誕生日を迎えたその日に女になろう。高校生になった弥生がそう心
に決めた。なぜそれが十六歳なのか、確たる理由があった訳ではない。ただ、
十六歳になれば女なら誰でも結婚できると言う知識がその根底にあったことは
間違い無さそうである。周りの女の子達が次々と初体験を済ませて行くのを肌
で感じて焦り始めていたことも事実だった。
 弥生は小学校に上がるまでは両親と一緒の寝室で寝ていた。先に寝た弥生が
何かの拍子に目を覚ますと隣で両親が抱き合っていることが多かった。二人と
も素っ裸だった。物心付いた頃から見慣れていたので夫婦とはそう言うものだ
と思って何も疑わなかった。
 弥生が初めてセックスという行為を目にしたのは小学校に入った年の夏休み
のことだった。その年、弥生は両親と三人で一週間の家族旅行に出掛けた。最
初の晩は蓼科のリゾートホテルに泊まった。メゾネットタイプの部屋は予約が
取れなかったので、弥生達が泊まっているのはツインルームだった。エキスト
ラベッドは頼んでいなかった。家からホテルまで長い間車に揺られて来たので
弥生は夕食が済むとすぐに寝込んでしまった。
 早めに寝過ぎたせいか弥生が夜中に目を覚ました。向かいのベッドで両親が
裸で抱き合っていた。
 (またパパとママがエッチしてる)
 弥生が苦笑した。今年小学生になった弥生は同級生から男と女に関しての色
々な話を聞くようになっていた。エッチという言葉もつい最近知ったばかりだ
った。ベッドの足元に大きめのスタンドが立っていた。その明かりの中で父親
のお尻がモコモコ動いている。母親の脚はかなり大きな角度で開いていた。
 暫くすると父親が母親の両足を抱えて肩の上に担ぎ上げた。それまで見えな
かった部分が弥生の目に飛び込んできた。信じられない位に大きく膨らんだ父
親のおちんちんが母親のお腹に刺さっているように見えた。
 (エッチって、本当におちんちんを入れるんだ)
 同級生の可南子が言っていた通りだった。可南子は自分の両親のそんな姿を
何度も見たと言い張っているのだが、弥生はその話を信じていなかった。身体
のどこを探してもそんな穴なんて見当たらなかったからである。しかし、今、
隣で抱き合っている父親のおちんちんは確かに母親のお腹の中に入っているよ
うに見えた。
 「いい気持ち・・・」
 母親の声が聞こえてきた。
 「もっと・・・もっと・・・」
 父親がそれに応えるように激しく腰を動かし始めた。肉のぶつかり合う大き
な音が聞こえてきた。暫くすると粘っこい音がそれに混ざり始めた。
 (エッチって気持ちいいんだ)
 弥生は急に母親が羨ましくなった。自分も早くセックス出来るようになりた
いと思った。
 父親の動きが止まった。母親が何か合図したらしい。
 「ねえ、上になってもいい。」
 母親がそう呟くと父親が頷いて腰を浮かせた。蛇が鎌首を持ち上げたような
父親のおちんちんが姿を見せた。
 (凄い)
 お風呂で見た時の倍以上の大きさだった。太さも弥生の手首位ありそうであ
る。あんな凄いのがお腹の中に入るなんて、とても信じられなかった。
 母親と入れ替わりに今度は父親が仰向けになった。おちんちんが真上を向い
て揺れている。その上から母親が脚を目一杯開いて跨って来た。黒い毛に囲ま
れた赤い肌が蛇の口を思わせた。赤い口の真ん中に母親が握りしめたおちんち
んを宛った。弥生が息を殺して見つめていると、おちんちんがゆっくり飲み込
まれて行った。
 (ほんとに入るんだ) 
 母親が腰を前後に動かし始めた。その動きがどんどん激しくなって行く。母
親の口から押し殺したような呻きが長く糸を引き始めた。動く度に母親の大き
な胸がユサユサ揺れた。父親が一声唸り、思い切り腰を突き上げた。母親が奇
声を発して動かなくなった。
 ようやく息を整えた母親が静かに腰を上げた。おちんちんがスルッと抜けて
再び姿を現した。噎せ返るような匂いが弥生の方まで漂ってきた。
 一週間の旅行の間、弥生は毎晩寝た振りをしながら両親のセックスをジッと
観察し続けた。次の晩は最初から薄目を開けて様子を見ていた。今回は父親が
逆さ向きに母親の上からのし掛かって来た。弥生のすぐ目の前で母親がおちん
ちんをスッポリ口にくわえてしまった。弥生が目を丸くして唾を飲む。父親も
母親の股の間を舐めているようだった。
 弥生は旅行の間、毎晩繰り広げられる両親のセックスの様子を目の当たりに
して、出来ることなら今すぐにでも、自分も父親に貫かれてみたいと思った。
弥生の心の中に母親に対する嫉妬心が沸々と沸き上がって来た。
 家に戻った弥生が手鏡で自分の股の間を覗いて見た。母親がおちんちんを飲
み込んだ辺りを何度も探して見たが、そこにはただ一本の筋が入っているだけ
で、幾ら指で広げて見てもあんなに大きなおちんちんが入りそうな穴はどこに
も見付からなかった。大人になったら穴が開くのかも知れない。早く大人にな
りたい、弥生は本気でそう思った。
 弥生がオナニーを憶えたのは小学校五年の頃だった。そこをいじると気持ち
良くなると言う知識はもっと前から持っていた。その頃既にオナニーをしてい
た女の子数人が得意げに言い触らしていたからである。最初は下着の上から恐
る恐るだったが、すぐにパンツを脱いで直接触るようになった。小学校に上が
った時から個室を貰っていたので、夜、自分の部屋に戻ると布団の中で触るの
が日課になった。偶然触れた小さな粒がますます弥生を虜にした。話に聞いて
いた通り、そこが一番気持ち良かった。
 中学生になった弥生が遅めの初潮を迎えた頃には既に穴の所在も分かってい
た。ある日、弥生が恐る恐る指先を自分の中に入れて見た。指先が入った瞬間、
弥生の脳裏に父親の大きく膨らんだおちんちんが浮かんできた。母親の中に入
って行くグロテスクに膨らんだその姿を思い出しながら中指をゆっくり出し入
れしてみた。これまでとは違った鋭角的な気持ち良さが奥の方からズキン、ズ
キンと沸き上がって来た。まるで父親が自分の中に入って来るような、そんな
錯覚に襲われていつの間にか指先がびっしょり濡れていた。
 夢中になった指先が少しずつ奥を目指した。指先に力を入れる度に入り口の
辺りに微かな痛みが生じたが、それもすぐに忘れてしまった。気が付いたら中
指が根元まで埋まっていた。心の中で何度もパパと叫んでいた。
 弥生の周りでは同級生達が次々とセックスを体験し始めていた。中学二年生
になると少なく見積もっても女の子の半分以上がそんな雰囲気を漂わせていた。
経験を済ませた子は途端に自信たっぷりな態度を示すようになるのですぐに分
かった。
 弥生にも男の子からの誘いが集中するようになった。顔立ちもスタイルも全
学年を通して飛び抜けている弥生だから当然のことだった。遠くから眺めて素
敵だなあと思う男の子も何人かいたのだが、少しでも親しくなるとなぜか弥生
の気持ちが醒めてしまった。三年生になってもそんな弥生に変化は訪れず、相
変わらず処女のままだった。多分、憧れと現実とのギャップが大き過ぎたのだ
ろう。
 そんな状態が段々重荷になってきた弥生が十六歳の誕生日と言うタイムリミ
ットを自分に課した。弥生が高校生になった直後のことである。そのXデイと
なる七月初旬の誕生日まで既に三ヶ月を切っていた。
 その十六歳の誕生日がもう間近に迫っている。あと、たったの一週間でその
日が来てしまう。なのに肝心の相手がどうしても見付からない。男なら誰でも
いいなんて到底思えなかった。初めて自分の中に入ってくるのだから、弥生自
身が納得出来る最高の相手でなければ嫌だった。
 誕生日の三日前に弥生がある決断を下した。十六歳の誕生日にと言う自分自
身への約束は何が何でも守ろうと思った。その相手は弥生が信頼できる、弥生
にとって一番大切な人でなければならない。その条件を満たす男を探すうちに、
弥生はこれまで全く考えても見なかった一人の男に辿り着いた。そのたった一
人の男が自分の中に入ってくることを弥生は幼い頃からずっと夢見て来たので
ある。その男の逞しい姿を思い出しただけで身体の芯が疼いた。弥生を女にし
てくれる相手はその男以外にいるはずがなかった。
 弥生がそう決心した瞬間、一階の方から父親のクシャミが立て続けに三度聞
こえてきた。余りのタイミングの良さに弥生が腹を抱えて笑い転げた。
 弥生がそんな決断を下した背景にはそれなりの事情があったことは確かであ
る。ここ数年、弥生は両親の様子をじっくり観察してきた。そこで弥生の出し
た結論は、母親の美子が不倫していると言うものだった。
 昔はあれ程良かった両親の仲もここ数年はかなり冷え込んでしまっている。
かなり前から二人は寝室を別にしていた。一旦それぞれが寝室に入ると朝まで
決して出てこない。去年辺りから残業がめっきり減った父親は以前より大分早
めに帰ってくるのだが、反対に母親の外出が目に見えて増えていた。
 ある日、夜遅く帰ってきた母親の身体から風呂上がりのような石鹸の匂いが
漂ってきた。その瞬間、弥生の中で母親の不倫が疑いから確信に変わった。父
親はその日八時前には家に戻っていたからである。
 弥生には何でそこまで冷え切ってしまった二人が別れないのか理解できなか
った。自分がいるから、それとも世間体。色々考えても、そのどれもが取るに
足らないことのように思えた。まだ経験もしていないのに妙な話だが、夫婦と
はセックスをする間柄、と言う幼い頃からの固定観念を弥生はずっと持ち続け
ていたのである。
 母親は不倫を続けている。父親とはここ数年、全くセックスしている様子が
見えない。それが弥生の企みに絶好の言い訳を与えてくれた。セックスをしな
くなった二人は最早夫婦ではない。父親とのセックスを放棄した母親には文句
を言う資格さえ無いと思った。既に母親の美子は弥生のライバルではなくなっ
ていた。
 弥生の誕生日は今度の土曜日だった。その日、母親の美子はサークルの旅行
で留守になる。この全くの偶然を弥生は天の恵みと感謝した。弥生の計画に美
子の存在は邪魔以外の何物でもなかったからである。

 「ねえ、明日、私の誕生日よ。」
 誕生日の前日、弥生が母親に話し掛けた。父親の賢治はソファーで新聞を読
んでいた。
 「あら、そうだったわね。」
 「ママは明日お出掛けよね。」
 「ごめんね、前々から決まってた旅行なのよ。それに、今回は私が幹事だか
ら抜ける訳にも行かないし。」
 「あーあ、何か美味しいもの作って貰おうと思ってたのになあ。」
 「その代わり、パパと一緒にどこかで美味しいもの食べて来て。」
 美子の答えは弥生の思う壺だった。
 「パパ、明日のご予定は。」
 弥生の本能寺、父親の賢治に話が振られた。美子が全てを代弁してくれてい
た。
 「え、俺か。別にないよ。」
 「じゃあ、弥生に付き合ってやってよ。はい、これ私からのカンパ。」
 そう言って美子が財布から一万円札を二枚出して賢治に渡した。
 「足りない分はパパにお願いしてね。」
 「そうするか。久しぶりに弥生と出掛けるのも悪くないな。」
 新聞から目を上げた賢治が弥生に向かってニコッと笑った。
 「仕方ない。パパと二人で美味しいもの食べに行こう。」
 弥生が賢治に向かって首を傾げて見せた。全てが弥生の思惑通りだった。
 翌日、美子は朝六時過ぎに家を出ていった。集合時間は八時なのだが色々幹
事としての準備があるらしい。賢治は休みなのでまだ起きてくる気配が無かっ
た。美子を送り出した弥生が賢治を起こしに行った。
 「パパ、ねえ、起きて。」
 「う、今何時だ。」
 「六時半よ。」
 「え、六時半。もうちょっと寝かしといてくれよ。九時になったら起こして
くれ。」
 「駄目、起きて。美味しいもの食べに連れてってくれる約束でしょ。」
 「ああ、でも、それは夜の話しだろう。」
 「私は美味しいお魚が食べたいの。これから出掛けて海に行きたい。」
 「海、何でまた。」
 「採れたてのお魚、いっぱい食べさせてくれるとこがいいの。伊豆の方の温
泉だったらお魚も美味しいでしょ。」
 「伊豆、温泉。泊まり掛けか。」
 「うん。明日何かあるの。」
 「別に無いけど。」
 「どうせママが帰ってくるの明日の夜遅くよ。だったらいいじゃない。」
 「何だか目が覚めちゃったな。取り敢えず起きるか。」
 「うん、起きて、ご飯食べたら出よう。」
 「しょうのない奴だ。」
 しぶしぶ起きて来た賢治に弥生がコーヒーカップを手渡した。賢治がトース
トをかじっている間に弥生があちこち電話を掛け捲った。手元には観光案内ら
しき本が並んでいた。
 「パパ、予約取れたよ。ちょっと高いけど、いいでしょ。」
 「どこだ。」
 「伊東よ。眺めもいいし、お魚もバッチリだって。」
 「高いって、幾らなんだ。」
 「二食付きで四万円だって。それでも込み込みに値切ったのよ。」
 「一人四万じゃ、六万も足が出るなあ。」
 賢治がそう言って苦笑した。
 「まあ、誕生日のお祝いってことにするか。その代わりプレゼントは無しだ
ぞ。」
 「プレゼントは別に貰うから大丈夫。」
 「おいおい、あんまし高い物じゃないだろうな。」
 「さあ、高いか安いか、パパ次第よ。」
 「お手柔らかに頼むよ。パパ、そんなに沢山小遣い貰ってないんだから。」
 「平気平気。食べ終わったら出ようね。携帯持ってけばママから電話が来て
も大丈夫でしょ。」
 「ママの方から電話して来ることは無いと思うよ。」
 賢治がちょっと嫌な顔をした。どうやら今回の旅行は不倫相手も一緒らしか
った。
 「いいでしょ、パパは私みたいな若い娘と一緒なんだから。」
 「弥生みたいな若い娘だったら言うこと無いけどな。」
 賢治が戯けてみせた。
 「やあねえ、中年丸出しなんだから。」
 弥生がわざと眉を顰めて見せたが表情は明るかった。いずれにせよ今日明日
は賢治と一緒に楽しく過ごそうと心に決めている。そして、今晩どうやって自
分の父親を口説き落とすか、色々頭を捻る弥生だった。


(2)へつづく・・・

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。