2ntブログ

小説(転載) 『誕生日の素敵なプレゼント』 第二部 8/8

近親相姦小説
09 /20 2018
 「ねえ、昔通りにやってるの。」
 「うん。」
 「賢にも同じようにさせてるの。」
 「だと思ったよ。だからわざとこうしてるんだ。」
 「弥生にも同じようにしてるの。」
 「ちょっと違うかな。」
 「やってみて。」
 今度は賢治がクックッと笑った。
 「気になる。」
 「ちょっとね。」
 賢治がもう一度顔を埋めた。舌の先が後ろに向かった。
 「ちょ、ちょっと・・・・」
 圭子が戸惑った声を上げた。
 「そんなとこ、駄目よ。」
 「いいから我慢して。」
 賢治が舌の先を強引にこじ入れた。
 「い、いや・・・」
 身を捩る圭子の両足を賢治が大きく振り上げて、ちょうど赤ん坊のおむつを
取り替えるような格好にした。再び口を前に戻した賢治が今度は後ろに小指を
差し込んだ。
 「だ、駄目ーっ、」
 賢治の小指は第一関節が入っただけだった。それ以上は無理せず、賢治が襞
の中に舌の動きを集中させる。思い切りすぼまっていた後ろが幾分弛んできた。
その機を逃さず賢治が小指を根元まで送り込んだ。
 「もう。」
 凄みのある目で圭子が賢治を睨み付けた。
 「弥生とこんなことまでしてるの。」
 賢治が顔を上げて頷いた。
 「どう。」
 「変な感じ。」
 「痛い。」
 「ううん、痛くはないけど。」
 「少しずつ慣らして行こう。」
 「まさか、入れようなんて考えてるんじゃないでしょうね。」
 「その積もり。」
 「やだ、弥生にもそうしてるの。」
 「うん。」
 「信じられない。」
 そう言いながらも圭子の中で弥生に対する対抗心がむくむくと頭を擡げ始め
ているようだった。
 「私も試してみようかな。」
 「まだ無理だよ。おいおいな。」
 「何だか悔しい気分。」
 賢治が小指を抜いて圭子の上にのし掛かって来た。
 「二十年振りね。」
 スッポリと入り込んだ賢治を圭子が柔々と揉みほぐした。圭子はその部分を
かなり自由に動かすことが出来るのである。
 「相変わらずだな。弥生にもコツを教えてやってくれないか。」
 「え、何。」
 「今の、自分でやってるんだろう。」
 「これ。」
 圭子が二度、今度は賢治をきつく絞り上げた。
 「うん、それそれ。」
 「え、誰でも出来るんじゃないの。」
 「いや。俺が知ってる限りではここまで自由に出来るの、圭子しかいないよ。
無意識にそうなる女は結構いるけど。弥生もその口だな。」
 「そうなんだ。これって特技なんだ。」
 圭子が立て続けに賢治を締め付けた。
 「うん、いい気持ちだ。」
 端から見たら二人は一息入れていると思うだろうが、実際は違っていた。賢
治も意識的に律動させ、圭子がそれに応じて締め付ける。また少し、賢治が大
きさを増して圭子の奥を突き上げた。
 「素敵。」
 圭子が賢治の唇を求めてきた。二人の舌が絡んだちょうどその時、ドアがス
ーッと開いて弥生と賢が裸で入ってきた。
 「一休みしてるの。」
 弥生が楽しそうに聞いた。
 「よかったら交代しない。」
 弥生が二人がつながっているところを指で探ってきた。圭子が嫌々をするよ
うに腰を揺すった。
 「そう急かすな。」
 賢治が腰を強く押し付けて弥生の手をそこから追い出した。
 「二十年振りに圭子を味わってるんだから。」
 圭子も顔を上げた。
 「気が散るから、あっち行ってて。」
 弥生が首を横に振った。
 「ちょっと場所空けて。」
 「え、どうするの。」
 「一緒でもいいでしょ。」
 弥生が強引に圭子の隣に横になった。
 「賢、来て。」
 「いやな人達。」
 そう言いながらも圭子が横にずれた。
 「パパはね、一晩に五回くらい平気だよ。」
 賢を自分の中に導きながら弥生が圭子に耳打ちした。
 「え、五回も。」
 「うん。カットしてから強くなったんだって。ね、パパ。」
 「まあな。」
 「賢はどう。いつも何回くらいしてるの。」
 弥生に聞かれた圭子が困ったような顔をした。
 「そんなの、本人に聞いて頂戴。」
 「どうなの、ご本人さん。」
 賢が思わず圭子の顔を見ながら答えた。
 「ママとだと三回くらいかな。でも毎晩だから。」
 「毎晩、凄いわね。」
 弥生が賢治の肩を揺すった。
 「ねえ、毎晩だってさ。」
 「おい、歳を考えてくれよ。歳を。」
 「そう言えば二日続いた時は二回くらいだよね。」
 「賢と比べるな。俺だって若い頃は・・・」
 圭子がおかしそうに笑った。
 「嘘よ。賢治さんは昔から二日、いえ三日に一度がいいとこだったわ。その
代わり一回が長かったけどね。」
 弥生の上で賢が凄いペースで腰を動かし始めた。反対に賢治はさっきから全
然動いていない。すぐに圭子が登り詰めて賢治にしがみついて来た。圭子が呻
き声を上げたので弥生がチラッと顔を見た。圭子が弥生の手をしっかり握りし
めて来た。
 ようやく息を整えた圭子が賢治に聞いた。
 「ねえ、今日は何の日。」
 「え、何の日だっけ。あ、そうか。圭子の誕生日か。」
 「うん。それと、この記念日でもあるのよ。」
 圭子がまた賢治をキュキュッと締め付けた。賢治と圭子が初めて結ばれたの
も、やはり圭子の誕生日のことだった。
 「そうだったな。」
 「だから、今日来たの。勿論、最初から抱かれる積もりでね。下着を着けて
こなかったのもそのため。今日一日でも構わないと思ってた。」
 「やっぱり、誕生日とか記念日って気になるもんか。」
 「勿論よ。女は特に。ね、弥生。」
 「え、うん。勿論。」
 弥生は自分が呼び捨てにされて一瞬戸惑ったようだったが、満面に笑みを浮
かべて圭子の顔を見つめ直した。
 「私達も最初は誕生日だったのよ。」
 「賢治さんに聞いたわ。素敵なお誕生日だったみたいね。」
 「うん。とっても。」
 「でも、あなた達がこうなってて良かった。」
 「それはお互い様でしょ。私の方だって圭子さんと賢がそうでなかったら、
何とかそうさせようと思ってたんだもん。」
 「こんな素敵な誕生日のプレゼント、他には絶対無いわよね。」
 「ほんと。」
 圭子はそれ以上口を開こうとはしなかった。賢治が腰を強く回し始めたので
ある。賢も再びコクコクと腰を前後させ始めた。まるで競うように、二組のも
つれ合った身体がぶつかり合う音だけが部屋に響いていた。ふと顔を上げた賢
治に弥生が片目をつぶって見せた。


- 完 -

小説(転載) 『誕生日の素敵なプレゼント』 第二部 7/8

近親相姦小説
09 /20 2018
 その次の日、圭子は今までとは全く違った感触を憶えて思わず身体が震えた。
Tバックで剥き出しになったお尻の肌に、これまでとは違った生々しい感触が
生じたのである。恐らく賢がズボンから固くなったものを摘み出して直に押し
付けているのだろう。圭子が僅かに尻を突き上げると先端が敏感な所に押し付
けられた。賢が強く押し返して来るので、下着にくるまれた格好でほんの少し
だけ先がめり込んできた。
 「いい気持ち。」
 圭子が更に尻を押し付けた。もし賢が下着を横にずらせばそのまま一気に収
まってしまいそうだった。Tバックだからその気になりさえすれば簡単なこと
だった。
 次の日、圭子は下腹部に微かな痛みを感じた。それは間違いなく生理の前兆
だった。風呂に入って確かめると幸いまだ始まっていなかった。風呂から上が
った圭子が暫く迷った後、下着を着けずに一番短いミニを履いて居間に戻った。
 「今日もお願い。」
 「うん。」
 形ばかりの肩揉みが終わり圭子が俯せになった。ピッタリ脚を閉じているの
で賢の目にはいつものTバックと変わりなく映っているはずである。賢が尻の
上に跨るのを待って圭子が少しだけ脚を開いた。すぐに生暖かいものが当たっ
てきた。
 賢が腰を押し付ける度に先端が襞の中を滑っている。そこは既に糸を引く程
に濡れていた。圭子が少しずつ尻を持ち上げて行った。滑っていた先端が引っ
掛かり逃げなくなった。
 「いい気持ち。もっと強く押して。」
 賢の手はとっくにお留守になっている。圭子の言葉に勇気付けられた賢が腰
を強く押し付けてきた。襞が左右に押し広げられ、次の瞬間、ツルッと先端が
入って来た。
 「もっと強く。」
 圭子が尻を後ろに突き出した。ジリジリ入ってきたものがとうとう奥まで達
した。
 「いい気持ち。」
 圭子が自分から尻を振り始めた。とうとう一つになってしまったのだが、圭
子は全く後悔していなかった。今、息子が自分を一杯に満たしている。いつの
間にか膝を立てて四つん這いになった圭子に賢が後ろから激しく突き立ててい
た。すぐに賢の呼吸が荒くなって来た。初めてなのだからそう長く持つはずが
無かった。
 「マ、ママ・・・」
 賢が呻き、圭子は熱いもので満たされて行く自分を感じて身震いした。
 「賢。」
 「ママ。」
 禁断の扉が開け放たれた瞬間だった。
 (このままお風呂に行こう。そして今夜は賢を寝かさない。)
 その暇は無かった。果てた直後なのに、賢は衰えるどころかむしろ大きさを
増した位で、そのまま腰の動きを再開してしまったのである。溢れ出たものが
圭子の腿を伝って床にこぼれ落ちる。賢が動く度に結合した部分が粘っこい音
を立てた。
 「ああ、いいわぁ。もっと。」
 賢の手がブラウスの中に潜り込み、圭子の胸をギュッと握りしめた。その痛
いほどの強さが圭子にはむしろ心地よかった。
 「もっと、もっと・・・」
 立て続けに三度、賢が圭子の中で果てた。ようやく落ち着いた賢に圭子がそ
っと呟いた。
 「お風呂に入ろう。」
 「うん。」
 「汚れても気にしなくていいわ。後で始末するから。」
 賢がそっと腰を退いた。
 「あ、ああ・・・」
 抜かれるときが切なく、圭子が賢を追い掛けるように尻を突き出した。スル
リと抜けると溢れ出たものがポタポタと音を立てて床を濡らした。
 「さ、お風呂に行こう。」
 立ち上がった圭子がスカートとブラウスを脱ぎ捨てて裸になった。脱いだス
カートを脚の間に挟みながら先に圭子が風呂場に行った。少し遅れて賢も裸で
入って来た。
 「二人だけの秘密よ。」
 圭子がシャワーの温度を調節してから賢の身体を流し始めた。
 身体をざっと流しただけで圭子が賢を自分の寝室に連れて行った。後ろから
ではなく、正面からしっかり抱き合って息子を迎え入れたかったのである。息
子の腰に脚を絡めた圭子が思い切り賢の身体を抱きしめた。
 (もっと奥まで来て、もっと奥まで・・・)
 賢がそっと顔を寄せて乳首を含んだ。それはおっぱいを欲しがって吸い付い
てきた子供の頃の記憶を圭子に思い起こさせた。たった一人で息子と向き合っ
ていたあの頃の日々が、まるで昨日のことのように、次から次へと頭の中を駆
け巡る。今、圭子をしっかり満たしているのは、あの頃には想像も出来ないほ
ど逞しく成長した息子だった。おしめを換えるときに摘んで上げた、あの可愛
いかったおちんちんが今、はち切れそうな勢いで圭子を突き上げている。口に
含まれた乳首がむず痒かった。
    
 「親子って変な感じ。特に女の場合はね。」
 「どんな風に。」
 「だって、賢は自分が産まれてきたところに身体のほんの一部だけど戻って
来たわけじゃない。そのまま賢をもう一度自分の中に、身体ごと全部吸い込み
たくなっちゃったわ。私のお腹の中にもう一度戻って来て、って心の中で叫ん
でたの。ところで、あなたの方はどうだったの。初めて弥生さんの中に入った
時、どんな気持ちだった。」
 「後ろめたさは随分あったけど、何とも言えない気分だったな。ただ、弥生
は初めてだったから、そっちの方にばかり気に取られて他のことはあんまし憶
えてないよ。」
 「後で弥生さんにも聞いてみたいわ。」
 「さん付けはやめよう。俺達は親子であり、兄妹でもあり、同時に夫婦みた
いなものなんだから。」
 「そうね。」
 「じゃあ、そろそろ上の二人に合流するか。」
 「待って。その前に二十年の空白を埋めさせて。」
 「分かった。俺の部屋に行こう。風呂は後でいいな。」
 「うん。もう待てない。」
 賢治が圭子を自分の寝室に案内した。賢治の予想通りニットのワンピースの
下は素肌だった。圭子の茂みは殆ど無いに等しい。さもないと薄いニット地を
透して茂みが見えてしまっていただろう。
 「昔と変わってないな。」
 賢治が圭子の全身を眩しそうに眺めた。
 「嘘。この辺にお肉が付いちゃったわ。」
 圭子が腰の辺りを揺すって見せた。
 「あなたも見せて。」
 「うん。」
 賢治が部屋着のシャツとズボンを脱ぎ捨てた。最後のブリーフは圭子が跪い
てゆっくり下ろした。
 「賢治さんこそ変わってないわ。ここも。」
 圭子の手がそっと握りしめた。
 「いや、ウェストはあの頃に比べたら十センチ以上太くなっちゃったよ。」
 「ふふ。」
 「何だ。」
 「ここの形って、二十年経っても忘れないものね。」
 圭子が指先で根元から先端までなぞるように確かめた。
「もっとも、あなたと賢以外の人のは知らないんだけど。」
 「え、俺が初めてだったの。」
 「うん。信じてくれる。」
 「そう言えば弥生も似たようなもんだったな。やっぱり出血はなかったよ。」
 「不思議だけど、最初から痛くなかったの。嬉しい気持ちで一杯だった。」
 「でかいばかりが能じゃないってことかな。さ、今度は俺が確かめる番だ。」
 賢治が圭子をベッドに寝かせた。膝に手を置いて左右に開くと周りの肌と変
わらない淡い襞が唇を突き出していた。
 「相変わらずきれいだよ。」
 賢治がそっと唇を寄せて軽く挨拶した。
 「本当。何か昔に比べるといびつになったような気がするけど。」
 賢治は返事せず、圭子の濡れた襞を口一杯に吸い込んだ。弥生と違ってやや
酸味が強い。その匂いが賢治に昔の記憶を蘇らせた。そのまま舌の先で微妙な
起伏をなぞり始める。圭子のベールに包まれた粒は大きめで、舌の先で探ると
ピンと張りつめていた。
 圭子の反応はそれ程激しいものではなかった。恐らく毎晩のように賢に可愛
がって貰っているせいだろう。圭子は賢治との記憶を頼りに賢を仕込んで来た
に違いない。過去の記憶通りに唇や舌を動かして行くと圭子が喉の奥で笑った。


(8)へつづく・・・

小説(転載) 『誕生日の素敵なプレゼント』 第二部 6/8

近親相姦小説
09 /20 2018
 その日は賢の中学校の入学式だった。二年前にベルギーから帰国したばかり
だったので近所の公立中学ではなく、海外からの帰国子女を大勢受け入れてい
る私立への入学を圭子が選んだ。朝、七時半に家を出た圭子と賢が初めて満員
電車を経験した。それは想像以上の混雑で慣れない二人は人の波に揉まれて右
往左往していた。電車が次の駅に差し掛かった時、圭子は尻の辺りに違和感を
感じた。誰かが後ろから触っていた。
 「賢、後ろの男が変なことしてるの。」
 咄嗟に圭子がフランス語で賢に話し掛けた。
 「え、ママの後ろから。それ、きっと嫌らしい奴だよ。」
 痴漢というフランス語を知らなかった賢がそう応えた。周りはどうみても日
本人の親子が急に訳の分からない言葉で喋り始めたので一斉に好奇の目を二人
に向けて来た。
 「ママ、こっちにおいでよ。」
 「そうね。」
 圭子が後ろを振り返ってフランス語で男を罵った。慌てて手が引っ込んだ。
その隙に圭子が賢の方に移動しようとした。言葉は分からなくても周りが雰囲
気を感じて隙間を作ってくれた。圭子の後ろにいた男は次の駅で飛び降りて行
った。
 「オララー。これが日本のラッシュなのね。昔、まだ日本にいた頃はこんな
混んだ電車に乗ることなかったから知らなかったけど。」
 圭子はそのままフランス語で話し続けた。賢もどちらかと言えば日本語の方
が辿々しかったのでそのままフランス語で答え続けた。二人は向き合って乗っ
ていたが、徐々に車内が混んで来てとうとう身体が密着してしまった。圭子は
少し高めのヒールを履いていたので賢の前がピッタリと脚の付け根に食い込ん
でしまった。
 「凄い混みようね。」
 「うん。これから毎日だと思うとうんざりしちゃうな。」
 「慣れるまでママも一緒に通って上げようか。」
 「うん。ママが一緒の方が安心かな。」
 「私も賢と一緒じゃなきゃ、こんな混んだ電車嫌よ。また変な奴に触られた
ら困っちゃう。」
 「さっきの奴、ママのお尻触ってたの。」
 「そうよ。それも指先をグリグリ突っ込んで来てさ。お尻の穴がムズムズし
ちゃった。」
 圭子はさっきから賢の前が固くなっているのに気付いていた。ちょうどその
先端が敏感な突起に触れている。賢治と別れて以来、そこに触れた男は一人も
いなかった。
 自分に押し付けられているのが息子のその部分だと思うと、圭子は身体の芯
が妙に疼くのを感じて思わず腰を退こうとした。しかし、電車の混雑がそれを
許さず、反対に倍くらいの力で押し返されてしまう。強く押し付けられて賢が
更に固さを増した。突き上げてくるその感触に圭子が思わず目をつぶる。忘れ
ていた何かが圭子の中で目を覚まし始めていた。
 翌日から圭子も一緒に都心まで、賢の通学に付き合うことになった。賢を学
校まで送り届けた圭子はその足で国会図書館に行く。請け負った翻訳の資料調
べを午前中の日課にしたのである。二人は必ずピッタリ向き合って電車に乗り
込んだ。乗り込むとすぐにフランス語で話し始める。そうすれば痴漢はまず手
を出して来なかった。
 いつの間にか圭子は脚の間に当たって来る息子の強張った感触を楽しむよう
になっていた。賢の方も自分が母親のどこに触れているのか、十分に意識して
いた。痛いほどにズボンの中が固くなり、それが母親のスカートを脚の間に押
し込むまでになっていた。賢の方もその感触を楽しんでいることは間違いなか
った。
 四月も半ばを過ぎると初夏のような暑い日が出てくる。薄着になると賢の強
張りをよりリアルに感じてしまう。いつもより混雑がひどかったある日、圭子
は息子に押し付けられて軽く登り詰めてしまった。
 「ママ、大丈夫。」
 夢現になっていた圭子が賢の声でハッと我に帰った。
 「あ、大丈夫よ。今日はいつもより混んでるわね。」
 「うん。」
 賢の強張りは相変わらず脈動し続けている。また圭子の疼きが強まってきた。
圭子の中で息子がいつの間にか一人の男に変わり始めていた。
 五月の連休を過ぎても圭子は図書館通いの日課は変えなかった。朝のほんの
一時なのだが、その甘味な時間を手放したくなかったのである。混雑の中で二
人が引き離されてしまわないように、圭子が賢の腰を抱えるようになっていた。
より密着した二人の身体が電車の揺れに合わせて擦り合う。それが二人の密か
な楽しみになっていた。
 七月の初旬、賢の中学が他より一足先に夏休みに入った。朝の一時が急に途
絶えたので圭子が苛立ち始めた。三日もすると圭子は身体の芯が疼いて堪らな
くなって来た。一旦歯止めが外れた圭子は、最早、自分が転がり始めたのをど
うすることも出来なかった。夜、ベッドの中で我が身に触れるようになったが、
それがむしろ身体の疼きを倍加させてしまった。
 (実の息子にこんな気持ちを抱くなんて)
 圭子の心は羞恥に震えた。それでも、夜、目をつぶると息子のいきり立った
ものが瞼の裏にありありと浮かんで来た。
 梅雨が明け、暑い日が続くようになると圭子は極端な薄着をするようになっ
た。透け透けのブラウスをブラ無しで羽織り、裾を腰の周りで結んで臍を出し
たり、ゆったり目のキュロットの下にTバックの下着を着けたり、日が経つに
連れて露出の度合いがエスカレートして行った。色々口実を見付けようとはす
るのだが、まさか自分の方から息子に迫ることなど到底考えられなかった。そ
れでも常軌を逸してしまった圭子の頭には息子の関心を自分の身体で引きつけ
ることしか浮かんでこなかった。
 その想いは賢も一緒だった。満員電車の中ので母親の感触は今でもしっかり
憶えている。時には意識的にグリグリ押し付けても厭がる素振りさえ見せなか
った圭子。その密かな楽しみが戻ってくるのはまだ一ヶ月以上先のことなので
ある。さりとて、賢の方も母親に近付く口実を見付けることが出来なかった。
そんな中で圭子が日増しに大胆な服装になって行く。夕食時に賢の皿に料理を
盛ろうと屈んだりするとブラウスの隙間からしっかり乳首までが見えてしまっ
た。床に寝そべってテレビを見ているとキュロットの隙間から殆ど剥き出しに
なった白いお尻が丸見えになっている。賢の目が一日中圭子を追い掛けるよう
になっていた。圭子の方も十分に息子の視線を意識していた。
 「ねえ、ちょっと肩揉んでくれない。」
 溜まりかねた圭子が自分の方から切欠を作ろうとした。このままではいつま
で経っても埒があかないような気がしたのである。
 「う、うん。いいよ。」
 後ろに回った賢が圭子の肩に手を載せた。その瞬間、圭子の身体に電気が走
った。
 「最近、肩とか背中が凝っちゃってね。」
 決して上手とは言えない手付きで賢が圭子の肩を揉み始めた。肩越しに見下
ろすとブラウスの胸元から胸の膨らみが丸見えだった。その丸い膨らみの上に
ピンクの乳首がちょこんと載っていた。
 「いい気持ち。もうちょっと強く。」
 圭子は背中に当たっているものを意識して顔が火照って来た。これこそ電車
の中で自分に押し付けられていた息子の強張りそのものだった。
 「ありがとう。ついでに腰も揉んでくれる。」
 そう言って圭子が俯せになった。賢が腿を跨いで背中に手を当てた。
 「ああ、気持ちいいわ。もう少し上も。」
 賢が少し上に座り直した。腿の裏側に何かが当たった。
 「もうちょっと上。」
 今度は賢が圭子の尻の上に跨って来た。前屈みなっているので固くなったも
のがもろにその部分に押し当てられた。
 「うん、そこ。とってもいい気持ち。」
 賢が手を動かす度に押し当てられたものがキュロットの上からめり込んで来
る。それは電車の中とは比べものにならない位にダイレクトな感触を圭子に伝
えてきた。いつまで経ってもやめろと言わないので賢が圭子の背中を押し続け
た。いつの間にか手の方がお留守になり、腰だけが前後に動いていた。
 「あ、ありがとう。お陰で楽になったわ。」
 二度ほど軽く登り詰めた圭子が名残惜しそうに言った。賢がゆっくり立ち上
がる。圭子が横目でチラッと確かめると半ズボンの前が大きく膨らんでいた。
 「また明日も揉んでね。」
 「うん。いいよ。」
 こうして圭子は新たな楽しみを見出した。賢も喜んでいるようだった。次の
日は最初から賢が尻の上に跨って来た。その日、圭子はキュロットの代わりに
ミニを履いていたので、よりハッキリと賢の感触を味わうことが出来た。
 「え、」


(7)へつづく・・・

小説(転載) 『誕生日の素敵なプレゼント』 第二部 5/8

近親相姦小説
09 /20 2018
 数日後、圭子の方から電話があった。自分のところは手狭だから賢治の家で
話したいと言って来た。
 「そうしようか。明日は土曜だから、今晩来ないか。」
 「私もそのつもりで電話したの。」
 「泊まる用意してくれば。」
 「ええ。いいかしら。」
 「こっちは最初からそのつもりさ。賢も泊まれるんだろう。」
 「勿論、一緒に連れて行きます。」
 「じゃあ、弥生に食事の支度をさせて待ってる。」
 「いえ、こちらからも何か用意して行くから、弥生さんには私が行ってから
支度しましょうと伝えておいて下さらない。」
 「分かった。飲み物はこっちで用意しておこう。」
 六時半過ぎに圭子と賢がやって来た。圭子はボディラインぴったりの白いニ
ットのワンピースを着て来た。ブラは付けていないらしく乳首がツンと浮き出
ている。パンティラインも外からは分からなかった。
 「素敵。」
 弥生が圭子の姿に見とれた。
 「ちょっと恥ずかしかったけど、賢がこれ着て行けって言うもんだから。」
 圭子がポッと頬を赤らめた。
 夕食は始めから和やかな雰囲気に包まれていた。健二の前に圭子が座り、左
右には弥生と賢が向かい合っている。賢治の皿が空になると圭子が空いた皿に
料理を載せて差し出した。それを見た弥生がすかさず賢に給仕する。お互いに
心を許しながらも、どこかで小さな火花が飛んでいた。
 「ちょっと席外していい。」
 弥生が賢に目配せしてから立ち上がった。
 「勿論。弥生の部屋で休んで来なさい。」
 弥生が賢治にウィンクして、賢の腕を抱えながら食堂から出て行った。
 「私達に気を使ったみたいね。」
 二人の後ろ姿を見送った圭子が改めて賢治の目をジッと見つめた。
 「うん。後片付けは後にして、こっちもちょっと食休みしようか。」
 賢治がそう言って空になったグラスにワインを注ごうとすると、圭子がそっ
と手で塞いだ。
 「お酒はもういいでしょう。」
 「そうだな。」
 賢治が隣のリビングに移動してソファーに腰掛けると圭子が隣に座って身体
を預けてきた。賢治がその肩を抱き寄せた。
 「二十年振りね。やっぱりあなたの胸は暖かいわ。」
 「結婚しなかったんだね。」
 「意地でもしたくなかったわ。それに、賢のことで手一杯だったし。」
 「寂しくなかった。」
 「なかった、って言ったら嘘になるわね。賢が小学校に上がって手が放れて
からは特に。」
 「この間の話し、まだ信じられないよ。」
 「私達が兄妹だってこと。」
 「うん。」
 「私だって同じ。話としては分かるんだけど、こうして抱かれてると実感湧
かないわ。」
 「あいつらも同じだろうな。」
 「そうよね。だって、ついこの間まで他人だと思って抱き合ってたんでしょ。
無理無いわ。」
 圭子が顔を上げた。目と目が合い、スッと唇が近付いた。重なった圭子の唇
が微かに震えていた。
 「私ね、あなたとの関係を昔に戻す前に、一つだけ言わなきゃいけないこと
があるの。それが無かったら、この間来たときにそのまま抱かれてたと思う。」
 「言ってごらん。どんなことでも驚かないと思うよ。」
 「急かさないで。あなたに話していいものかどうか、まだ決心付いてないん
だから。」
 賢治は胸に響いて来る何かを感じた。同時に自分の方も大きな胸のつかえが
降りたような気がした。
 その頃、弥生の部屋では二人がしっかり抱き合っていた。
 「下の二人、上手く行ってるかしら。」
 「多分ね。でも、二十年振りに会って、どんな風に始めるんだろう。」
 「そうよね。若ければ抱き合ってキスしちゃえば後は勢いで行けるだろうけ
ど。」
 「弥生はあの時、最初の日のことだけど、何で俺に抱かれてもいいと思った
の。」
 「分からない。何となく安心感があったの。」
 「パパみたいな。」
 一瞬、弥生の身体が強張った。
 「それ、どう言う意味。」
 「さあ、それは弥生の方がよく分かってるんじゃないかな。」
 弥生の中で賢が少し固さを増したような気がした。
 「何でそんなこと言うの。」
 「弥生は夢中で気が付いてないみたいだけど、時々俺のことをパパって呼ぶ
からさ。」
 「嘘。」
 「本当だよ。最初の日は、パ、って言っただけだったけど。」
 「賢はそれでも平気なの。」
 「全部言っちゃいなよ。楽になるから。」
 「私のこと、嫌いにならない。」
 「大丈夫。弥生が本当のこと言ったら、僕の方からも言うことがあるから。」
 途端に弥生の目がキラッと光った。
 「賢、もしかして、あなたも。」
 賢がしっかり頷いた。
 「キャッホー。」
 弥生が奇声を発した。その声は下まで聞こえたようだった。
 「上は随分楽しそうね。」
 圭子が賢治の頬を確かめるように撫でていた。
 「一つだけ聞いてもいい。」
 「いいよ、何でも。」
 「あなたと弥生さん、とっても仲いいみたいだけど、何で。どうして彼女、
奥さんに付いて行かなかったの。」
 「別れた原因が女房の不倫だったからかな。もっとも、その前から弥生と俺
は仲良かったけど。」
 「うちも賢と二人っきりだったから、特別仲がいいのよ。」
 「分かってる。多分、うちも似たようなものさ。」
 「本当かしら。」
 「間違いないと思うよ。いずれにせよ、賢と弥生は兄妹だし、俺と圭子も兄
妹なら、もう離れることはないだろう。この際、何もかも、全部ぶちまけてし
まわないか。」
 「どんなことでも、しっかり受け止めてくれる。」
 「お互い様だって言っただろう。」
 「何だか私が言おうとしてること、あなたには分かってるみたいね。」
 「間違いないと思うよ。俺の方から言おうか。」
 「待って。まだ踏ん切りが付かないの。だって、大変なことなのよ。」
 「世間ではな。」
 圭子が驚いたような顔をした。一呼吸置いて賢治が言った。
 「俺はこの間、一月くらい前にパイプカットしたんだよ。」
 「え、カットしちゃったの。」
 「ああ、万一に備えてね。」
 「万一って、まさか、弥生さん。」
 賢治がしっかり頷いた。
 「何てこと。」
 圭子が改めて賢治の目をしっかり見つめてきた。目の色が全てを物語ってい
た。
 「これで、全てが弥生の思う壺だな。」
 「どう言うこと。」
 「弥生の奴、圭子と賢がそう言う関係じゃなかったら、何としてでもそうさ
せようって企んでたんだよ。」
 「賢も同じようなこと考えてたみたい。」
 「この間、うちから帰ってすぐに賢に抱かれたんだろう。」
 「うん。いつもより何倍も激しかったわ。あなたの方も。」
 「弥生がね。殆ど一晩中抱き付いて離れなかったよ。」
 「お宅は奥さんが最近までいたんでしょう。それでもそんな関係だったの。」
 「うちはほんの最近、今年に入ってからさ。弥生の十六歳の誕生日にせがま
れて二人で温泉に行ったんだよ。別れた女房が不倫相手と旅行してる間にね。」
 「弥生さんの方から迫ったの。」
 「うん。あの手この手で結局押し切られちゃった。そっちはどうなんだい。」
 「うちはもっと早くから。賢が中学に上がった時からだから、もう六年以上
になるわ。」


(6)へつづく・・・

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。