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小説(転載) 大学教授杏奈 悦楽の孤島 相姦課外講習 (後編)

近親相姦小説
07 /05 2018
掲載サイトは消滅。
大学教授杏奈 悦楽の孤島 相姦課外講習 (後編)

「美味しかったわ。ヒロ君のミルク。さっぱりしたでしょ? おやすみ」
博文のペニスを根元からしぼり、一滴も余さず飲み干した母杏奈。
その快感に体が痺れ、しばし身動きさえできない博文を尻目に、杏奈は自室に逃げる
ように駆け込んだ。
全身のエネルギーを吸い取られたような自分の体を、ようやく博文はベッドに。
そして即座に眠りについた。

一方杏奈は自分がしでかした口淫奉仕に酔い、同時におののく。
体が火照っていた。若いオスのエキスを体内に受け止めた高揚感が、ただでさえきつ
い杏奈のフェロモンを呼び覚ます。
口内に残る苦く甘い樹液の味が、もう一度それを味わいたいと杏奈にささやく。
口だけではない、全身が、特にその若いオスをかつてこの世に送り出した部分が、も
う一度息子を帰還させたいと疼く。

しない! もうしないわ! やめて! 嗚呼やめて!!!

杏奈はオナニーしたい欲求を必死にこらえる。
枕元にある寝酒用のブランデー、それを三杯たてつづけに飲み干す。
アルコールというより、麻酔であった。
そこでようやく杏奈は、いぎたないメスの欲望を抑えつけ、眠りについた。

五日目の朝、杏奈は再び、コーヒーの香りで目が覚めた。
博文のモーニングコーヒー宅配?だ。
目を開けると、博文がトレイにコーヒーを乗せて立っていた。
瞬間!部屋に鍵をかけておかなかった自分のうかつさ?を杏奈は思った。
博文がその気になれば、杏奈の部屋に忍び込むことは可能だったのだ。

「何を考えているの? 息子相手に何を案じているの?」

と自問自答する。昨夜あろうことか、実の息子に対し口淫奉仕をしでかした身だ。
たまらない重い空気。耐え切れず、無理に笑顔を作る杏奈。
「おはよう、ありがとうね、ヒロ君」
「うん、おはよう」
心なしか悲しそうな博文の顔。事実悲しいのだ。
本当は昨日のように、杏奈にキスしたいのだ。だが杏奈は今夜が最後だと言った。
だからあんな素晴らしいことまでしてくれたのだ。
全身のエネルギーを吸い尽くされたような感覚、思い出すだけで体が震える。
美しい唇がコーヒーを飲む。その唇が博文のペニスを昨夜、愛してくれたのに…

「ママ、朝食できてる。今日は何をするの?」
「うん、そうね…」

瞬間、沖合いに空砲というか、ドーンと音がした。轟く響きではない。
運動会・花火大会やりますと、地域に告げるあの程度の音である。

「あ! 米軍のフェリーだわ!」
あわてて杏奈はお化粧を始めた。
5分で済むからリビングで待つように言われた。
南海のパラオにも似た、紫のワンピース姿で杏奈が現れた。
そしてそのまま二人は島の船着場に向かう。

軍用ではなく、民間仕様のようなフェリーが愛母子島に近づいてきた。
しかし合衆国の国旗はしっかりついている。
士官らしき人たちがフェリーに乗っているのが見えた。
一人女性らしい人が手を振っていた。

「ハーイ、杏奈!」
杏奈も先ほどまでの戸惑いが嘘のよう、ほがらかに手を振り返す。
「リサ!ウェルカム」
そして一組の男女が、フェリーから降り立った。
正確には三人である。二歳くらいの男の子が一緒だったのだ。
そして博文はようやくその家族連れを、肉眼で(容姿を)認識できる距離でとらえるこ
とができた。
なんというか、アメリカのファミリードラマに出てくるような、美男美女夫婦だった。
女性の名は、リサ・マイヤー、男性はルイ・マイヤー、赤ちゃんはアラン君である。
そろいの白いTシャツに白い短パン。
だが中身がすごい。
リサのプロポーションは、ほとんどヴィーナスに等しい。
そのバスト・ウェストのくびれ・ヒップライン・足の長さ。
もうモデル並みである。博文は必死で悟られないよう生唾を飲んだ。
ルイ・マイヤーのほうも背は高いはたくましいわで、さすが肉食民族だ、などと感心
するばかりの、小肉中背博文君であった。
こうしてみたら、やっぱり母杏奈は日本人離れしていても、所詮といったら卑下しす
ぎになるが、間違いなく日本人の範疇のプロポーションである。
などと母と外人さん夫婦を比べて考えている中、杏奈とリサ夫婦は抱擁、そしてほほ
にキス。杏奈は海外生活豊富なので、そういうのがサマになっていた。

「よく来てくれたわね。リサ・ルイ。こちらは私の助手で息子の博文よ」
「ナイスチューミーチュ、HIRO、ヒロと呼んでいいかしら?」
美貌の女性が握手を求めてきた。
「はい、こちらこそ、ミズリサ、ウェルカム、EBOSI ISLAND」
驚いたことに片言で夫婦は日本語も扱えた。
博文もブロークンながら、日常会話くらいならわかる。
小さいころ、5年間子供英会話教室に通っていたのである。
こうして四人はとりあえず会話に不自由はしない。
同時にこの家族の訪問で、杏奈と博文は自然な母子に戻れていた。
リサ一行は、さすが屋外探求の徒らしく、博文と違ってすいすい研究室まで歩んでい
く。一番若い博文の息があがるのだから情けない。
そして一行をリビングに迎える。
アラン君を抱っこしあやす杏奈。
なんか若干うらやましく思う、罪な少年博文である。

「早かったのね。もう少しあとかと思ってたわ」
「ふふふ、早く<あなたがた>に会いたくってね」
聞けば朝食もまだだという。
「まあ、じゃあ息子に何か用意させるわ」
「ふふふ、ご心配なく、ルイが準備してきたから」
「キッチンを借りるよ。ヒロ、手伝ってくれるかな?」
ボックスを抱えルイが博文を誘う。
彼が料理するらしい。なんか自分と似ている。
実はそれはルイの生い立ちと、リサとの運命に去来することだったが、この時点で少
年はそのことを知りようもない。
ボックスにあったのは、ハムカツ・ベーコンカツ・ソーセージカツの類。
既に昨夜油で揚げたもの。それをささっとフライパンで軽くソースをかけ温めなおす。
それをパンにはさむ。アメリカンファーストフードのできあがり。

「おきれいな奥様ですね」と博文。
「ん?んー、ありがとう。君のママも素敵だよ」
なぜか若干何か奥歯にものがはさまったような反応だった。
そのときは気にもしなかった。

そして四人で会食。
話が徐々に海洋学の話になる。するともうほとんど英語だからわからない。
日本語であったところでわからないが。

そのまま午前中は、三人は研究室に。杏奈が研究を披露するのだろう。
アラン君も一緒。仲間はずれの少年が一人。
しょうがないからお掃除・お洗濯。
またたらいに水をはって・・・
そして彼を待つ女神の羽衣は今日も彼の手の中に。
なまめかしいセクシーな下着。
今日も愛母子島は暑い。空には雲一つない。
なのに自分は母の下着をまた悪戯しようというのか?
だが股間はこわばったものの、滞在者がいる事実が彼を思いとどまらせた。

その瞬間だった。

「ヒロ君! また潮干狩りに出かけるわ。釣りの用意して!」
あわてて博文は我に帰った。見ると杏奈が窓からこっちを見ていた。
オナニーしてなくてよかった、と全身で安堵する。
リビングに戻って、瞬間ダブル生唾悩殺姿態が彼を出迎えた。

杏奈はリサにもらったというあの真紅のハイレッグ再び。
リサのほうはイエローのさらに輪をかけたハイレッグ。Vカットは当然。
リサのその姿は、雑誌で見るプレイメイト並みであった。
ここ数日のいぎたない放出や、杏奈の奉仕?がなかったら鼻血どころか卒倒しかねな
い眺めである。愛母子島に来たかいはあったというものである。

「ふふふ、気に入ってくれたのね。その水着。セクシーよANNA」
「いやだわ、あなたみたいな若い女性にそんなお世辞言われたら」
まんざらでもない杏奈である。なんと言っても息子をときめかせる肉体だ。
さてそこで思いもかけないリサの発言が飛び出した。
「あら、杏奈こそお世辞がうまいわ。私あなたと2歳しか違わないのよ」
これには杏奈が驚愕した。38 YEARS OLD???
どう見てもリサはいいとこ20代半ばにしか見えない。
「あら言ってなかったかしら?」
信じられなかった。だってあの晩。

高名な海洋学者リサ・マイヤーと杏奈は学会で出会った。
二人は意気投合し、研究などで親密になった。
イタリアを去る最後の夜、二人は食事をともにした。
そしてアルコール。それがまずかったのか?ホテルの個室のラウンジ。
リサは杏奈に優しくキスを。
拒めず生涯唯一のレズビアンの官能の罠に。
その際、杏奈の体が感じたリサの肉体は紛れもなく20代のものだった。
そしてまさにそのとき、リサは杏奈の耳元に、悪魔のささやきを注ぎ込んだのである。

「杏奈、そういうカップルは存在するのよ。あなたみたいな美人の母親を持った息子
さんは、すごく危険だわね」
レズビアンの官能の嵐の中、近親相姦愛につき講義?されたのも杏奈くらいのものだ
ろう。
そして二人はこの島での再会を誓い合った。お互い家族連れで。
だがそれならまさに今日、博文を呼べばよかったのだ。なぜ自分は夏休みが始まって
早々に博文を呼んだのか?

「ママ準備できたよ」
愛しい息子が怪訝そうに杏奈に声をかけ、我に返る杏奈である。
そしてまるでデジャブーを感じるような潮干狩り再現。
ところが今回はお客様が。
ルイはアランを海にひたして?あやす。
美女二人は海生生物の収集だ。
博文はまたもや高台で太公望。しかし美女のハイレッグ水着は絶景だった。
そして釣れます海の幸四匹当たり。
海外からのお客様に、刺し身をふるまう博文君。

「へえ、手馴れたもんだねヒロ」とルイが感心した様子だ。
食事が終わりかけたころ、アランがぐずりだした。
「まあ寝かしつけなきゃだめね。ヒロ、ミルクを解凍したいの。ルイ、杏奈とサンプ
ルをまとめておいてね」
「うん、わかったよ」
どことなくリサは夫に、上の立場から物を言う感じがあった。
杏奈は姉様ワイフだからだろうと思った。
ルイは23歳くらいだ。まさか夫まで若く見える体質ではあるまい。
それにしても年が離れているとは思えないカップルだと思う。

さて博文は研究所に舞い戻る羽目になった。別にかまわないのだが。
美貌の海外美女と会話が弾む。
というか博文はドギマギしているのだが。
しかし解凍ミルクとは??? 2歳児にミルクがいるんだろうか?
「ふふ、とっくに乳離れしているわ。アランは」
「え?」と博文は疑問詞を顔に三つ書いて、リサを見つめる。
「あなたと二人きりでお話したかっただけよ、ヒロ、急ぎましょう。アランと杏奈は
いつ戻ってきちゃうかわからないわ」
そう言ってせかされる博文だった。アランはもうリサの腕の中で眠っていた。
わけもわからずリサについて早足の博文である。

リビングから見える四つ目のドア。それがダブルの寝室来客用。
ベビー用バスケットにアランを寝かしつける。
そしてリサはようやくこの島に来た、第一の目的にとりかかることができた。

「ふふふヒロ、あなた杏奈のことが好きね。息子としてじゃなくって、一人の男性と
して愛しているんでしょう?そうあなたはBOSISOUKANの虜なのよね?」

INCESTではなくBOSISOUKANというあまりにもストレートな言葉に、博文は言葉を失
った。同時に赤面した。事実であったし、とりつくろうこともできない。
しかし会ったこともない、しかも海外美人がなぜ、少年の妄執を知りえるのか?
「ぼ、僕は…」
「恥ずかしがらなくっていいわヒロ。全てわかったの。杏奈に息子がいるって知った
時から私にはわかったのよ。そういうカップルを私は多く知っているの。杏奈を見た
ときピンときた。そしてあなたが杏奈を見つめる表情から、確信したわ」
実際は博文が杏奈の下着を、悪戯している様子を知っているリサ。
でもそこまで言う必要はない。
「ふふふ、ヒロはヴァージンね」
これまた真っ赤になるしかない博文君。
「それじゃあ杏奈を愛するときに恥をかいてしまうわ。私が女を教えてあげる」
「え?」
耳を疑った? 
プレイメイトとベッドをともに、なんぞというものは世界中の男の夢の一つだろう。
美しい年上の女性と個人教授なんてのもそうだ。
だがこのリサは確かに少年にそうささやいたのだ。
決して博文のヒアリングの間違いではない。
というかなんで母子相姦のある意味、心配をしてもらっているのだろうか?
どう聞いても勧められてるわけである。
わけではあるが夢のような現実が、博文の手を握りそしてベッドに誘った。
八頭身美女の柔らかく大きなクッションに、瞬間博文は包まれた。
外人さんは毛深く、体臭も肉食だからきついと聞いたが、リサの肌はすべすべして、
杏奈以上にはりがあり、甘いフェロモンは極上の芳香だった。
巷の俗説はあてにならないな、と興奮しながらも博文は思った。
黄色いハイレッグの美女に抱きすくめられていた。

「ミズリサ、ああああ、あの本当り?」ろれつが、まわらなくなってきつつある。
「ふふふ本当よ。さあ多分ルイが杏奈をとどめておけるのは30分が限界よ」
ウインクして、優しく博文は唇にキスされた。
「ん・・・」「NNN」
「上手だわ、ヒロ」「本当に?」
本当のわけはない。杏奈とのキスしか知らない童貞少年である。
というか夫が妻のこの行為に加担しているわけだった。

「WAO! こんな貝の種ははじめて見ます。杏奈」
青年と海辺で探求する杏奈。若いころの亡夫守とのメモリーが胸を通り過ぎる。
天国で守は杏奈と博文をどんな思いで、見つめていたのだろうか?
もし自分が博文と間違いをおこしたら、すくなくとも守と天国で再会はできないだろ
う、などと考える。
杏奈は今まさに、愛する息子が童貞を奪われようとしているなどとは、思いもしない。

二人はベッドに並んで向かい合う。博文にリードさせ、ディープキスを試させるリサ。
少年のまぶしそうな表情。かつてルイが幼女?だったころのリサに向けた憧憬のまな
ざし。
「ほうらお上手」「本当?」懐かしい会話。今再現しているかのようだ。
「ふふふキスの手順は合格だわ」
そう言ってリサはベッドから体を起こした。
「ヒロ、軽蔑しないでね。誰にでもこんなことする女じゃないわ。あなただからなの」
「は、はい」
博文も立ち上がった。Tシャツと短パン姿だから、あっという間に裸にされた。
体は(リサから見れば)華奢だが、勃起はたくましく屹立していた。
リサも少年に一枚一枚衣服を脱がせる楽しみを、教えてあげたかったが生憎?水着一
枚の姿なので仕方がない。
少年の震える手がリサの肩にかかる。おそるおそる水着を肩から抜いていく。
Vカットが大きく別れ、これぞ巨乳(実は欧米人なら並みのサイズ)のメロンパンが。
少年の網膜を直撃した。それだけでも恐ろしいまでの興奮なのに、水着は徐々に女神
の肌から剥ぎ取られていく。少年の目はかすむ。神々しいまでの秘陰はもう目に映っ
ているはずなのに、頭が混乱して認識していないくらいだ。

そして今二人は無垢なアダムとイブ。
生まれたままの姿で二人きり(アラン坊やがいるが)。
博文はリサにもう一度抱きしめられる。
「ヒロ?」「はい」
「ママって私を呼んでいいのよ、それとも外国人ママはピンとこないかな?」
「えええ!!!いいんですか!!!でもあなたみたいな女性にママって失礼かな」
そこでリサの年齢を聞かされ、母に続いて驚愕!
リサは植物人間として10数年昏睡し、その間奇跡的に新陳代謝が遅れたのだった。
とてつもないその事実に、呆然とするしかない。
「だから私はヒロのママだっておかしくないのよ」
「マ、ママ、好きだ!!!」
そう言って甘えるようにリサにすがる。乳房にむさぼりつく。
「OHHHHHHHH、FUUUUNNN」
嗚咽が日本人と違うのは仕方がない。和は短く洋は長く、それがよくわかる。
「YES,SON、SUCK MY TITS」
ここまできたら完全に英語だが、もうどうだっていい。
外人美女に抱かれる自分、しかも相姦プレイ。
「ママ! ママ!!!」

それは虫の知らせと呼べるものだったか?
杏奈は、突然研究所に帰る支度を始めた。
ルイの質問にも上の空だった。
「リサとヒロ君を一緒にしておくべきじゃない」
理性を超えた母の(女の)本能だった。

突然リサの携帯(らしいもの)がベッド脇で音をたてた。
リサは舌打ちした。
「ボーイ、残念だわ。杏奈があと五分で帰ってくるの。『あとは自分で道を切り開いて
ちょうだい』さあここまでのことは内緒よ、服を着て」
あっけにとられる博文を尻目に、リサは立ち上がり、服をまとい始めた。
勃起をそのままにしぶしぶ従う博文。そしてそれからわずか三分で杏奈は帰ってきた。
そして博文がリサに今のことを問いただす機会が訪れるまでには、ここから一年の歳
月を要したのである。
何食わぬ顔でリサは、アラン君のお守り。博文はリビングで手持ち無沙汰。
リサとルイの計画は、少なくとも最初の部分だけ失敗に終わった。

そして夕食後、歓談もそこらにリサが映画を見せたいと言い出す。
なんとリサの半生を描いた映画だという。
当然興味をそそられ、杏奈は見たいとせがんだ。
それが博文と杏奈にある意味、とどめをさすとも知らずに。
ルイは壁にシーツを貼る。そしてDVDプレーヤーと投影機を接続。
手馴れたものだ。そしてソファを二つ並べて、二つのカップルが並んで座る。
博文がリビングのランプを消す。そしておごそかな音楽。
本当に映画館にいる気分がした博文。傍らには美しい母杏奈。

一人の少年が昏睡状態にあった女性の目覚めを知り、ドクターを呼ぶ。
そしてタイトル。

「MARMAID NEO TABOO」

美しく、そして感動的な話がつむがれる。
だが!! 話が問題だった!!!!
その映画は、その映画のテーマは、紛れもなく「母子相姦」だったのだ。

昏睡中に生まれた息子ルイと母リサの、純愛を描いた映画だったのである。
間違いなかった。そして描かれるカップルは、今二人の傍らに寄り添うリサとルイ
そのままだ。天才海洋学者でリサ、今イタリア在住、そんな人間が二人もいるわけが
ない。しかも二人の間に生まれた赤ちゃんの名前が「アラン」である。
ルイはただただリサを慕い、そして結ばれる。
リサの体を洗い、そして覗きをしたり(覗かされたというのが正しい)
キスされ、フェラチオされ、リサの恋に嫉妬し、自殺未遂。そして愛の成就。
映画はそのテーマでありながら、崇高なまでに感動的だった。
だが劇中母子が愛しあっているのは事実なのである。
母子でそんな映画を見ては、たまったものではない。
なのに杏奈は上映をストップさせることも忘れ、その衝撃的な二人の過去にのめりこ
むばかりであった。気がつくと杏奈は博文の手を固く握り締めていた。
実はポルノ描写がきつい映画なのだが、そこは再編集してある。
なんと日本人も出演していることを後に彼らは知る。
チアリーダー役で出演している慶子という女性がそうだった。

映画が終わった。室内が暗くなった。
暗闇の中杏奈は呆然としていた。今この島に母子相姦体現者を迎え入れてしまった事
実にである。それは博文も同じだったが、呆然としている場合でもなく懐中電灯片手
にランプに灯をともしてまわった。そして部屋が明るくなった。
母子相姦未遂カップルは、既遂のカップルと顔を合わせる結果である。
杏奈はかすれる声で、やっと言うべき言葉を捜し発した。
「リサ…これはあなたたちなの?本当のことなの?あなたたち母子なわけなの?」
「そうよ、杏奈。ルイは私が昏睡している間に生んだ息子、そして愛する夫なの」
「そんな・・・そして赤ちゃんまで・・・」
だが二人をケダモノとののしることはできない。
その資格が杏奈にはない。博文にもないが、元々驚愕すれども、うらやましく思うく
らいでののしる意思などないのだ。

「な、なぜ、こんな映画を私たちに…」
「ふふ杏奈、それはね。あなたならこの愛をわかってくれる確信があったの」
リサの言葉に、全身をゆすぶられるような感覚を覚える博文と杏奈。
「ヒロがあなたを見つめる表情でわかったわ。杏奈、あなたはヒロの憧れの女性なの
よ。だから私はこの映画をあなたたちになら見せてもいいって思ったの」
半分は嘘である。最初からリサはそのつもりだったのだ。
「あなたたちに私たちのように愛しあえとまでは言わないわ。でも、そういう愛の形
があるってことはわかってほしいのよ」
「そんな・・・」
強く拒めない杏奈。二人の危険な関係を中途遮断してくれるはずのお客様が、まさか
さらにその背中を押すようなことを!!!!
そして続く、無情な言葉が。

「それから杏奈、私たち三日滞在の予定だったけど、急用があって明日にはこの島を
たたなくてはならないのよ。もっとゆっくりしたかったんだけどね」

杏奈の心が悲鳴をあげる!!!!
それでは禁断の果実のありかを、採集の仕方を勝手に教えて、二人きりにされるとい
うことではないか!!!!
その一方で、官能の予感のようなものに博文はうちのめされていた。
本当に母子で愛しあうカップルの存在に、衝撃を受けたのに加え、また明日から杏奈
と二人きりになれるのだから。
「この島に来て本当に楽しかったわ。じゃあ私たちは先に休ませてもらうわね。グン
ナイ」
そしてまるで、お邪魔虫は退散といった風で、リサとルイはダブルの寝室に消えてい
った。

・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

地球三個分ほどの比重の空気が、杏奈と博文を襲っていた。
リサはルイに手淫し、口淫し、そしてセックスまで与えていた。結果が愛の結晶アラ
ン坊やなのだ。
「ひ、ヒロ君、マ、ママも寝るから、今見たことは明日ゆっくりお話しましょう」
やっとのことでそう言う。博文もまた自分の心を整理する時間が必要だった。

そう時間はあるのだ。ゆっくり話す時間はある。
明日からまたこの愛母子島に二人きりなのだから。
無言で二人はおのおのの寝室に入った。

・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

暗闇の中、博文は眠れない。眠れるわけがない。
あんな背徳感衝撃映像?を見たあとだ。
杏奈とああいう素晴らしい体験ができたら? そう思うと股間がこわばる。
次の瞬間だった!

「OOO!!!!」「WOOW、MOM!!!!」

さらなる衝撃が!! 隣のダブルの寝室から響く、愛咽のからみあい。
壁一枚を隔て!リサとルイが今、愛しあっているのだ!!!
その事実に博文はたまらず暴発した! 何も刺激をくわえてもいない勃起は、母子相
姦という事実、聴覚のみの刺激にさえ、耐え切れなかったのだ。
博文は同時に鼻血をも流していた。なのに鼻も勃起も拭うことを忘れた。

ギシッギシッギシッギシッギシッギシッ

自分のエキスに汚れたパンツを脱ぎ、下半身を丸出しにして、その勃起を一度も萎え
させないまま、少年は壁に耳を当て、その二人の嗚咽に聞き入った。
ベッドをきしませ、杏奈に聞かれているだろう事も承知の上で。

「MOM、SUCK OHH SUCK」
「RUI、LOVINYOU!!! FUCK」
「OHHHCUM CUMING! MOM!!!」

リサとルイもまた、少年に聞かせるように、そしてそうであるために、燃え上がり
三度からみあい果てた。
博文もまた部屋中を自分のエキスで満たす勢いで、自慰行為に酔った。
それは自慰ではなく、杏奈との交わりだった。

「RUI! MORE!FUCK! OUUU!! FUCK ME!!!」

ギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッ

それは杏奈にも聞こえていた。部屋二つ隔てても来訪者の睦み愛はかすかに聞こえて
いた。そして隣室の博文の自涜のハーモニーははっきりと、実母杏奈の鼓膜を激しく
叩いた。
耳をふさぎたいのに、ふさぐこともできず、聞き入るあさましい母親。
あそこが疼く! 杏奈もまた。それは少年の自慰行為の響きのせいか?
かすかに聞こえるルイとリサ、母子相姦の調べのためか?
暗闇にいるだけに杏奈の聴覚は研ぎ澄まされる。
右手が乳首をさする。かたくしこっていた。
そして左手で秘陰をくじる・・・

ダメ!! ダメ!!!!

杏奈は激しく葛藤した、この音に耐えられないで、どうして明日からの日々を無事す
ごせようか? 
杏奈は昨夜に続き、ブランデーに手を伸ばした。
まるで水を流し込むようにブランデーを丸々一本飲み干し、またその夜も麻酔によっ
てでしか眠りを求めることができなかった。

・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ドーン! ドーン! ドーン!!!

目覚ましより早く、米軍フェリーの空砲が轟き、杏奈と博文は目を覚ました。
無残なものだった。博文の部屋中はティッシュくずでいっぱい。シーツもエキスだら
けでかわいていた。そもそも下半身が、その白濁液を浴びたままなので気持ち悪い。
杏奈のほうもブランデーが利きすぎて頭がガンガンする。
だがルイとリサの迎えの船が来たらしい。見送らねばしょうがない。
杏奈は化粧を直した。二日酔いでひどい顔だった。なんとか見られるとこまで修正。
そして自室を出た。
博文もまたなんとか体の汚れを拭って部屋を出た。
リビングにも寝室にもリサとルイ、アランはいなかった。

         
そしてリビングのテーブルに手紙と二枚のDVDがあった。

「ごめんなさい、あいさつもしないで旅立つことを許してね。私たちは杏奈とヒロの
幸せを祈っています。また会いましょう。今度はゆっくりと・・・」

あの空砲は、別れの合図だったわけである。二人は黙って島を去っていたのだ。
朝から狐につままれたような杏奈と博文。
あの二人は本当にこの島に滞在したのか?
していた。二人に母子相姦というアップルを、ご丁寧に飲みやすい?ジュースにして
この島に置き土産して去っていったようなものだった。

「な、なんだったのかしらね」「え、う、うん、そうだね」
ある意味取り残された感覚に襲われた二人。そのままだが。
気がつくと博文は杏奈にきついブランデー臭を、杏奈は息子にオスのエキスを嗅ぎ取
った。それぞれの濃い夜を物語る香りだった。

「シャワー、浴びるわ。ママ」「うん・・・」

温水を沸かし、杏奈は体を温水にひたす。島の暑さは天然のサウナ。
彼女の体内に残るアルコール分は消えていく。
だがリサが残した母子相姦の記憶は消すことが出来ない。
状況は極めて悪い。母親として、杏奈はどうやって博文に接すればいいのか?
同時に体中の細胞が疼く。博文の勃起を手に、口にした自分。
そこにもってきてあの昨夜のリサとルイの愛、そして映画。
興奮していた。濡れていた。体が火照っていた。乳首がしこっていた。
誰もいなければ、真夏の孤島の朝、彼女は己を慰めていたはず。
数日前の博文のように、まるで滝に打たれる行者そのもので、温水にあたる。

それは夢のような光景だった。昨夜映画でもあった美母のシャワーシーン・
覗くつもりではなかった。だが杏奈がバスタオルを忘れていたことに気がつき
博文はそれを渡しにきただけ?なのだ。
なのに母はわざわざドアを開きっぱなしで温水浴!!!!!
愛母子島に全裸のヴィーナスをかいまみてしまった少年。
その青いエネルギーは、昨夜のいぎたない数度に及ぶ放出にさえ、めげすまともに
勃起した。生唾があふれた。

なんとか自慰衝動をこらえ、シャワーのコックを閉める杏奈。
そしてバスタオルを… ない。 忘れてきたのだ。
瞬間! 彼女はオスの視線を感じた。

はっと振り向く。かすかに開いたシャワー室のドア、そこにバスタオルを抱えた博文
が立っていた。
「ヒロ君!!」杏奈は叫んだ!
ドアを開いた、そして博文を優しく迎え…いれられるわけがない!
映画のリサではあるまいし!
彼女がやったことそれはタオルを博文から奪い、前を隠しそして。

ピシャ! 平手打ちを食らわせることだった。

「ママを…ママの裸を覗くなんて…」
「そんなつもりじゃなかったんだよ…」博文は悲痛に叫んだ。
しかし、あの映画のあとで、しかも橋本杏奈の姿態から目を離せ、というのが無茶で
ある。杏奈自身が灼熱の太陽であり、若いオスを燃やし尽くす存在なのだ。
博文は平手打ちされたほほに、痛みを感じながら入れ替わりにシャワーを浴びた。
下腹部どころか下半身に飛び散った精液を洗い落とす。
痛いのは本当にほほであったか? 心ではなかったか?
杏奈を求める自分に、拒絶され嫌われることを恐れる自分に・・・

無言で二人は朝食をとる。だがほとんど食欲がない。
それにしても暑い。だが肌を見せたくない。それでまた熱射病になっては、今度こそ
母親としての操?が危ない。だからTシャツ、そしてホットパンツ。
そんな姿で若いオスの前にいる自分。
ソースをとろうとする。博文が気がついてとってあげる。一瞬手と手が触れる。

!!! ???

それだけなのに触れた部分が痺れる。

「どうしよう・・・」「どうなるんだろう・・・」無言が続く。無言で会話している。


BOO!!!! 無線機が鳴った。めったに鳴らない、主島からの連絡だ。
あわてて杏奈は無線をとる。
「はい、はい、ええ物資は大丈夫ですけど…え!! 台風!!!」
それは巨大な台風が島を襲うという警報だった。
「大変だわ!」瞬間杏奈の顔は学者のそれに切り替わった。

それから杏奈と博文は、愛母子島じゅうを駆け巡る半日を、過ごす羽目になった。
つまり研究設備や物資などは島の各所にあり、それが台風で台無しにならないよう
補強しておかなければならないのだ。
研究所そのものは、耐台風?建築で一応無事らしい。

「それなんだけど、らしい、ってのが気にかかってたんだけど、ママ」 
機材機器をしょわされ、島中をチェックし、へとへとになりながら博文は杏奈に質問。
大自然の猛威が襲い来る現実の前では、母子相姦の危機などに思いをはせている場合
ではない。
「15年前、学生が行方不明になっているのよ。教授の制止を聞かずに嵐の中、研究室
から出たためらしいの」
博文はぞっとした。そんな事実を聞かされた日には、今夜は杏奈に絶対服従である。
杏奈を愛する日が博文にもし来るならば、まずは生きていなくては話にならない。
孤島はやはりエデンではない。
禁断の果実を蛇(蛇と言うには美しすぎるリサとルイだったが)に教えられたとしても
食する前にあの世に追放されたのでは悲しすぎる。

午後7時、ラジオが警戒警報発令!
台風の移動は遅く、愛母子島が強風に襲われる時間はほぼ9時間と予想された。
絶海の孤島に母子は閉じ込められた。
だがこの研究所にいれば安全だ。元々ライフラインを電気に依存していないのだ。

ドアは閂をかけロックしてある。窓は耐震性の強固サッシで覆う。
サッシに雨音が徐々に強まる。
唯一の強化ガラスから博文は外の様子をうかがう。
亜熱帯性気候の豊かな大自然が、台風の猛威で横になぎ払われている。
木や植物がふっとばされている。
夏なので本来まだ明るいはずなのに、黒雲は空を覆い、死神の鎌のように愛母子島に
風雨を叩きつける。

DOGOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!

研究室屋根に何か巨大な物体がぶち当たる音。巨木か岩石の類か?
さすがに博文は心細い。都会育ちの現代っ子なら当たり前だ。

「あら震えているの? ヒロ君」
「ふるえてなんかいないよ。僕は男だもん」
「・・・そうね・・・」

ビュービュービュー 風はますます激しくなる。

リビングに二人きり、孤島の中、外に出ることは出来ず。二人きり。
男と女、オスとメス、でも母と子。
博文の姿はTシャツと短パン。
杏奈の姿は、博文がこの島に来たときのボディスーツ。
もし時が戻るならば、杏奈は地味なパジャマを持ってきていたはず。
だが生憎こういうナイトウェアしか持ち合わせていない。
ガスランプに照らされた姿は何度見ても荘厳だった。
ほんの少しだけ寒い感じだ。外の惨状?のせいだろう。
閉め切っているから生暖かいはずなのに、どこか寒い。
まあ暖房をいれるほどのものでもない。

「ヒロ君、ワインでもつきあう?」
「え・・・う、うん」
未成年に飲酒を勧めるのもなんだが、体内から温める飲み物だ。
ホットパンチが必要なほど寒いわけではない。
杏奈はワインをガス冷蔵庫から取り出す。コルクをひねって抜こうと……

??? 抜けない??? きつい。

「あの…ママ、僕に貸してみて」
見かねて博文が申し出る。
杏奈は苦笑した。杏奈に負ける体力で開けられるわけがない、だが…

              ポン!

若干コルク抜きをいろいろいじり、そして少年が力をこめると、あっさりワインのコ
ルクは抜けた。
杏奈は博文がもう幼い子猫ではなく、若き虎であることを実感した。
既に少年の肉体は、杏奈のある意味たくましさ?をも凌駕しつつある事実。

もし襲われたら…守れない…
息子にレイプされるおぞましい可能性に、体が震えた。考えすぎだと言い聞かせた。
そしてワインをつぎ、乾杯、何に???
ワインが美味しい。
「わあ、ママ!! ワインってうまいんだねえ!」
「そうね・・・」
そして二杯三杯とすすむ。
「映画でもこうやってワイン飲んでたよね」
「ヒロ君!」ぴしゃりと杏奈は叱る口調。
「・・・ごめんなさい」

だがリサとルイはこの島でも愛しあっていたのだ。なんで自分は母を愛してはいけな
いのか?
話を変える。黙っていては気まずい。また雨風の音を聞いていては暗鬱になる。
「ママ、リサさんが置いていったDVDでも見ない、あ、いや、その昨日の映画じゃ
ないほうさ」
タイトルはイタリアの名所案内。
となるとローマとかそういった観光スポットなのだろう。
手紙には博文と杏奈がもし、イタリアを旅行するならばとあった。
杏奈は研究のためにイタリアにいくことはあるが、純粋に観光目的のそれはない。
B5型パソコンセット。
DVD再生開始。

市販のものではないようだ。チャプター一覧
ローマ・ミラノ・ナポリ、素晴らしい。しばし映像画像での観光に見入る。
そして最後のチャプター、それこそが最後にリサが仕掛けた時限爆弾だった。


        「WATER LILY ISLAND」
        

聞いたこともないスポットだ。
それはワインが二本目、二人の体内にワインが廻り始めた頃合である。
「こんにちは、杏奈さん、博文君。私たちの島をご案内します」
いきなり日本語で呼びかけられ、驚いた。
風光明媚な島の全景。
快適そうなホテル、レストラン。
そして男女のセックス!!!!!!!!!!

「いやー!!!!!」
嗚咽さえ聞こえないものの全裸のカップルが島のそこかしこで愛しあっている。
あわててDVDを取り出そうとする杏奈。だが博文が制止した。
「ママ!! 僕続きが見たい!!!」
リビングのソファ、パソコンの前で、激しいわけではないが強く杏奈の手を博文は握
った。思ったとおりそこにはオスの圧力がみなぎっていた。

そして語られる衝撃の核爆発!

WATER LILY ISLAND いやWATER LILY HOTEL。
それは日本に本店を持ちサイパンと地中海に支店を持つ、近親相姦愛好者の愛のホテ
ル。そこでは許されぬ愛を、大自然の中で誰にとがめられることなく睦みあえる。
相姦ホテル???? そんな・・・・・・

杏奈と博文は食い入るようにその究極の魔界の姿を追った。
母のシャワーを気軽に覗ける設備。
リサの映画も、この島の関係者が撮影したというではないか!!!
わずか7分ながら、あますところなく相姦の宴を二人はあまさず知ってしまった。

リサとルイだけではなかった・・・世界中に相姦愛の体現者が存在していたのだ。

パソコン画面が暗くなった。DVDが終了したのだ。
ふと気がついて、博文は杏奈の手からおのれのそれを離した。
博文の手形で真っ赤になっていた。

「ママ・・・僕・・・」
「いけないわ・・・いけないのよ。ヒロ君」

杏奈の表情はおびえていた。なぜなら息子の目が血走っていたからだ。

杏奈は少しづつソファの端に、逃げるように体をずらす。
そんな行為がオスの本能をさらにたぎらせることを知らず?に。
「ママ、ママ、僕もう我慢できないよ、ママッたら!」
口調が甘えているくせに、目つきが飢狼のそれだった。
「い、いや…そんな目でママを見ちゃダメ」
「ずっと見てた! この島で船長さんと荷物運んでたときからずっとだい!」

逃げたい! でもどこに??? 
孤島という極限空間で、なおかつ二人はこの狭い建物の中に閉じ込められているのだ。
「ママ!」「アー!!!!!!!!!!!!!!」
少年は母親に襲い掛かった。
遮二無二の勢いで実母のボディスーツ姿に抱きついた。
「嗚呼なんてなんていい匂いなのさ、ママったら!」
「いや、いや、いやあああああああああああ!!!!」

華奢な少年と、鍛えた母親。その体力は杏奈の予想どおりに拮抗していた。
だが守るより攻めるほうが強い。
この六日間我慢し続けた、自慰行為に無駄に放出してきた青いエナジーは、もう我慢
の限界だった。オスの本能がこの美しきメスの体内奥深く、自分の一部をねじ込みた
いとうなりをあげていた。
抱きしめるだけで柔らかい!
髪に顔をうずめたら、母の香りで胸がいっぱいになる。

「嗚呼嗚呼!!!ダメぇええええええ!!!」

必死に両手で博文の肉体を引き剥がそうとする。
だが少年は無情に迫ってくる。
無理やりにキスをしようと、顔を近づけてくる。
杏奈はいったん両足をおなかのとこまで持ち上げ、遮る。
そして思い切り少年の肉体を蹴り飛ばす。

「うわ!!!」
軽い悲鳴で少年はソファーから叩き出される。
すぐに体を起こす。アドレナリンの力は侮れず!軽いうち身など痛くもない。
杏奈はソファーから飛び出し、自分の寝室に駆け込もうとする。
させるかと博文が先回り。
杏奈はそれならと、キッチン・浴室に続くドアに!
どっちみちそこも行き止まりなのだ。外には出られないのだから。
だが二人は違う意味で必死だった。そもそももう台風のことなど忘れていた。

キッチンはランプをともしておらず暗かった。
それでも犯される恐怖に彼女は逃げ続ける。
「待って! ママ!!!!」
言葉はしおらしく甘えているが、行動が鬼畜!
「アッ!!!!」
少年の手が杏奈の首筋に届いた。少年は母のボディスーツの背中部分に手をかけた。

ビィーーーーーーーー!! アアア!!!!!!????
悲鳴とシルクが避ける音が同時に暗闇に響いた。

杏奈が逃げようとしたため、ボディスーツは無残に背中部分から引き裂かれた。
である以上、既に杏奈の体にまとわりつく薄布にすぎない。
杏奈の胸がはだけた。スーツの背後側は博文の手によって杏奈の肌から、剥ぎ取られ
た。絶望の中杏奈は体のバランスを崩し、床に倒れこんだ。

「ママ、したいんだ! いいでしょ! いいでしょう???」

母涜の言葉を悪夢のように杏奈は聞いた。
下半身ががっしり少年の両手で押さえ込まれた。

?????????!!!!!!!!!!

一瞬太ももに感じた。少年の剛直! いつの間にか博文はペニスをむき出しにしてい
たのだ。
「ダメなの!! こんなことしちゃいけないの! 獣になっちゃうのよ!!!
ヒロ君! 博文!!! やめてぇえええええええええ!!!」
そんな悲痛な母の叫びも、頭、いや全身に血がたぎった博文には届かない。
暗がりの中、抵抗する女体に悪戦苦闘しながら挿入を試みる。
「ママ、ママ、僕、僕は・・・・・・」

突如! 少年のペニスは何かに到達した、生暖かい粘膜を鬼頭が感じた。
杏奈はその瞬間、とてつもない悪寒を感じた。
それは母子相姦という背徳への、拒絶感によるものではなかった。

「アッ! ち、違…」杏奈の戸惑う制止の声。
「ママ、入れるよ!!!!」
夢中で博文は腰を突き出した。鬼頭が三分の一入るか入らないかという時点。
杏奈の粘膜のあたたかさに、少年の童貞ペニスは耐え切れなかった。
「嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼!!!!!!!!!!!!????」

少年の意思に反して、ペニスが噴火した。
愛しき母の肉体をわずかに貫くことさえも叶わず、何一つ報われぬ無意味な快感に
体を支配されて、少年は白いエキスを杏奈のそこにぶちまけていった。


           杏奈の「アヌス」をめがけて・・・


杏奈は暗闇の中、直腸の襞に息子のエキスが、7度の速射砲で叩きつけられるのを感
じた。安堵感が体をかける。
もちろん気持ちは悪い。アヌスに白化粧である。
少年の拙い性的接触は無残な結果に終わった。
母子相姦は避けられたのだ。
リサがこのことを知ったならば、あと10分時間があったなら、と思ったことだろう。
そういうことがないように、リサは少年にセックスを教えてあげたかったのだから。

背後で少年がすすり泣いているのに気がつく杏奈。

「畜生…畜生…なんでだよお…」

杏奈はその姿に胸が痛くなった。
しかも、間違えてアヌスを貫こうとして、くわえて果たせなかったのだ。
少年の性の第一歩がそんな形で終わったとは、とても残酷すぎて教えてあげる気にな
らない。

「ヒロ君」
べそかき幼児は恐る恐る顔をあげた。くらがりだが、もう今となっては母を征服する
エネルギーなど消えうせた、母を恐れるだけのちっぽけな存在だ。

パシッ! 少年は予想どおりほほを打たれた。
痛い、二重の意味で痛い、情けないし、いたたまれない。
「馬鹿、女性をレイプしようなんて最低よ!」
「ごめんなさい!!」
杏奈の鼓膜に、小さいころの博文の姿が思い浮かぶ。
やっぱり子供・・・
でも下半身に今、杏奈が感じる少年のエキスは、彼が大人になった証。


    ゴロゴロゴロ!!!!!!!!!!!!


瞬間二人は体をすくませた。少年は突然の音に驚いただけだが、杏奈は実は雷が苦手
なのだ。台風に雷。研究所の一歩外は地獄絵図。
では中は??? 地獄絵図になるところではあった。
でも杏奈がその気になれば、違う絵画が出来上がるような気がする。

「そうよね、リサ・・・」杏奈は島を去った人物にそう問いかけた。

「ヒロ君は男の子よね?」突然の母の言葉
「え・・・うん」
「ママを守ってくれるわね」
「うん」母の意図することさえわからず、うなずくのみ。
「ママね、雷が怖いの。今夜は一緒にお休みしてくれる」
「え!!!!」

今さっきまで母親を蹂躙しようとした自分と一晩同じベッドに???
「とにかく、私たち体汚れちゃったものね、このままじゃ眠れないわ」
杏奈はとりあえずお湯を沸かした。それを浴室に運び、洗面器に注ぐ。
「ヒロ君、先にあそこをきれいになさい。」
「うん」博文は浴室でお湯とタオルでペニスや下半身を拭う。
それをバスタオルを巻いた杏奈が見つめる。
さきほどの剛直はどこへやら、小さくしなびていた。
まあ息子のそういう姿を見つめる母親も母親であったが。
そして先に昨夜リサとルイが泊まったベッドで待つようにいわれる。
杏奈も下半身を丹念に洗う。博文のエキスの名残を洗い落とす。
そして彼女はイタリアでリサにプレゼントされたもう一つの包みを・・・・・・

雷に雨音・暴風、冷静になれば外の音はすごい。
よくもまあそんなさなかに杏奈を犯そうなどと…と少年は思う。
Tシャツにトランクス一つ。杏奈が戻ってくる音。
リビングも明かりは消した。今この寝室はかぼそいろうそくだて三本のみの照明。
そしてろうそくが女神を照らした。

夢幻的な杏奈の姿がそこに。母の姿は紫のランジェリー姿。
すけすけのベビードール。そしてガーターストッキング。セクシーなパンティ。
即座に博文は勃起した。少年は自分のエネルギーに呆れる思いもした。
だが橋本杏奈のこの姿に反応しなかったら、それはホモセクシャルでしかありえない。
「マ、ママ・・・」
「どうしたの?男の子はこういう姿好きでしょう?」
そのまま母は博文の傍らに寝そべる。
グラマラスとしか読めない肉体が、セクシーな下着をまとってそばにいるのだ。
生唾を音をたててのむ博文。

    ゴロゴロゴロ!!!!!!!!!!!!

再び雷の音、びくっと震える杏奈の肉体。これは演技ではない。
そしてそっと博文を抱き寄せる。勃起をまともに下腹部で受け止める。
「ママ」「こわいの…ヒロ君」
涙目になった母。たまらなく愛しくなった。博文は杏奈にそっと口づけした。
「ん…」」「んん…」
それはあまりにも懐かしい香りに包まれた最高のキスだった。
杏奈が自分を拒んでいない事実にも、少年は感激した。

    ゴロゴロゴロ!!!!!!!!!!!!

母が震えていた。大丈夫僕がそばにいる。博文はランジェリーに手をかけた。
また杏奈の体が震える。
「あぁん、恥ずかしい・・・」
言いつつ、少年を導くように肩からランジェリーを抜く。
あの白日の睡眠時と同じように、杏奈の乳房が目の前でたゆたう。
「あぁ優しく吸って、ママの赤ちゃん」
「マ、ママ……」
幼子は今母に包まれた。杏奈の腕が少年の首に巻きつき、胸に強く押しつけられる。
夢うつつのまま博文は母の乳房を吸いたてる。
愛母子島の暴風雨の中、寄り添い愛しあう愛母子。
もう一度キス。
すると胸に乳房が、ペニスにパンティが、両足にガーターの感触が。
抱きしめあえば、もう自分を覆う布など邪魔だ!!!
服を脱ごうとする博文、杏奈は母として?そのお手伝い。どうせたったの二枚。
今、少年は杏奈から現世に生れ落ちた姿のまま。
そして博文は母のストッキングの留め金を外す。
震える手でゆっくりとストッキングを脱がせていく。
さきほどの醜態のせいで、行為に若干余裕があった。
だから美しい母の足にキスをする。
たまらないほど長く甘くたくましく柔らかく…賞賛の言葉が知ってる限り並ぶ。

!!!!!!!!!!

気がつくと母の股間にパンティがなかった。それは腰の部分で紐で結ぶタイプ。
杏奈がワンステップ省いたのである。
「あぁーん、見ちゃいやああああああああ」
自分で脱いでおきながら、いやだからこそ本気で恥らう。
そのなまめかしさに少年は、己の生まれた場所に口づけする。
杏奈は下半身を久彦の舌に委ねる。ヌルヌルになった母の秘陰を探しあてる。

「ママ、ここがママのお×××、なんていいんだぁ」
「はぁーーーーーーーー」
少年は一途に舌でそこをうがつ。こんこんと湧き出る甘く苦いエキスを味わう。
「ママ、僕、ママの中に入りたい」
「知らない……、知らないからぁ!」

杏奈はそう言って目を閉じる。博文にこれから全てを与える。
禁断の果実をこれから味わう。それからもう二度と普通の母子には戻れないとわかっ
ていながら。でもリサとルイ、あの仲睦まじさ。二人になんの影や業が感じられたか?
博文とならきっと乗り越えられる。
杏奈の手が、博文のペニスに添えられた。そして秘陰にあてがう。

「くぅ」博文は唇をかむ。大丈夫、今度は暴発しないようだ。
杏奈は大きく息を吸うと、ゆっくりとペニスを挿入させていく。
「ウーッ!」「嗚呼ア、アァーン!!!!!」
今まさに博文は杏奈に回帰した。
母に焦がれ続けた島での日々の妄執が果たされた瞬間だった。

「入ってるんだ! ママの中に入ってるんだね!」
「そうよ。ヒロ君、さあママをついて、したいようにしていいのよ!!!」

そうオスの本能が博文に教える。つくたびに快感が全身を流れ、さらなるピストン運
動に拍車をかける。それこそが造物主が定めた雌雄の姿。
同時にあってはいけないからこそ燃え上がる相姦愛の調べ。

「ママ、ママ、大好き、ずっとこうしていたい!!!」
「ああ、ママもよ、ママも幸せよ、ヒロ君!!!」
「ウーッ、マ、ママ!!……出してもいい? ママの中に出しちゃってもいいの?」
「アーッ、聞いちゃいや! ヒロ君がしたいことをしたいように、したいだけしてい
いんだからぁ……」
「ほんと? ママ?」
「ウーッ! ママもいきそうなの! 一緒よ!!!
「ママ!!!!!!! アッ!」

美母の秘陰がきゅっとしまった感覚があった。瞬間博文のペニスは杏奈の中で今度こ
そ爆発した。その快感のバイブレーションが静まった瞬間、博文は母に崩れ落ちた。
杏奈はろうそくの炎を消した。真っ暗闇だ。
暴風と雷はまだ続いている。
でも何も怖くはない。愛母子島の名にふさわしい形で、二人は抱き合い、安らかな睡
眠に誘われていく。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

朝、ベッドの中、博文は目覚めた。
同時に香る母の甘い体臭、芳香。
顔を覆う柔らかい感触。
目を開けばそこにあるのは、杏奈の柔らかい乳房。
彼は母に、母の乳房に抱かれながら眠ったのだ。
愛母子島七日目の朝、彼は改めて実感した。
母杏奈と昨夜彼は愛しあった。結ばれたのだ。

「リサさん、ルイさん、僕はやったよ!」
そう大声で叫びたい気持ちだった。
杏奈を起こさないよう、そっと部屋を出た。
鏡で自分の顔を見る。別に変わっていない。
でも内面が変わった。彼は杏奈の肉体で大人になったのだから。

そして杏奈も目を覚ました。なんの後悔も感じてはいなかった。
明日傘子丸が博文を迎えに来る。
今日一日は島の設備の点検だ。そして夜がまた来る。
そう、二人の愛母子島での夜はまだ一晩残っている。

ではこれからは???

そうだ…フィールドワークは引退しよう。
博文と一緒に暮らそう。だって自分たちは愛しあっているのだから。

「ママ、食事ができたよ!! それと外はすごいことになっているね」
博文の朗らかな声と、驚きのそれに、少し苦笑し杏奈はベッドから起き上がった。
大いに少年には働いてもらわねばならない。だから夜のご褒美も考えなければ…
やはり、少年が間違って挿入しかけた部分かな?
朝からのはしたない考えに、一人で杏奈は真っ赤になった。


エピローグ


「ママ、またあの人たちと一緒になったね」
息子、巧が耳打ちする。慶子は美貌の母子らしい二人組を見やった。
日本からイタリア行きの飛行機。その客に確かにその母子を見た。
そして今、イタリア夜行列車の中、食堂車でも乗り合わせたのだ。

「どっかで見たことあるな、ママ、あの人」
「知り合い?」
「まさか、ああ、そうよ。あの人、学者さんよ。TVで見たことがあるわ」
悔しいが、美貌で負ける、と慶子はその女性を見て思った。
巧のほうは、母親が美貌で負けても気にはしない。愛しているのだから。

「話しかけてみようか?日本人同士なんだしさ」
「巧!!!」

たしなめる慶子の口調。人目はばかる?愛の島に久しぶりに向かう二人だ。
同胞でも明かすわけにはいかない(明かすわけがないが)二人きりのロマンス
なのだから。
ところが先方が、慶子と巧に気がついた。
そして二人はにこやかに席をたち、慶子たちのテーブルに歩み寄ってきた。

「私、橋本杏奈と申します。この子は息子の博文、日本の方ですわね」
「え、ええ」慶子はどぎまぎする。
「チアリーダー姿決まってましたわ。私も出演したかったわ」
「え!???」慶子と巧は声を揃えて驚いた。

この人は、ママのあの姿を知っている、ということは??? と巧の疑問詞三連発。

「ふふふ私たち、目的地は同じみたいですわ、よろしかったらこの先の旅、ご一緒
していただけないかしら?私たちあの島ははじめてなんですの、私たちのキャビンに
いらっしゃいません?」
その慶子と巧を見つめる杏奈の表情に、ぞっとするほどのなまめかしさを二人は感じ
た。博文はその様子がわかり、少々おかしかった。
しょうがないとは博文は思う。
あの女性に、相姦愛と同性愛の両方を教えられてしまったのだから、杏奈は。

慶子と巧、杏奈と博文、四人はWATER LILY ISLAND に着くまでの24時間、キャビン
の中、フェリーイオカステ号の個室で、めくるめく愛欲の旅を共有した、しかしそれ
はまた別の話であり、この四人がマーメイド・リサとルイに再会するのも、またさら
に違うストーリーとなる。

                  完

       恋歌姐と睡蓮亭シリーズ江 そして孤島を愛する貴方に…

[2006/10/08]

小説(転載) 大学教授杏奈 悦楽の孤島 相姦課外講習 (中編)

近親相姦小説
07 /05 2018
掲載サイトは消滅。
大学教授杏奈 悦楽の孤島 相姦課外講習 (中編)

夢を見ていた。母杏奈は彼が記憶するもっとも若いころの姿だった。
27かそこらだろうか?
でもそれを見つめる博文の目線は、彼が彼女を見上げた3歳ころではなく、今の16
歳の身長でのそれだった。
かわいらしい母が、海辺を走っていく。それを追いかける博文。
姿は真紅のハイレッグビキニ。
「ふふふ、こっちよ! ヒロ君」
「待ってよ!」
そう声を自分でも出したいのに出ない。
つかまえたい、必死で走る。背後から抱きすくめる。ほうらつかまえた。
はにかんだ母の表情。
気がつくと、そこは愛母子島の夕日がかげる。
あまりにもロマンティックな雰囲気。
杏奈が目を閉じる。博文も目を閉じ、そして熱い口づけを…

PIPIPI PIPIPI
少年は、ロマンのかなたから現実に。そこが一瞬どこかわからなくなる。
目覚まし、家ではない。ああ、ここは愛母子島だ。
なんで? そう、母杏奈の助手として・・・
目覚ましを止める。
思い出していく。
「僕…ママとキスする夢なんかみちゃったの?」
少年の股間は朝立ちか興奮かで、全開屹立状態。
なぜそんな夢を? 母に魅惑されたから。
海水につかりながら、母を視姦しながら一回目。
杏奈のオナニー?らしい物音で二回目。
息子でありながら、母を焦がれて二度も放出した。
くずかごを見やる。ティッシュだらけだ。
鼻血と精液、赤と白のエキスの残骸でいっぱいである。

「僕、こんなとこまで来て、何をやっているんだろ?」
そう情けなさで気がめいる。
めいるが朝食のしたくはしなきゃならない。
昨夜のブイヤベースをガス冷蔵庫から取り出す。
温めなおし、卵とご飯を加えて煮込む。海鮮雑炊の出来上がりである。


「おはよう、ヒロ君、よく眠れた?」
振り返れば、優しい母の笑顔。但し、その姿は白衣にめがねの学者姿(学者だが)。
ちっとも色っぽくない。さっぱりとしたお化粧に、髪を無造作に後ろで束ねる。

…別にセクシーじゃなくたっていいんだよな???

博文は自問自答した。この島に来てはじめて、母を母として見つめられる気がした。
「アレ、今日は外に行かないわけ?」
「そうよ、研究室でフラスコ・顕微鏡と一日にらめっこ。ヒロ君にはお洗濯とお掃除
をお願いするわ。え?海水浴? ママがついてなくちゃ危険だから駄目。でも水浴び
できる池があるの。そうよ。島にも池はできるのよ。後で案内してあげるから」
そんな会話をしながら、二人は雑炊をかきこんだ。

食後、杏奈は研究室にこもった。博文は食事の片づけをする。
研究ともなると手伝えることはない。
一方杏奈は昨夜の出来事を考え、肌を露出させまいと心がけていた。
息子に女を感じさせるなどいけないことだ。
そう決心し、一心不乱に研究に打ち込む。
昨夜頭をよぎった、近親相姦、など考えるだけでおぞ気がたつ。
普段は白衣など着ない。普通に夏の涼しい格好で研究する。
潮風は、サンプルの鮮度を劣化させる。だから普段から閉め切る。
午前9時だというのに、そのため研究室はうだるように暑かった。

さて博文は、リビングなんかを掃除する。
窓を拭き、床じゅうたんも丁寧に。
そして洗濯だ。ガス洗濯機などというものはない。
タライに洗濯板である。昭和30年代そのまんまである。
但し、リキを入れるほど汚れているわけでもない。
タンクから水を引き、そこでそれなりに洗って、後は天日干しである。
この暑さだから、下着なんかは数時間で乾くだろう。
そこで洗濯モノである。
自分の下着なんかはいいのだ。だが当然ながら母の下着もあるわけである。
浴室横の洗濯モノ入れ、そこの中には彼を待つものがある。
あわてて首を振る博文だった。

彼は空をみあげた。
これぞ紺碧!真夏の空。
海をみやった。嗚呼、またサメが泳いでいる。そこはもう日本ではない。
日本側の海には諸島のいくつかが肉眼で見える。でもここは孤島なのだ。
そこで一人研究にいそしむ母のため、彼はお手伝いに来ているのだ。
たった一週間でも、それは親子水入らずの楽しい時になるはずだ。
だから自分は、このヨコシマな気持ちを頭から追いやらねばならない。
気がつくと彼は屋外から、浴室に通じるドアの前に立っていた。
ドアを開ける。あとで浴室の掃除もせねばならない。
籠は? ああ、あった。あった。

なまめかしい、杏奈のセクシーな下着がそこにあった。
しかも生下着である。ざっと数える。
ボディスーツが一つ。セクシーなパンティとブラジャーが二組。
薄紫と薄紅の悩殺モノ!
水着やTシャツ・短パンもある。
それしかないということは、杏奈は結構まめに洗濯しているらしい。
でもってこういう手間が省けるだけ、母は楽なことだろう。
そう、建設的な方向に思考を向けようと頑張る!
ところが扇情的な芳香がただよって、博文の嗜好をくすぐるのだ。
それは杏奈の甘い体臭。膝枕でも感じた香り。
幼き日、母の不在にさみしくなって、母のベッドにもぐりこみ、母のパジャマに顔を
うずめてみたことがあった。そうすると母に包まれているようで安心できた。

博文は裏手のタンクから水をたらいに入れる。
タライは二つ。一つに洗剤、一つには柔軟剤。
そして自分の下着をざっと洗う。洗いながら考える。

「ママは研究に没頭したら、ほとんどこもりっきりだ。」
「だから僕はやりたいことをやっても、ママにはばれる心配はない」

何を・・・・・・考えながら暑いくせに鳥肌がたつ。
美貌の母の下着類が、次の選択! もとい洗濯を待っている。
洗ってしまえば、杏奈の芳香は消え去ってしまう。
美貌のメスのフェロモンを凝縮した薄衣!

誰も来ない!誰も見ちゃいないんだぞ! 博文!!!!

お日様が見てる! 息子が母親の下着悪戯していいのか! 博文!!!

正直になれ! もう前がパンパンじゃないか! やろうぜ! 博文!!

真夏の孤島で、午前中に何をやろうというんだ! 変態になる気か!

よくマンガである、頭の中を天使と悪魔がささやきあう図。
それがまさに、今、自分の中で再現されていた。

瞬間目の前が真っ暗になった。そして鼻腔の中に、すさまじい性的分泌物の香りが
つきぬけていた。
博文は、夢中で杏奈のパンティを顔にあてがっていたのである。

「あああ!! なんていい匂いなのさ、ママったら…」
一度踏み越えてしまえば、こっちのもの?だった。
母の肌に触れた羽衣たちは、博文のドス黒い妄執の生贄になるのみ。
たかが人類がこざかしい知恵をしぼった繊維の固まり。
女そのものではなく、女を隠していたモノ!にすぎない。
なのになぜに?これほど興奮してしまうのか?
ひととおり、母のメスの恥臭をかぐわしく堪能した。
そして顔を離し、紫のパンティをちょっと左右に伸ばす。
もう透け透けである。元が薄いのだから当たり前。心臓が激しく鼓動した。
この小さな布地が少年の理性を狂わせる。
博文は、短パンを脱いだ。孤島のに孤高に、彼のペニスは屹立した。
前触れが、暑い日差しに乱反射していた。彼は透明な液を母の下着で拭う。

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

彼の全身は、杏奈の下着に包まれただけで、電流がかけめぐった。
暴発しそうな感覚を抑える。下唇をやや強く噛む。
全裸のビルの股間にその布地があてがわれた。
そして対のブラジャーを鼻にこすりつける。嗅覚と触覚で母を味わい尽くす。
きもちいい、ママの中にいるみたいだ。
ゆっくりゆっくりしごきたてる。だがもうその動きだけでたまらない。
たちまち熱いエネルギーが先端に集まるのを感じた。
もう!もう!我慢なんかしちゃいられないよ!!!! ママ!!!!!

午後9時18分。亜熱帯性気候のさわやかかつ、健康的環境の中、少年は股間に母の下
着をまとわせ、自涜(母涜?)のオナニーに酔いしれた。
「くうっつ!!!!」
島に来て三日目、何度も何度も放出したはずなのに。青い肉体は性のエキスをとめど
なく、薄紅の下着にぶちまけた。
博文は、その全てをパンティで受け止めた。
肉体はまだしびれていた。素晴らしい官能だった。
母の手で導かれたような錯覚があった。
事が終わった。自分がしでかした変態行為に、とてつもない自己嫌悪が襲う。
少年はタライに、汚れた母の下着をほおった。後始末も自分でせねばならないのだ。
なのに少年は、続けてもう一組をも蹂躙した。

「変態だ・・・僕、変態だ・・・」
なぜか涙を流しながら、自分の粘液に触れるおぞましさを感じながら、洗濯をする。
柔軟剤を多めにして、全ての自分のエキスを、母のエキスを取り去った。


リサ・マイヤーは天才的海洋学者として知られていた。
その業績は深遠にして膨大である。現在イタリア在住だが、国籍はいまだ合衆国であ
る。極めて重要な段階のアクセスコードをも、政府筋に持つ。
アメリカの研究室から、今、彼女は極東の孤島の映像を、衛星カメラを通じて拾って
いた。
「ルイ、あなたもこんなことしたの?」
「いやだなあ。しなかったよ。したいと思ったことはあったけど」
画面の中の少年は解析が甘く、モザイク状だった。
だが少年が何をしているかは、ありありとわかった。
タイムアップだ、リサはモニターを切った。データも消去申請。デリート!
「なんか楽しみが増えたわね」「そうだね」
リサとルイは互いに微笑んだ。どことなく風貌が似通ったこの美男美女カップルは、
明日極東の島国に旅立つ。


洗濯は終わった。そして浴室の掃除。
快感と自己嫌悪の繰り返し。でも仕事は山積みだ。
なんだかんだでもう11時半過ぎだ。
博文は、パスタをゆではじめた。レトルトの缶詰を三つ用意。
こんなランチでも、こういうとこで食べたら美味しいはずである。
さて正午。彼は皿にパスタを盛った。
そして母を呼びに、研究室へ。

「ママ、パスタできたよ、食べようよ」
声をかけたが返事がない。首をひねってドアを開いた。
閉め切った研究室から、ものすごい熱気がこもれた。
この島自体が熱いのに、そこに感じる熱気である。
少しは空気を入れ替えたらいいのになどと思う。
だが、サンプル・標本だらけの部屋に母の姿は見えない。
博文は研究室のデスクに向かった。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

博文はあわてた! 杏奈がデスクの向こうの床に突っ伏していたのだ。
「ママ!!!どうしたの!!!! 大丈夫!!!」」
駆け寄り、母を抱き起こす。眼鏡の眠れる美女のほほを軽く叩く。
このときばかりは、母にヨコシマな感情を抱く余裕はない。

「・・・! あ、ああ、ヒロ君? アレ?どうしたの私」
杏奈はようやく、目を開けた。一瞬何がなんだかわからない様子だった。
「ここに倒れてたんだよ! きっと熱射病だよ。大人なんだから気をつけてよ!」
「ああ、ごめんね。ここ潮風含むから、サンプル痛まないようにしめきるのよ。でも
今日は暑すぎたのね。ごめんね、もう大丈夫だから」
そう言って、杏奈は博文の手から体を離し、起き上がろうとした。
「ダメだよ! ちょっと横になって休んでなきゃ!」
ぴしゃりと言い放ち、博文はそのまま母を抱きかかえた。
これには杏奈が驚いた。息子に抱っこされる形である。

高校生なんだもの…体はもう大人なんだわ…
感慨深いものが一瞬、杏奈の胸をよぎった。

柔らかいマシュマロのような、かつシュークリームのように甘い匂いを放つ肉体が
今、博文の胸と腕の中にあった。
女性を抱きしめる?などはじめての経験である。
母の容態を案じながら、同時にそんなことを考える博文。
だが頭をふって、苦笑いている場合でもない。
だが白衣越しに右手にあたる、杏奈のヒップのあたたかさがここちよい。
ふと白衣ボタンが一番上が外されていることにも気がつく。
なんといっても文字通り目の前だ。

妄執に酔いつつ、同時進行で母を案じ、彼はリビングのソファに母を横たえた。

「白衣脱いでね、足マットの上にのせて」
「もう大丈夫だってば、ヒロ君」
しかし博文は許さずてきぱきと指示。なんで指示できるかといえば、彼が幼いころ
日射病・熱射病の類に弱かったせいである。手当ての段取りは頭に入っているのだ。
仕方なく杏奈は白衣を脱いだ。

!!!!!!!!!!!!!!

またもや姿を現すヴィーナスの姿態!
杏奈は超タイトなジーンズパンツと、胸部分までのタンクトップ一枚ノーブラであっ
た。おなかはむき出しである。
これに白衣一枚で熱射病になったのだから、いかに研究室が高温だったかわかる。
博文はできるだけ気にしない風情を装う。
しかしビキニとは違った意味で、素肌丸出しのような姿だ。
なまめかしいったらありゃしない、というのが素直な男の感想になるはずである。
そして博文は素直で健康だった。軽く生唾を飲む。
数時間前、二度放出していなければ、またもや鼻血モノだったろう。
というか杏奈が若いオスの前で無防備すぎるのだ。
もっとも普通安奈に対して、もっとも安全であるはずのオスが博文だが。
そのオスはようやく?妄執を頭から締め出し、ガス冷蔵庫からスポーツ飲料を二缶。

「さあママ、水分補給しなきゃさ」
杏奈もここにきてやっと、看護孝行息子の言うことを聞くことにした。
「ありがと、でもヒロ君が私を抱っこできるようになったのねえ」
と言いながら杏奈はドリンクを美味しそうに飲み干した。

大丈夫そうである。普通、その「大丈夫」ならもう手当ては必要ない。
だがそれでも具合がよくならないなら、次の段階の手当てがあることはある。
手足のマッサージである。血行をよくし、水分の体内循環にも役立つ。
でも必要なさそうである・・・・・・・・・・・・・・・・・

博文は、冷水タオルを三本用意した。
キッチンのパスタのことなど頭から追い出されていた。
至高のメスの素肌に、問題皆無で触れられるチャンスなど、逃せるものではない。
それが二度目であったとしてもだ。だってこれは介抱なのだから。
昨夜逃した魚が、また釣れたのだ! これは神の思し召しだ!
などとクリスチャンでもないのに、そんなことを考える。

「ほら、ママ、足伸ばして!」
心の中ではおそるおそる、でも精一杯表には出さず、手の平にはものすごい汗をかき
ながら、彼は冷水タオルで母のふくらはぎに触れた。
「うーん、つめたあい!!!」
杏奈は心底嬉しそうに言った。
「そう、よかった」なんぞと言葉を発しながら、博文は杏奈のふくらはぎを膝を、む
こうずねを丹念にマッサージした。
無論片手でタオルで揉み、もう片方で撫ぜまわすのである。
実に素晴らしい感触だった。小麦色の肌、素晴らしい女性脂肪、その下に隠されるし
なやかな筋肉。母子ともに違った意味で、悦びを感じているのだった。
そして二本目のタオルで二の腕をマッサージ。
なぜ太ももを外したのか? それはメインディッシュは最後と決まっているからだ。
左右の腕をマッサージすれば、中央の胸がたっぷんたっぷんとたゆたいそ!
視覚嗅覚触覚を最大限に敏感にして、彼は母の肌を味わう。
いや本当に口づけし、母に喜悦の声をあげさせ、味覚聴覚さえも堪能したいのだが。

「うーん、気持ちよかった。もういいわ、ヒロ君、パスタ食べましょう?」

体を起こそうとする杏奈に博文は内心あわてた。
まだメインディッシュをお触りしてないのに、パスタディッシュなどどうでもいい。
さりげなく生の肩肌と乳房の間、微妙なポイントをついて母をソファに押し戻す。
ほとんど痴漢と大差ない。

「ママ、折角だから足(太ももとは言わない)全部やったげるから。こってるよ。フィ
ールドワークが過ぎるんだよ。昨日は途中で終わっちゃたし・・・」
「ヒロ君はしなさすぎよね」
黙って博文は三本目のタオルで太ももに触れた。むっちりとして、そしてジーンズの
短パンも実にいい眺めだった。その小さいが頑丈そうな布切れをひきちぎり、むさぼ
りつきたい感情さえ芽生える。
もうたまらなかった。少年はタオルをほおった。

     そして!!! 遂に!
     

     少年にできた事は、直接手で太ももに触れることだけだった。


「ああ、ホントこってるよ。ママ」
「うーん、気持ちいいわぁ…、ヒロ君に来てもらって本当によかった」
「僕もだよ、ママ」そう心の中で大声で叫ぶ。
いやらしい孝行息子の魔手はさらに上へ上へと。

               グー!

突然博文のおなかが鳴った。
うっとりとそれまで目を閉じていた杏奈だが、そこで笑って体を起こした。
「本当にもういいわ。ヒロ君のおなかと背中がくっつくぞ、になってるもん」
こうして彼の至福のときは中断されることとなった。
博文は、そのとき自分がまたもや、勃起していたことに気がついた。
二度放出していながらあさましく、尚かつ彼の青い肉体は、食欲をも要求していたの
だった。

杏奈は嬉しかった。少年が鼻血も出さず、ただただ自分を思って介抱してくれたこと
に。ソファに寝かされ、白衣を脱がされたときは、またもや少年に隙をみせたのでは
ないかと困惑していたのだ。
「やっぱり昨夜のことは間違いよ。母と子でお互いを想ってオナニーしてしまうだな
んて、単なる気の迷いだわ」
だから杏奈は悩まず、食事をとった。
悩むべきだし、気の迷いで済むはずのものでもないのだったが…
さて食欲があるということは、回復良好ということ。博文は安心した。
でも股間はこわばったままなのが、情けなかった。
そして、何食わぬ顔で母と歓談し、パスタを食べる自分の邪悪さにも辟易した。

暑い…、二人は池で水浴びをすることにした。
研究所から30メートル離れた木陰に、それはあった。
実に澄んだ池だった。ただ飲料水には適さないらしい。
だから雨水や水の補給が必要な島なのだ。
しかし杏奈は、水着姿ではない。タンクトップにジーンズパンツのままだった。

「浴びないの?」とこれは海水パンツにサンダル姿の博文。
「ん? ママはいいわ」
がっかりである。
杏奈は大きめのチェアーシートに体をそべらせ、木陰で読書としゃれこんだ。
しょうがなく博文は一人で水浴び。考えてみたら、別に杏奈はここにいなくてもいい
わけである。要するに心配なのだった。孤島は楽園ではなく、見えない危険にあふれ
ているのだから。
しょうがなく、母に見守られながら、水遊び?
これが実に冷たく気持ちがいい。
自然の池だけに、底がぬるっとしていたりするが、それを含めて気持ちがいいのだ。
しばらくすると風が若干吹き抜けた。木陰だけに涼しい。
気がつくと、杏奈はチェアシートに寝そべったまま、気持ちよさそうに眠っていた。

博文は黙って池を出た。体をバスタオルで拭った。
Tシャツをはおり、そして杏奈のそばに立つ。
さてどうしたものかな?などと考える。
華奢なタンクトップ、美しい唇。
このなまめかしい熟れた子?羊を餌食にしたいと唸る、博文の中の獣。
だが少年は獣にはなれなかった。
少年がしたことはチェアシートの杏奈に、並んで横たわることだった。
孤島の中の森林浴。時を止めたかのような午後。
けだるい甘い感覚。
少年もまた睡魔を覚えた。ちゃっかりしたことに、杏奈の肩にそっと頭をくっつけ、
鼻腔にただよう杏奈の香りに包まれながら、胎児のように眠った。

それは10分もたってはおるまい。杏奈がふと目覚める。自分が眠っていたことに気が
つく。同時に横に、肩に博文の寝顔。杏奈の記憶に残る幼児のようなあどけなさ。
杏奈は無性に、息子にいとおしさを感じた。

二人に人生の転機があったとしたら、次か、そのネクストの瞬間だっただろう。

あれほど隙を見せまい、と誓った杏奈だったはず。しかし息子の介抱に感じた、勃起
を確認して感じた大人の部分。同時にあどけなく母にすりよる幼児のような姿。
杏奈は博文の頭をそっと抱きかかえ、その胸に優しくあてがった。
人前でははばかられるが、母としての真摯な感情の発露だった。
赤子だった博文に、乳を与えていたころを思い出し、再びまどろむ杏奈の午後が続く。

またもや10分もたってはいないはず。
だが甘い優しい感触を顔に頭に感じて、博文は目を覚ました。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?????????
ええええええええええええええええええ?????????????

少年は杏奈に赤ちゃんのように抱かれて、眠っていたことを知った。
豊満なバストがタンクトップ一枚の布を隔てて、目の前どころか接触しきっていた。
そのあまりの安心感と、気持ちよさに、少年は背筋がぞくっとした。
当然即座に勃起はエレクチオン完了である。
本日何度目のことかもうわからない。ここがどこかもわからない。
ママの胸の中だ、ああ!違う! 愛母子島で昼寝してたんだっけ…
嗚呼気持ちいいよ、ママのおっぱいってこんなに柔らかいんだね。
生唾が出る、飲み込む。さわりたい!舐めたい!吸いたい!したい!!!

博文側のネクストが始まる。彼は震える手で華奢なタンクトップをそっとすらせた。
思ったよりもきつい作りではなく(当たり前できつくては、この温度では汗もになりか
ねない)少年の青い視線を受け、聖母の乳房がぷるるんと愛母子島の中に、さらけださ
れた。
なんと形がよく、たわわな果実であったことだろう。
しかも距離が限りなくゼロに近いところで、目の前にたゆたうのだ。
少年は夢中で、しかし優しく、まさに赤子のように母の乳房に唇をゆだねた。
但し目的は、無論滋養ではなく、己の妄執を満たすためだった。
甘い! なんてすてきなんだよう! ママのおっぱいってさ!!!

今度は即座に杏奈が目を覚ました。元々浅い眠りなのに、乳房を刺激されたのだから
当たり前である。

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ええええええええええええええ??????????????????

今度は杏奈が心の中悲鳴をあげる番。
思春期の息子が、母親の乳房に吸い付いているその光景。
同時に太ももにあたる、硬いはりつめた棒状の感触。
紛れもない博文の海パン越しの勃起だ。
さあ、瞬間駆け巡る様々な思い。

ほほを叩いてしかりつけるか?それとも????
叱ったら、この子は傷つくかもしれない。隙を見せたのは私・・・

「ヒロ君、高校生にもなって、ママのおっぱいはダメよ」
杏奈の優しいたしなめを耳に聞き、あわてて少年はわれにかえり、体を離した。
「ままま、ママ! ごごご!ごめんあはひ!!!」

ろれるがまわっていらはった。真っ赤になって戸惑う少年の姿に、方法が
間違ってはいなかったと確信した母である。
杏奈はにっこり笑って、タンクトップをなおした。
乳首にタンクトップが触れた瞬間、異様な快感を感じた。
杏奈の女は、少年の稚拙な愛撫に感じていたのである。

「ふふ、ママが抱っこしたからおかしくなっちゃったのよ。もうこんなことしちゃダ
メよ。いいわね」
博文としてはうなずくよりしょうがなかった。

それからの博文は、杏奈も戸惑うほどにうつむいていた。
というか、既に彼は杏奈の虜になっていたのである。
その思いを自分でどうしたらいいのかわからなくなっているのだ。
それはそうである。あらゆる?心理の障壁を乗り越え、母たる人の乳房をむさぼって
しまったのだから。もう杏奈は自分が青い狼と二人きりだということに気がつくべき
なのだ。

夕方、テラスに出て、二人は夕食をとる。
博文はほとんど手をつけていない。
「ねえヒロ君、元気出して、お願いだから」
叱ってもいないのに、叱られてすねる幼児そのものに見える。
杏奈は気がついた。少年は涙を流していた。
「ヒロ君! どうして泣くの?」
帰ってきたのは消え入るような声。
「ぼ、僕、変態だ・・・」
「変態って・・・」

瞬間堰をきったように、彼は叫んだ。
「この島に来て、僕、ママのことが頭から離れないんだ。ママのことばっかり考えち
ゃうんだ。ママのこと思っていけないこと昨日した。ママの下着に悪戯した。ママの
おっぱいまで吸っちゃったんだ! そんなの変態だ!僕はママが好きな変態なんだ!」

少年の青い妄執、とそれを悩む心情、同時に若いオスを誘惑してしまっている自分の
器量への誇り。ないまぜになった感慨が杏奈を襲った。
「ヒロ君!ヒロ君!それは違うわ! 二人っきりだからそんなふうに考えちゃうの。
学校に戻れば、ガールフレンドが好きになる。ここにはママしかしないからおかしく
なっちゃっただけよ!!!!」
「だって・・・」
「息子が母親を好きになるのは当たり前よ。神話にだってあるんだから」

それは一面の事実ではある。ただ好きの意味が問題ではあるのだ。

「そ、そうだわ、ママと思うからいけないのよ。この島にいるときだけママを恋人だ
と思えばいいんじゃない?」
博文は顔をあげた。
顔に疑問詞が五つくらいにじみでていた。

「・・・ママをこの島にいるときだけ、好きになってもいいの?」
「そうよ・・・」杏奈は何かボタンをかけまちがえたような感覚に襲われた。
「ママ、好きだ、キスしていい?」

少年は立ち上がり、杏奈の目をまともに見据えた。
「ふふいいわよ」
杏奈は目を閉じ、右ほほを指でトントン。
博文の手が肩に触れた。なぜかびくっと体が震えた。
次の瞬間、杏奈は唇に、他人の唇の感触を得た。

孤島で一組のカップルがライトキスを交わした瞬間だった。
はっとして杏奈は目を開いた。
そこには体を唇を離し、はにかんだ少年の笑顔があった。
「ママ、素敵だった・・・」
杏奈は、その表情を見たら何も言えなくなった。

今度はりつめるのは杏奈だった。
博文は何かふっきれたようだったが、杏奈は自分の行動が正しいのかわからなくなっ
ていた。
バスルーム、下着を籠に。これを洗濯するのは博文。
あの子はこれでまたいぎたない真似を・・・でもこの島だけの悪戯だわ・・・いいじ
ゃないの・・・

「ママ、僕もう寝るね、その…だから…」
ワインをあけていた杏奈にキスをせがむ少年。
「い、いいわよ」
そして二人は目を閉じて、唇を重ねあう。
少年は陶然と甘いキスに酔う。酔った?勢いが若干唇を開かせる。
その誘いに、杏奈は戸惑う、戸惑うが彼女もまた唇を開く。
博文の舌が、実母の口の中に侵入を果たす。
「ん」「んんん…」くぐもった息遣いが、ランプの灯のリビングにかすかに響く。
美母とのディープキスに博文はただただ甘く、溺れる。
「おやすみなさい」「うん、明日はもっといい日になるかもね」
自分の発した言葉に、杏奈は甘美なものを感じた。それはワインのせいではなかった。
そして博文は顔を輝かせて、自室に入っていく。

その夜、少年の部屋からベッドのきしみは聞こえてはこなかった。
である以上?杏奈は火照る体をもてあますしかなかった。
明日、明日さえ無事なら、明後日は客が来る。踏みとどまれる。
そんなことを思いながら、いつしか彼女も眠りについた。


翌朝、杏奈はコーヒーの素晴らしい香りで目を覚ました。
博文が、わざわざ彼女の寝室に運んできたのだ。
もっと正確に言うなら、唇と額、ほほに感じたキスの感触だった。
「ママ、おはよう!!」
「ああ、ヒロ君。おはよう」
なんだか若いツバメに世話をさせる、有閑マダムみたいだと杏奈は思った。
ご褒美に、彼女はツバメにキスを返す。実に嬉しそうな博文。
息子のおそらくファーストキスを奪ってしまった自分。
だがもう止められない。昨夜ある一線を踏み越えてしまった二人である。

「もう目覚めの顔は見られたくないわ」
「ママ、どんなときだってきれいだよ。僕の恋人だもん!!!」

その言葉が幼児から発せられるのであれば、笑ってすむ。
とりあえず杏奈としては、その賛辞に心を乱すしかない。
朝食は手作りハンバーガー。
今日の予定は、いよいよ?海水浴である。
といってもそれは博文にとっての話で、杏奈は海底のサンプル収集という立派な名文
があるのだが。
博文はランチボックスにおにぎりをつめながら、この島に来たときの杏奈の姿態を思
い出す。
実は昨夜も、そのため股間が熱くなったのだが、必死で欲望を抑えた。
もっと素晴らしいことがおこりそうな確信があったのだ。予感ではない。

丁寧にたたんで朝持ってきた洗濯した下着や水着。
杏奈は全裸になり、ハイレッグ水着に着替える。
姿見に映る自分の姿は、われながら素晴らしい。
もっと地味な水着だったら、博文は平静でいられたのに、などと思う。
逆の意味で自分をわきまえていない杏奈だった。

「ヒロ君、準備できたの???」
「うん!!!」
振り返る博文。三日ぶりに会えた真紅のヴィーナスの姿態がまぶしい。
その表情は飢えた狼ではなく、はにかんだ少年のものだった。
そこで安心?する杏奈。なかなか学習しない女性であった。

愛母子島で唯一の海水浴スポット、それは島の南端にある。
そこだけ浜辺から30メートルほどは足がつく水深で、岩礁もほとんどない。
ところがそこを過ぎたら一挙に深くなるのだ。
入念に杏奈は息子に泳げる範囲を教えた。
杏奈はシュノーケル、足ビレ、酸素ボンベ、ダイビング姿。

「ママ…本当にサメ大丈夫なの?」
「ほんとに弱虫ねえ」と冷やかす杏奈。
「違う!違う! ママが心配なんだよ!!!」
「大丈夫よ」

くして母子仲良く海水浴である。
杏奈は水深5メートルのスポットにもぐっていく。
当然博文はそこには行けない。
浜辺でちゃぷちゃぷ泳ぐしかない。

「でも…プライベートビーチだもんなあ…贅沢だよね」
それはそうで級友は、人ごみあふれたプールや海で泳ぐのが関の山だ。
バイトに汗流す学生も多いはず。それに比べれば博文は三食昼寝つきの、国支給日当
一万円の身分である。

でも、街には海には、サマーファッションに身を包んだ美女たちが闊歩しているはず。
しかし、博文には母しかそばにいない。
けれども、その母親が絶世の(博文にとっては)美女だ。
だが、母親だけに手を出すことはかなわない。
ところが、母が自分を恋人と思っていいと言ってくれた。
それなのに、今母の姿態を見られない。母の大また開きの泳ぐ姿が見たい!
にもかかわらず、冷たい海水で自分の妄執を静めて?いる自分が情けない。

などとくどいほどに、逆説詞を重ねた思いに浸る博文だった。

そして次の瞬間ぞっとした!

杏奈がもぐっているあたり、その視界方向50メートル。
おなじみのサメ君が泳いでいたのだ。
そして杏奈が海面に顔を出した。

「ママ!! 後ろ! サメ!!!!」悲痛な絶叫!!!
しかしサメ君は杏奈にかまわず、遠くに泳いでいく。
確かに安全らしかった。
そして瞬く間にお昼である。
ランチは、杏奈が海底からサンプルと同時に採集してきたアワビ。
おにぎりと、生のアワビにかぶりつく実に野趣?あふれるランチだった。
杏奈は気がついた。博文の肌はこんがり焼けている。
ところどころ皮膚がはげてもいる。
そういえばオイルを塗っていないようだ。

「ダメねえ、ヒロ君。夏の日差しを甘く見ちゃいけないわよ」
そこで取り出しましたるサンオイル。
博文は両手にたっぷりまぶし、オイルを手の届く部分に塗っていく。
すると杏奈もまたオイルを塗り始めた。
しなやかな足を、大きく開くというか、丹念にその長い足をマッサージ。
博文は手に残る杏奈の肌の記憶に、生唾が出た。
美女というものは、サンオイルを肌に塗る程度の行為でさえなまめかしい。
そしてお互い手が届く部分は塗り終わった。

「じゃあ背中に塗ってあげるわね。横になって」
博文は従った。
杏奈は肩から背中にかけて、丹念にオイルマッサージ。今までのお返し。
少年は少々夢心地、母ちゃんの優しく、柔らかい手の平の感触に酔う。
といっても島に来てずっと、杏奈に酔いっぱなしで、中毒になりそうである。
当然その感覚に、勃起はテント状態である。

「じゃあ今度は僕が縫ってあげる番だね」
言いながら、もう鼻血が出そうなくらい興奮している。
杏奈の背中は、博文未踏の地なのだ。
「そ、そうね、お願いするわ」
そしてマットにうつぶせになる杏奈。息子の股間はチェック済み。
しかしこの流れで拒むのもまたおかしい話である。
改めてみやるギリシャ彫刻の逆三角形、その10歩手前のひきしまった背中。
つまり筋肉質のほうだが、決して父親の背中ではなく、母親のそれ。
オイルをたっぷりまぶし、褐色の筋肉と脂肪を味わう。
生唾があふれて、またあふれて止まらない。
しつこく大きくカットされた部分をマッサージ。

「ママ、水着に隠れた部分も縫ってあげようか?」
息子はせいいっぱいさりげなく、母は悪魔の言葉のようにそれを聴いた。
ならば拒めばいいのである。

「そ、そうね、お願いするわ」それは若いオスを誘惑するメスの本能だった。
博文は杏奈がそっと肩から水着を脱ぎ、またうつぶせになるのを見守った。
つまり今現在、母は上半身裸なのである。裏返す勇気があればであるが。
勇気はないので、その裸の覆うものなき背中をもみしだくしかない。
息子がどんな思いで自分を見つめているのか?
考えるだけで肌が上気する杏奈である。
息子を興奮させている、いけない母親というシチュエーションにたかぶっている。
一方少年の股間は、熱く熱くはりつめた。もう我慢の限界である。

「僕、また泳いでくる!!!!」
突然に博文の手が背中から離れた。そしてその言葉に杏奈は我に帰った。
博文の背中を、水着で前を隠した状態で見送る。
だが思いもかけない言葉を杏奈は発した。
「ヒロ君、ママがしてあげる」
博文の歩みが止まる。今の言葉を頭で咀嚼する。
「悪い毒がたまって、どうしようもないのよね。若いんだから仕方がないのよ。
だからママがその毒を出してあげる」
「いいの」「いいのよ、さあもう一度ここに、そうそうあおむけになって」
言われるがままの少年であったが、股間はもう期待に海パンを突き破りそうだった。
杏奈は水着にもう一度肩を通し、そして博文のパンツに手をかけた。

「・・・・・・」
「ママ、どうしたのさ?」
「し、しているところ見られたくない」
「ママ!!!(恥ずかしいのは僕だよ)」

しかし恥ずかしいのでは仕方がない。博文はタオルで目隠しをされた。
まさにまな板の鯉である。
しばしのじらすような時間、そして母は意を決してトランクスをずりさげた。
ついに博文の勃起が遮るものなくそびえたつ。
杏奈の記憶にある幼い小さなシンボルではなく、たくましくメスを貫けるであろう
美しいそのエレクト! 杏奈の口に生唾がわく。さわりたい!
さわってあげたいのではなく、さわりたい、欲しい!とさえ彼女は思った。
瞬間母の優しい手が、冷たいローションをまぶしながら、少年のコックにからみつく。

「うわああああああああああ!!!!!!!!!!!」

悲鳴があがると同時に、その快感に全身に鳥肌が粟立つ。
母の右手が先端から根元まで、ゆっくりとオイルをすりたてていく。
オイルが愛母子島に降り注ぐ陽光に、てかって光輝く。
異性のコックをもてあそぶ。考えてみればはじめての体験。
夫の精を手で導く妻などいないから、だが同時に息子の精を手で導く母親もめったに
いないだろう。杏奈の左手はまるでプロのように、息子のミルク製造タンクをも愛撫
する。
「嗚呼!!ママ、夢見たい!気持ちいい!!!!」
これほどの美女にペニスをもてあそばれている自分が信じられない。
目で確かめたいが、目隠しの暗闇の中が、かえって感覚をとぎすませ感じてしまう。
「ああ!! も!もお!」
それだけ言うのがやっとだった。
少年のコックは全く突然に白いミルクを高々と吹き上げた。
「嗚呼嗚呼あああああ!!!!!!!!!!」
異性に導かれるはじめての快感に、少年の肉体は痙攣した。

「アッ!!!!」母も同時に悲鳴。
加減を知らない手淫行為によって、ミルクは杏奈の顔を三度直撃した。
真紅の水着にも降りかかり、博文の下腹部と杏奈の両手にも飛び散った。
やがてペニスはしなびていく。博文が目隠しをとれば、欲望のエキスに汚れてしまっ
た母子が一組。
「気持ちよかった?」つとめて明るく杏奈はたずねた。
「うん!!!」最高の快感に少年は全細胞で満足していた。
「じゃあ泳いで、きれいにしようか?」
「うん!!!!」
それからの一時間のこの母子は、本当に恋人同士のように海で戯れた。

夕方、収集したサンプルを整理しながら、今後の二人について考える杏奈。
もう危険な火遊びとはいえない。おぞましき母子相姦の二歩くらい手前まできている
自覚があった。
でも少年のかいがいしい世話は相も変わらず。美味しいディナー。

「ママ?湯加減はどう?」
「ママ、ワインあけておいたからね」

コンピューターにメール。
知人の学者からだった。もう日本に着いたらしい。
明日は米軍のフェリーで愛母子島に来るらしい。
さすが、政府筋にも顔がきくマーメイド・リサだと思った。
そして自室からリビングに。
博文は目を見張る。ピンクのベビードールをまとった母杏奈。
レースやフリルはかわいいが、美女がまとえば悩殺モノ。
その姿で、博文の隣に座る。ものすごいメスフェロモンが放射されていた。


「ヒロ君、明日からお客様が来るわ。だから今までみたいにママに甘えてはだめよ」
甘える、とは実にふさわしくない言葉なのはわかっていた。
「キスしても、ほかのいろんなこともダメなんだね」
「そうね。親子じゃしちゃいけないことだもの。多分お客様は三日間は滞在するわ。
だからママを恋人だと思っていいのは今夜だけね。そして島から戻ったら、元通りの
親子になるの。いいわね」
博文の顔が悲しそうになった。胸が詰まる杏奈。

「僕、ママとしたい!!! 恋人どうしなんでしょ? 今夜だけなんでしょう!」
「ダメ! それは近親相姦よ。ケダモノにヒロ君をしたくないの」
「ケダモノだっていいもん!!!!」
すでに泣き声である。高校生だか幼児だかわからない。

「やっぱりヒロ君は、おおきななりしても駄々っ子ね。わかったわ。じゃあ今夜だけ
赤ちゃんに戻っていいわ。ママのおっぱい吸わせてあげる」
そして少年をいざなう。母親が息子を抱っこする形である。そのまんまだが。
「ふふ重いな。高校生よね」
そして肩紐を抜く。昨日と同じように杏奈のたわわな乳房が、視界に入る。
「ママ!!!」
感動する少年の額。ほほ、唇に優しいキスの雨。
これほど母親嗜好の少年を癒す行為もない。
夢中で赤子は乳房にしゃぶりついた。

「あぁーん、赤ちゃんはそんなに激しく吸わないわぁ」
まさにそれは聖母の福音ではなく、メスの嗚咽であった。
葉をたて、しゃぶりたてる。乳首がかたくはりつめる。
同時に二つの乳房は吸えないので、左手で揉みしだく。
「ママ、美味しい!おっぱい美味しい!!!」
「ふふ赤ちゃんねえ、赤ちゃんなのにこんなにしていいのかな?」
左手で息子の頭を抱え、おっぱいを吸わせる。必然的に右手が空く。
吸い寄せられるように、杏奈のおなかと腰と太ももにのっかった、博文の下半身に
右手が添えられる。
短パンとトランクスをズリ下げられ、再び母にペニスを蹂躙?される少年。
だが母の乳房を感じ、ペニスに慈母の手淫。何が不満なものだろうか?

「ふふヒロ君、今夜が最後だもの。最高の思い出をあげるわ」
母はさっと博文の肉体を、優しく引き剥がした。
そしてソファに息子を座らせ、彼女は博文の足の間に膝まずく。

フェラチオ!!!???

ものすごい官能の予感に。博文は気が遠くなりそうだった。
「今度は見ていていいからね」
そして右手を博文のペニスに添えた。
そしてその先端にソフトにキスをした。
「くううううううう!!!」
全身に電流がはしる。
そして一挙に美母の唇がペニスをほおばった。

「アーーーー!!ママ!気持ちいい!!!!」

舌が先端の穴をうがつ。かと思えばまた激しくバキューム。
ペニスは真っ赤になり、唾液で濡れそぼつ。上下に顔をふる杏奈。
今夜が最後、その言い訳が母を大胆にする。
本音は久しぶりのオスのたくましさに喜悦していることさえ気づかずに。
だが、はじめての口淫愛撫に少年は20秒さえもたなかった。

「あ、ああああああああ、ママ、ごめ!!!!」

その言葉に杏奈はあわてて動きを止めたが、遅すぎた(あるいは博文が早いのか?)
数時間前に劣らぬ濃いエキスを、杏奈は喉元深くまでぶちまけられた。

「!!!!!!!!!」無言の少年のエクスタシー。
「ん? フグ! グ!? ううん!!!」
せきこみながら母はあますところなく若い樹液を飲み干していく。

橋本杏奈と博文、愛母子島、4日目の姿である。

TO BE CONTINUED

[2006/09/09]

小説(転載) 大学教授杏奈 悦楽の孤島 相姦課外講習 (前編)

近親相姦小説
07 /05 2018
掲載サイトは消滅。
大学教授杏奈 悦楽の孤島 相姦課外講習 (前編)

橋本博文の母、杏奈は大学教授である。今年で40歳になるのだが、絵に描いたような
才色兼備の女性として知られていた。
20数年前の女子大生ブームに少し遅れた世代だが、間に合っていればまず間違いなく
ブラウン管を彩っただろうと言われたほどの美貌だった。
専門は海洋生物学。海外でも彼女の研究は高い評価を受けていた。
いわゆる象牙の塔の住人ではなく、フィールドワークで日本・いや世界の海を駆け巡
っていた。
そういう母親だから、博文は杏奈に育てられた記憶がない。
博文の父、守と家政婦の元で彼は育った。
守は杏奈とは違い、研究室の学究だった。
妻の持ち帰るサンプルを研究し、夫婦で論文を出すわけである。
で、守はこの父の血を色濃く受け継いでいた。
つまり昆虫図鑑は好きで読んでいても、実際に屋外で昆虫採集をするのは苦手。
スポーツも根をつめてやることはしない。
体育で、それなりの成績を収めるが、放課後の部活に汗を流すのもおっくう。
要するに屋外活動が苦手な口だった。
さて昨年、博文が15歳の時、父が亡くなる。心筋梗塞であっけないものだった。
葬儀からしばらくして、家政婦も老齢のため、暇をいただきたい、と杏奈に。
せめて博文が高校に入学するまでは、と引きとめ、そして彼は地元の名門校に入学。
杏奈もフィールドワークを引退し、博文とともに暮らすかどうかを決めなければなら
ない。そんな日常?の母子に夏がやってきた。
二人が生涯忘れられないであろう夏が。

「なあに!16歳の男の子が、デートもせずに、だらだら夏休みを過ごすの!」
母、杏奈はとがめる口調だった。
「いいじゃないか。一年前は受験勉強で大変だったんだ。のんびり夏休み過ごしたい
んだよ」
夏休み突入まであと少しというところで、イタリアから母、杏奈が国際電話。
少年が、目的もなく夏休みを浪費すると聞いて、母親らしい小言が始まった。
コレが素直じゃない男の子ならば
「何だよ! 母親らしいことなんか全然してねえくせによ!」
と口ごたえするところだが、あいにく博文は気持ちが優しい、手がかからないタイプ
なのだった。
「じゃあママの助手でもやらない? 真夏の最高の避暑地で」
「んー? 何?」
それは孤島での杏奈の研究やなんかの手伝いだった。
炊事なんかも含まれる。博文は幼いころから、男に似合わず家事一般が得意なのだ。
まあ老いた家政婦が、あとあと心配?ないように仕込んでいたのであるが。
「めんどくさいなあ、しかもママと一緒、二人っきりなんでしょ?」
「アラ? デート相手もいないんでしょ? 日給一万円はずむわよ」
のべ七日で七万円! 博文の心は決まった。
そしてこの時点で、実は杏奈と二人きりで過ごすことが嬉しいことに、彼は気がつい
ていなかった。
二人は母子として、お互いを大切に思っていた。
だが一年のほとんどを離れて暮らしていた、今までは。
そして16歳の博文は、普通に青いエネルギーを体にためこむ年齢に達していた。
そのエネルギーは、ふとしたはずみで容易に発火する類のものだったのだ。
孤島で待つ人が、そのエネルギーを燃やし尽くしかねない灼熱の太陽であることを、
まだ博文は知らない。

島の名を「愛母子(えぼし)島」という。
学術上の貴重な島である。
行政上の主島からフェリーで移動する。2キロ離れている。
愛母子島はほぼ一辺が一キロメートルの三角形型の島。
フェリーが入港できる入り江はただ一箇所しかない。
あとは断崖絶壁や岩礁に覆われている。
絶壁に叩きつけられる、太平洋の波が雄雄しくこだまする。
亜熱帯性気候の温暖さがここちよい。
江戸時代、入植を試みた一団がいたという。
日本版開拓者精神の発露であったが、結果は挫折。
全く農耕には適さなかった。ただ当時の小屋のあとが残っていたりもする。
長らく無人島だったのだが、杏奈の大学が働きかけ、ここに研究所がおかれた。
温暖な気候とはいえ、結構波は荒い。
フェリーの移動も、時間を間違えたら命がけになることもある。
当然ながら、携帯電話はエリア外で意味をなさない。
主島には無線で連絡を取るか、電話を主島につなぎ、そこからまた転送する形になる。
そんな島だから、物資の供給が死活問題になる。
週に一度、フェリーで運ばれてくる。
物資がなくなったら、容易に調達はできないのである。

博文は暗鬱な気分になった。
ネットで少し調べてみて、このありさまだ。
「ちぇ! 何が真夏のバカンスだよ」と思った。
これでは孤島に母子二人で軟禁されにいくようなものである。
水泳や釣りもできると母は言っていたが、怪しいものだと思う。
これなら無理して?ナンパでもしてたらよかったかな、などと後悔する。
博文は顔立ちはいい。その気になれば可能である。
正常な思春期の少年だから、女の子に興味はある。
ただそのために努力するのは面倒くさいから、家で本でも読んでたほうがいい。
そう思って、異性に積極的にならないたち。
つまりこの少年は、能力はあっても、意思に欠けるのだった。

何にせよ、博文は旅支度。杏奈の待つ愛母子島に向かう。
杏奈は一週間前にすでに現地入りしていた。
いろいろこまめに荷造りし、大型のリュックを背負って家を出る。
列車を乗り継ぎ、目的の港町に向かう。
大型のフェリーは、諸島でバカンス・観光を楽しむのだろう、家族連れやカップルで
にぎわっていた。一人旅なぞ博文くらいのものである。また彼にとってもはじめてだ。
それにしても日差しが暑い。それはそうだ亜熱帯性気候の範疇だ。
しかしなんと美しい海だろう。
半日ゆられて主島につく。船酔いはしなかった。
丈夫なのか華奢なのかわからないのが博文である。もう夕方だ。
母が予約していたホテルと、ビジネスホテルの中間くらいの規模のそれに宿泊。

「ちぇ!迎えに来てくれたっていいだろ!」などと考える。
ここらへんが難しい年頃で、迎えにきたらきたで
「子ども扱いしないでよ」となるのだろう。
品のいいホテルだった。豊富な海の幸が5膳、彼の部屋に運ばれた。
少年の健啖な食欲は、膳の珍味を残さずたいらげた。
朝方早く目が覚めた。昨日は日がかげってわからなかった目的地。
「愛母子島」がホテルの窓から見えた。
そこに今、母杏奈が一人で暮らしている。
なんだか無性に母親に会いたくなった、まだ子供の部分が心に残る博文。
一人旅の上、一人で宿泊したせいかもしれない。
朝食は昨夜とかわって、ホールでのバイキング。
卵・シャケ・焼きのり・味噌汁などなど、典型的な朝ごはんだった。
ホテルをチェックアウトし、船着場に。
傘子丸なるフェリーを探す。博文は自分の名前が呼ばれるのを聞いた。
赤ら顔の親父が手を振って、彼を出迎えた。
傘子丸船主、藤原と名乗った。
「今日は波が穏やかだ。すんなり愛母子島に着けるよ」
つまり着けない日もあるわけである。
ほとんど孤島のようなものではないか。
そしてフェリーに乗り込む。親父さんは話し上手で退屈しなかった。
一時間ほどで、もう愛母子島は目と鼻の先になった。

「博文! 博文! よく来たわねえ!!!」
島、唯一の船着場に母、杏奈が立ち、手を振っていた。
杏奈のはずである。杏奈しか暮らしてはいないのだから。
が! 博文は目を見張った!
ものすごい真紅のハイレッグ水着の女性がそこにいたからだ。
それは夏である。しかし孤島である。40歳である。
サファリスーツといったら、海だからおかしいが、それに似た姿を想像していたのだ。
しかも抜群に似合っていた。杏奈がこれほどまでにグラマラスであることを、博文は
はじめて知った。これが年に一度海水浴に行く母子ならば、とうに確認済みであるこ
とだが、生憎彼が母の水着姿を見たのは11歳のときが最後である。
当時もこんな水着であったことを、後日アルバムで確認する博文だったが、思春期前
の少年の記憶に残っていなかった事実が、要するに「猫に小判」を意味していた。
しかしもう小判の価値を知る、オスである。
目の前の杏奈は、ハイレッグにVカット! 
ベイ・ウォッチに出てきそうな、日本人離れした姿態だった。
博文は日差しとは別に、体内に熱いものを感じた。

「気をつけてね。足怪我しないようにね」
桟橋などというものはない。潮の干潮でできる岩礁路である。
集めのサンダルを履けといわれた意味がわかった。
浜辺に到着、するといきなり博文は杏奈に抱きしめられた。
博文は172センチで、杏奈は174センチ。少しだけ母親のほうが高い。
まああと数ヶ月で追い越すだろうが、ともかく今は違う。
能力あっても鍛えない小肉中背の博文に対し、杏奈は屋外研究の申し子だけに、お
そらく体力でも杏奈が優る。
その日本人らしくないバディに包まれた感覚があった。
「久しぶりねえ、3ヶ月会ってなかったよね」
杏奈としては、かわいい息子にスキンシップしているだけである。
だが甘い美女の芳香が、博文の鼻腔をくすぐる。
・カットワンピース水着の、豊満な胸元が、彼の胸板を圧迫する。
美女のハイレッグなど、16歳にとっては半裸も同然である。
それが布切れ一枚隔てて、博文をおおいつくしているのだ。
背中にまわされた母の腕にさえ、セックスアピールを感じてしまう。
少年の青いエナジーが股間に集まりはじめた。
博文は、母の甘い肉体の感触に酔いながら、一方で心の中悲鳴をあげた。
母親に勃起するなど、獣も同じだというくらいの分別はあった。

「ママ!ママってば!!!苦しいよ!船長さんがいるんだよ、恥ずかしい」
「なあに、気にすることなんかないさ。一週間思う存分甘えたらいいよ」
と、藤原さんは冷やかすでもなく、真顔で言った。
ようやく杏奈が体を離してくれたのでほっとした。
博文は半分勃起しかかった自分を恥じた。
だが恥じるまもなく、荷物を運ばなくてはならない。
二人の生命線、命綱、週に一度の物資補給なのだ。
忘れて、コンビ二に駆け込める環境ではないのである。
三人は汗だくになって、船着場?から300メートル離れた研究所に荷物を運ぶ。
道などないのも一緒なので、リヤカーとかでは運べないのだ。
徒歩人力運搬が一番早いのである。
亜熱帯性気候の温暖さも、真夏の盛りでは地獄の暑さだ。
砂浜・岩礁・岩盤・土塀、杏奈は先頭に立ってすいすい歩む。
一方我らが博文君、普段鍛えてないことがあだとなって、悪戦苦闘しながら進む。

「ははは、4往復もしたら慣れるさ」
後ろから藤原さんが励ましてくれる。
そうだ!僕は男だ! ママに負けててどうする!!!
そう思い、顔をあげる。母の後姿を追う。

すると目に入る。母の豊満かつかたちがいいヒップラインが。
しなやかに自然の中で鍛えられた長い足が。
シミひとつない、かつ日焼けした美しい肌が。
黄金分割の真紅のヴィーナスのラインが。
体は暑さなんかで疲労を訴えているのだが、視覚だけは喜んでいるのが自分でもわか
った。なんかそれだけでもここに来た甲斐があったなどと、考えてしまう。
あわてて内心首を振った。こんな姿、男だったら・・・
そこでふと思いあたり、さりげなく後ろの藤原さんをみやる。
驚いたことに、このはげあがった赤ら顔の中年親父の目には、一点の曇りもなく、好
色のこの字も浮かんではいなかった。
博文は、「このおっさん、ホモじゃないのか?」などと思ってしまった。
そして改めて考えを訂正。中年だからと言ってヒヒ親父とは限らない。
彼が立派な紳士だというだけである。では自分はどうなのか!!!
考えれば考えるほど、自分が恥ずかしい。いたたまれない。いるわけだが。
こうして彼は母親を視姦するのをやめられないまま、4往復が終わった。
母子は二人で傘子丸を見送った。

研究所は居住区と研究室で構成されている。
ログハウスとプレハブとかそういう簡便な、かつ大き目の建物である。
補強はされているので、台風直撃でも大丈夫らしい(理論上)。
入り口からすぐ、居住区であるリビングになる。
こんな島でも暖房が必要なこともあるらしく、暖炉が備えてある。
愛母子島は木々も豊富だが、切れッ端でも十分暖かいらしい。
冬季用に乾燥した炊きつけやまきが豊富にストックしてある。別棟だが。
杏奈だけが使用するわけではない。国立大学の建造物なのだ。
四季、誰が宿泊してもいいようにという配慮である。
リビングからは4つのドアが見える。三つは寝室である。
つまり定員三人という研究所なのだ。
最後の一つは炊事場に続く。
炊事場は簡素だ。固形燃料のガスレンジと、屋外からガスをひいたコンロ。
屋外のタンクは同時に、ガス式冷蔵庫と湯沸かし器にも通じる。
博文はガス冷蔵庫などはじめてお目にかかる。
炊事場からまたドアが一つ。これが浴室に通じる。トイレとバスが同じ場所にある。
どことなく作りが日本的でない。設計したのがドイツ人だったそうである。
基本的に電気ではなく、ガスで生活が成立している。
それはそうで、島で自家発電を考えるより、ガスのほうが手っ取り早い。
浴室にもドアがあり、開ければ屋外である。

照明ときたら、これがオイルランプであった。

「あら!10ヵ所もつけたら明るいのよ」
そう母に言われたが、博文はつくづく文明から離れたことを痛感した。
トイレなどセラミック製の箱である。たまったら自然に帰すのである。
ホモサピエンス数人の排泄物など、自然がまた島の土に返してしまうのだ。
それをやるのはいやだな、などと考える水洗育ちの現代っ子だった。

寝室はダブルが一つ、シングルが二つ。
古びてはいたが、シーツとかは清潔だった。
荷物の片付けや、こういった生活の手引きを教えられているうちに、日がかげってき
た。杏奈はさっそくランプをともす。
ヨーロッパの映画に出てくるような、角型のごついランプだった。

「ママ、おなかすいたでしょ?何か作ろうか?」
そう言われた杏奈は嬉しそうではあったが
「今日は疲れたでしょう?缶詰と乾パンでいいわよ」
こうして久しぶりに、母子は質素だが楽しい水入らずの食事を楽しむのだった。

「でもなんでそんな派手な水着なの? それで研究できるの?」
「ああ、シュノーケルつけてね、水中カメラで撮影してたのよ」
それは水着の説明であって、派手さの説明ではない。
「イタリアで親友の学者さんから、いただいた水着なのよ、折角だからこの夏はこれで
過ごそうかな?てね」
聞けば今週一日だけ、夫婦そろってここに滞在するそうだ。
すると一日だけ水入らずは邪魔されるわけだが、別にかまわない。

博文はたっぷり、この日汗をかいた。さっぱりしたい。
そこで雨水をためたタンクから、お湯を沸かしシャワーを浴びる。
杏奈が先に入ることに、ハイレッグ姿にもようやくなれた博文で、やや安心した。
「アレは気の迷いだったんだ。息子が中年の母親に感じるなんてあるわけないもん」
そう思った。
殺風景なリビング、だが棚に写真が、父と母、そして博文。
孤島でも一日とて母が心に、家族を思わなかった日々は、なかったことがわかる。
温かいものが心にこみあげた。

で、その矢先だった。

「博文、ママ済ませたから、入りなさい」
少年はリビングに入ってきた母親に、またもや目を奪われた。
白いバスタオル一枚を体にまとった姿で、入ってきたのである。
一挙に鼻腔が熱くなった。
豊満な乳房が上部三分の一だけ見えていた。
バスタオルから覗く素足は、ハイレッグとはまた違った魅力があった。
Tシャツと短パン姿の博文は、太ももに粘液が滴るのを感じた。
見ると、血であった。あわてて鼻に手をやり、彼は杏奈の姿態に鼻血を流した自分を
確認する羽目になった。
ティッシュで拭い、じゃあ行って来る、と言ってシャワー室に向かう。
杏奈はその様子には気がついてなかった。
だが、くずかごに鼻血のついたティッシュを発見した。

「まあ、この暑さでまたのぼせたんだわ、弱い子ねえ」

実に母親らしい勘違いだった。
全ては杏奈の、母親らしくない魅力に起因していたのに…

温水が心地よい。だが冷水で修行する僧のように、邪念をふりきるようにひたすら肉
体を洗った。勃起していた。そんな鬼畜の自分があさましく、必死に違うことを考えた。
虚数指数関数、サインコサインタンジェント! 嫌いな数学の授業を思い出す。
ようやく勃起もおさまり、彼はシャワー室を出た。ガスランプを消す。
窓からかすかな光、見えるはきれいな星空と月。

…そういや家族で愛しあうことを、月の愛、って言うんだっけ…

あわてて首をふる博文だった。
「博文、頭痛くない? 熱射病ぽくない? 鼻血出したでしょ」
リビングから杏奈の声がした。
「大丈夫、熱射病じゃないよ」
そう言いながら戻る。またも悩殺!
杏奈は白いボディスーツ姿だったのだ。それでソファで足を組んでいた。
ほとんど誘惑しているようなものである。
実は父、守が杏奈にセクシーな下着や寝巻きばかりを、選んでいたからこうなるのだ。
無論家では普通の寝巻き姿だったが、この場所なら誰も見てはいないから(博文は息子
であるし)、とまあ要するに杏奈も、こういう格好のほうが好きなのである。
自分が美人の範疇であることには自信がある。
ならば夫が死んだとて、磨き続ける意思はあるのだった。
しかしたまらないのが博文だった。

「でも一応ね」
首に冷たくしたタオルを巻かれた、頭を高くして横になっているようにと言われる。
「もう大丈夫だってばあ!!!」
「ダメよ! そういってすぐ子供のころ具合悪くしてたくせに」
母親らしいせりふだが、実際に看病したのは家政婦さんで、杏奈は又聞きである。
「初日からこんなんじゃあ、無理かな?」
「絶対大丈夫だよ!!!!!!!!!!!」
博文は自分でも驚くほど、きっぱりと断言した。
ここまで来て、追い返されてはたまらない。(杏奈を視姦できなくなる!)
「ふふ、その元気だったら大丈夫ね」
そう言って杏奈が顔を覗き込む。
美しかった。どういう男性の基準でも美人に入る、素晴らしい笑顔だった。
「ああせっかくだから、耳掃除してあげようか?」
「ええ、いいよお」
と言いながら博文は、冷やしたタオルが首から外され、頭が母のむき出しの太ももに
のせられた。杏奈の肌は、40歳とは思えないほどはりがあり、柔軟な筋肉に、また輪
をかけて優しい感じの脂肪がまとわれていた。
至福の感覚で、博文は実母のふとももと右ほほが触れ合う感覚に酔った。
湯上りの、上気して、かつ日焼けした素晴らしい足のながめ。
同時に耳を掃除してもらうことにより、幼児時代に戻ったような懐かしく、甘酸っぱ
い感覚。耳の奥がくすぐったい。
だが! だが!!!嗚呼だが!!!!!!!
「さ、終わったわ。疲れたでしょう。今日はお休み。明日からいろいろやってもらう
から覚悟しててね。国が日給出すんだからね」
そう言って杏奈は体を離した。
そして少々浮ついたのか
「じゃあお休みのキスね」
博文は瞬間、10年ぶりにほほに母の口づけを受けた。

「何すんのさ!!! 気持ち悪いなあ!」
口ではそう言った。
「ああ!! 昔はそんな生意気言わなかったわよ」
母が冷やかす。
「もう子供じゃないんだからやめてよね」
杏奈は息子が真っ赤になっているのを認めた。からかいすぎたか、と思った。
しかし彼は別の意味で真っ赤になっていたのだ。

たまらなかった。もうたまらなかった!!!
16歳の勃起はすでに先端の前触れを、とめどなく分泌させていた。
母が寝室に入ったのを確認。
そこで彼もまた自分のベッドで、自分だけの空間をようやく得た。
もう邪魔は入らない。
短パンをベッドの上で脱ぐ。痛々しいほどのジュニアが目に入る。
涙を拭ってやる。透明な糸をひく。
そして彼は灼熱の肉棒を激しく右手で上下させた。
思慕の対象は、実母杏奈! 孤島にたった二人のオスと雌。
ハイレッグ・タオル姿・ボディスーツ・太ももの感触。
熟れきった魅力に抗うには、少年のエネルギーは充填されすぎていた。
暗闇の中、ただただ少年は自慰行為の快感に酔う。
ゾクゾクする。その背徳感に。
だが同時に少年は、耳慣れない音に気がついた。

ベッドである。シーツやなんかこそ清潔だが、ベッドそのものは古びていて、きしむ。
彼が少しでも体を動かせば、ミシッと音を立てる。
注意深く、ワンストローク。 ミシッ!
ワン・ツー ミシッ!ミシッ!
博文は困った。わずかな動きでこれだけの音を。
ではさっきからリズミカルにベッドがきしんでいたことになる。
もし、エクスタシーが彼を襲ったら、どれほどの音を発するやらである。

「大丈夫さ!ママは寝ちゃっている。気づきゃしない!」
そう言い聞かせる。
だから徐々にスピードを速める。
脳裏の中の杏奈は、なまめかしくその姿態を彼にプレイバック。
それ以上の妄執は必要ない。

ミシッミシッミシッミシッミシッミシッミシッミシッ!!!!

いぎたない自分がかなでる、ベッドの不興音の中、彼は絶頂に達した。
何重にも重ねたティッシュで亀頭をくるみ、全てをぶちまけ吸収させた。
実母を思い描いた、甘い官能のオナニーに満足し、彼はその晩安らかに眠りについた。
遠くに聞こえる岩礁と波のぶつかる音が、自然のアルファー波としてその眠りを後押
ししてくれる。

目が覚めた。昨日まではお客さん、今日から学究杏奈の助手である。
さっそく彼は炊事場に向かった。考えてみたらゼミの学生がこんなとこまで来ること
はないだろう、などと思う。女学生にはきつすぎるし、男子学生だと母の貞操?が危
ない。
初めての炊事場だが、使い方は教わった。
さっそく手早く紅茶を沸かし、スクランブルエッグを作り、昨日届いた野菜を三つ選び
サラダをこさえる。乾パンを湯気にあてて柔らかくする。
たちまち朝食のできあがり。老いた家政婦の指導の賜物と才能だ。

「あら?起こしに行こうと思ったら、もうお目覚め?」
声に降りかえる。愛しき母杏奈の笑顔が優しく映る。
彼女の今朝の格好は、Tシャツにショートスパッツ。頭にバンダナを巻いていた。
今にもエアロビクスでも始めようかという姿だが、さすがに健康的なあまり、博文の
男は反応せず、彼は安心し、同時に昨夜自分が、実母の尊厳を犯したことを恥じた。
そして朝食、屋外で絶景の中、二人きりのブレクファスト。
チェアにビーチパラソル。朝だからそんなに陽射しはきつくないが、備えているものは
使ったほうが、風情、が出る。
海も空も、真っ青だ。博文は自分が真夏の楽園にさまよいこんだ錯覚があった。
しかも色っぽいママと二人っきりなんだ!!!
そう続けて思った自分に愕然とする。

あわてて話題を降る。
「ママ、今日は何するの?僕は何をしたらいいのかな???」
「ママは浜辺で、潮干狩りよ、ヒロ君も一緒にどう?」
「潮干狩り? ママ、ここに遊びに来てるわけ?」
「まさか! ここの貝や甲殻類は、ちょっと本州とは種が違うのよ、それを持ち帰っ
て比較研究するわけ」
よくわからないが、そんなに重労働でもないようだ。
と、そこで母が、自分をヒロ君と呼びかけたことに気がつく。
そういう呼び方は幼少時以来だった。少しこそばゆい。
ついでに釣り道具一式も持って行く。
フィールドワークが苦手な博文だが、どういうわけか釣りは誘われれば行った。
そして成果をあげるほうだ。

食後は研究室に。フラスコやら顕微鏡やら、化石やら標本やらでいっぱい!
この島の自然を全て、採取しつくす勢いだ。言いすぎだが。
そして彼が作ったおにぎり(インスタントライスパックから作る)、缶詰の類をリュッ
クにつめ、採集セットを準備し、母子は船着場の反対側に向かう。
亜熱帯性植物のジャングル?をかきわけて進む。
虫除けもきつくて、尚且つ肌に優しいスグレモノをすりこんである。
毒虫・毒蛇はいないそうだ。毒草はあるそうだが。

「ママ、僕、野草を勝手に食う度胸なんかないよ!」
「一応ママの大学は長年ここで研究しているから、食べられる野草や薬草なんかは
頭に入ってるのよ。嵐で物資が来ない場合もあるからね」
博文は母の何気ない一言に、必ずしもここがエデンではないことを認識した。
獣がいない島のケモノ?道をかきわけ、目的の浜に到着する。
そこから見える景色は、もうほとんど日本の領域ではないそうだ。

「なんか泳げそうだし、船も着けそうだけど・・・」
「ああ、見えないけど岩礁がすごいのよ。しかも岩礁抜けたらいきなり海溝よ。
水深三百メートル、泳ぐなんてとんでもないわ」
博文はがっかりとした表情。
「ふふ泳げるスポットはあるからそんな顔しないの、さあ潮干狩りよ」

そこで杏奈は教授の顔になって、熱心に採集。岩にはりついた小動物を虫眼鏡で見た
りなんだり。博文は童心にかえって、潮干狩りそのもの。
妙な貝とも虫ともつかない小動物発見。
「ああ、それスープのダシにしたら美味しいのよ」
それを聞き、三つほどみつけて採集。料理となると少し本気になるたちだ。
カニにアサリ・ハマグリ、昨日杏奈がみつけたアワビもある。
寿司屋が開けそうな勢いだ。

すると5百メートルほど先の海に、とんでもないものが映った!
背ビレである! サメだ! この海域にはサメがいるのだ!!!!!
博文は、陸(オカ、島でもオカという)にいるにもかかわらずぞっとした。
杏奈は笑った。
「大丈夫、ママ、昨日もご対面したばっかりよ。人は襲わないおとなしいサメなの」
そう言われても、なかなか心が納得できない現代っ子である。
そういうのが平気な杏奈は、家事一般が苦手。うまくできた母子だった。
11時になった。博文は釣りの用意。
三メートルほどの高台にチェアを準備、糸を垂らす。
右の視界下方には、母の学問に打ち込む崇高な姿が。
いきなり杏奈がTシャツを脱ぎ捨てた!
博文は悲鳴と願望の叫びを、同時に心の中で発した。

……現れたのは、チューブトップの水着だった。
というかレオタードの一種みたいなものだろう。
杏奈の豊満な乳房が、昨日よりよくわかった。事実上ビキニである。
博文はあっさり、白昼のさなかに勃起した。
だがここでまさか、ことに及ぶわけにもいかない、夜まで我慢である。
ここでもうオナニーをすることを決めてしまった博文だった。

で、勃起したまま食糧確保開始である。
母を視姦しながらの太公望。
12時間際に二匹の魚がつれた。
「まあ!この魚、めったに島の近場じゃとれないのよ」
さっそくまな板にのせ、三枚におろし、刺し身にする。ブリの一種らしい。
刺し身包丁ではないし、高校生の素人がやるお造りだから不細工だ。
だが、自分で釣って、その場でいただく贅沢さは何にも優る。
というか小皿・昆布醤油まで持参する、博文の気がききすぎだ。
「おいしー!!! ヒロ君、すごく美味しいわ」
「そうだねえ!! ママ、晩にはこの魚でカルパッチョや鍋なんかにするね」
「ふふ、本当にヒロ君に来てもらってよかったな。普段はおなかにたまればいいよう
な食生活なのよ」
「僕、ママのためなら何だってしてあげるから、まかせといて。唯一の男手だもの」

そう…今この島には男女が、異性が、雌雄が一組あるだけなのだ。
食欲が満たされ、またぞろぶりかえす性欲に、身をもてあます博文である。
だってその上半身はチューブビキニだけなのだ。胸だけ覆うタンクトップとでも言え
ばわかるだろうか?
そのおなかは、博文を産んでいながらたるみがない。フィールドワークのたまものだ。
自然を相手にエアロビクスしているような日常だ。夫を失ってもしなびている暇など
なかったのである。
健康的にうっすら日焼けした肌。素手に素足もまぶしすぎる。

午後2時、太陽の灼熱も最高潮だ。
「ねえ、ママ、泳ぐとまではいかなくても、海に入れるとこはないの?もう暑くって
さあ」
「ああ、そうよねえ。こんな紺碧の海を前にしちゃしょうがないよね」
杏奈は浜辺に近い、岩礁と岩礁の間のスポットを紹介した。
「泳いじゃダメよ。つかるだけ。ちょっとずれたら文字通り海の底なんだから」
少年は従った。つかれればいいのだ。もっといえば下半身が杏奈の視界から、隠れれ
ばOKなのだから。

少年は海水パンツとサンダル姿で、文字通り海水浴にひたる。
海は冷たい。あまりにも心地よい。海水と妊婦の羊水とは同じ成分という。
生命は海から生まれた、その名残。彼は今羊水に包まれているのだ。

「気持ちいい? ヒロ君?」
杏奈が呼びかける。
「うん! 最高に冷たいよ、ママァア!」
ほがらかに、あどけなく博文は応えた。
だが同時に彼は海パンを膝まで脱いでいた。
母の優しい笑顔と、その姿態に、彼のジュニアは雄雄しく勃起し、その熱さは海の冷
たさによっても、容易に収まるものではなかった。
そして勃起を手に添える。杏奈は向こうをむいている。
何も気がつかれない。何の心配もない。
杏奈のむっちりとしたスパッツのヒップライン。
それを見ながら、彼はゆっくりと勃起をしごいた。
同級生たちは今何をしているだろう?
昼寝か?バイトか? まさかオナニーはしていまい。
ましてや実母をおかずになど・・・
不健康だった。今太平洋で一番不実で、背徳の生命体が博文だった。

体を浮かせる。頭だけを海面に出す。
浮力にまかせて、あとは勃起をゆっくりとしごくだけ。
嗚呼、まるで海とセックスしているみたいだな・・・などと考える。
15分彼は、秘めやかな快楽に酔った。
「ヒロ君、もう帰ろうか?」
そう言って立ち上がり博文を見つめる美母。
その瞬間、勃起は激しく白いエキスを、海に返した。
五度・六度とそれは脈うった。
彼の生命の源は、海のプランクトンたちの滋養になるのだろうか???
「うん、ママァァァ・・・す、こしだけ、待って・・・」
声がエクスタシーで若干かすれた。
母に見られながら、母の羊水を犯すのにも似た感覚!
だが杏奈に、まさか彼が何をしているかわかるわけもない。
そして何食わぬ顔で、パンツを元に戻し、浜辺に戻る。

「痛!」

岩盤のとがった部分が、太ももをややついた感覚があった。
実母でオナニーなどをしたバチかな?などと思う。
心配させてはなんなので、彼はこっそり救急絆創膏を患部にはった。

また獣道。そして研究所。
杏奈はさっそく研究所でサンプルを整理。
博文は、数々のささやかな海の幸で、腕をふるう。
カルパッチョにブイヤベースが出来上がる。
ほとんど塩味だけなのに、濃厚なスープだった。
無論杏奈は喜んでくれた。その笑顔が嬉しい孝行息子。
そして今夜は風呂を沸かす。
博文が先につかる。少しだけ、業?の傷が疼いた。
よく見ると三センチほどの切創だった。浅い。もうふさがっている。
リビングに一人きり。雑誌もTVもない。
パソコンはどういう原理か知らないが、通じるらしい。
だがこんなとこまで来て、ネットサーフィンする気にもならなかった。
フィールドワークに慣れてきた博文だった。

そして再び、彼は実母のバスタオル一枚姿を目にした。
日中ヌイておいて正解だったと、しみじみ思った。
文明の蛍光灯ではなく、中世のオイルランプ10個に照らされた姿態は、神々しく荘厳
ですらあった。
「ヒロ君、久しぶりにママにマッサージしてくれるかな?」
彼に何の異論があるだろうか?
嬉々として、博文はソファーに寝そべる杏奈のそばに駆け寄った。
バスタオル一枚、ひんむけば全裸。
正常な男をここまで悩殺する状況もそうはない。
痛いくらいにこわばった勃起を短パンの中に隠して、彼はソファに。
そして生の背中に手をあてがう。
触れた素肌がなんとなまめかしいことだろう。
「うーん、気持ちがいい。」
杏奈のそこかしこを懸命に揉む。
わき腹。首筋。背骨。バスタオル一枚の女神は今、博文の手の中だ。
「足のほうももんでくれる?」
博文が下半身側に廻ると、心持ち足を開く杏奈。

覗けば見られるはずである。少年が人生を出発させた部分を。
だが!だが!それは人倫に反する!!!
彼にはできなかった。

杏奈はしばらく黙っていた。そしておもむろに。
「ママの足にのっかっていいから、体重かけて背中と腰をお願いね」
生唾が出た、飲んだ。
少年は言われるとおりにした。
実母の生の太ももの上に、彼はまたがった。
そしてももとももとがこすれあう感覚、手のひらに感じる柔らかさに酔う。

「アッ!」
「どうしたの?」

突然の息子のかすかな悲鳴に杏奈は戸惑い、首を後ろに向けた。
鼻血をだしたわけではない。日中の傷が摩擦で破れ、母の柔肌に血をつけたことに
気がついたのだ。
「まあ?アナタ怪我してたの??? なんで早く言わないのよ」
杏奈は体を起こした。
バスタオルをきちっとまとめなおし、博文に向き合う。
「傷を見せて」

見ると左太もも内側にかすかな傷。
「もう膿んだらどうするの!」
そしてそそくさと救急箱を探し、見るからにしみそうな消毒チンキを手に。
「大丈夫だよ、ママ」
だが杏奈は聞く耳持たない。息子の体は自分以上に大事なのが母親だ。
短パンをめくるように言う。だが微妙な位置だ。
「短パン脱いで」
母の愛のこもった命令に、少年は拒む能力を持たなかった。
しぶしぶ脱いで、下半身はトランクス一丁に。
杏奈は傷にチンキを塗る。
「うわあああああ!!!しみる!!!!!!!!!!」
たまらず少年は激痛に身をよじる。
「我慢して!すぐ済むから」
そして杏奈が傷口を吹く。ふーふーと。
その生暖かい息に、痛みは癒えた。だが同時に彼は快感をも感じた。

瞬間彼は、このやりとりで萎えかけていた勃起を、まともにおったてた。
杏奈の目に、息子のトランクスがテントをはるのがまともに映った。
あわてて
博文は、その部分を手で隠した。

「ヒロ君・・・」
「・・・ごめんなさい・・・」

少年は顔を真っ赤にして打ちひしがれていた。
実母に性的醜態を知られた屈辱感であることは、察するにあまりあった。
「い、いいのよ、こういうことって若い男の子だとよくあるんだから、それよりママ
ヒロ君が大人になっていて嬉しいな」
少年は顔をあげた。
「怒ってないの?」
胸がきゅんとつまる母の愛
「怒るわけないでしょう」
博文が何かを言いかけた、いけない!それを聞いたら!!いけない!
なぜかそんな予感がした杏奈である。




次の瞬間、杏奈は息子の唇を奪っていた。
「ん・・・」「んん・・・」
実母とのキスに、少年は夢心地だった。
それは母も同じである。
はっとして杏奈は体を離した。二人は見つめあい、しばらく無言だった。

「お、お休みのキスよ・・・西洋じゃ当たりまえの・・・」
「うん」
「今夜はもう寝ましょう」
そう言って逃げるように、母が寝室にその、なまめかしき姿で駆け込むのを。見送るし
かない博文だった。


自室で杏奈はおののいていた。まさか博文が自分に女を、感じているとは思わなかっ
たのだ。少年の自分をみつめるまぶしい視線に、何かがよろめき、とんでもないすき
を見せ、あろうことか口づけまで交わしてしまった自分に!

「嗚呼、どうしたらいいの? リサ! リサ! あなたがあんなことを私に打ち明け
なければ…」
後悔とそれを上回る背徳の予兆に、杏奈の肉体は震えた。
杏奈はおそるおそる、自分の秘陰に手をあてがった。濡れそぼっていた。

「……………………………………… ア! ・・・・・・・・・・」

母の寝室のベッドがきしる音を、博文の聴覚は認識していた。
そしてそれは杏奈にも言えることだった。

TO BE CONTINUED

[2006/08/12]

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。