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小説(転載) 祐子 5/5

官能小説
04 /13 2015
5 ソファで(その2)

「はっ、はっ……はぁー、はぅ、はぁ……」
 祐子の荒い息が少しずつ治まるのを、達夫はじっと見ていた。
 祐子のお腹が緩やかに上下している。乳首はまだ尖ったままだっ
た。
 たくし上がった黒いブラと、よじれているショーツが、祐子の姿
をもっともっと淫らにしていた。

「気持ちよかった?」
「あーん、……夕べよりも、もっと感じる……凄いの」
「癖になりそう?」
「もうダメかも……達夫さんじゃないと……」
 達夫は祐子の手を、自分の固まりに導いた。
「ふふっ、こんなになってる」
 祐子は悪戯っぽい笑みを浮かべると、達夫の短パンとボクサーパ
ンツをいっぺんに脱がせた。
「食べていい?」
「ああ、いっぱい食べて! しゃぶって!」
「うん! 食べる。しゃぶってあげる……」
 大切な物を扱うように、達夫のペニスに両手を添えると、洋子は
裏スジから亀頭をゆっくりと舐めはじめた。
「うーん……気持ちいいよ、祐子」
 ジュル、ジュル……ヌプッ、ヌプッ……舐める、口に含む、口に
含んで舌で舐め回す。
 一旦、口を離すと、祐子は達夫の乳首に口を寄せ、舌先で転がし
た。
「あっ」
 達夫の身体が、一瞬ビクンとした。
「感じる? 気持ちいい?」
「ああ……凄いよ! 祐子の舌、とても気持ちいい……」
 執拗に乳首を舐められ、達夫は身悶えした。
「ふふっ、可愛い」
 そう言いながら、祐子は再び達夫の屹立したペニスを口に含んだ。
 ゆっくり舐め上げ、素早く顔を上下させる。
 その気持ちよさに、達夫のペニスは爆発しかかっていた。
「ああ……出るよ、出ちゃうよ!」
「出して! 私の口に出して! いっぱい出して! 飲みたいの!」
「ああー、出るっ! 出るっ!」
 祐子の口の中に達夫の精液がドクッドクッと注がれた。
「うっ、うっ……」

 ペニスの脈動が治まるのを待って、ゆっくりと祐子は口を離した。
 ごくん。
「うっ……飲んじゃった……」
「ありがとう……気持ちよかったよ」
「あのね……」
「何?」
「男の人の、飲んだの初めて……」
「ホント?」
「うん」
 恥ずかしそうに話している祐子を、本当に可愛いと達夫は思った。


*- 完 -*

小説(転載) 祐子 4/5

官能小説
04 /13 2015
4 ソファで(その1)

『私、本当に達夫さんと……したんだよね……』
 達夫を待ち合わせた公園に送り届け、自分の家に帰った祐子は、
リビングの空色のソファに座ると、ふぅっと小さく息を吐きながら、
思った。

 あと二時間もすると、子どもを起こさなければいけない時間にな
る。
 でも祐子は寝られなかった。
 ソファで膝を抱えて小さくなっていても、あそこが、まだジンジ
ンしている。
 達夫に、激しく擦られて、突き刺されて、祐子の身体は一夜で変
わってしまった。

 主人の保とのセックスが、他の夫婦も当たり前にしているセック
スだと思っていた。
 夫婦の寝室にあるタンスの、いちばん上の引き出しに入れてある
コンドームを、保がベッドの枕元に置いてある時が、セックスの合
図だった。
 祐子がその気になっているかどうかは関係なく、保が一方的に自
分のものを入れて動き、果てるだけだった。
 40歳になろうとする祐子にとって、今までは保が唯一の男性だ
った。
 でも、達夫を知ってしまった。
 指で掻き回されるのも、男の唇であそこを舐めてもらうのも初め
ての経験だった。しかも達夫の男根は逞しかった。
 今まで、保しか知らなかった祐子にとって、達夫の全てが初めて
の経験であり、新しい世界が開けたような気がしていた。
 一方では、もちろん、後ろめたい気持ちはあった。
 夫がいて、しかも子どももいるのに、他の男性に気持ちを向ける
事だけでも、それまでの祐子の意識の中では、充分な罪に値する事
だったし、まさか自分がこんな大胆な行動を取るとは、思ってもい
なかった。
 しかし、身体は疼いていた。
 達夫と、あれだけ愛し合ったのに、もっと達夫の指を、唇を、逞
しいものを感じていたいと思った。

 子どもを学校に送り出し、洗濯物をベランダに干し、リビングに
軽く掃除機をかけた。いつもの事なので、何も考えなくても身体が
勝手に動いていた。
 頭の中にあったのは、達夫の愛し方だけだった。
 一通り家事を終えると、我慢が出来なくなり、気が付いたら達夫
に電話をしていた。

「あの……祐子です……」
「おはよう! ……眠くない?」
 屈託のない達夫の声を聞いた途端、祐子は自分の花芯からジワっ
と溢れるものを感じた。
「あ……、あの、今から行っていい?」
 もう祐子は止まれなくなっていた。
「来る……? 来てくれる?」
 弾んだような達夫の声は、ますます祐子の愛液を溢れさせた。

 ピンポーン。
 ドアチャイムが鳴ると、すぐにドアが開けられた。
 祐子は、パンプスを脱ぐのももどかしく、玄関に出迎えてくれた
達夫の胸に飛び込んだ。
 その場で崩れ落ちそうになる祐子を支えながら、達夫の唇が祐子
の唇を捉え、舌が差し込まれた。
「むぅ……」
 お互いの舌が絡み合い、二人の唾液が混じり合う。
 キスをしたままリビングに移動し、そのままソファに倒れ込んだ。

「ねえねえ、私の事……好き? いっぱい愛してくれる?」
「大好きだよ! 全部、愛してあげる」
「我慢出来ないの……心も身体も、達夫さんに触って欲しくて、我
慢出来ないのっ!」
「僕も祐子が欲しかった!」

「ねえ、ちょっと待って……向こう向いてて……」
 達夫をソファから遠去けて反対を向かせると、祐子はシャツブラ
ウスとジーパンを脱いだ。
「見て……」
 達夫の目に飛び込んできたのは、黒い下着姿でソファに座ってい
る祐子だった。
 黒いレースのブラとショーツが白い祐子の肢体を僅かに覆ってい
る。
「どう……? 気に入ってくれた?」
「可愛くて……、凄くセクシーだよ」
 達夫は黒のブラを押し上げ、祐子の乳首に口を当てた。
「はぁっ……気持ちいい……。もっと吸って!」
 見る見る乳首が硬く尖っていく。右と左の乳首を交互に吸い上げ
る。
 達夫の唾液が糸を引いて乳首にまとわりつく。
 祐子の両手は、愛おしそうに達夫の頭を抱えている。
 達夫の右手が祐子の太股を這い、やがて小さな黒いレースのショ
ーツに触れる。
「うぅっ! そこ、そこ……触って!」
 ショーツは、もう濡れていた。
 肉襞から溢れ出した熱い汁がネバネバと達夫の指に絡み付く。
「こんなに濡らして……僕の指を待っていた?」
「ああ、お願い。触って! グチュグチュになってるの! ああ…
…触って! 掻き回して!」
 黒いショーツをずらし、達夫は人差し指と中指を同時に秘所に突
き入れた。溢れる愛液のせいで、ヌルッと奥まで一気に入った。
「あぁー、いいっ! 気持ちいいよう……あ、あ、あぁー」

 祐子の歓喜の表情を見ながら、達夫は手を小刻みに震わせて祐子
の肉襞の中を擦り続ける。
「あっ、あっ、あぁー。いいよう……いい……あー、うっ、うっ、
いいー、いい……」
 床についた祐子の両脚の踵が持ち上がり、太股とふくらはぎがプ
ルプルと震えだした。
 クチュクチュ、グジュグジュ……。
「あっ、あっ、ダメ……ダメーー、うー、ダ……メッ!」
 祐子の腰が大きく持ち上がり、絶頂を迎えた。


(5)へつづく・・・

小説(転載) 祐子 3/5

官能小説
04 /13 2015
3 車で(その2)

 祐子をシートに仰向けにすると、達夫は祐子の脚をグイッと持ち
上げた。
「ああん、イヤッ! 恥ずかしいよ?」
 口では、そう言うものの、祐子の両脚からはすっかり力が抜けて
いる。
「恥ずかしくないさ」
 そう言いながら、達夫は、まだしとどに濡れている洋子のオマン
コに顔を近付けた。
 快楽をもっと求めるような女の匂いが、達夫の鼻を刺激する。
「ねえ……何するの? 恥ずかしいよう……」
 達夫は、祐子の肉襞の上に顔を覗かせているピンク色の小さな突
起を、舌先ですっとなぞった。
「あふっ!」
 祐子の身体がビクッと一瞬仰け反った。
 続けてゆっくりと、繰り返し、剥き出しになっているクリトリス
を舌先で舐める。
「ああ……ダメ……。そこはダメ……うぅ、あぁ、いい……ふぅー、
あ、いい」
 祐子の身体が、こんどは波間を漂うようにゆっくりと滑らかに動
き出した。
 舐めながら、時折ちょこんと舌先でクリトリスをつっ突く。
「あうっ!」
 その度に、祐子の口から悲鳴が漏れる。
 今度は、尿道口からクリトリスまで一気に舐め上げた。
「ああッ!」
 さらに大きな歓喜の声が洋子の口からほとばしる。
 そのままクリトリスを口に含むと、達夫はチュウチュウと吸い始
めた。
「ああっ! 変になる! ねえ、ヘンになる! うぅっ……あぁ、
い、いい!」
 クリトリスを吸いながら、舌先で突く、舐める。
 祐子の腰が、それ自体独立した生き物のように艶かしく動く。
「凄いっ! あ、いい! ねえねえ……ス、スゴイ……ヘン、ああ、
あああ、うぅー、ああっ!」

 祐子の全身から力が抜け、バタンとシートに両腕が投げ出された。

「ね、ねえ……私、どうされたの?」
 ゆっくりとシートに身を起こしながら、トロンとした表情で祐子
が聞いてきた。
「吸ったんだよ」
「吸った……? あそこを……?」
「そう。クリトリスをいっぱい吸ってあげた。初めて? ご主人と
は、こんな事しない?」
「……うん。入れてくるだけ……。自分で動いて……それでお終い
……」
「そうなんだ……」
「ねえ、挿れて……お願い。達夫さんの硬くなってるの挿れて!」

 狭いシートに仰向けに横たわると、祐子は両膝を立て脚を開いた。
「いい? ……挿れるよ」
 愛液と達夫の唾液でズルズルに濡れている祐子の肉襞の感触を楽
しむように、達夫はペニスの先を軽く押し宛てた。
「ああ……これが欲しかったの……挿れて、突き刺して!」
 硬くなっている達夫のペニスが、ゆっくりと祐子の肉襞の中に入
っていく。
「ああ、いい! 突き刺さるぅ! 奥まで突き刺さるぅ!」
 達夫のペニスの先端が、祐子の子宮口に当たる。
 二回、三回……ゆっくりと出し入れする。
「ふぅっ……いい! いいよう! ああ……気持ちいい……」
 ジュブッ、ジュブッ。
 抜き差しする度に、祐子のオマンコから溢れ出した淫汁が音を立
てる。
「いやらしい音がするよ」
「……ああ、イヤッ……恥ずかしい! イヤー……いい、いいよう!
気持ちいい!」
 達夫は少しずつ腰の動きを速めていく。
「あっ、あっ……はぁっ、はぁ……いい、ああー」

「はっ、はぁっ、イクよ! 出すよ!」
「出して! いっぱいだして! ああ……私の中に…うぅっ、いっ
ぱい……ああ、白いの出して!」
「はっ、出すよ! 一緒に! 一緒にイクよ! はっ!」
「ああ、いい! 一緒に! 一緒に! ああ、ああっーーーーー!」
 祐子の腰が大きく弾み、達夫が大きな一突きをすると、祐子の秘
肉の中で膨れ上がったペニスの先端から、大量の精液がドクドクと
発射された。
「うっ、うっ……ああ、いい……」

「ふぅー、汗かいちゃったね……」
 二人の体液と汗で、車内には淫微な香りが充満し、窓ガラスに水
蒸気が付いて薄く曇っていた。
 外は少しずつ明るくなり、朝の気配が忍び寄ってきた。


(4)へつづく・・・

小説(転載) 祐子 2/5

官能小説
04 /13 2015
2 車で(その1)

 近くの市道から少し入ったところに小さな公園があった。これか
ら車で迎えに行くから、そこで待っていて欲しいと、祐子は達夫に
言い、電話を切った。
 こんな展開を予想もしていなかった達夫は、取りあえず子どもの
寝顔を確かめると、パジャマ姿のまま、表に出た。
 片側一車線の市道は、深夜という事もあって、時折ヘッドライト
が流れるだけで、車が通り過ぎると虫の声が静かに響く。
 程なく黒のワンボックスカーが、静かに近寄ってきた。
「ごめんね……」
 達夫が助手席に乗り込むと、祐子が恥ずかしそうに言った。

「祐子さん……祐子って大胆なんだね」
「あのね、達夫さんがどうしても気になってたの……ずっと」
「えっ、どういう意味?」
「……幼稚園の時から」
「幼稚園って……子どもの?」
「うん」
 達夫は驚いた。達夫の子どもと祐子の子どもが、同じ幼稚園に入
ったのは、もう6年も前だった。
「そんな前から、僕の事を気にしてくれていたの?」
「うん。だから、……もう何も聞かないで。ね? 行こう」
「どこに行く?」
「二人だけになれる所……」
「ここでも二人きりだよ」
「でも、誰かに見られちゃうかも……」
 そう言えば、いくら深夜とは言え、ここは近所だった。知ってい
る家がたくさんある事に達夫はあらためて気がついた。

「河原に……行こうか?」
「河原って?」
「大橋の手前に河原に降りる砂利道があるよ。そこから先は釣り人
しか行かない場所があるから……」
「分かった。じゃあ行くね」
 祐子が静かに車をスタートさせた。
 達夫は助手席から祐子を見た。
 水色のTシャツに白色の短パン。良く見ると、シートベルトに挟
まれたTシャツの胸に小さく二つの突起がある。
 ……もしかしてノーブラ?
 思わず達夫は呟いた。
「ねえ、ブラ、してない?」
「あん、恥ずかしい!」
 でも、運転中の祐子は胸を隠すような仕種をしただけだった。
「したい?」
 達夫の問いに、室内灯の小さな明かりでもはっきりと分かるくら
いに祐子は顔を赤らめて、コクンと首を縦に振った。
 あとは、河原に着くまで二人は無言だった。

 河原の奥に釣り人の使っている小屋があり、その裏に祐子は車を
止めた。サイドブレーキを引いてライトを消し、エンジンを切ると、
虫の鳴き声と川のせせらぎの音以外は聞こえなくなった。
 二人は無言のままドアを開け、ワンボックスカーの後部座席に移
った。
 祐子がいきなり達夫の胸に飛び込んできた。月明かりの中、潤ん
だ瞳の祐子が達夫を見上げた。
 たまらず達夫は祐子の頬を両手で挟むと、半開きになった祐子の
唇に静かに自分の唇を近付けていった。
 二人の唇と唇が合わさると同時に、お互いの舌が絡み合い、吸い
合い、唾液が唇の端からこぼれそうになった。

「いいの?」
 達夫の問いに、祐子は大きく頷くと、達夫の額、顎、耳、至る所
にキスをしてきた。
 達夫は祐子のTシャツをたくしあげ、固く尖っている乳首に唇を
寄せた。
「ふぅっ……」
 声にならない声を上げて祐子の身体が仰け反った。
 大きくはないけれど、手の平に収まるような二つの乳房を、達夫
は、まるで宝物でも扱うように持ち上げると、両方の乳首に舌を這
わせた。
「ああっ、気持ちいい! ねえ、噛んで!」
 達夫は歯を立てて甘噛みした。
「うぅ、あぁいい……」

 それからの二人に言葉はいらなかった。
 達夫が祐子のTシャツと短パンを脱がす。
 祐子も、もどかしげに達夫のパジャマを脱がした。
 達夫の舌が、祐子の唇、うなじ、乳首、臍……そして太股、お尻、
そしてショーツの上から秘所を舐め上げる。
 祐子も、達夫の乳首、脇の下を舐め、達夫のパンツを脱がすと、
硬くテラテラと先端が濡れている肉棒を口に含む。
「むぅっ!」
 達夫のペニスがさらに硬さを増し、祐子の口の中で大きくなる。
 祐子の唾液がペニスをべチョべチョにし、卑猥な音を立てて、吸
い上げる。
 達夫も祐子のショーツを脱がし、右手の中指を洋子の秘所の肉襞
に深く突き刺した。
 秘所の周りの濃い目の淫毛にまで淫汁が溢れ出していて、達夫の
中指がスルっと秘所に吸込まれた。
 突き刺した中指が、オマンコの中の少し上をクイッと撫でた。そ
の瞬間、
「ひぃっ!」
 と祐子が歓喜の悲鳴を上げた。
「ここがいいの?」
 達夫の問いに、
「いいのっ! あうっ……も、もっと擦って!」
 祐子の腰が達夫の手にグイグイと押し付けられる。
 達夫は、祐子のオマンコの中の、その一点を集中的にリズミカル
に擦り上げる。
 祐子の腰が、ガクガクと痙攣を起こしたように小刻みに震えだし
た。
「ああ、ああ、いいっ! うぅ……う!」
 暗い車内に祐子の歓喜の声と、祐子の溢れる淫汁でグショグショ
になった達夫の指のペシャペシャという抜き差しする音だけが響く。
「う、うぅ! ダ、ダメー、あ、あっ……い、いい! ああーっ!」
 祐子が一瞬、大きく腰を突き上げた。
 次の瞬間、ストンと腰を落とすと祐子が達夫にしがみついてきた。
「はぁ……ああ、ダメ……はぁ、ああ気持ちいい……はぁ、はぁ…」
「イッた?」
「……はぁ、はぁ……、こ、こんなのはじめて……」
「今まで、なかった?」
「はぁ……なかった」

 祐子の乱れた息が戻るまで、達夫は祐子を抱き締めていた。
「ねえ、また気持ちよくしてもらったね……」
「もっとしてあげる」


(3)へつづく・・・

小説(転載) 祐子 1/5

官能小説
04 /13 2015
1 電話で

〈あのぉ、10時過ぎに電話していいですか?〉
 何通かのメールのやり取りの後で、祐子が聞いてきた。
〈いいよ。子どもも寝ていると思うから。〉

 一カ月程前、祐子の家のパソコンの調子が悪いので見てくれない
か、と祐子から達夫に連絡があった。
 祐子も達夫も、お互いに小学校4年生の子どもがおり、子どもが
同じ幼稚園に通っている時からの顔なじみであった。
 歩いて10分程の距離の近所ではあったが、あくまでも子ども同
士がたまに遊ぶだけの関係であり、特に家族での付き合いがあった
わけではなかった。

 パソコンの調子が悪かったのは、単純にモデムと電話回線のつな
ぎ方が悪かっただけであった。
 その時にパソコンのアドレスを交換しあったら、さっそく翌日、
祐子からメールが来ていた。
〈昨日はありがとうございました。これからもよろしくお願いしま
す。吉田祐子〉
〈どういたしまして。こちらこそよろしくね。忍野達夫〉

 最初は、そんな他愛のないパソコン・メールのやり取りから始ま
った。
 祐子の夫は単身赴任で、週末になると自宅に帰ってくる。祐子は
専業主婦だったので、週末以外は暇を持て余していた。
 達夫は5年前に妻を病気で亡くしており、子どもの面倒を見るた
めに、それまで都内に構えていた事務所を閉め、埼玉の自宅でパソ
コンを使ってWEBデザインの仕事をしていた。

 メールでの話題は、安売りのスーパーの事、子どもの学校の事な
どだった。
 そのうち、昼間の暇な時間に、近くのファミリー・レストランで
お茶をしたり、昼食を誘い合うようになった。
 お互いの田舎の事を話したり、共通の友人たちの噂話をしたり、
妻のいない達夫にとっては久しぶりの、女性との楽しい時間だった。
祐子に少しずつ『女性』を感じてきてはいたが、お互いの立場もあ
るので、当たり障りのない話をするだけだった。

 ある夜、祐子がメールでクイズを出してきた。
〈新幹線は男でしょうか? 女でしょうか?〉
〈えーっ、わかんないよ! それって普通のクイズ?〉
〈わからない? じゃあ答えを教えましょう。正解は……男。〉
〈えっ、なんで?〉
〈新幹線って駅がたくさんあっても、止まる駅は少ないでしょ。駅
をいくつも飛ばして走る。駅を飛ばす、つまり液を飛ばす。だから
男でした!〉
〈祐子さんって、そんなエッチな事も言うんだ……〉

 それから二人のメールの会話には、ちょっとずつエッチな内容が
増えていった。

〈あのぉ、10時過ぎに電話していいですか?〉

「あの、こんばんは。吉田です。……何してた?」
「多分、祐子さんと同じ。子どもを寝かせて、これからちょっと一
人でゆっくり晩酌」
「私も。今、ソファでゆっくりしてるの」
「最近は、エッチなクイズはないの?」
「そんなにしょっちゅうしていないですよ?」
 照れたような祐子の声が、達夫の耳に心地良く響く。
 少し間があって、祐子が言った。
「あのう……、ちょっと変な話するけど、聞いてくれる?」
「うん、いいよ。何?」
「あの、ホントに変な話なんだけど、気を悪くしないでね」
「祐子ちゃんの話だったら、どんな事でも、気なんか悪くしないよ」
「うん。じゃあ話すね。……うちの主人って単身赴任だって知って
るよね?」
「ああ、週末に帰って来るんでしょ?」
「そう。帰ってくるとね……あの、私が生理じゃない限り、あのう
……何て言うか、夫婦のね……」
 言い淀んでいる祐子に、
「エッチする!」
 と達夫が冗談めかして言った。
「ああ、恥ずかしい……」
「恥ずかしくないよ。夫婦なら当たり前の事だよ」
「でもね、でも……」
「何かご主人に変な癖でもあるの?」
「そうじゃないの。……思い切って言うね」
「うん……」
「主人とする時に、あの……最近、忍野さんとしているような気持
ちになるの」
「えっ、どういう事?」
「あのね、忍野さんに抱かれたいって思っているのかも……」

 突然の祐子の言葉に、達夫は目の前のグラスの赤ワインを手に取
ると、自分を落ち着かせるようにごくりと一口呑み込んだ。
「あの、変な事言ってごめんなさい」
「あっ、いや、こっちこそ……」
「こっちこそ、何?」
 ワインのせいもあってか、達夫も思い切って言う事にした。
「実は、祐子さんを思いながら……時々一人エッチしてたんだ」
「一人……エッチ?」
「そう。祐子さんを想像して、一人で」
「私のどんなところを想像して?」
「いろんなところにキスして……思い切り舌を絡めて、乳首を吸っ
て……」
「ああ……、ねぇ、もっと吸って! ねえ、ねえ……それから?」
「いっぱい吸うよ! 下の方も触っていい?」
「触って! ずっと触って欲しかったの。ああ……気持ちいい。ね
え、舐めたい! 舐めていい?」

 電話から聞こえてくる祐子の喘ぎ声を聞きながら、達夫はパジャ
マの短パンからはち切れそうになっている肉棒を取り出した。
「舐めて! 祐子さんの口で僕をヌルヌルにして!」
「祐子って呼んで! これが欲しかったの! 達夫さんのオチンチ
ンが欲しかったの……いっぱい舐めたい。ああ、凄い……大きい。
あうぅ……」
「ああ祐子! いいよ、気持ちいい! 僕にも祐子を舐めさせて!」
「うん舐めて! あふっ! そ、そこがいい!」
「ここかい? クリトリスが感じるの?」
「ああ、言わないで! 恥ずかしいよう……。うぅっ、いい、感じ
るうぅ!」
「指を入れるよ。脚を大きく開いて……ああ、綺麗だ。……中指を
突き刺すよ!」
「あうぅ! 恥ずかしい……いい……ああ気持ちいい!」
「掻き回すよ! 凄い! グチュグチュ音が聞こえる。手の平まで
液が伝わってくるよ」
「ああ、もっと……もっとして! 掻き回して!」
 祐子の声に混じって、グチュグチュという微かな音が聞こえてく
る。
「あぁ、ねえイキそう……ああ、もう、もう、あうぅ、ダ、ダメ…
…いい、いい、はぅッ、あっ、うー!」

 しばらく喘ぎ声しか聞こえてこなかった。
「……ごめんなさい……ああ恥ずかしい……私一人だけ気持ちよく
なっちゃった?」
「うん、でもよかったよ。凄く素敵な声だった。気持ちよかった?」
「まだ、あそこが火照ってるみたい……。ねえ達夫さんは? まだ
出してないんでしょ?」
「うん。まだ硬いままだよ」
「ごめんね……どうしたらいい?」
「祐子に……突き刺したい!」
「……ホントに? こんなオバサンでも? オッパイだって小さい
よ……それでもいいの?」
「うん。祐子がいい!」
「……そう。じゃあ、これから会う?」
「これから?」


(2)へつづく・・・

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。