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小説(転載) 義母2/2

官能小説
10 /07 2014
そこでぼくは、もう少しふたりきりで話がしたいからと言って、丸山町のラブ
ホに強引に義母を連れ込んでしまったのです。もうこうなったら、何が何でも
という強引さしかありません。普段は、ぼくは押しの強い人間ではなく、おか
げで会社にも首を切られたというわけなのですが、事、義母に関しては恋する
男の一途さで、といえば聞こえはいいのですが、もう義母を抱きたくて抱きた
くて仕方なかったというのが、正直なところです。


まあ、酒の力もあったかもしれませんが、自分でも驚くほどの傍若無人ぶりを
発揮し、否を言わせない強引さでおろおろする義母を一気に部屋に引きずり込
んでしまいました。


「明さん、何考えてるの? こんなことして本当にいいと思ってるの?」


震えながらそういう義母の唇を、唇で塞いで強く吸いました。


「ね、だめ。こんなこと許されないわ。あなたの気持ちはわかったから、ね、
後生だから許してちょうだい。洋子になんて言ったらいいの?」


「おかあさん、洋子には黙ってればいいんですよ。ただそれでけでいいんです。
それにおかあさんだって、ぼくのこと悪からず思っていてくれてたんでしょ? 
たまたま娘がぼくの妻だったというだけに過ぎないじゃありませんか。だから、
これはふたりだけの秘密にしましょうよ、ね?」


ぼくは、そう言って、また義母の唇を捉え強く抱きすくめると、ベッドに優し
く押し倒してゆきました。

「あああ、だめ。だめ」


口づけしながら、義母の豊満な乳房を揉み、股間に手を這わせると義母は、脚
をばたばたさせて必死に抵抗するのですが、ぼくは全く意に介せず、一気にス
カートをたくし上げショーツの中に手を突っ込んで大切なところに優しく触れ
ました。


「あっ、いやぁぁ」


「おかあさん、身体は正直ですよ、もうぐっしょり濡れてるじゃありませんか」


そして、ショーツのクロッチの部分に口づけ、べろべろと舐め回しました。
薄手のショーツは、すぐさまぼくの唾液で半透明になり、黒々とした草むらと
花びらが浮き出てきました。もう頭の中は真っ白です。一気にショーツも剥ぎ
取り、太腿を抱えるようにして仔細に義母の女性器を観察すると、既に勃起し
て包皮から顔を出しかけている小さな豆を摘んで、ぐりぐりこねくりまわしま
した。



「だめぇぇぇええ」



生娘のように、甘い吐息を洩らしながらも、快楽の世界に堕ちまいとして歯を
食いしばり最後の抵抗を試みている義母がいじらしく、ぼくはもう無我夢中に
なって義母のおまんこにむしゃぶりついていきました。


「あ、あ、あ、あぁあああああ」



濃い草むらが、顔に当たっていやらしさを更に募らせます。ぼくは、もう興奮
するなんてもんじゃなくて、固く大きくなったペニスを取り出すと片手でしご
きながら、義母のおまんこを顔全体に擦りつけ、鼻面でクリトリスをかきあげ
ながら、おつゆをジュルジュルと音を立てて吸いまくりました。


「いやぁあああん。だめよぉおおお」
そういう義母の鼻にかかった甘ったるい声の色っぽさといったら、若いコの比
ではありません。


感激したぼくはマシュマロみたいに柔らかく真っ白な大きなおっぱいを両手で
揉みしだき、大きく突き出した乳首をすっぽりと口に含んで転がしながら、片
手で蜜壷を思い切り掻き回しました。


「もっ、だ、めだめっ」



充分に潤って、今や遅しと男性器を待ち構えている義母のおまんこが、いやら
しく、そしていとおしく、もうぼくは気が狂いそうに興奮しまくり、ズボンを
脱ぐのももどかしく、やっとの思いでパンツを下ろすと、猛り立ったイチモツ
を片手で掴みながら、ずぼずぼとゆっくり義母のおまんこに収めてゆきました。


「あぁあああああああああああああああああ」



その、義母の奈落の底に落ちてゆく断末魔のような声に更に興奮したぼくは、
生暖かい義母のトロトロのおまんこの気の遠くなるような気持ちよさに朦朧と
なりながらも、腰を大きく振って「おかあさんのおまんこ、おかあさんのおま
んこ」と呪文のように繰り返し呟きながら、木偶人形のようになって抜き差し
を繰り返しました。


「あ、あっ、あっあっ」


腰を打ち付ける度に、義母が首を振って苦しそうに喘ぐその表情がまた堪らず、
早くも射精しそうな前兆が尻の穴のあたりからむずむずと湧き上がってきてい
ました。
まだまだ、と思いつつも義母の中は本当に天国のように心地よく、ぐいぐいと
ペニスを締め付けてくるのでした。


「あぁぁ、あぁあ、おかあさん、もうイキそうです」


ぼくが、息を切らせ、喘ぎながらそう言ったその時です、責めても責めても頑
なに快楽を拒んでいた義母が、一気に雌へと豹変し、ぼくにヒッシとしがみつ
いてくるや、腰を使いはじめたのです。


義母は、見事なまでにぼくの動きに合わせて腰を打ち付けながら、獣の如く髪
を振り乱し、地の底から聞こえてくるような悦びの声を上げながら、全身全霊
で快感を貪りはじめました。


そうして、ぼくらは身も心もとろとろに蕩け、時間も空間も忘却の彼方へと飛
び去り、おかあさんとひとつになって、天高く舞い上がってゆきました。



「あぁぁ、明さん、イクぅ、イクぅぅうううう」


「おかあさん! おかあさん!」


射精の瞬間の途方もない快感に、ぼくの腰は砕け落ち、膝をがくがくさせなが
らよだれを垂れ流し、義母は、全身を痙攣させながら、ふたりどこまでもどこ
までも堕ちてゆきました。






それから、ぼくらの関係はずっと続いています。


このふたりだけの秘密は、お墓の中まで持ってゆかねばなりません。


おかあさんと結ばれた春がもうすぐまた巡ってきます。


後何回、あなたとともに桜吹雪舞う春を過ごせるでしょうか。


おかあさん、おかあさん…。


愛しています。


- 完 -

小説(転載) 義母1/2

官能小説
10 /07 2014
去年の春のことです。


もう一年も経ってしまったなんて嘘のようですが、その頃ぼくはリストラされ、
無職という体たらくで失業保険でなんとか糊口を凌いでいるという有様でした。
妻は、身重だったのですが、パートで頑張ってくれていて妻には頭が上がらな
い毎日でした。
というのも、無職ということもありましたが、それ以上にぼくは賭け事に狂っ
ていて、失業保険もそのほとんどを馬券に注ぎ込んでいたのです。


そんなある日のこと。
妻のおかあさん、つまり義母が不意に訪ねてきたのです。
妻は、もう30を超えていますが、若い頃の子で義母はまだまだ若く、真面目
な女性でお色気こそそれほど感じさせませんが、とても綺麗な人でずっと以前
に離婚したままの寡婦でした。


ぼくは、義母であるということ以上に彼女に好意を持っていましたが、妻の実
の母親である義母は、妻に似ている、というか、妻が義母に似ているわけです
が、その義母のことをぼくが悪からず思うことは、自然といえば自然なことだ
と思うのですが、常識に照らすとちょっとおかしいのかも知れませんね。


ま、有体にいうとぼくは義母のことが好きなのでした。
それほど、意識はしていなかったのですが、義母が一人暮らししているマンシ
ョンに遊びに行った折にたまたま義母の下着を見てしまった時から、何か歯車
が狂いはじめてしまったのです。
人生の歯車はとうに狂っていましたけれど、箪笥に綺麗に折りたたまれ仕舞わ
れていた義母の驚くほど派手なショーツやブラジャーを見て、興奮している自
分がいて、我ながら驚いてしまったのですが、それから彼女のことを義母とし
てではなく、ひとりの女性として見てしまうようになったのです。


妻と義母は、夕飯の買出しに近所のスーパーに、といっても田舎なもので車で
出掛けていったのですが、その留守の間に箪笥を何故またぼくが開けてみたの
かということ自体、おかしいことに違いないのですが、魔がさしたということ
なのでしょう。


義母は、なぜだか知らないけれどもスポーツ新聞を取っていて、それの天皇賞
の記事を眺めていたのですが、ふと、箪笥が気になってしまい…というのも、
義母が出がけに前屈みになった拍子にブラウスから胸の谷間が覗いて見えて、
その映像が目蓋の裏に焼きついていたからかもしれませんが…そうなると開け
て見ないことには気がすまなくなってしまって、ついつい引き出しを引っ張り
出してみたら、ちょうどそこが義母の下着の入っている引き出しだったのです。


ぼくは、後ろめたさに誰も居る筈のない部屋内をきょろきょろ見回しながら、
義母の穿いているであろう色とりどりの下着類を手にとって…ブラジャーが左
側に、ショーツは右側にと几帳面な義母らしく、整然と仕舞われていましたが
…匂いを嗅ぎまくってしまいました。


義母は、胸の谷間が見えるような格好をすることこそありませんが、巨乳とい
えるほどの素晴らしい胸をしていて、会話している時など、どうしてもそこに
視線がいってしまうぼくは、よく赤面してしまうのでしたが、その義母の大き
なお乳を包んでいるブラジャーを眼前にして、ぼくは下半身が重だるくなって
くるのを禁じえませんでした。


乳首のあたるカップのトップ部分は、なんだか甘ったるいようないい匂いがし
て義母の突き出すように大きく勃起した乳首を想像してしまい、匂いを嗅ぎな
がら既に固く元気になったチンチンをジーパンの上から少し擦ってしまいまし
た。


そして、いよいよショーツです。広げて内側のクロッチ部分の匂いを嗅いだ後、
口づけしました。本当は、舐めまくりたい衝動をやっと抑えたのですが、一枚
くらいならいいだろうと思って、赤い扇情的なやつを選び出して、クロッチ部
分をべとべとに舐め回してしまいました。


その時、ふたりの帰ってきた気配に慌てたぼくは、急いで引き出しを閉め、何
食わぬ顔してスポーツ新聞を読んでいるふりをしながら、「おかえり」とか、
言ったのですが、べとべとになった赤いショーツは、しっかりとポケットの中
に納めていました。


それから、毎日というくらい義母のそのショーツでオナニーをしました。ショ
ーツを頭から被ったり、ペニスをショーツでくるんだりしながら、義母のこと
を想ってオナニーを繰り返ししていたのです。


話が、逸れてしまいましたが、そんなこんなで不意に義母が訪ねて来たときに
は、妻もパートに出掛けていて、千載一遇のチャンス到来などと心の中ではほ
くそえんでいたのですが、妻がいなくとも我が家でまさか義母を抱けるはずも
なく、なんとか連れ出してラブホに連れ込んでしまおうなんてことばかり考え
ていました。


義母は、病院に勤めているのですが、急に休みを交換してくれと持ちかけられ
て、本当は今日遅晩なのだけれど、今日と明日の二日間休みになったらしく、
急なことでいつも一緒に遊びに出掛ける友人ともスケジュールが合わず、ふら
ふらと東京に出てきてしまったというのです。


それで、義母はどうやらぼくに観劇にでも連れて行ってほしいようなことを臭
わせるのでした。ぼくも以前から一度は歌舞伎を観たいと常々思っていたので、
ふたりで銀座に赴いたのです。むろん、ぼくが無職なことを知っている義母は、
昼食代も観劇代も出してくれました。



多少、後ろめたさを覚えつつも甘えてしまいましたが、その義母の子供のよう
に眸を輝かせて一生懸命に演目に見入る様子を横で見ていると、ぼくの気持ち
は昂ぶり、どうしても義母を自分のものにしたいという抗いがたい想いに押し
つぶされそうになって、いつの間にかぼくは涙しているのでした。


演目が終了し、義母も感銘を受けたらしく、ほんのり顔を赤らめて涙ぐんでい
ましたが、そんな彼女をみて、ぼくは一層義母がほしくしてほしくてたまらな
くなるのでした。


そうして、いよいよぼくは、どうやって義母を口説き落とそうかと、そのこと
ばかりをそれこそ必死に考えました。何か、いいきっかけがあればいいのだけ
れど…。


とにかく時間稼ぎに、銀座で夕飯を食べることにして、妻にはおかあさんが東
京に出てきたので、夕飯を食べてから、ゆっくり帰るからと連絡を入れたので
した。


それで、常套手段ではあるけれども、ちょっとだけお酒を飲みませんかと誘い、
渋谷に移動して小洒落たバーで一杯ひっかけて、自分自身を鼓舞し思い切って
告白したのです。いきなり押し倒すというのも手でしょうが、真面目で大人し
い義母が怒り出してしまったら、それで全ては終わりになってしまうと思った
からです。


むろん、はじめは笑ってまったく取り合ってくれませんでした。晴天の霹靂と
いった表情で、火星人でも見ているような眼でぼくを見る義母は、それでもじ
ょじょにぼくの真摯な訴えに耳を貸してくれるようになっていきました。


それほど酒に強くないぼくでしたが、その日はいくら飲んでもまるで水を飲ん
でいるようで、ぜんぜん酔わないのでした。


しまいには、義母は恐ろしくなったのか、懇願するような目をして言うのです。


「ね、嘘でしょ? こんなおばあちゃんをからかって、いったいどうしようっ
ていうの? それにあたしは、洋子の母なのよ」

「わかってます。でも、ぼくはおかあさんが好きで好きでたまらないんですよ。
この気持ちは、どうしようもないんです。ぼくは、もうこれ以上、自分の気持
ちを偽っていられないんですよ。お願いだから、わかってください」

「あたしをこんなにいじめて何が楽しいの? いったい何が目的なの?」


そういいながら、涙ぐんでしまった義母を見て、頑なにぼくの気持ちを否定す
る彼女の心が、徐々にではあるけれども氷解しはじめているのが、わかりまし
た。 


後一押しで、落ちるかもしれないとは思いましたが、本当に女心は微妙である
し、単に年の差のある恋というのではなく、実の娘の夫であるぼくの愛の告白
に、彼女はただただ戸惑うばかりでしたが、一歩間違えば、全ては水泡に帰し、
心を完全に閉じてしまうであろうことは明白だったので、もうこれ以上説得す
るのは、よしたほうがいいと直感しました。


あとはもう、実力行使のみです。とにかくぼくは真摯に想いを伝えたのですか
ら、多少なりとも理解はしてくれた筈で、後は実の娘の夫という垣根を取り払
ってやればいいのですが、それはやはり理性では絶対に許せない境界であって、
義母の母としてではなく、女としての自分を呼び覚ます以外にないと思いまし
た。


(2)へつづく・・・

小説(転載) わたしって、ワルい女?3/3

官能小説
10 /07 2014
第3話 真治さん、愛しているわ、だからチョットだけ!



(もっ、いやっ、真治さんったら、キッスしただけで出しちゃうなんて、バカ
バカ)

 わたしって、ぬれたタオルで、真治さんのからだ、拭いてあげて。もう、た
まらなくなって、真治さんのTシャツも取っちゃって、すっぱだかにしちゃっ
たんです。

(わぁっ、真治さんのお肌、すべすべしてるぅぅ)

 そして、わたしも、パンティ、取っちゃって。

 ふたりとも、もう、生まれたまんまのすがた……。



 わたし、真治さんの胸に乗っ掛かっていきました。

 真治さんの分厚い胸に頬ずりなんかしちゃって。

 そして、顔を隠している真治さんの腕を払いのけるようにして、からだに覆
いかぶさり、真治さんの唇を奪っちゃいました。

 真治さんったら、でも、わたしの唇を下から上手に受け止めてくれて。そし
て、チューチューとほんとに一生懸命、吸ってくれて。



「ウン?」

 何か、わたしのおなかの下あたりに、コッツンと当たるものが。わたし、半
身を起こして、ソレ、見てしまいました。

 ソレは、ムクムクと起き上がり、ペッタンッコと、おなかにくっついてしま
って。

(あららっ、真治さん、元気になっちゃってるぅ)

 わたしって、その元気になって、おなかにくっついている、真治さんのモノ、
指で触っちゃいました。



(あっ、かったい!)

 もう、わたし、目がうるんじゃって、そのモノから指をはずして、倒れこむ
ように、真治さんの胸にしがみついちゃいました。



 でも、真治さんったら、唇を吸ってくれるだけ。

 仕方がないので、わたし、真治さんの手を取って、わたしのおつぼねさまの
ところに、持って行っちゃいました。



 でも、真治さんったら、その手を引っ込めようとするんです。

 だから、わたし、真治さんの指をつまんで、わたしの恥丘へ。

 そして、わたしの指を添えた真治さんのなが~い指を、わたしのクリちゃん
のところへ。

 わたしが、クリちゃんをいじっているのか、真治さんの指がいじくっている
のか、わからないくらい。



 でも、真治さんの指がだんだんに、自分の意志で、動くようになってきて。

(あ~ん、気持ちいい、もっともっと、やさしく、つよくぅぅ)



 なんだか、からだの奥まで濡れてきちゃって。わたし、真治さんの耳元につ
ぶやいていたんです。

「ねぇ、もっと、奥まで、突っ込んで」

 もっ、真治さんったら、素直なんだかっらぁー。お指を入れちゃって、グニ
ュグニュって、かき回してくれてー。

 で、わたし、半身を起こして、真治さんの腰のあたりで、馬乗りになっちゃ
って。

 真治さんのおちんちん、おなかにピタッとくっついているもんだから、引っ
ぱがすように上向きに立てて。



(ピーンっ!)



 勢いがいいものだから、わたしの指を跳ね除けてしまって。まるでバネがつ
いているみたい。

(あらら、また、おなかに戻っちゃった。まぁ、元気のいいこと!)

 で、もって、今度は指でしっかり摘んで、また引っ張りあげて、直角になる
まで。

 で、わたしは、突っ立っているおちんちんの上に、ゆっくりと腰を降ろして
行って…。



 おちんちんが逃げないように、しっかりとわたしの指でにぎって、ジワジワ
と下のお口へ。

(あっあ~ん、かったぁーい!)

(わぁっ、奥まで当たってるぅぅぅ)



 わたし、腰を上下に動かして、もっと気持ち良くなりたいと思っていたのに、
腰のあたりがしびれちゃって、もうダメーッ。

 中腰のままでいられなくなって、体が前に倒れちゃって。

 でも、真治さんったら、下から腕を伸ばして、わたしのこと、受け止めてく
れたんです。



 そのまま、ずっと上に乗っかって、真治さんの胸にすがりついていたかった
のに、下にいた真治さんは、何を思ったのかしら、急にからだを横にずらして、
半身を起こそうとするんです。

(あっあっ、だめダメ、はずれちゃっうぅ、せっかくのおちんちんが…)



 真治さんったら、目でわたしに、『僕が今度は、上になりたいです』って言
うんです。

 それで、仕方なく、わたしは、仰向けになってあげて。

 そして、真治さんったら、わたしにのしかかるようにして、上からキスをし
てくるんです。

(ウん?!、上手になっちゃってぇぇ)



 そして、真治さんは手を下に伸ばして、わたしのおつぼねさまへ。

 でも、なかなか、指を中に入れてくれないんです。

 で、わたしは、また、真治さんの長い指を取って。

 そして、それを、蜜壺へと導いてあげました。



「ねぇ、やさしく、かきまぜ、まぜして!」

 わたしは、真治さんに甘えて。真治さんったら、子どもみたいに、こっくり
とうなずいて。

 真治さんの指が中に入ってくる。

 うん、もぉー、わたし、気持ちよくって、おしり、モジモジ、させちゃって。

「あんあん、いいわ、いいわ、もっと、もっと奥までよ」

 わたしって、もう、蜜つぼに、蜜があふれちゃっていること、自分でも、わ
かるんです。

「あっああああ、いいわ、いいわ、もっと、もっとよ」

 そのとき、痙攣が来そうに。

「ああっ、いっちゃう、いっちゃう、いいわいいわ いいわ ウーン、ウンウ
ンッ、イッイィー」



 わたしって、勝手に、イッテしまったみたい。

 恥ずかしくって、首を起こすようにして、真治さんの胸に顔を押し付けてし
まいました。

 と、今度は真治さんが、突然、わたしのからだの上にのしかかってきて、わ
たしのからだをしっかり抱きしめて。

「おくさん、好きです!」

 真治さんったら、しっかりと、わたしの肩をにぎってきて。

「ごめんなさい、もう、限界です」



 どっくん、ドックンと、わたしのおなかの下あたりで、脈打つものが。

(いや~ん、ばか、外に出しちゃったりなんかしてー)



 でも、わたし、真治さんがいとおしくって、いとおしくって、お尻をすりあ
げるようにして、真治さんの脈打つものを、おなかのあたりで、しっかりと受
け止めてあげました。



 おなかのあたりが、ぬるぬるとしてきて。

(いや~ん、生あったかぁ~い!)

 でも、わたし、真治さんの頭を抱えてあげて、やさしく、やさしく、髪をな
でてあげました。



「気持ち良くなって、がまんできなかったのね」

「はい、すみません」

「あやまらなくていいのよ。わたしも、真治さんのお指が、あそこに入ってき
ただけで、もう、とっても、気持ち良くなったんだから」



 わたしって、また、起き上がって浴室まで行き、別のタオルを濡らしてきま
した。素っ裸でも、もう、恥ずかしくなんかない。

 真治さんは、おとなしく、待っていてくれて。

 わたしは、真治さんを仰向けにして、拭いてあげました。そして、わたしも、
太もものあたりまで流れて、くっついている、真治さんの出したものを拭いて。



 わたしたちは、また、寝転がって、互いに横向きになったまま、キスをし合
って。

「麗子さん、好きです、好きです」

「わたしもよ、わたしもよ」

 まるでふたりは、恋人同士みたい。

 お互いに、くちびるを吸い合って。



 わたしって、もう、なんだか、あたまの中がボーっとしてきて。



 真治さんは、いつのまにか、半身を起こし、おっぱいを揉みしだきはじめた
んです。乳首を唇ではさみ、舌先で舐め、手でちゃんとクリちゃんをなでさす
ってくれました。そして、やさしく蜜つぼに指を入れて、かき回してくれて。



「あっあ~ん、欲しいわ、欲しいわ、あなたのものが」

 わたしは、うわごとみたいに、叫んでしまっていて。



「好きです、好きです、だから、僕のもの、入れさせてください」

 真治さん、入ってこようとしているんです。

 でも、なんだか、入り口がわからないで、うろうろしているみたい。

(いや~ん、もう)

 そう思いながらも、わたし、手を下に伸ばし、真治さんのもの、指でつかん
じゃって、入り口へと案内しちゃいました。

 あらら、でも、真治さんたっら、いやーっ、入り口に頭は突っ込んでいるの
に、そこで止まっているみたい。

(うん、もぉー、早く突っ込んじゃってぇー)

 わたし、思わず両足を広げ、クィっと腰を持ち上げ、深く真治さんのもの、
受け入れちゃいました。

「アっン!、気持ちいいっー」



「当たる、当たるわ、真治さんのものが」

(いいわ、いいわ、もっとよ、もっと、うっ、グゥー)



 わたしは下から、腰を持ち上げるように、ひねっちゃって、グリグリッ、と。

(アン、イイっ、もう、どうにでもしてぇー)

 そうしたら、真治さんも、腕を立て、上半身を起こし気味にして、上手に、
抜きさししてくれるんです。



「アッ、いいわ、いいわよ」

「ああっ、上手よ、上手よ」

「ねぇねぇ、ゆっくりよ、ゆっくりよ」

 と、わたし、叫んでいて。

 わたしたち、互いの動きが合うようになって。

「好きよ、好きよ、あなた好きよ」

「僕も、僕も」



 真治さんが、グッと、深く突きを入れてくれたとき

「んっ、ぐぅー、イイーーッ」

 わたしって、また、イッたみたいです。



 弓なりになって、震えるわたしのからだを抱きしめながら、真治さんも、か
らだを固くして、やがてブルブルとからだを震わせて…。

「麗子さん、好きっ!」



 わたし、自分の手のひらがぬれて、やっと気がつきました。

 手は真治さんの背中にあったんです。そう、真治さんの背中って、汗ビッシ
ョリだったんです。

 わたしのために、がんばってくれたんだ。

 わたし、真治さんの濡れた背中をゆっくりとなでてあげました。



「ねぇ、ねえ、真治さん、わたしのこと、きらいになった?」

「そんなことないです。好きです、とっても。でも、こんな乱暴なことして、
ごめんなさい」

「馬鹿ばか。そんなことより、愛している、って言って!」

「愛しています」

「うれしいわ、あなた」

                                おわり

小説(転載) わたしって、ワルい女?2/3

官能小説
10 /07 2014
第2話 真治さんったら、おっぱい吸ってくるんです



 真治さんったら、口を固く閉じたまま、唇を重ねているだけなんです。目を
開けてみたら、真治さんは目をしっかり瞑ったまま。

 わたしはもう、ソファから降りちゃって、絨毯のうえに両膝をついて、中腰
になっている真治さんの首ったけに、しがみついちゃいました。

 そして、ふたたび、真治さんの唇を奪ってやったんです。

 でも、相変わらず真治さんは、口を閉じたままなんです。

 わたしは唇を離し、真治さんの顔をのぞきながら聞いたのです。



「真治さん、わたしのこと、きらい?」

「そんなこと…」

「きらいなの?好きなの?、どうでもいいの?」

「どうでもいいなんて、そんな!」

「じゃあ、好きっ?」

「………」



 真治さんったら、主人の本を研究室から、わたしの車まで運んでくれた時だ
って、わたしが『お茶でも、どう?』って誘っても、『いや、僕はこれから講
義があって、その準備がありますから』なんて、ことわってばかりだったんで
すから…。



 わたしは、下を向いて、泣きべそをかいてしまいました。でも、腕だけは、
しっかりと真治さんの首筋に掛けたままで…。

「僕は、その…」

 真治さんの、蚊の鳴くような小さな声が、耳元でして。

 わたしは、顔を上げ、まっすぐ真治さんの目を見たのです。

(真治さんの目って、とっても、素敵!)

 真治さんの潤んだような、きれいな目に引き寄せられるように、わたしは、
また唇を重ねていったのです。すると、かすかに、真治さんの、閉じられてい
た唇が開いたような。わたしは、その半開きになった真治さんの唇を吸ってい
たんです。そうしたら、真治さんも、わたしの唇を自分の方から吸ってくれて。
そして、とうとう、わたしの舌を探り当てて、吸い込んでくれるんです…。



(ああっ、いいわ。真治さん、好きよ!)



 ああっ、息がくるしいわ。わたしは、少し手をつっぱねて、唇を離し、肩で
息をしていました。

「ごめんなさい、乱暴にしてしまって…」

 真治さんの優しい声がしました。それにわたしは甘えてみたくなりました。

「いやいや。好きでもない人に、あんなキッスをするなんて、ひどいわ、あなた」

「そんな、僕は、奥さんのこと…」

「きらい?」

「そんな!?」

「じゃぁ、好き?」

「はい」

 真治さんの顔がますます赤くなっているようで。わたしも耳たぶまで真っ赤
にしちゃって。で、恥ずかしついでに、思い切って言っちゃったんです。

「じゃ、もっとキッスして!」

 わたしは、少し顔を上げ、唇を突き出すようにして目を閉じました。真治さ
んの荒い息遣いがして…。

「僕、おくさんのこと、大好きです」

「いやーっ」

 真治さんの呼吸が止まったような。

「麗子って、言って」

「麗子さん、好きです、大好きです!」

 真治さんの唇がわたしの唇へ覆いかぶさってくるぅぅぅっ。

(ああっ、とっても上手になったわ)

 真治さんの唇がわたしの舌先を捉えてしまって。

 真治さんったら、激しく吸ってくれるんです。

(あぁぁ、いいわ、もっとよ、もっと)



 背中にゾクゾクっと、電流みたいなものが走って、わたしは力を失い、後ろ
に倒れそうになってしまいました。でも、真治さんはわたしの背中に腕を回し
ていて、倒れ込みそうになったわたしを受け止めてくれたんです。

 わたしは、真治さんの腕に支えられながら、そっと絨毯のうえに寝かされた
んです。

 わたしの背がふわふわした絨毯に着くと、真治さんはわたしの首の下に手を
入れ、唇を重ねてきて。

(ああっ、気持ちいいっー、下半身がジーンと来ちゃう)



 わたしったら、もっと欲しくって、自分で首を持ち上げるようにして、真治
さんの唇を割っちゃいました。真治さんの頭は逃げようとするんだけど、わた
しは首根っこを押さえているものだから。

 わたし、真治さんのお口に自分の舌まで入れてしまって。そうしたら、真治
さんも、チュウチュウとわたしのものを吸ってくれて。うれしーいっ。



 真治さんとのキッス、とっても、気持ちいい。でも、唇をはずして、真治さ
んに甘えました。

「ねぇねぇ、真治さん」

「なんでしょう?」

 真治さんは怪訝そうな顔をして言います。

「胸がくるしいわ」

「えっ!?」

「お願い、少し、ブラジャーをゆるめてくださらない?」

 真治さんったら、困ったような、泣き出しそうな顔をしちゃって。

 真治さんはわたしの左横に体を寄せていたので、わたしは真治さんの手を取
って、胸元に置いてあげました。

 真治さんの指先って、ふるえているんです。

 わたしは、自分でブラウスのボタンをはずしはじめました。ちょっと困った
顔をしながら、真治さんもそれを手伝ってくれました。

 そして、左右の肩を上げ下げしながら、ブラウスの袖もはずしてくれて。そ
れから、真治さんったら、わたしの背を少し持ち上げようとしているんです。

「ウン?、ホックは前よ」

「えっ、前なんですか?」

「そぉ、そこに指を入れて、少し持ち上げるようにして、ちょっと上下にひね
って」

 下から見ていると、ブラジャーをはずせて、真治さんったら、子どものよう
に、うれしそうな顔して。そして、いきなり、顔をわたしの胸に押しつけてき
て…。



「ああっ、いたい!」

( ばか、バカ、そんなに、おっぱいに、むしゃぶりついてきたら、痛いわ)



「ごめんなさい、痛かったのですか?」

「ねぇー、やさしくして」

 真治さんは、今度はやさしくおっぱいに手を添えながら、お乳を吸ってくれ
ました。

「ねぇ、ねぇ、おっぱい揉みながら、乳首をなめて」

 真治さんの舌の先が乳首に当たってきて。舌先でなめナメしてくれて…。で
も、ギュッって、おっぱい、手でつかむんだものー。



「ねぇ、おねがいっ、やさしく、やさしく、してぇー」

 真治さんったら、唇で乳首をはさんでくれて、舌先でちょろちょろと舐めて
くれて。そして、手でやさしくお乳を揉んでくれました。



(あああっ、気持ち いいーわぁー)

 なんだか、わたし、下半身がうずいてきちゃって、腰をもじもじさせてしま
いました。

 と、そのとき、真治さんの、切なそうな声が。

「ああっ、おくさん、もう、僕は、だめです」

「どうしたの?」

「ごめんなさい、もう、だめです、だめなんです」

 そう言ったと思うと、真治さん、わたしの胸にしがみついてきて、肩をふる
わせながら。そして真治さん、上半身を、痙攣でも起こしたようにブルブルっ
と震えさせて、かわいそうなぐらいに。

(あっ、そんなにかたく、にぎりしめないで、胸のわきが痛いわ)



 わたしの胸元が濡れてきて、わたしは驚いて半身を起こし、真治さんの顔を
覗き込みました。目にはいっぱい涙が。

 かわいそうにと思って、わたしは、わたしの胸に、真治さんの頭を抱え込ん
で、しっかりと抱きしめてあげました。

「奥さん、ごめんなさい、ごめんなさい」

 真治さんは、わたしの胸で、子どものように泣きじゃくっていました。

「いいのよ、いいのよ」

 わたしは、むずがる子どもをあやすように、真治さんをなぐさめてあげまし
た。真治さんったら、いやいやするみたいに、顔を左右に振るもんだから、お
鼻がおっぱいをこすって、いや~ん、ばかばか。



 と、真治さん、腰をもじもじさせているんです。

「どうしたの?」

「……」

(あっ、真治さん、パンツの中に出したんだわ)

 わたしは、大急ぎで浴室の洗面台へ。お湯を出してタオルを濡らし、しぼっ
て、応接間へ引き返しました。

(あらっ、わたしったらパンティひとつで、はずかしーいっ!)



 わたし、寝ている真治さんからジーンズを引き抜き、トランクスも取っちゃ
いました。見ると、真治さん、恥ずかしそうに、片腕で顔を覆っちゃって。

(まぁっ、かわいいおちんちん、しろぉっいなぁ、ずいぶん。おしゃぶりして
しまいた~い!)

 わたしって、タオルで、真治さんの、白い液で濡れたおちんちんやおなか、
拭いてあげながら、自分のおつぼさま、ベッチョ、ベッチョに濡らしてしまっ
て…。

(いや~ん、もうぉぉ、どうにか、してぇぇぇー)

                                つづく

小説(転載) わたしって、ワルい女?1/3

官能小説
10 /07 2014
誘われたらいくのが男だ。


第1話 真治さんのやわらかな唇が重ねられてくる



「ピン、ポーン!」

(あらっ、真治さんだわ、きっと)

 わたしは、いそいそと玄関へ急ぎます。1時間半ほど前に、真治さんから主
人の本を届けてくれるって、電話があったんです。



「もしもし、K大の村木です」

「あらっ、久しぶりねぇ」

「あのぉ、僕、明日は、名古屋で学会がありまして」

「あした、わたし、大学へ本を取りに行く予定でしたのに。それに、あなたに
も…」

「ですから、今日、僕が、先生の本を、お宅にお届けしてもよろしいでしょう
か?」

「いいわよ、お待ちしているわ」



 主人は、今、埼玉の国立療養所に入院しているんです、肺結核で。でも、主
人はベッドで寝ているのが退屈らしく、しょっちゅう電話してくるんです。大
学の研究室に置いてある、あの本が欲しいとか。 主人の愛弟子で、同じ歴史
学科の講師である真治さんが主人の研究室を空けてくれて、一緒に探してくれ
るんです。それに重い本ばかりだから、真治さんがエレベーターを使い、駐車
場に置いている、わたしの車まで運んでくれるんです。いつも真治さんには、
お世話になっているんだもの。是非、上がってもらって、おいしいコーヒーを
入れてあげなくっちゃ…。



「こんにちは、お邪魔します」

(真治さんったら、いつも、お行儀、いいんだから)

「いつも、すみませんね」

「お電話で頼まれていた本、この八冊です」

「ごめんなさい、主人ったら、読みもしないのよ。でも、ベッドのそばに本が
あると、安心するみたい。でも、こんな厚い本、たくさんで、重かったでしょ」

「いえ、大丈夫です。こうして、肩掛けのカバンに入れて持って来ましたから」

 ちょっと、腰をひねった感じがセクシー。だって、真治さんは身長は175
センチくらい。でも体重は65キロしかないそうで、やせていて、ほっそりし
た腰回り、お尻も小さくて、つんと上がってて…。



「さぁ、上がって。お茶でも差し上げたいから…」

「いえ、僕はこれで失礼します。明日は名古屋ですから」

「準備でもあるの?」

「ええ、ちょっと、部会で発表を」

「真治さんなら、大丈夫よ。新幹線の中で、少し原稿、見ておいたら、それで
十分…」

「そんな…」

 見ると、真治さんは、顔を赤らめていました。真治さんって女の人みたいに
色が白いから、すぐわかるんです。

「ねぇ、せっかく、マフィン・ケーキも焼いてるところだし…」

「でも…」

 真治さんって、ウジウジして、いゃっー。こんなんだから、恋人もできない
んです。

 わたしは、真治さんの腕をつかんじゃって、引っ張ってやったんです。

「あらら、靴が…」

「ごめんなさい、だって、あなたが、ぐずぐずしているからよ」

「すみません」

 でも、見ると、真治さんは、運動靴を脱ぎ捨てようとしているんです。

「さぁ、あがって」

 わたしは、応接室に案内をしました。

「今、コーヒーを入れるから、ちょっと待っていてね」



 わたしは、コーヒーとマフィン・ケーキをテーブルの上に出しました。そし
て、テーブルをはさんで、真治さんの真向かいのソファに腰掛けました。

(まあっ、真治さんったら、お砂糖を二杯も、あらっ、ミルクも)

 でも、何だか、スプーンを持って、カップをかき混ぜている手が震えている
みたい。

 こうして見ると、真治さんって、結構、ハンサム。眉は黒くて濃いし、お鼻
も高い。唇も薄くって、色が白いから、紅をさしたように赤い。まぁ、なんて
長い指なんでしょう。爪もピンク色。



「先生のお具合は、よろしいのでしょうか?」

「えっ?!。ええ、でも、もう少し、かかりそうなの。何しろ、菌が完全にな
くなるまではね、なかなかおうちには帰してもらえそうもないみたい」



「ピン、ボーン!」

 玄関のチャイムが鳴りました、私は立ち上がって、玄関の方へ。と、そのと
き、立ちくらみがしたんです。



 気が付くと、私は、ソファの上で横になっていて、目の前に真治さんの顔が。
私は、驚いて、半身を起こそうとしたんです。

「わたし、どうしたの?」

「ああ、気がつかれてよかったです。しばらくそっとしておいてと思いまして。
僕、病院には電話しなかったのですが、よろしかったでしょうか?」

「大丈夫みたいよ。で、玄関には誰か?」

「ああ、さっきのは宅配便で、僕が代理で受け取っておきました」

(まぁっ、この人は、こういうことは、きちんとしてるんだから)



「では、僕は、これで失礼します」

「いいじゃない、もう少し。わたしも、こうして横になってしばらく休んでい
ないと」

「でも…」

「何か、お急ぎの用でもあるの?」

「いえ、もう、大学には帰らなくてもいいのですが」

「じゃ、もう少し、ここにいてちょうだい。わたしの看病って、つもりで」

「でも…」

 真治さんったら、困ったような顔をしていました。なにか、照れたような、
でも、とっても優しそうなまなざしをして、わたしのことを見つめて。そんな
真治さんを見ていたら、わたし、安心してしまって、目を瞑って眠ってしまい
ました。



 わたしが目を覚ますと、真治さんが…、目の前に。絨毯の上に膝を立てて中
腰になっているような。

「あっ、目を覚まされたんですね、よかった。なかなか、起きていただけない
ので、僕は、帰るに帰られず…」

 わたしは、うれしかったのです。わたしは、ソファの上で半身を起こし、真
治さんの正面に向いて座りなおしました。そして、おずおずとながらも手を伸
ばしていました、そして、その手を真治さんの肩の上へ。

 真治さんの顔が、膠着しているんです。その顔がかわいくて、思わず、中腰
になっている真治さんの肩の上に置いた手に力を入れてしまいました。真治さ
んの肩がかすかに震えているようなんです、しかも、真治さん顔を伏せてしま
って。まぁ、膝まで震えているよう。

 わたしは、右手を肩からはずして、真治さんの顎の下へ。そして、顔を上げ
てもらったんです。

(まあー、うるんだ瞳、可愛いわ。それに、なに、真治さんのほっぺた、真っ
赤だわ)

わたしは、いとおしくなって、真治さんの肩に置いた手を少し手前に引いたの
です、そして、顔を近づけ、真治さんの紅を引いたような唇に、そっと、わた
しの唇を重ねていったのです。

「あっ、いけません」

 真治さんは、振り切るように顔を下げ、後ろに身を引こうしたのです。

 わたしは思わず、真治さんの首すじに、両手をかけていました。

「お願い、逃げないで!」

 真治さんの目に、おびえが走ったような。でも、きれいな目だな思いました、
澄んでいて。と、そのとき真治さんの瞳がキラっと光ったような気がしました。
今度は、わたしがおびえてしまい、思わず目を瞑ってしまいました。

 わたしは待っていました、長いこと。真治さんの首に回していたわたしの手
の指先が、なにやらぴくりと動いたような気がしました。そして、その時、わ
たしの唇のうえに、やわらかい唇が触れてきたのです。

(あーっ、やっと、真治さんが来てくれたんだわ)

 わたしは、うれしくなって、真治さんの首に回した手に力を込めました。で
も真治さんったら、唇を閉じたまま、それをただわたしの唇に弱々しく重ねて
いるだけなんです。

(なにっ、もうーっ、そんなんじゃなくて、強くよ、もっと強くよ)

 わたしは、心の中で叫んでいたんです。

                                つづく

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。