2ntブログ

小説(転載)  義妹 3/8

官能小説
12 /12 2018
義妹 Part2~手さぐり~

 

 その日、陽介は、友達の誘いを断って、朝からずっとベッドでごろごろしていた。
「陽介、お母さんたちそろそろ出かけるから。あとのことよろしく頼むわね。物騒だから鍵かけておくのよ。」
「う…うん。行ってらっしゃい。」
上半身を起こし、母親に手を振る。お土産買ってくるから、と言い残すと、母親は部屋を出ていった。
「陽くん。お父さんとお母さん、出かけたよ。」
沙弥香が部屋に入ってきた。陽介の鼓動が激しくなる。両親は土・日の休みを利用して1泊2日の旅行に出かけたのだ。旅行のことを聞いたのは、1ヶ月も前のことである。
 そして1週間前、陽介は義父の連れ子である沙弥香からの告白を受け、陽介も沙弥香に自分の想いを告げていた。しかし、2人は同じ子供部屋で過ごすため、両親に悟られぬ よう、これまで通りの生活をし続けていた。
 
「陽くん?お腹でも痛いの?」
2段ベッドの上段に寝転がったままの陽介に、沙弥香は心配そうに声をかけた。
「別に。沙弥香は出かけるんだろ?」
陽介はちらっと、沙弥香の方を見る。沙弥香は白いセーターにミニスカートをはいて、出かける格好だったからだ。
「ううん。どこにもいかないよ。」
沙弥香はそう言って、イスに腰かけた。
「勉強があるし、陽くんだけじゃ、ご飯の用意できないでしょ。」
「勉強って、春休みだろ?ご飯だって、適当に食べるからいいよ。」
陽介は、そう言って起きあがった。
「陽くんは出かけるの?」
「今日は家にいるけど。」
陽介の返事を聞いて、沙弥香はにっこりと微笑んだ。
「じゃぁ、沙弥香もいる。」
「なんで。」
陽介の顔が赤くなった。
「あっ…陽くんの顔が赤くなった。」
沙弥香は嬉しそうに笑う。
 
「あ…鍵かけろってお母さんが言ってたな。」
慌ててベッドから飛び降りる陽介に、沙弥香は不思議そうな顔をしている。
「沙弥香が鍵かけてきたよ。なんで逃げるの?お父さんたちがいないから、普通のカップルみたいにしてたいな。」
沙弥香の言葉に深い意味がないことを、陽介は分かっている。沙弥香はただ、陽介と想いが通 じ合ったことが嬉しいだけなのだ。
「普通のカップルって…何するの?」
陽介が軽く探りを入れてみる。
「デートとか……でも、外に出たらまずいよね。兄妹でデートしてるの誰かに見つかったら…うーん、仲がいい兄妹ってことで通 るかな?」
(やっぱり…沙弥香は何にも警戒してないよ。)
にこにこと笑いながら、陽介とどう過ごしたいかを考えている沙弥香に、陽介はふうっとため息をついた。
(この前、あんなことしたのにな…。沙弥香は忘れちゃったみたいだ。)
沙弥香から告白を受けた日、陽介と沙弥香は初めてキスをし、少しだけ大人のまねごとをしたのだ。しかし、その日以降は、全く何もしていなかった。両親にばれることを恐れた陽介は沙弥香に触れることを避け、少女特有の不思議さを持つ沙弥香は、特に変わった様子もなく、それまで通 り陽介に接していた。
 
「分かった。今日は普通のカップルだな。」
「うん。」
沙弥香は、陽介の言葉の意味など全く気づくことなく、無邪気に喜んでいる。陽介にとって、ときおり見せる沙弥香の幼さが、嬉しくもあり、辛くもあった。自分だけが振り回されているような気がするのだ。
「何する?陽くん。」
 
(エッチなこと……なんて言えないよな。)
陽介は、絨毯の上にあぐらをかくと、しばらく考え込んだ。
「何でもいいよ。」
ようやく出てきた陽介の言葉に、沙弥香は声を立てて笑い、陽介の前に正座した。ミニスカートからはみ出した沙弥香の太ももに陽介の鼓動が高鳴る。
「じゃあね、何か話そう。沙弥香、ジュース持ってくる。」
「おい、沙弥香。話すって何を?いつもしゃべってるだろ。」
立ちあがって部屋から出ようとする沙弥香に、陽介が聞く。
「違うよ。普通のカップルのおしゃべりだもん。」
沙弥香は嬉しそうに笑った。
 
(女の子って…こんなもんか?)
沙弥香がジュースを持ちに行っている間、陽介は落ち着かず、部屋を見渡す。自分と沙弥香の部屋なのだから、特に意味はなかったが、沙弥香の言う「普通 のカップル」という言葉に、陽介は妙にどきどきしていた。
 陽介と沙弥香の机は、陽介の希望であえて離して置いてある。2段ベッドの上段と下段にカーテンがついているのは、沙弥香が着替えるときのためと、陽介の秘事のためであった。もちろん、陽介のカーテンの意味を沙弥香は知らない。
 
「はい、陽くんのジュース。」
沙弥香は陽介に缶ジュースを差し出し、陽介の斜め横に座り込んだ。陽介は缶ジュースを一口飲むと、沙弥香の顔を見る。沙弥香も嬉しそうに頬を染め、陽介の方を見ている。
「そう言えば、陽くん。今日お風呂当番だからね。」
開口一番の沙弥香の言葉に、陽介は思わず吹き出した。
「何?なんで笑うの?」
「沙弥香さ、普通のカップルの会話ってそれか?」
陽介の緊張が一気に溶けたような気がした。
 
「沙弥香、こっちに座って。」
「うん。」
陽介は、自分の隣を軽くたたき、沙弥香を座らせた。沙弥香は、陽介と同じ方向を向いて座ることが不思議だったらしく、陽介の方に顔を向け、話しづらいとつぶやいた。
「これでいいと思うよ。」
陽介は、手に持っていた缶ジュースをベッドの下に置いた。
「普通のカップルがすること…しよ。」
陽介は沙弥香の躰を抱きしめて、沙弥香の唇に自分の唇を押し付けると、沙弥香をそのまま押し倒した。
「陽くん?…んんっ…。」
いきなり激しく唇を重ねる陽介に、沙弥香の心臓が激しく脈打ち始める。
(この前みたい…だけど…ちょっと違う…)
 
 陽介のキスは、1週間前とは違っていた。この前はガチガチに緊張していた陽介だったが、今日はそれほどではなかったからだ。両親が明日の夕方まで帰って来ないという開放感も手伝って、陽介は沙弥香に深く舌を絡ませていく。
(みんなこんなにエッチなキス…するのかな…?)
年齢に似合わないキスを繰り返す二人は、次第に夢中になってお互いの舌を求め始めた。
 
 陽介は沙弥香のセーターをまくり上げ、ブラジャーをずり上げた。明るい室内で、沙弥香の小さなふくらみと、ピンク色の乳首が陽介の目に映る。
「やだ…見ちゃだめっ…。」
自分の乳房を上から見られ、沙弥香は恥ずかしそうに手で覆った。
 陽介は起きあがり、窓のカーテンを閉めると、ベッドの掛け布団を沙弥香にかぶせた。
「これなら少しはましだろ?」
陽介は、着ていたトレーナーを脱ぎ、上半身裸になって布団の中に潜り込む。陽介の肌のぬ くもりと匂いが、沙弥香の鼓動をさらに激しくさせた。
「陽くん…いい匂いがするね…。」
陽介の胸に顔をうずめた沙弥香がつぶやく。
「いい匂い?何にもつけてないよ、俺。」
「ううん…香水とかじゃなくて…なんかいい匂いなの…。」
沙弥香は陽介の男っぽいの匂いにどきどきしている。
 
陽介は、沙弥香のセーターとブラジャーを脱がせ、沙弥香の腕をつかんで沙弥香の躰に覆い被さった。
「陽くん…。」
沙弥香の声が小さくなる。
「沙弥香だって、いい匂いがするよ。」
「あっ……あぁっ…」
陽介に乳首をなめられ、沙弥香は声をあげた。沙弥香は真っ赤になって首を反らしている。
(陽くんは…こんなこと、どこで覚えたんだろう…)
沙弥香は、先日の行為と今日の行為を重ね合わせて、そっと陽介の顔を盗み見るが、布団の中は暗くて、陽介の表情がよく見えない。ただ、陽介の頭がゆっくりと動き、そのたびに沙弥香の乳房にあたたかい陽介の舌の感触が伝わるだけであった。
「沙弥香の乳首、小さいな。」
「み…見えてるの?やだっ…陽くん…見ないで。」
沙弥香の両手をつかんでいた陽介の手が離れ、沙弥香は自由になった腕で陽介の肩をつかんだ。
「ほとんど見えないよ。でも…ほら…立ってるだろ?」
「ひっ…」
陽介が指で沙弥香の乳首をつまみ上げると、沙弥香の躰にびりびりと快感が走る。
「かわいいな…。」
ちゅっ…ちゅっ…ちゅぱっ…ちゅぱっ…
陽介に乳首を吸われる音が沙弥香の耳に飛び込んでくる。陽介は、両手で乳房を揉み上げながら、乳首をなめ続けた。
「んんっ…あぁっ……やっ…あぅ…。」
沙弥香の躰がびりびりと痺れ、沙弥香は陽介の肩にしがみつく。

小説(転載)  義妹 2/8

官能小説
12 /12 2018
 義妹 Part1~触れ合い~2

 夕方、家に帰ってきた陽介は、家の中が妙に静かなことに気が付いた。2階の部屋に戻ると、沙弥香がいない。出かけたのだろうと思った陽介は、リビングに戻ってテレビをつけた。
ガチャッ…バタンッ…
「沙弥香か?」
勢いよく玄関のドアが閉まる音がする。陽介は沙弥香の返事が返ってこないので、変に思って玄関に行った。
「やっぱり、沙弥香だったんだ。返事くらいしろよ。」
沙弥香は何も言わず玄関に突っ立っている。
「どうした?」
「陽くん……変な人が…いた…。」
沙弥香の顔は真っ青だった。
「変な人って?」
「沙弥香に声かけてきたの。車に乗ってて、遊ぼうって…、沙弥香…腕つかまれて…。」
沙弥香の言葉を聞いた陽介の顔が一変する。
「何かされたのかっ?」
「ううん。沙弥香…逃げてきたから…。でも…怖かったの…。…わぁぁっ…。」
沙弥香はその場に座り込み、大声で泣き出した。
 陽介は、背筋に冷たいものが走ったような気がした。その男は、沙弥香を車に連れ込んで何をするつもりだったのか、陽介はそれを考えただけで怖くなった。
 
 その後、陽介になぐさめられ、なんとか落ち着きを取り戻した沙弥香は、陽介が買ってきたコンビニの弁当を食べると、風呂に入って2階の部屋に行ってしまった。
 
(沙弥香を他の男に取られる…?)
沙弥香の後に風呂に入り、沙弥香が無事だったことに一度はほっとした陽介だったが、次第に激しい不安にかられ始めた。
(今日みたいなのじゃなくても、いつか俺以外に好きなヤツができれば、沙弥香はそいつとやるのか?沙弥香が他の男と…)
陽介の脳裏に、沙弥香の淫らな姿が浮かんできた。それは、今までは自分が相手であることを想像した沙弥香の姿だったが、今は違っている。自分ではない他の男が相手であった。
 
 
「んっ?」
いつのまにか眠ってしまった沙弥香が、躰に重みを感じて、ゆっくりと目を開けた。
「沙弥香…。」
「えっ…陽くん?」
陽介は、沙弥香の布団の中に潜り込み、沙弥香の躰を抱きしめていた。
「沙弥香と…キスしたい…。」
陽介は沙弥香の顔をまっすぐに見つめている。暗い部屋の中でも、沙弥香には陽介の表情が見えた。
「う…ん。」
沙弥香は陽介の方に躰を向け、陽介の腕を握った。
 
 陽介の唇が、沙弥香の唇に軽く触れる。沙弥香にとって初めてのキスだった。
「俺も沙弥香が好きだ。」
「陽くん…。」
布団の中で、つつき合うような小さなキスが何度も繰り返される。心臓が破裂しそうなほどの緊張と興奮に、二人の呼吸が少しずつ荒くなっていた。
「!」
沙弥香の躰がぴくんと反応した。陽介の舌が沙弥香の唇の間に割り込んできたのだ。驚いて顔を離そうとする沙弥香の頭を陽介は両手でつかみ、さらに舌を割り入れていく。
(陽くんの舌が…うそ…何?)
「んっ…んんっ……。」
沙弥香が小さくうめく。陽介は沙弥香の舌に自分の舌を絡ませていた。陽介と沙弥香の唾液が絡み合うが、沙弥香は不思議と嫌ではなかった。
(これ…陽くん……だよね…)
沙弥香の頭の中は、陽介とのキスでぼんやりとしていく。
 陽介は、沙弥香の舌を吸い上げて、深いキスを繰り返した。陽介にとっても沙弥香とのキスがファーストキスだったが、年頃の陽介は、雑誌や友人からの話で、キスの仕方を一応知っていた。
 沙弥香は雑誌に書いてあったような反応は見せないが、それでもときおり陽介の腕をぎゅっと握りしめてくる。
 手探りのキスは、長時間に渡って繰り返され、沙弥香は幸せな気持ちになっていた。
 
「よ…陽くん?」
沙弥香が驚いて声をあげた。陽介がパジャマの上から沙弥香の乳房を揉み始めたのだ。ブラジャーを着けていない沙弥香の乳房は、無防備に陽介の手のひらに揉まれている。
「陽く…ん……。触っても…つまんないよ…。沙弥香の胸…小さいから……。」
沙弥香は陽介の行為と、自分の乳房の小ささに恥ずかしくなっていた。
「まだ小さいのは当たり前だろ?でも…すごくやわらかい…沙弥香のおっぱい…。」
陽介は手のひらにおさまる沙弥香の乳房を揉み続ける。
「はぁっ……あぁっ……陽…く…ん……。」
「直接、触ってもいい?」
乳房を揉みながら、反対側の手で沙弥香のパジャマのボタンを外そうとする陽介に、沙弥香は激しく動揺していた。
(陽くんに見られちゃう…沙弥香のおっぱい…見られちゃうよぉ…。)
 ひとつ、またひとつ沙弥香のパジャマのボタンが外されていく。沙弥香は両手で自分の顔を隠した。
「あっ…。」
沙弥香のパジャマが大きく開かれ、沙弥香は小さな声をあげた。陽介の手のひらが、沙弥香の乳房を直に揉み始める。
(なんで、こんなにやわらかいんだ?…小さいのに、すごく気持ちいい…。)
初めて触る沙弥香の乳房は、陽介の躰のどの部位にもない柔らかさだった。男と女の躰のつくりの違いを感じ取り、陽介の男の本能が動きはじめていく。
(陽くんに触られてると…なんか…気持ちいいよぉ…。)
「あっ…んっ…んんっ……。」
乳房を揉まれるたび、沙弥香が小さな声を出していた。陽介は、沙弥香の乳房の前に顔を近づけると、小さな突起をつくっている沙弥香の乳首に吸い付いた。
「はぅっ……」
沙弥香がびくんと反応する。
ちゅっ…ちゅぱっ…ちゅぱっ……
布団の中で、小さな音を立てながら、陽介は沙弥香の乳首に吸い付き、乳房を激しく揉み上げる。
「陽く…ん……あぁっ……さ…さやか……あんっ……こわい…よぉ……。」
沙弥香は、いつもの陽介と違う様子に、不安になり始めていた。男は女の乳房が好きなのだということは知っているが、まさか、赤ちゃんのように乳首に吸い付いたり、痛いほど揉んでくるとは思っていなかったのだ。
 しかし、不安だったのは陽介も同じであった。キスだけのつもりが、いつの間にか沙弥香のパジャマを脱がし、乳首に吸い付くところまで進んでしまったからである。
(この後、どうすればいいんだ?)
陽介が焦り始めたとき、沙弥香に怖いと言われた陽介は、ますます焦った。
 
 陽介は沙弥香の手をつかむと、パジャマのズボンの上から、自分の股間を触らせた。
「陽…くん……これ…大きく…なってる……いつもこうなの?」
沙弥香は勃起した陽介の男根に戸惑った。幼い頃見た父や陽介の男根は、ぶらんと垂れ下がっていたのに、今自分が触っているものは、まっすぐに反り立ち、ズボンの上からでも硬くて太いのが分かる。
「興奮すると…大きくなるんだ……。」
「こんなに…?…どうしたら…いいの?」
陽介は股間に触れている沙弥香の手をつかんで、上下に撫でさせた。沙弥香は、陽介の手が離れたあとも、ゆっくりと陽介の股間を撫で続けている。
「はぁっ…はぁっ…」
布団から顔を出し、仰向けに寝転がった陽介の呼吸が荒くなる。
「気持ち…いいの?…陽くん…。」
沙弥香は陽介がうなずくのを見て、恥ずかしいのと嬉しいのとが混じり合った気持ちになった。
「触ってもいい?」
沙弥香はそう言って、陽介のパジャマのズボンの中に手を入れると、トランクスの端に指をかけ、おそるおそる陽介の男根を直に握りしめた。
「熱いよ……陽くんの…」
「手…動かして…。」
陽介は、そう言って沙弥香に唇に舌を挿し入れた。沙弥香は、陽介の男根をゆっくりとしごいていく。
(陽くんのおちんちん…こんなふうになってるの?昔の陽くんのと違う…。)
陽介の男根が、すでに大人の大きさになり、覆っていた皮もむけていることなど、このときの沙弥香には分からなかったが、陽介が大人の男になりつつあることだけは、はっきりと感じた。
「沙弥香ぁ。」
陽介は沙弥香の手ごと男根を握りしめると、勢いよくしごき始める。可愛い沙弥香が自分の男根を握っているということも、陽介を興奮させ、陽介の躰に力が入った。
「うっ…くっ……。」
どぴゅっ…どぴゅっ……どぴゅっ…。
陽介の男根から勢いよく精液が飛び出し、沙弥香の手と陽介のパジャマの中に飛び散った。
「はぁっ…はぁっ…。」
陽介は荒い呼吸を繰り返し、驚いて陽介を見つめる沙弥香の顔を見た。
「射精したんだ。」
「えっ…今のが……射精なの?」
自分の手の中で、何度も大きく脈打ち、ねっとりとした液体が飛び出したことを沙弥香は思い返す。
 
「ごめん。俺…夢中になって…。」
ティッシュで沙弥香の手についた精液をふき取りながら、陽介は沙弥香に謝った。
「沙弥香とキスして……たまらなくなって…それで……。」
「陽くん…。今日…一緒に寝てもいい?」
陽介の言葉を遮り、沙弥香がつぶやく。陽介は小さくうなずいた。
 
 両親が帰ってくる前に、沙弥香は陽介の精液のついたパジャマを洗い、陽介はもう一度風呂に入って新しいパジャマに着替えた。
「お父さんとお母さんには秘密だね。」
上段の陽介のベッドに潜り込んだ沙弥香が、陽介と手をつないで、小さな声でささやく。
「あ…あたり前だ…、こんなこと…。」
「ふふっ…。」
沙弥香は陽介の返事に嬉しそうに笑った。

小説(転載)  義妹 1/8

官能小説
12 /12 2018
義妹 Part1~触れ合い~

 

 陽介の母が、新しい父と再婚したのは、陽介が5歳のときだった。義父の家に引っ越した日、陽介は義父の後ろに隠れて自分を恥ずかしそうに見ている沙弥香に初めて会った。
 陽介より2歳年下の沙弥香は、素直な性格で、新しい家族にすぐになついた。沙弥香の実の母は、ずいぶんときれいな人だったらしく、父親とあまり似ていない沙弥香は、美少女で、陽介は友達にうらやましがられた。
 陽介も、沙弥香が自分の妹であることを自慢に思っていたが、陽介が中学生になると、血がつながっていないという現実が、陽介を苦しめ始めていた。
 
 陽介と沙弥香は、実の兄妹のように仲が良く、両親はそんな2人を見て嬉しそうだった。しかし、本当の兄妹であれば、陽介と沙弥香の仲の良さは異常だったのだ。
 両親は、思春期を迎えても特に変化を見せない陽介の様子を妙だとは思わなかった。まもなく高校生となる陽介と中2となる沙弥香は、未だにひとつの子供部屋で寝起きをともにしている。もちろん、どちらかが言いだせば、両親はひとつずつ部屋を与えるつもりであったらしいが、陽介も沙弥香もそれを言いだすことはなかったのである。
 
 無事、第一志望の高校に合格し、中学の卒業式を終えた陽介は沙弥香よりも一足早く春休みに入っていた。
「陽くん、数学教えて。」
沙弥香は、2段ベッドの上段でマンガを読んでいる陽介を呼ぶ。
「ちょっと待って。もう少しで終わるから。」
陽介はそう答えると、次のページをめくった。
「読んじゃったら教えてね。」
ノートに目を移した沙弥香は、ふと思い出したかのように顔を上げた。
「ねぇ、陽くん。おかずにするってどういう意味?」
「は?」
「沙弥香をおかずにしてるらしいって、男子が言ってたの。」
沙弥香の突然の問いに、陽介は沙弥香の顔を見つめた。
「…って、誰の?」
「えっ?」
「誰のオカズになってるって…?」
陽介は冷静を装って、沙弥香に聞き返す。
「誰かは知らないけど、陽くんの同級生らしいよ。沙弥香はその人知らないのに、どういうこと?」
「沙弥香は知らなくてもいいんだ。」
「えっ?どうして。」
「どうしても!!」
沙弥香は少し不機嫌な顔になった。
「なんで?沙弥香に言えないようなことなの?じゃあ…じゃあ…、あんまりいい意味じゃないんだね。」
沙弥香はなんとなくその言葉の意味を感じ取ったようだ。
「う……ん。」
陽介が答えると、沙弥香は泣きそうな顔になって、陽介を見上げる。陽介は、沙弥香のこの表情に弱い。
「エッチな…こと…なんだ。」
陽介はつぶやいた。沙弥香の目がその続きをうながす。
「沙弥香の…エッチな姿を…想像して……。」
陽介はそれ以上のことを言えない。教えなくてもいいことまで、話してしまうからだ。
「陽くんも、誰かをおかずにしたことあるの?」
「え?」
陽介は、顔が熱くなるのがわかった。多分真っ赤になっているのだろう。
「エッチなこと…陽くんも考えるの?」
どうして女の子というのは、答えにくいことをズバズバと質問してくるのだろう。陽介は黙ったままベッドから飛び降りると、部屋を出ていこうとした。
「待って、陽くん。沙弥香、何かいけないこと聞いた?」
沙弥香は慌ててイスから立ちあがり、陽介の腕をつかむ。
「陽くん、最近どんどん変わっちゃって…。沙弥香の知ってる陽くんじゃないみたい。だから…、沙弥香は陽くんのこと、いろいろ知りたかったの……。陽くんが何を考えてるのか、沙弥香は分かんないんだもん。怒らないで。」
「怒ってるわけじゃないよ。…ちょっと困ってるだけ。とにかく、あんまりいい意味じゃないから、他のヤツに、どういうこと?とかって聞くなよ。」
陽介の言葉に沙弥香はうなずいた。
 
(くそっ…、誰だよ。沙弥香をオナニーのネタなんかにしてるヤツ。)
2階の子供部屋から1階のリビングに降りた陽介は、無性に腹が立ち、ソファの背をけっとばした。沙弥香の友達には多少の知識がある子もいるようで、まだエッチなことに興味がない沙弥香にいろいろと吹き込んでくることも、陽介にとっては嫌だった。
(沙弥香が俺を男だと意識し始めたら、同じ部屋にはいられないだろうな…。)
陽介は、自分の変化を両親にも隠してきた。少年から青年へと変わる様々な変化を両親に知られるわけにはいかなかったのだ。もし、知られてしまったら、同じ部屋にはいられなくなるからである。
(まだ大丈夫…。まだ…沙弥香はガキなんだから…。)
陽介は、冷蔵庫から缶ジュースを2本取り出すと、2階へと上がっていった。
 
「ほら、ジュース。数学、教えてやるから、分からないとこ見せろよ。」
「うん。ありがとう。」
陽介がイスに座ると、沙弥香は自分のイスを陽介の机のそばに移動し、宿題を差し出した。
「まだ、宿題があるんだな。もうすぐ終了式だろ?」
「うん。1年生のまとめなの。沙弥香、方程式の応用問題が苦手だから…。」
沙弥香の宿題は、もうほとんど終わっており、方程式の文章問題だけが、残っている。
「なんだ、濃度の問題はこの前も教えただろ?忘れたの?」
「だって…まだ分かんないんだもん。…ごめんね。」
沙弥香は唇を少し突きだして、しょんぼりしている。
「いいよ。何度でも教えてやるから。」
陽介は、ぶつぶつと問題を読み上げると、メモ用紙に図をかき、沙弥香に説明し始めた。
 
「…それで、食塩水xグラムに溶けている食塩の量が…」
陽介はそこまで言うと、いきなり黙り込んでしまった。
「陽くん?」
陽介の手が止まったのに気づいた沙弥香が陽介の顔を不思議そうに見上げている。
「陽くん。どうしたの?」
「沙弥香、そんなに近づくな。」
陽介は顔を赤くして沙弥香から目を反らしている。陽介の手元をのぞき込む沙弥香の胸元から、小さな丸いふくらみとピンク色のブラジャーのレースがちらりと見えていたのだ。
「どうして?陽くん…。」
陽介の言葉の意味が分からない沙弥香は、少し泣きそうな顔をして陽介に問いかける。
「だから…その…見えてるって。」
「えっ…?…きゃぁっ。」
沙弥香は陽介の目線の先に気が付くと、悲鳴をあげて胸元を押さえた。
「み…見た?」
「見たって言うか…見えた…。」
沙弥香の顔がみるみるうちに赤く染まる。
(何だよ…、ついこの前まで何にもなかったのに…。)
沙弥香の乳房がふくらみ始めていることを知り、陽介は動揺していた。まだ子供だと思っていた沙弥香が、知らないうちに女として成長し始めていたのだ。
 
「陽くん…。」
しばらくして、沙弥香が口を開いた。
「陽くん…好きな子…いる?」
「なんだよ。突然。」
「沙弥香は…陽くんのこと…好きなの。でも…お兄ちゃんだから…だめなんでしょ?」
沙弥香は、頬を赤く染めて涙目になっている。
「そう…だな。」
「でも…血がつながってないもん。好きになるのはいけないことじゃないでしょ?」
「………。」
陽介と沙弥香の間に重い沈黙の時間が流れる。
 
「沙弥香さ、俺の気持ち聞いてどうするの?…俺が…沙弥香のこと好きだって言ったら、何?付き合うの?俺たち。」
陽介の言葉に怒りが混じっている。陽介は、複雑な気持ちだったのだ。沙弥香の告白は、陽介にとって嬉しいことに違いなかったが、同時に、2人が普通 の関係ではないことも確かである。
「どうしてそんなふうに言うの?沙弥香は…付き合いたいとか、そういうこと言ってるんじゃないよ。普通 のカップルみたいにはなれないこと、沙弥香だって知ってるもん。でも沙弥香は……陽くんが高校生になったら、彼女とかできちゃうの嫌だから…だから陽くんに言いたかったの。…沙弥香のこと好きじゃないなら、沙弥香はあきらめる。陽くんに彼女ができること、覚悟しておきたいの。」
沙弥香の目から大粒の涙がこぼれた。
「沙弥香…。」
 
 陽介の鼓動が激しくなる。ぽろぽろと涙をこぼす沙弥香を見つめるうちに、陽介の目は、沙弥香の柔らかそうな唇に釘付けになっていた。
(どうする…?)
陽介は、こくっと唾を飲み込んだ。
 
ピロロロ…ピロロロ…
 
 2人の沈黙を壊すかのように、電話がなった。陽介は立ち上がり、電話の子機を手に取る。
「はい、あっ………うん……うん…わかった。…うん。」
ピッ
陽介が電話を切り、沙弥香の方を振り向くと、沙弥香は自分のベッドに潜り込んでいた。
「沙弥香。お母さんたち、今日遅くなるってさ。…俺、ちょっと出かけてくる。」
陽介はそう言って、部屋を出ていった。

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。