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001さやか 30歳

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12 /02 2018
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小説(転載)  『いますから』

近親相姦小説
12 /02 2018
『いますから』

 日曜日の夕刻。早めに開けてもらった割烹料理店の広間で、佳の親族会が行われて
いた。従姉の結婚式後の流れで、久々に揃った親戚一同がにぎやかに騒いでいる。
ちょうどセットの料理もメインはほとんど出終わった頃合で、人も席を離れ誰がどこ
やらのごちゃごちゃの状態だ。
「まあ、これで子供達も半分はかたづいたわね」
 そう笑って夏子伯母がビールをぐびりと呑んだ。母の長姉でにぎやかで世話好きの
女性である。ついでに酒が大好きだ。佳はすぐにも空いたグラスに瓶から注いでさし
あげた。
「ところで佳ちゃんは幾つになったの?」
 そら来た! という“顔”はしないように気を付けながら佳はにこやかに微笑んで
みせる。
「今年で二十四ですね」
「ほう、あんたもそろそろいい年齢ねえ」
 伯母の目がきらりと光る。佳としては笑うしかないほどに予想通りの展開だ。
「で、職場とかで誰かいい人はいるの?」
「いませんよ。まだ」
「あら勿体無い。子供達の中じゃ、佳ちゃんが一番二枚目なのに」
 あはははと佳は軽く笑った。
「冗談じゃないわよ。まだなんて油断しているとあっという間よ。そりゃあ最近の適
齢期は上がっているけど、あんなのただの平均だからね。いい人がいたら年齢も何も
関係無く全力で捕まえなきゃ」
「そういうつもりでいます」
「じゃあ、なんでまだ一人なのよ」
 夏子伯母得意のがぶりよりであった。とにかく縁談のようなめでたい話が好きな人
で、いとこ達はみんなこれをやられている。「いないんならあたしにまかせなさい
!」とか言って相手を探してきて縁談を取りまとめたのも一度や二度ではない。本人
としては生きがいなのだろうが、一人じゃない――などという佳の事情が通じないの
は困ったものである。
「あらどうしたのよ。また姉さんの見合い斡旋?」
 救いの神は酔っ払って現れた。二番目の伯母冬美である。気さくで開けっぴろげな
女性で佳は好きだった。何より肩のこらないのがいい。
「斡旋なんで引っかかる言い方ね。あたしは佳ちゃんの心配をしているのよ」
「なーーに言ってんのよ。まだ佳ちゃんは若いじゃないの。これから手当たり次第に
女遊びの勉強をしてからの話よ。結婚なんてまだまだ早い早い」
 二度の離婚歴のある冬美伯母が言うと妙に説得力のある意見である。夏子伯母はも
う一度グラスのビールをぐびりと大きく飲んでから反論した。
「そう言っているうちに三十過ぎちゃった子供もいるじゃないの! 売れ残ったり、
売れ残りが嫌でババ引いたりしちゃあ可哀相でしょうに!」
 冬美伯母が手にしていたグラスを静かに卓上に置いた。
「それ、あたしへの嫌味?」
「あら、そう聞こえた? でも、それって一度目の話? それとも二度目?」
「姉さん!」
 突如として険悪な空気である。仲が悪いわけではないのだが、二人共酒が入るとと
にかく激しいのだ。姉妹良く似ているとは言える。
「ま、ま、ま、ま、まーーっ! 伯母様方。落ちついて下さい。僕の話でしょう! 
僕ならいいんです!」
 佳が似合わない大声を出して二人を左手で分け、右手で急いでビールを二つのグラ
スに注ぐ。
「何がいいのよ!?」
「そうよ、佳ちゃん。することしっかりやっているって言うの?!」
 可愛いことに素直にビールを注がれながらも二人の伯母は詰問した。しかし、二人
の予想は外れ佳はさらりと忘れていたことを言ったのである。
「僕には母がいますから」
 周囲にやや沈黙が流れた。それから思い出した様に二人の伯母はちょっと向こうで
姪っ子達に囲まれて飲んでいる自分達の妹の方を見た。
「母って春佳のことを気に――いや心配しているの?」
 夏子伯母がちょっと心配そうに問う。佳は大きくうなずいた。
「ええ。母がいますからね。結婚なんてとてもとても」
 甥っ子のおだやかな微笑に二人の伯母は顔を見合わせる。ある意味で納得したよう
だ。いや、納得せざるをえない事情があったのである。
 末の妹の春佳はかなり不幸な結婚をし、一人息子の佳が産まれてすぐに夫の責任で
離婚している。それからはずっと母一人子一人で佳史をここまで育ててきたのだ。確
かに普通の家庭よりは母子の絆の重みが違うのであろう。
「えーーと」
 自分達がした重っ苦しい想像に抗う様に夏子伯母は努めて明るい声を出した。
「お嫁さんに春佳が気がねするってこと?」
 佳はおだやかに微笑んだだけである。それが伯母達には言い難いことを暗示してい
る様に見えた。
「そりゃあ、あなた達は仲の良い母子だけど、そこまで気にしなくていいんじゃない
? 嫁姑関係なんてどこの家庭でもあることよ。春佳なら上手くやるわよ。去年買っ
た板橋のマンションは広いんでしょう? 二世代同居してもいいじゃない」
「何言ってのよ。姉さん。二世代同居なんて無理よ」
 しかし、基本的におちょこちょいの冬美伯母がいらぬ茶々を思わずいれてしまう。
やはり酔っているようだ。
「息子が望んでも嫁が聞かないわよ。『あなたと二人きりの新婚を楽しみたいわ』と
か寝倒して囁けば男なんて必殺なんだから」
「余計なことを言わないの!」
「余計なことじゃないわよ! 男なんて所詮下半身よ! 姦れる女の言うことしか聞
かないの! 母の存在なんて、姦りマンくそ女一人にも勝てないんだからね!」
「――――それってあんたの家庭の特殊事情じゃないの?」
「あーーっ! またあたしの人生の悪口を言った!」
 また暴れそうになる伯母達を佳は今度は両手で引き剥がした。
「とにかく!」
 それでもまだ牙をむきあう伯母達に佳は宣言する。
「僕には母がいます。今は結婚なんて考えられません!」
 それは落ちついた声と堂々とした態度であった。夏子伯母は『不憫だねえ。今まで
不幸だった春佳の事をそんなに大事にしているのかい』と納得し、冬美伯母は『若い
女とのSEXより実母への気配りを優先するとは孝子の鑑。あたしもこう言う息子を一
人くらい持ちたかったわ』と慨嘆する。回りで聞き耳を立てている親戚達も概ねどち
らかの感想だった。そうでなくても佳の不幸な実母への献身的親孝行ぶりは知られて
いたのである。
 だから、本当の意味は実は目元が笑っている佳と向こうで背を向けているもう一人
にしかわかっていなかった。


「ちょっと飲みすぎちゃった」
 九時頃に自宅である板橋のマンションに帰ってきた春佳は玄関でそう呟いた。久々
の宴席である。気持ち良い酒であった。適度な浮遊感で身体が心地よく揺れている。
「ママ」
 そんな母の身体を息子が後ろから支える。抱きつく様に―――いや、抱き締めて。
「ありがと。佳ちゃん」
 春佳はほほんと笑った。春佳をママと呼ぶのは二人だけの時のルールである。第三
者がいれば決してこうは呼ばない。呼ぶのは今の様に自宅やお風呂やベットルームの
ような――
「今日の結婚式、ママが一番綺麗だったよ」
 息子は後ろから母の耳元でそう囁いた。吐息と体温が感じられるくらいの距離で。
「あら、なーーに言ってんのよ。佳ちゃん。そんなお世辞――」
 そう言いながら振り向こうとした母の顔に息子の顔が重なった。紅い唇に細めの唇
が触れ、捉え、男からの舌が女の肉に突き刺さる。
「う……」
 予想外だったらしい息子の口の愛撫に母はびくんと背筋を揺らせたが、そのまま抵
抗はせずに唇を大きめに開いて侵入したものを受け入れる。息子の舌はちょっと乱暴
に母の口を思いっきり――犯した。
「もう……」
 しばらくの口淫の愛撫の後にようやく開放された春佳が甘い声をもらした。自らも
かなり応えて蠢かせていた舌で紅くぬめる唇をもう一度舐める。
「何よ。突然。ママ、まだ靴も脱いでいないのよ」
 頬を上気させているくせにお母さんぶったその言い方に息子は笑った。
「ママ。さっき聞いていたでしょう?」
「え? 何のことかしら?」
 口調だけは整えてある。息子にとってはとても可愛いい仕草であった。
「伯母さん達が僕の結婚を迫った時」
「あら、そんな事があったの」
 白々しい口調で春佳はハイヒールを脱いで部屋へ上がった。ほとんどぴったり息子
がついてくる。
「ママがいますって言ったの聞こえただろ?」
「さあ、わからなかったわ」
 春佳がホホと笑った。そんな母に息子はにやりと笑い――背後からその母の胸をわ
しづかみにつかんだ。
「キャアッ!」
「聞こえてここらへんを勃起させたんじゃないの?」
 母のCカップを大きく揉みしごきながら人差し指を乳首に当てる。服の上からもこ
りこり感が伝わった。母の口から甘い吐息が漏れる。
「ねえ、どう?」
「……聞こえたわよ」
「嬉しかった?」
 ちょっと間を置いてから春佳は小さくうなずいた。息子はにっこり微笑み、母の身
体をもう一度抱き締める。すでに布越しにも熱さが伝わってくるほどの母の女体で
あった。
「ねえ、こ、ここで――するの? あがってお風呂に……からにしない?」
 息子に抱き締められながら春佳が囁く。困惑しているような声だ。ほら、よそ行き
の服だし、朝早くからの結婚式で汗もかいているし――
「そうだね。身体を洗ってからにしようか」
 息子があっさり母の身体を離した。「え?」と思わずもらしたのはその母である。
そしてちょっと信じられない顔になった母をそこに放っといて息子はさっさとバス
ルームへ向かう。向かっている!
「どうしたんだよ。お風呂が先なんだろ?」
 むこうで振り向いた息子のからかうような声に我に返り、何故か頬を染めながら春
佳は急いで上着に手をかけた。


 息子はぽんぽんと服を脱ぐと――脱ぎ散らかすと!――そのまま母を連れもせずバ
スルームに入った。それから普通通り湯船にお湯を張っているらしい。その大きな水
流の音を聞きながら春佳は息子の服をかたずけ――その間中首をひねる。
(珍しいわね。産まれて初めてかもしれないけど疲れているかしら? あの無節操万
年発情期息子が……)
「もうそろそろ湯もたまるよ。どうしたの?」
「あ、はいはい」
 バスルームから無邪気に息子に呼ばれた春佳は慌てて残る自分の服を脱ぎ始めた。
こういう場合いつもなら楽しむ様に母の服を脱がせてくれる息子なのに――とも思い
ながら。
「お待たせ――キャアッ!」
“母として”とは言わないが、一応、タオルで前を隠しながらバスルームに入った春
佳は刺激的な――いや実は見慣れた、いやそれでも十二分に煽情的なものを見て可愛
い悲鳴を上げた。待っていた息子の腰のあたりの――もちろん突き上げる様に勃ちあ
がった大きな肉棒である。
(あ、良かった。いつも通りに元気みたい……)
 思わずそう思ってしまったが、ここで安心してよいものであろうか――母として。
「ママから先に洗ってあげる」
「え? ええ? いいわよう――」
「もう準備してるんだから、さあ!」
 このマンションのバスルームはかなり広い。浴槽も洗い場も大人の母子二人が一緒
にゆっくりできるほどだ。まあ、それがこのマンションを購入した理由の一つなのだ
が。
「座ってよ」
 息子が”どこで購入したのか聞くのも恥かしい”大きなバスマットに座らさられた
春佳の柔らかな女体を息子は前後左右から丁寧にボディシャンプーとスポンジ、タオ
ルで洗っていった。まるで赤ん坊の肌を洗うかのような優しい手つきである。まさに
極上だ。
(うーーーん)
 何か深い愛情を感じるようなそれに女らしい喜びに浸りながら――しかし、春佳は
違和感もはっきりと感じていた。
(おかしい。佳ちゃんがこんなに良い子のわけがない。洗ってくれると言うのはたい
てい口実で、いつもなら実の母のあたしの恥かしいところとか感じるところにいやら
しい悪戯を――あん!)
 ちょうどそこで息子の指が乳首の先端をこりっとつまみ、その刺激が電気のように
春佳の背中を跳ねさせる。『あら、いつもの通りじゃない』とちょっと安心すると同
時に母に愛撫する息子に安心する自分にちょっと以上に反省する春佳であった。
 母の熟れた身体と綺麗な髪を洗い、シャワーで流し終えた息子は今度は自分の番だ
とばかりに春佳の前に胡座をかく。その股間には目のやり場に困るほど大きくなった
息子の肉棒がいつものように母に向かって吼えている。身体を洗えと言うのだが、ど
うしようか。息子がやったようにクールにすべきか。命じられない限り春佳からの積
極的な愛撫はしない家庭なのに……
(どうしよう?)
 結局、春佳は出来るだけ真面目に息子の身体を洗った。股間の辺りでは大分緊張し
たが、まあ、手だけで(口もCカップも使わず)事務的に(汚れはしっかり取れる
“だけ”の程度に)洗い終える。
「一緒につかろうよ」
 シャワーで泡を流し終えてから息子が言い、春佳は頬を染めながら従った。
「熱くない? ママ」
「う…大丈夫」
 二人向き合って湯につかる。余裕がありながら、適度に母子の身体がからみあう絶
好(なんの?)の広さの湯舟だ。普通のマンションには本当に珍しい。それこそラブ
ホか“例”の温泉旅館か、“あの”南の島のホテルにしかないような嬉しいバスルー
ムである。
(そう言えばここでもたいていは――)
 と、恥かしいことを思い出した春佳の唇に、急に息子がキスをした。不意を突かれ
てそのまま受け入れてしまう。息子の舌がすぐにも赤い唇を割り、母の甘い舌を大き
く舐る。今度は春佳も強く応えて(じらされた分?)息子の舌にからませ、その口に
愛撫のおかえしまでしてしまう。
 その母子の熱いキスはどちらもが時間を忘れるくらいに続いた。
「ふうーー」
 ようやく息子の舌から開放された春佳は、湯船の中でそのままへたるように裸身を
倒し息子のしっかりした胸に預けた。その母の全裸ををゆっくりと息子が受けとめ
る。
「どうしたのよ? 急に大人になって」
 甘えるような母の声に息子はすまし顔で応えた。
「おとな?」
「前だったら玄関でもすぐママを押し倒して、“姦って”いたじゃない……」
 春佳本人は否定するだろうが、ちょっとだけ恨み節も入っている。“それを”期
待していたの? と言われたらきっと恥かしがっただろう。
「それも嫌いじゃないけどね」
「――ね?」
「今日は嬉しいことを幾つか思い出したので、ちょっと正式にしてみたかったのさ」
「は?」
 春佳には息子が嬉しそうに言っている意味がわからなかった。
「正式って?」
「僕達二人にとってだよ」
 そう言うといきなり息子は母の身体に手を回し、ひょいと抱き上げたのである。全
裸でお姫サマの様に抱かれた春佳が悲鳴を上げる。
「ちょ、ちょっと、佳ちゃん!」
「大丈夫。バスタオルは朝出る前にベットのところに用意しといたから」
 そのままの形で息子は母とバスルームから出た。春佳の腰の辺りには息子の勃起し
た肉棒が母の裸体を持ち上げんばかりに突きつけられているのだから、息子の意図は
――いや欲情は明らかで――
 でも…それならこのじらしは何故なのだろう?
(今日になって突然に万年発情期野獣じゃなくなったなんて――)
 ある意味ひどい息子だったようである。


 大きなダブルベットの寝室に春佳をお姫様みたいに運んだ佳は、母をバスタオルで
綺麗に拭き上げてから優しくベットに降ろした。
「ど、どうしたのよ? 急に丁寧になって……」
 日常とは違う扱いによく事態がわからず、ちょっと動転している母の裸体に息子が
そのままかぶさる。優しい動きだった。
「だからさっきの宴会でうれしいことを思い出したの」
 丁寧に、しかししっかりと息子が母を抱き締める。二つの裸体が同じ温度でからみ
あう。
「うれしいこと?」
「まずは僕達がもう十年たったってこと」
(……)
 言われて春佳も気がついた。
(――そうか。もう十年にもなるのね)
 少しだけ納得する。
「十四才になる前だったでしょ? 僕がママとこうなったのは」
 息子が囁く。春佳は恥ずかしそうに微笑んだ。そうだった。あの時だったのだ。母
子家庭としてずっと二人きりですごしてきた仲の良い母と子が、あいまいながらも
“男”と“女”になったのは――
「僕、今でも夢に見るよ」
「え、そう?」
「ママが未成年の、しかも実の息子を無理矢理犯したあの夜のことを」
 両者の間にしばし沈黙があった。平和的なものではない。暴言に反証を整えるだけ
の時間だ。
 そしてにわかに母は息子の頭に空手チョップをかました。
「違うでしょ!」
  春佳は真剣に叫んでいる。
「犯したのはあなたじゃない! 風呂上がりで無防備なとこにお酒飲ませて油断させ
て――ママ、どれだけ恥かしかったか……」
「ぶーー。それは違う。思春期の中学生の前で不用意に肌を見せたり抱きついたりし
て誘っていたのはママ。僕はそれに健康的に反応しただけ」
「な、な、何が健康的よ!」
「健康な男として当然の反応。ママだって自分の裸に勃起してもらえたら嬉しいで
しょう?」
「嬉しいとは言わない!」
 これでも――母なのだから。
「でも、あの時、すごくママ燃えたじゃない」
 う――と詰まる春佳である。それを言われると辛い。あの時はそうだったのだ。
『母子相姦』という普通の家庭ではあってはならない異常事態というのに、母の春佳
はほとんど抵抗できなかった。それどころか『愛している』と囁く息子に自分から足
を開きすらしたのである――
「で、でも―――」
「でも?」
「あの時は恥かしかったのよ……」
 ちょっと声が小さくなった母に息子はにっこり笑った。笑いながら手を母の裸体に
動かす。湯上りの肌の上気した熱さとしっとりとした感触が心地よい。
「僕は嬉しかったよ」
 指先で右の乳首を軽くつまむ。あん――と母の口から可愛い声が漏れた。
「そしてあの時からずっとママとSEX出来るようになったんだ。今思い出しても夢み
たいなことだよ。ママが僕の為にずっと“女”になってくれたなんて」
 息子の甘い囁きに春佳は口を閉じた。恥かしいから返事はしてやんない。乳首から
乳房全体へ広がりつつある息子の愛撫に歯を食いしばっているからだけではない。
「ねえ、ママ。もうママとのSEXって一万回くらいしたかなあ?」
 無邪気な息子の質問に春佳はちょっとだけ笑った。一万回と言う数字がおかしかっ
たのだ。日常的にはあまりにも多すぎる。いくら十年たったとは言え、あれから毎日
のように――
 ちょっと待ってよ。十年と言う事は三百六十五日の十倍ということで――
「痛いっ!」
 今度は結構力を込めた母の空手チョップであった。
「なにするんだよ!」
「うるさい! 洒落になってないでしょう! 毎日毎日ママを犯して――しかも一回
では絶対に終わらず、休みの日なんかは服も着せてもらえず――ヒッ!」
 息子の中指が急に母の秘肉を襲ったのである。先の方がするりと入る。ねっとりと
した愛液が息子の指にかき回される恥かしい音が春佳の耳にも聞こえた。
「この…ひ、卑怯者…身体に訴えるなんて――」
「恥かしい話をするとすぐ濡れるのはいつも通りだね」
 息子が母の耳元でくすくす笑った。
「もう十分欲しいんじゃない?」
「う……」
「じゃあ、一万と一回目ということで」
 息子の指が抜かれた。微妙にだが母の腰がそれを追ってしまい、春佳はその自分の
はしたなさに首筋まで真っ赤になる。
 息子が母の身体にもう一度覆い被さった。腰が添えるようにあてられる。その中心
の肉棒はもう内側から張り裂けそうなるほどに固く熱い。
「入って良い?」
「も、もう……じらさないで…」
 息子の腰がぐい! と突き出され、その肉棒が母を真っ直ぐに貫いた。母という熱
湯に息子と言う灼熱を突き刺した音を、春佳は自分の嬌声と共に聞いた。


 最初の時は童貞だったはずの息子だが、今は実母の女体を知りつくす一匹の悪魔で
ある。若さは激しさと卑猥に、熱愛は執拗と淫靡に成長していた。そして今夜も春佳
の裸体をもってそれを証明されるのだ。
「い、いい!」
 息子の腰のねっとりとした動きに春佳は悲鳴を上げ、両手でしがみつく。母の肉襞
を息子の肉棒が丁寧にえぐる感触が背骨に響くほどにいやらしい。もうすぐにもいっ
てしまいそうだった。
「ぐちゃぐちゃだね。ママのここ」
 息子が耳元に口を寄せて囁く。両腕は逃げられないように母の女体をしっかりと抱
き締めている。だから息子の腰の動きを春佳の秘肉は飲みこまなくてはならない。初
めての時よりさらに逞しく成長した息子の肉棒を根本まで刺しこまれ子宮の奥まで犯
されているのだ。
「それにこりこりもしている。まるで離さないって感じで――気持ち良いよ」
 今夜はすぐ暴れたりはしない気らしい。春佳は熱い思いでぞっとした。こう言う時
の息子は母の女体をまずは丁寧にそして執拗に苛むのである。それこそ、快感で意識
を失うまで――そしてそれで終わりでは無いのだ。
「け、佳ちゃん――」
 火種から大火におこすような息子の濃厚な愛撫に抗い、春佳は辛うじて喘ぎ以外の
声を出した。
「どうしたの? ママ」
「あ、あの……あんっ!」
 こうして喋っている間にも息子の肉棒は止まらない。
「いつも通りに感じて絶頂ってよ」
「そ、そんな…こんな…すぐに――」
「伊達に一万回も姦ってないよ。ママの身体はぜ~んぶ知っているんだから」
 勝ち誇った牡の声であった。口惜しい。牝はともかく母としては。だが、熟れきっ
た秘肉を執拗にえぐる快感に母の威厳も牝の狂乱と化すしかない。
「あ、あ、あ、あ――いいっ! そんな、そ、そ、そこまで――!」
「じゃ、ここはどうかな?」
 息子の歯が乳首を噛む――と同時に指がクリトリスをつまんだ。それぞれ同じ位に
微妙な淫らさで。弱点はわかっているのだ。春佳の悲鳴がさらに上がる。
「いやあ…だめえ…感じすぎちゃうぅ――そんなに一杯…」
「じゃ、腰だけにしようか」
 ぐいん! と擬音つきで息子の腰が突き上げられ、春佳は背中まで突きぬけるその
感触に頭まで痺れる快感を受けてついに声をからす。『いや! 死んじゃう!』とい
う台詞は喘ぎにしかならなかったが、死ぬかと思ったのは本当だ。
「何回絶頂ってもいいんだよ。ママ」
 耳に口を押しつけて息子が優しく囁いた。そうしながらも腰の動きは狂暴で息子の
肉棒は凶器のように母の身体をえぐっていく。春佳は脳裏が真っ白にまでいく快感
に、さらに立て続けに絶えなければならなかった。
「あ、あ、あ、あ、あああぁ―――っ!」


 息子は“今日の”一度目が終わった放心状態の母の裸体に優しく両手をからませ
た。そのまま醒めるまで頬をよせるように抱き締める。母にはわからないだろう。
“最初の”あの日の“最初の”一回目の時と同じ光景であることを。
 あの時、まだ母より小さかった息子の身体が今ではその母をおおわんばかりに成長
している。二人のこの十年と言う時間は、保護する者を保護される者へ、愛する者を
愛される者へと変えたのだ。成長と言う流れによって。
「あ…」
 ようやく醒めた春佳は息子の手の中でしばらく浸るようにまだぼんやりしていた
が、やがて、身体を下へずらした。息子も抵抗はしない。残っているのだ。この二人
にとっての――母のお勤めが。
「綺麗にしてあげる…」
 春佳は横たわっているままの息子の上にかぶさり、その肉棒に触れた。優しく、手
と――舌で。
「あんまりやりすぎないでね。ママのフェラ最高だもん。出すぎちゃ困る」
 からかう息子の声が恥かしい。でも、習慣なのだ。一回目の後に、母の秘肉をかき
混ぜた息子の肉棒を母が舐めあげてあげるのが。
(もう――)
 淫らな行為だと言うのは春佳もわかっている。平日のどんな時に思い出しても赤面
してしまうくらいだ。ましてこの二人きりの世界においては“してあげる”と決めた
だけで股間がひたるほどの愛液が秘肉の狭間から洩れてしまう。これをやると肉棒も
すぐにも元気になるのだから息子もわかってはくれているのだろ。
(あ――もう、ちょっと大きい――)
 息子に見せられたいけないビデオの母親役の女優のようにまずは舌で息子の肉棒を
端から端まで舐める。先端から棒までがすでにしっとりとしているのはさっき存分に
暴れまわった母の中でしみついた春佳自身の愛液だ。それに今度は唾液がねっとりと
まざる。息子の肉棒は女のようにたっぷりと濡れた。
(じゃあ――)
 最後に一度、肉棒の先端の拳みたいな塊にキスして――から口に含んだ。それから
両手で肉棒を支えながらゆっくりと飲み込んでいく。簡単ではない。すぐ大きくなる
し、そうするとちょっと口元が狂うとそれこそ窒息してしまいそうになる。“初め
て”してあげた時よりも、息子は何回りも成長しているのだ。
 それでも春佳は一心に息子の肉棒を口で受け止める。母としての愛情をたっぷり込
めて。
(――成長期が終わって本っ当に良かった)
 ようやく息子の肉棒が口一杯になった。母の口が咥えたというそれだけでもうがち
がちなのだ。そのまま微妙に舌と頭を動かし、さらに吸う。母の口内の肉と涎とが立
てるびちゃびちゃした音がたまらなくいやらしい。息子の肉棒を吸う母という自分が
淫らだ。しかも悦んで――
(あ…あたしも…これだけで絶頂っちゃうかも――)
 いつもの口淫の際、69の体勢にしないのはこの上、息子の愛撫を母のいやらしい秘
肉に受けたりしたらもう歯止めがきかなくなるからだ。冗談ごとではない。絶頂った
ショックで、つい、歯に力など入ったりしたら――
(安全の為のルールよね。これも)
「ママ。もう、出そう」
 淫らで馬鹿なことをつい思い浮かべた母の耳に息子の嬉しそうな声が聞こえた。
フェラする口と手はそのままで見上げると半身を起した息子の顔が上機嫌に笑ってい
る。可愛いこの子のこの笑顔が見たくてこれほど一生懸命に口淫してるのだと春佳は
思った。
「いい?」
 春佳はいいわよという意味を込めてこくりとうなずく。それからすぐだった。
「あ――」
(あ――)
 春佳の口の中で息子が爆発した。今日二回目のはずだとは信じられない量の息子の
ミルクが母の口一杯に満ちる。春佳はむせないよう注意しながらそれを全て飲みこん
だ。
 いつものように。


 母の口淫で息子が絶頂った後はしばらくおだやかな時間である。挿入はしない。
SEXは続いている。
「ママのお口最高!」
「…わざわざ言わないでよ。恥かしい」
 裸体の母と子は肌をすり込むように抱きあう。その間、どちらかの手は互いの肌を
優しくまさぐっている。そこにある愛する者を何度でも確認するかのように。
「ねえ」
「ん? なあに」
 挿入はなくてもこの身体と心が密着した時間からは魂まで溶け合うほどの一体感が
感じられる。春佳が大好きな時間だ。
「今度は僕がしていい?」
「……」
 余韻をまだ楽しみたい春佳は否定を無言で伝えた――つもりだったが甘かった。息
子はするりと母の手から抜け出し、母の下半身に殺到したのである。
「あ、こら!」
 春佳は急いで身を捻ろうとしたがもう遅い。母の両腿は息子に両肩に抱えるように
がっちりとロックされ、その間にある母の秘肉は愛液付きで息子の鼻の直前にさらけ
出されている。ある意味、今日一番恥かしいポーズだった。
「いやっ! やめて!」
「大丈夫だよ」
「は、恥ずかしいのよ! やめなさい! 佳ちゃん!」
 息子を淫らに愛撫する母も恥かしいが、息子に淫らに愛撫される母はもっと恥かし
い。あまりの快感に、母のくせに思わず腰を振ったりしてしまうのだからなおさら
に。
「まずは舐めてみて」
 べちゃりという粘着質の音と同時に春佳の秘肉の一番恥かしい部分に柔らかくしな
やかな息子の舌が降ろされる。『ひい!』という悲鳴はこらえきれなかった。
「いつもの味だね」
 生意気なことを言う息子に春佳は何も出来ない。せいぜい母の股間に埋めた息子の
頭を何とか押しのけようとするくらいで、それだって力が入らない。クリトリスから
秘肉の肉襞の奥まで執拗に舐め上げる息子の淫技のせいで。
「ひ…あ、ああ…そんな…いやっ…そこまで…佳ちゃん…やめ…」
 終わりの無いような舌の愛撫だった。子供が玩具で遊ぶように熱中し、かつ延々と
続く。それを受ける春佳の女の体にはたまらない。火が煽られるように身体の奥底か
らの真っ白な快感が全身を確実に犯して行く。
 いつしか息子の頭を押しのけようとする両腕が逆に押しつける形に力が変わった。
母の恥じらいや矜持などもうどこにもない。息子の愛撫に発情期の獣になった牝でし
かなかった。そして爆発はほぼ寸前だった。
 そこで不意に息子の頭が上がった。
「え? やん…」
 思わずもらした、実に母のものではあってはならない声を恥じ入る間もなく、その
まま息子は母の腰を押して体を裏返させた。ずっと続いていた痺れるほどの秘肉の快
感に抵抗も出来ず、春佳はそのまま四つん這いになる。まるで牝犬のように。
「…まさか――」
「舌でいかせてもいいんだけど」
 やや怯えた顔で首だけで振返る母の腰を背後からがっしりと息子の両手が掴む。
「僕だって、いきたいからね」
 そのまま春佳の秘肉に固い何かがあてがわれた。その固さと熱さと大きさだけで何
かがわかるそれが――
「そんな――この姿勢は恥かしいっていつも言っているのに…」
 母の悲鳴を息子は優しく笑った。
「悦んでいる声にしか聞こえないよ。ママ」
 そのまま息子の腰がぐいと突き出される。ぐりゅん! とねばる音を立てて春佳は
息子の最も熱い一部をまた秘肉に受け入れた。それこそ子宮に届くまでに。
「ああん…」
「いくよ」
 ぐいぐいと息子の腰が母の背中を責め上げる。淫らな舌で十分に虐められた春佳に
耐えられるものではない。痺れあがる快感にすぐにも絶頂ってしまいそうだ。
「も、も、もう…だめぇぇ…」
 すでに春佳は四つん這いですらない。手足すら立たないのだ。息子に貫かれたその
ままにベットにうつ伏せに崩れ落ちる。それでも逃げられしない。その母の身体をさ
らにベットに打ち込むように息子の腰が叩きつけられ、杭のような硬い肉棒が母を何
百回も貫く。
「あ――」
 頭が真っ白になるような絶頂は息子の爆発と同時に来たのだった。


「もう!」
 二回目を終え、また息子の両腕に優しく抱かれながら春佳は猫のような目の息子を
責めた。
「ちょっとは手加減してよ。ママ、幾つになったと思っているの?」
 ちょっと言いたくない話題ではあるのだが、今は仕方ない。初めての時とは違う。
こんな不埒な息子の愛情と劣情のせいで実年齢よりかなり若いと他人も自分も思うの
だが、すでに大台を越えているのも事実だ。朝、腰が立てなくなるのだって最近は珍
しくない。
「駄目だよ。年齢のせいにしちゃあ」
 それなのにこのケダモノ息子はこう言うのだ。
「もっと頑張ってくれないと。僕はずっとやりたい盛りだし、テクニックも今から円
熟味を増すところなんだから」
「ま、ママ、死ぬわよ! これ以上なんて!」
「優しく殺してあげるよ――この十年、毎晩“して”いるみたいに」
 ひええ…と本気の悲鳴が洩れる春佳である。母として息子のこれが冗談ではないこ
とは確信できる。それこそこの十年間がそうだった。そしてたった今も。母の腰の辺
りに、また、そしてもう硬さを取り戻した熱い蝕感が復活している。
(まずい!)
 一万と三回目は目の前だった。
「ちょ、ちょっと待って!」
「ちょっとくらい暴れてもいいよ。犯すみたいで興奮するし」
 それが実の母親に言う台詞か! と怒ったって聞く息子では十年前からない。すで
に指が母の乳首をまさぐっている。
「違うの! 言わなきゃならないことがあるの!」
 ようやく、息子が動きを止めた。何? と言う風に首を捻る。
「犯すほうがいいの?」
「違う!」
 本気の母の空手チョップだった。眉間にそれを受けた息子が悲鳴を上げる。
「暴力反対!」
「暴行反対! ちょっとはママの言う事も聞きなさい!」
「説教なら終わってからしてよ」
「終わんないでしょ! あんたは!」
 母の言う通りである。息子もようやく観念し、指の動きは辞めた。
「今日の宴会の時のことよ」
 でも母を包むように抱き締めているし、何より春佳の腰にあたっている肉棒の硬さ
は本物だ。まだ油断は出来ない。
「何かあったっけ?」
「『母がいますから』って言い過ぎだと思うの」
(嬉しいんだけど)
 その言葉の真の意味がわかる母としては。
「言っちゃまずいのかな?」
「いや、それは、その、悪くは無いんだけど。それであたし達の関係がばれるわけも
ないんだろうけど」
「息子と母が夫婦であることが?」
 春佳の胸がドキン! とする。息子の口調はさりげないが、内容は無視できない。
言ってはならないことをこの息子が肯定的に言うのが春佳の女の部分には堪らなく嬉
しい。
「そ、そ、そうよ。いや、そうじゃなくって。『いますから』ってあんまり言うと佳
ちゃんがマザコンみたいに思われるんじゃないかと」
「いいじゃん。僕はマザコンだよ。ママさえいれば世界中の他の女はいらないんだも
の」
 甘えた声で、でもあっさりとこう言うのだ。春佳は母として困ってしまう。これ
じゃあまた『息子を悦ばしてあげよう』かなどと淫らな“やる気”がわいてくるでは
ないか。
(この“ママ”殺し!)
「それにこれは大好きな台詞なんだ」
「――そうなの?」
「だって昔、ママが散々言っていたのと同じじゃないか」
「……」
 今度は本気で首を捻る春佳であった。思い当たるふしが全く無い。何故、春佳が
『母がいますから』などと言わねばならないのだろうか。
「あ、ひょっとして憶えていないの?」
「うーーん。わかんない」
「言ってたじゃん。ママ。僕が物心ついた頃から」
 息子はくすくすと笑った。
「なんて?」
「『あたしには息子がいますから』ってさ」
 あ――と春佳の口が開いた。
「再婚とか男の話が出る度にさ、ママ、いつもそう言って断っていたじゃん」
 思い出した。確かにそうだった。佳と二人きりになってからずっと、それは確かに
春佳の口癖だった。
「正直、そんな話が出る度に僕としては恐怖だったんだ。僕以外の誰かがママを持っ
て行くんじゃないか、二人だけの幸せな僕達を壊すんじゃないかと。今でも思い出す
と冷や汗がでるくらいにね」
 わあああ――と春佳の口から淡い悲鳴がもれる。
「その時にママがいつも胸を張って、ちゃんと『息子がいますから』って断り続けて
くれたのがどれだけ嬉しかったか――ママにはわからないだろうね」
(そんなことはない――)
 そう言おうとした台詞は春佳の喉から出なかった。声よりももっと奥のほうから盛
りあがった何かによって。だから春佳は右腕を母として左腕を女として息子の身体を
力一杯抱き締める。
「その頃の理想はママをお嫁さんにすることだったんだ。その夢はこうしてかなった
のだから、きっと僕は最高の幸運の持ち主だと思うよ」
(あたしもよ)
 こうして息子と二人きりで生きていけることが春佳の夢だった。それだけでも良
かった。それなのに今は女としても、こんなにも愛されている。これ以上の幸福など
もう想像すらできないだろう。
「だから、何万回でもママを“犯し”たくなるんだよ」
 それはちょっと待て――と思うべき理性は春佳の今の激情でけし飛んでいた。
「いいのよ。何回でも。佳ちゃんの好きなだけママの身体を使って。ママ、佳ちゃん
が悦ぶのなら死ぬまで頑張るから」
 冷静になってみればとんでもないことを、この時の春佳は本気で言った。息子が
にっこりと微笑む。そしてそれ以上は何も言わず、唇を母によせた。春佳は決心した
ように目を薄く閉じる。
 そして柔らかく熱い息子の唇と舌が母の口を存分に犯し、母は心と身体で絶頂く寸
前まで悶えた。
「ねえ…」
 ようやく唇が離れる。その息子の嬉しそうな顔を見つめながら母は甘い声で囁い
た。
「もう一回してもいいのよ」
 その淫らな申し出に息子はにっこり笑ってうなずいた。二人の身体の準備がすでに
出来ていることは二人とも十分知っている。
「今度はママが上になって」
「…うん」
 春佳はゆっくりと息子の身体にまたがった。その中心で直立している肉棒をそっと
掴む。鉄のように硬く火のように熱い。これを今から母の秘肉で楽しませてあげるの
だ。母を想ってこうなっているのだから、母が鎮めるしかないのだから。
「う……」
 よけいな愛撫は無くそのまま春佳は息子の肉棒を自分の秘肉にあてがった。恥ずか
しいことに春佳のほうも愛撫が必要ないくらいに濡れている。それでも息子の肉棒を
母の肉壺が飲みこむのはちょっと手間がかかった。息子のほうが母より大きいからだ。
いつものように。
「あ――」
 ようやく息子の全てを飲み込むことが出来た。一杯の充足感に満足しているのは母
性愛であろう。そろそろと腰が動き出したのは女の劣情だ。“幸せ”のせいか感じる
のもいつもより速くて深い。
「で、でも、一回だけよ――佳ちゃんは明日会社があるんだから……」
 最愛の男に愛され貪られる女になっているくせに、春佳の口から母親らしい気遣い
が洩れた。息子がおかしそうに笑う。
「大丈夫だよ」
「…でも――」
「明日は有休を取ってある」
 春佳が初めて聞く話だった。
「え? なに? 従姉妹の結婚式があるから?」
「従姉妹の結婚式と言う“口実”があるから」
 そう言って息子はぐいと腰を突き上げた。母の子宮まで届く肉棒の硬さに春佳はひ
い! と悲鳴を上げる。
「だからたっぷり時間はあるからね。ま、目標は六時くらいにして今夜も頑張ろう」
 ぐいぐいと下から突き上げる。感じやすくなっている分、春佳には堪らない。上に
はいても主導権などすぐにも消え去りそうだった。
「そ、そんな、朝までなんて」
「いや、明日夕方の六時」
 ほぼ一日ということである。さすがにこの十年間でもそこまで“姦った”ことはな
いが、この息子ならわからない。実際、“近い”経験は何十回もあるのだ。
「ど、どうしてそんなに元気なのよう!」
 全裸の母体が舞うほどに突き上げられながら春佳は悲鳴を上げた。そして自信一杯
の答えが返ってくる。
「そりゃあ、ここに僕の『ママがいますから』」

                              了

[2005/04/12]

小説(転載)  秘愛館“睡蓮亭”

近親相姦小説
12 /02 2018
秘愛館“睡蓮亭”

「ねえ、本当にこの道でいいの?」
 ハンドルを切りながら宏美は助手席の息子に言った。十四歳の成幸は市販の道路地
図とパンフレット裏面の地図を照らし合わせている。東京から三時間は走りつづけ、
今や周囲は車一台分の道と広葉樹の木々だけしか見えない。
「うん。この道でいいよ。このまま真っ直ぐだ。こっちの地図の目印どおりだよ」
「でも、もう家も見えなくなったわよ」
「人里離れた温泉にある地図にない旅館なんだからいいんだよ」
 成幸は自信たっぷりだ。自分で探してきた目的地だけに強気である。宏美はため息
をつきながら独り言のようにいった。
「でも、本当にあるのかしら。外とは完全に隔離された――その・・近親愛専門の温
泉旅館なんてものは・・」

 宏美は十八歳で京都の女子大に入り、そこで家庭のある一回り以上年上の男性と恋
仲になった。初めて身体を許した相手だったし、本妻とは別れると男も誓ってくれた
ので宏美としては結婚する気でいたのだが、本妻が妊娠してしまうと話はがらっと変
わった。男はあっさり宏美を捨てて家庭に戻ってしまったのである。泣くに泣けない
宏美が自分も男の子を宿していることに気づいたのは、ショックで大学を中退して東
京の実家に帰ってからのことだった。
 一度は堕ろそうと考えたが、宏美の不倫には終始反対してきた実父がそれを止め
た。
「この子はおまえが作った命ではないか。母親のおまえが愛さなくてどうするんだ」
 そうして生まれたのがここにいる成幸である。宏美は父の会社を手伝いながら一人
息子を育てた。実父がこの初孫の父親代わりを十分につとめてくれたおかげもあっ
て、成幸は素直な良い子に育った。二人きりの親子の仲も良く、仕事も順調――宏美
は傍目にも幸せな家族を持つことができたのであった。
 そんな二人が今では人目をはばかる関係になってしまったのである。きっかけは成
幸が小学校高学年の時に起こった祖父の急死であった。宏美は成幸以外の唯一の家族
を失うとともに父の会社も引き継がねばならなかったのである。今まで手伝っていた
とは言え、経営者としては向かう姿勢の次元が違う。宏美はそれから数年間は勉強し
ながらがむしゃらに働いた。
 成幸は良い子でそんな母に協力をおしまなかった。家には深夜にしか帰らない母に
さびしさを感じたに違いなかったが、不平ひとつ言わず、学校に行き、家事を手伝
う。少なくともこの時期の成幸が親に一切手をかけさせない子でなかったら、宏美は
生きていくための重責に耐えられなかったかもしれなかった。
しかし、子供には我慢はできても寂しさや愛情の飢えを消すことはできなかったよう
である。母への愛がちょうど覚えたての自慰という形で現れるのは責められる事では
なかったのかもしれない。宏美は母の下着を盗み出し、それに射精する息子の姿を見
て今までの自分を後悔した。その寂しさを埋めるために母の手と口を、やがては身体
を息子に差し出したのは宏美にも受けた成幸にも自然のことだった――――

「ほら、見えたよ!」
成幸が指差した先に確かに大きな建物が見えた。5階建てで周囲は一面が庭園となっ
ており、別館らしき建物も幾つかある。一本道沿いにおかれた大きな岩には白く「睡
蓮亭」と屋号が彫られていた。
「まあ・・本当にあったわ・・」
宏美はやはり呆然とした。近親相姦カップルのみの秘密旅館など半分以上は信じてな
かったのである。期待と警戒が入り交じったものに胸をどきどきさせながら看板の表
示に従って車を入れた。駐車場は半分くらいが埋まっている。ナンバープレートを見
ると東京に限らず、かなり幅広く各地からきているようだ。外国大使館のものまで
あったのには驚いてしまった。
「ほら言ったとおりじゃん。僕が探してきたんだから間違いないよって。こっちの世
界じゃ有名だってんだから」
トランクから二人のバックを下ろしながら成幸が鼻高々にいう。それでも宏美は半信
半疑だ。あいまいにうなずきながらもどうしても実感がわかない。正規の地図に載っ
ていない旅館があったのは事実だが、問題はここがそんなサービス(?)をしているか
どうかだろう。
「何も気にせずに堂々と母子でいちゃつける」というのが成幸の説明だが、どう考え
ても眉つばだと思う。単に経営者が変人で地図に載せてないだけではないだろうか
――宏美がここまで来たのはあんまりにも成幸がせっついたからであって決して納得
しているわけではなかった。まあ、せっかくの連休に成幸と離れられるはずもないか
らといったところであろうか。
(もう、あんなに大きくしちゃって。はしたない)
 嬉しそうに腕を取って歩き出す成幸の股間を見て宏美は思った。毎日息子のものを
しゃぶり、にぎっている母だけにスラックスの上からのふくらみで何を考えているか
だいたい判る。あれは思いっきり姦ってやるぞと相当に張り切っている状態だ――も
ちろんそんなものでそんな事が判るなど恥ずかしくて口にしたこともないが。
 成幸は十四歳にしては特に大きいほうではない。身体付きには無駄がなくボクサー
のような体型ではあるが、顔立ちが優しく整っているので服を着るとむしろ女性的な
感じさえする。美人と言って良い宏美と並ぶと母子というより仲の良い姉妹に見える
ことすらあった。そのあどけない微笑の裏側が実母の女体への貪欲な欲望に満ちてい
るとは誰が信じられたであろうか。実母の宏美ですらこういう関係になるまでは予想
だにしなかったのだ。
二人はやや古い作りの玄関の自動ドアをくぐった。ラウンジは厚手の絨毯がしかれ、
豪華な、そして見るからに趣味の良い内装品に飾られており、広さもかなりある。格
としては有名温泉地の一流クラスの旅館くらいはあるであろう。「いらっしゃませ」
という躾の行き届いた従業員の幾つもの挨拶を受けながらフロントへいく。
「予約しといた成幸と宏美だけど」
宏美を押しのけて成幸がフロントの青年に言った。こういう所では名前じゃなくて姓
をいうのよ――と宏美が注意しようとしたが、フロント内の青年は顔色もかえずに応
えた。
「いらっしゃいませ。成幸様と宏美様でございますね。確かに本日より三泊四日でご
予約いただいております。今、部屋へご案内いたしますが、その前にこちらの用紙に
必要事項をご記入ください」
驚いたことにその宿泊者登録用紙には姓だけではなく、通常あるべき住所だとか勤め
先だとかの記入欄がない。あるのは下の名とE―メイルアドレスだけである。何の疑
問もなくペンをとる成幸に宏美は心配げに小声で聞いた。
「どうしてなのよ?」
「プライバシーを守るためだよ」
そう言われるとそうかもしれないが、何か大げさな話でもある。また、そうすると
あのサービスの話も本当っぽくなってくるではないか。
「ありがとうございます。お客様は四階の“葵の間“のご宿泊となります。こちらが
キーです。ではごゆっくりどうぞ」
 フロントの青年は用紙と引き換えに古風な青銅製の大きな鍵を差し出した。仲居が
一人現れ、二人の荷物とその鍵を受け取り、先導する。エレベーターに行く途中で成
幸が宏美にささやいた。
「今のフロントの人おかしくない?」
「?どんなふうに?」
「顔が赤いし、動きがぎこちない。それになんとなく眉間に力をいれているんだ」
 そう言われればそうだった。こっそり振り向いてみると、青年の真っ直ぐに向けた
顔は先ほどよりさらに赤くなっている。
「具合でも悪いのかしら」
「違うよ。僕の経験からするとあれは自分のをこすって――オナニーしている時の顔
さ」
 ああ、そうか。言われてみれば、成幸もあたしに咥えられて快感を耐えている時は
あんな顔を――と納得しかけて宏美は我にかえった。とんでもないはしたない事を考
えた自分に真っ赤になり、その分の怒りを込めて成幸の耳を引っ張り上げる。
「アイタタッ!何するんだよ!暴力反対!」
「お黙り!その手には乗らないわよ。またHなこと言ってお母さんを挑発しようとし
ているんでしょう!第一、あの人の手がフロントの上に出ていたのはあなただって見
えたでしょうに!」
 成幸がここにくる間も助手席で何かと卑猥なことを言って宏美を挑発していたのは
事実だから、被告人の抗弁など聞いてもらえるはずがない。もっともとんでもない恥
ずかしいことを口走ってしまった宏美は前をいく仲居の存在を思い出して慌てて両手
で口を押さえた。
 幸か不幸か――それとも故意か――何の反応も見せなかった仲居に案内されて二人
は四階の自分達の一室に案内された。「葵の間」はこの料金にしては十分に立派な作
りで、十畳の和室が二間にベランダ、洗面台、トイレ、そして結構広い――大人三人
がゆったり入れそうな浴槽と四畳分の広さの洗い場のある浴室で構成されている。そ
の豪華さには二人は満足したが、宏美は和室の一つにすでに大き目の布団が二つくっ
つけてしかれていることと浴室の洗い場にダブルベットほどの広さのエアマットがお
かれているのを見て、自分の心臓音がきこえるほど驚いた。まるでファッションホテ
ルではないか。母とよくその手を利用している息子も気づいたらしくこちらはにんま
りと笑う。
「では、わたしはこれで。じきに当旅館の女将がご挨拶にまいりますので」
 仲居はそう言って荷物を置くとさっさと帰ってしまった。後にとまどいと期待にゆ
れる母と息子だけが残される。
「へええ。ここからだと庭も一望できるんだ。まあ良い景色だなあ。テニスコートも
ある。あっちに富士山の頭がちょっとだけ見えるな。ほら、お母さんもきてごらん
よ」
なぜか身を固くした宏美よりはるかに余裕のある成幸はベランダに面したガラスか
ら外を見て言った。誘いを拒否する理由がない宏美はしかたなく息子の傍らにたつ。
「あら、本当。結構、静岡からは離れているのにね。それに庭も広いわ。日本風じゃ
ないけれど。うん?あれ、何?」
 宏美のいうとおり庭はかなり広い。基本は芝生で幾つかの小さな建物の間を木と庭
石が点在している。しかし不動産会社を経営する宏美の目から見ると、庭石と木のバ
ランスが悪いのだ。景観を計算して作ったとは思えない。また石は不釣合いなほど大
きいものばかりで、木とあわせるとかなり死角ができるのではなかろうか。
 それに、なぜ庭のあちこちにこの部屋の風呂場にあったマットと同じものが幾つも
おかれているの?
「そりゃあ、直接、芝生の上では草の汁が服に染み付いたりしたじゃない。葉先もち
くちくして痛いし、動きすぎるとすれもして・・」
 自信を持って成幸が説明する。無言で宏美は息子の唇に手をかけてひねり上げた。
嘘をいったからではない。哀れな成幸君は実体験した恥ずかしい本当のことをぺらぺ
らしゃべったせいで折檻を受けたのである。
 その時、ドアチャイムがなった。宏美は嘘はついていない罪人を慌てて解放して入
り口へ向かう。現れたのは上等な和服を着た女性であった。
「宏美様、成幸様、。ようこそ当旅館“睡蓮亭”へいらっしゃいました。わたくしは
女将を勤めさせていただいております菊乃と申します。以後お見しりおきくださいま
すようよろしくお願いいたします」
 女将と名乗る女性は部屋に通されると実に折り目正しい動きで正座し、丁寧に挨拶
をした。つられて宏美と成幸も正座して頭を下げる。しなくても良い緊張をしたせい
で「こちらこそ・・」とつぶやくのがやっとであった。もっとも成幸の場合は緊張と
いうよりこの年上の美女に対して良からぬ感想を持ったからではないかと宏美は瞬間
的に疑った。
「東京からお車ですと大変だったでしょう。ここは高速からも離れておりますし」
 客の狼狽はきれいに無視してにこやかに女将が笑った。女将といえば経営者だが若
い。どう見ても四十になるかならないかにしかみえない。目元が同性の宏美にも艶っ
ぽく見えるが全体としては上品な美人で、とても成幸の言っていたような種類の旅館
の女将とは思えなかった。
「ところで、成幸君は宏美様の弟さんですの?」
 女将がごくごく自然な口調で質問した。宏美は三十二歳にしてもかなり若く見える
ためよく聞く質問だった。よって警戒はせずについ答えてしまった。
「いえ、息子です」
「まあ、そうですの。ではわたしと同じですわね」
 女将は上品に笑った。何が同じかよくわからずに宏美も愛想笑いをする。そのなご
やかな雰囲気のまま、女将はこう続けた。
「成幸君は十四歳でしたよね」
「はい」
「では最初にお母さんを姦っちゃたのは幾つのころですの?」
 あんまりあっさり言われたので宏美は意味が咄嗟に判らなかった。
「十二歳の時です。ちょうど僕の誕生日の夜にプレゼントとしてお母さんを抱きまし
た」
 成幸が胸を張るようにして答える。そこでようやく内容を理解した宏美の顔から血
の気が引いた。今まで誰にも言ったことのなかった母子の関係なのに!
「まあ、よろしいですね。そんな新鮮な時からですか。わたしなんか息子が十九の時
でしたから手垢がたっぷりついている状態で――確かわたしで五人目っていってまし
たっけ」
 女将が平然と言い、先ほど以上に宏美は驚いた。彼女の人生で自分達以外に近親相
姦をしたという人を見たのは初めてだったからだ。ましてこのように堂々と本人が母
子相姦を公言するなどとても信じられない。言えば社会的な全てを失いかねない事実
ではないか。そもそもこの上品な婦人が実の息子に肉体を捧げている事自体が本人に
目の前で告白されても信じられなかった。
 唖然として声も出ない宏美の前で成幸と女将は楽しげに談笑を続けた。
「宏美様も成幸君も勇気がありましたのね。うらやましいわ。わたしももう少し勇気
があれば息子の最初の女になれましたものを」
「僕も今のほうが幸せなのでのでよかったと思っています。ところで女将さんの息子
さんは今どちらへ?」
「ここの専務でして、昼間は三号館にあるエクササイズルームの管理を行っています
わ」
「一緒にいるんですか?」
「ホホホ・・当旅館の従業員はみんな、お二人と同じ関係の者ですわ。たとえば板長
の娘は経理をしていますし、庭師の姉は専属の栄養士です。あとエステテックルーム
の二人は兄妹で、仲居頭の息子は警備の責任者でしたっけ。他にもそうでない者はお
りません。やはり当旅館のお客様のニーズにお応えするには同じ価値観を持っている
べきだと思いまして。まあ兄と弟とか姉妹同士とか私には良く判らない者もおります
けど――
 ああ、そう言えばいらっしゃった時、フロントに真面目そうな青年がいたでしょ
う」
「はい」
「何か変な感じじゃなかったですか?」
 フロントの青年の様子がおかしかったことは二人とも気づいている。成幸がうなず
いた。
「恐らくフェラチオされていたんですわ」
「え!?」
 思わず二人は声をあげてしまった。
「あの者には変な趣味がございまして、素敵な――ちょうど宏美様のようなお客様が
いらっしゃると猛烈に興奮するのです。そして仲居として勤務している妹を密かにフ
ロントのデスクに呼び出して口と手で発散させるという訳でして。妹のほうはこちら
のお部屋の配膳係でしたので、よろしければ夕食の時にでもお確かめ下さい。」
 宏美はあんぐりと口をあけた。何と言って良いか見当もつかない、するとあの場で
兄妹の口姦が行われていたのか。いやそれ以上に、ここは成幸の言ったとおり近親愛
専門の旅館なのか!
「他にお客さんは多いんですか」
成幸は目を輝かせている。宏美としては恥ずかしかったが、自分も興味のある質問
なのでなんとなく止めかねてしまった。
「本日は連休の中日ですので、ちょうど入れ替えになりますが、ほぼ満室です」
「外人さんも来ているようですが」
「ええ、いつもごひいき頂いております。本日は白人と黒人の二組ですので庭園にで
も出ればすぐお目に留まるでしょう」
「組合わせは?」
「白人が母子。黒人は家族四人で――あら、まあ。いけないいけない。わたしの口か
らは言ってはいけない事でした」
女将は上品に笑って話題をかえた。
「ところでお二人は初めてですので、ここの規則を説明させていただきます。
 まず、このお部屋はお客様だけのものです。必要な従業員以外、他のお客様を含め
て余計な者が入ってくることはございません。どうぞごゆっくりとお二人でおくつろ
ぎください。また、逆に他のお客様の部屋に入られることはいかなる事情がありまし
ようと固くお断りします」
 女将はにこやかに言った。
「それから、当旅館の敷地以内であればお二人同士に限り何をなさっても結構です。
他のお客様や従業員に見られる事さえご了承いただけるのなら階段であろうラウンジ
であろうと、庭園、浴場――禁忌はございません。この周囲一帯の山と土地は全てわ
たくしどもの所有であり、下品な邪魔者は一切は入れませんので安心してご自由に振
舞いくださいませ。
 また他のお客様や従業員が何かしているのを鑑賞なさるのは完全に自由ですが、お
手は一切出さないでください。もし意気投合なされた場合もそこら辺りでは禁止しま
す。どうしても必要であれば四号館がそれ用の施設ですので、そちらをご利用くださ
い。重ねて申し上げますが、それ以外の全ての場所は近親愛のみの場でとさせていた
だいておりますのでご了承ください」
「判りました」
にこやかに了承したのは今回のホストの成幸であってゲストの宏美は声すらでないほ
ど驚いたままだった。
「では、どうぞごゆっくり」
艶やかな笑顔を残して女将が出ていっても宏美は呆然としたままである。こんな場所
が本当にあるとは信じられなかった。女将がまじめに認めた以上、冗談にしては突拍
子すぎるから本当なのだろう。しかし、この旅館の客と従業員の全てが自分と同じ近
親愛の人だなどとは実感の湧きようがない。世間体と何より息子成幸の将来を思っ
て、ひた隠しにしてきたこの二年間とはなんと次元の違う事か。
「お母さん」
うろたえてさえいる宏美の肩を成幸が後ろからそっと抱いた。顔だけ振り向くと、息
子の唇がよせられる。いつもこうだ。興奮すると我慢ができない。畳の上で二人は深
いキスをした。
最初の頃、童貞と経験不足の二人は、愛情は十二分でも行為はぎこちないものだった
が、この二年で大分変わった。特に成幸の変貌ぶりは目を見張るほどで、宏美も本や
ビデオで勉強したが、それ以上に母の女体で実地経験をつんだ息子のほうがはるかに
上達したのである。最近に至っては三十二才の油ののりきった女体がまだまだ青酸っ
ぱいはずの十四才の技巧に4:6の割合でもてあそばれていた。
子供のものとは思えない深く優しいキスに宏美はとろとろにとろけ、夢中で息子の唇
をむさぼった。成幸の手はその間にも音もなく動き、母のブラウスのボタンやスカー
トのホックを外していく。
「しかし、あの女将さんもすごいね。五十代とはとても思えない」
急にキスをやめて成幸が感心した。いいところで唇が離された事は宏美には不満だっ
たし、二人だけの時間に他の女の話題を出すのも許せない。声がやや固くなった。
「五十代のはずがないでしょう。どう見ても四十そこそこ。いや、お母さんと同じく
らいといっても通りそうじゃない」
「いや、旅館のパンフレットのエクササイズルームのインストラクターのプロフィー
ルを見ると今年30才だよ。その母親なら五十前後が普通だろう」
成幸は嫉妬により母が興奮するのを狙ってわざと言っているのである。宏美は淫らな
会話以上にこの手に弱かった。
「本当?五十代の肌じゃなかったわ。顔はともかく首筋や後ろの張りはあの程度の薄
化粧ではなかなか誤魔化せないのよ」
「きっと毎日、息子の若いミルクを飲んでるからだよ。回春効果があるっていうもん
ね」
「もう!いやらしいわね!」
「お母さんだって、毎朝飲んでるじゃないか。だからそんなに若々しく綺麗なんだ
よ」
 宏美は真っ赤になった。
「恥ずかしいこと言わないでよ。あれはあなたが無理矢理飲めっていうからでしょう
!」
「へー。この前、寝坊して飲む暇がなかった時、一日中かりかりしてたのは誰だった
け」
言いながら、成幸は宏美のブラウスの前をはだけた。白いブラジャーが半分ほどひっ
かかった98Fの胸が現れる。痩せぎすの宏美だが乳房だけは恥ずかしい位に豊か
だ。それもただ大きいだけではなく、ぱちぱちに張り詰め、乳首はいつも上を向いて
いるという極上のおっぱいであった。この豊満なふくらみに母の長い黒髪が淫らにか
かっているショットが息子のお気に入りである。
「ほら、この真っ白い肌も僕のミルクのお陰だよ」
成幸の両手がおっぱいを掴む。指がブラジャーと肌の間に滑り込み、あっという間に
フロントホックを外してしまった。ぽよん、と音をたててあらわになったおっぱいが
宏美には恥ずかしかったが、これからの期待のほうが上回り、抵抗はしない。
成幸は右のおっぱいにキスをし、そのまま乳首を咥えた。身体をゆっくりとあびせ、
母を畳に横たわらせる。右手は下へ伸び、蛇のようにスリットからスカートの中へ
入った。すぐにも宏美の秘肉に指があたる。パンティの布ごしにゆっくりとなぞられ
た時にはすでにしみがでるほどに濡れていた。
「ねえ・・もうするの?――このまま?」
「もちろんだよ。朝してからもう六時間以上もたっているんだ。もうかちかちだ。お
母さんだってこれが欲しいんだろ」
成幸は手と口で愛撫を始めた。大きなおっぱいがたっぷりと揉みしだかれ、パンティ
の下へ指が入り秘肉をなぞる。宏美はたまらず、可愛いあえぎ声をもらした。
ねっとりと愛撫されながらも成幸のジーンズに宏美は手をかける。ベルトとボタンを
外し、無理な姿勢からもパンツと一緒に何とか脱がせた。そのまま指を息子の股間に
伸ばし、すでに真っ直ぐになっている肉棒をつかむ。負けずに愛撫し返してやるとい
うより、とにかく早くこれが欲しくてたまらなかった。
成幸はにやりと笑って69になるように身体を入れ替えた。ぐっしょりと濡れたパン
ティが剥ぎ取られ、スカートが腰の上までたくし上げらる。横になった息子の顔にア
ヌスと秘肉をさらけ出すという恥ずかしい姿勢でまたがった宏美の目の前にすでに先
端から透明なミルクを垂らしている肉棒が突きつけられた。迷わず宏美はそれにむ
しゃぶりつく。母が自分の肉棒を愛しそうに舐めるのは大好きな光景であったが、こ
こは我慢して成幸はそれ以上に好きな母のピンクの秘肉に舌を這わせ、指を差し込
む。
そのようにして二人は快感に耐えながら互いに一番弱いところを愛撫しあったが、先
に根をあげたのは――いつものように――宏美のほうだった。二年分以上に上達した
息子の愛撫に秘肉がしびれるような快感が走る。ついには耐え切れずによがってしま
い、口の中の肉棒を舐めるどころではなくなった。ひたすらあえぎ声を出すのみで崩
れ落ちそうな身体を支えるように肉棒を両手で握っている。その淫らな光景に成幸も
たまらなくなった。
「お母さん。いくよ。僕ももう我慢できないんだ」
成幸は身体を入れ替え、宏美の脚を抱えて組み敷いた。胸ははだけ、秘肉はむきだし
になっているが、スカートもブラウスもまだ身体にまとわりついている。それにも構
わず、母の唾液がしたたる肉棒を息子の愛撫に濡れる秘肉にあてがった。
「だ、駄目・・服が汚れるわ。せめて脱がせて・・」
「大丈夫だよ。全部、中に出すから」
息子の肉棒の先端が秘肉にわずかに差し込まれた。宏美は息を吐き下半身から力を
抜こうとする。十四歳であっても既にこの肉棒は母の肉路にはきつきつなのだ。成幸
がゆっくりと腰を沈めた。
「ハァァァァ・・ァァアァン・・」
 ぐりゅん、と音を立てて肉棒は宏美の肉路に刺さり、そのまま全てが入るまで肉壺
を前進した。何度聞いても興奮する母のあえぎを聞きながら成幸がやや速めに腰を動
かす。
「いくよ!お母さん」
「い・・ちょ・・待って。もう、す、少しゆっくり・・して。な、成幸の、おっきい
のぉ・・お腹が一杯になっちゃう・・」
 宏美はうめき、腰をよじろうとした。痛いわけではないが、肉壺一杯に満ちた肉棒
に息がつまるほどだ。成幸が動き肉棒が膣壁をえぐり上げるたびに頭まで届く快感が
電流のように走る。それが判っているから成幸もピッチを落とそうとはしない。さら
に加速して腰を動かす。
「あ・ああ・あああぁぁぁ!」
 今日最初の絶頂がきた。宏美の開きっぱなしの口から悲鳴のような喘ぎが流れる。
目はつぶっているが、顔は弛緩しきり、だらしなくそして淫らそのものの表情にな
る。この声と表情が成幸もたまらなくさせるのだ。腰の動きが更に加速し、新たな悲
鳴を母の口から搾り出した。
「う・・出るよ!」
 宏美が二度目の絶頂を迎えると同時についに成幸は我慢できなくなった。そのまま
抜かずに今日二度目の射精をする。約束どおりその全部が母の肉壺へたっぷりと流し
込まれ、子宮の奥までミルクで一杯になった。

 一休みの後、二人は浴場に行くことにした。温泉旅館にきたのだから温泉に入るの
は当然なのだが、むしろ旅館内を探検してみたいという成幸のたっての希望である。
本音は他にいるという近親愛カップルを見に行きたいのだが、宏美も密かにそう思っ
ていたので反対はしなかった。
 よって二人は浴衣に着がえたのだが、ここで一つの事件が発生した。宏美はこの旅
に備えて下着を上下とも十着以上――替えが頻繁に必要な事態を予測して――用意し
ていたのだが、どうやら昨夜の内に全てが見るのも恥ずかしいようなセクシーラン
ジェリーにすり替えられていたのである。まともな――まあ普通の下着は来る時に付
けていた上下一組以外荷物のどこにもなかった。
「成幸!あなた、だからお母さんの下着をぐちゃぐちゃにしたのね!」
「さあ?なんのことやら」
 とにかく浴場へは浴衣でいく以上、下着は必要であるが、唯一まともなものはたっ
た今、宏美自身の愛液でひたるほどに濡れている。結局、ランジェリーから手のひら
ほどの布と紐でできたパンティとシルクの網で作られたかのようなブラジャー――こ
れでも穏便なほうであった――をつけて浴衣を着た。
「でもお母さんの浴衣はいいねええ」
「そう?ちょっと胸の辺りが合わないみたいなんだけれど」
 宏美の豊満な乳房が圧力となって浴衣を押しのけようとするので前がはだけないよ
うにするのが大変なのである。
「何言ってんだよ。その見えそうなところがいいんじゃないか。それに浴衣だと下に
すぐ手が入るし」
「もう!」
 二人は部屋を出て浴場に向かったが、その間、何組もの泊り客を見た。いずれも男
女の組み合わせで年齢が離れていたり、雰囲気が似ていたりといかにもそれっぽい。
さすがに人前で絡み合っているものはまだいなかったが、互いの距離は普通の家族以
上に接近していた。
 周りの雰囲気を確認した宏美は思い切って成幸の腕にすがった。いつもは人目を警
戒して必要以上に距離をおくのだが、ここではやっても良いような気がしたのであ
る。成幸も喜んで身体を密着させたので、二人はかさなるようにして廊下を歩いた。
 浴室は一階の庭園沿いにある。大浴槽にサウナ、ジャグジーが付いており、外には
露天風呂が三箇所もあった。予想したとおり、男女の区別はない。一つしかない脱衣
所に二人で入った。
「誰もいないのかな」
 脱衣所は二人だけであったが、脱衣籠を見ると三組は入っているらしい。成幸は
嬉々として浴衣と下着を脱いだ。
「・・誰かいるのよね・・」
 宏美にとって混浴などもちろん初めてのことである。ちなみに成幸とその父親以外
の男に裸身を見られるのも初めてだ。恥ずかしさで一杯ではあるが、成幸が望む以
上、断れない。短い時間だけ迷った後、宏美はおずおずと浴衣を脱いだ。
 浴場には一組の母子がいた。後は外の露天風呂にでも出ているのか姿が見えない。
浴槽に身体を密着させてつかっている母子は、母が四十代半ば、息子が大学生くらい
だろうか。宏美達の姿を認めると丁寧に会釈をした。こちらも裸の母子なのに不審そ
うなそぶりはみせない。ただ男の視線が宏美の裸身を舐めるようになぞり、宏美をさ
らに赤面させた。タオルで前を隠しているのだが、これが小さすぎ、特に胸のあたり
は乳首が両方ともむき出しになっているのだ。
「お母さん。洗ってあげるよ」
 成幸が言った。まず最初に身体を洗ってから湯船につかるのが二人の家の入浴法で
ある。宏美は息子に導かれるままに洗い場の椅子に腰掛け、先ほど息子に舐めまわさ
れた身体を洗った。成幸の背中も流してあげる。成幸も宏美の背中を流してはくれ
た。ついでに変なところもいっぱい触るのでお返しにもう半分は立っている肉棒をつ
ねったが、逆に喜ばせただけだった。
 身体を洗い終わると二人は湯船に入った。先ほどの母子は入れ替わるように出て行
き、大きな浴槽は二人占めになる。温度もちょうど頃合いのいい湯だったが、すぐに
成幸が退屈しだした。
「露天にでてみようよ。岩風呂と檜、大理石の三種類があるんだって」
言いながら宏美の手を引く。宏美としてはせっかくの二人きりが惜しかったが仕方
なく外へ出た。
 露天風呂は三箇所が独立した造りになっていた。それぞれの間には庭木と庭石が巧
妙に配置され、互いを見えなくしている。二人がまず入った岩風呂には先客がいた。
若い男女でもちろん全裸だ。女は二十代半ばくらいで胸は宏美よりかなり薄い。手足
が細く長く全体的に若鹿めいた体つきであった。ボブカットの髪にやや釣り上がった
目が気の強さを感じさせる。男のほうはそれより大分年下で、こちらは見るからにお
となしそうだ。
男は風呂の縁に後ろ手をし腰を突き出す様にして座っている。女はその男の肉棒に
むしゃぶりついていた。
「きゃ・・」
 思わず声をあげかけ、宏美は口を押さえた。女将の説明だと別にこの男女はここで
は悪いことをしているわけではない。しかし、宏美としては生で他人のSEXを見るの
は初めてなのである。動揺は押さえられない。その身体を成幸が後ろからがっしりと
押さえた。
「ち、ちょっと!離しなさい!」
 この場を離れようとする宏美は声はひそめて叱ったが、かまわず成幸は母の裸体を
抱きかかえたまま湯船に入ろうとする。大騒ぎするわけにもいかず、やむなく宏美は
押されるままに岩風呂の中へ座った。後ろから抱くように身体を密着させて成幸も入
る。
 二人の目の前、約四メートル先で男は目をつむり、快感に耐えているかのように眉
を寄せている。宏美達に気づいている様子はない、しかし、女のほうは肉棒を咥えな
がらこちらを横目で見、にやっと笑った。そしてよりいっそう口を激しく動かし出
す。肉棒の先端から双玉の皺までをたっぷりと舌で舐めてから頬に浮き出るくらいに
かっぽりと肉棒を飲み込む。頬に現れる動きだけで口の中で舌と歯が忙しく動いてい
るのがよくわかる。
(・・わたしよりうまいわ。フェラチオってあんな風にやるのね)
 思わず恥ずかしい感想を呟いた宏美だったが、実際、眼の辺りにすると、恥じらい
より好奇心と欲情が上回ってしまい、目をそらすこともできない。その後ろの成幸
も、こちらも初めて目の前で見る他人のSEXに目の色が変わっている。たまらないの
だろう。後ろから両手をのばし宏美の乳首や秘肉を愛撫し始めた。同じく夢中になっ
ている宏美には止められない。
「姉さん・・」
 執拗なフェラチオにそろそろ我慢できなくなったのだろう。男がうめくように言っ
た。姉と呼ばれた女は、にっと笑い、口を男の肉棒から離す。そのまま立ちあがり、
軽く腰を曲げて風呂のかたわらの岩に手をついた。男がその腰に後ろからとりつく。
立位のまま男の肉棒がするりと姉の秘肉に挿し込まれた。
「あぁぁん!そうよ、健、もっと激しく姦ってぇっ!」
 男が激しく動きだすと女が大きな喘ぎ声を上げた。真昼間のしかも他人の前だとい
うのに、恥ずかしがるそぶりすらもなく、互いの身体に熱中している。宏美の位置か
らは出し入れされる肉棒まではっきりと見えた。特に快感にひたる二人の顔の表情は
迫力があり、成幸の愛撫の効果もあって、見ている宏美のほうが感じすぎるほどだっ
た。
 意外と早く男の身体が震え、射精した。成幸に比べるとだいぶ短めだが、女のほう
は十分楽しんだらしい。とろんとした表情で肉棒を抜くと、もう一度膝まずいてそれ
を口に咥えた。音を立てて男のミルクと自分の愛液を舐めとる。宏美達は声も出さず
に呆然とそれを見ていた。

 処理がすんだ男女はゆっくりと湯につかり、そこで初めて宏美達に気づいたかのよ
うに意外と丁寧な会釈をした。何か小声で話し合っている。やがて、女が先に立って
近づいてきた。
「こんにちは」
「・・こんにちは」
 挨拶されたのだから応えないわけにはいかない。宏美はかすれるような声で返事し
たが、にこやかに微笑む女の顔を直視できなかった。
「わたしは霧子といいます。こちらは弟の健です。失礼ですがお二人はご姉弟ですか
?」
 手の届く距離で男女は湯につかった。やっぱり姉弟だった。初めて他人の近親愛
SEXを見てしまったのだ。何と言ったら良いかわからない宏美にかわって成幸が応え
た。
「違います。母子です。僕が成幸、お母さんが宏美」
「あら、お母さん?若いわね。てっきりわたし達とおんなじだと思っちゃったわ」
「よく言われますよ。ところで霧子さん達はこの旅館にはよく来るんですか」
「そうね――もう二年は来ているわ。ここのことをネットで見つけて――えっと、
三ヶ月に一度のペースね」
「へええ――やっぱり変な気をつかわなくていいからですか?」
「そうね。ここでなら健と夫婦になれるしね。それに他人に見られてやるSEXもいい
もんよ。さっきの私達のはどうだった?」
「初めて他人のを見たんですけど、すごいと思います。あんなフェラチオをお母さん
にもしてもらいたいくらいで」
 そう言って成幸が笑った。笑いながら背後からの指が宏美の秘肉に挿し込まれる。
恥ずかしい会話に既に真っ赤になっている宏美はやっとの思いであえぎを押さえた。
「じゃあ、やってもらったら。わたしが今教えてあげてもいいわよ」
「そうですね。お母さんもお二人のを見てたっぷり濡れたみたいですし」
「え?」
 言われた時は何の事か判らなかったが、成幸が裸体を抱きかかえなおそうとしてよ
うやく宏美は理解した。息子はここで、他人の前で母と姦ると言っているのだ!
「ちょっと!やめて!成幸、こらっ!」
 宏美は慌てて立ちあがり湯船から出ようとした。しかし身体が外へ出たところで成
幸が腰にしがみつき、指を秘肉にさっと入れる。ズキンときた快感とかけられた体重
にバランスを崩し、湯船の淵で犬のように四つんばいになってしまった。すばやくそ
の後ろに成幸がとりついた。肉棒はもうかちんかちんに勃起している。
「やめなさい!成幸!お母さんはそんなのは・・ああぁん」
 母の抗議にかまわず成幸は肉棒を秘肉にあてがい、一気に入れた。いつもは固いピ
ンクの割れ目も今度は意外なほどするりととおる。口では嫌がってもやはり興奮して
いるのだろう。まるで強姦だったが、肉棒が動く快感としっかり押さえた成幸の手の
おかげで宏美は逃げ出すこともできず、そしてすぐそこで目を輝かせて見ている姉弟
の存在による一層の羞恥と被虐の快感に興奮し、恥ずかしい声をあさましいほどあげ
た。
「あ・あん・・いやっ・・ひいっ・・」
 後背位は久しぶりなので成幸は慎重に腰を動かした。いつもはクールにしていても
いじめられるとより一層興奮する母の好みは知り尽くしている。出来るだけ観客に母
の裸体――特に二人の結合部が見えるように位置を調整する。
「霧子さん。見えます?お母さんに出し入れしているところ」
「ええ、すっごく良く見えるわよ。成幸君、子供のくせに大きいのね。それにお母さ
ん可愛い声を上げるのねえ。実の息子に後ろからえぐられているというのに、まあ、
恥ずかしげもないこと」
 霧子が声をあげて笑った。サド気もあるらしく実に楽しそうだ。密着している弟が
無言で姉の乳房をもみ始める。湯の中の肉棒は明らかに勃起していた。
 宏美は恥辱な言いざまに抗議するどころではない。むしろ快感はさらに増した。
ゆっくりであっても成幸の腰の動きは確実に快感を肉壺に与え、しびれる衝撃に何も
考えられなくなるほど酔ってしまいそうだった。四つんばいで支えている両手の力す
ら入らなくなる。一突きされるたびに快感で頭と長い髪を振り、その振動で大きな乳
房がリズミカルに揺れる。
「ああら、他にお客さんが来たみたいね。息子のおちんちんによがるお母さん、頑
張ってみんなを楽しませるのよ!」
 霧子の言うとおり、大理石風呂の方から誰かが来た。没我の極みにいる二人にはよ
く判らなかったが、半分以上禿げ上がった中年の男とその連れだ。中年は露天での性
交を発見していやらしく笑ったが、不意にぎょっと表情を強張らせた。
「あん、あん、あぁぁぁん・・」
 新たな観客など後ろから息子に獣のように突きこまれてよがる宏美には判ろうはず
がない。かろうじて成幸がそちらを見る。中年は何事か呟きながら足早に浴場の方へ
去っていった。
「何なんだ。あのおっさん?」
 気にはなった成幸ではあったが、肉棒にまとわりつく母の肉襞の快感とそれ以上に
狂う母のあえぎにすぐ我を忘れた。すでに宏美は肉壺からの間断ない快感の大波に耐
えきれずに両手で支えることも出来なくなっている。ただ顔をつっぷすように下の岩
にあずけ、悲鳴のような声を上げていた。そしてそんな母の痴態を見ているだけで息
子の肉棒は痙攣を押さえきれなくなるのだ。
「お母さん!もう我慢できない」
「・・いいわよ。きてぇ!成幸、あたしの中で全部ぶちまけてぇっ!」
 堅物の女社長という清楚な日常からは想像も出来ない淫らな絶叫を宏美は上げた。
この瞬間に完全に息子の肉棒をむさぼる牝犬と化した母に満足し、成幸は大きくうな
る。ほとんど同時に母が絶頂に達し、全身ががくがくと音を立ててわななく。その白
い裸体全部に届くように息子は男のミルクを発射した。

「もう二度としないでよ。あんな事!」
 入浴(?)を終え、部屋に戻る間、宏美はぷりぷりと怒っていた。伸ばしてきた成
幸の手も邪険に振り払う。快感に負けてはしたなくもよがってしまったが、人前での
SEXはまだ嫌だったようである。(普通は当たり前だ)
「そんなに怒らないでよ。よそじゃしないよ。ここだからこそじゃないか」
「どこでも一緒よ!あなたは他人にお母さんの恥ずかしいところを見せて楽しいの
!」
 眉を逆立てる母に息子は意外と真面目に答えた。
「日頃、家の外では手もつなげない分、せめて安全なここでは僕達を人に見てもらい
たいんだ。それに僕はお母さんのどこも恥ずかしいとは思っていないよ」
 思わず見ると成幸の目は笑っていない。いつも陽気で楽観的な息子には珍しいくら
い真剣な顔である。一瞬、言葉を失った宏美だったがまともに息子の言葉を受けとめ
る照れくささに逆に意地になってしまい、そのまま部屋へ早足でいってしまった。
“葵の間”では既に夕食の準備が整っていた。まあ着いたのは早かったが、あっちと
こっちで二回も楽しむとこれ位は時間もたつ。夕食は和を中心にしながらも、ちらほ
らと山芋や泥鰌などの精力料理の混じったもので量が多く味も極上であった。さすが
にお腹がすいていた二人は一時間あまりをかけてたっぷりと食べた。宏美だけは部屋
に備えつけの冷蔵庫からビールを出して飲む。
「僕にもちょうだい」
「駄目。あなたは未成年でしょう」
「けち」
「けちじゃない!」
 全て平らげてから宏美は電話で片づけを頼んだ。すぐに二十前位の若い仲居が現れ
る。おとなしそうな感じのなかなか可愛い娘であった。成幸の目が輝いた。
「ちょっとすいません。ここの女将さんに聞いたんだけれど、仲居さんは僕達がこの
旅館に来たときにフロントの下にいたんですか?」
 言われて宏美も女将の台詞を思い出した。確かに女将はこの部屋の配膳係があのフ
ロントの青年の妹で、あの時、テーブルの下で兄の肉棒を咥えていただろうと言って
いた。思わずまじまじと仲居の顔を見てしまう。
「・・ええ、確かにそうです。兄がどうしてもというものですから」
 恥ずかしい質問に仲居はやや躊躇したが、そのように躾られているのだろうか。
あっさり事実を認めた。
「兄は仕事柄、この旅館の入り口のカメラで入ってくるお客様をチェックしているの
ですが、たまに――その、奥様のような好みの方がいらっしゃるとたまらなくなって
あたしを呼ぶんです。そしていつもその好みの方の前で口や胸を強制するのが趣味で
して――」
 淡々と話そうとはしているが、たまらないものがあるらしい。仲居の顔は徐々に紅
潮し、目つきが誰かへの嫉妬と誰かへの不満でかなり尖ってくる。視線を向けられた
宏美は思わず気圧されてしまった。
「あたしだって女ですから、他の女の代わりみたいなのは嫌なんですが、断ると夜に
相手にしてくれないんで仕方がなく――せめて本番でも出来ればいいんでしょうが、
仲居はこのように着物を着る規則ですので勤務中は着付けを乱れさすわけにもいかず
――もう悔しくて悔しくて。なんでこんな兄なんだろうと・・あたしの気持ちを知っ
ていながらわざとあんなことをさせるんですから――」
 喋っているうちに自分の言葉に酔ってきたらしく、仲居の目元が赤味をおびてき
た。正座の膝に置いた両手を帯のほうに引きつけたのも理由あってのことであろう。
「特に今日はしつこくて、一回あたしの口にだしてからも開放してくれず、更に手で
顔に一回ださせました。兄は気持ちいいんでしょうが、その間、SEXどころか愛撫も
キスもないあたしは生殺しです。たまらず一人でオナニーをするんですけれども、お
客様に気づかれないように声すら押さえなくてはならないですし。またそんな兄の射
精道具みたいな状態での屈辱的なオナニーでもこの身体はあさましいほどに感じすぎ
ちゃいまして、今日だけでも二回はいってしまいました。それがまた悔しくて悔しく
て――
 兄ときたら、あたしの処女を奪った時にはあたししかいないなんて言っておきなが
ら、あたしが兄の身体から離れなくなったと判ると、後は平気でよそに色目をつかう
んですから。
 奥様のところはそんなことありませんか?」
「え、えぇ?・・いや、その」
 急に話しを向けられてもただ呆然と聞いている宏美に反応ができるわけない。ま
あ、仲居も意見や同意を期待しているわけではなかったらしく、返事のないことも無
視してまるでつかれたように話しつづけた。
「実は高校を中退してこの旅館に就職したのも、人目を気にせず自由に愛しあいた
かった以上に兄の浮気癖を何とかしたいがためなのです。ここは近親愛以外にはかな
り厳しく、実質的にあたし以外には手を出せない規則になっていますから。でも、禁
止されているのはSEXだけなので、兄はわざわざ見せ付けるように、あたしを虐める
ようにあんな事をするんです。毎晩、勤務時間の後、兄の全部を搾り出してはいるん
ですが・・」
 急に言葉が途切れ、仲居は身体を前に曲げた。慌てて宏美が抱き起こそうとするが
成幸が止める。成幸には表情と呼吸で、女が自分の言葉に反応し、それだけでいって
しまった反応だと判ったのだ。実際、そのとおりで数分もしないで仲居は元に戻り、
非礼をわびつつ急いで膳を片付けていってしまった。
「う―――ん」
 仲居が去った後、成幸は真剣に感心して見せた。異常な告白に顔も身体も紅潮して
しまった宏美としては“何に?”と問いただす気もしない。無言で備え付けの冷蔵庫
に行き、もう一本ビールを取り出す。
 手酌で飲み出した母を見て成幸は意味深に微笑み――子供のようにすりよった。
「すごいね。お母さん。世の中には上には上がいるもんだね」
「・・まあね。――――上ってのがひっかかるけど」
「お母さんは僕がお母さん以外に目を向けたらどうする?」
 あどけなく訊かれたせいでもないが、宏美は咄嗟に反応できなかった。しばし考
え、何とも言えない表情になる。言いたい事と言うべき事の格差が脳裏を混乱させた
のだ。それでもようやく口を開いた。
「・・その時は、まあ・・あなたの意思を尊重するわよ。わたしはあなたの母親なん
だからね。あなたの幸せのために・・」
 そこまで言いかけて宏美はぎょっとした。成幸が――いつもにこにこと機嫌のいい
息子が見たこともないような不機嫌な表情になっていたのである。無意識のうちにも
その表情に押されたように気がひるんだ。
「ふ――――ん。じゃ、お母さんは僕のためなら他のどの女と何を姦ってもいいんだ
ね」
 あまりに露骨な言い方に宏美のほうがひるみ、言い訳するように反応した。
「そんな意味じゃないわよ!そんなどの女だなんて・・」
 成幸がごろん、と横になり宏美のそろえた膝に頭を置いた。見上げる目が笑ってい
る。やった!と言う笑いだ。また引っ掛けられた事に気づいて宏美は真っ赤になり、
思いっきりそっぽを向く。膝にあたる息子の上気した肌の熱さを無視して立て続けに
ビールをあおった。
「ねえ」
 膝から甘えるように成幸が言った。
「怒ってんの?・・」
「知らないわよっ!」
 母親の不機嫌――ないしは照れを無視して成幸は続けた。
「ねえ、ビールちょうだい」
「駄目だって言ったでしょう!未成年に飲ませてはいけないって法律で決まっている
の。ほ・う・り・つ・で!」
 恥ずかしいことを言わせられた恨みから宏美はことさら嫌味っぽく断る。しかし、
成幸は怒りもせず――
「じゃ、キスして」
「え?」
「ビールをふくんでキスをして。それならいいじゃん」
 こういうHなことを考えるのは天才的ね――一瞬本気で宏美は思ったが、何かいや
らしいこの提案もなんとなく捨てがたい。やや迷ってから、ビールを一口含む。そし
て膝の上で待っている成幸の唇にキスをした。
 待ち構えていた息子の舌はあっさりと母の唇を割り、やや苦いビールと甘い唾液に
満ちた口の中をねっとりと動き回った。お互いの唾液とビールが二つの口の中で混ざ
り合う。とろんとする快感に宏美は先ほどの怒りがすうっと消えていき、いつしか
ビールを傍らにおいて成幸の頭を両手で抱えていた。
 かなりしてから――口中が二人の唾液だけになってから成幸はそっと身体をひねっ
て起こした。唇を重ねたまま宏美も合わせて動く。そのまま成幸に引かれるように二
人は歩み、隣の寝室――二人分の大きな布団のしかれた部屋へ移った。
「優しくしてね・・今度は・・」
 立ったままゆっくりと母の身体をまさぐり、浴衣を脱がそうとする息子に宏美は囁
いた。成幸はにやっと笑ったのみで答えない。
 そのかわりに浴衣からこぼれた大きな乳房をかっぽりと口に含んだ。舌先ですでに
固くなっている乳首を転がす。恐らく何千回も味わった場所だが、今でもほんのりと
甘く感じるのは何かの錯覚だろうか。
 そのまま乳房を弄びながら、徐々に宏美を押し倒していった。乳房への愛撫自体は
おとなしいものではあったが、それでも母乳を吸う乳児のように延々と、そして丹念
に繰り返さえられると宏美の身体もたまらなくなってくる。
「ねぇ・・他のところは?」
「他ってどこをしてほしいの?言ってよ」
 恥かしそうに腰を摺り寄せる宏美に意地悪に成幸が言う。浴衣の裾がわれ、白い太
股が息子の腰をはさむようにからみつく。しかし、成幸は乳房を弄ぶだけだ。ここま
でしても応えてくれないとなると本当に言うまでじらす気だ。さすがに口に出すのは
恥ずかしかったが、ついに我慢できずに囁いた。
「あのね・・下のほう・・」
「ここかな?」
 成幸は白々しく言った。紐になっているパンティをほどき、露になった下腹にす
うっと手のひらを下ろして、叢の寸前で止める。そのまま毛をゆっくりと梳かすよう
に、しかし肉にはぎりぎりで触れずに指を動かした。
「も・もっと・・もっと下!」
 いやらしいまでのじらし方に宏美は恥ずかしさも忘れて思わず大きな声を出してし
まう。
「じゃ、ここ?」
 きゅっと音を立てて成幸の人差し指と親指がクリトリスをつまんだ。たったそれだ
けで宏美の秘肉の一点から電流のような快感が脳髄まで走る。声は一瞬であえぎと
なって口からもれた。
「あんまりじらすのもかわいそうだからね。お母さんはこれから大変なんだし」
 成幸が微笑みながら四本の指で秘肉に触り、その中の中指が秘裂に挿し込まれる。
ゆっくりとした動きではあったが、母親の女体を知り尽くした触り方にあえぎはさら
に大きくなった。
「くちょくちょだね。お母さん」
 宏美の耳元に口を寄せて成幸が囁く。それだけで宏美は真っ赤になり、更に愛液も
したたらんばかりにあふれた。我慢しきれずに母が乱暴な手つきで息子の股間を掴
む。すでにかちかちになった肉棒はじっとりと手のひらに熱かった。
 成幸は腰を入れ替え母の裸体に乗った。しかしすぐには挿入しない。肉棒で秘裂を
なぞりあふれる愛液をたっぷりと塗りたくる。肉棒はすぐにしゃぶった後のように
じっとりと濡れた。
「いくよ」
 優しく囁かれ、宏美がこくんとうなずく。それを合図に太く熱い肉棒が宏美の肉壺
に進入し、ふさぐように一杯にした。軽い痛みとそれの数倍の快感に思わず悲鳴がも
れる。
「ハ・ハハァ・・ッ!」
 成幸は自信を持って腰を動かし始めた。何せ今日はすでに三回射精しているので、
たっぷり余裕がある。そうそう漏れるようなことはない。だから今度はたっぷりと虐
めてやろうと考えていた。
 宏美の方も受け入れるのは三回目だが、女のほうは感度が鈍ることもなくいつでも
新鮮な快感が走るのでたまらない事にかわりはない。いつもより更に激しい息子の腰
使いにすぐにも悲鳴はあえぎに変わった。
「も・もうだめぇぇ・・い・いっちゃ・・うぅぅ。おねが・・い。いっしょに・・」
「だーめ」
 最初の絶頂が来た宏美に成幸は意地悪に答えた。腰の動きは止まろうともしない。
すぐにも悲鳴をあげて宏美はいってしまった。汗に濡れた裸体ががくがくと震え、
べっとりと愛液が股間からしたたる。しかし、成幸はまだ容赦しなかった。
「僕がいくまでやめないからね。何度でもいってよ。お母さん。そのいく時の声と顔
がたまらないんだ」
「ひいぃぃぃ・・」
 絶頂にわななく肉壺に容赦のないドリルでえぐられるような攻撃がなされ、宏美が
新たなる悲鳴をあげる。前にもあったことだが、成幸は一回で何度母をいかせられる
かに兆戦するつもりだった。今までの記録は三回であるが、今、肉壺を攻め上げる固
い感触とそれからもたらせられる耐え難い快感に、宏美は今夜はそれ以上になる事を
確信した。
 事実、この夜に成幸がようやく発射したのは宏美が四回目の絶頂をむかえたと時で
あり、それと同時にひさびさに宏美は失神してしまった。

 翌朝、宏美は一人で目覚めた――と言うより気がついたと言うべきであろうか。
 昨夜の事は途中からもう記憶があいまいであった。気づいた時にはゆるく浴衣をま
とったままで―恐らく成幸がしたのであろう―下着はもちろんつけていない。浴衣を
引っ掛けただけの成幸の傍らによりそうように寝ていたらしく、右手は成幸の腰にか
かっていた。
 よく寝ている成幸を起こさないようにそっと床を抜け出し、壁の時計を見るとまだ
六時である。早いわりには目がすっきり覚めているのは昨夜の大騒ぎに疲れ、熟睡し
きっていたからであろう。
「もう、元気一杯なんだから。どっから出てくんのよ。そんな精力」
 ぶつぶつ言いながら成幸に布団をかけてやる。成幸の体力にはなれているはずだ
が、さすがに昨夜ほど可愛がられると少し腰に力が入らない。ふと、すでに半分以上
大きくなっている肉棒に目が止まった。毎朝これをしゃぶらされるのが日課なのだ。
思わずごくりと喉を鳴らしてしまったのが、何か条件反射のようで恥ずかしかった。
「まあ、良く寝てるしね。起こすのも可哀想よ」
 母親らしいことを呟きながら居間に移る。ニュースでも見ようかと思ったが、その
音で成幸を起こしてしまいそうだ。窓から外を見ると上がりかけの朝日の中、何とも
言えない濃さの霧が山間の風景を覆っていて、いいムードだった。
 結局、成幸が起きるまで小一時間ほど庭を散歩することにした。

 庭は昨日、上から見たとおり変な造りだった。石も木もいいものを使っているのだ
が、正統的な日本庭園とは大分違う。まるで森の中に入ったかのように周りが見渡せ
ないのである。と言って実際の森のような閉塞感はない。光も空気もすんなりと流れ
てくる。もし見渡せないのを目的として設計されたのなら逆に見事なものであろう。
 十五分も歩かないうちにその答えが判ったような気がした。砂利道の傍らの木の陰
から人の気配がしたのである。つい宏美は何の気もなくそちらを見てしまう。話し声
が聞こえるような距離に全裸の男女三人がいた。
 二人の男が裸のまま肩を組み並んで立っている。その腰の辺りに全裸の女がしゃが
んで顔を寄せていた。何をしているのかもここからはっきり見える。二人の男の二本
の肉棒を丹念にフェラチオしているのだ。思わず、宏美は側の岩の陰に隠れた。
 息まで潜めた宏美の視線の先で女は一生懸命に肉棒をしゃぶっている。二人の男は
二十才位で顔も背格好も驚くほど似ていた。双子なのだろうか。気持ちが良いのだろ
う。二人ともうっとりとしている。やがて、その一人が女の髪をなぜながら言った。
「もういいよ。千春。おかげで僕も兄さんもびんびんだ。ご褒美をあげるよ」
 女は口を離し、にこっと笑った。意外にあどけない表情になる。会話からすると妹
であろうか。
「で、今度はどうされたい?」
「うんとね、今度はちい兄ちゃんが前をして、兄ちゃんはう・し・ろ」
 はっきりとした返事に二人の男が声をそろえて笑った。
「馬鹿だな。それじゃさっきの兄さんのと混ざるじゃないか。子供ができてもどっち
の子か判らなくなるぞ」
「いいのよ。どっちでも――ううん、どっちとも欲しいんだから」
「二人もかい?そして今度はその子とも姦るんだろう。ほんとに淫乱な奴だ」
「いーーじゃないよぉ。だからわざわざ濃いい朝に姦ってんだからぁ」
 もうこれくらいじゃ驚かないぞと思いつつも宏美は息を呑んで見つめる。今度は兄
妹で、妊娠を狙っているらしい。一体、本当に出来たらどうする気とこっちが心配し
てしまう。
 ちい兄ちゃんと呼ばれた男が仰向けに横になった。成幸ほどの大きさではないが、
いかにも固そうな肉棒が垂直に立ちあがる。女がその上にそっと乗った。肉棒を秘裂
にあてがい、小さくうめきながら徐々に腰を下ろす。もう一人がその背後にまわって
たわわな胸をゆっくりともみしだいた。
「・・う・・ううんん」
 ようやく全部入ったらしい。目をつむってゆっくり腰を揺らす女を下から男が抱き
寄せた。前倒しに裸体がくずれ挿入された肉棒と愛液をあふれさせている秘襞、そし
て菊のような肛門が後ろから見て剥き出しになった。背後の男がかがんでそこに口を
寄せる。
「いやん・・なめちゃぁ・・」
 男の舌が肛門をなぞった。嬉しそうな声を女が上げ、抱きしめられたまま軽くのけ
ぞる。下の男がゆっくり腰を突き上げ始めた。さらに女の声が大きくなる。
「よしこれだけ湿ればいいだろう」
「ゆっくりしてやれよ。兄さん。千春のお尻はまだちっちゃいから」
 背後の兄が弟と同じサイズの肉棒を妹の肛門に添えた。アナルセックスを初めて見
る宏美は目を大きく見開いて見つめてしまう。話には良く聞くけれどあんなものが本
当にあんな小さな穴に入るのだろうか?
 背後の男は結構、乱暴に肉棒を挿入した。明らかに痛みによる悲鳴が大きく響く。
それに構わず、上下で男達が息をそろえてピストン運動を開始した。
「ひいいいぃぃっ!いやぁぁぁ、もっとゆっくりぃぃ・・中でごりごりあたっている
うぅぅ・・」
 女は恥ずかしいくらいあからさまに叫んだ。しかし明らかに痛み以上の快感にうち
震えているのが宏美にも判る。悲鳴をしのぐあえぎが薄い霧を長く振るわせた。
 宏美はその場を離れた。いたたまれなくなったと言うより覗き見に罪悪感を感じた
からである。昨日の霧子姉弟もそうだが、近親愛でもああも堂々とやられるとやまし
さを感じること自体が悪いもののように思えてしまう。
 それからしばらく早足で歩いたが、やがて昨日の露天風呂の側へ出てしまった。
ちょうど天蓋付きの檜風呂が良く見渡せる場所で、やっぱりというか予想通りにそこ
には一組のカップルが真っ最中であった。
(やれやれこんな朝早くからご熱心なこと)
 自分の日常を思いっきり棚にあげて宏美は思った。今度は女が座り、その股間に男
がむしゃぶりついている。女のほうは最近多いいガングロとやらで、髪は脱色して
メッシュになっているし、肌は黒人の一歩手前まで焼いている。剥き出しになった小
ぶりの胸やまだ子供っぽい腰に、水着などによる焼き残った跡が一切ないのが見事な
ほどであった。男の方は顔をうずめているため良く判らないが、ややたるんだ太目の
体つきから言って中年だろうか。
(じゃ、父娘かしら。兄妹にしてはちょっと変よね)
「ぁぁぁああああ・・いいぃぃ。パパぁ、もっとなめなめしてぇぇ・・」
 男のクンニがいいのだろう。女は押さえようとしても押さえきれない可愛いあえぎ
声を上げていた。その声だけ聞くと成幸と同じ年頃ではないかとも思える。それ以上
見ているとまた覗きになってしまうので、宏美はそっと離れようと後づさった。その
時――一瞬、足が止まった。
「ねえ・・もういぃいでしょう、ヒロミにちょうだぁいいぃ」
 どきりとして思わず視線を再度向ける。自分の名を呼ばれたかと思ったのである。
考えてみればヒロミなどありふれた名前でどこで会ってもおかしくないのだが、この
場所が場所だけに誰何されたかのように動揺してしまったのだ。そして――
「宏美様と同じ字の同じ名前ですのよ。あのお嬢様は」
 耳元で囁くように言われて宏美は飛び上がった。反射的に誰かに口を押さえられた
ので悲鳴が漏れなかったのがせめてもの幸運である。慌てて横を見ると浴衣を着た上
品そうな美人――当旅館の女将の菊乃がにこやかに微笑んで立っていた。なんのかん
の言ってもこんな側に近寄られたのが判らなかったくらい熱中して覗いていたので
あった。
「おはようございます。宏美様。良い朝でございますわね。昨夜はゆっくりお休みに
なられたようで――ああ、あちらのお客様は大丈夫ですよ。毎度のことです。SEXの
最中は電話が鳴っても気づかないくらい熱中するお二人ですから」
 にこやかに言われてもああそうですかとは言えない状況である。声も出せずにあた
ふたする宏美の浴衣の袖を女将が引いた。抵抗も出来ずにそちらへ引っ張られる。や
や離れた――しかし、ばっちり覗け、しかも声もはっきり聞こえる距離で女将はと
まった。
「あの方は関西の実業家でして、お嬢様と月に一度は必ずいらっしゃる常連ですの。
奥様は早くに亡くなれたそうで後は父娘水入らずというところでしょうか。お名前は
――」
 宏美の視線の先で中年の男が娘の股間から顔を上げた。その顔を見た宏美の脳裏に
“まさか――”という自分の呟きが他人のもののように響く。知っている顔だった。
それもかって成幸以外に唯一身体を許した――
「なぜ、私にそんなことまで説明するのですか」
 我ながら硬い声である。宏美は今、自分が感じているのが、また考えているのが何
か自分でも理解できなかった。懐かしさでもなく、怒りでもなく、そして悲しみでも
なく――
 実際、懐かしいどころかたった今まで十数年思い出しもしなかった存在である。宏
美の人生にとっては重要ではあったはずだが、正直言って成幸が産まれてからは完全
に忘れていた。当然、今は怒りも悲しみもない。
 だから、ただ、この男が自分と同じ名を娘につけて呼んでおり、そして、今、その
娘の裸体に宏美が見た事のあるはずの肉棒を硬くしていると言う事実だけが目の前に
あるのである。
「たしかにお客様のプライバシーに触れる事は当旅館ではルール違反ですけどね。で
もあちら様がそのルールを無視して宏美様の事を昨夜しつこく聞きにいらしゃいまし
て、ついその事を思いだして独り言を言っただけですよ。ああ、ご安心下さい。あち
らへはお二人は仲の良い姉弟だと説明しておきましたから」
 女将は噂話でもするように言った。きっと全てを判っているのだと確信はしたが、
その好意に甘えて宏美は気づかないふりをすることに決めた。
 二人の視線の先で中年男が横になり、娘がそれにまたがる。意外にすんなりと入っ
たようですぐに娘が乱暴に動き出した。それがあまりにもあけすけにリズミカルで、
またその肌の黒さから宏美には黒兎が跳ねているのを連想した――自分と同じ名の恥
ずかしさで一杯だった少女が、あの時は精一杯だった愛を受けとめているようには見
えなかった。
「ちなみに宏美様とはお知り合いですか?」
「いいえ」
 我ながら驚くほどに間髪を入れずに答えられ、思わず笑ってしまった。それを見て
女将も笑う。宏美がたった今、行った人生の選択を祝福するようににこやかに笑っ
た。
 ふいに二人の傍らの霧が割れて男が現れた。レスラーのような逞しい体格で、思わ
ず宏美が女将の影に隠れてしまったほどに威圧感があった。
「なんだ。母さん。こんなところで散歩かい?」
 男の声は外見のわりにに穏やかであった。ランニングシャツに短パン、ジョッキン
グシューズと言う格好である。全身の汗やはずんだ息でランニング中だったのは宏美
にも判った。ひょっとしてこれがパンフレットに出ていたと言うここのインストラク
ター兼女将の息子なのだろうか。
「あら、ちょうどいい時に来たわね」
 女将は上品に微笑み――なんと自分の浴衣の帯に手をかけた。宏美が理解する暇も
なく帯が下に落ち、張りつめた――絶対に実際より二十年は若い見事な女体が露にな
る。
「ええっ!またかい。明け方に二度したろう。俺、トレーニング中なんだけどなあ」
「ちょっといいことがあったのよ!いいから早く!」
一変したように女将があせった声を出した。半分脱いだ浴衣を下に、自ら傍らの草の
上に横になる。豊かな股間の茂みに女蜜が光っているのが宏美にも見えた。男が口と
は裏腹に実に嬉しそうに下着もろとも短パンを脱ぐ。すでにかちんかちんになって、
まるで握り拳を思わせるような、宏美が見たこともないサイズの肉棒が飛び出た。そ
してその逞しい身体が宏美の目の前で熟れた実母の身体を組み敷く。
「あの、わたし、この子とする時はかなりあさましく乱れますの。蔑ずまないでくだ
さいね。宏美様」
 息子の下から女将が艶然と笑った。前戯もいらないかったらしい。すぐにも息子の
腰が突き出され、あんなに逞しい肉棒がすでに濡れきっている女将の秘襞にぐさりと
打ち込まれる。宣言通りの艶やかな嬌声が女将の口から薄霧の中へ鳴り響いた。その
まま息子の腰が波のようにゆっくりと、しかし力強く前後に動き、その肉壺をえぐら
れるような快感に女将は獣のような声を上げてよがり狂う。
 宏美はもう我慢できなかった。挨拶もそこそこに駆け出す。そう、自分のもののと
ころへ――

 エレベーターを使って四階についた時、宏美の股間はすでに滴るほどに濡れてい
た。それが立て続けに目撃したSEXによるものなのか、あの男の今の現実に興奮した
せいなのかは宏美にも判らない。今、判っているのはただ最愛の人の-―成幸の固い
肉棒と熱いミルクをたっぷりとこの身体に味わいたい――ただそれだけである。
 “葵の間”の鍵を右手で開けながらも、左手が無意識のうちに浴衣の帯をほどこう
とする。ドアを開け、部屋へ駆け込むと同時に両手がパンティの裾を引き千切り、浴
衣の前をはだけた。最愛の息子が溺れきっている見事な裸身が露になるが、それを気
にする余裕などない。そのまま寝室に駆け込み、視界に望んだものを見つけた。
 成幸はまだ眠っていたが、浴衣の裾からはっきりと起床する下半身が見えた。宏美
はそこへ倒れこむようにすがり、硬直した肉棒を一口で咥えこむ。いつもと同じはず
の少年の匂いと味がたっぷりと舌から全身に広がった。
「え・・」
 暖かい濡れた感触に成幸が目を覚ました。そのまま寝ぼけ眼で見まわし――かって
ないほど真剣に息子の肉棒をしゃぶっている母親を発見する。軽い驚きを感じた。
「どうしたのさ。お母さん。朝なのに自分からしてくれるなんて」
 そうなのだ。今まで二人の朝のフェラチオは常に息子の命令で行われていたのであ
る。宏美の内心はどうあれ、母から自発的にやった事はかってなかった。
「・・うぐ・うん・・。ちょっとね。いい事があったのよ」
 肉棒から口を外して宏美は笑った。屈託のない、しかし息子が瞬時に肉棒を最大限
なまでに硬直させたくらい淫らな笑みだった。
「あら、急に大きくなったわ」
「・・お母さん・・」
「これだけあれば十分ね。ねえ、ちょうだい。成幸」
 宏美はねっとりとした動きで成幸の身体にまたがった。息子の身体にかかっただけ
の浴衣をはぎ、精力的な若い身体を剥き出しにする。惚れ惚れするくらい綺麗なくせ
にすでに逞しさが芽生えてかけている男の裸だった。
「ねえ、お母さんのこと好き?」
 形の良い胸にキスしながら宏美は囁いた。予想外の展開に成幸は驚いたが、ややお
いてから下から母の身体を優しく抱きしめる。
「もちろんさ。お母さんが僕の最愛の女だよ」
「本当?ずっとそう?これから先も、ずっとわたしだけ?」
 すがるようにして言う母親の表情を成幸は何よりも可愛らしく思った。
「そうだよ。お母さん。僕にはお母さんだけだよ」
 成幸の手がほとんどはだけている宏美の浴衣を脱がす。一万回でも絶賛したい母親
の肉体が直接熱い体温をもって息子の上にかぶさった。
「じゃあ、ちょうだい――」
 息子にはたまらない笑顔のまま宏美は軽く腰を動かした。それだけで大き目のはず
の成幸の肉棒が優しく宏美の秘裂に入ってしまう。成幸はやや驚いたが、かってない
ほどに濡れそぼった絶妙な肉壺の感触にたまらず声を上げた。
「ずっとよ。ずっとしてね。お母さんは成幸以外何もいらないから――何よりもあな
たを愛しているから」
 宏美は祈るように呟いた。同時にほとんど無意識に腰がゆるやかに動き出す。
 何度味わっても新鮮な快感が母と子の全身に広がってゆき、同時に酔うような幸福
感が二人に染み込むように満ちていった。
 やがておきた純粋で可愛い声と音は一組の母子の将来を祝福するかのように朝の空
気を長く長くふるわせ続けた。



[2000/03/04]

小説(転載)  母子想看

近親相姦小説
12 /02 2018
母子想看

T市の名門ホテル舞欄は別名「美人後家ホテル」の異名があった。
なぜならホテルスタッフ・出入り業者・テナントスタッフなどにどういうわけか美人
のミセスが多かったためである。そこで舞欄ではモデル派遣業という、全くホテルと
は関係のない事業を手がけるに至った。
その美人モデル群の中で、もっとも若いのが舞欄のレストランシェフ、三沢礼子であ
った。年齢は32歳である。
シェフといっても彼女はデザート専門のいわゆるパティシエである。
「菓子も綺麗だが職人も綺麗だ。菓子は上手いが、本人はどうかな?」
そんな下世話な、彼女を知る男たちの噂にのぼっていることは、礼子も承知である。
だが彼女は男には目もくれなかった。
彼女の人生に男は必要ではなかったのだ。
いや正確には彼女には、世界で一番愛する男性がいた。
但しその男性は礼子の胎内から羽ばたいた生命だったのである。
名前は弘明。12歳。いまだあどけない表情の小学6年生だった。
礼子が19歳で身籠った際、彼女は菓子専門学校の学生だった。
そのまま高校以来の恋人洋介と結婚して弘明を生んだ。
洋介は数年前事故で他界しているが、以来一人身で弘明を育ててきた。

それは6月だった。菓子を調理中、突然両手に痺れを感じた。
疲れかと思い湿布などしながら仕事を続けたが、いよいよ痺れは痛みに変わった。
病院で診察を受けた。結果腱鞘炎・手根管症候群など三つの病気を併発していると
「宣告」された。瞬間礼子は泣き出したものである。
もう自分はパティシエが勤まらないと。だが医者に一笑にふされた。
一つ一つの病気は軽症なので通常、手術しなくても治る。
だが礼子の場合、手の痺れを誘発する病魔が三つ重なっているので、手術が必要。
手術は即日で済み、そして4日間固定し抜糸すれば、もう普通に生活できる。
一ヶ月すれば菓子職人に復帰も大丈夫とのことだった。
礼子は安堵し、7月に手術を受けた。
手術を七月にしたのは弘明が夏休みに入り、礼子の世話が可能だからだった。
「僕、母さんの手が治るんだったら何でもするよ!美味しいお菓子の見本また作って
食べさせて欲しいもん!!!」
大好きな母、礼子のためなら、美味しいお菓子のためなら、4日間夏休みを犠牲にし
てつきっきりくらい、弘明にとってはおやすい御用だった。
礼子の手術は1時間で済んだ。
その日の晩は亡夫の姉、富岡芳子が付き添ってくれることになった。
芳子に世話をされながら、礼子は気がついた。食事だけではない。家事一般どころで
はない。明日からは弘明に下の世話をさせねばならないことを。

「弘明君もひととおり看護婦さんから介護の方法は聞いたわ。だから明日からはあの
子一人でも大丈夫ね」
「いやだ、義姉さん。介護なんて言葉使わないでよ」
「だって介護じゃない」
礼子と芳子はリビングのソファに並んで座りで、ワインを飲みながら談笑。
二人ともパジャマ姿である。この礼子のパジャマとて芳子が着せた。
これとて当然弘明の役目になる。
「大丈夫よ。しっかりした子だもの。あなたのためなら何だってするわよ」
心配気な礼子に芳子はワインをグラスに注ぐ。
「あんまり勧めないで。夜中にトイレに行きたくなったらどうするのよ」
「起こせばいいのよ私を。そのために来ているんだから」
そしてグラスを礼子の口にあてがうのだった。酔いがまわったのか少し唇からこぼす。
「ああ駄目ね、礼子ちゃんは、私がこうしてあげないと駄目かしら??」
それからの芳子の行動は、知らない者が見たら驚愕することは間違いなかった。
芳子はワインを口に含むと、そのまま礼子の唇に吸い付いたのである。
また礼子は一瞬だけ目をみはったが、そのまま口移しでワインを飲まされたのだった。
「フフッ、もう寝ましょうよ。気持ちいい眠りにつかせてあげるわ」
「え、ええ」礼子はほほを若干染めた。
二人はレズ関係だったのである。

芳子も未亡人であり、亡夫は健在な時分、芳子の弟夫婦礼子たちとのスワッピングを
楽しむ嗜好があった。だが二人の夫たちがこの世を去れば、芳子と礼子が残る道理で
ある。
この数年間、二人はレズ美アンの愛欲を共有していた。
二人が異性を必要としなかったのはそのためである。
下手に愛人・恋人・再婚などという話になって、思春期の子供たちの気持ちを傷つけ
たくないという理由もあった。同時に美しい同性との愛欲が甘美に過ぎたこともある。
礼子の寝室の蛍光灯に照らされ、芳子は全裸の女体を、義妹の前にさらしていく。
豊かな乳房、くびれたウエスト、しなやかな下半身。
舞欄にあるフィットネスジムに通っているだけあって、素晴らしいラインだった。
礼子はベッドに横たえられ、じっとそれを見つめている。
手が使えないので、そうしているしかないのだ。
ここ数年礼子の愛撫(実は黒川千恵子という女性とも関係があった)しか受けてない肉
体ながらあまりになまめかしい。陰毛は手入れされ、その部分の有様を礼子は思い出
し、一人生唾を飲む。
「フフッ、脱がせてあげる。下半身だけね」
「なんで?」
「あとでパジャマ着せるのも面倒だわ。とりあえず下半身が裸なら、トイレもすぐさ
せてあげられるじゃない?」
そして先刻はかせたばかりのパジャマとパンティーを脱がせる。
「あぁいやあ…」
礼子は羞恥の声を、芳子の前でもらす、同性の義姉に対して反応する。
「ふふまだ何もしてあげてないじゃない?」
そしてパジャマの上だけになった礼子の肉体に、芳子のそれが覆いかぶさっていく。
「よしてェ・・・ああん、だめだったらァ」
抵抗はしたが、しょせん両手が使えないのだから口だけの抗いである。
体を愛撫し始めた芳子に、礼子は肉体をくねらせる。
全裸の美貌の女体にのしかかられ、熱く柔らかな姿態ををこすりつけられる感触は、
礼子を内部から火照らせていく。
「礼子、いい匂い、匂いが濃くなってる。興奮してるのね」
首すじに鼻をこすりつけて、うっとりと義妹のフェロモンを味わう芳子。

それを見つめるまだ幼い視線があることさえ気がつかずに…

芳子の右手は礼子の体をさするように愛撫しつづける。
「はぁーん」
陶然としたため息がもれる。
「ずるいわね。今夜はされるがままで、ふふいい気なものだわ」
「だって…」
愛撫を返そうにも両手首から先は、包帯と軽いギブスで固定されているのだ。
「冗談よ、さあしてあげるわね」
芳子の目ももう潤みきっていた。礼子のパジャマのボタンを外し、左右に開く。
「あー!」
悲鳴とともに礼子の、32歳の白き全裸が暴かれる。乳房がぷるるんとたわわに揺れる
のが芳子と、もう一人の人物の目に入った。
「あー!礼子ったら、可愛い!!!
礼子の唇を、芳子の唇が惹かれあうように近づく。
「ウ、ウンンッ」「ン!ンンン!!」
甘くとろけるような同性とのキスに、二人の頭は痺れる。
乳房が接触しあい、弾力をもって互いの肉体を押し返し、下半身ではお互いの陰毛が
腰などにこすれ、愛欲をつのらせるばかり。
歯の裏側までも存分に舐めまわし、舌に舌をからませて吸いたてながら、芳子の右手
が、礼子の乳房をもみしだく。声をくぐもらせ、肉体をくねらせ、その快感に浸る。
「はぁー、なんて素敵なの、あなたとのキスって、あなたとこうするのって」
芳子は手で乳房を愛撫したまま、礼子の首すじから胸へとキスの雨。
やや湿った音をわざとたて、唇で抵抗できない礼子を蹂躙?する。
「いや…アアッ!アーン!!!」
されるがままというのも拷問だった。反撃できないのだから。
声で抗っても、下半身は迫り来る芳子の攻撃を待ちわびていた。
羞恥と期待の両方で、礼子は足をもじもじと動かすしかない。
「礼子、きれいよ。あなたってどこもかしこも綺麗」
しこった乳首をいとおしげに軽くかじる、ほほをすぼめてちゅうちゅう吸う。
「はぁーん、義姉さん…」
芳子は礼子の乳房を悪戯しながら、右手をお腹に向かってすべらせていく。
おへそのあたりで焦らすように小停止、そして…
「あっ、だ、駄目!いやアーン!!!!」
下腹部を、女陰のまわりを、芳子の指先がさもいやらしくまるで痴漢のように卑猥に
動きまわる。礼子はこみあげる愛欲に両手以外を悶えさせる。
芳子の指先が、唐突に礼子の中心をくじり穿つ!
「濡れてる、礼子濡れてるワ」
「嗚呼…言わないでぇ…」
全身に電撃が流れ、礼子の背がたまらず持ち上がる。
芳子は同性のぬめりを確認し、いっそう興奮をつのらせる。
「ふふふ、抵抗できない貴女を悪戯するって最高よ」
芳子は体を起こすと、礼子をうつ伏せにさせ、もう体にまといついているだけのパジ
ャマを頭側にずらせ、背中をむき出しにしてそして舐めまわす。
「あぁーん、礼子って背中まで甘いワ」
背中から脊髄線に沿って舌がはいおりる。
それはいつしか美てい骨にいたる。
「あっ、いや!!!! そこは駄目!!!」
半ば本気で足をばたつかせて拒否の意思を伝える。
「何? 不満???」
不満なわけではない。
だが入浴もしていないその部分を、義姉に委ねるのは気が引けるのだ。
「大丈夫よ。綺麗にしてあげたじゃないの」
先刻、大きい用を足した際、芳子は礼子のアヌスを十分ウォッシュレットでゆすがせ
薄めたアルコール液で消毒し、さらに濡れタオルでアヌスの襞まで拭っていたのだ。
この甘美な夜のためだった。
「だからいいの。そんなこと気にしないで、礼子の体に汚い部分なんかないのよ」
「嗚呼…そんな…」
瞬間お尻の双肉が左右に割り開かれ、すぼまったアヌスにざらっとした感触が、から
みついた。
「アー!!!!!」背中がのけぞり、全身に鳥肌がたつ!
「ふふふ相変わらず弱いんだから。じゃあここは後でね」
その言葉に礼子は少し安堵し、かなりがっかりしたのだった。
礼子の体は、ベッドの上でもう一度仰向けにされる。ほとんど芳子の人形である。
芳子はそのまま礼子の姿態をしばらく凝視した。
それは男が女を獣欲にかられ、目で犯す視線にほかならなかった。
「ああ…」
それだけのことに礼子の肉体は羞恥に火照り、全身が汗ばむ。
愛撫が欲しいのか? 真摯な恥じらいからなのか?
両足をよじらせて、芳子から女のもっとも華奢な部分を隠そうと試みる。
その動きによって上半身もざわめく。乳房がかすかにゆらめく。
両手で顔を、あそこを隠したい思い。だが無理はしてはいけない。
だから両腕だけがじっとしている。それ以外の部分が男を。いや礼子を惑わせるレズ
美アンの官能をたぎらせてしまう。
「ああ…して…」「じゃあなぜ隠すの?」「だって…」
もう礼子の全身はピンク色に染まっていた。それは芳子も同じであった。
「してあげるわ、もう私たまらないの!!」
飢狼のように、芳子は腕がきかない義妹の肉体に襲い掛かる。肉を欲する!
だが芳子が使うのは、獣の牙ではなく、いやらしき舌での陵辱であった。
「アッウーンッ」
礼子の全裸の肉体がひきつる。
「ああ礼子、私のことが好き? 愛してる?」
「愛してるわ。義姉さんのことが好き!!!」
「誰よりも?」「ええ誰よりも!ああ!!もっと!!!」
「ふふ嘘つきね。礼子は、一番貴女が愛しているのは弘明君でしょう」
!!!! そこで礼子は言葉に窮した。
「あら?どうしたの? そんなの母親だったら当たり前じゃない。私だって息子が一
番かわいいわ。でも礼子もかわいいのよ」
そう言って芳子の前歯が乳首をねぶる。
「あッ、アーンッー」
礼子の全身がその快感に反応する。
芳子の手が礼子の下腹部をさもいやらしい手つきでまさぐる、まるで痴漢のように。
礼子は両足を閉じ合わせ、拒むふりをする。
「もう礼子の嘘つき。触ってほしいくせに、ウブなふりしてえ」
芳子は左膝を芳子の両足の間にこじ入れて、さらに両手で残酷に?開脚させてしまう。
「いやァ、見ちゃいやあッ」「だあめ、もう丸見えなんだからぁ」
聞かれた股間に、芳子の手が今度こそしっかりと攻撃が加えられる。
「あっ、ハァーン、フーン!ウーン!」
首筋を乳房を脇の間まで、ベロベロに芳子に舐めまわされながら、秘陰は芳子の指に
徹底的に陵辱され、冒涜され、犯されていく。
礼子が亡夫にされていた野太い指による愛撫は、遠い記憶の彼方。
今はもう義姉の繊細でしなやかで、ふしだらな指の愛撫の虜だった。
足がくねる。腰が浮く。だが秘陰にからみついた芳子の指は離れない。
「フフッ、礼子ったらこうしちゃうから」 
芳子の指先が陰唇深く分け入り、礼子の胎内を深く穿つ。
「あっ、嗚呼!!!」
礼子の秘陰はとめどなく愛液を分泌し、芳子の指が蛍光灯にきらめく。
「フフッ、礼子のオマンコ、どうなってるか教えてあげようか?」
「あンッ言わないでェ、オマンコって言わないでぇ」
礼子の姿態はこの期に及んで、羞恥にくねる。時分で発した言葉にさえ羞恥する。
「オマンコびしゃびしゃ、ネトネトよ」
芳子は礼子の左右の乳首を舌で交互に舐め尽す。もう乳首はカチンカチンだ。
そして芳子は両手を前と後ろから礼子の股間に、おあずけした部分を再攻撃の準備。
「ああっ駄目ェ、弱いから駄目ぇ!ア?? アーンッ」
芳子の右手が秘陰をくじる。それはいい耐えられ?る。
だが芳子の左手がアヌスににじりよっていくのだ。
「フフッ、お待たせ」
礼子の愛液でぬめった芳子の左手の指が、アヌスの中に侵入する!

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

12歳の少年は瞬きさえできずに、叔母と母のふしだらなからみあいを見つめていた。
小さく開いていたドアの隙間から、いつも優しく微笑み、自分を慈しんでくれる二人
の女性が獣のように愛しあう姿を。呆然として見ていた。

「礼子の急所は三つある♪ オマンコ・クリちゃん・アヌス責め!」
歌うように芳子は口に出した三つの部分を、両手で愛撫する。
まるで名ピアニストのようだった。
芳子が礼子の鍵盤をたたく度、礼子はふしだらな旋律をかなでるだけ。
「嗚呼礼子、舐めてあげる。口で御奉仕してあげる。私がお風呂に入れない貴女のば
っちい部分を舌で洗い清めてあげるワ」
芳子はそう言うと、礼子の秘陰に貪りついていく。
十本の指に舌と葉と唇が参加し、礼子の秘陰をアヌスを、クリトリスをすさまじい勢
いで、痴態の限りをつくして攻撃する。
そう芳子は舌をとがらせ、ためらいもせず直腸の襞深く挿入させる。
「キャァー!!!!!!!」
それは半ば本気の悲鳴だった。それをしてくれるとはわかっていた。
覚悟も期待もしていた。それだけに甘美だった。
「アッ、ハアーッアーンッ」
「どこがいいの?言ってみて、口で言ってみて」
「か、感じるアーンッ、いやっ!オマンコいい!」
「オマンコじゃないわ! 私が舐めてるのはどこなの?」
「ケ、ケツ」
「早く言うの! じゃないともう舐めてあげないから!」
「ケツマンコ! ケツマンコよ! ケツマンコいいのぉ!!!」

弘明は失神しそうだった。母と叔母があまりにふしだらな言葉を発する事実に…

芳子はもう奉仕?するだけの自分に耐えられなくなっていた。
礼子の下半身を攻めたまま、肉体を移動させシックスナインの体勢をとる。
「嗚呼舐めて、礼子のかわいいお口で私のオマンコも舐めて」
礼子の視界に満面に花開く、義姉の秘陰。ピンク色の襞はきらめき彼女の口づけを誘
っていた。芳子が腰を礼子の顔に落としていく。
礼子は目をつぶり、そっと芳子の下唇?とキスを交わした。
「アーン、いや!!! そんな優しいキスなんかじゃいやあ」
芳子が腰を振って、礼子に更なる激しい攻撃をせがむ。
礼子は両手が使えない。彼女にある武器は口だけだ。
だからこそ精一杯の愛しさを込めて、舌を芳子の内部に挿入し、舐めしゃぶる。
「んー!!!」「んんググ」
それからは10分間はただひたすらに、美女二人は声もたてずに(口がふさがっている
ので)秘陰を愛撫しあい続けた。
そしてどちらからともなく、口を離し、芳子は礼子の目を見つめた。
「オマンコする? レズマンコする?」
義姉の言葉に、礼子は潤んだ目で首を縦に振った。
「うん」
芳子は礼子の両足を開かせ、そして自分もまた足を開き、その秘陰同士を接触させた。
ぬちゃああああとお互いの秘陰が秘陰を知感する。
「アー!!!!」「ア!アーン!」
その生温かく濡れそぼった粘膜のこすれあう快感に、嗚咽がからむ。
「ああ!!!義姉さんのオマンコ!オマンコいい!!!」
「礼子もよ!礼子のオマンコいいの!最高よ!!!!」
「アーンッイッ、イッちやう! ああンッー!」
「私もよ!! すぐにいっちゃいそうなの! 今日は早いわぁああああああ」

        「アッ!」

短い二つの悲鳴と同時に、二人の肉体に激烈なオーガズムが駆け抜けた。
両足が突っぱり痙攣する。
そしてしばらくの間二人の激しい呼吸だけが響いた。
芳子の体が先に動き始めた。優しくかろうじて脱げずにからみついていた礼子のパジ
ャマを直し、ボタンをはめていく。パジャマが礼子の下半身まで隠す。
「気持ちよかった?」
「ええ」
「ふふ、じゃあお休みなさい。トイレしたくなったら遠慮せずに起こしてね」
そして芳子は蛍光灯の電気を消した。寝室が暗くなった。

もうドアのそばに弘明の姿はなかった。
彼は二人が達した瞬間、そのエクスタシーの波が伝わったかのように射精していたの
である。
「母さんが!叔母さんが!どうしてなんだ!!!!」
洗面所でパンツを洗いながら、必死で今見てしまった光景について考える弘明。
さもあらん。思春期の1ページ。
たとえば両親のSEXについて知ってしまった。
あるいは母親が他の男とSEXしていた。
というのであれば、まだ理解の範疇だろう。
だが母親と叔母がレズ関係だった、などというのは普通ありえない。
ましてや12歳の少年が、どう心の中で整合をつければいいものであろうか?
考えた末、弘明は24時間やっている、とある携帯サイトに、書き込みをしたのだった。


……そんなわけだから、君のお母さんも叔母さんもさっき言ったレズではないんだね。
きっとお父さんがいなくてさみしかったんだ。でも他の男の人を好きになったら、君
が傷つくと思ったんじゃないかな?二人とも君には優しいんだろう?じゃあいいじゃ
ないか。お母さんに孝行するんだよ。


子供電話相談室ならぬ携帯電話相談室からは、そんな返信が書き込まれていた。
弘明は夢精を経験した際、ここに相談し安心したが、また相談してなんとなく心がす
っきりしたのだった。相談された方も困ったのだろうが、当たり障りない返信をした
のだが、ともかく弘明は納得した。同時に母親に性を意識してしまったのも事実だっ
た。なんといっても実母の痴態を見てしまったことには違いないのだ。
しかも弘明の場合、それがレズ美アンだったのだが。

翌日、何事もなかったかのように叔母と母は普通に接していた。
「それが大人なのかな」などと弘明は考えた。
細かい指示を出して、芳子は弘明に礼子の介護をまかせて帰っていった。
朝食も昼食も芳子が用意していってくれた。
昼食時、甲斐甲斐しく、弘明は美味しいおじやを温め直して、礼子にスプーンで食べ
させてあげるのだった。
「ごめんね弘明」「いいんだよ4日間くらいさ」
そしてスプーンからおじやをほおばる礼子の美しい顔を眺める。
礼子の甘い匂いがただよう。昨夜の母の狂態を思い出し、どうしても同じ人物とは思
えない弘明だった。だが夢ではない。昨夜洗ったパンツが今朝もきちんとそこに干し
てあったのだから。
冷めたお茶を飲ませてもらい、リビングで寝巻き姿の礼子。
普段着ではない。世話をしてもらう以上寝巻きでないと都合が悪いからだ。
当然パジャマを上下とも着ている。
そして生命の当然の摂理が、礼子の下腹部に感じられてきた。
「弘明、いいかしら?」「何?お母さん」「うん、あのね…トイレ」
「…うん…わかった」
やり方はわかっていた。というか別段難しいことではない。
礼子がトイレに入る。両手が使えないのでパジャマを脱がせてあげる。
パジャマのゴムバンドに弘明の両手がかかる、するすると膝下まで下げていく。
当然ながらパンティーも一緒だ。今朝芳子にはかせてもらったばかりだ。
「じゃ終わったら呼んで」「うん」
トイレから弘明が出て行く。座ってギブスと包帯の手でコックをひねる。
水がジャーと流れる。念のため大側にコックを押した。
たまった小水が尿道からほとばしる。だがその音は水音で聞こえない。
12歳の少年、息子とはいえ、その排泄音を聞かれなくて済み、ほっとする礼子だった。
だがほっとするのはそこまでだ。後始末を頼まなければならないのだ。
弘明が色気づく年頃でないのが(そう母親らしく思い込んでいるだけだったが)救いだ
った。
「弘明、終わったからお願いね」「うん」
トイレのドアが開いた。やり方は看護婦さんからも芳子からも聞いていた。
あとはその指示どおりにやるだけである。だけであったはずなのだが…
再生紙ペーパーをやや長く千切る。それをたたみ母の汚れた部分を拭うだけでいい。
瞬間!昨夜の母と叔母の痴態、母の秘陰の有様が脳裏に蘇った。
心臓がドキドキしてしまう。礼子をあのように狂わせることもできる部分に、これか
ら触れることができる自分に、なにか心の何かがくすぐられてしまう。
弘明は片手でパジャマの裾をあげて、もう片手でそっと礼子の股間をさぐる。
そして見なくてもそこの有様がわかっていたので、ゆっくりと母のその部分を拭って
あげる。それを二三度繰り返す。
息子とはいえ小学生にこんなことことをさせ、礼子はすまなく思うしかなかった。
だが弘明の股間は紛れもなく勃起していたのである。

夕食、パティシエの息子だけあって、簡単な手料理くらいは朝飯前の晩御飯な弘明。
食べさせやすいように、チャーハンと中華スープの献立だ。
「美味しい、さすが母さんの息子ね」
「こんなの簡単で、料理なんてもんでもないよ。だから早くよくなってお菓子作って
よね」
その会話だけ聞けば孝行息子である。だが弘明はもう一人の自分が、礼子の世話をし
たく疼いているのを感じていた。
礼子はまたも小水をもよおした。
弘明は(嬉々として)礼子をトイレまで連れていった。
そして再びペーパーを股間にあてがう。
だが昼間と違っていたのは弘明が母の股間から目をそむけないことだった。
礼子のほうでは「慣れたのかしら?」などと思うだけだっだが。
二度目の母の恥毛の有様だった。
やや昼間より力を込めてその部分を拭った。それは若干の快感を礼子に送り込んだ。
「ぁ」かすかな嗚咽がもれた。弘明は気がつかないふりをしていた。
だがペーパーを変えるたびに、力はこもった、幼いペニスはこわばるばかりだった。

「母さん夜中どうしようか?一応病院からおしめも預かってるんだけど・・・・・・」
礼子は意味することがわかり顔を染めた。
どうしても一人きりで用が足せない場合のオムツか何かなのだろう。
だがそんなものをつけて眠りたくはなかった。第一そのオムツをつけるのも替えるの
も弘明なのだ。それは不憫である。となると昨夜の芳子のように添い寝してもらうし
かない。12歳の少年というのが微妙だが、弘明の部屋まで呼びにいく途中でもらした
りしたら合わす顔がないのも事実だった。

就寝前にも用を足す。徐々に弘明の指は秘陰をくじる動きを見せ始めていた。
但しこの時点で礼子は気がついていない。
午前4時。礼子はもよおした。
ベッドの隣ですやすや安眠を貪る弘明に呼びかける。
「弘明! 弘明!! お願い起きて!!!」
「うーん、母さん、まだ眠いの僕…」
寝ぼけていた。無理もないことだが、起きてもらわなくてはしょうがない。
弘明は寝ぼけたままトイレに礼子を連れていった。
もうもらしそうだった礼子は便座に座るや、激しい音をたてて小水を排泄した。

瞬間、トイレの外で、中で、礼子と弘明はその音を聞いた。
弘明の眠気はふっとんだし、礼子はコックをひねるのを忘れたことに気がついた。
だが今更どうしようもなかった。
用が済むや弘明はまるであせるかのように母の下腹部にペーパーをあてがった。
「アン!!!!」それは陰唇内部まで穿つような拭き方だった。
「痛かった?ごめん」
そう平静を装い弘明は妄執のままに。母のその部分の感触に酔った。
そしてパジャマをはかせる。そんな折の一瞬!
礼子のまろやかなヒップ側面が、弘明のパジャマにこすれた。
「!!!!」「????」
無言の悲鳴が交錯した。それはあまりに気持ちがよく、また礼子は弘明が勃起してい
ることに気がついたのだった。
「どうしよう???」そう思った。
そして代わりに弘明も用を済ませた。
ベッドで再び弘明は寝入ってしまったが、礼子はしばらく寝付かれないでいた。
「そうだわ、アレは朝立ちってやつよ。実の母親に弘明が興奮するわけないじゃない」
勝手にそんな理屈を作り、安堵して礼子もまた眠った。

朝方礼子は何やら固いモノが腰からお尻の側面にあてがわれ、そして何かが体全体に
接触しているのを感じ目が覚めた。弘明だった。
肩に顔をくっつけ、実に安らかに礼子に甘えるように寝入っているのだった。
愛らしい笑顔に礼子の顔はほころぶ、それが凍りついたのは下半身にあたる部分の正
体に気がついたからであった。
それは勃起だった。弘明がパジャマ下股間をぱんぱんに朝立ちさせ、こすりつけてい
たのだ。
「うーん、母さん」寝言を言っていた。何を夢見ているのか楽しそうだった。
だが勃起を押し当てられた母親としてはたまったものではない。
しかもこの場合弘明に悪気はないのである。
起こして叱り付けるのも気が引けた。体を引き剥がしてもよかったし、そうすべきだ
ったがなぜかできずにいた。そうするうちに小刻みに弘明の腰が動いていた。

             !!!!!?????

次の瞬間、紛れもない弘明の勃起の脈動、男のエキスの暴発を下半身に感じた。
礼子は息子の夢精に立ち会ってしまったのである。
「うーん」満足そうな声を出し、弘明は体を離した。ぐっすり眠っていた。
そのままこの出来事に混乱しているうちに弘明が目を覚ました。
「うーん、ア、母さんおはよ、おしっこは?」
瞬間!弘明は自分の股間の異常に気がついたか赤面した。
「あ、あの母さん、僕先におしっこ済ませてくるから、待っててね」
礼子は大人になりつつある弘明の後姿を見つめるしかなかった。
そしてどうにも弘明に世話をされることに、異性に触れられる思いがして、やるせな
く思う自分を知感していた。
それでももよおすものはもよおすのである。
たびに明らかに、股間を拭う行為が、時間が長くそして卑猥な感じになっていく。
その日の晩御飯の後の後始末では、遂に陰唇深くペーパーを持つ手が入り込もうとし
たため、あやうく礼子は悲鳴と嗚咽をあげそうになった。
「弘明!いいかげんになさい!!!」
母のぴしゃりとした声に、弘明は赤面しそそくさと母の股間をきれいにした。
それから寝るまでの間、一言も礼子は弘明に口をきかなかった。

ベッドの中二日目の就寝時だった。
「母さん、ごめんなさい。もうしません」
母に嫌われ、口をきいてもらえないのが辛く、弘明はそう言って暗闇の中謝った。
「なんであんなことしたの?女の人に興味持つなんて早すぎよ。しかも母さんに」
「だって…母さんたちがいけないんだ」
「母さん…たち?」
突然礼子の心に恐怖が宿った。
まさか!私と義姉さんのことを!!!! がそれだった。しかも事実そうであった。
弘明の口から一昨日のレズ行為を見てしまったという告白に、礼子はおののいた。
「も、もう言わないで、忘れて!!!」
芳子のときとは違い、演技ではない羞恥にかられ、暗闇の中礼子は弘明に背中を向け
てそう言うのが精一杯だった。

「母さん!」「ア?」

唐突に弘明が母の体に背中側から抱きついた。
「僕、僕、わかってる。子供相談室で聞いたんだよ。母さんたちみたいなみぼおじん
ってさみしいんでしょう?だから慰めあったんでしょう。母さんかわいそうだ。僕も
慰めてあげる!!!僕だって叔母さんみたいに気持ちよくしてあげられるよ!」
「やめて! よしなさい!!!」
少年の間違った?思い込みは止めようがなかった。
背後からがっしりと腰から手を回され、そして両手がパジャマ上から礼子の股間をま
さぐっていた。12歳の少年が、いや息子が決して行ってはいけない行為だった。
「あ、だめ???」
左手で母の下半身を押さえ込むや、右手がパジャマのおなか部分から、パンティさえ
何の障壁にもならず侵入を果たす。
あわてて足をきつく閉じあわせ、腰をよじって拒む礼子。
だが両手が使えず、しかも下半身の動きを封じられては抵抗には限りがある。
芳子相手ならいい。実害はないレズビアンだ。
だが今弘明がしようとしているのは、母親への性的虐待に等しい!
そんなことを考えているうちに、二日間の下の世話に慣れた?弘明の指先は早くも恥
毛のあたりに到達していた。ペーパーなしでそこを触りたいとう妄執がドス黒く感じ
られた。
「アッ!」礼子は悲鳴とともに、胎内への弘明の侵入を許してしまった。
弘明のさもいやらしい指先が秘陰を割り、陰唇の中に!
偶然にクリトリスがこすられ、礼子は思わず悲鳴をあげてしまった。
「アアア!」「気持ちいいんだね?母さん!!!」「違う、違うわ!!!」
何が違うというのであろう? なぜこの時点で自分がは濡れそぼっていたのだろう?
もう一人の礼子が自問自答する。添い寝された時から何か熱いものを感じていた。
「違う!違う!」
首を振って息子の指と内心の声を否定する。
否定しても弘明の指は、母をくじる行為に興奮するばかりだった。
「だって濡れてるもん!母さんの本で載ってたもん!女の人は気持ちいいと濡れるん
でしょ?」
弘明が母の目を盗んで読んだ、婦人雑誌の性を扱うページの耳?知識だった。
当たらずとも、実に遠かった。だがそれをじっくり諭す時間さえ今の礼子にはない。
弘明の指先はヌルヌルに濡れそぼった秘陰をくじる!
拙い技巧で、ただただ自分の一部を母に埋めた喜びに震えながら続けた。
芳子や礼子と大差ない幼い繊細で、大人にも男にもなりきっていない指先が小刻みに
動かされる。
「母さん、すごくあったかいよ。僕気持ちいいよ!!!」
気がつけば今朝方も感じた弘明のペニスがまがまがしく、礼子のパジャマ越しに、押
し当てられていた。しかも興奮して激しく動いていた。
まるでお尻さえもが犯されているかのような錯覚。
これがアヌスに直接触れでもされたら、礼子は気が狂ってしまうだろう。
それは救いだったが、前のほうは救われない。
今も耳に響く、自分のアソコが奏でる湿った摩擦音!
両足をきつく閉じあわせたところで、手を指を追い出せないのは、レズ行為で百も承
知であったはずだった。でもそうせずにはいられない。無抵抗でよがってしまっては
母親として失格なのだから。
「いやア! いや…ア…アーン」
礼子は自分でわかった。今抗いから、嗚咽に声が変わったことを。
たかが12歳の愛撫に喜悦してしまっている自分を。
「アーン、駄目ぇ、駄目ぇ」
弘明にもわかった。母が叔母との行為中にも発した叫びに似ていた。
よって頭にのって母親孝行?を続ける。
陰唇といわず、わかってはいないがクリトリスといわず暗闇の中、ひたすらに母の秘
陰に甘える?弘明。それは数回に一度的確に急所をつく!
「アーツ! ハアーン!」
礼子の肉体から遂に抵抗の意思さえ消失する。
お尻は既に弘明のペニスを押しもむように摩擦を送り、両脚はこころもち開いて弘明
の行為の手助けさえしていた。それがもう一度抵抗のはかない意思を蘇らせる結果を
呼び込む。
「そうだ、叔母さんは母さんのお尻の穴も触っってたよね?」
そう思い、弘明は母の背後から左手をはわせていく。
「ア!駄目!!! 本当に駄目!!! そこはいや、いやああああああああ」
その悲痛な叫びが何になろう? かえって弘明の行為に油を注ぐだけである。
アヌスの作りなど雌雄で差はないので、あっという間に弘明はそこを探り当てた。
グイと押し込む! 無論粘膜を傷つけないよう細心の注意は払った。
そう婦人雑誌に書いてあったからだ。
「アー!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
断末魔とも言える悲鳴があがった。
秘陰どころか、アヌスまでも穿たれてしまった自分が哀れだった。
「アー駄目手を抜いて、ばっちいのよ」
「母さん大きいのしてないでしょ?してたって平気だい!母さんだもん!」
そしていよいよ激しく優しく拙く、前方後方からの愛撫を続けた。
芳子がそれを見たならば、さすが自分の甥っ子だと感嘆しただろう。
「イク! 母さん終わっちゃう!!!!」
礼子はもう快楽に、愛欲に包まれ、絶頂の到来さえ告げてしまっていた。

「ア! アー!!!! 嗚呼嗚呼嗚呼あああああ!!!!!!!!!!」

長い嗚咽が暗闇に響き、母の陰唇の痙攣を弘明は感じていた。
そしてはりつめた風船から空気が抜けるように、礼子の体から力が抜けていった。
弘明は満足していた、叔母と同じく母を気持ちよくしてあげられたと思っていた。
だが暗闇の中聞こえたのは、母の感謝の言葉ではなく、泣いている声だった。
「母さん、泣いてるの? 僕下手だったの? 叔母さんじゃなきゃ駄目なの?」
弘明の声も涙ぐみはじめていた。
礼子はどうしたらいいかわからなくなった。
レズなどにはしったから、そんなはしたない様子を知られてしまったから、こんなあ
どけない子供に、こんな行為をさせてしまたのだと思えばやるせない。
同時にこんな子供の愛撫に絶頂を味わってしまった、おのが肉体も厭わしかった。
「わかったよ!明日はもう一度叔母さんに来てもらうよ。邪魔しないから。だから泣
かないでよ!」
そう言って母の背中に泣き伏す弘明。子供のままだった。
とても来年中学生になるとは思えなかった。
でもやはり来年中学生になる証で、未だペニスがパンパンだった。
「弘明。母さん怒ってないわ。母さんが悪かったのよ。母さん弘明がいてくれれば安
心だからね」
「うん」
礼子はしばらく考えた。
「弘明母さんのパジャマとパンティー下ろして」「え」「いいから早く」
弘明は言われたとおりにした。そしてパンティーを手にするよう言われた。
「弘明もパジャマとパンツ脱ぎなさい。また白いのおもらししちゃいけないから。母
さんが手伝ってあげるから」
暗闇の中母子は下半身を裸にして添い寝しあっている。
礼子の肉体が弘明ににじりよる。そして礼子の素足の太ももが、弘明のペニスを押し
挟んだ。
「ア!!!」その気持ちよさに思わず声が出る弘明。
「そのまま腰を前と後ろに動かしなさい、うん、そうそう」
そして礼子も弘明とは逆の方向に腰と太ももを動かした。いわゆる素股行為だった。
「う、ああ、母さん、なんか変だよ」
たまらず頭半分礼子より小さい弘明はさらに体を縮めて、礼子の胸元に顔をうずめた。
かまわず礼子はペニスに愛撫を送り込む、手が使えず、体を許すことも適わない以上
これしか弘明にしてあげられることはなかった。
「ああ!!!」
その快感に本能的に弘明も前後の運動を再会する。
「ああ、ああああ」
ペニスが膨張し始めた感覚。
「うん、じゃあ母さんのパンティーをオチンチンの先っぽにかぶせて…そうそう」
ほとんどあんよは上手のような口調だった。
そして激しく素股摩擦!
「あ!なんか熱い!!!母さん!!!!」
悲鳴と同時に礼子の両足の間で、ペニスが痙攣を始めた。
「あああ!」
悲鳴とともに幼い勃起は、母のパンティーの中にしとどにぶちまけていく。
「フー」放出は終了した。
「か、母さんありがとう」
生まれてはじめてのオナニー?の快感に未だ全身が震えていた。
「じゃあ後始末なさい」
「うん」
脱衣場で後始末をつけ、寝室に戻れば、既に礼子は寝息をたてていた。
二人は朝まで安眠を貪った。

三日目、それもまた晩御飯の後だった。
どうにも礼子はおなかがはった。満腹のせいではなかった。
女性だからわかる。便秘の症状だった。
三食きちんと摂取しているにも関わらず、芳子に始末されてから、ずっと大きいほう
をもよおしていないのである。丸三日排泄していないのだ。
鏡を見る。肌のきめが悪い。快食快眠とお通じがミセスモデルの訓示である。
これに運動も加わるが、この手の状態では無理だった。
別にパティシエとして復帰できれば御の字だが、同時に女性である以上、せっかくミ
セスモデルとして評価される美貌とて大事だった。

「え?何」弘明は聞き返した。
「だ、だから浣腸してほしいの。鏡台の小箱にイチジク浣腸が入っているから」
「浣腸???」
これには弘明も戸惑った。大きいほうの始末も聞かされていたが、浣腸という事態ま
では考えていなかったのだ。しかし礼子に頼まれればいやとも言えない。
洗面器に温水をはり、イチジク浣腸を温める。
そしてトイレのドアを開き、ドアのすぐ前で横に寝た姿勢をとる礼子。
弘明はそこで母のパジャマとパンティーを引きおろし、母の下半身を裸にする。
もう昨夜の醜態が互いにあるのでためらいはないが、礼子には羞恥心が残っていた。
膝を折り曲げ、下半身を弘明の前にさらす。ちょうど赤ちゃんのおしめを変える体勢
を横向きにした状態である。
温めたイチジク浣腸に穴をあけ、そっと粘膜を傷つけぬよう気を使い、慎重にアヌス
にあてがう。
「ア…」そこはもっとも礼子が弱い部分、そして生温かい浣腸液が直腸に優しくしみ
わたっていく。抜け落ちる浣腸の感覚が、どこかさみしい。
「ガーゼある?うん、さっき言ったみたいにね、のの字にマッサージしてね」
礼子は目をつぶっていたが、弘明の生唾を飲む音が聞こえた。無理もない。
そして礼子のおなかをのの字にマッサージし、同時にアヌスにガーゼをあてがい、こ
こも優しく愛撫?してあげる。
あとはできるだけその体勢で我慢をする。
本来の浣腸とは医療行為であり、実際にこのように我慢させるのである。
それで快感を得るカップルもいるだろうが、とりあえずこの母子はどうであろう?
礼子のお腹がグルグルと鳴り出す。
「嗚呼」
全身が悪寒?に鳥肌をたてる。三日間弘明の作った滋養の残留物が、礼子の体外に吐
き出されようとしていた。
「母さん、大丈夫?」
「ああ、大丈夫よ」
せつなく体中を便意にくねらせる母の姿は、ぞっとするほど悩ましかった。
そんな姿に弘明は勃起してしまっていた。自分が変態なのかと一瞬悩んだ。
だがお腹とアヌスのマッサージは止められない。
少しだけ力を込めてお通じを刺激してあげる。
ガーゼ越しの愛の?のの字回転運動! 礼子の弱点を愛撫する。
「アア!!!ん、ううん」まるで弘明の指に操られるマリオネットだ。
「母さん、なんだかすごくかわいい!」
無邪気な弘明の発言に礼子は苦笑したいが、それどころでもない。
「いやぁ…ああ駄目ぇえ」
それだけを聞くと嗚咽や悶えと変わらなかった。事実礼子は悶えていたのだが。
排泄感に耐えるため、足をくねらせ痙攣させ、片足を広げ、閉じる。
すると動きに連動して、礼子の秘陰が別の生き物のようにうごめくのが目に入る。
アヌスさえ震え、その苦悶をガーゼ越し、弘明に伝えるのだ。
「はぁうん、もう駄目、ちゃんとおさえててね」
そしてガーゼをアヌスにあてがわれたまま、礼子は弘明に支えられて立ち上がる。
瞬間ズキューン!と激しい泥流感が下腹を襲った。
「アウ!!!!」礼子は思わず悲鳴をあげ、しばらく立ちすくんだ。
「か、母さん、大丈夫???」
「あ…ああ…もれそう…しっかり押さえてて!」
「え? あの…母さん…僕その…一緒に入っちゃうの?」
その時礼子ははっとした。駄目だ!!! 見られてしまう。
決して誰にも見られたくない、もっとも恥ずかしい姿を、あろうことか息子にこのま
まで見られてしまう!
滅多に浣腸の世話にはならない礼子だっただけに、我慢の限界を計り損なったのだ。
だがもうどうしようもなかった。
そのままトイレの便座に座り込んだのと、弘明がガーゼをアヌスから離したのとが同
時だった。

嗚呼嗚呼嗚呼ああああああああああああああああああああああああ(内心の悲鳴!)

ビ×××××ジュ××××ブ××××べチ×××××チャア!!!(表記不可能音)

すさまじい汚濁音がトイレに響き渡った。
礼子のような美女から発せられたとは到底思えない排泄音であった。
それを聞かれる羞恥にわかってたとはいえ、礼子は全身を朱に染めるしかなかった。
三日分の排泄物を思いきり噴出させた。極限の羞恥に涙さえあふれた。
呆然として弘明はその様子を見守った。
そして静寂とそれを上回る臭気がたちこめた。
「じゃ流すね」
大きな音を立て汚物が流れていく。
そして遂に?お尻を拭いてもらわなくてはならない。
見れば弘明のトランクスの前はパンパンに勃起していた。
哀れに思う礼子。
そしてウォッシュレットで肛門を清める。
頃を見て止めさせ、ペーパーで拭いてもらう。
「はぁーん」
嗚咽はどうしても出てしまう。弘明に異性を、長らく遠ざけてきた男を感じてしまう。
異性に自分のもっとも弱い部分を拭ってもらう羞恥と喜悦に、女体は惑うばかりだ。
そして最後にペーパーを流し、礼子のそれは終了した。
明日は両手の抜糸だ。徐々に運動などをしていけば便秘にもならないだろう。
恐らくこれが最後の弘明にしてもらう浣腸だったのだ。
頭一つ礼子より小さい12歳。
礼子が健康になれば、全てを拒める。ほほを叩き叱りつけることもできる。
もうこの少年に肉体を蹂躙?されることはないだろう。
だが・・・・・・
「弘明、母さん体が痒いのよ。タオルで拭ってくれないかな?ばっちいし時間かかる
からいやよね?」
「え?いや全然かまわないけど」
「じゃあお願いするわね」
そして二人は礼子の寝室に向かう。
「脱がせて」
弘明は生唾を飲みながら礼子の言葉に従った。礼子は下半身は裸のままである。
よてパジャマの上を取り去れば、手の先にギブスと包帯を巻いた女神が降臨する。
そしてうつぶせになって礼子はタオルをせがんだ。
洗面器に温水を浸し、タオルを絞り、そっと背中にあてがって汗を拭う。
未だ32歳の礼子の肌はあまりにもなまめかしかった。
4日間風呂に入っていないため体臭はこもったが、それでもそれは幼い頃に甘えた母
の匂いと変わりがなく不快ではなかった。
お尻の弾力をもった圧力さえタオル越しに感じた。
アヌスも手をかけようとしたが「そこは後にして」と拒まれた。
だが後ならいいわけである。
そして太ももふくらはぎ足先を丹念に拭う。
頃をみて仰向けになる礼子。ぷるるんとたわわに震える乳房が目にまぶしい。
というかどうにもそれに甘えたくなる弘明12歳だった。
所詮小学6年生なのである。
「どうしたの?母さんの前は恥ずかしいの? 母さん恥ずかしくないわ。ウンコする
ところまで弘明に見られてしまったんだから」
「うん」
そこでわざわざおなかから拭う弘明。そしておずおすと差し伸べられる乳房への愛撫。
「あん」嗚咽にかまわず乳房中を拭う。
「じゃあ母さんのアソコをお願い。触りたかったんでしょう?いいのよ。うんとよく
見て。弘明の手で母さんを綺麗にしてもらうお返しよ」
弘明は目を丸くしてうなずくばかりだった。
「嗚呼恥ずかしい。アソコだけ大人になっちゃった弘明に見られるの恥ずかしい」
母の顔が本気の恥じらいで真っ赤に染める様子が映る。
礼子は目を閉じて、ゆっくりと両足を大きく開いていく。
母と叔母のレズで遠めに拝み、ここ数日の下の世話で優しく触れ、昨夜暗闇の中激し
くまさぐった礼子の女陰が花開く。
ピンクに染まった肌にコントラストな恥毛。
ぬめり光る陰唇は口を開き、さらに濃いピンク色の粘膜が、弘明を誘う。
弘明の中の子供は消えうせ、体内に宿りつつある雄を、牡を、飢狼を呼び覚ます。
「よく見てね、母さんのオマンコ、弘明が生まれたところよ!」
それは決して母親が発してはいけない言葉であったかもしれない。
だが!親の反対を押し切って学生婚姻をして授かった息子。
それが自分に女を感じ、悪戯もするが、根底に自分を慈しむ思いにあふれていた。
だから全て今日を最後と決めて、心ゆくまで見せてあげたかったのだ。
「さあ、触って、そして拭いて、怒らないから。明日から母さん全部自分でできるの
よ。大人になったらもう見ては触ってはいけないの。いい思い出にしてね」
礼子は自分でもよくわからない言葉と理屈を発しながら、つま先立ちになって、でき
るだけ両足を広げる。
弘明は礼子の両脚の間にしゃがみこむと、そっとタオルをあてがった。
そして上下にそこを拭い、陰唇深くタオルごと指を挿入する。
「アーン!!」
次にアヌス、そこも丹念に拭い、直腸の襞までタオルでえぐる?
「アアア!!!!!!」
礼子は首を左右に振って、その甘美な接触に耐える。
弘明はタオルを洗面器にもう一度ひたすと、両手で陰唇を割り開いた。
そこはぬれそぼり、しとどに喜悦の液をほとばしらせていた。
「母さん、もっときれいにしてあげるね」
「うん、いいわよ」
瞬間ザラッとしたまぎれもない舌の感触を、礼子は下半身に感じた。
はっとして下腹部を見やれば、弘明が秘陰にむさぼりついている!
「アッ、駄目! ばっちいのよ! 病気になるからやめなさい!!!!」
「ばっちくないもん!きれいにしたもん!母さんの体全部ばっちいとこないもん!」
母の秘陰に口をつけたまま、弘明は女がもっとも弱いセリフを発していた。
そして少年の舌は、礼子のもっとも弱く、もっとも穢れた部分に舌をはわせた。
突き出た舌が、アヌスをえぐる。
「アアア!!!!???いや!あああああ! 駄目! そこは!嗚呼アアア!!!」
礼子は体中を震わせ、首を左右に振ってその劇感に耐える。
「さっきしたとこなのよ!!!今ならまだ!アウ!汚いことわかるで…ヒィ!!!」
「汚くないもん! だって甘いもん! 母さんの作るお菓子より甘いもん!!」
確かに汚くはないのかもしれない。その前に十二分に拭われたのだから。
だがつい先刻の浣腸排泄の後、それを厭わず舌を唇をはわせる弘明が、あまりにいじ
らしかった。
「ハァーン!!」
いつしか礼子は快感に酔いしれていた。
「アハァーン」
拙い技巧の幼子の舌遣いに、礼子は体中で甘美に溺れた。
既に抵抗もせず、ひたすらに…

               ???

弘明の舌というか行動が止まった。いぶかしく思う礼子。
見れば涙ぐみ前を押さえていた。
「母さん、苦しいよ。苦しいよぉ、僕アソコがパンパンで…」
礼子は気がついた。弘明の短パンの前にシミがあった。
パンツを介して短パンにまで前触れをあふれさせていたのだ。
瞬間息子をまるでバター犬のように扱った気がして、不憫に思う礼子だった。
「ごめんね弘明、母さんがまた気持ちよくしてあげるから」
「え!またオナニーしてくれるの?」
少年の顔が輝いた。素股と自慰の区別さえついていない。ましてや…
弘明はそそくさと母に言われるまま、パンツと短パンを脱いだ。
幼いが勃起しきったペニスが目に入った。ぞっとするほど美しかった。
ベッドに寝るよう言われると思ったが違った。
立ちすくむ弘明に、弘明の股間に近づくのは母の股ではなく、母の唇だった。
礼子は弘明のペニスをそのままぶちゅうと口にほおばった!
「アーツ」
思わず弘明は背中をのけぞらせて、その生まれてはじめての快感にうちのめされた。
信じられなかった。オナニーにそんな方法があることを。
(フェラチオという行為について、単語について知るのは後日である)
母さんが僕のオチンチンしゃぶってくれてるんだ!
それは熱かった。ざらっとしていた。その全部がペニスを吸いたてていた。
礼子は、ゆっくりと頭を前後に動かしはじめる。
深々と呑みこんでその根元から何から唾液と舌でレロりまわす。
とってかえして亀頭先端をぶちゅうと吸いたてる。
「アアーツ!!!!」
それは数年ぶりに体の一部にペニスを受け入れた行為だった。
ペニスがこれほど甘く愛らしいものであったことを、亡夫の記憶とともに思い出す。
レズ美アンでは味わえない。牡のそのものを礼子は堪能した。
だが両手が使えないので、いやだからこそ、口と歯と舌を使った攻撃は細緻を極めた。
首と背中がつっぱる。辛いが弘明の、いや自分のためか?
礼子はさらにスピードを増してシャフトする。
ほほの筋肉が吊りそうになるまで、すぼめた吸引攻撃。
「母さん!熱い!熱い!!」
礼子はその言葉に弘明の絶頂を予感した。だからといって攻撃は増すばかり。
「アッ!」
短い悲鳴、弘明のつま先が立ち、足はつっぱり、背中は頭ごとのけぞった。
次の瞬間、礼子の喉奥深く弘明のすさまじい波濤が叩きつけられていく。
礼子の口の中にあふれ、口の端からダラダラとあふれ流れる。
「ン!!ング!!!」
せきこみそうになりながら必死に一滴ももらすまいとほおばる。
七度の脈動の後、ペニスは力なくしぼんでいく。
口をペニスから離し、礼子は弘明のエキスを全て飲み込んだ。
「はぁはぁ…気持ちよかった?」
「うん」
快感の余韻に包まれ、まるで天使のような笑みを礼子に返す弘明だった。


翌日病院で礼子はギブスを外し、抜糸を済ませた。
付き添う弘明も嬉しそうだった。そのまま二人は舞欄に挨拶に赴く。
レストランで復帰は一ヶ月後と伝えた。客は皆礼子のデザートを心待ちらしい。
次に舞欄のオーナーにしてモデル派遣会社オーナー岩幸朱摩にも報告。
今年で65歳になる志摩が、どうしてもその年には思えない弘明だった。
「そう、じゃあ快気祝いに一泊なさいな」志摩は母子にそう微笑んで言った。
こうして二人は舞欄に宿泊することになった。
芳子は居合わせなかったが、黒川千恵子。白鳥潤華などの仲間が喜んでくれた。
知人ばかりで落ち着かないが、個室に入れば二人きりである。
夜が来る。シャワーを浴びる。食事をとる。礼子はデザートに不満たらたらだ。
談笑する。就寝時が来る。もう礼子はトイレも一人で済ませられる。
布団は二つ。くっつけて眠る。
眠れない。なぜか弘明は眠れなかった。

「弘明眠れないの?」
「うん」
「四日間母さんの世話してくれてありがとうね」
「うん」
「弘明」
「うん」
「うんばっかりね」
「…うん」
「ねえ母さん、叔母さんと今まで通り仲良くしていたいの、駄目…」

弘明は考え込んだ。これについてはどう言ったらいいかわからないのだ。
これが礼子が再婚するとかいう話なら、実に簡単で、だだをこねればいい。
浮気?をしているとか、誰かの愛人になるとかいう話なら、いやがればいい。
つまり弘明には礼子と芳子がレズ美アン関係にあったことでの、実害がなんらなかっ
たのである。生まれてからずっと。

「いいよ、母さんが叔母さんのこと好きならそれでいいよ」
「ありがとう。じゃあお礼にいいこと約束してあげる」
「何?美味しいお菓子をたくさん作ってくれるの?」
「ふふ、それもあるけど、母さん弘明の恋人になってあげるわ」
「え!!!!」
「弘明が本当に好きな人ができるまで、母さんが弘明を愛してあげる」
「愛って? そのせっくすっていうやつ?」
「まあどこで覚えたの?そんな言葉」
「母さんがモデルやってる雑誌で」
「おませね、弘明は」

そして礼子は自分の布団に12歳の少年を招きいれた。
暗闇の中優しく弘明のほほに手を沿え、礼子はキスをしてあげた。
「んん」母の舌が弘明の口の中に侵入し、口中を舐めまわす。
「これが恋人同士のキス、素敵でしょう?」「うん!」
布団の中、お互いがお互いを脱がせる。礼子が手際がいいのは母親だからだが、弘明
もここ数日の経験で負けてはいなかった。
「女性を悪戯してはいけないの。いやがってるのにしてはいけないの」
真摯に愛を、母子相姦という形で教育する礼子だった。
弘明に乳房をふくませる。
そしてお互いの性器を委ねあい愛撫しあう。
「あぁーん」
「母さん、気持ちいい」
その手で、手を使えるようになり、手に感じる男の剛直。
それはあまりに懐かしかった。亡夫のそれを思い起こさせ、幼かった弘明の、小指の
先ほどのソレがたくましく変貌していることに、喜びを感じた。
「弘明、母さんの中に入ってみる?」
「うん」
礼子は生唾を飲んでいた。久々に男を迎え入れる期待感だった。
芳子にしか礼子に与えられない愛がある。
だが男にしか礼子に捧げられない愛がある。
そして礼子と弘明の間でこそ、結実する愛を母子相姦という。
布団を開き大きく礼子は足を開く。
そして礼子は右手で弘明のペニスのこわばりを、秘陰入り口に誘う。
「そう、そのまま」
「なんか、こわい」
「こわくないわ。母さんがついてる。母さんの体で大人になるの」
弘明はゆっくりと体を沈ませていった。
「クッ!」
ペニスの先端が、秘陰の入口を割り開いた。
あとはもう弘明に宿った飢狼の本能に委ねればいい。
「アッ、アーツ」
「アー!!!!」
それはしっかりと根元まで礼子の中に埋まった。
礼子の恥毛と弘明の未だまばらなそれさえ、からみあうほどに接触した。
「アー!!!母さん熱い!母さん熱い!すごく気持ちいいよ」
「ああ!!!そうでしょう?これが母さんよ!ここに弘明はいたの。今帰ってきたの
よ母さんの中に!!!!」」
すさまじい母親の愛とエゴに満ちた叫びだった。
「母さん、これがせっくすっていうんだね。母さんと僕が一つになったんだね!凄く
僕嬉しいよ!!!」
「そうよ! 母さんと弘明は昔一つだったの!今自然に戻ったのよ!」
「母さん、僕動かしたい!!母さんの中でなんか…暴れたいよ」
「いいのよ、感じたままにしていいわ。母さんもう病人じゃないんだからね」
弘明はいきなり激しく腰を突き動かしはじめた。
「アッ!アッアーツ」
12歳のエネルギーはいまだ幼いが、礼子の心身をかきまわすには十分だった。
血を分けた少年に自分を犯させる背徳感に、礼子は力いっぱい弘明の腰を抱きしめた。
「アーツ、母さん!!! 動かしたらオチンチンにアソコがきついよお!!!」
若干間違った文法で弘明は感動を伝えた。
「母さん!熱い! また熱い!!!」
「いいのよ!弘明の母さんの中にちょうだい!早く!!!!!!」
わずか3分も母を貫かぬうちに、絶頂を訴える息子に、慈母は優しくそして激しく、
牡のエキスをせがんだ!
「アー!!!!!!!!!!」
またもや弘明の全身が硬直し、のけぞり、そして礼子の襞は少年の暴発を感じ取って
いた。
礼子はかたく弘明を抱きしめ、子宮深く叩きつけられるほとばしりに酔っていた。
暴発の瞬間、礼子の中は激しく収縮し、弘明のペニスを締め付けた。
「ハァハァ母さん、かあさあん」
涙ぐみながらはじめてのSEXの快感に、体を震わせ、弘明は母の乳房に、母の肉体
にすがった。しぼみ陰唇の外にはみでたペニスは半ばしぼみはじめていた。

「よかった?」
「うん」
「じゃあお休みしようか?」
「ううん」
「え?」
「僕、母さんのお尻の穴にも入りたいの」

礼子は言葉を失った。まさか12歳の少年にその行為をせがまれるとは思ってもいなか
ったのだ。しかも弘明はたった今童貞を失ったばかりなのである。
「ど、どこで覚えたの?」
「パソコンで、浣腸またすることあるかもしれないから、調べたらあった」
「母さん、当分浣腸はしないわ。体治ったし」
そう言いつつ浣腸の問題ではなく、肛門性交の問題なことは当然理解していた。
そしてそれは礼子がもっとも甘美する性行為だったのだ。
だが12歳の少年に教えていいものだろうか?

「この夏休み、いい子にしてたら、させてあげるからね」
「うん!」

そのあどけない笑顔に、礼子の胸はつまった。
夏休みが終わる頃、パティシエとしても復帰できる。
最高のお菓子とアナルセックスを、少年に捧げよう、そう礼子は思った。

                完
          あるいはまた別の物語に続く。

[2007/04/02]

小説(転載)  魔少年 Side:A 受胎夢(じゅてーむ)

近親相姦小説
12 /02 2018
魔少年 Side:A 受胎夢(じゅてーむ)


 カッチン。コッチン。カッチン。コッチン。カッチン。コッチン。

 どこからか規則正しくリズムを刻む音がする。
 時計より少しゆったりとした、眠気を誘うテンポ。
 姫宮 聖美(ひめみや きよみ)は、ぼんやりと思った。

 あれは……なんて言ったかしら……? 確か、メトロ――
  
「ねぇ、ママ。子猫って可愛いよねぇ」
「え?」
 不意の呼びかけに声の方向を向くと、すぐ隣に座っている一人息子の雅人(まさと)
と目が合う。
「あ……マー君」
 聖美はふわりと優しく微笑む。
 小作りの顔に整った鼻筋。長い睫毛にクッキリとした二重の大きな目。ゆるやかに
ウェーブした漆黒のセミロングの髮が白い肌に映え、まるで人形のように美しい。
 今年32歳の美母は、今でも二十代前半にしか見えない、可憐で初々しい美貌を保っ
ていた。

 ああ、そっか。私、ソファーに座ってたんだっけ。
 あれ? いつからかしら? そろそろお洗濯物を畳まないと――

「やだなぁ、ぼーっとして」
 くすくすと雅人が笑う。よく少女と見間違われる美少年の端正な横顔は母親譲りだ。
 中学2年ともなると、ずいぶんしっかりしてきた気がする。日頃、サッカー部で鍛
えられているせいか、細身の体は精悍に引き締まり、エネルギーがみなぎっている。
 背丈もいつのまにか小柄な自分と並んでいた。もう「お子様」では無い。そばに寄
るだけでなんだか青臭い熱気に当てられるような気が――

「僕の質問、聞こえなかった?」
「……え、ええ。ごめんなさい、マー君。何だったかしら?」

 霞がかかったように、ぼんやりと頭が重い。だが決してイヤな気分では無い。
 むしろ、あたたかなお湯に浸かっているような心地よい気怠さが全身を包んでいる。
 このまま、いつまでも陶然と惚けていたいような――

「子猫って可愛いよねぇ、って言ったの。聞こえた?」
「ええ……ちゃんと聞こえて……いるわ」

 まるで寝入る寸前のように、集中力を保つのがひどく難しい。
 思いはすぐ脇道に逸れ、また、ぼんやりとした表情が聖美の顔に浮かぶ。

 ……ああ。このお香もなんて名前だったかしら。いい香り。
 マー君が先輩からもらってきたのよね。中学生でお香なんて、ほんと渋いセンス。
 だけどマー君、ずいぶん気に入っちゃって、このところ毎日――

 カッチン。コッチン。カッチン。コッチン。カッチン。コッチン。
 単調なリズムと、えも言われぬ芳香が聖美の思考を白く塗りつぶしていく。

「僕、子猫って大好きだな。ママは?」
 微笑みながら問いかける雅人の表情は明るい。たわいもない母と子の会話。
 だが、なぜだろう? 聖美の心の奥底で何かが小さく警鐘を鳴らす。

 ああ。答えてはいけない。いけないわ。そうよ、今ならまだ……。

 しかし、胸中の思いとは裏腹に聖美はなめらかに答を返す。

「ええ、ママもネコちゃん大好きよ」
「やっぱり! じゃ、子犬も好き?」

 幼い子供のように無邪気な問いかけ――だが、その目には異様な熱気と狂おしいほ
どの期待が浮かんでいないだろうか?

「ええ。ワンちゃんも大好き。だって……可愛いんですもの」
「そうだよね。動物の赤ん坊ってみんな可愛いよねぇ。ママはどんな動物の赤ちゃん
でも大好きなの?」
「ええ、ママはどんな動物の赤ちゃんも大好きよ」
「ふぅん。それじゃあ……ママは人間の赤ちゃんも好き?」

 どくん。

 心臓が大きく脈打つ。
 ダメよ。答えちゃいけない。いけないの。だって、だっ……

「ええ、もちろん。ママは赤ちゃん大好きよ」

 ……ああ!

 ためらうヒマもなく、言葉がスルリと唇をすり抜ける。
 そう。そこに嘘は無い。自分は子犬も子猫も好きだ。だが――

「そうかぁ。ママは【赤ちゃん】が【大好き】なんだね?」
「ええ。ママは、赤ちゃん……大好きよ」

 ああ。答えてる。どうしよう。私、また……

「ママは【赤ちゃん】が【すごくすごく好きでたまらない】んだ。そうでしょう?」
「ええ、そうよ。ママは赤ちゃんが、すごく……すごく好きで……たまらない、わ」

 幾重にも反復される質問に答えを返すうちに、だんだん意識が遠のき、ゆうらりと
目の前の景色が揺れ始める。
 周囲の物音が次第に遠ざかる中、なぜか雅人の声だけがはっきりと耳に響く。
 海の底に沈んでいくような深い陶酔感が聖美の体と心を支配し始めていた。

「そうなんだ。じゃあ、ママは【赤ちゃんのどんなところが好き】なの?」
「え? ……あっ!」
 急に、ぽん、と何かを手渡され、聖美はハッと目を見開いた。
 渡されたものは軽さの割に意外と大きく、片手では持ち切れない。
 聖美は『それ』を落とさぬよう、反射的にしっかり両手で抱きかかえた。

 どくんっ!

 手の中にある『それ』を認識した瞬間、聖美の中でなにかが弾けた。
「……あ。ああぁ」
「さぁ、僕に教えてよ。ママは【赤ちゃんのどんなところが好き】なんだっけ?」
 罠にかかった哀れな獲物を見下ろす猟師のように、薄く微笑みながら、嗜虐の期待
と興奮に満ちた声で雅人が囁く。

「あ……赤……ちゃん。赤ちゃん」

 手渡されたミルク飲み人形を見つめ、聖美はわななく唇で繰り返す。
 胸の奥底から激しく湧き上がる、せつなさと愛おしさにただただ圧倒されていた。

「赤ちゃん!」

 違うっ! 違うわ! それはただの人形なのっ!
 聖美の心の片隅の叫びは、全身を貫く激しい歓喜のうねりの前ではあまりに小さく
無力だった。かろうじて残っていたかすかな理性も原初の雌の本能にたやすく呑み込
まれてしまう。

「ああ……可愛い……可愛い、赤ちゃん」

 そっと抱きしめると、人形はほのかなミルクの匂いがした。
 満ち足りた幸福の香り。優しく頬をすり寄せる聖美の目に知らず知らず涙が浮かぶ。
「柔らかくて、お日様みたいないい匂いがして……小さなおてても、小さなあんよも、
まあるいほっぺも、みぃんな、ぷくぷくしてて……私が笑うとニッコリ笑い返してく
れるの」
「うんうん。それで?」
「おなかが空くと赤ちゃん、泣いて私を呼ぶの。『ママ、おなかが空いたよ!』って。
私……私ね、赤ちゃんにおっぱいをあげているとすごくすごく幸せな気持ちになるの」
「ふぅん、そっか。じゃあ、【その子にもおっぱいあげなきゃいけない】ね」

 カチリ。
 小さなスイッチ音と共に聖美の腕の中の人形がむずかるように動き出す。

 ほぎゃあ! ほぎゃあ! ほぎゃあ!

「あ! ああ、泣かないで! 分かったわ! すぐおっぱいあげるわ!」
 慌てて乳房を与えようとして、ふと気付く。

「……え? 私……ハダカ?」

 聖美は自分が全裸でソファーに座っている事をそこで初めて意識した。
 一糸まとわぬ、つややかな裸身が午後の日差しを受け、なまめかしく輝いている。
 少女のように可憐で清楚な外見には似合わぬ豊かな乳房がクッションとして人形を
受け止め、きゅっとくびれたウェストが、これもまた芸術品のようにまろみを帯びた
豊かな尻の曲線につながっている。
 すらりと伸びた両足は、つつましく閉ざされ、合わせ目からほんのかすかに漆黒の
ヘアを覗かせている。
 おとぎ話の人魚のように、聖美は何一つさえぎるもの無く美しい裸身をさらけ出し、
居間のソファーに座っていた。

「え? どうして? 私、どうして……」
 だが、羞恥の意識が働く前に、鋭く雅人の叱責が飛ぶ。
「ママ、赤ちゃん!」

 ほぎゃあ! ほぎゃあ! ほぎゃあ!

「あ! ああっ! ごめんなさい! ごめんなさい!」
 慌てて人形の口元に桜色の乳首を寄せると、ミルク飲み人形はすっぽりと聖美の乳
首を口に含み、内蔵されたポンプの力で力強く吸い付く。

 チュク。

「ぁうっ……」
 瞬間、ゾクゾクしたものが背筋を走り、思わず聖美はあえぎ声を洩らして小さく身
震いした。

 チュク。チュク。チュク。チュク。

「……ふふ。おっぱい、たくさんたくさん飲んで、大きくなってね」
 胸の小さな疼きが、聖美の心に幸せの記憶を呼び覚ます。
 とろけるような微笑みを浮かべる聖美の耳許に雅人が囁く。
「ねぇ、ママ。【今日は暑かった】よね?」
「え……?」

 そうだったかしら?

「【暑くて暑くてたまらなかった】よね。そうでしょう?」
「……え、ええ。そうね。今日は、暑くて……暑くて……」
「でも、【クーラーは壊れてる】んだ」

 ああ。そういえば、そうだったわ。クーラーは使えないのね。

「【暑くて暑くてたまらない】、なのに【クーラーは壊れてる】。だから、ほら、
【マー君、一緒に脱いじゃおう!】って、ママが自分から言い出したんじゃない」
「ああ。そう……だったわね」
 言われてみると、そんな気もしてくる。

 そうよ。たまらなく暑かったのよ。今日は――

「ねぇ、ママ。お風呂に入る時や、着替えの時はいつも裸になってるでしょ? 外で
裸になるのはおかしな事だけど【家の中で裸になるのは別におかしな事じゃない】よ。
そうでしょう?」
 小さな子供に諭すように、ゆっくりと雅人が囁く。
 その口元に浮かぶ歪んだ笑みに聖美は気付かない。
「ええ……そうね。家の中なら……おかしな事じゃ……ないわ」

 そう。裸でもちっともおかしくないわ。だって……だって暑かったんですもの。

「ああ、そうそう! ついでに【ここをお風呂場だと思えばいい】んだよ。ほら、僕
もママも裸だけど、それなら全然おかしくないでしょ? 僕とママは【一緒に赤ちゃ
んをお風呂に入れている】んだよ」
「ああ……そうなのね。マー君もママと一緒に赤ちゃんをお風呂に入れてるのね。そ
れなら、ちっともおかしく……ないわ」

 マー君も――ハダカ?

 何かがチリッと頭の隅をかすめる。
 だが、小さな音を立てて乳首を吸う人形に心奪われ、至福の笑みを浮かべ続ける聖
美の意識に、もはや疑念が浮かびあがる事はなかった。


            ■■■■


 チュク。チュク。チュク。チュク。

 飽く事を知らぬ人形は単調な音を立て、ただ黙々と口もとを動かし続ける。
 雅人は全裸でミルク飲み人形に乳房を与え続ける美母に優しく語りかけた。

「ねぇ、ママ。【赤ちゃんて、とっても可愛い】ねぇ」
「ええ……とっても可愛いわ」
「ママは今、【すごく幸せ】?」
「ええ。すごくすごく幸せよ」
「そっか。じゃあ、ママは【赤ちゃんといる時が一番幸せ】なんだね?」
「ええ。そうよ。ママは赤ちゃんといる時が一番幸せなの」

 オウム返しに雅人の問いに答える度に、全身を包む幸福感が増していく。
 腕の中の小さな重みと、吸い付かれる胸の疼きが、いまや世界中の何よりも大切に
思える。

「ふぅん。そうか、一番幸せなんだ。それは良かったねえ、ママ。――【紫の常闇】」

 ……え?

 一瞬、貧血を起こしたように目の前がスッと暗くなり、聖美は目をしばたいた。
「ねぇ、マー君、今の……停電?」
 不思議そうにあたりを見渡した聖美は、不意に悲鳴を上げた。

「……ああっ! 赤ちゃん! 赤ちゃんはどこっ?!」

 腕の中に大事に抱えていた人形が忽然と姿を消していた。
 激しい焦躁感とパニックが聖美の胸に押し寄せる。
「赤ちゃん! 私の赤ちゃんっ!」
「ママ、落ち着いて。――【深く穏やかな泥の海】」
 慌てて立ち上がろうとする聖美の肩をそっと押さえ、雅人が囁く。
「……あ」
 全身を虚脱感に襲われた聖美は、上げかけていた腰をストンとソファーに落とす。
 続いて素早く聖美の額に人差し指を当てた雅人は、小さいがはっきりとした声で告
げる。
「【過ぎゆく日々のあかし】は【五つ】」
 途端にトロンと目の光を失った聖美が、さきほどまでとは打って変わったあどけな
い口調で話し始める。
「あのねぇ。マーくん、あかちゃんが――」
「聞いて、ママ。【あの子はママの赤ちゃんじゃない】んだよ」
「え? そう……なの?」
「うん。【他のお家の赤ちゃん】なんだ」
「ほかの……おうち?」
「そうだよ。【他のお家の赤ちゃん】だから、【自分のお家に帰らなきゃいけない】
――分かるよね?」
「うん……わかる。そっか、あのコはわたしのあかちゃんじゃなかったのね」
 パニックと焦躁感が消えると、一転して言いようのないほどの喪失感とやるせなさ
が聖美の胸を締めつけ始めた。
「わたしのあかちゃんじゃ……ないんだ」
 じんわりと風景がにじむ。
 うつむいたままポロポロと涙をこぼしはじめた聖美を、そっと抱き寄せた雅人は、
あやすように美母の髮を優しく撫でてやる。
 だが、行動とは裏腹に、その目は淫らな妄念にギラギラと血走っている。
 やがて、つとめて何気ない風を装い、雅人は尋ねはじめた。

「ね、ねぇ……ママ。【赤ちゃんがいないと寂しい】ねぇ?」
「……」
 無言のまま、コクリと聖美がうなずく。
「【赤ちゃんが好きで好きでたまらない】ママは、今、【赤ちゃんがいなくてすごく
すごく寂しい】んだよね? やっぱり【赤ちゃんに一緒にいて欲しい】?」
「……うん。ママね、すごくさびしいの。あかちゃんにいてほしい」
「だけど、ママ。【他のお家の赤ちゃんはずっと一緒にはいられない】よ。それは分
かるよね?」
「……うん。わかる。あかちゃん、おうちにかえっちゃうのね」
 聖美は、今にも泣き崩れそうになるのを必死に堪えながらうなずく。
「でも、ママは【やっぱり、どうしても赤ちゃんと一緒にいたい】んだよね? そう
なんでしょ?」
「……うん」
「それじゃあ……僕がとっておきの【簡単な解決方法】を教えてあげようか?」
「えっ!? ほんと!? おねがい! おしえて、マーくん! どうすればいいの?」
 幼い子供のように全神経を集中し、聖美は真剣に待ち受ける。
 その吸い込まれそうなほど美しい瞳に、雅人は思わず一瞬たじろぐ。
 ゴクリ。
 喉を鳴らしてツバを呑み込むと、押さえ切れない興奮に声を掠れさせながら、雅人
は最も重要なキーワードを切り出す。

「それはね――【ママが・赤ちゃんを・産むんだ】」

「ああっ!」
 途端に聖美は勢い良く立ち上がり、雅人をギュっと抱きしめる。
「スゴいっ! スゴいスゴい! マーくん、アタマいいっ!」
「わぶっ!」
 豊かな胸のふくらみに顔を埋め、甘い体臭に包まれて、雅人は目を白黒する。
「そうよ! わたしがうめばいいのよっ! あはっ! カンタンカンタン!」
 溢れんばかりの歓喜に身を震わせる全裸の母に慌てて雅人が叫ぶ。
「……ま、待ってママ! でも、それには【問題がある】んだ!」
「え? もんだい?」
 きょとんとした顔で見つめる聖美を再びソファーに座らせ、雅人は慎重さを取り戻
した声で、ゆっくり刻み込むように話し始める。

「ねぇ、ママ。【パパはいつも帰りが遅い】ね」
「……うん。おそいね」
「【パパは仕事が大好き】なんだ。それはママも知ってるよね?」
「うん。パパはむかしっから『おシゴトだいすきニンゲンさん』なの」
「一日のうちでパパの『仕事の時間』と『僕達と一緒にいる時間』じゃ、どっちが多
いのかな?」
「えと……おしごとのじかん?」
「そうだね。つまり、【パパは僕達より仕事が好き】なんだ。分かる?」
「あ……うん。パパはわたしたちといっしょにいるより『おシゴト』してたいのね」
「そうだよ。【パパは何よりも仕事の時間が大事】なんだ。だから【パパはもうママ
のためには時間を作ってくれない】んだ。それは分かる?」
「うん……わかる」
 聖美はあどけない表情でコクリとうなずく。
「だからね。【パパはもうママがどんなに頼んでも一緒に赤ちゃんを作ってくれない】
んだよ」
「え? そうなのっ!?」
「そうなんだ。残念だけど、【パパは何よりも仕事のための時間が大事な人】だから、
もう、【ママと赤ちゃんを作る時間は無い】んだよ」
「えぇ! そんなのヒドいっ! ママ、どうしてもあかちゃんがほしいのに……」
 再び意気消沈する聖美に、逸る心を押さえ付けつつ雅人が尋ねる。

「……ねぇ、ママは【どうしても赤ちゃんが産みたい】の?」
「うん! ママ、ぜったいにあかちゃんうむのっ!」
「ふぅん。何人くらい?」
「え? えと……いっぱい! かわいいあかちゃん、たくさんたくさんうみたい!」
「なるほどなるほど。【ママは可愛い赤ちゃんを何人も何人も産みたい】のか……
よし! それじゃあ、【そのためにママがどうすればいいか】を僕が一緒に考えてあ
げよう」
「うんっ!」
 勢いよくうなずいた聖美に、雅人はとぼけた表情でわざとらしく問いかける。
「あ……だけど、せっかく僕が考えてあげても【ママはちゃんとその通りに出来る】
のかなぁ?」
「できるよ! だいじょうぶっ!」
「【何でも絶対に僕の言う通りにする】って約束出来る? 約束出来ないなら……」
「やくそくするっ! ママ、なんでもぜったいマーくんのいうとおりにするよっ!」
「そう。……【約束だよ、ママ】」
 キラキラと透き通った無垢な目で自分を見つめる母に、雅人は歪んだ笑みを返す。


 ――かくして全ての準備は整い、少年の禁じられた『妄執』が現実を侵食し始める。


            ■■■■


「さて。それじゃ、さっそく質問だよ。僕はオトコでよく分からないから、きちんと
答えてね。【赤ちゃんを作るのに女の人はまず何をすればいい】のかな?」
 親しげに聖美の裸の肩を抱いた雅人はさらりと問いかける。
「……え?」
「教えて、ママ。【赤ちゃんを作るのに女の人は何をしなくちゃいけない】の?」
「えと――それは……そのぅ」
「ほら、ちゃんと答えてくれないと【可愛い赤ちゃんを作れない】よ。さぁ、早く!」
「……せ、せっくす?」
 頬を赤らめ、目をそらし、蚊の鳴くような小さな声で告げる。
「ん? 聞こえないなぁ? キチンと大きな声で言ってよ、ママ」
「ああ! もう! マーくんのいじわるっ! 『せっくす』するのっ!」
「へぇ。そうなんだ。でも、【セックス】って【具体的には何をするの】?」
「え? そ、それは……そのぅ」
 口ごもる母に先回りして答えを告げる。
「確か、【女の人のお○んこに男の人がお○んちんを入れて精液を出す】んだよね?」
「おま……」
 頬を真っ赤にしたまま、うつむく聖美に、さらに畳み掛けるように雅人は質問を重
ねる。
「ねぇ、ママ。確認したいんだけど、【女の人が赤ちゃんを産む】には、必ず【セッ
クスしなきゃいけない】んだよね? 【セックスしないと赤ちゃんは出来ない】――
そうなんでしょ?」
「……うん」
「じゃあ、【ママが可愛い赤ちゃんをたくさんたくさん産む】には【ママのお○んこ
にお○んちんを入れて、中にたくさんたくさん精液を出してもらわなきゃいけない】
――そういう事だよねぇ?」
「……し、しらないっ!」
 プイと顔をそむける聖美に、雅人は笑いを堪えながら、質問を変える。
「ごめんごめん。じゃ、違う質問。【赤ちゃんが欲しくて欲しくてしょうがない人が
セックスをする】のはいけない事?」
「えっ? ううん。それは……ちっともいけなくないよ」
「【セックスするのは気持ち良い】事?」
「えっ!? えと……それは……」
「ちゃんと正直に答えて、ママ。【セックスするのはすごくすごく気持ち良い】事――
そうなんでしょ?」
「う……うん」
「それじゃあ、【赤ちゃんが欲しくて欲しくてしょうがない人】は【すごくすごく気
持ちの良い事をしたがってる人】で、だけどそれは【ちっともいけない事じゃない】
――そういう事になるよね?」
「えと……えと……」
「ゆっくり考えていいからね、ママ」
 しばし黙って指を折りながら真剣に考えていた聖美は、やがて小さくうなずいた。
「うん……そう」
「ふぅん。それじゃあ……」
 満面の笑みを浮かべた雅人は、ゆっくりと『言葉の罠』を閉じていく。

「【赤ちゃんが欲しくて欲しくてしょうがないママ】は【すごくすごく気持ちの良い
事をしたがってる】んだね? そうなるよね?」

「――え?」
「でも、それは【ちっともいけない事じゃない】……そうだよねぇ? だって【すご
くすごく気持ちの良い事をする】のは【赤ちゃんを産むのにどうしても必要な事】な
んだもの――そうでしょ、ママ? 違う?」
「……う、うん」
 じわじわと空気が変わって行くのを敏感に感じとった聖美は、少し怯えた目で雅人
を見つめる。
「じゃあ――」
 聖美の肩を抱いていた雅人の手がいつのまにか位置を変え、脇の下からそっと乳房
を包みこむ。伸ばした中指が優しく乳首をさすり始める。
「ひっ!? ま、マーくんっ?!」
「【ママが・可愛い赤ちゃんを・たくさん・たくさん・産む】ためには、【すごく・す
ごく・気持ちの良い事を・たくさん・たくさん・しなくちゃいけない】……ね?」
「え? そ、そうなの……かな? あっ!」
 今度は反対の手が聖美のすべすべとした太股を優しく撫でまわし始める。
「だけど、それは【ちっともいけない事じゃない】――つまり【いい事】なんだよ。
だって、ママは自分から【可愛い赤ちゃん、たくさんたくさん産みたい!】って言っ
てるんだもの」
「えーと……えーと……」
 混乱し、泣きそうな表情の美母を雅人はじわじわと追い詰める。
「これは【気持ち良い】事?」
 首筋をペロリとなめる。
「ひうっ! う……うん」
「【いい事】? 【いけない事】? どっち?」
「い……いい……事?」
「そうだよ。【気持ち良い事】は【いい事】なんだ」
「う、うん。……あっ!」

 クチュリ。

 太股をなでていた息子の指が、ついに秘められた禁忌の花弁に触れる。
「ま、マーくん!? ……ダメっ!」
 ビクンと体を硬直させた聖美は、思わず雅人の手を押し留め、イヤイヤと小さく首
を振り、懇願するように上目使いで雅人を見つめる。
「ママ……【約束だよ】。僕に任せて」
「あ、う……ううぅぅ。……うん」
 にっこりと優しく微笑みかけられ、聖美はしぶしぶ手を放す。
「そうそう。いいコだね」
 雅人はポンポンと軽く聖美の頭をなでると、のしかかるように体勢を整える。
「じゃ、いくよ、ママ。声を上げるの我慢しちゃダメだからね。それと手で邪魔する
のもナシ。いいね? これは【いい事】で【必要な事】なんだから」
 そう言って雅人は本格的に『いい事』にとりかかる。


            ■■■■


 はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……。

 聖美の朱唇から、熱い吐息が洩れる。
「ほらほら、我慢しちゃいけないよ、ママ。ママがちゃんと気持ち良くなってくれな
きゃ、全然意味が無いんだからね」
 内心の興奮を押し隠し、雅人はあくまでもソフトに丁寧に、じらすようにゆっくり
と指先を這わせ続ける。
「う……んうぅ……」
 抵抗を諦め、目をつぶり身を硬くしていた聖美の頬が次第に上気し始める。

「さぁ、それじゃ、もう一度聞くよ。【ママはどうしても赤ちゃんを産みたい】んだ
よね?」
「――う、うん。……ん! んんっ!」
 耳たぶを甘噛みされ、耳の穴に舌をねじ込まれ、聖美の全身がゾクゾクと震える。
「【たくさんたくさん可愛い赤ちゃんを産みたい】――そうだね?」
「はうぅぅ……あ! やあんっ!」
 チュポっと音を立てて、乳首が吸われる。
「ほらほら、ちゃんと答えて。そのためには【たくさんたくさんセックスしないとい
けない】――そうだよね?」
「そ、そうです! あ! あんっ!」
 たっぷりと唾液をまぶされた乳首がヌルヌルコリコリと弄ばれる。
「つまり、ママは【たくさんたくさん気持ち良い事しないといけない】んだよ。分か
ってるね?」
 雅人の中指がトン、トン、と軽く、敏感なピンクの肉の芽をノックする。
「わか……あっ! んっ! あうぅ!」

 14歳の少年とは到底思えない老練したテクニックで、雅人は美しい母の裸身に官
能の焔をかき立て、まるで楽器を演奏するかのように、あえぎ声を『奏で』てみせる。

「ふふ。やっぱりママは優秀だね。今日もすぐに【気持ち良い】事を覚えちゃった」

 聖美の腕が持ち上げられ、脇の下に雅人の鼻先が寄せられる。
「ああ、いい匂い。ママの匂いだ――」
「いやいや、かいじゃダメ! あっ! ひああっ!」
 丁寧に手入れされた脇の下を、ベロベロと舌が襲う。
「【気持ち良い】のは【いけない事】?」
「い、いいこと! いいことですっ! きゃううっ!」

 聖美は無意識のうちにクイクイと腰や胸をくねらせては、雅人の指先に自分が一番
感じる場所を押しつける。
 最初こそ、とまどいを見せたものの、もはや嫌がってなどいない。
 むしろ、雅人に甘えるように自ら積極的に身を委ね始めている。
 つつましく閉ざされていた両足は、知らぬ間に大きく開かれ、濡れそぼつ熱い秘裂
から漂う、熟れたオンナの香りが雅人の鼻腔を刺激する。
 すでに「する/される」という一方的な関係ではなく、二人は立派な『快楽の共犯
者』だった。

「でもねぇ、ママ。【気持ち良い事】にも、ひとつだけルールがあるんだよ」
「え? き、きもちい……あぅ! いいコトの、るーる……?」
 全身の快楽のツボを狙い打ちされ、骨抜きにされた聖美はもはや目を開ける事さえ
ままならない。
「そう。簡単だよ。【お互いに愛し合ってる同士】なら【気持ちいい】のは【いい事】
なんだ」
「あ、あいしあってる……なら……いいこと? あんっ!」
「そうだよ。例えば、【ママは僕が好き】……そうだよね?」
「う、うん。ま、ママはマーくんのこと、だいすきっ!!」
「【ママは僕を愛してる?】」
「うん! ママは……ママはマーくんのこと、あいしてる……ああんっ!」
「【僕もママを愛してる】よ。すごくすごく愛してる。パパよりも誰よりも――世界
中で一番ママを愛してるんだ」

 万感の思いを込め、母の耳もとに愛の告白を囁く。
 美母を淫蕩の罠に陥れた魔技の持主も、この時ばかりは純真な少年そのものだった。

「い、いっしょ! ママも、いっしょなの! ママもせかいじゅうで、いちばんマー
くんのこと、あ、あいしてるっ!」
「【パパよりも?】」
「うん! パ、パパより、マーくんがすき! いちばん、あいしてるっ!」
「ああ。嬉しいよ、ママ! 僕達は【世界中で一番愛し合ってるんだね?】」
「うん! マーくんとママは、いちばんあいしあっ……あっ! あっ! ああっ!」

 次第に大胆さを増す雅人の指先の動き一つ一つに、聖美はビクビクと敏感に反応を
示す。もはや抗いなど一切無い。聖美はソファーの背に大きくのけぞり、白く大きな
乳房を重たげにふるふると揺らし、両足をしどけなく広げ、何の遠慮も無く全身で快
楽を貪る。

「ママ、気持ちいいのっ? ほら! ここも、ほらっ!」
「あー! マーくん! いいの! いいっ! あっ! あーーーーーーーっ!」

 おだやかな昼下り。姫宮家の居間には、欲情したオスとメスの淫靡で濃厚な匂いが
立ちこめる。


            ■■■■


「――ん? あ……え?」
 雅人の与える快楽にすっかり身を委ね、目を閉じ、忘我の表情を浮かべていた聖美
は、ふと、肌寒さを感じて我に返る。
 気付くと息子は指を止め、しげしげと面白げに聖美の反応を観察していた。
「こ、コラぁ!」
 途端に、かあっと頬を染めた聖美は両手で胸を隠し、慌てて足を閉じる。
「うーーーっ! もぉっ! ばかばかばかっ!」
 気恥ずかしさをごまかす為に、聖美は怒ってみせるしかなかった。

「ふふ。【いい事】は気にいったみたいだね、ママ?」
「し、しらない! ママ、ぜんぜん『きもちよく』なんかなかったもん!」
「あは。可愛いなぁ。……ねぇ、ママ。【気持ち良い事】は【いい事】――それじゃ、
【いけない事】ってどんな事だろうね?」
「え? いけない……こと?」
「そうだよ。こうして【愛し合ってる人同士が一緒に気持ちよくなる】のは【いい事】
でしょ?」
 雅人は母の首筋にそっとキスをする。
「あっ! う、うん!」
「反対の【いけない事】は――」
「きもちよくない……こと?」
「ああ、残念。正解は【家族じゃない人と一緒に気持ちよくなる事】だよ」
「かぞくじゃないひとと?」
 小首を傾げる聖美に雅人は微笑む。
「『不倫』て言うんだけど、知ってるかな?」
「あ! 『フリン』! しってる!」
「ママは不倫したことあるの?」
「ないよっ! そんなのぜったいない!」
「そう。安心した。実は【ママには呪いがかけられている】んだ」
「え? ノロイ?」
「そうだよ。もし、ママが不倫したり、『不倫したい』って思ったりしたら、【ママ
の頭は死ぬ程痛くなるんだ】よ。そういう『呪い』なんだ」
「えっ! そ、そうなの?」
 雅人のあまりの真剣な表情に、怯えた聖美は思わず問い返す。
「うん。頭が割れるようにガンガン痛くなるけど、どんなに薬を飲んでも治らないん
だ。なんたって『呪い』だからね。そうなりたい?」
「イヤイヤ! そんなのイヤ! ママ、ぜったい『フリン』なんかしない! したい
なんておもわないもん!」
「そうだよねぇ。【一緒に気持ちいい事していいのは愛し合ってる人とだけ】ってルー
ル、ママはちゃんと分かってるもんね」
「うんっ!」
 まるで父親に甘える少女のように聖美は雅人の胸に顔を埋める。
 雅人は愛しさを込め、美しい母の黒髪を撫でてやる。
 しばし、甘く静かな時が流れる。


「ね……ねぇ、マーくん。もう……しない、の?」
 もじもじと太股を擦り合わせながら、聖美が小さな声で尋ねる。
「ん? 何を?」
「うー、わかってるくせにぃっ!」
「うーん。全然わかんないな」
「もぉ、いじわるっ! き……『きもちいいこと』っ!」
「あれあれ? ひょっとして、【僕にもっともっと気持ち良い事して欲しい】の? 
ママはエッチだねぇ」
「ち、ちがうよ! えーと……えと、あ! 『あかちゃんうむにはきもちいいことが
ぜったいひつよう』なんだもん。それは『いけないことなんかじゃなく』て、『いい
こと』だから、『ママはたくさんたくさんきもちいいことしなきゃいけない』のっ!」
 勝ち誇るように聖美は反論してみせる。
「お、スゴい。やっぱりママはアタマ良いね」
「でしょお? あ! それにマーくんてば、まだ、『ママがどうしたらかわいいあか
ちゃんをたくさんたくさんうめるか』って、ちゃんとおしえてくれてないよ」
「ああ。……たぶん、ママはもう分かってると思うんだけどな」
「え?」
「じゃあ、最後に一番大事な質問をするからよーく聞いて答えてね。ちゃんと考えた
ら分かるはずだよ。これは【ママが自分から答えてくれなきゃ意味が無い】んだ」
「わかった。ちゃんとかんがえる!」
「さ、それじゃ僕の膝においで」
「うん!」

 さっそく聖美はソファーに座る雅人の膝をまたぎ、向かい合わせに座ろうとしたが、
目と目が合い、慌てて後向きに反転する。
「な……なんか、はずかしいから、アッチむくね!」
「いいよ」
 人間椅子状態の雅人は全裸の母の背中を優しく受け止める。
「ん!」「うっ!」
 母と子の素肌が大きく触れ合い、瞬間、二人ともゾクリと身震いする。

「あ……あのね、マーくん」
 雅人の膝に座った聖美が、前を向いたまま、振り返らずに話しかけてくる。
「……ほ、ほんとはね。ママ、ちょっと『ヘン』なの。だれかにどこかから『やめな
さい!』っていわれてるみたいなきがするの。『いいこと』のハズなのに『すごくす
ごくイケナイこと』をしてるみたいなキモチにな――あんっ!」
 背後から抱きすくめられ、うなじに舌を這わされる。
「じゃあ、ママはどうしたいの? やっぱり……やめたい?」
 いたずらな指がそっと乳首をつまむ。
「う、ううん。『さいごのいちばんだいじなしつもん』なんでしょ? それに……」
 聖美は足を大きくM字に開くと、雅人の手を取り、自らの秘められた花弁へと誘う。

 クチュ。

 そこはすでに溢れんばかりに女の蜜を熱くたぎらせていた。
「……ママ」
「『やくそく』……だもん。いいよ、マーくんなら――『イケナイ』ことでも」
「……」
 瞬間、感動と罪悪感とで胸を詰まらせた雅人は、母の背に頬を寄せ答える。
「あ……ありがとう、ママ」


 ――そして微かな声で「ごめんね」と呟き、魔少年は最後の仕上げに取り掛かる。


            ■■■■


 チュプ。チュプ。チュプ。
「う……んぅ!」
 膣内に差し込まれた細い指が小さな水音を立て、ゆるゆると女の中枢を刺激する。
「いいかい、ママ。よく聞いて」
「……ぅん。あくっ!」
「【赤ちゃんを産むため】に【ママはセックスしなきゃいけない】よね?」
「う、うん」
「だけど【パパにはもう頼めない】」
「うん。……あ。ソコ……いぃ」
「【セックスはすごく気持ちが良い事】で【気持ち良い事】は【いい事】」
 韻を踏んだ詩を唱えるように、雅人はゆっくりとしたリズムで問いかけ続ける。
「うん、わか……うぅっ!」
「でも、【家族じゃない人と一緒に気持ちいい事をする事】のは【不倫】で、それは
すごくすごく【いけない事】」
「う、うんっ! わかってるっ! ぜったいしないっ!」
「うん、いいコだね。【気持ち良い事】は【愛し合っている人同士でしなくちゃいけ
ない】――ママはちゃんと分かってるもんね?」
「うん!」
「【ママが愛してる】のは誰?」
「マーくん! それと……えと……パパ?」
「【ママが一番愛してる】のは誰?」
「マーくん!」

「――ああ、今日もやっとここまで来てくれたね、ママ」
 一瞬、背後からギュっと美母の体を抱くと、雅人はラストスパートにかかる。

「さあ、ママ教えて!」
「あっ!」
 雅人は左手を伸ばして敏感な小さな肉の芽をつまみ、右手の指2本を膣に挿入して、
聖美が一番弱いGスポットあたりをこすり上げる。

「【パパよりずっとママを愛していて】!
 【ママからも愛されていて】!
 【不倫】なんかじゃなくて!
 【ママに赤ちゃんを産ませてあげられる】のは誰っ!?」

 グチュグチュと激しい水音を立て、雅人の指が秘奥を出入りする。
「あっ! は、はげし……あ! ああっ!」

「【世界でたった1人だけ】!
 【ママと一緒に赤ちゃんを作る】ために!
 【ママのお○んこにお○んちんを入れて】!
 【射精してあげられる】のは誰っ!?」

「あ! あうっ! あうううっ!」
 もはや言葉を返す余裕もなく、聖美は情欲の炎に呑み込まれて行く。
「さぁ、イッて、ママ! また今日も自分からイッて! 自分の言葉で僕に応えて!」
 ありったけの情熱を込め、少年は愛する母を攻め立てながら叫ぶ。

「【ママは誰の赤ちゃんが産みたいの!?】」

「ま、マーくんっ! マーくんですっ! ママは……ママはマーくんの……マーくん
のあかちゃんがうみたいのっ! ああ、マーくん! おねがいっ! あかちゃん――
マーくんのあかちゃん、うませてええええええええええっ!」

 全身をガクガクとエクスタシーに震わせながら、ついに『母』は陥落する。
 そこにあるのはただ、本能の命ずるまま若い牡に種付けをねだる一匹の美しい雌の
姿だった。


 はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……。

 全身をヌラヌラと汗で光らせた二人は、しばらく無言のまま、ただ荒い息を付く。
 やがてゆっくりと後ろを振り返った聖美は、まるで初恋の相手と出会った少女のよ
うにキラキラした目で雅人を見つめる。
「……マーくん」
「……ママ」
 ごく自然に唇と唇が触れ合う。ありったけの愛しさと情熱を込めて聖美は雅人の唇
を貪る。

「ああ、すきっ! マーくん、だいすき! ママ、マーくんとしたいっ!」
「何を?」
 雅人は優しく微笑みながら問いかける。
「せっくす! 『せっくす』するのっ! マーくん、ママとあかちゃんつくろっ!」
「うーん。どうしよっかなぁ。僕、今日はあんまり乗り気じゃないかも」
「ウソウソ! そんなのぜったいウソ! ママ、しってるもん、マーくんホントはス
ゴくエッチなんだもん! おっきくなったお○んちん、いっしょけんめいりょうあし
ではさんでかくしてたけど、しってるんだから! ほら!」
「……あ、コラ!」

 ぶるんっ!

 聖美が閉ざされていた雅人の太股をこじ開けると、肉の兇器と化した雅人の『カタ
マリ』が飛び出す。
「わ……スゴぉいっ!」
 雅人の『ソレ』は標準的な成人男性と比べても遥かに巨大だった。
「ま、ママがいけないんだよ。ママがあんまり可愛いから……こんなになっちゃった
んだぞ」
 なぜか、少し照れながら雅人が言う。
「ね? さわっていい?」
「……うん」
 聖美は天を衝いて吃立する息子の欲棒におそるおそる指を絡める。
「……どう?」
「あつくて……すごぉくカタいよ。それに、すごく……おっきい」
「パパより?」
「うん。どうしてこんなになっちゃうの?」
「言ったろ、ママが可愛いからだよ。ママの中に入れたくて入れたくて、こんなにギ
ンギンになっちゃったんだ」
「わたしのせい……なの?」
「そうだよ。全部、ママがいけないんだぞ! ずーっと昔から僕が知ってる誰よりも、
綺麗で、可愛いくて……だから僕、アイドルやクラスの女の子に全然興味持てなかっ
たんだ」
「……マーくん」
「あんな仕事バカのパパになんか絶対ふさわしくない! ママはもう僕のものだよ。
カラダもココロも誰にも渡さない!」
「うん。ママはマーくんのモノだよ。だから、マーくんもママのモノになってね」
「ママ……」
 ふたたび、二人は口づけを交わす。それはまるで婚姻の誓いのように心のこもった
厳かな口づけだった。


「ねぇねぇ、マーくん。ママはさっきちょっとイッちゃったけど、マーくんはまだぜ
んぜんイッてないから、カッチカチだねぇ」
 雅人の分身をオモチャにしながら、聖美が目を輝かせる。
「うん。我慢するのが大変だったよ」
「え? どうしてガマンしてたの?」
「だって……どうしてもママの口から『したいっ!』って言わせたかったんだ。僕、
ほんとは……ムリヤリなんかイヤなんだ」
 後半は口の中で呟く。
「ふふ。ズルい、マーくん。じゃ、いってあげる。ママはいまスゴくスゴーく、マー
くんと『したい』の。だから、おねがい。これをママにちょうだい」
 そう言って聖美はひざまずくと、息子の熱い肉塊に軽くキスする。
「いっぱい、きもちよくしてね」
「……ママ」
 妖艶で可憐な仕草に雅人の鼓動が早まる。
 だが、ふと、いたずら心を出した雅人はわざとらしい口調でうそぶく。
「ああ、そうだ。パパの机の引出しの奥にスキンがあったっけ。せっかくだから使っ
てみよっかなぁ」
「え?! どうして? やだやだ! そんなのつけちゃダメ! いっしょにあかちゃ
んつくるの! ちゃんとだしてくれなきゃダメ!」
「えーと、『出す』って『どこ』にだっけ? ボク、子供だから全然わかんないや」
「んもぉ! ママの、お……お○んこのナカにだすのっ!」
「何を?」
「マーくんのせいえきを!」
「どうやって?」
「マーくんの……お、お○んちんをママのお○んこにいれてっ!」
「うーん。キチンと続けて言ってくれないと分かんないなぁ」
「うう……ほんと、イジワルなんだからあ! 『ママのお○んこにマーくんのお○ん
ちんをいれて、たくさんたくさんせいえきをだす』の! だから、ぜったいゴムなん
かつけちゃダメなの! ちゃんとナマでいれて、ぜんぶママのナカにだしなさい! 
さぁ、これでいいでしょ!?」
「ふふ。ママ、可愛いなぁ」
「お、おこるよ!」
 待ち切れない様子で聖美は雅人の手を引く。
「ねぇ、はやくっ! もう……ベッドにいこ、マーくん! ママ、はやく、マーくん
といっしょにきもちよくなりたいの! マーくんのあかちゃんがほしい! 『ママ』
になりたいの!」
「うん。これからまた明日の朝まで、何回も何回もママの中に出してあげるよ。僕の
濃いミルクをママの子宮の奥までたっぷり注ぎ込んで、今日こそママを孕ませるんだ。
必ず妊娠させるよ。いいね、ママ?」
「うん! かわいいあかちゃんつくろうね、マーくん!」
 勢いよくうなずいた聖美だったが、ふと、途中で気付く。
「あ、でも……どうしよう? とちゅうでパパがかえってきちゃうかも」
「ああ、それなら大丈夫」
「どうして?」

「もう、【パパは僕達が何をしてても目に入らない】からさ」


 パタン。

 こうして今日もまた、愛の営みに胸はずませる美しい母と子は手に手を取り合い、
生まれたままの姿で寝室のドアの向こうに消えて行くのだった。

                                [END]

[2007/04/06]

小説(転載)  DISTANCE

近親相姦小説
12 /02 2018
題名 DISTANCE

【第一章 交錯しあう許されぬ感情】

ある夏の昼下がり、うだる様な暑さの中、恭子はリビングがら外を眺めていた。その
視線の先には、洗車をしている息子、和志の姿があった。照り付ける陽射に水飛沫が
キラキラと反射する中で、ショートパンツにサンダル、上半身裸という出立ちの息子
が作業に精を出していた。
今年の春大学に入学した我が息子を見つめる恭子の視線には、夏の暑さも敵わない火
照りを含んでいる。気が付けばいつの間にか成長し、立派な大人の男の体格をしてい
た。薄い胸毛を蓄えた厚い胸板に逞しい二の腕、見事に六つに割れた腹筋に沿って縮
れた体毛が生えている。スッと鼻筋の通った端整な横顔、力強い目、うっすら生やし
た無精髭。短く刈ってボウズ頭にした事により、更に武骨な男らしさを兼ね備えた様
に思える。猛暑で吹出す汗が、雫となり背筋を伝って流れていく。
そんな息子を見つめ、ぼーっとしてきた恭子の頭の中が、禁断の欲望で充満し始め
た。
『和志が私の中に猛り狂うモノを突き立ててくる…。それに応えて淫らに反応してし
まう私の肉体…。息子と熱く激しく絡まり、欲望赴くままにお互いを求め合うの
…。』 (はっっ…ダメダメっ…私ってば何て事…和志は私の実の息子よ…イケない…。)
脳内に立ち込めた許されぬ妄想から、『はっ…』と我に返った恭子。頭では間違って
いると理解していても、身体は正直だった。普段は貞淑な女性の恭子だが、和志の事
を考えると途端に淫女へと変貌を遂げるのだ。身体の芯が疼く…。乳首が硬くすぼま
る…。そして熱を帯びたワレメからは大量の愛液が溢れ、パンティを濡らし始めてい
た。 (あぁん…でもダメ…我慢出来ない…はぁん…和志…。) 幾ら頭で抑制しようと
しても、恭子の飢えた身体は限界に達していた。
しかし、こんな淫らな想像を馳せる様になったのは昨日今日の事では無い。実は数ヵ
月も前から止まらなくなっていたのだ。その原因は七つ年上の、繁治にあった。恭子
と繁治は結婚して今年で19年になる。新婚当初は熱く燃え上がっていた二人だった
が、ここ数年は片手で数える程しかしていない。言わばセックスレスの状態だった。

まだ39歳の女盛りの恭子がそんな生活に耐えられる筈がなかった。39歳という年齢に
は到底思えない見事な肉体を誇る恭子。ヨガを続けているおかげで贅肉など一切無
く、張りのある透き通る様な白い肌には、染み皺一つなかった。そして街を歩いてい
ても常に周囲の男達の視線を釘付けにさせるFカップの胸、絞まったヒップ、なまめ
かしくくびれたウエスト。ほんのりダークブラウンに美しくなびく髪。その美貌は実
年齢より十歳、いや十五歳若く見えると言っても過言ではない。そこらの二十代の女
性よりも遥かに瑞々しい身体付きをしていた。
こんな豊満で熟れた肉体を持ち合わせているにも関わらず、自分に全く興味を示さな
くなった夫。日々逞しく男に成長していく和志に、恭子の心が次第に魅き付けられて
いくのに時間はかからなかった。無論、中年特有の弛んだ体型、合わせて頭頂が薄く
なりかけている繁治に、もはや恭子を満足させられる訳がなかったんだが…。 イケ
ない想像を膨らませ、気が付いた時、和志はもう家の中に入っていた。キッチン
でゴクゴクと水を飲み、喉の渇きを潤している。そんな息子の背後に恭子は静かに近
付いた。背中に滴る汗を直に手で拭いながら、耳元で囁く。
「凄い汗…」
「あぁ、物凄い暑かったからな…」
母に触れられ、一瞬身体をピクンとさせながら、和志は静かに答えた。汗に濡れた息
子の肉体。浮き出た筋肉に沿って手を緩やかに滑らす恭子。背中、腰、肩、腕。いや
らしく這わせた両手がまんべんなく上半身を擦る。
「逞しくなったわね。私ドキドキしちゃう…。」
恭子はここ最近、和志の前では必ず自分の事を『お母さん』ではなく、『私』と言う
様に心掛けていた。と言うのも、自分の事を一人の『女』として見て欲しかったか
ら。『母』としてではなく『女』として…。
そんな恭子の軽いペッティングを受け、和志の股間にも徐々に力が漲り始めた。母を
背にして立っている為、股間の巨大な膨らみを曝す事はなかったが、和志は敢えて身
体を反転させ母と向き合う体勢をとった。
「お袋もすげぇソソるぜ。」
そう言うと恭子の腰に腕を回し、グイっと引き寄せた。そうした事によって、硬く力
を蓄えた固まりが母の下腹部に押しつけられる事となった。当然直ぐさま気付く恭
子。
(っ!!…はぁっ…スゴイっ…)
強棒の感触に一瞬戸惑う。
「嬉しい…ありがと。」
だが、視線を真っ直ぐ息子の瞳に向け、破裂しそうな程心臓を高まらせながら呟い
た。
そして今度は、厚い胸板や鍛えぬかれた腹筋、脇腹に手をなめらかに滑らせる。息子
の腕の中にすっぽりと収まりながら、このまま時間が止まればいいのに、と願う程至
福の瞬間を味わっていた。が、しかし
「それじゃぁ俺、バイトだから。」
と素っ気なく置き去りにされた恭子。リビングを出て行く和志の後ろ姿を眺め、否応
なしに現実に引き戻された。
(だからダメなの。…和志は息子なの…ダメダメ…。)
ほんの一瞬ではあったが、男と女として見つめ合ってしまった罪悪を感じながら、
そう自らに言い聞かせる。火照った肉体を静めようと努めたが、シャワーを浴びる息
子の事が頭に浮かび、更に身体が疼いてしまう。もう自分でもどうしていいのか、ど
うすべきなのか分からない。心の歯止めは、今や折れる寸前になっていた。 一方、
和志もシャワーを浴びながら、たった今直に感じた母の感触を思い出してい
た。やんわりとした絹肌、香り漂う美しい髪、甘い息。そして何と言っても、薄いブ
ラウスの生地を通して伝わってきた、硬く尖った乳首…。既に股間は激しく脈打ち、
肉棒となってそそり立っていた。空手で作り上げた筋肉質な身体を石鹸の泡で洗いあ
げる。そして同時に、ペニスにも泡を絡ませ一心不乱に扱いた。言うまでもなく、和
志の脳内ではあの美しい淫母を徹底的に犯している。母の濡れ滴る秘部に、この太く
長い肉棒を思い切り突き立てているのだ。 (お袋…すげぇよ、お袋の身体…おぉぉぉっ…)
和志も恭子と同じく、随分前から母の事を思い浮かべて欲望を発散させていた。と言
うのも、以前より感づいていたからだ。母が自分に向ける視線に、ただならぬ思いが
秘められている事に。それは無理もなかった。だっていつも潤んだ目、火照った顔で
誘う様に自分の事を見つめてきたのだから。それに加えて、日を増して露出過多に
なってくる恭子の服装、頻繁にされるスキンシップ。父親と上手くいっていない事も
察知していたので、母が男を欲している事はとうにお見通しだった訳だ。
和志もそんな恭子を思い浮かべては自慰に耽る日々だった。今迄、六人の女性経験が
あったが、恭子に勝る者は唯一人としていなかった。実際の女よりも、母を想像して
の自慰の方が興奮、快感は圧倒的で、比べ物にもならなかった。
恭子は自分の肢体を和志に見せつける為に、わざとリビングでヨガをする事が頻繁
だった。タイトなウェアが豊乳に突き破られん勢いで膨らみ、その中心にはくっきり
と見てとれる乳首の突起。過激なポージングをする度にワレメに食い込んでくるアン
ダーパンツ。イヤらしい欲望を含んだ息子の視線を浴びる程全身に受けた恭子の秘部
は、見る見る間に愛液の洪水となった。いつもヨガの時には下着を付けていなかった
が、アンダーパンツに染みが浮かばないかドキドキしながらも、大胆な格好をし続け
る恭子。その思惑通り、和志はヨガのポーズの様に快楽にのけ反る母を思い浮かべ、
何度も何度も頭の中でセックスをした。 シャワーを浴びながら恭子を想い、夢中で
ペニスを扱き続ける和志に、とてつもない射精感が押し寄せて来る。ぐちゅぐちゅと
泡に塗れる音を立てながら、想い浮かべた母に目一杯腰を打ち付ける。そして頂点に
達し、濃厚な精液を風呂場のタイルに向かって放出し続けた。もちろん想像の中では、
恭子にぶちまけていた…。 バイトに出掛けた和志が去った後、この家には恭子一人。
当然、恭子も又、抱き締めてくれた和志の温もり、見せつけられた肉体美を想い浮か
べ自らを満たしていった。母と息子でありながら、気持ちとしては完璧に男と女。
お互いがお互いに求めているにも関わらず、なかなか一線を越えられない二人。
やはり『近親相姦』という負のイメージを持つ言葉が、頭から離れない。しかし、
その越えてはならぬ域に達するまで、時間はかからない筈だった。あの事件が起こら
なければ…。

【第二章 剥き出しの情欲】

それは、翌日の出来事だった。昼食の準備が出来たと和志を呼びに周ったが、家中何
処にも見当たらない。多分いつもの場所だ、と恭子は屋上へ足を進めた。辿り着く
と、やはりそこにいた。鉄筋コンクリート三階建ての作りで、屋上では以前よくバー
ベキュー等をしたものだった。しかし夫婦の関係が冷め切った今、ここに来るのは和
志だけだ。この屋上でビーチチェアーに横たわり、日焼けを楽しんでいるのだ。都合
よく周囲に高い建造物が無い為、気兼ねなく思う存分焼ける絶好の場所なのだ。
「和志…ご飯よ。…和志?」
ヘッドホンをして音楽を聞いている息子は、母の呼び掛けに気付かない。顔を覗き込
みもう一度呼び掛ける。
「和志…ご飯…。」
その声に力は無い。何故ならば、下着一枚の姿で横たわる息子の身体に、又もや恭子
の肉体が疼いてしまったからだ。こんがり焼けた肌にオイルが塗られ、ヌラヌラと妖
しく照る和志の身体。下半身には、やっとペニスを包み込んだだけの小さな白いビキ
ニ。あと少しで食み出しそうな勢いである。この彫刻の様な素敵な肉付に目を奪わ
れ、再び官能のスイッチがオンになってしまった恭子…。思わず大胆な行動に出た。
「私も一緒にダメ…?」
少し恥じらいの表情を浮かべながら問い掛けて来る母の姿に、一気に血が頭に駆け巡
る和志。窮屈なビキニの中で少しずつ頭をもたげ始めるペニス。おもむろにサマー
ニットを脱ぎ出した恭子。豊満過ぎるバストを下半分だけ覆っているブラジャーはブ
ラックの総レースで乳房が丸見えの状態。花の刺繍が辛うじて乳首を隠しているだけ
だった。あまりに官能的過ぎる母の肉体に、思わず生唾を飲み込む和志。
しかしミニスカートのサイドジップを下げ、ゆっくりと足下から抜き取った恭子の姿
に、和志の思考回路は瞬時に麻痺した。限り無く面積が小さく、ブラジャーとセット
のパンティも同じく総レースで小さな花の刺繍がワレメぎりぎりを覆っていただけた
のだ。そして背を向けた途端、和志の肉棒は完全に力を漲らせた。ヒップは覆ってい
るものが何も無い、Tバック。白く美しい桃の様な尻の谷間に、キツそうに食い込む
細い紐。サイドは紐で結ぶだけの作りになっている。 (うぉっ!…ダメだぁ…あの紐
を、あの紐を…) 和志はあの紐を解いてしまえば、いとも簡単に母の肉体にありつけ
る事は分かっていたが、何とか平静を保とうと精一杯だった。しかしダイナマイト過
ぎる恭子の半裸、と言うよりほぼ全裸を目の前にして、和志は爆発寸前だった。逃げ
場の無いペニスがビキニを極限まで押し上げる。それは恭子の目にも当然飛び込んで来た。
しかし、和志はその股間の変化を一切隠す素振りは見せない。ヨガの時の恭子と同じ
く、いつも風呂上がりには下着一枚で過ごし、母から向けられる淫乱な視線を楽しん
でいたからだ。当然、恭子も息子のビキニ姿を毎日目に焼き付けてきた訳だが、いつ
もとはただならぬ様子に困惑すると共に、心が踊った。自分の姿に息子がこんなにも
興奮してくれている…そう思うと、ワレメからどっと滑った汁が溢れてくる。和志と
同じく、小さなビキニの下には夢にまで見た息子のアソコが息衝いていると考える
と、トロトロと膣芯から愛液が止まらなかった。そしてその色めき立った感情が、恭
子をもっと大胆にさせる。
「塗って上げる…」
日焼けオイルのボトルを手に取ると、和志の身体に垂らしていく。それを丹念に両手
で塗り広げていった。オイルにぬらめき、筋肉が一層際立つ。
(はぁん…ドキドキしちゃう…触れてるだけなのに…感じちゃうっ…)
乳首の周囲を手が滑ると、和志の身体が少し動くのを見逃さなかった。必要以上に
胸を這い回る両手。そしてその手が下腹部へと降りていく。ヘソ下のチリチリとした
体毛がオイルに濡れて張り付いた。また、その下には巨大に呼吸するペニスがある。
恭子は思わずウエストのゴムの中に指先を潜らせた。少しだけ指先に感じる陰毛の触
感に、口が渇ききる程興奮させられながら。
今度は俯せにさせ、大きくて広い背中にオイルを垂らした。又もや際どく動く恭子
の手。その時
「ぁぁぁぁ…」
と小さく声を洩らす息子の姿が、更に恭子の欲望のスイッチを押した。
「今度は私の番…塗って…」
実の息子に迫る勢いの恭子。和志に代わってビーチチェアーに上がると俯せに寝転ん
だ。巨乳が押しつぶされ、たわわに食み出している。和志は高まる興奮を押さえなが
ら、オイルを塗りたくっていった。ヌルヌルに滑る美しい母の素肌。臀部にまで手が
伸び、徐々に動きが荒く大胆になっていく。そしてヒップに目掛けオイルを大量に垂
らす。股間を生暖かいオイルが流れ落ちていくのを恭子も確かに感じ取っていた。
(はぁん…スゴい…感じちゃう…)
和志のごつごつした手が自らのヒップに触れられた時、今迄になかったものを感じた。
「ぅっっっ!…っっ…くぅぅぅぅんっっ!…」
必死に洩れそうな喘ぎ声を噛み殺した。あまりの快感に悶え、ふと顔を横にすると目
の前には巨大な膨らみが噴火しそうになっているではないか!!。
その時、極度の興奮で一時的に意識が途切れた恭子。どうしてこんな体勢になったの
か、気がつくと和志と69の体位をとっていた。下着は脱がされていなかったが、ほ
とんど覆っていない紐なんかでは、秘部がほぼ丸出しになっている。恭子の尻の谷間
に顔を埋める様にして、和志が執拗にヒップにオイルを塗りたくっていた。顔下には
依然堅さを保つ肉棒が存在している。ゾクゾクとする快感に背をのけ反らせて、恭子
は歓喜に泣いた。溢れ出す愛液に濡れた秘部を息子に見られる羞恥心。しかしそれさ
えも快感を増長させる糧となった。
その時、
「おっ、お前らこんな所で何しとんじゃぁぁっっっ!」
突然の背後からの罵声に、二人とも一瞬何が起こったのか理解出来なかった。
声のする方に振り向き、ようやく事態が掴めた。そこにはなんと繁治の姿があったの
だ…。 会議で使う筈だった書類を自宅に忘れた事に気が付いた繁治は、外回りのつ
いでに自宅に寄った。午後三時からの会議に充分間に合う。正午少し前、家に入ると
妻の姿が見当たらなかった。
「おーい恭子、いるか?」
呼び掛けても応答は無い。『?』と思いながらもキッチンに入ると、昼食の準備が
しっかりと用意されていた。しかし姿は一向に見えない。人の気配すら感じない。家
中くまなく探したが、それでも見つからない。
(どこか買い物にでも出掛けたのか?でも玄関の鍵は開いたままだったし…。昼飯を
放ったらかして出掛けるなんてないよな…)
三階の階段踊り場でそう考えていた時、風が吹くのを感じた。それは屋上へ続く階
段から流れてきていた。 (なんだ屋上か。しかし何でまたあんな所へ…) そうブツブツ
一人で考えながら足を進め、扉を開けると信じられない光景が繁治の目突き刺さった。
オイルに塗れた妻と息子が、下着一枚の姿で縺れ合っていたのだ。

【第三章 狂いだした歯車】

「おっ、お前らこんな所で何しとんじゃぁぁっっっ!」
繁治にも目の前の現実が理解出来なかった。仕事ばかりで家庭を顧みず、鈍感で無
神経な性格故に、妻と息子の間に芽生えた怪しい関係に全く感づいていなかったの
だ。
「この野郎っ、離れろぉっ!!」
激怒する繁治は恭子の腕を掴み、ビーチチェアーから引きずり下ろした。
「あっ、あっ、あなたっ…これは…違うのっっ、」
「違うって何がだぁこらぁ?言ってみやがれぇっ!ああっ?!」
更に声を荒げる迫力に、恭子は恐怖で縮み喋ることが出来ない。
「貴様ぁっ、何を考えとるんやぁっ!?二人で何しとったんか言ってみんかい!」そ
う怒鳴りつけると、和志を殴りにかかった。
「うるせぇ馬鹿野郎っ!お前にゃぁ関係ねぇ!クソ野郎がぁっ!」
そう言い放ち、和志も繁治を殴り返す。
「イヤァァァァッッッ!止めてぇぇっ!」
恭子が金切り声を上げ制止にに入ろうとするが、二人の揉み合いは止まらなかった。
血の飛沫がコンクリートの床に飛び散る。和志は中学高校と空手をやってきており、
繁治が敵う相手ではない。頭一つ分大柄な体格を見ても、一目瞭然だった。
乱闘の末、振り上げた拳が顔面を直撃し、繁治の体が宙を舞って硬い床に激しく叩き
付けられる。ハッと我に返った和志が近寄ると、繁治は呼吸をしていなかった…。

【第四章 別離】

『業務上過失致傷、懲役一年二か月』
これが和志に下された判決だった。父親に暴行を働き、重傷を負わせた一件に対す
る判決。繁治は辛うじて一命を取り留めたが、頭を強打し二週間近くも意識不明の重
体だった。自宅では一人、抜け殻の状態になった恭子がいた。未遂ではあったが息子
と一線を越えようとしていた事に対する罪悪感、自分が原因で夫が重体に陥っている
事。そして何より保護者として守ってやるべき立場なのに、和志が懲役を受けている
この現実に対して、申し訳ない気持ちで胸が張り裂けそうだった。
食事も喉を通らない。外出もしたくない。段々と恭子の身体はやつれていった。しかし、
時間の流れが徐々に恭子を立ち直させた。面会しようとしても『顔も見たくない』と
断られたが、繁治のお見舞いにも出掛けられる様になった。一か月半後、繁治が
退院し自宅に戻ってきた。
「…おかえりなさい…。」
「。。。」
一切言葉を交わそうとしない繁治。この二人の間にもはや夫婦という関係は存在しな
かった…。
そして気が付けば、いつしか人肌恋しい季節へと移り変わっていた。 繁治の体が完全に
回復した今、恭子もすっかり元の自分を取り戻し、何とか立ち直っていた。
しかし依然として、ぽっかりと胸に大きく開いた穴がある。『和志』の事だった…。
二人が屋上で何をしていて何をしようとしていたかは世間に知られていなかったが、
繁治の命令により和志に関する情報が恭子に伝えられる事は一切無かった。それ故、
和志が今どこで何をしているか全く分からない。面会に行く事も、手紙を書く事も出
来なかった。思い出せば思い出す程募る思い。不謹慎な事は重々承知だったが、かつ
て自分と息子の間に流れた甘く危険で淫美な空気を思い返し、満たされない湧き上が
る欲望を自分で満たし始める様になっていった。
(はぁん…はぁぅん…和志…もっと…もっとぉん…)
充分に潤ったワレメ奥深くにまで指を侵入させ、熱い息子の塊に激しく、そして淫
乱に貫かれる場面を想像する。愛液が溢れて止まらなくなった恭子の身体は、いつま
でも和志を想い疼き続けるのだった。
同じくして鑑別所の中。和志も又恭子の豊満な肉体を想像する毎日を送っていた。
何度恭子宛てに手紙を書いた事だろう。しかし返事は来なかった。あんな事態を引き
起こしてしまい、てっきり気持ちが離れてしまったのだと思い込んでいた。だが簡単
に忘れられ様もない。目前にしておきながら、 あと一歩手の届かなかったあの豊満
な肉体…。
(…っぁぁ…お袋…お袋っ…ああぁっ…すげぇイイぞ…)
脳内の中では、魅惑的な強固の肉体を貪る様に犯している。狂乱的に悶える恭子の膣
深くにそそり立つペニスを突き立てる…。猛続的に肉棒をしごき続け、クライマック
スに達するころには、まるで張り上げる母の喘ぎ声がすぐそこから聞こえてくる様
だった。
(ああぁっ…ああああぁっ…イクぞっ…イクぞ…イクぞっっ…ぉああああっ!!…)

極度の興奮を迎えた中での、大量発射。精液は弧を描きながら空中に放出された。
徐々に醒めていく妄想の中、息子の体液を全身に浴びた母の姿も共に薄れていく…。

母も息子も互いに強く求め合っている。性的欲望を叶えたがっている。しかし無常に
も現実は二人の間を引き裂いたまま、繋ぎ留める事を許さなかった。

【第五章 沸き立つ希望】

まるで生気を失ったかのような生活の中、恭子にとって時間が過ぎるのはとてつもな
く長く感じられたが、季節は巡っていき、いつしか夏本番の日差しが容赦なく降り注
いでいた。
恭子は、ある日繁治の書斎の机の引き出しに鍵が付けっぱなしになっている事に気が
ついた。繁治はいつもは肌身離さず鍵を携帯していたが、うっかり施錠したまま抜き
取るのを忘れていたのだ。おもむろに取っ手に手を掛け、中を覗く。それを見た途
端、全身の力が抜け落ち床に座り込んでしまった。そこから出てきた物は、繁治の弁
護士事務所から送付され続けてきた封書の数々。そこには確かに和志が収容されてい
る鑑別所の他、経過報告、入所書類の数々が記載されていた。
夢中で一つ一つ読みふける恭子。そしてその中でも一番新しい日付の消印を見つけ、
緊張にかき乱されながら便箋を開いた。その時恭子の中で周りの空気が止まった。
『平松和志 出所予定日 八月十四日(金)』の文字が彼女の目に入った途端、一瞬
にして思考が一切消え失せてしまったのだった。
(あ、明日っ?!…)
まさにその出所予定日が明日に迫っていたというのだ。この現実を突きつけられ唖然
とする恭子。自分が今、何をどうしたらよいのか混乱の極地に追いやられてしまっ
た。
(な、何で…何で明日なの…。時間が無さすぎるわ…。一体どうすれば…)
しかし必死で気を静めようと努め、冷静な思考回路をとり戻しつつもう一度文面を読
み直す。そして興奮という感情がふつふと湧き上がってきたのだ。
(会えるの…。やっと和志に会える…。あの人に会えるの…)
期待感に胸を膨らませ、今やるべき事を心に決めた。
その晩、リビングでは繁治がビールを飲みながらくつろいでいた。そこへ不安な表情
を浮かべた恭子が近づいていき、重々しく口を開いた。
「…あなた、私と離婚して下さい…。」
極度の緊張の為声が震えてしまう。しかし恭子は自分の意思をはっきりと伝えた。
「はぁっっ?いきなり何を?熱でもあるんか?」
「…いいえ…本気です…。」
その淡々とした物言いが、逆に繁治の逆鱗に触れた。
「はあぁぁぁっ?勝手な事ほざきやがってこの野郎ぉ!!もう一度言ってみやが
れっ!!」
「私と別れてください。サインはもう済ませてありますので…。」
そうきっぱりと言い放ち、恭子は離婚届を突き出した。
一気に逆上した繁治は恭子の腕を掴み、ソファーに投げ飛ばした。
「お前みたいなクソ女には、こうしてやるのが一番なんだよっっ!!」
そう罵声を吐きながら、強引にスカートを捲くり上げパンティを引き摺り下ろそうと
する。
「嫌っっ!!やめてっっ!何するの!嫌ぁぁっ、離してぇっっ!!!」
しかし一切無視の繁治。必死に手で押さえ抵抗するが、無残にも足元からパンティが
引き抜かれてしまった。
「いやぁぁぁぁぁぁっっっ!!」
悲鳴を上げる恭子。強引に繁治のペニスが侵入してきた痛みに苦しみながら、必死で
逃げようとする。しかし男の力には到底敵わず、無理矢理性交を強いられてしまっ
た。あまりの屈辱と悔しさで涙が溢れる恭子。侮辱的なこの行為の最中、繁治は一言
も言葉を発さずただ腰を打ち付けてきた。
後ろから犯された事が不幸中の幸い、繁治の顔を見ずに済んだ。
「はぁぁっ…ああぁっ…。っぁっ…」
「何だ、お前も感じとるんだろ?」
おぞましい夫との性行為であったが、それでも身体は意に反して反応してしまう。し
かし、この悪夢にもがき続けるうち、無意識に恭子の頭には息子『和志』の姿が浮か
んだ。この忌まわしい時間から逃避する為、身体が勝手に繁治を和志に置き換えてい
たのだ。
「ぁあっ…和志…はぁっ…和志…和志…和志っっ…はぁぁっっ…」
しかし、妻の口から発された息子の名前を耳にし、憤怒の頂点に達した繁治。
「この野郎ぉっ!勝手にしろっっ!さっさとこの家から出て行きやがれ!!!」
そう怒鳴りつけると、力無く横たわる恭子を置き去りにして部屋を出て行ったのだっ
た…。

【第六章 再会】

翌朝、恭子は念入りにシャワーを浴びていた。昨夜の汚らわしいものを全て洗い流し
てしまう為に。そして、愛する人に再び会える期待と喜びに燃える心の中に、大きな
決意を固めながら…。目的を果たす準備を着々と進めていった。
シャワーから上がり、丁寧に髪をブローする。凛とした美しい顔にメイクが施され、
絶世の美女へと変身を遂げた。
(よしっ。)
自分で自分に言い聞かせた。『これから自分が進む道は決して間違っていない。他人
に何と言われようと構わない、これは正しい。』んだと…。
表でクラクションがなる。迎えのタクシーが到着した。スーツケースに詰めた身辺一
式と、繁治のサイン入りの離婚届を握り締め、家を後にした。もうこの場所へ戻るこ
とはない、そう考えながら…。
タクシーは順調に流れる。移り行く景色を眺めながら、恭子は高まる感情を抑えられ
なかった。そう、向かう場所は息子の元。会いたくても会えなかった、触れたくても
触れられなかった、愛しいあの人の所。街の郊外にある鑑別所に到着するまでの所要
時間は約30分。しかし恭子にとっては何時間も何日もかかる思いだった。
ようやく鑑別所に辿り着いた恭子。破裂しそうな程の胸の高鳴り…。緊張のあまり足
が震えてくる。
(もう来るの…あの人はもうすぐそこ…やっと…会える…もう来るの…)
自分をなだめながら待つこと20分。その時が来た…。
開いた扉からこちらに向かって歩いてくる愛する人の姿…。変わっていない。何も変
わっていない…。。。
約一年振りに目にした息子の姿。相変わらず逞しい身体付きに、端正な顔立ち、力強
い目。丸刈りの髪が若干伸び、更に野性味を感じさせる。そんな和志も、門の外で佇
む母の姿を見つけ大いに驚いた。連絡の付かなかった母が何故ここに?今まで和志が
送った手紙も、全て繁治に破棄され、決して恭子に届くことは無かった。しかしそん
なことは知る由も無い和志。まさか恭子が迎えにやって来るとは、想像もしていな
かった彼の足は自然と小走りになり、母の元へと駆け寄っていった。
「和志っっ」
「お袋…」
強く強く抱擁しあう母と息子。和志の広い大きな背中に恭子は腕を廻す。和志もま
た、ほっそりとした恭子の腰周りを抱き寄せた。母は大きな身体の中にすっぽりと埋
まり、全身で息子を感じる。息子も自分の腕に抱いた母の温もりと気高い香りを全身
に感じた。こうして完璧に二人の時間は止まった。数分間きつく抱きしめあい、久々
の再会の喜びを全身で感じた。
顔を上げた恭子の頬には一筋の涙が。
「ああっ…会いたかった…ずっと会いたかったの…会いたかったの…」
胸が一杯になり言葉が出てこない恭子は、ただただそう呟いた。そんな母を愛らしく
思い、息子は更に強く抱きしめた。
和志と恭子は二人、タクシーの後部座席に揺られ終始無言だった。が、その手を強く
絡ませあい離そうとしなかった。もう二度と離れ離れにはなりたくない…と、無言の
意思表示。恭子の頭が和志の肩にもたげかかる。そっと和志は肩を抱き寄せた。今や
完全に二人の世界に浸っている。そうするうちにタクシーは目的地へ到着した。
目的地。それは東京の市街地を一望できる高級ホテル。恭子はその一室を五日間予約
していた。そこで和志と過ごす、二人だけの時間…。もう邪魔者が立ち入る恐れは一
切無かった。チェックインを済ませ、三十八階の客室へ通される。部屋へ向かう間中
もずっと寄り添い、母と息子ではなく『男と女』としてお互いから離れようとしな
かった。

【第七章 禁断の願望】

客室のドアが開けられ窓の外には素晴らしい景色が広がっていた。そして部屋の中央
には、キングサイズのベッドが一つ。ツインルームではない…。ベッドが『一つ』
…。ベルボーイが手早く荷物を片付け部屋から立ち去る。その瞬間、和志と、恭子は
貪るようにキスを始めた。
「ちゅぅ…ちゅぅうっ…ちゅっ…」
唇と唇が重なりあい、舌と舌が熱く絡まる。唾液に濡れた音が部屋全体に響いた。
「はぁぁ…」
恭子の呼吸が速くなり、かすかに開いた唇の間から熱い吐息が漏れる。そして再び濃
厚なディープキスを繰り返した。徐々に和志の股間も熱を帯びて疼き始めてきた。二
人共かつて経験したことの無い官能的なキス。その悦びにお互いの情熱が高まって
いった。
「ねぇ、待って…」
恭子が口を開きキスを遮った。
「聞いてほしいことがあるの…」
「なんだ?聞いてほしいことって?…」
「私…、あの…。…私、あなたの妻になりたいの…。妻としてずっと側に居させて欲
しいの…ずっとあなたの側に…。」
恭子が固めた大きな決意。それは、一生息子『和志』の妻として生きていく、という
事。顔を赤らめながら、たどたどしく続ける恭子。
「あの人とは離婚するから…。私…あなたじゃなきゃ駄目なの…。ずっとあなたと居
たい…」
「お袋…」
和志が話し終わらないうちに、恭子は唇を遮った。
「ううん…違う…私はもう妻なの…。母じゃないの…。名前で呼んで…。ねぇ、あな
た、いいでしょ?」
甘えた声で注意を促した。息子は母を『恭子』と呼び捨てにし、母は息子を『あな
た』と呼ぶ。二人にとって、これは夫婦に近づく為の大切な一歩なのだ。
しかし、この決意ままだほんの一部に過ぎなかった。恭子の胸中には、もっと大きな
決意があったのだ。

【第八章 肉欲と愛欲の宴】

唾液を絡ませながら続けるディープキス。そして和志の唇が恭子の首筋、鎖骨へと下
がっていく。両手は豊満な乳房を力いっぱい揉みしだいていた。そしてその手はいつ
しか滑らかなヒップへとすべり降り、肉欲的な熟れた身体を撫で回していた。
一年振りに味わう女の肉体。それですらとてつもない興奮だったが、今和志が目の前
に愛撫を繰り広げているのは、実の母親…。信じられない程の欲望が全身を駆け巡
る。
「ぅうぅっ…んっ…はぁっ…」
完全に愛欲の炎が揺らいだ恭子は、そんな和志の股間に下半身を押し付けて応えた。
そしてジーンズの上から既に硬く張り詰めた股間を摩り回した。いちいちボタンを外
す事など考えられない。和志はブラウスのボタンを引きちぎって恭子を脱がす。弾け
飛ぶボタンと共にぷるんと大きく弾む豊乳。そしてすぐさまスカートのサイドジッ
パーを下げ下着だけの姿にさせた。
「ああ…すげぇ綺麗だ…」
真っ白な肌は朝日の中できめ細かく輝き、さらに恭子の美しさを倍増させる。すらり
と伸びた細い腕と長い脚。そして、食み出さんばかりの乳房と申し訳程度に股間を隠
すその下着に、「はっ」とさせられる和志。それは、家の屋上で禁断の果実をかじろ
うとしたあの時、恭子が身に付けていた下着だったのだ。素材はシースルーで、乳首
とワレメをどうにか隠すのがやっとの小さな花柄の刺繍。横紐を結ぶ、殆ど紐の様な
パンティ。エロティックな恭子の肢体を眺め、和志は興奮で身を震わせた。その格好
で和志に近づきTシャツを脱がし、ベルトに手を掛けジーンズを下げる恭子。ビキニ
一枚だけの姿の逞しい肉体をみせつけた。
「はぁ…スゴイ…」
ビキニの股間はペニスの形をくっきりと浮かび上がらせている。そんな卑猥な光景
に、恭子の秘部から止めどなく愛液が溢れ続けた。もつれ合うようにしてベッドに倒
れこむ二人。あの日あの時出来なかった続きを、今ようやくこうして再開させたの
だ。
和志がブラジャーのホックを外す。すると見事なサイズのバストが目の前で弾んだ。
ツンと上を向き、乳首は愛らしいピンク。既に硬く窄まっている。豊かな谷間に顔を
よせ、舌でなぞる。そしてその尖らせた舌先が乳首の周辺を走ると、身体を震わせて
敏感に反応する恭子。たまらず、その乳首に唇をかぶせ、丹念に愛撫をしてやった。
力強く、しかし優しく吸い付くと、更に乳首は硬く勃起した。
「はぁぁ…はあぁぁぁ…」
乳首からの甘い刺激が、恭子の肉体を痺れさせた。
二人は69の体勢になり、お互いの股間に顔を近づけた。和志の目の前には愛液が染
み込み始めたイヤらしいクロッチが広がる。そこへ指一本伸ばし、筋に沿ってなぞり
始めた。ぬるっとした感触を指先に感じる。ピクンと恭子の肉体が跳ねた。秘部はど
うにか隠れているものの、紐だけではアナルの中心の以外までは隠せなかった。濃い
ピンクの皺が露になっている。そこにも指を伸ばす和志。更にピクンと強く反応す
る。目の前に広がる真っ白なヒップに、両指先をさわさわと這わせ始めた。
「ああぁぁっっんっ!!はぁぁぁぁっ!!」
あまりの快感からか、恭子のヒップが鳥肌状態になる。そうして充分じらした後、終
に横紐を解きにかかった。はらりと落ちる極小のパンティ。目の前には素晴らしくも
あり、ともて淫乱な光景が広がっていた。
恭子の秘部は驚くほどに美しかった。陰毛は限りなく薄い。愛液に滴り、ヒクヒクと
呼吸するかの様に蠢いていた。そしてねっとりと輝くその秘部の奥から、どんどん愛
液が滴り流れる。そしてその上には硬くすぼまったアナルが。排泄口とはとても思え
ない、むしゃぶりつきたくなるような美部だった。ワレメの動きにあわせてこちら
も、きゅぅぅっ、きゅぅぅっと収縮する。両手で尻の谷間を思い切り広げ、まじまじ
と母の淫部を眺める和志。
「いやぁぁぁっんっっ!そんなに見ないでぇぇっっ!」
全てを曝け出してしまい、しかも息子に見られている恭子は、恥ずかしさのあまり悲
鳴を上げた。しかし和志はお構いなく、両指で花弁をぴちゃぴちゃと弄り始めた。そ
して太い指二本をワレメ奥深くへとうずめていく。充分すぎるほど濡れていたので、
どんどん中まで飲み込んでいった。
「はぁぁぁんっ!」
背を仰け反らせ、歓喜の快感に酔いしれる恭子。更に和志は中を捏ね繰りまわし始め
た。悲鳴にも近い悶え声を上げながら、息子の顔面に淫汁を撒き散らす母。息子の愛
撫に、我を忘れて声を上げ続けた。
糸を引いて垂れてくるほど滴る愛液。和志はそのワレメに唇を這わせ、舌を使って啜
り始めた。
『じゅるじゅる…じゅるる…じゅるっじゅるぅぅぅ…』
鼻水を啜るような音が部屋一杯にこだまする。
「恭子…お前の汁、すげぇ旨いぞ…」
「いやぁんっ…そんな…恥ずかしいのぉ…」
和志は力強く舌を動かし続け、果てにはワレメをこじ開けるようにして更なる進入を
続ける。
「はぁっっ…はぁぁっ…イっちゃうっっ!…イっちゃうっ…!あああっっ!!イ
クぅぅぅんっ!!…」
あっけなく舌技のみでエクスタシーに達してしまった恭子は、ガクガクと脚を震わせ
ながら必死に身体を支えようとしていた。ぬらぬらとうごめき続けるワレメを眺めな
がら、続いてアナルにまで舌を運ぶ和志。
「そんなぁ、ヤメテェェ…そんなトコだめぇっっ…」
「ホントに止めちゃっていいの?凄いエッチな動きしてるよ、ココ…」
そう辱めの言葉を掛けながら、『ココ』を丹念に嘗め尽くした。『ココ』とはもちろ
んアナルの中心スポット。
『ちゅぱっ…ちゅぱ…ぢぅゅゅぱっ…ちゅるちゅる…』
「ううっっんっっ!!あああっ…スゴイ…気持ちいいぃぃのぉぉっ!…変な…感じっ
…はぁぁあああぅっっ…!!そんなにしたらぁ…おかしくなっちゃうぅぅんっっ
…!!」
初めて味わう未知なる快感に、身を仰け反らせて悶える恭子。膣からだけでなく、ア
ナルからも淫らな汁を漏らしていた。いつまでも恥ずかしい収縮を続ける菊門であ
る。
美しいヒップをわなわなと震わせながら、恥ずかしさと快感で二度目の絶頂に達した
恭子も、ようやく息子のビキニのサイドに手を掛け下げ始めた。すると、バァッンと
勢い良く跳ね上がる和志のペニス。その陰茎は長く太く、そして黒光りしている。そ
の先の亀頭も赤黒い輝きを放ち、先走りの雫を浮かべていた。
「すごい…」
あまりの迫力あるペニスに言葉を失う恭子。夫だった繁治のモノとは到底比べ物にな
らない程のサイズだった。血管を浮かべるその逞しい幹に、自ずと引き寄せられ唇を
被せる。
『ちゅぽっ…ちゅぽっ…ぐちゅぽっ…じゅぽっ…ちゅぽちゅぽ…』
目一杯唇を窄めて肉棒を扱き咥える。唾液にまみれ、ぬらぬらとイヤらしく光を照ら
す陰茎は、さらに大きさを増した。
「ぉあああっ…あああぅっ…」
『じゅぽじゅぽじゅぽ…じゅぅぅぅぽっ…じゅゅゅっぅぽっ…』
その締め付けあげるような恭子のフェラチオに、思わず和志も声を上げた。素晴らし
すぎるテクニック。裏筋、カリ首の周りまでねっとりと舌が動き回る。あの母が、こ
んなにも音を立てながら淫乱に息子のペニスを咥え込むなんて…。そう思うと激しく
陰茎が脈打った。恭子は更に喉深くまで押し込んだ。美味しくて美味しくて堪らない
…、といった表情を浮かべながら。暖かい恭子の口の中。思わず発射させてしまいそ
うになるが、こらえて再び秘部へ唇を近づけた。
「んんんっぅ…んっんんっ…んんんんんんんっっっっ!!!」
力を込めて丹念にワレメを弄りあげると、声にならない恭子の喘ぎ声が荒いだ。ペニ
スをしゃぶっているので、声を上げたくても上げられないのだ。続いて、皮を捲ると
ぷりっとしたクリトリスが顔を出す。指先で突付き、擦り、唇でいじらしく摘んでや
ると、更に背を反らせて悶えた。
「イクイクっっっ!!あなたぁぁっ…!イっちゃうのぉぉぉんっっ!!…」

【第九章 背徳の極致】

お互い69を充分すぎるほど楽しんだ後、いよいよ来るべき瞬間が来た。初めて二人
が結合する瞬間…。仰向けに寝転がった恭子の足首を掴み、身体を思い切り二つ折り
に畳んだ。自然と和志の方へ向けられるワレメ…。濡れきらめく秘部がまるで息子の
肉棒を誘っているかの様…。和志はペニスを手で支え、狙いを定めると亀頭をねっと
りとした膣口にあてがった。そのときだ。
「待って…。お願い…があるの…。」
「お願い…?」
「…そう、お願い…。…欲しいの…、赤ちゃん…」
「っっ!!!」
「…赤ちゃん欲しいのっ…。あなたと…私の…赤ちゃん…。お願い…。」
恭子の一番大きな決意、それは新しい夫となった和志の子を授かること…。一番愛す
る人の子を産みたいという願いは、女性誰もが持つものだ。しかし、彼らは血の繋
がった「母と息子」…。しかし、恭子にとっては『夫と妻』としての意識のほうが遥
かに上回っていた。確かに、恭子自身も悩んだ。迷った。道徳の道から大きく外れた
事だとは充二分に理解していた。
(和志は…息子…。でも、今はもう『夫』…。私の夫なの…夫の子なんだから…絶対
間違ってない…。産んでも…許されるの…大丈夫なの…。)
そんな恭子の言葉を聞いた和志は唖然とした…。しかし、自分の子供をねだる目の前
の妻、恭子に、とてつもない興奮を覚えた。
「ああ…任せろ…」
そう静かに呟くと、再び亀頭を膣口にあてがった。
『ずぶずぶずぶずぶっっ!!!』
一瞬の躊躇など無かった。今まで一番壮絶な挿入の瞬間…。
愛液を飛び散らせながら、。一気に恭子の奥深くまで肉棒を突き刺した。
「くぅぅぅぅっぅっっっんんんっ!!!」
「ぅおおおおっっ!!!」
こうして和志と恭子はようやく一つになったのだ。
狂ったように胎内に激しく打ち込まれる巨大な塊。恭子は全身に電流が流れるような
感覚を味わい、悶え喘いだ。ベッドシーツを握り締め、全身で快感を受け止める。和
志も、恭子の狭い膣道をこじ開けて送り込む、相当な規模の快感を感じた。ぬちゃぬ
ちゃと淫音を立てて、濡れぼそった結合部が熱く熱を帯びた。恭子の放つ溢れ返る愛
液が、泡立って白濁し、陰茎の根元に絡まりつく。
「はぁぁんっ、はぁぁぁんっ、あなたっ、あなたっ、イイっ!!はぁぁんっ…!」
一心不乱に交歓の叫びを上げる恭子。そんな姿を見て、さらに和志も腰の動きを早め
た。
終に超えてしまった禁断の一線…。この濃厚な近親相姦というタブーに身を捩じらせ
悶える恭子。そこには欲情の炎が勢い良く燃え立っている。
和志は体位を変え、再び恭子を攻めにはいる。今まで恭子の胎内に埋め込まれていた
ペニスを引き抜くと、愛液に塗れながらビクンビクンと激しく脈打っていた。背を向
けた騎乗位で、彼女の後姿を眺めながら犯し続ける。下から目一杯突き上げる度、F
カップの豊乳が激しく上下に揺れ動いた。そんな柔肉を力任せに揉み、乳首を摘む。

「スゴイっ…スゴイぃぃっ!…もっと…もっとぉぉん…」
半ば半狂乱になりながら、狂ったように叫ぶ恭子。
和志は、襲い掛かる快感に髪を振り乱しながら喘ぐ彼女との結合部を眺めた。淫汁ま
みれたソコは、イヤらしい唇に太く長い陰茎が隙間なく咥え込まれた、想像を絶する
痴図だ。
「膝付けろ…」
和志は四つん這いになるよう催促する。高々と腰が突き上げられ、恭子の秘穴がパッ
クリとイヤらしく穴を開けた姿が丸見えになった。両人差し指で小陰唇を広げると、
膣口が中まで覗いた。そして、亀頭を静かに熱く滴るワレメへと近づける。しかし焦
らそうとする和志は、一切動こうとしない。すると自ら腰を押し付け、肉棒を自らの
中へと誘い込む恭子だった。
「はぁぁ…凄い…いいの…あなた…凄いっっ…はぁぁっ…」
「あああ…あああぁぁ…恭子、凄いぞっ…」
淫らな母が、もっと痴態を曝している…。そんな姿を上から見下ろしながら、猛然と
ピストンを繰り返した。
「だめぇっっ…!!スゴイっ…!!イっちゃう!!イっちゃうっ!!あなたっ!」
駄目といいながらも、ぎゅうぎゅうと陰茎を締め付けてくる恭子の膣肉。無数の膣襞
がみっちりとくわえ込み、決してペニスを離そうとしない。貞淑な母だった面影は、
とうに消えうせている。もはや今や、息子の肉棒を追い求める雌犬。そんな淫らな恭
子の姿が、さらに和志の闘志を掻き立てた。
「パンパンパンパンパン…パンパンパンパン…」
腰と腰がぶつかり合う、乾いた音が昼前の気だるい部屋一杯に響き渡った。
「どうだ?恭子…イイか…?お前の中もスゴイぞ…。」
「あなた…スゴイ…スゴイのぉ…あなたぁ…。」
今にも泣き出しそうなか細い声で、答える恭子。ピストンにあわせて激しく揺れる豊
乳を目一杯揉み、硬く窄まる乳首を指先で弾きながら、和志も妻の耳元で囁き続け
た。
十数分、バックスタイルで貫かれた後、恭子の身体は繋がったまま反転させられた。
そして再び正上位で貫かれるのだ。和志の全体重が広げた足に圧し掛かる。しかし、
愛する夫と見つめあいながら結合できるこの体位を嬉しく思った。
今までにも増して、物凄いスピードと力で進入してくる肉棒。恭子は腕を和志の首に
巻きつけ、唇と唇を夢中で重ね合わせた。
「はぁぁっっ…あなたぁぁ…愛してる…愛してる…はぁあああぅんっ!!」
「…ああ…俺もだ…愛してるぞ…恭子…。」
汗ばんだ肌と肌が密着しあう…。和志の唾液が恭子の口の中に注がれた。痺れるほど
甘美な味だった。そして、禁断のエクスタシーの大波が二人に襲い掛かってくる。
「はぁぁっ…はぁぁっ…あなたっ…ダメぇぇ…もうイっちゃうのぉ…スゴイぃぃぃ…
イっちゃう…あなたっ!!あなたっ!!」
「ぁぁぉぉっ…恭子…ぁぁあああっ…すげぇぞ…俺も…もうイクぞ…」
「あああっんっ…あなた…きて…いっぱい…きて…お願いっ…赤ちゃん産みたい
のぉぉんっ…お願いっっ…あなたと私の…赤ちゃんっっ…はぁぁぁうんっっ!!」
「ああっ…そうだな…ちゃんと産むんだぞ…。…おおおぉぉぉっ!!もうダメだぁぁ
…イクぞっっっ!!出すぞっ…!!イクぞっっっ!!イイかっっ!?イク
ぞぅっっ!!ああああああっっっ!!!」
「あなたっ、あなたっ、あなたっ、あなたっ、全部…欲しいのぉぉっ…!!はあああ
あぁっぁぁぁっぁぁっっっっっ!!」
遂に、和志はとてつもなく濃厚な子種液を、子宮に放出したのだ。深く深く、奥深く
まで届くように。まだ硬さを保つ愛する人のモノを胎内に感じ、至福の一瞬に悶絶し
た恭子であった。
爆発した肉棒を、ゆっくりと恭子の膣から引き抜く。すると、愛し合った精液と愛液
が絡まりあって、どろりと溢れ返り尻の谷間を伝ってシーツに垂れ流れていった。ぴ
くぴくと痙攣する陰唇から、いつまでも…。
こうしてとうとう和志と恭子は、越えてはならない場所まで登りつめてしまった。
自分の中に広がってゆく夫の体液を確かに感じた恭子。非道な事をしているかどうか
なんてことは、どうでもよくなっていた。ただ愛する人の、この人の子を授かりた
い。ただそれ一心だった。ホテルの一室という密空間の中で、何度も何度も行われた
子作り…。それも『母と息子』間での、禁断の子作り…。もう、この場所は『悦楽の
園』としか表現の仕様のない、二人にとっては特別な意味を持つ一時だった。

【第十章 世間に背いた幸福】

人生とは無常である。ある事件がきっかけで家庭は崩壊した。しかしこの事件のおか
けで、二人は一生を共にすることを勝ち取ったのだ。
ホテルをチェックアウトするまでの間、二人は何度も何度も交わりあった。東京のネ
オン輝く窓辺で…。ただ一つの目的を達成させる為。何度も何度も交わりあった。今
まで二人を引き裂いていた距離が、今こうして二人を熱くさせた…。
数年後、東京から遥か離れた場所。そこには和志と恭子の姿がある。そして二人の間
には今年三歳になる男の子が。終に二人は念願の生活を手に入れたのである。当然、
ご近所からは仲睦まじい夫婦として写っているが…。恭子は出来れば二人目を授かり
たいと願う日々を送っている。しかし、やはり近親出産というリスクを考えると簡単
には踏み込めない。ありがたくも、息子は健全にすくすくと成長をしていってくれて
いる。もうすこしこのまま、愛する夫、そして二人の愛の結晶と共に充実した生活を
送っていこう、と心に決めた…。また和志も同じくして恭子を見つめたのであった
…。

[2007/05/06]

小説(転載)  兄との初体験

近親相姦小説
12 /02 2018
タイトル:兄との初体験

 小さな頃から兄と私は、まるで恋人同士のような兄妹でした。少し世の中のことがわかる
年頃になってからは、人前では普通の兄妹のように振る舞っていましたが、二人きりに
なると兄と私は両思いの男の子と女の子そのものでした。
 だから、あの夕暮れ時に起こったことも、私たち兄妹にとってはごく自然な成り行きでした。
***
 私が中学2年になってしばらくたったあの日、私は学校からの帰りに、何となく遠回り
したくなって、いつもの帰り道とは違う、川沿いの遊歩道を通って帰ることにしました。
夕暮れ時でした。
すると偶然にも、遊歩道沿いのベンチに兄が座っていて、夕暮れ時の光景を眺めていました。
私は何も言わずに兄の傍らに腰掛けました。私に気付いた兄も無言のままでした。あたりに
他の人がいないことに気付いていた私は、そっと兄にもたれかかりました。兄のほうも
そっと私の肩を抱き寄せました。
「お兄ちゃん……私のこと、好き?」
私は兄に尋ねました。
「ああ、史恵(私)は俺の一番大事な人だ」
「お兄ちゃん……私と……恋人として付き合ってくれる?」
「俺も前から……史恵に俺の恋人になってほしいと思ってた……最高に幸せだよ……」
 そして、私たちは初めてのキスをしました。もっとも、幼い頃に幾度となく交わした
「ちゅう」を別にしての「初めて」だったのですが。
 夕暮れが夜に変わりつつあるまさにその時、幼い頃から大好きだった兄と交わした
長い長いキス。「世界は私たち2人のためにある」という陳腐な台詞があの時には実感として
感じられました。
***
 お互いのことが好きで好きでたまらない男の子と女の子が一つ屋根の下で暮らしていて、
しかもいわゆるキャリアウーマンの母は仕事が多忙で不在がちでしたから、兄と私が
肉体関係を持つようになるのは時間の問題でした。
 ある週末の午後。母が出張から帰ってくるのはその日の夜になってからの予定でした。
言い忘れていましたが、私たち兄妹の父は、私たちがまだ幼い頃に母と離婚しているので、
私の家庭は母と兄と私の3人家族なのです。
 昼食を済ませた私と兄は、テレビでも見ようかとソファに並んで座りましたが、テレビを
つけるのもどことなくおっくうになり、ただ何となく座っていました。
 そのうちに私が兄に身体をあずけ、兄は私の髪やおでこにキスし始めました。私は兄の
唇にキスを返し、兄が私の口の中に舌を差し入れてDキスになり、やがて、兄は私の
パジャマのボタンを外し、私のおっぱいを愛撫し始めました。
 兄と2人でいるとき、私はパジャマの下にブラをつけないことにしていました。そうすると、
乳首がパジャマの布に触れて、微妙な快感がありますし、兄のそばにノーブラでいると
ドキドキするからです。
 だから、兄の手は、じかに私のおっぱいに触れたわけなのです。
 私がノーブラであることを知らなかった兄は、少し驚いたようでした。
 キスと胸への愛撫で、私のおまんこはもうびしょびしょに濡れていました。股間が
ぬるぬるして少し変な気持ちになったので、私はパジャマのズボンとパンティを脱ぎ捨てて
しまいました。すると兄はソファを下りて私の前にヒザをつき、私の脚を大きく広げて
私の恥ずかしい部分を観察し始めました。
「お兄ちゃん……恥ずかしい……そんなとこジロジロ見ないでよ」
「史恵のおまんこ、本当にキレイな色してるな。こんなにあふれさせるなんて、史恵は
本当にスケベだな」
「イヤッ」
 お兄ちゃんは私のおまんこに舌を這わせ始めました。わざとピチャピチャといやらしい
音をたてて、私の蜜をなめたり、舌でおまんこ全体に塗り広げたりしています。それなのに、
わざとクリトリスには舌があまり触れないようにして、私をじらしています。
「史恵のラブジュース、いくらでも出てくるんだな。本当においしいよ」
「お兄ちゃんのばか! 意地悪! 可愛い妹を早くいかせて!」
私はがまんできなくなって、自分でクリトリスのあるあたりを兄に押し付けました。
兄の舌がクリトリスに触れると、私は何度も何度も連続で達してしまいました。
 私がエクスタシーから醒めて我に還ったとき、兄はパジャマのズボンとパンツを
ひざ下までずり下げた格好でソファに座っていました。今度は私のほうが、兄の前
でヒザをつき、兄の股間を直視する態勢になりました。
 想像していたものよりずっと大きなおちんちんが目の前にそそり立っていました。
先端からは、何か透明なものが出てきています。
 私がおちんちんの根元の指で支えて、先っぽに軽くキスをすると、兄はこらえきれずに
腰を動かして、私の口の中におちんちんを押し込んできました。私は先のほうをしゃぶって
あげました。おちんちんはすぐに口の中でふくらんだかと思うと多量の精液を出してきました。
お兄ちゃんがものすごく気持ち良くなった様子で激しく腰を動かしてきたので、結構
苦しかったんだけど、私はお兄ちゃんの精液を全部飲んであげました。
 私は口をすすぎ(このあとも何回もキスしたかったので)、ソファで兄とともに
身体を寄せあって、甘いひとときを過ごしました。兄と私はいつしか浅い、幸せに満ちた
眠りの世界に入っていました。
***
 なにか中身は思い出せないんだけど素敵な夢を見ていたという感じとともに、私は
目覚めました。兄はまだ眠っていました。兄の寝顔を見ていると、なんだか(かわいいな)
という気持ちが起きました。
 私は兄の寝顔にそっとキスをしました。私は気付かなかったのですが、何度かキスを
しているうちに兄は目を覚ましていて、それでいて眠ったままのふりをしていたようです。
 突然、兄は私をソファに押し倒し、強く抱き締めてきました。
「お兄ちゃん、やめてよ!」
 私が拒むと、兄の表情が曇りました。どうやら私の態度を誤解したようです。
 「ここじゃいや……お兄ちゃんのベッドでしたいの」
 兄はほっとした様子でした。
 兄の部屋にはいると、私たちは服を脱ぎ捨て、立ったまま裸で抱き合い、お互いの肌の
温もりを感じながら、何度もキスを交わしました。「小鳥のキス」というのでしょうか、
お互いの唇に触れるか触れないかというキスを繰り返しているうちに、気持ちの高まりを
抑えられなくなった私と兄はもつれ合うようにしてベッドに倒れ込みました。
 兄は私の上におおいかぶさり、私の顔にキスの雨を降らせました。兄は私の首筋や
肩にもキスをし、そしてたっぷりと時間をかけて両方のおっぱいを可愛がってくれました。
乳首を舌の先っぽでなめたり、唇でチューチューと音をたてて吸ったり、おっぱいに
キスマークをつけたり。
 キスやおっぱいへの刺激で何度も小さな頂きに達してしまったわたしは、兄と結ばれたい
という欲求を抑えきれなくなりました。
「お兄ちゃん、もうがまんできない! 入れて……史恵のおまんこにおにいちゃんの
おちんちんを入れて!」
自分の口から出た自分自身の名前やエッチな単語が、一層私を興奮させました。
 お兄ちゃんのおちんおちんが私のおまんこに触れてきました。私はすっかりかたく
なっていたそれを指でつまみ、膣の入り口に導きました。
 兄はおちんちんを私のなかに押し入れ、私も腰を動かしてそれを身体の奥に受け入れようと
しました。私のおまんこは既にびしょびしょに濡れていたので、途中までは難なく入って
いきました。
 だけど私は初めてだったので、それ以上奥にはなかなか入りませんでした。完全に
結ばれることを望んでいた兄と私は、何度も腰を動かしてみました。
 何度目だったか、私が思いきって腰を押し付けてみたら、兄のおちんちんが一気に私の
一番奥まで入ってきました。私は脚を兄の身体に絡ませ、出来る限り深く結び付こうと
しました。
 正直言うととても痛かったです。でも、兄と完全に結ばれた歓びに比べれば、そんなことは
何でもありませんでした。
 私が痛がっていることに気付いていたのか、兄は私と結ばれた状態のままじっとしていました。
 でもがまんできなくなったのか、兄は腰を動かし始めました。だけどそのときには
私の痛みもかなりやわらいでいました。兄と結ばれてじっとしていた間に更に蜜が出て
きたのか、兄のおちんちんはスムーズに私のおまんこの中で前後に動いています。
私は本能的におまんこの上のほうを兄のおちんちんの根元に押し付けました。
 段々と私は、エクスタシーへと向かい始めていました。クリトリスのあたりから快感が
広がっていき、私の全身を包み込んでいきました。痛みさえもが、快感と一体化していました。
 うまく言葉に出来ないのですが、身体全体がものすごく明るい光になって、どんどん
ふくらみながらはるか上のほうへ昇っていく感じといえるかも知れません。
「もうがまん出来ないよ、史恵、俺、いっちゃうよ」
 兄の声が、まるでどこか遠くからのもののような感じで聞こえてきました。
「お兄ちゃん、もう少しだけがまんして、史恵をいかせて!」
私は頂きを目指して、激しく腰を動かしました。兄のほうも同じように動きを激しく
しているようです。
「お兄ちゃん、すごい、史恵、いっちゃう! すごい、いっちゃう、いくぅー!」
 光のかたまりになった私がふくらみきってバクハツして、粉々になって飛び散って
しまったような……そんな激しいオーガズムに私は達してしまいました。そのときに私が
体感したことを、言葉ではとても表現し切れないのですが。
 兄も果ててしまい、荒い息をしながら、私の上でぐったりしていました。
 やがて、兄は私の上から離れ、2人は寄り添ってセックスの余韻に浸っていました。
私は、春の優しい風にそっと包まれているような幸せな気分でした。私たちはそのまま、
浅い、幸せな眠りに入っていました。
***
「信(まこと:兄)、史恵」
母が私たちを呼ぶ声が耳に入り、私たちは甘いひとときから
引き戻されました。
 (やばい! なんでなの!?)
私たちはパニックに陥りそうになりました。今はまだ夕方で、窓の外は暗くなってはいません。
 母は夜遅くまで帰ってこないはずでしたので、私たちは部屋のドアを閉めずに
愛し合っていたのです。
 ですから、母は兄と私がベッドを共にしているのを目にしているはずです。それどころか、
帰宅した時間によったら私たちのセックスの現場を目撃したかも知れないのです。
(どうしよう!……どうしたらいいの!?)
必死で考えましたが、いい知恵は思い浮かびませんでした。
「信、史恵」
母がまた私たちを呼びました。もう成り行きに任せるしかないようでした。
「すぐ行くから、ちょっと待ってて」
私は母に答え、そして私と兄は大急ぎでパジャマを身につけ、母の待つリビングへと
向かいました。
「母さん、随分早かったんだね」
兄が母に声をかけました。
「思っていたより仕事が早く済んだの。帰りに駅前でケーキ買ってきたから、食べるでしょ」
母の態度に、いつもと特に変わったところはありませんでした。
***
 私たちはケーキを食べ終ってくつろいでいました。そうしているうちに、何の前ぶれもなく、
母が私たちに切り出しました。
「あなたたち、ちゃんと避妊してるの?」
「えっ?」。私は聞き返しました。「それ、一体、何のこと!? 私、まだ、そんな……」
「別にごまかさなくていいのよ。ママね、あなたたちのこと怒っているわけではないの。
信と史恵が愛し合っているのは、とっても素晴らしいことよ」
 母の言葉は、とても想像できなかったものでした。どう反応したらいいのか解らずに、
私と兄はお互いの顔を見合わせました。
「実はね、ママも信一さんと愛し合っているの……」
「信一さんって、信一伯父さんのこと?」私は母に尋ねました。信一伯父さんは母の兄で、
もう40代後半になっていましたが、14歳の私からみてもとても素敵な男性なのです。
「そうよ。だからママね、あなたたちの気持ちは痛いほどよく分かるの。だけど信と史恵も
世間的には兄妹なんだし、しかもまだ中学生なんだから、赤ちゃんができてしまわないように
特別気を付けなきゃいけないということは分かっているでしょ。だから訊くんだけど、
ちゃんと避妊してるの?」
「私、今日は安全日のはずなんだけど……」
「あのね、史恵くらいの歳の女の子はまだ生理が不安定だから、安全日といってもあまり
あてにはならないの。信、これから史恵とセックスするときはちゃんとコンドーム使わないと
だめよ。もちろん、コンドームはママが用意してあげるから。だから、ママがコンドームを
買ってくるまでは、セックスは我慢してね。わかった?」
「わかった……」いくぶん赤面して声を小さくしながらも、私と兄ははっきりと答えました。
 翌日の午前中に、母は買い物に出かけ、帰ってくると私と兄にコンドームを手渡しました。
私と兄はすぐに兄の部屋に入って愛し合いました。その日は結局、昼から深夜にかけて、
3回もしてしまいました。
 私を心から愛してくれている兄と、私たちの良き理解者である母に囲まれ、今、私は
本当に幸せです。ただ、普通の恋人同士のように地元でデートしたり、友達に彼氏自慢したり
することが出来ないのが少し悲しいです。
 大人になったら、兄とともにどこか遠いところ、私たち兄妹を知る人が誰もいないところに
移り住み、一生兄と愛し合いながら生きていくつもりです。出来ることなら、書類上は
兄と赤の他人になって、兄と結婚し、兄の子供を産み育てたいと願っています。
(完)

[2005/06/14]

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。