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小説(転載) 四枚の扉part2 4/13 

官能小説
04 /26 2015
10

 気の入らない勇次のプレイに、純子は少し苛立っていた。
 4日ぶりに穴の潤みを塞いでいる勇次の塊は、いつもより堅さも長さも足りな
かった。
 欲求不満な純子にとっては、とても物足りないものであったが、久し振りの肉
の温もりに、取り合えずの絶頂は迎えた・・・。

 「勇次さん、元気ないわね」
 危険日の為嵌めたゴムを勇次の萎んだ息子からはずし、純子は呟いた。
 「そうか? そんな事ないぞ」
 己の精液でネットリと濡れた息子をティッシュで拭くと、勇次はそのティッシ
ュをゴミ箱に投げ捨てた。
 そしてベットを降りると、汗を流すと言って風呂場へ向かった。
 その後ろ姿に恨めしそうな目を向けると、純子はベットに仰向けに寝転がっ
た。

 シャワーを浴びながら勇次は、純子の指摘はもっともだと考えた。
 智香を犯した夜以来、勇次は智香の若い身体と肉の感触の虜になり、智香もま
た本来の自分の性癖を喜んで受け入れ、二人は過激なプレイに没頭していた。
 昨夜は智香をバイブで散々いたぶり、バックから激しく突き込みながら、尻穴
をアナルバイブでグリグリと穿ったのだった。
 智香は高らかに嬌声を挙げ、勇次の繰り出す様々な責め込みに涎を垂らして喜
んだ。
 勇次は憶えていない程の数の射精を果たした為、今日純子からの誘いを躊躇っ
たほどである・・・。
 しかし4日も空いた純子の身体は火照りを静められず、しつこい位に勇次を誘
った。
 仕方なく勇次はこうして純子と身体を重ねはしたが、息子は本来の元気さを取
り戻さなかった。

 石鹸を付けた手で股間を洗いながら、勇次の頭には智香のヒクヒク泣く様に動
く蕾が思い出された。
 (今度はあの蕾を散らしてみたいな・・・)
 そんな風に恍惚する勇次の手の平の中で、肉茎は堅く反り返っていた・・・。

 
 勇次は適当に理由を作ると、その晩はそのまま帰宅した。
 純子はもっと欲しいと強く訴えていたが、勇次は調子が出ないと断わり、ホテ
ルを出た所で純子と別れた。
 帰宅した勇次の自宅には電気が点いておらず、家には誰も居ないことを物語っ
ていた・・。
 静絵はちょくちょく祐輔を実家に預け、夜に家を空けることが多くなってい
た。
 勇次は崩壊してしまった家庭に涙した日も有ったが、今は現実を受け入れてい
た・・・。
 (静絵のやつ、いったい誰と一緒なんだ!?)
 勇次は鍵を開けると家へ入った。

 静絵は今夜も正志に抱かれていた。
 頻繁に正志に抱かれることにより静絵は淫蕩な女へと変貌し、正志の身体に溺
れていった・・・。
 逞しく反り返る正志の巨大な肉の棒に、静絵は激しく痙攣し、その色付いた裸
身を全て捧げた。
 正志は品のある人妻のあられもない姿に興奮し、己の性技の全てを駆使して静
絵を責めた!
 二人は毎回貪るように裸身を絡め、飽く事ないSEXに没頭した・・。
 頻繁に子供を預けては出掛けて行く娘に静絵の両親は苦言を呈していたが、そ
んな言葉も正志と会える事ですでに潤んでしまっている花弁を纏う静絵には
届かず、その様子は息子祐輔にも敏感に伝わっていた・・。
 
 実家を後にし正志と会う度静絵は、自ら正志の塊に舌を這わせ、巨大化したそ
の肉棒を膣穴の奥に導き、激しく腰を振り背中を震わせた。
 一匹の雌と化した静絵の身体は、濡れそぼる花の蜜を黒く反り立つ正志の硬物
に泡立たせ、女の性の喜びを身体中で表現した。
 静絵はそんな自分を可愛く思っていた。
 今夜も後ろから割り開かれる花弁を怪しく正志の肉茎に絡め、静絵は頤を反ら
した。
 そんな時、静絵の携帯がバックの中で鳴った。

 狂乱する静絵にその音は届かず、高らかに挙げる静絵の声により、正志の耳に
も届かなかった。
 放射する正志の精子を口で受け止めた静絵は、喉を鳴らしてそれを飲み込ん
だ。
 少し小さくなった塊を、すぐに体内へと再度受け入れたい静絵は、塊を舌と唇
で刺激した。
 「おおおお・・・! 静絵さん・・ほんと好きモノだね・・」
 前後する静絵の頭を見下ろしながら、正志は唸った。
 静絵は上目遣いに正志を見ると、その目を怪しく輝かせて唇を更に締めた。
 正志の塊は静絵のフェラチオですぐに強度を甦らせ、静絵の口内を突ついた。

 そして仰向けに寝転がると、反り返った肉棒を数回擦った。
 静絵は身体を正志の上へとズリ上げ、左手を肉茎の根元に添えると腰を落し
た。
 一気に天井まで貫く肉茎に、静絵は口を大きく開けて悶えた。
 そのとき、再度静絵の携帯が鳴った。

 今度は二人共その音をキャッチしたが、「いいの?」と聞く正志の言葉にも、
静絵は腰の動きを止めることをしなかった。
 身体全体を激しく揺すり、塊の先端から根元までを大きく膣口で擦り込み、静
絵は強大な波に呑み込まれていった・・・。
 射精感を告げる正志の上から身体を素早く降ろすと、鈴口に多量の透明液を滲
ませる肉茎に唇を被せ、静絵は激しく首を振った。
 「イクっ!」
 顔を歪ませ腰を揺する正志の鈴口から、勢い良く精液が噴射される!
 その液を舌で受けとめた静絵は、喉をゴクゴクと鳴らし全てを腹の中へ流し込
んだ。

 静絵を腕枕しながら、正志はタバコの煙を吐いた。
 「静絵さん、子供いるよね?」
 正志の乳首を指で転がす静絵の動きが止まった。
 「どうしてそんな事、聞くの?」
 「だって静絵さんの身体って、とても子供産んだとは思えない程綺麗だから」

 「そうなの?」
 「そうだよ、どこも崩れてないし、スタイルが凄くイイよ。それにアソコの締
まりだって抜群だし!」
 「嬉しいわ・・ でも、子供の話はやめてね・・」
 微かに浮んだ祐輔の顔に、静絵の表情が沈んだ・・。
 「もう私、正志君無しじゃダメかも・・」
 乳首を触る指の動きを再開し、静絵は正志の首に唇を充てた。
 「俺もそうだよ 静絵さんを無くせない」
 二人は見詰め合い、そっと唇を重ねた・・。

 「そう言えば電話大丈夫?」
 正志はさっきの電話を思い出し言った。
 「そう言えば鳴ってたわね・・」
 静絵はスルリと裸身をベットから降ろすと、バックの中から携帯を取り出し
た。
 そして着信履歴を確認すると、顔を歪めた・・。
 「主人からだわ・・・」
 ディスプレイに浮ぶ勇次の文字に、静絵は溜息混じりに呟いた・・。
 そして携帯をまたバックにしまった。
 「掛け直さなくていいの?」
 二本目のタバコに火を付けた正志が聞いた。
 「いいのよ・・ 話すことなんてないし」
 「そうだよね! こんな時間に女房が他の男の上で腰振ってるなんて知りたく
も無いだろうからね」
 そう言って笑う正志に、静絵は頬を膨らませた。
 「失礼ね! 腰を振ってるのは正志君でしょ!」
 「またまた! 急に貞淑な妻ぶっちゃって!!」
 静絵は正志の横の座ると、軽く胸を手の平で叩いた。
 「そんなイジワルなこと言う男の子には、こうしちゃうから!」
 静絵は縮んだペニスを指で挟むと強く握った。
 「おおうっ! 痛いよ・・」
 「ふふふ・・」
 静絵の顔が股間に近付き、縮んだペニスの先端を暖かな温もりが包んだ。
 「まだ欲しいの? 静絵さん」
 亀頭を舌でチロチロと舐める静絵は、頷く拍子に口に含んだ。
 「とんだ淫乱奥さんだ!」
 そう言うと正志は、乳首に指を絡ませ摘んだ。
 「ふうんんっ!」
 じょじょに堅くなる塊を含んだ唇から息が漏れる。
 静絵の頭の中からは、夫と祐輔の顔はすでに消え去っていた・・・。

 ウイスキーを煽る勇次は、電話に出ない妻に苛立っていた・・。
 妻が誰かと浮気をしているのは薄々理解している・・。
 でもそれを認めるのが嫌で、電話をしてしまった。
 その電話に静絵が出ない事実が、妻の今の現状を如実に物語っていた・・。
 「チクショウ!・・・」
 空になったグラスにウイスキーを流し込むと、それを一気に飲み干した。
 時計の針は2時を刺していた。
 静絵は夕方には祐輔を預けているはずだ・・。
 それから延々今の時間まで、男に抱かれているのだろうか・・・・
 酔った勇次の頭に、他の男に抱かれ怪しく声を挙げる静絵の姿が浮かんだ。
 妻は体位を変え、激しく男に貫かれている。
 きっと人妻という事も忘れ、淫らに腰を振っているのだろう・・・。
 想像する勇次の股間が何故か堅くなった。

 妻の痴態を想像し、諮らずも股間を堅くしてしまった勇次は、携帯のメモリー
を押した。
 チの欄から智香を選び出すと、ダイヤルを押した・・。
 数回コールしたのち、眠そうな声をした智香が電話に出た。
 「課長、こんな時間にどうしたんですか?・・」
 掠れた声の智香に勇次は、
 「今から会いたいんだ・・」
 と言った。
 「やだ課長・・・こんな夜中に欲情したんですか?・・」
 「そうだ! 今すぐ君をメチャクチャにしたい・・・」
 勇次の手は股間を摩っていた。
 「そんな風に言われたら、私も興奮しちゃうじゃないですか・・・」
 智香の甘えた声が勇次に届いた。
 「俺の息子はもうビンビンなんだよ!」
 ズボンから取り出した勃起物を擦りながら勇次は智香に言った。
 「ああ・・ 課長! 私もちょっと濡れてきちゃいました・・」
 「君も欲しいだろ・・? この堅くなったモノが・・」
 「うん・・・ 欲しい・・」
 「今から迎えに行くから、支度して待ってろよ」
 「今から・・?」
 智香はパジャマの下で指を動かしながら聞いた・・。
 「そうだ! ただし、俺の言う格好で出て来い」
 「えっ!・・」
 車のキーを手にすると、勇次は智香の家まで車を走らせた。


(5)へつづく・・・

小説(転載) 四枚の扉part2 3/13 

官能小説
04 /26 2015


 涙をシーツに染み込ませ、智香は泣いていた。
 背中を微かに揺らし、時折、嗚咽を漏らしている。
 小さな後姿がベットに投げ出され、脚をクの字に曲げて身体を丸めていた。
 こちらに向いた尻の間から、白い液が何筋にも垂れ下がっている・・。
 
 勇次はそんな智香の後姿に携帯を向けると、カシャリとシャッターを押した。

 フラッジュの光に智香は驚き、顔を勇次に向けた。
 その顔をまたフラッジュが照らした。
 「ヤメテ! やだぁ!!」
 身体中に汗をかき、全裸を晒している自分の写真を撮られた智香は、縛られた
腕を伸ばし携帯を取り上げようとした!
 しかし勇次はその腕を素早くかわすと、交差された手首を掴み上へ持ち上げ
た。
 上半身を引き上げられた格好になった智香は、激しく勇次を睨み付けた!
 そんな智香の顔にひげた笑いを向けると、勇次はシャッターを押した。
 智香の裸身が正面から収められた・・。

 角度を変え、何枚も勇次は写真を撮った。
 その全てが智香の汗ばんだ裸身を写し、苦痛に歪む顔を捕らえていった・・。

 「ひどい・・・ ひどすぎる・・・」
 智香の目から大粒の涙が幾重にも流れ、その涙が正座した太腿へと落ちた。
 その智香の姿態が、勇次の興奮を再度煽った。
 「見ろよ!」
 勇次の言葉に無意識に顔を向けた智香の目に、大きく天を突く肉茎が飛び込ん
できた。
 「いやあぁ!」
 顔を背ける智香の頭を掴むと、勇次は強引にこちらを向かせた。
 智香の目線を自分の股間に向かせ、勃起したものをビクンと震わせ智香に見せ
た。
 その律動を目にした智香は、目を堅く閉じた。

 「課長・・・ もうヤメテください!」
 目を閉じたまま智香は哀願した。
 「まだ駄目だよ この状態じゃね・・・」
 勇次は右手で数回、塊を擦りあげた。
 放出したばかりの肉茎は、先っぽから少し濁った雫を垂らし、尿道口をヒクヒ
クさせた。
 「君の中はとても最高だよ! もっと味わってもイイだろ?」
 えっ!?と戸惑いの表情を浮かべる智香を、勇次はうつ伏せでベッドに倒し
た。
 「イヤ!」
 抵抗する智香の背中を押さえ、勇次は言った。
 「君だってさっきは随分感じていたじゃないか・・ 自分から欲しがったりし
て」
 「ウソよ! そんなの嘘!」 
 後頭部を激しく振り、智香は否定した!
 「嘘か本当か、もう1回すれば解るよ」
 勇次は智香の腰の下に手を入れると、尻を持ち上げた。
 「あっ!?」
 一瞬の出来事に慌てる智香の尻をしっかりと掴むと、勇次は素早く肉棒を突き
入れた!
 表面に付着した勇次の精子を共に引き摺り込み、肉棒は深く埋没した。
 「あああ! ああっ!・・」
 ガツンと奥を突く激しさに、智香は頭を持ち上げ、反らした。
 「ああ・・ イイかんじだ・・!」
 押した腰を後ろに引き、抽送を開始した勇次は唸った・・。
 一度精を放った塊は、智香のもたらす甘い肉の味わいを、今度はジックリと堪
能していった・・・。

 リズミカルに繰り返される抽送に、子宮から噴出される熱い潤みを智香は止め
られなかった。
 犯されてる事実は理解してても、智香の身体は情熱に焼かれ、自分でも知らな
かった生まれ持ったマゾの資質を、はっきりと智香の頭に理解させた。
 本当の自分を身体で悟った智香は、無意識に肉を絡め、脳内を狂わせた!
 「あああっ! もっと・・ もっとおぉぉ!!」
 激しく変貌した智香の態度に、勇次は痺れるほどの感慨を深め、夢中で腰を智
香の内部に撃ち込んだ!
 「イイぃぃぃっ!  だぁ・・だぁぁ! だめええぇぇえええええええ!!」

 智香の花弁から愛液が迸り、膣穴は激しく脈うちヒダヒダが次々に絡んだ!
 勇次は二度目の噴出を果たし、智香の頭の中ではフラッシュが何度も眩しく光
った・・・。


(4)へつづく・・・

小説(転載) 四枚の扉part2 2/13 

官能小説
04 /26 2015


 頭上で両手をネクタイで縛られた智香は、大粒の涙を溢れさせた。
 結び目を左手で押さえた勇次は、右手をブラのワイヤーに掛けた。
 「イヤ! ダメ!」
 必死に頭を持ち上げて涙で濡れた顔を向けた智香は、勇次に訴えた。
 その恐怖に怯える表情は、一層勇次の偏った欲望を狩り立てた。
 ワイヤーに掛けた指を上へ押上げる。
 豊かな胸の膨らみは、ワイヤーの通過をそれ自身で拒んだが、尚も押上げる勇
次の手によってその全貌を勇次の目に晒した。
 ブラの通過でブルンっ!と揺れた乳房は、その存在を見事に主張していた。

 上半身を裸に剥かれた智香は、首を一杯に捻って嗚咽を漏らした。
 まさか自分の身のこんな事が起こるとは・・・ しかもその相手が会社の上司
だなんて・・。
 信じられない現実に、智香の涙は止めど無く流れ出した。
 嗚咽する智香の胸に、いきなり舌の感触が宿った。
 「やあぁ・・・ いやああ!」
 生温く濡れた舌は、山の麓の辺りをヌラヌラ濡らすと、先端を堅くし、山の中
腹まで這い上がってくる・・。
 頂上に辿り付こうとした舌は、その脇を通り過ぎ、隣の山の中腹を這い回る。
 おぞましい感覚に、智香の胸は震えた。

 中腹を2,3度往復した舌は、全体を山肌に押し付け、唾液のラインを引いて
登ってくる。
 そして頂上に佇む起伏を見付けると、その腹全体で起伏を覆いこんだ。
 「ああっ! ダメぇ!」
 まだ柔らかい起伏の上を這い回るヌラリとした舌に、智香は脚をバタつかせ
た。
 勇次は乳首を唇で挟むとその間から舌を差し出し、突起の先をチロチロと舐め
た。
 智香の口から小さな叫びが聞こえる。
 チロチロと先を舐める行為から、勇次は舌全体を使って乳首を擦った。
 少し大きくなった叫びが智香から漏れる・・。
 空いた手をゆっくりと乳房に被せると、やんわりとそれを揉んだ。
 「ああああ・・・・・ だめえぇ・・!」
 手の平でグニグニと揉まれる感触が、智香の胸へ強く伝わる。

 勇次は手の平に納まり切らない豊満な胸の大きさに欲情した・・。
 (ここまでデカイのは初だな!)
 巨大だかシッカリと張り詰める若い智香の胸は、勇次を充分に楽しませた。
 まるで女には乳房しか無いかと思わせるくらい、勇次は巨大に張る胸を夢中で
責めた。
 5指で強く揉んだり、上下に激しく揺すってみたり・・・。
 大きく揺れる乳房は、その先端の乳首をも大きく揺らし、揺れに合わせて這わ
せる舌で、両の膨らみは唾液塗れになった・・。

 「はあ・・はあ・・・はあああぁぁぁ・・・」
 長時間続く両胸への責め込みに、智香の息が荒くなってきた。
 両腕を拘束され、酷い仕打ちを受けているはずの身体が反応してしまうのを、
智香は信じられなかった。
 だが、そんな智香の意思に逆らうように、身体の芯が熱を持ち始め、花弁から
は少量の体液を潤ませている・・。
 乳首を勇次によってアマ噛みされた瞬間、花弁は開き、溜め込んでいた水流が
激しく流れ出した・・。
 その水流はブラとお揃いの白い下着に大きな染みを作り、花弁の形をクッキリ
と浮び上がらせ、割れ目へと張り付いた。

 張り付いた下着を、その下へ滑り込ませた勇次の指が割れ目から剥がした。
 花弁を撫でる指は、コンコンと湧き出した水分を絡め取った・・。
 「ああああぁぁっ・・」
 開いた花弁は難なく指の侵入を許し、動き回る指先を濡らした・・。
 長い中指が水源を探るために洞窟に進入し、その頭が左右、縦横にクルクルと
動く・・。
 その動きに智香は背中を反らせた。
 (やだ・・ 感じたくない! こんなの許しちゃダメ!・・)
 必死に自分に言い聞かせる智香の理性を、クリトリスに触れる指が掻き消し
た!
 「あああっ! いやあああぁっ・・・・」
 勇次の親指は的確に智香のクリトリスを捉え、周りを覆う表皮を簡単に剥き、
生身の突起を擦りあげた。
 「あうううううう! あううぅぅ・・・!」
 智香の色付き始めた声を聞き、とっくに堅くなった勇次の塊は激しく脈うっ
た!

 辛抱の限界に達していた肉の塊は、出口を求めて強烈にズボンを突上げてく
る。
 勇次がズボンを脱ぎ捨てると、その先端はトランクスに染みを作り、生地を突
き破る勢いだった!
 降ろされたトランクスの中から飛び出た勃起物は、勇次の人生で最大の大きさ
を誇示していた。
 (すげえ! こんなになってやがる!)
 中心からハチ切れそうな程勃起した息子に、勇次は我ながら驚いた!
 ドクンドクンと脈打ち開放された塊は、今度は入口を探してヨダレを垂ら
す・・。
 極限まで充血した亀頭が、グロテスクに光っていた。

 勇次は智香の脚の間に腰を滑り込ますと、先端を股間に近付けた。
 智香の両脚はだらしなく左右に開き、抵抗の様子を伺わせない・・。
 勇次は染みを作る下着を脱がすのもモドカシく、股の部分の布地に指を掛ける
と横にずらした。
 「あああっ・・・・」
 智香の口から漏れる吐息は、甘く鼻にかかったものになっていた・・。
 部屋の灯りに照らされた智香の花芯は、ゆるゆると口をあけ怪しく光り、塞が
れるのを待っている。
 智香の心は花芯と同じ状態だった・・。

 智香はもう抵抗する気持ちもが失せていた・・・。襲いくる官能の波に翻弄さ
れ、早くその潤みを閉ざして欲しくなっていた。
 智香の変化を半信半疑に思いながらも、勇次は張り詰めた肉茎をずらした下着
の脇から押し充てた。
 身体を震わせる智香に呼応し、多くの液が排出され亀頭を濡らす・・。
 勇次は赤く充血した亀頭を、智香の中心に進ませた・・。
 ズビュリ・・・・。
 大きく口を開いた膣口は、勇次の亀頭の形に姿を変えた。
 更に亀頭を進ませると、入口は怪しく変化し、勇次の分身に纏わりつく・・。

 穴は円状に大きく広がり、ビッチリと張り付きビラを絡ませる。
 智香はアゴを上下に揺すり、途切れ途切れの声を挙げた。
 勇次の腰に力が篭り、残った肉茎を全て埋没させた!

 「あっ! ああっ!! ああああっぁぁぁぁああ!!」
 智香の官能の雄叫びが響き、勇次の下半身を食い締める!
 まだ片道しか進んでない肉棒に、衝撃的な電流が流れた・・・。
 「くわあ! コイツは・・スゲぇぇ・・!」
 咥え込んだ塊を、一時も逃すものかと、智香のヒダヒダは蠢き絡み付いた!
 それは智香が意識して行なっているものではなく、自然に起こる現象だった。

 ヒダによって食い殺されそうな感覚に、勇次は慌てて腰を引いた。
 抜け出ようとする獲物を、ヒダは追い掛け纏わりついてくる・・。
 逃げ切った塊は先端まで這い出し、その全体にはヌルヌルとした液体を滲ませ
ている・・。
 刺激的な智香の膣内に勇次は息を弾ませた。

 体内から男の象徴を引き抜かれた智香は、首を振って悶えた。
 「やだあぁ・・・ やめちゃ・・やだあぁぁ!」
 腰を左右に振って挿入を催促する・・。勇次は智香に残った服と下着を全部剥
ぎ取ると、目の奥を輝かせ、この新入社員の若い女の身体に見惚れた。

 朗かに勇次の限界は近付いていた・・・。
 まだ挿入して1分も経っていない肉棒は、完全に智香の蜜穴に翻弄されてい
た。
 必死に尻の穴に力を入れながら、勇次は射精感を押さえ込んでいた・・。
 純子といい、智香といい・・・。どうしてこんなに素晴らしい名器を持った女
に巡り会うのだろう・・。
 勇次は自分の運の良さに腰を震わせた。
 穴の内側が与える感覚は、二人とも全く違う。
 純子は柔らかく蠢く肉ヒダが、シワリジワリと肉茎を覆い、身体の芯を痺れさ
せる。
 だが智香のそれは、全体をギュウギュウに締め付け、それでもってヒダヒダが
次々と塊に纏わりつき攻撃してくる・・・。
 感触としては、どちらも甘美な衝撃を与えるものだが、智香の肉穴の方が男の
射精を強烈に促し、頭の神経を麻痺させる。

 勇次の塊は、そんな二人の女の肉の素晴らしい記憶を深く刻み込み、今、激し
く痙攣している・・・。
 睾丸から排出された精子が、勢い良く尿道を駆け上がってきた!
 「くうっ! ダメだ!・・・」
 堅く充血した亀頭から、ショットガンの様に精液が打ち出された。
 「うああああああんんんんんっ!!!!!」
 智香は背中を何度もベットに打ち付け、頤を大きく反らし激しく痙攣した。
 勇次から噴出した精液は打ち止まる事を知らず、何発も智香の奥底に連射を続
けた・・。


(3)へつづく・・・

小説(転載) 四枚の扉part2 1/13 

官能小説
04 /26 2015
正直なところ、「あれ?こんな展開だった。」というのが読み直しての感想。まあエロい作品には違いない。


「課長 今日予定平気ですよね!?」
 部下の男性社員が勇次に声を掛けた。
 ボサボサになった髪を手で直しながら勇次は、
 「今日? なんだっけ?」
 と聞いた。
 「イヤだなー 今日は新人のチカちゃんの歓迎会ですよ! 忘れちゃ困ります
よ」
 「ああ・・・ そうだったな」
 澤田智香は、中途採用でこの部署へやってきた娘だった。
 小柄な可愛らしい女性だ。
 愛くるしいクリクリした目に可愛い笑顔。
 そして、小柄な体型には不釣合いの豊満なボディー・・。
 入社間も無い智香は、すぐに男性社員のアイドルになっていた。

 「それでは、チカちゃん・・もとい、澤田さんの我が部署への配属を祝って、
乾杯!!」
 あちこちでグラスを合わせる音が聞こえる。
 勇次はお座なりにジョッキを合わせたが、どうしても楽しむ気持ちには成れな
かった。
 心に砂嵐の吹き続ける勇次は、智香の歓迎会ということも忘れ、酒を大量にあ
おった。
 普段と違う課長の様子に部下達は不可思議な顔をしていたが、腫れ物には触る
べからず・・の精神で、勇次には誰も声を掛けなくなっていった。

 ただ主役の智香だけは、素直な性格が災いしてか、勇次になにかと気を使っ
た。
 「課長! これからもヨロシクお願いしまーす!」
 日本酒へと変わった勇次のお猪口に、智香はお酌を続けた。
 「はいよ・・こちらこそヨロシク・・」
 沈んだまま浮び上がって来ない勇次の様子が、智香をやる気にさせた。
 「課長! 元気だしてください! 理由は知りませんが、今日は私の歓迎会
よ!」
 そう言って智香は、空のお猪口に酒をそそいだ。
 「ありがとうさん・・・ 智香ちゃんは可愛いね」
 智香にニコリとすると、勇次はロレツの廻らない口調で言った。
 「もう、課長ったら・・ 酔ってますね!」
 智香は酔った勇次の背中を摩る真似をした。
 「まだ酔ってないぞ!  ところで智香ちゃん、何歳だっけ?」
 「ほら、やっぱり酔ってますよ!  22で~す!」
 「そりゃあ若いね~・・ ピチピチしてる!」
 そう言って触れてきた勇次の手を、智香はピシッ!と叩いた。
 「課長、セクハラ! ダメですよ、部下にセクハラしちゃぁ」
 智香は笑って勇次の頭をコンと叩いた。

 その後、二次会、三次会と続き、勇次はすっかり酩酊していた。
 この頃には本当に誰も勇次に構う者は無く、一人にされていた。
 「はい、お開き~!」
 幹事の掛け声と共に、冥々帰宅していった。
 勇次はフラつく脚でヨロヨロと歩き始めた。
 その後ろ姿に、誰かが声を掛けた。
 「課長、一人で大丈夫ですか?!」
 それは智香だった。
 「あれ、智香ちゃんは何してるのお~・・!」
 「なにじゃないですよ! 課長がフラフラしてるから心配なんです!」
 智香は勇次の左腕の下に頭を入れると、腰に手を廻し勇次を支えた。
 「駅までご一緒しますよ!」
 勇次は智香に引き摺られる格好になった。

 密着した智香からは、若く芳しい香りが漂っていた・・。
 勇次は鼻の穴を広げ、その香りを吸い込んだ。
 「やだあ、課長 それもセクハラ!」
 智香は腰に廻した腕に力を入れると、勇次の身体をシャキっとさせた。智香の
豊満なボディーの感触が伝わった
 荒んでいる勇次の心に、フシダラな気持ちが沸き始めた。
 (この女をメチャクチャにしたい・・・・)
 酒の力で理性を失った勇次は、沸き起こる衝動に気分が高まった。
 「ああ、ダメだ! 気分が悪い・・・」
 勇次は口に手を充てると、身体を揺すって吐きそうな素振りをした。
 「えーっ! 大丈夫ですか!? 困ったな・・・」
 智香は体重を掛けて自分の肩にもたれ掛かる勇次の身体を持て余した。

 「ダメだ・・ もう歩けない・・・」
 「そんな・・ しっかり歩いてください・・」
 尚も倒れ掛かる勇次の身体を、智香の小柄な身体が支えた。
 勇次の目線の先には、ホテルのネオンが光っていた。
 「智香ちゃん、俺をあそこまで連れてってくれ」
 勇次の指差す方向のネオンに、智香は戸惑った・・・。
 「でも、そんなこと出来ません」
 「俺を部屋にほっぽってくれたら、君は帰ってくれ・・ 俺はそこで寝ていく
から」
 「ホントですか・・?」
 智香は不安な顔をして勇次を見た。
 「もちろんさ・・ そんな事したら、セクハラだろ!」
 ニコリと笑う勇次の顔に、智香は若干安心した。
 「そうですよね、なんたって課長ですし! 分かりました、お連れします」
 身体に力を込め自分の身体を支える智香を、勇次は横目でチラリと見た・・。

 適当に部屋を選んだ勇次は、智香に支えられて部屋の鍵を開けた。
 智香は開いたドアを後ろ手で押さえると、勇次を部屋の中へと引き入れた。
 「ベットまで、頼む・・」
 智香は仕方なく勇次をベットまで運ぶと、勇次を寝かそうとした。
 勇次は倒れ込みながら智香の身体を引き倒し、その上へ覆い被さった。
 「ええっ!?・・」
 驚きの顔を見せる智香に顔を近付け、唇を強引に奪った。
 「うむう! ぐううう・・!」
 顔を左右に激しく振り抵抗する智香の頭を押さえ、勇次は尚も激しく唇を重ね
た。
 智香は手足をバタバタさせ、勇次の下から逃れようともがいた。
 勇次は智香の両手首を掴むと、上へ引き上げバンザイの格好をさせた。
 
 塞がれてた唇を開放された智香は、勇次に叫んだ。
 「課長! やめてください! なんですかぁ!!」
 智香の訴えを無視して勇次は、顔を首筋に近付け舌を這わした。
 首筋に感じる生暖かい舌の感触に、智香は全身を揺すって抵抗した!
 だが勇次の舌は首筋をゆっくり下がると、鎖骨の間を舐め、シャツの第一ボタ
ンの合わせ目で止まった。
 豊満な乳房に持ち上げられたシャツの襟元は、その大きな膨らみの上部を豊か
に曝け出していた・・。
 
 勇次はボタンを歯で挟むと、グリグリと外しにかかった。
 「いやあ! やめてぇぇ!」
 智香の目に涙が溢れてきた・・・。その涙目の訴え声は、虚しく部屋の壁に吸
収される。
 ブチッ!
 歯では上手く外せないボタンを、勇次は噛み千切った!
 他のボタンも同じ様に噛み千切り、全てのボタンは千切れた糸を絡ませたま
ま、シーツの上に転がった・・。
 大きな乳房を張り詰めて覆い隠していたシャツは、支えを無くして両サイドへ
開いた。
 谷間を鮮やかに浮き上がらせた両の乳房は、身体を揺する智香の動きに合わせ
て、ブラを纏いユサユサと揺れていた。
 勇次は深い谷間に顔を埋めると、谷の底で滲む汗を舌で掬い取った・・。
 「いやああ・・・・!」
 童顔の智香の顔に浮ぶ苦悩の表情と谷間から発する芳香に、勇次の荒れた欲情
はグングン高まった。


(2)へつづく・・・

小説(転載) 四枚の扉 10/10 

官能小説
04 /26 2015



 正志は静絵を立たせると、背中を壁に押し付けた。
 唇を合わせ舌を絡めながら、ブラウスのボタンを全て外した。
 豊かな乳房を覆うブラを押上げると、露わになった胸を見て囁いた。
 「綺麗だ・・・」
 正志の言葉通り、静絵の形良い膨らみは赤く紅潮し、汗を滲ませキラキラと輝
いていた・・。
 正志は静絵の左脚を右手で持ち上げると、腰を少し落とし身体を密着させた。

 堅く反り立った肉の塊の先端を静絵の割れ目に摺り寄せると、一気に腰を持ち
上げた!
 
 「あうううゥゥゥ!!」
 入口を割り裂いて勢い良く奥まで挿入された肉棒の摩擦に、静絵は背筋を震わ
せ尻を振るった。
 正志は尚も腰を持ち上げると、パンパンに膨張した亀頭で奥を圧した。
 「ああっ・・!! イイぃぃぃ・・!」
 熱く燃えるような塊に奥を圧迫され、静絵を頤を反らした。
 ゆっくりと抽送を開始した正志は、乳房の先端で弾けている乳首を舌ですくっ
た。
 「あううんん! そう・・ いいわあぁ・・」
 静絵は正志の肩をギュッと掴んだ。

 「気持ちいいか? 奥さん」
 正志は人妻との絡みに興奮し、静絵を奥さんと呼んだ。
 「いいわぁぁ・・ 凄いわぁ・・ あなた・・・!!」
 奥さんと呼ばれた事など何も意味を持たない今の静絵は、ただ歓喜するだけだ
った。
 
 押さえ込まれていた欲情の蓋を開かれた静絵は、脳天が痺れるようだった。
 その痺れは女の情念を研ぎ澄まし、奥からは女の証である水分を多量に噴出し
ていた。
 ズブリ・・ ぬちゃり・・・ ズブン・・・ ぐちゃり・・・。
 強硬な物体の貫く音に比例するように、女の泉が怪しい音をたてる・・。
 静絵の肉ヒダが痺れた・・。
 頭の中では、パラダイスでの自分の姿態が映像化される。
 目覚め切った女としての喜び・・。そんな自分が、いとおしかった。

 「あああっーー・・! ダメ! いっちゃううぅぅぅうううう!!!」
 下から突上げ続ける肉の長大さと逞しさに、静絵は絶頂寸前に追い込まれた!

 「イケよ! 奥さん! 俺のチンコは最高かぁ!」
 「さ!最高よぉ・・ ああああ」
 「旦那のより 最高かぁ!」
 「いいわぁぁあ! パ・・パラダイスのより・・ さい・・こう、よおう
ぅ・・・・!!」
 (パラダイス? なんだ・・)
 静絵の言葉に疑問を感じた正志であったが、
 収縮を繰り返し締め付ける肉ヒダに、怒張はクライマックスを迎え、亀頭が激
しく膨張した。
 「いくぞぉ! 出すぞお!!」
 「いって! イッテえぇー! このままあぁぁぁぁぁーーー」
 ビクンビクンと波打つ亀頭が、静絵の子宮に大量の精子を注ぎ込んだ。
 「ひやああああああーあああぁぁぁぁぁー!!」
 両腕できつく正志の身体を抱きしめた静絵は、体内で痙攣し続ける正志の分身
をいとおしく感じた・・・。

 女の堰を崩壊させた静絵は、まだまだ飽き足らない気分だった・・。
 踊り場での熱情で潤み切った花弁は、その後も肉の塊を求めた。
 場所を近くのホテルに移し、誰に遠慮の無くなった静絵は、正志の堅さと持久
力に狂乱の声を挙げた。
 特に後ろから突き込まれる正志のペニスの感覚は、静絵を狂わせた。
 長く堅く、エラを強大に張った正志のペニスは、 静絵の内ヒダを得も言われ
ぬ力で引き擦り、そして押し込んだ。
 グロテスクな程に巨大な亀頭は、静絵の子宮口を完全に塞ぎ、その先端で尚も
子宮口を押し広げ貫いてきた・・。
 果てた正志の分身に舌を這わせ、堅さの戻った塊を跨ぎ導き入れ、時間の経つ
のも忘れて、静絵は正志のペニスが与える快楽に没頭した。

 夜も更け、深夜に帰宅した静絵を、夫勇次は声を荒げて嗜めた。
 そんな勇次に一瞥をくれると、静絵は祐輔の部屋へ閉じ篭り、ベッドに身体を
投げ出した。
 祐輔の部屋に有る小さな鏡に、自分の姿が映った。
 着ている服は皺くちゃになり、髪は整えきれぬ程乱れていた・・。
 (浮気・・あの人にバレたわね・・・)
 この姿を見た勇次が、妻に何も無かったと思うはずがない・・。
 静絵は目が少し熱くなるのを感じた。
 しかし涙は零れて来なかった・・。
 今日まで5年続いた夫婦関係にピリオドを打つ音が、静絵の心に静かに響い
た。

 勇次は心を引き裂かれる思いだった。
 静絵の帰宅した様子は、朗かに普通ではなかった。
 顔は紅潮し、髪と服は乱れ、なにより男と女の交わった匂いを身体に纏わりつ
けていた・・。
 身から出たサビとはいえ、勇次はいたたまれない気分だった・・・。

 翌朝、祐輔の部屋に篭ったままの静絵を残し、勇次は出社した。
 心は荒んでいた・・・。誰かれ構わず、メチャクチャにしたい気分だった。
 夫婦はお互いに違う「扉」に手を掛けている・・。
 そのドアノブは、殆ど回されているのだ。
 自分がノブを戻し、中へ引き返すのか・・・・ それとも静絵が・・・。
 勇次は髪の毛を掻き毟った。


(Part2)へつづく・・・

小説(転載) 四枚の扉 9/10 

官能小説
04 /26 2015
 「スミマセン・・ ここイイですか?」
 見上げる先には、向かいのイスを指差す男性がいた。
 「えっ!? 合い席ですか?」
 戸惑う静絵に男は、頭を掻きながら言った。
 「いやあ、席が一杯で・・・ 食事したらすぐ帰りますので!」
 はにかむ笑顔の素敵な若い男性だった。
 静絵は断わる事が出来ず、どうぞ・・と向かいのイスに手をかざした。
 喜びの顔で座った男は、店員に生ビールを二つ注文した。
 (あら、いきなり二杯も飲むの?)
 不思議に思う静絵の目の前に、生ビールが置かれた。

 「合い席してくれたお礼です どうぞ」
 向かいの男性が言った。
 「そんな、お礼だなんて・・・ お構いなく」
 静絵は細い声で断わった。
 「えっ! そんなあ・・  店員さん!コレ、キャンセルー!!」
 余りの声の大きさに、店内が一瞬静まり返った。
 「あっ! 頂きます! それじゃあお店に悪いし・・」
 「良かった! それじゃあ 乾杯!!」
 ジョッキを静絵に差し出す若い男性は、満面の笑みを静絵に向けた。
 「ふふふ・・ 可笑しいわ・・・!」
 屈託の無い男性の仕草に、静絵は思わず笑った。

 「へ~ 静絵さんっていうんだ。俺は正志23歳! ヨロシク!」
 二杯目のジョッキを殆ど空にした静絵は、クスクスと笑った。
 「静絵さん、もう酔ってるの~! まだ二杯だよ~」
 抑揚をつけて言う正志の語り口調が可笑しく、静絵はまた笑った。
 「さっきから笑いすぎ! イエローカードです!!」
 「ごめんなさい だって正志君 面白いんだもの・・」
 静絵の頬は緩んだままだ。
 「いいですよ! 静絵さんの様な綺麗な女性の笑顔って飽きないから」
 正志は少し真剣な目で静絵を見て、すぐに笑った。
 「もう! 正志君、冗談も上手いのね!」
 「そうでーす! 上手いで~す」
 静絵はお腹を抱えて笑った。

 すっかり正志のトークに翻弄され、調子良くジョッキをその後数杯空けてしま
った静絵は、いい感じで酔っ払っていた。
 店の客も引き始め、店内は閑散としてきた。
 「あれ、もう閉店かな!? 折角静絵さんと盛り上がってきたとこなのに!」

 「ホントね! 終わりなんて残念だわ・・」
 静絵はこの時がとても楽しかった。
 「もし良かったら、次行きません!?」
 正志は軽い口調で聞いた。
 その口調が静絵に妙な安心感を与えた。
 (飲むだけだし、平気よね・・!)
 店を移す事に静絵は同意すると、二人して夜の道を歩いていった。

 静絵は思ったより酔っていたのか、足元が少しフラフラしていた。
 よろけたその身体を、正志が素早く抱きかかえた。
 「大丈夫?」
 耳元で正志が優しく囁く。
 「ええ、平気よ!」
 おぼつか無い足元に不安はあったが、静絵は気丈に振舞った。
 「ホントに平気かなー・・・」
 そう言うと正志は、抱きかかえる腕を静絵の腰に廻した。
 腰に添えられた正志の指が、ウエストの少し下の部分を押した。
 「あっ・・・」
 静絵は思わず声を出した。
 正志の指が再度その部分を押す・・。
 「ああっ!」
 無意識に静絵の口から声が漏れる。

 女の扱いに長けた正志は、そこが性感ポイントだと知っていた。
 一見そうは思えない場所でも、女の身体には無数のポイントが有る。
 正志はその場所を熟知していた。
 「静絵さん、大丈夫?」
 静絵を抱きかかえる力を強めた正志は、またもポイントを強く押した。
 「あああっ!・・・ なに・・?」
 静絵は何故そこを押される度に声が出てしまうのか分からなかった・・。
 ただ押される度に、身体が反応し熱くなるのは否定出来なかった。
 再度正志に強く押され、静絵の腰が微かに砕けた。
 正志は静絵を抱き留め、正面から抱きしめると唇を重ねた。
 「うむ! うう・・・」
 いきなりの出来事に、静絵は正志の身体を跳ね飛ばそうとした。
 しかし唇を割られ侵入してきた舌に歯の裏を擦られ、腰にあたる指が数回ポ
イントを押したとき、静絵の腰は完全に落ちた・・。

 正志は自分の背中を抱く静絵の腕を感じ、落ちたことを確信した。
 抱き合った態勢のまま静絵を歩かせると、正志は雑居ビルの階段を上がった。

 階段を登りながら激しく舌を絡め、3階の踊り場に辿り付いた。
 この場所は、正志のお得意のプレイゾーンだった。
 この階に営業している店は無く、人は全く来ない。
 ここなら思う存分楽しむことが出来る。予定通りの展開に、正志はホソク笑ん
だ。
 正志は静絵のブラウスの裾から手を入れると、ブラの上から乳房を揉んだ。
 (あああ・・・・・)
 塞がれた唇から、息が漏れる・・。
 静絵の身体からは完全に力が抜けていた・・・・。押さえられていた欲望が、
フツフツと沸き上がってきていた。
 (もういいわ・・・ もう知らない・・・ もう・・我慢出来ない!)
 静絵の指が、無意識に正志の股間をズボンの上から摩った。

 「あああああ・・・・・ぁぁぁああ!」
 立ったまま壁に背中を押し当て、下着の絡まった片足を正志の肩に掛けた静絵
の割れ目を、しゃがんだ正志の舌が往復している。
 静絵は正志の髪の毛に指を絡め、顔を上下して声を漏らしている。
 指を歯でキツク噛み締め、今にも出てしまいそうな大きな声を押さえ込んでい
る。
 正志は舌の先を堅くすると、静絵のクリトリスを軽く突ついた・・。
 「ふんああああ・・! いいぃぃ・・・」
 静絵の指が、正志の髪の毛を強く掴んだ。
 正志は指を二本自分の舌で舐めると、その指を静絵の花芯へと挿入した。
 根元までズズズ・・と入れると、指の先で肉壁の上部を擦った。
 静絵は背中を壁に擦り付け、ガシガシと洋服の擦れる音をさせ悶えた。

 「だ、だ・・め・・  おねがい・・・ 頂戴・・・」
 静絵の内股には、快感により飛び散った愛液が大量に付着していた。
 「欲しいですか? ココに!」
 正志は指の出し入れに回転を加え、静絵の内ヒダを掻き回した。
 「あああ!  ぁぁぁ・・・  ほ・・ ほし・・い!」
 正志はゆっくりと指を引き抜くと、静絵の片脚を床に降ろし立ち上がり、シー
ンズのボタンを外した。
 静絵は正志のジーンズにおもむろに手を掛けると、力一杯膝まで引き降ろし
た・・。
 「ちょうだい・・!」
 ブリーフのゴムを掴み、引き下げた静絵の目の前に、ビンッ!!と正志の怒張
が弾け出した。
 「ああ!・・ 凄い・・」
 黒々と艶づいた正志の怒張に、静絵の花びらがジュクリ・・と濡れた。

 静絵は勢い良く怒張を根元まで頬張ると、唇で締め付け舌を絡めまわした。
 (大きい・・・! そして、すごく堅いわ・・・!)
 パラダイスの男達に劣らない正志の怒張に、静絵の下半身が疼いた。
 ゴブゥ・・ ブリュウッ・・!
 静絵は唇を狂ったようにスライドさせ、正志の尻を両手で掴み引き寄せると、
更に喉の奥まで反り返る肉茎を呑み込んだ・・。
 「おおう! イイよ・・ 静絵さん・・」
 清楚で美しい人妻が、尻を振り狂ったようにするフェラチオに正志は唸った。

 静絵の口責めは休む事をせず、速度を速めながら刺激を与え続ける。
 正志は怒張の張り詰めが最高潮に達したのを感じ、静絵の頭を後ろに引いた。

 ゴポッ!。
 正志の怒張が静絵の唇から抜ける瞬間、いやらしさ満点の音が響いた。


(10)へつづく・・・

小説(転載) 四枚の扉 8/10

官能小説
04 /26 2015



 リビングの床に掃除機をかけながら、静絵はボオーっとしていた。
 昨日の出来事が頭から離れず、身体が何故かだるい・・。
 
 あの後、奥のベットに連れて行かれた静絵は、二人の男に代わる代わる突き入
れられ、止めど無く嬌声を発し、数え切れない程の絶頂を体験した。
 静絵を責め続ける男達は、陽子の言う様に一度も射精をせず、延々と静絵の体
内にペニスを突き入れつづけ、静絵の意識を奪っていった。
 最後の最後になり経営者の中年女性から許しが出ると、男達は今迄以上の力強
さを披露し、静絵の体内に大量の精液を放った。

 帰りの道すがら、陽子に中で出されたけど大丈夫かしら・・・?と聞いたとこ
ろ、あそこの男達は全員パイプカットを施しており、性病の検査も常に行なって
ると教えられた。
 静絵は掃除機を掛ける手を止めて、頭を支配する昨日の余韻に浸った・・・。

 ソファーに腰を降ろした静絵は、身体の芯が熱くなる現象に襲われた。
 鼻息が荒くなり、右手が自然と胸をまさぐる・・。
 左手はスカートを捲り上げ、布地の上から割れ目に沿って上下する。
 (ああ・・・ 欲しい・・・)
 自分の中で何かが変わってしまった・・・・。
 静絵はその事実に畏怖の念を感じたが、奥から沸き上がってくる女の衝動に自
分を抑えられなかった。
 自分の指で取り合えずは果てた静絵であったが、全然物足りなさを感じた。
 (また、行きたいな・・・・)
 そんな思いが頭を木霊し、花芯の潤みが修まらない自分を哀れんだ。

 「5万か・・・」
 パラダイスに行く為の金額を考えると、現実には無理なことになる・・。
 静絵は頭を振ると気持ちを入れ直し、家事の残りを片付け始めた。
 「そうだ! 祐輔迎えにいかなきゃ!」
 祐輔は昨日から実家に預けっぱなしだった。
 昨日はどうしても迎えに行く気になれず、無理を行って一晩預かってもらって
いたのだ。
 静絵は家事もそこそこに、玄関を飛び出した。

 勇次はその日の夜、純子と車の中でSEXをした。
 ドライブの途中で純子は欲情し、勇次のペニスを運転中にも関わらず貪ぼっ
た。
 そんな純子に堪らなくなり、勇次は車を脇道に乗り入れ、純子の割れ目を己の
肉茎で割り裂いていた。
 窓を脚で激しく蹴る程純子は悶え、勇次はそれによって起こる純子のきつい締
め付けによりあっという間に放出した。
 その日の純子は貪欲に勇次を求め、車の中では満足出来ないと嘆いた。
 勇次は仕方なく車を走らせラブホテルを見付けると、兎にも角にも部屋へ飛び
込み、欲望の限りをお互い食らい漬くしあった。
 激しい交わりが長時間続いたせいか、不覚にも勇次と純子は眠り込んでしまっ
た。
 朝日が二人を起こした時はもう遅く、勇次は初めて朝帰りをしてしまった。

 初めて朝帰りをした勇次に、静絵は打ちのめされた。
 勇次の浮気を確信し、涙が止まらなかった・・。
 自分の起こした不貞を割り引いても、勇次のことが許せなく思った。
 でも心の片隅には、まだやり直せるのでは・・との気持ちが残っていた。
 自分もシッカリしよう・・・・・。静絵は落した涙を拭いた。

 昼過ぎに携帯のディスプレーに「陽子」の名前が浮んだ。
 鳴り続ける着信音を静絵は無視した。
 もし出てしまい、またパラダイスへの誘いだったら・・・・。
 その誘惑に完全と立ち向かう自信が静絵には無かった。
 全く無くなった夫婦の営みに、ときに静絵の身体は疼いた。
 しかしもう一度楽園を味わってしまったら、現実には戻れない。
 沸いてくる欲望を腹の中にしまい込み、静絵は普段通りの生活を続けた。


 青木正志は札付きの男だった。
 定職にも付かず、毎日ギャンブルに明け暮れる生活を送っていた。
 金も無いのに身に付ける物はシャレていて、180センチ有る身長に、俳優を
思わせる顔立ち。
 オマケに軽い性格が幸いして、女には不自由していなかった。
 だが最近の正志は、寄ってくる女達にイライラしていた。 
 どいつもこいつも見掛けだけの薄っぺらい女・・。
 自分の欲望を刈り立てる女には、とんと出会ってなかった。

 財布にさほど余裕の無い正志は、今日の夕飯はカップラーメンだな・・・と、
目に付いたコンビニに入った。
 お目当てのカップメンを買ったが、やる事もないので雑誌を立ち読みしてい
た。
 自動ドアが開き、女が一人入ってきた。
 正志はその女を目の端で捕らえたが、すぐに読み掛けの雑誌に目を戻した。
 しかし何故かその女が気になり、歩く姿を目で追った。
 カゴを下げたその女は、数品手に取るとレジに並んだ。
 後ろ姿が正志の本能をくすぐった。
 素早く自動ドアを出た正志は、その女が出てくるのを待ち正面から凝視した。

 (ひゅ~! イイ女だな・・)
 自分の回りには居ない、洗練された年上らしき女に正志の胸が高鳴った。
 正志はその女のあとをつけた。
 女は一件の家へと入っていった。
 正志は(人妻だな・・・)と確信し、顔をニヤつかせた。

 家に帰ってきた静絵は、何だか気が抜けていた・・。
 実家が余程楽しかったのか祐輔は、今日は自分から泊まりに行くと言い張っ
た。
 実家の両親も孫のそんな態度が可愛くて仕方ないらしく、心良くお泊まりを
承諾した。
 祐輔を実家に送り届けたのち、静絵はコンビニで自分用の夕食を買った。
 普段は一人でもキチンと食事を作る静絵であったが、何故か身体が重く、と
てもそんな気分にはなれなかった。
 身体が重い理由を静絵は理解出来ていた。
 あのパラダイスでの一件以来、頻繁に襲ってくる欲情をいつも一人で慰め押さ
えてきた。
 しかしいつもスッキリ出来ず、悶々とする身体を持て余していた。
 そのせいで身体が重いのだ・・・。静絵はそう認識していた。
 (あの人は今日もきっと遅いわね・・・)
 相変わらず帰りの遅い勇次の事を考え、静絵の口から溜息が漏れた・・。

 辺りがすっかり暗くなっても、静絵には一向に食欲が沸いてこない。
 コンビニで買った弁当にも手を付ける気になれなかった。
 一人っきりの寂しさが静絵を襲った。
 (私、このままで良いのかしら・・・)
 そんな不安な考えが頭をよぎり、それを振り払おうと静絵は頭を振った。
 「いけないイケナイ、こんなんじゃ駄目よ! たまには外で食事しようかし
ら!」
 静絵は意を決すると、簡単に身支度をし玄関を飛び出した。
 その様子を粘っこい目付きで見詰める正志がいた。
 正志は天性のカンとでも言おうか、何故か家に入った女がまた出てくる気がし
ていた。
 半信半疑ではあったが時間を持て余していた正志は、暫く家の前を張ってみる
ことにした。
 カンが的中し、女が家から出て来た。
 入っていった時とは若干格好が違う・・・。
 何処かへ行くのだろう・・。正志は静絵のあとに続いた・・。

 静絵は駅前にある創作居酒屋へ入った。
 ここは前に勇次と来たことが有り、内装のオシャレな居酒屋だった。
 割と女性客が多く、中には一人で来ている女性もいたので、静絵は一人で入る
にはココが良いだろうと考えた。
 店員に通されたのは、ホール全体の中心に位置する二人がけの席だった。
 店内は其れなりに混んでおり、廻りを見渡すと家族連れやカップルばかりだっ
た。
 静絵は失敗したな・・・と内心思ったが、何も頼まずに出る訳にもいかず、取
り合えず生ビールと簡単なツマミを注文した。
 運ばれてきた生ビールを半分程飲み終えたとき、ムショウに寂しくなった。
 (みんな楽しそう・・ 一人じゃツマラナイわね・・・)
 そんな風に視線を落したとき、声を掛けられた。


(9)へつづく・・・

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。