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小説(転載) 四枚の扉 10/10 

官能小説
04 /26 2015



 正志は静絵を立たせると、背中を壁に押し付けた。
 唇を合わせ舌を絡めながら、ブラウスのボタンを全て外した。
 豊かな乳房を覆うブラを押上げると、露わになった胸を見て囁いた。
 「綺麗だ・・・」
 正志の言葉通り、静絵の形良い膨らみは赤く紅潮し、汗を滲ませキラキラと輝
いていた・・。
 正志は静絵の左脚を右手で持ち上げると、腰を少し落とし身体を密着させた。

 堅く反り立った肉の塊の先端を静絵の割れ目に摺り寄せると、一気に腰を持ち
上げた!
 
 「あうううゥゥゥ!!」
 入口を割り裂いて勢い良く奥まで挿入された肉棒の摩擦に、静絵は背筋を震わ
せ尻を振るった。
 正志は尚も腰を持ち上げると、パンパンに膨張した亀頭で奥を圧した。
 「ああっ・・!! イイぃぃぃ・・!」
 熱く燃えるような塊に奥を圧迫され、静絵を頤を反らした。
 ゆっくりと抽送を開始した正志は、乳房の先端で弾けている乳首を舌ですくっ
た。
 「あううんん! そう・・ いいわあぁ・・」
 静絵は正志の肩をギュッと掴んだ。

 「気持ちいいか? 奥さん」
 正志は人妻との絡みに興奮し、静絵を奥さんと呼んだ。
 「いいわぁぁ・・ 凄いわぁ・・ あなた・・・!!」
 奥さんと呼ばれた事など何も意味を持たない今の静絵は、ただ歓喜するだけだ
った。
 
 押さえ込まれていた欲情の蓋を開かれた静絵は、脳天が痺れるようだった。
 その痺れは女の情念を研ぎ澄まし、奥からは女の証である水分を多量に噴出し
ていた。
 ズブリ・・ ぬちゃり・・・ ズブン・・・ ぐちゃり・・・。
 強硬な物体の貫く音に比例するように、女の泉が怪しい音をたてる・・。
 静絵の肉ヒダが痺れた・・。
 頭の中では、パラダイスでの自分の姿態が映像化される。
 目覚め切った女としての喜び・・。そんな自分が、いとおしかった。

 「あああっーー・・! ダメ! いっちゃううぅぅぅうううう!!!」
 下から突上げ続ける肉の長大さと逞しさに、静絵は絶頂寸前に追い込まれた!

 「イケよ! 奥さん! 俺のチンコは最高かぁ!」
 「さ!最高よぉ・・ ああああ」
 「旦那のより 最高かぁ!」
 「いいわぁぁあ! パ・・パラダイスのより・・ さい・・こう、よおう
ぅ・・・・!!」
 (パラダイス? なんだ・・)
 静絵の言葉に疑問を感じた正志であったが、
 収縮を繰り返し締め付ける肉ヒダに、怒張はクライマックスを迎え、亀頭が激
しく膨張した。
 「いくぞぉ! 出すぞお!!」
 「いって! イッテえぇー! このままあぁぁぁぁぁーーー」
 ビクンビクンと波打つ亀頭が、静絵の子宮に大量の精子を注ぎ込んだ。
 「ひやああああああーあああぁぁぁぁぁー!!」
 両腕できつく正志の身体を抱きしめた静絵は、体内で痙攣し続ける正志の分身
をいとおしく感じた・・・。

 女の堰を崩壊させた静絵は、まだまだ飽き足らない気分だった・・。
 踊り場での熱情で潤み切った花弁は、その後も肉の塊を求めた。
 場所を近くのホテルに移し、誰に遠慮の無くなった静絵は、正志の堅さと持久
力に狂乱の声を挙げた。
 特に後ろから突き込まれる正志のペニスの感覚は、静絵を狂わせた。
 長く堅く、エラを強大に張った正志のペニスは、 静絵の内ヒダを得も言われ
ぬ力で引き擦り、そして押し込んだ。
 グロテスクな程に巨大な亀頭は、静絵の子宮口を完全に塞ぎ、その先端で尚も
子宮口を押し広げ貫いてきた・・。
 果てた正志の分身に舌を這わせ、堅さの戻った塊を跨ぎ導き入れ、時間の経つ
のも忘れて、静絵は正志のペニスが与える快楽に没頭した。

 夜も更け、深夜に帰宅した静絵を、夫勇次は声を荒げて嗜めた。
 そんな勇次に一瞥をくれると、静絵は祐輔の部屋へ閉じ篭り、ベッドに身体を
投げ出した。
 祐輔の部屋に有る小さな鏡に、自分の姿が映った。
 着ている服は皺くちゃになり、髪は整えきれぬ程乱れていた・・。
 (浮気・・あの人にバレたわね・・・)
 この姿を見た勇次が、妻に何も無かったと思うはずがない・・。
 静絵は目が少し熱くなるのを感じた。
 しかし涙は零れて来なかった・・。
 今日まで5年続いた夫婦関係にピリオドを打つ音が、静絵の心に静かに響い
た。

 勇次は心を引き裂かれる思いだった。
 静絵の帰宅した様子は、朗かに普通ではなかった。
 顔は紅潮し、髪と服は乱れ、なにより男と女の交わった匂いを身体に纏わりつ
けていた・・。
 身から出たサビとはいえ、勇次はいたたまれない気分だった・・・。

 翌朝、祐輔の部屋に篭ったままの静絵を残し、勇次は出社した。
 心は荒んでいた・・・。誰かれ構わず、メチャクチャにしたい気分だった。
 夫婦はお互いに違う「扉」に手を掛けている・・。
 そのドアノブは、殆ど回されているのだ。
 自分がノブを戻し、中へ引き返すのか・・・・ それとも静絵が・・・。
 勇次は髪の毛を掻き毟った。


(Part2)へつづく・・・

小説(転載) 四枚の扉 9/10 

官能小説
04 /26 2015
 「スミマセン・・ ここイイですか?」
 見上げる先には、向かいのイスを指差す男性がいた。
 「えっ!? 合い席ですか?」
 戸惑う静絵に男は、頭を掻きながら言った。
 「いやあ、席が一杯で・・・ 食事したらすぐ帰りますので!」
 はにかむ笑顔の素敵な若い男性だった。
 静絵は断わる事が出来ず、どうぞ・・と向かいのイスに手をかざした。
 喜びの顔で座った男は、店員に生ビールを二つ注文した。
 (あら、いきなり二杯も飲むの?)
 不思議に思う静絵の目の前に、生ビールが置かれた。

 「合い席してくれたお礼です どうぞ」
 向かいの男性が言った。
 「そんな、お礼だなんて・・・ お構いなく」
 静絵は細い声で断わった。
 「えっ! そんなあ・・  店員さん!コレ、キャンセルー!!」
 余りの声の大きさに、店内が一瞬静まり返った。
 「あっ! 頂きます! それじゃあお店に悪いし・・」
 「良かった! それじゃあ 乾杯!!」
 ジョッキを静絵に差し出す若い男性は、満面の笑みを静絵に向けた。
 「ふふふ・・ 可笑しいわ・・・!」
 屈託の無い男性の仕草に、静絵は思わず笑った。

 「へ~ 静絵さんっていうんだ。俺は正志23歳! ヨロシク!」
 二杯目のジョッキを殆ど空にした静絵は、クスクスと笑った。
 「静絵さん、もう酔ってるの~! まだ二杯だよ~」
 抑揚をつけて言う正志の語り口調が可笑しく、静絵はまた笑った。
 「さっきから笑いすぎ! イエローカードです!!」
 「ごめんなさい だって正志君 面白いんだもの・・」
 静絵の頬は緩んだままだ。
 「いいですよ! 静絵さんの様な綺麗な女性の笑顔って飽きないから」
 正志は少し真剣な目で静絵を見て、すぐに笑った。
 「もう! 正志君、冗談も上手いのね!」
 「そうでーす! 上手いで~す」
 静絵はお腹を抱えて笑った。

 すっかり正志のトークに翻弄され、調子良くジョッキをその後数杯空けてしま
った静絵は、いい感じで酔っ払っていた。
 店の客も引き始め、店内は閑散としてきた。
 「あれ、もう閉店かな!? 折角静絵さんと盛り上がってきたとこなのに!」

 「ホントね! 終わりなんて残念だわ・・」
 静絵はこの時がとても楽しかった。
 「もし良かったら、次行きません!?」
 正志は軽い口調で聞いた。
 その口調が静絵に妙な安心感を与えた。
 (飲むだけだし、平気よね・・!)
 店を移す事に静絵は同意すると、二人して夜の道を歩いていった。

 静絵は思ったより酔っていたのか、足元が少しフラフラしていた。
 よろけたその身体を、正志が素早く抱きかかえた。
 「大丈夫?」
 耳元で正志が優しく囁く。
 「ええ、平気よ!」
 おぼつか無い足元に不安はあったが、静絵は気丈に振舞った。
 「ホントに平気かなー・・・」
 そう言うと正志は、抱きかかえる腕を静絵の腰に廻した。
 腰に添えられた正志の指が、ウエストの少し下の部分を押した。
 「あっ・・・」
 静絵は思わず声を出した。
 正志の指が再度その部分を押す・・。
 「ああっ!」
 無意識に静絵の口から声が漏れる。

 女の扱いに長けた正志は、そこが性感ポイントだと知っていた。
 一見そうは思えない場所でも、女の身体には無数のポイントが有る。
 正志はその場所を熟知していた。
 「静絵さん、大丈夫?」
 静絵を抱きかかえる力を強めた正志は、またもポイントを強く押した。
 「あああっ!・・・ なに・・?」
 静絵は何故そこを押される度に声が出てしまうのか分からなかった・・。
 ただ押される度に、身体が反応し熱くなるのは否定出来なかった。
 再度正志に強く押され、静絵の腰が微かに砕けた。
 正志は静絵を抱き留め、正面から抱きしめると唇を重ねた。
 「うむ! うう・・・」
 いきなりの出来事に、静絵は正志の身体を跳ね飛ばそうとした。
 しかし唇を割られ侵入してきた舌に歯の裏を擦られ、腰にあたる指が数回ポ
イントを押したとき、静絵の腰は完全に落ちた・・。

 正志は自分の背中を抱く静絵の腕を感じ、落ちたことを確信した。
 抱き合った態勢のまま静絵を歩かせると、正志は雑居ビルの階段を上がった。

 階段を登りながら激しく舌を絡め、3階の踊り場に辿り付いた。
 この場所は、正志のお得意のプレイゾーンだった。
 この階に営業している店は無く、人は全く来ない。
 ここなら思う存分楽しむことが出来る。予定通りの展開に、正志はホソク笑ん
だ。
 正志は静絵のブラウスの裾から手を入れると、ブラの上から乳房を揉んだ。
 (あああ・・・・・)
 塞がれた唇から、息が漏れる・・。
 静絵の身体からは完全に力が抜けていた・・・・。押さえられていた欲望が、
フツフツと沸き上がってきていた。
 (もういいわ・・・ もう知らない・・・ もう・・我慢出来ない!)
 静絵の指が、無意識に正志の股間をズボンの上から摩った。

 「あああああ・・・・・ぁぁぁああ!」
 立ったまま壁に背中を押し当て、下着の絡まった片足を正志の肩に掛けた静絵
の割れ目を、しゃがんだ正志の舌が往復している。
 静絵は正志の髪の毛に指を絡め、顔を上下して声を漏らしている。
 指を歯でキツク噛み締め、今にも出てしまいそうな大きな声を押さえ込んでい
る。
 正志は舌の先を堅くすると、静絵のクリトリスを軽く突ついた・・。
 「ふんああああ・・! いいぃぃ・・・」
 静絵の指が、正志の髪の毛を強く掴んだ。
 正志は指を二本自分の舌で舐めると、その指を静絵の花芯へと挿入した。
 根元までズズズ・・と入れると、指の先で肉壁の上部を擦った。
 静絵は背中を壁に擦り付け、ガシガシと洋服の擦れる音をさせ悶えた。

 「だ、だ・・め・・  おねがい・・・ 頂戴・・・」
 静絵の内股には、快感により飛び散った愛液が大量に付着していた。
 「欲しいですか? ココに!」
 正志は指の出し入れに回転を加え、静絵の内ヒダを掻き回した。
 「あああ!  ぁぁぁ・・・  ほ・・ ほし・・い!」
 正志はゆっくりと指を引き抜くと、静絵の片脚を床に降ろし立ち上がり、シー
ンズのボタンを外した。
 静絵は正志のジーンズにおもむろに手を掛けると、力一杯膝まで引き降ろし
た・・。
 「ちょうだい・・!」
 ブリーフのゴムを掴み、引き下げた静絵の目の前に、ビンッ!!と正志の怒張
が弾け出した。
 「ああ!・・ 凄い・・」
 黒々と艶づいた正志の怒張に、静絵の花びらがジュクリ・・と濡れた。

 静絵は勢い良く怒張を根元まで頬張ると、唇で締め付け舌を絡めまわした。
 (大きい・・・! そして、すごく堅いわ・・・!)
 パラダイスの男達に劣らない正志の怒張に、静絵の下半身が疼いた。
 ゴブゥ・・ ブリュウッ・・!
 静絵は唇を狂ったようにスライドさせ、正志の尻を両手で掴み引き寄せると、
更に喉の奥まで反り返る肉茎を呑み込んだ・・。
 「おおう! イイよ・・ 静絵さん・・」
 清楚で美しい人妻が、尻を振り狂ったようにするフェラチオに正志は唸った。

 静絵の口責めは休む事をせず、速度を速めながら刺激を与え続ける。
 正志は怒張の張り詰めが最高潮に達したのを感じ、静絵の頭を後ろに引いた。

 ゴポッ!。
 正志の怒張が静絵の唇から抜ける瞬間、いやらしさ満点の音が響いた。


(10)へつづく・・・

小説(転載) 四枚の扉 8/10

官能小説
04 /26 2015



 リビングの床に掃除機をかけながら、静絵はボオーっとしていた。
 昨日の出来事が頭から離れず、身体が何故かだるい・・。
 
 あの後、奥のベットに連れて行かれた静絵は、二人の男に代わる代わる突き入
れられ、止めど無く嬌声を発し、数え切れない程の絶頂を体験した。
 静絵を責め続ける男達は、陽子の言う様に一度も射精をせず、延々と静絵の体
内にペニスを突き入れつづけ、静絵の意識を奪っていった。
 最後の最後になり経営者の中年女性から許しが出ると、男達は今迄以上の力強
さを披露し、静絵の体内に大量の精液を放った。

 帰りの道すがら、陽子に中で出されたけど大丈夫かしら・・・?と聞いたとこ
ろ、あそこの男達は全員パイプカットを施しており、性病の検査も常に行なって
ると教えられた。
 静絵は掃除機を掛ける手を止めて、頭を支配する昨日の余韻に浸った・・・。

 ソファーに腰を降ろした静絵は、身体の芯が熱くなる現象に襲われた。
 鼻息が荒くなり、右手が自然と胸をまさぐる・・。
 左手はスカートを捲り上げ、布地の上から割れ目に沿って上下する。
 (ああ・・・ 欲しい・・・)
 自分の中で何かが変わってしまった・・・・。
 静絵はその事実に畏怖の念を感じたが、奥から沸き上がってくる女の衝動に自
分を抑えられなかった。
 自分の指で取り合えずは果てた静絵であったが、全然物足りなさを感じた。
 (また、行きたいな・・・・)
 そんな思いが頭を木霊し、花芯の潤みが修まらない自分を哀れんだ。

 「5万か・・・」
 パラダイスに行く為の金額を考えると、現実には無理なことになる・・。
 静絵は頭を振ると気持ちを入れ直し、家事の残りを片付け始めた。
 「そうだ! 祐輔迎えにいかなきゃ!」
 祐輔は昨日から実家に預けっぱなしだった。
 昨日はどうしても迎えに行く気になれず、無理を行って一晩預かってもらって
いたのだ。
 静絵は家事もそこそこに、玄関を飛び出した。

 勇次はその日の夜、純子と車の中でSEXをした。
 ドライブの途中で純子は欲情し、勇次のペニスを運転中にも関わらず貪ぼっ
た。
 そんな純子に堪らなくなり、勇次は車を脇道に乗り入れ、純子の割れ目を己の
肉茎で割り裂いていた。
 窓を脚で激しく蹴る程純子は悶え、勇次はそれによって起こる純子のきつい締
め付けによりあっという間に放出した。
 その日の純子は貪欲に勇次を求め、車の中では満足出来ないと嘆いた。
 勇次は仕方なく車を走らせラブホテルを見付けると、兎にも角にも部屋へ飛び
込み、欲望の限りをお互い食らい漬くしあった。
 激しい交わりが長時間続いたせいか、不覚にも勇次と純子は眠り込んでしまっ
た。
 朝日が二人を起こした時はもう遅く、勇次は初めて朝帰りをしてしまった。

 初めて朝帰りをした勇次に、静絵は打ちのめされた。
 勇次の浮気を確信し、涙が止まらなかった・・。
 自分の起こした不貞を割り引いても、勇次のことが許せなく思った。
 でも心の片隅には、まだやり直せるのでは・・との気持ちが残っていた。
 自分もシッカリしよう・・・・・。静絵は落した涙を拭いた。

 昼過ぎに携帯のディスプレーに「陽子」の名前が浮んだ。
 鳴り続ける着信音を静絵は無視した。
 もし出てしまい、またパラダイスへの誘いだったら・・・・。
 その誘惑に完全と立ち向かう自信が静絵には無かった。
 全く無くなった夫婦の営みに、ときに静絵の身体は疼いた。
 しかしもう一度楽園を味わってしまったら、現実には戻れない。
 沸いてくる欲望を腹の中にしまい込み、静絵は普段通りの生活を続けた。


 青木正志は札付きの男だった。
 定職にも付かず、毎日ギャンブルに明け暮れる生活を送っていた。
 金も無いのに身に付ける物はシャレていて、180センチ有る身長に、俳優を
思わせる顔立ち。
 オマケに軽い性格が幸いして、女には不自由していなかった。
 だが最近の正志は、寄ってくる女達にイライラしていた。 
 どいつもこいつも見掛けだけの薄っぺらい女・・。
 自分の欲望を刈り立てる女には、とんと出会ってなかった。

 財布にさほど余裕の無い正志は、今日の夕飯はカップラーメンだな・・・と、
目に付いたコンビニに入った。
 お目当てのカップメンを買ったが、やる事もないので雑誌を立ち読みしてい
た。
 自動ドアが開き、女が一人入ってきた。
 正志はその女を目の端で捕らえたが、すぐに読み掛けの雑誌に目を戻した。
 しかし何故かその女が気になり、歩く姿を目で追った。
 カゴを下げたその女は、数品手に取るとレジに並んだ。
 後ろ姿が正志の本能をくすぐった。
 素早く自動ドアを出た正志は、その女が出てくるのを待ち正面から凝視した。

 (ひゅ~! イイ女だな・・)
 自分の回りには居ない、洗練された年上らしき女に正志の胸が高鳴った。
 正志はその女のあとをつけた。
 女は一件の家へと入っていった。
 正志は(人妻だな・・・)と確信し、顔をニヤつかせた。

 家に帰ってきた静絵は、何だか気が抜けていた・・。
 実家が余程楽しかったのか祐輔は、今日は自分から泊まりに行くと言い張っ
た。
 実家の両親も孫のそんな態度が可愛くて仕方ないらしく、心良くお泊まりを
承諾した。
 祐輔を実家に送り届けたのち、静絵はコンビニで自分用の夕食を買った。
 普段は一人でもキチンと食事を作る静絵であったが、何故か身体が重く、と
てもそんな気分にはなれなかった。
 身体が重い理由を静絵は理解出来ていた。
 あのパラダイスでの一件以来、頻繁に襲ってくる欲情をいつも一人で慰め押さ
えてきた。
 しかしいつもスッキリ出来ず、悶々とする身体を持て余していた。
 そのせいで身体が重いのだ・・・。静絵はそう認識していた。
 (あの人は今日もきっと遅いわね・・・)
 相変わらず帰りの遅い勇次の事を考え、静絵の口から溜息が漏れた・・。

 辺りがすっかり暗くなっても、静絵には一向に食欲が沸いてこない。
 コンビニで買った弁当にも手を付ける気になれなかった。
 一人っきりの寂しさが静絵を襲った。
 (私、このままで良いのかしら・・・)
 そんな不安な考えが頭をよぎり、それを振り払おうと静絵は頭を振った。
 「いけないイケナイ、こんなんじゃ駄目よ! たまには外で食事しようかし
ら!」
 静絵は意を決すると、簡単に身支度をし玄関を飛び出した。
 その様子を粘っこい目付きで見詰める正志がいた。
 正志は天性のカンとでも言おうか、何故か家に入った女がまた出てくる気がし
ていた。
 半信半疑ではあったが時間を持て余していた正志は、暫く家の前を張ってみる
ことにした。
 カンが的中し、女が家から出て来た。
 入っていった時とは若干格好が違う・・・。
 何処かへ行くのだろう・・。正志は静絵のあとに続いた・・。

 静絵は駅前にある創作居酒屋へ入った。
 ここは前に勇次と来たことが有り、内装のオシャレな居酒屋だった。
 割と女性客が多く、中には一人で来ている女性もいたので、静絵は一人で入る
にはココが良いだろうと考えた。
 店員に通されたのは、ホール全体の中心に位置する二人がけの席だった。
 店内は其れなりに混んでおり、廻りを見渡すと家族連れやカップルばかりだっ
た。
 静絵は失敗したな・・・と内心思ったが、何も頼まずに出る訳にもいかず、取
り合えず生ビールと簡単なツマミを注文した。
 運ばれてきた生ビールを半分程飲み終えたとき、ムショウに寂しくなった。
 (みんな楽しそう・・ 一人じゃツマラナイわね・・・)
 そんな風に視線を落したとき、声を掛けられた。


(9)へつづく・・・

小説(転載) 四枚の扉 7/10

官能小説
04 /26 2015



 余りに強烈な絶頂感により完全に意識を失っていた静絵は、夢を見ていた。
 勇次との新婚旅行。ハワイのホテルの窓から差込む夕日が、ベットの上で裸で
抱き合う勇次と静絵を赤く染めている・・。
 仰向けに寝転がった勇次のペニスを、静絵はゆっくりと口に含む。
 唾液を口一杯に溜め、舌に馴染ませ潤滑油とし、唇を先端から根元まで上下さ
せている。
 勇次は腰を震わせ、静絵の口による刺激に小さな声を漏らす・・・。
 静絵もフェラチオをしながら、自分が濡れているのを感じる。
 (ああ・・ 幸せだわ・・・・)
 夢の中で静絵は、夢中になって勇次のペニスを咥えていた。

 ふご・・ ぐふふ!
 夢から覚めつつある静絵は、夢の中の勇次のペニスが、実物より大きなモノと
なり自分の口一杯に広がっている感覚を感じた。
 (夢・・・? 現実??・・)
 判別出来ない状態に置かれても、静絵は口の中で堅く主張する物体に舌を絡め
た。それはだんだんと現実の感触になり、喉の奥を圧迫する苦しみは夢とは感じ
られない・・。
 静絵はクラッシック音楽の心地良い耳触りに、意識をゆっくり戻していった。

 静絵の口には、男のペニスが刺し込まれていた。
 男は静絵の頭を軽く握ると、その先端を喉の奥まで押し込み、引き出す際に纏
わりつく静絵の唾液をペニス全体に染み込ませていた。
 ハッキリと現実を認識した静絵は、夫のモノより一回りも大きいペニスを慌て
て口から吐き出そうとした!
 しかし頭を掴まれた状態ではそれは許されず、静絵の意思とは反対に男のペニ
スは静絵の唇を大きく広げ、口内中を擦り続けた。

 (いや! やめて!)
 フゴフゴとした言葉が、静絵の唇の端からこぼれた。
 静絵の背後からそっと近付いた別の男が、いきなり静絵の尻をすくった。
 (あっ!・・・)
 抵抗する間も無く、ペニスを口に咥えさせられたまま、静絵は床に四つん這い
にされた。その尻を後ろの男がガッチリと両手で掴んだ。
 そして尻を左右に広げると、その真中に堅くなった肉棒をズブリ!と挿入して
きた。
 「ふああっふんぐぐぐ・・・・・!」
 巨大なぺニスを咥えたままの静絵は、侵入してきた肉の感触に思わず咥えたペ
ニスをギュッと唇で締めた!
 「おおおう!・・・」
 肉棒を咥えさせてる男が、その締め具合に唸った。

 ズンズンズン・・・・。
 バックから激しく腰を叩き付ける男に、静絵の身体が前へのめる・・。
 その動きが、咥えたペニスをより奥へと導いてしまう。
 静絵はもう何だか解らなかった・・・。
 だだ自分の身体に与えられる刺激は本物で、それはとても強大なもの・・・。

 静絵の女の本能が、それを甘んじて受け入れろと命令している。
 思考を麻痺させた静絵は、本能の命令に従うしか無かった・・・。
 だが従ってみると、どこか抵抗感を持ち拒絶していた女の欲望が、堰を切った
ように溢れ出してきた。
 (き、気持ち・・・イイ・・・!)
 自然と静絵の腰は動き出し、舌が滑らかに男のペニスに絡み付く。
 尻と顔を前後に振り、前と後ろの刺激に従順に応える・・。
 前の男が口からペニスを引き抜いた時には、静絵の唇は無意識にその先端を追
っていた。

 後から貫いてくる男は激しさを増し、静絵の尻をガッチリと掴み、中心に大き
なストロークを刻み続ける。
 静絵は頭を床に付け、お尻を自然と高く上げ深さを要求する。
 その要求に男も応え、中腰になると上から叩き込むようにペニスを突き動か
す。
 「あ!ああ!! あああああーーーーーーーー!!」
 静絵は床に顔を擦りつけ、自分の両手を横から尻に回し、尻の端を掴むと左右
に広げる。
 男は静絵の尻から手を離すと、細くくびれた腰の辺りをしっかりと掴み、全体
重を静絵の穴の奥に負荷する。
 「す、す・・ごぉ・・・いい!! だめえええぇぇぇ!!」
 どうにも成らない程の高度な快感に、静絵は気が狂いそうになる・・!
 男は尚も激しく、体重を乗せ突き込み貫いてくる。
 静絵の頭の中に火花がスパークし、空中へ投げ出された身体が、今度は深い谷
底へ逆さまに落ちていく・・・。
 「うわああああああ!!!  いいい・・・くうううううううううぅぅぅぅ
ぅ・・・・!」
 手足を強烈に突っ張り、静絵の全身が痙攣する。
 一度持ち上げた頭をガクリと床に落とし、静絵は桃源郷に身を委ねた・・・。

 ハア・・ハア・・・と身体全体で息をする静絵の横に、陽子が腰を降ろした。

 下から見上げた陽子の裸体は汗が滲み、艶かしく光っている。
 「ごめんね・・静絵・・」
 頭を床につけ、お尻を高く上げた格好のままの静絵の身体を、陽子は仰向けに
寝かせた。そして自分以上に汗を滲ませ、女の体液を内股に撒き散らした静絵の
身体を冷たいタオルで優しく拭いた。
 「どうなってるの・・・これは・・・・」
 冷たいタオルの感触に息を整えかけた静絵は、陽子の顔を見た。
 「ちょっと刺激が強過ぎたかな・・?」
 内股に付着した液をタオルで拭いながら、陽子は静絵の顔を覗き込んだ。
 
 正常な呼吸に戻った静絵をソフアーに座らせると陽子は、冷えたドリンクを静
絵に手渡した。静絵はそれを勢い良く飲み干すと、陽子に向き直った。
 お互いに裸のままであったが、そんな事を気にする気持ちは沸かなかった。
 「ここは、こう言う所なの? 女のパラダイスって意味、良く解ったわ・・」

 静絵は空のグラスを床に置くと、眉間に皺を寄せ陽子を睨んだ。
 「騙したみたいでゴメンね・・・ でもそうでもしないと、静絵こんな所に付
いて来ないでしょ?」
 「当たり前よ! 私が自分から来るはずないじゃない!」
 手を上げた静絵は陽子の頭を軽くこづいた。
 「でもさ、感想は? 本心聞かせてよ!」
 陽子は申し訳無い顔から、ニヤけた顔つきになって聞いた。
 「もう! ホントに反省してるの!? 信じられない・・」
 へへへ・・と小さく笑った陽子は、入口付近に立つ男達を指差した。
 「あの男達、凄いでしょ!?」
 「そ、そうね・・」
 静絵はどの男が自分に強烈な快楽を与えたのか気になった。
 「あの男達ね、あんなにパワフルなSEXしたくせにまだ誰もイッてないの
よ」
 「えっ! ホント!!」
 静絵は驚いて男達を見詰めた。
 「ここはね、洗練された男が集められて、女を喜ばす為だけにその身体を駆使
する場所なの」
 「だから簡単にはイカないのよ。とことん女を狂わすまではね!」
 陽子はパワフルなSEXを思い出したのか、乳房を手の平で摩りながら言った。

 「ちょっと陽子! やめてよ」
 その仕草に静絵の方が恥ずかしくなり、陽子の手を払い落した。
 「そんなイイ子ちゃんぶっても駄目よ! 静絵の感じ方ったら、半端じゃなか
ったわ!」
 陽子は静絵の顔をマジマジと見詰め、ニンマリとした。
 「もう! 陽子ったら!・・ でも、確かに凄かったわ・・・・」
 思い出す静絵の顔は微かに紅潮し、身体が少し震えた。
 「スッキリしたんじゃない? 悩み事がさ!?」
 忘れていた事を陽子に思い出さされ、静絵はちょっと暗い気持ちになった。
 「そんな、いきなり忘れろなんて無理よ・・・ 現実に戻れば覆い被さってく
ることだし・・」
 「嫌になったらまたここに来ればいいじゃん! ちょっとお高いけどね!」
 「そうなの? いくら?」
 「1回5万よ!」
 陽子は指を5本立てて見せた。
 「ご、5万円! それは無理だわ・・ 私には・・・  今日もそんな金額持
って無いわよ!」
 「今日は私のおごりよ! 静絵も喜んでくれたみたいだし!」
 陽子は静絵の頭を撫でて微笑んだ。
 「そんな、おごって貰うなんて悪いわ・・・」
 「いいのいいの! でも次は無いわよ! 今度は自分でいらっしゃい」
 「だから、もう来れないわよ! 5万なんてウチの家計じゃ無理よ」
 静絵は少なからずこの場所へ興味を持ち始めていた・・。
 ストレスを抱えた自分には、この場所はパラダイスかもしれない・・・。
 自分の本性を垣間見た気がする静絵は、自分の中で何かが変わるのを実感し
た。
 そんな静絵の様子を伺っていた陽子は、入口付近に立つ男達を呼んだ。
 3人の男が二人の元へ跪いた。
 「これが最初で最後になるなら、もっと楽しんでいこ! 静絵」
 「そ、そんな・・・・」
 躊躇う形を見せる静絵を、二人の男が抱き起こした。
 「えっ! 困るわ・・・」
 素直になれない静絵に、陽子が追い討ちを掛けた。
 「あなたの右に居る男が、さっきあなたをバックでイカせた男よ!」
 驚き右を向いた静絵に、その男が微笑んだ。
 静絵の身体から力が抜けた・・。
 二人に奥へ連れて行かれた静絵は、仕切りの向こうのベットへと導かれ、数分
後には激しく声を挙げていた。
 その声を陽子は男に跨りながら聞き、心の中で呟いた。
 (薬なんか盛っちゃって、ごめんね・・・静絵)


(8)へつづく・・・

小説(転載) 四枚の扉 6/10

官能小説
04 /26 2015
 「ここはね、女のパラダイスなの。」
 「パラダイス? 楽園ってこと?・・」
 「そうよ、静絵はここで楽園気分を満喫するの! 凄く素敵なのよ・・・」
 陽子の話を聞いていた静絵は、身体の温度がどんどん上がってくるのを感じ
た。
 (ああ・・ 熱いわ・・ どうしてかしら・・・)
 目の照準が良く定まらず、ポワンとした気持ちになった静絵は、陽子の顔を
見詰めた。すると陽子の背後に、誰か人が立っていた・・。
 (誰? 男の人?・・・ 大きな人だわ・・・・)
 その男は陽子の前に跪くと、陽子の脚を手で摩り始めた・・。
 (ちょっと陽子・・・ 何してるの・・・ そんな・・こと・・さ・せて)
 静絵の意識が朦朧としてきた。
 眠りに落ちるのでは無く、フワフワと浮いた気分・・・。
 身体が火照り始め、なんだかムズ痒い・・・。
 横を見ると陽子は、ストッキングを男によって脱がされ、生の両脚を左右に
開かれている・・・。その中心部で男の顔がゆっくりと動いていた。
 (いや・だ・・・ 陽子・・・)
 陽子の艶かしい状態に、静絵は困惑した・・。
 すると静絵の前に、男が一人跪いた。
 (誰・・ 陽子・・・ どうなってるの?・・)
 声を出してるつもりの静絵であったが、実際には陽子の耳には届いていなかっ
た。

 男は静絵の脚に触れてくると、つま先からゆっくりと指を上の方に滑らせてき
た・・。
 「い・やあぁ・・!」
 静絵の喉から掠れた声が絞り出された。
 男の手から逃れる為に脚を動かそうとするが、動かない・・。
 そうしている間に、男の指が腰の辺りまで進入しストッキングのウエスト部分
に掛かり、ズリズリと降ろしていく。
 「だ・・め・・ やめ・・て」
 動かない身体をどうにか動かそうとするが、全く身体は反応しない。
 男は静絵の足先からストッキングを抜き取ると、顔を近付け舌をツツツ・・と
脚に滑らせた。
 「や・・あぁ! だめ・・・・」
 男は静絵の訴えを全く無視し、這わせた舌をどんどん上に滑らせてくる。
 そしてスカートを捲り上げると、内腿に舌を這わせ、指で下着の上から陰毛を
擦った。
 「あああ! いやあ・・・」
 ゾクっ! とする感覚に、静絵は力の限り身体を捩った。
 助けを求めようと陽子を見ると、陽子は下半身をすっかりはだけさせ、男の舌
がピチャピチャと股間を舐める音が聞こえる。
 その刺激に陽子は甘い声を挙げ、男の頭を両手で掴んで強く自分の中心へ押し
付けている・・。
 「よ、陽子・・・・!」
 その光景に静絵は声を詰まらせた。
 その時、男の指が静絵の下着の中へ入ってきた。
 「きゃあ! だめ!」
 咄嗟に声を出した静絵であったが、まだ身体が思うように動かず、されるがま
まの状態であった。
 男の指はゆっくりと静絵の割れ目を捕らえ、線に沿ってジックリと上下する。
 数回往復した指は、じょじょに割れ目の線を広げ、直接肉の感触を中心に与え
る。
 「あああ・・・・・」
 その絶妙な指の動きに、静絵の声が漏れた・・。
 指は膨らみ掛けた突起物を見付けると、その部分をコリコリと転がした・・。

 「あ! ああ!・・・ だめえ・・!」
 身体の中で1、2を争う敏感なポイントを指で擦られ、静絵は頭を後ろに反ら
した。

 身体中から力が抜け落ち抵抗出来ない静絵に、男の動きが大胆になってきた。

 下着に指を掛けると勢い良く下へさげツマ先から抜き取り、両脚を広げ静絵の
恥ずかしい部分を覗き込んだ。
 「だ、だめ・・! だめよ・・!」
 なんとか腕の感覚だけ戻ってきた静絵は、男の頭を掴んで覗くを辞めさせよう
とした。
 しかし手は男の頭には届かず、宙を空回りした静絵の腕は、虚しくさ迷うだけ
だった。
 男の顔が静絵の中心に近付き、そして生暖かいものがソコを這った・・。
 「あああああ・・・・・」
 男の舌は、指によって開かれた静絵の線に刺し込まれ、唾液を交えて刺激して
くる・・。
 往復する舌は、じょじょに上部を中心に責めを始め、遂には突起を捕らえて離
さない・・・。
 電気の走るような刺激に、静絵は堪らず大きな声を挙げた。
 「アアアアアァァァァ!!!!!」
 尚も突起を突つく舌の動きに、静絵は朦朧となりながら隣の陽子を見た。
 陽子は大きく広げた脚の間に男の身体を迎え入れ、激しく振る男の腰に合わせ
て嬌声を挙げている・・・。
 その時になってやっとここがどんな場所なのか、静絵は薄っすらと理解した。

 しかし理解した時には遅く、突起を舐め続けていた男の隆起した塊が、静絵の
入口を捉え、今まさに突き入れられようとしていた。
 「あっ! だ、 あうぅぅ!!」
 制止の声も出し終わらぬうちに、男の塊が静絵の体内へと抽入された!
 「い! いやあああァァァァァ!・・・・・・」
 スドン!・・と塊の先端で奥を貫かれた静絵は、一瞬にして頭の中を真っ白に
させた・・・。

 一瞬失っていた意識が、身体の中心に強く感じる摩擦によって現実に引き戻さ
れた。
 男は静絵の両脚首をガッチリ掴み、左右に大きく広げている。
 その真中に身体を割り込ませ、堅く長い塊を静絵の膣穴に往復させている。
 静絵は現況が理解出来ないまま、男が与える強烈な突き込みによる刺激で下半
身が痺れていくのを感じていた。
 意識は殆ど戻っていた。手足も今は自由に動かせる・・。
 そう自分の身体を認識した静絵は、男の身体を跳ね退けようと、ソファーの背
もたれに押し付けられた身体を前へと起こした。
 そして男の頭を掴もうとしたとき、男が激しく腰を静絵の中心にぶつけた。
 「あううう!・・・ううぅぅぅ・・・・・!」
 その余りにも衝撃的な圧迫感に、静絵は起こした身体を激しく背もたれに倒し
た。
 奥まで突き入れた先端を、男はゆっくりと引き出していく・・。
 内臓を一緒に持って行かれそうな感触に、静絵の尻が前にせり出していく。
 静絵は次の突き込みが始まらないうちにと思い、背中を再度起こした。
 しかしそれは一瞬遅く、男の腰が前へ突き出された。
 「あああぁぁぁーー・・・・・!」
 ググッっと子宮を貫かれた静絵は、背中をビッと伸ばし、腰が自然と痙攣し
た。

 「よ、ようこ・・ たすけ・・て・・」
 隣の陽子に首を向けると、陽子はソファーに腰掛けた男の上に跨り、尻をこ
ちらに向けて激しく腰を上下していた。
 その尻の間には、黒く巨大なペニスが陽子の入口を大きく広げ、陽子の吐き
出した液でヌラヌラ光ながらスライドしていた。
 静絵は微かに残る理性を振り絞り、陽子の背中に手を伸ばした・・・。
 しかしその手を、誰か別の人間が掴んだ。
 静絵の手を優しく掴んだ第3の男は、静絵の手を掴んだまま静絵の隣へ腰を降
ろした。
 「えええ!・・・」
 何がなんだか解らない静絵のシャツに手を掛けた男は、ボタンを荒々しく外
し、シャツの前を肌蹴させた。
 「いやぁ!!」 
 第3の男の手を振り払おうとした静絵であったが、一時腰の振りを休めていた
男の動きが再開され、静絵の中心に肉棒を強く押し込んできた。
 「あああああ!!」
 振り払おうとした手が下へ落ち、静絵は背中を反らした。

 第3の男は静絵のブラを押上げると、先端に佇む乳首を中指と人差し指の間に
挟みながら、ギュッと静絵の乳房を揉んだ・・・。
 「ふああぁぁ・・・・・!」
 もう片方の乳房も同じ様に揉まれ、静絵の身体が大きく揺れた。
 脚の間で腰を動かす男は、直線的な突き入れから円を描く様な動きに変わり、
静絵の穴内を縦横左右に擦り込んだ。
 「いやああー・・・ だめぇぇ・・・・・」
 乳房と中心を同時に刺激され、静絵の思考は崩壊寸前に追い込まれた。
 「静絵・・ イっちゃいなさい!」
 隣で激しく腰を上下していた陽子が、静絵に囁いた。
 「やだぁ・・ だめえ・・・ も・・う  だめえええぇぇぇ・・・・!」
 より強度を増した男のピストン運動に、静絵の腰の辺りに大きな波が発生し
た。
 そのタイミングを逃さず、第3の男は静絵の乳首を強く捻った!
 「いやああ・・・・・!! ああああああ・・・・・・・・・」
 「いっちゃうぅぅぅぅぅぅうううううううう! あああああああ!!」
 静絵は身体をガクンガクンと波打たせ、意識を天空高く舞い上げていっ
た・・・。


(7)へつづく・・・

小説(転載) 四枚の扉 5/10

官能小説
04 /26 2015


 静絵はこのところ、どうも気分がスッキリしない日が続いていた。
 その理由は、夫勇次の様子がここ1ヶ月程ちょっとおかしい事が原因だった。

 帰宅が0時を回ることも多くなり、今迄殆ど無かった休日出勤が増えた事に、
静絵は疑問を抱いていた・・・。

 たまに家に居る時の夫は、何処か落ち付かない様子だった。
 息子祐輔に対する態度は、以前となんら変わったところは無いのだが、自分に
対してはどうもヨソヨソしさが感じられる・・。
 週に二度は交わしてきた夫婦生活も、この1ヶ月は皆無に等しい。
 静絵の頭には、無意識に「浮気」の2文字が浮んでいた。
 だが、勇次の性格からして浮気をするとは思えない。
 決して自分を裏切る事はしない夫だ・・・・。
 そう自分に言い聞かせ、日々の生活に手を抜くこと無く、静絵は家族と接して
いた。

 静絵がそんな考えを巡らせている事も露知らず、勇次は純子との関係を続けて
いた。深く付き合えば付き合う程、純子の全てにのめり込み、純子も同じ様に、
勇次の全てを欲しがった。殆ど毎日、勇次と純子は身体を重ねていた。
 背徳感から生じる興奮は、お互いの理性と常識を破壊し、時間の許す限り二人
は場所を選ばず絡み合っていた。
 昼間のラブホテル・・夜の公園・・・車の中・・・。
 シチュエーションを変える事によりもたらされる刺激に、二人は酔った。
 前に3日会えない事があり、その後もゆっくり時間が取れず会う事がまま成ら
なかったときなど、純子は昼休みに勇次を自分の勤めるデパートに呼び出し、余
り利用されることの無い化粧室の個室で後背位から勇次に突き込まれ、声を殺し
て腰を痙攣させたりもした。
 そんな関係を続けていて静絵が感付かない訳が無いのだが、純子の身体に溺れ
た勇次は、そこまで気を回すことなど出来ていなかった・・。

 そんな日々が数日続いた。
 相変わらずの夫の様子に、静絵の我慢も限界に達していた。
 祐輔を寝付けてリビングへ戻ってきた勇次に、静絵は言い寄った。
 「あなた、浮気してない!?」
 いきなり静絵に詰問された勇次は、思わず声を詰まらせた。
 「バ、バカなこと言うな! 俺が浮気する訳ないだろ!・・」
 「だってあなた、最近様子がおかしいわ!」
 「仕事が忙しくて疲れてるんだよ・・」
 「そうだとしても、私のこと全然構ってくれないじゃない!」
 静絵は一度切り出した不満を押さえる事が出来ず、捲くし立てた。
 それでも妙に冷静さを保とうとする勇次に、静絵は遂にキレた。
 「じゃあ、今すぐ私を抱いてよ! ずっと無いのよ!!」
 そう言うと静絵は、軽装のワンピースを足元から脱ぎ捨て、下着姿になった。

 「おい! いきなり何だ!」
 「抱きなさいよ! 構ってよ!」
 下着姿のまま、静絵は勇次のすぐ目の前に詰寄った!
 その姿から一瞬勇次が目を反らした・・。
 その瞬間を静絵は見逃さなかった。
 静絵は目に一杯涙を溜めると、その場から走り去り、祐輔の部屋へ閉じ篭っ
た・・・。
 勇次はソファーにドサッと腰を降ろすと、頭を抱えた。
 (まいったな・・・ 静絵があんな態度を取るなんて思いもしなかった・・)
 (今から謝って抱いてやるか・・・・ でも無理だ、今日純子に3回も出しち
まったし・・・)
 勇次の頭には、今涙を流して走り去った静絵の顔よりも、今日の純子との営み
の情景が頭を巡っていた・・・。
 状況は、最悪の方向へと向かっていた・・・。

 翌朝、静絵は勇次の出勤を見送る事はしなかった。結婚して5年、初めての事
である。
 祐輔と共に部屋に閉じ篭ったまま、音も立てずいた。
 ドアの閉まる音が聞こえ、勇次が出勤した事を認識すると、静絵は祐輔を抱っ
こしながら部屋を出た。
 静絵の目は真っ赤に張れ上がり、一晩泣き通していた事がはっきりと現れてい
た。
 それでも悲しい習慣なのか、静絵は家事を一通りこなしてしまった。
 一息付いてソファーに腰を降ろしたとき、涙が頬を伝った・・・。
 そんな時、電話が鳴った。
 「もしもし・・ 00でございます」
 「静絵! 陽子よ、久し振り!」
 電話口から、軽やかで明るい声が飛び込んできた。
 「あら、陽子、元気だった・・・」
 「元気よー! でも静絵はそうでもないみたいね・・・」
 自分とは対照的に沈んだ声の静絵に、陽子は声のトーンを下げて言った。
 「ちょっとね・・ 色々あってね・・」
 静絵は懐かしい旧友の声を聞いて、泣きそうになった・・。
 「ちょっと出て来れない!? 久し振りに会おうよ!」
 引き裂かれそうな心に陽子の明るい声が染み渡り、静絵はホッとなった。
 「そうね、久し振りだし・・ 出ようかしら!」
 静絵は午後1時に会う約束をすると、身支度を始めた。

 祐輔を実家に預け、静絵は待ち合わせ場所へ向かった。
 自分の結婚式以来5年ぶりに会う陽子は、ちっとも変わっていなかった。
 「陽子、久し振り! 変わらないわね」
 陽子は現在フリーでライターをしている、静絵の大学時代の親友である。
 身に付ける物や化粧の仕方も洗練され、同じ歳とは思えないと静絵は感じた。

 「何言ってるの! 静絵も相変わらず綺麗よ!」
 「私なんか駄目よ・・・ すっかりオバさんよ・・・」
 二人は顔を見合わせて微笑んだ。

 二人共昼食を済ませていなかった為、近くレストランへ入った。
 ランチメニューを選び、久し振りの再開だからとワインを一本注文した。
 5年ぶりの親友との会話に、静絵は心が開放されるのを感じた。
 一本目のワインがアッと言う間に空になってしまい、二人は二本目を注文し
た。
 楽しい会話にワイン・・。
 静絵は気分が和んで行くのを感じ、陽子に最近の夫への愚痴を話し始めた。
 「それは浮気ね! 間違い無いわよ!!」
 ズバリ陽子に指摘され、静絵は下を向いた。
 「そうだとしても、私どうしたらイイのかな・・・」
 下を向いたまま呟く静絵に、陽子は以外な言葉を掛けた。
 「静絵も浮気しちゃえば!」
 「エッ!?」
 「だから、お返しすればイイのよ!」
 陽子は悪びれる様子もなく、事もなげに静絵に言った。
 「そんな、無理よ・・・ 相手だっている訳ないし・・・」
 少し顔を上げ、静絵は陽子を見た。
 「大丈夫! 私に任せなさい。 ちょっと冒険しちゃおうよ!」
 「冒険って・・ あなただって結婚してるじゃない」
 陽子は二年前、同じライターの男性と結婚していた。
 その事は、その年の年賀状で静絵も知っていた。
 「いいのよ、そんな堅苦しく考えるから旦那に浮気されて落ち込むんじゃな
い!」
 そう言うと陽子は店員にチョックのサインを送り、席を立った。
 「何処いくの?」
 不安げに聞く静絵に陽子は、
 「黙って付いてきなさい! きっと楽しいから」
 そう言って店をスタスタと出て行ってしまった。

 仕方無く後をついて行く静絵・・。
 陽子は10分程歩くと、ある雑居ビルの前に立った。
 「ここ、なに?」
 古びたビルを見上げながら、静絵は陽子に聞いた。
 「ここはね、私の行き付けなの」
 そう言って陽子は、脇の階段を登り始めた。
 「ちょっと陽子! 待ってよ」
 躊躇っている静絵の元に戻った陽子は、静絵の手を引くと階段を再度登った。

 ガチャリ!
 鉄のドアを陽子が開け、静絵を中へ導き入れた・・・。
 中は静まり返っており、奥の方は暗くて良く見えない。
 「なんなの、この部屋?」
 目に不安を滲ませて覗く静絵に、陽子はニコリ笑うと、手を引き中へ入ってい
った。

 「あら、陽子さん! 久し振りね!」
 奥で仕切られたカーテンを潜って、中年の女性が一人出て来ると陽子に声を掛
けた。
 「どうもです! 今日は友達連れて来たけど、イイ?」
 中年女性は、陽子の後ろに隠れる様に立つ静絵を見た。
 「あら! 綺麗な人ね! ウチは大歓迎よ!」
 「良かった、 じゃあ、ヨロシクね!」
 陽子はそう言うと、静絵を部屋の奥へ引っ張っていった。
 仕切りのカーテンの向こうは、クラシック音楽が静かに流れる空間だった。
 部屋は10畳ほどの広さで、要所に二人掛け用のソファーが数個置いてある。

 何処となく怪しい雰囲気に、静絵は後退りした・・・。
 そんな静絵をソファーに座らせた陽子は、中年女性が運んで来たドリンクを静
絵に勧めた。
 「取り合えず乾杯!」
 グラスを差し出す陽子に釣られ、静絵はカチンとグラスを合わすと、一口飲ん
だ。
 部屋の温度は少し高めに設定されているのか、何だか蒸し暑い・・・。
 静絵は喉の乾きを感じ、グラスの中身を殆ど飲んでしまった。
 数分後、何故か身体の芯が熱い・・・・。
 その熱さに耐え切れずに、静絵はジャケットを脱いだ。
 すると陽子が語り出した。


(6)へつづく・・・

小説(転載) 四枚の扉 4/10

官能小説
04 /26 2015



 一足先に昨日東京へ戻った純子は、都内某デパートで慌ただしく働いていた。

 高校を卒業してから今年で9年。このデパートの紳士服売り場で今は勤務して
いる。
 二年付き合った男が札幌に転勤になり、月に一度、純子は男に会う為に札幌ま
で行っていた。
 その男が、数ヶ月前から会う度に様子がおかしくなり、今回問いただしたとこ
ろ、札幌に新しい女が出来た事を白状したのだった・・・。
 
 元来真面目な性格の純子は、その事実に打ちのめされ、涙したが、まさか自分
がその晩に、初めて会った男と関係を持つとは、状況を加味したとしても想像し
がたい事だった。
 だが純子は、初めて自分に硬く覆い被さっていた真面目と言う殻を破った事実
に、内心嬉しく思っていた。
 陳列してある商品を整えながら、純子は勇次の事を考えた・・・。
 札幌の夜に熱く燃えた自分・・。
 純子は勇次と相性が合うと感じていた。
 (あの人の事、余り聞く事が出来なかったけど、既婚者かしら?・・)
 勇次との出会いを大事なものと感じていた純子は、再度勇次と会って確かめて
みたいと思った。
 (お昼休みにでも電話してみよう・・・)
 1時間後に迫った昼休みを心待ちにする純子の顔が微笑んだ。

 プルルルルル・・・・・。
 勇次の携帯の呼び出し音が、純子の耳に聞こえる。
 「はい・・」
 数日前に聞いた勇次の声が届いた。
 「あの・・・純子です」
 「ああ・・・ どうも・・」
 少し素っ気無い勇次の声に、純子は不安になった・・・。
 「電話、大丈夫ですか?」
 「平気だよ・・ どうしたの?」
 「今日の夜・・お暇ですか?」
 純子は不安感からくるのか、か細い声で勇次に問い掛けた。
 「うーん・・・ まだ分からないな」
 余り乗り気では無い勇次の答えが、純子の不安をより狩り立てた・・・。
 「そうですか・・・ じゃあ、夕方また電話してもイイですか?」
 「そうだね、そうしてくれる・・」
 純子は電話を切った。
 (あの人・・ 私のこと、どう思っているんだろう・・・・)
 純子は目頭が少し熱くなるのを感じた。
 (どうしたんだろう・・私・・ もう、あの人のこと・・・好きになった
の?・・・)
 自分への問い掛けに、自分でもハッキリと答えを出せない。
 (とにかく、もう一度会ってみよう・・)
 夕方、再度電話をする事を決め、純子は売り場へ戻った。

 携帯電話を見詰めながら、勇次は考え込んでいた・・・。
 自分からは純子には電話をするつもりは無かった。
 札幌から帰ったのち、勇次は静絵の顔を暫くマトモに見る事が出来なかっ
た・・。
 不貞を働いた夫を、妻は見抜くのだろうか・・・。
 初めての浮気に勇次は、不安で一杯だった。
 だが静絵は、出張前と何も変わらず、相変わらず甲斐甲斐しく勇次と祐輔に接
してくれる。
 勇次は少し安心し、二度と不安をもたらす行為を慎もうと、心に誓ったのだ。

 そんな折の純子からの電話であった・・・。
 会ってはイケナイと強く思いながらも、何故か気持ちが激しく動く・・。
 勇次は、もう一度会って、直接「もう会わない」と純子に伝えようと決心し
た。

 夕方の純子からの電話を受けた勇次は、7時に新宿で会う約束をした。
 気のせいなのか、電話先の純子の声が弾んでいる様に思えた。

 純子の心は弾んでいた。
 昼間の電話では、もう会えないのかも・・・とさえ思えた勇次の態度が、夕方
の電話では、少し違っていた。
 何より、今夜会える事の嬉しさが、純子の心に喜びの気持ちを沸き上がらせて
いた。

 「あああ・・・ イイイイイイ・・・・!」
 新宿のシティーホテルの一室で、純子は歓喜の声を挙げていた。
 下から突上げる勇次の腰は、純子の花芯の最も奥を貫き、圧迫していた。
 「おく・・・ 奥! あたる・・・のおぉ・・!」
 自分の乳房を両手でガッチリと揉み、背中を反らして純子は悶えた。
 高みへと突き進む純子の肉壁が、怪しく蠢き、勇次を刺激する・・。
 「ああ! これだ!」
 勇次は札幌で味わった、この甘美な感覚に、身体中が痺れるのを感じた。
 ヌメヌメと纏わり付く肉のヒダ・・・・。
 己の先端をクイクイと締め付ける子宮口。
 純子の名器に、勇次は爆発寸前だった。
 そんな勇次にタイミングを合わせる様に、純子の嬌声が高らかに部屋に響い
た!
 「イ! イクゥゥ!!」
 「うおおおうぅぅ!!!」
 ガクリと勇次の胸へ倒れ込む純子。
 その中心では、勇次の肉茎が激しく痙攣し、放出を続けている。
 ドク・・・ドクリ・・・・。
 全ての精を吐き出した勇次の塊は、尚も怪しく動く肉ヒダに包まれ、微かに震
えていた。

 「勇次さん・・結婚してるの?」
 純子はミネラルウォーターを勇次に手渡して聞いた。
 「ああ・・してるよ」
 勇次は渡されたミネラルウォーターで喉を潤すと、答えた。
 「そうだったんだ・・」
 純子の目が、悲しさを帯びた・・。
 「駄目かな・・?」
 勇次が問い掛ける。
 「ちょっと残念だけど・・イイわ」
 純子は勇次に微笑み掛け、答えた。
 「良かった・・嬉しいよ!」
 勇次は本心でそう思った。
 昼間は二度と会うまい・・と、心に誓った勇次であったが、
 再度純子を抱き、その素晴らしさを堪能してしまった今では、静絵への裏切り
を懺悔するよりも、純子との関係を上手くやって行こうとさえ、考え直すところ
まで来ていた・・。
 「純子、おいで・・」
 ベッドサイドで座っていた純子の手を、勇次は引いた。
 「もうなの?!」
 「ああ、純子の裸を見てたら、もうこんなだよ・・」
 勇次は下半身に掛けてあったシーツを取り払った。
 下からは、すでに完全な状態になった塊が、純子を手招きしていた。
 「凄いわ! アナタって・・・」
 そう言うと純子は、ビンビンに張り詰めた塊を、ジュブリっ!と、咥え込ん
だ・・。
 「ああ・・ いいよ、純子」
 勇次は股間に顔を埋め、その口技で甘美な刺激を与え続ける純子を見下ろしな
がら思った。
 (ちょっと、手放せないな・・純子は・・)
 顔を激しく上下させ、舌で勇次の肉茎を舐め込んでいる純子も思った。
 (結婚しててもいいわ・・ この人、凄くイイ!)
 その決断が、今後お互いを深く追い込む事になろうとは、知らずに・・・・。


(5)へつづく・・・

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。