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小説(転載) 罠の小鳥~美恵子・28歳~ 5/5

官能小説
08 /14 2018
罠の小鳥~美恵子・28歳~最終回
「ああっ!あぁっ、あぁあっ、はーっ、はーっ、ははっ、良かったっ、こんなの初めてだ
・・・」
 大きなほとばしりを見せた後、五度、六度、なおもぴりぴりに開け拡がった唇に腰を打
ち込ませて、次長はようやくその動きを止めた。
「うーっ・・・うーっ・・・」
 醜いほどに苦く、生臭い、欲望の種汁を味わされ、美恵子は露骨に眉をしかめる。
「くぅーっ・・・おぅっ、」
 ぬぅっ・・・ぽっ・・・
「うっ・・・ぐ・・・ぷふっ・・・」
 太いコルク栓が抜き取られると、同時に--------四度目の排泄にも関わらず、”液体”
と表現するのがはばかれるほど、したたかな粘性を示した汚濁は、その白い喉を鳴らすこ
とを許されるはずもなく------どろぉっ・・・と、美恵子の中から垂れ落ち始める、軟体。
「全く・・・飲めと言ったのに・・・こんなにぼとぼとこぼしやがって・・・」
 口許でいくつもの気泡を弾けさせながら、彼女は次々と上司の肉汁を吐き出す。あっと
いう間に顎がまっ白く覆われ、重いせせらぎの先頭は、既に胸元を通過していた。
「美恵子、おカオの真ん中から、どんどん溢れてくるぞ?お口の周りがテラテラだ。お
おー、ヘソまで垂れてしまって・・・ふふ、こんなにたっぷり出したのは何十年ぶりかだ
ぞ・・・?」
「くくくっ、イイ表情だ。苦かったか?まずかったか?次長からここまで大量に搾り取る
とは。□□もこんな”天才”を彼女に持って幸せなヤツだ・・・」
「・・・・・・」
「さぁて、支店長、いよいよ出番ですね」
「ふふっ、押さえておけ」
 支店長が、デスクを降りる。今度は次長が美恵子を抱きかかえる。
「美恵子、私が、脱がせて、あげるからねェ・・・」
 支店長の手が、ストッキングの端にかかる。美恵子は次長が捕捉している。
 しかし、今の美恵子は何の反抗もしなかった。むしろ人形のように、デスクにちょこん
と腰掛け、これから為される行為を手助けするかのようだった。
「淑女の花園、見せてもらおうか・・・」
「・・・・・・」
 両手が、ゆっくりと、下降を始めた。
「あぁ・・・」
 美恵子が熱く、ため息をこぼす。微かに、彼女本人すら、その小さな胸を躍らせている
ようでもあった。
 手と手の間で、じょじょに、色濃く、ベージュとホワイトが吹きだまった。
「お、おぉ・・・」
 かすみのとれた肌が、あらわになっていく。
 そして、やがて、ベージュの帯の上には・・・
「ほ、ほぉ・・・」
「やぁ・・・」
 天上的な、くさむら、だった。
 全体は、小高い丘の八九を覆い隠すほどで、そこはまるで、蝶が羽根を広げたように縁
取られていた。その控えめ過ぎるほどの漆黒の領域に、美恵子独特の艶やかな清純さが凝
縮されていた。
 その一つ一つは長すぎず、短すぎず、先端までゆるやかなウェーブがかかり、丘の傾斜
に沿って奔放に放射していく。花園にとまった蝶に、芸術的な暈かしをかけていく。
「美しい・・・」
「・・・うつくしい・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・もっと、もっと見やすくしてくれるか・・・?」
「・・・あ・・・あ、は、ハイっ、」
「あ、そんな・・・」
 次長が、両手で、美恵子の、両の、脚を、抱え上げる。
「・・・ふー・・・ふー、拡げろ、指で大きく拡げるんだ」
「ハイっ」
「おぉ」
 目を、疑うほどだった。そうやって、指で拡げてもなお、美恵子の泉は子供のように小
さいものだったのだ。
 桃色と、桜色と、ざくろ色のみで表現された、粘膜の絵画。恥ずかしげに顔を覗かせる
陰核も、そこに覆いかぶさる包皮も、大陰唇も小陰唇も、すべてがシンプルなフォルムを
たたえ、淡く彩られた泉により愛らしい印象を付帯する。
 一面が、照明を照り返してほの白く発光している。今もなお、分泌異常の続く蜜壺のせ
いだ。
 ひく、ひく、ゆらめきながら、今でも、なお・・・
「し、支店長サマぁ・・・」
 美恵子が、生々しく糸の引いたくちびるを、開いた。
「支店長サマ、お願いですぅ・・・」
「・・・なんだ?」
「わたくし、もう、限界なんです、」
「・・・・・・」
「どうか、支店長サマの、カタいオチンポ様をっ、」
 ・・・美恵子は、無意識のうちに、
「わたくしめのっ、わたくしめのっ・・・」
 男の芯を直接揺り動かす、
「お、おっ、おっ、おマンコにっ・・・!」
 ”清”と”淫”の落差の魔力を、
「わたくしめのっ、オマンコの中にっ、オチンポ様、ネジこんでくださいませぇっ!」
 強く、強く発散してしまっていた・・・
「・・・・・・」
「あ、あ、いけませんか・・・?でも、もう、わたくし、だめなんです・・・」
「・・・ほう・・・?」
「だからおねがいです、あぁっ、それっ、そのふくれ上がったオチンポ様で、ぐちゅぐ
ちゅ、マンコの中を、ぐちゅぐちゅお暴れくださいっ、」
「へ、へへっ、美恵子、こう・・・して欲しいのか?」
「あふっ!違います、そこは、クリっ・・あのっ、わたくしめの、”クリクリちゃん”っ
・・・です、あのっ、中、中に、中ぁ・・・」
「こうか?ん?美恵子。こう・・・か?美恵子?」
「ひっ!は、な、なぞるだけじゃ、んっ、や、です、」
「ん?ここだったか、美恵子、さっきはここでよがってたよなぁ、んっ?美恵子っ?」
「やンっ、クリクリちゃん、ぢゃなくて、支店長サマ、じらしちゃいや、じらしちゃ、ふ
んっ、やぁぁ・・・」
「ふふ・・・ここか・・・」
「ハイっ、そこです、そのまま、お入りくださいっ、ぬりゅって、ぬりゅっ!って!」
「よーし、いくよ?美恵子・・・」
 み、しっ・・・
「ひぐ」
 ・・・ほんの数ヶ月前まで”少女”だったそこに、150%で膨張していた支店長の
棍棒は、
「くく、さすがに、狭いな・・・」
 圧倒的に、太く、ただ余りにも、太く、
「いれてっ、もっと、もっと、奥までぇ・・・」
「いいとも、うー・・・ら・・・」
 めり・・・めり・・・
「あぁ、はいるぅ、おちっ、ぽっ、オチンポさまっ、はいってくるぅ、」
「ほら、入っていくよ?入ってく。美恵子、私のチンポ、どんどんどんどん入ってく」
 めりめりっ・・・めりっ・・・めり・・・
「あ、あ、どうぞ、もっと、もっとぉ・・・」
 支店長のカラダと、深く、さらに深くつながっていく度、きゅん、きゅん、次長の腕の
中で、子羊のように手足を縮こませて、それでもより深く、支店長と繋がりたいとせがむ
美恵子。
 明らかに無視しがたい、サイズのギャップ。しかし、火花のように飛び散っているはず
の痛みの衝撃は、彼女の脳の直前で、完全に遮蔽されていた。
「ずぶ・・・ずぶ・・・入っていく、美恵子、段々ここが、じんわり熱くなってきたぞ?
ん?入っていくぅ・・・」
「ふ、ふ、もうっ、すこしっ、もうすこしっ・・・あンっ・・・」
「っおぉっ、おぉ、ほら、見てご覧、」
「やぁっ、ハズカシイ・・・」
「どうなっているか説明してご覧?」
「あ、あの、わたくしめのっ、おマンコに、」
「んん?」
「支店長サマの、大きな、大きなオチンポ様、オチンポ様ずっぷり、突き刺さってま
すぅ・・・」
「ふふ、ギチギチだ。まだ小さ過ぎて入り切らんよ。さぁこれからどうして欲しい・・?」
「あのっ、そのっ、オチンポ様、動かして、くださいっ・・・」
「んー?もっと具体的に言ってご覧?」
「えっ?え、え、オチンポさま、わたくしめの、おマンコの、中で、いっぱい、だしいれっ、
ズプズプ、はげしく、おあばれなさってぇっ!」
「よく言えたな」
 ずるっ・・・
「あ」
 ぶりょっ!!
「あはぁンっ!!」
「うら、うら、うら、うら、」
「あっ、あっ、あっ、あっ、」
「んん?イイ声だ。今日一番の甘酸っぱい声を出したな?美恵子・・・」
「あっ、ああっ!すごっ、してんちょっ、サマっ、おまんっ、イイんっ!」
「ほら美恵子、聞こえるか?マン汁とカウパーが混ざり合って。どんな音だ?」
「えっ?あ、あ、ニチャっ、ニチャんっ、ニチャんニチャん、ニチャんニチャんいってま
すぅっ!」
「ほーう?ずいぶんとヤラしい音だな。美恵子にはこれがそう聞こえるかっ!」
「あっあっあっあたるっ、あたってるぅっ!」
「おお狭い、きつきつだぁっ、何という締め付けだぁっ、」
「はひっ、ひっ、じっ、じちょっ、じちょぉサマんッ、」
「んん?なんだい美恵子?」
「どうか、どうかわたくしめのっ、クリクリちゃんとっ、ドスケベな”もっこり乳首”を
おイジりくださいませぇっ」
「いひひっ、よしよし、美恵子、いじってやるとも、」
「あひんっ!イイっ、すごいいっ、」
「美恵子?ほーら、ザーメンつけちゃおうねェ。もっこり乳首にも、コリコリクリちゃま
にも、たっぷり塗りたくってあげようねェ」
「あひゃっ!いひっ、いひぃっ!」
「ふふ、二回目だというのに、えらく感じるじゃないか。えっ?」
「そっ、そんなっ、だってぇっ、」
「美恵子?答えなさい。□□と私とどっちがイイんだ?」
「こ、ここ、こち、こっちぃっ」
「今頃□□は一生懸命働いてるよ?ん?最愛の美恵子に誕生日を祝ってもらえるものと信
じてな」
「え、えンっ、イヤぁっ、」
「それが何だこのザマは。□□を愛していないのか?それとも最初からこんなに乱れたの
かっ?」
「ちがンっ、ちがいますぅっ、」
「ぐふふ、そんなこと言って、もっこり乳首がますますもっこりしてきたゾ?ほれほれ」
「うそっ、うそぉっ、」
「□□にお前のカオを見せてやりたいよ。さぞかしショックだろうなァ。それとも、興奮
して凌辱に参加してくるかなっ?」
「いやんっ、いわっ、いわないでっ、」
「なにが”言わないで”だ。狭いマンコをここまで締め付けて、」
「いやぁ、いやぁぁ、」

”・・・ご、ごめん美恵子・・・”
”・・・ううん・・・だいじょうぶ。だいじょうぶ・・・”
”・・・でもっ、こんなに・・・痛かっただろ?それなのに、オレっ・・・”
”・・・気にしないで。私、うれしいの。ちゃんと、ヴァージン、大好きな人にあげられ
て。ほんとに、ショウくんが初めての人で、よかった・・・”
”・・・美恵子・・・”
”・・・私、”練習”、しようかな・・・”
”・・・そんな、無理しなくていいんだぞ?あの、別におれ、それが目的じゃないし・・”
”・・・ううん、いいの。今度、今度するときは、私、いっしょに気持ちよくなりたいか
ら・・・”

「本当は、淫乱、なんじゃないのかね・・・?」
「ひっ!ちっ、ちがいますっ、あっあっ!ちがうぅっ、」
「ほら言ってご覧?”美恵子は淫乱です”」
「いやっ、いやンっ」
「”美恵子は、オチンポ様に愛されたい、肉奴隷です”」
「いひゃっ、いやっ、いえないっ、」
「これでも言えないのか、なッ?」
「あンっ!あンっあンっあンっ!」
「もうたまらんっ、その小生意気な口を塞いでやるぅっ!」
「あうっ、」
 次長が乱暴に、美恵子の上半身をデスクに横たえさせる。その顔に、すかさず次長は便
器のごとく股がり、そして強引に、
「おむぅっ!」
「ほふぅイイっ!美恵子の口、ネチュネチュアツアツだぁっ!」
「おうっ、むぐンっ、うんもっ、」
 両腕に、”優秀な行員”の抜け殻を着けたままの美恵子に、無理矢理次長が”屈伸”を
打ち込む。いともたやすく復活した欲望の柱が、急激な角度で美恵子をえぐる。
「おら、3P。美恵子、生まれて初めての3Pだぞ?どうだ。嬉しいだろ。身体に二本も
オチンポ様が居て、嬉しいんだろうがっ!」
「ああイイ、この方向から口に入るのもイイ、」
「ん、ん、ん、あえふ、えふ、ふぶぅっ!」
「嬉しいんだよな?ん?二本目くわえた途端、ますますここがヌルヌルしだしたぞ?」
「んーん、んーん!」
「美恵子っ、美恵子の舌、ぐるぐる絡むッ、美恵子ぉっ!」
「ううっ、そろそろ限界だ。今くれてやる。中にたっぷりスペルマをやるぞっ!」
「んぐっ!?ぐ、」
「あ。こらっ、」
「ぶはっ、いやっ、そとっ、支店長サマ、そとにぃっ!」
「何を言ってるんだ。美恵子のせいなんだぞ?お前のマンコが私のチンポにしがみついて、
きゅちきゅちに締め付けるからいけないんだ」
「だめっ、だめっ、なかはいやぁっ!」
「黙ってくわえてろっ!」
「もぐぅっ!」
「ふふ、だめだからな?お前のご主人様が中で出したいと言ってるんだ。美恵子の可愛い
子宮に、たっぷりと精子たちを送り込んでやる」
「むぐぅっ!むぐぅっ!」
「はっ、はっ、支店長、でますっ、私でますぅっ!」
「よーし、それじゃあ同時にくれてやろう。美恵子?今度こそ、残さず飲み干せよ?今度は
上下一緒だぞ?さっきよりも大量だぞぉっ!」
「はひっ、はひっ、美恵子っ、私の美恵子ぉっ!」
「んんっ、んんっ、んんっ、」
「ふんっ、ふんっ、ふんっ、美恵子っ、美恵子っ、美恵子ぉっ!」
「んっんっんっんっ!うんンっ・・・!」
「美恵子っ!」
「美恵子ぉ!」
「ぐううぅぅんんンっ・・・!!」



「・・・あっ、ショウくん・・・?」
「・・・えっ、ごめん、もう帰ってたんだ・・・」
「・・・え、うンっ、まだ、なのっ・・・」
「・・・あッ・・・う、ううん、今ね?今は営業場にいるんだけど・・・」
「・・・ちょ、ちょっと待ってね?・・・あッ・・ふっ・・・ご、ご、ごめんね・・・?」
「・・・いやッ、あの、三人で、残ってるの・・・うん・・・」
「・・・それはっ、それッ、はっ、なんて言うか・・・」
「・・・もうちょっと。もうちょっとで終わっ・・・はッ・・・!・・・もうちょっとだと、思う、から・・・」
「・・・うん、うん、ぜったい行くね?ごめんね?・・・」
「・・・うん、あイっ・・・!」
「・・・ちがうの、ちがうの、ごめん、ちゃんという・・・」
「・・・ハっ、ハっ・・・あいしてる・・・」
「・・・うん。あいしてるッ・・・」

小説(転載) 罠の小鳥~美恵子・28歳~ 4/5

官能小説
08 /14 2018
罠の小鳥~美恵子・28歳~第四回
”ふふっ、美恵子クン、たっぷり快感を味わってくれたかね・・・?”
”・・・・・”
”「結合」、しなくても、□□のときより、はるかに良かったんだろう・・・?”
”・・・・・”
”返事がないと言うことは、イエスととって、いいんだね・・・?”
”・・・・・”
”まだまだ身体は、火照ってるだろう・・・?”
”・・・・・”
”もっと、私達に凄いこと、して欲しいんだろう、美恵子君・・・?”
”・・・・・”
”またまただんまりか。ふふふ。いいとも、じっくり相手になろう・・・”
”それならば、これからは言葉遣いに気を付けたまえ。ん?だからな、・・・は・・・”
”恥ずかしいことなどあるものか。これは君の恋人を守るためなんだぞ・・・?”
”ここは・・・。君のそこはハッキリと・・・。そうだ言い回しにも注意しなさい。だ
から例えばな・・・?”
”・・・・・”
 ・・・異常な光景。
 今、デスクの上に、三人とも上がっていた。電話、書類のボックス、デスクの上に配置さ
れていたものが無造作に端まで押しやられて、その三人分のスペースは作られていた。
 次長が、土足で、仁王立ち、している。その足元に、美恵子は尻をついている。その後、
まるで定位置を主張するかのように、支店長が、膝をついて美恵子の背中を占領していた。
 異常な、光景。
 服装は、三人ともに変化は無かった。
 美恵子の、鼻先の一部を例外とするならば。
「さあ、美恵子、おねだりしてご覧」
「っ・・・」
「ほら、私が教えた通りにしなさい」
「でっ、できませんっ・・・」
「今さらわがまま言うんじゃない、ん?」
 ぺちっ、
「あ、」
「おら、おら、おら、」
 ぺちっ、ぺちっ、ぺちっ、
 柔らかな頬を、次長が、次長の土色の剛直が、ぶった。右、左、余計に音を立てながら。
 美恵子が表情を曇らせる。息をつまらせて、屈辱にかすんだ黒い瞳を真上に持ち上げる。
「やっ、やめてください次長っ・・・」
「”次長”じゃないだろうがっ」
 ぺちっっ、
「ぐ・・・く、じ、次長”サマ”、申し訳ありません・・・」
「ふふ、美恵子は物忘れがひどいねェ」
「くくっ・・・!」
「ほら、いつまでもぐずってたんじゃ、余計に辛いだけだ。一言言ってしまえばラクにな
るさ」
「ほら美恵子、早くしろ、」
「う、わ、わ・・・」
「ん?どうした?」
「わ、わた・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「わたくし、めにっ、次長サマのっ、おっ、おっ、おっ・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「おちっ、おちっ・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「お、お、お、お、”オチンポ様”をっ、しゃぶっらせてっ、くださ、い、ま、せ・・・」
「ふふふふっ・・・」
「くっくっくっ、”オチンポ様”。幼稚園児以下だなァ」
「うっ、うっ、いわせたっ、くせにっ・・・」
「こんどは泣きべそか。美恵子ちゃんはご立派だねェ」
「うっ、うっ、くっ・・・」
「こら、いつまでも泣いてんじゃない。自分で”おねだり”したんだ。早くしゃぶれ」
「ううっ、ううぅっ、」
「だめだ。しゃぶるんだ。立場をわきまえたまえ」
「ううっ」
 こんなに、こんなに、臭いもの、こんなに汚らしいもの、こんなに気色の悪いもの、大
量の豪毛のなかから突出した、涎を垂らした、おどろおどろしい獣の、首。
 口の中に、入れるなんて、自分から、飲み込むなんて・・・
「イイか?被害者は、君一人じゃ、ない、」
「っ・・・」
「美恵子・・・」
「・・・・・・」
 ・・・ショウくん・・・ごめんね・・・
 覚悟を決めた、美恵子。その小さく可憐な唇を、大きく、大きく、開き・・・
「は・・・む・・・」
「ほおぉうっ、」
 ああっ、チンポがっ、私のチンポがっ、憧れの美恵子の口にぃっ・・・
「う、ぐ、うぇっ・・・」
「ふふ、やればできるじゃないか」
「あぁん、いいっ、あたたかいぃっ、」
「初フェラ、おめでとう」
「おぐ、ぐぅうぅっ、」
 ごめん・・・ごめん・・・
「さあ、ついでだから基本的なテクニックは覚えよう。ふふ、初体験なはずの彼女が”オ
チンポ様しゃぶり”の達人だったら驚くぞぉ?」
 ごめん・・・ごめん・・・ごめん・・・
「まずは、舌を動かすんだ。前に、後ろに、やってみなさい」
「う、うご、」
「はっ、はひぃっ、」
「もっと激しく動かすんだ。そんなんじゃオチンポ様を喜ばせられないぞ?」
「う、う、げ、えぅぉっ、」
「は、は、うっ、いぃ、イイ感じです支店長っ」
「よーし、今度は頭も動かしてみよう。舌でレロレロしたままだぞ?まずは唇で搾り上げ
て・・・そう。そうしたら、ほら、抜いて・・・さして、抜いて、さして・・・」
「ん、ん、ふ、ふ、ん、」
「あ、あ、あ、あ、イイぞ、美恵子イイぞぉっ」
「ほら速くしてご覧ほらっ」
「んっんっんっんっんっんっ」
「ああ、あー、美恵子ぉっ、あああっ!」
 夢のようだ・・・
 勤務態度、業務実績、ナンバーワン。同僚の人望の厚く、なによりも、なによりも一番
貞淑で、上品で、私の最高のお気に入りの部下、美恵子が、私の、チンポに、むしゃぶり
ついている・・・
”わたくしめに、次長サマの、オチンポ様を、しゃぶらせてくださいませ・・・”
 こんな、こんなはしたないセリフが、あの美恵子の、しかもつい最近まで貞操を守って
きたという、美恵子の、口を突いて出た。何度繰り返してもしびれるセリフだ・・・
「ふっふっうっンっ、」
 その小さなくちびるをとがらせて、まるで小鳥がさえずっているようだ。何て愛らしい
・・・ああ、しかしひどく顔をしかめて美恵子は苦しそうだ。きっと想像していた以上に、
臭く、苦く、太く、長く、屈辱的なのだろう。屈辱にまみれる美恵子はたまらない。だっ
て私はこの表情を拝むために、五日間股間を洗わなかったんだ。美恵子どうだ?たっぷり
と汚れた私のオチンポ様は。
 にちゅっ。ぬちゅっ、くちゅ。くちゅんっ、
 っおお、頭が動く。口許が張り詰めて今にも引き裂いてしまいそうだ。その可憐な唇に、
ぬろっ・・・ぬろっ・・・私の剛直が見え隠れする。キラキラの”膜”を残しながら。
小さな舌がくちびるの奥で動いている。ウラスジが、鋭角の舌先でなぞられる。ふふ、そ
んなに丁寧に舐め回して、私の”アカ”がそんなに美味しいのか?たまらない・・・
「うっうっ、んむっ・・・?ぐ、ん、ん、ん、ん、」
 時々、美恵子が私の顔色を窺うんだ。”はやく、はやく次長サマのチンポ汁を飲ませて
くださいませ・・・”ってか?ふふ、美恵子、そうはいかない。どっぷりとお前の口の中
に漬かるため、三発もヌいておいたんだ。お前の舌で、最後まで綺麗にしゃぶり尽くすん
だ。
 あぁ、美恵子・・・美恵子、美恵子、美恵子、お前は私の美恵子だ。キミは本当に二十
歳も半ばを過ぎるまで、ひっそりヴァージンを守ってきたというのか?奇跡だ。美恵子は、
美恵子はあんな若僧なんかにはもったいない。もう妻や娘なんてどうだっていい。お前を
私の性のメイドにしてやる。”夜の娼婦”の顔を私が作り上げてやる。ああ美恵子、私の
美恵子・・・
「んん、んん、んん、」
 うあっ、いかん、もう出してしまいそうだ。タマ、タマも、舐めさせなければ・・・
 ぬ、ぽっ・・・
「う、ん・・・?」
「美恵子、こっちも、こっちもだっ、」
「ほら、次長がリクエストしているぞ?」
「う、わ、わたくしめにっ、」
「おぉ」
「わたくしめに、次長サマの、たっ、た、”タマタマ様”をっ、舐めさせてくださいませ」
「ほれ、ほれ、」
「あむんっ・・・」
「ううっ、いたいっ」
「こっちは軽く、優しくでいい。できるかぎりソフトにした方がキモチイイものなんだ」
「んっ・・・?ん、ふえ・・・?」
「ああっ、あぁ、そう、そうです支店長・・・」
「ちゃんとドロップをなめるように、左右、交互にチロチロするんだぞ?」
「うん・・・うん・・・」
「あぁ、美恵子、美恵子ぉ・・・」
「よーし、さすが飲みこみが早いな。”私、その・・・いやらしい言葉とか、言ったこと、
ないんです・・・”ふっ、それは何分前のセリフだったっけなァ?」
「ン・・・?ンっふぅ・・・」
「これでわかったな?美恵子、お前のご主人様は、二人じゃない。私達のチンポも、私達
のタマも、みんなお前のご主人様だ。つまり、美恵子は私達だけでなく、チンポやタマの
”奴隷”なんだ。主人の命令は絶対だ。目の前で、オチンポ様がパンパンに充血してい
たら、きちんと”ご挨拶”をして、丁寧に、優しく、奉仕するんだ。そうすれば、お前や、
□□の首も保証してやる。わかったな?」
「うぅぷ、むあぁい・・・」
「くくっ、イイ子だ。それでは、お待ちかねのご褒美だ、」
 ヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィ・・・
「ん・・・」
「オチンポ様と、タマタマ様、上手に奉仕できたら、これでお前の花園をぶるぶるする
”約束”、だったよな?」
「ん・・・んぅ・・・」
「さあ、ぶるぶるするぞ?」
「ん・・・ん、ん・・・」
「ほぉぉ・・・ら・・・」
 ストッキングに、パンティに、
 ヴィヴィヴィヴィヴィ、ウっ、ウっ、ウっ、ウっ、ウっ、
 支店長が手を挿し込む。
「んんんん!」
 美恵子の股間に、人間の、手と、男根のシルエットが出来上がった。
 美恵子の裂け目の、方向に、沿って、
「んんっ、んっ、んんおぅうっ、」
 淡い、ベージュの、盛り上がりが、
「んふっ、ふっ、んふンっ!」
 スライドを、スタートさせた。
「ああ、もうたまらんっ、もう一度だ、もう一度チンポをくわえろっ!」
「ぷぁっ、えっ・・・?もぐぅっ・・・ンっ・・・!」
「おおぅっ、イイっ!喘ぎが、チンポにぶつかって、イイぃぃ・・・」
「そうか、そんなに乱れてるのか。ん?キモチイイか?美恵子はオマタがキモチイイのか」
「うンっ!うンっ!」
「ん?ほら。ほら。美恵子の”入り口”責めてみようねェ。ほら。」
 ウンっウンっウンっ
「おもっ!む、むン、あむンッ!」
「ほらほら。一緒にドスケベ乳首もイジっちゃおうねぇ。どうだ?美恵子イイか?」
「うもっ、うもっ、うもっ、」
「ふふっ、元気に跳びはねちゃって、可愛らしいね。美恵子、私はね、こんな日が来るこ
とをずっと思い描いてたんだよ・・・」
「はふ、はふ、ふ?んへふっ、」
「まっ白いキャンバスのような女に、私がピチャピチャと色をつけていく・・だがな、い
くらやるにしても十代やそこらのガキじゃおもしろみが無い。私にはそんな畜生じみた趣
味はない。その点、お前は素晴らしい。こうして責め立てれば、ちゃーんとお前の中の女
が萌えてくる。一方では、少女のような、かすかなあどけなさが私の鼻孔を甘くくすぐる
んだ。完璧だ。お前と同年代に、お前ほどの身体と精神を持ち合わせた女はいないだろう。
楽しみだ。お前をこれからどんな色に染めていけるのか、今から背筋がゾクゾクしてくる
よ・・・」
「あはうっ、あはうっ、出すぞっ、美恵子の口に、たっぷり出すぞぉっ!」
「うふんっ!ふもぐぅんっ!」
「へへへっ、美恵子もイっちまいそうなんだよなァ?ほら、ほら、ご主人様と女奴隷、ど
っちが先にイクのかなっ?」
「私だっ、私だっ、勝手にイクんじゃないぞ、そんなっ、わがままはっ、」
 ぶぢゅ。ぶぢゅ。ぶぢゅっ!
「ぶぐっ?ぶぼっ!ごふっ、ぶぷうっ!」
「ゆるっ、さんっ、うああああーっ!」
 なにっ・・・これっ・・・!
「ぐぅっ!?おげっ、おうぅえっ!」
「あぁっ、あぁっ、ほれっ、美恵子っ、チンポ汁だ、初めての、口内発射だ・・・」
「そうだな。ご主人様のお恵みだぞ?残さず飲めよ・・・?」
「んーっ、んんーっ、おぅっぷ・・・」
 忠告を受けた次の瞬間から、美恵子は主に背いた。
 主人と、もうすっかり口紅の落ちた唇との隙間から、すでにまっ白いヨダレは漏れ始め
ていた・・・

小説(転載) 罠の小鳥~美恵子・28歳~ 3/5

官能小説
08 /14 2018
罠の小鳥~美恵子・28歳~第三回
「・・・あ、ショウくん?私・・・」
「・・・仕事終わった・・・?」
「・・・あ、そっかいま本部なんだね・・・」
「・・・そうだよね、見つかっちゃったらやばいよね・・・」
「・・・うん、まだ本部から戻れないの・・・?」
「・・・ううん。だいじょうぶ。あのね?実は私もね・・・?まだちょっとね?・・・かかりそう
なの・・・」
 右の手のひらを口許に当て、携帯電話で会話。打ち解けた相手だけに聞かせる、普段の
なにげない話し言葉。
 その仕草の一つ一つは、まるで普通の女子校生のような、そう見てとることさえできる
、とても可愛らしいものだった。
「・・・うんうん・・・やッ!・・・」
 彼女の、下半身を、除いては・・・
 ヴィっヴィヴィヴィっヴィヴィーーー・・・・
「・・・や、や、・・・・・え?え、あ、あのね?・・・ナオコがね?ナオコがからかってくる
の・・・」
 とっさの演技でつくろいながら、美恵子が、脚もとに、すがるような視線を送った。
 両脚には、満足気に細めた視線を送り返す、二人の上司が、からみついていた。
 まだ、美恵子は、制服を身につけていた。
 しかし、とうにスカートは、あられもなく暴かれていた。割と面積も広く、ハデな装飾
もない、清楚な白のショーツ。パンストのセンターラインに沿って、細長い、一本の影が
浮かび上がる。ストッキングによって、もやがかかったミルク色と化した布地の白が、男
の妄想を必要以上に掻き立てる。
 右脚には、次長の身体が巻きついていた。デスクに腰掛けた美恵子。そのデスクから垂
れ下がる、まろやかな光沢を放つ美恵子の脚に、次長がしがみついている。
「おお、おぉ、ストッキングすべすべだぁ・・・」
 両手が、履いたままのハイヒールを、理想的な弧を描いたふくらはぎを、うっすらヒゲ
が伸びてきた頬が、挑発的な柔らかさをたたえた太股を、ザラっ・・・ザラっ・・・撫で
回していた。ハイヒールの爪先は、しっかりと、欲望の充満した股間に押しつけていた。
 左の脚には、支店長が巻きついていた。まるで豚の子のように、美恵子のもとで次長と
同じ体勢をとっているが、ただ一つ、その左手には・・・
 ヴィヴィっ、ヴィっヴィっヴィっ、ヴィウウーーー・・・
「・・・んんっ!・・・」
 きついパープルの、特大バイブレーターが、握られていた。
「・・・ご、ごめ、ん、ナオコしつこいんだもん、うーン、やめてってば・・・」
 ここにはいない同僚まで登場させて、こちらの状況をひた隠す美恵子。早くも瞳は、焦
りでじんわり潤み始めていた。それほどまでに、二人の責めは、恥ずかしく、耐えがたく、
執拗だった。
 ディティールだけは異様にリアルな、疑似男根。美恵子のくぼみに押し当てられると、
むにゅっ・・・と先端がそこに埋まり、パープルの周囲に卑猥な黒い影が生まれた。
 高速の振動を、全身で最もデリケートな領域に押し込まれる。そのままグリグリひねり
つける。ヴィヴィンっ、パンストのラインに沿って撫で上げる。ヴイン、ヴイン、何度
も小突き回す。
 その度に、美恵子の脚は、ひくんっ!ひくんっ!と、二人の腕の中で飛び上がり、あや
しい吐息が電話線に漏洩した。
 電話をしたいと言ったのは、美恵子の方だった。結局美恵子は、突き付けられた条件を、
飲み込まざるを得なかった。
 5分前までの、威厳は消滅し、なにもかも地に落ちた、二人の上司。その姿を脚元に従
えていても、やはり、美恵子には命令に逆らうことはできなかった。
「・・・んッ・・・え、えっ?あ、じゃあもう少しかかるの・・・?」
「・・・えー、ちょっと、ちょ、ちょっとわかんない・・・」
「・・・あ、あやッ、あ、あぁそう、ごめんね。うんうん・・・」
「・・・はぁ、はぁ・・・え?ううん、だいじょうぶ、え?ううん、なんでもないよ・・」
「・・・うん、うん、うンッ、ぜったい行く。ぜったい行くから。うん・・・」
「・・・えー・・・あいしてッ・・・は、は、ごめん・・・あいしてるよ・・・うん、じゃあね・・・」
 ピ・・・
「あ、ありがとうございます・・・」
「ふふ、向こうに私のケータイの番号が通知されたかも知れないねえ・・・」
「っ・・・!」
「ナゾの番号からの着信、そして・・・」
 ヴィーーーーウウウウウウウウウっ!
「ん!んんんっ!」
「”ショウくん”っ・・・ふふ、”ショウくん”に、その愛くるしい声が届けられた・・・」
「やっ、やぁ、やめて、イヤぁ・・・」
「ハァ、ハァ、しっ、支店長、段々と、美恵子クンの、泉の香りが、濃くなってきましたよ・・・」
「なっ!な、そんな、次長・・・」
「何だ美恵子君、経験が少ない割には感度良好なんだねえ・・・」
「ち、ちがいますっ、私、そんなのじゃ・・・」
「んー?何だって?」
 ウっウっウっウっウっウっ!
「あっ!あはぁっ!」
「君バイブは初めてだって言ったよねえ。ん?何だ?もうこれがお気に入りなのかっ?」
「はっ!あっ、支店長、いやです、いやですぅ・・・」
「ほら、もっとオモチャで遊んであげなさい。私は上半身の相手をするよ」
「あ、ハイ、かしこまりました」
 ”バトン”を部下に預け、支店長は土足のまま、自分のデスクの上に上がり込む。赤ん
坊を抱きかかえるように、後ろから、腕をまわす。
「やっ、・・・支店長・・・」
「ふーっ、ふーっ、今日はな、”初めて”が目白押しだぞ?ん?大体制服のまま責められ
たことはあるのかな?」
「そ、そんなの、ありません、」
「ふふ、まぁ一度きりならな。制服というのは?この銀行で働こうとする人間が着る神聖な
ものだ。お客様にまじめで爽やかな印象を持ってもらうためのものだ」
「は、は、いぃ・・・」
「それがどうした。ん?スカートをたくし上げて、上司の目の前でマタを開いて・・・」
「あ、あ、あ、あ、」
「淫靡な道具でこんなに喘いで、こんなに可愛らしい声をあげて・・・」
「ああ、ちがいますっ、こんな、ちがうぅ、」
 産毛を乾いた唇でとかしながら、呪文を唱えるように支店長が囁きかける。妖しげな
バリトンと、股間に加わる悩ましい蠢きで、徐々に、徐々に、美恵子は追いつめられていく。
「君のような淫乱行員は、制服を脱がせなければいけないな?」
 男の指先が、ベストの胸元にかかる。
「え、え?え、や、」
「ほーら、ぷち・・・ぷち・・・ぷち・・・」
 容易く、その上で美恵子に見せつけるべく、ゆっくり、ゆっくり、ボタンを解いていく。
「ああ、おねがい、やめてください・・・」
「さーて、次はブラウスだ。ん?ぷち・・・ぷち・・・」
「や、いやっ、」
「ん?何だその手は?私に向かって抵抗するのか?」
 下着を曝される気配を感じ、とっさに美恵子は、両手で上司の両手首を掴んだ。
「いや、いや・・・」
「ふん、それじゃあ私の手に重ねあわせてるようにしか見え無いな・・・」
 全くもって、彼の言う通りだった。引き剥がそうとしても、麻酔を打たれたように美恵子の
両手には力が入らない。彼女の理性に少しずつ、薄暗い領域が広がりつつあった。
「ふく、く、いやぁぁ・・・」
「ん?ほんとは”いや”じゃないんだろ?もう完全に、快感、欲しくなったんだろ?」
「支店長、だめぇ・・・」
「ほーらブラジャー。ブラジャーだ。ん?こっちもまた地味なブラだな。ん?さぁこれも
たくし上げてみようか」
「いや、いやっ、」
「ぷるんっ・・・と、おぉ・・・」
「いやっ・・・!」
「んー?何だ、微乳の割には、おお・・・きな乳首だなァ?」
「おねがい、見ないでくださいっ・・・!」
「ほら見てみろ、美恵子君はこんな乳首をしているぞぉ」
「うほっ。これが美恵子クンのおっぱいかぁ。何とまぁイヤらしいおっぱいだ・・・」
「見ないで、見ないでぇ・・・」
 美恵子が、首を振って恥じらうほど、その乳首は、大粒だった。
 大きくはないにしろ、美しい円錐形の曲面を持った二つのふくらみ。そのたおやかなカー
ブから、明らかに逸脱した、半球状の、桃色の突起。
 それは、乳輪が、こん・・・もりと、白い乳房からせり上がったものだった。もちろん、
だらしなく乳房いっぱいに広がってしまったようなものではない。それに比べればはるか
に小振りだ。しかし、それでも美恵子は普通の倍近く乳輪が、石鹸色の粟粒に支えられな
がら、上へ上へと盛り上がってしまっていた。
 ”気にならない・・・?”恐る恐る尋ねた美恵子に、”全然。かわいいじゃない・・・”
ショウはそう答えてくれた。それでも美恵子は、この特異な乳輪をコンプレックスに感じて
いたのだった。
「自己主張の激しい乳首だな。まるで男を挑発しているかのようだ」
「乳頭のサイズがまた微妙なバランスですなぁ。真ん中の”えくぼ”が愛らしい・・・」
「見ないで、ください、ほんとに、私、恥ずかしい・・・」
「乳頭が大分赤いな。ん?めしべを刺激されて、ボッキ、したのかな?」
「あンっ!ふやっ、はな、はなしてっ、」
「おーおー、乳首、ころんころんだぞぉ?んー?バイブ良かったか?ん?彼氏に電話しな
がらぶるぶるバイブ。とってもボッキしちゃったんだなっ?」
「いやンっ、ちが、ちがンっ、ああぁっ、」
「君は”ショウくん”に、こうやって三つの蕾をいじられたことはあるのか?」
「なっ、ないっ、ないですっ、」
「くくくっ、どうせならこうした方がイイだろ?ん?カラダ中ピクピクしてクセになるだ
ろうっ?ほら、こうしてやろうか。ん?こうするとイイだろ?大きい乳首がピチピチ弾か
れるだろ。イイんだろうっ?」
「あっ!やっ、それやだっ、それやですぅっ!」
 四本立てた指で、乳首を、ブラシで掃くように、撫でる。
 よっつの指先と、みっつの隙間。せわしなく、上に、下に。美恵子の”コンプレックス”
に指が当たる度、ぷにっ、くにゅう、ぷにっ、くにゅう、ぷにっ・・・
「はうんっ!ひっ、いひゃっ、」
「おやおや?美恵子クン、もうバイブの先っちょがニチョニチョですヨ?パンティーもス
トッキングもじくじく染み込んで、お汁がこんなに滲み出てますよ?ほれ、ほれ、オマタ
の乳首、オマタの乳首も感じますかっ?」
「ほら、次長が聞いてるよ。答えなさい。どっちがキモチイイんだ?ん?美恵子君は大
きい乳首と敏感な股オマメと、どっちがビンビンきてるんだっ?」
「あうっ、うっ、いえっ、言えなっ、」
「だめだ、言うんだ。今すぐ言うんだ美恵子君、」
「あ、の、あ、ど、ど、ちも・・・」
「それじゃあ答えになってないな」
 ウイウイウイウイウイウイウイウイっ!
 ぷるっぷるっぷるっぷるっぷるっぷるっぷるっ!
「あああっん!やあ、ひぃあっ!」
「ほらどっちだ?どっちだ美恵子君?」
「どっちがキモチイイのかね?美恵子クンっ?」
「あ、あ、あ、お、おっ・・・!おっ・・ぱいっ・・・」
「よく聞こえなかったな?」
「はいぃ。ほらもっとハッキリ言ってご覧、」
「おっ、おっ、おっぱいっ、ですぅっ、」
「ふふ、そうだろうそうだろう。ソレではご褒美におしゃぶりしてあげようね、」
 ちゅぴぴ、
「あっ!」
 ちゅぴっ、ぴちゅちゅぴっ、
「ああ支店長、私にも、美恵子クンのおっぱい吸わせてくださいぃぃ、」
 ちゅぽぶっ、
「ああっ!」
 ちゅるぢゅるちゅぷんっ、
 グイングイングイングイングインっ!
 ぢゅびぼ、ぢゅるっぴょ、
「あー!あぁーっ!」
 左右を同時に、自分の一番の性感帯に吸いつかれる。機械の力で、女の弱点をほじくられ
る。
「ん?んむ、むむ、うむぅ、」
 ざらざらの舌が、乳輪にねっとり巻きついてくる。指でそうされたように、舌先で、乳
頭を弾かれる。歯が、微塵の痛みも伴わず、はさみこんでくる。そのせいで、ますます、
乳頭が、むりゅっ・・と、口腔の中へせりだしてしまう。
「おむ。おむえうむぅ、」
 唾液の雨が降り注ぐ。尖らせた舌先が、乳頭の周りを駆けめぐる。ぐるぐるぐるぐる駆
けめぐる。乳頭の堅さと、乳輪の”半生”、何度も、じっくり”噛みわけ”られる。下品
な音を立てて、乳房全てに吸いつかれる。
「あぁぁっ!いやぁっ!いやぁぁぁっ・・・!」
 たとえ、ここが勤務先であっても、”神聖”な制服を身にまとったままでも。汚らわし
い”ジャイアントベイビー”に弄ばれていても。
 今日が、最愛の人の誕生日であっても。いま、それを祝ってあげられない哀しさを、胸
いっぱいに噛みしめていても。
「いっ、いっ、くっ、く、わたし、わたしっ・・・!」
 美恵子は、声を荒げて、この甘美な浸食に、飲み込まれずには、いられなかった。
「してっ、ちょっ、じっ、じちょぉっ、わたしっ、イっ・・ちゃうんですぅっ・・・!」

小説(転載) 罠の小鳥~美恵子・28歳~ 2/5

官能小説
08 /14 2018
罠の小鳥~美恵子・28歳~第二回
 ぷちゅっ・・・
「むぐぅっ!?」
 美恵子の悲鳴が、止む。
 そのかわりに、激しく全身をゆさぶって男臭い身体と身体を振り落とそうともがく。
 ぷちゅっ、くちゃっ、
 いたいけな、くちびるが、むしゃぶり獲られた。
「んー!んー!」
 なおも抵抗を続ける美恵子だったが、こじあけられた白い歯で、舌を噛み切ることはで
きなかった。
 そうしようとする前に、美恵子の舌が支店長の口腔の中へ吸いこまれてしまったのだ。
支店長は舌でスッポリと美恵子の口許を飲み込みながら、吸い出した小さな舌を自分の縄
張りでじっくりと舐めまわしてきた。
「ああ、ああ、支店長、私も、私にも、美恵子のくちびる、味わせてください、」
「んっ?ふふ、」
 ぢゅぼっ
「ぷはっ、」
「美恵子クンっ、おむぅ、」
「ふむぐぅっ!」
 ずずずずずずずっ!
 まだ、支店長との”糸”が切れぬうちに、ハイエナのごとく、顔面を密着させて次長が
かぶりつく。
 まるであつらえられたマニュアルがあるかのように、次長は支店長と同じ手口を使って
きた。相変わらず、両手は支店長の掌中。虚しく身体を動かせる制服の腰付きが、上司達
にはショーダンサーのように淫靡に映っていた。あがけばあがくほど、二本の肉棒はスー
ツの中で雄々しく咆哮をあげるのだった。
「うう、うぅう・・・」
 熱くしめった美恵子の肌と、たっぷりと脂ぎった次長の皮膚の間に、熱い、二つの流れ
ができた。彼女には、それを止めることができなかった。
 あのとき、美恵子にとって、初めて、だったのは、セックス、だけでは、無かった。
 美恵子はたった今、二度目の接吻を支店長と、三度目の接吻を次長と、交わしたところ
なのだった。
 感情が溶け込んだせせらぎは二人の頬を伝い、震える顎で合流する。こぼれ落ちた、二
種類の、厳密には三種類の唾液とともに。
 ぢゅるびっ、ぢゅび、ぢゅずずっ、
 支店長よりもさらに下劣な音をたてながら、口紅から唾液から、なにもかも美恵子のく
ちびるから奪っていく。段々と、美恵子のもがきが弱くなっていく。
 罪悪感が、彼女から総ての力を掻き消した。たった一人のためと、心に誓っていた自分
の身体を、いとも簡単に、ほかの男に毟り取られたことに、ただ、止めどなく、悔しさが
募っていった。次長の喉から吐き出される、中年男性独特の、吐息の異臭、唾液の異臭に
包囲されながら、美恵子は、自責の念と向き合わなければならなかった。
「うんむ、おむ、おむ、んぱっ、はぁ、はぁ、うまい、うまいぃぃ・・・」
「ううっ!うっ・・・うっ・・・」
「ふふ、やっとおとなしくなったな」
「うっ・・・うっ、ひどい、ひどいぃ・・・」
「さあ、今度は、下のお口でイイことしようか・・・」
「おね・・・がい・・・帰して・・・ください・・・」
「今日は□□の誕生日だからか?」
「っ・・・!」
「二人とも仕事が終わったら□□の部屋で一緒に過ごそうって言ってたんだろ?全てお見
通しだ」
「そ・・・ん、な・・・」
「だからこそ私たちは今日を選んだんだ。最高のシチュエーションの中で、君の身体を堪
能したいからな」
「いや・・・いや・・・いや・・・」
「・・・□□をクビにするぞ」
「えっ・・・?」
「あんまり困らせるようなら、□□をクビにしてやる。あいつには何の恨みもないがな。
それでもこちらからそれらしい意見を伝えておけば今の経営状況だ。カンタンにリストラ
候補に名前が上がるさ。ん?それでも君は、私達と関係を持つのが嫌か・・・・?」
 絶望的で、卑劣な言葉を、次々と畳み掛け、覆い重ねる支店長。
「あ・・あぁ・・・」
 みるみるうちに、彼女の頬が、表情が、瞳が、失望に色褪せていく。

”・・・美恵子・・・”
”・・・ん?なに?・・・”
”・・・僕たち、結婚しよう・・・”
”・・・えっ?・・・”
”・・・もちろん、今すぐにとは言わない。もう少し、僕が仕事、できるようになっ
て、二人の両親にも会って、納得してもらって、将来のビジョンが見えるようになっ
てきたら、その時は、僕たち一緒になろう?子供も産んで、僕たちの家庭、作ってい
こう?・・・”
”・・・ほんと?ほんとに?・・・”
”・・・ああ。ははっ、泣くほどのことかよ。本気だよ・・・”
”・・・うれしい、私、うれしいよぉ・・・”

「・・・・・・」
「美恵子君、私達の”女”になってくれるね・・・?」
「・・・・・・」
 そして、数日前の記憶が、彼女の背中を、押した。
「ん?どうなんだ?」
「・・・は・・・は、い・・・」

小説(転載) 罠の小鳥~美恵子・28歳~ 1/5

官能小説
08 /14 2018
罠の小鳥~美恵子・28歳~第一話
 コン、コン・・・
「どうぞ」
「失礼します・・・」
 支店長室のドアが、恐る恐る開く。そのしぐさに輪をかけて不安げな表情を浮かべた女
子行員が姿を見せた。
 壁際の、応客用のソファ。そこには次長も控えていた。ドアを開けて最初に目に入った
のがそれで、淡いピンクの口紅がひかれた口許が、ますます、弱々しく、陰りを帯びる。
「こっちに来なさい」
「は、はい・・・」
 支店長が、イスに体を預けたまま、目線を送る。打ち合わせたかのように、次長が立ち
上がり、女子行員の斜め後ろに立つ。そのやや大柄な上司を背にすることで、身を縮こませ
た制服姿が、余計にか細い印象を与える。
 手のひらを重ね、ハイヒールのかかとを揃え、デスクの前にたたずんだ、一人の女性。
 ○○美恵子、28歳。
 身長は二人と同じくらいだろうか。きっとヒールを脱げば目の高さくらいになるのだろ
う。後ろでたばねられた髪。控えめにメイクされた顔立ち。けして女性としての色気をまき
散らさない雰囲気は、むしろ仕事にまじめな、優良な部下と見るべきか。
 ピンクのスカート。そこから下へと伸びる二本の脚。気になるほどの隙間のない、脚。
気になるほどの肉付きも認められない、脚。黒のヒールが整った二本の輪郭を引き立たせ、
ベージュのストッキングが、滑らかな肌色を清楚に演出する。
 スカートと同色のベスト、白いブラウス。その凡庸な制服の色合いを引き締めるかのよ
うなあざやかな赤いリボン。うごめいている。呼吸が乱れるせいだろう。無理もない。勤
務上がりの突然の呼び出し。ブラインドさえ閉ざされた密室に、二人の上司。
「あ、の。支店長、何か・・・」
 重苦しい静けさに辛抱できず、美恵子が小さく口を開く。
「・・・君は・・・ウチの銀行が、経営健全化のため、人員整理を、進めていることは、
知っているよね・・・?」
「あ、ハイ・・・」
 心持ち、美恵子が目線を下げた。「いやな予感が当たった・・・」そうつぶやいた瞳に、
垂れ下がった前髪が影を落とす。
「君は・・・貸付をやってる□□と仲がいいそうじゃないか?」
「そっ、そんなこと、ありません」
「無理に隠すことはない。行内でも、暗黙ながらの”公認カップル”のようじゃないか。
うわさは耳に入ってくるよ」
「あ、の、違うんです。私たちっ、そういうわけじゃ、」
「まーまー、そう焦らないでいい。私だってひとに聞かされるまで知らなかったんだ。む
しろ、普段そういう態度を見せないだけきちんと仕事をしてくれてるってことなんだろう」
「は、はぁ・・・」
「それに社内恋愛を理由に左遷や解雇の筆頭に挙げるなんてことはないさ。それは古い固
定観念の中での話だ」
「はい・・・」
「・・・君は・・・□□とは、やったのか・・・?」
「えっ・・・」
 予想外の質問に、美恵子の目が大きく見開かれる。しかしその直後、急激に頬を赤らめ
足許へと視線を逃がす。
 とまどいを受け止め切れない美恵子に、質問は継続された。
「二人とも大人なんだからな、それは当然だろうな。ん?週に何回するんだ?」
「えっ・・・えっ・・・」
「ほら○○クン、支店長の質問に答えなさい」
「次長、で、でも・・・」
「支店長が聞いておられるんだよ。早く答えなさい」
「でも、こんな・・・何の関係が・・・」
「本部の人事に君の名前、紹介してもいいんだよ・・・?」
 食い下がる美恵子に支店長が切り札を突きつける。
「うっ・・・」
「さあ、週に、何回、するんだ?」
「・・・・・・」
「ん?」
「そんな・・・しない・・・です・・・」
「そんなことはないだろう?正直に答えなさい」
「本当に・・・しないんです・・・」
「・・・□□と経験がないわけじゃないんだろう?今までどれくらいしたんだ?」
「・・・・・・」
「答えなさい。○○クン」
「・・・いっ・・かい・・・」
「ほ」
「ふ」
「驚きましたね、支店長」
「私が聞いたところでは、君達はもうかれこれ4、5年の付き合いになるということだっ
たんだが?」
「・・・・・・」
「だったが?」
「はっ、は、ハイ、」
「それで一回しか経験がないとは。別に夜の君が娼婦のようでも人事評価は下がら
ないぞ?ん?本当なのか?」
「ほ、ほ、ほんとう、ですぅ・・・」
「大体君は、何人男性経験があるんだ?」
「・・・・・・」
「答えなさいっ、○○クン、」
「っ・・・」
「答えるんだっ」
「・・ひっ、ひとっ・・・ひとり・・・」
「ほっ」
「ふっ」
「・・・・・」
「すっ、すっ、すると、キミは、□□が初めての男だったということかねっ?」
 顔中を、まっ赤に染める、美恵子。
「きっ、きっ、キミは、もうつい最近まで、しょっ、処女っ、だったということかね?」
 男たちを目の前に、小ぶりな耳たぶや、涼しげなうなじまで、熱く、熱く紅潮していく
美恵子。執拗、かつ威圧的な二人がかりの尋問で、彼女のプライバシーの殻に、確実に、
ひびが入り始めていた。
「支店長・・・」
「くく・・・これは、私たちが期待した以上、だったようだな・・・」
 支店長が、ついに、その黒く大きなイスから立ち上がる。
 笑顔。ひどく無機的な、それゆえに、その奥に得体の知れない感情のうずまきを想わせ
る笑顔で、デスクを回り込む。
「し、支店長・・・?」
 美恵子との距離を、削ってくる。
「最近の女というのはどうもかなわない。若いうちから化粧やアクセサリーで飾りたて
たり、考え方に節操がなかったり、逆に男に対してサバサバと気取ってみたり・・・」
「え、え、ちょ、」
「それに比べて、君は、淑女、そのものだ・・・」
「支店長、」
「いや、その恥じらいの表情は、清楚な少女だよ・・・」
「ハァ、ハァ、かわいいお尻だなァ、」
「やっ!次長っ・・・!」
 びくんっ!美恵子のカラダが跳ねた。背後から次長が、スカートのまるみに触れてきた
のだ。
「やだっ、やっ、やめてくださいっ・・・!」
 褐色の手のひらと手のひらが、なでまわる。なだらかな曲線を尊重しながら、つかず離
れず、ポリエステルの滑らかな感触を、たいらげていく。うなじで、鼻息、荒ぶっててい
く。
「ははっ、8時間、あのクッションに座り続けた、ぬくもり、ん?仕事上がりの、汗のニ
オイ、両の手から伝わってくるようだよ、ん?美恵子クンっ?」
「次長っ、いやっ、支店長、どうして、」
 それなのに、直立の姿勢だけは崩すまいとする美恵子。
 まだその脳裏には、最初の支店長のコトバが貼り付いていた。スカートの前で、手と手
を握り締め、上司の”品評”に、必死に耐えている。まるっこい肩が、シャープな背中が、
ゆるやかにくびれた腰が、はかなく左右にゆらめく。残像のように、勤務直後の女の体臭
が、細い吐息とともにたゆたった。
「私たちはね、ずっと、思っていたんだよ。実直で、貞淑で、一途で、そんな、君のよう
な女性をね・・・」
「美恵子くんっ、あぁ美恵子くんっ、」
「私たちの肉棒で、ボロボロに踏みにじりたいってね・・・」
「えっ・・・え、あ・・・え・・・」
 肉棒・・・
 低い声が、美恵子の鼓膜に、響き渡った。
 表情が、また一段と、少女のそれに変貌していく。
 幼い頃から今に至るまで、異性と手をつなぐことすら、大きなできごとだった、そんな
美恵子でも、目の前の、怪しくゆるんだ口元から振りかけられた言葉の意味は、わかって
いた。
 肉棒・・・肉棒は、いやらしい言葉・・・
 美恵子の思考回路は、ただそれだけでダウン寸前に追い込まれていく。津波のような、
羞恥が、止めどなく襲う、か弱い身体を、さらっていく・・・
「おほっ、なかなかプリプリしたお肉だねェ」
「うっ!」
 とうとう、次長の指が境界線を侵犯した。もにゅ、もにゅ、もにゅ、曲面の奥に、次々
と、十匹の”イモムシ”が、めりこんでいく。
「次長!やめてくださいっ!」
 ”虫が湧いた”感覚で、理性を取り返した美恵子。ようやくその両手を使って、汚らし
い魔の手を振り払おうとする。が、
「おっと、そう激昂するな」
「あぁっ、支店長までっ、」
 こともなげに、その両手を支店長の左手が取り上げる。澄んだ光沢の黒髪に右手をまわ
し、鼻先で支店長は言葉をつなげる。
「いいか、この銀行から追い出されたくないなら、今夜、私たちを、受け入れるんだ・・」
「やっ、いやっ・・・」
 ”イモムシ”の半分が、太股に移動を開始する。抵抗できない分、はね上がる悪寒のボ
ルテージ。スカートの裾を、じりじり上へ追いやりながら、5匹がストッキングの上で
激しく踊りだす。
「やっ!いやですっ!こんなっ、こんな、セクハラですっ!」
「あぁっ、美恵子クン、私はね、どうせセクハラするんなら、キミみたいな清楚な女性に
たっぷりセクハラしたかったんだ」
「なっ、次長、こんなの、私、告発しますっ」
「ほほー、自分の”お触り体験”を公表するのと、自分の人生を真っ暗にするのと、キミ
はどっちがいいのかナ?」
「クビになったって、構いませんっ、こんなのひどすぎる、私、このこと言いますっ」
「キミの言い分と私たちの言い分、どっちに信憑性があるんだろうねェ。それに、キミだ
って少し、欲情してきたんじゃないのかね?ん?本当は生まれて初めて男を知ったばかり
で、胸の奥ではウズウズしてるんだろう?」
「いやっ!放してっ、声っ、出しますよ、大声で叫びますよっ?」
「ふン、構わんさ、ここは3階だ。2階の融資のヤツ等には聞こえんさ。稟議書くのに没
頭してるよ」
「助けてっ!助けてぇぇぇ!!」
「ふぅ、困った子だ・・・」

小説(転載) 『妹』

近親相姦小説
08 /14 2018
始.初めに。
 この小説はもしかすると、あなたの精神に悪影響を及ぼすことになるかも知れません。
 しかしながら、もし、そう言う事になっても、当方は責任を負いかねます。
 あなたに良識がありますように。

『妹』

起.過去、もしくは原点。
 妹は弱い娘だった。
 病弱なわけではない。所謂(いわゆる)、『気が弱い』というやつだ。
 妹が幼かった頃、両親は毎晩夫婦喧嘩してた。夫婦喧嘩が始まると、まだ小学生の俺は妹を守るように抱きしめて寝た。明日こそ両親達は離婚するのではないか、そして両親が離婚すればこんな嫌な思いをしなくてもよいのではと考えながら。しかし両親は離婚しなかった。なぜなら祖父が古い考えの持ち主で、母に絶対離婚させなかったからだ。毎日夜が来るのが嫌だった。
 俺が中学に上がった頃、父はあまり家に帰ってこなくなり、夫婦喧嘩は少なくなった。しかし、母親がヒステリーを起こす様になり、気弱な妹によく当たっていた。妹は母親に叱られるたび、俺に抱き付いて泣いていた。だがそのうち、俺もあまり家に居たくないため遅くまで家に帰らなくなる様になると、妹は次第に自分の殻に閉じこもる様になった。学校にも行かず、部屋に鍵を掛けずっと一人で居た。妹は対人恐怖症になっていた。
 妹が中学生の頃には、小学生時代の登校拒否が益々酷くなり、学校にはほとんど行かなかった。さすがに俺も妹の心の病と、母親の酷いヒステリーに気が付き、母が妹に当たらない様気を付けた。その為か、妹の心も、ついでに母の機嫌も、次第に回復していった。しかしその頃の俺は、この妹も含めた家族関係に嫌気が差していた。
 俺は高校を卒業したのを機に一人暮しをはじめた。そのうち、俺と入れ替わる様に高校に進学した妹は、嫌なことがある度に俺の家に来る様になった。はじめは邪険にしていたが、家事をしてくれる様になったので、俺も何も言わないことにした。本当はただ、帰れといわれた時の妹の悲しい顔を見たくなかっただけだったのかも知れない。一月も経つと妹は俺の家で暮らしていたが、この時俺は何も言わないことにした。妹がどれほど親元に帰りたくないと考えているのが分かったからだ。
 俺は両親に妹の対人恐怖症の療養という事で、この事に口出しさせなかった。なぜなら、俺と二人で居る時の妹は普通の女の子だったからだ。少しずつ慣らしていけば妹は本当に普通の女の子になると思った。
 一年経った今では、妹は普通の物静かな女の子になった。笑顔も見せるし、時折冗談も言う。相変わらず学校には行かなかったが、本をよく読むし、俺も勉強を教えているので人並み程の知識はある。気が弱いのは変わらなかったが。
 しかし、この頃には俺も、妹は一生俺の元から離れようとはしないのだろうと漠然と考えていた。同じように妹もそう考えていたのだろう。そして、そう考えていながら、それ以上考えるのは二人ともやめた。もしかしたら、俺も妹も幸せだったのかもしれない。なぜなら俺の目の届くところに妹がいることで俺も妹もお互いに安心できたからだ。
 もしかしたら、この先の運命は、妹が俺の妹として生まれた時から決まっていたのかもしれない。

承.今、または平穏な日々。
 昼前、俺は大学の構内を歩いていた。前の講義が早めに終わったので、その分早めに学食に行く事にした。昨日は俺も妹も夜遅くまで起きてサッカーの国際試合を見ていたので、お互い寝坊して朝食をちゃんと食べなかったのだ。
「先輩」
 後ろから声をかけられ、振り向くとポニーテールの女の子が居た。後輩の高田紀子だ。背丈が俺の肩あたりまであり、女の子としては高い方だろう。スレンダーな体にぴったりしたシャツとスリムジーンズを着て、その上にちょっとだぶついた上着を羽織っている。
 鞄を肩に掛けているところを見ると、今頃到着したのだろう。
「よお、紀子ちゃん。どうしたんだよ、こんな時間に」
 彼女はえへへと笑い、「今日は寝坊しちゃって、今到着したとこです」といって照れくさそうに頭を掻いた。たぶん彼女も俺達と同じ事をしたのだろう。
「これからお昼ですか?」
「うん。学食だけど、一緒に行く?」
「ハイ! 行きます行きます。実はご飯食べずに来ちゃって、お腹すいてるんですよ。」
 学食に入ると暇な学生達が集まっていた。多分、俺か紀子ちゃんと同じか、講義の無い学生だろう。俺達は券売機からメニューを選び、料理を受け取って適当な席に付き食事を始めた。食事をしながら、俺と紀子ちゃんはいろいろと話をした。
「本当ですよ。私料理には自信があるんですから」
「へぇ、うらやましいな。俺なんか、料理あんまり得意じゃなくてさ」
「先輩、ご飯ちゃんと食べてますか?」
「普段はね。今日は寝坊しちゃって朝、ろくに食べなかったけど。…俺そんなにがっついてた?」
「いえ、そう言う訳では無いんですけど…」
 彼女は急にもじもじし始めた。
「あの、先輩。もしよろしければ、先輩のおうちにご飯作りに行っていいですか?」
 俺は一瞬彼女が何を言っているのかわからなくて、彼女を見つめてしまった。見つめられるた紀子ちゃんは顔を赤くしてうつむいてしまう。薄々気付いてはいたのだが、やはり彼女は俺のことを気に入ってくれているらしい。
 その気持ちは素直に嬉しい。しかし、家には妹が居るのだ。妹はまだ完全に対人恐怖症が直ってるわけでは無い。そんな妹のことを考えると、あまり人を家に入れたくは無かった。
「うう~ん、ごめん。実は俺の部屋散らかってて女の子を呼べるような状態じゃないんだ。また今度にしてくれないかな」
「そ、そうですか…。そうですよね、いきなりこんな事言われても、困りますよね。すいません」
「いや、気持ちはとても嬉しいよ、ありがとう。ごめんね、いつもだらしなくてさ」
「それじゃあ、先輩…。私のうちにならご飯、食べに来てくれますか…?」
 紀子ちゃんは普段の彼女がしないような気弱そうな顔で俺を見つめてきた。そのとたん俺の心臓が高鳴った。
「もちろん、喜んで」
 俺は心の動揺を隠しながら答え、そして、彼女は嬉しそうに笑った。
 俺と紀子ちゃんは、今日の晩、彼女の家にご飯を食べに行く約束をした。それから、お互いの講義を終え、一緒に大学を出た後そのまま彼女の家に向かった。
 紀子ちゃんの料理は美味しかった。この事を彼女に言うと、とても嬉しそうな顔をして、照れた。そしてそれを見た俺も、なぜか同じように照れた。舞い上がっているのだろうか、どうもはじめて一人暮しの女の子の家に来てしまったため調子が出ないらしい。そんな俺に紀子ちゃんは色々話し掛けてくる。俺の口は心の中とは反対にとても流暢に紀子ちゃんと会話していた。
「ご馳走様。美味しかったよ」
「いえいえ、お粗末さまでした」
 紀子ちゃんは少しはにかみながら答えた。
「先輩、食後にビールでも飲みますか?」
「いや、そこまでしてもらったら悪いし、今日はもう帰るよ」
 俺は立ち上って上着を取ろうとした。その時一緒に彼女も立ち上った。
「先輩、待ってください!」
 彼女にしては珍しい声色だった。だから俺はつい彼女をまじまじと見てしまった。見つめられた彼女は、あ、と言ってまた俯いてしまった。
「あの。あのっ」
 彼女は上目使いに俺を見た。その気弱そうに俺を見る表情を見たとき、俺はいつの間にか彼女を抱き締めていた。
 守らないと。
 何故かその気持ちだけが俺の心の中を占めていた。
「ああ、先輩、先輩…。好きです、大好きです。…とても嬉しい…」
 彼女も俺の首に腕を回してくる。俺は何人かの女の子と付き合った事は有ったが、ここまで心を揺さぶられたのは初めてだった。
 いつの間にか、俺は彼女をフローリングの床の上に押し倒していた。キスをして、もう一度自分の下にいる少女の潤んだ瞳を見る。
 …ああなるほど。この子の目は、昔の妹に似ているんだ…。
 
「ただいま」
「お帰りなさい、お兄ちゃん」
 紀子ちゃん、いや、紀子とのことがあってから二週間程経っていた。
 大学から帰ってきた俺を、いつもの通り妹、優香が口ずさんでいた唄を中断して出迎えてくれた。白いワンピースの上に淡い緑のエプロンを付け、腰まである長い髪を一本の三つ編みにして洗い物をしていた。この長い髪は妹のトレードマークだった。中断していた唄の続きを歌いながら色白の手がてきぱきと皿を洗っていく。俺は妹の唄を聞きながら、その背中を見つめ、昔の妹と比べる。俺の記憶にある妹に比べて随分明るくなった。こうしてるとほんとに普通の十七歳の女の子だと思う。
 もう、俺の役目は終わりか?
 その考えが浮かんだ。そうかも知れない。
「なぁに」
 見つめられたのに気付いたらしい。困ったような顔をして俺を見た。昔の死んだような目は無かった。その時の妹は、色白のきめこまかい肌のせいで白磁で出来た人形の様だった。今は多少気弱そうな目をしているが、ちゃんと生きた目をしている。そんなことが、とても嬉しかった。
「ん、何でも無い。気になったら謝るよ。ごめんな」
 妹は笑った。

転.少しずつ変わっていく日々。
 昼前の講義がやっと終わった。相変わらず、この時間は長く感じる。俺は妹が作った弁当を食べようと、バックから出そうとしたが、無い。どうやら忘れてしまった様だ。しょうがないので学食へ行こうとした時、携帯がなった。
「もしもし?」
 どうやら公衆電話から掛けてるらしい。耳障りなブザーと雑踏の音が聞こえてきた。
「…お兄ちゃん?」
「優香!? 外に出て大丈夫なのか?」
「う、うん。少し怖いけど大丈夫…。あのね、お兄ちゃんお弁当忘れたでしょう?だからね、お弁当持ってきたよ。優香と一緒に食べよう」
「ああ、分かったよ。今どこ? すぐそっち行くから」
 俺は正門で待っていた優香と落ち合うと、キャンパスでもあまり人の来ない芝生に腰を下ろした。優香は持ってきたバックから手作り弁当とお茶を取り出し、俺達は昼食を取り始めた。
 俺の大学に初めて、しかも一人でここまで来た興奮の為か、妹は饒舌になっていた。俺はそんな妹の話に相槌を打ちながら妹の料理を食べた。そして、俺がそろそろ食べ終わるぐらいの頃、「せんぱ、あ」という声がした。俺がゆっくり振り向くと、そこには紀子がいた。妹に気付かずに声を掛けてしまったのだろう。そのまま妹を睨む。その紀子の顔には嫉妬の色が見えた。そして睨まれた妹は萎縮して俺の後ろに隠れてしまう。
「先輩、その人は誰ですか!?」
 俺は紀子がこんなにも嫉妬深い性格だとは思わなかった。荒げられた声に妹は更に怯え俺に強く抱きつき、その姿を見た紀子は更に頭にきたらしく、顔を真っ赤にした。見事な泥沼だった。
「紀子、落ち着け。妹が怯えてる」
 俺は幾分怒ったような声で言った。この一週間でずいぶん紀子という娘の性格がわかった。この子は俺に嫌われるの恐れている。こういう言い方をすれば少し落ち着くだろう。
「あ…。妹さん、ですか?」
 俺は妹に挨拶させようと思った。しかし妹はまだ紀子を怖がって俺から離れようとはせず、ただぽろぽろと涙を流していた。
 
『先輩、今日はほんとにすいませんでした』
 その日の夜、妹が寝た時、俺は紀子に電話を掛けた。俺は紀子に事情を話して良いものか迷ったが、紀子の誠実さは承知していたため、これからも誤解がないように妹のことを話しておくことにした。そして、妹が対人恐怖症であること、家庭の事情で今は俺の部屋にいることを伝えた。さすがに、妹が俺の部屋に居る事には紀子も驚いたらしいが、特になにも言わなかった。たぶん、今日妹を怯えさせてしまった事が負い目になっているのだろう。ここまで聞かされた紀子はただ、「明日謝りに行きます」、とだけ言った。確かに、妹にはちゃんと紀子のことを説明して置いた方が良いだろう。一通り話したところで俺は電話を置き、横になった。
 
「…お兄ちゃん。お兄ちゃん」
 気が付くと妹が横にいた。知らないうちに寝ていたらしい。俺と妹は当たり前のことだが、離れて寝ていた。妹はリビングで寝て、俺はロフトで寝ていた。妹はいつの間にかロフトに来ていた。ここで暮らすようになってから俺の寝床に来ることは無かったのに。
「お兄ちゃん」
 呟くような小さな声だ。
 暗がりの中、妹の瞳の場所だけが分かった。後々考えると、その時の妹の様子は少しおかしかった。俺はじっと見つめてくる妹の視線から逃れるように天井を見つめた。
「あの、紀子さんは、お兄ちゃんの…」
「そうだよ」
 妹が息を飲むのが分かった。
「明日、紀子が、優香に謝りに来るそうだ。優香もあいつと仲良くしてやってくれ」
 そう言おうとした。
 しかし、その台詞は最後までちゃんと言えなかった。妹が俺にのしかかり、そのまま抱き付いてしまったからだ。
「優香…」
「お兄ちゃん、お兄ちゃん。嫌だ、嫌だよ。どこにも行かないで。優香を独りぼっちにしないで。もう独りぼっちは嫌なの。お願い、お兄ちゃん。優香、何でもお兄ちゃんの言うこと聞くから、二度と独りぼっちにしないで。お願い、お願い」
 妹は俺にしがみつきながら、嗚咽混じりに言った。妹の涙が、俺の胸を濡らしてゆく。
 俺はただ胸の上で泣きじゃくっている優香を抱きしめた。妹の頭を撫でてやりながら、こうして妹を抱きしめてやるのは何年ぶりだろうと考えた。
 しばらくすると、優香は次第に落ち着きを取り戻していった。
「落ち着いたか?」
「…うん。
 ごめんねお兄ちゃん。優香、いつまでたってもお兄ちゃんに迷惑かけてばかりで。
 おかしいよね。
 優香、お兄ちゃんと紀子さんが付き合ったら、お兄ちゃんがいなくなるんじゃないかって、思っちゃって」
 妹は体を起こし、俺から離れた。しかし、妹の手は震える程強く俺の腕を掴んでいた。
 きらきらと光るものが俺の胸の上に落ちてくる。
「そうしたら。そうしたらね。
 急に悲しくなって。
 急に恐くなって。
 …ごめん、お兄ちゃん。本当に御免なさい。もう、行くから」
 今にも泣き出しそうな顔。
 薄暗い部屋の中なのに、妹のその表情だけがまるで明かりの下であるかのように、はっきりと見えた。
 
 今度は俺が妹を強く抱きしめた。
「優香、大丈夫。これからも、俺はお前と一緒に居るから」
「本当?」
 俺は「ああ」と妹の可愛らしい耳にささやいた。妹は次第に体から力を抜いて、俺に体を預けた。俺はその時、妹が俺の中に染み込んでくる錯覚を見た。そしてその錯覚は、とても甘美なものだった。
「お兄ちゃん、優香ね、こう、お兄ちゃんに抱きしめられているとすごく安心するの…。とても気持ちいい…」
 妹も同じ思いを感じている。俺は直感的にそう思った。
「…。」
 妹が小声で何かを呟いた。俺にはその言葉が良く聞こえなかった。
「何?」
 優香が俺を見上げる。暗さに目が慣れたためか、先程よりも妹の顔がはっきりと見える。
 笑顔。
 無邪気で透明な笑顔。だが俺はその笑顔を見たとき、なぜだか背筋を疾る怖気(おぞけ)を感じた。
「お兄ちゃん、お願いがあるの」
 俺は何も答えられない。妹の、優香の笑顔に魅せられ、釘付けになっていた。
「お兄ちゃんの勇気を優香に分けてください。お願い、お兄ちゃん」
 少しずつ近付いてくる妹に、俺は呆然としたままだった。俺の思考は優香が言っている意味を解釈したが、俺の意志はその意味を無視し、別の意味を探させた。
「お願い、お兄ちゃんを分けて。そうすれば優香、強くなれると思うの。ううん。強くなれるよ。だって、お兄ちゃんが一緒なんだもの。強くなれない訳、無いよ」
 俺と妹の額が当たった。
 依然、俺の思考は空転し続けていた。妹は自分の寝間着に手をかける。俺の思考は妹の望む答えだけを弾き出し続けていた。
「お兄ちゃん、お願い…」
 俺の心臓は壊れてしまいそうな程、高鳴っていた。俺は、狂ったような思考を続ける頭で、考える。

 俺は、俺が愛しているのは?

「お兄ちゃん」
 優香は俺にキスをした。
 
 もう何年も一緒にいた彼女は何よりも、何よりも愛おしかった。

結.昨日と似た、変わってしまった朝。
 
 ピン、ポーン。
 
 何の音だろう? 俺はまどろみの中で、考えた。うるさいな、そう思ったとき、俺の隣でごそごそと音がした。誰か居る。誰だろう。だが、とても大事な人だと思う。俺の大事な人は、俺に手を伸ばすとそのまま優しく撫でてくれた。あまりの心地よさに俺は、その手を撫で返した。
 
 ピン、ポーン。
 
 ゆっくりと俺の思考は覚醒していく。そうだ、隣にいるのは優香だ。優香は布団から這い出すと、小気味よいとんとんという足音で、ロフトから降りていった。
 
 ピン、ポーン。
 
 このとき俺は完全に目を覚ました。急いで起きると、自分が裸なのに気付く。ついで、昨晩何があったかも思い出す。
 
 ピン、ポーン。
 
 手早く下着とズボンを着ると大声で返事をした。それに訪問者も答える。
「あ、あの、紀子です」
「ちょ、ちょっと待っててね!」
 手近にあったTシャツをかぶりながらロフトを駆け下りる。
 ドアがゆっくり開く音がする。
「あっ」
 紀子が小さく声を上げた。その声がして、やっと俺も玄関の方を見た。
 俺が見たのは、艶やかな腰まである黒髪と滑らかなラインを描く下半身。そして、唖然とする紀子の顔。
 全裸の優香は、俺の方を向いて、笑った…。
98/07/09(Fri)・初稿
99/05/12(Wed)・改稿
99/05/19(Wed)・改稿
~了~

小説(転載) 友人の告白

近親相姦小説
08 /14 2018
友人の告白
これはわたくしの友人である彼が酒の席で深酔いし、ウチに泊まっていった時に打ち明けた告白です。

-----------------------------------

 彼はさる大学の講師をしており、美人の奥さんに先立たれ、男手1つで高校生の息

子さんと、小学4年生の娘さんを育てて来た立派な男です。

 彼とは長い付き合いでその人となりを良く知るわたくしにとって、その告白は余り

にも驚くべき内容で、私自身心の内に隠して置くことも出来ずこうして後悔させて頂

くに至った次第です。

 彼はわたくしも羨ましいと思っていた長身痩躯の美男子で、若い頃から女性に持

て、付属高校の教師をしていた間には、随分と多くの女生徒を泣かせて来た事はわた

くしも良く覚えています。

 女には全く不自由していなかった彼は少年時代から多彩な女性遍歴を経験してお

り、高校教師をしていた時分にはかなり変質的な方向に走っており、まさに女生徒を

食い散らかすと言った状況で、たまたま町医者の親を持つわたくしの元に、必ず月に

1人、もしくはそれ以上の孕ませてしまった女生徒の事で相談を寄せ、わたくしはそ

の度に親元から堕胎薬を盗み出して渡していました。

 そんな彼が、大学にまでその美貌が噂となっていた1人の女生徒と、彼女が卒業す

ると同時に入籍し家庭を築いたというのは正に驚きでした。

 やがて彼は大学の講師となり、わたくしは親の後を継いで開業医となりましたが、

彼の性癖は納まってはおらず、その後も教え子やその姉妹までをも食い散らかしては

わたくしの元を訪れていたのです。

 ある日の深夜、突然狼狽した彼から電話があり自宅へ駆け付けると、わたくしも微

かに憧れを抱いていた美貌の奥さんが、目を見開いたまま冷たくなっておりました。

 死因は心臓麻痺でしたが、全身に残る縄目やミミズ腫れ、点々と残る低温火傷の跡

が痛々しく、均整の取れたモデルのような身体の至る所に淫らな入れ墨が彫られてお

り、医者のわたくしですら目を背けたくなるような無惨な死に様でした。

「犯らせてやるから頼む、何とかしてくれ」

 彼は青い顔でそう言ってわたくしに土下座しました。

 突然の事でしたが幾ら酷い仕打ちを受けた後の残る身体とは言え、彼の奥さんはと

ても美しく、わたくしなどにはそんな美人をご相伴に預かる機会などあろう筈も無

く、自分でもどうかしていたと思いますが、遠くに彼らの赤ん坊の泣き声が聞こえて

いるのを覚えつつ、ヒンヤリした彼の奥さんの体奥に、倒錯した快感にそれまでも、

その後も経験した事のない程激しく射精してしまいましたが、そんな事は口が裂けて

も人に言える筈もありません。

 

「なあ、聞いてくれ。俺は悪魔だ」

 すっかり酔ってグラスから酒を零しつつ煽る彼が、突然話題を変えました。

「ほう、悪い奴だとは思ってたが、そんなに悪い奴だったのか」

「ああ、もしかしたら悪魔も俺には近づかないかも知れない。実は俺……」

 彼は話し始めました。

 

 

 

 俺の事は良く判ってると思うが、妻が死んでからと言うもの、俺は女断ちを通して

た。

 時には人目があるのに、気に入った女をその場で押し倒してしまいたくなるような

衝動に駆られる時もあるけど、センズリ扱いて我慢してたんだ。

 でもな、あの日、娘の部屋掃除してベッドのシーツ交換してたら血が着いてたん

だ。

 最初は何処かで転んで怪我でもしたのかと思ったけど、何か場所が変だったんで良

く見たら、まるでロストバージンの時みたいな血の染みなんだ。

 まさかサクラはまだ小学4年生だし、その前の日には誰も訪ねて来て無いし、そん

な事ある筈無い、気のせいだって考えてたんだ。

 でも、そのシーツ抱えて洗濯しに行ったら、洗濯籠にあったサクラのパンツの股布

に、やっぱり血の染みが着いてたんだ。

「へえ、初潮でも来たのか?」

 いや、それがその、血だけじゃ無かったんだ。

 間違える筈無い、サクラのパンツには血と一緒に精液が染み着いてたんだ。

「まさか、サクラちゃんはまだ4年生だろう」

 本当なんだ。

 それで俺、悪いと思ったけど、その日の内にサクラの部屋の天井裏に隠しカメラ仕

込んで晩飯の後ずっと監視してたんだ。

 そしたら、あれは何かの見間違いだと思うけど、サクラのやつお気に入りの白い羽

の生えた黄色い犬の縫いぐるみと話してるし縫いぐるみが動いて飛んでるし、俺の方

がどうにかしてたのかも知れない。

 暫くするとお風呂に行って、戻って来ると一緒に息子の桃矢の奴が入って来て、扉

に鍵掛けたかと思うとサクラを抱き上げてキスするんだよ。

 ぐったりしてボーっとしてるサクラの奴を桃矢はベッドに運んで、プチプチパジャ

マのボタン外したかと思うと、まだ膨らんでもいないサクラの胸にキス浴びせて、そ

のうち気が付いたサクラと抱き合ってキスしながらサクラを素っ裸にひん剥いて、両

足抱えて股座舐め回し始めたんだ。

 俺は真っ青になって口もきけなかったよ。

 サクラの奴気持ちよさそうにウットリして、とても小学4年生とは思えなかったん

だ。

 自分で桃矢の頭抑えて気持ちよさそうに腰突き上げて、その内ギューって反り返っ

てイッちまったんだ。

 そんでもって桃矢の奴が裸になって、俺に負けないくらいでっかいヤツを、サクラ

の股座にブチ込んじまったんだよ。

 サクラの奴可哀想に、泣きそうな顔してシーツ握りしめて、痛々しくて見てられな

いと思ったよ。

 扉蹴破って桃矢の奴をボコボコにしてやろうかと思ったけど、その内にサクラの

奴、自分から桃矢の上になって腰振り出して、最後にはしっかり抱き合ってキスして

やがった。

「それって近親相姦って奴だろう。桃矢クンとサクラちゃんならさしずめ兄妹相姦っ

て所だな」

 ああ、俺はどうして良いか判らず途方に暮れたよ。

 妻が残してくれた可愛いサクラを弄びやがって、桃矢の奴に酷いことされて。

 でもな、気が付いたら俺、パンツ中がベタベタになってたんだ。

 考えてみれば、気持ちよさそうに腰振ってる時のサクラの顔、死んだ妻に良く似て

たんだ。

 そんな事考えてたら何だか妻まで桃矢に取られた様な気がしてな、残ったサクラま

で息子に取られると思ったら恐くなって。

「で?」

 気が付いたら娘の部屋でサクラの寝顔を見下ろしてた。

 素っ裸になって、ベッドに上がって。

 俺は自分でもいけないって判ってたんだ。

 そんな事許される事じゃないって判ってたんだ。

 大切なサクラにそんな事しちゃいけないって、死んだ妻に合わせる顔が無いって。

 でも、サクラの身体は妻と同じ匂いがするんだよ。

 良い匂いがするんだ。

 唾も同じ味なんだ、舌がとろける様に美味しいんだ。

「お、お父さん」

 息が苦しかったのか、その内サクラの奴が目覚まして驚いた顔してた。

「た、助けてお兄ちゃん」

 俺の勃起見た瞬間、サクラの奴そう言ったんだ。

 俺はそれを聞いて思った。

 やっぱり取られそうだ。

 大切な娘を取られそうだって。

 泣いて抵抗するサクラを抱き締めて、全然濡れてもいなかったし、ちっちゃくって

とても入りそうに思えなかったけど、でも入っちゃったんだ。

 驚いたよ。

 本当に出来るなんて信じられなかった。

 サクラの奴ポロポロ涙流して泣いて、妻を可愛がってやってる時と同じ顔して泣い

てた。

 ちっちゃい身体して俺のチンポ痛いくらい締め付けて来て、俺の胸叩きながら泣い

てた。

 俺は女とするのは凄く久しぶりだったし、最後にしたのは死んだ妻だったけど、サ

クラの中はきつくて気持ちよくて、とっても妻のあそこと良く似てたんだ。

 自分でも判らないくらい女とやったけど、妻のあそこは特別だった。

 3段締めの数の子天井でミミズ千匹何て信じられるか?

 サクラも同じだったんだ。

 他の女となら何時間だって射精くらいコントロール出来るのに、女が気を失うまで

イカせ続けられるって言うのに、俺はただ繋がってるだけで娘の中で果てちまったん

だ。

 笑われると思った。

 バカにされると思った。

 軽蔑されると思った。

 でもな、サクラの奴。

 気持ちが落ち着いてきて酷く後悔し始めた俺の頭撫でて、涙で濡れた顔で微笑んで

くれたんだ。

「パパも寂しかったのね」

 サクラの奴キスが上手くてな。

 本当に妻が生き返ったかと思ったくらいだったよ。

 お陰でチンポが復活して来て、恥ずかしそうにしてたけど、サクラの奴俺の上に

なって、気持ちよさそうに腰振って、俺は童貞のガキみたいに覚えて無いほど射精し

ちまったよ。

 まるでサクラのあそこが俺のチンポの神経と直接繋がってるみたいだった。

 チンポが破裂するかと思うくらい硬くなって、どんどん膨張して風船みたいに破裂

するかと思ったんだが、サクラのあそこは痛いくらい締め付けててちっとも爆発出来

なくて硬くなる一方でさ。

 恥ずかしい話し、気が付いたら腹の上にサクラ抱いたまま寝てたよ。

 壊れちまったかと思ったくらいチンポは硬いままでさ、サクラとしっかり繋がった

まま寝てたんだ。

 それからと言うもの、サクラの奴を桃矢に取られるんじゃ無いかって、気が気じゃ

なくて、気が付くと桃矢の奴を睨み付けてた。

 サクラと桃矢が楽しそうに話してるだけではらわたが煮えくり返って気が狂いそう

だった。

 でも、幾ら可愛いからって、娘とそんな関係続ける訳にいかないだろ。

 だから我慢したよ。

 優しくしたよ。

 毎日血が出るくらいセンズリ扱いて、サクラ見て勃起しない様にしてたんだ。

「そりゃ賢明な措置だな」

 サクラとしてしまってから5日目の夜だった。

 俺はその夜も妻と撮ったスケベビデオ見ながらセンズリ扱いてたんだ。

 想像だけでセンズリ扱いてると、その内サクラの事想像しちまうから、ビデオ見な

がらセンズリ扱いてたんだ。

「自分を虐めるような事しちゃダメよお父さん」

 気が付いたらサクラの奴が部屋にいて、俺は驚いて射精しちまった。

 そしたらサクラの奴、ちょっと拗ねた様な顔して怒ったみたいだったけど、俺の前

に来てペロペロって、飛び散った精液舐め取りだしたんだ。

 ちょっと擽ったかったけど気持ち良くてな。

 しまいにはガチガチになったチンポ握ってペロペロチュウチュウって、嬉しそうに

フェラチオするんだ。

 俺はさっき射精しちまったのにもう次の射精しちまいそうで、ホントサクラ相手だ

と自分でも信じられないくらいコントロール出来なかった。

「ふぐうっ。コホコホっ。ふええっ。一杯出たね」

 尿道が破裂するかと思ったくらい勢い良く射精した時、サクラの奴ビックリしたみ

たいだったけど、それでも咥えたままゴクゴクって精液飲んで、ちょっと喉に絡まっ

たみたいだったけど、ニッコリ笑ってくれたんだ。

 サクラは俺の目の前で、少し考えた風だったが、すぐにその場で全部脱いでしまっ

て、ちょっと照れながら俺の膝上に上がり、椅子の隙間に足を着いたかと思うと、自

分の手で割れ目広げながら、一向に萎える気配の無い勃起に向かって腰を降ろして

いったんだ。

 初めはちょっと辛そうな顔をしていたけど、その内気持ちよさそうにウットリしな

がら身体全体を上下させて、健気に俺のペニスを締め上げて、特に、腰を降ろしたま

まグリグリって捻られると、サクラの中全体がペニスを締め付けながら撫で回してい

るみたいで、余り気持ち良過ぎて、まるで快感を感じる自分と同時に、別の自分がい

てその光景を冷静に見ている様な感じだった。

 俺が耐え切れずに射精すると、サクラの小さな身体がしなって顎を上げて、恍惚と

した表情で、その瞬間、一瞬サクラの背中に黒いコウモリみたいな翼が大きく開い

て、本の一瞬だけどニヤリって口元が動いたように見えたよ。

 その直後、サクラは糸が切れたみたいにフワッと俺にもたれて来て、もう愛おしく

て愛おしくて、ギュッと抱き締めてしまっていた。

 繋がったまま立ち上がってベッドに行って、それから何度射精したかは覚えて無

い。

「もう絶対に自分のこといじめちゃダメだからね」

 目が覚めると枕元に走り書きが置いてあって、夢や幻じゃ無かったって判った。

 でも変なんだ。

 それからサクラは毎晩俺の部屋に来て、俺は毎晩娘とセックスしてそのまま眠って

しまって、気が付くと朝になっていて1人で寝てるんだ。

 流石に毎晩は俺もやり過ぎで、自分でもどんどん消耗して体力が落ちて行くのが判

るくらいだった。

 一日中腰が痛いし太陽がギラギラ眩しく見えて、すぐに立ちくらみする様になっ

た。

「それで俺の所に来たのか。あの時は論文でも仕上げてて寝不足なのかと思ってた

よ」

 ああ、お陰で貰った強壮剤で元気にはなれたんだが、翌々日家に帰ったらリビング

で桃矢とサクラが全裸でやってたんだ。

 ソファに腰掛けた桃矢の上にサクラが跨って、桃矢は下からガンガン腰を突き上げ

てるし、サクラも迎え腰使ってめちゃくちゃ激しいんだ。

 サクラの奴は口元からタラタラ涎垂らしてて、それを桃矢が次から次へと舐め取っ

て、狂った様に腰振り合ってて。

 でも、そのサクラが俺に気付いたのかふと視線を俺に向けてニヤッて笑った様な気

がして、俺はその場を逃げ出したよ。

 何処をどう歩いたのか、気が付いたら妻の墓の前に立ってた。

 その夜もサクラは夕方の事なんか無かったみたいな顔して俺の部屋に来て、俺は気

持ち良過ぎて拒む事が出来なかった。

 それに、サクラの奴公園の茂みで桃矢の友達と犯ってたり、駅で俺より年上の男と

いて、仲良くタクシーに乗ったんで後つけたらラブホテルに入ってったりって、俺や

桃矢以外にも犯りまくっているみたいだった。

 俺はもう何が何だか、そんな娘に育てて来たつもりは無くて、大切に大切に育てて

来たつもりだったのに。

 それからと言うもの俺は夢にまでうなされる様になった。

 夢の中じゃ、サクラは出会う男を次々と咥え込んで、その内に男だけじゃなく男女

構わず犯り続けていた。

 それが現実なのか夢なのかさっぱり判らなくなって、あの日……

 あの日曜日、知世が遊びに来て、2人はサクラの部屋に行ったんだ。

 俺は知世までサクラの餌食になっているのかと思って、慌てて隠しカメラで覗いた

んだ。

 そうしたら……

「そうしたら?」

 サクラの奴下着1枚になってて、楽しそうに知世と話してたんだ。

 俺はもう冷静じゃいられなかった。

 サクラの部屋へ走り、閉まってた扉に体当たりして踏み込み、力任せにサクラを張

り飛ばしてた。

 サクラは変な恰好の裾の短いワンピース来て、多分変な事に使うんだろうが、小さ

な羽の着いた杖みたいなのを持ってた。

「おじさま!どうしたんですの?乱暴はいけませんわ」

 知世まで俺の前に立ち塞がって、両手広げてサクラを庇うんで、知世まで張り飛ば

してた。

 2人共気を失ってて、サクラの短いスカートの裾がまくれて可愛いプリントのパン

ツが見えて、母親譲りの引き締まった脚が見えて、知世のスラッとした母親そっくり

の脚とヒラヒラしたレースの縁取りが着いたパンツに包まれたクリクリした可愛いお

尻が見えた途端、妻が死んだ時俺が心の奥に閉じ込めた獣が、封印を破って出て来

た。

 俺は2人を抱えて寝室へ行き素っ裸にヒン剥いて、妻のお気に入りだった、彼女の

汗と涙を一杯吸い込んだ赤いロープで縛り上げた。

 鞭を振るうと2人は飛び起きて、怯えた顔で涙を流しながら震えていた。

「ふえええん。どうしちゃったのよお父さん」

「助けて下さい叔父様」

 自分達の事を棚に上げてそんな哀れを乞う2人の姿に、俺は更に逆上して、何度も

何度も鞭を振るった。

 2人は泣き叫んでオシッコまで漏らしてたが、その内真っ青な顔して震えているだ

けになった。

 裸になると2人の顔がもっと青くなってたが、俺は構わずペニスに扱きをくれて硬

くして、必死に抵抗しようとしてるサクラの割れ目に、あいつが持っていた杖の頭を

捻り込みながら、知世の割れ目にペニスを抉り込んでやった。

 2人共獣の様な叫び声を上げてたが、俺は容赦なくサクラと知世を交互に突き抉っ

て、遠慮なく射精した。

 何度も何度も。

 ぐったりして何の反応も示さなくなったんで、妻のお気に入りだった強力バイブ

引っぱり出して2人に突っ込んで、今度はケツを掘ってやった。

 流石にまた凄い悲鳴を上げて泣きわめいたけど、俺は腰を振り続けた。

 その内また2人共動かなくなったんで、今度はロウソク垂らして目を覚まさせて、

潤滑が足りなかったんで、まだ残ってた、お前に取り寄せて貰った外国製の媚薬を2

人の両穴に全部ぶち込んで、腰が痛くなって精液が一滴も出なくなって、勃起もしな

くなるまで突き抉りまわした。

 2人共積極的に自分から腰使って、最後にはぶち込んでやったバイブでイキ続けて

たよ。

 俺は精根尽き果ててベッドに座り、持たれ掛かって2人のイキ様を見ている内にだ

んだん落ち着いて来て、その時見たんだ。

「何を?」

 2人の股間が血まみれになってて、シーツにも鮮血が一杯染みてた。

 慌ててバイブ抜いたんだが2人共まだ満足してなくて、仕方無いんでもう一回バイ

ブぶち込んどいてやった。

 そのうち完全に失神しちまったみたいだったけど、腰だけ動き続けてバイブ食い締

めてたよ。

 俺も疲れ果ててたんでそのまま寝ちまったんだけど、目が覚めたら夕方で、2人も

もう腰も動かない様でバイブだけがブンブン動いてた。

 ロープ解いてバイブ抜いて起こしてやったら、ウットリした顔してたけどすぐに俺

に気付いて震え出して、でも脱がせた洋服持たせて部屋から追い出してやった。

 サクラは夕食にも部屋から出て来なかったけど、知世の母親が凄い剣幕で怒鳴り込

んで来た。

「何考えてんのよ!小学生にまで手出して、許されると思ってんの!あんたの子で

しょ!」

 真っ赤になって俺にビンタ食らわそうとしたんで、その手を捻り上げて、ズボンの

上からあいつの割れ目をグリグリ揉み込んでやったんだ。

 あいつはいつもそうやって乱暴に揉み込んでやるのが好きだったからな。

 俺はそのまま寝室に連れてってキスしてやった。

 すぐに素直になって俺に抱き付いて来てチンポ撫で始めたんで、俺は証拠のビデオ

セットして再生しながら、あいつを裸にヒン剥いて、昔みたいに縛り上げて貫いて

やった。

 貫きながらビデオ見せて、サクラが桃矢と部屋に入って絡み合う場面を見せてやろ

うと思ってた。

 でも、ビデオの中で桃矢と一緒に部屋に入ったサクラはそのままベッドに入って、

桃矢もすぐに部屋を出てしまったんだ。

 慌てて早送りして調べたんだが、サクラがセックスしている場面なんて何処にも無

かった。

 あったのは、俺がサクラの部屋に飛び込んで、2人を張り飛ばして連れ去る場面だ

けだった。

 何が起こっていたのか、起こっていなかったのか、俺は判らなくなって頭を抱え

た。

 でも、あいつはすっかり気分出してたんで、縛り上げられた身体で必死に俺の股間

に顔を寄せてフェラチオするんだ。

「お願いよ頂戴っ。知世の事は後で良いから、昔みたいにブチ込んで頂戴っ」

 ってな。

 あいつは高校生の時からフェラチオだけは極上で、俺はもう考えるのは止めてあい

つを抱いてやった。

 流石にサクラと知世相手に犯り過ぎて腰が痛かったし、精液もピュルっとしか出な

かったけど、何とかあいつを満足させてやった。

 あいつはすっかり満足して、娘の事も忘れて家に帰っていった。

 何とか食い物だけは食べてくれたけど、サクラは一歩も部屋から出てこないまま何

日か経った。

 俺はもう心配で心配で、もう2度と見まいと思っていた監視カメラで覗いた。

 そうしたらサクラの奴、何時の間に持ち出したのか、ベッドの上で素っ裸になっ

て、強力バイブを両手で出し入れしてオナニーしてたんだ。

 俺は我を忘れてその姿を見てた。

 サクラは何度も何度も狂った様にイッて、最後には恍惚とした表情でオシッコ漏ら

しながら気を失ってた。

 天使みたいな顔して。

 その時一瞬、サクラに大きな白い翼が生えて、頭に金色のリングが浮かんで、その

まま天国にでも行ってしまいそうに見えた。

 同じ様に羽を生やした妻が来て、そのままサクラを連れて行ってしまいそうに見え

た。

 俺は一目散にサクラの部屋に走った。

 このままサクラがいなくなってしまうような気がして、必死に走った。

「ほえ?お父さん?」

 鍵の掛かった扉をブチ破って入ると、物音で目を覚ましたのか、ぼんやりした顔の

サクラが起き上がってこちらを見てた。

 俺はサクラがまだいてくれた事が嬉しくて、そのまま駆け寄って抱き締めた。

「ふええ、苦しいよお父さん」

 最初はびっくりしてたサクラも、その内にそっと俺の身体に腕を回して来た。

「ゴメンねお父さん。わたし自分じゃ判らないけど、きっと凄く悪いことしたんだ

ね。それでお仕置きされたんでしょ」

 俺は何と言って良いのか判らず、凄く複雑な気持ちだった。

「ねえ、最初はもの凄く痛くて死ぬかと思ったけど、これって気持ち良いんだね」

 サクラは甘えた様な声で言いながら、スーッと俺の股間を撫でて来たんだ。

 俺はその時の事を思い出して恐ろしくなって、慌ててサクラから離れて部屋に戻っ

た。

 どうして良いか、これからサクラに対して、知世に対してどう接したら良いのか判

らなくて頭を抱えていた。

「ねえお父さん。サクラ良い子になるから、お父さんの言いつけちゃんと守るから、

だからねえ」

 全裸のサクラが俺の頭を抱いていた。

 俺は娘の名前を呼びながら抱き締めて泣いた。

 サクラがいるだけで幸せだった。

 でもサクラは違ってたし、俺の股間も違う意見だった。

 サクラの手で撫でられて、俺のペニスは狂った様に勃起してサクラを求めていた。

 この数日は全くして無かったから、溜まってたのも事実だった。

 サクラは俺の腕の中からスルッと抜け出して膝を着くと、ちょっと恥ずかしそうに

俺のズボンを降ろし、勃起したペニスを取り出して撫で回し、俺は危うくそれだけで

イッてしまいそうだった。

「ふええ。大きいんだね。こんなのがわたしの中に入ったんだ。硬くって熱くって」

 サクラは俺のペニスの形を確かめるように撫で回して、チュッチュって何回もキス

して来て、俺はサクラの顔を汚してしまわないように耐えるだけで必死だった。

 でも、サクラがちっちゃな両手でペニスを握り、鈴口にチュッとキスした途端、俺

も我慢の限界を超え、溜まっていた精液が一気に吹き出してしまった。

「ふぐうっううっうぐっ……ん……んぐ……んぐ……」

 でも、サクラは一瞬ビックリして目をパチクリさせただけで、多分凄い量だった筈

なのに、コクコクと喉を鳴らして一滴残らず飲み下してしまったんだ。

 もっと欲しいみたいに吸うから、尿道に残った精液が吸い出されて気持ちよくて、

そのままではまたすぐに射精してしまいそうだった。

「さ、サクラっ。汚いよっううっ」

 そう言ってやったんだが、サクラは舌なめずりして首を振った。

「ううん。ちょっと苦いけどとっても美味しいよ、お父さん。でもこっちにも欲しい

な」

 立ち上がったサクラに軽く押されただけで、俺は椅子に戻されてしまって、その上

にサクラが跨って来た。

 すっかり濡れていた割れ目をペニスの先に擦り付けると、そのまま腰を落として繋

がって来た。

「ふええっ。やっぱり大きい」

 健気に腰を振りながら俺のペニスを飲み込んで、いつかの時みたいに一生懸命に全

身を使ってペニスを味わってた。

 とっても狭くて気持ちよくて、俺は途中で射精したのも気付かずにいた。

 何度も何度も射精して、気が付くと朝になっていて、俺の腕の中で天使が安らかな

寝息を立てていた。

 それからサクラは俺のベッドで寝るようになった。

 毎晩毎晩俺はサクラを愛した。

 でもそんな幸せな日々は長く続かなかった。

 次の日曜には、話しがあるからと知世の家に呼び出された。

「責任……取ってくれるんでしょうね」

 あいつは顔を赤くして俯いている知世の横にならんで俺に言った。

 俺もすっかり後悔してたから、素直に言ったよ。

「どんな事でもするつもりだ。知世ちゃんには酷いことをしたと思ってる」

「ホントにそう思ってるの?」

「ああ、何でもするよ。警察に突き出してくれても良い。サクラが悲しむだろうけど

な」

 暫く誰も喋らなかった。

「じゃあ抱いてやって。この子ったら、あれから毎日マンズリばっかりしてるのよ。

『叔父様』『叔父様』って譫言のように言いながら、サクラちゃんから貸して貰っ

たって、バイブ抜き差しして」

 俺は一瞬言われた意味を理解出来なかった。

 てっきり警察に突き出されて、地位も名誉も家族も失い、薄暗い牢獄で一生過ごす

んだとばかり思ってた。

「で、でも知世ちゃんは……」

「そう。あなたの娘よ。そんな事もう話して聞かせたわ。でも聞かないのよこの子」

 あいつもふくれっ面で顔を赤くしながらそう言っていた。

「ママに聞いてびっくりしましたけど、わたくし叔父様が本当のパパで良かったです

わ。親子でセックスするのはいけない事かも知れませんけど、わたくし最初のお相手

が叔父様で良かったと思っていますの」

 知世はそう言って俺の隣に移って抱き付いて来た。

 あいつは高校生の時に、ホンの摘み食いのつもりで抱いてやってただけなのに、俺

が結婚したら関係を妻にばらすって脅して、結局サクラが産まれた時一緒に知世まで

産んで。

 あいつと妻はレズビアンだったんだ。

 俺だけが知らなくて、妻は俺に黙ってあいつに精液分けて、一緒に妊娠して喜んで

たんだ。

 それを聞かされて、俺は女神のようだと思っていた妻が、実は悪魔の様な奴だった

んだと判った。

 他の女生徒が俺に好意を示すと、妻は酷い嫌がらせをしていたって言うんだ。

 信じられなかったけど、当時の事を思い返すと、幾つか思い当たる節があった。

 その日は考える時間を貰って家に帰り、それまで保管してあっただけの妻の日記を

探し出して鍵を壊した。

 そこには凄い事が書かれてた。

 妻は昔から生粋のレズビアンで、数え切れないくらいの女の子のバージンを奪って

いた。

 その内に狙っていた獲物を俺に横取りされ始めて焦って俺に近付き、俺の手綱を

握っておいて、自分は処女狩りを楽しんでたんだ。

 探したら記念の下着やシーツの切れ端や写真が一杯出てきて、それが嘘で無いと

判った。

 もちろん知世の母親もその獲物で、本当は一番美味い時を狙ってたんだが、俺に先

を越されて、それが俺と結婚して手綱を握る決意を固めた理由だった。

 別に俺の事など好きでも何でも無かったんだ。

 俺は翌週の土曜日、サクラを連れて知世の待つ屋敷へ向かった。

 あいつは準備万端、密輸物の精力剤まで用意して待っていた。

 俺はあいつらを徹底的に犯し抜いた。

 何度も何度も犯し、寝る間も惜しんで犯してやった。

 3人ともすっかり満足して、それからは定期的に4人でプレイするようになった。

 俺は知らなかったが、あいつはピルを用意していてサクラと知世にも与えていた。

 それは別に構わなかったんだが、それは避妊が目的じゃ無かった。

 3人で排卵日を合わせて、同時に妊娠したんだ。

 俺は幼いサクラと知世にはまだ出産は無理だと、諦めるように必死に説得した。

 だがあいつらはそれに応じず死んでも産むと言って聞かなかった。

「それで俺の所に来たのか?」

 ああ。

 でも薬盛って流産させようと思ったが、あいつらも用心深くて結局6ヶ月を過ぎち

まった。

「ああ。でも3人とも可愛い女の子だったじゃないか」

 そうだ。

 でもな、違うんだよ。

「何が?」

 サクラの産んだ子供だけ血液型が違うんだ。

「それがどうだって言うんだ?血液型の組み合わせは幾つかあるから、赤ん坊がみん

な同じ血液型じゃ無くても不思議は無いぞ」

 違う、そうじゃない。

 サクラの子供は……サクラの子供は……

「言えよ。話せば楽になる」

 桃矢の子供だったんだ。

 遺伝子検査もして貰ったから間違い無い。

 サクラは俺の子じゃなくて桃矢の赤ん坊を産んだんだ。

 全部計画だったんだ。

 サクラの計画だったんだ。

 俺は娘に踊らされただけだ。

 俺の前ではそんな素振りは見せないが、サクラは毎日桃矢としてるんだ。

 サクラの部屋で、桃矢の部屋で。

 それに、桃矢の友達の部屋借りて、俺の目の届かない所で犯り捲ってるんだ。

「何で判る?」

 判らなかったから興信所に調べさせた。

「そうか。でも良いじゃないか。そんなに気にすることは無い。もしお前が本当に今

の状況が嫌なら、家を出てるかサクラちゃんと桃矢クンを殺してでもいるだろうに。

それをしないって事は、お前もそれを受け入れてるって事だ」

 ……そうかな?

 そう思うか?

「それに、お前の奥さんがそんな過去を持っていたとしても、お前との間に子供を設

けた事は間違いない。お前が思うよりずっと、お前は愛されているんだよ」

 そうか……そうだな……

 

 

 

 友人は全てを打ち明け安心したのか、そのままスヤスヤと心地よい寝息を立てて

眠ってしまった。

 世の中には色々と不思議な事があるが、彼の場合もそんな運命にあるのかもしれな

い。

 わたしは彼に毛布を掛けてやった。

 

Fin

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。